JP5798229B1 - 宝石評価装置及び評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型の装置で宝石(ダイヤモンドなど)の屈折反射光のシンチレーションに基づいて、宝石の品質を評価できる装置及び評価方法を提供する。【解決手段】評価装置は、宝石を載置又は保持して回転可能な保持部8aと、この保持部の上方から前記宝石を照明するためのリング状光源部11と、この光源部の上部において、前記宝石9からの屈折反射模様を観察するための観察部12とを備えている。前記光源部11は、周方向に間隔をおいて配置された複数の点光源10で構成でき、前記観察部12は、リング状光源部11の半径方向の中央部の上方に位置している。上記保持部8aは、上部が開口した円錐台状の透光性キャップ15で覆うことができ、透光性キャップの縦方向には色相の異なる複数の着色帯15a〜15cが形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイヤモンドなどの宝石、特にカットされた宝石用ダイヤモンドを観察し、品質を評価するのに適した装置(観察・評価装置)及び観察・評価方法に関する。
ダイヤモンドの価値は、カラット、クラリティ、カラー、カットの4つの要素で決定される。これらの要素のうち、加工可能な要素は主にカットであり、ブリリアントカットされたダイヤモンドは、通常、頂部に形成された正多角形状の平坦なテーブル面と、このテーブル面から側方へ傾斜したカット面を備えたクラウン部と、このクラウン部から傾斜して狭まるカット面を備えたパビリオン部とを備えている。このようなダイヤモンドのカット(形及び磨きに関する等級)の良否(ファセット面の角度、ファセットの大きさと位置、シンメトリー(対称性)、プロポーションなどの良否)は、輝きを総称するブリリアンシー(反射して観察者側に戻る白色光)、キラキラ輝くシンチレーション(ファセットからの反射光の煌めき)、および白色光が分散して虹の7色に分かれるディスパージョン(分散光、又は虹色の輝き若しくはファイアー)に大きな影響を及ぼす。
このようなダイヤモンドの品質を評価するための装置が提案されている。特開2002−48721号公報(特許文献1)には、光透過性透明板の取付台にダイヤモンドを載置し、この取付台を、上部中央に開口が形成され、かつ前記光源からの光を反射してダイヤモンドのクラウン各面とテーブル面に照射するための凹面鏡(ドーム状鏡)で覆い、ダイヤモンドによる屈折反射光を前記開口から観察する装置が記載されている。しかし、この装置では、ドーム状鏡を必要とするとともに、観察側に対して反対側に光源を配置する必要があるため、装置が複雑化するとともに大型化する。さらに、開口を通じてダイヤモンドからの屈折反射光を観察するため、視野角が狭くなり、ダイヤモンドの品質を高い精度で評価できない場合がある。
特開平7−333158号公報(特許文献2)には、光透過性半球状又はドーム状の本体と、この本体の中心に形成された観察用開孔と、前記本体のうち前記開孔の周縁部に形成された上端部分と、前記本体のうち前記上端部分を除く残余部とを備えており、前記本体の残余部よりも上端部分の光透過率が大きく、上端部分の外縁とダイヤモンドを載置するための載置部とを結ぶ直線が、前記本体の軸線に対して所定角度で傾斜している観察又は撮影用器具が開示されている。しかし、この器具では、外光を利用し、開孔を通じてダイヤモンドの屈折反射模様を観察又は撮影するため、鮮明な模様を形成できず、ダイヤモンドの品質評価精度を高めることが困難である。
特開2003−42964号公報(特許文献3)には、ダイヤモンドのクラウン部及び/又はパビリオン部に光を当て、その屈折反射光をスクリーン上に撮像し、その撮像パターンによってダイヤモンドの品質評価を行う装置が記載されている。具体的には、ダイヤモンドをホルダで垂下支持し、前記ダイヤモンドと相対向してスクリーンを水平方向に配置し、スクリーンの開口部を通じて、垂下状態の前記ダイヤモンドに光源からの光を照射し、スクリーン上に屈折反射光を投影することが記載されている。この装置では、光源からダイヤモンドに光を当てると、ダイヤモンドのカット部により複雑な屈折反射光が生じ、前記スクリーンにダイヤモンドからの白色光や虹色の光の軌跡が表示され、スクリーン上の投影像をダイヤモンド側から観察できる。しかし、この装置でも、スクリーン上の投影像をダイヤモンド側から観察するため、装置が大型化し、コンパクトな装置でダイヤモンドを高い精度で効率よく評価できない。さらに、ダイヤモンドは入射光が複雑に屈折反射するため、ダイヤモンドからの屈折反射光の全体をスクリーンに投影させることが困難である。
さらに、「GEMS & GEMOLOGY」fall 2001, p180-182(非特許文献1)には、ダイヤモンドからの分散光を観察するため、観察表面としての白色プラスチック製半球状ドームと、このドームの頂部(又は中央部)に形成され、前記ドームの後方(頂部側)からの光線を通過して、前記ドームの前方に位置するダイヤモンドのテーブル面に照射するための開孔と、前記ダイヤモンドを前記ドームの前方で保持するための保持部とを備えた装置が図示されている。この装置では、前記ドームの湾曲した内面に、ダイヤモンドからの屈折反射光を投影できる。しかし、この装置でもドームの後方に光源を必要とするため、装置を小型化することが困難である。しかも、暗室内で投影像を観察する必要があり、簡便かつ効率よくダイヤモンドの品質を評価できない。
特開2006−145280号公報(特許文献4)には、暗箱の一方の開口部の光源により、スクリーンの頂部に形成された透光部を通じて、ダイヤモンドに対してビーム状白色光線を照射し、スクリーンにダイヤモンドからの屈折反射模様をスクリーンに投影し、この投影像を、暗箱の開口部から観察して宝石(ダイヤモンドなど)の品質を評価する装置が記載されている。しかし、この文献の装置でも小型化するのに限度がある。
特に、これらの装置では、ダイヤモンドを静的に観察するため、ダイヤモンドからの動的な屈折反射光、例えば、シンチレーションなどを正確に観察できず、ダイヤモンドの品質を評価するのが困難である。
