JP5762975B2 - ガントリー転がりフロア - Google Patents

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Description

本発明は、照射ユニットがイメージングデバイスと共に患者エンクロージャ内で動くことができる粒子治療用の医療機器に関するものである。
一般的な癌治療には、腫瘍細胞を破壊するためにX線あるいはガンマ線などの高エネルギー光子が使用される。こうした手法の主たる欠点は、腫瘍細胞を取り囲む健康な細胞が同時に照射され、これらの健康な細胞が損傷し、これが、二次腫瘍の遊離といった萎縮すなわち複数の二次作用を引き起こすことである。さらに、一般の放射線療法は、たいてい、深部の腫瘍に到達しかつそれを破壊するために、かなりの高エネルギーの線量を必要とする。なぜなら、組織を横断する光子のエネルギーは急速に吸収されるからである。
粒子治療あるいはさらに詳しくは、ハドロン治療は、癌治療における成長分野であり、かつい、従来の放射線治療が患者にとってリスクを生じる状況では特に適切である。ハドロン(すなわち中性子、陽子、パイオン、炭素イオンなどのイオン)は、放射線治療分野のX線あるいはガンマ線に対して物理的な利点を有する。所与のエネルギーの、すなわち単一エネルギー陽子ビームを形成する陽子は、規定の範囲を有し、この範囲を超えて浸透することはない。さらに、それらは、いわゆるブラッグピークにおいて、その最大線量を出すが、これは、ターゲット体積における放射線の最大浸透率ポイントに対応する。ブラッグピークポジションはハドロンビームのエネルギーに依存するので、正確にエネルギーを制御しかつ変更することで、このポイントおよびスペースに、それどころか腫瘍の周囲の健全な組織に最大放射エネルギーを投与するために、腫瘍のポジションに対応する体内の適切な深さにブラッグピークを設定できることは明らかである。さらに、異なるエネルギーの複数の単一エネルギー陽子ビームを組み合わせる(すなわちレンジ変調を実施する)ことで、周囲の健全な組織および器官への線量負荷を制御しながら、腫瘍の厚みに対応するためにブラッグピーク領域を拡大することが、そして均一な線量でターゲットを照射することが可能である。
通常、ハドロン治療デバイスは、まず、所定のエネルギー値を有する加速されたハドロンビームを発生させる粒子加速器(たとえばサイクロトロン、シンクロトロン、リニアック)を備える。それは、第二に、粒子加速器からターゲットまでハドロンビームをガイドするためのビーム伝達ラインを備え、このハドロンビームは、ビーム伝達ラインの出口であってかつターゲットの前方に置かれたノズルを通過する。ノズルは、特定のターゲットに向かってハドロンビームを操作しかつその形状を整える。基本システムにおいては、固定式ノズルが設けられている。
腫瘍はさまざまな3次元形態をとり得るので、腫瘍のさらに正確なターゲッティングを実現するために、そして健全な組織へのダメージを回避するために、さまざまな入射角度で、それらを照射することが好都合である。そうしたターゲッティングは、偏向手段およびノズルによって提供されるビーム伝達ラインを支持する回転ガントリーなどの回転照射デバイスによって可能となる。
さらに、患者の位置決めは、可能な限りの程度で、腫瘍の形状、サイズおよび位置に適合するために特に重要である。こうした要件を満足する位置決めは、回転ガントリー内に置かれた患者エンクロージャによって可能となるが、この患者エンクロージャは、医師が患者を正確に位置決めすることを可能とする水平フロアおよび患者の位置決めをモニターするための、いくつかのイメージングデバイスを備える。
放射線治療用の回転放射線チャンバーは特許文献1において説明されている。この回転放射線チャンバーは、ノズルとも呼ばれる照射ユニット、二つの半円形可動リングおよび水平セクションを有する可動フロアを挟み込んでいる固定リングレールを備える。当該可動フロアは、ノズルのための開口を備え、かつ、駆動手段としてのモーターが逆方向に可動リングレールを回転させるとき、ノズルと同期して動作させられる。固定リングレールに対する可動リングレールポジションのモニタリング手段もまた設けられる。回動リングレールのポジションが固定リングレールとは異なる場合、器機は、可動フロアの破損を防止するために停止させられる。そうした回転チャンバー内で、可動フロアは、回転ガントリーの放射ビーム照射セクション(ノズル)付近の領域を除いて、全表面のほとんどを覆う。こうした構造は、患者に対して不安な感じを与えることがある。
そうした回転放射線チャンバーの別な設計は特許文献2において説明されている。当該デバイスは、ガントリー内に配置されかつそれによって支持されかつ第1の環状フレームと向き合って固定的に配置された第2の環状フレームと同期させられた環状フレームを備える。両環状フレームは、そのそれぞれの対向する面に、リングガイド部分を備えるが、その中にはガイド溝が形成されている。このガイド溝は半円筒形状であり、水平セクションを可動フロアに付与するために可動フロアを挟み込んでいる。環状フレーム間の同期は、特許文献1の可動環状フレームを回転させるモーターの代わりに共回り防止システムによって保証される。共回り防止システムは、連結シャフトに結合された一対のスプロケットを有し、かつ、回転シェル(ガントリー)の内部に設けられる。共回り防止手段のスプロケットは、環状フレームのそれぞれの上に配されたコンベアチェーンと噛み合う。スプロケットが動作障害を生じるか、あるいは外れた場合、そうしたデバイスは深刻な損害をこうむる。可動フロアの端部をノズルに連結する伸縮式シリンダーなどの他の機械部品がノズル付近に存在している。こうした伸縮式シリンダーは、可動フロアによって水平フロアセクションを覆うために、それ自身後退あるいは突出することができる。にもかかわらず、伸縮式シリンダーが突出させられる領域においてノズルと可動フロアとの間には依然としてギャップが出現する。
特許文献3は、可動フロアセグメントを支持するガントリーを備えた粒子治療システムを開示している。上記可動フロアセグメントは、転がりベアリングを使用するガントリーの側壁上で支持されており、それゆえ可動フロアセグメントはガントリーが回転している間、水平姿勢に留まることができる。ノズルおよび可動セグメントフロアは、照射角度が下方から向けられたとき、それらの間の激しい衝突を回避するために、その両側に、弾性緩衝要素を備える。この場合、ノズルは、その時にガントリーと共に回転する可動フロアセグメントを押しやることができる。この可動フロアセグメント上に患者ポジションモニタリングのためのイメージングデバイスを配置することができるが、照射が下方から向けられた角度でなされる場合、可動フロアセグメントは過度に傾けられ、これが患者再位置決め用の放射線チャンバー内でのアクセスの妨げとなることがある。
