JP5812452B2 - 管継手用の保護具 - Google Patents

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Description

本発明は、管継手用の保護具に関し、より具体的には、金属製の管継手が周囲に存在する物体に接触して傷を付けてしまうことを抑制するために、管継手の周囲に巻いてこれを養生するのに用いる保護具である。
周知のように、マンションやオフィスビル等の高層建築物では生活排水を流すために用いる排水設備の定期的な清掃が必要である。こうした清掃は、専門のビルメンテナンス業者が専用の機器を用いて実施されるのが一般的である。例えば、各戸から生活排水を排出するのに用いられる排水管の清掃では、高圧洗浄車等の高圧給水装置に接続されたホースの先端に洗浄水を放出するためのノズルを装着した上でそのホースを台所等の排水口へ挿入し、ノズルから高圧の洗浄水を放出しながらホースを繰り出して排水管の奥へと徐々に進行させる方式が採られる。これに用いられるノズルは、洗浄効率を高めるために回転しながら洗浄水を放出するようにされていたり、後方にも洗浄水を噴射することで推進力を得るようにされていたりするものもある(例えば、特許文献1、2等を参照)。
こうした排水管の清掃では高圧給水装置が屋外に設置されるのが一般的であり、この装置から供給される高圧の洗浄水は、給水ホースを廊下や階段等の通路にて引き回すことにより各戸の作業場所まで供給される。したがって、高圧給水装置の設置場所から離れた場所や高層階にある住戸まで高圧洗浄水を供給するには長い給水ホースが必要になり、これに対応するために、複数本の給水ホースを管継手で接続しながら順次延長して各作業場所までの距離に応じた長さの給水ホースとしている。
ここで用いられる管継手としては、ワンタッチで接続可能な金属製のタイプのものが広く普及しており、耐圧を確保するために比較的重量の大きなものが用いられる。したがって、給水ホースを引き回す際に管継手が廊下や階段を傷つけてしまうことがないように、給水ホースの途中に存在する管継手には何らかの保護具を巻くことで養生が行われる。こうした保護具としてはタオルのような布地やエアーキャップ等が用いられることが多く、こうした保護具は、管継手の周囲に巻回された後にゴムバンドやビニール紐等により固定される。そして、これらの保護具は、使い捨てとされ、清掃現場ごとに新しいものを用いるのが一般的である。
特開平06−339669号公報 特開2006−239637号公報
給水ホースは、清掃作業が終了すると、収納のために管継手による結合が解除され、短く収納に適した長さとされる。そして、別の清掃現場で作業を行う際には、再度、所望の長さとなるまで複数本の給水ホースを管継手で結合し、管継手の周囲を保護具により養生しなければならない。一つ一つの管継手に対して、保護具を巻回し、それをゴムバンドやビニール紐等で固定するのは多くの労力や時間を必要とする行為である。そして、清掃作業が終了したら、今度は管継手による結合を解除する際に一つ一つの保護具を取り外さなければならず、これまた多くの労力や時間を必要とする行為である。こうした作業が存在すると、作業コストが必要以上に高くなりがちであり、ビルメンテナンス業者としては価格競争力や収益を低下させる要因ともなる。また、保護具としてタオルのような布地を用いると低コストでありながら高い効果を得ることができるが、こうした布地は、雨の日に給水ホースを引き回した際に、建物の廊下や階段を汚してしまう要因にもなり得る。
本発明は、以上の状況に鑑みてなされたものであり、迅速かつ簡単に取り付けることのできる、管継手用の新規な保護具を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するために鋭意検討を行った結果、管継手を養生する際のクッションとなる第一保護材と、この第一保護材を摩擦や濡れ等から保護する第二保護材とを組み合わせ、第一保護材及び第二保護材の両方に対して容易に巻回固定又は固定解除できる手段を付与することにより、クッション性を備えた第一保護材で管継手の周囲を巻回固定した上に、滑り性や防水性を備えた第二保護材を巻回固定して用いることのできる構成としたときに、第一保護材を巻回状態としても第二保護材が巻回状態とならない自由度を備えた状態で両保護材を結合させておくと、迅速かつ綺麗に管継手を養生でき、しかも容易に管継手から取り外すことができるので保護材の再利用も可能になることを見出した。本発明は、このような知見に基づいて完成されたものであり、下記のようなものを提供する。
