以下、本発明の一実施形態に係る撮像装置ついて説明する。撮像装置100は、図1の概略図に示すように、第1撮像部110及び第2撮像部130を有し、ネットワーク180を介してガイドサーバ190に接続されている。第1撮像部110の光軸と第2撮像部130の光軸とは、互いに平行になるように構成されている。撮像装置100の方向及び画角が管理されていれば、第1撮像部110と第2撮像部130の互いの光軸は必ずしも平行でなくとも良い。
撮像装置100は、ガイドサーバ190からガイド情報を取得することができる。第1撮像部110は、第1画像データα(図5A参照)を取得する。第1画像データαは、ユーザによって記録される画像データであって、ユーザが印刷したり配信したり拡大して鑑賞したりするための高画質な画像データである。一方、第2撮像部130は、第1撮像部110よりも広画角の撮像部であって、第2画像データβ(図5B参照)を取得する。第2画像データβは、第1画像データαの領域に対応する領域を含む画像データである。したがって、第2画像データβから第1画像データα相当の領域を抽出すると、比較的低画素になる場合がある。しかしながら、後述するように記録用ではない用途において、画素数はそれほど必要ではない。また、第2画像データβの画素数は、最初から少なめでも良い。また、第1撮像部110と第2撮像部130は、それぞれズーム機能を有していても良い。しかしながら、撮像装置100が第1撮像部110をズーム操作する場合、第2画像データβが第1画像データα相当の領域を探索可能なほどの領域を有するために、第1撮像部110と第2撮像部130とを連携して使用する場合、第2撮像部130の画角は広角である方が良い。対応する領域の画像データは、ガイドサーバ190へ送信される。ガイドサーバ190は、ガイド情報を格納している。ガイド情報は、例えば、第1画像データαの撮影方法のガイドや被写体の位置を特定する地図情報などである。
図2は、撮像装置100の構成例である。撮像装置100は、第1撮像部110と、第2撮像部130と、制御部120と、記憶部140と、記録部150と、再生部160aと、指定部160bと、通信部170とを有する。
制御部120は、例えばCPUであり、対応画像選択部120aと、表示制御部120bと、通信制御部120cとを有する。対応画像選択部120aは、第2画像データβの領域内から第1画像データαに対応する領域を選択する。表示制御部120bは、再生部160aにおいて画像を再生するための制御を行う。また、表示制御部120bは、ガイド情報を再生部160aで再生するための制御を行う。通信制御部120cは、通信部170を制御して撮像装置100とガイドサーバ190との通信のための制御を行う。
第1撮像部110は、図示しない被写体から発せられる光を図示しない受光面により受光して像を形成し、像に基づく画像データ(第1画像データα)を生成する。第2撮像部130は、第1撮像部110と同様にして第2画像データβを生成する。
記憶部140は、例えばDRAMであり、第1撮像部110によって取得された第1画像データα及び第2撮像部130によって取得された第2画像データβを一時的に記憶する。記録部150は、例えばフラッシュメモリであり、画像データやガイド情報といった各種のデータを記録している。再生部160aは、例えば液晶ディスプレイであり、画像データを再生する。
指定部160bは、例えばタッチ式の入力部であって、再生部160aに重ねて配されている。指定部160bは、例えば第1撮像部110による撮影を実行させるための撮影指示の入力、第2画像データβの領域内の第1画像データαに対応する領域を指定する指示の入力、各撮像部の撮影パラメータの入力に用いられる。ここで、撮影パラメータは、例えば、第1撮像部110の露出値である。なお、第1撮像部110の撮影パラメータと第2撮像部130の撮影パラメータとは、別の値であっても良い。
図3Aは、撮像装置100の使用例を示す図である。撮像装置100は、第1撮像部110により第1画像データαを取得して再生部160aに再生した後、再生部160aに撮影スイッチPと、情報取得スイッチQと、操作スイッチRとを表示させる。各スイッチは、機械式のスイッチでも良い。指定部160bにより、再生部160aに表示された各スイッチへのタッチが検出されると、各スイッチに対応する動作が実行される。
撮影スイッチPへのタッチを検出したとき、撮像装置100は、図3Bに示すように第1撮像部110により第1画像データαを取得する。
