JP5764637B2 - 競技場の舗装方法 - Google Patents

競技場の舗装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5764637B2
JP5764637B2 JP2013217208A JP2013217208A JP5764637B2 JP 5764637 B2 JP5764637 B2 JP 5764637B2 JP 2013217208 A JP2013217208 A JP 2013217208A JP 2013217208 A JP2013217208 A JP 2013217208A JP 5764637 B2 JP5764637 B2 JP 5764637B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
pattern sheet
elastic
topcoat layer
topcoat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013217208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015078562A (ja
Inventor
亘 長尾
亘 長尾
Original Assignee
西日本スポーツ施設有限会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 西日本スポーツ施設有限会社 filed Critical 西日本スポーツ施設有限会社
Priority to JP2013217208A priority Critical patent/JP5764637B2/ja
Publication of JP2015078562A publication Critical patent/JP2015078562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5764637B2 publication Critical patent/JP5764637B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Description

本発明は、全天候型陸上競技場の舗装方法に関し、詳しくは弾性層に塗装した上塗り層の表面に滑り止めのエンボスを形成する技術に関する。
全天候型陸上競技場の舗装方法としては、アスファルトやコンクリート等の基盤の表面にゴムチップを硬化性のバインダーで結合したものを敷設して緩衝性を付与するための弾性層を形成し、その弾性層の表面に硬化性樹脂をスクイジー等で所定厚さに塗装して弾性層の不陸修整及び保護のための上塗り層を形成し、さらにその上塗り層の表面に滑り抵抗性を付与するためのエンボスを形成する工法が一般的である。
前記エンボスを形成する手段としては、周面に凹凸を備えたローラーを未硬化の上塗り層に転がす方法(例えば特許文献1,2参照)、スプレーガンで速硬化性の高粘度樹脂を上塗り層に対して粒状に吹き付ける方法(例えば特許文献3〜5参照)がある。また、未硬化の上塗り層にゴムチップを散布して埋没させるトッピングと呼ばれる方法(例えば特許文献6,7参照)も知られている。
ところで、特許文献1〜5記載の技術では、作業の能率が悪く、熟練も要して仕上がりにバラつきが生じやすいという問題があった。特に、特許文献3〜5記載の技術では、上塗り層の硬化後に行う必要があり、工期がさらに長くかかっていた。特許文献6,7記載の技術では、ゴムチップの埋没に時間を要し、衝撃でゴムチップが取れやすくなることがあった。このように、従来技術はいずれも工期が長くかかり、施工にも技術を要して一定の品質を維持しにくいという問題があった。
