JP5794748B2 - スイッチ、送信方法、プログラム、記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、ネットワーク機器(例えば、スイッチ)に係わるリンクアグリゲーションに関する。
2台のネットワーク機器(例えば、スイッチおよびサーバ)をある1本の回線で接続している場合、ネットワーク機器間で通信されるデータが多すぎると通信が遅延する場合がある。
このような場合、2台のネットワーク機器を複数本の回線で接続し、この複数本の回線を論理的には1本の回線として扱えば(「リンクアグリゲーション」という:特許文献1、2および3を参照)、通信をより高速に行うことができる。例えば、2台のネットワーク機器を4本の回線で接続すれば、1本の回線で接続する場合よりも、通信速度がおおむね4倍になることが見込める。
しかも、リンクアグリゲーションによれば、複数本の回線の内の一部(例えば、1本)が故障しても、他の回線で通信を継続することができる。
このようなリンクアグリゲーションを設定するために、LACP(Link Aggregation Control Protocol)(特許文献1、2を参照)を用いることが多い。
なお、リンクアグリゲーションではないが、ネットワークに冗長性を持たせたものもある(特許文献4を参照)。
特開2005−333549号公報 米国特許第6910149号明細書 米国特許第7173934号明細書 特開2009−117899号公報
ここで、LACPにより1本の回線として扱うことができる複数本の回線は、いずれもが同じネットワーク機器を接続するものでなければならない。
第38図は、従来技術を示す図であり、LACPによりリンクアグリゲーションできる場合のネットワーク構成(第38図(a))と、LACPによりリンクアグリゲーションできない場合のネットワーク構成(第38図(b))を示す図である。
第38図(a)を参照して、回線122と回線124は、いずれもスイッチ100aおよびサーバ110を接続するものであり、LACPによりリンクアグリゲーションできる。
また、第38図(b)を参照して、回線122はスイッチ100aおよびサーバ110を接続するものである一方、回線126はスイッチ100bおよびサーバ110を接続するものであるため、回線122と回線126とは異なるネットワーク機器(スイッチ100aおよびスイッチ100b)を接続するものである。このような場合、LACPによりリンクアグリゲーションすることができない。
しかしながら、回線122と回線126とをリンクアグリゲーションしたいという要求がある。
そこで、本発明は、2台のネットワーク機器(スイッチ)が共に他のネットワーク機器に接続されている場合、他のネットワーク機器においてリンクアグリゲーションを行うことができるようにすることを課題とする。
本発明にかかる第一のスイッチは、LACPフレームをネットワーク機器に送信するスイッチであって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定部を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記スイッチが、前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定部と、前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択部と、前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送部と、前記迂回ポート選択部により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知部と、を備え、前記アグリゲーション情報設定部が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、前記迂回ポート選択部が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、前記障害ポートとは、前記リンク状態判定部により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートであるように構成される。
上記のように構成された第一のスイッチによれば、LACPフレームをネットワーク機器に送信するスイッチが提供される。前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものである。前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものである。前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じである。第一のスイッチが、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定部を備える。前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有する。前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されている。前記迂回ポートが複数ある。リンク状態判定部が、前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定する。迂回ポート選択部が、前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける。データ転送部が、前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送する。状態通知部が、前記迂回ポート選択部により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する。前記アグリゲーション情報設定部が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加する。前記迂回ポート選択部が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付ける。前記障害ポートとは、前記リンク状態判定部により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである。
本発明にかかる第二のスイッチは、LACPフレームをネットワーク機器に送信するスイッチであって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定部を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記スイッチが、前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録部と、前記識別子記録部に記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録部に記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送部と、を備え、前記識別子記録部の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられているように構成される。
上記のように構成された第二のスイッチによれば、LACPフレームをネットワーク機器に送信するスイッチが提供される。前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものである。前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものである。前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じである。第二のスイッチは、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定部を備える。前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有する。前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されている。前記迂回ポートが複数ある。識別子記録部が、前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する。データ転送部が、前記識別子記録部に記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録部に記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送する。前記識別子記録部の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている。
なお、本発明にかかる第一のスイッチは、前記障害ポートに接続された前記リンクが、前記リンク状態判定部により障害なしと判定された場合、その前記障害ポート(「復旧ポート」という)が対応付けられている前記障害アグリゲーショングループ識別子に対応付けられた前記選択迂回ポートへの、前記データ転送部による前記通信データの転送が停止され、前記状態通知部が、障害なしと判定されたことを、前記選択迂回ポートから送信し、前記アグリゲーション情報設定部が、前記アグリゲーション情報から、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を削除し、前記復旧ポートを示すポート識別子を追加し、前記迂回ポート選択部が、復旧ポートが対応付けられている前記障害アグリゲーショングループ識別子と、前記選択迂回ポートのポート識別子との対応付けを解除するようにしてもよい。
なお、本発明にかかる第二のスイッチは、前記迂回ポートから障害なしとの判定を受けた場合、前記データ転送部による前記迂回ポートからの前記通信データの転送が停止され、前記識別子記録部の記録内容から、障害なしと判定された前記ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子と、それに対応付けられた前記迂回ポートのポート識別子を削除するようにしてもよい。
本発明は、スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する方法であって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記方法が、前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定工程と、前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択工程と、前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送工程と、前記迂回ポート選択工程により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知工程と、を備え、前記アグリゲーション情報設定工程が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、前記迂回ポート選択工程が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、前記障害ポートとは、前記リンク状態判定工程により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである送信方法である。
本発明は、スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する方法であって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記方法が、前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録工程と、前記識別子記録工程により記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録工程により記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送工程と、を備え、前記識別子記録工程の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている送信方法である。
本発明は、スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記送信する処理が、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記送信する処理が、前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定工程と、前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択工程と、前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送工程と、前記迂回ポート選択工程により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知工程と、を備え、前記アグリゲーション情報設定工程が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、前記迂回ポート選択工程が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、前記障害ポートとは、前記リンク状態判定工程により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートであるプログラムである。
本発明は、スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記送信する処理が、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記送信する処理が、前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録工程と、前記識別子記録工程により記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録工程により記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送工程と、を備え、前記識別子記録工程の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられているプログラムである。