特許文献4は回転ガントリー用の自動格納式フロアプラントを開示している。当該プラントは、ガントリーが回転している間、実質的に一定の向きを維持するためにガントリー内でスライド可能に支持されたカートリッジアセンブリを備える。当該カートリッジアセンブリは、このカートリッジアセンブリ上に固定された対応する非可動パネル上でスライドする複数の突出可能/後退可能なパネルによって構成される。可動パネルのサイズは、カートリッジアセンブリと処置室の固定フロアとの間の距離をカバーするように適合させられる。各可動パネルは人間を支持できる平坦な表面を有する。にもかかわらず、そうしたプラントは美観に乏しい。というのは、ガントリーの内部のほとんど全てが認識可能であり、これは患者に不安な感じを与えることがあるからである。さらに、一つ以上の可動パネルは、処置の間、ノズルが回転するとき、それ自体動作障害を生じ、そしてノズルと衝突することがある。こうした理由から、システム全体を複雑化する各パネル用の制御システムが必要となる。
特許文献5は、回転可能なガントリー内に可動フロアを備えたハドロン治療器機を説明している。当該可動フロアは、三つのポジションA,B,Cに分割されたキャタピラーである。当該器機は、可動フロアを提供するために一部が切り取られた形状を有する二つのリングレール、
・建物の天井およびフロアに対する固定サポートによって保持された第1のリングレール、および、
・医療処置ゲージの奥行きサイズを塞ぐ背面パネルに対する固定サポートによって保持された第2のリングレール
を備える。
両レールは可動フロアを挟み込み、かつ、ガントリーと共に可動フロアが回転することを可能とする。キャタピラーCはキャタピラーAおよびBと接触状態となることができ、したがって三つのキャタピラーは同じレール内に必然的にスライドする。キャタピラーCは、ラッチインプラントによってガントリーの本体に固定され、かつ、二つの上記リングレール内にスライドすることができる。キャタピラーAおよびBの第1の端部は、照射ユニットに取り付けられる。第1のカバーローリングアップ装置が、キャタピラーAの第2の端部に対して、そしてキャタピラーCの第1の端部に対して固定され、キャタピラーAの第1の端部とキャタピラーCの第1の端部とは互いに向き合っている。第2のカバーローリングアップ装置が、キャタピラーBの第2の端部に対して、そしてキャタピラーCの第2の端部に対して固定され、キャタピラーBの第2の端部とキャタピラーCの第2の端部とは互いに向き合っている。たとえば、キャタピラーCの第1の端部がキャタピラーAの第2の端部と当接しているとき、カバーはカバーローリングアップ装置内に巻き取られ、そしてキャタピラーBの第2の端部とキャタピラーCの第2の端部との間には、第2のカバーローリングアップ装置の非巻き取りカバーによって満たされるスペースが存在する。このカバーは、キャタピラー間に形成されるスペース間にフレキシブルなフレームをもたらすために欠点を有する。さらに、ローリングアップ装置の動作障害がカバーの巻き上げあるいは巻き戻しの間に生じることがあり、これが、当該カバーおよびキャタピラーの固定にダメージを与えることがある。
米国特許第5,993,373号明細書 米国特許第6,803,591号明細書 独国特許出願公開第10 2007 011 399号明細書 国際公開第2006/076545号パンフレット 特開2001‐353228号公報
本発明は、従来技術の欠点を持たない粒子治療装置を提供することを目的とする。
特に、本発明の目的は、いかなる照射角度に関しても照射ユニット付近にギャップあるいは弱い部分を伴わずに医師にとってアクセス可能な平坦なフロアを有する患者エンクロージャを備えた粒子治療装置を提供することである。
本発明のさらなる目的は、イメージングデバイスを備えることができる、そうした粒子治療装置を提供することである。
最後に、本発明のさらなる目的は、装置の一部に動作障害が生じた場合でも最小限のダメージしか生じない高い安全レベルを備えた効率のよい粒子治療装置を提供することである。
本発明は、特許請求の範囲に記載されたような処置室内での粒子治療のための装置に関する。本発明に基づく装置は、
粒子ビームを放射するための照射ユニットと、
照射ユニットを備えたガントリーであって、軸線を中心として回転可能であるガントリーと、
カゴ形構造体であって、それが上記軸線を中心としてガントリーに対して回転できるように、ガントリー内に配置されかつガントリーによって支持されたカゴ形構造体と、
静止状態であるように配置され、かつ、好ましくは、処置室の壁に対して固定されたフレームと、
互いに屈曲可能に連結され、かつ、一次キャタピラーを形成する複数の長尺な部材を具備してなる可動フロアと、
かご形構造体および静止フレームに対してそれぞれ取り付けられた、互いに向き合う、一部が切り取られた円形状を有する二つの可動フロアガイドユニットであって、そのそれぞれが、少なくとも第1のレールを備える二つの可動フロアガイドユニットと、を具備してなり、
各可動フロアガイドユニットはさらに、少なくとも、一部が切り取られた円形状を有する第2のレールを具備してなり、かつ、可動フロアはさらに、連結手段によって互いに屈曲可能に連結された長尺な部材を具備してなる少なくとも一つの二次キャタピラーを具備してなり、二次キャタピラーは第2のレール上にスライド可能に配置されており、かつ、それが照射ユニットと共に回転できるように照射ユニットに対して取り付けられている。
好ましくは、一組の第2のレールは第1のレールに対して外側に配置される。
好ましくは、一組の第2のレールは、第1のレールの組に対して内側に配置される。
好ましくは、上記照射ユニットは、この照射ユニットに接続された2対のガイドユニットを備え、各二次キャタピラーは上記キャタピラーの照射ユニットに対する最近端部に接続された少なくとも一つのピボットを備え、かつ、当該ピボットは上記ガイドユニット内にスライドするように配置される。
好ましくは、本発明に基づく粒子治療のための装置は、さらに、上記ガントリーおよび上記一次キャタピラーの両方に接続された伸縮式アームを備える。
好ましくは、長尺な部材は、木材、プラスチック、ガラス繊維、複合素材、鉄、スチール、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、銅、ニッケル、亜鉛などの金属、あるいはその組み合わせなどの硬質素材からなる。
好ましくは、長尺な部材はアルミニウムからなる。
好ましくは、照射ユニットはさらに、第1のX線ビーム発生器を備える。
好ましくは、本発明に基づく装置は、伸縮式アームの側方に置かれた、上記ガントリーに連結された第2のX線ビーム発生器を備え、第1および第2のX線ビーム発生器によって提供されるX線ビームの方向は直交する。
好ましくは、本発明に基づく装置は、可動フロアの動作をモニターするための可動フロアモニタリング手段を備える。
好ましくは、本発明に基づく装置は、ガントリーの動作を制御するためのガントリー制御手段を備える。
好ましくは、本発明に基づく装置は、装置の損傷を回避するための安全手段を備える。上記照射ユニットが、当該照射ユニットに接続された2対のガイドユニットを備える装置において、各二次キャタピラーは、照射ユニットに対してキャタピラーの最近端部に接続された少なくとも一つのピボットを具備してなり、かつ、ピボットはガイドユニット内にスライドするように配置されており、かつ、ガイドユニットは、各ガイドユニットと照射ユニットとの間に配置された緩衝手段を介して照射ユニットに接続されている。上記緩衝手段は、ピストンおよびシリンダー機構からなっていてもよい。
好ましくは、上記安全手段は、照射ユニットへのダメージを回避するために、少なくとも5°のガントリーの円運動を吸収するように構成される。
