JP5767173B2 - 無線通信方法、及び無線通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、無線通信方法、及び無線通信システムに関する。
近年、2.4GHz帯又は5GHz帯を用いた高速無線アクセスシステムとして、IEEE802.11g規格、IEEE802.11a規格などに基づいた基地局装置(AP:Access point)が広く普及している。これらの規格に基づいたシステムでは、マルチパスフェージング環境での特性を安定化させるための技術である直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調方式を用い、最大で54Mbpsの伝送速度を実現している。
但し、上述した伝送速度は、物理レイヤ上での伝送速度であり、ユーザにとって有効なデータのスループットではない。実際には、MAC(Medium Access Control)レイヤでの伝送効率が50〜70%程度であるために、ユーザにとってのスループットは30Mbps程度が上限値となっている。
一方、有線LAN(Local Area Network)の通信速度もFTTH(Fiber to the home)の普及から、上昇の一途を辿っている。そのため、今後、無線LANにおいても更なる伝送速度の高速化が求められることが想定される。無線区間のスループット増大のために、MIMO(multiple-input and multiple-output)やマルチユーザMIMOなど、様々な空間信号処理技術が検討されているが、他の方法として通信周波数帯域の拡大も行なわれている。IEEE802.11aでは、各チャネル20MHzの周波数帯域が用いられていたが、IEEE802.11nでは、40MHzの周波数帯域が用いられている。さらに、IEEE802.11acでは、オプションを含めると、160MHzまで検討されている。このように、チャネルの帯域拡大が進んでいる。
このように、チャネルの周波数帯域は、IEEE802.11aから11acまでで、8倍に拡大している。しかし、無線LANに用いることのできる周波数帯域全体については、大きな拡張が認められていない。よって、無線端末の普及に伴い、周波数資源は、十分でなくなりつつある。例えば、複数の基地局装置が同じ周波数帯域を用いる環境が増加している。このため、基地局装置が選択したチャネルによっては、通信セルが互いにオーバーラップする他の基地局装置からのパケット信号の影響によって、スループットが低下したり、システム全体のスループット効率が低下したりするという問題があった。
そこで、複数の基地局が,それぞれの基地局が搭載する複数のアンテナを用いて,各アンテナから送信される信号の位相や振幅を変更することで,電波の指向性を制御(送信ビームフォーミング)し、近接する通信セルへの干渉を抑圧しながら自身の通信をそれぞれの基地局が同時に行うことで、システム全体の伝送速度を増加させる技術(協調伝送技術)が検討されている(例えば非特許文献1参照)。ここで、協調伝送技術は、各基地局から送信された信号が、受信側の端末局でタイミングに差が生じた場合に、伝送品質の劣化を引き起こすことが知られている(例えば非特許文献2参照)。OFDM伝送の場合、タイミング差がガードインターバル(GI:Guard interval)長を超えると、信号の直交性が崩れてしまい、大きな干渉が生じ、伝送特性が劣化してしまう。また、各基地局間に周波数オフセットがある場合も、キャリア間干渉(ICI:Inter-carrier interference)の影響で同様に伝送品質の劣化を引き起こすことが知られている(例えば非特許文献3参照)。
A. Nosratinia, T. E. Hunter, and A. Hedayat, "Cooperative Communication in Wireless Networks," IEEE Communication Magazine, Oct. 2004. S. Jagannathan, H. Aghajan, and A. Goldsmith, "The effect of time synchronization errors on the performance of cooperative MISO systems," IEEE GlobeCom, Dec. 2004. N. Benvenuto, S. Tomasin, and D. Veronesi, "Multiple Frequency Offsets Estimation and Compensation for Cooperative Networks," IEEE WCNCMar. 2007.
しかしながら、このような伝送品質の劣化に対する有効な対策は提供されていない。このような伝送品質の劣化の要因は、それぞれの基地局が地理的に分散されて配置されており、同期が確立されることなく、独立のクロックや送信タイミング、搬送波周波数等で信号を送信しているためである。複数の無線局間の送信タイミングのずれや周波数オフセットを補正する一般的な方法としては、GPS(Global Positioning System)を用いた時刻同期方法やIEEE1588などの有線ネットワークを介した時刻同期方法(参考文献:Synchronization of Cooperative Base Stations”, V. Jungnickel, T. Wirth, M. Schellmann, T. Haustein, W. Zirwas, IEEE ISWCS 2008.)が考えられるが、端末局の地理的状況やネットワークを介する遅延時間により、正確に同期確立を行うことは難しいという問題がある。さらに、無線伝送による伝搬遅延までを考慮した時刻同期の確立は、上記有線ネットワークを用いても非常に困難であるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、制御情報を用いて複数の基地局の送信タイミングや送信搬送波周波数などの同期制御を行うことができる無線通信方法、及び無線通信システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様は、複数の基地局が同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う無線通信方法であって、基地局が、所定の送信タイミングにおいて複数の端末局に同期確立信号を送信する第1ステップと、複数の端末局が、基地局から受信した同期確立信号に基づいて、複数の基地局間で同期をとるための同期確立情報を生成し、生成した同期確立情報を複数の基地局に送信する第2ステップと、複数の基地局が、複数の端末局から送信された同期確立情報に基づいて同期制御を行う第3ステップと、を備えることを特徴とする無線通信方法である。