本発明は、スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記送信する処理が、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記送信する処理が、前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定工程と、前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択工程と、前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送工程と、前記迂回ポート選択工程により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知工程と、を備え、前記アグリゲーション情報設定工程が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、前記迂回ポート選択工程が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、前記障害ポートとは、前記リンク状態判定工程により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである記録媒体である。
本発明は、スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、前記送信する処理が、前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、前記迂回ポートが複数あり、前記送信する処理が、前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録工程と、前記識別子記録工程により記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録工程により記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送工程と、を備え、前記識別子記録工程の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている記録媒体である。
第1図は、本発明の第一の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である。
第2図は、第一の実施形態にかかるサーバ(ネットワーク機器)10の構成を示す機能ブロック図である。
第3図は、第一の実施形態にかかるアグリゲーショングループ情報記録部14の記録内容の例を示す図である。
第4図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20a、20bの構成を示す機能ブロック図である。
第5図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20aのアグリゲーション要求入力部21により入力される情報(第5図(a)参照)、第一の実施形態にかかるスイッチ20bのアグリゲーション要求入力部21により入力される情報(第5図(b)参照)を示す図である。
第6図は、第一の実施形態にかかるアグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容の例を示す図である。
第7図は、第一の実施形態にかかるサーバ10の動作を示すフローチャートである。
第8図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bの動作を示すフローチャートである。
第9図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10の動作の流れを示す図である。
第10図は、サーバ10およびスイッチ20a、20bに、サーバ30を追加したネットワーク構成を示す図である。
第11図は、第10図に示すネットワーク構成において、サーバ30においてもリンクアグリゲーション(グループ識別子:0x00AA)が許可された場合を示す図である。
第12図は、第11図に示すネットワーク構成において、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクが障害を起こした場合を示す図である。
第13図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(物理リンクの障害発生時)。
第14図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(物理リンクの障害復旧時)。
第15図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20aの構成を示す機能ブロック図である。
第16図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20bの構成を示す機能ブロック図である。
第17図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20aの動作を示すフローチャートである。
第18図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20bの動作を示すフローチャートである。
第19図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10の動作の流れを示す図である(物理リンクの障害発生時)。
第20図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10の動作の流れを示す図である(物理リンクの障害復旧時)。
第21図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(サーバ30(A)からサーバ10(B)へデータを送信する場合)。
第22図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(サーバ30(A)からサーバ40(C)へデータを送信する場合)。
第23図は、第三の実施形態にかかるアグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容の例を示す図である。
第24図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクの障害発生時)。
第25図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクおよびスイッチ20bのポートeth2とサーバ40(C)のポートeth1とを接続する物理リンクの障害発生時)。
第26図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクの障害復旧時)。
第27図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20aの構成を示す機能ブロック図である。
第28図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20bの構成を示す機能ブロック図である。
第29図は、選択迂回ポート記録部204の記録内容を示す図である。
第30図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20aの動作を示すフローチャートである(異常通知の受信時)。
第31図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20aの動作を示すフローチャートである(復旧通知の受信時)。
第32図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20bの動作を示すフローチャートである(異常通知の受信時)。
第33図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20bの動作を示すフローチャートである(復旧通知の受信時)。
第34図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20bの状態の推移を示す図である。
第35図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10のアグリゲーショングループ0x00BBの異常発生時(S1)の動作の流れを示す図である。
第36図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10のアグリゲーショングループ0x00CCの異常発生時(S2)の動作の流れを示す図である。
第37図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10のアグリゲーショングループ0x00BBの復旧時の動作の流れを示す図である。
第38図は、従来技術を示す図であり、LACPによりリンクアグリゲーションできる場合のネットワーク構成(第38図(a))と、LACPによりリンクアグリゲーションできない場合のネットワーク構成(第38図(b))を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態
第1図は、本発明の第一の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である。
スイッチ20aのポートeth0は、サーバ(ネットワーク機器)10のポートeth0に接続されている。スイッチ20bのポートeth0は、サーバ(ネットワーク機器)10のポートeth1に接続されている。スイッチ20aは、LACPフレームをサーバ10に送信する。サーバ10には、他のスイッチ20bも、他のLACPフレームを送信するものである。LACPフレームおよび他のLACPフレームは、サーバ10に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものである。ここで、LACPフレームのシステム識別子が、他のLACPフレームのシステム識別子と同じであるため(この点が、従来のLACPと異なる)、リンクアグリゲーションが許可される。なお、アグリゲーショングループ識別子(ID)を、0x00BBとする。
第2図は、第一の実施形態にかかるサーバ(ネットワーク機器)10の構成を示す機能ブロック図である。サーバ10は、LACPフレームを受けてリンクアグリゲーションを許可する周知のサーバである。サーバ10は、例えば、データセンターにおいて用いられるサーバである。
サーバ10は、ポートeth0、eth1、アグリゲーショングループ情報設定部12、アグリゲーショングループ情報記録部14、通信制御部16、通信データ記録部18を備える。
アグリゲーショングループ情報設定部12は、ポートeth0およびポートeth1からLACPフレームを受け、アグリゲーショングループ情報記録部14からアグリゲーショングループ情報を読み出す。アグリゲーショングループ情報設定部12は、アグリゲーショングループ情報記録部14の記録内容に基づき、LACPフレームによるリンクアグリゲーションの要求を許可するか否かを決定し、その結果(許可または不許可)をポートeth0またはポートeth1から送信する。
アグリゲーショングループ情報設定部12は、リンクアグリゲーションの要求を許可した場合は、アグリゲーション情報を設定する。すなわち、アグリゲーショングループ情報設定部12は、アグリゲーショングループ情報記録部14の記録内容を更新する。
アグリゲーショングループ情報記録部14は、アグリゲーション情報を記録する。アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有する。
なお、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子は、IEEE802.1AX 5.4.2.2 LACPDUにおいて定義されている周知のものである。システム識別子は、スイッチ20a、20bおよびリンクアグリゲーションの要求を許可するサーバ10を含むシステムを識別するためのものである。アグリゲーショングループ識別子は、アグリゲーションの要求が許可された回線(物理リンク)の集合(アグリゲーショングループ)を識別するためのものである。ポート識別子は、アグリゲーショングループに関するポートを識別するためのものである。
第3図は、第一の実施形態にかかるアグリゲーショングループ情報記録部14の記録内容の例を示す図である。アグリゲーショングループ情報記録部14は、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよびポート識別子eth0(0x0001)(第3図(a)参照)、またはシステム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよびポート識別子eth0、eth1(0x0001、0x0002)(第3図(b)参照)を記録する。
第3図(b)の例では、サーバ10の2つのポート(ポート識別子eth0、eth1)に係わる物理リンクを、論理的には1本の回線(アグリゲーショングループ)として扱うことを示す。このアグリゲーショングループの識別子が0x00BBである。このアグリゲーショングループが所属するシステム(スイッチ20a、20b)の識別子が00:01:02:03:04:05である。
通信データ記録部18は、通信データを記録する。通信データは、サーバ10と、スイッチ20aまたはスイッチ20bとの間で通信されるデータを意味する。
通信制御部16は、ポートeth0およびポートeth1が受けた通信データを、通信データ記録部18に記録する。また、通信制御部16は、通信データ記録部18から読み出した通信データを、ポートeth0またはポートeth1から送信する。
通信制御部16が通信データを送信する際、アグリゲーショングループ情報記録部14の記録内容を参照して、送信を行う。例えば、ポートeth0およびポートeth1が、一つのアグリゲーショングループに属している場合(第3図(b)参照)、通信データ記録部18から読み出した通信データを、ポートeth0およびポートeth1に分けて送信する。例えば、通信制御部16は、通信データ記録部18から読み出した通信データを、読み出した順に、ポートeth0、ポートeth1、ポートeth0、ポートeth1、…から送信することが考えられる。
第4図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20a、20bの構成を示す機能ブロック図である。スイッチ20a、20bは、ポートeth0、アグリゲーション要求入力部21、アグリゲーショングループ情報設定部22、アグリゲーショングループ情報記録部24、通信制御部26、通信データ記録部28を備える。
アグリゲーション要求入力部21は、リンクアグリゲーションを要求するための情報を入力するものである。
第5図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20aのアグリゲーション要求入力部21により入力される情報(第5図(a)参照)、第一の実施形態にかかるスイッチ20bのアグリゲーション要求入力部21により入力される情報(第5図(b)参照)を示す図である。
