JP5772710B2 - 接続構造、接続方法及び多芯差動信号伝送用ケーブル - Google Patents

接続構造、接続方法及び多芯差動信号伝送用ケーブル Download PDF

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Description

本発明は、差動信号伝送用ケーブルと基板との接続構造、差動信号伝送用ケーブルと基板との接続方法、及び差動信号伝送用ケーブルに関する。
電子機器間をつなぐ高速伝送用ケーブルの多くは、差動信号を伝搬させている。このケーブルは、2芯の芯線(内部導体)及び絶縁体を長手方向に撚り合わせ、又は並行に配列し、絶縁体の外側には、外来ノイズの影響を抑えるためのシールド(外部導体)が巻かれている構造となっている。絶縁体は主に発泡ポリエチレン、シールドは金属箔テープでそれぞれ構成されている。
差動信号伝送用ケーブルと電子機器との間を導通させる際、電子機器内に配線されているコネクタやプリント基板の信号パッドに、芯線を半田付けすることにより、電気的に接続している。また、基板と接続するに際し、グランドを取るために、差動信号伝送用ケーブルの端部で露出させたシールドを基板上のグランド電極と接続させる必要がある。
シールドを基板上のグランド電極と接続させる方法として、ドレイン線を有しない場合、シールドを基板上のグランド電極に直接、半田によって接続させる方法がある。
また、ドレイン線を有する場合、このドレイン線を基板上のグランド電極に半田によって接続させる方法がある(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2002−289047号公報 特開2003−297155号公報
しかしながら、ドレイン線を有しない場合、すなわち、シールドを基板上のグランド電極に直接、半田によって接続させる方法によれば、半田接続作業時の加熱や加圧により、ケーブル内の絶縁体(発泡ポリエチレン)が変形、或いは溶融するため、特性インピーダンスのバラツキ(変動)が発生し、スキュー特性が大きく劣化するので、伝送特性が悪くなるという問題がある。
また、ドレイン線を基板上のグランド電極に半田によって接続させる方法によっても、ドレイン線により絶縁体が変形させられることにより、伝送特性が悪くなるため、近年の更なる伝送特性の向上の要求に応えることが難しいという問題がある。例えば、特許文献1のように、絶縁体の右端或いは左端にドレイン線を有する場合、ジャケット(シース)被覆工程でドレイン線が一方の絶縁体を押しつぶしてしまうため、差動モードのバランスが崩れ、GHz帯の高周波において電気特性が劣化する。
さらに、特許文献2のように、絶縁体の中央にドレイン線を有する場合、差動モードのバランスは右端或いは左端にドレイン線を有する場合よりも崩れにくいが、ケーブル端末をコネクタやプリント基板に接続する際、芯線とドレイン線の引き出し箇所の高さが異なるため、ドレイン線の引き出し長が右端或いは左端にドレイン線を有する場合よりも長くなる。これにより、電気特性が劣化し、ドレイン線の接続作業の難易度も高くなる。
そこで、本発明の目的は、シールドと基板との電気的な接続を容易化し、半田接続作業時の絶縁体の変形及び溶融を防ぎ、伝送特性の劣化を防止できる接続構造、接続方法及び差動信号伝送用ケーブルを提供することにある。なお、本発明において、基板との接続は、直接に接続する場合のほかコネクタ等を介して接続する場合(すなわち直接の接続先はコネクタ等の場合)も含む。
本発明は、上記目的を達成するために、下記[1]〜[12]の接続構造、接続方法及び差動信号伝送用ケーブルを提供する。
[1]複数の差動信号伝送用ケーブルを、前記ケーブルの端部で露出されたシールドに載せられる本体部及び前記本体部に突出形成された1本以上の突起部を備える接続部材を介して基板に接続させた接続構造であって、
前記差動信号伝送用ケーブルは、前記差動信号伝送用ケーブルの幅方向に並ぶ一対の芯線と、前記一対の芯線を被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆する前記シールドとを備え、
前記本体部は、前記シールドの外周に沿って湾曲する板状の部材からなり、各差動信号伝送用ケーブルの幅方向の中央付近に設けられた複数の開口を備え、
前記接続部材は、前記複数の開口に供給される半田により前記本体部を介して前記シールドと接続され、かつ、前記突起部を介して前記基板と接続されていることを特徴とする接続構造。
[2]前記複数の差動信号伝送用ケーブルは、ドレイン線を有さないことを特徴とする前記[1]に記載の接続構造。
[3]前記複数の差動信号伝送用ケーブルは、前記シールドを被覆するジャケットを備えることを特徴とする前記[1]又は前記[2]に記載の接続構造。
[4]前記接続部材は、2本以上の前記突起部を備えることを特徴とする前記[1]乃至[3]の何れか1つに記載の接続構造。
[5]前記接続部材は、前複数の差動信号伝送用ケーブルの本数+1本の前記突起部を備えることを特徴とする前記[1]乃至[4]の何れか1つに記載の接続構造。
[6]前記絶縁体は、前記一対の芯線の並び方向に長い楕円形状を有することを特徴とする前記[1]乃至[5]の何れか1つに記載の接続構造。