特表2003−507735号公報(特許文献5)には、基台に宝石を配置し、上部に開口を有する不透明で半球状の反射性構造体で前記宝石を覆い、上下動可能な支持機構に取り付けられた環状のライトリングを有するライト装置で、上記開口を通じて宝石を照明し、宝石を鑑定する装置が記載されている。また、この文献には、可動ブラケットの下面にライト装置を取り付けること、ライト装置には光ファイバー集合体から光を伝達することも記載されている。しかし、上下方向に移動可能なライト装置により、宝石に対する光の入射角度しか調整できず、ダイヤモンドのシンチレーションをはじめ、ブリリアンシー、ディスパージョン(又はファイアー)を精度よく観察できず、宝石の品質も効率よく高い精度で評価できない。
特開2002−48721号公報(特許請求の範囲、段落番号[0019]) 特開平7−333158号公報(特許請求の範囲) 特開2003−42964号公報(特許請求の範囲) 特開2006−145280号公報(特許請求の範囲、図1) 特表2003−507735号公報(特許請求の範囲、[0021][0026][0027]、図1)
「GEMS & GEMOLOGY」fall 2001, p180-182
従って、本発明の目的は、ダイヤモンドなどの宝石を精度よく観察できるとともに、宝石の品質を簡便かつ効率よく評価できる装置(又は輝度映像装置)および観察・評価方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、複雑化することなく小型化が可能であるとともに、小型でコンパクトな装置であっても宝石(特にダイヤモンド)を精度よく高い信頼性で観察でき、宝石の品質を評価できる装置(又は輝度映像装置)および観察・評価方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、シンチレーション、ブリリアンシー及び/又はディスパージョンに基づいて宝石の品質を評価するのに有用な観察・評価装置および観察・評価方法を提供することにある。
本発明の別の目的は、ダイヤモンドのファセット及びプロポーションを観察・評価するのに有用な観察・評価装置および観察・評価方法を提供することにある。
本発明者は、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、ダイヤモンドを回転させながら、点光源を環状に配列したリング状光源により照明し、前記リング状光源の半径方向の中央部の上方からダイヤモンドを観察すると、ダイヤモンドがキラキラ輝いてシンチレーションの状態が正確に把握できること、上部が開口し、かつ縦方向に隣接して周方向に複数の着色帯を形成した透光性キャップ(又はカバー体、筒体)でダイヤモンドを覆い、上記開口部を通じて上記と同様にして観察すると、着色帯の色相に応じて着色模様が観察され、この観察に基づいて、ダイヤモンドのパビリオン部が光を上方(クラウン方向)に戻す能力、並びにファセット及びプロポーションを評価できることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の宝石評価装置(又は観察装置)は、宝石を載置又は保持可能な保持部(又は載置部)と、この保持部の上方から前記宝石を照明するための光源部と、この光源部の上部において、前記宝石からの屈折反射模様を観察するための観察部とを備えている。そして、前記光源部は、周方向に間隔をおいて配置された複数の点光源で構成されたリング状光源部であり、前記保持部とリング状光源部とが相対的に回転可能であり、前記観察部は、リング状光源部のリング内の上方に位置している。
なお、前記保持部及び/又はリング状光源部は回転可能であってもよく、前記保持部とリング状光源部とは相対的に回転可能であればよく、リング状光源部が回転可能であってもよく、前記保持部が回転可能であってもよい。観察精度を高めるため、前記保持部と、リング状光源部の半径方向の中央部と、観察部とは、縦方向の直線上に位置していてもよい。
前記装置は、さらに上部が狭まって開口し、宝石の周囲を囲んで配置(又は囲繞)可能な透光性キャップを備えていてもよい。透光性キャップは、透明体又は半透明体であってもよい。この透光性キャップには、縦方向に隣接して又は間隔をおいて、(i)色相の異なる複数の着色帯(有彩色の着色帯)、又は(ii)有彩色の着色帯及び無彩色の着色帯を含む複数の着色帯を周方向に形成してもよい。
透光性キャップは、上部(又は頂部)が開口した円錐台状又はドーム状の形態を有していてもよい。さらに、透光性キャップは宝石を囲繞可能であればよく、回動可能なアームを介して、透光性キャップで所定位置(宝石の保持部)を囲繞可能であってもよい。
前記保持部などの部材はケーシング内に配置してもよい。例えば、評価装置(又は観察装置)は、ケーシング内の下部に位置し、ダイヤモンドが配置又は保持可能な保持ユニット(又は支持ユニット)と、前記ケーシング内の上部に位置し、保持ユニットの上方から、前記ダイヤモンドを照明するための光源部と、前記ケーシングの上部壁(又は光源部の上部)に形成され、かつ前記ダイヤモンドからの屈折反射模様を観察するための観察窓とを備えていてもよい。前記光源部は、複数の発光ダイオードが周方向に間隔をおいて配置された少なくとも1重のリング状光源部で構成してもよく、前記保持ユニットとリング状光源部とが相対的に回転可能であり、前記観察窓は、リング状光源部の半径方向の中心部の上方に形成してもよい。
このような装置において、宝石の観察及び/又は宝石の品質の評価は、屈折反射光(散乱光)のシンチレーション、ブリリアンシー及び/又はディスパージョンに基づいて行うことができる。例えば、回転に伴う宝石からの屈折反射光(散乱光)のうち少なくともシンチレーションを観察し、このシンチレーションに基づいて、宝石の品質を評価してもよい。また、屈折反射光のブリリアンシー及び/又はディスパージョンを観察し、観察結果に基づいて、宝石の品質を評価してもよい。
なお、前記着色帯を有する透光性キャップを用いると、宝石(特に、ダイヤモンド)からの屈折反射模様の色分布に基づいて、宝石(特に、ダイヤモンド)のファセット及びプロポーションを観察・評価することもできる。
本発明は、宝石を保持部に載置又は保持し、前記保持部の上方から、光源部により前記宝石を照明し、前記光源部の上方の観察部で、前記宝石からの屈折反射模様を観察して宝石の品質を評価する方法も包含する。この方法では、周方向に間隔をおいて配置された複数の点光源で構成されたリング状光源部により、前記保持部とリング状光源部とを相対的に回転させながら宝石を照明し、リング状光源部のリング内の上方(例えば、リング状光源部の半径方向の中央部の上方)に位置する観察部で、宝石からの屈折反射模様を観察し、宝石の品質を評価できる。なお、回転している宝石を側面から観察して宝石の品質を評価することも可能である。