第5図(a)を参照して、スイッチ20aのアグリゲーション要求入力部21により、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子(以下、「グループ識別子」と略記することがある)0x00BB、相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0001(サーバ10のポートeth0を示す)および自分側(スイッチ20a側)のポート識別子eth0を入力する。
スイッチ20aのアグリゲーション要求入力部21により入力された情報のうち、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0001をLACPフレームに格納して、ポートeth0からサーバ10に送信する。
また、スイッチ20aのアグリゲーション要求入力部21により入力された情報のうち、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび自分側(スイッチ20a側)のポート識別子eth0をアグリゲーショングループ情報設定部22に与える。
第5図(b)を参照して、スイッチ20bのアグリゲーション要求入力部21により、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子(以下、「グループ識別子」と略記することがある)0x00BB、相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0002(サーバ10のポートeth1を示す)および自分側(スイッチ20b側)のポート識別子eth0を入力する。
スイッチ20bのアグリゲーション要求入力部21により入力された情報のうち、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0002をLACPフレームに格納して、ポートeth0からサーバ10に送信する。
また、スイッチ20bのアグリゲーション要求入力部21により入力された情報のうち、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび自分側(スイッチ20b側)のポート識別子eth0をアグリゲーショングループ情報設定部22に与える。
なお、第3図、第5図(a)および第5図(b)を参照した上記の説明において、相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0001、0x0002と記載している。ただし、これらは、正確には、サーバ10に接続されるネットワーク機器(スイッチ20a、20b)におけるポートであって、リンクアグリゲーションの対象となるリンクに接続されたポート(スイッチ20aのeth0、スイッチ20bのeth0)の各々に付された識別子である。これらは、(自分側)ポート識別子eth0と紛らわしいので、説明の便宜上、スイッチ20aのeth0およびスイッチ20bのeth0に1対1に対応する相手側(サーバ10側)のポートeth0、eth1の識別子であると説明したものである。以下の説明においても、同様に、正確にはスイッチ20aのeth0、スイッチ20bのeth0の各々に付された識別子である0x0001、0x0002を、相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0001、0x0002と言い換えて説明する。
スイッチ20aから送信されるLACPフレームのシステム識別子00:01:02:03:04:05と、スイッチ20bから送信されるLACPフレームのシステム識別子00:01:02:03:04:05とは同じものである。
周知のLACPによれば、スイッチ20aから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子は、スイッチ20a固有のMACアドレスに基づき定められる。スイッチ20bから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子は、スイッチ20b固有のMACアドレスに基づき定められる。よって、周知のLACPによれば、スイッチ20aから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子と、スイッチ20bから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子とは、本来、異なるものである。かかる異なるシステム識別子どうしで、リンクアグリゲーションが許可されることは無い。
しかし、本発明の実施形態によれば、スイッチ20aから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子と、スイッチ20bから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子とを同じにすることで、リンクアグリゲーションが許可される。
アグリゲーショングループ情報設定部22は、サーバ10から、LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受けると、アグリゲーション情報を設定する。すなわち、アグリゲーショングループ情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容を、アグリゲーション要求入力部21から与えられた内容に更新する。
アグリゲーショングループ情報記録部24は、アグリゲーション情報を記録する。アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有する。
第6図は、第一の実施形態にかかるアグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容の例を示す図である。アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容は、スイッチ20a、20b共に、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよびポート識別子eth0が記録される。この記録内容は、第5図(a)および第5図(b)の、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BB、自分側(スイッチ20a、20b側)のポート識別子eth0に対応する。
通信データ記録部28は、通信データを記録する。
通信制御部26は、ポートeth0が受けた通信データを、通信データ記録部28に記録する。また、通信制御部26は、通信データ記録部28から読み出した通信データを、ポートeth0から送信する。
通信制御部26が通信データを送信する際、アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容を参照して、送信を行う。例えば、ポートeth0のみが、一つのアグリゲーショングループに属している場合(第6図参照)、通信データ記録部28から読み出した通信データを、ポートeth0のみから送信する。
次に、本発明の第一の実施形態の動作を説明する。
第7図は、第一の実施形態にかかるサーバ10の動作を示すフローチャートである。
まず、アグリゲーショングループ情報設定部12が、ポートeth0またはポートeth1から、LACPフレームによるリンクアグリゲーションの要求を受信する(S10)。
アグリゲーショングループ情報設定部12は、このリンクアグリゲーションの要求が、要求に関するアグリゲーショングループについて、初めての要求であるか否かを判定する(S12)。LACPフレームにはグループ識別子が格納されており、このグループ識別子が、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されているか否かを、アグリゲーショングループ情報設定部12が判定する。
もし、LACPフレームに格納されているグループ識別子が、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されていなければ、初めての要求である。逆に、LACPフレームに格納されているグループ識別子が、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されていれば、初めての要求ではない。
もし、初めての要求であれば(S12、Yes)、アグリゲーショングループ情報設定部12がアグリゲーション要求を許可する(S16)。アグリゲーション要求の許可は、アグリゲーショングループ情報設定部12から、LACPフレームを受信したポートを介して、スイッチ20aまたはスイッチ20bに送信される。
さらに、アグリゲーショングループ情報設定部12が、アグリゲーショングループ情報記録部14に、アグリゲーション情報を記録する(S18)。そして、リンクアグリゲーションの要求の受信(S10)に戻る。
もし、初めての要求でなければ(S12、No)、アグリゲーショングループ情報設定部12が、要求にかかるシステム識別子と、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されているシステム識別子(ただし、要求にかかるグループ識別子に対応しているもの)とが同じであるか否かを判定する(S14)。LACPフレームにはシステム識別子が格納されており、このシステム識別子が、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されているか否かを、アグリゲーショングループ情報設定部12が判定する。
もし、LACPフレームに格納されているシステム識別子が、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されていなければ(S14、No)、アグリゲーショングループ情報設定部12がアグリゲーション要求を許可しない(S15)。アグリゲーション要求の不許可は、アグリゲーショングループ情報設定部12から、LACPフレームを受信したポートを介して、スイッチ20aまたはスイッチ20bに送信される。そして、リンクアグリゲーションの要求の受信(S10)に戻る。
もし、LACPフレームに格納されているシステム識別子が、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されていれば(S14、Yes)、アグリゲーショングループ情報設定部12がアグリゲーション要求を許可する(S16)。アグリゲーション要求の許可は、アグリゲーショングループ情報設定部12から、LACPフレームを受信したポートを介して、スイッチ20aまたはスイッチ20bに送信される。
さらに、アグリゲーショングループ情報設定部12が、アグリゲーショングループ情報記録部14に、アグリゲーション情報を記録する(S18)。そして、リンクアグリゲーションの要求の受信(S10)に戻る。
第8図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bの動作を示すフローチャートである。
まず、アグリゲーション要求入力部21により、リンクアグリゲーションを要求するための情報を入力する。入力された情報のうち、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子および相手側(サーバ10側)のポート識別子をLACPフレームに格納して、サーバ10に送信する(S20)。
アグリゲーショングループ情報設定部22は、サーバ10から、LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知が送信されてくるか否かを判定する(S22)。アグリゲーション要求を許可する旨の通知が送信されてきた場合(S22、Yes)、アグリゲーショングループ情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に、アグリゲーション情報を記録する(S24)。記録されるアグリゲーション情報は、アグリゲーション要求入力部21により入力された情報のうち、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子および自分側(スイッチ20a側またはスイッチ20b側)のポート識別子である。
なお、アグリゲーション要求を許可しない旨の通知が送信されてきた場合は(S22、No)、特に何もしない。
第9図は、第一の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10の動作の流れを示す図である。
まず、スイッチ20aのアグリゲーション要求入力部21により、リンクアグリゲーションを要求するための情報を入力する(第5図(a)参照)。入力された情報のうち、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子および相手側(サーバ10側)のポート識別子をLACPフレームに格納して、サーバ10に送信する(S20)。サーバ10に送信された情報は、第9図にも図示してあるが、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0001(eth0に対応)である。
サーバ10のアグリゲーショングループ情報設定部12が、ポートeth0からアグリゲーション要求を受信する。このとき、アグリゲーショングループ情報記録部14には、何も記録されておらず、スイッチ20aから送信されてきたグループ識別子0x00BBも記録されていない。よって、アグリゲーショングループ情報設定部12は、スイッチ20aからのアグリゲーション要求を初めての要求であると判断し(S12、Yes)、アグリゲーション要求を許可する(S16)。アグリゲーション要求の許可は、アグリゲーショングループ情報設定部12から、ポートeth0を介して、スイッチ20aに送信される。そして、アグリゲーショングループ情報設定部12が、アグリゲーショングループ情報記録部14に、アグリゲーション情報を記録する(S18)。記録されるアグリゲーション情報は、スイッチ20aから送信されてきたものに対応し、第3図(a)に示すようなものとなる。
スイッチ20aのアグリゲーショングループ情報設定部22は、サーバ10からアグリゲーション要求を許可する旨の通知が送信されてきたことを確認し、アグリゲーショングループ情報記録部24に、アグリゲーション情報を記録する(S24)。アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報は、第6図に示すようなものとなる。
次に、スイッチ20bのアグリゲーション要求入力部21により、リンクアグリゲーションを要求するための情報を入力する(第5図(b)参照)。入力された情報のうち、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子および相手側(サーバ10側)のポート識別子をLACPフレームに格納して、サーバ10に送信する(S20)。サーバ10に送信された情報は、第9図にも図示してあるが、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0002(eth1に対応)である。
