JP5760910B2 - 安全キャビネット - Google Patents

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Description

この発明は、作業空間内を陰圧に保つことができる安全キャビネットに関する。
輸液に混合される抗ガン剤などの薬剤は被爆の危険性を生じさせるため、このような薬剤などを輸液に混合調整する混注処理を陰圧に設定された安全キャビネットにおいて行うようにしている。上記薬剤として粉末状の薬剤が封入されたバイアル瓶を用いて混注を行う場合、薬剤調合者は、輸液バック内から輸液を注射器により吸い取り、この注射器の注射針をバイアル瓶のキャップ部に通し、この注射器内の輸液をバイアル瓶内に注ぎ込む。また、上記バイアル瓶に限らず、アンプル内の薬液を輸液に注入する混注処理も行われる。上記アンプルを用いる混注処理においては、頭部が切り取られたアンプル内の薬液を注射器内に吸い上げ、注射器の注射針を輸液バックの混注口に差し込んで注射器内の薬液を輸液バック内に注入することになる。このような混注処理及び安全キャビネットについては特許文献1に開示されている。
また、特許文献2には、放射線薬剤による被爆の危険を回避して分注を行う放射線薬剤分注装置が開示されている。この放射線薬剤分注装置は、注射器を保持する注射器保持手段と、この注射器保持手段を上下動させる第1の昇降手段と、注射器のピストン部を保持するピストン部保持手段と、このピストン部保持手段を上下動させる第2の昇降手段と、これら注射器保持手段と第1の昇降手段とピストン部保持手段と第2の昇降手段を半回転させる回転機構と、を備えている。
そこで、上記混注処理を機械的に行う装置を構成し、この装置を上記安全キャビネット内に配備することが考えられる。
特開2010−279738号公報 特開平1−244759号公報
しかしながら、上記安全キャビネットにおいては、その作業空間を陰圧にしながら空気の清浄さを保つことが求められるため、安全キャビネットの開閉窓に近い箇所の底板に吸気口を設け、上記開閉窓を開けたときにこの開閉窓から入って来る外気を上記吸気口から吸い入れるようにしている。このため、上記の底板上に上記混注処理を行う混注装置を配置した場合に上記吸気口の上方に上記混注装置が被ってしまうことになり、外気取り入れが適切に行われない可能性がある。一方、上記作業空間の奥行きを長くして上記混注装置を奥側にずらし、上記吸気口の上方に上記混注装置が被らないようにすることが考えられる。しかしながら、このようにすると上記混注装置を奥側にずらした分だけ余計に手を奥側に入れる必要が生じ、作業性が低下する。
この発明は、上記の事情に鑑み、開閉窓から入る外気を吸い込む吸気口に適切に外気を導くことができ、しかも作業空間の奥行きを長くしないことで良好な作業性が得られる安全キャビネットを提供する。
上記の課題を解決するために、この発明の安全キャビネットは、作業空間を陰圧に保つことができる安全キャビネットにおいて、上記作業空間の外側に形成されたダクト部と、上記ダクト部の前端側に設けられた前端開口と、上記作業空間を開閉する扉と、上記扉に設けられた開閉窓と、上記扉に設けられ、上記開閉窓から上記作業空間内に流入する空気を取り込む入口部およびこの入口部から取り込んだ空気を出す出口部を有し、上記扉が閉じられたときに上記出口部が上記前端開口に連通する吸気ダクトと、を備えたことを特徴とする。
このような構成であれば、上記開閉窓から入り込む外気を吸い込む上記吸気ダクトが上記扉に設けられたので、上記作業空間に何かの装置が配置されるとしても、この装置が上記吸気ダクトの入口部に被ることがなくなり、上記開閉窓から入る外気を吸い込む上記吸気ダクトに適切に外気を導くことができる。しかも、上記作業空間の奥行きを長くして上記装置を奥側にずらす必要はないので、良好な作業性を確保できる
上記安全キャビネットにおいて、安全キャビネット本体の天井側に吸気装置と排気装置とが設けられており、上記吸気装置により吸気された外気が上記作業空間内に供給され、上記ダクト部を通る空気が上記排気装置により天井側に導かれて外部に排気されるようにしてもよい。
また、このような安全キャビネットにおいて、上記吸気ダクトの上記入口部が上記開閉窓の裏面側に位置し、上記吸気ダクトの上記出口部が上記開閉窓の下方に位置するようにしてもよい。
また、このような安全キャビネットにおいて、上記作業空間内に混注装置が設けられてもよい。