本明細書において、用語「屈折反射模様」は「屈折反射光」と同義に用いる場合がある。用語「観察」には、屈折反射模様の視認に限らず、撮像、例えば、所定の回転位置での屈折反射模様の静止画像、回転に伴う屈折反射模様の動画を含む撮像パターンの視認又は解析を含む意味に用いる。具体的には、「観察」は、CCDカメラで撮影し、パーソナルコンピュータ及びモニターで動画又は静止画像を観察する場合も含む。用語「プロポーション」とは、テーブル直径、パビリオン深さ、ガードル厚さ、ファセットの角度などの要素を含む総合的評価を意味する。
また、本明細書において、「評価装置」を「観察装置」として用いることもでき、用語「評価装置」は「観察装置」と同義に用いる。すなわち、「評価装置」は、「評価装置」及び/又は「観察装置」ということができる。また、宝石の観察と、宝石(特に宝石の品質)の評価とを、単に「観察・評価」と記載する場合がある。
本発明では、ダイヤモンドなどの宝石をリング状光源部との関係で相対的に回転させながら、リング状光源部により照明するため、少なくともシンチレーション(ファセットからの反射光の煌めき)を観察でき、この観察結果に基づいて、宝石の品質を簡便かつ効率よく評価できる。また、宝石とリング状光源部と観察部とが順次に縦方向に位置するため、構造を複雑化することなく小型化が可能である。また、小型でコンパクトな装置であっても宝石(特に、ダイヤモンド)を精度よく観察でき、宝石の品質を高い信頼性で評価できる。さらに、シンチレーションに加えて、ブリリアンシー(反射して観察者側に戻る白色光)及び/又はディスパージョン(分散光、又は虹色の輝き若しくはファイアー)に基づいて宝石の品質を観察・評価することもできる。さらに、前記着色帯を有する透光性キャップを用いると、屈折反射模様の色分布に基づいて、ダイヤモンドが光を上部(クラウン方向)に戻す能力、特にパビリオンの反射能力、並びにファセット及びプロポーションを観察・評価することもできる。
図1は本発明の評価装置の一例を示す概略斜視図である。 図2は、図1の装置において、保持部とリング状光源部と観察部との位置関係を示す概略斜視図である。 図3は保持部を覆う透光性キャップの動作を説明するための概略図である。 図4は保持部のタイヤモンドと透光性キャップを透過する着色光との関係を示す概略図である。 図5は保持部の回転角度によるダイヤモンドからの屈折反射模様を示す写真である。 図6は透光性キャップによる屈折反射模様を示す写真であり、図6(a)はカット[ファセット(パビリオンメインファセットを含む)及びプロポーション]のよいダイヤモンドからの屈折反射模様を示し、図6(b)はカットの悪いダイヤモンドからの屈折反射模様を示す写真である。 図7はリング状光源部の他の例を示す概略図である。 図8はリング状光源部のさらに他の例を示す概略斜視図である。 図9は透光性キャップの他の例を示す概略図である。 図10は透光性キャップのさらに他の例を示す概略図であり、図10(a)〜(d)はそれぞれ、有彩色の着色帯と無彩色で不透明な黒色帯との配置関係を示す概略図である。
図1〜図4に示す装置は、ダイヤモンドを所定部に出し入れ可能なフロント空間2を有する平面楕円台形状のケーシング1と、このケーシングの下部に位置し、ダイヤモンド9を回転可能に載置又は保持するための保持ユニット8と、前記ケーシング1の上部に位置し、ダイヤモンド9を照明するための光源部11と、この光源部からの照明によりダイヤモンド9からの屈折反射模様を観察するための観察窓12とを備えている。より詳細には、前記ケーシング1は、フロント部の上部周壁が開口した上部フロント空間(開口空間)2と、奥部壁及び隣接する周壁の上部からフロント部の方向に延出する上部壁(又は天井壁)4と、駆動ユニットなどを収納するための下部収納室5と、前記上部フロント空間2と下部収納室5とを縦方向に隣接させて横方向に区画する区画壁(区画床)6とを備えている。なお、フロント部の上部周壁の開口空間2は、観察窓3aを備えた開閉式扉3で開閉可能であり、閉じ状態では、開閉式扉3の観察窓3aを通じて、ダイヤモンドからの屈折反射光を観察でき、開閉式扉3の開放状態では、ダイヤモンドからの屈折反射光を観察するための観察空間として利用できる。
前記区画壁(区画床)6には回転可能な回転台7が配設され、この回転台からは、円筒状保持ユニット(又は支持ユニット)8が縦方向に延びており、この円筒状保持ユニットの頂部(保持部)8aにはキューレットを下に(又はテーブル面を上方に)向けてダイヤモンド9が載置又は保持可能である。
前記上部壁(又は天井壁)4の下面には、リング状光源部11が取り付けられており、リング状光源部は、指向性の高い複数の発光ダイオード10が周方向に等間隔に配置され、リング状光源を形成している。なお、リング状光源部11の半径方向の中心部の下方に前記保持部8aが位置している。この例では、14〜24個程度の発光ダイオード10でリング状光源11を形成している。また、リング状に配された発光ダイオード10の内周部には、円筒状遮蔽筒11aが位置している。
さらに、リング状光源部11の半径方向の中央部に対応する前記上部壁4には、円形状に開口し、拡大レンズなどが配置可能な観察窓12が形成されている。なお、図2に示すように、保持部8aと、リング状光源部11の半径方向の中央部と、観察窓(観察部)12とが、縦方向の直線上に位置している。すなわち、保持部8aを中心として、同心円状にリング状光源部11と観察窓(観察部)12とが位置している。
前記ケーシング1には、前記回転台7の回転をON/OFFさせるとともに、回転速度をコントロール可能な回転スイッチ13と、前記リング状光源部のON/OFF及び光源部の発光強度をコントロール可能なスイッチ14とが取り付けられている。
さらに、前記ケーシング1内には、前記保持部8aのダイヤモンド9の周囲を囲んで配置(又は囲繞)可能な透光性キャップ(又は筒体)15が回動式に収納されており、この回動操作のための操作つまみ18がケーシング1に取り付けられている。前記透光性キャップ15は、上部が狭まって上下両端部が開口した円筒状(中空円錐台状キャップ)の形態を有しており、この透光性キャップ15の下部にはアーム17が回動可能に取り付けられ、前記操作つまみ18の回動操作に伴ってアーム17が回動し、前記保持部8aのダイヤモンド9を覆うことができる。