[7]前記接続部材は、金属材料からなることを特徴とする前記[1]乃至[5]の何れか1つに記載の接続構造。
[8]前記突起部は、隣り合う突起部の間隔が、前記ケーブルの横幅と同等の間隔となるように前記本体部から突出されたものであることを特徴とする前記[1]乃至[7]の何れか1つに記載の接続構造。
[9]前記突起部は、前記差動信号伝送用ケーブルの端部で露出された芯線と略平行方向に向かって前記本体部に突出形成されたものであることを特徴とする前記[1]乃至[8]の何れか1つに記載の接続構造。
[10]前記突起部は、前記差動信号伝送用ケーブルの端部で露出された芯線と同じ高さになるように前記本体部に突出形成されたものであることを特徴とする前記[1]乃至[9]の何れか1つに記載の接続構造。
[11]前記[1]乃至[10]の何れか1つに記載の接続構造に用いられる前記接続部材を介して前記複数の差動信号伝送用ケーブルを前記基板へ接続する接続方法であって、
前記接続部材の前記本体部を前記複数の差動信号伝送用ケーブルの前記シールドへ載せた後、前記本体部の所定箇所に供給される半田により前記本体部を前記シールドに一括して固定することを特徴とする接続方法。
[12]幅方向に並ぶ一対の芯線と、前記一対の芯線を被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆するシールドとを備えた複数の差動信号伝送用ケーブルと、
前記複数の差動信号伝送用ケーブルの一端又は両端で露出された前記シールドに載せられる本体部及び前記本体部に突出形成された1本以上の突起部を備える接続部材と、を有する多芯差動信号伝送用ケーブルであって、
前記本体部は、前記シールドの外周に沿って湾曲する板状の部材からなり、各差動信号伝送用ケーブルの幅方向の中央付近に設けられた複数の開口を備え、
前記接続部材は、前記複数の開口に供給される半田により前記本体部を介して前記シールドと接続され、かつ、前記突起部を介して前記基板と接続されていることを特徴とする多芯差動信号伝送用ケーブル。

本発明によれば、シールドと基板との電気的な接続を容易化し、半田接続作業時の絶縁体の変形及び溶融を防ぎ、伝送特性の劣化を防止できる接続構造、接続方法及び差動信号伝送用ケーブルを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端を示す斜視図である。 図1の右図におけるII−II線断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端を示す斜視図である。 本発明の第3の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端(接続前)を示す斜視図である。 本発明の第4の実施の形態に係る接続構造に用いる接続部材の概略図である。
〔本発明の第1の実施の形態〕
(接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端を示す斜視図である。また、図2は、図1の右図におけるII−II線断面図である。
第1の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルは、ケーブル10と、ケーブル10の両端で露出されたシールド13に接続された接続部材20とを備える。接続部材20を接続するのは、ケーブル10の一端のみであってもよい(後述する第2〜4の実施の形態においても同様)。
ケーブル10は、特に限定されるものではないが、例えば、図1に示されるような、平行に並べられた一対の芯線11と、一対の芯線11を一括して被覆する絶縁体12と、絶縁体12を被覆するシールド13と、シールド13を被覆するジャケット14とからなる差動信号伝送用ケーブルを使用できる。ケーブル10は、接続部材20を介して基板(図示なし)に接続される。接続部材20を介してグランドを取ることができるため、ドレイン線を不要とすることができる。
芯線11は、例えば、銅等の電気良導体の単線、この電気導体にメッキ等を施した単線である。
絶縁体12は、例えば、誘電率、誘電正接の小さい材料を用いて形成される。この材料は、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエチレン、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)、発泡ポリエチレンや発泡テフロン(テフロンは登録商標である)等の発泡絶縁樹脂である。
図1に示されるように、一対の芯線11を一括して被覆する絶縁体12を用いる場合、絶縁体12の断面形状は、一対の芯線11の並び方向に長い楕円形状とすることが好ましい。また、一対の芯線11の並び方向に対して平行な平坦部を有する扁平楕円形状とすることも好ましい。
シールド13は、例えば、金属箔テープを絶縁体12の周囲に螺旋状に巻き付けることで形成することができる。金属箔テープは、PET(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチックテープと銅箔やアルミ箔等の金属箔とを貼り合わせて形成される。
ジャケット14は、シースとも称され、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素樹脂を用いて形成される。
