JP5770427B2 - エアゾール組成物および該エアゾール組成物を充填したエアゾール製品の製造方法 - Google Patents

エアゾール組成物および該エアゾール組成物を充填したエアゾール製品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、エアゾール組成物および該エアゾール組成物を充填したエアゾール製品の製造方法に関する。さらに詳しくは、特定の粒子径を有するパウダーを、液化ガスに対する重量比が特定の範囲になるよう配合することにより良好に乳化するエアゾール組成物および該エアゾール組成物を充填したエアゾール製品の簡便な製造方法に関する。
特許文献1には、水性原液と液化石油ガスとをエアゾール容器内で乳化させるエアゾール組成物の製造方法が開示されている。このエアゾール組成物を大気中に噴射すると、液化石油ガスは水性原液との乳化により水性原液中に長く保持され、水性原液が氷結するとの効果を奏する。
また、特許文献2には、乾式法シリカを含有する水性エアゾール組成物が開示されている。乾式法シリカを含有することで金属への腐蝕を軽減でき、この防錆効果が得られる量として乾式法シリカをエアゾール組成物中0.1〜5重量%配合することが記載されている。
特許第3439672号公報 特開2000−34201号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、水性原液と液化ガスとを乳化させるためには、エアゾール容器内に両者を充填した後で容器を上下に振り、容器内で混合させるため乳化効率が悪く、充填工程とは別の、乳化のための振とう工程を要するなど製造工程が煩雑になるという問題がある。また、特許文献2に記載の発明では、防錆効果を奏するために、乾式法シリカを0.1〜5重量%を含有することが好ましいとの記載があるが、実施例では1〜3重量%と多く配合されている。かかる特許文献2では乳化剤が配合されているが、水性原液と液化ガスとの乳化を改善する目的で少量の乾式法シリカを使用する思想はない。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、良好に乳化するエアゾール組成物および該エアゾール組成物を充填するエアゾール製品の製造方法において、乳化効率に優れたエアゾール製品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のエアゾール組成物は、乳化剤を含む水性原液と、液化ガスと、パウダーとを含有するエアゾール組成物であって、前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、前記液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、前記水性原液と液化ガスとが乳化していることが好ましい。
また、本発明のエアゾール製品の製造方法は、(1)乳化剤を含む水性原液にパウダーを添加する工程と、(2)(1)の工程の後に、パウダーを添加した前記水性原液を耐圧容器に充填する工程と、(3)(2)の工程の後に、耐圧容器にエアゾールバルブを固着しエアゾール容器を密封する工程と、(4)(3)の工程の後に、エアゾールバルブから液化ガスを充填する工程とからなるエアゾール製品の製造方法であって、前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、前記水性原液と液化ガスをエアゾール容器の内部で乳化させることを特徴とする。
さらに、本発明のエアゾール製品の製造方法は、(1)乳化剤を含む水性原液にパウダーを添加する工程と、(2)(1)の工程の後に、パウダーを添加した前記水性原液を耐圧容器に充填する工程と、(3)(2)の工程の後に、液化ガスを充填する工程と、(4)(3)の工程の後に、耐圧容器にエアゾールバルブを固着してエアゾール容器を密封するとからなるエアゾール製品の製造方法であって、前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、前記水性原液と液化ガスをエアゾール容器の内部で乳化させることを特徴とする。
前記水性原液中の水と、液化ガスとの重量比が10/90〜60/40であることが好ましい。
前記パウダーの比表面積が70〜500m2/gであることが好ましい。
前記パウダーが、乾式法により調製した親水性シリカであることが好ましい。
本発明のエアゾール組成物および該エアゾール組成物を充填したエアゾール製品の製造方法によれば、水性原液と液化ガスが良好に乳化するエアゾール組成物および水性原液と液化ガスをエアゾール容器内で容易に乳化することができるエアゾール製品の製造方法を提供することができる。
本発明のエアゾール組成物は、乳化剤を含む水性原液と、液化ガスと、パウダーとを含有するエアゾール組成物であって、前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、水性原液と液化ガスが乳化している。
前記水性原液は、乳化剤を含む。また、必要に応じて水溶性高分子、有効成分、アルコール類、油分などを配合することができる。水性原液はエアゾール容器内では後述する液化ガスと乳化しており、エアゾール容器から外部に噴射されると液化ガスとの乳化により、水性原液は冷却されてシャーベット状になる、泡の内部に液化ガスを長く保持して泡が破れたときにパチパチと破泡音を発するフォームになる、泡と泡が独立したシャボン玉状のスプレーになる、などの噴射物になる。
