JP5787009B2 - プログラム、及び情報処理装置 - Google Patents
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Description
本発明は、印刷データを出力先に送信するプログラム、及び情報処理装置に関する。
近年、ノートPC等を利用し、各支店や各フロアを行き来するユーザーにとって、出力するプリンタを自由に選ぶことが可能な印刷システムが求められている。この要求にこたえるため、プリンタドライバにおいては、出力するプリンタを指定する画面を表示し、拠点毎に導入されているプリンタを1つのプリンタドライバで選択可能とする技術がある。つまり、印刷の度に出力先を指定する画面を表示し選択可能にすることで、出力先を容易に変更可能なプリンタドライバ(以下「モバイルドライバ」)が既に知られている。
例えば、特許第3483816号公報(特許文献1)には、ネットワーク上の複数個のプリンタの内から希望のプリンタを選択し、印刷指示操作パネルを通じて所定の設定入力及び印刷指示要求操作を行うだけで、ネットワーク上の複数のプリンタの切替を容易にする技術が開示されている。
しかし、特許文献1のような従来技術では、プリンタドライバの動作上の制約により、モバイルドライバを利用する際には、印刷時に必ず出力先プリンタを選ぶという動作をユーザーが行う必要がある。その為、頻繁に出力先を変更しないユーザーにとっては煩わしいという問題があった。
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、プリンタドライバの動作上の制約を回避し、出力先を変更する必要があるとき、出力先変更操作を行うことを可能にすることで、モバイルドライバ利用時のユーザーの煩わしさを軽減する情報処理装置を提供することを目的とする。
本発明の一局面の情報処理装置は、複数の印刷装置に接続可能であり、プリンタドライバによって変換された印刷データを、ポートを介して印刷装置に出力する情報処理装置であって、前記複数の印刷装置それぞれと該印刷装置のアドレスそれぞれとを対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、前記複数の印刷装置を選択可能に表示する表示手段と、前記表示手段によって表示された前記複数の印刷装置から、印刷出力処理を実行させる印刷装置の指定を受け付ける指定受付手段と、複数のポートから前記プリンタドライバが印刷装置に印刷データを送信するための専用ポートを割り当て、前記指定受付手段によって指定された印刷装置のアドレスを前記対応情報に基づいて判断し、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けるアドレス設定手段と、を有し、前記プリンタドライバは、前記変換された印刷データを、前記指定受付手段によって指定を受け付けた印刷装置へ、前記専用ポートを介して送信することを特徴とする。
本発明によれば、プリンタドライバの動作上の制約を回避し、出力先を変更する必要があるときに、出力先変更操作を行うことを可能にすることで、モバイルドライバ利用時のユーザーの煩わしさを軽減する情報処理装置を提供することができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
<ハードウェア構成>
まず、本発明に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図1は、本発明に係る情報処理装置1の概略ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[実施例1]
<ハードウェア構成>
まず、本発明に係る情報処理装置のハードウェア構成について説明する。図1は、本発明に係る情報処理装置1の概略ハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、本発明に係る情報処理装置1は、ネットワークを介して情報処理装置1と、MFP(MFP:画像形成装置)5と、MFP6とが接続され、情報処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)11、RAM(Random Access Memory)12、HDD(Hard Disk Drive)13、ネットワークI/F部14、入力部15、表示部16、外部記憶装置I/F部17を含む。
CPU11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。CPU11は、RAM12に記憶されたプログラムを実行する演算装置で、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
RAM12は、CPU11が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
HDD13は、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
ネットワークI/F部14は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク(例えばEthernet(登録商標))を介して接続された通信機能を有するMFP5、6と情報処理装置1のインタフェースである。
