JP5811727B2 - 放射線遮蔽安全ガラスと放射線遮蔽窓 - Google Patents

放射線遮蔽安全ガラスと放射線遮蔽窓 Download PDF

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Description

本発明は、医療施設の放射線検査、原子力施設、ホットラボ等において使用される放射線遮蔽安全ガラスと、これを用いた放射線遮蔽窓に関する。
一般に、医療機関等の放射線を取り扱う施設の壁には、放射線を遮蔽するために金属鉛や鉄あるいはコンクリートが用いられているが、その場合に機器操作室や検査室等がコンクリートなどで仕切られる構造であると、室内に窓を取り付ける必要がある。また、被検体に放射線を発生する薬剤等を注射あるいは吸入して検査を行う場合には、医師または検査技師もしくは看護師等が、例えば被検体の顔色や脈拍を確認する等のように被検体をその近傍で観察するに際して、放射線を体全体に直接受けないようにするために窓付きの衝立が必要となる。
これら検査室の壁や衝立等の窓に要求される特性としては、放射線を遮蔽して人体に対する安全性を確保するために、放射線源からの放射線を遮蔽する能力、いわゆる放射線遮蔽能力が必要となる。しかも、被検体の状態を的確に視認できなければ、種々の弊害を招くことになり、特に医療分野においては、被検体の検査結果に悪影響を及ぼし得ることから、これらの窓には視認性が必要となる。
また、「ポジトロン断層撮影法」を採用したPET−CT装置等により心臓や脳などの働きを断層画像としてとらえ、病気の原因や病状を診断する新しい検査方法としてPET検査がある。このPET検査を伴う診療の環境下では、検査薬を投与された被検体からガンマ線(γ線)があらゆる方向に放射されることになるため、このガンマ線を医師等の検査者が体に直接受けないように遮蔽することが必須の条件となる。
また、放射性物質を取り扱う原子力施設、ホットラボ等においても、必ずしも高い視認性は要求されないものの、放射線を安全に遮蔽する窓が必要となる。
特許文献1には、X線遮蔽ガラス、膨張層、ソーダライムガラスが積層された耐火性のX線遮蔽積層ガラスが開示されている。しかし、この積層ガラスは、放射線遮蔽能が小さいソーダライムガラスを用いているので、必要な放射線遮蔽能を確保するためには積層ガラスを厚くせざるを得ず、重くなる問題がある。
また、特許文献2には、本質的にPbを含有せず、100kVのX線に対する鉛当量が0.03mmPb/mm以上の複数枚の板ガラスが樹脂フィルムを介して積層された放射線遮蔽積層ガラスが開示されている。しかし、この積層ガラスは、100kV以下の低エネルギーの放射線を遮蔽する放射線遮蔽窓には好適であるが、高エネルギーの放射線を遮蔽する用途には適さない問題がある。
また、特許文献3には、図7に示すように、Pbを含む放射線遮蔽能に優れた放射線遮蔽板ガラス110に、Pbを含まないカバー板ガラス120が樹脂フィルム130を介して積層された放射線遮蔽積層ガラス100が開示されている。この放射線遮蔽積層ガラス100は、カバー板ガラス120がソーダライムガラスよりも放射線遮蔽能、及び化学的耐久性に優れているため、放射線遮蔽積層ガラスの軽量化を図ることができる。
しかしながら、この放射線遮蔽積層ガラス100は、外力が加わったとき、その周縁部においてカバー板ガラス120が破損し易い問題があった。例えば、図8に示すように、放射線遮蔽積層ガラス100を枠体140にセッティングブロック150を介して固定して放射線遮蔽窓200として構成した場合において、例えば地震等による外力が加わって枠体140が変形したとき、図9に示すように、その外力や自重による応力がセッティングブロック150を通じて比較的に薄いカバー板ガラス120の周縁部に集中することから、カバー板ガラス120が破損し易かった。また、放射線遮蔽積層ガラス100を用いて窓付きの移動式衝立を構成した場合において、例えば衝立を移動する際の振動等によっても、カバー板ガラス120の周縁部が応力集中により破損するおそれがあった。
WO2004/087414A2号公報 特開2003−315490号公報 特開2008−286787号公報
本発明は、従来の放射線遮蔽積層ガラスに上記のような問題があったことに鑑みて為されたもので、例えば地震等により多少の外力が加わっても、積層ガラスの周縁部におけるカバー板ガラスの破損を防ぐことができる放射線遮蔽安全ガラスと放射線遮蔽窓を提供することを課題とする。
本発明は、放射線遮蔽板ガラスにカバー板ガラスが樹脂層を介して貼着されて成る積層ガラスであって、
