JP5812883B2 - 太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽電池アレイ - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池モジュールおよびそれを用いた太陽電池アレイに関する。
近年の環境保護の気運の高まりに伴い、環境負荷の少ないエネルギー源が注目されており、様々な環境の場所に太陽電池モジュールが設置されている。このような太陽電池モジュールは、例えば、砂塵のような異物が受光面に堆積すると、太陽電池モジュールの受光面積が減少し、その結果、太陽電池モジュールの発電効率が低下する場合がある(例えば、非特許文献1参照)。
オマーンにおける砂塵の影響による太陽電池モジュールの出力変化 平成21年電気学会電力・エネルギー大会論文
非特許文献1には、太陽電池モジュールの設置角度を大きくしても、太陽電池モジュールの受光面に堆積した砂塵が除去されにくく、発電効率を維持できないことが示されている。太陽電池モジュールの受光面に砂塵が付着する原因の一つとして、静電気によるクーロン力が考えられる。砂塵が静電気を帯びるメカニズムは諸説ある。例えば、上空に吹き上げられた砂塵がマイナスイオンに帯電した空気中を通過することでマイナスに帯電する説がある。また、例えば、砂粒同士が衝突したときに、小さい方の砂粒が強く加熱され静電気を帯電する説等がある。
本発明の目的の一つは、静電気による吸着力を低減して、砂塵等の堆積物を受光面から効率良く除去できる太陽電池モジュールを提供することである。
本発明の一実施形態に係る太陽電池モジュールは、受光面を有する太陽電池パネルと、前記受光面上に設けられた透光性導電層と、前記太陽電池パネルの周囲に設けられた、導電部を有する固定部材と、前記透光性導電層に電気的に接続された、交流電圧を印加する電圧印加手段とを備えている。そして、本実施形態において、前記透光性導電層は、前記固定部材の前記導電部に電気的に接続されている。
本実施形態に係る太陽電池モジュールによれば、太陽電池パネルの受光面上に設けられた透光性導電層が固定部材の導電部に電気的に接続されているため、受光面に生じた静電気が固定部材に移動しやすくなる。これにより、太陽電池パネルの受光面と砂塵等の堆積物との間に生じ得るクーロン力が低減される。その結果、太陽電池パネルの受光面に砂塵等が堆積しにくくなることで当該受光面から堆積物が除去され、発電効率が維持され得る。
本発明の第1参考例に係る太陽電池モジュールを示す図面であり、図1(a)は太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図、図1(b)は図1(a)のA−A’断面を示す断面図、図1(c)は図1(b)のB部の拡大図である。 図1に示す太陽電池モジュールの太陽電池パネルの構造を示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る太陽電池アレイを示すものであり、図3(a)は斜視図、図3(b)は図3(a)のC−C’断面を示す断面図である。 本発明の第2参考例に係る太陽電池モジュールを示す図面であり、図4(a)は太陽電池モジュールを受光面側から見た平面図、図4(b)は図4(a)のD−D’断面を示す断面図である。 本発明の第3参考例に係る太陽電池モジュールを示す図面であり、図1(c)に相当する位置を示す断面図である。 本発明の第4参考例に係る太陽電池モジュールを示す図面であり、図1(c)に相当する位置を示す断面図である。 本発明の第5参考例に係る太陽電池モジュールを示す図面であり、図1(c)に相当する位置を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る太陽電池モジュールを示す模式図である。 本発明の第6参考例に係る太陽電池モジュールを示す図面であり、図1(c)に相当する位置を示す断面図である。 本発明の第7参考例に係る太陽電池モジュールを示す断面図である。 本発明の他の実施形態に係る太陽電池アレイを示す模式図である。
以下、本発明の太陽電池モジュールおよび太陽電池アレイの実施形態および参考例につ
いて、図面を参照しつつ説明する。
<第1参考例
太陽電池モジュール1aは、図1に示すように、太陽電池パネル2を備えている。太陽電池パネル2は、図2に示すように、受光面2a側から順に、基体3と、充填材4と、複数の太陽電池セル5と、充填材4と、裏面保護フィルム6とを備える。さらに、太陽電池パネル2の非受光面2bに端子ボックス7が設けられている。さらに、太陽電池パネル2は、複数の太陽電池セル5を電気的に接続するインナーリード8を備えている。なお、以下の説明において、太陽電池パネルの受光面および非受光面は、太陽電池モジュールまたは太陽電池アレイの受光面および非受光面を指す場合がある。