さらに、透光性キャップ15には、ダイヤモンド9に被せた状態で、前記保持部8aに対応する部位から上部開口部16に向かって、青色に着色された青色帯15cと、緑色に着色された緑色帯15bと、赤色に着色された赤色帯15aとが順次に隣接して形成されている。なお、赤色帯15aは、二重テーブルを光らせる角度(テーブル面がパビリオン側に映り、テーブルが二重に観察される角度)、又はベゼルファセットに対して斜光する角度、例えば、クラウン部のテーブル面に対して45°〜85°(例えば、50°〜80°)程度の角度領域に位置させることができる。緑色帯15bは、例えば、クラウン部のテーブル面に対して20°〜50°(例えば、30°〜45°)程度の角度領域に位置させ、青色帯15cは、例えば、クラウン部のテーブル面に対して低角度(テーブル面に対して20°〜−50°(例えば、10°〜−45°)程度の角度領域に位置させることができる。
このような装置では、回転台7とともに回転可能な円筒状保持ユニット8の頂部(保持部)8aにはダイヤモンド9のキューレットを下に向けて載置又は保持させ、回転台7を回転させながら、前記リング状光源部11のスイッチをONにすると、環状(又はサークル状)に配置された点光源としての発光ダイオード(指向性の高い点光源)10でダイヤモンド9を照明可能である。そして、観察窓(観察部)12(開閉式扉3の観察窓3a若しくは開口空間2)からダイヤモンド9を観察すると、円筒状遮蔽筒11aにより外乱光を遮蔽しつつ、回転に伴ってダイヤモンド9からの屈折反射光のシンチレーション(又はフラッシュ)が観察可能であり、放射状に延びる後光のような軌道も観察可能である。そのため、シンチレーションの程度、さらに、放射状に拡がる後光状の軌道(シンメトリック性)に基づいて、ダイヤモンド9の品質(特に、カットの良否)を観察・評価できる。また、開閉式扉3の観察窓3a若しくは開口空間2を通じて、回転しているダイヤモンド9を側面から観察してダイヤモンド9の品質を評価することも可能である。
また、視覚に限らず、連続的に又は複数の回転位置(回転角度)でダイヤモンド9からの屈折反射光を観察窓(観察部)から撮像手段(CCDカメラなど)で撮影し、パーソナルコンピュータ及びモニターで動画又は静止画像を観察して、シンチレーションの程度、さらにはシンメトリック性を評価できる。また、連続的に又は複数の回転位置(回転角度)でダイヤモンド9からの屈折反射光を観察窓(観察部)から撮像し、複数の撮像データ(又は撮像パターン)に基づいて、煌めき部(輝点)のカウント数及び/又は煌めき部の面積の計測により、シンチレーションの程度を観察・評価することもできる。なお、煌めき部の面積は、必要によりフィルタを介して、逆光補正モードなどで撮像した撮像データに基づいて計測できる。複数の撮像データ(画像データ又は撮像パターン)に基づいて、後光状の軌道のシンメトリック性(対称性)を観察・評価することもできる。
図5は、保持部8aを回転させてダイヤモンド9からの屈折反射模様を撮像した写真(撮像又は画像データ)であり、図5中、(a)は回転角度0°(基点)、(b)は回転角度45°、(c)は回転角度90°、(d)は回転角度135°、(e)は回転角度180°、(f)は回転角度225°、(g)は回転角度270°、(h)は回転角度315°での写真である。この図5から明らかなように、ダイヤモンド9から屈折反射光のシンチレーション(又はフラッシュ)を観察でき、ダイヤモンド9の品質を評価できる。また、上記画像データに基づいて、より高い精度でダイヤモンド9の品質(特に、カットの良否)を評価できる。
さらに、図5から明らかなように、視覚及び/又は画像データに基づいて、屈折反射光のブリリアンシー及び/又はディスパージョンを観察・評価することもできる。なお、ブリリアンシーとシンチレーションとディスパージョンとは互いに混在して三位一体の関係にあるため、これらの光学特性をそれぞれ分離してダイヤモンド9のカットの良否を正確に観察・評価することが困難である場合がある。このような場合、前記の撮像データに基づいて、煌めき部(輝点)のカウント数、虹色着色部のカウント数、白色部のカウント数、及びこれらの面積比を算出し、カットの良否(ファセット、プロポーションの良否)を観察・評価してもよい。
さらに、透光性キャップ(又は筒状体)15でダイヤモンド9を覆ってリング状光源部11で照明すると、透光性キャップ15の着色帯の配列順序に従って、ダイヤモンド9には、上方斜め方向(上部斜め方向)から赤色光(高角度の第1の入射角で入射する赤色光)、斜め上方から緑色光(中角度の第2の入射角で入射する緑色光)、側部又は側部斜め上方から青色光(低角度の第3の入射角で入射する青色光)が入射し、屈折反射を繰り返すとともに、ダイヤモンド9の品質(カット)が適切でない場合には、所定のファセット(又は欠陥部)からの着色光が漏出する。そのため、観察窓(観察部)12から、透光性キャップ15の上部開口部16を通じてダイヤモンド9を観察すると、ダイヤモンド9のファセット及びプロポーションに関連して現れる屈折反射光を着色帯の色相模様として観察でき、ファセット及びプロポーションの適否を判断できる。すなわち、ダイヤモンドが光を上部(クラウン方向)に戻す能力、特にパビリオンの反射能力が、着色帯の色相模様に反映しているため、屈折反射光(着色帯の色相模様)を観察することにより、ファセット及びプロポーションの適否を判断できる。
例えば、図6に示すように、透光性キャップ15の上部開口部からダイヤモンド9に入射した光は、反射されず、放射状に延びる8本の黒色のアローが観察できる。
さらに、図6に示すように、透光性キャップ15の赤色帯15aを透過した上部斜め方向(高角度)からの赤色光(第1の入射角で入射する赤色光)は、パビリオンメインファセットを光らせる。そのため、アローの赤色域が弱い又は乱れていることは、パビリオン部から光が漏出し、パビリオン部(パビリオンメインファセット)に欠陥があることを意味し、観察像(撮像又はそのデータ)において、赤色域が鮮明であることは、パビリオン部(パビリオンメインファセット)のプロポーションが適正であることを意味する。
また、緑色帯15bを透過した斜め方向からの緑色光(第2の入射角で入射する緑色光)は、二重テーブル及びローワーガードルファセットを光らせて、クラウン部から規則的な屈折反射光(屈折反射模様)を観察できる。そのため、観察像において、緑色域が多いこと又は乱れていることは、パビリオン部やファセットのプロポーションが適切でないことを意味し、シンメトリックで規則的な緑色域(円対称の相似形)が鮮明であるとき、ダイヤモンドのファセット及びプロポーションが適切であると判断できる。さらに、青色帯15cを透過した側部又は側部斜め上方(低角度)からの青色光(第3の入射角で入射する青色光)は、ダイヤモンド9をあまり光らすことがないため、観察像において、青色域の割合(周辺部に現れることが多い)が多いことは、ダイヤモンド9のファセット及びプロポーションが適切でないことを意味する。
