JP5805189B2 - プレート式熱交換器及びヒートポンプ装置 - Google Patents
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Description
この発明は、プレート式熱交換器内において流体が凍結した場合に、プレート式熱交換器が破損することを防ぐことを目的とする。
前記第1プレートには、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1流入口側から前記第1流出口側へ向かって複数の頂部及び底部が繰り返し現れる波形状である第1波が前記熱交換流路部分に形成されるとともに、前記長辺方向の前記一方側に設けられた通路孔であって前記第1流入口とは異なるもう1つの通路孔である上流側隣接孔の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第2波が形成され、前記第1波の頂部と前記第2波の頂部とは平面状に形成され、前記第2波の傾斜部分の幅は、前記第1波の傾斜部分の幅より広いことを特徴とする。
実施の形態1,2では、異なる2種類の伝熱プレートを交互に積層して形成する場合について説明し、実施の形態3では、1種類の伝熱プレートを向きを変えて交互に積層して形成する場合について説明する。
実施の形態1に係るプレート式熱交換器30の基本構成を説明する。
図1は、プレート式熱交換器30の側面図である。図2は、補強用サイドプレート1の正面図(積層方向から見た図)である。図3は、伝熱プレート2(第1プレート)の正面図である。図4は、伝熱プレート3(第2プレート)の正面図である。図5は、補強用サイドプレート4の正面図である。図6は、伝熱プレート2と伝熱プレート3とを積層した状態を示す図である。図7は、プレート式熱交換器30の分解斜視図である。
実施の形態1では、伝熱プレート2,3は、例えばそれぞれ別の金型を用いて製造された、異なる伝熱プレートである。
図3,4に示すように、各伝熱プレート2,3は、補強用サイドプレート1と同様に、略矩形の板状に形成され、四隅に第1流入口9、第1流出口10、第2流入口11(上流側隣接孔)、第2流出口12(下流側隣接孔)が設けられる。また、各伝熱プレート2,3は、プレートの積層方向に変位する波形状15,16(第1波)が形成されている。波形状15,16は、積層方向から見た場合に、略V字状となるように形成されており、第1流入口9及び第2流入口11から第1流出口10及び第2流出口12へ向かって、複数の頂部と底部とが繰り返し現れる。特に、伝熱プレート2に形成された波形状15と、伝熱プレート3に形成された波形状16とでは、略V字状の向きが逆向きになっている。
図5に示すように、補強用サイドプレート4は、補強用サイドプレート1等と同様に、略矩形の板状に形成される。補強用サイドプレート4は、第1流入管5、第1流出管6、第2流入管7、第2流出管8が設けられていない。なお、図5では、補強用サイドプレート4に、第1流入管5、第1流出管6、第2流入管7、第2流出管8の位置を破線で示すが、補強用サイドプレート4にこれらが設けられているわけではない。
図6に示すように、伝熱プレート2と伝熱プレート3とを積層した場合、向きの異なる略V字状の波形状15,16が重なり合うことにより、伝熱プレート2と伝熱プレート3との間に複雑な流れを引き起こす流路が形成される。
外部から第1流入管5へ流入した水は、各伝熱プレート2,3の第1流入口9が重なり合うことで形成された通路孔を流れ、各第1流路13へ流入する。第1流路13へ流入した水は、短辺方向へ徐々に広がりながら、長辺方向へ流れて、第1流出口10から流出する。第1流出口10から流出した水は、第1流出口10が重なり合うことで形成された通路孔を流れ、第1流出管6から外部へ流出する。
同様に、外部から第2流入管7へ流入した冷媒は、各伝熱プレート2,3の第2流入口11が重なり合うことで形成された通路孔を流れ、各第2流路14へ流入する。第2流路14へ流入した冷媒は、短辺方向へ徐々に広がりながら、長辺方向へ流れて、第2流出口12から流出する。第2流出口12から流出した冷媒は、第2流出口12が重なり合うことで形成された通路孔を流れ、第2流出管8から外部へ流出する。
第1流路13を流れる水と第2流路14を流れる冷媒とは、波形状15,16が形成された部分を流れる際、伝熱プレート2,3を介して熱交換される。なお、第1流路13と第2流路14とにおいて、波形状15,16が形成された部分を熱交換流路17(図3,4,6参照)と呼ぶ。