本発明は、保護対象である管継手の周囲に巻回可能な長さを備えた第一保護材と、上記管継手に巻回された状態となった上記第一保護材の周囲に巻回可能な長さを備えた第二保護材と、を備え、巻回状態にて内側となる面を巻回内面と呼び、巻回状態にて外側となる面を巻回外面と呼ぶとき、上記第一保護材の巻回外面が、上記第一保護材を巻回状態としたときに上記第二保護材が巻回状態とならない自由度を備えた状態で上記第二保護材の巻回内面に固定され、上記第一保護材が、その巻回状態を保持するための第一固定手段を巻回内面側と巻回外面側とで組になるように備え、上記第二保護材が、その巻回状態を保持するための第二固定手段を端部に備え、上記第一保護材と上記第二保護材とが、上記第二固定手段とは反対側となる、上記第二保護材の端部にて結合されることを特徴とする管継手用の保護具である。
上記第二保護材の巻回状態を保持するための第二固定手段が、上記管継手及び上記第一保護材に巻回された状態となった上記第二保護材の周囲に巻回されて上記第二保護材を巻回状態で固定することのできる長さを備えた結束ベルトであり、上記結束ベルトが、上記第二保護材の端部に固定され、巻回状態の上記第二保護材の周囲に巻回された際にその状態を保持するための固定具を上記結束ベルトの巻回内面側と巻回外面側とで組になるように備えることが好ましい。
上記結束ベルトが、上記第二保護材が巻回状態となったときの長さ方向の両端位置と、その略中央位置と、の3箇所に設けられていることが好ましい。
上記第二保護材が、シリコーン又はポリテトラフルオロエチレン加工された表面と樹脂張りされた裏面とを備えた生地を、その裏面が内側となるように袋縫いされてなる二重構造を備えることが好ましい。
上記第一保護材が、クッション性を備えた発泡ポリマー材であることが好ましい。
本発明によれば、迅速かつ簡単に取り付けることのできる、管継手用の新規な保護具が提供される。
図1は、本発明の管継手用の保護具における一実施形態を示す平面図である。 図2は、本発明の管継手用の保護具における一実施形態にて、第一保護材が第二保護材から分離された様子を示す平面図である。 図3は、管継手が第一保護材に巻回される途中の様子を示す図である。 図4は、管継手が第一保護材に巻回された様子を示す図である。 図5は、管継手が第一保護材及び第二保護材により養生された状態を示す図である。
以下、本発明の管継手用の保護具の一実施形態について図面を参照しながら説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではない。図1は、本発明の管継手用の保護具における一実施形態を示す平面図である。図2は、本発明の管継手用の保護具における一実施形態にて、第一保護材2が第二保護材3から分離された様子を示す平面図である。図3は、管継手91が第一保護材2に巻回される途中の様子を示す図である。図4は、管継手91が第一保護材2に巻回された様子を示す図である。図5は、管継手91が第一保護材2及び第二保護材3により養生され、これらの巻回状態を維持するために三本の結束ベルト4で巻回固定された状態を示す図である。
本実施形態の管継手用の保護具1(以下、単に「保護具1」とも呼ぶ。)は、保護対象である管継手91の周囲に巻回可能な長さを備えた第一保護材2と、管継手91に巻回された状態となった第一保護材2の周囲に巻回可能な長さを備えた第二保護材3と、を備える。以下、各部材について説明する。なお、本発明において、巻回状態にて内側となる面を「巻回内面」と呼び、巻回状態にて外側となる面を「巻回外面」と呼ぶものとする。
保護具1により養生される管継手91は、ワンタッチで接続可能な金属製のもので、流体の通過するホースの端部に取り付けられ、2本のホースの端部同士を結合させる。このような管継手91は、「カプラ」等の商品名で広く普及している。保護具1が対象とする管継手91は、高圧の洗浄水を送液する2本の給水ホース92を結合させるためのものであり、耐圧を確保するために比較的重量の大きなものとされることが多い。このため、給水ホース92を引き回す際に管継手91が廊下や階段を傷つけてしまうことがないように、保護具1を管継手91の周囲に巻回してこれを養生する。なお、本実施形態において保護具1は給水ホース92の管継手91に適用されるが、本発明における管継手用の保護具は、着脱の容易さや再利用が可能な点等を特徴とするものであり、そのような特徴が活用される場面は給水ホースの管継手のみに限定されるものではない。したがって、本発明の管継手用の保護具は、どのようなホースにおける管継手に適用されてもよい。
