JP5777289B2 - 像加熱装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、レーザビームプリンタ、ファクシミリ或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の画像形成装置に用いられるトナー像を定着する定着装置等の像加熱装置に関する。定着装置は、電子写真方式、静電記録方式、磁気記録方式等の適時の画像形成プロセスに用いられる。すなわち、定着装置は、加熱溶融性の樹脂等よりなるトナーを用いて、記録材の面に転写方式若しくは直接方式で目的の画像情報に対応して形成された未定着トナー像を、記録材面上に永久固着画像として加熱定着処理する方式の装置である。尚、記録材としては、紙、印刷紙、転写材シート、OHTシート、光沢紙、光沢フィルム、エレクトロファックス紙、静電記録紙等が挙げられる。ここで、本発明の像加熱装置には、上記定着装置ばかりでなく、未定着画像を記録材上に仮定着させる像加熱装置や、画像を担時した記録材を再加熱してつや等の画像表面性を改質する像加熱装置等も包含される。
画像形成装置では、一般的に、記録材上に担持された未定着トナー像を熱と圧力とによって記録材上に定着させる定着装置を備えている。このような定着装置としては定着ローラと加圧ローラとを圧接して形成した定着ニップ部にトナーを担持した記録材を送り込み、挟持しながら搬送して熱と圧力とにより記録材上へトナーの定着を行うものが一般的である。
しかし、このような定着装置においては、画像形成を継続するに連れて、次第に記録材のトナー担持面に接している定着ローラ表面にトナーが転移して付着してしまう現象が発生する。これは、定着ローラ表面の表面性の悪化や、静電的な作用、又は、定着ローラから記録材に与える熱量の過不足等が原因である。特に、定着ローラの温度が適切な温度よりも高い場合や低い場合に、この現象が発生し易く、定着ローラ表面に転移するトナー量も多くなる。この定着ローラ表面に付着したトナーは、定着ニップ部にて記録材に再び転移して記録材を汚す汚れとなってしまう。
そこで、このような記録材の汚れを防止するために、定着ローラにウェブを摺擦させることにより、定着ローラ表面に付着したトナーを定着ローラ表面から除去するウェブクリーニング装置が備えられる。
従来のウェブクリーニング装置を図19に示す。定着ウェブ140は、送り出しローラ142と当接ローラ130と巻き取りローラ141とに張架して保持される。定着ウェブ140は、ヒータ133が内部に配置された定着ローラ131と当接ローラ130とで形成するクリーニングニップNにて定着ローラ131と摺擦する。定着ウェブ140のクリーニングニップNの部位が清掃面を形成する。当接ローラ130は、押圧手段であるバネ150に付勢されて定着ローラ131に圧接する。定着ローラ131の表面に付着したトナーは、クリーニングニップNにて定着ウェブ140に回収される(拭き取られる)。
しかしながら、画像形成が継続し、クリーニングニップNにおけるトナー回収量が増すと、定着ウェブ140の清掃面が汚れ、定着ローラ131から定着ウェブ140へのトナー回収性能が次第に低下し、記録材の汚れが発生してしまう。
この問題を解決するため、近年はプリント枚数や定着ローラの回転数等の情報を基に、所定のタイミングで巻き取りローラ141を予め定められた量だけ回転させ、クリーニングニップNに新たな定着ウェブ140を供給する予測制御を行う装置が知られている。
例えば、一連の定着JOBが終了する毎に定着ウェブの巻き取り動作を行う方式が提案されている(特許文献1参照)。
また、JAM等の異常が発生した場合には、多量のトナーが定着ローラ131の表面に転移し、多量のトナーがクリーニングニップNにも突入する場合がある。このような場合
には、クリーニング不良が発生してしまったり、スティックスリップによる異音が発生してしまったりするという問題がある。この対策として、JAM等の異常を検出した場合には、定着ローラ表面の多量の汚れを想定して、定着ウェブを通常画像形成時よりも多く新たな定着ウェブを供給する予測制御を行う装置も知られている。
特開平11−24484号公報
特許文献1の技術は、一連の定着JOB終了毎に定着ウェブの巻き取り動作を行う予測制御である。このため、仮にクリーニングニップNにおけるトナー回収量が少なく、定着ウェブの清掃面があまり汚れていない場合にも、定着ウェブは所定量送られる。従って、長期にわたってクリーニングできるようにしておくためには、送り出しローラに予め巻いておく初期の定着ウェブ巻き量を増やす必要があり、装置の大型化、コストの上昇を招いてしまう課題があった。
また、一般的に紙種に応じてユーザにプリントモードを指定させ、紙種に最適な定着ローラの温度等を設定することで、良好な定着性を確保するようにしている。しかし、ユーザが本来選択すべきプリントモードではないプリントモードを選択した場合(以後、モード誤指定という)には、定着ローラの温度が適切な温度に対し大幅に乖離した温度になることがある。例えば、普通紙を対象としたノーマルモードで厚紙をプリントした場合は、定着装置から供給される熱量が不足するため多量のコールドオフセットトナーが発生してしまう可能性がある。また厚紙を対象とした厚紙モードで普通紙をプリントした場合は、定着装置から供給される熱量が過剰となり、この場合も多量のホットオフセットトナーが発生してしまう可能性がある。
このような場合には、多量のトナーが定着ローラ表面に転移し、多量のトナーがクリーニングニップNにも突入するおそれが生じる。
