JP5773711B2 - 冷凍機 - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機、凝縮器、絞り弁、及び蒸発器を配管接続して構成された冷媒回路を備えた冷凍機に関し、特に、その冷凍回路を循環する冷凍機油の回収制御に関する。
近年、環境汚染、特に、オゾン層破壊又は地球温暖化の問題から、塩素系フロンが使用規制の対象となり、代替冷媒として塩素を含まないR404A、R407C及びR410A等のHFC系冷媒が幅広く使用されてきている。また、これらの冷媒に対応する冷凍機油としては、相溶解性の面からエステル油又はエーテル油が採用されている。一方、デメリットとしては、圧縮機への油戻りが促進されないということがある。これに対応するために、冷媒が下方から上方に流れる場合の配管内壁に付着した冷凍機油を上昇させるために、ゼロペネトレーション流速以上になる配管内径とするというものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−174439号公報(第3頁、図1)
しかしながら、近年、環境保護の観点から省エネが推奨されてきており、周波数(回転数)を可変できるインバータモーターを搭載した圧縮機が採用されている。また、能力可変範囲も省エネ効果を大きく得ることができるため、周波数範囲を拡大していく傾向があり、最小周波数と最大周波数との比率が大きくなってきている。そのため、最小周波数に対する冷媒循環量と最大周波数に対する冷媒循環量との差が大きくなり、特許文献1に示される方法ではゼロペネトレーション流速以上になる配管内径を決定するのは困難であるという問題点があった。
つまり最小周波数における冷媒流速で配管内径を決定した場合、最大周波数における冷媒流速に対しては配管内径が小さくなり過ぎてしまい、圧力損失が増大し、圧縮機の性能が低下し、システムの冷却性能の低下が懸念されるという問題点もあった。
また、最大周波数における冷媒流速で配管内径を決定した場合、最小周波数における冷媒流速に対しては、配管内径が大きくなり、ゼロペネトレーション流速以下になり、配管内径に付着した冷凍機油を上昇させることができなくなる。したがって、圧縮機に冷凍機油が戻らず潤滑油不足による圧縮機のトラブルを起こしてしまうという問題点もあった。
図8は、冷凍機の配管径に対応する蒸発温度と、ゼロペネトレーション流速となる運転周波数(以下、「ゼロペネトレーション周波数」という)との関係を示した図である。図8に示されるように、冷却器の蒸発温度が高くなるにつれて、ゼロペネトレーション流速が下がり、すなわち、そのゼロペネトレーション流速に必要となるゼロペネトレーション周波数も下がることになる。また、配管径が小さいほど、ゼロペネトレーション流速も下がる。冷凍機のユニットクーラー(負荷側)を交換する場合、ユニットクーラーとの配管の接続が必要となる。しかし、既設の接続配管を流用しようとした場合、配管径によってゼロペネトレーション流速(周波数)が異なるので、冷凍機のユニットクーラーを交換する際には、変更するユニットクーラーに合わせて接続配管も交換しなければならず、既設配管を流用できないという問題があった。
一般的に、旧冷媒として、例えば、R404Aを使用している場合の配管径は、新冷媒として、例えば、R410Aを使用している場合の配管径に比べると、蒸発潜熱の違いによる冷媒流速の違い等によって配管径が太い場合が多い。例えば、低圧側の接続配管は、旧冷媒でΦ31.75、新冷媒でΦ22.2と配管径の違いがある。したがって、既設配管のΦ31.75を流用した場合、そのままでは冷媒流速が低下し、ゼロペネトレーション流速以下となり、低圧側配管で冷凍機油の滞留が発生する周波数領域が多くなるという問題点があった。
また、圧縮機から冷媒と共に吐出された冷凍機油が圧縮機へ戻ってくるか否かは、冷媒循環流速(=流量)に依存する。
図9は、従来の冷凍機において、蒸発温度に関わらず圧縮機の運転周波数が所定の冷媒流速以下となる運転状況が所定時間(例えば、60分)以上続いた場合にゼロペネトレーション流速以上となるものとされる所定の運転周波数によって、圧縮機に冷凍機油を戻る運転である油回収運転を示すフローチャートである。また、図10は、蒸発温度と運転周波数との関係において、油回収運転を必要とする運転領域(油回収領域)を示す図である。
以下、図9及び図10を参照しながら、従来の冷凍機における油回収運転動作の概略を説明する。
(S21)
冷凍機は、圧縮機が運転中であるか否か判断する。その判断の結果、圧縮機が運転中である場合はステップS22へ進み、停止中である場合はステップS25へ進む。
(S22)
冷凍機は、蒸発温度に関わらず、圧縮機の運転周波数が所定周波数以下となる状態(図10で示される油回収領域に属する状態)が積算して60分以上となった場合、ステップS23へ進む。一方、60分未満である場合、引き続き、所定周波数以下となる状態を監視する。
(S23)
冷凍機は、圧縮機の運転周波数を増加させ、ゼロペネトレーション流速以上となるとされる所定の運転周波数による油回収運転を実施する。