基体3は、太陽電池パネル2において、光が入射する受光面側に配置されている。本参考例において、基体3は、透光性基板3aおよび透光性導電層3bを有している。
透光性基板3aは、光を透過しつつ充填材4および太陽電池セル5等を保護する機能を有する。そのため、透光性基板3aには、高い透明性と高い強度が求められる。このような透光性基板3aには、例えば、強化ガラスを用いることができる。また、透光性基板3aには、例えば、青板ガラス等のガラス材料、ポリカーボネート樹脂もしくはアクリル樹脂等の樹脂材料、またはポリエステル樹脂もしくはフッ素樹脂等の高分子フィルムを用いてもよい。
透光性導電層3bは、透光性基板3aの受光面側(太陽電池パネル2の受光面)に形成される。透光性導電層3bは、例えば、SnO(酸化スズ)またはITO(酸化インジウムスズ)を主成分とする材料を用いることができる。これらの材料であれば、比較的低温で形成できるため、透光性基板3aに対する熱の影響を低減できる。また、透光性導電層3bには、例えば、In(酸化インジウム)、ZnO(酸化亜鉛)またはATO(アンチモンをドープした酸化スズ)等を用いることができる。透光性導電層3bの表面抵抗は、500Ω/cm以下であるとよい。これにより、透光性導電層3bが後述する固定部材9の導電部と導通しやすくなる。このような透光性導電層3bの厚みは、20nm〜120nmであればよい。これにより、抵抗が低減されつつ透明性が確保しやすい。
また、透光性導電層3bの厚みは、40nm〜100nmであってもよい。このような透光性導電層3bは、例えば、上記材料の原料液を透光性基板3a上に塗布した後、乾燥させることで形成できる。また、塗布方法は、例えば、スプレー法、スピンコート法、刷毛塗り法、スクリーン印刷法またはディップコート法等を用いることができる。
充填材4は、太陽電池セル5を封止する機能を有している。そのため、充填材4は、太陽電池セル5の受光面および非受光面をそれぞれ覆うように配置される。すなわち、充填材4は、太陽電池セル5を挟み込むように封止している。このような充填材4には、例えば、架橋剤を添加したエチレンビニルアセトレート(EVA)等の熱硬化性樹脂を用いることができる。
太陽電池セル5は、入射された光を電気に変換する機能を有している。このような太陽電池セル5は、例えば、単結晶シリコンまたは多結晶シリコン等を含む平板状のシリコン基板を有している。また、太陽電池セル5は、シリコン基板の受光面および非受光面にそれぞれ出力を取り出す電極(図示なし)が設けられている。このような電極には、例えば、銀またはアルミニウムが用いられる。
裏面保護フィルム6は、太陽電池パネル2の裏面を保護する機能を有している。このような裏面保護フィルム6には、例えば、ポリビニルフルオライド(PVF)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、あるいは、これらを2種以上積層した樹脂を用いることができる。
端子ボックス7は、出力を外部に取り出す機能を有している。端子ボックス7は、太陽電池パネル2の非受光面2a側の裏面保護フィルム6の表面に接着されている。この端子ボックス7内には、太陽電池セル5と電気的に接続された一対の端子と、該端子にそれぞれ電気的に接続されたケーブルとが配置されている。このケーブルは、太陽電池セル5で発電された電気を外部に導出するものである。また、端子には、電流の逆流を防止するバイパスダイオードが接続されていてもよい。
インナーリード8は、隣り合う太陽電池セル5同士を電気的に接続する機能を有している。インナーリード8は、隣り合う太陽電池セル5において、一方の太陽電池セル5の受光面の電極と、他方の太陽電池セル5の非受光面の電極とを電気的に接続している。これにより、複数の太陽電池セル5が直列に接続されるようになり、高い電圧を得ることができる。このようなインナーリード8には、例えば、半田が被覆された銅箔等を用いることができる。
また、太陽電池モジュール1aは、太陽電池パネル2の周囲に固定部材9が設けられている。固定部材9は、太陽電池パネル2の外周を固定する機能を有する。そして、固定部材9は、少なくとも一部に導電部を有している。このような固定部材9は、例えば、押出金型等でアルミニウムをレール状に加工し、表面をアルマイト処理して形成される。また、固定部材9は、太陽電池パネル2と係合する係合部9aを有する。さらに、係合部9aは、太陽電池パネル2の受光面2a、すなわち、透光性導電層3bと相対する部分のアルマイト処理で形成された酸化膜が除去されている。この酸化膜が除去された部位は、固定部材9の導電部が露出している部分に相当する。そして、固定部材9の導電部は、透光性導電層3bと電気的に接続される。