しかしながら、このようなモード誤指定では、一般的にJAM等の異常検出はされず、異常発生後のように新たな定着ウェブを供給することがない。このため、クリーニング不良が発生してしまったり、スティックスリップによる異音が発生してしまったりする。また、場合によっては定着装置内部に過度なストレスが加わり、モータ、パーツ、或いは定着ウェブ等の部品の破損が発生してしまう場合があった。
本発明は、ウェブ巻き量を増加させないようにして、装置の小型化やコスト低下を図ると共に、モード誤指定の場合であってもクリーニングを良好に行わせることを目的とする。
上記課題を解決するために本発明に係る像加熱装置は、
トナー像を担持する記録材を搬送するニップ部を形成するための回転体と、
前記回転体を駆動するためのモータと、
前記回転体に接触し前記回転体を清掃するためのウェブと、
前記ウェブを搬送して前記ウェブの前記回転体と接触している部分を新しくするための搬送部と、
前記モータに流れる電流値を検知する電流検知部と、
を備え、前記ニップ部で前記トナー像を加熱する像加熱装置において、
前記搬送部は、記録材が前記ニップ部を抜けた後に前記回転体が回転し且つ前記ニップ部で記録材を搬送していない期間に前記電流検知部が検知した前記モータに流れる電流値が閾値を超えた場合のみ前記ウェブを搬送することを特徴とする。
また、本発明に係る像加熱装置は、
トナー像を担持する記録材を搬送するニップ部を形成するための回転体と、
前記回転体に接触して前記回転体を清掃するためのウェブと、
使用済みの前記ウェブを巻き取って前記ウェブの前記回転体と接触する部分を新しくするためのローラと、
を備え、前記ニップ部で前記トナー像を加熱する像加熱装置において、
前記ローラの軸トルクを検知するトルク検知部を有し、
前記ローラは、記録材が前記ニップ部を抜けた後に前記回転体が回転し且つ前記ニップ部で記録材を搬送していない期間に前記トルク検知部が検知した軸トルクが閾値を超えた場合のみ前記ウェブを巻き取ることを特徴とする。
本発明によれば、ウェブ巻き量を増加させないようにして、装置の小型化やコスト低下を図ることができると共に、モード誤指定の場合であってもクリーニングを良好に行わせることができる。
実施例1に係る定着ウェブ搬送制御のルーチンを示すフローチャート 実施例1に係る画像形成装置の概略構成図 実施例1に係る定着装置の概略構成図 実施例1に係る定着駆動モータ及び定着ウェブ搬送モータの制御を示す図 実施例1に係る定着駆動モータの外観図 実施例1に係る定着駆動モータの回路構成図 実施例1に係る定着駆動モータのトルクと電流値との関係を示す図 CL内のトナー量と電流値Iの関係を示す図 画像形成動作時の電流値Iの推移を示す図 定着ウェブ搬送制御実施時の電流値Iの推移を示す図 定着ウェブ搬送制御実施時の電流値Iの推移を示す図 実施例2に係るトルクセンサの概略構成図 実施例2に係るトルクセンサのねじれ角と出力値Tとの関係を示す図 実施例2に係る定着駆動モータ及び定着ウェブ搬送モータの制御を示す図 CL内のトナー量と出力値Tの関係を示す図 実施例2に係る定着ウェブ搬送制御のルーチンを示すフローチャート 定着ウェブ搬送制御実施時の出力値Tの推移を示す図 定着ウェブ搬送制御実施時の出力値Tの推移を示す図 従来の定着装置の概略構成図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
(画像形成装置)
まず、本例に係るカラー画像形成装置の画像形成部について動作を説明する。図2に本例に係るカラー画像形成装置の画像形成部を示す。
画像形成部は、画像処理部が変換した露光時間に基づいて点灯させる露光光により静電潜像を形成し、この静電潜像を現像して単色トナー像を形成する。単色トナー像は、重ね合わされて多色トナー像となる。多色トナー像は、記録材へ転写される。その後、記録材上の多色トナー像を定着させる。画像形成部の動作制御は、CPU200によって行われる。
感光体としての感光ドラム22Y,22M,22C,22Kが、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各単色トナー像を形成するステーション毎に配置される。感光ドラム22Y,22M,22C,22Kは、アルミシリンダの外周に有機光導伝層を塗布して構成され、不図示の駆動モータの駆動力が伝達されて回転する。駆動モータは、感光ドラム22Y,22M,22C,22Kを画像形成動作に応じて図示反時計周り方向に回転させる。
ステーション毎に各感光ドラムを帯電させるための4個の帯電器23Y,23M,23C,23Kが、一次帯電手段として備えられる。帯電器23Y,23M,23C,23K
には、夫々スリーブ23YS,23MS,23CS,23KSが設けられる。各スリーブで各感光ドラムを帯電させる。
各帯電器で帯電された感光ドラム22Y,22M,22C,22Kへの露光光がスキャナ部24Y,24M,24C,24Kから夫々送られる。これにより、各スキャナ部が、帯電された各感光ドラムの表面を選択的に露光することにより、各感光ドラムに静電潜像が形成される。
現像手段として、静電潜像を可視化するために、ステーション毎に各単色トナーの現像を行う4個の現像器26Y,26M,26C,26Kを備える。現像器26Y,26M,26C,26Kには、スリーブ26YS,26MS,26CS,26KSが夫々設けられている。本例においてトナーは負極性に帯電特性を有するものを用いている。また不図示の電源から、スリーブ26YS,26MS,26CS,26KSと、それに対応する感光ドラム22Y,22M,22C,22Kとの間には、現像バイアスが印加されている。現像バイアスによって各現像器から各感光ドラムに各単色トナーが供給される。これにより、各感光ドラムに各単色トナー像が形成される。各現像器は、画像形成装置に対して着脱自在である。