また、全天候型陸上競技場は面積が非常に広いから、施工期間が3ヶ月以上に及ぶ場合があり、しかも雨天時は作業できない。下地処理から表層の塗装に至るまでの全5工程(基盤の下地処理、弾性層の施工、上塗り層の施工、エンボスの施工、シール塗装)、ライン画線を含めると6工程にもなる。したがって、これらから1工程省くだけでも、相当のコストダウンと工期短縮が可能になる。
特開平5−86605号公報 特開2012−219603号公報 特開平9−78511号公報 特開平9−228308号公報 特開2004−332329号公報 特開平5−106204号公報 特開平6−108406号公報
本発明が解決しようとする課題は、従来のこれらの問題点を解消し、滑り止めのエンボスを熟練が不要な簡易な方法で形成し、仕上がりのバラつきを低減するとともに、工期の短縮化と低コスト化を図ることにある。
かかる課題を解決した本発明の構成は、
1) 弾性チップを硬化性のバインダーに混練したものを基盤の表面に敷設して弾性層を形成し、その弾性層の表面に硬化性樹脂を所定厚さに塗装して上塗り層を形成し、下面に凹凸を有するパターンシートを未硬化の上塗り層の表面に載せ、上塗り層の硬化後にパターンシートを剥離して上塗り層の表面にエンボスを形成するようにし、しかも長尺のパターンシートを巻取りロールに巻いておき、その長尺のパターンシートを展開しながら上塗り層の表面に連続的に載せ、上塗り層の硬化後にパターンシートを剥離しながら巻取りロールに巻き戻すようにした、競技場の舗装方法
2) 弾性チップを硬化性のバインダーに混練したものを基盤の表面に敷設して弾性層を形成し、その弾性層の表面に硬化性樹脂を所定厚さに塗装して上塗り層を形成し、下面に凹凸を有するパターンシートを未硬化の上塗り層の表面に載せ、上塗り層の硬化後にパターンシートを剥離して上塗り層の表面にエンボスを形成するようにし、しかもパターンシートが凹部に空気抜きの穴を有するものである、競技場の舗装方法
3) パターンシートが、凹部に空気抜きの穴を有するものである、前記1)記載の競技場の舗装方法
にある。
本発明の前記1)〜3)の発明では、パターンシートを載せて剥がすだけでエンボスが形成されるから、ローラーや吹き付け、トッピング等の従来技術と比較して作業が容易で熟練を必要とせず、仕上がりのバラつきが少ないものとなる。また、上塗り層の硬化を待つことなく直ぐにエンボス形成の工程に入るから、1工程分の時間(上塗り層の硬化に要する時間)が削減され、工期の短縮化と低コスト化を図ることができる。
更に本発明の前記1),3)の発明によれば、パターンシートの敷設と撤去が連続的に行え、作業能率が向上して工期をさらに短縮できる。
本発明の前記2),3)の発明によれば、パターンシートを載せる際、上塗り層との間に空気を噛んでも、その空気がパターンシートの穴から抜け、硬化後のピンホールが防止されて良好な仕上がりが得られる。
実施例のパターンシートの敷設を示す説明図である。 実施例の舗装方法の工程を示す説明図である。 実施例の舗装方法の工程を示す説明図である。 実施例の他の例のパターンシートの説明図である。
本発明の弾性層は、硬い基盤に緩衝性を付与して競技者の足腰への負担を軽減するために施工されるものである。弾性チップとしては、粒径1〜5mmの範囲のウレタンゴム、シリコンゴム、スチレンブタジエンゴム等の合成ゴム、天然ゴム、発泡体等のクッション材が用いられる。バインダーとしては、ポリウレタン樹脂等、弾性チップとの付着性が良好で硬化後に弾性を示すものが用いられる。施工は、基盤の表面にプライマーを塗布した後、前記混練したものを敷設する。層の厚さは、求める緩衝性や基盤の不陸の程度に応じて適宜設定されるが、5〜20mmの範囲が一般的である。
上塗り層は、弾性層の表面に有する凹凸を均して平滑にするとともに、衝撃で弾性チップが取れないように保護するために施工されるものである。硬化性樹脂としては、2液硬化型のポリウレタン樹脂が用いられ、主剤と硬化剤の配合比は、1:1又は1:2が一般的であり、この配合比による硬化時間は、夏期で12時間位、冬季で24時間位となる。施工は、弾性層が硬化した後に、ピン付きのレーキスクイジーやコテ等を用いて塗装する。塗膜の厚さとしては、弾性層の凹凸や求めるエンボスの深さに応じるが、3〜5mmの範囲が一般的である。