なお、観察窓12からの観察に際して、ダイヤモンドのテーブル面に対して直交して入射する光(垂直方向に入射する光)は、観察者の頭部又はカメラなどの撮像手段により遮られるため、このような入射角で入射する光による屈折反射光を観察することは困難である。一方、ダイヤモンドの品質の評価において、第3の入射角で入射する方向から、ダイヤモンドを観察するケースは少ない。そのため、第1の入射角及び第2の入射角(特に、少なくとも第2の入射角)で入射した光による屈折反射光に基づいて、ダイヤモンドの品質を評価するのが好ましい。
なお、透光性キャップ15でダイヤモンド9を覆った状態で、前記と同様にして、連続的に又は複数の回転位置(回転角度)でダイヤモンド9からの屈折反射光を観察窓(観察部)から撮像手段で撮影し、動画又は静止画像(又は複数の静止画像)に基づいて、ダイヤモンド9のシンメトリック性を観察・評価してもよい。
ダイヤモンド9のプロポーション(ファセット)の観察・評価は、前記撮像データ(撮像パターン又は画像データ)を解析、例えば、分光学的及び/又は幾何学的に解析することにより行うこともできる。例えば、前記の例において、赤色域、緑色域及び青色域を分光学的に分離し、各着色域の面積割合(例えば、全体に占める各着色域の面積割合)に基づいて観察・評価してもよく、赤色域及び緑色域の幾何学的規則性(又は対称性)に基づいて観察・評価してもよい。さらには、各着色域の面積割合と赤色域及び緑色域の幾何学的規則性(又は対称性)とに基づいてダイヤモンド9のプロポーション(ファセット)を観察・評価してもよい。
なお、屈折反射光のシンチレーションなどは、前記観察窓12だけに限らず、開閉式扉3の観察窓3a若しくは上部フロント空間2を観察空間として視覚的に又は撮像データに基づいて観察することもできる。
さらに、前記保持部8aと光源部11と観察部12とが順次に縦方向に位置しているため、簡素な構造で前記装置の小型化が容易であり、携帯式に持ち運ぶこともできる。
本発明の評価装置は観察装置として用いることもでき、本発明の評価装置において、ケーシングは必ずしも必要ではなく、宝石が載置又は保持可能な保持部と、支柱などの支持体で支持されたリング状光源部と、このリング状光源部のリング内の上方から宝石を観察可能な観察部を備え、保持部とリング状光源部とが相対的に回転可能であればよく、観察部は、観察窓の形態に限らず、単なる観察可能な空間であってもよい。好ましい形態では、ボックス状のケーシング内に保持部及び光源部を位置させ、観察部から宝石を観察可能である。前記観察部は、観察窓(観察部)12及び/又は開閉式扉3の観察窓3aであってもよい。
ケーシング内の下部には、宝石を載置又は保持可能な保持部(保持ユニット(又は支持ユニット))を備えていてもよく、この保持部(保持ユニット)は、前記のように、回転台とこの回転台から上方に延びる円筒状部材とで構成する必要はなく、リング状光源部と関連づけて相対的に回転可能な回転台に載置又は保持部を形成してもよく、回転台に設けることなく円筒状部材が回転可能な保持部(保持ユニット)を形成してもよい。
なお、観察・評価装置のケーシングにおいて、保持部(保持ユニット)は、フロント側が開口した開口空間、例えば、フロント側の上部周壁(又は側壁)が開口した開口空間の区画壁(区画床)に配設する場合が多い。前記開口空間の開口部は、宝石の出し入れ(保持部に対する載置又は保持と取り出し)のための操作空間として利用してもよく、宝石を観察するための観察空間として利用してもよく、開閉可能な窓(例えば、前記観察窓3aを有する開閉式扉3)で区画してもよい。さらに、ケーシングの適所、例えば、上部壁や側壁などには開閉窓を形成してもよい。特に、顧客と対面しながら宝石の品質を説明する場合などにおいては、顧客側に宝石を観察可能な窓部(例えば、前記観察窓3a)を形成するのが有利である。
保持部での宝石の向きは特に制限されず、ダイヤモンドでは、前記とは逆にキューレットを上に向けて載置又は保持してもよい。このような形態で保持すると、ハートマークを観察できる。
さらに、指に挿入するためのリング部を備えた宝石では、リング部を保持部で保持してもよい。例えば、保持部は、リング部を挟持可能な挟持部材やアタッチメントで構成してもよく、リング部が装着可能な溝部(又は装着凹部)などで構成してもよい。
なお、頂部に保持部又は載置部を有する円筒状部材は、必要であれば、シリンダー機構などにより上下方向に進退動可能であってもよい。保持部はリング状光源部と関連して相対的に回転可能であればよく、保持部(保持ユニット)の回転には、慣用の回転機構、例えば、保持部(保持ユニット)とモータの回転軸との間に介在し、モータの回転動を保持部(保持ユニット)に伝達する歯車機構などが利用できる。また、回転速度は一定であってもよく、可変であってもよい。
保持部の宝石の上方には、前記宝石を照明するための光源部が配設されている。この光源部は、通常、前記ケーシング内の上部に位置し、宝石(ダイヤモンドなど)を照明可能である。前記光源部は、ケーシングの上部壁、例えば、ケーシングの開口空間の上部で庇状に延びる上部壁の下面に取り付け可能である。
前記光源部をリング状蛍光灯で形成すると、光の指向性が小さく拡散光として宝石に入射するため、宝石の品質(特に、シンチレーション及びディスパージョン)を観察・評価するには適していない。本発明では、周方向に間隔をおいて配置された複数の点光源(特に、発光ダイオード)で構成されたリング状光源部で宝石を照明する。複数の点光源は、通常、等間隔に配置され、サークル状光源を形成する。なお、点光源の数は特に制限されず、例えば、6〜50個(好ましくは10〜36個、さらに好ましくは14〜28個)程度であってもよい。リング状光源部は前記保持部と関連して相対的に回転可能であればよく、前記保持部及び/又はリング状光源部が回転可能であってもよい。
さらに、前記保持部又はリング状光源部は所定の回転角度毎に停止可能であってもよい。このような態様では、回転角度に伴って屈折反射模様を観察又は撮像することができ、視覚及び/又は画像データに基づいて、宝石の品質をより精度よく観察・評価できる。