好ましくは、可動フロアモニタリング手段は、ガントリー制御手段に対して、そして上記安全手段に対して、情報を提供する。上記可動フロアモニタリング手段は、キャタピラーとガントリーとの間の、および/またはキャタピラーと伸縮式アームとの間の引っ張り力が所定の値を超えないかどうかチェックするために、伸縮式アーム上に配置されたロードセルを備えることができる。
好ましくは、安全手段(401)は、上記可動フロアモニタリング手段から受け取った情報に基づいてオン(入設定)および/またはオフ(切設定)される。
患者エンクロージャを備えるハドロン治療システムガントリーの概略正面図であり、患者エンクロージャは照射ユニットを備える。 患者エンクロージャを備えるハドロン治療システムガントリーの概略正面図であり、患者エンクロージャは照射ユニットを備える。 患者エンクロージャを備えるハドロン治療システムガントリーの概略正面図であり、患者エンクロージャは照射ユニットを備える。 患者エンクロージャを含むガントリーの一部の背面側斜視図である。キャタピラーのプレートは分かり易くするために省略されている。 ガントリー内に配置された両二重レール、すなわち前方側二重レールおよび後方側二重レールの正面図である。 4a(i)および4b(i)は通常の状況における非作動状態の(緩衝)安全手段によって提供された照射ユニットの実施形態の例であり、かつ、4a(ii)および4b(ii)はハドロン治療システムの一部が故障した状況において作動させられた(緩衝)安全手段によって提供された対応する照射ユニットである。 本発明に基づくキャタピラーの長尺な部材の例の側面図である。 ホイールを備える、互いに連結された長尺な部材の一部上面図である。
本発明は、従来技術の欠点を持たない、粒子治療装置を提供する。
本発明において、「粒子治療」との用語は、ハドロン治療などの電離放射線を用いた治療、光子、電子あるいはその他のタイプの粒子を用いた放射線治療を含む、その最も広範な意味で用いている。
特に、本発明は、いかなる照射角度に関しても照射ユニット付近にギャップあるいは弱い部分を伴わずに医師にとってアクセス可能な平坦なフロアを有する患者エンクロージャを備えた粒子治療装置を提供する。
さらに、本発明はイメージングデバイスを備えることができる、そうした粒子治療装置を提供する。
最後に、本発明は、デバイスあるいは装置の一部が動作障害を生じた場合に最小限のダメージしか生じない、高い安全レベルを有する効率のよい粒子治療装置を提供する。
医療用粒子治療装置について図1および図2を参照して説明する。それは、サイクロトロンあるいはリニアックなどの荷電粒子ビーム発生ユニット(図示せず)およびガントリー109を備える。
ビーム伝達ラインは、回転ガントリー内部に配置されたカートンエンクロージャ内に置かれたターゲットに向かって、ビーム発生ユニットからの加速粒子ビームをガイドする。
ビーム伝達ラインは、偏向手段を備え、ガントリーと適合し、そしてガントリーと共に回転できる。
図1a〜1cは、(図1および図2では部分的に示されている)ガントリー109を備える、粒子治療装置の一部の正面図である。当該ガントリーは回転軸線Dを中心として回転できるが、当該軸線は図の平面に対して直交している。
好ましくは、上記ガントリーは、ガントリー109内に配置された(図1bにおいて線影をつけた領域として示す)患者エンクロージャ111内に置かれたターゲット(たとえば腫瘍)に向かって、ノズルなどの照射ユニット110を経て、粒子(ハドロン)加速器によって生成されたビームをガイドするビームサポートライン(図示せず)を備える。
照射ユニット110はガントリー109に取り付けられており、そして好ましくはガントリー109と同期して回転する。
ハドロン治療装置は、さらに、処置室に対して固定されたフレーム201(以下では静止(不動)フレームと呼ぶ)を備える。
好ましくは、患者エンクロージャ111は、照射ユニット110、および/または、ガントリー内の室環境を視覚的に仕上げかつ閉鎖する全てのパネルおよび/またはカバーを備える。
患者ベッドあるいは寝台(図示せず)は、外部から、患者エンクロージャ111内に配置することができる。
好ましくは、患者エンクロージャ111は、当該エンクロージャ内に置かれた患者に対して安全な感じを与えるように設計される。
好ましくは、患者エンクロージャ111は、さらに、二つの可動フロアガイドユニット、すなわち前方側可動フロアガイドユニット301および後方側可動フロアガイドユニット302間に配置された可動フロアを備える(図3)。
前方側可動フロアガイドユニット301は、上記静止フレーム201に対して取り付けられる。
前方側可動フロアガイドユニット301は、二重レール103,104の前方側セットを備える(図3)。
後方側可動フロアガイドユニット302は、かご形構造体202に対して固定される。
後方側可動フロアガイドユニット302は、二重レール120,121の後方側セットを備える(図3、レールの背面を認識できる)。
後方側および前方側可動フロアガイドユニット301,302は互いに向き合っている。
本発明において、「かご形構造体」との用語は、可動フロア用のサポートを提供するよう構成された三次元フレームを意味する。
さらに詳しくは、この三次元フレームはガントリー内に埋め込まれるように構成されている。
かご形構造体202は、ガントリー109の回転中、このかご形構造体202が静止した状態のままであることを可能とするホイール204,205を備える。
可動フロアは少なくとも一つのキャタピラー(105および/または102)を備える。
キャタピラーは、可動フロアを形成するために互いに取り付けられた長尺な部材501のアセンブリを備える(あるいは本質的にそれからなる)(図5)。
キャタピラーは、可動フロアガイドユニットのレール内にキャタピラーがスライドすることを可能とするための手段を備える。すなわち、長尺な部材は、本質的にレールに対して直交した状態を維持しながら、このレールに沿って移動する。
好ましくは、これらの手段は、各長尺な部材501に取り付けられたホイール506である(図6)。
好ましくは、可動フロアは、少なくとも二つのキャタピラー、すなわち一次キャタピラー105および少なくとも一つ二次キャタピラー102を備える(図1a〜c)。
さらに好ましくは、可動フロアは、一次キャタピラー105と二つの二次キャタピラー102とを備える。
好ましくは、一次キャタピラー105と二つの二次キャタピラー102とは、可動フロアガイドユニット301,302の二重レール内へとスライドするように、したがって、いかなる照射ユニットのポジションでも患者エンクロージャ内で水平フロアを提供するように構成される。
好ましくは二重レール103,104および120,121のそれぞれは、一部が切り取られた円形状を有する(図3)。
上記二重レールは、外部レール(前方側フロアガイドユニット301用の103および後方側フロアガイドユニット302用の120)と、内部レール(前方側フロアガイドユニット301用の104および後方側フロアガイドユニット302用の121)とを備える。
可動フロアガイドユニット301の一つは、かご形構造体202に取り付けられ、一方、他の可動フロアガイドユニット202は静止(不動)フレーム201に取り付けられる。