乳化剤としては、たとえば、POE・POPセチルエーテル、POE・POPデシルテトラデシルエーテルなどのポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル;ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックポリマー;モノヤシ油脂肪酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノステアリン酸POEグリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;POE硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEベヘニルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEイソセチルエーテル、POEイソステアリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル;モノステアリン酸ポリエチレングリコールなどのポリエチレングリコール脂肪酸エステル、モノラウリン酸ヘキサグリセリル、モノミリスチン酸ヘキサグリセリル、モノラウリン酸ペンタグリセリル、モノミリスチン酸ペンタグリセリル、モノオレイン酸ペンタグリセリル、モノステアリン酸ペンタグリセリル、モノラウリン酸デカグルセリル、モノミリスチン酸デカグリセリル、モノステアリン酸デカグリセリル、モノイソステアリン酸デカグリセリル、モノオレイン酸デカグリセリル、モノリノール酸デカグリセリルなどのポリグリセリン脂肪酸エステル;モノオレイン酸POEグリセリルなどのポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル;モノパルミチン酸POEソルビタン、モノステアリン酸POEソルビタン、モノイソステアリン酸POEソルビタン、モノオレイン酸POEソルビタンなどのポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル;モノラウリン酸POEソルビット、テトラステアリン酸POEソルビット、テトラオレイン酸POEソルビットなどのポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル;などのHLBが10〜19、好ましくは11〜18である非イオン系界面活性剤、などがあげられる。HLBが10よりも小さい場合は、液化ガスが連続相になりやすい傾向があり、HLBが19よりも大きい場合は液化ガスを乳化しにくくなる傾向がある。
前記乳化剤の配合量は、水性原液中0.01〜10重量%、さらには0.05〜8重量%であることが好ましい。界面活性剤の配合量が0.01重量%よりも少ない場合は、水性原液と液化ガスとの乳化安定性が悪くなり、10重量%よりも多い場合は付着面上で残りやすく使用感が悪くなる。なお、本発明のエアゾール組成物は特定の粒子径を有するパウダーを液化ガスに対して特定の重量比で配合することにより、乳化剤の配合量を従来よりも少なくしても容易に乳化させることができる。
水性原液の主溶媒は水であり、乳化剤により液化ガスと乳化する。該水としては、たとえば、精製水、イオン交換水、生理食塩水、海洋深層水などがあげられる。
前記水の配合量は、水性原液中50〜99.99重量%、さらには60〜99.95重量%であることが好ましい。水の配合量が50重量%よりも少ない場合は液化ガスとの重量比が小さくなって乳化しにくくなる。99.99重量%よりも多い場合は液化ガスと乳化させるための乳化剤を必要量配合しにくくなる。
前記水溶性高分子は水性原液の粘度を調整してパウダーを沈降しにくくして液化ガスとの乳化安定性を良くし、また大気中に噴射された後でも乳化状態を維持してパチパチ音を大きくしたり、噴射物を凍結しやすくする、シャボン玉状の泡を大きくするなどの作用がある。
前記水溶性高分子としては、たとえば、キサンタンガム、カラギーナン、アラビアゴム、トラガントゴム、カチオン化グアガム、グアガム、ジェランガム、ローカストビーンガムなどのガム質;ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ニトロセルロース、結晶セルロースなどのセルロース系高分子;デキストラン、カルボキシメチルデキストランナトリウム、デキストリン、ペクチン、デンプン、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、アルギン酸ナトリウム、変性ポテトスターチ、ヒアルロン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマーなどがあげられる。
前記水溶性高分子を配合する場合の配合量は、水性原液中0.01〜5重量%、さらには0.05〜3重量%であることが好ましい。水溶性高分子の含有量が0.01重量%よりも少ない場合は前述の効果が得られにくく、5重量%を超える場合は水性原液の粘度が高くなりすぎ、液化ガスとの乳化を阻害する。