該積層ガラスの周縁部において、前記放射線遮蔽板ガラスの端面が前記カバー板ガラスの端面よりも突出していることを特徴とする。
また、本発明は、前記積層ガラスが、可視光平均透過率が75%以上であることを特徴とし、さらに80%以上であることが実用上好ましい。また、波長400nmにおける全光線透過率では10%以上であることを特徴とし、11%以上であることが実用上好ましい。この場合、放射線遮蔽板ガラスが、厚み10mmについて、波長400nmにおける全光線透過率が50%以上であると、実現が容易となる。
また、本発明は、放射線遮蔽板ガラスにカバー板ガラスが樹脂層を介して貼着された積層ガラスを、セッティングブロックを介して枠体に固定して成る放射線遮蔽窓であって、
前記積層ガラスの周縁部において、前記放射線遮蔽板ガラスの端面が前記カバー板ガラスの端面よりも突出し、前記カバー板ガラスの端面と前記セッティングブロックとの間に隙間を有することを特徴とする。
本発明に係る放射線遮蔽安全ガラス及び放射線遮蔽窓によれば、放射線遮蔽板ガラスの端面がカバー板ガラスの端面よりも突出しているため、カバー板ガラスの端面と窓枠のセッティングブロックとの間に隙間を確保することができ、地震等による外力が加わって枠体が変形しても、その外力や自重による応力がセッティングブロックを通じてカバー板ガラスの周縁部に集中することがなく、カバー板ガラスの破損を防止することができる。
本実施形態の放射線遮蔽安全ガラスの断面図である。 本実施形態の放射線遮蔽窓の説明図であり、(a)は全体正面図、(b)はS1−S1線矢視要部拡大断面図である。 本実施形態の放射線遮蔽窓の変形時の要部拡大断面図である。 変形例の放射線遮蔽窓の全体正面図である。 変形例の放射線遮蔽安全ガラスの要部拡大断面図である。 他の変形例の放射線遮蔽安全ガラスの要部拡大断面図である。 従来の放射線遮蔽安全ガラスの断面図である。 従来の放射線遮蔽窓の説明図であり、(a)は全体正面図、(b)はS2−S2線矢視要部拡大断面図である。 従来の放射線遮蔽窓の変形時の要部拡大断面図である。
本実施形態の放射線遮蔽安全ガラス10は、図1に示すように、放射線遮蔽板ガラス1の両面にそれぞれ、カバー板ガラス2が樹脂層3を介して貼着されて構成されている。そして、放射線遮蔽安全ガラス10の周縁部の一部において、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aがカバー板ガラス2の端面2aよりも突出して構成されている。この端面1aの突出量Tは、カバー板ガラス2の厚みに応じて決められる。
図2(a)に示すように、本実施形態の放射線遮蔽安全ガラス10は、正面視矩形状に形成されており、その周縁部の四辺のうちの一辺(下辺)においてのみ、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aがカバー板ガラス2の端面2aより突出している。放射線遮蔽安全ガラス10の周縁部の他の辺(上辺及び側辺)においては、放射線遮蔽板ガラス1の端面1bとカバー板ガラス2の端面2bとは面一に揃っている。
本実施形態の放射線遮蔽板ガラス1は、酸化物換算の質量百分率で、SiO 10〜35%、PbO 55〜80%、B 0〜10%、Al 0〜10%、SrO 0〜10%、BaO 0〜10%、NaO 0〜10%、KO 0〜10%の組成を含有しており、PbOが55%以上あることから高い放射線遮蔽能力を備えている。
このようなガラス組成を含有することによって、ガラス特性として十分なガンマ線遮蔽能力を得ることができるとともに、ガラス組成にPbOを多量に含有させても失透することがない。また、上記の組成範囲は非常に失透しにくい組成範囲であるため、失透することなしにガラスの板厚を容易に厚くすることが可能である。したがって、ガラスのガンマ線遮蔽能力を極めて高めることができ、ポジトロン核種から発生するガンマ線を的確に遮蔽することが可能となり、PET検査を行う医師および検査技師、看護師等がガンマ線を累積的に浴び、被爆するといった事態を有効に回避することが可能となる。
放射線遮蔽板ガラス1の組成範囲を上記のように限定した理由は次のとおりである。
SiOは、ガラスのネットワークを形成する成分である。その含有量は10〜35%、好ましくは15〜30%、より好ましくは20〜30%である。SiOの含有量が35%よりも多くなると、ガラスの高温粘度が高くなり、溶融、成形が難しくなったり、ガンマ線遮蔽能力が低下する。一方、SiOの含有量が10%より少なくなると、ガラスの骨格を形成する成分が少なくなりすぎ、ガラスが構造的に不安定になるとともに、ガラスの耐水性が低下する。