情報取得スイッチQへのタッチを検出したとき、撮像装置100は、ガイドサーバ190からガイド情報を取得するための操作を行う。すなわち、撮像装置100は、第2撮像部130により第2画像データβを取得する。その後、撮像装置100は、第2画像データβの取得時の第1撮像部により取得された第1画像データαに対応する第2画像データβ内の領域の情報を選択し、選択された領域の情報をガイドサーバ190に転送する。その後、撮像装置100は、ガイドサーバ190からガイド情報を受信して再生部160aに再生する。なお、撮像装置100は、図3Cに示すように、選択した領域の情報として色情報や距離情報などを含む転送情報βaをガイドサーバ190に転送しても良い。選択した領域のような外部への通信を前提とした画像データは、通信の負荷を軽くするために、小さな画像サイズである方が良い。そのため、第2画像データβから特定の領域を絞り込むべく、撮像装置100は、画像特定のタッチ操作などにより通信に利用する領域をさらに限定できるようにしても良い。
操作スイッチRへのタッチが検出されたとき、撮像装置100は、操作スイッチRに対応する各撮像部の撮影パラメータを操作する。
ユーザは、まず、操作スイッチRを操作して、各撮像部の撮影パラメータを設定する。例えば、高画質の画像データを取得したいとき、ユーザは、撮影スイッチPを操作する。このとき、撮像装置100は、第1画像データαを取得する。また、ユーザは、再生部160aにおいて再生されている第1画像データαの再生画像を見ながら、被写体のより詳しい情報が欲しいと考えたときに、情報取得スイッチQを操作する。このとき、撮像装置100はガイド情報を再生する。
ガイド情報の検索キーとなる第2画像データβ内の第1画像データαに対応する領域は、対応画像選択部120aにより、例えば図4、及び図5A、図5Bに示すように算出することで探索される。この探索手法は一例である。もちろん、撮像装置100は、各画像データの色や形状、特徴点など類似度を分析して、第2画像データβから対応する領域を選択しても良い。
算出は、画角の水平方向であるx方向と、画角の垂直方向であるy方向について行われる。x方向とy方向との算出方法は同一のために、第1実施形態では、x方向についての算出の手法について説明し、y方向についての説明を省略する。
第1撮像部110の光軸と第2撮像部130の光軸との水平方向の間隔をXcsとする。また、各撮像部のレンズの中心から被写体までの距離は十分に遠いとする。このとき、第1撮像部110及び第2撮像部130から光軸方向の被写体までの距離は、近似的にほぼ同一とみなされる。この距離をLfとする。距離Lfは、第2撮像部130が位相差検出画素を有するように構成されているのであれば、位相差検出画素によって検出される位相差から検出できる。また、距離Lfは、第2撮像部130のレンズの焦点位置から検出することができる。また、第2撮像部130の画角をθsとする。このとき、距離Lfにおける第2撮像部130の水平画角の端から第2撮像部130の光軸までの水平方向の間隔Xは、X=Lftan(θs/2)と表すことができる。
距離Lfだけ離れた被写体を第1撮像部110の光軸中心でとらえているとすると、被写体から発せられる光は第2撮像部130の図示しないレンズを通って、第2撮像部130の受光面Sの中心からXcs´だけ離れた位置に像を形成する。このとき、Xcs´は、Xcs´=(f/Lf)×Xcsとして算出される。fは、画角θsに相当する第2撮像部130の焦点距離である。Xcs´により、図5Bに示すように第2撮像部130の画角に含まれる第1撮像部110に対応する領域の中心位置A´が算出される。さらに、第1画像データαの水平方向の大きさの半分Xc´は、第1撮像部110の画角θcを用いて、Xc´=ftan(θc/2)として算出される。
図5Bに示す第2画像データβのx方向において、図5Aに示す第1画像データαの中心位置Aに対応する位置は、第2画像データβの中心位置BからXcs´だけずれた位置A´である。また、第2画像データβ内の第1画像データαに対応する領域の水平方向の大きさは、図5Bに示すように、中心位置A´から左右方向にXc´だけ広がった大きさである。
同様の計算をy方向についても行うことで、第2画像データβ内の第1画像データαに対応する領域を探索することができる。もちろん、撮像装置100は、各画像データの類似度、上述の式で説明した方式を併用しても良いし、どちらかを補助的に使っても良いし、一方のみを用いても良い。また、撮像装置100は、指定部160bがタッチを検出した結果を対応する領域として反映させても良い。