入力部15や表示部16は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とから構成され、情報処理装置1が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
外部記憶装置I/F部17は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記憶媒体18(例えば、フラッシュメモリなど)と当該情報処理装置とのインタフェースである。
また、記憶媒体18に、所定のプログラムを格納し、記憶媒体18に格納されたプログラムは外部記憶装置I/F部17を介して情報処理装置1にインストールされ、インストールされた所定のプログラムは情報処理装置1により実行可能となる。
情報処理装置1、例えば、PC(Personal Computer)などであり、図1に示す例において情報処理装置が1つ、MFPが2つ接続されているが、情報処理装置やMFPの数がこれらに限られないことは言うまでもない。
<機能概念>
図2は、実施例1に係る情報処理装置の機能の一例を示す概念図である。一般的な機能をまず説明すると、プリンタドライバ21で作成された印刷データは、ポートモニター22を介してポートに転送される。ポートに転送された印刷データは、ポートに設定された出力先アドレス(即ち、プリンタ)に送信される。印刷データがどのポートから送信されるかは、スプーラ24によって決定される。また、スプーラ24は、ポートの変更も行う。
図2は、実施例1に係る情報処理装置の機能の一例を示す概念図である。一般的な機能をまず説明すると、プリンタドライバ21で作成された印刷データは、ポートモニター22を介してポートに転送される。ポートに転送された印刷データは、ポートに設定された出力先アドレス(即ち、プリンタ)に送信される。印刷データがどのポートから送信されるかは、スプーラ24によって決定される。また、スプーラ24は、ポートの変更も行う。
実施例1では図2に示すように、出力先変更アプリケーション23がインストールされると、対応する専用ポート25の出力先アドレスを変更することができる。例えば、専用ポートには出力先アドレスが複数設定されている場合、プリンタドライバ21が起動していなくても、出力先変更アプリケーション23により、印刷データを送る出力先アドレスを適宜設定変更することができる。ただし、出力先変更アプリケーション23は、専用ポート25以外のポートの出力先アドレスを変更することはできない。以下、プリンタドライバ21、ポートモニター22、出力先変更アプリケーション23について詳しく説明する。
<ソフトウェア構成>
図3は、実施例1に係る情報処理装置1の主要ソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように情報処理装置1は、プリンタドライバ21、ポートモニター22、出力先変更アプリケーション23を含む。
図3は、実施例1に係る情報処理装置1の主要ソフトウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように情報処理装置1は、プリンタドライバ21、ポートモニター22、出力先変更アプリケーション23を含む。
プリンタドライバ21は、アプリケーションによって生成された画像情報をMFPが印刷するにあたって理解可能なページ記述言語に変換する。また、プリンタドライバ21は、変換したページ記述言語をポートモニター22に出力する。また、プリンタドライバ21は、ノートPCなどのモバイル環境からオフィスのプリンタに印刷を行うためのプリンタドライバ(モバイルドライバ)であることを想定する。
ポートモニター22は、プリンタドライバ21から出力されたページ記述言語を、あらかじめ設定されたMFP(出力先ともいう)に対し、Ethernet(登録商標)やUSB(Universal Serial Bus)などを通じて出力する。ここでは、Ethernet(登録商標)に接続されていることを前提とする。また、ポートモニター22の具体例としては、Windows(登録商標)のネットワークプリンター向けのポートモニターであるStandard TCP/IP Portと呼ばれるものがある。
出力先変更アプリケーション23は、ユーザーからの指示などにより、ポートモニター22に設定されている出力先を変更するための通知をポートモニター22に行う。通知においては、設定されている出力先のアドレス(例えばTCP/IPにおけるIPアドレス)を、ユーザーにより新たに選択又は入力された出力先のアドレスに変更するために、Windows(登録商標)で規定されているxcvコマンドを用いて行う。xcvコマンドは、外部から出力先のアドレスを変更するのに用いるコマンドである。
<機能構成>
図4は、実施例1に係る情報処理装置1の主要機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すようにプリンタドライバ21は、出力先変更要求通知手段211を含み、ポートモニター22は、ポートモニター変更受信手段221、ポートモニター設定変更手段222を含み、出力先変更アプリケーション23は、UI表示手段231、出力先変更要求受信手段232、ポートモニター変更通知手段233、印刷状態確認手段234、電源状態確認手段235を含む。