リング状光源部の回転には、慣用の機構、例えば、点光源が周方向に間隔をおいて配置され、かつ回転可能に保持されたリング部材(内輪又は外輪に歯車部が形成されたリング部材など)と、このリング部材を回転可能に保持する保持体(例えば、ボール、リング状レール)と、リング部材とモータなどの回転手段との間に介在し、かつ前記リング部材を回転させるための歯車機構とで構成された回転機構(前記リング状部材の歯車と噛合可能であり、かつモータなどにより回転可能な歯車とを備えた回転機構など)などが利用できる。
例えば、図7に示されるように、リング状光源部21では、ボールベアリングの外輪22が取付部材22aにより上部壁に取り付けられ、内輪23に点光源としての発光ダイオード10を周方向に間隔をおいて配置し、内輪23とモータの回転軸24との間に互いに噛合可能な歯車機構25aを介在させてもよい。また、発光ダイオード10の内周部には、外乱光を遮蔽するため、円筒状遮蔽筒21aが形成されている。
なお、ボールベアリングの内輪及び外輪のいずれか一方のリングを上部壁などに固定し、他方のリングに点光源を周方向に間隔をおいて配置し、他方のリングとモータの回転軸との間に互いに噛合可能な歯車機構を介在させてもよい。なお、リング状光源部の回転速度は一定であってもよく、可変であってもよい。
リング状光源部は、環状の形態を有していればよく、一重に限らず、同心円状に多重(二重などの形態)に形成してもよく、多重に形成された複数のリング状光源部は、一体となって回転してもよく、それぞれ独立して同一又は異なる方向に回転してもよい。さらに、多重に形成された複数のリング状光源部では、点灯する点光源、点灯するリング状光源部を選択してもよい。
図8はリング状光源部のさらに他の例を示す概略斜視図である。なお、以下の例において、前記例に示す部材又は要素と同じ部材又は要素には、同一又は関連する符号を付して説明する。この例では、円筒状遮蔽筒11aに隣接して周方向に間隔をおいて配置された点光源(発光ダイオード)10aを備えた内側の第1のリング状光源部31aと、この第1のリング状光源部の半径方向の外側で周方向に間隔をおいて配置された点光源(発光ダイオード)10bを備えた第2のリング状光源部31bとを有しており、同心円状に二重のリング状光源部31a,31bを形成している。また、第1及び第2のリング状光源部31a,31bは、それぞれ、独立して点灯可能である。
このような形態のリング状光源部を利用すると、点灯するリング状光源部31a,31bを選択することにより、保持部で保持されたダイヤモンドに対する光の入射角を選択できる。そのため、透光性キャップと組み合わせることにより、より一層ダイヤモンドの品質を評価できる。例えば、前記透光性キャップ15でダイヤモンドを覆った状態で、第1のリング状光源部31aを点灯し、第2のリング状光源部31bを消灯した形態では、透光性キャップ15の赤色帯15aを透過した赤色光の入射角度が大きくなり、パビリオン部(パビリオンメインファセット)のプロポーションが適正であるとき、観察像において、赤色域がより鮮明となり、ハート像を観察できるとともに、8本の赤色のアローが観察できる。一方、青色帯15cを透過した青色光の入射角度も大きくなるため、ファセット及びプロポーションの適否を正確に評価しにくくなる。
これに対して、第1のリング状光源部31aを消灯し、第2のリング状光源部31bを点灯した形態では、緑色帯15bを透過した緑色光及び青色帯15cを透過した青色光の入射角度が小さくなる。そのため、青色光による影響が大きく表れやすく、観察像において、青色域の割合が小さく、シンメトリックで規則的な緑色域(円対称の相似形)が鮮明であれば、ダイヤモンドのファセット及びプロポーションが適切であると判断できる。
これらのことから、リング状光源部31a,31bの選択的なON/OFFにより入射角度を調整して観察像を対比することにより、ファセット及びプロポーションの適否をより正確な判断できる。
なお、光源部のON/OFF、複数のリング状光源部を同心円状に配置する場合には、点光源又は光源部のリングの選択、光源部の発光強度の調整が可能であってもよい。同心円状に複数のリング状光源部が配置された光源では、隣接するリング状光源部の半径方向の距離は宝石に対する光の入射角度適当に応じて選択できる。また、前記保持部とリング状光源部との距離は相対的に調整可能であってもよい。例えば、保持部及び/又はリング状光源部が昇降可能であってもよい。
さらに、光源部の上部には、前記宝石からの屈折反射模様を観察するための観察部が位置している。特に、観察部は、リング状光源部のリング内の上方、好ましくはリング状光源部の半径方向の中心部の上方に位置している。前記のように、観察部は、前記ケーシングの上部壁に形成する場合が多い。観察部は、観察窓として機能すればよく、例えば、単に穴で形成してもよく、透明又は半透明な透光部で形成してもよく、必要であれば、拡大レンズやガラス、透明プラスチックなどを配置してもよい。
なお、観察・評価装置において、前記保持部の宝石が観察部から観察可能である限り、前記保持部とリング状光源部と観察部とは、互いに縦方向に対して左右方向に位置ずれしていてもよいが、前記保持部と、リング状光源部の半径方向の中央部(中心部)と、観察部とは、縦方向の直線上に位置するのが好ましい。
さらに、透光性キャップは、回動式に限らず、手動により保持部の宝石を覆って(囲繞して)もよい。透光性キャップは軸方向に同じ内径の筒体(円筒状筒体)であってもよいものの、通常、上部が狭まって開口し、キャップ状の形態を有している。すなわち、透光性キャップは、底部から上部開口部に向かって傾斜して直線的に延びる形態又は湾曲(外方向に膨出して湾曲)した形態、例えば、円錐台状(筒状など)、ドーム状(半円盤状、半球体状を含む)の中空キャップで形成できる。透光性キャップは、外側から光を内部に透過可能な透光性を有していればよく、紙、プラスチックなどで形成でき、透光性キャップは白色であってもよく、着色していてもよい。透光性キャップは、半透明体、例えば、白色の半透明体又は白色の光拡散体である場合が多い。
透光性キャップ(又は半透明キャップ)には必ずしも着色帯(透光性着色帯)を形成する必要はなく、宝石(ダイヤモンド)からの白色光を観察してもよい。例えば、ダイヤモンドからの光は、通常、分散して7色に分かれてしまい、白色光だけでなく、赤色光、青色光などの着色光も観察される。このような場合、半透明体(例えば、白色の光拡散体)で形成したドーム状(半球体状を含む)の中空キャップを用いると、ダイヤモンドに対してあらゆる方向からの拡散光を入射させる(又は降り注ぐ)ことができ、ダイヤモンドからの屈折反射光は、各色が混合した白色光として観察できる。