PbOは、ガンマ線を遮蔽させるための成分である。その含有量は55〜80%、好ましくは62〜80%、さらに好ましくは67〜80%、最も好ましくは70〜80%である。PbOの含有量が80%より多くなると、PbO以外の成分が相対的に少なくなり、ガラスが熱的に不安定になる。一方、PbOの含有量が55%未満であるとガンマ線遮蔽能力が低下してしまう。
は、ガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高めたり、熱的安定性を高める成分である。その含有量は0〜10%、好ましくは0.1〜8%、より好ましくは0.1〜5%である。Bの含有量が10%より多くなると、ガラスの耐水性が低下する。
Alは、ガラスの熱的安定性を高くする成分である。その含有量は0〜10%、好ましくは0〜5%、より好ましくは0〜3%である。Alの含有量が10%より多くなると、ガラスの高温粘度が高くなり、溶融、成形が難しくなったり、ガンマ線遮蔽能力が落ちる。
SrOやBaOは、ガラスの粘度や失透性を調整する成分であり、ガンマ線遮蔽能力を高める成分である。その含有量はそれぞれ0〜10%、好ましくは0〜8%、より好ましくは0〜5%である。SrOやBaOの含有量が10%より多くなると、ガラスが熱的に不安定になる。
NaOやKOはガラスの高温粘度を低下させて溶融性や成形性を高める成分である。その含有量はそれぞれ0〜10%、好ましくは0〜8%、より好ましくは1〜5%である。これらの含有量が10%より多くなると、ガンマ線遮蔽能力が低下する。
Sbは、清澄剤として作用する成分である。その含有量は、100ppm〜2%(好ましくは、200ppm〜2%、500ppm〜2%、1000ppm〜2%、5000超ppm〜2%、5500ppm〜2%、6000ppm〜2%)である。Sbの含有量が100ppmよりも少なくなると、清澄力が得られ難くなり、ガラス内の泡を低減し難くなる。また、Sbの含有量が2%より多くなると、Sbが高価であるため、原料コストが上昇することになる。
Clは、清澄剤として作用する成分である。その含有量は、0ppm〜2%、好ましくは200ppm〜2%、より好ましくは500ppm〜2%、さらに好ましくは1000ppm〜1%である。Clの含有量が2%より多くなると、Clの蒸発量が多くなり過ぎてガラスが変質し易くなる。尚、Clの含有量は、ガラス中の残存量を指している。
清澄剤として使用するSbは、900℃以上の温度域でSbイオンの価数変化による化学反応により多量の清澄ガス(酸素ガス)を発生する。特に1000〜1200℃の低温で清澄ガスを多量に発生する。また、Clは900℃以上の温度域で分解、蒸発して清澄ガス(塩素ガス等)を発生する。したがって、清澄剤としてSbやClを使用することにより、ガラス化反応時から均質化溶融時にかけての温度域が低温であっても、高い清澄効果が得られるため、着色や泡が存在しない放射線遮蔽板ガラスを効率よく得ることができる。
なお、ガラスの特性を損なわない範囲で他の成分を10%まで添加できる。
この放射線遮蔽板ガラス1を製造するに際しては、溶融炉でガラス原料を溶融して溶融ガラスとした後に、その溶融ガラスをロールアウト法により成形して板ガラスとする。
また、本実施形態の放射線遮蔽安全ガラス10は、積層ガラスが、可視光平均透過率が84%である。また、波長400nmにおける全光線透過率では13.1%である。このことで、視認性を充分に確保することができる。
なお、本明細書において、可視光平均透過率は、JIS R3106に準拠する可視光(波長380〜780nm)の平均透過率を意味する。厚み「10mmについて」とは、放射線遮蔽板ガラスを板厚が10mmの板ガラスと仮定した場合についての事項を意味し、また「全光線透過率」とは、JIS K7105(光源:CIEの標準の光A)又はJIS K7361(光源:CIEの標準の光D65)に準拠しCIEの標準の光A又はCIEの標準の光D65を使用して測定した透光板への平行入射光束に対する全透過光束の割合である。一般に、ヘーズメーターと呼ばれる測定装置を使用して、その板ガラスについて測定された全光線透過率を意味する。
本実施形態のカバー板ガラス2は、酸化物換算の質量百分率で、SiO 50〜65%、Al 3〜14%、MgO 0〜4%、CaO 0〜2.9%、SrO 2〜13%、BaO 2〜13%、MgO+CaO+SrO+BaO 17〜27%、LiO 0〜1%、NaO 2〜10%、KO 2〜13%、LiO+NaO+KO 7〜15%、ZrO 1〜9%、TiO 0〜5%、Sb 0〜1%、As 0〜1%の組成を含有している。