第一保護材2は、管継手91に接触した状態でこれを巻回するための部材であり、硬く重い管継手91が他の物品に接触した際の衝撃を吸収する役割を担う。したがって、第一保護材2は、管継手91に巻回された際にこれを完全に覆うことができるものでなくてはならず、管継手91の周囲に巻回可能な長さを備える。また、第一保護材2は、管継手91に巻回された際の長さ(すなわち管継手91の延長方向(長さ方向)の長さ)が管継手91の長さ以上とされる。以後、管継手91に巻回された際の管継手91の延長方向(長さ方向)を「長さ方向」と呼び、これに直交する方向を「幅方向」と呼ぶ。この定義は、後述する第二保護材3の説明にも当てはまるものとする。第一保護材2としては、クッション性を備えたものが選択され、本実施形態では発泡ポリマー材が用いられる。このような発泡ポリマー材としては、例えば靴の中敷き等に用いられているものと同様のものを用いることができる。
第一保護材2は、管継手91に巻回されたときに、その巻回状態を保持するための第一固定手段5を巻回内面側と巻回外面側とで組になるように備える。「組になるように」とは、例えば面ファスナーのフック状係合素子とループ状係合素子のように、組となって結合(係合)する組み合わせとなるように、との意味である。本実施形態では、第一固定手段5として面ファスナーが用いられ、第一保護材2の巻回内面側における第二保護材3側の幅方向端部にフック状係合素子51が設けられ、第一保護材の巻回外面側におけるもう一方の幅方向端部(すなわち第二保護材3側でない方の幅方向端部)にループ状係合素子52が設けられる。フック状係合素子51及びループ状係合素子52は、第一保護材2を巻いたときにこれを巻回状態で固定できればよいので、互いに、第一保護材2の表裏反対の面であって幅方向反対の位置関係となる端部に設置されていればよい。ただし、第一保護材2を巻いたときに両者が組み合わなければならないので、長さ方向における位置は同じであることが必要である。本実施形態において、フック状係合素子51及びループ状係合素子52は、長さ方向のほぼ中間付近に設けられる。
第二保護材3は、管継手91を養生する際に、第一保護材2の外側を巻回するための部材であり、第一保護材2を摩擦や濡れなどから保護する役割を担う。つまり、保護具1は、給水ホース92を引き回した際に廊下や階段の表面を引きずられることになるが、第二保護材3は、それに伴う摩擦ダメージや雨水等による濡れや汚れから第一保護材2を保護する。したがって、第二保護材3は、管継手91に巻回された状態となった第一保護材2に巻回された際にこれらを完全に覆うことができるものでなくてはならず、管継手91に巻回された状態となった第一保護材2の周囲に巻回可能な長さを備える。また、第二保護材3は、長さ方向の長さが、管継手91に巻回された状態となった第一保護材2の長さ方向の長さ以上とされる。
第二保護材3としては、摩擦に耐え得る強靱さ及び滑り性と、耐水性を備えるものが選択され、本実施形態では、シリコーン又はポリテトラフルオロエチレン加工がされ適度な滑り性を備えた表面と、樹脂張りされて防水性を備えた裏面とを有するナイロン生地を、その裏面が内側となるように袋縫いされてなる二重構造を備えたものが用いられる。このような袋縫いがされた二重構造によれば、摩擦に耐えうる強靱さ及び滑り性と、耐水性とを両立することができる。上記のナイロン生地としては、一例としてINVISTA社のCORDURA(登録商標)を挙げることができる。なお、本実施形態では上記の製品を第二保護材3として用いたが、摩擦に耐えうる強靱さ及び滑り性と、耐水性とを備えた素材のものであればいずれのものを第二保護材3として用いてもよい。
第二保護材3は、管継手91及び第一保護材2に巻回されたときに、その巻回状態を保持するための第二固定手段を備える。本実施形態では第二固定手段として、管継手91及び第一保護材2に巻回された状態となった第二保護材3の周囲に巻回することのできる三本の結束ベルト4が用いられる。これらの結束ベルト4は、管継手91及び第一保護材2に巻回された状態となった第二保護材3を巻回状態で固定することのできる長さを備える。
結束ベルト4は、第二保護材3の端部のうち、第一保護材2と反対側に位置する幅方向端部にその一端が固定されており、当該幅方向端部を起点として幅方向に沿って第二保護材3から離れる方向へ延出している。結束ベルト4は、その端部が、第二保護材3における袋縫いの内部へ縫い込まれることで第二保護材3と一体となっている。結束ベルト4は、第二保護材3の周囲に巻回された際にその状態を保持するための固定具を結束ベルト4の巻回内面側と巻回外面側とで組になるように備える。この「組になるように」については既に説明した通りであり、本実施形態では、そうした組になる固定具としてループ状係合素子61及びフック状係合素子62からなる面ファスナーが用いられる。すなわち、結束ベルト4の巻回外面の第二保護材3側端部(内側端部と呼ぶ。)付近にループ状係合素子61が設けられるとともに、結束ベルト4の巻回内面の外側端部付近にフック状係合素子62が設けられることによって、結束ベルト4の巻回外面の内側端部付近に存在するループ状係合素子61が、第二保護材3の周囲を一周した結束ベルト4の巻回内面に存在するフック状係合素子62と係合する。この係合によって、結束ベルト4は第二保護材3に巻回された状態で固定され、それに伴って第二保護材3も管継手91及び第一保護材2に巻回された状態で固定される。本実施形態において、結束ベルト4を構成する材質としては、ナイロンベルトが選択される。