撮像装置100の動作例を図6に示す。制御部120は、撮像装置100の制御を開始して、撮影モードを選択するか否かを判定する(ステップS101)。撮影モードを選択しないと判定するとき(ステップS101でNOのとき)、制御部120は、その他のモードを選択する。その他のモードは、例えば、再生モードである。一方、撮像モードを選択すると判定するとき(ステップS101でYESのとき)、制御部120は、第1撮像部110及び第2撮像部130による撮像を開始する(ステップS102)。第1撮像部110により取得された第1画像データαは、記憶部140に一時的に記憶される。その後、制御部120は、記憶部140に記憶されている第1画像データαを読み出して、読みだした第1画像データαをスルー画として再生部160aに再生する(ステップS103)。
ステップS103の後、制御部120は、再生しているスルー画に対応するガイド情報が記録部150に記録されているか否かを判定する(ステップS104)。ガイド情報が記録部150に記録されていると判定するとき(ステップS104でYESのとき)、制御部120は、記録部150からガイド情報を読み出し、ガイド情報とスルー画とを並べて再生部160aに表示させる(ステップS105)。
再生部160aにガイド情報を表示した後若しくはガイド情報が記録部150に記録されていなかったと判定するとき(ステップS104でNOのとき)、制御部120は、図3Aに示すように、再生部160aに撮影スイッチP、情報取得スイッチQ及び操作スイッチRを表示させる(ステップS107)。その後、制御部120は、操作スイッチRへのタッチを検出したか否かを判定する。(ステップS108)。操作スイッチRへのタッチを検出したと判定するとき(ステップS108でYESのとき)、制御部120は、操作スイッチRに対応した撮影パラメータを変更する(ステップS109)。撮影パラメータを変更した後、若しくは、操作スイッチRへのタッチが検出されなかったと判定するとき、制御部120は、撮影スイッチPへのタッチが検出されたか否かを判定する(ステップS111)。撮影スイッチPへのタッチが検出されたと判定するとき(ステップS111でYESのとき)、制御部120は、第1撮像部110により第1画像データαを取得する(ステップS112)。一方、撮影スイッチPへのタッチが検出されなかったと判定するとき(ステップS111でNOのとき)、制御部120は、情報取得スイッチQへのタッチが検出されたか否かを判定する(ステップS113)。情報取得スイッチQへのタッチが検出されたと判定するとき(ステップS113でYESのとき)、制御部120は、第2画像データβを取得する(ステップS114)。その後、制御部120は、第1画像データαに対応する第2画像データβ内の領域を選択して、選択した第2画像データβ内の領域の画像データをガイドサーバ190に転送する(ステップS115)。ガイドサーバ190は、受信した画像データをキーとしてガイド情報を検索する。このように、第2画像データβは、ガイド情報を取得するために、記録鑑賞用の第1画像データαと異なる特性を有する。第1画像データαは、撮影した画像データの鑑賞に用いるために、ディティールや階調や色調表現などの感性的な美しさの表現に必要な情報を有している。一方、第2画像データβは、取扱が容易な情報量で、コントラストや色情報が明確である方が良い。また、第2画像データβは、距離情報や大きさ情報のような副次情報を付加されていることが望ましい場合がある。本実施形態に係る撮像装置100は、このような動作をすることにより、ガイド情報を取得するための第2画像データβを簡単に取得することができる。なお、距離情報は、2つの撮像部による撮像結果から三角測量を用いて取得しても良いし、各撮像部の受光面(撮像素子)に距離測定センサを内蔵して、距離測定センサの結果を利用しても良い。被写体との距離及び画角情報などによって、対象物の大きさなどが判定される。