このカバー板ガラス2は、本質的にPbを含有していないため、ガラス製造時にPbを含む原料がこぼれたりして環境汚染を引き起こすことがない。
また、カバー板ガラス2は、SiOを50〜65%、Alを3〜14%含有するため、表面をクリーニングしても透明性が低下しにくく、吸水による変形や変色を起こすことがない。また、表面硬度が高いため、キズがつきにくく、キズによる割れや透明性の低下が起こりにくい。即ち、SiOが50%より少ないと、化学的耐久性が低いため、ガラス表面をクリーニングした後に、「ヤケ」が発生して、透明性が低下しやすく、65%よりも多いと溶融性が悪化しやすいため好ましくない。また、Alは、ガラスの表面硬度を向上させるとともに、ガラスの化学的耐久性を向上させる成分であり、その含有量が3%よりも少ないと、表面硬度が低くなってキズがつきやすく、割れが発生しやすい。また化学的耐久性が低くなるため、ガラス表面をクリーニングした後に、「ヤケ」が発生して、透明性が低下しやすい。Alが、14%よりも多いと、溶融性が悪化するとともに、液相温度が高くなりやすいため好ましくない。
ZrOは、放射線遮蔽能力及びガラスの化学的耐久性を向上させる成分であり、その含有量は、1〜9%、好ましくは、1〜8%である。ZrOが1%よりも少ないと、放射線遮蔽能力が低く、また、ガラスの化学的耐久性が低下しやすく、9%よりも多いと、ガラスの成形時に失透物が生成しやすく、成形が困難となるため好ましくない。
MgO、CaO、SrO、BaOは、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、特にSrO及びBaOは、放射線遮蔽能力を高める効果に優れた成分であり、MgO、CaO、SrO、BaOの合量が17〜27%である。これらの成分の合量が17%よりも少ないと、放射線遮蔽能力が低下するとともに、溶融性が悪化しやすい。27%よりも多いと、ガラスが失透しやすくなる。
MgOの好適な含有量は0〜4%、CaOは0〜2.9%である。また、BaO及びSrOの好適な含有量は、いずれも2〜13%である。
LiO、NaO及びKOは、ガラスの溶融性を向上させる成分であり、これらの成分の合量が7〜15%である。これらの成分の合量が7%よりも少ないと、溶融が困難になり、15%よりも多いと、化学的耐久性が低下する。
また、LiO、NaO及びKOの好ましい含有量は、それぞれ0〜1%、2〜10%、2〜13%である。
上記した成分の他にも、TiOを5%まで、Pを3%まで、Sb及びAsを1%まで添加してもよい。
カバー板ガラス2は、既存の成形法によって製板することが可能であるが、特にフロート法によって製板すると、平滑性に優れるため、研磨する必要がなく、研磨によるキズが入ることがない。
本実施形態の樹脂層3としては、ポリビニルブチラール(PVB)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、フッ素樹脂(THV)等が使用可能であり、液状の接着剤としてカバー板ガラスの接着に使用してもよいが、取り扱いが容易な点で樹脂フィルムの形態が好ましい。なお、樹脂層の厚さは50〜2000μmであることが好適である。
また、熱膨張係数の異なるカバー板ガラスを貼り合わせる場合には、熱硬化による樹脂でなく、硬化剤を使用して常温で反応硬化するものや、光硬化タイプを使用することが好ましい。建材用として実績のあるエポキシアクリレートを主成分とする紫外線硬化性樹脂の他、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂等の他の樹脂を使用することもできる。このように樹脂層3が光硬化性樹脂から成ると、室温条件で紫外線等の照射により硬化させることができ、熱膨張係数の異なる耐熱板ガラス等を合せても、耐熱板ガラスの反りや破損が生じないため、組合せのバリエーションが増え好ましい。また、樹脂層3の厚みが、50〜2000μmであれば、樹脂層3で変形を吸収することができ、寸法変化率の異なるカバー板ガラスを合せることが可能となる。
次に、本実施形態の放射線遮蔽安全ガラス10の製造方法について説明する。
本実施形態の放射線遮蔽安全ガラス10の製造方法は、放射線遮蔽板ガラス1に厚みが300μmのPVB製樹脂フィルムを介してカバー板ガラス2を積層する積層工程と、この積層工程により得た積層体をオートクレーブ等にて熱圧着して貼り合わせる貼着工程と、から構成されている。