サーバ10のアグリゲーショングループ情報設定部12が、ポートeth1からアグリゲーション要求を受信する。このとき、アグリゲーショングループ情報記録部14には、第3図(a)に示すようにグループ識別子0x00BBが記録されている。一方、スイッチ20bから送信されてきた情報もグループ識別子0x00BBを含んでいる。よって、アグリゲーショングループ情報設定部12は、スイッチ20aからのアグリゲーション要求を初めての要求ではないと判断し(S12、No)、システム識別子が同じか否かを判定する(S14)。すると、アグリゲーショングループ情報記録部14には、第3図(a)に示すように、グループ識別子0x00BBに対応付けられたシステム識別子00:01:02:03:04:05が記録されている。一方、スイッチ20bから送信されてきた情報もシステム識別子00:01:02:03:04:05を含んでいる。よって、システム識別子が同じであると判定し(S14、Yes)、アグリゲーション要求を許可する(S16)。アグリゲーション要求の許可は、アグリゲーショングループ情報設定部12から、ポートeth1を介して、スイッチ20bに送信される。そして、アグリゲーショングループ情報設定部12が、アグリゲーショングループ情報記録部14に、アグリゲーション情報を記録する(S18)。アグリゲーショングループ情報記録部14の記録内容は、スイッチ20bから送信されてきたポート識別子eth1が追加され、第3図(b)に示すようなものとなる。
スイッチ20bのアグリゲーショングループ情報設定部22は、サーバ10からアグリゲーション要求を許可する旨の通知が送信されてきたことを確認し、アグリゲーショングループ情報記録部24に、アグリゲーション情報を記録する(S24)。アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報は、第6図に示すようなものとなる。
周知のLACPによれば、スイッチ20aから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子と、スイッチ20bから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子とは、本来、異なるものである。よって、スイッチ20aに接続されるポートeth0と、スイッチ20bに接続されるポートeth1とは、本来はリンクアグリゲーションできない。
しかし、第一の実施形態によれば、スイッチ20aから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子と、スイッチ20bから送信されるLACPフレームにおけるシステム識別子とを同じにしている。
これにより、2台のネットワーク機器(スイッチ20a、20b)が共に他のネットワーク機器(サーバ10)に接続されている場合であっても、サーバ10においてリンクアグリゲーションを行うことができる。
なお、サーバ10においてリンクアグリゲーションを行うことができることの効果の一例を説明する。第10図は、サーバ10およびスイッチ20a、20bに、サーバ30を追加したネットワーク構成を示す図である。ただし、送信するデータの流れを実線の矢印で図示している(第11図〜第14図においても同様)。
スイッチ20aのポートeth1は、サーバ30のポートeth0に接続されている。スイッチ20bのポートeth1は、サーバ30のポートeth1に接続されている。ここで、サーバ10からサーバ30へデータを送信する場合、リンクアグリゲーションが行われていると、送信するデータを、スイッチ20a経由と、スイッチ20b経由とに分けることができる。これにより、データ送信を高速にでき、しかも、スイッチ20aまたはスイッチ20bが故障してもデータ送信を行うことができる。
第二の実施形態
第二の実施形態にかかるスイッチ20a、20bは、迂回ポートeth3を有する点が第一の実施形態と異なる。
第二の実施形態にかかるスイッチ20a、20bを説明する前に、迂回ポートeth3の必要性を説明する。
第11図は、第10図に示すネットワーク構成において、サーバ30においてもリンクアグリゲーション(グループ識別子:0x00AA)が許可された場合を示す図である。サーバ30もサーバ10と同様な構成として、サーバ30においてもサーバ10と同様にリンクアグリゲーションを許可することができる。すると、サーバ30からサーバ10へデータを送信する場合、送信するデータを、スイッチ20a経由と、スイッチ20b経由とに分けることができる。
第12図は、第11図に示すネットワーク構成において、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクが障害を起こした場合を示す図である。サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へデータを送信することができず、サーバ30からサーバ10へ送信すべきデータの一部が送信できないという問題が生じる。
そこで、本発明の第二の実施形態にかかる迂回ポートeth3が必要となる。
第13図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(物理リンクの障害発生時)。第二の実施形態にかかるスイッチ20aおよびスイッチ20bは、共に、迂回ポートeth3を有する。スイッチ20aの迂回ポートeth3は、スイッチ20bの迂回ポートeth3と接続されている。
サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクを経由するかわりに、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクを経由し、さらにスイッチ20aを介してサーバ10へ送信される。
第14図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(物理リンクの障害復旧時)。
スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクが、障害から復旧すると、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクの使用が停止される。そして、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクを経由して、サーバ10に送信される。
なお、本発明の第二の実施形態にかかるサーバ10の構成は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
第15図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20aの構成を示す機能ブロック図である。ただし、第一の実施形態と同様な部分(第4図参照)は、ポートeth0およびアグリゲーショングループ情報記録部24を除き、図示省略している。
第二の実施形態にかかるスイッチ20aは、第一の実施形態にかかるスイッチ20aに加えて、迂回ポートeth3、データ転送制御部25、データ転送部27を備える。
データ転送制御部25は、迂回ポートeth3から障害ありとの判定を受ける。すなわち、データ転送制御部25は、スイッチ20bから、物理リンク(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンク)が障害を起こしているとの情報を、障害を起こしている物理リンクが属しているアグリゲーショングループのグループ識別子0x00BBと共に受ける。
データ転送制御部25は、さらに、アグリゲーショングループ情報記録部24から、障害を起こしている物理リンクが属するアグリゲーショングループのグループ識別子0x00BBが属するアグリゲーション情報(第6図参照)が有するポート識別子eth0を読み出す。そして、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth3により受信される通信データを、アグリゲーション情報が有するポート識別子が示すポートeth0に転送させるようにする。
データ転送部27は、上記のようなデータ転送制御部25による制御を受け、迂回ポートeth3により受信される通信データを、アグリゲーション情報が有するポート識別子が示すポートeth0に転送する。なお、この転送は、フラッディングとして実装することができる。
ここで、ポートeth0にかかる物理リンクが障害から復旧したときの機能についても説明する。
この場合、データ転送制御部25は、迂回ポートeth3から障害なしとの判定を受け、データ転送部27による通信データの転送(迂回ポートeth3からポートeth0への転送)を停止させる。
第16図は、本発明の第二の実施形態にかかるスイッチ20bの構成を示す機能ブロック図である。ただし、第一の実施形態と同様な部分(第4図参照)は、ポートeth0、アグリゲーショングループ情報設定部22およびアグリゲーショングループ情報記録部24を除き、図示省略している。
第二の実施形態にかかるスイッチ20bは、第一の実施形態にかかるスイッチ20bに加えて、迂回ポートeth3、リンク状態判定部210、迂回ポート記録部212、データ転送制御部214、データ転送部216、状態通知部218を備える。
リンク状態判定部210は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されているアグリゲーション情報(第6図参照)が有するポート識別子が示すポートeth0が接続されるリンクの障害の有無を判定する。
迂回ポート記録部212は、迂回ポートの識別子eth3を記録する。
データ転送制御部214は、リンク状態判定部210によりポートeth0にかかる物理リンクに障害ありと判定された場合、データ転送部216に、障害ポートeth0および迂回ポートeth3以外の全てのポート(ポートeth1)により受信される通信データを、迂回ポートeth3に転送させるようにする。ただし、障害ポートとは、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたリンクに接続されているポートである。
データ転送部216は、上記のようなデータ転送制御部214による制御を受け、障害ポートeth0および迂回ポートeth3以外の全てのポートeth1により受信される通信データを、迂回ポートeth3に転送する。なお、この転送は、フラッディングとして実装することができる。
状態通知部218は、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを受ける。そして、状態通知部218は、迂回ポート記録部212から、迂回ポートがポートeth3であることを読み出す。さらに、状態通知部218は、アグリゲーショングループ情報記録部24から、障害ありと判定された物理リンクに関するポートeth0が属するアグリゲーショングループのグループ識別子0x00BBを読み出す(第6図参照)。そして、状態通知部218は、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信する。
なお、アグリゲーション情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第6図参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth0を削除し、迂回ポートを示すポート識別子eth3を追加する。
ここで、ポートeth0にかかる物理リンクが障害から復旧したときの機能についても説明する。
データ転送制御部214は、リンク状態判定部210により障害ありと判定された後で障害なしと判定された場合(すなわち、障害から復旧したとき)、その旨をリンク状態判定部210から受け、データ転送部216による通信データの転送を停止させる。
状態通知部218は、リンク状態判定部210により障害なしと判定されたことを受ける。そして、状態通知部218は、迂回ポート記録部212から、迂回ポートがポートeth3であることを読み出す。さらに、状態通知部218は、アグリゲーショングループ情報記録部24から、障害なしと判定された物理リンクに関するポートeth0が属するアグリゲーショングループのグループ識別子0x00BBを読み出す(第6図参照)。そして、状態通知部218は、リンク状態判定部210により障害なしと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信する。
なお、アグリゲーション情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報から、迂回ポートを示すポート識別子eth3を削除し、障害ポートを示すポート識別子eth0を追加する。これにより、アグリゲーション情報は第6図に示すようなものに戻る。
次に、本発明の第二の実施形態の動作を説明する。
第17図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20aの動作を示すフローチャートである。
まず、データ転送制御部25は、迂回ポートeth3から、物理リンクが障害を起こしている旨の異常通知を受信したか否かを判定する(S212)。異常通知を受信しなければ(S212、No)、データ転送制御部25は、その受信まで待機する。
異常通知を受信すれば(S212、Yes)、データ転送制御部25は、データ転送部27に、データ転送を許可する(S214)。すなわち、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth3により受信される通信データを、ポートeth0に転送させるようにする。
その後、データ転送制御部25は、迂回ポートeth3から、物理リンクの障害が無い旨の復旧通知を受信したか否かを判定する(S216)。復旧通知を受信しなければ(S216、No)、データ転送制御部25は、その受信まで待機する。
復旧通知を受信すれば(S216、Yes)、データ転送制御部25は、データ転送部27によるデータ転送を停止させる(S218)。すなわち、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth3により受信される通信データを、ポートeth0に転送させないようにする。
第18図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20bの動作を示すフローチャートである。
まず、リンク状態判定部210が、ポートeth0が接続されるリンクの障害(異常)の有無を判定する(S222)。異常が無ければ(S222、No)、異常があるまで待機する。
リンク状態判定部210が、リンクの障害(異常)を検知すると(S222、Yes)、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報を変更する(S224)。すなわち、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第6図参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth0を削除し、迂回ポートを示すポート識別子eth3を追加する。
さらに、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送を許可する(S226)。すなわち、データ転送制御部214は、データ転送部216に、障害ポートeth0および迂回ポートeth3以外の全てのポートeth1により受信される通信データを、迂回ポートeth3に転送させるようにする。
しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信し、リンクに異常があった旨をスイッチ20aに通知する(S228)。
ここで、リンク状態判定部210は、リンクの障害なし(すなわち、障害からの復旧)となったか否かを判定する(S232)。リンクの障害があるのであれば(S232、No)、リンクの障害なしとの判定(すなわち、障害からの復旧)がなされるまで待機する。リンク状態判定部210が、リンクが障害から復旧したと判定すれば(S232、Yes)、サーバ10へのアグリゲーション要求の送信が行われる(S234)。アグリゲーション要求の送信(S234)は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する(第8図、S20を参照)。
そして、サーバ10からアグリゲーション要求の許可を受けたか否かを判定する(S236)。許可を受けていないのであれば(S236、No)、許可を受けるまで待機する。サーバ10からアグリゲーション要求の許可を受けると(S236、Yes)、データ転送制御部214が、データ転送部216による通信データの転送を停止させる(S238)。
さらに、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報から、迂回ポートを示すポート識別子eth3を削除し、障害ポートを示すポート識別子eth0を追加する(S240)。これにより、アグリゲーション情報は第6図に示すようなものに戻る。
そして、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害なしと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信し、リンクに障害がない旨(障害の復旧)をスイッチ20aに通知する(S242)。
第19図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10の動作の流れを示す図である(物理リンクの障害発生時)。
まず、スイッチ20bのリンク状態判定部210が、ポートeth0が接続されるリンクの障害(異常)を検知する(S222、Yes)。すると、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第6図参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth0を削除し(S224)、しかも迂回ポートを示すポート識別子eth3を追加する(S224)。さらに、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送(ポートeth1から迂回ポートeth3へ)を許可する(S226)。しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信し、リンクに異常があった旨をスイッチ20aに通知する(S228)。
スイッチ20aのデータ転送制御部25が異常通知を受信すれば、データ転送部27に、データ転送(迂回ポートeth3からポートeth0へ)を許可する(S214)。
なお、サーバ10は、リンクの異常を検知すると、そのリンクに接続されているポートeth1を、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されたアグリゲーション情報(第3図(b)参照)から削除する。削除後のアグリゲーション情報は、第3図(a)に示すようなものとなる。
このようにすることで、第13図に示すように、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンク(障害発生)を経由するかわりに、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクを経由し、さらにスイッチ20aを介してサーバ10へ送信される。
第20図は、第二の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10の動作の流れを示す図である(物理リンクの障害復旧時)。
まず、第13図に示すように、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクを経由してデータ通信が行われている状態で、スイッチ20bのリンク状態判定部210が、リンクが障害から復旧したことを検知する(S232、Yes)。
すると、スイッチ20bからサーバ10へアグリゲーション要求の送信が行われる(S234)(第8図、S20と同様)。なお、アグリゲーション要求の送信に含まれる情報は、第9図に図示された、スイッチ20bからサーバ10へのアグリゲーション要求の送信の内容(システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0002(eth1に対応))と同じである。
サーバ10は、アグリゲーション要求を許可する(第7図のS12、No→S14、Yes→S16と同様)。すなわち、アグリゲーション要求に含まれるグループ識別子0x00BBは、アグリゲーショングループ情報記録部14にも記録されているため、初めての要求ではない(S12、No)。しかも、アグリゲーション要求に含まれるシステム識別子00:01:02:03:04:05は、アグリゲーショングループ情報記録部14にも記録されており、システム識別子が同じである(S14、Yes)。そこで、アグリゲーション要求が許可される(S16)。
そして、サーバ10は、アグリゲーション要求の許可を送信する(第7図のS16と同様)。さらに、サーバ10は、アグリゲーショングループ情報を記録する(第7図のS18と同様)。すなわち、サーバ10は、第3図(a)に示すようなものであったアグリゲーショングループ情報に、ポート識別子eth1を追加して、第3図(b)に示すようなものとする。
スイッチ20bが、アグリゲーション要求の許可をサーバ10から受けると、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送(ポートeth1から迂回ポートeth3へ)を停止させる(S238)。
さらに、スイッチ20bのアグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報から、迂回ポートを示すポート識別子eth3を削除し(S240)、しかも障害ポートを示すポート識別子eth0を追加する(S240)。これにより、アグリゲーション情報が、第6図に示すようなものに戻る。
しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害なしと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信し、リンクが復旧した旨をスイッチ20aに通知する(S242)。
スイッチ20aは復旧通知を受信し、データ転送制御部25が、データ転送部27によるデータ転送(迂回ポートeth3からポートeth0へ)を停止する(S218)。
このようにすることで、第14図に示すように、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンク(障害から復旧)を経由してサーバ10へ送信される。
第二の実施形態によれば、スイッチ20bとサーバ10とのリンクが故障しても、迂回ポートeth3によりサーバ10へのデータ送信を行うことができる。
第三の実施形態
第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bは、複数の迂回ポートeth3、eth4を有する点が第二の実施形態と異なる。以下、第二の実施形態と同様な部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
第21図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(サーバ30(A)からサーバ10(B)へデータを送信する場合)。第22図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(サーバ30(A)からサーバ40(C)へデータを送信する場合)。
スイッチ20aのポートeth2は、サーバ40(C)のポートeth0に接続されている。スイッチ20bのポートeth2は、サーバ40(C)のポートeth1に接続されている。
第21図および第22図において、サーバ30(A)においてリンクアグリゲーション(グループ識別子:0x00AA)が許可され、サーバ10(B)においてリンクアグリゲーション(グループ識別子:0x00BB)が許可され、サーバ40(C)においてリンクアグリゲーション(グループ識別子:0x00CC)が許可されている。サーバ30およびサーバ40もサーバ10と同様な構成として、サーバ30およびサーバ40においてもサーバ10と同様にリンクアグリゲーションを許可することができる。
すると、サーバ30(A)からサーバ10(B)およびサーバ40(C)へデータを送信する場合、送信するデータを、スイッチ20a経由と、スイッチ20b経由とに分けることができる。
例えば、第21図を参照して、サーバ30(A)のポートeth0から送信されたデータは、スイッチ20aのポートeth1およびポートeth0を経由して、サーバ10(B)のポートeth0に与えられる。サーバ30(A)のポートeth1から送信されたデータは、スイッチ20bのポートeth1およびポートeth0を経由して、サーバ10(B)のポートeth1に与えられる。
例えば、第22図を参照して、サーバ30(A)のポートeth0から送信されたデータは、スイッチ20aのポートeth1およびポートeth2を経由して、サーバ40(C)のポートeth0に与えられる。サーバ30(A)のポートeth1から送信されたデータは、スイッチ20bのポートeth1およびポートeth2を経由して、サーバ40(C)のポートeth1に与えられる。
第三の実施形態にかかるスイッチ20aおよびスイッチ20bは、共に、迂回ポートeth3およびeth4を有する。スイッチ20aの迂回ポートeth3は、スイッチ20bの迂回ポートeth3と接続されている。スイッチ20aの迂回ポートeth4は、スイッチ20bの迂回ポートeth4と接続されている。
第23図は、第三の実施形態にかかるアグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容の例を示す図である。アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容は、スイッチ20a、20b共に、アグリゲーショングループ識別子0x00BBについては、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよびポート識別子eth0が記録され(第23図(a)参照)、アグリゲーショングループ識別子0x00CCについては、システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00CCおよびポート識別子eth2が記録される(第23図(b)参照)。
第24図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクの障害発生時)。
サーバ30(A)からスイッチ20bを経由してサーバ10(B)へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクを経由するかわりに、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクを経由し、さらにスイッチ20aを介してサーバ10へ送信される。
なお、障害が発生した、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクは、グループ識別子0x00BBのアグリゲーショングループに属するものである。このグループ識別子0x00BBに、迂回ポートeth3が対応付けられている(第29図(a)参照)。
第25図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクおよびスイッチ20bのポートeth2とサーバ40(C)のポートeth1とを接続する物理リンクの障害発生時)。
サーバ30(A)からスイッチ20bを経由してサーバ40(C)へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth2とサーバ40(C)のポートeth1とを接続する物理リンクを経由するかわりに、迂回ポートeth4どうしを接続する物理リンクを経由し、さらにスイッチ20aを介してサーバ40へ送信される。
なお、障害が発生した、スイッチ20bのポートeth2とサーバ40(C)のポートeth1とを接続する物理リンクは、グループ識別子0x00CCのアグリゲーショングループに属するものである。このグループ識別子0x00CCに、迂回ポートeth4が対応付けられている(第29図(b)参照)。
上記のように、障害が発生している異なるアグリゲーショングループ識別子には、異なる迂回ポートのポート識別子を対応付けられている。すなわち、グループ識別子0x00BBには、迂回ポートeth3が対応付けられており(第29図(a)参照)、グループ識別子0x00CCには、迂回ポートeth4が対応付けられている(第29図(b)参照)。いわば、一つのアグリゲーショングループが、一つの迂回ポートを占有している。
第26図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、20bのネットワーク構成を示す図である(スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクの障害復旧時)。
スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクが、障害から復旧すると、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクの使用が停止される。そして、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンクを経由して、サーバ10に送信される。
この場合、グループ識別子0x00BBと、迂回ポートeth3との対応付けが解除される(第29図(c)参照)。
なお、本発明の第三の実施形態にかかるサーバ10の構成は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する。
第27図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20aの構成を示す機能ブロック図である。ただし、第一の実施形態と同様な部分(第4図参照)は、ポートeth0およびアグリゲーショングループ情報記録部24を除き、図示省略している。
第三の実施形態にかかるスイッチ20aは、第一の実施形態にかかるスイッチ20aに加えて、迂回ポートeth3、eth4、データ転送制御部25、識別子記録部26、データ転送部27を備える。