パターンシートとしては、ポリエチレン樹脂等、上塗り層のポリウレタン樹脂との剥離性に優れるもの、あるいは上塗り層と接する面にあらかじめ離型剤が塗布されているもの(剥離後に離型剤が上塗り層に残らないもの)が用いられる。施工は、自重で未硬化の上塗り層に沈ませ、上塗り層が硬化した後に剥離する。厚さは、求めるエンボスの深さに応じて適宜選択されるが、3mm前後が実用的である。重さは、1〜2kg/mの範囲が好ましいが、より軽量でも沈み込みが充分あるので使用可能である。
パターンシートの凹凸は、上塗り層に求める滑り抵抗性や舗装の意匠に応じて様々な形状のものが形成される。パターンシートに設ける空気抜きの穴は、全ての凹部に開口せず、部分的に開口しても良く、凸部に開口しても良い。以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、様々な組み合わせや変形が可能である。
図1〜3に本実施例を示す。図中、1は基盤、2は下地処理層、3は弾性層、4は上塗り層、5はパターンシート、6は巻取りロール、7はエンボス、8はシール層である。弾性層3は、弾性チップとしてウレタンゴムを用い、バインダーとして2液硬化型のポリウレタン樹脂を用いた。上塗り層4は、硬化性樹脂として2液硬化型のポリウレタン樹脂を用いた。
パターンシート5は、ポリエチレン樹脂で厚さ3mmの長尺に形成し、その下面に求めるエンボス7の凸部と対になる凹部を深さ1.5mmに形成した。この長尺のパターンシート5を巻取りロール6に展開可能に巻いている。以下、本実施例の舗装工程を説明する。
a)アスファルトからなる基盤1の表面にプライマーを塗布して下地処理層2を形成する(図2(a)参照)。プライマーは、ウレタンやエポキシ等の硬化性樹脂が用いられる。
b)弾性チップをバインダーに混練し、これを下地処理層2の表面に敷設して厚さ10mmの弾性層3を形成する(図2(b)参照)。
c)弾性層3が硬化すると、主剤と硬化剤を混合した硬化性樹脂をスクイジー等で塗装して厚さ3mmの上塗り層4を形成する(図2(c)参照)。
d)未硬化の上塗り層4の表面には熔材等を散布して予め気泡を除去しておく(図示は省略)。
e)巻取りロール6からパターンシート5を展開し、未硬化の上塗り層4の表面に連続的に載せていく。パターンシート5は自重で未硬化の上塗り層4に沈む(図1及び図3(a)参照)。
f)上塗り層4が硬化すると、パターンシート5を剥離しながら巻取りロール6に巻き戻す。剥離後の表面にはエンボス7が形成されている(図3(b)参照)。
g)上塗り層4の表面全面にシール塗装する。このシール層8によって、上塗り層4の表面とエンボス7が保護されて耐久性、耐候性が向上する(図3(c)参照)。
i)前記a)〜g)の工程を繰り返して全面の施工が終わると、シール層8の表面にライン画線し(図示は省略)、競技場の舗装が完了する。
図4に示すのは、実施例のパターンシート5の他の例である。図中、5aは穴である。この例のパターンシート5は、求めるエンボス7の凸部と対になる箇所に穴5aが開口されており、敷設時に噛んだ空気が穴5aから抜けて硬化後のピンホールが防止され、良好な仕上がりが得られるものとなっている。
このパターンシート5は、厚さがエンボス7の深さと同じで良いから、実施例のパターンシート5と比較してより薄いものが使用でき、コストダウンも可能となっている。また、その薄くなった分、巻取りロール6により多く巻くことができ、一度の展開でより広い面積を施工することができ、作業能率がさらに向上するものとなっている。その他、符号、構成、作用効果は実施例と同じである。
本発明の技術は、陸上競技場の他、テニスコート、ゴルフ場、遊歩道、ジョギングコース、園路、運動広場等に応用できる。
1 基盤
2 下地処理層
3 弾性層
4 上塗り層
5 パターンシート
6 巻取りロール
7 エンボス
8 シール層