なお、このような白色光の観察では、ダイヤモンドに不適切なカット(ファセット又は欠陥部)からの光も白色光として観察されるため、ダイヤモンドの品質を精度よく評価できない場合がある。このような場合、着色帯を有する中空キャップを用いると、ダイヤモンドに対する入射角に応じた屈折反射光を着色光(色分布)として観察でき、ダイヤモンドの品質を精度よく評価できる。
透光性キャップに、周方向に延びる少なくとも1つの着色帯(透光性着色帯)、例えば、縦方向に色相の異なる複数の着色帯(透光性着色帯)を形成すると、着色帯の色相に応じた色彩の光が、透光性キャップを透過し、キャップ内に配置された宝石に入射する。そのため、着色帯の色相に応じた屈折反射模様を観察することができる。周方向に延びる複数の着色帯は縦方向に隣接して形成してもよく、縦方向に間隔をおいて形成してもよい。特に、1又は複数の着色帯を有し、半透明体(例えば、白色の光拡散体)で形成したドーム状(半球体状を含む)の中空キャップを用いると、外光をあらゆる方向からの拡散光としてダイヤモンドに入射させることができ、入射角に応じた屈折反射光を着色帯に対応する色相の着色光(色分布)として観察できる。
また、複数の着色帯に対する保持部の宝石の高さ位置を調整することにより、宝石へ入射する着色帯の色相(所定の入射角で入射する色相)と宝石からの屈折反射模様とを関連させることができる。すなわち、透光性キャップの着色帯の位置(複数の着色帯の色相)と、屈折反射光又は屈折反射模様の色分布とを関係づけることができる。そのため、屈折反射模様の色相と、当該色相のパターン(規則性、対称性)とに基づいて、宝石の良否(特に、ダイヤモンドのファセット及びプロポーションの良否)を判断できる。なお、透光性キャップの縦方向には複数の着色帯を形成すればよく、着色帯の数は特に制限されず、2〜10(好ましくは3〜5)程度であってもよい。特に、高角度からの入射光、斜め方向からの入射光、及び低角度からの入射光による屈折反射光を観察するため、少なくとも3つの領域(上部域、中間域及び下部域)に異なる色相の着色帯を形成するのが好ましい。なお、上記複数の着色帯のうち特定の着色帯は、宝石の種類やカットなどに応じて、保持部の宝石に対して所定の高さに位置させることができ、ダイヤモンドでは、保持部のダイヤモンドに対して前記中間域を斜め上方の高さに位置させてもよい。
着色帯は有彩色に着色されていてもよく、着色帯の色相は、例えば、黄色、オレンジ色、赤色、紫色、青色、群青色、緑色などであってもよく、淡色(例えば、黄色)よりも濃色(例えば、上記オレンジ色から緑色の範囲の色相)であるのが好ましい。また、隣接する着色帯の色相は、非類似の色相(視覚に入射する波長域が大きく異なる色相)であるのが好ましく、異なる色相の着色帯の間には無着色の帯状域が介在していてもよい。
なお、上記の例では、8本の黒色のアローを観察しているが、透光性キャップ15の開口部側の上部を所定の色相で着色したり、透光性キャップ15の開口部を所定の色相で着色した透光性カバーで覆うことにより、透光性キャップ15の上部開口部からダイヤモンド9に入射した光を、放射状に延びる8本の着色アローとして観察できる。
図9は透光性キャップの他の例を示す概略図である。この透光性キャップ35は、ドーム状(半球面状)の形態に形成され、下部から頂部の上部開口部36に向かって、黄色に着色された黄色帯35cと、青色に着色された青色帯35bと、赤色に着色された赤色帯35aとが順次に隣接して形成され、透光性キャップ35において、赤色帯35a、青色帯35b、及び黄色帯35cは、前記と同様に、それぞれ、高角度の第1の角度(二重テーブルを光らせる角度)、中角度の第2の角度、及び低角度の第3の角度で、ダイヤモンドに入射可能な領域に形成できる。
このような透光性キャップ35では、ドーム状の形態を有するため、透光性キャップ35の着色帯35a〜35cを通じて、あらゆる方向からの拡散光をダイヤモンドに入射させることができる。そのため、観察像(撮像又はそのデータ)において、赤色域及び青色域だけであれば、ダイヤモンドのプロポーションが適正であり、シンメトリックで規則的な青色域(円対称の相似形)が鮮明であれば、さらにカットのプロポーションが優れていると判断でき、着色光とその規則性とでブリリアンシーを評価できる。特に、品質に優れたダイヤモンドでは、全体が青色となり、放射状の8本のアロー(矢)が赤色を呈する。一方、観察像に黄色部が現れると、ダイヤモンドのカット品質が劣ると評価できる。
さらに、透光性キャップは、無彩色の着色帯、例えば、灰色、黒色などの着色帯を有していてもよく、無彩色の着色帯は、光を透過しない帯状域(又は不透明帯、光吸収帯)を形成してもよい。不透明帯は、例えば、黒色の着色帯で形成してもよい。このような無彩色の着色帯(特に、不透明帯)は、透明又は半透明帯、例えば、前記有彩色の透光性着色帯と組み合わせて透光性キャップの複数の着色帯を形成してもよい。なお、不透明帯(無彩色で黒色帯など)と透光性着色帯とを透光性キャップに形成すると、ダイヤモンドの所定の部位に着色光を選択的に入射できるため、観察像での着色光の部位及び形状(色分布)や輝度などに基づいて、ダイヤモンドの品質をより有効に評価又は判断できる。
図10は着色帯と不透明帯(黒色帯)とを組み合わせて着色帯を形成した透光性キャップのさらに他の例を示す概略図であり、図10(a)〜(d)は、それぞれ、有彩色の透光性着色帯と無彩色で不透明な黒色帯との配置関係を示す。
すなわち、図10(a)に示す透光性キャップ45aでは、赤色帯35aを透過した赤色光(高角度で入射する光)によるアローに基づいて品質を評価するため、開口部36に隣接する上部の赤色帯35aを除いて不透明帯(黒色帯)46aが形成されている。また、図10(b)に示す透光性キャップ45bでは、青色帯35bを透過した青色光による青色域のシンメトリックな規則性(対称性)に基づいて品質を評価するため、中間位置の青色帯35bを除いて、開口部36に隣接する上部域及び下部域には不透明帯(黒色帯)46b,46cが形成されている。さらに、図10(c)に示す透光性キャップ45cでは、黄色帯35cを透過した黄色光による黄色域の有無及び黄色域の大きさなどに基づいて品質を評価するため、下部の黄色帯35cを除いて不透明帯(黒色帯)46dが形成されている。さらには、図10(d)に示す透光性キャップ45dでは、開口部36から下部に向かって上部に赤色帯35a、中間位置に青色帯35b、下部に不透明帯(黒色帯)46eを形成し、赤色光(高角度で入射する光)によるアローと、青色光によるシンメトリックな規則性(対称性)とに基づいて、ダイヤモンドの品質を評価できる。