情報取得スイッチQへのタッチが検出されなかったと判定するとき(ステップS113でNOのとき)、制御部120は、ガイドサーバ190からガイド情報を受信したか否かを判定する(ステップS121)。ガイド情報を受信しなかったと判定するとき(ステップS121でNOのとき)、制御部120は、処理をステップS101に戻す。一方、ガイドサーバ190からガイド情報を受信したと判定するとき(ステップS121でYESのとき)、制御部120は、ガイド情報を再生部160aに表示させる。受信したガイド情報が複数の場合、制御部120は、再生部160に複数のガイド情報をタイトルなどの一覧として表示させる(ステップS122)。その後、制御部120は、いずれかのガイド情報のタイトルなどが指定部160bにより選択されたとき、選択されたガイド情報を再生部160に詳細に表示させる(ステップS123)。
以上、本発明の一実施形態の撮像装置100は、高画質の画像データ記録用の撮像部とガイド情報取得用の撮像部との2つの撮像部を有する。これらの撮像部で同じ被写体を撮像することにより、目的に応じて最適化された複数の画像データを取得することができる。
また、ガイド情報の探索は、第1画像データαと同じ画角の第2画像データβを用いて行われることが望ましい。このため、本発明の一実施形態では、第1画像データαに対応する第2画像データβ内の領域をガイドサーバ190に送信するようにしている。これにより、第1画像データと第2画像データの画角を一致させ、より精度の高いガイド情報を取得することができる。
次に、本発明の一実施形態の第1変形例に係る撮像装置100について説明を行う。なお、第1変形例の構成及び使用例は、前述の実施形態と同一であるため、その説明を省略する。前述の一実施形態の撮像装置100は、第1画像データαの全領域に対応する第2画像データβ内の領域の探索を行っている。これに対し、第1変形例の撮像装置100は、第1画像データα内の所定の領域に対応する第2画像データβ内の領域の探索を行う。
第1変形例に係る撮像装置100の動作例を説明する。なお、第1実施形態と同一処理については説明を省略する。
ステップS115において、制御部120は、記憶部140から第2画像データβの取得時の第1画像データαを読み出して再生部160aに再生する。その後、指定部160bにより、該取得時の第1画像データα内の所定の領域が選択されたとき、制御部120は、選択された所定の領域に対応する第2画像データβの領域の情報をガイドサーバ190に転送する。第2画像データβの領域は、選択された所定の領域の中心位置と第1画像データαの中心位置とのずれ量及び選択された所定の領域の大きさを検出することにより、図4、及び図5A、図5Bで示した方法によって選択することができる。
以上、本発明の第1実施形態の第1変形例における撮像装置100は、第2画像データβ内の第1画像データαに対応する領域から、さらに、より小さな領域を選択することができる。ユーザは、第1画像データα内のより限定された領域についてのガイド情報を取得することができる。より小さな限定された領域の情報をガイドサーバ190に転送することで、通信されるデータ容量はさらに減少する。これによってさらなる通信の高速化が期待される。さらに、撮像装置100は、転送する第2画像データβの領域をさらにリサイズすることで、データ量を減らして、通信の高速化を図っても良い。
次に、本発明の一実施形態の第2変形例に係る撮像装置200について説明する。撮像装置200は、図7Aに示す写真画像撮像部210(外付けカメラ)と図7Bに示す環境分析用撮像部220とを有している。写真画像撮像部210は、図7Cに示すように、アタッチメント230を介して環境分析用撮像部220に着脱可能に構成されている。写真画像撮像部210の装着時には、環境分析用撮像部220の光軸と写真画像撮像部210の光軸とは互いに平行になる(ねじれの位置にない)ように取り付けられる。環境分析用撮像部220は、例えばスマートフォンである。
写真画像撮像部210は、例えば無線LANなどで環境分析用撮像部220と通信可能な撮像部であって第1撮像部110を有し、第1画像データαを取得する。写真画像撮像部210は、例えばズーム操作を行うためのコントロールリングを有している。一方、環境分析用撮像部220は、第2撮像部130を有し、第2画像データβを取得し、第2画像データβをガイドサーバ190に転送して、第1画像データαに対するガイド情報を取得する。なお、ユーザは、写真画像撮像部210を単体で用いても良い。
図8は、図7A、図7B、図7Cで示した撮像装置200の詳細な構成例を示す図である。なお、図8において図2と対応する構成については図2と同一の参照符号を付している。
写真画像撮像部210は、第1撮像部110と、制御部1と、コントロールリング操作判定部5と、記録部4と、通信部6とを有する。