また、本発明の一態様は、複数の基地局のうちのいずれかの基地局である第1基地局が、送信タイミングを示す送信時間情報を送信するステップと、複数の基地局のうちの第1基地局の他の基地局である第2基地局が、第1基地局から送信された送信時間情報を受信するステップとを備え、第1ステップにおいて、複数の基地局は、送信時間情報が示す送信タイミングにおいて複数の端末局に同期確立信号を送信することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、同期確立信号が、複数の基地局間で周波数スペクトルが互いに重複しないような信号であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、第2ステップにおいて、複数の端末局は、第1基地局から送信された送信時間情報を受信し、かつ、基地局から送信された同期確立信号を受信し、受信した送信時間情報と同期確立信号とに基づいて、同期確立情報を生成することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、送信時間情報が、周波数スペクトルのパタンを変えることで送信タイミングを表す信号により示されることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、制御局が、送信タイミングを示す送信時間情報を送信するステップを備え、第1ステップにおいて、複数の基地局は、制御局から送信された送信時間情報が示す送信タイミングにおいて複数の端末局に同期確立信号を送信することを特徴とする。
また、本発明の一態様は、同期確立情報が、周波数オフセットとクロックずれとのうち少なくともいずれかの推定値であり、第3ステップにおいて、複数の基地局は、複数の端末局から送信された複数の同期確立情報が示す推定値が異なる場合、複数の推定値のうち、もっとも推定値の小さい値と、もっとも推定値の大きい値と、全体の推定値の平均の値と、通信品質の高い端末局順に並べてその上位の端末局の推定値の平均の値とのうち少なくともいずれかの値に基づいて同期制御を行うことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、複数の基地局が、複数の端末局のうち、端末局での受信タイミングがガードインターバル長を超える端末局と、周波数同期後の信号を受信した場合、周波数オフセットが端末局で予め設定された閾値以上になる端末局と、クロック補正をした場合、クロック誤差が端末で予め設定された閾値以上になる端末局と、のうち少なくともいずれかの端末局と通信しないことを特徴とする。
また、本発明の一態様は、複数の基地局が同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う無線通信システムであって、複数の基地局は、所定の送信タイミングにおいて複数の端末局に同期確立信号を送信する同期確立信号送信部を備え、複数の端末局は、基地局から受信した同期確立信号に基づいて、複数の基地局間で同期をとるための同期確立情報を生成し、生成した同期確立情報を複数の基地局に送信する同期確立情報送信部を備え、複数の基地局は、複数の端末局から送信された同期確立情報に基づいて同期制御を行う同期制御部を備えることを特徴とする。
この発明によれば、連携する基地局が同期確立信号を送信し、通信対象の端末局が上記同期確立信号を参照し、その結果を基地局にフィードバックすることにより、複数の送信局間が同期制御を行うことができる。
本発明の第1実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。 本第1の実施形態における基地局101−1の略構成を示すブロック図である。 本第1実施形態における端末局201−1の略構成を示すブロック図である。 本発明における第1実施形態の通信手順を説明するためのフレームシーケンス図である。 本第1実施形態の信号生成処理手順を説明するためのフローチャートである。 本第1実施形態における第2同期確立信号502−1、502−2の一例を示す概念図である。 本第1実施形態における第2同期確立信号502−1、502−2の一例を示す概念図である。 本第2実施形態における端末局201−1の構成を示すブロック図である。 本第2実施形態の動作を説明するためのフレームシーケンス図である。 本第2実施形態による信号生成処理手順を説明するためのフローチャートである。 本第3実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 本第3実施形態における基地局601−1の略構成を示すブロック図である。 本第3実施形態における通信手順を説明するためのフレームシーケンス図である。 本第3実施形態による信号生成処理手順を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
なお、以下の説明では、説明を簡単にするため、図1に示すように、2つの基地局101−1、101−2が、それぞれの配下にある端末局群である端末局201−1〜N(N≧1、整数)、及び端末局202−1〜M(M≧2、整数)に対してデータ信号を伝送する無線通信システムを考える。複数の基地局は、同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う。各基地局は、互いの配下の端末局へ干渉を与えないように、干渉制御を行って通信することを考える。但し、基地局が3個以上の場合においても本方法は適用可能である。
また、本発明では、一例としてIEEE802.11a/b/g/n/acといったCSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、搬送波感知多重アクセス/衝突回避方式)による無線LANシステムを仮定しているが、他の無線通信システムにも応用可能である。
A.第1実施形態
本発明の第1実施形態について説明する。
A−1.第1実施形態による無線通信システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態による無線通信システムの構成を示すブロック図である。上述したように、本第1実施形態では、2つの基地局101−1、101−2が、それぞれの配下にある端末局群である端末局201−1〜N(N≧1、整数)、及び端末局202−1〜M(M≧2、整数)に対してデータ信号を伝送する。
まず、基地局101−1が、基地局101−1と基地局101−2とが全端末局201−1〜N、202−1〜Mに対して第2同期確立信号を送信する送信タイミングを示す送信時間情報を付加した第1同期確立信号501を、基地局101−2に送信する。次に、基地局101−1、101−2は、送信時間情報が示す送信タイミングに、第2同期確立信号502−1、502−2を、全端末局201−1〜N、202−1〜Mに対して送信する。その後、各端末局201−1〜N、202−1〜Mは、受信した第2同期確立信号502−1、502−2に基づいて周波数オフセットやクロックずれなどの同期確立に必要な情報の推定値を算出し、算出した推定値を同期確立情報として付加した第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mを生成して基地局101−1、101−2に送信することによりフィードバックする。最後に、基地局101−1、101−2は、受信した第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mに含まれる同期確立情報に基づいて同期制御を行う。以上のような方法を用いることで基地局101−1、101−2が同時に送信を行うことができる。