まず、ロールアウト法で、1.1mmPbの鉛当量の性能を有する比重4.35で厚みが7mmの放射線遮蔽用の板ガラスを製板し、徐冷してその両面を研磨した後、幅1000mm×長さ1600mmのサイズに加工し、放射線遮蔽板ガラス1を得る。
次いで、上記した組成となるようにバッチ原料を調製し、溶融した後、フロート法で、厚みが1.8mmの板ガラスを製板し、幅1000mm×長さ1595mmのサイズに加工し、カバー板ガラス2を得る。
次いで、放射線遮蔽板ガラス1の片面に、厚みが300μmのPVB製樹脂フィルムを配置し、その上にカバー板ガラス2を静置する。このとき、放射線遮蔽板ガラス1の周縁部の一辺にスペーサを配置することで、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aよりも5mmだけ突出させる。
次いで、得られた積層体をオートクレーブにて熱圧着して貼り合わせる。そして、放射線遮蔽板ガラス1の他の面にも同様の作業を行い、他の面にもカバー板ガラス2を貼り付ける。
こうして、図1に示すように、放射線遮蔽板ガラス1の両面にそれぞれ、カバー板ガラス2が樹脂層3を介して貼着された放射線遮蔽安全ガラス10が製造される。
次に、本実施形態の放射線遮蔽窓20について、図2(a)、(b)を参照しながら説明する。
本実施形態の放射線遮蔽窓20は、上記放射線遮蔽安全ガラス10を、セッティングブロック5を介して枠体4に固定することにより構成されている。即ち、放射線遮蔽窓20は、正面視矩形の放射線遮蔽安全ガラス10と、この放射線遮蔽安全ガラス10の周縁部の四辺全部を取り囲む矩形状の枠体4と、この枠体4の下枠4aの溝内に配設され、放射線遮蔽安全ガラス10の下辺を支える計二つのセッティングブロック5と、放射線遮蔽安全ガラス10の全周において、カバー板ガラス2の周縁部寄りのガラス表面と枠体4の内壁部4cとの間に介在させたバックアップ材6およびシーリング材7と、から構成されている。
図2(b)に示すように、放射線遮蔽安全ガラス10の下辺は、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aがカバー板ガラス2の端面2aよりも突出しているため、放射線遮蔽板ガラス1はその端面1aでセッティングブロック5と接触して直接支持されるのに対し、カバー板ガラス2の端面2aとセッティングブロック5との間には隙間が形成される。
したがって、本実施形態の放射線遮蔽窓20に、例えば地震等による外力が加わって枠体4が変形しても、図3に示すように、カバー板ガラス2の端面2aとセッティングブロック5との間に隙間を確保することができるので、地震等の外力や自重による応力がセッティングブロック5を通じてカバー板ガラス2の下辺に集中することがなく、カバー板ガラス2の破損を防ぐことができる。
以上、本実施形態の放射線遮蔽安全ガラス10及び放射線遮蔽窓20について説明したが、本発明は他の実施形態でも実施することができる。
例えば、上記実施形態では、正面視矩形の放射線遮蔽安全ガラス10の周縁部の四辺のうちの一辺(下辺)においてのみ、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aよりも突出させているが、本発明は決してこれに限定されるものではなく、例えば、図4に示すように、放射線遮蔽安全ガラス30の周縁部の四辺のうち、互いに対向する二辺(下辺および上辺)において、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aよりも突出させてもよい。そして、この放射線遮蔽安全ガラス30の上辺及び下辺を、枠体4の下枠4a及び上枠4b内にそれぞれ配設した計四つのセッティングブロック5で支持することによって放射線遮蔽窓40を構成してもよい。また、放射線遮蔽安全ガラス10の周縁部の四辺全部において、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aよりも突出させてもよい。
さらに、上記実施形態のように、必ずしも放射線遮蔽安全ガラス10の一辺(下辺)の辺全体に亘って、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aを突出させる必要はなく、放射線遮蔽安全ガラス10の一辺(下辺)の一部において、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aを突出させてもよい。少なくとも放射線遮蔽窓を構成したときにセッティングブロック5と接触する部分において、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aがカバー板ガラス2の端面2aよりも突出していれば足りる。