第1撮像部110は、レンズ26と、撮像素子2とを有する。レンズ26は、被写体からの光を撮像素子2に入射させる。撮像素子2は、レンズ26によって受光された光から第1画像データαを生成する。
制御部1は、例えば、集積回路で構成され、撮像制御部1eと、機器情報部1dと、通信制御部1fとを有する。撮像制御部1eは、記録部34に記録される所定の制御データやプログラムに基づいてレンズ26の駆動を制御してピント等を制御する。機器情報部1dは、第1撮像部110の機種情報、例えば画角やアスペクト比などを記憶している。通信制御部1fは、通信部6を制御して写真画像撮像部210と環境分析用撮像部220との通信のための制御を行う。
コントロールリング操作判定部5は、例えばレンズ26のズーム操作のための回転可能なリング操作部材であるコントロールリング5aの操作を判定する。また、コントロールリング操作判定部5は、操作スイッチなどの操作も判定するように構成されていても良い。記録部4は、第1撮像部110により取得された第1画像データα及び写真画像撮像部210の動作に必要なプログラムを記録している。また、記録部4は、接続先DB(データベース)4bを有している。接続先DB4bは、環境分析用撮像部220との無線接続のための認証情報などを記録している。
一方で、環境分析用撮像部220は、第2撮像部130と、制御部31と、記録部34と、記憶部41と、撮像用通信部36と、ネットワーク用通信部37と、場所検出部33と、方位センサ35と、音声取得部39と、時計40と、再生部160aと、指定部160bとを有する。
制御部31は、記録部34に記憶されたプログラムなどに基づいて動作し、対応画像選択部120aと、表示制御部31iと、撮像用通信制御部31dと、ネットワーク用通信制御部31hと、アクセス制御部31gとを有する。
対応画像選択部120aは、通信により取得した第1撮像部110の画角やアスペクト比の情報を読み込んで、第2撮像部130により取得した第2画像データβ内の領域から、第1画像データαの領域に対応する領域の画像データを選択する。表示制御部31iは、撮像用通信制御部31dが取得した第1画像データα、ガイド情報DB(データベース)34bに記録されているガイド情報を再生部160aに再生するための処理を行う。撮像用通信制御部31dは、撮像用通信部36を制御して環境分析用撮像部220と写真画像撮像部210との通信のための制御を行う。ネットワーク用通信制御部31hは、ネットワーク用通信部37を制御して環境分析用撮像部220とガイドサーバ190との通信のための制御を行う。アクセス制御部31gは、環境分析用撮像部220とガイドサーバ190とのアクセスの際の認証を行う。
記録部34は、ガイド情報DB34bと、第1画像データDB34cとを有する。ガイド情報DB34bは、ガイドサーバ190から受信されたガイド情報を格納するためのデータベースである。第1画像データDB34cは、写真画像撮像部210により取得した第1画像データαを記録する。記憶部41は、写真画像撮像部210により取得したスルー画(第1画像データα)を一時的に記憶する。
場所検出部33は、例えばGPSであり、環境分析用撮像部220の現在の位置を検出する。方位センサ35は、例えば電子コンパスであり、環境分析用撮像部220の現在の方位を検出する。音声取得部39は、マイクロホンなどであり、外部から入力された音声を電気信号に変換して取得する。時計40は、各種の時間を計測する。
ガイドサーバ190は、ガイド情報DB24bと、アクセス判定部24cと、検索部24dと、制御部24eとを有する。アクセス判定部24cは、環境分析用撮像部220とガイドサーバ190とのアクセスの認証を行う。検索部24dは、第2画像データβ内の領域の第1画像データαの領域に対応する領域の画像データを検索キーとして、ガイド情報DB(データベース)24bからガイド情報を検索する。制御部24eは、ガイド情報の検索若しくは送信などの制御を行う。
写真画像撮像部210は、環境分析用撮像部220と連携して動作する。写真画像撮像部210の動作例を図9を使用して説明する。また、連携して動作する写真画像撮像部210の動作例を図10A及び図10Bを使用して説明する。