A−2.第1実施形態における基地局構成
図2は、本第1の実施形態における基地局101−1の略構成を示すブロック図である。図2に示すように、基地局101−1は、アンテナ素子301−1〜A(A≧1、整数)と、無線LAN信号生成部302と、無線LAN信号復調部303と、同期確立信号生成部304と、送信時間決定部305と、同期制御部306−1〜Aと、同期確立信号検出部307と、同期確立情報推定部308とを備えている。なお、本第1実施形態における基地局101−2の構成も同じものを用いることができることから、ここでは、基地局101−1についてのみ説明する。
アンテナ素子301−1〜Aは、同期制御部306から入力された信号を空中に放射するか、もしくは空中から入力された信号を無線LAN信号復調部303、もしくは同期確立情報推定部308に供給する。
無線LAN信号生成部302は、データ系列や制御信号系列などの入力信号、もしくは同期確立信号生成部304から供給される信号系列を、無線LAN信号に変換する。ここで、無線LAN信号とは、無線LAN標準化規格で規定される信号フォーマットで生成された信号である。
無線LAN信号復調部303は、受信される無線LAN信号の復調を行い、出力信号を取得する。同期確立信号生成部304は、送信時間決定部305で決定された送信時間情報を含めた第1同期確立信号を生成する。送信時間決定部305は、上記送信時間情報を決定する。ここで、第1同期確立信号に含める送信時間情報とは、第2同期確立信号と後述する基地局連携送信信号との送信タイミングを示す情報であり、例えば、第1同期確立信号の送信が終了してから第2同期確立信号の送信を開始するまでの時間と、第2同期確立信号の送信が終了してから基地局連携送信信号の送信を開始するまでの時間とを示す情報である。あるいは、送信時間情報は、第2同期確立信号、及び基地局連携送信信号の送信を開始する時刻により送信タイミングを示すものであってもよい。
同期制御部306−1〜Aは、入力される無線LAN信号を、同期確立信号検出部307で検出された同期確立信号、及び同期確立情報推定部308により算出された同期確立情報に基づいて同期制御を行い、アンテナ素子301−1〜Aに出力する。ここで、同期制御部306−1〜Aは、各アンテナ素子301−1〜Aにおいて共通のクロック、発振器を用いた場合には、共通の周波数誤差、タイミング誤差となることから、全て同じ構成で、同じように、同期確立のための制御を行うこともできる。
同期確立信号検出部307は、無線LAN信号復調部303で復調された第3同期確立信号から同期確立情報を検出し、検出した同期確立情報を同期制御部306−1〜Aに出力する。同期確立情報推定部308は、アンテナ素子301−1〜Aから入力される、受信した第1同期確立信号から基地局間の周波数オフセットやクロックずれなどの同期確立に必要な情報の推定値を同期確立情報として算出し、同期制御部306−1〜Aにその結果を出力する。
なお、同期制御部306−1〜Aについては、必ずしも基地局101−1、101−2の双方に備える必要はなく、基地局101−2にさえ備えておけば、基地局101−1が基準基地局となって、基地局101−2が同期制御部306−1〜Aを用いて基準基地局に合わせることで同期確立を行うことができる。また、送信時間決定部305についても、必ずしも基地局101−1、101−2の双方に備える必要はなく、基地局101−1にさえ備えておけば、基地局101−1が基準基地局となって、基地局101−2に送信時間を通知することができる。
A−3.第1実施形態における端末局構成
図3は、本第1実施形態における端末局201−1の略構成を示すブロック図である。図3に示すように、端末局201−1は、アンテナ素子401−1〜Bと、無線LAN信号生成部402と、無線LAN信号復調部403と、同期確立情報推定部404と、同期確立信号生成部405とを備えている。なお、本第1実施形態における、その他の端末局201−2〜N、及び端末局202−1〜Mの構成も同じものを用いることができることから、ここでは、端末局201−1についてのみ説明する。以下、図2と同名称のブロックについては同機能であり、端末局201−1に特徴的な構成について説明する。
同期確立情報推定部404は、アンテナ素子401−1〜Bで受信された第2同期確立信号を入力信号とし、同期確立のための情報である同期確立情報を算出し、算出した同期確立情報を同期確立信号生成部405に供給する。
A−4.第1実施形態における通信手順
図4は、本発明における第1実施形態の通信手順を説明するためのフレームシーケンス図である。以下、本第1実施形態による通信手順について説明する。
基地局101−1、101−2において、それぞれの支配下の端末局201−1〜n(1≦n≦N)、及び端末局202−1〜m(1≦m≦M)に対して送信すべきパケットのデータ(送信対象データ)が発生し、基地局101−1、101−2が基地局連携を行って同時にデータ信号を送信するものとする。これに応じて、基地局101−1は、ランダムな時間間隔によりキャリアセンスを実行する。キャリアセンスにより、通信周波数帯域が使用されていないアイドル状態と、通信周波数帯域が使用されているビジー状態とのいずれであるのかが判定される。キャリアセンスを行い、通信周波数帯域が使用されていないアイドル状態であることが検出された場合、基地局101−1は、時刻t1のタイミングで第1同期確立信号501を基地局101−2宛に送信する。
基地局101−2は、基地局101−1から送信された第1同期確立信号501を受信して復調し、第2同期確立信号502−2の送信タイミング(t2)を示す送信時間情報を検出する。また、基地局101−2は、第1同期確立信号の受信信号に基づいて周波数オフセット、クロックずれなどの推定値を算出し、第2同期確立信号502−2を、送信時間情報が示す送信タイミングに基づいて、全ての端末局201−1−1〜N、及び端末局201−2−1〜Mに向けて送信する。また、同時刻t2に、基地局101−1からも第2同期確立信号502−1を全ての端末局201−1−1〜N、及び端末局201−2−1〜Mに向けて送信する。