図8から図12は、実施の形態1に係る伝熱プレート2を示す図である。図8は、実施の形態1に係る伝熱プレート2の一部を示す部分正面図である。図9は、実施の形態1に係る伝熱プレート2の一部を示す部分斜視図である。図10は、図8,9のA−A’断面図である。図11は、図8,9のB−B’断面図である。図12は、図8,9のC−C’断面図である。
図13から図17は、実施の形態1に係る伝熱プレート3を示す図である。図13は、実施の形態1に係る伝熱プレート3の一部を示す部分正面図である。図14は、実施の形態1に係る伝熱プレート3の一部を示す部分斜視図である。図15は、図13,14のD−D’断面図である。図16は、図13,14のE−E’断面図である。図17は、図13,14のF−F’断面図である。
図18は、実施の形態1に係る伝熱プレート2,3を積層した状態を示す斜視図である。図19は、図18のG−G’断面を示す斜視図である。
図13,14に示すように、伝熱プレート3の第1流入口9や第2流入口11の波形状16側に、第1流入口9や第2流入口11を中心とする放射状に稜線が広がった波形状20(第2波)と波形状21(第3波)が形成されている。波形状20,21は、一端が波形状16に接続している。
図18,19に示すように、伝熱プレート2に形成された波形状18,19と、伝熱プレート3に形成された波形状20,21とは、波形状18,19の頂部と波形状20,21の底部とが重なるとともに、波形状18,19の底部と波形状20,21の頂部とが重なる。
伝熱プレート2,3に形成された波形状の頂部及び底部(図20の幅xで示す部分)では、水同士又は冷媒同士が伝熱プレート2,3を介して接する。したがって、頂部及び底部では、水と冷媒とは熱交換されない。一方、伝熱プレート2の波形状の傾斜部分(図20の幅yで示す部分)では、水と冷媒とが伝熱プレート2,3を介して接する。したがって、傾斜部分では、水と冷媒とは熱交換される。
頂部及び底部の幅xが狭いほど、傾斜部分の幅yは広くなる。つまり、頂部及び底部の幅xが狭いほど、水と冷媒とが熱交換される熱交換面積が大きくなる。上述したように、波形状15,16,18,19,20,21の頂部及び底部の幅x(幅a,b,c)は、c>a>bの関係である。つまり、頂幅及び底幅が幅bの波形状19,21が形成された領域が、最も熱交換面積が大きく、頂幅及び底幅が幅aの波形状15,16が形成された領域、頂幅及び底幅が幅cの波形状18,20が形成された領域の順に熱交換面積が小さくなる。
初めに第1流出口10付近で水が凍結した場合、第1流出口10内や、第1流入口9側等に膨張するスペースがある。そのため、水の凍結による膨張で積層方向へ力がかかることはなく、伝熱プレート2,3間が剥がれ、プレート式熱交換器30が破損する可能性は低い。同様に、第1流入口9付近で水が凍結した場合、第1流入口9内に膨張するスペースがあり、プレート式熱交換器30が破損する可能性は低い。しかし、最後に第2流入口11で水が凍結した場合、第1流路13は第2流入口11付近で閉塞しており、膨張するスペースがない。そのため、水の凍結による膨張で積層方向へ力がかかり、伝熱プレート2,3間が剥がれ、プレート式熱交換器30が破損する虞がある。
したがって、水がプレート式熱交換器30内で凍結する場合、上述した通常の場合とは異なり、水は第1流出口10付近や波形状19,21が形成された領域で初めに凍結し、初めに凍結した部分から徐々に第1流入口9側が凍結してくる。そして、最後に、波形状18,20が形成された領域で水が凍結する。
初めに第1流出口10付近で水が凍結した場合、第1流出口10内や、第1流入口9側等に膨張するスペースがある。また、波形状19,21が形成された領域で水が凍結した場合、波形状15,16が形成された領域側に膨張するスペースがある。次に、波形状15,16が形成された領域で水が凍結した場合、波形状18,20が形成された領域側へ膨張するスペースがある。最後に、波形状18,20が形成された領域で水が凍結した場合、第1流入口9内に膨張するスペースがある。したがって、このような順で水が凍結すれば、膨張するスペースが常にあり、水の凍結による膨張で積層方向へ力がかかることはなく、伝熱プレート2,3間が剥がれ、プレート式熱交換器30が破損する可能性は低い。
同様に、第2流入口11から第2流路14へ流入した冷媒は、V字状に形成された波形状15,16に直接衝突する。この際、圧力損失が発生するとともに、伝熱プレート2,3の短辺方向の速度分布が不均一になってしまう。また、図18に示すよどみ領域27へは冷媒が流れづらく、よどみ領域27で冷媒がよどんでしまう。