なお、水性原液の粘度は1〜20,000(mPa・s 20℃)であることが好ましく、さらには3〜10,000(mPa・s)であることが好ましい。水性原液の粘度が1(mPa・s)よりも小さい場合は乳化安定性が悪く、20,000(mPa・s)よりも大きい場合は粘度の低い液化ガスと乳化しにくくなる。
前記有効成分としては、たとえば、クロタミトン、d−カンフルなどの鎮痒剤、サリチル酸メチル、インドメタシン、ピロキシカム、フェルビナク、ケトプロフェンなどの消炎鎮痛剤、オキシコナゾール、クロトリマゾール、スルコナゾール、ビフォナゾール、ミコナゾール、イソコナゾール、エコナゾール、チオコナゾール、ブテナフィン、およびこれらの塩酸塩、硝酸塩、酢酸塩などの塩、などの抗真菌剤、酸化亜鉛、アラントインヒドロキシアルミニウム、タンニン酸、クエン酸、乳酸などの収斂剤、アラントイン、グリシルレチン酸、グリチルリチン酸ジカリウム、アズレンなどの抗炎症剤、塩酸ジブカイン、塩酸テトラカイン、リドカイン、塩酸リドカインなどの局所麻酔剤、ジフェンヒドラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸ナトリウム、フェノキシエタノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化クロルヘキシジンなどの殺菌・消毒剤、l−メントール、カンフルなどの清涼剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、コラーゲン、キシリトール、ソルビトール、ヒアルロン酸、カロニン酸、乳酸ナトリウム、dl−ピロリドンカルボン酸塩、ケラチン、レシチン、尿素などの保湿剤、ラウリル酸メタクリレート、安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、ゲラニルクロトレート、ミリスチン酸アセトフェノン、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルなどの消臭剤、N,N−ジエチル−m−トルアミド(ディート)、カプリル酸ジエチルアミドなどの害虫忌避剤、フタルスリン、アレスリン、ペルメトリン、シスメスリン、プロパルスリン、レスメトリン、d−フェノトリン、テフルスリン、ベンフルスリンなどの殺虫成分、サイネピリン、ピペロニルブトキサイト、オクタクロロジプロピルエーテルなどの効力増強剤、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、エチルヘキシルトリアゾン、オキシベンゾンなどの紫外線吸収剤、酸化亜鉛、酸化チタンなどの紫外線散乱剤、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、パントテン酸カルシウム、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、dl−α−トコフェロール、酢酸トコフェロール、トコフェロールおよびこれらの混合物などのビタミン類、アスコルビン酸、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエンなどの酸化防止剤、シャクヤクエキス、ヘチマエキス、バラエキス、レモンエキス、アロエエキス、ショウブ根エキス、ユーカリエキス、セージエキス、茶エキス、海藻エキス、プラセンタエキス、シルク抽出液などの抽出液、アルブチン、コウジ酸などの美白剤;天然香料、合成香料などの各種香料、などがあげられる。
前記有効成分を配合する場合の配合量は、水性原液中0.05〜10重量%、好ましくは0.1〜8重量%配合される。有効成分の配合量が0.05重量%よりも少ない場合は、有効成分の効果が充分に発揮できない傾向があり、10重量%よりも多い場合は、有効成分濃度が高くなりすぎ、有効成分によっては人体へ悪影響を及ぼす場合がある。
前記アルコール類は、水に溶解しにくい有効成分を溶解するための溶媒として、また噴射したときのパチパチ音や凍りやすさを調整するなどの目的で用いられる。
前記アルコール類としては、たとえば、エタノール、イソプロパノールなどの炭素数が2〜3個の1価アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリンなどの2〜3価のポリオールなどがあげられる。
前記アルコール類を配合する場合の配合量は、水性原液中0.1〜40重量%であることが好ましく、さらには0.3〜30重量%であることが好ましい。前記アルコール類の配合量が0.1重量%よりも少ない場合は前述の効果が得られにくく、40重量%よりも多い場合は水性原液と液化ガスとが乳化しにくく、パチパチ音が小さく、また凍りにくくなる。
前記油分は、水性原液と液化ガスとの乳化状態を調整する、対象物の油を除去する、あるいは対象物に浸透しやすくする、などの目的で用いられる。