識別子記録部26は、迂回ポートeth3またはeth4から、アグリゲーショングループ識別子および一つの迂回ポートのポート識別子を受けて記録する。例えば、迂回ポートeth3から、グループ識別子0x00BBおよび迂回ポートのポート識別子eth3を受けて記録する(第24図、第29図(a)参照)。また、例えば、迂回ポートeth4から、グループ識別子0x00CCおよび迂回ポートのポート識別子eth4を受けて記録する(第25図、第29図(b)参照)。
なお、識別子記録部26の記録内容においては、異なるアグリゲーショングループ識別子には、異なる迂回ポートのポート識別子が対応付けられている。例えば、グループ識別子0x00BBには迂回ポートのポート識別子eth3、グループ識別子0x00CCには迂回ポートのポート識別子eth4が対応付けられている。これは、一つのアグリゲーショングループが、一つの迂回ポートを占有していることを意味している。
データ転送制御部25は、識別子記録部26から、グループ識別子0x00BBと迂回ポートeth3との対応(第29図(a)参照)およびグループ識別子0x00CCと迂回ポートeth4との対応(第29図(b)参照)を読み出す。
データ転送制御部25は、さらに、アグリゲーショングループ情報記録部24から、グループ識別子0x00BBが属するアグリゲーション情報(第23図(a)参照)が有するポート識別子eth0を読み出す。そして、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth3により受信される通信データを、アグリゲーション情報が有するポート識別子eth0が示すポートに転送させるようにする。
また、データ転送制御部25は、さらに、アグリゲーショングループ情報記録部24から、グループ識別子0x00CCが属するアグリゲーション情報(第23図(b)参照)が有するポート識別子eth2を読み出す。そして、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth4により受信される通信データを、アグリゲーション情報が有するポート識別子eth2が示すポートに転送させるようにする。
データ転送部27は、識別子記録部26に記録されたポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、アグリゲーション情報(アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容:第23図参照)において、識別子記録部26に記録されたアグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送する。
例えば、データ転送部27は、識別子記録部26に記録されたポート識別子が示す迂回ポートeth3により受信される通信データを、アグリゲーション情報(アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容:第23図(a)参照)において、識別子記録部26に記録されたアグリゲーショングループ識別子0x00BBに対応付けられたポート識別子eth0が示すポートに転送する(第24図参照)。なお、この転送は、フラッディングとして実装することができる。
例えば、データ転送部27は、識別子記録部26に記録されたポート識別子が示す迂回ポートeth4により受信される通信データを、アグリゲーション情報(アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容:第23図(b)参照)において、識別子記録部26に記録されたアグリゲーショングループ識別子0x00CCに対応付けられたポート識別子eth2が示すポートに転送する(第25図参照)。なお、この転送は、フラッディングとして実装することができる。
ここで、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクが障害から復旧したとき(第26図参照)の機能についても説明する。
この場合、識別子記録部26の記録内容から、障害なしと判定されたポート(スイッチ20bのポートeth0)が対応付けられているアグリゲーショングループ識別子0x00BBと、それに対応付けられた迂回ポートのポート識別子eth3を削除する(第29図(c)参照)。いわば、グループ識別子0x00BBのアグリゲーショングループによる迂回ポートeth3の占有が解除される。
ただし、識別子記録部26の記録内容から0x00BBおよびeth3が削除される前に、データ転送制御部25が、データ転送部27による通信データの転送(迂回ポートeth3からポートeth0への転送)を停止させる。
例えば、識別子記録部26の記録内容から0x00BBおよびeth3を削除する前に、0x00BBおよびeth3が削除予定である旨を識別子記録部26に記録する。その削除予定をデータ転送制御部25が読み出して、通信データの転送を停止してから、削除を実行する。
第28図は、本発明の第三の実施形態にかかるスイッチ20bの構成を示す機能ブロック図である。ただし、第一の実施形態と同様な部分(第4図参照)は、ポートeth0、アグリゲーショングループ情報設定部22およびアグリゲーショングループ情報記録部24を除き、図示省略している。
第三の実施形態にかかるスイッチ20bは、第一の実施形態にかかるスイッチ20bに加えて、迂回ポートeth3、eth4、迂回ポート選択部202、選択迂回ポート記録部204、リンク状態判定部210、迂回ポート記録部212、データ転送制御部214、データ転送部216、状態通知部218を備える。
リンク状態判定部210は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されているアグリゲーション情報(第23図参照)が有するポート識別子が示すポートeth0、eth2が接続されるリンクの障害の有無を判定する。なお、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたリンクに接続されているポートを、障害ポートという。例えば、第24図においては、スイッチ20bのポートeth0が障害ポートである。例えば、第25図においては、スイッチ20bのポートeth0およびポートeth2が障害ポートである。
迂回ポート記録部212は、迂回ポートの識別子eth3、eth4を記録する。
迂回ポート選択部202は、アグリゲーション情報(アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容:第23図参照)において、障害ポートが対応付けられているアグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける。
ただし、迂回ポート選択部202は、異なる障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる選択迂回ポートのポート識別子を対応付ける。いわば、一つの障害アグリゲーショングループ識別子が、一つの選択迂回ポートを占有する。
選択迂回ポート記録部204は、迂回ポート選択部202から、対応付けられた障害アグリゲーショングループ識別子とポート識別子とを受けて記録する。
第29図は、選択迂回ポート記録部204の記録内容を示す図である。
まず、迂回ポート選択部202が、ポートeth0が障害ポートである旨をリンク状態判定部210から受ける(第24図参照)。ここで、迂回ポート選択部202は、アグリゲーション情報(アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容:第23図(a)参照)において、障害ポートeth0が対応付けられているアグリゲーショングループ識別子0x00BB(「障害アグリゲーショングループ識別子」という)を、アグリゲーショングループ情報記録部24から読み出す。さらに、迂回ポート選択部202は、迂回ポートeth3、eth4から、一つの迂回ポートを選択する。選択された迂回ポートを選択迂回ポートという。例えば、選択迂回ポートは、ポートeth3である。迂回ポート選択部202は、障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBを、選択迂回ポートeth3に対応づけて、選択迂回ポート記録部204に記録させる(第29図(a)参照)。
さらに、迂回ポート選択部202が、ポートeth2も障害ポートである旨をリンク状態判定部210から受ける(第25図参照)。ここで、迂回ポート選択部202は、アグリゲーション情報(アグリゲーショングループ情報記録部24の記録内容:第23図(b)参照)において、障害ポートeth2が対応付けられている障害アグリゲーショングループ識別子0x00CCを、アグリゲーショングループ情報記録部24から読み出す。さらに、迂回ポート選択部202は、迂回ポートeth3、eth4から、一つの迂回ポートを選択する。ただし、迂回ポートeth3はすでに障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBに対応づけられているので(迂回ポートeth3はすでに障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBにより占有されている)、迂回ポートeth3以外の迂回ポートである迂回ポートeth4が選択される。迂回ポート選択部202は、障害アグリゲーショングループ識別子0x00CCを、選択迂回ポートeth4に対応づけて、選択迂回ポート記録部204に記録させる(第29図(b)参照)。
上記のように、迂回ポート選択部202は、異なる障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる選択迂回ポートのポート識別子を対応付ける(障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBには選択迂回ポートeth3、障害アグリゲーショングループ識別子0x00CCには選択迂回ポートeth4)。いわば、一つの障害アグリゲーショングループ識別子が、一つの選択迂回ポートを占有する。
データ転送制御部214は、リンク状態判定部210から障害ポートを受け、選択迂回ポート記録部204から選択迂回ポートを読み出す。データ転送制御部214は、データ転送部216に、障害ポートおよび迂回ポートeth3、eth4以外の全てのポートにより受信される通信データを、選択迂回ポートに転送させるようにする。
データ転送部216は、上記のようなデータ転送制御部214による制御を受け、障害ポートおよび迂回ポートeth3、eth4以外の全てのポートにより受信される通信データを、選択迂回ポートに転送する。なお、この転送は、フラッディングとして実装することができる。
例えば、データ転送制御部214は、第24図に示すような状態において、リンク状態判定部210から障害ポートeth0を受け、選択迂回ポート記録部204から選択迂回ポートeth3を読み出す。そして、データ転送制御部214は、データ転送部216に、障害ポートeth0および迂回ポートeth3、eth4以外の全てのポートeth1,eth2により受信される通信データを、選択迂回ポートeth3に転送させるようにする。
例えば、データ転送制御部214は、第25図に示すような状態において、リンク状態判定部210から障害ポートeth2を受け、選択迂回ポート記録部204から選択迂回ポートeth4を読み出す。そして、データ転送制御部214は、データ転送部216に、障害ポートeth2および迂回ポートeth3、eth4以外の全てのポートeth1(ポートeth0は復旧しておらず、受信不能)により受信される通信データを、選択迂回ポートeth4に転送させるようにする。
状態通知部218は、選択迂回ポート記録部204の記録内容(すなわち、迂回ポート選択部により対応付けられた障害アグリゲーショングループ識別子および選択迂回ポートのポート識別子)を、選択迂回ポートから送信する。なお、送信された選択迂回ポート記録部204の記録内容は、スイッチ20aにより受信され、識別子記録部26に記録される。よって、識別子記録部26の記録内容も、選択迂回ポート記録部204の記録内容と同様なものとなる。
なお、アグリゲーション情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第23図参照)から、障害ポートを示すポート識別子を削除し、選択迂回ポートを示すポート識別子を追加する。
例えば、アグリゲーション情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第23図(a)参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth0を削除し、選択迂回ポートを示すポート識別子eth3を追加する。
例えば、アグリゲーション情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第23図(b)参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth2を削除し、選択迂回ポートを示すポート識別子eth4を追加する。
ここで、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10(B)のポートeth1とを接続する物理リンクが障害から復旧したとき(第26図参照)の機能についても説明する。
ここで、障害ポートに接続されたリンクが、リンク状態判定部210により障害なしと判定された場合、その障害ポートを、「復旧ポート」という。例えば、第26図に示す状態では、ポートeth0が復旧ポートである。
迂回ポート選択部202は、復旧ポートeth0が対応付けられている障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBと、選択迂回ポートのポート識別子eth3との対応付けを解除する。いわば、アグリゲーショングループ0x00BBによる選択迂回ポートeth3の占有が解除される。対応付けの解除とは、具体的には、選択迂回ポート記録部204の記録内容から(第29図(b)参照)、0x00BBとeth3との対応付けを削除することをいう(第29図(c)参照)。
ただし、0x00BBとeth3との対応付けの削除の前に、削除予定である旨を選択迂回ポート記録部204に記録しておく。この削除予定を、データ転送制御部214およびアグリゲーション情報設定部22が読み出して、以下に示す動作を行う。
データ転送制御部214は、復旧ポートeth0が対応付けられている障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBに対応付けられた選択迂回ポートeth3への、データ転送部216による通信データの転送を停止させる。
なお、アグリゲーション情報設定部22は、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報から、選択迂回ポートを示すポート識別子eth3を削除し、復旧ポートを示すポート識別子eth0を追加する。これにより、アグリゲーション情報は第23図(a)に示すようなものに戻る。