ここで、第1同期確立信号501としては、例えば、無線LANで一般的に用いられているショートプリアンブルやロングプリアンブルを用いることができる(参考文献1:“IEEE Standard for Information technology-Telecommunications and information exchange between systems Local and metropolitan area networks-Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control (MAC) and Physical Layer (PHY) Specifications,” IEEE Std 802.11TM-2012, March 2012.)。また、周波数オフセットやクロックずれの推定方法については、例えば、参考文献2(鬼沢,溝口,熊谷,高梨,守倉,“高速無線LAN用OFDM変調方式の同期系に関する検討” 信学技報,DSP97−165,SAT97−122,RCS97−210(1998−01),p137−142)に示す方法を用いることができる。
また、第1同期確立信号501、及び第2同期確立信号502−1,502−2は、送信ビームフォーミングを行う際に必要な、サウンディングフレーム、及びCSI(Channel state information)フィードバックフレームを利用し、そのフレームの中に同期確立情報を付加して送信してもよい。
第2同期確立信号502−1、502−2を受信した各端末局201−1−1〜N、201−2−1〜Mは、受信した第2同期確立信号502−1、502−2を用いて、基地局間のタイミングオフセット、周波数オフセット、クロックずれなどの同期確立に必要な情報の推定値である同期確立情報を算出する。各端末局201−1−1〜N、201−2−1〜Mは、算出した同期確立情報を付加した第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mを、第2同期確立信号に応じた時刻t3、t4のタイミングで順に基地局101−1、101−2へフィードバックする。
ここで、タイミングオフセット、周波数オフセット、クロックずれの推定値の算出方法は、従来の方法を用いることができ、例えば、送信信号(第2同期確立信号)の信号系列を、基地局101−1、101−2と端末局201−1−1〜N、201−2−1〜Mとで予め共有しておき、端末局201−1−1〜N、201−2−1〜M側で受信された第2同期確立信号との相関をとることで推定値を算出することができる。また、端末局201−1−1〜N、201−2−1〜Mからフィードバックするアクセス方法として、本実施形態では一例として時間分割多重アクセスを用いているが、これに限るものではなく、例えば、周波数分割多重アクセスや空間分割多重アクセスでフィードバックしてもよい。
その後、基地局101−1、101−2では、受信した第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mから同期確立情報を検出し、その結果をもとに同期制御を行った基地局連携送信信号504−1、504−2を、それぞれ基地局101−1、101−2から各支配下の端末局201−1−1〜N、201−2−1〜M群に対してビームフォーミングを行って送信する。ここで、基地局連携送信の方法については、例えば、参考文献3(石原, 村上, 工藤, 浅井, 市川, 熊谷, 溝口, “次世代無線LANにおけるセル間干渉制御を用いるリアルタイム下りリンクMU-MIMO伝送装置の屋内実験評価,” 信学会ソサイエティ大会, B-5-98, 2011年9月.)に示すような方法を用いることができる。
ここで、フィードバックされた同期確立情報の基地局101−1、101−2での扱い方は、各端末局201−1〜N、202−1〜Mごとに同じ場合には、その値をそのまま同期確立情報として用いればよい。これに対して、もし、端末局201−1〜N、202−1〜Mごとにその値が異なる場合には、例えば、(1)もっとも推定値の小さい値、(2)もっとも推定値の大きい値、(3)全体の推定値の平均の値、(4)QoSの高い端末順に並べ、その上位R個(R≧1の整数)の平均の値、などのうちいずれかの値を同期確立情報として決定し、同期制御に用いる。
A−5.第1実施形態における信号生成処理手順
図5は、本第1実施形態の信号生成処理手順を説明するためのフローチャートである。図5に示すフローチャートは、上記図4に示す基地局101−1、101−2と端末局201−1〜N、202−1〜Mの通信手順を実現するための処理手順例を示している。この図に示す基地局101−1、101−2の処理は、図2に示す機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。また、この図に示す端末局201−1〜N、202−1〜Mの処理は、図3に示す機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。
基地局101−1において、送信対象データが発生するのを待機している(ステップS101のNO)。そして、送信対象データが発生するのに応じて(ステップS101のYES)、基地局100−1は、キャリアセンスを実行してアイドル状態が検出されるのを待機する(ステップS102のNO)。そして、アイドル状態であることを検出すると(ステップS102のYES)、基地局101−1は、送信時間t2の決定を行う(ステップS103)。そして、上記送信時間t2の情報が記載された第1同期確立信号501の生成を行い、基地局101−2を宛先として指定して送信を行う(ステップS104)。
基地局101−2は、上記第1同期確立信号501の受信に応じて、第1同期確立信号501の検出、送信時間情報の取得、同期確立情報の算出を行う(ステップS204)。基地局101−1、101−2は、送信時間情報をもとに遅延を与えた後(ステップS105、S205)、第2同期確立信号502−1、502−2を端末局201−1〜N、202−1〜M群に送信する(ステップ106、S206)。
端末局201−1〜N、202−1〜Mは、基地局101−1、101−2から送信された第2同期確立信号502−1、502−2の受信に応じて、第2同期確立信号502−1、502−2の検出、ならびに同期確立情報の算出を行う(ステップS306、S406)。端末局201−1〜N、202−1〜Mは、得られた同期確立情報の推定値をもとに、第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mを生成し、端末局201−1〜N、端末局202−1〜Mの順に送信する(ステップS307、408)。基地局101−1、101−2では、上記送信された第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mを受信し、同期確立情報を検出する(ステップS107、S108、S207、S208)。
最後に、基地局101−1、101−2は、同期確立情報を用いて同期制御を行い、それぞれの配下にある端末局群に対して基地局連携送信信号504−1、504−2を送信する(ステップS109、S209)。端末局201−1〜N、202−1〜Mは、それぞれの配属先である基地局101−1、101−2からの基地局連携送信信号504−1、504−2を受信し、データ信号を得る(ステップS309、S409)。
A−6.第2同期確立信号の信号系列、及び同期確立情報推定方法
