JP5799818B2 - 画像処理プログラムおよび画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理プログラムおよび画像処理装置に関する。
従来より、複数の画像を重ね合わせる多くの画像処理プログラムが提案されており、種々の用途で使用されている。例えば、特許文献1では、製品の検査のために、2つの画像を重ね合わせる画像処理が開示されている。
特開2011−20455号公報
ところで、画像の重ね合わせは、2つの画像の比較、あるいは画像の鮮明化のために行われることがあるが、いずれの場合にも、対象物を一致させたり、所望の位置に配置するために正確な重ね合わせが必要になる。しかしながら、画像処理装置による重ね合わせには限界があり、マニュアルでの重ね合わせも併用する必要があるが、例えば、画像が不鮮明な状態であれば、マニュアルによる重ね合わせも容易ではない。そのため、容易で且つ正確な重ね合わせを行うことができる方法が要望されていた。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、画像の重ね合わせを容易に且つ正確に行うことができる、画像処理プログラムおよび画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理プログラムは、複数の画像を重ね合わせるステップと、重ね合わせた前記各画像の画素値の差分からなる差分画像を生成するステップと、前記差分画像を表示した状態で、前記複数の画像の位置決めのための入力をユーザから受け付けるステップと、をコンピュータに実行させる。
この構成によれば、複数の画像を重ね合わせるに当たって、各画像の差分画像を生成し、これを表示しながら、両画像の位置決めを行えるようにしているため、例えば、2つの画像中の対象物を一致させる位置決めは、差分画像において差分が生じている箇所がなくなるように行えばよい。したがって、複数の画像の重ね合わせを、容易に且つ正確に行うことができる。
上記複数の画像の位置決めは、種々の方法で行うことができるが、例えば、複数の画像の少なくとも一つを移動、拡大、縮小、回転、または歪ませることで行うことができる。
上記複数の画像を重ね合わせるステップでは、各画像の特徴点を一致させるように、両画像を重ね合わせることができる。このようにすると、複数の画像の特徴点に基づいて、これらを自動的に重ね合わせることができるため、ユーザによる初期的な重ね合わせの作業を省略することができる。このとき、複数の画像を重ね合わせるステップでは、複数の画像の一つにおいて、特徴点を含む領域の選択をユーザから受け付けるステップと、選択された領域の特徴点が、他の画像の特徴点に一致するように、複数の画像を重ね合わせるステップと、で構成することができる。したがって、特徴点の存在する領域をユーザが任意に設定することができるため、重ね合わせの精度を向上することができる。
上記画像処理プログラムでは、複数の画像を重ね合わせるステップに先立って、当該複数の画像の少なくとも一つの選択をユーザから受け付けるステップを、さらに備えることができる。したがって、重ね合わすべき画像を、ユーザが任意に選択することができる。このほか、画像の選択を任意の設定に基づいて、自動で行うこともできる。
本発明に係る画像処理装置は、複数の画像を重ね合わせる画像重ね合わせ部と、重ね合わせた前記複数の画像の画素値の差分からなる差分画像を作成する差分画像作成部と、前記差分画像を表示した状態で、前記複数の画像の位置決めのための入力をユーザから受け付ける位置決め受付部と、を備えている。
本発明によれば、画像の重ね合わせを容易に且つ正確に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。 画像データが取り込まれる前の基本画面の図である。 画像データが取り込まれた後の基本画面の図である。 重ね合わせのためのダイアログボックスを示す図である。 画像選択ウィンドウを示す図である。 画像選択ウィンドウを示す図である。 画像選択ウィンドウを示す図である。 重ね合わせのためのダイアログボックスを示す図である。 表示ウィンドウにおいて画像の重ね合わせが表示された例を示す図である。 図9の差分画像を示す図である。 図10の差分画像において、画像の位置決めを行った図である。 図11で差分による表示をしていない重ね合わせを示す図である。 画像の回転の例を示す図である。 回転により重ね合わされた画像の例を示す図である。 画像のゆがみの例を示す図である。 画像選択ウィンドウを示す図である。 重ね合わせのためのダイアログボックスを示す図である。 表示ウィンドウにおいて画像の重ね合わせが表示された例を示す図である。 図18の差分画像を示す図である。 自動での重ね合わせに用いるウィンドウの例を示す図である。 特徴点が示された図20のウィンドウを示す図である。 図21の特徴点を利用して画像の重ね合わせを行った例である。
