JP5800350B2 - 建物外装用の仕上剤、及び、建物外装の仕上方法 - Google Patents

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Description

本発明は、住宅などの建物の外装の美観を向上させるための技術に関するものであり、より詳しくは、隣り合う外装材の境界部分に適用する仕上剤や仕上方法に関する。
従来、住宅などの建物の外装(外壁)において、板状(パネル状)の外装材を並設することが行われている。隣り合う外装材は接合され、外観において連続した一連の外壁表面が形成される。そして、隣り合う外装材の接合部に形成される隙間について、気密性や防水性を保つために、コーキング材(シーリング材ともいう)などで埋めることが行われており、このことについて開示する文献も存在する(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1では、上実、下実を接合させることによる合抉接合(文献では合決り接合)について開示がされており、下実の表面側にコーキング材が打設されることについて記載がされている。このような合抉接合は、上実、下実の接合による気密性や防水性の機能を発揮させることができるとされている。また、このような合抉接合のように、「接合後においてコーキング材を充填しない」接合の形態は、シーリングレス方式と称されている。また、コーキング材は上実によって隠されるため、外観に現れないこととなっている。
また、合抉接合のほか、実加工がなされない外装材の端部、つまり、いわゆる切りっ放しの端部同士を接合することが従来行われており、この場合、外装材の端部に形成される隙間にコーキング材を充填することが行われている。このように、「接合後においてコーキング材を充填する」接合の形態は、湿式シーリング方式と称されている。また、コーキング材は外装材を並設したのちに充填されるため、外観に現れることとなる。
また、コーキング材は、隙間を挟んで対向する表面に密着し、気密性、防水性を確保することを目的とするため、シリコーン系の弾力性を呈するものが使用されている。
特許第3557411号明細書
上述したシーリングレス方式においては、外装材の接合部に大きな隙間が生じてしまった場合には、その隙間が外観に現れて目立ってしまうことになる。外装材を止め付ける躯体側の傾きなどの要因も考えられるが、作業者による施工のばらつきの要因もある。場合によっては、隙間が大変目立つ仕上りとなってしまうことが懸念される。
また、隙間が目立つと、連続した一連の外壁表面に隙間が入ったような外観意匠を構成してしまうことになり、気密性や防水性といった機能上の欠陥は生じないとしても、意匠上の欠陥を生じさせる結果となってしまうことが懸念される。ひいては、施主に対し、施工品質が粗悪であるという疑いを持たせてしまうことも懸念される。
一方、湿式シーリングにおいては、コーキング材が外観に現れるため、隙間が隠れたとしても、コーキング材が目立ってしまうことが懸念される。また、このコーキング材はシリコーン系であるため、いわゆるゴムに似た質感を呈することから、外装材の質感と大きく異なることが想定され、外装材の意匠性を損なうことが懸念される。特に、窯業系の外装材にて外壁が構成される場合には、コーキング材と外装材の質感はかけ離れたものとなってしまうため、外装材の意匠性を大きく損なうことが懸念される。また、コーキング材の上から外装材と同色系の塗料を塗布することで問題を軽減させることも考えられるが、色は近づけることができたとしても、ゴムに似た質感を無くすことは困難であり、また、経年劣化によって、塗装が剥がれ、コーキング材が露出するという新たな問題の発生も懸念される。
また、このような湿式シーリングにおける課題からすれば、シーリングレス方式について、単純に隙間をコーキング材で充填すれば隙間に関する問題が解決されるというものではないことは明らかである。
そこで、本発明は、以上の問題に鑑み、隣り合う外装材の間に形成される隙間を無くし、一連の外装表面に仕上るための新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1に記載のごとく、
少なくとも以下の二つを含む建物外壁用の仕上剤を用い、
(A)骨材
(B)塗料