図6、及び図7は、本第1実施形態における第2同期確立信号502−1、502−2の一例を示す概念図である。なお、以下の説明では、送信信号をOFDM信号とし、ベースバンド表現で説明する。また、周波数領域においてマイナス(−F〜0,Fは正数)で表示されている信号は、電気信号では、F〜2Fに対応する信号の折り返し成分であるが、RF信号にアップコンバートされると、キャリア周波数よりマイナスの領域に変換されるため、今回はこのように表記している。
この図に示すように、第2同期確立信号502−1は、中心周波数0を境に負の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列とし、第2同期確立信号502−2は、中心周波数0を境に正の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列としている。数式で表すと、第2同期確立信号502−1、502−2は、S(k)としてそれぞれ数式(1)、(2)のように表される。
Figure 0005767173
Figure 0005767173
ここで、kはサブキャリア番号を示し、P(k)、及びP(k)は、任意の変調信号を示す。このように、互いの送信信号の周波数スペクトルが重ならないような送信信号を送信することにより、受信側端末局で、正・負それぞれの帯域の周波数オフセット、及びクロックずれを示す推定値を、個別に算出してその差を求めることで、基地局101−1と基地局101−2との同期がどのくらいずれているかを算出することができる。同期確立情報としては、それぞれの周波数オフセット、及びクロックずれの推定値をフィードバックすることもできるが、基地局間の差分のみをフィードバックすることにより、フィードバックによるオーバーヘッドを削減することができる。
また、受信タイミングのずれの測定方法としては、図6、及び図7に示すような周波数スペクトルを特徴とする時間信号を、受信端末局で予め備え、時間相関を取り、ピークの位置を比較することで、タイミングのずれ量の推定値を算出することができる。
ここで、第2同期確立信号502−1は、中心周波数0を境に負の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列、第2同期確立信号502−2は、中心周波数0を境に正の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列としたが、第2同期確立信号502−1は、中心周波数0を境に正の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列、第2同期確立信号502−2は、中心周波数0を境に負の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列としてもよい。また、基地局がZ(Z≧3、Zは正数)の場合には、帯域を最低Zに分割し、各々の基地局101−1、102−1の第2同期確立信号502−1、502−2の送信スペクトルが互いにオーバーラップしないように生成してもよい。
また、上記説明では、第2同期確立信号502−1は、中心周波数0を境に負の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列、第2同期確立信号502−2は、中心周波数0を境に正の成分のみを持つようなサブキャリア信号系列とし、スペクトルをある範囲で固めた形のものを用いたが、必ずしもそのようにする必要はなく、送信スペクトルが互いにオーバーラップしないように生成すればよい。さらに、基地局間の周波数オフセットの影響で周波数シフトして、受信端末局で第2同期確立信号502−1、502−2がオーバーラップするのを防ぐために、基地局間の第2同期確立信号502−1、502−2に対して、許容する周波数オフセット量foよりも大きなガードバンド、もしくはヌルサブキャリアを作ることにより、周波数オフセットがあった場合でも、互いの信号スペクトルがオーバーラップされることなく、同期確立情報を算出することができる。
また、上記説明では、P(k)、及びP(k)は、任意の変調信号としたが、例えば、IEEE802.11aで用いられているショートプリアンブルやロングプリアンブルを、負の方向、もしくは正の方向に周波数シフトして用いることで、容易に第2同期確立信号502−1、502−2を生成することができる。
さらに、第2同期確立信号502−1、502−2をIEEE802.11aで用いられているショートプリアンブルやロングプリアンブルのように、複数シンボル繰り返して送信することにより、タイミングが大きくずれた場合でも、FFT(Fast Fourier transform)後の信号の周期性が保たれるため、同期確立情報の算出が可能になる。
また、例えばIEEE802.11無線LANでは、規定時間(SIFS(Short interframe space)やDIFS(Distributed interframe space)など)以内に次の信号を送信する必要があることから、送信時間t2は、第1同期確立信号の送信終了から第2同期確立信号の送信開始までの時間を上記規定時間以内に設定してもよい。あるいは、基地局101−2で周波数オフセットやクロックずれ推定値を算出してから第2同期確立信号を送信する必要があることから、基地局101−2での信号処理時間も予め考慮したフレーム長の第1同期確立信号を送信してもよい。
また、基地局101−2での送信時間t2の算出時間を短縮するために、第1同期確立信号において送信時間t2に関する情報は、サブキャリア番号に対応付けてもよい。例えば、第1同期確立信号において、送信時間t2に関する情報が乗った信号でC番目のサブキャリアにのみ信号が存在する場合には、t2=T2×C(T2は予め設定される単位時間)とすることもできる。もしくは、第1同期確立信号における送信時間t2に関する情報において、各サブキャリアへの挿入パタンとt2の対応表を予め設定しておき、受信された第1同期確立信号のサブキャリアの挿入パタンに基づいて対応表からt2を算出してもよい。例えば、c1、c2、c3番目のサブキャリアにのみ変調信号が挿入されている場合、対応表からそのパタンから得られる送信時間t2’をt2とする。このように、送信時間t2は、周波数スペクトルのパタンを変えることで送信タイミングを表す信号により示すことができる。上記により、第1同期確立信号のサブキャリア(あるいは周波数スペクトル)さえ検出すればよくなるため、送信時間の算出処理を短縮することができる。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態は第1実施形態と同様であるので、第2実施形態について特徴的な部分について説明する。
B−1.第2実施形態における端末局構成
図8は、本第2実施形態における端末局201−1の構成を示すブロック図である。第1実施形態と異なる点は、同期確立信号検出部406が加わった点が異なる。同期確立信号検出部406は、無線LAN信号復調部403の出力信号を入力値として、受信された第1同期確立信号501から得られる送信時間情報を検出し、その結果を同期確立情報推定部404に供給する。