制御部1は、まず、写真画像撮像部210の電源がONであるか否かを判定する(ステップS201)。写真画像撮像部210の電源がONではなかったと判定するとき(ステップS201でNOのとき)、制御部1は、電源をOFFにする。一方、環境分析用撮像部220の電源がONであったと判定するとき(ステップS201でYESのとき)、制御部1は、撮影モードが選択されるか否かを判定する(ステップS202)。撮影モードが選択されなかったとき(ステップS202でNOのとき)、制御部1は、再生モードが選択されたか否かを判定する(ステップS231)。再生モードが選択されなかったと判定するとき(ステップS231でNOのとき)、制御部31は、処理をステップS201に戻す。一方、再生モードが指定されたと判定するとき(ステップS231でYESのとき)、制御部1は、画像データを再生部160aに再生するために、記録部4に記録された第1画像データαを通信部6を介して環境分析用撮像部220に送信する(ステップS232)。
ところで、撮影モードが選択されたと判定するとき(ステップS202でYESのとき)、制御部1は、撮像を開始して第1画像データαをスルー画用の画像データとして取得して通信部6を介して環境分析用撮像部220へ送信する(ステップS203)。その後、制御部1は、コントロールリング操作判定部5により、コントロールリング5aの操作があったか否かを判定する(ステップS204)。この操作は、例えば写真画像撮像部(外付けカメラ)210側の撮影パラメータを変更するための操作である。撮影パラメータは、例えばシャッタースピードである。ここでは、写真画像撮像部210の撮影パラメータの変更を例示するが、コントロールリング5aの操作によって環境分析用撮像部220における露出補正などの変更がなされても良い。コントロールリング操作判定部5の操作がなされたと判定するとき(ステップS204でYESのとき)、制御部1は、写真画像撮像部210のコントロールリング5aの操作に応じて撮影パラメータを変更する(ステップS205)。一方、コントロールリング5aの操作がなされなかったと判定するとき(ステップS204でNOのとき)、制御部1は、処理をステップS211に移行させる。そして、制御部1は、環境分析用撮像部220がガイド情報を要求しているか否かを判定する(ステップS211)。ガイド情報を環境分析用撮像部220が要求していると判定するとき(ステップS211でYESのとき)、制御部1は、環境分析用撮像部220がガイド情報を取得するために必要な情報、ここでは、写真画像撮像部210の画角若しくはアスペクト比などの情報を機器情報部1dから取得して環境分析用撮像部220へ送信する(ステップS212)。その後、制御部1は、環境分析用撮像部220から操作信号を受信したか否かを判定する(ステップS213)。操作信号は、例えば、写真画像撮像部210の撮影パラメータ、例えばピント、露出値、絞り値、感度などを環境分析用撮像部220での操作により制御するための信号である。環境分析用撮像部220から操作信号を受信したと判定するとき(ステップS213でYESのとき)、制御部1は、環境分析用撮像部220からの操作信号に応じた制御を行う(ステップS214)。ステップS214の後若しくは、環境分析用撮像部220から操作信号を受信しなかったと判定するとき(ステップS213でNOのとき)、環境分析用撮像部220から撮影操作のための信号を受信したか否かを判定する(ステップS221)。環境分析用撮像部220から撮影操作のための信号を受信したと判定するとき(ステップS221でYESのとき)、制御部1は、画像記録用の撮影によって第1画像データαを取得する(ステップS222)。ステップS222の後、制御部1は、撮影により取得した第1画像データαを記録部4に記録する(ステップS223)。
一方、環境分析用撮像部220は、図9に示した写真画像撮像部210の動作と並行して、図10A及び図10Bに示すように制御を開始する。制御部31は、写真画像撮像部210との通信がなされているか否かを判定する(ステップS301)。写真画像撮像部210との通信がなされていないと判定するとき(ステップS301でNOのとき)、制御部31は、その他のモードを選択する。その他のモードとは例えば、再生モードなどである。再生モードでは、第1画像データDB34cに記録されている第1画像データαを再生する。一方、写真画像撮像部210との通信がなされていると判定するとき(ステップS301でYESのとき)、制御部31は、環境分析用撮像部220へのアタッチメント230の取り付け位置を検出する。すなわち、制御部31は、環境分析用撮像部220の光軸と、写真画像撮像部210の光軸との間隔を、水平方向x及び垂直方向yについてそれぞれ検出する。