このように、有彩色の着色帯と無彩色の着色帯(特に、黒色帯などの不透明帯)とを組み合わせることにより、ダイヤモンドに対して所定の入射角で光(着色光)を選択的に入射可能であり、観察像(撮像又はそのデータ)を色分解して解析又は評価できる。そのため、より高い精度でダイヤモンドの品質を評価できる。
本発明の装置及び方法は、種々の宝石の観察・評価鑑定に利用できるが、ダイヤモンドからの屈折反射光の生成には、多数のファセットの角度と面積、プロポーションなどが複雑に絡み合っている。本発明は、ダイヤモンドの観察・評価鑑定に極めて有効である。すなわち、ダイヤモンドを光り輝かせるためには、クラウン部からできるだけ多くの光を内部に取り込んでパビリオン部に進入させ、パビリオン部からの光の漏出を少なくしてパビリオン部で反射させ、できるだけ多くの反射光をクラウン部の表面から外部に向けて放射する必要がある。しかし、クラウン部のテーブル、このテーブルに隣接して傾斜するファセット(ベゼルファセット、スターファセット、アッパーガードルファセット)、パビリオン部のファセット(パビリオンメインファセット及びローワーガードルファセット)、プロポーションなどにより、ダイヤモンドからの屈折反射光(シンチレーション、ブリリアンシー及びディスパージョン)が大きく異なる。
本発明では、保持部とリング状光源部とを相対的に回転させながら宝石を照明し、リング状光源部のリング内の上方に位置する観察部で、回転に伴って宝石からの屈折反射光が少なくともシンチレーションとして観察できる。そのため、屈折反射光のうち少なくともシンチレーション(きらめき、明滅、フラッシュ)を観察し、宝石の良否を評価できる。また、静止又は回転に伴って屈折反射光のブリリアンシー(白色光)及び/又はディスパージョン(ファイヤー色を伴う)も観察・評価できる。さらに、前記のように、複数の着色帯を有する透光性キャップを利用することにより、宝石からの屈折反射光を色相の異なる模様として観察でき、宝石の評価鑑定の精度を高めることができる。
本発明は、入射光が屈折反射する種々の宝石(例えば、複数のカット面を有する宝石)の品質を観察・評価するのに有用である。特に、ダイヤモンドを観察し、カットの良否(シンチレーション、ブリリアンシー、およびディスパージョン)を観察・評価するのに有効である。また、ダイヤモンドのファセット及びプロポーションの良否を観察・評価することもできる。さらには、小型化できるため、携帯して店頭で宝石(ダイヤモンドなど)の輝度模様を観察でき、顧客の満足度も高めることができる。
1…ケーシング
2…上部フロント空間
4…上部壁
6…区画壁
7…回転台
8…保持ユニット
8a…保持部
9…ダイヤモンド
10,10a,10b…発光ダイオード
11,31a,31b…リング状光源部
12…観察窓
15,35,45a,45b,45c,45d…透光性キャップ
15a…赤色帯
15b…緑色帯
15c…青色帯
35a…赤色帯
35b…青色帯
35c…黄色帯
46a,46b,46c,46d,46e…不透明帯(黒色帯)

Claims (11)

  1. 宝石を載置又は保持可能な保持部と、この保持部の上方から前記宝石を照明するための光源部と、この光源部の上部において、前記宝石からの屈折反射模様を観察するための観察部とを備えている宝石評価装置であって、前記光源部が、周方向に間隔をおいて配置され、かつ指向性の光を発する複数の点光源で構成されたリング状光源部であり、前記保持部とリング状光源部とが相対的に回転可能であり、前記観察部が、リング状光源部のリング内の上方に位置している宝石評価装置。
  2. 前記保持部及び/又はリング状光源部が回転可能であり、前記保持部と、リング状光源部の半径方向の中央部と、観察部とが、縦方向の直線上に位置する請求項1記載の評価装置。
  3. リング状光源部の内周部に、円筒状遮蔽筒が配設されている請求項1又は2記載の評価装置。
  4. 上部が狭まって開口し、宝石の周囲を囲んで配置可能な透光性キャップを備えており、この透光性キャップが、縦方向に隣接して又は間隔をおいて、周方向に延び、かつ(i)色相の異なる複数の着色帯、又は(ii)有彩色の着色帯及び無彩色の着色帯を含む複数の着色帯を備えている請求項1〜3のいずれかに記載の評価装置。
  5. 透光性キャップが、円錐台状又はドーム状の形態を有する請求項4記載の評価装置。
  6. 回動可能なアームを介して、透光性キャップが宝石を囲繞可能である請求項4又は5記載の評価装置。
  7. ケーシング内の下部に位置し、ダイヤモンドが配置又は保持可能な保持ユニットと、前記ケーシング内の上部に位置し、前記ダイヤモンドを照明するための光源部と、前記ケーシングの上部壁に形成され、かつ前記ダイヤモンドからの屈折反射模様を観察するための観察窓とを備えており、前記光源部が、複数の発光ダイオードが周方向に間隔をおいて配置された少なくとも1重のリング状光源部で構成され、前記保持ユニットとリング状光源部とが相対的に回転可能であり、前記観察窓がリング状光源部の半径方向の中心部の上方に形成されている請求項1〜6のいずれかに記載の評価装置。
  8. 回転に伴う宝石からの屈折反射光のうち少なくともシンチレーションに基づいて、宝石の品質を評価する請求項1〜7のいずれかに記載の評価装置。
  9. 屈折反射光のブリリアンシー及び/又はディスパージョンに基づいて、宝石の品質を評価する請求項1〜8のいずれかに記載の評価装置。
  10. 宝石からの屈折反射模様の色分布に基づいて、ダイヤモンドのファセット及びプロポーションを評価する請求項4〜7のいずれかに記載の評価装置。
  11. 宝石を保持部に載置又は保持し、前記保持部の上方から、光源部により前記宝石を照明し、前記光源部の上方の観察部で、前記宝石からの屈折反射模様を観察して宝石の品質を評価する方法であって、周方向に間隔をおいて配置され、かつ指向性の光を発する複数の点光源で構成されたリング状光源部により、前記保持部とリング状光源部とを相対的に回転させながら宝石を照明し、リング状光源部のリング内の上方に位置する観察部で、宝石からの屈折反射模様を観察し、宝石の品質を評価する方法。
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