B−2.第2実施形態における通信手順
図9は、本第2実施形態の動作を説明するためのフレームシーケンス図である。以下、本第2実施形態による通信手順について説明する。第1実施形態と異なる点は、基地局101−1が第2同期確立信号502−1を送信しない点が異なる。
ここで、第1実施形態同様に、フィードバックされた同期確立情報の基地局101−1、101−2での扱い方は、各端末局201−1〜N、202−1〜Mごとに同じ場合には、その値をそのまま同期確立情報として用いればよいが、もし、端末局201−1〜N、202−1〜Mごとに、その値が異なる場合には、例えば、(1)もっとも推定値の小さい値のものに合わせる、(2)もっとも推定値の大きい値のものに合わせる、(3)全体の推定値の平均をとり、その値に合わせる、(4)QoSの高い端末順に並べ、その上位R個(R≧1の整数)の平均を取る、などの処理を行って得られた情報を同期確立情報として同期制御に用いる。
B−3.信号生成処理手順例
図10は、本第2実施形態による信号生成処理手順を説明するためのフローチャートである。図10には、図9に示す基地局101−1、101−2と端末局201−1〜N、202−1〜Mの通信手順を実現するための処理手順例を示している。この図に示す基地局101−1、101−2の処理は、図2に示す機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。また、この図に示す端末局201−1〜N、202−1〜Mの処理は、図8に示す機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。なお、以下では、第1実施形態(図5)と同様のステップについては同じ符号を付し、第2実施形態において特徴的な部分について特に説明する。
基地局101−1において、送信時間情報が付加された第1同期確立信号501の生成を行い、基地局101−2を宛先として指定して送信を行った後(ステップS104)、基地局101−2、及び端末局201−1〜N、202−1〜Mは、上記第1同期確立信号501の受信に応じて、第1同期確立信号501の検出、送信時間情報の取得、同期確立情報の算出を行う(ステップS204、S304、S404)。基地局101−2は、送信時間情報をもとに、上記第1同期確立信号501と信号が時間的にオーバーラップしないくらいの十分な遅延を与えた後(ステップS205)、第2同期確立信号502を端末局201−1〜N、202−1〜M群に送信する(ステップS206)。
端末局201−1〜N、202−1〜Mは、基地局101−2から送信された第2同期確立信号502の受信に応じて、第2同期確立信号502の検出、同期確立情報の算出を行う(ステップS306、S406)。ここで、第2実施形態では、第2同期確立信号502が基地局101−1より送信されないが、その情報(周波数オフセット、クロックずれ)については、第1同期確立信号501を用いて算出し、基地局101−1と基地局101−2とのタイミングのずれの情報に関しては、基地局101−1から送信された第1同期確立信号501の受信タイミングと、基地局101−2から送信された第2同期確立信号502との差から、第1同期確立信号501中に含まれる送信時間情報から得られる第1同期確立信号501の送信時間と第2同期確立信号502の送信時間との差を減算した値を、基地局間のタイミングオフセット値として算出することができる。
なお、第2実施形態の場合には、第2同期確立信号502は、第1実施形態で用いた図6、及び図7で示すような第2同期確立信号502のように、周波数スペクトルがオーバーラップしないように送信する必要はなく、例えば、第1同期確立信号501と同じような信号にしたり、IEEE802.11で標準化されているショートプリアンブルやロングプリアンブルを用いたりすることもできる。
また、第2同期確立信号502、及び第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mは、送信ビームフォーミングに必要なCSIのフィードバックシーケンスを利用してもよい。例えば、第2同期確立信号502は、基地局101−1、101−2と各端末局201−1〜N、202−1〜M間のCSIを推定するために用いるトレーニング信号を含むフレームを用い、第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mは、CSIの推定結果を基地局101−1、101−2にフィードバックするフレームに、タイミングずれの情報や周波数オフセット情報などを付加して送信する。
また、例えばIEEE802.11無線LANでは、規定時間(SIFS(Short interframe space)やDIFS(Distributed interframe space)など)以内に次の信号を送信する必要があることから、送信時間t2は、第1同期確立信号の送信終了から第2同期確立信号の送信開始までの時間を上記規定時間以内に設定してもよい。あるいは、基地局101−2で周波数オフセットやクロックずれ推定値を算出してから第2同期確立信号を送信する必要があることから、基地局101−2での信号処理時間も予め考慮したフレーム長の第1同期確立信号を送信してもよい。
また、基地局101−2での送信時間t2の算出時間を短縮するために、第1同期確立信号において送信時間t2に関する情報は、サブキャリア番号に対応付けてもよい。例えば、第1同期確立信号において、送信時間t2に関する情報が乗った信号でC番目のサブキャリアにのみ信号が存在する場合には、t2=T2×C(T2は予め設定される単位時間)とすることもできる。もしくは、第1同期確立信号における送信時間t2に関する情報において、各サブキャリアへの挿入パタンとt2の対応表を予め設定しておき、受信された第1同期確立信号のサブキャリアの挿入パタンに基づいて対応表からt2を算出してもよい。例えば、c1、c2、c3番目のサブキャリアにのみ変調信号が挿入されている場合、対応表からそのパタンから得られる送信時間t2’をt2とする。このように、送信時間t2は、周波数スペクトルのパタンを変えることで送信タイミングを表す信号により示すことができる。上記により、第1同期確立信号のサブキャリア(あるいは周波数スペクトル)さえ検出すればよくなるため、送信時間の算出処理を短縮することができる。
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
図11は、本第3実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。上述した第1実施形態と異なる点は、本第3実施形態では、基地局601−1、601−2がネットワーク(NW)制御局600に有線、あるいは無線で接続されており、そこから通知される制御信号を用いて基地局601−1、601−2の送信を決定する点にある。第3の実施形態は、第1、第2の実施形態と同様であり、第3の実施形態において特徴的な点について特に説明する。