有利なことには、患者エンクロージャ111の内側から見たとき、二次キャタピラー102が一次キャタピラー105の後方に(すなわちそれよりも患者からさらに離れて)配置される。
好ましくは、二次キャタピラー102は後方側および前方側二重レールの外側レール103,120内にスライドし、そして一次キャタピラー105は二重レールの後方側および前方側セットの内側レール104,121内にスライドする。
好ましくは、キャタピラーの長尺な部材501は、木材、プラスチック、ガラス繊維、複合素材、鉄、スチール、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、銅、ニッケル、亜鉛などの金属、あるいはその組み合わせなどの硬質素材からなる。
さらに詳しくは、上記長尺な部材はアルミニウムからなる。
キャタピラーの長尺な部材にとって好ましい形状(ただし限定ではない)が図5および図6に示されている。二つの長尺な部材501を横方向から見た状態が図5に示されている。
有利なことには、長尺な部材が重量の利益のために中空構造を有し、かつ、これら長尺な部材の形状は、それらが、機械的に引っ張られるキャタピラーが、固定ポジションでかつ建物固定フレームと同期して、かご形構造体を保持することを可能とするように、それらに剛性を付与する。
有利なことには、長尺な部材501はまた、その側面に、ホイール506の挿入のためのキャビティ503と、連結手段505の挿入のためのキャビティ504とを備える。
さらに詳しくは、一次キャタピラー105は、ガントリー109に固定された伸縮式アーム108によって引っ張られ、そして両二重レールの内側レール104内にガントリー109と同期してスライドする。
好ましくは、二次キャタピラー102は、二重レールの前方側セットおよび後方側セットの外側レール103内にスライドする。
有利なことには、二次キャタピラー102は、照射ユニット110によって、そしてガントリー109を伴って、機械的に引っ張られ、あるいは押しやれる。二次キャタピラーは、したがって、照射ユニットの回転は一方の二次キャタピラーを前方に押しやり、そして他方の二次キャタピラーを同時に引っ張る様式で、照射ユニットに対して、その端部の一つにおいて取り付けられる。
図1a〜1cに示すように、照射ユニット110は、好ましくは、二対のガイドユニット101、たとえば平行レールを備え、平行レールの各対は、照射ユニットの両回転方向に関して両側に配置されている。
好ましくは、照射ユニット110に対する二次キャタピラー102の最近端部に配置された各長尺な部材501は、照射ユニットが二次キャタピラー102によって引っ張られあるいは押しやられている間に、照射ユニット110の上記平行レール101内に(すなわちその間で)スライドするよう配置された少なくとも一つのピボット402を備える。すなわち、照射ユニット110の各側において、二次キャタピラー102の最後の長尺な部材501の各側方端部は、ガイドユニット101のレール間に回動可能に配置されており、各ガイドユニットは一対のレールからなる。
ピボット402は、二次キャタピラーの一部として、あるいはガイドユニット101の一部として見なすことができる。ある実施形態によれば、ピボット402は、二次キャタピラーの最後の長尺な部材の各側方側において、ベアリングハウジング内の回転軸線を支持する回転ベアリングを配置することによって具現化され、回転軸線は二次キャタピラーの上記最後の長尺な部材501の各側部に対して連結され、かつ、ベアリングハウジングはレール101によって動作可能に支持される(逆もまた同様)。すなわち回転軸線はレール101によって動作可能に支持され、かつ、ベアリングハウジングは二次キャタピラーに対して連結される。
図1cに示すように、レール間でのピボット402のスライドは、照射ユニットが切り取られた部分に対応する角度範囲に置かれたとき、二次キャタピラーが、レールのこの切り取られた部分に追従することを可能とする。二重レール101の各対は、照射ユニットが患者エンクロージャの上側半体内に位置させられたとき(図1aおよび1b)、キャタピラーがレール間に留まることを保証するために、終端にブロック手段を有している必要がある。
好ましくは、図1から分かるように、一次キャタピラー105の終端は、照射ユニットに対して取り付けられていない二次キャタピラー102の終端と重なり合っており、この結果、転がりフロアは、照射ユニットのポジションに関係なく、ギャップを持たない。
かご形構造体202に対して固定されたホイール204,205およびキャタピラーアセンブリの剛性は、たとえ、かご形構造体がガントリーの回転の間、ガントリーと共に回転しようとしても、かご形構造体の、したがって後方側可動フロアガイドユニット302の回転を阻止できる。
したがって、互いに向き合って配置された後方側可動フロアガイドユニット302および前方側可動フロアガイドユニット301のポジションは、たとえガントリーが回転しても、実質的に変化しない状態を維持できる。この結果、フレキシブルな可動フロアが、照射ユニットのポジション関係なく、実質的に水平なフロアを形成することが可能である。
したがって、患者エンクロージャ111は、たとえ照射ユニット110が患者エンクロージャ111の水平フロアに置かれても、一人以上の人間を支持することができる、その中で照射ユニット110が自由に回転できる、安全可動フロアを有する。というのは、照射ユニット周りにはギャップあるいは弱い部分が存在しないからである。
好ましくは、ガントリーは、その動作を制御するためのガントリー制御手段を備える。
さらに好ましくは、本装置は、可動フロアの動作をモニターするための可動フロアモニタリング手段を備える。
可動フロアモニタリング手段によって故障が検出された場合、可動フロアモニタリング手段は、ガントリー制御手段に、ガントリーの動作を緊急に停止させるための情報を送信する。
さらに好ましくは、本装置は、可動フロアモニタリング手段によって故障が検出された場合に作動させられる安全手段を備える。
ガントリーは所定の慣性を有する大掛かりなデバイスであるので、それを損傷させることなく、ガントリーを急に停止させることはできない。
停止段階の間、ガントリーはまず減速させられ、そして最大5°の、好ましくは3°未満の円運動の後に停止することができる。
好ましくは、安全手段は、キャタピラーの一つの動きが妨害された場合に照射ユニット110に対するダメージを回避するために、照射ユニット110上に配置される。
好ましくは、照射ユニット110上の安全手段は緩衝手段401である。
図4は、本発明に基づく緩衝手段の実施形態の例を示しており、ここでは、照射ユニット110とガイドユニット101との間に配置されたピストン403を備えた緩衝手段が説明されている。ピストン403は、可動フロアモニタリング手段としてロードセルを備えていてもよく、しかもピストン403への引っ張り力が所定の値を超えたときに収縮あるいは後退することができる。
キャタピラーの動きが妨害された場合、キャタピラーのプレートは硬質であるので、二次キャタピラーは、照射ユニットと接触し、それを損傷させることがある。
照射ユニットとキャタピラーとの間の衝撃を吸収するために、(たとえば平行四辺形状を有する)緩衝手段401はショックアブソーバとして機能し、これによって、停止段階の間、照射ユニットに対するダメージを回避する。