中間転写体28は、感光ドラム22Y,22M,22C,22Kに接触しており、カラー画像形成時に図示時計周り方向に、感光ドラム22Y,22M,22C,22Kの回転に伴って回転し、単色トナー像が転写される。また不図示の電源から、1次転写ローラ27Y,27M,27C,27Kと、それに対応する感光ドラム22Y,22M,22C,22Kとの間には1次転写バイアスが印加されている。1次転写バイアスによって各感光ドラムから中間転写体28に各単色トナー像が転写される。各単色トナー像は、回転する中間転写体28の同じ位置に転写されることで重ね合わされ、多色トナー像が中間転写体28に形成される。
給紙手段としての給紙部は、給紙カセット21a及び給紙トレイ21bを備えており、記録材11が収容されている。この収容された記録材11は、給紙ローラ20a,20bにより搬送され、レジストローラ16に到達する。記録材11がレジストローラ16に到達したことは、レジ前センサ17によって検出される。画像形成時には、中間転写体28に形成された多色トナー像が2次転写ローラ29a,bに到達するタイミングに合わせて、レジストローラ16が記録材11を所定時間停止した後、2次転写ローラ29a,bまで搬送する。
2次転写ローラ29a,bは、中間転写体28と接触して、記録材11を挟持しながら搬送し、記録材11に中間転写体28から多色トナー像を転写し、像加熱装置としての定着装置30へ搬送する。2次転写ローラ29a,bは、記録材11上に多色トナー像を転写している間、29aの位置で記録材11に圧接し、画像形成処理後は29bの位置に離間する。また不図示の電源から、2次転写ローラ29a,bと中間転写体28との間には2次転写バイアスが印加されている。2次転写バイアスによって中間転写体28から多色トナー像が記録材11に転写される。
定着装置30は、記録材11を搬送させながら、記録材11(記録材上)に転写された多色トナー像を加熱溶融して定着させるものであり、一対の搬送回転体としての定着ローラ31及び定着ローラ31に圧接する加圧ローラ32により構成されている。多色トナー像を担持した記録材11は、定着ローラ31及び加圧ローラ32により形成される定着ニップにおいて熱及び圧力を加えられ、トナーが記録材11表面に定着されると共に、排紙ローラ61へ搬送される。定着ローラ31表面の汚れは、ウェブクリーニング装置34により清掃される。定着装置30の構成は後述する。
排紙ローラ61は、記録材11を不図示の排紙トレイに排出し、画像形成部は一連の画像形成動作を終了する。
本例において記録材11は搬送速度40mm/secで搬送される。
(定着装置)
図3(a)に本例に係る定着装置30の基本構成の断面を示す。定着ローラ31は、基
層として中空の1.5mm厚の鉄製芯金31a上に弾性層としてシリコーンゴム層31bを2mm被覆している。また最表層には、トナーの離型層としてのフッ素樹脂層31cを50μm被覆している。定着ローラ31の外径は、35mmである。定着ローラ31の芯金31a端部には、駆動手段としての定着駆動モータ50からの回転駆動力を伝達するためのギア(不図示)が設けられており、それにより定着ローラ31は回転する。
加圧ローラ32は、定着ローラと同様の構成であり、基層として中空の1.5mm厚の鉄製芯金32a上に弾性層としてシリコーンゴム層32bを2mm被覆している。また最表層には、トナーの離型層としてのフッ素樹脂層32cを50μm被覆している。加圧ローラ32の外径は、定着ローラ31と同様に35mmである。加圧ローラ32は、不図示のバネ及び支持部材により定着ローラ31に対して約400Nの加圧力で加圧され、記録材11上へトナーを加熱溶融するための加熱ニップNを形成している。
ハロゲンヒータ33は、定着ローラ31を加熱するための加熱源であり、中空形状である定着ローラ31の内部に設置されている。定着ローラ31の表面温度は、非接触温度検出手段であり定着ローラ31表面に対向して配置されているサーモパイル73により検出され、CPU200によりA/D変換される。CPU200は、その温度検出結果を基にハロゲンヒータ33への電力供給手段である電源回路201のON/OFFを決定し、定着ローラ31の表面温度を所定の温度に保つように制御する。
(ウェブクリーニング装置)
次に本例に係る清掃装置としてのウェブクリーニング装置34について説明する。ウェブである定着ウェブ40は、アラミド繊維の不織布からなるウェブシートである。定着ウェブ40は、巻き取りローラ41及び送り出しローラ42に張架される。定着ウェブ40は、定着ウェブ40が巻かれた送り出しローラ42が定着ローラ31表面に4.9Nの加圧力で接触することにより、定着ローラ31上の汚れを清掃する。つまり、定着ウェブ40は、一対の搬送回転体の少なくとも一方である定着ローラ31の表面を清掃する。以後、定着ローラ31と定着ウェブ40の接触部分をクリーニングニップNCLという。定着ウェブ40のクリーニングニップNCLの部位が清掃面を形成する。本例においてクリーニングニップNCLは、2.0mmである。定着ウェブ40は、CPU200の制御に基づき定着ウェブ搬送モータ60により巻き取りローラ41が回動して巻き取られる。このとき送り出しローラ42に巻かれた定着ウェブ40は、新しい面を順次引き出しながら搬送され、清掃面を新しくする。巻き取りローラ41及び送り出しローラ42の外径は8mmであり、定着ウェブ40の長手幅(記録材搬送方向に対し直交方向)は、224mmである。巻き取りローラ41が、本発明の搬送手段に対応する。
本例では定着ローラ31に接触するようにウェブクリーニング装置34を配置した。このため、本例では定着ローラ31が、本発明の回転体に対応する。