このように、太陽電池モジュール1aでは、透光性導電層3bが固定部材9の導電部に電気的に接続されているため、太陽電池パネル2の受光面2aに生じた静電気が固定部材9の導電部に移動しやすくなる。これにより、太陽電池パネル2の受光面2aと砂塵等の堆積物との間に生じ得るクーロン力が低減される。その結果、太陽電池パネル2の受光面
2aに砂塵等が堆積しにくくなることで受光面2aから堆積物が除去されやすくなる。よって、発電効率が維持され得る。
なお、固定部材9は、図1に示すような枠状体に限られるものではなく、太陽電池パネル2の周囲を部分的に固定する部材であってもよい。すなわち、固定部材9は、フレームレス型の太陽電池モジュールにも用いることができる。また、固定部材9は、透光性導電層3bと電気的に接続される導電部が部分的に設けられていればよい。そのため、例えば、固定部材9は、導電部に相当する導電性を有する金属部材と、絶縁性を有する樹脂部材とを組み合わせて形成されたものであってもよい。
次に、太陽電池モジュール1aを用いてなる太陽電池アレイ12について説明する。太陽電池アレイ12は、図3に示すように、複数の太陽電池モジュール1aと、架台11を有している。
架台11は、太陽電池モジュール1aにおける太陽電池パネル2の受光面2aの裏面(非受光面)側から太陽電池モジュール1aを支持する機能を有している。太陽電池アレイ12では、複数の太陽電池モジュール1aが所定の角度で傾斜するように架台11に固定されている。このような架台11には、例えば、溶融亜鉛メッキした鋼材またはアルミニウム合金等が用いられる。
そして、太陽電池アレイ12は、架台11を介して太陽電池モジュール1aがアースされている。このとき、架台11は、太陽電池モジュール1aの透光性導電層3bと電気的に接続されている。このような構成は、例えば、固定部材9および架台11を導電性の材料で形成するとともに、固定部材9が架台11に電気的に接触するように太陽電池モジュール1aを配置すればよい。そして、架台11を地面等に設置すれば、太陽電池アレイ12を容易にアースすることができる。これにより、太陽電池パネル2の受光面2aで発生した静電気をより効率良く除去できる。
<第2参考例
本発明の第2参考例に係る太陽電池モジュール1bは、図4に示すように、透光性導電層3bと固定部材9の導電部とを電気的に接続する導電性部材10が設けられている点で第1参考例と相違する。
導電性部材10は、その一端が固定部材9の導電部にネジ等で電気的に接続した状態で固定されている。また、導電性部材10は、その他端が透光性導電層3bに接触している。これにより、太陽電池パネル2の受光面2a(透光性導電層3bの受光面)で生じた静電気が導電性部材10を介して固定部材9に移動しやすくなる。その結果、太陽電池パネル2の受光面2aに砂塵等が堆積しにくくなることで受光面2aから堆積物が除去されやすくなる。
このように、本参考例では、導電性部材10を設けるという簡易な構成で堆積物を除去できる。また、図4に示すように、導電性部材10は複数設けられてもよい。これにより、太陽電池パネル2の所望の部位における透光性導電層3bと固定部材9とを電気的に接続しやすくなる。その結果、太陽電池パネル2の所望の部位で発生する静電気を効率良く低減できる。それゆえ、太陽電池モジュール1bの太陽電池パネル2の広範囲にわたって、より堆積物が除去されやすくなる。
導電性部材10には、例えば、銅合金、アルミニウム合金、ステンレスまたは炭素繊維等を用いることができる。
<第3参考例
次に、本発明の第3参考例に係る太陽電池モジュール1cについて説明する。太陽電池モジュール1cは、図5に示すように、透光性導電層3bの上に撥水性材料よりなる撥水層3cを設けた点で上述の参考例と相違する。
撥水層3は、太陽電池パネル2の受光面2aに堆積する雨水等を受光面2aから除去する機能を有する。これにより、雨水等に含まれる砂塵の堆積を低減できる。その結果、受光面の遮光によって生じ得る受光面積の低下を小さくし、発電効率の低下をより小さくできる。
参考例において、撥水層3cは、撥水層3cに対する水滴の接触角が70°以上のものを指す。撥水層3cには、例えば、フッ素樹脂またはシリコン樹脂等、撥水性および透明性を有する樹脂材料を用いることができる。また、このような撥水層3cは、例えば、透光性導電層3b上に原料液をスプレーするスプレー法等を用いて形成できる。
また、上記したフッ素樹脂およびシリコン樹脂は、摩擦帯電列によれば、マイナスに帯電しやすい側に位置する。静電気の発生の仕組みは、摩擦帯電または流動帯電等がある。そのため、例えば、上述の撥水層3c上を空気が流動することによって、撥水層3cがマイナスに帯電しやすくなる。しかし、透光性導電層3bと積層することで、透光性導電層3bを介して撥水層3cの帯電で生じた電荷を低減できる。このとき、導電性部材10を撥水層3cと接触するように配置すれば、より電荷を低減しやくなる。
また、透光性導電層3bと導電性部材10とを電気的に接続しやすくするために、撥水層3cを部分的に形成しない領域を設け、導電性部材10が当該領域上に位置する透光性導電層3bに当接できるようにするとよい。