図4aはある実施形態を示しており、このものでは、各二重レール101は照射ユニットに対して回動可能に配置されており、かつ、二重レールと、二重レールと二つのさらなるビーム131と共に変形可能な平行四辺形を形成する平行ビーム130との間に緩衝手段が存在する。緩衝手段は、ピストンおよびシリンダー機構403を備えることができる。この例では、キャタピラーが正常に動作しないとき(図4a(ii))、平行四辺形は潰れ、そして二重レール101は照射ユニットに対して回動する。
図4bの実施形態では、二重レール101の終端は、固定された向きを有するピストン/シリンダー機構を介して照射ユニットに対して接続されている。すなわち、キャタピラーが正常に動作しないとき(図4b(ii))、二重レールは、固定された向きを維持しながら、照射ユニットに対して移動する。
これら緩衝手段は、少なくとも5°の円動作を吸収するよう設計される。
かご形構造体の垂直底部(すなわち垂直壁)、すなわち患者エンクロージャの垂直底部は背面壁パネルで終わっているが、これは、二つの平坦なパネルと、イメージングデバイスおよびCBCTデバイスなどの、さまざまな器機との、円形状統合インターフェースを形成する。
たとえば、視覚デバイスとしての角度インジケータは患者エンクロージャの背面壁上に配置される。上記角度インジケータはガントリー角ポジションを示し、そしてガントリーが行う円動作の方向を指し示すことができる。この角度インジケータは、医師が、たとえば患者の位置決めのために患者エンクロージャの内部で作業しているとき、この医師に対して目印を与える。
好ましくは、患者位置決めのモニタリングは、コーンビームコンピューター断層撮影法(CBCT)を用いて実施される。
二つのCBCTデバイスが、良好な患者位置決めのために患者の腫瘍の眺めを提供するために、患者エンクロージャ内に、好ましくは直交様式で収められる。
たとえば、各CBCTデバイスは、X線ビーム発生器および検出器を備える。
有利なことには、第1のX線ビーム発生器は照射ユニット内に収められる。
有利なことには、第2のX線ビーム発生器は、第1のX線ビーム発生器によって放射されるX線ビームの方向とは直交する方向を有するX線ビームを放射するように配置される。
好ましくは、イメージングデバイスおよびさらに好ましくはCBCT検出器は患者エンクロージャ内に配置され、その対応するX線ビームの軸線をたどって患者ベッドあるいは寝台の背後に整列させられ、そして、それらは、患者エンクロージャの垂直底部上に置かれた背面壁パネルに固定されたアームによって保持されても、あるいは患者エンクロージャの外側に置かれた回転手段によって保持されてもよい。
好ましくは、ガントリー109に固定された伸縮式アーム108は、ハドロンビームの軸線から90°の角度でX線ビーム発生器107の側方に固定される(図1a)。
好ましくは、X線ビーム発生器107の前方に置かれた一次キャタピラーの長尺な部材は、X線ビームの通過を可能とするための開口106を備える。
好ましくは、一次キャタピラー105を引っ張る伸縮式アーム108の軸線は、照射ユニット110の軸線と直交する。
したがって、照射ユニット110がとるいかなる角度に関しても、X線ビームは、照射ユニット内に収められたX線ビーム発生器からのX線ビームと直交する。
さらに好ましくは、伸縮式アーム108は可動フロアモニタリング手段を備えるが、これは、キャタピラーとガントリーとの間の、および/またはキャタピラーと伸縮式アームとの間の引っ張り力が所定の値を超えないかどうかチェックするために配置されたロードセルを備える。
引っ張り力が所定の値を超えた場合(これはキャタピラーの動作障害につながる)、可動フロアモニタリング手段は、ガントリー制御手段へはガントリーの動作を緊急に停止させるための情報を、そして安全手段へは「セッティングオン」の情報を送信する。
本発明はまた、一次キャタピラー105および二次キャタピラー102を含む可動フロアを提供するが、これは、照射ユニット110と共に半円筒形室環境を取り囲んでおり、かつ、ハドロン治療システムの回転ガントリー109内に収められた患者エンクロージャの111の一部を形成する。
本発明は、X線、ガンマ線、電子、ハドロンなどの各種の電離放射線を用いる、いかなる粒子治療装置に対しても適用可能である。
本発明によって実現された可動フロアは、有利なことに、水平フロアセグメントを有する半円筒形カートリッジエンクロージャ内で、放射デバイス、すなわち回転ガントリーによって支持された照射ユニットの自由な回転を可能とし、かつ、有利なことには、シュートのリスクを伴わずに患者位置決めのための患者エンクロージャ内で医師のアクセスを可能とする重要なチャージをサポートすることが可能となり、そしてこれはいかなる照射角度に関してもである。この患者エンクロージャの設計はより安全であり、かつ、患者の心配を軽減する。なぜなら、患者はガントリーの内部フレームをもはや目にすることはなく、しかも照射ユニットと可動フロアとの間にギャップあるいは弱い部分が存在しないからである。
したがって、本発明に基づく装置は、患者が患者エンクロージャ内に置かれたとき、患者の目まいあるいは不安な感覚を排除する。
さらに、本発明に基づく装置は、建物固定二重レールとのかご形構造体の同期のためにモーターあるいはコンベアチェーンと組み合わされた複雑な共回り防止デバイスが必要とされないので、よりシンプルである。
本発明においては、キャタピラーのプレートの剛性は、建物固定フレーム201に対して取り付けられた前方側二重レール301(図3)と同期させられた、その上に後方側二重レールが固定された、かご形フレームポジションの維持のための任を負う。さらに、緩衝安全手段としての効率のよい安全手段が、ハドロン治療システムの一部が動作障害を生じた場合に照射ユニットのダメージを回避するために照射ユニット110の周囲に実現されるが、照射ユニットは粒子治療装置の重要かつ高価な部分の一つである。
本発明はまた、以下のように説明できる。
本発明は、従来技術の欠点を持たないハドロン治療システムを提供することを目的とする。特に、本発明の目的は、いかなる照射角度に関してもアクセス可能でありかつノズル付近にギャップあるいは弱い部分を持たない平坦なフロアを有する患者エンクロージャを備えた粒子治療装置を提供することである。
本発明のさらなる目的は、そうしたハドロン治療システムに、イメージングデバイスを提供することである。
最後に、本発明のさらなる目的は、システムの一部に動作障害が生じた場合に最小限のダメージしか生じない高い安全レベルを備えた、よりシンプルなハドロン治療システムを提供することである。
第1の態様に関して、本発明は、ハドロン治療用の医療装置に関し、これは、回転ガントリー内に収められた患者エンクロージャ内に置かれたターゲット(たとえば腫瘍)に向かってノズルを経てハドロン加速器によって生成されたビームをガイドするビームサポートラインによって実現された回転ガントリーを備え、上記患者エンクロージャは半円形を有し、かつ、ノズルと、建物固定フレームとかご形フレームとの間に挟み込まれたフレキシブルな可動フロアとを備え、このかご形フレームはガントリー内でスライドする。上記医療装置は、機械的に引っ張られる一次キャタピラーと、ノズルの両側に固定された二つの二次キャタピラーとを備え、一次キャタピラーおよび二次キャタピラーは二重レール内にスライドし、当該二重レールの一方はかご形フレームに固定され、かつ、他方の二重レールは建物固定フレームに固定される。