この発明であれば、作業空間に何かの装置が配置されたとしても、開閉窓から入る外気を吸い込む吸気口に適切に外気を導くことができ、しかも作業空間の奥行きを長くしないことで良好な作業性を確保できるという効果を奏する。
この発明の一実施形態に係る安全キャビネットを示した斜視図である。 図1の安全キャビネット内に設けられた混注装置を示した斜視図である。 図2の混注装置における混合処理部を示した斜視図である。 図2の混注装置における混合処理部と容器保持部とによるバイアル瓶の受け渡しの状態を示した斜視図である。 図2の混注装置における混注操作部を拡大して示した斜視図である。 図2の混注装置における混注操作部及び回動駆動部を示した正面図である。 図2の混注装置における第3移動部を示した斜視図である。 同図(A)(B)はそれぞれ第3移動部に設けられた容器傾斜部を示した正面図である。 図2の混注装置における回動駆動部を示した正面図である。 図2の混注装置における回動駆動部と輸液バック保持部と輸液バック移動部と輸液バック傾斜部を示した正面図である。 図1の安全キャビネットにおいて扉を開いた状態を簡略化して示した斜視図である。 図1の安全キャビネットにおいて外観構成部材の一部を取外して安全キャビネット内の空気の流れを示した斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示しているように、本発明にかかる安全キャビネット100の作業空間内には混注装置1が収容されており、オペレータAは上記安全キャビネット100の開口部を覆う開閉窓111を開けて上記混注装置1に対する作業(後述するバイアル瓶10、注射器11、輸液バック12の装着等)を行うことができる。上記開閉窓111は上記安全キャビネット100の扉110に設けられている。この扉110を開けると上記混注装置1の前方の空間が開放されるようになっており、これによって上記混注装置1の取付け/取外し及びメンテナンスなどが容易に行えるようにしている。上記扉110及び安全キャビネット100の内部の詳細については後述する。
上記安全キャビネット100外面には、ディスプレイ101やバーコードリーダ102などが設けられており、オペレータAは処理開始にあたって、混注手順書に付記されているバーコードを上記バーコードリーダ102に読み取らせる。図示しないコントローラ(マイクロコンピュータ)は、上記の読み取られたバーコードにより特定される、患者情報、医師情報、混注動作プログラム、処方内容情報(使用する薬剤の種類や本数等)、調整手順情報(溶解元/溶解先薬品、作業内容、容量/溶解量、抜取量)を記憶部から読み出す。上記混注動作プログラムは、薬剤容器の種類(バイアル瓶とアンプルのどちらを用いるか)によって異なり、また、使用する薬剤容器の本数により所定動作の繰り返し回数が決まることになる。そして、オペレータAが必要な準備を行って所定の操作を行うと、上記コントローラは、混注装置1において混注処理を開始する。
図2に示しているように、例えば、上記混注装置1は、薬剤容器であるバイアル瓶10を搬送する搬送装置2A,2Bと、上記バイアル瓶10を揺り動かす混合処理部3と、上記バイアル瓶10及び注射器11に対する操作を行う混注操作部4と、輸液バック12を保持する輸液バック保持部5と、上記輸液バック保持部5を上記混注操作部4の側に近づけたり遠ざけたりする輸液バック移動部6と、上記輸液バック移動部6を傾けることによって上記輸液バック保持部5を傾ける輸液バック傾斜部7と、上記搬送装置2A,2Bを上記混注操作部4の側に近づけたり遠ざけたりするための駆動部(図示せず)と、上記混注操作部4及び上記駆動部が設けられると共に上記搬送装置2A,2Bを支持する基台9と、を備えている。
上記搬送装置2Aと搬送装置2Bは独立しており、別々に混注操作部4の側へ直進移動することができる。また、各搬送装置2A、2Bは、容器セット部21にセットされたバイアル瓶10を混注操作部4の正面に移動させるための横移動機構を備える。この横移動機構は、送りねじ24と、この送りねじ24に螺合されたナット部材25と、このナット部材25に連結されたスライド板26と、上記送りねじ24を回転させるモーター27とからなる。上記スライド板26上に上記容器セット部21が複数個備えられる。上記容器セット部21には操作ピン21aが設けられており、この操作ピン21aを押し込むと上記容器セット部21の爪が開いてバイアル瓶10をセットすることができる。また、上記容器セット部21には裏面側にも上記操作ピン21aが設けられており、混注操作部4の正面側に配置された図示しない当たり面に上記操作ピン21aが当たると上記容器セット部21の爪が開き、その容器セット部21上のバイアル瓶10を上記混注操作部4の上記容器保持部436が受け取ることができる。