以下、本発明の一実施形態に係る画像処理プログラムおよび画像処理装置について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る画像処理装置のブロック図である。本実施形態に係る画像処理プログラム及び画像処理装置は、複数の画像を重ね合わせる際に用いられる。なお、以下では、画像処理の対象となる画像をフレーム画像、または単に画像と称することがある。
<1.画像処理装置の概要>
図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1としては、汎用のパーソナルコンピュータを用いることができる。この画像処理装置1には、本発明に係る画像処理プログラムの一実施形態である画像処理プログラム2がインストールされている。画像処理プログラム2は、動画および静止画に対する画像処理を支援するためのアプリケーションソフトウェアであり、画像処理装置1に後述する動作に含まれるステップを実行させる。
画像処理装置1は、ディスプレイ10、入力部20、記憶部30および制御部40を有し、これらは、相互に通信可能となるようにバス線5で接続されている。本実施形態では、ディスプレイ10は、液晶ディスプレイであり、後述する画面等をユーザに対し表示する。入力部20は、マウスおよびキーボート等から構成され、画像処理装置1に対するユーザからの操作を受け付ける。また、記憶部30は、不揮発性のハードディスク等から構成され、制御部40は、CPU、ROMおよび揮発性のRAM等から構成される。
記憶部30内には、画像処理プログラム2、ソフトウェア管理領域50が確保されている。このソフトウェア管理領域50は、画像処理プログラム2が使用する領域である。また、ソフトウェア管理領域50内には、オリジナル画像領域51、基準画像領域52、選択画像領域53、及び処理後画像領域54が確保されている。各領域51〜54の役割については、後述する。
制御部40は、記憶部30内に格納されている画像処理プログラム2を読み出して実行することにより、仮想的に画像選択部41、画像重ね合わせ部42、差分画像生成部43、画像位置決め部44、及び画像生成部45として動作する。各部41〜45の動作については、後述する。
<2.画像処理装置の構成および動作の詳細>
制御部40は、ユーザが入力部20を介して所定の操作を行ったことを検知すると、画像処理プログラム2を起動する。画像処理プログラム2が起動されると、基本画面W1(図2参照)がディスプレイ10上に表示される。なお、制御部40は、ディスプレイ10上に表示される画面、ウィンドウ、ボタンその他の全ての要素の表示を制御する。
<2−1.画像データの取り込み>
基本画面W1は、オリジナル画像領域51への画像データの取り込みの命令をユーザから受け付ける。オリジナル画像領域51へ取り込まれた画像データは、後述する画像処理の対象になる。制御部40は、静止画ファイル又は動画ファイルから、オリジナル画像領域51へ画像データを取り込む。なお、本明細書において、静止画ファイルとは、静止画形式のデータファイルであり、動画ファイルとは、動画形式のデータファイルである。
静止画ファイルから画像データを取り込む場合、ユーザは、入力部20を操作することにより、1の静止画ファイルを指定するか、又は1のフォルダを指定する。前者の場合、制御部40は、その静止画ファイルの記憶部30内のアドレスパスおよびファイル名をユーザに入力させる。後者の場合、制御部40は、そのフォルダの記憶部30内のアドレスパスおよびフォルダ名をユーザに入力させる。その後、制御部40は、指定された1の静止画ファイル又は指定された1のフォルダ内の全ての静止画ファイルを、オリジナル画像領域51に静止画ファイル群として保存する。
一方、動画ファイルから画像データを取り込む場合、ユーザは、入力部20を操作することにより、1の動画ファイルの記憶部30内のアドレスパスおよびファイル名を入力する。制御部40は、ユーザが動画ファイルを指定したことを検知すると、基本画面W1上に動画取込みウィンドウ(図示されない)を重ねて表示させる。動画取込みウィンドウは、指定された動画ファイルの全タイムラインのうち、任意の長さのタイムラインの選択をユーザから受け付ける。制御部40は、ユーザが入力部20を介して任意の長さのタイムラインの選択を行ったことを検知すると、その選択に対応する静止画ファイル群を生成する。この静止画ファイル群は、ユーザの選択に係るタイムラインの動画に含まれるフレーム群に1対1で対応する。その後、制御部40は、この静止画ファイル群をオリジナル画像領域51に保存する。