水や冷媒がよどんだ領域では、熱交換が効率的に行われない。したがって、よどみ領域26,27の分、熱交換面積が減少してしまう。
また、波形状18,19,20,21が形成されている場合、図18に破線の矢印で示すように、第1流入口9から第1流路13へ流入した水は、放射状に稜線が広がった波形状18,20によって、よどみ領域26へ導かれる。そのため、水がよどみ領域26でよどむことがない。第2流路14を流れる冷媒についても同様のことが言え、冷媒がよどみ領域27でよどむことがない。したがって、よどみ領域26,27でも熱交換が行われる。
実施の形態1では、伝熱プレート2,3の第1流出口10及び第2流出口12側については特に説明をしなかった。実施の形態2では、伝熱プレート2,3の第1流出口10及び第2流出口12側について説明する。
図24から図26は、実施の形態2に係る伝熱プレート3を示す図である。図24は、実施の形態2に係る伝熱プレート3の一部を示す部分正面図である。図13では、伝熱プレート3の第1流入口9及び第2流入口11側を示していたが、図24では、伝熱プレート3の第1流出口10及び第2流出口12側を示している。図25は、図24のJ−J’断面図である。図26は、図24のK−K’断面図である。
図24に示すように、伝熱プレート3の第1流出口10や第2流出口12の波形状16側に、第1流出口10や第2流出口12を中心とする放射状に稜線が広がった波形状24と波形状25(第4波)とが形成されている。波形状24,25は、一端が波形状16に接続している。
伝熱プレート2に形成された波形状22,23と、伝熱プレート3に形成された波形状24,25とは、波形状22,23の頂部と波形状24,25の底部とが重なるとともに、波形状22,23の底部と波形状24,25の頂部とが重なる。
したがって、水がプレート式熱交換器30内で凍結する場合、水は波形状19,21が形成された領域や、波形状23,25が形成された領域で初めに凍結し、初めに凍結した部分から徐々に波形状15,16が形成された領域が凍結してくる。そして、最後に、波形状18,20,22,24が形成された領域で水が凍結する。
初めに波形状19,21,23,25が形成された領域で水が凍結した場合、波形状15,16が形成された領域側に膨張するスペースがある。次に、波形状15,16が形成された領域で水が凍結した場合、波形状18,20,22,24が形成された領域側へ膨張するスペースがある。最後に、波形状18,20,22,24が形成された領域で水が凍結した場合、第1流入口9又は第1流出口10内に膨張するスペースがある。したがって、このような順で水が凍結すれば、膨張するスペースが常にあり、水の凍結による膨張で積層方向へ力がかかることはなく、伝熱プレート2,3間が剥がれ、プレート式熱交換器30が破損する可能性は低い。
しかし、実施の形態2に係るプレート式熱交換器30では、第2流入口11付近の閉塞領域で最後に水が凍結することだけでなく、第2流出口12付近の閉塞領域で最後に水が凍結することも防止する。したがって、実施の形態1よりも確実にプレート式熱交換器30が破損することを防止できる。
実施の形態3では、1種類の伝熱プレートを向きを変えて交互に積層して形成する場合について説明する。伝熱プレートを向きを変えるとは、第1流入口9と第2流出口12との位置が入れ替わるように、伝熱プレートを180度回転させることである。
なお、実施の形態3に係るプレート式熱交換器30は、原則として実施の形態2に係るプレート式熱交換器30と同じ形状であり、波形状の頂幅及び底幅の関係だけが異なる。そこで、ここでは、波形状の頂幅及び底幅の関係についてのみ説明する。
したがって、波形状18と波形状23とは、同じ形状、同じサイズである。つまり、波形状18の頂幅及び底幅(図12の幅c)と波形状23の頂幅及び底幅(図23の幅b’)とは同じ幅である(c=b’)。波形状18と重なる波形状20と、波形状23と重なる波形状25とについても同じことが言える。
また、波形状19と波形状22とは、同じ形状、同じサイズである。つまり、波形状19の頂幅及び底幅(図11の幅b)と波形状22の頂幅及び底幅(図22の幅c’)とは同じ幅である(b=c’)。波形状19と重なる波形状21と、波形状22と重なる波形状24とについても同じことが言える。
したがって、水がプレート式熱交換器30内で凍結する場合、水は波形状22,24が形成された領域や、波形状19,21が形成された領域で初めに凍結する。また、波形状23,25が形成された領域も下流側であるため、比較的早く水が凍結する。そして、凍結した部分から徐々に波形状15,16が形成された領域が凍結して、最後に、波形状18,20が形成された領域で水が凍結する。