前記油分としては、たとえば、流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、イソパラフィンなどの炭化水素油;アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、乳酸セチル、ステアリン酸イソセチル、セトステアリルアルコール、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸ジエトキシエチル、リンゴ酸ジイソステアリルなどのエステル油、メチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサンなどのシリコーンオイル、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、イソステアリン酸などの脂肪酸、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ラノリンアルコールなどの高級アルコール、アボガド油、マカダミアナッツ油、シア脂、オリーブ油、ツバキ油などの油脂、ミツロウ、ラノリンロウなどのロウ類などがあげられる。
前記油分を配合する場合の配合量は、水性原液中0.1〜10重量%、さらには0.5〜8重量%であることが好ましい。油分の配合量が0.1重量%よりも少ない場合は油分を配合する効果が得られにくく、10重量%よりも多い場合は乾燥性が悪くなるなど、使用感が低下する。
本発明に用いられる水性原液は、乳化剤、必要に応じて配合される水溶性高分子などを水やアルコール類に溶解させて調製する。なお、水性原液は、必要に応じて油分を乳化させたり、後述するパウダーを分散させてもよい。
前記水性原液の配合量は、エアゾール組成物中4.5〜60重量%であることが好ましく、さらには9.7〜55重量%であることが好ましく、特に14.8〜50重量%であることが好ましい。水性原液の配合量が4.5〜60重量%から外れると液化ガスと乳化しにくくなるという問題がある。
前記液化ガスは、エアゾール容器内では蒸気圧を有する液体になり、水性原液と乳化して乳化物を形成する。
前記液化ガスとしては、たとえば、プロパン、ノルマルブタン、イソブタンおよびこれらの混合物である液化石油ガス、ジメチルエーテル、フロン類、およびこれらの混合物などが挙げられる。また液化ガス中にノルマルペンタン、イソペンタンを配合してもよい。
前記液化ガスの配合量は、エアゾール組成物中39.5〜95重量%であり、44.5〜90重量%であることが好ましく、さらに49.7〜85重量%であることが好ましい。液化ガスの配合量が39.5〜95重量%から外れると水性原液と乳化しにくくなるという問題がある。
本発明では、前記水性原液中の水と液化ガスの重量比が10/90〜60/40であることが好ましく、さらには15/85〜55/45、特に20/80〜50/50にすることが好ましく、後述するパウダーの乳化促進効果が得られやすくなるという効果を奏する。
前記パウダーは特定の粒子径と見かけ比重を有するため、液化ガスの充填により水性原液中に分散していたパウダーが攪拌され、水性原液と液化ガスの混合物中に長時間分散して水性原液と液化ガスを乳化しやすくする、乳化安定性を向上させるなど、乳化補助剤として用いられる。
前記パウダーは、一次粒子の平均粒子径が5〜25nm、好ましくは7〜20nmであるものを用いる。粒子径が5nmよりも小さい場合は大気中で浮遊しやすいため取り扱いにくくなり、25nmよりも大きい場合は乳化促進効果が得られにくいという問題がある。また、比表面積が70〜500m2/gであるものが好ましく、特に90〜400m2/gであるものが好ましい。比表面積が70m2/gよりも小さい場合はパウダーの表面が滑らか過ぎて乳化促進効果が得られにくくなるという問題があり、500m2/gよりも大きい場合は、乳化しにくくなるという問題がある。また、見かけ比重が0.01〜0.1g/mlであるものが好ましく、特に0.03〜0.08g/mlであるものが好ましい。見かけ比重が0.01よりも小さい場合は水性原液に添加する際などで浮遊しやすく取り扱いにくく、0.1g/mlよりも大きい場合は液化ガス中での沈降が速くなり、乳化促進効果が得られにくくなる。
前記パウダーとしては、たとえば、乾式法により調製したシリカ、湿式法により調製したシリカ、タルク、酸化亜鉛、カオリン、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸亜鉛、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ゼオライト、セラミックパウダー、窒化ホウ素などがあげられる。水性原液と液化ガスの混合物中に長時間分散でき、乳化促進効果が高く、再分散性に優れている点から、表面が親水性であるパウダーを用いることが好ましい。特に、前記粒子径の範囲に調製しやすく、乳化促進効果が高い点から乾式法により調製されたシリカを用いることが好ましい。
前記パウダーの配合量は、エアゾール組成物中0.01〜0.7重量%であり、0.02〜0.5重量%であることが好ましく、さらには0.03〜0.3重量%であることが好ましい。パウダーの配合量が0.01重量%よりも少ない場合は、後述する液化ガスに対する重量比が99.99/0.01よりも大きくなって乳化促進効果が得られにくく、0.7重量%よりも多い場合は液化ガスに対する重量比が99/1よりも小さくなって乳化促進効果が得られにくくなる。
前記液化ガスとパウダーの重量比は99/1〜99.99/0.01であり、99.3/0.7〜99.97/0.03であることが好ましい。液化ガスとパウダーの重量比が99/1よりも小さい場合はパウダー濃度が高すぎて詰まりやすくなり、99.99/0.01よりも大きい場合は乳化促進効果が得られにくくなる。