結束ベルト4は上記のように第二保護材3の幅方向端部に三本設けられるが、これら三本の結束ベルト4は、第二保護材3の長さ方向の両端位置と、その略中央位置とに設けられる。このように結束ベルト4を配置することにより、図5に示すように、保護材1は、その両端部が給水ホース92に密着固定されるとともに、管継手91のほぼ中央付近で密着固定されることになるので、給水ホースを引き回したときに保護材1が管継手91から脱落するのを抑制することができる。なお、三本の結束ベルト4は、中央付近に位置するものが両端に位置するものよりも長いものとされている。これは、保護具1の中央付近において、管継手91の周囲に第一保護材2及び第二保護材3が巻回されて、大きな径となるためである。
また、結束ベルト4の外側端部(第二保護材3の側ではない端部)では、角となる部分が丸く切り落とされている。結束ベルト4の外側端部の角を直角のままにしておくと、当該角の部分がアスファルト表面のような凹凸のある箇所に引っかかりやすくなる。そして、ループ状係合素子61とフック状係合素子62とが係合しているとき(すなわち、図5に示す状態のとき)にそのような引っかかりを生じると、巻回外面方向へめくれる力が結束ベルト4の外側端部に加わり、その力によってフック状係合素子62がループ状係合素子61から引き剥がされて両者の予期せぬ係合解除につながる。また、そのような引っかかりを生じると、結束ベルト4に解れ(ほつれ)を生じて傷む要因にもなり得る。本実施形態のように外側端部の角となる部分が丸く切り落とされていると、そのような引っかかりを生じにくくなり、上記のような問題の発生を抑制することができる。なお、外側端部の角の部分を丸く切り落とすのではなく、角の部分から小さな三角形を切り落とすことにより、外側端部に存在する角を全て鈍角にしておくことでも同様の効果を得ることができるので、そのような加工を行ってもよい。
次に、第一保護材2と第二保護材3との結合方法について説明する。第一保護材2の巻回外面は、第一保護材2を巻回状態としたときに第二保護材3が巻回状態とならない自由度を備えた状態で第二保護材3の巻回内面に固定される。これにより、図3及び図4に示すように、第一保護材2と第二保護材3とが一体化された状態でありながら、第二保護材3は伸ばした状態のままで第一保護材2のみを管継手91に巻回させることができる。この点も本発明のポイントの一つである。
既に説明したように、第一保護材2は、クッション性を備えた素材で構成されており、そのクッション性ゆえにある程度の厚さを備える。これに対して、特にクッション性を要求されない第二保護材3は、第一保護材2よりも薄い素材で構成されることになる。このとき、第一保護材2と第二保護材3とが上記の自由度を持たない状態で完全に一体化されていると、薄い第二保護材3を掴んで厚い第一保護材2を管継手91の周囲に巻回させる必要があり、迅速かつ綺麗に巻回させることができない。これに対して、上記のような自由度を持った状態で第一保護材2と第二保護材3とが一体化されていると、まず第一保護材2を管継手91の周囲に巻回固定させた後で、第二保護材3をその周囲に巻回固定させることができる。すると、上記のように、薄い第二保護材3を掴んで厚い第一保護材2を巻回させるという困難な作業を行う必要がなくなり、迅速かつ綺麗に保護具1を装着することが可能となる。
本実施形態において、第一保護材2と第二保護材3とは、第二保護材3における結束ベルト4とは反対側の端部にて結合される。このときの結合手段としては、第一保護材2の端部付近に設けられたフック状係合素子71と、第二保護材3における結束ベルト4とは反対側の端部付近に設けられたループ状係合素子72とからなる面ファスナー7が用いられる(図2を参照)。このとき、第一保護材2の巻回外面側にフック状係合素子71が設けられ、第二保護材3の巻回内面側にループ状係合素子72が設けられる。したがって、第一保護材2の巻回外面側と、第二保護材3の巻回内面側とが結合することになる。第一保護材2と第二保護材3との結合に面ファスナー7が用いられることにより、両者を簡単に分離及び結合させることが可能になる。その結果、給水ホース92の引き回しの際の摩擦によって第二保護材3が損傷した場合等において、第二保護材3(及びそれに結合した結束ベルト4)のみを交換することが可能になるので、経済的である。