また、上記実施形態では、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aに対して段差を付けて階段状に突出させているが、図5に示す放射線遮蔽安全ガラス50のように、放射線遮蔽板ガラス1の両面にそれぞれ、樹脂層3を介してカバー板ガラス2を貼着して積層した後、この積層体の周縁部を断面半円形状に研削、研磨加工することによって、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aに対し突出させてもよい。この場合、両端面の表面粗さがRaで50μm以下であれば、破損が生じる可能性をより少なくすることができ、好ましい。
また、図6に示す放射線遮蔽安全ガラス60のように、ガラス積層体の周縁部を、断面台形形状に研削、研磨加工することによって、放射線遮蔽板ガラス1の端面1aをカバー板ガラス2の端面2aに対し突出させてもよい。このようにガラス積層体の周縁部に対する研削、研磨加工の断面形状は、製造すべき放射線遮蔽安全ガラスのサイズ、加工コスト等を考慮して種々の設計変更が可能である。
また、上記実施形態の放射線遮蔽窓20は、医療機関等の放射線を取り扱う施設の壁に適用することができる他、放射線遮蔽用の衝立に適用することができる。衝立に適用する場合、視認性の観点から衝立の全面に放射線遮蔽窓20を適用することが好ましい。
また、放射線遮蔽安全ガラスを構成する放射線遮蔽板ガラスとして、例えば、酸化物換算の質量百分率で、SiO 10〜40%、PbO 45〜80%、B 0〜10%、Al 0〜10%、SrO 0〜10%、BaO 0〜10%、NaO 0〜10%、KO 0〜10%の組成を含有する板ガラスを採用することもできる。
この組成の放射線遮蔽板ガラスを用いた放射線遮蔽安全ガラスによれば、放射線の強源の存在する場所での使用が可能となる。ここで、PbOの含有量が80%よりも多くなると、PbO以外の成分が相対的に少なくなり、板ガラスが熱的に不安定となり、45%未満になると、ガンマ線遮蔽能力が減少し、強源での使用が困難となる。また、SiOの含有量が40%よりも多くなると、PbOの含有量が制限されるため、放射線遮蔽能力が低下し、10%未満になると、ガラスの骨格を形成する成分が少なくなり、構造的に不安定となる。
さらにまた、放射線遮蔽安全ガラスを構成する放射線遮蔽板ガラスとして、例えば、酸化物換算の質量百分率で、SiO 40〜55%、PbO 30〜45%、B 0〜10%、Al 0〜10%、SrO 0〜10%、BaO 0〜10%、NaO 0〜10%、KO 0〜10%の組成を含有する板ガラスを採用することもできる。
この組成の放射線遮蔽板ガラスを用いた放射線遮蔽安全ガラスによれば、放射線の弱源の存在する場所での使用が可能となる。ここで、PbOの含有量が45%よりも多くなると、必要とする遮蔽能力に対してガラスが重くなり過ぎる。一方、30%未満になると、ガンマ線遮蔽能力が減少し、弱源での使用が困難となる。また、SiOの含有量が55%よりも多くなると、高温粘度が高く、加工、成形が困難になる。一方、40%未満になると、必要とする遮蔽能力に対してPbOが過多となる。
また、上記実施形態では、放射線遮蔽板ガラスを、ロールアウト法により成形しているが、例えば鋳込み法等の他の成形法を採用してもよい。ロールアウト法は、厚み20mm以下の板ガラスを成形するのに適しており、鋳込み法は、厚み20mm以上の板ガラスを成形するのに適している。放射線遮蔽板ガラスとして、例えば厚み400mmの板ガラスを使用することができる。また、コバルト60照射で比重3.4の重コンクリート1200mm相当の放射線遮蔽能力を有する放射線遮蔽板ガラスを使用することもできる。
また、放射線遮蔽安全ガラスを構成するカバーガラスとして、例えば、無アルカリガラス、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノシリケート等の一般的なガラスを使用することもできる。また、必要に応じて強化ガラスを使用することもできる。
また、カバーガラスに使用される無アルカリガラスとしては、酸化物換算の質量百分率で、SiO 40〜70%、Al 6〜25%、B 5〜20%、MgO 0〜10%、CaO 0〜15%、BaO 0〜30%、SrO 0〜10%、ZnO 0〜10%の基本組成を含有し、本質的にアルカリ金属酸化物を含まない無アルカリガラスからなることが好ましい。このようなガラスは、ヤング率、歪点、熱膨張係数、耐薬品性、溶融性、成形性等の諸特性が優れている。