この後、選択迂回ポート記録部204から0x00BBとeth3との対応付けが削除され、その後、状態通知部218が、以下に示す動作を行う。
状態通知部218が、障害なしと判定されたことを、選択迂回ポートeth3から送信する。すなわち、状態通知部218は、障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBと、選択迂回ポートのポート識別子eth3との対応づけが解除されたことを、選択迂回ポートeth3から送信する。
次に、本発明の第三の実施形態の動作を説明する。
第30図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20aの動作を示すフローチャートである(異常通知の受信時)。
まず、迂回ポートeth3またはeth4が、物理リンクが障害を起こしている旨の異常通知を受信しなければ(S212、No)、その受信まで待機する。
なお、異常通知とは、スイッチ20aが、新たに、アグリゲーショングループ識別子および一つの迂回ポートのポート識別子を受信する場合をいう(第29図(a)、第29図(b)参照)。この場合、新たにリンクに障害が起きている(第24図、第25図参照)。
異常通知を受信すれば(S212、Yes)、新たに、アグリゲーショングループ識別子および一つの迂回ポート(選択迂回ポート)のポート識別子を、識別子記録部26に記録する(第29図(a)、第29図(b)参照)(S213)。
そして、データ転送制御部25は、データ転送部27に、データ転送を許可する(S214)。すなわち、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth3(eth4)により受信される通信データを、ポートeth0(eth2)に転送させるようにする。
第31図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20aの動作を示すフローチャートである(復旧通知の受信時)。
まず、迂回ポートeth3またはeth4が、物理リンクの障害が無い旨の復旧通知を受信しなければ(S216、No)、その受信まで待機する。
なお、復旧通知とは、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび一つの迂回ポートのポート識別子eth3が削除された旨を受信する場合をいう(第29図(c)参照)。この場合、障害が起きていたリンクが復旧している(第26図参照)。
復旧通知を受信すれば(S216、Yes)、識別子記録部26の記録内容から、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび一つの迂回ポートのポート識別子eth3が削除される予定である旨が記録される。
データ転送制御部25は、識別子記録部26の記録内容から削除予定を読み出すと、データ転送部27によるデータ転送を停止させる(S218)。すなわち、データ転送制御部25は、データ転送部27に、迂回ポートeth3により受信される通信データを、ポートeth0に転送させないようにする。
さらに、アグリゲーショングループ識別子および一つの迂回ポート(選択迂回ポート)のポート識別子を、識別子記録部26から削除する(第29図(c)参照)(S219)。
第32図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20bの動作を示すフローチャートである(異常通知の受信時)。
まず、リンク状態判定部210が、ポートeth0、eth2が接続されるリンクの障害(異常)の有無を判定する(S222)。異常が無ければ(S222、No)、異常があるまで待機する。
リンク状態判定部210が、リンクの障害(異常)を検知すると(S222、Yes)、その旨が迂回ポート選択部202に与えられる。迂回ポート選択部202は、障害ポートeth0、eth2が対応付けられている障害アグリゲーショングループ識別子0x00BB、0x00CCに、迂回ポートの一つeth3、eth4(選択迂回ポート)を選択して対応付け、選択迂回ポート記録部204に記録させる(第29図(a)、(b)参照)(S223)。
さらに、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報を変更する(S224)。すなわち、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第23図(a)、(b)参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth0、eth2を削除し、選択迂回ポートを示すポート識別子eth3、eth4を追加する。
さらに、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送を許可する(S226)。すなわち、データ転送制御部214は、データ転送部216に、障害ポートeth0(eth2)および迂回ポートeth3、eth4以外の全てのポートeth1、eth2(eth1)により受信される通信データを、選択迂回ポートeth3(eth4)に転送させるようにする。
しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを、グループ識別子0x00BB、0x00CCと共に、選択迂回ポートeth3、eth4から送信し、リンクに異常があった旨をスイッチ20aに通知する(S228)。
第33図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20bの動作を示すフローチャートである(復旧通知の受信時)。
ここで、リンク状態判定部210は、リンクの障害なし(すなわち、障害からの復旧)となったか否かを判定する(S232)。リンクの障害があるのであれば(S232、No)、リンクの障害なしとの判定(すなわち、障害からの復旧)がなされるまで待機する。リンク状態判定部210が、リンクが障害から復旧したと判定すれば(S232、Yes)、サーバ10へのアグリゲーション要求の送信が行われる(S234)。アグリゲーション要求の送信(S234)は、第一の実施形態と同様であり、説明を省略する(第8図、S20を参照)。
そして、サーバ10からアグリゲーション要求の許可を受けたか否かを判定する(S236)。許可を受けていないのであれば(S236、No)、許可を受けるまで待機する。サーバ10からアグリゲーション要求の許可を受けると(S236、Yes)、迂回ポート選択部202は、選択迂回ポート記録部204の記録内容から(第29図(b)参照)、復旧ポートeth0が対応付けられている障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBと、選択迂回ポートのポート識別子eth3との対応付けを削除する予定である旨を記録する。
ここで、データ転送制御部214が、データ転送部216による通信データの転送を停止させる(S238)。
さらに、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報から、迂回ポートを示すポート識別子eth3を削除し、復旧ポートを示すポート識別子eth0を追加する(S240)。これにより、アグリゲーション情報は第23図(a)に示すようなものに戻る。
そして、選択迂回ポート記録部204から障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBと選択迂回ポートのポート識別子eth3との対応付けが削除される(第29図(c)参照)(S241)。
その後、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害なしと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信し、リンクに障害がない旨(障害の復旧)をスイッチ20aに通知する(S242)。
第34図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20bの状態の推移を示す図である。
まず、スイッチ20bにおいて、アグリゲーショングループ0x00BBに異常が発生し(S1)(第24図参照)、次いで、アグリゲーショングループ0x00CCに異常が発生し(S2)(第25図参照)、さらに、アグリゲーショングループ0x00BBが復旧する(S3)(第26図参照)。
第35図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10のアグリゲーショングループ0x00BBの異常発生時(S1)の動作の流れを示す図である。
まず、スイッチ20bのリンク状態判定部210が、ポートeth0が接続されるリンクの障害(異常)を検知する(S222、Yes)。
すると、迂回ポート選択部202が、障害アグリゲーショングループ識別子0x00BBに、迂回ポートの一つeth3(選択迂回ポート)を選択して対応付け、選択迂回ポート記録部204に記録させる(第29図(a)参照)(S223)。
さらに、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第23図(a)参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth0を削除し(S224)、しかも選択迂回ポートを示すポート識別子eth3を追加する(S224)。さらに、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送(ポートeth1、eth2から選択迂回ポートeth3へ)を許可する(S226)。しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを、障害グループ識別子0x00BBと共に、選択迂回ポートeth3から送信し、リンクに異常があった旨をスイッチ20aに通知する(S228)。
スイッチ20aは、障害グループ識別子0x00BBと選択迂回ポートeth3とを受けて、識別子記録部26に記録する(S213)。さらに、データ転送制御部25が、データ転送部27に、データ転送(選択迂回ポートeth3からポートeth0へ)を許可する(S214)。
なお、サーバ10は、リンクの異常を検知すると、そのリンクに接続されているポートeth1を、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されたアグリゲーション情報(第3図(b)参照)から削除する。削除後のアグリゲーション情報は、第3図(a)に示すようなものとなる。
このようにすることで、第24図に示すように、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンク(障害発生)を経由するかわりに、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクを経由し、さらにスイッチ20aを介してサーバ10へ送信される。
第36図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10のアグリゲーショングループ0x00CCの異常発生時(S2)の動作の流れを示す図である。
まず、スイッチ20bのリンク状態判定部210が、ポートeth2が接続されるリンクの障害(異常)を検知する(S222、Yes)。
すると、迂回ポート選択部202が、障害アグリゲーショングループ識別子0x00CCに、迂回ポートの一つeth4(選択迂回ポート)を選択して対応付け、選択迂回ポート記録部204に記録させる(第29図(b)参照)(S223)。
さらに、アグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報(第23図(b)参照)から、障害ポートを示すポート識別子eth2を削除し(S224)、しかも選択迂回ポートを示すポート識別子eth4を追加する(S224)。さらに、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送(ポートeth1から選択迂回ポートeth4へ)を許可する(S226)。しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害ありと判定されたことを、障害グループ識別子0x00CCと共に、選択迂回ポートeth4から送信し、リンクに異常があった旨をスイッチ20aに通知する(S228)。
スイッチ20aは、障害グループ識別子0x00CCと選択迂回ポートeth4とを受けて、識別子記録部26に記録する(S213)。さらに、データ転送制御部25が、データ転送部27に、データ転送(選択迂回ポートeth4からポートeth2へ)を許可する(S214)。
なお、サーバ40は、リンクの異常を検知すると、そのリンクに接続されているポートeth1を、アグリゲーショングループ情報記録部14に記録されたアグリゲーション情報(第3図(b)参照)から削除する。削除後のアグリゲーション情報は、第3図(a)に示すようなものとなる。
このようにすることで、第25図に示すように、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ40へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth2とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンク(障害発生)を経由するかわりに、迂回ポートeth4どうしを接続する物理リンクを経由し、さらにスイッチ20aを介してサーバ10へ送信される。
第37図は、第三の実施形態にかかるスイッチ20a、スイッチ20bおよびサーバ10のアグリゲーショングループ0x00BBの復旧時の動作の流れを示す図である。
まず、第24図に示すように、迂回ポートeth3どうしを接続する物理リンクを経由してデータ通信が行われている状態で、スイッチ20bのリンク状態判定部210が、ポートeth0が接続されるリンクが障害から復旧したことを検知する(S232、Yes)。
すると、スイッチ20bからサーバ10へアグリゲーション要求の送信が行われる(S234)(第8図、S20と同様)。なお、アグリゲーション要求の送信に含まれる情報は、第9図に図示された、スイッチ20bからサーバ10へのアグリゲーション要求の送信の内容(システム識別子00:01:02:03:04:05、アグリゲーショングループ識別子0x00BBおよび相手側(サーバ10側)のポート識別子0x0002(eth1に対応))と同じである。
サーバ10は、アグリゲーション要求を許可する(第7図のS12、No→S14、Yes→S16と同様)。すなわち、アグリゲーション要求に含まれるグループ識別子0x00BBは、アグリゲーショングループ情報記録部14にも記録されているため、初めての要求ではない(S12、No)。しかも、アグリゲーション要求に含まれるシステム識別子00:01:02:03:04:05は、アグリゲーショングループ情報記録部14にも記録されており、システム識別子が同じである(S14、Yes)。そこで、アグリゲーション要求が許可される(S16)。