接続部材20は、ケーブル10の端部で露出されたシールド13に載せられた本体部21及び本体部21に突出形成された2本の突起部22を備える。
接続部材20は、本体部21を介してシールド13と接続され、かつ、突起部22を介して基板と接続される。
本体部21は、曲板状、平板状、棒状、テープ状等の種々の形状を取り得るが、図1に示すように、シールド13の外周に沿って湾曲する板状の部材からなることが好ましい。これにより、シールド13との接触面積が大きくなり、安定した状態でシールド13に載せることができるため、半田による固定作業がし易くなる。
本体部21の大きさは、特に限定されるものではなく、ケーブルの太さ等に合わせて適宜、調整して形成することができる。
接続部材20は、本体部21の所定箇所において半田30によりシールド13に固定される。所定箇所は特に限定されるものではないが、本実施の形態においては、本体部21に設けられた開口21Aである。開口21Aは、図1に示すように、基板が接続される側とは逆側(図1において上側)におけるケーブル幅方向の略中央付近に設けられることが好ましい。ここでは、開口21Aを1つだけ設けたが、2つ以上設けても良い。2つ以上設ける場合には、ケーブル長手方向の中心線に対してケーブル幅方向に左右対称の位置に設けることが好ましい。
突起部22は、1本、或いは3本以上とすることもできるが、本体部21が載せられる差動信号伝送用ケーブル10の本数(本実施例では1本)+1本=2本とすることが好ましく、図1に示されるように、ケーブル10の幅方向の左端と右端の横に1本ずつの計2本であることが好ましい。すなわち、突起部22は、隣り合う2本の突起部の間隔が、ケーブル10の横幅と同等の間隔となるように本体部21に突出形成されたものであることが伝送特性のバランスが取れる点で好ましい。
突起部22は、図1に示されるように、ケーブル10の端部で露出された芯線11と略平行方向に向かって本体部21からそれぞれ1本ずつ突出形成されていることが好ましい。突起部22の形状は特に限定されるものではなく、丸棒状、角棒状等の種々の形状を取り得るが、容易に折れない強度を持つ形状とすることが望ましい。突起部22の長さも特に限定されるものではなく、適宜、調整して形成可能である。
突起部22は、図1に示されるように、ケーブル10の端部で露出された芯線11と同じ高さになるように突出形成されることが好ましい。同じ高さとすることにより、芯線11を下向きに折り曲げる必要が無く、真っすぐのまま基板に接続できる点で好ましい。
接続部材20の材料としては、特に限定されるものではないが、電気伝導性がある材料であればよく、SUS、銅、銀、スズ、アルミといった金属材料を用いることができる。本体部21と突起部22は、同じ材料からなることが好ましい。
(接続構造の接続手順)
本発明の第1の実施の形態に係る接続構造の接続手順としては、図1に示される接続部材20の本体部21をシールド13へ載せた後(図1の左図)、本体部21に設けた開口21Aに供給される半田30により本体部21をシールド13に固定する(図1の右図及び図2)。供給される半田30の量は、図2に示されるように、開口21Aから半田が本体部21の表面に適量溢れる程度が好ましい。その後、接続部材20を半田30で固定して接続済みのケーブル10を、突起部22の先端部分を基板と平行にして、半田付け等により基板に接続する。
または、接続部材20の本体部21をシールド13へ載せた後、突起部22の先端部分を基板に接続してから、本体部21に設けた開口21Aに供給される半田30により本体部21をシールド13に固定してもよい。
(本発明の第1の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)シールドと基板との電気的な接続を容易化し、半田接続作業時の絶縁体の変形及び溶融を防ぎ、伝送特性の劣化を防止できる接続構造、接続方法及び差動信号伝送用ケーブルを提供することができる。
(2)ドレイン線を不要とすることができるため、ドレイン線の引き出しに伴う電気特性劣化(接続部における特性インピーダンスのばらつきやスキュー特性の劣化など)を防止することができる。
(3)本体部に設けた開口において、少量の半田を点付けするだけで本体部をシールドに接続できるため、半田接続作業時の絶縁体の変形及び溶融を防ぐ効果が高い。
(4)接続部材に突起部を設けているため、シールドと基板との接続容易性はドレイン線を有する場合と同等である。
(5)半田を点付けする所定箇所を任意に決めることができ、伝送特性劣化への影響が小さい箇所で半田付けできるため、伝送特性の劣化を防ぐ効果が高い。
〔本発明の第2の実施の形態〕
(接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの構成)
図3は、本発明の第2の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端を示す斜視図である。
本発明の第2の実施の形態に係る接続部材120は、ケーブル10の端部で露出されたシールド13に載せられた本体部121及び本体部121に突出形成された2本の突起部122を備え、半田30によりシールド13に固定される本体部121の所定箇所が、本体部121に設けられた切り欠き121Aである点で、所定箇所が本体部21に設けられた開口21Aである上記第1の実施の形態と相違する。