その後、制御部31は、スルー画(第1画像データ)を写真画像撮像部210から撮像用通信部36を介して受信したか否かを判定する(ステップS303)。スルー画を受信しなかったと判定するとき(ステップS303でNOのとき)、制御部31は、処理をステップS301に戻す。一方、スルー画を受信したと判定するとき(ステップS303でYESのとき)、制御部31は、受信しているスルー画に対応するガイド情報がガイド情報DB34bに記録されているか否かを判定する(ステップS304)。ガイド情報がガイド情報DB34bに記録されていると判定するとき(ステップS304でYESのとき)、制御部31は、再生部160aにスルー画を再生し、ガイド情報を表示する(ステップS305)。なお、制御部31は、ガイド情報と同時に、パラメータを再生部160aに表示しても良い。一方、ガイド情報がガイド情報DB34bに記録されていなかったと判定するとき(ステップS304でNOのとき)、制御部31は、再生部160aにスルー画を再生する(ステップS306)。ステップ305及びステップS306の後、制御部31は、再生部160aに撮影スイッチP、情報取得スイッチQ及び操作スイッチRを表示させる(ステップS307)。その後、制御部31は、操作スイッチRから操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS308)。操作スイッチRから操作信号が入力されたと判定するとき(ステップS308でYESのとき)、制御部31は、操作スイッチRに対応した操作信号を、撮像用通信部36を介して写真画像撮像部210に送信する(ステップS309)。その後、制御部31は、写真画像撮像部210のコントロールリング操作判定部5の操作に対応した操作信号を、写真画像撮像部210から撮像用通信部36を介して受信したか否かを判定する(ステップS310)。ここでの操作信号は、例えば、ズームの操作である。コントロールリング操作判定部5の操作に対応した操作信号を、写真画像撮像部210から撮像用通信部36を介して受信したと判定するとき(ステップS310でYESのとき)、制御部31は、受信した操作信号に基づいた制御を行う(ステップS311)。その後、制御部31は、撮影スイッチPから操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS312)。撮影スイッチPから操作信号が入力されたと判定するとき(ステップS312でYESのとき)、制御部31は、撮像操作のための信号を撮像用通信部36を介して写真画像撮像部210に送信する(ステップS313)。撮像操作のための信号の送信により、写真画像撮像部210において、第1画像データαが取得される。その後、制御部31は、情報取得スイッチQが操作されたことを示す情報取得信号が入力されたか否かを判定する(ステップS314)。情報取得信号が入力されたと判定するとき(ステップS314でYESのとき)、制御部31は、第2画像データβを取得する(ステップS315)。さらに、制御部31は、写真画像撮像部210より撮像用通信部36を介して第1撮像部の画角若しくはアスペクト比の情報を取得し、記憶部41より第2画像データβの取得時のスルー画(第1画像データα)を読み出して、第2画像データβ内の領域から第1画像データαの領域に対応する領域を選択する(ステップS316)。その後、制御部31は、該対応する領域若しくは、該対応する領域を分析した色情報や距離情報などをネットワーク用通信部37を介して、ガイドサーバ190に転送する(ステップS317)。このように、第2画像データβは、ガイド情報を取得するために、記録鑑賞用の第1画像データαと異なる特性を有する。第1画像データαは、撮影した画像データの鑑賞に用いられるために、ディティールや階調や色調表現などの感性的な美しさの表現に必要な情報を有している。一方、第2画像データβは、取扱が容易な情報量で、コントラストや色情報を明確に有している方が良い。また、第2画像データβは、距離情報や大きさ情報のような副次情報を付加されていても良い。本実施形態に係る撮像装置100は、上述のようなガイド情報を取得するための第2画像データβを簡単に得ることができる。なお、距離情報は、2つの撮像部による撮像結果から三角測量を用いることで取得しても良いし、若しくは、各撮像部の受光面である撮像素子に距離測定センサを内蔵させて、距離測定センサの結果を利用しても良い。