そして、サーバ10は、アグリゲーション要求の許可を送信する(第7図のS16と同様)。さらに、サーバ10は、アグリゲーショングループ情報を記録する(第7図のS18と同様)。すなわち、サーバ10は、第3図(a)に示すようなものであったアグリゲーショングループ情報に、ポート識別子eth1を追加して、第3図(b)に示すようなものとする。
スイッチ20bが、アグリゲーション要求の許可をサーバ10から受けると、障害グループ識別子0x00BBと選択迂回ポートeth3との対応付けの削除の前に、削除予定である旨を選択迂回ポート記録部204に記録しておく。
そして、データ転送制御部214が、データ転送部216に、データ転送(ポートeth1から迂回ポートeth3へ)を停止させる(S238)。
さらに、スイッチ20bのアグリゲーション情報設定部22が、アグリゲーショングループ情報記録部24に記録されたアグリゲーション情報から、迂回ポートを示すポート識別子eth3を削除し(S240)、しかも障害ポートを示すポート識別子eth0を追加する(S240)。これにより、アグリゲーション情報が、第23図(a)に示すようなものに戻る。
ここで、選択迂回ポート記録部204から、障害グループ識別子0x00BBと選択迂回ポートeth3との対応付けが削除される(第29図(c)参照)(S241)。
しかも、状態通知部218が、リンク状態判定部210により障害なしと判定されたことを、グループ識別子0x00BBと共に、迂回ポートeth3から送信し、リンクが復旧した旨をスイッチ20aに通知する(S242)。
スイッチ20aは復旧通知を受信し、0x00BBおよびeth3が削除予定である旨を識別子記録部26に記録する。その削除予定をデータ転送制御部25が読み出して、データ転送部27によるデータ転送(選択迂回ポートeth3からポートeth0へ)を停止する(S218)。その後、識別子記録部26の記録内容から0x00BBおよびeth3の削除を実行する。
このようにすることで、第26図に示すように、サーバ30からスイッチ20bを経由してサーバ10へ送信されるデータは、スイッチ20bのポートeth0とサーバ10のポートeth1とを接続する物理リンク(障害から復旧)を経由してサーバ10へ送信される。
第三の実施形態によれば、スイッチ20bとサーバ10、40とのリンクが故障しても、迂回ポートeth3、eth4によりサーバ10、40へのデータ送信を行うことができる。また、少ないリソース(ポート数)で、効率よく多重障害に(スイッチ間にまたがるリンクアグリゲーションでも)対応できる。
また、上記の実施形態は、以下のようにして実現できる。CPU、ハードディスク、メディア(フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROMなど)読み取り装置を備えたコンピュータに、上記の各部分、例えばスイッチ20a、20bの各部分を実現するプログラムを記録したメディアを読み取らせて、ハードディスクにインストールする。このような方法でも、上記の機能を実現できる。

Claims (10)

  1. LACPフレームをネットワーク機器に送信するスイッチであって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定部を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記スイッチが、
    前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定部と、
    前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択部と、
    前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送部と、
    前記迂回ポート選択部により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知部と、
    を備え、
    前記アグリゲーション情報設定部が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、
    前記迂回ポート選択部が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、
    前記障害ポートとは、前記リンク状態判定部により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである、
    スイッチ。
  2. LACPフレームをネットワーク機器に送信するスイッチであって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定部を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記スイッチが、
    前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録部と、
    前記識別子記録部に記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録部に記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送部と、
    を備え、
    前記識別子記録部の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている、
    スイッチ。
  3. 請求項1に記載のスイッチであって、
    前記障害ポートに接続された前記リンクが、前記リンク状態判定部により障害なしと判定された場合、その前記障害ポート(「復旧ポート」という)が対応付けられている前記障害アグリゲーショングループ識別子に対応付けられた前記選択迂回ポートへの、前記データ転送部による前記通信データの転送が停止され、
    前記状態通知部が、障害なしと判定されたことを、前記選択迂回ポートから送信し、
    前記アグリゲーション情報設定部が、前記アグリゲーション情報から、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を削除し、前記復旧ポートを示すポート識別子を追加し、
    前記迂回ポート選択部が、復旧ポートが対応付けられている前記障害アグリゲーショングループ識別子と、前記選択迂回ポートのポート識別子との対応付けを解除する、
    スイッチ。
  4. 請求項2に記載のスイッチであって、
    前記迂回ポートから障害なしとの判定を受けた場合、前記データ転送部による前記迂回ポートからの前記通信データの転送が停止され、
    前記識別子記録部の記録内容から、障害なしと判定された前記ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子と、それに対応付けられた前記迂回ポートのポート識別子を削除する、
    スイッチ。
  5. スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する方法であって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記方法が、
    前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定工程と、
    前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択工程と、
    前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送工程と、
    前記迂回ポート選択工程により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知工程と、
    を備え、
    前記アグリゲーション情報設定工程が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、
    前記迂回ポート選択工程が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、
    前記障害ポートとは、前記リンク状態判定工程により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである、
    送信方法。
  6. スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する方法であって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記方法が、
    前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録工程と、
    前記識別子記録工程により記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録工程により記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送工程と、
    を備え、
    前記識別子記録工程の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている、
    送信方法。
  7. スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記送信する処理が、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記送信する処理が、
    前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定工程と、
    前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択工程と、
    前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送工程と、
    前記迂回ポート選択工程により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知工程と、
    を備え、
    前記アグリゲーション情報設定工程が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、
    前記迂回ポート選択工程が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、
    前記障害ポートとは、前記リンク状態判定工程により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである、
    プログラム。
  8. スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記送信する処理が、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記送信する処理が、
    前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録工程と、
    前記識別子記録工程により記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録工程により記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送工程と、
    を備え、
    前記識別子記録工程の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている、
    プログラム。
  9. スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記送信する処理が、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記送信する処理が、
    前記ポート識別子が示すポートが接続されるリンクの障害の有無を判定するリンク状態判定工程と、
    前記アグリゲーション情報において、障害ポートが対応付けられている前記アグリゲーショングループ識別子である障害アグリゲーショングループ識別子と、一つの前記迂回ポートである選択迂回ポートのポート識別子とを対応付ける迂回ポート選択工程と、
    前記障害ポートおよび前記迂回ポート以外の全てのポートにより受信される通信データを、前記選択迂回ポートに転送するデータ転送工程と、
    前記迂回ポート選択工程により対応付けられた前記障害アグリゲーショングループ識別子および前記選択迂回ポートのポート識別子を、前記選択迂回ポートから送信する状態通知工程と、
    を備え、
    前記アグリゲーション情報設定工程が、前記アグリゲーション情報から、前記障害ポートを示すポート識別子を削除し、前記選択迂回ポートを示すポート識別子を追加し、
    前記迂回ポート選択工程が、異なる前記障害アグリゲーショングループ識別子には、異なる前記選択迂回ポートのポート識別子を対応付け、
    前記障害ポートとは、前記リンク状態判定工程により障害ありと判定された前記リンクに接続されているポートである、
    記録媒体。
  10. スイッチによりLACPフレームをネットワーク機器に送信する処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータによって読み取り可能な記録媒体であって、
    前記ネットワーク機器には、他のスイッチも、他のLACPフレームを送信するものであり、
    前記LACPフレームおよび前記他のLACPフレームが、前記ネットワーク機器に対してリンクアグリゲーションを要求するためのものであり、
    前記LACPフレームのシステム識別子が、前記他のLACPフレームのシステム識別子と同じであり、
    前記送信する処理が、
    前記ネットワーク機器から、前記LACPフレームによるアグリゲーション要求を許可する旨の通知を受け、アグリゲーション情報を設定するアグリゲーション情報設定工程を備え、
    前記アグリゲーション情報は、システム識別子、アグリゲーショングループ識別子およびポート識別子を有し、
    前記スイッチの迂回ポートが、前記他のスイッチの迂回ポートと接続されており、
    前記迂回ポートが複数あり、
    前記送信する処理が、
    前記迂回ポートから、前記アグリゲーショングループ識別子および一つの前記迂回ポートのポート識別子を受けて記録する識別子記録工程と、
    前記識別子記録工程により記録された前記ポート識別子が示す迂回ポートにより受信される通信データを、前記アグリゲーション情報において、前記識別子記録工程により記録された前記アグリゲーショングループ識別子に対応付けられたポート識別子が示すポートに転送するデータ転送工程と、
    を備え、
    前記識別子記録工程の記録内容においては、異なる前記アグリゲーショングループ識別子に、異なる前記迂回ポートのポート識別子が対応付けられている、
    記録媒体。
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