切り欠き121Aは、図3に示すように、基板が接続される側とは逆側(図3において上側)における、ケーブル長手方向の中心線に対してケーブル幅方向に左右対称の位置に1つずつ、計2つ設けられることが好ましい。ここでは、切り欠き121Aを2つ設けたが、1つ、又は3つ以上設けても良い。1つ設ける場合には、ケーブル幅方向の略中央付近の位置に設けることが好ましい。
切り欠き121Aの幅や長さは特に限定されるものではなく、半田を切り欠き121Aに充填して接続部材120をシールド13に固定できる程度であればよい。
その他の点は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
(本発明の第2の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を奏する。ただし、前述の(3)における「開口」は「切り欠き」に読み替える。
〔本発明の第3の実施の形態〕
(接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの構成)
図4は、本発明の第3の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端(接続前)を示す斜視図である。
第3の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルは、並列した4本のケーブル10と、各ケーブル10の両端又は一端で露出されたシールド13に接続された接続部材220とを備える。
接続部材220は、4本のケーブル10の端部で露出されたシールド13に載せられた本体部221及び本体部221に突出形成された5本の突起部222を備える。
接続部材220は、本体部221を介してシールド13と接続され、かつ、突起部222を介して基板と接続される。
突起部222は、1〜4本、或いは6本以上とすることもできるが、本体部221が載せられる差動信号伝送用ケーブル10の本数(本実施例では4本)+1本=5本とすることが好ましく、図4に示されるように、ケーブル10の幅方向の最左端と最右端の横に1本ずつ、及びケーブル10の各間に1本ずつの計5本であることが好ましい。すなわち、突起部222は、隣り合う2本の突起部の間隔が、ケーブル10の横幅と同等の間隔となるように本体部221に突出形成されたものであることが伝送特性のバランスが取れる点で好ましい。また、ケーブル10の各間に1本ずつ設けることで信号干渉を防止できる。
(接続構造の接続手順)
本発明の第3の実施の形態に係る接続構造の接続手順としては、図4に示される接続部材220の本体部221を4本のケーブル10のシールド13へ載せた後、本体部21に設けた開口221Aに供給される半田30(4つの開口221Aに一括供給できる糸状(棒状)或いは板状の半田)により本体部221をシールド13にヒータツール40を用いて固定する。その後、接続部材220を半田30で固定して接続済みの4本のケーブル10を、突起部222の先端部分を基板と平行にして、半田付け等により基板に接続する。
その他の点は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
なお、本実施の形態においては、並列するケーブル10を4本としたが、2〜3本、或いは5本以上とすることもできる。この場合、各ケーブル10間に本体部221から突起部222を突出形成することが望ましい。すなわち、接続部材は、ケーブル10の本数+1本の突起部を備えることが好ましい。
(本発明の第3の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
(2)多数のケーブル10を同時に接続することが可能であり、作業性を向上することができ、かつ整線と一括接続の両方が可能となる。
〔本発明の第4の実施の形態〕
(接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの構成)
図5は、本発明の第4の実施の形態に係る接続構造に用いる差動信号伝送用ケーブルの一端を示す斜視図である。
本発明の第4の実施の形態に係る接続部材320は、ケーブル10の端部で露出されたシールド13に載せられた本体部321及び本体部321に突出形成された2本の突起部322を備え、半田30によりシールド13に固定される本体部321の所定箇所が、開口21Aや切り欠き121Aではない点で、上記第1〜3の実施の形態と相違する。
本発明の第4の実施の形態に係る本体部321は、図5に示すように、基板が接続される側とは逆側(図5において上側)におけるケーブル幅方向の略中央付近において半田30により固定されることが好ましい。本体部321は、半田30を直接に熱溶融してシールド13に本体部321を固定できるように、ケーブル長手方向の長さがシールド13の露出部のケーブル長手方向の長さよりも短く形成されている。半田付けは、図5に示すように、本体部321を跨いでケーブル長手方向の両側で行なわれることが好ましいが、片側だけでもよい。なお、本実施の形態では、ケーブル幅方向の1箇所だけを固定したが、2箇所以上を固定しても良い。2箇所以上固定する場合には、ケーブル長手方向の中心線に対してケーブル幅方向に左右対称の位置で固定することが好ましい。