図4は、実施例1に係る情報処理装置1の主要機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すようにプリンタドライバ21は、出力先変更要求通知手段211を含み、ポートモニター22は、ポートモニター変更受信手段221、ポートモニター設定変更手段222を含み、出力先変更アプリケーション23は、UI表示手段231、出力先変更要求受信手段232、ポートモニター変更通知手段233、印刷状態確認手段234、電源状態確認手段235を含む。
以下、プリンタドライバ21、ポートモニター22、出力先変更アプリケーション23の順に機能を説明する。
プリンタドライバ21の出力先変更要求通知手段211は、ユーザーが印刷ボタンを押下したことを検知すると、出力先変更アプリケーション23に対して、出力先変更要求を行う。出力先変更要求はRPC(Remote Procedure Call)を用いて行われる。
次に、ポートモニター22(通信制御手段)のポートモニター変更受信手段221は、後述するポートモニター変更通知手段233から出力先の変更要求を受信する。このとき、ポートモニター変更受信手段221は、変更する出力先の情報も取得する。出力先の情報は、例えば、出力先のアドレスなどである。
ポートモニター設定変更手段222は、設定されている出力先からポートモニター変更受信手段221により受信された出力先に設定変更する。これより、出力先の設定変更が終了した後から印刷ジョブの出力先が変更されることになる。
次に、出力先変更アプリケーション23(出力先変更手段)のUI表示手段231は、プリンタドライバ21が非起動中であってもユーザーからの指示により、ユーザーに出力先を選択、又は、入力させるための出力先変更画面を表示部16に表示する。図5は、出力先変更画面の一例を示す図である。図5に示すように、「PrinterA」、「PrinterB」、「PrinterC」の中から1つをユーザーにより選択可能とする。また、UI表示手段231は、選択されたMFPを示す識別情報をポートモニター変更通知手段233に出力する。
なお、出力先変更画面において、MFPのアドレスをユーザーが直接入力したり、接続されているMFPを検索して、検索結果からユーザーが選択したりするようにしてもよい。また、UI表示手段231は、後述する出力先変更要求受信手段232から出力先変更画面の表示要求を受けた場合にも、出力先変更画面を表示部16に表示する。さらに、UI表示手段231は、付加的な機能として、印刷状態確認手段234、電源状態確認手段235からエラー通知を受けた場合は、エラー表示を行う。
図4に戻り、出力先変更要求受信手段232は、出力先変更要求通知手段211により出力先変更要求を受けた場合、UI表示手段231に対して出力先変更画面の表示要求を行う。
ポートモニター変更通知手段233は、UI表示手段231から取得した識別情報に対応するアドレスを、Windows(登録商標)で規定されているxcvコマンドを用いてポートモニター22に通知する。また、ポートモニター変更通知手段233は、出力先の識別情報とアドレスとを対応づけた情報を保持しておく。
印刷状態確認手段234は、ポートモニター22に設定されている出力先が使用されているか否かを判定する。印刷状態確認手段234は、出力先が印刷データを印刷している最中(使用中)だと判定した場合、UI表示手段231にエラー通知を行う。また、印刷状態確認手段234は、出力先が未使用だと判定した場合は、ポートモニター変更通知手段233にその旨通知する。
次に、出力先が印刷中であるか否かの判断について説明する。印刷状態確認手段234は、まず、MFPと通信を行ない印刷中のJob一覧を取得する。次に、取得した結果Jobが1つもなければ「印刷中ではない」と判断し、取得した結果Jobが1つ以上あれば「印刷中」と判断する。
これより、印刷中に出力先の変更を行う操作が発生した場合に、印刷データが途中から別のMFPに送信されてしまうなどの不都合を防止することができる。
電源状態確認手段235は、ポートモニター22に設定されている出力先と通信可能であるか否かを判定する。通信不可能な場合とは、例えば、出力先のMFPの電源がOFFであったり、ネットワークが遮断されていたりなどが考えられる。電源状態確認手段235は、出力先との通信が不可能であると判定した場合、UI表示手段231にエラー通知を行う。また、電源状態確認手段235は、出力先との通信が可能であると判定した場合、ポートモニター変更通知手段233にその旨通知する。
これより、ユーザーが出力先を変更した直後に印刷が行えないという不都合を防ぐことができる。
なお、通信可能か否かの判定は、情報処理装置とMFPとで双方向通信を行ない、情報処理装置からMFPの機器情報の取得要求を行うことでMFPの電源の状況を調べることで判定を行なう。