(S24)
冷凍機は、油回収運転終了後、圧縮機の運転周波数が所定周波数以下となる状態の積算時間をリセットする。
(S25)
冷凍機は、所定時間(例えば、5分)後、通常運転を再開する。
冷凍機においては、冷媒循環流速が一定以上ないと、圧縮機から冷凍サイクルに送りだされた冷凍機油は配管内に滞留し、圧縮機に戻りにくいという状態になる。このとき、上記の従来の冷凍機の油回収運転においては、蒸発温度に関わらず、圧縮機の運転周波数が所定周波数以下となる状態の時間を積算して油回収運転を実施しているので、冷凍機油の回収が不要な領域においても油回収運転を実施している場合がある。したがって、油回収運転の頻度が高くなり、油回収運転時においては冷凍機による通常の冷却運転が停止するので、負荷側のユニットクーラーの庫内温度が上昇してしまうという問題点もあった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、第1の目的は、蒸発温度に対応する圧縮機のゼロペネトレーション周波数未満での運転状況が続いた場合、油回収運転を実施する冷凍機を得ることである。
第2の目的は、運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満の間、記憶装置に最低の蒸発温度を記憶させ、油回収運転を実施させる際、その最低の蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数よりも高い運転周波数によって圧縮機を運転させる冷凍機を得ることである。
本発明に係る冷凍機は、圧縮機、放熱、絞り装置及び冷却器が冷媒配管によって接続された冷媒回路と、前記冷却器の蒸発温度を検知する蒸発温度検知手段と、前記圧縮機の運転周波数を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応するゼロペネトレーション流速となる前記圧縮機の運転周波数であるゼロペネトレーション周波数を求め、前記圧縮機の運転周波数が前記ゼロペネトレーション周波数未満である状態の積算時間を計測し、該積算時間が所定時間以上となった場合、前記冷媒回路に滞留した冷凍機油を前記圧縮機へ戻す油回収運転を実施し、前記圧縮機の運転周波数が、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応する前記ゼロペネトレーション周波数未満であると判定した場合、前記積算時間の計測を開始し、前記ゼロペネトレーション周波数以上であると判定した場合、前記積算時間の計測を停止し、前記積算時間の計測を停止した後に、前記圧縮機の運転周波数が、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応する前記ゼロペネトレーション周波数以上である状態が所定時間継続した場合、前記積算時間をリセットするものである。
本発明によれば、蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数未満での運転状態が続いた場合に、油回収運転を実施するので、油回収運転を実施する頻度を少なくすることができるので、冷凍機の冷却性能の低下を抑制し、通常の冷却運転の停止による負荷側の庫内温度の上昇を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係る冷凍機の全体構成図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍機における蒸発温度と運転周波数との関係において、油回収運転を必要とする領域(油回収領域)及び必要としない領域(油回収不要領域)を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍機の油回収運転を開始及び終了する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る冷凍機における蒸発温度とゼロペネトレーション周波数との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷凍機のタイマーカウント動作の例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る冷凍機の油回収運転を開始及び終了する動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷凍機の油回収運転を開始及び終了する動作を示すフローチャートである。 冷凍機の配管径に対応する蒸発温度と、ゼロペネトレーション流速となる運転周波数との関係を示した図である。 従来の冷凍機において、蒸発温度に関わらず圧縮機の運転周波数が所定の冷媒流速以下となる運転状況が所定時間以上続いた場合にゼロペネトレーション流速以上となるものとされる所定の運転周波数によって、圧縮機に冷凍機油を戻る運転である油回収運転を示すフローチャートである。 蒸発温度と運転周波数との関係において、油回収運転を必要とする運転領域(油回収領域)を示す図である。
実施の形態1.