C−1.第3実施形態における基地局構成
図12は、本第3実施形態における基地局601−1の略構成を示すブロック図である。第1実施形態と異なる点は、無線LAN信号復調部303からNW制御局600へ通信開始信号を出力する点、同期制御部306−1〜Aが上記通信開始信号に基づいてNW制御局600で決定された送信時間情報を含めた信号を入力として、無線LAN信号生成部302から出力された無線LAN信号の送信タイミングを制御する点である。これにより、NW制御局600で複数の基地局601−1、601−2に対して送信タイミングを制御するため、送信時間決定部305が不要となる。
C−2.第3実施形態における通信手順
図13は、本第3実施形態における通信手順を説明するためのフレームシーケンス図である。以下、本第3実施形態による通信手順について説明する。
第1実施形態と異なる点は、第1同期確立信号501が無線伝送において不要となり、NW制御局600から通知された制御信号をもとに、基地局601−1、601−2がそれぞれ第2同期確立信号502−1、502−2を送信することにある。第1同期確立信号501が不要となるため、周波数利用効率が向上する。
ここで、第1実施形態と同様に、フィードバックされた同期確立情報の基地局601−1、601−2での扱い方は、各端末局201−1〜N、202−1〜Mごとに同じ場合には、その値をそのまま同期確立情報として用いればよいが、もし、端末局201−1〜N、202−1〜Mごとにその値が異なる場合には、例えば、(1)もっとも推定値の小さい値のものに合わせる、(2)もっとも推定値の大きい値のものに合わせる、(3)全体の推定値の平均をとり、その値に合わせる、(4)QoSの高い端末局順に並べ、その上位R個(R≧1の整数)の平均を取る、などの処理を行って得られた情報を同期確立情報として同期制御に用いる。
C−3.信号生成処理手順
図14は、本第3実施形態による信号生成処理手順を説明するためのフローチャートである。図14には、上記図13に示す基地局601−1、601−2と端末局201−1〜N、202−1〜Mと、NW制御局600との通信手順を実現するための処理手順例を示している。この図に示す基地局601−1、601−2の処理は、図12に示す機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。また、この図に示す端末局201−1〜N、202−1〜Mの処理は、図3に示す機能部のいずれかが適宜実行するものとしてみることができる。なお、以下では、第1実施形態(図5)、あるいは第2実施形態(図10)と同様のステップについては同じ符号を付けて説明を省略する。
基地局601−1において、アイドル状態であることを検出すると(ステップS102−YES)、通信開始信号をNW制御局600に有線経由で伝送する(ステップS503)。NW制御局600は、通信開始信号を受信した後、送信時間t2の決定を行う(ステップS703)。そして、送信時間t2を含む情報を基地局601−1、601−2に通知する(ステップS704)。
基地局601−1、601−2は、上記送信時間情報を取得する(ステップS504、S604)。基地局601−1、601−2は、送信時間情報をもとに遅延を与えた後(ステップS105、S205)、第2同期確立信号502−1、502−2を端末局201−1〜N、202−1〜M群に送信する(ステップ106、S206)。以下、第2実施形態と同様の処理を行う。
なお、上記第1〜3実施形態においては、第1同期確立信号501から第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mまで、1回ずつの送信で同期確立を行っていたが、同期確立の精度を高めるために、第1同期確立信号501、第2同期確立信号502−1、502−2、第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mの少なくとも1つを複数回繰り返して送受信を行うこともできる。例えば、第1実施形態において、第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mの伝送が終了した後、同期確立情報をもとに同期制御を行った第2同期確立信号502−1、502−2を、再度、基地局101−1、101−2から送信し、再度、第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mを端末局201−1〜N、202−1〜Mからフィードバックし、その結果から同期確立情報を再度算出することにより、同期確立に関する情報の精度を高めることができる。
また、上記第1〜3実施形態において、第3同期確立信号503−1−1〜N、503−2−1〜Mを受信して、同期確立情報を各基地局101−1、101−2(601−1、601−2)で算出・検出し、基地局連携送信信号504−1、504−2を送信する際の送信タイミング同期、周波数同期、クロック同期の値が決定された際、端末局201−1〜N、202−1〜Mの中で、(1)受信端末局での受信タイミングがGI長を超える、(2)周波数同期後の信号を受信した場合、周波数オフセットが端末局で予め設定された許容値(閾値)以上になる、(3)クロック補正をした場合、クロック誤差が端末局で予め設定された許容値(閾値)以上になる、という上記3つの少なくとも一つに該当する端末局が存在する場合には、その端末局に対しては信号を送信しないことにより、他の端末局群への影響を低減する。
なお、上記判断は、基地局101−1、101−2(601−1、601−2)で行ってもよいし、各端末局201−1〜N、202−1〜Mで行い,その結果を基地局101−1、101−2(601−1、601−2)へフィードバックしてもよい。
また、上記第1、及び第2実施形態において、どの基地局を基地局101−1として第1同期確立信号501を送信させるかについては、例えば、連携する基地局の中で、先に送信権を主張した基地局や、支配下端末局が最も多い基地局、基地局間の平均RSSI値が最も大きい基地局に割り当てることができる。
また、上記第1〜第3同期確立信号は、専用フレームとして説明したが、データフレームなどの他のフレームに挿入して伝送してもよい。
また、本発明における実施形態は、基地局から端末局へ送信する下りリンク伝送における同期確立に関する手法について図面を参照して詳述してきたが、複数の端末局が同一時刻・同一周波数で空間多重して伝送するような上りリンクマルチユーザMIMOにおいても利用することができる。
また、上記第1〜3実施形態において、基地局101−1、101−2、601−1、601−2、端末局201−1〜N、202−1〜M、NW制御局600などによる各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより、各種通信処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
101−1、101−2、601−1、601−2 基地局