したがって、本実施形態では、後述する画像処理の対象は、動画ファイルではなく、静止画ファイルである。静止画ファイルは、オリジナル画像領域51へファイル単位、フォルダ単位、あるいは動画ファイルの全部又は一部のタイムライン単位で取り込まれる。
<2−2.静止画ファイル群の再生>
オリジナル画像領域51へ静止画ファイル群が取り込まれると、制御部40は、基本画面W1上に表示ウィンドウW2(図3参照)を重ねて表示させる。表示ウィンドウW2は、オリジナル画像領域51への静止画ファイル群の取り込み動作の数だけ、表示される。
表示ウィンドウW2内には、まず、オリジナル画像領域51へ取り込まれた静止画ファイル群に含まれる1の静止画ファイル(例えば、タイムライン上で先頭のフレームに対応する静止画ファイル)が表示される。なお、制御部40は、静止画ファイル群が動画ファイルに由来するものではなく、静止画ファイルに由来するものであっても、静止画ファイル群に含まれる静止画ファイルをタイムラインに沿って配列されているものと認識する。配列は、ファイルの属性(ファイル名、作成日時、更新日時等)から自動的に判断される。
後述するとおり、表示ウィンドウW2内に表示されるフレームは、ユーザの操作を受けて切り替わる。制御部40は、表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームの識別情報をリアルタイムに管理する。
制御部40は、表示ウィンドウW2内で、その表示ウィンドウW2に対応する静止画ファイル群を、動画として再生可能である。図3に示すとおり、基本画面W1上には、ウィンドウ選択プルダウンメニューT1、再生ボタンT2、コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4およびタイムラインバーT5が配置されている。
表示ウィンドウW2が複数存在する場合であっても、アクティブな表示ウィンドウW2は1つである。制御部40は、ウィンドウ選択プルダウンメニューT1を介し、どの表示ウィンドウW2をアクティブとするかの選択をユーザから受け付ける。以下、アクティブな表示ウィンドウW2に対応する静止画ファイル群を、アクティブファイル群と呼ぶ。また、アクティブな表示ウィンドウW2内に現在表示されているフレームを、アクティブ表示フレームと呼ぶ。
再生ボタンT2は、アクティブファイル群の動画としての再生の命令をユーザから受け付ける。制御部40は、ユーザが入力部20を介して再生ボタンT2を押下したことを検知すると、アクティブな表示ウィンドウW2内に、アクティブファイル群のフレームをタイムラインに沿って順次コマ送りの形式で表示させる。なお、再生は、再生ボタンT2が押下された時点のアクティブ表示フレームから開始する。また、再生ボタンT2は、再生の停止の命令をユーザから受け付ける。制御部40は、再生中にユーザが入力部20を介して再生ボタンT2を押下したことを検知すると、アクティブな表示ウィンドウW2内の表示を、その時点のアクティブ表示フレームに固定する。
コマ送りボタンT3、コマ戻しボタンT4はそれぞれ、アクティブ表示フレームを、アクティブファイル群のタイムラインに沿って1つ後、1つ前のフレームへ切り替える命令をユーザから受け付ける。
タイムラインバーT5は、アクティブファイル群のタイムラインを図式的に表す。タイムラインバーT5は、そのバーが延びる方向に、アクティブファイル群のフレーム数で等分に分割されている。タイムラインバーT5上の左からn番目の分割領域は、アクティブファイル群のタイムライン上でn番目のフレームに対応する(nは、自然数)。
図3に示すように、タイムラインバーT5は、選択フレーム群に対応する分割領域A1と、非選択フレーム群に対応する分割領域A2とを異なる態様で表示する。選択フレーム群とは、アクティブファイル群のタイムライン上で現在選択されている区間に対応するフレーム群である。非選択フレーム群とは、アクティブファイル群のタイムライン上で現在選択されていない区間に対応するフレーム群である。本実施形態では、領域A1は、薄いトーンの色で表示され、領域A2は、濃いトーンの色で表示される。画像選択部41は、タイムラインバーT5を介し、アクティブファイル群のタイムライン上の任意の区間の選択をユーザから受け付ける。例えば、タイムラインバーT5でマウスをクリックまたはドラッグすることで、任意のフレームまたは区間を選択することができる。そして、後述するように、この選択フレーム群のうちの一つの一つのフレーム画像に対して画像処理が行われる。
<2−3.画像処理>