隣り合う外装材が並設して接合され、外観において連続した一連の外壁表面が形成され、隣り合う外装材の接合部の防水性が接合用役物のパッキン材、又は、合抉接合における表合抉部の裏側に配置される止水材にて確保され、外装材を並設した後に、隣り合う外装材の端部の間に形成される隙間に、防水性を確保するコーキング材を充填しない、建物外装の仕上方法であって、
隣り合う外装材の間に形成され、外観に現れる線状の隙間に対し、
隣り合う外装材同士の向かい合うテーパー端面にまたがるように前記隙間より幅広に、
予め骨材と塗料を混合しておいた仕上剤を線状に塗布して前記隙間を埋める、
建物外装の仕上方法とする。
また、請求項2に記載のごとく、前記塗料は、外装材の塗装に用いられる塗料と同一である、或いは、外装材の塗装に用いられる塗料を含む、こととする。
また、請求項3に記載のごとく、隣り合う外装材の間に形成される線状の隙間に沿って、チューブ容器の吐出口から仕上剤を吐出させる、こととする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、請求項1に記載の発明においては、骨材の呈する質感と、塗料の呈する質感が発揮され、従来のシリコーン系のコーキング材とは全く異なる質感を呈する仕上げが可能となる。また、シーリングレス方式において外観に現れる隙間を仕上剤で無くすことができ、隙間の存在による意匠上の欠陥などといった問題の発生を防止することができる。
また、請求項2に記載の発明においては、隙間に施された仕上剤の呈する質感(色、光沢感、凹凸感)を外装材に近づけることが可能となる。そして、外装材と仕上剤の間の境界をより目立ち難くすることができ、隣り合う外装材の継ぎ目が極めて判り難い、連続した一連の外壁表面を形成することが可能となる。なお、「外装材の塗装に用いられる塗料」とは、外装材を製造する際に、外装材のおもて面に予め塗布される塗料のほか、施工現場において外装材のおもて面の塗装を補修などするために用いられる塗料なども考えられる。
また、請求項3に記載の発明においては、作業者はチューブ容器から仕上剤を絞り出しつつ、隙間に沿って動かすことで、隙間を無くすことが可能となり、作業性に優れた構成とすることができる。特に、隙間は、局所的に形成され、これにより、全ての外装材の接合箇所について仕上げをすることは必要とされないことが想定されるため、作業者の任意で仕上げ箇所を選定できることが望まれる。このことからも、チューブ容器を用いて仕上を行うこととすることは、好ましいことになる。
また、請求項9に記載の発明においては、
作業者はチューブ容器から仕上剤を絞り出しつつ、隙間に沿って動かすことで、隙間を無くすことが可能となり、作業性に優れた構成とすることができる。特に、隙間は、局所的に形成され、これにより、全ての外装材の接合箇所について仕上げをすることは必要とされないことが想定されるため、作業者の任意で仕上げ箇所を選定できることが望まれる。このことからも、チューブ容器を用いて仕上を行うこととすることは、好ましいことになる。
本発明の仕上剤を用いた際の外観について説明する図。 本発明にかかる仕上剤が適用される接合箇所の形態の一例について示す水平断面図。 本発明にかかる仕上剤が適用される接合箇所の形態の他の例について示す水平断面図。 仕上剤を吐出するチューブ容器の一実施形態について示す図。 仕上剤を吐出するチューブ容器の他の実施形態について示す図。 本発明にかかる仕上剤の質感について示す図。
次に、発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明にかかる仕上剤1による仕上げを行うことにより、隣り合う外装材10A・10Bの間に形成されていた隙間11が、仕上剤1によって無くされることを示している。そして、仕上剤1が施された仕上箇所の外観は、従来使用されているシリコーン系のコーキング材を用いた場合におけるゴムに似た質感ではなく、外装材10A・10Bに近しい、或いは、同一の質感を呈することとなり、外装材10A・10Bによって呈される質感が仕上剤1によって損なわれることがない。また、隙間11が無くなるため、外壁表面に隙間が入った外観意匠を構成することがなく、意匠上の欠陥や、施主に対する施工品質についての疑いの発生といった問題を解決することができる。