(冷凍機の構成)
図1は、本発明の実施の形態1に係る冷凍機の全体構成図である。
図1で示されるように、本実施の形態に係る冷凍機は、熱源側ユニット21及びユニットクーラー22によって構成されている。
熱源側ユニット21は、圧縮機1、オイルセパレーター2、放熱器3及びコントローラー8を備えて、屋外等に設置されている。また、ユニットクーラー22は、絞り装置4及び冷却器5を備えている。
上記の各機器は、圧縮機1、オイルセパレーター2、放熱器3、絞り装置4、冷却器5、そして、再び圧縮機1に配管によって環状に接続され冷凍サイクルである冷媒回路が構成されている。このうち、熱源側ユニット21に属する放熱器3と、ユニットクーラー22に属する絞り装置4とを接続する配管のうち、熱源側ユニット21とユニットクーラー22とを接続部分は高圧側接続配管31によって構成されている。また、熱源側ユニット21に属する圧縮機1と、ユニットクーラー22に属する冷却器5とを接続する配管のうち、熱源側ユニット21とユニットクーラー22とを接続する部分は低圧側接続配管32によって構成されている。さらに、オイルセパレーター2と、低圧側接続配管32と圧縮機1とを接続する配管とは、バイパス配管33によって接続されている。
圧縮機1は、冷凍サイクルにおいて、冷媒を冷媒回路に吐出するものであり、インバーターによって運転周波数が制御されるインバーター圧縮機である。また、圧縮機1が冷媒を吐出すると共に、冷凍機油が冷媒回路に送り出される。
オイルセパレーター2は、フロート弁(図示せず)を備えている。圧縮機1から吐出された流入した冷凍機油が溜まることによって、フロートが浮力によって上昇し、所定高さまで上昇するとフロート弁が開き、溜まった冷凍機油が、バイパス配管33を流通して、圧縮機1の吸入側配管に圧力差によって移動する。そして、冷凍機油が、圧縮機1の吸入側に返油されるとフロートが下がってフロート弁が閉じる。
放熱器3は、放熱器用ファン3aを備えた熱交換器であり、圧縮機1から吐出された冷媒と、放熱器用ファン3aによって送られてくる外気との熱交換を実施するものであり、冷媒から外気に対して放熱させるものである。
絞り装置4は、放熱器3から流出した冷媒を膨張及び減圧させるものである。
冷却器5は、冷却器用ファン5aを備えた熱交換器であり、絞り装置4によって減圧された冷媒と、冷却器用ファン5aによって送られてくる冷凍室内の空気との熱交換を実施するものであり、冷媒によって冷凍室内の空気を冷却するものである。
コントローラー8は、下記のセンサーからの情報に基づいて、インバーター(図示せず)によって圧縮機1の運転周波数を可変制御させ、冷媒回路の冷媒循環流量を制御するものであり、冷凍機全体を制御するものでもある。
また、熱源側ユニット21は、低圧圧力センサー9、吸入管温度センサー10、シェル下油温度センサー11、高圧圧力センサー12及び吐出管温度センサー13を備えている。低圧圧力センサー9は、圧縮機1の吸入側配管に設置されており、その吸入側の冷媒圧力を検知するセンサーである。吸入管温度センサー10は、圧縮機1の吸入側配管に設置されており、その吸入側の冷媒温度を検知するセンサーである。シェル下油温度センサー11は、圧縮機1に設置されており、圧縮機1内の冷凍機油の温度を検知するセンサーである。高圧圧力センサー12は、圧縮機1の吐出側配管に設置されており、その吐出側の冷媒圧力を検知するセンサーである。そして、吐出管温度センサー13は、圧縮機1の吐出側配管に設置されており、その吐出側の冷媒温度を検知するセンサーである。
なお、コントローラー8は、本発明の「制御装置」に相当する。また、低圧圧力センサー9、吸入管温度センサー10、シェル下油温度センサー11、高圧圧力センサー12及び吐出管温度センサー13は、それぞれ本発明の「低圧圧力検知手段」、「吸入管温度検知手段」、「冷凍機油温度検知手段」、「高圧圧力検知手段」及び「吐出管温度検知手段」に相当する。
(冷凍機の基本動作)
次に、図1を参照しながら、本実施の形態に係る冷凍機の基本動作(冷媒の流れ)について説明する。
低温低圧の冷媒が圧縮機1によって圧縮され、高温高圧の冷媒となって吐出される。圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒は、オイルセパレーター2を経由して、放熱器3へ流入する。放熱器3へ流入した冷媒は、放熱器用ファン3aによって送られてくる室外空気に対して放熱し、一部又は全部が凝縮して、気液二相状態又は液状態となり、熱源側ユニット21から流出する。
熱源側ユニット21から流出した冷媒は、高圧側接続配管31を経由してユニットクーラー22へ流入する。ユニットクーラー22へ流入した冷媒は、絞り装置4へ流入し、膨張及び減圧されて、低温低圧の気液二相冷媒となる。絞り装置4から流出した低温低圧の気液二相冷媒は、冷却器5へ流入する。冷却器5へ流入した気液二相冷媒は、冷却器用ファン5aによって送られてくる冷凍室内の空気を冷却(吸熱)し、蒸発して低温低圧のガス冷媒となる。冷却器5から流出したガス冷媒は、ユニットクーラー22から流出する。
ユニットクーラー22から流出したガス冷媒は、低圧側接続配管32を経由して熱源側ユニット21へ流入する。熱源側ユニット21へ流入したガス冷媒は、圧縮機1へ吸入され、再び圧縮される。