しかし、図3(b)に示すように加圧ローラ32に接触するようにウェブクリーニング装置34を配置しても良い。この場合には、加圧ローラ32と定着ウェブ40の接触部分がクリーニングニップNCLとなる。定着ウェブ40のクリーニングニップNCLの部位が清掃面を形成する。この場合には、加圧ローラ32が、本発明の回転体に対応する。
また、図3(c),(d)に示すように、定着ローラ31或いは加圧ローラ32に接触するローラ43に対して接触するように定着ウェブ40を配置しても良い。この場合には、ローラ43が、本発明の接触回転体に対応する。定着ローラ31或いは加圧ローラ32に接触するローラ43としては、1次回収ローラや外部加熱ローラ等がある。1次回収ローラとは、定着部材に圧接して回転し、定着部材表面上の汚れを1次回収するためのものであり、その後1次回収ローラ上の汚れは定着ウェブにより2次回収される。また外部加熱ローラとは、内部又は外部に熱源を有し、また定着部材に圧接して回転し、定着部材を表面側から加熱するものである。これらの場合には、ローラ43と定着ウェブ40の接触部分がクリーニングニップNCLとなる。定着ウェブ40のクリーニングニップNCLの部位が清掃面を形成する。
(モータ)
図4に、定着駆動モータ50と定着ウェブ搬送モータ60との制御ブロック構成を示す。
定着駆動モータ50は、回転駆動するDCブラシレスモータからなっており、動作はCPU200により制御されている。定着駆動モータ制御部51は、定着駆動モータ50の駆動制御を司っており、定着駆動モータ50からの回転状態信号を受け、画像形成に適した回転数になるよう制御している。定着駆動モータ電流検出部52は定着駆動モータ50の消費電流を検出し、その出力はCPU200に入力されA/D変換される。
定着ウェブ搬送モータ60は、回転駆動するステッピングモータからなっており、動作はCPU200により制御されている。定着ウェブ搬送モータ制御部61は、定着ウェブ搬送モータ60の駆動制御を司っており、定着ウェブ40の搬送量がCPU200の指示する所定量になるよう制御している。
図5に、本例に係る定着駆動モータ50(DCブラシレスモータ)の外観を示す。ロータ部53の外径Aは55mmであり、画像形成装置本体への取り付け部54端面からロータ部53端面までの厚みBは23mmである。定着駆動モータ50は、ねじ止め孔56にて画像形成装置本体に取り付けられ、ピニオンギア55は、定着駆動モータ50の回転力を不図示のギアにより定着装置30の定着ローラ31へ伝達する。
次に定着駆動モータ電流検出部52の電流検出方法について、図6を用いて説明する。図6に、定着駆動モータ50の回路構成を示す。
定着駆動モータ50は、3相(LU,LV,LW)のDCブラシレスモータであり、ロータマグネット直下のFGパターンよりFG信号を出力する構成となっている。このFG信号は、モータドライバIC308に入力され、モータドライバIC308内部に設けられているFGアンプにより増幅・コンパレートされ、FGOUT信号として定着駆動モータ制御部51に出力される。ホール素子310〜312は、モータの各相へのスイッチングタイミングを検出するために設けられている。ハイサイド駆動FET302〜304は、そのドレイン端子をモータ駆動電源に接続され、そのゲート端子をモータドライバIC308に接続され、そのソース端子を各相に接続されている。ローサイド駆動FET305〜307は、そのドレイン端子を各相に接続され、そのゲート端子をモータドライバIC308に接続され、そのソース端子をモータドライバIC308、抵抗RS、及び定着駆動モータ電流検出部52に接続されている。抵抗RSは、モータに流れる電流を検出するための抵抗であり、モータドライバIC308は、この抵抗RSによりIV変換された電圧を検出しモータ巻き線に流れる電流に制限をかけている。トルク指定電圧コンデンサ309は、定着駆動モータ制御部51からの出力信号であるACC(加速)信号、DEC(減速)信号によりその電圧が決定され、モータ出力をコントロールする。定着駆動モータ電流検出部52は、主に、抵抗322、コンデンサ323、及びOPアンプ321からなる。定着駆動モータ電流検出部52は、抵抗RSに流れる定着駆動モータ電流をIV変換した電圧を平均化すると同時に増幅してCPU200に出力し、その出力がA/D変換されることで、定着駆動モータ電流値Iが認識できる。定着駆動モータ電流検出部52が、本発明の電流値検出手段に対応する。
定着ローラ31の速度が記録材11の搬送速度40mm/secになるように、定着駆動モータ50の回転数が決められている。この定着駆動モータ50の回転数を、T1とする。図7に、本例に係る定着駆動モータ電流値Iとトルクの関係を示す。
(定着ウェブ搬送制御)
図8に、定着駆動モータ50を回転数T1とし、サーモパイル73における定着ローラ31の温度を180℃で回転させた場合の、クリーニングニップNCL内のトナー量と定
着駆動モータ電流値Iとの関係を示す。図8に示すように、クリーニングニップNCL内のトナー量が増大すると、定着駆動モータ電流値Iが増大する。これはつまり、クリーニングニップNCL内に蓄積するトナー量が増大することにより、定着ローラ31表面とそれに摺擦するクリーニングニップNCL内の溶融又は固着したトナーとの付着力によりクリーニングニップNCL内の摩擦力が増大する。この結果として、定着駆動モータ50への負荷が増大するため、定着駆動モータ電流値Iが増大する。つまり、定着駆動モータ電流値Iは、クリーニングニップNCL内の摩擦力の増加に起因して変化する物理量である。
また本例において定着駆動モータ電流値IがIaを超過した箇所において、クリーニン