なお、前記液化ガスとパウダーの容積比は90/10〜99.6/0.4であり、93/7〜99.5/0.5であることが好ましく、さらには95/5〜99.4/0.6であることが好ましい。液化ガスとパウダーの容積比が90/10よりも小さい場合はパウダー濃度が高すぎて詰まりやすくなり、99.6/0.4よりも大きい場合は乳化促進効果が得られにくくなる。
また、前記水と液化ガスの合計量とパウダーの容積比は95/5〜99.7/0.3
であり、好ましくは96/4〜99.5/0.5である。水と液化ガスの合計量とパウダ
ーの容積比が95/5よりも小さい場合はパウダーにより水性原液の粘度が高くなって液
化ガスと乳化しにくくなり、99.7/0.3よりも大きい場合は水と液化ガスの乳化促
進効果が得られにくくなる。なお、液化ガスの容積はエアゾール容器内で液体化した容積であり、パウダーは大気圧下での容積である。
本発明のエアゾール組成物は、たとえば、耐圧容器に水性原液、パウダー、液化ガスを充填し、耐圧容器にエアゾールバルブを固着してエアゾール容器を密封し、水性原液と液化ガスをエアゾール容器内で乳化させることにより製造することができる。なおパウダーは予め水性原液の一部または全部に分散させてから充填してもよい。また液化ガスはエアゾールバルブを固着してからエアゾールバルブを通じて充填してもよく、エアゾールバルブを固着する直前にアンダーカップ充填により充填しても良い。特にエアゾールバルブを固着してからエアゾールバルブを通じで充填する場合は、液化ガスがバルブのディップチューブの先端開口から水性原液中に直接充填され、充填時の流れによりエアゾール容器内で原液と対流して混合され、原液と液化ガスとが乳化しやすくなる。すなわち、本発明のエアゾール組成物は特定の粒子径を有するパウダーを、液化ガスに対して特定の重量比で配合しているため水性原液と液化ガスが乳化しやすく、容器を長時間上下に振らなくても短時間で乳化するため生産効率が高くなる。
次に、本発明のエアゾール製品の製造方法について説明する。
本発明のエアゾール製品の製造方法は、(1)乳化剤を含む水性原液にパウダーを添加する工程と、
(2)(1)の工程の後に、パウダーを添加した前記水性原液を耐圧容器に充填する工程と、
(3)(2)の工程の後に、耐圧容器にエアゾールバルブを固着してエアゾール容器を密封する工程と、
(4)(3)の工程の後に、液化ガスを充填する工程とからなるエアゾール製品の製造方法であって、
前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、
前記液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、
前記水性原液と液化ガスをエアゾール容器の内部で乳化させることを特徴とする。
(1)の工程は、乳化剤を含む水性原液にパウダーを添加する工程である。添加方法としては特に限定されず、前述のとおり、予め水性原液の一部または全部に分散させてもよい。
(2)の工程は、(1)の工程の後に、パウダーを添加した前記水性原液を耐圧容器に充填する工程である。耐圧容器としては、特に限定されないが、たとえばアルミやブリキなどの金属製容器、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂製容器等を使用することができる。
(3)の工程は、(2)の工程の後に、耐圧容器にエアゾールバルブを固着してエアゾール容器を密封する工程である。エアゾールバルブとしては、特に限定されないが、たとえば開口部にビード部を備える耐圧容器に装着されるインチバルブ、円筒状の開口部を備えた耐圧容器に装着される外ハメ式バルブなどが例示される。また、固着方法は特に限定されないが、たとえばマウンティングカップの側壁をクリンチにより外側に変形させて耐圧容器のビード部に装着する方法、マウンティングカップの下端をクリンチして内側に変形させて耐圧容器の円筒状の開口部に固着する方法を採用することができる。
(4)の工程は、(3)の工程の後に、液化ガスを充填する工程である。液化ガスを充填する工程は特に限定されないが、前述のとおり、エアゾールバルブを固着してからエアゾールバルブを通じて充填する方法があげられる。なお、液化ガスをアンダーカップ充填した後でエアゾールバルブを固着する方法を採用することもできる。
(4)の工程では、液化ガスは先に充填されている水性原液と混合されるが、液化ガスは高圧で充填されるため、充填時に生じる流れにより水性原液と液化ガスは攪拌される。従来の乳化型エアゾール組成物では液化ガスをエアゾールバルブから高圧で充填しても乳化せず、水性原液と液化ガスを充填した後でエアゾール容器を長時間振とう混和しなければ乳化されなかったが、本発明のエアゾール組成物は、特定の大きさのパウダーを用い、かつ液化ガスに対して特定の重量比で配合しているため乳化促進効果が得られやすく、液化ガスの充填工程で水と液化ガスの大部分を乳化させることができ、エアゾール容器を振とう混和する工程を短時間にするあるいは省略することができる。特に、従来振とうし難かった満注量が400〜700mlの大型の耐圧容器や、攪拌効率が悪かった満注量10〜100mlの小型の耐圧容器に充填する場合であっても効率が良い。
本発明により得られたエアゾール製品は、充填後もパウダーによる乳化促進を有するため、エアゾール製品が長期間静置され水と液化ガスとが分離してしまっても、消費者が使用する前に数回振ることで容易に再乳化することができる。