本発明の好ましい実施形態では、ノズルの両側方に配置された2対の平行レールによってノズルが提供され、平行レールのそれぞれは、ノズルの両側に配置された二次キャタピラーを引っ張るピボットを備える。
好ましくは、二重レールは円の一部を切り取った形状を有し、可動フロアはスライドして、患者エンクロージャに対して水平フロアを提供する。
さらに好ましくは、可動フロアの一次キャタピラーは上記二重レールの内側レール内にスライドし、かつ、可動フロアの上記二次キャタピラーは上記スライドレールの外側レール内にスライドする。
本発明によれば、二次キャタピラーは、一次キャタピラーとノズルとの間のキャップを満たす。
本発明の他の実施形態では、ハドロン治療のための医療装置は、ガントリーフレームに固定された伸縮式アームを備える。この伸縮式アームは一次キャタピラーを引っ張る。
本発明の他の実施形態では、キャタピラーは互いに連結されたプレートのアセンブリであり、当該プレートは、木材、プラスチック、ガラス繊維、複合素材、鉄、スチール、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、銅、ニッケル、亜鉛などの金属、あるいはその組み合わせからなる。好ましくは、当該プレートはアルミニウムからなり、かつ、二重レール内に転がり込むためのその端部にホイールを備える。
本発明の他の実施形態では、上記キャタピラーのプレートは、固定ポジションにて、かご形構造体内に固定され、かつ、建物固定フレーム上に固定された二重前方側レールと同期させられた二重後方側レールを保持できる十分な剛性を有する。
好ましくは、X線ビーム発生器が伸縮式アームに固定される。
さらに好ましくは、上記一次キャタピラーは、伸縮式アームに固定されたX線ビーム発生器の前方に配置された孔を有する。
本発明のハドロン治療用の医療装置において、伸縮式アームに固定された上記X線ビーム発生器によって提供されるX線ビームは、ノズル内に収められたX線ビーム発生器によって提供されるX線ビームと直交した状態が維持される。
本発明に基づくハドロン治療用の医療装置において、回転ガントリーは、全システムの一部が動作障害を生じた場合に停止のための情報を提供するガントリー制御システムに関連付けられる。
本発明に基づくハドロン治療用の医療装置において、ガントリーは、ガントリー制御システムによって停止情報が提供された後、最大5°の角度まで回転し続ける。
本発明に基づくハドロン治療用の医療装置において、ノズルは、ハドロン治療システム全体の一部が動作障害を生じた場合に使用できる緩衝保護システムが備えられる。
本発明に基づくハドロン治療用の医療装置において、緩衝保護システムは、ノズルのダメージを回避するために、少なくとも5°のガントリーの円運動を吸収することができる。
本発明に基づくハドロン治療用の医療装置において、伸縮式アームは、一次キャタピラーの引っ張り力をモニターし、そして所定の牽引値に達した場合にガントリー制御システムに停止情報を提供するロードセルが備えられる。
医療用ハドロン治療システムを図1および図2を用いて説明する。それは、サイクロトロンあるいはリニアックなどの荷電粒子ビーム発生ユニット(図示せず)およびガントリー(109)を備える。ビーム伝達ラインは、回転ガントリー内部に配置されたカートンエンクロージャ内に置かれたターゲットに向かって、ビーム発生ユニットからの加速粒子ビームをガイドする。ビーム伝達ラインは、偏向手段を備えると共に、ガントリーと適合しかつガントリーと共に回転できる湾曲部分を有する。
図1aおよび1bは、(図1および図2では部分的に示されている)ガントリー(109)を備える、ハドロン治療装置の一部の正面図である。当該ガントリーは回転軸線Dを中心として回転できるが、当該軸線は図の平面に対して直交している。上記ガントリーは、ガントリー(109)内に配置された(図1bにおいて線影をつけた領域として示す)患者エンクロージャ111内に置かれたターゲット(たとえば腫瘍)に向かって、ノズル(110)を経て、ハドロン加速器によって生成されたビームをガイドするビームサポートライン(図示せず)を備える。
患者エンクロージャ(111)は、ノズル(110)およびガントリー内の室環境を視覚的に仕上げかつ閉鎖する全てのパネルおよび/またはカバーを含む一般的な名称である。このパネルおよびカバーは美的機能および全体的安全機能を有する。患者ベッドあるいは寝台(図示せず)は、外部から、患者エンクロージャ内に配置することができる。患者エンクロージャは、当該エンクロージャ内に置かれた患者に対して安全な感じを与えるように設計される。
患者エンクロージャ(111)は、処置室と機械的に連係する建物固定フレーム(201)に対して取り付けられた前後方向二重レール(301、図3)を備える。この二重レール301は、静止建物固定二重レールとも呼ばれる。患者エンクロージャ(111)はさらに、かご形構造体(202)に対して固定されると共に前方側二重レールと対向させられた(すなわち向き合う)後方側二重レール(302)を備える。このかご形構造体(202)は、ホイール(204,205)によって、ガントリーフレーム(109)内で回転する。両二重レールは、図3に示すように、一部が切り取られた円形状を有する。
連続した一連の連結されたプレートはキャタピラーと呼ばれる変形可能な表面を形成するが、これは、二つの二重レール間に挟み込まれており、そして、たとえば各プレートに取り付けられたホイールによってスライドする。本発明のある実施形態においては、三つのキャタピラー、一次キャタピラー(105)および二つの二次キャタピラー(102)が存在する。一次キャタピラー(105)および二つの二次キャタピラー(102)は、一部が切り取られた円形状を有する両二重レール内へとスライドし、患者エンクロージャ内で水平フロアを実現する。本発明の具現化に関する好ましいモードでは、患者エンクロージャ(111)の内側から見て、二次キャタピラー(102)は一次キャタピラー(105)の後方に配置される。上記二次キャタピラー(102)は、後方側および前方側二重レールの外側レール(103)内にスライドし、一方、一次キャタピラー(105)は、後方側および前方側二重レールの内側レール(104)内へとスライドする。
キャタピラーの上記プレートは、木材、プラスチック、ガラス繊維、複合素材、鉄、スチール、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、銅、ニッケル、亜鉛などの金属、あるいはその組み合わせからなる。本発明の好ましい実施形態では、上記キャタピラーはアルミニウムからなる。
上記一次キャタピラー(105)は、ガントリー(109)に固定された伸縮式アーム(108)によって引っ張られ、そして両二重レールの内側レール内にガントリー(109)と同期してスライドする。上記二次キャタピラー(102)は、二重レールの外側レール103内にスライドし、そしてノズル(110)によって機械的に引っ張られる。そうした構成によって、そしてキャタピラーのプレートの剛性のために、その上に後方側二重レール(302)が固定される、かご形構造体(202)のポジションは、同じポジションに留まり、かつ、ガントリー(109)が回転する間、静止建物固定二重レール(302)と同期させられる。