ここで、前述した印刷状態確認手段234及び/又は電源状態確認手段235により確認を行う場合、ポートモニター変更通知手段233は、印刷状態確認手段234及び/又は電源状態確認手段235により前述した通知を受けた場合に、ポートモニター22に変更通知を行う。これより、より確実かつ安全に出力先を変更することができる。
<動作>
図6は、情報処理装置1の出力先変更処理の一例を示すシーケンス図である。図6に示すように、ステップS11において、ユーザーは、出力先変更アプリケーション23を起動する。
図6は、情報処理装置1の出力先変更処理の一例を示すシーケンス図である。図6に示すように、ステップS11において、ユーザーは、出力先変更アプリケーション23を起動する。
ステップS12において、出力先変更アプリケーション23(UI表示手段231)は、ユーザーからの指示を受けると、出力先変更画面を表示部16に表示する。
ステップS13において、ユーザーは、印刷データの出力先を選択する。例えば、図5に示すような出力先変更画面の場合は、出力先を1つ選択してOKボタンを押下する。これより、出力先アプリケーション23は、選択された出力先を特定することができるようになる。
ステップS14において、出力先変更アプリケーション23(ポートモニター変更通知手段233)は、ユーザーにより選択された出力先のアドレスを、xcvコマンドを用いてポートモニター22に通知する。
ステップS15において、ポートモニター22は、設定されている出力先のアドレスを、出力先変更アプリケーション23からxcvコマンド経由で通知された出力先のアドレスに設定変更する。これより、次回以降の出力先は、変更後の出力先になる。
以上、プリンタドライバの動作上の制約を回避し、印刷の都度ではなく出力先を変更する必要があるとき、出力先変更操作を行うことを可能にする。つまり、印刷処理とは関係なく、ユーザーが所望のタイミングで印刷データの出力先を変更することができる。
次に、出力先変更アプリケーション23は、所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たすと判定された場合に、出力先のアドレスをポートモニター22に通知する。
図7は、実施例1における出力先の使用判定処理の一例を示すシーケンス図である。図7に示す処理において、図6に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
ステップS21において、出力先変更アプリケーション23(印刷状態確認手段234)は、ポートに設定されているMFPが印刷中であるかを確認し、ステップS22において、使用中(印刷中)だと判定した場合はステップS23に進み、未使用だと判定した場合はステップS14に進む。ステップS14以降は前述した通りである。
ステップS23において、UI表示手段231は、印刷状態確認手段234からエラー通知(使用中である旨の通知)を受けた場合、表示部16に変更できない旨を表示する。
また、図8は、実施例1における出力先の通信判定処理の一例を示すシーケンス図である。図8に示す処理において、図6に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
ステップS31において、出力先変更アプリケーション23(電源状態確認手段235)は、ポートに設定されているMFPと双方向通信を行ない、MFPの電源が入っているかを確認し、ステップS22において、電源OFFだと判定した場合はステップS33に進み、電源ONだと判定した場合はステップS14に進む。ステップS14以降は前述した通りである。
ステップS33において、UI表示手段231は、電源状態確認手段235からエラー通知(電源OFFである旨の通知)を受けた場合、表示部16に変更できない旨を表示する。
以上、実施例1によれば、印刷状態確認手段234を設けることで、MFPの印刷中に出力先の変更を行う操作が発生した場合に、印刷データが途中から別のMFPに送信されてしまうなどの不都合を防止することができる。また、電源状態確認手段235を設けることで、ユーザーが出力先を変更した直後に印刷が行えないという不都合を防ぐことができる。なお、印刷状態確認手段234、電源状態確認手段235は、いずれか一方を設けたり、両方設けたり、又は両方設けなかったりすることができる。
また、前述した印刷状態確認手段234は、出力先のMFPが印刷中であればエラー通知を行うようにしたが、エラー通知を行うのではなく出力先の印刷終了を待って、印刷終了後にポートモニター変更通知手段233に変更指示を行うようにしてもよい。
また、前述した電源状態確認手段235は、出力先のMFPが通信不可能であればエラー通知を行うようにしたが、エラー通知を行うのではなく出力先が通信可能になるのを待って、通信可能になった後にポートモニター変更通知手段233に変更指示を行うようにしてもよい。
次に、ユーザーが任意のタイミングで印刷データの出力先を変更するのではなく、従来どおりの動作を行うために、プリンタドライバから出力先変更アプリケーションへ出力先変更画面の表示指示を行う処理について説明する。
図9は、実施例1における出力先変更処理の別例を示すシーケンス図である。図9に示す処理において、図6に示す処理と同様の処理を行うものは同じ符号を付し、その説明を省略する。
ステップS41において、ユーザーが印刷ボタンを押下した場合、プリンタドライバ21にその旨通知される。