次に、図3〜図5を参照しながら、保護具1の使用方法について説明する。まず、図3に示すように、養生を行いたい管継手91を第一保護材2の巻回内面側の面に載置し、次いで第一保護材2を管継手91の周囲に巻回させて、第一保護材2の巻回内面に存在するフック状係合素子51と、第一保護材2の巻回外面に存在するループ状係合素子52とを係合させる。これにより、図4に示すように、第一保護材2が管継手91の周囲に巻回された状態で固定される。
その後、結束ベルト4の結合された端部が外側になるように、第二保護材3を第一保護材2の周囲に巻回し、最後に、各結束ベルト4を第二保護材3の周囲に巻回してから結束ベルト4におけるループ状係合素子61とフック状係合素子62とを係合させると、図5に示すように、保護具1が管継手91の周囲に巻回固定されて養生が完了する。
清掃作業が完了した後に管継手91の結合を解除する際には、上記と逆の手順で保護具1を管継手91から外せばよい。管継手91から外された保護具1は、管継手91の無い状態で第一保護材2、第二保護材3及び結束ベルト4を巻回し、図5(但し管継手91及び給水ホース92は存在しない。)に示すような筒状のコンパクトな状態にして収納することが可能である。
以上、本発明の管継手用の保護具に関し、実施形態を示して具体的に説明を行ったが、本発明は、以上の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の範囲において適宜変更を加えて実施をすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、第二保護材3の巻回状態を保持するための第二固定手段として結束ベルト4を備えていたが、第二固定手段はこれと異なるものであってもよい。このような第二固定手段として、例えば、第一保護材2と同様に、面ファスナー等を挙げることができる。
本発明の管継手用の保護具を用いることにより、例えば、高層建築物等における排水管の洗浄作業において、給水ホースに用いられる管継手の養生を効率良く行うことが可能になる。
1 管継手用の保護具
2 第一保護材
3 第二保護材
4 結束ベルト(第二固定手段)
5 第一固定手段

Claims (5)

  1. 保護対象である管継手の周囲に巻回可能な長さを備えた第一保護材と、前記管継手に巻回された状態となった前記第一保護材の周囲に巻回可能な長さを備えた第二保護材と、を備え、巻回状態にて内側となる面を巻回内面と呼び、巻回状態にて外側となる面を巻回外面と呼ぶとき、
    前記第一保護材の巻回外面が、前記第一保護材を巻回状態としたときに前記第二保護材が巻回状態とならない自由度を備えた状態で前記第二保護材の巻回内面に固定され、
    前記第一保護材が、その巻回状態を保持するための第一固定手段を巻回内面側と巻回外面側とで組になるように備え、
    前記第二保護材が、その巻回状態を保持するための第二固定手段を端部に備え
    前記第一保護材と前記第二保護材とが、前記第二固定手段とは反対側となる、前記第二保護材の端部にて結合されることを特徴とする管継手用の保護具。
  2. 前記第二保護材の巻回状態を保持するための第二固定手段が、前記管継手及び前記第一保護材に巻回された状態となった前記第二保護材の周囲に巻回されて前記第二保護材を巻回状態で固定することのできる長さを備えた結束ベルトであり、
    前記結束ベルトが、前記第二保護材の端部に固定され、巻回状態の前記第二保護材の周囲に巻回された際にその状態を保持するための固定具を前記結束ベルトの巻回内面側と巻回外面側とで組になるように備えることを特徴とする請求項1記載の管継手用の保護具。
  3. 前記結束ベルトが、前記第二保護材が巻回状態となったときの長さ方向の両端位置と、その略中央位置と、の3箇所に設けられている請求項2記載の管継手用の保護具。
  4. 前記第二保護材が、シリコーン又はポリテトラフルオロエチレン加工された表面と樹脂張りされた裏面とを備えた生地を、その裏面が内側となるように袋縫いされてなる二重構造を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の管継手用の保護具。
  5. 前記第一保護材が、クッション性を備えた発泡ポリマー材である請求項1〜4のいずれか1項記載の管継手用の保護具。
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