また、以上に述べた仕上剤1は、少なくとも以下の二つを含む建物外壁用の仕上剤1とする。
(A)骨材
(B)塗料
これにより、骨材の呈する質感と、塗料の呈する質感が発揮され、従来のシリコーン系のコーキング材とは全く異なる質感を呈する仕上げが可能となる。
また、骨材は、
ガラスビーズ、樹脂ビーズ、球状シリカの少なくとも一つを含む、こととする。
列記されるものを骨材として用いることにより、窯業系外装材(窯業サイディング)に近い質感(色、光沢感、凹凸感)を発揮することが可能となる。
また、骨材は、
平均粒子径を10μm以上150μm以下とするものであり、
好ましくは、15μm以上45μmとするものである。
これにより、窯業系外装材(窯業サイディング)に近い質感(色、光沢感、凹凸感)を発揮することが可能となる。
また、特に、15μm以上45μmを使用することによれば、仕上剤の流動性を良好なものとすることができ、後述するようにチューブ容器から仕上剤を吐出させて隙間の仕上げを行う場合には、良好な作業性が得られることとなる。
なお、「平均粒子径」は、コールター法により求められる体積中位粒径(D50)のことをいう。また、平均粒子径の測定は、たとえば、ベックマン・コールター社製の測定装置(製品名:MUltisizer)を用いることにより行うことができる。
また、骨材は、
球状とする、ことが好ましい。
これにより、仕上剤の流動性を良好なものとすることができ、後述するようにチューブ容器から仕上剤を吐出することで、隙間の仕上げを行う場合には、良好な作業性が得られることとなる。
また、塗料は、
水系塗料(塗料の溶剤として主に水を用いたもの)、
或いは、
溶剤系塗料(塗料の溶剤として主に有機溶剤を用いたもの)、
のいずれか一つ、又は、複数の組み合わせである、こととする。
このように、塗料について特に限定されることなく、外装材の隙間を無くすことに適した仕上剤を構成することができる。なお、特に、骨材としてガラスビーズ、或いは、樹脂ビーズを用いた場合においては、溶剤系塗料内においてガラスビーズ、或いは、樹脂ビーズが分離し難いことが確認された。このため、ガラスビーズ、或いは、樹脂ビーズを用いる場合には、溶剤系塗料を用いることで、骨材(ガラスビーズ、或いは、樹脂ビーズ)の偏りが無く、隙間に施された仕上剤において、骨材(ガラスビーズ、或いは、樹脂ビーズ)を満遍なく分散させることが可能となり、均一な質感を呈することが期待できる。
また、塗料は、
外装材の塗装に用いられる塗料と同一である、
或いは、
外装材の塗装に用いられる塗料を含む、こととする。
これにより、隙間に施された仕上剤の呈する質感(色、光沢感、凹凸感)を外装材に近づけることが可能となる。そして、外装材と仕上剤の間の境界をより目立ち難くすることができ、隣り合う外装材の継ぎ目が極めて判り難い、連続した一連の外壁表面を形成することが可能となる。なお、「外装材の塗装に用いられる塗料」とは、外装材を製造する際に、外装材のおもて面に予め塗布される塗料のほか、施工現場において外装材のおもて面の塗装を補修などするために用いられる塗料なども考えられる。
<実施例>
以下の表1に示すようにいくつかのサンプルを用いて作業性や仕上り感を検討した。
検討においては、隣り合う外装材の隙間に対し、仕上剤を線状に吐出させる作業を想定し、チューブ容器(半固形状の材質のものを充填し、柔らかく搾り出すことができる容器)に充填した仕上剤を、約100cmの長さとなるように、線状に吐出させることで行った。なお、チューブ容器について、作業性の評価においては、1mm口径の吐出口を有するものを用い、仕上り感の評価については、3mm口径の吐出口を有するものを用いた。
また、評価項目の一つである作業性は、突出させる際の力のかけ具合(流動性)や、線状の形成しやすさ(追従性)を評価するものであり、仕上剤の吐出の開始、継続、停止が極めて容易に調整できるものを「優」、容易に調整できるものを「良」、調整ができるものを「可」、とした。
また、評価項目の一つである仕上り感は、窯業系サイディング表面との質感(色、光沢感、凹凸感)の差異を評価したものであり、差異が極めて少ないものを「優」、少ないものを「良」、差異はあるがゴムに似た質感でないものを「可」、とした。
Figure 0005800350
以上の結果から、特に好ましい実施形態としては、サンプルBが挙げられる。