ステップS42において、プリンタドライバ21は、ユーザーが印刷ボタンを押下したことを通知されると、出力先変更アプリケーション23に対して、出力先変更要求を行う。この出力先変更要求はRPC(Remote Procedure Call)を用いて行われる。
ステップS12以降は前述した通りであって、ステップS15において出力先が変更されると、ステップS43においてプリンタドライバ21は、印刷設定画面を表示する。
これより、ユーザーは従来どおり印刷するときに出力先を変更することが可能となる。図9に示す例では、印刷設定画面を表示する前に、ステップS42の要求を出力先変更アプリケーション23に行ったが、このタイミングに限らず、ユーザーが印刷実行ボタンを押下した後で、実際に印刷データを送信する前にステップS42の要求を出力先変更アプリケーション23に行うようにしてもよい。
以上、実施例1によれば、出力先変更をプリンタドライバから独立したアプリケーションで行うようにした場合でも、ユーザーが印刷を行うときに出力先変更が可能になる。
[実施例2]
次に、実施例2に係る情報処理装置の機能について説明する。実施例2では、出力先変更アプリケーションは、スプーラを利用して印刷データの送信に用いられるポートを変更する。これより、出力先変更アプリケーションがインストールされた際、又はプリンタドライバが新たにインストールされた際、ユーザー自身がプリンタドライバのポートを出力先変更アプリケーションの専用ポートに設定する必要がなく、自動で専用ポートに設定変更することが可能になる。
[実施例2]
次に、実施例2に係る情報処理装置の機能について説明する。実施例2では、出力先変更アプリケーションは、スプーラを利用して印刷データの送信に用いられるポートを変更する。これより、出力先変更アプリケーションがインストールされた際、又はプリンタドライバが新たにインストールされた際、ユーザー自身がプリンタドライバのポートを出力先変更アプリケーションの専用ポートに設定する必要がなく、自動で専用ポートに設定変更することが可能になる。
また、実施例2におけるプリンタドライバは、複数の機種に対応するユニバーサルドライバやモバイルドライバを対象とする。
<機能概念>
図10は、実施例1に係る情報処理装置の機能の一例を示す概念図である。実施例2では図10に示すように、出力先変更アプリケーション31は、スプーラ32を利用して印刷データ送信に用いられるポートを変更することができる。つまり、プリンタドライバ33が、出力先変更アプリケーション31のインストール前はポートA35を用いていた場合でも、インストール後はポートA35から専用ポート25に自動で変更することが可能になる。
図10は、実施例1に係る情報処理装置の機能の一例を示す概念図である。実施例2では図10に示すように、出力先変更アプリケーション31は、スプーラ32を利用して印刷データ送信に用いられるポートを変更することができる。つまり、プリンタドライバ33が、出力先変更アプリケーション31のインストール前はポートA35を用いていた場合でも、インストール後はポートA35から専用ポート25に自動で変更することが可能になる。
また、新たにインストールされたプリンタドライバ33がデフォルト設定でポートAを用いていた場合でも、出力先変更アプリケーション31によってポートA35から専用ポート25に変更することが可能になる。
<機能構成>
図11は、実施例2に係る主要機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、情報処理装置は、出力先変更アプリケーション31、スプーラ32、プリンタドライバ33、ポートモニター34を含む。
図11は、実施例2に係る主要機能構成の一例を示すブロック図である。図11に示すように、情報処理装置は、出力先変更アプリケーション31、スプーラ32、プリンタドライバ33、ポートモニター34を含む。
次に、出力先変更アプリケーション31について説明するが、図4に示す機能と同様の機能は同じ符号を付し、その説明を省略する。ポート変更要求手段311は、図12に示すドライバリストを参照して、ドライバリストに含まれるプリンタドライバに対して、専用ポート25を用いるようスプーラ32に対してポート変更要求を行う。このとき、ポート変更要求手段311は、プリンタドライバの識別情報を含めたポート変更要求を行う。
図12は、ドライバリストの一例を示す図である。図12に示すように、専用ポートを用いるプリンタドライバがリスト化されている。なお、ドライバリストは、ポート変更要求手段311が保持しても良いし、外部のメモリに記憶されても良い。また、図11に示す例では、プリンタドライバ33は、ドライバリストに含まれるとする。
また、ポート変更要求手段311は、出力先変更アプリケーション31がインストールされた際、及び/又は新たにプリンタドライバがインストールされた際に、ポート変更要求を行うか否かの判定を行う。また、ポート変更要求手段311は、出力先変更アプリケーション31の外部に設ける構成にしても良い。
スプーラ32は、ポート変更要求手段311からポート変更要求を受けると、ポート変更要求に含まれるプリンタドライバ33に対して、専用ポート25が用いられるようポートの設定変更を行う。