<第4参考例
次に、本発明の第4参考例に係る太陽電池モジュール1dについて説明する。太陽電池モジュール1dは、図6に示すように、撥水層3cに代えて親水性材料よりなる親水層3dを設けた点で第3参考例と相違する。
降雨が若干多い地域では、太陽電池モジュール1d上の水分で降砂が凝集し、乾燥後に斑状の汚れとなり、発電効率を落とす場合がある。このとき、本実施形態のような親水層3dを設ければ、親水層3d上に付着した水分が広がりやすくなり、降砂が凝集しにくくなる。それゆえ、上述したような斑状の汚れが発生しにくくなる。また、濡れ広がった水分は、親水層3dと砂塵との間に潜り込み、透光性基板3aに付着した砂塵を洗い流すこともできる。その結果、受光面積の低下による太陽電池モジュールの発電効率の低下が小さくなる。
降雨が若干多い地域では、太陽電池モジュール1d上の水分で降砂が凝集し、乾燥後に斑状の汚れとなり、発電効率を落とす場合がある。このとき、本参考例のような親水層3dを設ければ、親水層3d上に付着した水分が広がりやすくなり、降砂が凝集しにくくなる。それゆえ、上述したような斑状の汚れが発生しにくくなる。また、濡れ広がった水分は、親水層3dと砂塵との間に潜り込み、透光性基板3aに付着した砂塵を洗い流すこともできる。その結果、受光面積の低下による太陽電池モジュールの発電効率の低下が小さくなる。
<第5参考例
次に、本発明の第5参考例に係る太陽電池モジュール1eについて説明する。太陽電池モジュール1eは、図7に示すように、太陽電池パネル2の端部に位置する透光性導電層3bと固定部材9との間に、導電性部材に相当する緩衝材13を設けた点で上述の実施形態と相違する。すなわち、本参考例では、緩衝材13が第2参考例で示した導電性部材10の役割を兼ねている。これにより、本参考例では、透光性導電層3bと固定部材9とが緩衝材13を介して電気的に接続されている。そのため、太陽電池モジュール1eでは、固定部材9の係合部9aのアルマイト処理で形成された酸化膜の一部を除去した領域を形成し、固定部材9の導電部に相当する当該領域と透光性導電層3bとを緩衝材13を介して電気的に接続している。
参考例では、緩衝材13を用いることで、砂塵が引っ掛かるような突出部(例えば、第2参考例のような導電性部材10)が配されないため、砂塵の堆積をより低減できる。このような緩衝材13には、例えば、アルミニウム粉を混練したブチルゴムが用いられる。また、緩衝材13は、ゴムなどの樹脂部と、該樹脂部をアルミニウム箔などの金属部で被覆した構成であってもよい。これにより、高温の環境で使用した場合であっても固定部材9からの緩衝材13のはみ出しを低減できる。
本発明の一実施形態>
次に、本発明の実施形態に係る太陽電池モジュール1fについて説明する。太陽電池モジュール1fは、図8に示すように、太陽電モジュール1fの透光性導電層3bに電気的に接続された、電圧印加手段に相当する供給部14を有している点で上述の実施形態と相違する。
本実施形態では、透光性導電層3bに電圧を印加することによって、透光性導電層3bに電界を発生させることができる。これにより、透光性導電層3bと帯電した砂塵との間で反発力を生じさせることができる。これにより、砂塵等が太陽電池モジュール1fから除去しやすくなる。
供給部14は、交流電圧を印加している。これにより、透光性導電層3bに発生する電界の方向を変化させることができるため、砂塵等がプラスおよびマイナスのいずれに帯電している場合であっても、砂塵等に対する反発力を発生させることができる。
<第6参考例
次に、本発明の第6参考例に係る太陽電池モジュール1gについて説明する。太陽電池モジュール1gは、図9に示すように、透光性導電層3bに電気的に接続されたアース部材15を有している点で上述の参考例と相違する。なお、太陽電池モジュール1gにおいて、アース部材15は、導電性部材10を介して電気的に接続されている。
参考例では、アース部材15を有しているため、太陽電池モジュール1gの太陽電池パネル2の受光面2aで生じた静電気を容易に除去できる。このアース部材15は、例えば、導線部15aおよびアース部15bを備えている。導線部15aには、例えば、銅等が用いられる。また、アース部15bは、地面等に接地される部位であり、例えば、ステンレス棒等で構成される。
なお、本参考例は、1つの太陽電池モジュール1gに対して1つのアース部材15を設けているが、複数の太陽電池モジュールに対して1つのアース部材を設けるような構成であってもよい。また、このようなアース部材15は、架台に設けてもよい。
<第7参考例
次に、本発明の第7参考例に係る太陽電池モジュール1hについて説明する。太陽電池モジュール1hは、図10に示すように、透光性基板3aが、透光性導電層3b側から第1透光性基板3a1、第2透光性基板3b2の順で積層された構造を有している点で上