また、圧縮機1から冷媒と共に吐出された冷凍機油は、オイルセパレーター2内に溜まる。オイルセパレーター2内に冷凍機油が溜まることによって、フロートが浮力によって上昇し、所定高さまで上昇するとフロート弁が開き、溜まった冷凍機油がバイパス配管33を流通して、圧縮機1の吸入側配管に圧力差によって移動し、圧縮機1に戻る。そして、冷凍機油が、圧縮機1の返油されるとフロートが下がってフロート弁が閉じる。また、オイルセパレーター2に流入した冷凍機油の全てが、バイパス配管33を流通して圧縮機1に戻るわけではなく、一部は冷媒と共にオイルセパレーター2を通過して、放熱器3方向へ向かう。オイルセパレーター2によって採取しきれなかった冷凍機油は、放熱器3、高圧側接続配管31、絞り装置4、冷却器5及び低圧側接続配管32を冷媒と共に循環し、圧縮機1へ戻る。
(油回収運転)
本実施の形態の圧縮機1のようにインバーター圧縮機であって、冷却器5の蒸発温度が高い場合、低周波数の圧縮機1の運転が続く場合がある。このとき、圧縮機1の運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満の場合、冷媒循環流量が小さいため、冷凍機油が冷却器5、及び、低圧側接続配管32を含む吸入側配管内に滞留する。そして、一定時間、圧縮機1がゼロペネトレーション周波数未満の運転が継続した場合、運転周波数を増速させて冷媒循環流量を上げて、冷却器5、及び、低圧側接続配管32を含む吸入側配管内に滞留した冷凍機油を圧縮機1に戻す運転、すなわち、油回収運転を実施する必要がある。この油回収運転を実施することによって、圧縮機1の運転周波数が上がるため、冷媒循環流量が多くなり、冷却器5、及び、低圧側接続配管32を含む吸入側配管内に滞留した冷凍機油が圧縮機1に戻る。
図2は、本発明の実施の形態1に係る冷凍機における蒸発温度と運転周波数との関係において、油回収運転を必要とする領域(油回収領域)及び必要としない領域(油回収不要領域)を示す図である。
図1の冷媒回路を流れる冷媒循環流量(重量流量)は、下記の式(1)によって算出される。
G=SV×N×ηv/Vs (1)
(G:冷媒循環流量[kg/s]
SV:圧縮機1のストロークボリューム[m3]
N:圧縮機1の周波数(回転数)[rps]
ηv:体積効率
Vs:吸入ガス冷媒の比容積[m3/kg](∝蒸発温度))
上記の式(1)において、圧縮機1のストロークボリュームSV及び体積効率ηvを一定とした場合、圧縮機1の周波数が高くなると冷媒循環流量Gが多くなる。また、吸入ガス冷媒の比容積Vsは蒸発温度に比例するので、この比容積Vsを蒸発温度に置き換えると、蒸発温度が低い状態から高い状態になるにつれて、吸入ガス冷媒の比容積Vsは大きくなり(吸入ガス冷媒の密度は小さくなり)、冷媒循環流量Gは多くなる。したがって、図2に示される「ゼロペネトレーション流速線」のように、蒸発温度が高くなるにつれて、ゼロペネトレーション周波数は低くなり、ゼロペネトレーション流速以上となる運転周波数が低くなる。また、蒸発温度は、ユニットクーラー22の負荷状態及び運転状態によって可変するので、本実施の形態に係る冷凍機は、ゼロペネトレーション周波数未満となった場合、以下の態様で油回収運転を実施する。
図3は、本発明の実施の形態1に係る冷凍機の油回収運転を開始及び終了する動作を示すフローチャートであり、図4は、同冷凍機における蒸発温度とゼロペネトレーション周波数との関係を示す図である。以下、図3及び図4を参照しながら、油回収運転の開始及び終了動作について説明する。冷凍機のコントローラー8は、記憶装置(図示せず)を備えており、予め、図4で示されるユニットクーラー22における冷却器5の蒸発温度とゼロペネトレーション周波数との関係を記憶しているものとする。
(S1)
コントローラー8は、圧縮機1が運転中であるか否か判断する。その判断の結果、圧縮機1が運転中である場合はステップS2へ進み、停止中である場合は引き続き圧縮機1の運転状態を監視する。
(S2)
コントローラー8は、タイマーカウント積算値が所定時間(例えば、60分)以上であるか否かを検知する。タイマーカウント積算値が所定時間以上であることを検知した場合、ステップS3へ進み、所定時間未満であることを検知した場合、ステップS4へ進む。
(S3)
コントローラー8は、後述するようにタイマーカウント時に記憶装置に記憶させた最低の蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数よりも所定値だけ高い運転周波数(図4における「油回収運転ライン」)によって圧縮機1を運転させ、油回収運転を実施する。例えば、コントローラー8、図4で示されるように、記憶装置に記憶された最低の蒸発温度が−20[℃]である場合、運転周波数を42[Hz]として、油回収運転を実施する。油回収運転における圧縮機1の運転周波数をゼロペネトレーション周波数よりも高くしているのは、確実に冷凍機油を圧縮機1へ戻すためである。コントローラー8は、所定時間、油回収運転を実施後、通常運転(冷凍室の冷却運転)を実施する。その後、ステップS1へ戻る。
(S4)
コントローラー8は、低圧圧力センサー9によって検出された吸入側の冷媒圧力から冷却器5の蒸発温度を算出し、圧縮機1の運転周波数が、算出した蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数未満であるか否かを判定する。その判定結果、運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満である場合、ステップS5へ進み、ゼロペネトレーション周波数以上である場合、ステップS6へ進む。