以下にこの組成範囲を限定した理由を説明する。
SiOは、ガラスのネットワークとなる成分であり、その含有量は40〜70%である。SiOが40%より少ないと耐薬品性が悪化すると共に、歪点が低下して耐熱性が悪くなる。70%より多くなると、高温粘度が高くなって溶融性が悪くなると共にクリストバライトの失透物が析出しやすくなる。SiOの好ましい含有量は、45〜68%であり、さらに好ましくは58〜67%である。
Alは、ガラスの耐熱性、耐失透性を高める成分であり、その含有量は6〜25%である。Alが6%より少ないと失透温度が著しく上昇してガラス中に失透が生じやすくなり、25%より多いと耐酸性が低下してガラス表面に白濁が生じやすくなる。Alの好ましい含有量は、10〜20%であり、さらに好ましくは15〜18%である。
は、融剤として働き、粘性を下げて溶融を容易にする成分であり、その含有量は5〜20%である。Bが5%より少ないと融剤としての効果が不十分となり、20%より多いと耐塩酸性が低下すると共に、歪点が低下して耐熱性が悪化する。Bの好ましい含有量は、7.5〜15%、より好ましい含有量は8.5〜15%である。
MgOは、歪点を下げずに高温粘性を下げてガラスの溶融を容易にする成分であり、その含有量は0〜10%である。MgOが10%より多いと、ガラスの耐酸性が著しく低下する。MgOの好ましい含有量は、0〜3.5%であり、より好ましい含有量は0〜3%である。
CaOも、MgOと同様の働きをする成分であり、その含有量は0〜15%である。CaOが15%より多いと、耐酸性が著しく低下する。CaOの好ましい含有量は、0〜10%、より好ましい含有量は6〜10%である。
BaOは、ガラスの耐薬品性を向上させると共に失透性を改善する成分であり、その含有量は0〜30%である。BaOが30%より多いと、歪点が低下して耐熱性が悪くなる。BaOの好ましい含有量は、0〜20%であり、より好ましくは0.1〜5.0%である。
SrOも、BaOと同様の働きをする成分であり、その含有量は0〜10%である。SrOが10%より多いと失透性が増すため好ましくない。SrOの好ましい含有量は、0〜7%である。
BaOとSrOは、ガラスの密度と熱膨張係数にも影響を与える成分であり、低密度、低膨張のガラスを得るためには、これらを合量で6%以下、好ましくは4%以下に抑えることが好ましい。
ZnOは、耐酸性と失透性を改善する成分であり、その含有量は0〜10%である。しかしながら、ZnOが10%より多いと、逆にガラスが失透しやすくなり、また歪点が低下して耐熱性が悪くなる。ZnOの好ましい含有量は0〜7%であり、より好ましくは0〜5%である。
また、MgO、CaO、SrO、BaO及びZnOの合量が5%より少ないと、高温での粘性が高くなり、溶融性が悪くなると共に、ガラスが失透しやすくなるため好ましくない。一方、20%より多いと、ガラスの密度が高くなるため好ましくない。
また、本発明では、上記成分の他に、ZrO、TiO、Fe、P、Y、Nb、La等を合量で5%まで含有することができる。
ZrOは、ガラスの耐薬品性、特に耐酸性を改善すると共に、高温粘性を下げて溶融性を向上させる成分である。ZrOの含有量は、0〜5%、好ましくは0.1〜4%である。5%より多いと、失透温度が上昇し、ジルコンの失透異物が析出しやすくなる。
TiOも、耐薬品性、特に耐酸性を改善する成分である。それとともに、TiOは、高温粘性を低下し、溶融性を向上させ、さらに紫外線による着色を防止する成分である。すなわち、ガラス基板上の有機物を除去するために紫外線を照射することがあるが、ガラス基板が紫外線によって着色すると、透過率が低下するため好ましくない。そのため、この種のガラス基板には、紫外線によって着色しないことが要求される。しかしながら、TiOが5%より多いと、逆にガラスが着色しやすくなるため好ましくない。
さらに、Pも一般に融剤として使用されるが、ガラスを分相させると共に、耐薬品性を著しく低下させるため好ましくない。また、CuOを含有すると、ガラスが着色することになる。
また、一般に融剤として使用されるPbOは、ガラスの耐薬品性を著しく低下させる。それとともに、PbOは溶融時に融液の表面から揮発し、環境を汚染する虞れもあるため好ましくない。