グニップNCLから中心周波数が100〜200Hzの異音が発生した。本例においてIa=1400mAであり、その時点においてクリーニングニップNCL内の回収トナー量
Kaは2.0mgであった。この異音は、クリーニングニップNCL内のスティックスリップ現象によるものであり、クリーニングニップNCL内の摩擦力の増大に伴って発生する。さらにトナー量が増大し、クリーニングニップNCL内の摩擦力が増大していくと、異音の発生頻度が増加し、また異音の音量も増大する。またクリーニングニップNCL内のトナー量がさらに増大すると、定着駆動モータ50の出力不足により回転速度が所定の速度を保てなくなり、紙搬送不良によるJAMが発生したり、定着装置30の部品が故障してしまったりする場合もある。
ここで図8において、Ibは本例の定着ウェブ搬送制御に用いる制御閾値であり、本例
においてIb=1200mAである。またIcは本例において定着ウェブ40にトナーが付着していない場合の定着駆動モータ電流値であり、本例においてIc=1000mAであ
った。
ここで、定着装置30の画像形成動作中の動作制御について概要を説明する。画像形成動作中の動作制御は、主に、前回転動作、紙搬送動作、紙間動作、後回転動作に区別される。
前回転動作とは、定着装置30に対して記録材11が搬入される前の、定着装置30の動作制御を示す。紙搬送動作とは、定着装置30によって記録材11を搬送している際の、定着装置30の動作制御を示す。紙間動作とは、記録材11が複数枚プリントされる場合の、紙搬送動作間に実施される、定着装置30の動作制御を示す。後回転動作とは、定着装置30から記録材11が搬出された後、定着装置30が停止するまでの間の、定着装置30の動作制御を示す。
本例において、画像形成装置の主電源がONされると、定着装置30は待機状態及び画像形成動作状態においてサーモパイル73の温度が180℃に保たれるようCPU200により制御される。また画像形成動作時において定着ローラ31は搬送速度40mm/secになるようCPU200により制御される。
図9に、前回転動作、紙搬送動作、紙間動作、後回転動作、停止といった通常の画像形成動作時における、定着駆動モータ電流値Iの推移を示す。前回転動作、紙間動作、後回転動作中は、記録材11を搬送する紙搬送動作中よりも定着駆動モータ電流値Iが安定していることが分かる。紙搬送動作中は、記録材11の坪量や表面性や厚み等によって、定着駆動モータ50に加えられる負荷が異なり、定着駆動モータ電流値Iが安定しない。このため、本例では前回転動作、紙間動作、後回転動作中においてのみ後述する定着駆動モータ電流値Iによる定着ウェブ搬送制御を実施する。つまり、定着ウェブ搬送制御は、前回転動作、紙間動作、又は後回転動作中という、定着ローラ31と加圧ローラ32とが記録材11を挟持していない場合における定着ローラ31及び加圧ローラ32が回転する時に実施される。
次に図1のフローチャートを用いて、本例に係る定着ウェブ搬送制御について説明する。図1に、本例に係る定着ウェブ搬送制御を実行するルーチンのフローチャートを示す。
本ルーチンを実行するCPU200が、本発明の制御手段に対応する。
まず、本ルーチンは、画像形成装置本体が電源ONされたり、前回のルーチンの実行から所定時間経過したりすると実行開始される。
ステップ1では、CPU200により、定着駆動モータ電流値Iの電流値検出タイミングか否かを判別する。具体的には、定着装置30の画像形成動作が、前回転動作時、紙間動作時、又は、後回転動作時であると、電流値検出タイミングと判断する。ステップ1において電流値検出タイミングであると肯定判定された場合には、ステップ2へ移行する。ステップ1において電流値検出タイミングではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
ステップ2では、CPU200により、定着ウェブ搬送の実行タイミングか否かを判別する。具体的には、定着駆動モータ電流値Iが閾値Ibを超過している(I>Ib)か否か判別する。
ここで、閾値Ibは、定着ローラ31と加圧ローラ32との回転時における、定着ウェ
ブ40の清掃面での摩擦力の増加に起因して変化する定着駆動モータ電流値Iの予め定めた閾値に対応する電流値である。尚、閾値Ibは、摩擦力によって問題が発生する程に定
着ウェブ40の清掃面が汚れた場合の摩擦力の値よりも低い摩擦力の閾値に対応している。
ステップ2において実行タイミングであると肯定判定された場合には、ステップ3へ移行する。ステップ2において実行タイミングではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
ステップ3では、CPU200により、定着ウェブ40を搬送し、定着ウェブ40の清掃面を新しくする。本例では、クリーニングニップNCL分(2.0mm)搬送する。本ステップの後、本ルーチンを一旦終了する。
尚、本例では、定着ウェブ40を搬送するための定着駆動モータ電流値Iの閾値として1つの閾値Ibを設定した。しかし、定着駆動モータ電流値Iの閾値として複数の閾値を
設定し、低い閾値を超過する場合は定着ウェブ搬送量を少なくし、高い閾値を超過する場合は定着ウェブ搬送量を多くするように定着ウェブ搬送量を多段的に設定しても良い。
図10に、本例に係る定着ウェブ搬送制御を実施した場合の、定着駆動モータ電流値Iの推移を示す。定着駆動モータ電流値Iが閾値Ibを超過していることを判定した後では
、定着ウェブ40を搬送し、定着ウェブ40の清掃面が新しくなり、クリーニングニップNCL内の摩擦力が低下する。この制御により、定着駆動モータ電流値Iが閾値Ibを下