さらに、ノズル(110)は、二対の平行レール(101)を備え、平行レールの各対は、ノズルの両側に配置されている。ノズル(110)の平行レール(101)内にスライドするピボットが二次キャタピラーを引っ張る。こうした構成は、たとえノズル(110)が患者エンクロージャ(111)の底部に位置させられていても、一人以上の人間を支持することができる、その中でノズル(110)が自由に回転できる、安全な転がりフロアを有する患者エンクロージャ(111)を実現する。というのは、ノズルの周囲にギャップあるいは弱い部分が存在しないからである。
キャタピラーの一つの、あるいはハドロン治療システム全体の他の部分の動作障害の場合に、上記ノズルのダメージを回避するために、ノズルには安全システムが設けられる。この安全システムの原理は図4に示す。制御システム(すなわち二重レールに沿って配置されたスイッチシステム)によって故障が検出された場合、ガントリーは停止させられ、そして安全システムが作動させられる。ガントリーが、ある程度の慣性を有する大掛かりなシステムであるので、ガントリーを損傷させる条件のもとで、急激にガントリーを停止させることは許されない。停止段階の間、ガントリーはまず減速し、そして続いて、最大5°の円動作の後、実際に停止する。キャタピラーの動作障害の場合、当該キャタピラーのプレートは硬質であるので、キャタピラーはノズルに接触し、そしてそれを損傷させることがある。ノズルと一つあるいは二つのキャタピラーとの間の衝撃を吸収するために、平行四辺形状を有する緩衝システム(401)が、停止段階の間のノズルのダメージを回避するために、ノズルレール(101)とノズル(110)との間に配置される。この緩衝システムはショックアブソーバとして機能する。すなわち平行四辺形はガントリーが減速する間に潰される。そうした緩衝システムは少なくとも5°の円運動を吸収するように設計される。当業者が、そうした緩衝安全システムをハドロン治療システム、たとえば可動フロアが唯一つのキャタピラーを備えるハドロン治療システムの患者エンクロージャに組み込むことができることは明らかである。この緩衝器の安全機能が、一部が切り取られた形態を有する患者エンクロージャ内で自由にノズルを回転させるための手段を実現する機械的機能によって置き換えることもまた考えられる。さらに、この緩衝システムの両機能が利用可能である。
かごの垂直底部、すなわち患者エンクロージャの垂直底部は、二つの平坦なパネルおよびさまざまな器機アイテムとのインターフェースを完全なものとする円形状をなす背面壁パネルによって終わっている。本発明のある実施形態では、視覚デバイスとしての角度インジケータが、患者エンクロージャの背面壁上に配置される。当該角度インジケータはガントリー角度ポジションを示し、そしてガントリーが行う円運動の方向を指し示すことができる。当該角度インジケータが、医師が、たとえば患者位置決めのために患者エンクロージャ内で作業しているときに、この医師に目印を提供する。
概して、患者ポジションのモニタリングは、コーンビームコンピューター断層撮影法(CBCT)を用いて実施される。二つのCBCTデバイスは、患者骨格の3次元的眺めを提供するために、好ましくは患者エンクロージャ内に直交様式で組み込まれる。CBCTデバイスはX線ビーム発生器および検出器を備える。X線ビーム発生器の一つはノズル内に組み込まれ、一方、第2のものは、好ましくは、第1のX線ビーム発生器から+/−90°の角度でガントリー内に配置される。検出器は患者エンクロージャ内に配置され、そしてその対応するX線ビームの軸線をたどって、患者の後方に整列させられる。検出器は、X線ビーム発生器と同期して回転する必要があり、かつ、それは転がりフロア上に固定されてもよい。すなわち、それらは、患者エンクロージャの垂直底部上に配置された背面壁パネル上に固定されたアームによって保持されてもよく、あるいは患者エンクロージャの外側に配置された回転手段によって保持されてもよい。
本発明の実施形態では、ガントリー(109)に固定された伸縮式アーム(108)は、コーンビームコンピューター断層撮影検出器と組み合わせて使用可能なX線ビーム発生器(107)を備える(すなわちそれに隣接して設けられる)。好ましくは、伸縮式アーム(108)は、ハドロンビームの軸線から90°の角度で配置される。孔(106)が、X線ビームの通過を保証するために、X線チューブの前方に配置された一次キャタピラーのプレートにあけられる。一次キャタピラー(105)を保持する伸縮式アーム(108)はノズル(110)に対して直交するように固定されるが、こうした構造によって、ノズルが取るいかなる角度に関しても、ノズル内に収められたX線ビーム発生器からのX線ビームと直交するX線ビームを得ることが可能となる。
本発明の他の実施形態では、引っ張り力が過度に大きくないかどうかをチェックするためにロードセルが伸縮式アーム108に設けられる。たとえばキャタピラーの動作障害の場合に、引っ張り力が所定の値を超えると、制御システムはガントリーを緊急停止させる。
本発明は、ノズルと共に、半円筒形室環境を取り囲み勝つハドロン治療システムの回転ガントリー内に収容された患者エンクロージャの一部を形成する、一次キャタピラーおよび二次キャタピラーを含む可動フロアを提供する。本発明は、X線などのようなその他のタイプの放射線の利用に基づく放射線治療システムに対して、同じ利益を伴って適用可能である。本発明によって提供される可動フロアによって、水平なフロアセグメントを有する半円筒形患者エンクロージャ内で、放射線システム、すなわち回転ガントリーによって支持されたノズルの自由な回転が可能となり、しかも、シュートのリスクを伴わずに患者位置決めのための患者エンクロージャ内で医師のアクセスを可能とする重要なチャージをサポートすることが可能となり、そしてこれは、いかなる角度の照射に関してもである。そうした患者エンクロージャのデザインは安全なものであり、患者の不安を低減する。なぜなら、患者はガントリーの内部フレームをもはや目にすることはなく、そしてノズルと可動フロアとの間にはギャップあるいは弱い部分が存在しないからである。この設計は、患者がそうした患者エンクロージャ内にいるときに、患者のめまいあるいは不安な感じを排除する。さらに、本発明の構造はより簡素であるが、これは、建物固定二重レールとのかご形フレームの同期のために、モーターあるいはコンベアチェーンと組み合わされた複雑な共回り防止システムが必要ないからである。本発明において、キャタピラーのプレートの剛性は、建物固定フレーム(201)に対して固定された前方側二重レール(302、図3)と同期させられた、その上に後方側二重レールが固定された、かご形フレームポジションの維持のための任を負い、かご形フレームポジションはホイールによってガントリー内にスライドする。さらに、平行四辺形緩衝安全システムなどの有効な安全手段が、ハドロン治療システムの一部の動作障害の場合にノズルのダメージを回避するために、ノズルの周囲で具現化されているが、ノズルは、このハドロン治療システムの必須かつ高価な部分の一つである。
101 平行レール
102 キャタピラー
103,104 二重レール
105 キャタピラー
106 開口
108 伸縮式アーム
109 ガントリー
110 照射ユニット