以下、選択フレーム群に対する画像処理について説明する。ここでは、鮮明化や比較を行うために、複数のフレーム画像を重ね合わせる画像処理について説明する。上述した画像選択部41、画像重ね合わせ部42、差分画像生成部43、及び画像位置決め部45、及び画像生成部46は、画像の重ね合わせ処理のための画像処理モジュールを実行可能である。そして、画像処理モジュールは、画像処理プログラム2に組み込まれている。
ユーザは、入力部20を介して基本画面W1を操作することにより、タイムラインの中で画像処理の対象となるフレームを選択する。なお、2以上のフレームからなるフレーム群が選択された場合には、そのフレーム群の最後尾のフレーム画像が対象となる。但し、最後尾以外の任意のフレーム画像を対象とすることもできる。
こうして、フレーム画像が選択された状態で、画像選択部41が、基本画面W1のプルダウンメニューなどから重ね合わせの画像処理が選択されたことを検知すると、上記のように選択されたフレーム画像を基準画像として、基準画像領域52に記憶し、その上で、図4のようなダイアログボックスD1を表示する。このダイアログボックスD1で「追加」ボタンをクリックすると、図5に示すような画像選択ウィンドウW3が表示される。この画像選択ウィンドウW3は、図3の基本画面W1と同様に、タイムラインバーT0、再生ボタンT1等を有しており、タイムラインの画像群を再生可能である。このウィンドウW3の中の上部左側に配置されているパネルは、上述した基準画像が表示される基準画像パネルP1であり、その右側に配置されているパネルが重ね合わせの対象となる画像を表示するプレビューパネルP2である。この状態では、未だ画像が選択されていないため、基準画像パネルP1と同じ画像が表示されている。また、タイムラインバーT0には、現在選択されているフレームが選択フレームとしてグレーで示され(符号B)、基準画像として選択されているフレームを示す箇所には、下半分が着色されて示されている(符号C)。
この状態でタイムラインバーT0のいずれかの箇所を選択すると、選択された箇所がグレーになり(符号B)、図6に示すように、プレビューパネルP2にそのフレーム画像が表示される。こうして、フレームの選択をしながら、重ね合わせの対象となるフレーム画像が決定すると、「追加」ボタンをクリックする。これにより、図7に示すように、タイムラインバーT0において選択された画像のフレームの位置が着色されるとともに(符号D)、この画像が重ね合わせの対象となる選択画像として選択画像領域53に記憶される。この状態で、OKボタンをクリックすれば、図8に示すように、ダイアログボックスD1の上部に、選択画像がプレビューP3として表示される。また、選択画像のファイル名がリストとして、ダイアログボックスD1の中央のリストボックスLBに表示される。ここでは、1つの画像のみ選択しているので、リストボックスLBには一つのファイル名のみが表示される。
この状態で、リストボックスLBのファイル名をチェックすると、画像重ね合わせ部42は、これを検知して、図9に示すように、基準画像と選択画像が重ね合わされた画像を表示ウィンドウW2に表示する。同図において、画像の左端に2つの自動車が表されており、基準画像の自動車の画像と、選択画像の自動車の画像が一つの画像で重ね合わされているのが分かる。
この状態で、ダイアログボックスD1の右上の「差分」をチェックすると、差分画像生成部43は、これを検知し、図10に示すように、2つの画像の画素値の差分による差分画像を表示ウィンドウW2に表示する。この差分画像は、2つの画像の画素値に差がない箇所は黒で示され、画素値に差がある箇所は白で表される。但し、これ以外の配色でもよい。そして、上記2つのフレーム画像は、背景は同じであるが、自動車の位置が相違するため、各画像で自動車が表示されている箇所が白で表され、その他は黒で表示されている。このように差分画像が表示されている状態で、ユーザは画像の位置決めを行うことができる。例えば、2つの画像に表示された自動車を重ね合わせる場合には、ダイアログボックスD1の下部に表示されている位置決め入力部PBに必要な数値を適宜入力する。例えば、「移動」の箇所に示されているX,Yの数値を変更すると、画像位置決め部44は、選択画像をX方向またはY方向に移動し、自動車を重ね合わせる。図11は差分画像を表示したままで自動車を重ね合わせた例を示す図である。同図に示すように、この画像において、自動車が示されている箇所には白色の部分が殆どないため、自動車の画像が重ね合わされているのが分かる。こうして、画像を任意の位置に重ねた後、ダイアログボックスD1の「差分」のチェックを外すと、差分画像生成部43は、これを検知し、図12に示すように、自動車が重ねられた画像を表示ウィンドウW2に表示する。この状態でOKボタンをクリックすると、画像生成部45は、この画像を処理後画像領域54に記憶する。すなわち、この基準画像のみが、上記のように画像処理され、タイムラインの他のフレーム画像とともに記憶される。