上記のように独立動作される搬送装置2A及び搬送装置2Bを用いると、例えば、搬送装置2Aによって或る患者用のバイアル瓶10を搬送して混注処理を上記混注操作部4で実行させ、この混注処理に要する時間を利用してオペレータは次の患者用のバイアル瓶10を上記搬送装置2Bの上記容器セット部21にセットすることができる。
なお、上記安全キャビネット100の開口部を覆う上記開閉窓111を、上記搬送装置2Aと搬送装置2Bの配置に対応させて分割し、独立して開閉できるようにしてもよい。これによれば、混注処理に関与している搬送装置の側の窓部分だけを閉じることができ、窓開放面積を極力小さくして上記安全キャビネット100内への外気の入り込みを少なくすることができる。
上記混合処理部3は、上記搬送装置2A,2Bよりも下側に位置しており、上記搬送装置2A,2Bが混注操作部4の側へ移動されてバイアル瓶10が混注操作部4に渡されるときには、上記混合処理部3は混注操作部4の下方に潜り込む。また、図3に示しているように、上記混合処理部3を構成している支持台31は移動できるようになっている。この支持台31の下面には、連結ロッド32の先端側が連結されており、この連結ロッド32の後端側はクランクシャフト33に連結されている。このクランクシャフト33が図示していないモーターによって回転されると、上記支持台31は図中の矢印方向に往復移動させられることになる。
上記図3に示している状態は、バイアル瓶10が一対のローラ34上に跨がって横に置かれた状態である。この状態で上記ローラ34が同方向に回転されると、バイアル瓶10が回転されることになる。このバイアル瓶10における底部とキャップ部(口部)は保持具35の回転支持部により支持されている。上記底部の側となる回転支持部は上記保持具35の本体部351に設けられており、上記キャップ部の側となる回転支持部35aは可動部35bに設けられている。この可動部35bは、送りねじ35cに螺合されており、この送りねじ35cの回転によって上記可動部35bが直線移動する。上記送りねじ35cの上端部は上記保持具35の本体部351の上端部に設けられたモーター36の回転軸に連結されており、このモーター36の回転によって上記送りねじ35cが回転される。上記保持具35の回転支持部で上記バイアル瓶10における底部とキャップ部を保持することでこのバイアル瓶10を保持するが、上記の一対のローラ34上に跨がって上記バイアル瓶10を横に置くときに、上記保持具35による保持状態を解くと、上記バイアル瓶10は重力により上記ローラ34の表面に接触する状態となり、この状態を形成した後に再び上記保持部35による保持状態を形成している。
また、図4にも示しているように、上記保持具35の本体部351の下端部はモーター37の回転軸に連結されており、このモーター37の回転駆動によって上記保持具35が揺動される。上記保持具35が上記揺動により正立した状態をとると、上記混注操作部4における容器保持部436との間で上記バイアル瓶10の受け渡しが可能となる。上記保持具35が上記バイアル瓶10を上記混注操作部4から受け取るのは、上記バイアル瓶10内に輸液が注がれた後である。そして、上記保持具35が上記バイアル瓶10を上記混注操作部4に渡すのは、上記混合処理部3によってシェーキング動作(クランクシャフト33による往復動作と上記ローラ34による回転動作)が行われた後である。
図5の斜視図及び図6の正面図に示すように、上記混注操作部4は、注射器11におけるシリンダ部11aを保持し、上記注射器11におけるピストン部移動方向に上記シリンダ部11aを移動させる第1移動部41と、上記注射器11におけるピストン部11bの端部を保持し、上記ピストン部移動方向に上記ピストン部11bを移動させる第2移動部42と、バイアル瓶10を保持する容器保持部436を上記ピストン部移動方向に移動させる第3移動部43と、上記第1移動部41と第2移動部42と第3移動部43とを支持する支持部44と、上記支持部44を回動させることによって上記ピストン部移動方向を重力方向(垂直方向)に対して傾斜させる回動駆動部45と、を備える。この実施形態では、上記第1移動部41と第2移動部42と支持部44とにより、上記注射器11を保持し上記注射器11の姿勢を変化させる動作及び上記注射器におけるシリンダ部11aへのピストン部11bの挿入量を変化させる動作を行う注射器保持部が構成される。