初めに波形状19,21,22,24が形成された領域で水が凍結した場合、波形状15,16が形成された領域側等に膨張するスペースがある。波形状23,25が形成された領域で水が凍結した場合も、波形状15,16が形成された領域側等に膨張するスペースがある。次に、波形状15,16が形成された領域で水が凍結した場合、波形状18,20が形成された領域側へ膨張するスペースがある。最後に、波形状18,20が形成された領域で水が凍結した場合、第1流入口9内に膨張するスペースがある。したがって、このような順で水が凍結すれば、膨張するスペースが常にあり、水の凍結による膨張で積層方向へ力がかかることはなく、伝熱プレート2,3間が剥がれ、プレート式熱交換器30が破損する可能性は低い。
実施の形態4では、プレート式熱交換器30を用いたヒートポンプ装置100の回路構成の一例について説明する。
ヒートポンプ装置100では、冷媒として、例えば、CO2、R410A、HC等が用いられる。CO2のように高圧側が超臨界域となる冷媒もあるが、ここでは、冷媒としてR410Aを用いた場合を例として説明する。
図28は、図27に示すヒートポンプ装置100の冷媒の状態についてのモリエル線図である。図28において、横軸は比エンタルピ、縦軸は冷媒圧力を示す。
ヒートポンプ装置100は、圧縮機51と、熱交換器52と、膨張機構53と、レシーバ54と、内部熱交換器55と、膨張機構56と、熱交換器57とが配管により順次接続され、冷媒が循環する主冷媒回路58を備える。なお、主冷媒回路58において、圧縮機51の吐出側には、四方弁59が設けられ、冷媒の循環方向が切り替え可能となっている。また、熱交換器57の近傍には、ファン60が設けられる。また、熱交換器52は、上記実施の形態で説明したプレート式熱交換器30である。
さらに、ヒートポンプ装置100は、レシーバ54と内部熱交換器55との間から、圧縮機51のインジェクションパイプまでを配管により繋ぐインジェクション回路62を備える。インジェクション回路62には、膨張機構61、内部熱交換器55が順次接続される。
熱交換器52には、水が循環する水回路63が接続される。なお、水回路63には、給湯器、ラジエータや床暖房等の放熱器等の水を利用する装置が接続される。
熱交換器52で液化された液相冷媒は、膨張機構53で減圧され、気液二相状態になる(図28の点3)。膨張機構53で気液二相状態になった冷媒は、レシーバ54で圧縮機51へ吸入される冷媒と熱交換され、冷却されて液化される(図28の点4)。レシーバ54で液化された液相冷媒は、主冷媒回路58と、インジェクション回路62とに分岐して流れる。
主冷媒回路58を流れる液相冷媒は、膨張機構61で減圧され気液二相状態となったインジェクション回路62を流れる冷媒と内部熱交換器55で熱交換されて、さらに冷却される(図28の点5)。内部熱交換器55で冷却された液相冷媒は、膨張機構56で減圧されて気液二相状態になる(図28の点6)。膨張機構56で気液二相状態になった冷媒は、蒸発器となる熱交換器57で外気と熱交換され、加熱される(図28の点7)。そして、熱交換器57で加熱された冷媒は、レシーバ54でさらに加熱され(図28の点8)、圧縮機51に吸入される。
一方、インジェクション回路62を流れる冷媒は、上述したように、膨張機構61で減圧されて(図28の点9)、内部熱交換器55で熱交換される(図28の点10)。内部熱交換器55で熱交換された気液二相状態の冷媒(インジェクション冷媒)は、気液二相状態のまま圧縮機51のインジェクションパイプから圧縮機51内へ流入する。
圧縮機51では、主冷媒回路58から吸入された冷媒(図28の点8)が、中間圧まで圧縮、加熱される(図28の点11)。中間圧まで圧縮、加熱された冷媒(図28の点11)に、インジェクション冷媒(図28の点10)が合流して、温度が低下する(図28の点12)。そして、温度が低下した冷媒(図28の点12)が、さらに圧縮、加熱され高温高圧となり、吐出される(図28の点1)。
ここで、膨張機構61の開度は、マイクロコンピュータ等の制御部により電子制御により制御される。
主冷媒回路58を流れる液相冷媒は、レシーバ54で圧縮機51に吸入される冷媒と熱交換されて、さらに冷却される(図28の点5)。レシーバ54で冷却された液相冷媒は、膨張機構53で減圧されて気液二相状態になる(図28の点6)。膨張機構53で気液二相状態になった冷媒は、蒸発器となる熱交換器52で熱交換され、加熱される(図28の点7)。このとき、冷媒が吸熱することにより、水回路63を循環する水が冷やされ、冷房や冷凍に利用される。