また、本発明においては、上記成分以外にも、特性を損なわない範囲で、他の成分を添加させることが可能である。例えば、清澄剤としてAs、Sb、F、Cl、SO、SnOといった成分やAl、Siといった金属粉末を添加させることが可能である。
また、例えば医療施設での放射線検査以外の目的で使用する場合など、必ずしも高い視認性が要求されない場合には、放射線遮蔽安全ガラスの可視光平均透過率は、厚みによらず30%以上あれば使用することができる。
以下、本発明に係る放射線遮蔽安全ガラスと放射線遮蔽窓の実施例を説明する。
本実施例の放射線遮蔽安全ガラスは、1.1mmPbの鉛当量の性能を有する比重4.35で厚みが7mmの放射線遮蔽板ガラスの両面に、厚みが300μmの樹脂層を介して、厚みが1.8mmのカバー板ガラスを貼着したものである。この放射線遮蔽安全ガラスは、約12mmの厚みとなる。そして、本実施例の放射線遮蔽安全ガラスの周縁部の一辺(下辺)は、半径7mmで断面半円形状に研削、研磨加工されており、放射線遮蔽板ガラスの端面がカバー板ガラスの端面よりも約1mm突出し、両端面の表面粗さはRaで30μmであった。
この放射線遮蔽安全ガラスの性能を確認する目的で、試験枠を強制変形させる試験を実施した。試験に使用した放射線遮蔽安全ガラスのサイズは、幅1000mm×高さ1600mmであり、放射線遮蔽安全ガラスの周縁部を試験枠の溝内に約15mm挿入し、その下辺を二個のセッティングブロックで支持し、試験枠とガラスとの間にバックアップ材を挿入した後、シリコーン製のシーリング材を充填した。
a.面内変形試験:放射線遮蔽安全ガラスを設置した試験枠の下辺を仮想躯体にボルト固定し、上枠を油圧ジャッキにより面内方向に変形させる試験で、ガラスの破損の有無を確認するものである。変形量±32mm(層間変位量=±1/50)を往復で50回繰り返しても、カバー板ガラスの破損は無かった。
比較例として、周縁部の一辺(下辺)において研削、研磨加工を施していないもの(図7参照)について同様の試験を行った結果、10回往復した時点でカバー板ガラスにクラックが発生した。
b.面外変形試験:放射線遮蔽安全ガラスを設置した試験枠の下辺を仮想躯体にボルト固定し、上枠を油圧ジャッキにより面外方向に変形させる試験で、ガラスの破損の有無を確認するものである。変形量±32mm(層間変位量=±1/50)を往復で50回繰り返しても、カバー板ガラスの破損は無かった。
比較例として、周縁部の一辺(下辺)において研削、研磨加工を施していないもの(図7参照)について同様の試験を行った結果、5回往復した時点でカバー板ガラスにクラックが発生した。
本発明に係る放射線遮蔽安全ガラスおよび放射線遮蔽窓は、医療施設以外の宇宙線等の放射線学術研究施設、原子力施設、ホットラボ、その他の施設にも適用可能である。例えば、原子力発電タービン建屋、固体核廃棄物貯蔵庫、再循環ポンプ、使用済み核燃料輸送容器保管施設の窓、或いは放射性物質を扱うドラム移載装置、重機等の窓等にも適用可能である。
10、30、50、60 放射線遮蔽安全ガラス
20、40 放射線遮蔽窓
1 放射線遮蔽板ガラス
1a 端面
2 カバー板ガラス
2a 端面
3 樹脂層
4 枠体
5 セッティングブロック

Claims (2)

  1. 放射線遮蔽板ガラスにカバー板ガラスが樹脂層を介して貼着されて成る積層ガラスであって、
    前記積層ガラスは、前記放射線遮蔽板ガラスの両面にそれぞれ、前記カバー板ガラスが貼着されて成り、可視光平均透過率が75%以上であり、
    該積層ガラスの周縁部において、前記放射線遮蔽板ガラスの端面が前記カバー板ガラス各々の端面よりも突出し、且つ、該積層ガラスの周縁部の断面形状が半円形状または台形形状であることを特徴とする放射線遮蔽安全ガラス。
  2. 放射線遮蔽板ガラスにカバー板ガラスが樹脂層を介して貼着された積層ガラスを、セッティングブロックを介して枠体に固定して成る放射線遮蔽窓であって、
    前記積層ガラスは、前記放射線遮蔽板ガラスの両面にそれぞれ、前記カバー板ガラスが貼着されて成り、可視光平均透過率が75%以上であり、
    該積層ガラスの周縁部において、前記放射線遮蔽板ガラスの端面が前記カバー板ガラス各々の端面よりも突出し、且つ、該積層ガラスの周縁部の断面形状が半円形状または台形形状であり
    前記放射線遮蔽板ガラスの端面及び前記カバー板ガラス各々の端面は、いずれも前記枠体内に収容されており、
    前記カバー板ガラス各々の端面と前記セッティングブロックとの間に隙間を有することを特徴とする放射線遮蔽窓。
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