述した実施形態および参考例と相違する。
また、本参考例において、第1透光性基板3a1は、固定部材9に対して着脱可能に取り付けられている。これにより、太陽電池モジュール1hを長期間使用した場合、透光性導電層3b等が砂塵による擦過によって摩耗した場合、第1透光性基板3a1を交換することができる。これにより、透光性基板3aの透光性を容易に回復できる。また、砂塵等が大量に堆積した場合、第1透光性基板3a1を取り外して、堆積した砂塵等を除去することもできる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の目的を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。例えば、本発明の他の実施形態は、上述した実施形態および参考例の如何なる組合せであってもよい。また、本発明を適用できる太陽電池モジュールとしては、上述の実施形態で説明したスーパーストレート構造のものに限られるものではなく、ガラスパッケージ構造またはサブストレート構造などの種々の構造のものに適用可能である。また、太陽電池セル5には、例えば、薄膜太陽電池、カルコパイライト系太陽電池(例えば、CIGS(Cu(In,Ga)Se)、CISS(Cu(In,Ga)(Se,S)およびCIS(CuInS)などを含む)、CdTe太陽電池または結晶シリコン基板上に薄膜アモルファスを形成した太陽電池等を用いてもよい。
また、太陽電池アレイは、図11に示すように、太陽電池モジュール1の傾斜角度が調整可能な架台16に設置してもよい。このような形態では、複数の太陽電池アレイがある場合、太陽電池アレイの系統ごとの出力を検出し、偏りがある場合に砂塵等の堆積があるものと判断して、太陽電池モジュール1の角度を調整し、太陽電池パネル2の受光面2aが地面を向くように調整することができるものである。これにより、砂塵等がより除去されやすい。
1、1a〜1h:太陽電池モジュール
2:太陽電池パネル
2a:受光面
2b:非受光面
3:基体
3a:透光性基板
3a1:第1透光性基板
3a2:第2透光性基板
3b:透光性導電層
3c:撥水層
3d:親水層
4:充填材
5:太陽電池セル
6:裏面保護フィルム
7:端子ボックス
8:インナーリード
9:固定部材
9a:係合部
10:導電性部材
11、16:架台
12:太陽電池アレイ
13:緩衝材
14:供給部
15:アース部材

Claims (9)

  1. 受光面を有する太陽電池パネルと、
    前記受光面上に設けられた透光性導電層と、
    前記太陽電池パネルの周囲に設けられた、導電部を有する固定部材と
    前記透光性導電層に電気的に接続された、交流電圧を印加する電圧印加手段とを備えており、
    前記透光性導電層は、前記固定部材の前記導電部に電気的に接続されている、太陽電池モジュール。
  2. 前記透光性導電層および前記固定部材の前記導電部を互いに電気的に接続する導電性部材をさらに備えた、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記透光性導電層上に撥水層をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記透光性導電層上に親水層をさらに備えた、請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記導電性部材は、前記太陽電池パネルと前記固定部材との間に位置する緩衝材を兼ねている、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  6. 前記緩衝材は、樹脂部と該樹脂部を被覆する金属部とからなる、請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記透光性導電層に電気的に接続されたアース部材をさらに備えた、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  8. 前記太陽電池パネルは、前記透光性導電層側から第1透光性基板および第2透光性基板が積層された透光性基板を有しており、
    前記第1透光性基板は、前記固定部材に対して着脱可能に取り付けられている、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の複数の太陽電池モジュールと、
    前記太陽電池パネルの前記受光面の裏面側から前記太陽電池モジュールを支持する架台と
    を備えた太陽電池アレイであって、
    前記太陽電池モジュールは、前記架台を介してアースされている、太陽電池アレイ。
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