以下、実施例によって本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
評価方法を下記に示す。
実施例1 シャーベットスプレー
表1の水性原液Aを調製した。この水性原液A9.95g(24.875重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*2)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器(満注量100ml)に充填した。次いで耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着し、エアゾール容器を密封した。次いで液化ガスとして液化石油ガス30g(75重量%)を充填した。表2にパウダーの性状を、表3に容積比を示す。
Figure 0005770427
実施例2 シャーベットスプレー
パウダーとして乾式法により調製した親水性シリカ(*3)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
*3:アエロジル#130G(商品名)、日本アエロジル(株)製
実施例3 シャーベットスプレー
パウダーとして乾式法により調製した親水性シリカ(*4)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
*4:アエロジル#200G(商品名)、日本アエロジル(株)製
実施例4 シャーベットスプレー
パウダーとして乾式法により調製した親水性シリカ(*5)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
*5:アエロジル#380G(商品名)、日本アエロジル(株)製
比較例1 シャーベットスプレー
パウダーとして乾式法により調製した親水性シリカ(*6)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
*6:アエロジル#50G(商品名)、日本アエロジル(株)製
比較例2 シャーベットスプレー
パウダーとして湿式法により調製したシリカ(*7)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
*7:サイリシア740(商品名)、富士シリシア化学(株)製
比較例3 シャーベットスプレー
パウダーとしてタルク(*7)を用いたこと以外は実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
*8:クラウンタルク(商品名)、松村産業(株)製
比較例4 シャーベットスプレー
水性原液Aを9.67g(24.175重量%)充填し、パウダーとして湿式法により調製したシリカ(*7)を0.33g(0.825重量%)添加して分散させたこと以外は、実施例1と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
比較例5 シャーベットスプレー
パウダーとしてタルク(*8)を用いたこと以外は比較例4と同様にしてエアゾール組成物を充填した。
Figure 0005770427
Figure 0005770427
評価方法
1.乳化に要する振とう回数
液化ガスをエアゾールバルブから充填した後、エアゾール容器を手にとって上下に30cm振り、1往復を1回として乳化するまでの回数を数えた。
◎:振らなくても大部分が乳化していた。
○:3〜8回
△:10〜20回
×:50回以上
2.乳化安定性
25℃の恒温室にエアゾール製品を静置して保存し、乳化の安定性を評価した。
○:3日経過しても乳化は壊れない。
△:2日で乳化が壊れ、水性原液と液化ガスが分離した。
×:1日で乳化が壊れ、水性原液と液化ガスが分離した。
3.再乳化
分離したエアゾール製品を再度振とうし、乳化に要する振とう回数を数えた。
◎:1〜2回
○:3〜5回
△:10〜20回
×:30回でも再乳化しない。
4.噴射物の状態
エアゾール製品を25℃の恒温水槽に30分間浸漬し、エアゾール組成物を噴射して噴射物を評価した。
※1:シャーベット状に凍結した。
×1:シャーベット状に凍結しなかった。
××1:パウダー詰まりが生じ、噴射できなかった。
○2:噴射物を手のひらで擦るとパチパチと破泡音を発した。
×2:噴射物を手のひらで擦ってもパチパチと破泡音を発しなかった。
※3:浮遊するシャボン玉状のスプレーになった。
×3:浮遊せずに落下した。
Figure 0005770427
実施例5 シャーベットスプレー
表5の水性原液Bを調製した。この水性原液B9.95g(24.875重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器(満注量100ml)に充填した。次いで耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着し、エアゾール容器を密封した。次いで液化ガスとして液化石油ガス30g(75重量%)を充填した。
Figure 0005770427
実施例6 シャーベットスプレー
水性原液B9.99g(24.975重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.01g(0.025重量%)添加して分散させたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例7 シャーベットスプレー