その他の点は、第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
(本発明の第4の実施の形態の効果)
本実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果(前述の(3)を除く)を奏する。
〔本発明のその他の実施の形態〕
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されず、発明の主旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
10:ケーブル(差動信号伝送用ケーブル)
11:芯線、12:絶縁体、13:シールド、14:ジャケット
20,120,220,320:接続部材
21,121,221,321:本体部
21A,221A:開口
121A:切り欠き
22,122,222,322:突起部
30:半田、40:ヒータツール

Claims (12)

  1. 複数の差動信号伝送用ケーブルを、前記ケーブルの端部で露出されたシールドに載せられる本体部及び前記本体部に突出形成された1本以上の突起部を備える接続部材を介して基板に接続させた接続構造であって、
    前記差動信号伝送用ケーブルは、前記差動信号伝送用ケーブルの幅方向に並ぶ一対の芯線と、前記一対の芯線を被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆する前記シールドとを備え、
    前記本体部は、前記シールドの外周に沿って湾曲する板状の部材からなり、各差動信号伝送用ケーブルの幅方向の中央付近に設けられた複数の開口を備え、
    前記接続部材は、前記複数の開口に供給される半田により前記本体部を介して前記シールドと接続され、かつ、前記突起部を介して前記基板と接続されていることを特徴とする接続構造。
  2. 前記複数の差動信号伝送用ケーブルは、ドレイン線を有さないことを特徴とする請求項1に記載の接続構造。
  3. 前記複数の差動信号伝送用ケーブルは、前記シールドを被覆するジャケットを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の接続構造。
  4. 前記接続部材は、2本以上の前記突起部を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の接続構造。
  5. 前記接続部材は、前複数の差動信号伝送用ケーブルの本数+1本の前記突起部を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の接続構造。
  6. 前記絶縁体は、前記一対の芯線の並び方向に長い楕円形状を有することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の接続構造。
  7. 前記接続部材は、金属材料からなることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の接続構造。
  8. 前記突起部は、隣り合う突起部の間隔が、前記ケーブルの横幅と同等の間隔となるように前記本体部から突出されたものであることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の接続構造。
  9. 前記突起部は、前記差動信号伝送用ケーブルの端部で露出された芯線と略平行方向に向かって前記本体部に突出形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の接続構造。
  10. 前記突起部は、前記差動信号伝送用ケーブルの端部で露出された芯線と同じ高さになるように前記本体部に突出形成されたものであることを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載の接続構造。
  11. 請求項1乃至10の何れか1項に記載の接続構造に用いられる前記接続部材を介して前記複数の差動信号伝送用ケーブルを前記基板へ接続する接続方法であって、
    前記接続部材の前記本体部を前記複数の差動信号伝送用ケーブルの前記シールドへ載せた後、前記本体部の所定箇所に供給される半田により前記本体部を前記シールドに一括して固定することを特徴とする接続方法。
  12. 幅方向に並ぶ一対の芯線と、前記一対の芯線を被覆する絶縁体と、前記絶縁体を被覆するシールドとを備えた複数の差動信号伝送用ケーブルと、
    前記複数の差動信号伝送用ケーブルの一端又は両端で露出された前記シールドに載せられる本体部及び前記本体部に突出形成された1本以上の突起部を備える接続部材と、を有する多芯差動信号伝送用ケーブルであって、
    前記本体部は、前記シールドの外周に沿って湾曲する板状の部材からなり、各差動信号伝送用ケーブルの幅方向の中央付近に設けられた複数の開口を備え、
    前記接続部材は、前記複数の開口に供給される半田により前記本体部を介して前記シールドと接続され、かつ、前記突起部を介して前記基板と接続されていることを特徴とする多芯差動信号伝送用ケーブル。
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