回るように推移していることが分かる。このように前回転動作時、紙間動作時、及び、後回転動作時に、定着駆動モータ電流値Iを閾値Ib以下に制御することにより、清掃面が
汚れた定着ウェブ40による異音やその他の問題の発生率を低減することができる。
また図11に、ユーザがモード誤指定をしてプリントを実施した場合の定着駆動モータ電流値Iの推移を示す。ここでは厚紙をセットし普通紙モードでプリントした場合を例に挙げる。この場合、加熱不足により多量のオフセットトナーが定着ローラ31に付着し、やがてクリーニングニップNCLに到達する。図11におけるタイミングXはオフセットトナーがクリーニングニップNCLに到達したタイミングを示している。
ここで、従来の制御の場合、図11(a)に示すように、タイミングX以降において急激に定着駆動モータ電流値Iが上昇している。この時、クリーニングニップNCL内の多量のトナーによる摩擦力によって、定着駆動モータ50は通常使用される電流値を超えた状態で使用され、その結果、異音の発生やその他の問題が発生するリスクが高くなる。
しかし、本例では図11(b)に示すように、タイミングX以降において定着駆動モータ電流値Iが閾値Ibを超過したことを検出した段階で定着ウェブ40を搬送し、定着駆
動モータ電流値Iを閾値Ib以下に保つことができる。その結果、クリーニングニップN
CL内のトナー量を所定量以下に制御することができ、異音の発生やその他の問題が発生することを回避することができる。
本例では、定着駆動モータ電流値Iの検出結果に基づいてのみ定着ウェブ40を搬送する制御を説明した。しかし、従来の予測制御方法と、本例による定着ウェブ搬送制御方法とを組み合わせても良い。この場合には、通常時はプリントページ毎或いはプリントJOB毎に最低限必要な定着ウェブ搬送量を搬送する。そして、所定量を超えたトナーがクリーニングニップNCL内に供給された場合にだけ、本例のように定着駆動モータ電流値Iによりそれを検出し、定着ウェブ40を搬送する。この場合でも、モード誤指定等の想定外に多くのトナーが供給される事態に備えられる一方、予測制御に必要な定着ウェブ搬送量を極力少なく設定することができる。
以上説明したように、本例のように定着駆動モータ電流値Iを検出し、定着駆動モータ電流値Iが閾値Ibを超過した場合に定着ウェブ40を所定量搬送することにより、クリ
ーニングニップNCL内のトナー回収量を所定量以下に低減することができる。またモード誤指定等の定着ウェブ40に多量のトナーが付着する場合であっても、即時に対応して定着ウェブ40を搬送し、定着ウェブ40の清掃面を新しくすることができる。その結果、クリーニングニップNCL内のトナー回収量過多による異音の発生や清掃不良による記録材汚れ、定着装置30の部品の破損等の問題を低減することができる。
また印字率の低いプリントJOBを実施した時等、想定外に定着ウェブ40にトナーが回収されない場合には、クリーニングニップNCL内のトナー回収量が所定量に到達するまで定着ウェブ40は搬送されない。そのため、従来の予測制御と比較して定着ウェブ面を有効活用でき、定着ウェブ40の消費量を低減することができるため、装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
<実施例2>
本例では、定着ウェブの張架軸に加わる回転力をトルク検出手段であるトルクセンサにより検出してクリーニングニップNCL内のトナー量を見積もり、その検出結果を基に定着ウェブを搬送する定着ウェブ搬送制御について説明する。
尚、本例では、上記実施例1と重複する箇所の説明は省略する。
(トルクセンサ)
図12(a)に本例に係るトルクセンサ90の概略構成を斜視で示す。トルクセンサ90は、定着ウェブ40を搬送するためのウェブ搬送回転体としての巻き取りローラ41の軸上に設置されている。またトルクセンサ90は、クリーニングニップNCLにおいて定着ウェブ40に加わる摩擦力によって、巻き取りローラ41の回転軸が受ける図12(a)におけるBの方向に与えられる回転力を検出する。ここで図12(a)におけるAの方向は、定着駆動モータ50による定着ウェブ40の巻き取り方向である。
図12(b)に、本例に係るトルクセンサ90の内部構造の側面を示す。本例においてトルクセンサ90は、位相差検出方式を用いている。ギア側及び定着ウェブ側の巻き取りローラ軸93a,bは、カップリング94a,bによりトルク伝達軸92に連結される。巻き取りローラ41の回転軸が受ける回転力は、トルク伝達軸92にねじれ角を発生させる。そのねじれ角は、歯車91a,bの回転量からセンサ95a,bによって検出され、その検出結果が、CPU200によりA/D変換されてトルクとして認識される。
図13に、トルクセンサ90のねじれ角とトルクの関係を示す。ねじれ角は、図12(a)におけるBの方向を正としている。本例に用いたトルクセンサ90による検出結果では、図13に示すように巻き取りローラ41の軸のねじれ角が増大すると、トルクが大きくなる傾向がある。つまり、検出されるトルクは、クリーニングニップNCL内の摩擦力の増加に起因して変化する物理量である。
尚、本例では、トルクセンサ90を巻き取りローラ41の軸上に設置した。しかしこれに限られず、トルクセンサを送り出しローラ42の軸上に設置しても良い。
また、本例では、巻き取りローラ41の軸の回転力を検知するトルクセンサとして、位相差検出方式を用いた。しかしこれに限られない。トルクセンサとしては、歪みゲージを用いたストレインゲージ方式、透磁率の変化を検出する磁気トルク検出方式、圧電素子を用いた圧電トルク検出方式等を用いても良い。
(モータ)
図14に、定着駆動モータ50と定着ウェブ搬送モータ60との制御ブロック構成を示す。