上記第1移動部41は、スライダー部411を上記支持部44に固定された一対のガイドレール46に係合させることで上記ピストン部移動方向に案内されるようになっている。上記第1移動部41の本体部の裏面側には図示していないナット部が固定されている。このナット部には送りねじ412が螺合されている。この送りねじ412の一端は、上記支持部44の底部において回転可能に支持され、他端は上記支持部44の壁面に固定されたモーター413の回転軸に連結されている。このモーター413の回転駆動によって上記送りねじ412が回転し、この回転によって上記第1移動部41が上記ガイドレール46に沿って直線移動される。
上記第1移動部41の上記本体部の表面側には上記シリンダ部11aを保持するための保持機構414が設けられている。この保持機構414は、上記シリンダ部11aを横方向から挟み込む一対の爪部414aを備える。上記一対の爪部414aは、ねじ切りの方向が互いに逆にされたねじ部を有する送りねじ414bの上記ねじ部にそれぞれ螺合されている。上記送りねじ414bは、モーター414cの回転軸に連結されている。このモーター414cの回転駆動によって上記送りねじ414bが回転し、この回転によって上記一対の爪部414aは互いに近づく動作及び遠ざかる動作を行う。なお、上記一対の爪部414aにはシリンダ部11aの鍔部が収納される凹部が形成されている。
上記第2移動部42は、スライダー部421を上記一対のガイドレール46に係合させることで上記ピストン部移動方向に案内されるようになっている。上記第2移動部42の本体部の裏面側にはナット部422が固定されている。このナット部422には送りねじ423が螺合されている。この送りねじ423の一端は、上記支持部44の低部に固定された図示していないモーターの回転軸に連結され、他端は上記支持部44の壁面に固定された軸受け部425に支持されている。上記モーターの回転駆動によって上記送りねじ423が回転し、この回転によって上記第2移動部42が上記ガイドレール46に沿って直線移動される。
上記第2移動部42の上記本体部の表面側には上記注射器11におけるピストン部11bの端部(鍔状部)を保持するための保持機構424が設けられている。この保持機構424は上記ピストン部11bの端部の厚みに対応した間隔の隙間部を有する。上記ピストン部11bの端部は上記の隙間部において保持され、上記第2移動部42が移動することで上記ピストン部11bがピストン部移動方向に移動されることになる。
上記第3移動部43は、図7にも示すように、第1本体部431と、この第1本体部431を囲うように配置された第2本体部432とから成る。上記第1本体部431の背面側には、横方向にガイドレール431aが固定されている。そして、上記第2本体部432の背面板の内面側にはスライダー部432aが固定されており、このスライダー部432aが上記ガイドレール431aに係合されている。すなわち、上記第2本体部432は上記第1本体部431に対して上記ガイドレール46に交差する横方向にスライド可能なように設けられている。そして、上記第1本体部431の背面側には上記横方向に送りねじ431bが設けられており、この送りねじ431bはモーター431cの回転軸に連結されている。また、上記第2本体部432の背面板の内面側にはナット部432bが固定されており、このナット部432bに上記送りねじ431bが螺合されている。上記モーター431cの回転軸が回転すると、上記第2本体部432が上記第1本体部431に対して横方向にスライドされることになる。
上記第2本体部432には後述する容器保持部436(図5,6参照)が設けられる。上記第2本体部432、スライダー部432a、ガイドレール431a、モーター431c、ナット部432b、及び送りねじ431bにより、上記容器保持部436を上記ピストン部移動方向に交差する方向に移動させる容器スライド部437が構成される。