プリンタドライバ33は、専用ポート25を用いるように変更された後は、専用ポート25に印刷データを送信する。
ポートモニター34は、プリンタドライバ33から送信された印刷データを専用ポート25に設定されている出力先アドレスに出力する。なお、出力先については、実施例1同様、出力先変更アプリケーション31により任意のタイミングで設定変更することができる。
<動作>
次に、実施例2におけるポート変更処理の動作について説明する。ポート変更処理は、出力先変更アプリケーションのインストール時と、新たにプリンタドライバがインストールされた時に行われる。
次に、実施例2におけるポート変更処理の動作について説明する。ポート変更処理は、出力先変更アプリケーションのインストール時と、新たにプリンタドライバがインストールされた時に行われる。
図13は、出力先変更アプリケーションのインストール時におけるポート変更処理の一例を示すフローチャートである。図13に示すように、ステップS51において、ポート変更要求手段311は、インストール済みのプリンタドライバの検索を行う。
ステップS52において、ポート変更要求手段311は、検索されたプリンタドライバが図12に示すドライバリストに含まれるか否かを判定する。つまり、出力先変更アプリケーションの専用ポートを用いるプリンタドライバ(対象ドライバ)であるか否かが判定される。ステップS52の判定結果がYES(対象ドライバ)であればステップS53に進み、判定結果がNO(非対象ドライバ)であればステップS54に進む。
ステップS53において、ポート変更要求手段311は、スプーラ32に対して、プリンタドライバの識別情報を含めたポート変更要求を行う。スプーラ32は、ポート変更要求に含まれるプリンタドライバに対して、プリンタドライバが用いるポートを専用ポートに設定変更する。
ステップS54において、ポート変更要求手段311は、インストール済みの全ドライバを検索したか否かを判定する。ステップS54の判定結果がYES(検索した)であればポート変更処理を終了し、判定結果がNO(全て検索していない)であればステップS51に戻る。
図14は、プリンタドライバのインストール時におけるポート変更処理の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、ステップS61において、ポート変更要求手段311は、プリンタドライバがインストールされたことを検知する。インストールの検知についてはポート変更要求手段311が行っても良いし、他に検知手段を設けて検知手段からポート変更要求手段311に検知されたことを通知されるようしても良い。
ステップS62において、ポート変更要求手段311は、インストールされたプリンタドライバがドライバリストに含まれるか否かを判定する。つまり、出力先変更アプリケーションの専用ポートを用いるプリンタドライバ(対象ドライバ)であるか否かが判定される。ステップS62の判定結果がYES(対象ドライバ)であればステップS54に進み、判定結果がNO(非対象ドライバ)であればポート変更処理を終了する。
次に、ステップS54において、図13に示す処理と同様の処理が行われ、インストールされたプリンタドライバのポートは専用ポートに設定される。
以上、実施例2によれば、ユーザー自身がプリンタドライバのポートを出力先変更アプリケーションに対応する専用ポートに設定する必要がなく、自動で専用ポートに設定変更することが可能になる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせて情報処理装置を構成することも可能である。
なお、実施例において説明した処理内容をプログラムとし、このプログラムをコンピュータに実行させて前述した処理を情報処理装置に実行させることも可能である。また、このプログラムを記録媒体に記録し、このプログラムが記録された記録媒体をコンピュータに読み取らせて、前述した処理を情報処理装置に実行させることも可能である。
1 情報処理装置
5、6 MFP
11 CPU
12 RAM
13 HDD
14 ネットワークI/F部
15 入力部
16 表示部
17 外部記憶装置I/F部
21、33 プリンタドライバ
22、34 ポートモニター
24、32 スプーラ
23、31 出力先変更アプリケーション
211 出力先変更要求通知手段
221 ポートモニター変更受信手段
222 ポートモニター設定変更手段
231 UI表示手段
232 出力先変更要求受信手段
233 ポートモニター変更通知手段
234 印刷状態確認手段
235 電源状態確認手段
311 ポート変更要求手段
5、6 MFP
11 CPU
12 RAM
13 HDD
14 ネットワークI/F部
15 入力部
16 表示部
17 外部記憶装置I/F部
21、33 プリンタドライバ
22、34 ポートモニター
24、32 スプーラ
23、31 出力先変更アプリケーション
211 出力先変更要求通知手段
221 ポートモニター変更受信手段
222 ポートモニター設定変更手段
231 UI表示手段
232 出力先変更要求受信手段
233 ポートモニター変更通知手段
234 印刷状態確認手段
235 電源状態確認手段
311 ポート変更要求手段
Claims (8)