なお、低圧圧力センサー9、及び、低圧圧力センサー9によって検出された冷媒圧力から蒸発温度を算出するコントローラー8の機能は、本発明の「蒸発温度検知手段」に相当する。
(S5)
コントローラー8は、タイマーカウントを開始し、運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満である状態の時間の積算値を算出する。このとき、コントローラー8は、運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満の間、記憶装置に、算出した蒸発温度のうち最低の蒸発温度を記憶させる。そして、ステップS1へ戻る。
なお、コントローラー8は、低圧圧力センサー9によって検出された吸入側の冷媒圧力から冷却器5の蒸発温度を算出するものとしたが、冷却器5に直接、蒸発温度検出する温度センサーを設置し、その検知温度を蒸発温度として用いるものとしてもよい。
(S6)
コントローラー8は、タイマーカウントを停止し、かつ、記憶装置による蒸発温度の記憶動作も停止させる。そして、ステップS7へ進む。
(S7)
コントローラー8は、圧縮機1の運転周波数が、算出した蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数以上である状態の期間の積算値が、所定時間(例えば、5分)以上継続したか否かを判定する。その判定の結果、所定時間以上継続した場合、ステップS8へ進み、所定時間未満の場合、ステップS1へ戻る。
(S8)
コントローラー8は、タイマーカウントの積算値をリセットする。この場合、冷凍機油が冷却器5、及び、低圧側接続配管32を含む吸入側配管から圧縮機1側へ回収されている可能性が高いからである。そして、ステップS1へ戻る。
図5は、本発明の実施の形態1に係る冷凍機のタイマーカウント動作の例を示す図である。図5において、実線は実際の圧縮機1の運転周波数を示し、破線はゼロペネトレーション周波数を示す。
前述の図3におけるステップS4及びS5で示したように、コントローラー8は、圧縮機1の運転周波数がゼロペネトレーション周波数未満である場合(図5における実線が破線を下回っている場合)、タイマーカウントを実施する。まず、通常運転中、蒸発温度が−20[℃]、そして、運転周波数が27[Hz]である場合、この蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数である37[Hz]よりも低いので、コントローラー8は、タイマーカウントを実施する。次に、蒸発温度が上昇し、蒸発温度が10[℃]、そして、運転周波数が27[Hz]である場合、この蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数である20[Hz]よりも高いので、コントローラー8は、タイマーカウントを停止する。このように、コントローラー8は、タイマーカウントの開始及び停止を実施し、図4で示されるステップS2及びS3にように、タイマーの積算値が所定時間以上となった場合、記憶装置に記憶してある最低の蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数よりも所定値だけ高い運転周波数による油回収運転に移行する。なお、図5においては、タイマーカウント条件を満たす期間において、最低の蒸発温度は−20[℃]であるので、コントローラー8の記憶装置には蒸発温度として−20[℃]が記憶されていることになる。
(実施の形態1の効果)
前述のように、配管径又はユニットクーラー(負荷側)によって蒸発温度が異なり、ゼロペネトレーション流速が異なる。このとき、本実施の形態に係る冷凍機の構成及び動作のように、蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数未満での運転状態が続いた場合に、油回収運転を実施するので、油回収運転を実施する頻度を少なくすることができるので、冷凍機の冷却性能の低下を抑制し、通常の冷却運転の停止による負荷側の庫内温度の上昇を抑制することができる。
また、蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数未満での運転状態が続いた場合に、その状態の期間における最低の蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数よりも高い運転周波数によって圧縮機1を運転させるので、冷却機又は接続配管内に滞留した冷凍機油を確実に圧縮機1に戻すことができ、圧縮機1の性能低下を抑制できる。
さらに、配管径又はユニットクーラー22(負荷側)によって蒸発温度が異なるので、その運転中の蒸発温度と運転周波数との関係を記憶させ、その関係に基づいて、油回収運転における運転周波数を決定する。よって、ユニットクーラー22を交換する場合においても、既設配管を流用することができ、この場合でも、確実に圧縮機1へ冷凍機油を戻すことができ、圧縮機の性能の低下を抑制することができる。
なお、図1で示されるように、冷凍機油を圧縮機1の吸入側配管に戻すオイルセパレーター2を備えているが、本実施の形態に係る冷凍機油は、上記のように適宜、油回収運転を実施するので、オイルセパレーター2を必ずしも備える必要はない。
実施の形態2.