上記説明では、重ね合わせのマニュアル操作として、ダイアログボックスD1における位置決め入力部PBの「移動」の数値を変更したが、その他の操作も可能である。この位置決め入力部PBには、移動のほか、選択画像の拡大または縮小を行う「拡縮」、回転を行う「回転」、画像を歪ませる「歪み」がある。「拡縮」を選択すると、選択画像をX方向、Y方向にそれぞれ拡大、縮小が可能であり、1より大きい値を入力すると拡大され、0より大きく1より小さい値を入力すると縮小される。
「回転」を選択した場合、3種類の回転が可能である。Xの数値を変更すると、図13(a)に示すように、画像の上下方向の中央で水平方向に延びるX軸周りに、選択画像が回転する。Yの数値を変更すると、図13(b)に示すように、画像の左右方向の中央で垂直方向に延びるY軸周りに選択画像が回転する。そして、Zの数値を変更すると、図13(c)に示すように、画像の中央で画面から垂直に延びるZ軸周りに選択画像が回転する。Zの数値を変更した場合の例としては、図14に示すように表示される。
「歪み」を選択した場合、2種類の変形が可能である。Hの数値として正の数を入力すると、図15(a)に示すように、画像の上辺が左側へ、画像の下辺が右側へずれながら、平行四辺形を形成するように、画像が変形する。一方、Hの数値として負の数を入力すると、上辺と下辺の変形の向きが反対になる。また、Vの数値として正の数を入力すると、図15(b)に示すように、画像の左辺が上側へ、画像の右辺が下側へずれながら、平行四辺形を形成するように、画像が変形する。一方、Vの数値として負の数を入力すると、左辺と右辺の変形の向きが反対になる。
上記の説明では、2つの画像を重ね合わせた場合について説明したが、3以上の画像を重ね合わせることができる。例えば、上述した画像選択ウィンドウW3を開いた後、タイムラインバーT0の所望の箇所を選択して追加ボタンをクリックするのを繰り返すことで、3以上のフレーム画像を選択することができる。図16に示す例では、2枚のフレーム画像が選択画像として選択されている(符号Dが2箇所ある)。この状態でOKボタンをクリックすると、図17に示すように、ダイアログボックスD1のリストボックスLBに2つのファイル名が表示される。このうち、ハイライトされているファイルがプレビューパネルP3に表示され、移動、拡縮等が可能となるので、いずれかのファイルを選択してハイライトさせた上で移動等を行うようにする。また、この例では、2つのファイルがともにチェックされているが、チェックの入っているファイルが、表示ウィンドウW2上で重ね合わされる。したがって、チェックを外せば、そのフレーム画像は、表示ウィンドウW2に表示されなくなる。図18は、3枚のフレーム画像が重ね合わされた表示ウィンドウW2の例を示している。また、ダイアログボックスD1で、「差分」にチェックを入れると、表示ウィンドウW2には、図19に示すような差分画像が表示される。この状態で、上述したように、必要に応じて、リストボックスLBのいずれかのファイルを選択して移動などを行う。
<3.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、2つの画像を重ね合わせるに当たって、両画像の差分画像を生成し、これを表示しながら、両画像の位置決めを行えるようにしているため、画像の位置決めは、差分画像において差分が生じている箇所、つまり白で表示されている箇所がなくなるように行えば、対象物の重ね合わせを行うことができる。したがって、2つの画像における対象物を一致させるような画像の重ね合わせを、容易に且つ正確に行うことができる。特に、画像が不鮮明な場合には、上記のような差分画像を用いることで、対象物の一致を容易に行うことができる。
この画像処理の用途としては、例えば、タイムラインの中で近接する2つのフレーム画像の中の対象物を重ね合わせることで、対象物を鮮明化する場合に用いることができる。また、対象物の大きさや位置を確認するのに使用することもできる。例えば、対象物が表示されているフレーム画像(基準画像)に対し、長さや大きさの基準となる物体が表示された他のフレーム画像(選択画像)を重ね合わせることで、対象物の長さや大きさを推測することができる。
<4.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
<4−1>