- 複数の印刷装置に接続可能であり、プリンタドライバによって変換された印刷データを、ポートを介して印刷装置に出力する情報処理装置であって、
前記複数の印刷装置それぞれと該印刷装置のアドレスそれぞれとを対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の印刷装置を選択可能に表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示された前記複数の印刷装置から、印刷出力処理を実行させる印刷装置の指定を受け付ける指定受付手段と、
複数のポートから前記プリンタドライバが印刷装置に印刷データを送信するための専用ポートを割り当て、前記指定受付手段によって指定された印刷装置のアドレスを前記対応情報に基づいて判断し、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けるアドレス設定手段と、
を有し、
前記プリンタドライバは、前記変換された印刷データを、前記指定受付手段によって指定を受け付けた印刷装置へ、前記専用ポートを介して送信することを特徴とする情報処理装置。 - 前記専用ポートに対応付けられているアドレスに基づいて印刷装置が処理を実行中であるか否かを判定する印刷状態確認手段を有し、
前記アドレス設定手段は、
前記印刷状態確認手段によって処理が実行中と判定されなかったときに、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記指定受付手段によって指定を受け付けた印刷装置がネットワークを介して通信可能であるか否かを判定する確認手段を有し、
前記確認手段によって通信可能であると判定されたときに、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は複数のプリンタドライバを有し、
前記専用ポートを介して印刷データを送信するプリンタドライバを示すドライバリストを記憶するドライバリスト記憶手段と、
前記複数のプリンタドライバのうち所定のプリンタドライバが、前記ドライバリストに含まれるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって含まれると判断されたプリンタドライバが前記ポートを用いるように該プリンタドライバが用いるポートを前記専用ポートに変更するポート変更手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 複数の印刷装置に接続可能であり、プリンタドライバによって変換された印刷データを、ポートを介して印刷装置に出力する情報処理装置にインストールされるプログラムであって、
前記複数の印刷装置それぞれと該印刷装置のアドレスそれぞれとを対応付けた対応情報を記憶する記憶手段と、
前記複数の印刷装置を選択可能に表示する表示手段と、
前記表示手段によって表示された前記複数の印刷装置から、印刷出力処理を実行させる印刷装置の指定を受け付ける指定受付手段と、
複数のポートから前記プリンタドライバが印刷装置に印刷データを送信するための専用ポートを割り当て、前記指定受付手段によって指定された印刷装置のアドレスを前記対応情報に基づいて判断し、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けるアドレス設定手段と、
として前記情報処理装置を機能させ、
前記プリンタドライバは、前記変換された印刷データを、前記指定受付手段によって指定を受け付けた印刷装置へ、前記専用ポートを介して送信することを特徴とするプログラム。 - 前記専用ポートに対応付けられているアドレスに基づいて印刷装置が処理を実行中であるか否かを判定する印刷状態確認手段として前記情報処理装置を機能させ、
前記アドレス設定手段は、
前記印刷状態確認手段によって処理が実行中と判定されなかったときに、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。 - 前記指定受付手段によって指定を受け付けた印刷装置がネットワークを介して通信可能であるか否かを判定する確認手段として前記情報処理装置を機能させ、
前記確認手段によって通信可能であると判定されたときに、前記判断したアドレスを前記専用ポートに対応付けることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。 - 前記情報処理装置は複数のプリンタドライバを有し、
前記情報処理装置を、
前記専用ポートを介して印刷データを送信するプリンタドライバを示すドライバリストを記憶するドライバリスト記憶手段と、
前記複数のプリンタドライバのうち所定のプリンタドライバが、前記ドライバリストに含まれるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段によって含まれると判断されたプリンタドライバが前記ポートを用いるように該プリンタドライバが用いるポートを前記専用ポートに変更するポート変更手段と、
として機能させることを特徴とする請求項5に記載のプログラム。
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