111 患者エンクロージャ
120,121 二重レール
130,131 ビーム
201 静止フレーム
202 かご形構造体
204,205 ホイール
301 前方側可動フロアガイドユニット
302 後方側可動フロアガイドユニット
401 緩衝手段
402 ピボット
403 ピストン
501 長尺な部材
503 キャビティ
504 キャビティ
505 連結手段
506 ホイール

Claims (15)

  1. 処置室内での粒子治療のための装置であって、
    粒子ビームを放射するための照射ユニット(110)と、
    前記照射ユニット(110)を備えたガントリー(109)であって、軸線を中心として回転可能であるガントリーと、
    カゴ形構造体(202)であって、それが前記軸線を中心として前記ガントリー(109)に対して回転できるように、前記ガントリー(109)内に配置されかつ前記ガントリー(109)によって支持されたカゴ形構造体(202)と、
    静止状態であるように配置され、かつ、前記処置室の壁に対して固定された静止フレーム(201)と、
    互いに屈曲可能に連結され、かつ、一次キャタピラー(105)を形成する複数の長尺な部材(501)を具備してなる可動フロアと、
    前記かご形構造体(202)および前記静止フレーム(201)に対してそれぞれ取り付けられた、互いに向き合う、一部が切り取られた円形状を有する二つの可動フロアガイドユニット(301,302)であって、そのそれぞれが、少なくとも第1のレール(104)を備え、該第1のレールは一部が切り取られた円形状を有する二つの可動フロアガイドユニット(301,302)と、を具備してなり、
    前記一次キャタピラー(105)は、前記第1のレール(104)上にスライド可能に配置されており、
    各可動フロアガイドユニットはさらに、少なくとも、一部が切り取られた円形状を有する第2のレールを具備してなり、かつ、前記可動フロアはさらに、連結手段(505)によって互いに屈曲可能に連結された長尺な部材(501)を具備してなる少なくとも一つの二次キャタピラー(102)を具備してなり、前記二次キャタピラーは前記第2のレール上にスライド可能に配置されており、かつ、それが前記照射ユニットと共に回転できるように前記照射ユニット(110)に対して取り付けられていることを特徴とする粒子治療のための装置。
  2. 一組の第2のレールが、前記軸線を基準として前記第1のレールの組に対して外側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の粒子治療のための装置。
  3. 一組の第2のレールが、前記軸線を基準として前記第1のレールの組に対して内側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の粒子治療のための装置。
  4. 前記照射ユニット(110)は、前記照射ユニット(110)に対して連結された2対のガイドユニット(101)を具備してなり、各二次キャタピラー(102)は、前記照射ユニット(110)に対して前記二次キャタピラーの最近端部に対して連結された少なくとも一つのピボット(402)を具備してなり、かつ、前記ピボットは前記ガイドユニット(101)内にスライドするように配置されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  5. 前記ガントリー(109)および前記一次キャタピラー(105)の両方に連結された伸縮式アーム(108)をさらに具備してなることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  6. 前記長尺な部材(501)は、木材、プラスチック、ガラス繊維、複合素材、鉄、スチール、アルミニウム、マグネシウム、チタニウム、銅、ニッケル、亜鉛などの金属、あるいはその組み合わせからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  7. 前記長尺な部材(501)は、アルミニウムからなることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  8. 前記照射ユニット(110)は、さらに、第1のX線ビーム発生器を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  9. さらに、前記伸縮式アーム(108)の側方に配置された、前記ガントリー(109)に対して接続された第2のX線ビーム発生器を備え、前記第1および第2のX線ビーム発生器によって提供されるX線ビームの方向は直交していることを特徴とする請求項5に従属した請求項8に記載の粒子治療のための装置。
  10. さらに、前記装置に対するダメージを回避するために、前記照射ユニットに対して接続された安全手段(401)を備えることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  11. 前記照射ユニット(110)は、前記照射ユニット(110)に対して接続された2対のガイドユニット(101)を備え、各二次キャタピラー(102)は、前記照射ユニット(110)に対して前記二次キャタピラーの最近端部に接続された少なくとも一つのピボット(402)を具備してなり、かつ、前記ピボットは前記ガイドユニット(101)内にスライドするように配置されており、かつ、前記ガイドユニット(101)は、各ガイドユニットと前記照射ユニットとの間に配置された緩衝手段(401)を介して前記照射ユニット(110)に接続されていることを特徴とする請求項10に記載の粒子治療のための装置。
  12. 前記緩衝手段は、ピストンおよびシリンダー機構(403)からなることを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記安全手段(401)は、前記照射ユニット(110)に対するダメージを回避するために、少なくとも5°のガントリーの円運動を吸収するよう構成されていることを特徴とする請求項10に記載の粒子治療のための装置。
  14. 前記ガントリーの動作を制御するためのガントリー制御手段をさらに具備し、さらに、前記可動フロアの動きをモニターするための、ならびに、前記ガントリー制御手段に対してかつ前記安全手段に対して情報を提供するための可動フロアモニター手段を備え、かつ、前記安全手段(401)は、前記可動フロアモニター手段から受け取った情報に基づいてオンおよび/またはオフされることを特徴とする請求項10ないし請求項13のいずれか1項に記載の粒子治療のための装置。
  15. 前記ガントリー(109)および前記一次キャタピラー(105)の両方に連結された伸縮式アーム(108)をさらに具備し、前記可動フロアモニター手段は、前記一次キャタピラー(105)と前記ガントリーとの間の、および/または前記一次キャタピラー(105)と前記伸縮式アームとの間の引っ張り力が所定の値を超えないかどうかをチェックするために、前記伸縮式アーム上に配置されたロードセルを備えることを特徴とする請求項14に記載の粒子治療のための装置。
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