定着駆動モータ50は、回転駆動するDCブラシレスモータからなっており、動作はCPU200により制御されている。定着駆動モータ制御部51は、定着駆動モータ50の駆動制御を司っており、定着駆動モータ50からの回転状態信号を受け、画像形成に適した回転数になるよう制御している。
定着ウェブ搬送モータ60は、回転駆動するステッピングモータからなっており、動作はCPU200により制御されている。定着ウェブ搬送モータ制御部61は、定着ウェブ搬送モータ60の駆動制御を司っており、定着ウェブ40の搬送量がCPU200の指示する所定量になるよう制御している。
トルクセンサ90による検出結果は、上述のようにCPU200によりトルクとして認識される。
(定着ウェブ搬送制御)
図15に、定着駆動モータ50を回転数T1とし、サーモパイル73における定着ローラ31の温度を160℃で回転させた場合の、クリーニングニップNCL内のトナー回収量とトルクセンサ90の出力値Tとの関係を示す。図15に示すように、クリーニングニップNCL内のトナー回収量が増大すると、トルクセンサ90の出力が増大する。これはつまり、クリーニングニップNCL内のトナー回収量が増大し、定着ウェブ40と定着ローラ31の摩擦力が大きくなると、定着ローラ31によって巻き取りローラ41の軸に加えられる回転力が増大する。この巻き取りローラ41の軸の回転力の変化をトルクセンサ90が検出するため、トルクセンサ90の出力するトルクが増大する。
また図15において、トルクセンサ出力値TがTaを超過した場合に中心周波数が10
0〜200Hzの異音が発生した。本例においてTa=2.0V(0.06N・m相当)
であり、その時点においてクリーニングニップNCL内のトナー回収量Laは2.0mgであった。この異音は、クリーニングニップNCL内のスティックスリップ現象によるものであり、クリーニングニップNCL内の摩擦力の増大に伴って発生する。さらにトナー回収量が増大し、クリーニングニップNCL内の摩擦力が増大していくと、異音の発生頻度が増加し、また異音の音量も増大する。またクリーニングニップNCL内のトナー回収量がさらに増大すると、定着駆動モータ50の出力不足により回転速度が所定の速度を保てなくなり、紙搬送不良によるJAMが発生したり、定着装置30の部品が故障してしまったりする場合もある。
ここで図15において、Tbは本例の定着ウェブ搬送制御に用いる制御閾値であり、本
例においてTb=1.5V(0.04N・m)である。またTcは本例において定着ウェブ40にトナーが付着していない場合のトルクセンサ出力値であり、本例においてTc=1
.0V(0.02N・m)であった。
次に図16のフローチャートを用いて、本例に係るトルクセンサ90を用いた定着ウェブ搬送制御について説明する。図16に、本例に係る定着ウェブ搬送制御を実行するルーチンのフローチャートを示す。本ルーチンを実行するCPU200が、本発明の制御手段に対応する。
まず、本ルーチンは、画像形成装置本体が電源ONされたり、前回のルーチンの実行か
ら所定時間経過したりすると実行開始される。
ステップ11では、CPU200により、トルクセンサ90を用いたトルク検出タイミングか否かを判別する。具体的には、定着装置30の画像形成動作が、前回転動作時、紙間動作時、又は、後回転動作時であると、トルク検出タイミングと判断する。ステップ11においてトルク検出タイミングであると肯定判定された場合には、ステップ12へ移行する。ステップ11において電流値検出タイミングではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
ステップ12では、CPU200により、定着ウェブ搬送の実行タイミングか否かを判別する。具体的には、トルクセンサ90の出力値Tが閾値Tbを超過している(T>Tb)か否か判別する。
ここで、閾値Tbは、定着ローラ31と加圧ローラ32との回転時における、定着ウェ
ブ40の清掃面での摩擦力の増加に起因して変化する出力値T(トルク)の予め定めた閾値に対応するトルクの値である。尚、閾値Tbは、摩擦力によって問題が発生する程に定
着ウェブ40の清掃面が汚れた場合の摩擦力の値よりも低い摩擦力の閾値に対応している。
ステップ12において実行タイミングであると肯定判定された場合には、ステップ13へ移行する。ステップ12において実行タイミングではないと否定判定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
ステップ13では、CPU200により、定着ウェブ40を搬送し、定着ウェブ40の清掃面を新しくする。本例では、クリーニングニップNCL分(2.0mm)搬送する。本ステップの後、本ルーチンを一旦終了する。
尚、本例では、トルクセンサ出力値Tの閾値として1つの閾値Tbを設定した。しかし
、トルクセンサ出力値Tの閾値として複数の閾値を設定し、低い閾値を超過する場合は定着ウェブ搬送量を少なくし、高い閾値を超過する場合は定着ウェブ搬送量を多くするように定着ウェブ搬送量を多段的に設定しても良い。
図17に、本例に係る定着ウェブ搬送制御を実施した場合の、トルクセンサ出力値Tの推移を示す。トルクセンサ出力値Tが閾値Tbを超過していることを判定した後では、定
着ウェブ40を搬送し、清掃面が新しくなり、クリーニングニップNCL内の摩擦力が低下する。この制御により、トルクセンサ出力値Tが低下し、閾値Tbを下回るように推移
していることが分かる。このように前回転動作時、紙間動作時、及び、後回転動作時に、トルクセンサ出力値Tを閾値Tb以下に制御することにより、清掃面が汚れた定着ウェブ
40による異音やその他の問題の発生率を低減することができる。