そして、熱交換器52で加熱された冷媒は、レシーバ54でさらに加熱され(図28の点8)、圧縮機51に吸入される。
一方、インジェクション回路62を流れる冷媒は、上述したように、膨張機構61で減圧されて(図28の点9)、内部熱交換器55で熱交換される(図28の点10)。内部熱交換器55で熱交換された気液二相状態の冷媒(インジェクション冷媒)は、気液二相状態のまま圧縮機51のインジェクションパイプから流入する。
圧縮機51内での圧縮動作については、暖房運転時と同様である。
Claims (10)
- 第1流体又は第2流体の流出入口となる通路孔が四隅に設けられた矩形の第1プレート及び第2プレートが交互に積層され、前記第1流体が流れる第1流路と前記第2流体が流れる第2流路とが隣接する前記第1プレートと前記第2プレートとの間に積層方向に交互に形成されたプレート式熱交換器であり、
前記第1流路は、前記第1プレート及び前記第2プレートの長辺方向の一方側に設けられた通路孔である第1流入口から流入した前記第1流体を、前記長辺方向の他方側に設けられた通路孔である第1流出口から流出させる流路であって、前記第1流入口と前記第1流出口との間に、前記第1流体を隣接する第2流路を流れる前記第2流体と熱交換させる熱交換流路が形成された流路であり、
前記第1プレートには、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1流入口側から前記第1流出口側へ向かって複数の頂部及び底部が繰り返し現れる波形状である第1波が前記熱交換流路部分に形成されるとともに、前記長辺方向の前記一方側に設けられた通路孔であって前記第1流入口とは異なるもう1つの通路孔である上流側隣接孔の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第2波が形成され、
前記第1波の頂部と前記第2波の頂部とは平面状に形成され、
前記第2波の傾斜部分の幅は、前記第1波の傾斜部分の幅より広い
ことを特徴とするプレート式熱交換器。 - 第1流体又は第2流体の流出入口となる通路孔が四隅に設けられた矩形の第1プレート及び第2プレートが交互に積層され、前記第1流体が流れる第1流路と前記第2流体が流れる第2流路とが隣接する前記第1プレートと前記第2プレートとの間に積層方向に交互に形成されたプレート式熱交換器であり、
前記第1流路は、前記第1プレート及び前記第2プレートの長辺方向の一方側に設けられた通路孔である第1流入口から流入した前記第1流体を、前記長辺方向の他方側に設けられた通路孔である第1流出口から流出させる流路であって、前記第1流入口と前記第1流出口との間に、前記第1流体を隣接する第2流路を流れる前記第2流体と熱交換させる熱交換流路が形成された流路であり、
前記第1プレートには、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1流入口側から前記第1流出口側へ向かって複数の頂部及び底部が繰り返し現れる波形状である第1波が前記熱交換流路部分に形成されるとともに、前記長辺方向の前記一方側に設けられた通路孔であって前記第1流入口とは異なるもう1つの通路孔である上流側隣接孔の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第2波が形成され、
前記第1波の頂部と前記第2波の頂部とは平面状に形成され、前記第1波の頂部の方が前記第2波の頂部よりも波形状の稜線と垂直な方向の幅である頂幅が広い
ことを特徴とするプレート式熱交換器。 - 前記第1プレートには、前記第1流入口の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第3波が形成され、
前記第3波の頂部は平面状に形成され、前記第3波の頂部と前記第1波の頂部とは前記頂幅が同じか、又は、前記第3波の頂部の方が前記第1波の頂部よりも前記頂幅が広い
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。 - 前記第1プレートには、前記長辺方向の前記他方側に設けられた通路孔であって前記第1流出口とは異なるもう1つの通路孔である下流側隣接孔の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第4波が形成され、
前記第4波の頂部は平面状に形成され、前記第4波の頂部の方が前記第2波の頂部よりも前記頂幅が広く、前記第4波の頂部と前記第1波の頂部とは前記頂幅が同じか、又は、前記第4波の頂部の方が前記第1波の頂部よりも前記頂幅が狭い