Claims (3)

  1. 弾性チップを硬化性のバインダーに混練したものを基盤の表面に敷設して弾性層を形成し、その弾性層の表面に硬化性樹脂を所定厚さに塗装して上塗り層を形成し、下面に凹凸を有するパターンシートを未硬化の上塗り層の表面に載せ、上塗り層の硬化後にパターンシートを剥離して上塗り層の表面にエンボスを形成するようにし、しかも長尺のパターンシートを巻取りロールに巻いておき、その長尺のパターンシートを展開しながら上塗り層の表面に連続的に載せ、上塗り層の硬化後にパターンシートを剥離しながら巻取りロールに巻き戻すようにした、競技場の舗装方法。
  2. 弾性チップを硬化性のバインダーに混練したものを基盤の表面に敷設して弾性層を形成し、その弾性層の表面に硬化性樹脂を所定厚さに塗装して上塗り層を形成し、下面に凹凸を有するパターンシートを未硬化の上塗り層の表面に載せ、上塗り層の硬化後にパターンシートを剥離して上塗り層の表面にエンボスを形成するようにし、しかもパターンシートが凹部に空気抜きの穴を有するものである、競技場の舗装方法。
  3. パターンシートが、凹部に空気抜きの穴を有するものである、請求項記載の競技場の舗装方法。
JP2013217208A 2013-10-18 2013-10-18 競技場の舗装方法 Active JP5764637B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013217208A JP5764637B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 競技場の舗装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013217208A JP5764637B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 競技場の舗装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015078562A JP2015078562A (ja) 2015-04-23
JP5764637B2 true JP5764637B2 (ja) 2015-08-19

Family

ID=53010187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013217208A Active JP5764637B2 (ja) 2013-10-18 2013-10-18 競技場の舗装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5764637B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101639971B1 (ko) * 2016-02-18 2016-07-14 주식회사 모던우드 바닥재용 미끄럼 방지용 고압수지함침시트 및 그 제조방법
JP2020084441A (ja) * 2018-11-19 2020-06-04 日本道路株式会社 ランナーに負担の少ない舗装

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2810227B2 (ja) * 1989-12-07 1998-10-15 三井化学株式会社 樹脂舗装表面の仕上げ方法
JPH05124050A (ja) * 1991-10-18 1993-05-21 Mitsui Toatsu Chem Inc ポリウレタン弾性舗装材製造方法
JP4478199B1 (ja) * 2009-07-29 2010-06-09 奥アンツーカ株式会社 舗装構造および舗装方法
JP5666398B2 (ja) * 2011-08-05 2015-02-12 日本体育施設株式会社 弾性舗装構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015078562A (ja) 2015-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104846717B (zh) 硅pu型塑胶球场
JPH01502763A (ja) スポーツ用サーフェス
KR101877455B1 (ko) 종합경기장 육상트랙 시공방법
JP5764637B2 (ja) 競技場の舗装方法
JP3191039B2 (ja) タイル及びタイル調仕上塗膜の塗り替え方法
TWM590617U (zh) 砂紙布改良結構
JP2005282128A (ja) 樹脂舗装及び樹脂舗装の表面を仕上げる方法
JP2019108735A (ja) ウレタン塗膜防水用下張り材
JP2583180B2 (ja) 弾性舗装構造体
KR100976360B1 (ko) 크랙이 방지되는 도막형바닥재
US20210086229A1 (en) Method for Applying Graphic Product to Flooring Surface
JP2786715B2 (ja) エクステリア材及びその製造法
US10889999B2 (en) Method for applying graphic product to hardwood floor
JP3794773B2 (ja) 道路や床等の図柄模様転写方法
KR101607050B1 (ko) 시인성이 우수한 나뭇결무늬 도장방법 및 이에 의해 제조되는 시인성이 우수한 나뭇결 무늬 도장이 형성된 가로등 지주
JP2006089951A (ja) 土地基盤面の模様仕上げ施工法
TWM555870U (zh) 止滑砂紙(布)結構
JPH0414503A (ja) カラー化粧舗装工法
ES2351137B1 (es) Laminado de microcemento y procedimiento de obtención del mismo.
JPH06269530A (ja) 綱引競技レーン及びその施工方法
JPH0586606A (ja) 合成樹脂製舗装面の改修方法
JPH04131406A (ja) 立体模様形成方法
JPH0353403B2 (ja)
JP2003102508A (ja) 靴の踵とその装飾方法
JPH0358602B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150326

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150602

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5764637

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250