また図18に、ユーザがモード誤指定をしてプリントを実施した場合のトルクセンサ出力値Tの推移を示す。ここでは厚紙をセットし普通紙モードでプリントした場合を例に挙げる。この場合、加熱不足により多量のオフセットトナーが定着ローラ31に付着し、やがてクリーニングニップNCLに到達する。図18におけるタイミングYはオフセットトナーがクリーニングニップNCLに到達したタイミングを示している。
ここで、従来の制御の場合、図18(a)に示すように、タイミングY以降において急激にトルクセンサ出力値Tが上昇している。この時、クリーニングニップNCL内には定着ウェブ40の清掃面で回収すべき多量のトナーによる摩擦力が発生している。その結果、異音の発生やその他の問題が発生するリスクが高くなる。
しかし、本例では図18(b)に示すように、タイミングY以降においてトルクセンサ出力値Tが閾値Tbを超過したことを検出した段階で定着ウェブ40を搬送し、トルクセ
ンサ出力値Tを閾値Tb以下に保つことができる。その結果、クリーニングニップNCL
内のトナー回収量を所定量以下に制御することができ、異音の発生やその他の問題が発生することを回避することができる。
本例では、トルクセンサ出力値Tの検出結果に基づいてのみ定着ウェブ40を搬送する
制御を説明した。しかし、従来の予測制御方法と、本例による定着ウェブ搬送制御方法とを組み合わせても良い。この場合には、通常時プリントページ毎或いはプリントJOB毎に最低限必要な定着ウェブ搬送量を搬送する。そして、所定量を超えたトナーがクリーニングニップNCL内に供給された場合にだけ、本例のようにトルクセンサ出力値Tによりそれを検出し、定着ウェブ40を搬送する。この場合でも、モード誤指定等の想定外に多くのトナーが供給される事態に備えられる一方、予測制御に必要な定着ウェブ搬送量を極力少なく設定することができる。
以上説明したように、本例ではトルクセンサ90を用い、定着ウェブ40の張架軸に加わる回転力からクリーニングニップNCL内のトナー回収量を見積もることにより、実施例1と同様な制御ができる。即ち、トルクセンサ出力値Tを検出し、トルクセンサ出力値Tが閾値Tbを超過した場合に定着ウェブ40を所定量搬送することにより、クリーニン
グニップNCL内のトナー回収量を所定量以下に低減することができる。またモード誤指定等の定着ウェブ40に多量のトナーが付着する場合であっても、即時に対応して定着ウェブ40を搬送し、定着ウェブ40の清掃面を新しくすることができる。その結果、クリーニングニップNCL内のトナー回収量過多による異音の発生や清掃不良による記録紙汚れ、定着装置30の部品の破損等の問題を低減することができる。
また印字率の低いプリントJOBを実施した時等、想定外に定着ウェブ40にトナーが回収されない場合には、クリーニングニップNCL内のトナー回収量が所定量に到達するまで定着ウェブ40は搬送されない。そのため、従来の予測制御と比較して定着ウェブ面を有効活用でき、定着ウェブ40の消費量を低減することができるため、装置の小型化や低コスト化を図ることができる。
尚、上記実施例では、定着駆動モータ電流値Iやトルクセンサ出力値Tが、定着ウェブ40と定着ローラ31との間の回転時の、定着ウェブ40が汚れた場合の摩擦力の増加に起因して変化する物理量であった。しかしこれに限られず、他の物理量を検出しても良い。
30…定着装置、31…定着ローラ、32…加圧ローラ、40…定着ウェブ、41…巻き取りローラ、200…CPU

Claims (4)

  1. トナー像を担持する記録材を搬送するニップ部を形成するための回転体と、
    前記回転体を駆動するためのモータと、
    前記回転体に接触し前記回転体を清掃するためのウェブと、
    前記ウェブを搬送して前記ウェブの前記回転体と接触している部分を新しくするための搬送部と、
    前記モータに流れる電流値を検知する電流検知部と、
    を備え、前記ニップ部で前記トナー像を加熱する像加熱装置において、
    前記搬送部は、記録材が前記ニップ部を抜けた後に前記回転体が回転し且つ前記ニップ部で記録材を搬送していない期間に前記電流検知部が検知した前記モータに流れる電流値が閾値を超えた場合のみ前記ウェブを搬送することを特徴とする像加熱装置。
  2. 前記搬送部は、全ての記録材が前記ニップ部を抜けた後に前記回転体が回転し且つ前記ニップ部で記録材を搬送していない期間に前記電流検知部が検知した前記モータに流れる電流値が閾値を超えた場合は前記ウェブを搬送することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  3. 前記搬送部は、前記ニップ部が先行する記録材と後続する記録材とのインターバルとなる期間に前記電流検知部が検知した前記モータに流れる電流値が閾値を超えた場合は前記ウェブを搬送することを特徴とする請求項1に記載の像加熱装置。
  4. トナー像を担持する記録材を搬送するニップ部を形成するための回転体と、
    前記回転体に接触して前記回転体を清掃するためのウェブと、
    使用済みの前記ウェブを巻き取って前記ウェブの前記回転体と接触する部分を新しくするためのローラと、
    を備え、前記ニップ部で前記トナー像を加熱する像加熱装置において、
    前記ローラの軸トルクを検知するトルク検知部を有し、
    前記ローラは、記録材が前記ニップ部を抜けた後に前記回転体が回転し且つ前記ニップ部で記録材を搬送していない期間に前記トルク検知部が検知した軸トルクが閾値を超えた場合のみ前記ウェブを巻き取ることを特徴とする像加熱装置。
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