本実施の形態に係る冷凍機について、実施の形態1に係る冷凍機と相違する動作を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る冷凍機の構成は、実施の形態1に係る冷凍機の構成と同様である。
(油回収運転)
冷凍機油が冷却器5、及び、低圧側接続配管32を含む吸入側配管内に滞留するのは冷凍機油の粘性度が高くなるためであり、冷凍機油の粘性度を把握する必要もある。これを確認する方法として、冷媒の過熱度を算出することによって確認する方法がある。ここで、過熱度とは、ある圧力のもとでそのガス冷媒の飽和温度より高い冷媒ガスになっている場合の度合い(差)のことである。過熱度は、冷却器5出口の冷媒温度と、冷却器5における飽和温度である蒸発温度との差である吸入過熱度、そして、圧縮機1から吐出された吐出冷媒の温度と、放熱器3における飽和温度である凝縮温度との差である吐出過熱度があり、単位には[K](ケルビン)を用いる。例えば、吸入過熱度が5[K]であるということは、冷却器5における蒸発温度が7[℃]である場合、この冷却器5において蒸発したガス冷媒がさらに外部から顕熱を受けて5[℃]過熱されたガス冷媒となって12[℃]の過熱蒸気となることである。この場合、冷却器5から流出したガス冷媒は、過熱蒸気のまま圧縮機1に吸入される。この吸入過熱度が大きくなるにつれて、冷凍機油の粘性度が高くなり、冷凍機油が冷却器5、及び、低圧側接続配管32を含む吸入側配管内に滞留しやすくなる。一方、吸入過熱度が小さくなるにつれて、冷却器5において蒸発しきれなかった冷媒及び冷凍機油を含んだ気液二相状態となって、冷却器5から流出する。この場合、冷凍機油と冷媒液との間に働くせん断力によって、冷凍機油が押し流されると共に配管壁から剥ぎ取られて、液冷媒の界面を浮遊しながら圧縮機1まで運ばれることになる。また、この気液二相状態の冷媒のとき、配管中央部を高速で流れるガス冷媒によって液冷媒が加速されて、圧縮機1に戻ってくる(液バック)。
この液バックの状態においては、前述のように、冷凍機油が圧縮機1に戻りやすくなるが、圧縮機1内の冷凍機油が液冷媒によって希釈化されて、潤滑機能が弱まり、圧縮機1故障の原因となるので、液バックが検知された場合は、例えば、一定時間圧縮機1の運転を停止させる等の措置が必要になる場合がある。
この液バックを検知する方法としては、図1で示されるように熱源側ユニット21に設置された低圧圧力センサー9、吸入管温度センサー10、シェル下油温度センサー11、高圧圧力センサー12及び吐出管温度センサー13によって検知された情報に基づいて、コントローラー8が判断する。コントローラー8は、例えば、下記の条件(a)又は(b)を満たす場合に、液バックを生じているものと判断する。
(a)低圧圧力飽和温度(低圧圧力センサー9により検出された圧力によって温度換算)が−10[℃]以上の場合、かつ、下記条件(a1)〜(a3)を満たす場合
(a1)シェル下油温度センサー11により検出された冷凍機油温度<現在の低圧圧力飽和温度+10[℃]
(a2)吐出過熱度(=吐出管温度−現在の高圧圧力飽和温度)≦20[K]
(吐出管温度=吐出管温度センサー13により検出された冷媒温度、
高圧圧力飽和温度
=高圧圧力センサー12により検出された圧力によって温度換算したもの)
(a3)吸入過熱度(=吸入管温度−現在の低圧圧力飽和温度)≦5[K]
(吸入管温度=吸入管温度センサー10により検出された冷媒温度)
(b)低圧圧力飽和温度が−10[℃]未満の場合、かつ、下記条件(b1)〜(b3)を満たす場合
(b1)シェル下油温度センサー11により検出された冷凍機油温度≦0[℃]
(b2)吐出過熱度(=吐出管温度−現在の高圧圧力飽和温度)≦20[K]
(b3)吸入過熱度(=吸入管温度−現在の低圧圧力飽和温度)≦5[K]
なお、上記の条件(a)及び(b)は、液バックを検出するための条件としての例示であり、例えば、条件(a)及び(b)中の具体的数値については、これらに限定されるものでもないことを付言しておく。
図6は、本発明の実施の形態2に係る冷凍機の油回収運転を開始及び終了する動作を示すフローチャートである。以下、図6を参照しながら、図3で示される実施の形態1に係る冷凍機における油回収運転の開始及び終了動作と相違する点を中心に説明する。
(S2)
コントローラー8は、タイマーカウント積算値が所定時間(例えば、60分)以上であるか否かを検知する。タイマーカウント積算値が所定時間以上であることを検知した場合、ステップS3へ進み、所定時間未満であることを検知した場合、ステップS9へ進む。
(S9)