上記実施形態では、選択画像を選択したときに、基準画像に対してそのまま重ね合わせを行い、その後、マニュアルで対象物を一致させるように選択画像の位置決めを行っているが、次に説明するように、最初の重ね合わせを自動で行うこともできる。例えば、タイムライン上のいずれかのフレームを選択した状態で、基本画面W1のプルダウンメニューから自動重ね合わせのコマンドを選択すると、画像重ね合わせ部42は、図20に示すように、選択したフレーム画像を基準画像として表示する特徴点選択ウィンドウW4を表示する。この画像において、重ね合わせを行いたい対象物、つまり自動車をマウスやキーボードを操作して矩形状の領域Rで囲むと、画像重ね合わせ部42は、図21に示すように、この領域R中の特徴点を自動的に抽出し、特徴点選択ウィンドウW4に特徴点Sとして菱形の表示を表す。そして、OKボタンをクリックすると、これらの特徴点が記憶される。その後、上記実施形態と同様に、画像選択ウィンドウW3から、選択画像を選択すると、画像重ね合わせ部42は、選択画像から対応する特徴点を抽出し、選択画像の特徴点と基準画像の特徴点が一致するように、両画像を重ね合わせ、表示ウィンドウW2に表示する。図22は、重ね合わせの例である。同図に示すように、この処理によって、両画像の自動車が一致するように重ね合わされているのが分かる。こうして、初期的な重ね合わせが完了すると、微調整のため、上記実施形態のように、差分画像を表示させたり、位置決め入力部PBの数値を変更して位置決めを行うことができる。
<4−2>
上記実施形態では、一つのタイムラインの中から画像を選択したが、他のタイムラインから画像を選択したり、タイムラインにかかわらず、単独の静止画ファイルから複数を選択し、上述した重ね合わせの処理を行うこともできる。
<4−3>
画像の位置決めを行う際に、上記実施形態では、選択画像を移動等させていたが、基準画像を移動等させてもよく、要するに、基準画像及び少なくとも一つの選択画像のうちの、少なくとも一つを移動等させればよい。
<4−4>
上述した差分画像の生成方法、重ね合わせの方法、特徴点の抽出方法は、特には限定されず、公知の方法を採用することができる。差分画像の生成方法としては、例えば、基準となる画素値から対象となる画像値を引き算し、その絶対値を画素値として有する画像を、差分画像とすることができる。また、重ね合わせの方法としては、例えば、基準となる画素値と対象となる画素値を足し算し、これを2で割った値を画素値として有する画像を、重ね合わせの画像とすることができる。特徴点の抽出方法としては、例えば、エッジ検出やコーナー検出などの方法を用いることができる。
1 画像処理装置(コンピュータ)
2 画像処理プログラム

Claims (6)

  1. 1のタイムライン上の画像群の中から複数の画像を選択するステップと、
    前記選択された複数の画像を重ね合わせるステップと、
    重ね合わせた前記各画像の画素値の差分からなる差分画像を生成するステップと、
    前記差分画像を表示した状態で、前記複数の画像の位置決めのための入力をユーザから受け付けるステップと、
    前記差分画像の表示が解除された、前記位置決め後の前記複数の画像が重ね合わされた画像を生成するステップと、
    をコンピュータに実行させる、画像処理プログラム。
  2. 前記複数の画像の位置決めは、当該複数の画像の少なくとも一つを移動、拡大、縮小、回転、または歪ませることで位置決めが行われる、請求項1に記載の画像処理プログラム。
  3. 前記複数の画像を重ね合わせるステップでは、当該複数の画像の特徴点を一致させるように、前記複数の画像を重ね合わせる、請求項1または2に記載の画像処理プログラム。
  4. 前記複数の画像を重ね合わせるステップでは、
    前記複数の画像の一つにおいて、特徴点を含む領域の選択をユーザから受け付けるステップと、
    選択された前記領域の特徴点が、他の画像の特徴点に一致するように、前記複数の画像を重ね合わせるステップと、
    を備えている、請求項3に記載の画像処理プログラム。
  5. 前記複数の画像を重ね合わせるステップに先立って、当該複数の画像の少なくとも一つの選択をユーザから受け付けるステップを、さらに備えている、請求項1から4のいずれかに記載の画像処理プログラム。
  6. 1のタイムライン上の画像群の中から複数の画像を選択させる画像選択部と、
    前記選択された複数の画像を重ね合わせる画像重ね合わせ部と、
    重ね合わせた前記各画像の画素値の差分からなる差分画像を作成する差分画像作成部と、
    ユーザから受け付けた入力にしたがって、前記複数の画像の位置決めを行う画像位置決め部と、
    を備え
    前記差分画像作成部は、前記差分画像の表示が解除された、前記位置決め後の前記複数の画像が重ね合わされた画像を生成する、画像処理装置。
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