即ち、
(A)骨材として、平均粒子径が40μmのガラスビーズ、樹脂ビーズ、球状シリカの少なくとも一つを含むもの、
(B)塗料として、外装材の塗装に用いられる塗料、
(C)配合比(重量比)として、(A):(B)=1:1、
とする、前記(A)の骨材と前記(B)の塗料を含む、仕上剤を構成するものである。
図2は、本発明にかかる仕上剤1が適用される接合箇所の形態の一例について示すものである。
図2は、左右に隣り合う外装材10A・10Bの接合部における水平断面を示しており、接合用役物6を用いて、外装材10Aと外装材10Bが接合されることとしている。この接合用役物6は、図示せぬ固定具によって、防水シート5を介して躯体4に固定されるようになっている。
また、図2に示すごとく、外装材10Aの縦端面12は、外装材10Aの幅調整によって切断されることなどにより、実加工などの段差加工の無い縦端にて構成される一方で、外装材10Bの縦端面13には、裏側が段差加工によって取り除かれた裏合抉部14が形成されている。
また、図2に示すごとく、接合用役物6は、長尺の部材であって上下方向に長く配設されるものである。接合用役物6には、裏合抉部14の部位へ挿入され、外装材10Aの縦端面12と、外装材10Bの裏合抉部14の裏面14aに対してパッキン材15を介して当接する凸部62を有する構成としており、このパッキン材15によって、外装材10A・10Bの接合部における隙間11での気密性、防水性が確保されることとなっている。
また、図2に示すごとく、接合用役物6は、外装材10Aの裏側の位置において上下方向の縦溝部61aが形成され、外装材10Bの裏側の位置において上下方向の縦溝部61bが形成される構成としている。これにより、パッキン材15で止水されるべき箇所を通過して水が浸入してしまった場合であっても、この水を縦溝部61a・61bを通じて下方へ排水できるようになっている。
以上のように、図2に示される形態では、接合用役物6を用いることによりシーリングレス方式が実現されており、気密性、防水性が確保されるものであるが、隙間11が残されたままであると、意匠上の欠陥などといった問題が生じることになる。そこで、図2の形態では、仕上剤1を用いて仕上げを行うことで、問題の発生を回避することができるようになっている。
また、図3は、本発明にかかる仕上剤1が適用される接合箇所の形態の他の例について示すものである。
図3は、左右に隣り合う外装材10C・10Dの接合部における水平断面を示しており、外装材10Cの表合抉部10cと外装材10Dの表合抉部10dを接合させることによって、合抉接合が実現されることとしている。また、表合抉部10cにおけるおもて面10Mには、弾力性のあるシリコーン系の止水材7が線状に設けられており、この止水材7によって、外装材10C・10Dの接合部に形成される隙間11Bに対する気密性、防水性が確保されることとなっている。
以上のように、図3に示される形態では、合抉接合によるシーリングレス方式が実現されており、気密性、防水性が確保されるものであるが、外装材10Cの縦端面10mと、外装材10Dの縦端面10nの間に隙間11Bが形成され、この隙間11Bが残されたままであると、意匠上の欠陥などといった問題が生じることになる。そこで、図3の形態では、仕上剤1を用いて仕上げを行うことで、問題の発生を回避することができるようになっている。
そして、以上の図2〜図3に示される実施の形態から判るように、本発明では、
隣り合う外装材の接合部にシーリングレス方式が適用される形態の建物外装の仕上方法であって、
隣り合う外装材の間に形成され、外観に現れる線状の隙間に対し、
仕上剤を線状に塗布することによって、隙間を無くすこととする、
こととするものである。
これにより、シーリングレス方式において外観に現れる隙間を仕上剤で無くすことができ、隙間の存在による意匠上の欠陥などといった問題の発生を防止することができる。
また、図4に示すごとく、仕上剤1を用いた仕上げにおいては、チューブ容器30を用いることが考えられる。
即ち、建物外装の仕上げ方法であって、
隣り合う外装材の間に形成される線状の隙間に沿って、
チューブ容器30の吐出口34から仕上剤を吐出させる、
こととするものである。