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。 - 前記第2波は、前記上流側隣接孔を中心とする放射状に稜線が広がった波形状である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。 - 前記第3波は、前記第1流入口を中心とする放射状に稜線が広がった波形状である
ことを特徴とする請求項3に記載のプレート式熱交換器。 - 前記第2流路は、前記上流側隣接孔から流入した前記第2流体を、前記長辺方向の前記他方側に設けられた通路孔であって前記流出口とは異なるもう1つの通路孔である下流側隣接孔から流出させる流路である
ことを特徴とする請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。 - 前記第2プレートには、積層方向から見た場合に、底部が前記第1プレートに形成された第1波及び第2波の頂部と重なるとともに、頂部が前記第1プレートに形成された第1波及び第2波の底部と重なる波形状が形成されたことを特徴とする請求項1または2に記載のプレート式熱交換器。
- 圧縮機と、第1熱交換器と、膨張機構と、第2熱交換器とが配管で接続された冷媒回路を備え、
前記冷媒回路に接続された前記第1熱交換器は、
第1流体又は第2流体の流出入口となる通路孔が四隅に設けられた矩形の第1プレート及び第2プレートが交互に積層され、前記第1流体が流れる第1流路と前記第2流体が流れる第2流路とが隣接する前記第1プレートと前記第2プレートとの間に積層方向に交互に形成されたプレート式熱交換器であり、
前記第1流路は、前記第1プレート及び前記第2プレートの長辺方向の一方側に設けられた通路孔である第1流入口から流入した前記第1流体を、前記長辺方向の他方側に設けられた通路孔である第1流出口から流出させる流路であって、前記第1流入口と前記第1流出口との間に、前記第1流体を隣接する第2流路を流れる前記第2流体と熱交換させる熱交換流路が形成された流路であり、
前記第1プレートには、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1流入口側から前記第1流出口側へ向かって複数の頂部及び底部が繰り返し現れる波形状である第1波が前記熱交換流路部分に形成されるとともに、前記長辺方向の前記一方側に設けられた通路孔であって前記第1流入口とは異なるもう1つの通路孔である上流側隣接孔の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第2波が形成され、
前記第1波の頂部と前記第2波の頂部とは平面状に形成され、
前記第2波の傾斜部分の幅は、前記第1波の傾斜部分の幅より広い
ことを特徴とするヒートポンプ装置。 - 圧縮機と、第1熱交換器と、膨張機構と、第2熱交換器とが配管で接続された冷媒回路を備え、
前記冷媒回路に接続された前記第1熱交換器は、
第1流体又は第2流体の流出入口となる通路孔が四隅に設けられた矩形の第1プレート及び第2プレートが交互に積層され、前記第1流体が流れる第1流路と前記第2流体が流れる第2流路とが隣接する前記第1プレートと前記第2プレートとの間に積層方向に交互に形成されたプレート式熱交換器であり、
前記第1流路は、前記第1プレート及び前記第2プレートの長辺方向の一方側に設けられた通路孔である第1流入口から流入した前記第1流体を、前記長辺方向の他方側に設けられた通路孔である第1流出口から流出させる流路であって、前記第1流入口と前記第1流出口との間に、前記第1流体を隣接する第2流路を流れる前記第2流体と熱交換させる熱交換流路が形成された流路であり、
前記第1プレートには、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1流入口側から前記第1流出口側へ向かって複数の頂部及び底部が繰り返し現れる波形状である第1波が前記熱交換流路部分に形成されるとともに、前記長辺方向の前記一方側に設けられた通路孔であって前記第1流入口とは異なるもう1つの通路孔である上流側隣接孔の前記熱交換流路側に、前記積層方向に変位する波形状であって、前記第1波に接続した波形状である第2波が形成され、
前記第1波の頂部と前記第2波の頂部とは平面状に形成され、前記第1波の頂部の方が前記第2波の頂部よりも波形状の稜線と垂直な方向の幅である頂幅が広い
ことを特徴とするヒートポンプ装置。
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