被写体との距離及び画角情報によって、対象物の大きさなどが判定される。第2変形例では、この第2画像データβを得るために、新たな撮像部をアタッチメント230に取り付けずに、環境分析用撮像部(スマートフォン)220が内蔵する第2撮像部130を利用する。内蔵された第2撮像部130は、無線による撮影用通信の省略などの通信時の接続の簡易さ(ネゴシエーションなどが不要)や、容易さにおいて、撮像部を新たに外付けするより格段に優れている。もちろん、環境分析用撮像部220(スマートフォン)の第2撮像部130は、記録用途として単体で使用することができる。ユーザは、環境分析用撮像部220を単体で使用しているか、写真画像撮像部210と連携して使用しているか否かを、環境分析用撮像部220の再生部160aに再生されているスルー画の画質から判断することができる。なお、写真画像撮像部(外付けカメラ)210がズームした場合若しくは写真画像撮像部210のレンズを交換した場合、環境分析用撮像部220に内蔵された第2撮像部130の画角が写真画像撮像部210の画角を含むように、環境分析用撮像部220は、広角側に画角を広げる制御を行っても良い。もちろん、写真画像撮像部210(外付けカメラ)のズーム操作に連携して環境分析用撮像部220のズーム操作を行うようにしても良い。その後、制御部31は、ガイドサーバ190からガイド情報を受信したか否かを判定する(ステップS318)。ガイド情報を受信しなかったと判定するとき(ステップS318でNOのとき)、制御部31は、処理をステップS301へ戻す。一方、ガイド情報を受信したと判定するとき(ステップS318でYESのとき)、制御部31は、受信したガイド情報が複数であれば、複数のガイド情報のタイトルなどを再生部160aに一覧表示する(ステップ319)。そして、一覧表示されたガイド情報のタイトルなどが選択されたか否かを判定する(ステップS320)。タイトルなどが選択されたと判定するとき(ステップS320でYESのとき)、制御部31は、選択されたガイド情報を詳細に表示する(ステップS321)。タイトルなどが選択されなかったと判定するとき(ステップS320でNOのとき)、制御部320は、処理をステップS301へ戻す。
以上、本発明の第2変形例に係る撮像装置200は、写真画像撮像部210と、環境分析用撮像部220とが分離可能に接続している。ユーザは、写真画像撮像部210により第1画像データαを取得して、環境分析用撮像部220の再生部160aから見ることができる。そして、ユーザは、環境分析用撮像部220により取得された第2画像データβにより第1画像データαのガイド情報を再生部160aから見ることができる。また、ユーザは、各撮像部を単体で動作させることもできる。なお、すでに説明したズーム操作の連携のように、ユーザによって写真画像撮像部210の撮影パラメータ、例えば、ズーム操作、露出補正、ピント位置、その他の画像処理などが操作された場合、環境分析用撮像部220のパラメータの操作が連動することが好ましい。例えば、ユーザは、写真画像撮像部210で赤い花を狙っており、その花の色を再現するような露出制御の操作を行っているとき、環境分析用撮像部220において露出制御がなされていないためにその赤色を判定できない場合がある。このような場合、撮像装置100は、ユーザのタッチ操作などを判定して、写真画像撮像部210の制御と環境分析用撮像部220の露出制御を連携させたい部分を絞り込めるようにしても良い。また、本発明の各実施形態に係る撮像装置について、撮影の用途についての説明が重点的にされている。しかしながら、本発明の各実施形態は、ガイド情報を得ながら、対象物をきれいな画質で観察する用途に対しても活用可能であることは言うまでもない。例えば、望遠鏡などの遠くの物を見るための機器若しくはそのシステム、または、顕微鏡などの近くのものを見るための機器若しくはそのシステムに対しても、本発明は適用可能であることは言うまでもない。さらに、監視カメラ、検査装置若しくは医療用の機器やそのシステムに対しても、本発明は適用可能である。さらに、上述の観察する用途の機器若しくはそのシステムでも、観察用の撮像部と情報取得用の撮像部と別途設けても良いことは言うまでもない。
加えて、上述した実施形態における撮像装置による各処理は、何れも実行させることができるプログラムとして記憶しても良い。このプログラムは、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。