水性原液B9.98g(24.95重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.02g(0.05重量%)添加して分散させたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例8 シャーベットスプレー
水性原液B9.9g(24.75重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.1g(0.25重量%)添加して分散させたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例9 シャーベットスプレー
水性原液B9.8g(24.5重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.2g(0.5重量%)添加して分散させたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
比較例6 シャーベットスプレー
水性原液B9.6g(24重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.4g(1重量%)添加して分散させたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
Figure 0005770427
Figure 0005770427
実施例10 シャーベットスプレー
水性原液B15.95g(39.875重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器(満注量100ml)に充填した。次いで耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着し、エアゾール容器を密封した。次いで液化ガスとして液化石油ガス24g(60重量%)を充填した。
実施例11 シャーベットスプレー
水性原液B19.03g(47.575重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、液化ガスとして液化石油ガス20.92g(52.3重量%)を充填したこと以外は実施例10と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例12 シャーベットスプレー
水性原液B25.35g(63.375重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器(満注量100ml)に充填した。次いで耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着し、エアゾール容器を密封した。次いで液化ガスとして液化石油ガス14.6g(36.5重量%)を充填した。
実施例13 シャーベットスプレー
液化ガスとして、液化石油ガス24g(60重量%)、ジメチルエーテル6g(15重量%)を用いたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例14 シャーベットスプレー
水性原液Bを19.95g(49.875重量%)、乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)、液化ガスとして、液化石油ガス16.0g(40重量%)、ジメチルエーテル4.0g(10重量%)を用いたこと以外は実施例5と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
Figure 0005770427
Figure 0005770427
実施例15 クラッキングフォーム
表10の水性原液Cを調製した。この水性原液C19.95g(39.875重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器(満注量100ml)に充填した。次いで耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着し、エアゾール容器を密封した。次いで液化ガスとして液化石油ガス24g(60重量%)を充填した。
Figure 0005770427
実施例16 クラッキングフォーム
水性原液Cを11.95g(29.875重量%)、乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)、液化ガスとして、液化石油ガス28.0g(70重量%)を用いたこと以外は実施例15と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例17 クラッキングフォーム
水性原液Cを27.95g(69.875重量%)、乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)、液化ガスとして、液化石油ガス8.0g(20重量%)、ジメチルエーテル4.0g(10重量%)を用いたこと以外は実施例13と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例18 シャボン玉スプレー