これにより、作業者はチューブ容器30から仕上剤を絞り出しつつ、隙間に沿って動かすことで、隙間を無くすことが可能となり、作業性に優れた構成とすることができる。特に、隙間は、局所的に形成され、これにより、全ての外装材の接合箇所について仕上げをすることは必要とされないことが想定されるため、作業者の任意で仕上げ箇所を選定できることが望まれる。このことからも、チューブ容器30を用いて仕上げを行うこととすることは、好ましいことになる。
なお、チューブ容器30は、半固形状の材質のものを充填し、柔らかく搾り出すことができる容器、のことを意味するものである。
また、図4に示すごとく、チューブ容器30については、吐出具31と、容器本体32を別部材にて構成することで、吐出具31の交換や、容器本体32内への仕上剤1の詰め替え作業を可能なものとすることができる。また、吐出具31のノズル部31aには、キャップ35が着脱可能に設けられ、使用途中での保管に適した構造となっている。
また、吐出具31については、円錐状のノズル部31a内に円錐状の貫通孔31bが形成される構成とし、ノズル部31aを所定の位置33a・33b・33cにおいてハサミなどで切断することにより、各位置に応じた口径の吐出口34を形成することが可能となっている。これにより、施工現場において、作業者が任意に吐出口34の口径を選定することが可能となり、各作業者における作業性の向上を図ることが可能となる。
さらに、図5に示すごとく、いわゆる使いきりの形態のチューブ容器40にて実施することとしてもよい。この例では、チューブ容器40の吐出口41に、ノズル部材42を挿着する形態とするものである。
また、図6は、本発明にかかる仕上剤1の質感を表現するためのものである。
この図6から判るように、上述したサンプルBのものであれば、表面に凹凸が存在し、マット感(つや消し感)のある質感を呈することとなって、仮に、窯業系外装材を用いた外装の隙間に適用した場合においても、仕上剤1によって窯業系外装材の質感を損なうことがない。なお、凹凸があったとしても、仕上剤1によって気密性、防水性を確保することを目的としていないため、なんら問題はない。
一方で、図6に示すごとく、従来のコーキング材50を用いた場合には、表面に凹凸感がなく、半液状のゴム表面に似た質感を呈することとなる。
以上のことから判るように、本発明にかかる仕上剤1は、従来のコーキング材50を用いた場合とは全く異なる質感を発揮するものであり、また、その発揮させる機能も全く異なるのである。
本発明は、外装材の間の隙間を仕上げ、外壁の意匠を向上させる手段として幅広く適用可能である。
1 仕上剤
4 躯体
5 防水シート
6 接合用役物
7 止水材
10A 外装材
10B 外装材
11 隙間
12 縦端面
13 縦端面
14 裏合抉部
15 パッキン材
21 隙間
30 チューブ容器
31 吐出具
31a ノズル部
31b 貫通孔
32 容器本体
34 吐出口

Claims (3)

  1. 少なくとも以下の二つを含む建物外壁用の仕上剤を用い、
    (A)骨材
    (B)塗料
    隣り合う外装材が並設して接合され、外観において連続した一連の外壁表面が形成され、隣り合う外装材の接合部の防水性が接合用役物のパッキン材、又は、合抉接合における表合抉部の裏側に配置される止水材にて確保され、外装材を並設した後に、隣り合う外装材の端部の間に形成される隙間に、防水性を確保するコーキング材を充填しない、建物外装の仕上方法であって、
    隣り合う外装材の間に形成され、外観に現れる線状の隙間に対し、
    隣り合う外装材同士の向かい合うテーパー端面にまたがるように前記隙間より幅広に、
    予め骨材と塗料を混合しておいた仕上剤を線状に塗布して前記隙間を埋める、
    建物外装の仕上方法。
  2. 前記塗料は、
    外装材の塗装に用いられる塗料と同一である、
    或いは、
    外装材の塗装に用いられる塗料を含む、
    ことを特徴とする請求項1に建物外装の仕上方法。
  3. 隣り合う外装材の間に形成される線状の隙間に沿って、
    チューブ容器の吐出口から仕上剤を吐出させる、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物外装の仕上方法。
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