201−1〜N、202−1〜M 端末局
301−1〜301−A アンテナ素子
302 無線LAN信号生成部
303 無線LAN信号復調部
304 同期確立信号生成部
305 送信時間決定部
306−1〜306−A 同期制御部
307 同期確立信号検出部
308 同期確立情報推定部
401−1〜401−B アンテナ素子
402 無線LAN信号生成部
403 無線LAN信号復調部
404 同期確立情報推定部
405 同期確立信号生成部
406 同期確立信号検出部
600 NW制御局

Claims (9)

  1. 複数の基地局が同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局が、所定の送信タイミングにおいて前記複数の端末局に同期確立信号を送信する第1ステップと、
    前記複数の端末局が、前記基地局から受信した同期確立信号に基づいて、前記複数の基地局間で同期をとるための同期確立情報を生成し、生成した同期確立情報を前記複数の基地局に送信する第2ステップと、
    前記複数の基地局が、前記複数の端末局から送信された前記同期確立情報に基づいて同期制御を行う第3ステップと、
    前記複数の基地局のうちのいずれかの基地局である第1基地局が、前記送信タイミングを示す送信時間情報を送信するステップと、
    前記複数の基地局のうちの前記第1基地局の他の基地局である第2基地局が、前記第1基地局から送信された前記送信時間情報を受信するステップと、
    を備え、
    前記第1ステップにおいて、前記複数の基地局は、前記送信時間情報が示す送信タイミングにおいて前記複数の端末局に前記同期確立信号を送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  2. 前記同期確立信号は、
    前記複数の基地局間で周波数スペクトルが互いに重複しないような信号である
    ことを特徴とする請求項に記載の無線通信方法。
  3. 前記第2ステップにおいて、前記複数の端末局は、第1基地局から送信された前記送信時間情報を受信し、かつ、前記基地局から送信された前記同期確立信号を受信し、受信した前記送信時間情報と前記前記同期確立信号とに基づいて、前記同期確立情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の無線通信方法。
  4. 前記送信時間情報は、周波数スペクトルのパタンを変えることで前記送信タイミングを表す信号により示される
    ことを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の無線通信方法。
  5. 複数の基地局が同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う無線通信方法であって、
    前記基地局が、所定の送信タイミングにおいて前記複数の端末局に同期確立信号を送信する第1ステップと、
    前記複数の端末局が、前記基地局から受信した同期確立信号に基づいて、前記複数の基地局間で同期をとるための同期確立情報を生成し、生成した同期確立情報を前記複数の基地局に送信する第2ステップと、
    前記複数の基地局が、前記複数の端末局から送信された前記同期確立情報に基づいて同期制御を行う第3ステップと、
    制御局が、前記送信タイミングを示す送信時間情報を送信するステップと、
    を備え、
    前記第1ステップにおいて、前記複数の基地局は、前記制御局から送信された前記送信時間情報が示す送信タイミングにおいて前記複数の端末局に前記同期確立信号を送信する
    ことを特徴とする無線通信方法。
  6. 前記同期確立情報は、周波数オフセットとクロックずれとのうち少なくともいずれかの推定値であり、
    第3ステップにおいて、前記複数の基地局は、前記複数の端末局から送信された複数の前記同期確立情報が示す前記推定値が異なる場合、当該複数の推定値のうち、
    もっとも推定値の小さい値と、
    もっとも推定値の大きい値と、
    全体の推定値の平均の値と、
    通信品質の高い端末局順に並べてその上位の端末局の推定値の平均の値と
    のうち少なくともいずれかの値に基づいて前記同期制御を行う
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の無線通信方法。
  7. 前記複数の基地局は、前記複数の端末局のうち、
    端末局での受信タイミングがガードインターバル長を超える前記端末局と、
    周波数同期後の信号を受信した場合、周波数オフセットが端末局で予め設定された閾値以上になる前記端末局と、
    クロック補正をした場合、クロック誤差が端末で予め設定された閾値以上になる前記端末局と、
    のうち少なくともいずれかの前記端末局と通信しない
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の無線通信方法。
  8. 複数の基地局が同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う無線通信システムであって、
    前記複数の基地局は、
    所定の送信タイミングにおいて前記複数の端末局に同期確立信号を送信する同期確立信号送信部を備え、
    前記複数の端末局は、
    前記基地局から受信した同期確立信号に基づいて、前記複数の基地局間で同期をとるための同期確立情報を生成し、生成した同期確立情報を前記複数の基地局に送信する同期確立情報送信部を備え、
    前記複数の基地局は、
    前記複数の端末局から送信された前記同期確立情報に基づいて同期制御を行う同期制御部を備え
    前記同期確立信号は、
    前記複数の基地局間で周波数スペクトルが互いに重複しないような信号である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  9. 複数の基地局が同時にそれぞれの基地局の圏内に存在する複数の端末局との間で通信を行う無線通信システムであって、
    前記複数の基地局に対して、所定の送信タイミングを示す送信時間情報を送信する制御局を備え、
    前記複数の基地局は、
    前記制御局から送信された前記送信時間情報が示す送信タイミングにおいて前記複数の端末局に同期確立信号を送信する同期確立信号送信部を備え、
    前記複数の端末局は、
    前記基地局から受信した同期確立信号に基づいて、前記複数の基地局間で同期をとるための同期確立情報を生成し、生成した同期確立情報を前記複数の基地局に送信する同期確立情報送信部を備え、
    前記複数の基地局は、
    前記複数の端末局から送信された前記同期確立情報に基づいて同期制御を行う同期制御部を備える
    ことを特徴とする無線通信システム。
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