表11の水性原液Dを調製した。この水性原液D11.95g(29.875重量%)にパウダーとして乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)添加して分散させ、ポリエチレンテレフタレート製耐圧容器(満注量100ml)に充填した。次いで耐圧容器の開口部にエアゾールバルブを固着し、エアゾール容器を密封した。次いで液化ガスとして液化石油ガス24g(60重量%)とジメチルエーテル4g(10重量%)を充填した。
Figure 0005770427
実施例19 シャボン玉スプレー
水性原液Dを15.95g(39.875重量%)、乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)、液化ガスとして、液化石油ガス16.0g(40重量%)、ジメチルエーテル8.0g(20重量%)を用いたこと以外は実施例18と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
実施例20 シャボン玉スプレー
水性原液Dを27.95g(69.875重量%)、乾式法により調製したシリカ(*4)を0.05g(0.125重量%)、液化ガスとして、液化石油ガス8.0g(20重量%)、ジメチルエーテル4.0g(10重量%)を用いたこと以外は実施例18と同様にしてエアゾール組成物を製造した。
Figure 0005770427
Figure 0005770427

Claims (11)

  1. 乳化剤を含む水性原液と、液化ガスと、パウダーとを含有するエアゾール組成物であって、
    前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、
    液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、
    前記水性原液中の水と液化ガスとの重量比が15/85〜55/45であり、
    前記水性原液中の水の含有量が50〜99.99重量%であり、
    前記水性原液と液化ガスとが乳化しているエアゾール組成物。
  2. 前記液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.93/0.07である請求項1記載のエアゾール組成物。
  3. 前記水性原液中の水と、液化ガスとの重量比が20/8050/50である請求項1または2記載のエアゾール組成物。
  4. 前記パウダーの比表面積が70〜500m2/gである請求項1〜3のいずれか1項に記載のエアゾール組成物。
  5. 前記パウダーが、乾式法により調製した親水性シリカである請求項1〜のいずれか1項に記載のエアゾール組成物。
  6. (1)乳化剤を含む水性原液にパウダーを添加する工程と、
    (2)(1)の工程の後に、パウダーを添加した前記水性原液を耐圧容器に充填する工程と、
    (3)(2)の工程の後に、耐圧容器にエアゾールバルブを固着してエアゾール容器を密封する工程と、
    (4)(3)の工程の後に、エアゾールバルブから液化ガスを充填する工程とからなるエアゾール製品の製造方法であって、
    前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、
    液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、
    前記水性原液中の水と液化ガスとの重量比が15/85〜55/45であり、
    前記水性原液中の水の含有量が50〜99.99重量%であり、
    前記水性原液と液化ガスをエアゾール容器の内部で乳化させることを特徴とするエアゾール製品の製造方法。
  7. (1)乳化剤を含む水性原液にパウダーを添加する工程と、
    (2)(1)の工程の後に、パウダーを添加した前記水性原液を耐圧容器に充填する工程と、
    (3)(2)の工程の後に、液化ガスを充填する工程と、
    (4)(3)の工程の後に、耐圧容器にエアゾールバルブを固着してエアゾール容器を密封するとからなるエアゾール製品の製造方法であって、
    前記パウダーの平均一次粒子径が5〜25nmであり、
    前記水性原液中の水と液化ガスとの重量比が15/85〜55/45であり、
    前記水性原液中の水の含有量が50〜99.99重量%であり、
    液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.99/0.01であり、
    前記水性原液と液化ガスをエアゾール容器の内部で乳化させることを特徴とするエアゾール製品の製造方法。
  8. 前記液化ガスとパウダーの重量比が99/1〜99.93/0.07である請求項6または7記載のエアゾール製品の製造方法。
  9. 前記水性原液中の水と、液化ガスとの重量比が20/8050/50である請求項6または7記載のエアゾール製品の製造方法。
  10. 前記パウダーの比表面積が70〜500m2/gである請求項6または7記載のエアゾール製品の製造方法。
  11. 前記パウダーが、乾式法により調製した親水性シリカである請求項6または7記載のエアゾール製品の製造方法。
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