コントローラー8は、上記の液バックを検知するための条件(a)又は(b)を満たすか否かを判断する。その判断の結果、条件(a)又は(b)を満たす場合、ステップS1へ戻る。一方、条件(a)及び(b)を満たさない場合、ステップS4へ進む。すなわち、実施の形態1の冷凍機におけるタイマーカウントの開始条件として、条件(a)又は(b)を加えた動作となる。よって、液バックによる圧縮機1への返油動作が実施されない場合に、コントローラー8はタイマーカウントを実施する。これは、液バックが発生している場合に、油回収運転を実施してしまうと、圧縮機1内の冷凍機油が液冷媒によって希釈化されて、潤滑機能が弱まっており、圧縮機1故障の原因となるためである。
なお、ステップS1、S3〜S8は、実施の形態1における動作と同様である。
(実施の形態2の効果)
以上の動作によって、実施の形態1の効果を有することに加え、油回収運転をするためのタイマーカウントを実施する条件として、液バックが発生しているか否かの判断を追加することによって、液バックが生じている場合は、タイマーカウントを実施せず、すなわち、油回収運転を実施しないので、さらに、油回収運転を実施する頻度を少なくすることができる。これによって、冷凍機の冷却性能の低下を抑制し、通常の冷却運転の停止による負荷側の庫内温度の上昇を抑制することができる。
また、液バックが発生している場合に、油回収運転を実施してしまうと、圧縮機1内の冷凍機油が液冷媒によって希釈化されて、潤滑機能が弱まっており、圧縮機1故障の原因となるが、液バックが検知された場合、タイマーカウントは実施されず、油回収運転は実施しないので、圧縮機1の故障を抑制することができる。
実施の形態3.
本実施の形態に係る冷凍機について、実施の形態2に係る冷凍機と相違する動作を中心に説明する。なお、本実施の形態に係る冷凍機の構成は、実施の形態1に係る冷凍機の構成と同様である。
(油回収運転)
図7は、本発明の実施の形態3に係る冷凍機の油回収運転を開始及び終了する動作を示すフローチャートである。以下、図7を参照しながら、図6で示される実施の形態2に係る冷凍機における油回収運転の開始及び終了動作と相違する点を中心に説明する。
(S3)
コントローラー8は、タイマーカウント時に記憶装置に記憶させた最低の蒸発温度に対応するゼロペネトレーション周波数よりも所定値だけ高い運転周波数(図4における「油回収運転ライン」)によって圧縮機1を運転させ、油回収運転を開始する。そして、ステップS10へ進む。
(S10)
コントローラー8は、上記の液バックを検知するための条件(a)又は(b)を満たしている状態が所定時間(例えば、1分間)連続していることを検知した場合、ステップS11へ進む。一方、条件(a)及び(b)を満たしていない場合、ステップS12へ進む。
(S11)
コントローラー8は、油回収運転を終了させる。これは、条件(a)及び(b)を満たしており、液バックが発生している場合に、油回収運転を実施してしまうと、圧縮機1内の冷凍機油が液冷媒によって希釈化されて、潤滑機能が弱まっており、圧縮機1故障の原因となるためである。そして、ステップS1へ戻る。
(S12)
コントローラー8は、油回収運転を所定時間(例えば、5分間)実施した後、終了する。
なお、油回収運転の終了条件としては、上記のステップS11及びS12で示したものに限定されるものではなく、例えば、冷凍機の運転スイッチがOFFとなった場合、又は、運転中に圧縮機1の異常を検知した場合等に油回収運転を終了するものとしてもよい。
(実施の形態3の効果)
以上の動作によって、実施の形態1及び実施の形態2の効果を有することに加え、油回収運転を実施中に、液バックの発生の有無を検知し、液バックが発生している状態が所定時間継続した場合には、油回収運転を終了させることによって、圧縮機1の故障を抑制することができる。
1 圧縮機、2 オイルセパレーター、3 放熱器、3a 放熱器用ファン、4 絞り装置、5 冷却器、5a 冷却器用ファン、8 コントローラー、9 低圧圧力センサー、10 吸入管温度センサー、11 シェル下油温度センサー、12 高圧圧力センサー、13 吐出管温度センサー、21 熱源側ユニット、22 ユニットクーラー、31 高圧側接続配管、32 低圧側接続配管、33 バイパス配管。

Claims (8)

  1. 圧縮機、放熱、絞り装置及び冷却器が冷媒配管によって接続された冷媒回路と、
    前記冷却器の蒸発温度を検知する蒸発温度検知手段と、
    前記圧縮機の運転周波数を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応するゼロペネトレーション流速となる前記圧縮機の運転周波数であるゼロペネトレーション周波数を求め、
    前記圧縮機の運転周波数が前記ゼロペネトレーション周波数未満である状態の積算時間を計測し、該積算時間が所定時間以上となった場合、前記冷媒回路に滞留した冷凍機油を前記圧縮機へ戻す油回収運転を実施し、
    前記圧縮機の運転周波数が、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応する前記ゼロペネトレーション周波数未満であると判定した場合、前記積算時間の計測を開始し、前記ゼロペネトレーション周波数以上であると判定した場合、前記積算時間の計測を停止し、
    前記積算時間の計測を停止した後に、前記圧縮機の運転周波数が、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応する前記ゼロペネトレーション周波数以上である状態が所定時間継続した場合、前記積算時間をリセットするものである
    ことを特徴とする冷凍機。
  2. 前記蒸発温度と、前記ゼロペネトレーション周波数との関係を記憶する記憶装置を備え、
    前記制御装置は、前記記憶装置に記憶された蒸発温度と前記ゼロペネトレーション周波数との関係に基づいて、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度に対応する前記ゼロペネトレーション周波数を求める
    ことを特徴とする請求項1記載の冷凍機。
  3. 前記制御装置は、
    前記積算時間の計測中に、前記蒸発温度検知手段によって検知された前記蒸発温度の最低温度を前記記憶装置に記憶させ、
    前記油回収運転実施時において、前記最低温度に対応する前記ゼロペネトレーション周波数よりも所定値高い運転周波数によって前記圧縮機を駆動させる
    ことを特徴とする請求項2記載の冷凍機。
  4. 前記圧縮機に液相状態の冷媒が吸入される液バックの発生の有無を判定するための物理量を検出する液バック判定用検知手段を備え、
    前記制御装置は、前記液バック判定用検知手段によって検知された前記物理量に基づいて、前記液バックが発生していると判定した場合、前記油回収運転を実施しない
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の冷凍機。
  5. 前記制御装置は、前記油回収運転を開始した後に、
    前記液バック判定用検知手段によって検知された前記物理量に基づいて、前記液バックが所定時間連続して発生していると判定した場合、前記油回収運転を終了し、
    前記液バック判定用検知手段によって検知された前記物理量に基づいて、前記液バックが発生していないと判定した場合、所定時間後に前記油回収運転を終了する
    ことを特徴とする請求項記載の冷凍機。
  6. 前記液バック判定用検知手段は、前記圧縮機の吸入側の冷媒圧力を検知する低圧圧力検知手段と、前記圧縮機の吸入側の冷媒温度を検知する吸入管温度検知手段と、前記圧縮機の吐出側の冷媒圧力を検知する高圧圧力検知手段と、前記圧縮機の吐出側の冷媒温度を検知する吐出管温度検知手段と、前記圧縮機内の冷凍機油の温度を検知する冷凍機油温度検知手段とによって構成され、
    前記制御装置は、前記低圧圧力検知手段、前記吸入管温度検知手段、前記高圧圧力検知手段、前記吐出管温度検知手段及び前記冷凍機油温度検知手段によって検知された検知情報に基づいて、前記液バックの発生の有無を判定する
    ことを特徴とする請求項又は請求項記載の冷凍機。
  7. 前記圧縮機と前記放熱との間の冷媒配管に設置され、前記圧縮機から吐出された冷凍機油を貯留し、その貯留した冷凍機油が所定量に達した場合に、その貯留した冷凍機油を前記圧縮機の吐出側に延設された配管を介して、前記圧縮機の吸入側に戻すオイルセパレーターを備えた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の冷凍機。
  8. 前記圧縮機、前記放熱及び前記制御装置を備えた熱源側ユニットと、
    前記絞り装置及び前記冷却を備えたユニットクーラーと、
    を備え、
    前記熱源側ユニットと前記ユニットクーラーとは2本の接続配管によって接続され、
    前記ユニットクーラーは交換可能とした
    ことを特徴とする請求項1〜請求項のいずれか一項に記載の冷凍機。
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