上記第1本体部431にはスライダー部431dが固定されている。上記第3移動部43は上記スライダー部431dを上記一対のガイドレール46に係合させることで上記ピストン部移動方向に案内されるようになっている。上記第3移動部43における上記第1本体部431の裏面側には図示しないナット部が固定されている。このナット部には図5に示している送りねじ433が螺合されている。この送りねじ433は、上記支持部44に固定されたモーター434の回転軸に連結されている。このモーター434の回転駆動によって上記送りねじ433が回転し、この回転によって上記第1本体部431が上記ガイドレール46に沿って移動する。上記第2本体部432は上記容器スライド部437によって上記第1本体部431に連結されており、上記第1本体部431と第2本体部432は上記第3移動部43として一体で移動することになる。
図8(A)及び図8(B)にも示しているように、上記第3移動部43における上記第2本体部432の表面側には、上記容器保持部436を単独回動させることによりバイアル瓶10を傾斜させる容器傾斜部435が設けられている。上記容器保持部436は上記容器傾斜部435における支持部435aによって支持される。上記支持部435aは、上記第2本体部432に固定された水平軸435bによって回動可能に設けられている。また、上記支持部435aにはギヤ部が形成されている。このギヤ部にはウォームギヤ435cが歯合されている。このウォームギヤ435cは回転軸435dに形成されている。この回転軸435dは上記第2本体部432に固定されたモーター435eによって回転される。このモーター435eを回転させることで上記支持部435aが回動し、この支持部435aにより支持されている上記容器保持部436が回動し傾斜されることになる。
また、上記図5に示したように、上記容器保持部436は、上記バイアル瓶10を横方向から挟み込む一対の爪部436aを備える。上記一対の爪部436aは、ねじ切りの方向が互いに逆にされたねじ部を有する送りねじ436bの上記ねじ部にそれぞれ螺合されている。上記送りねじ436bは、モーター436cの回転軸に連結されている。このモーター436cの回転駆動によって上記送りねじ436bが回転し、この回転によって上記一対の爪部436aが近づいたり遠ざかったりする。なお、上記一対の爪部436aには上記バイアル瓶10の保持に適した三角状の凹部が形成されている。また、上記モーター436cのトルク制御を行うことで上記爪部436aによる上記バイアル瓶10等の把持を適切な力により行うようにしている。
また、図9に示すように、上記回動駆動部45は、水平配置された円筒軸451によって回転可能に支持されるギヤ452を備える。上記円筒軸451は基台9上に立設された背面壁91に設けられている。上記ギヤ452には四角形状の取付板453が固定されており、上記ギヤ452の回動によって取付板453が回動する。この取付板453に上記支持部44が固定される。上記ギヤ452の下部側にはウォームギヤ454が歯合されている。このウォームギヤ454はモーター455の回転軸に連結されており、このモーター455が回転すると上記ウォームギヤ454が回転される。上記モーター455は、上記基台9上に立設された側壁92に固定されている。なお、上記混注操作部4の支持部44に設けられる上記第1,第2,第3移動部41,42,43等に接続される電力供給線等は、上記円筒軸45内を通して外部に出せるようにしている。また、上記第1移動部41に接続される電力供給線等は上記図2に示したコード収納レール47に収納され、上記第3移動部43に接続される電力供給線等はコード収納レール48に収納される。
図10及び上記図2に示したように、輸液バック12は輸液バック保持部5によって保持される。この輸液バック保持部5は連結部51によって輸液バック移動部6に連結されている。上記連結部51にはナット部51aが固定されている。また、上記輸液バック移動部6には送りねじ61が横方向に配置されており、この送りねじ61に上記ナット部51aが螺合されている。また、上記連結部51には図示していないスライダー部が固定されており、このスライダー部は上記輸液バック移動部6に設けられガイドレール63に係合されている。また、上記輸液バック移動部6の本体部の背面側にはモーター62が固定されている。そして、上記送りねじ61は、上記モーター62の回転軸に図示しないプーリー及びベルトを介して連結されている。上記モーター62の回転駆動によって上記送りねじ61が回転し、この回転によって上記連結部51が移動し、この連結部51の移動によって輸液バック保持部5が移動する。この輸液バック保持部5の移動は、上記輸液バック12の混注口に注射器11の注射針を差し込む際に実行される。
上記輸液バック移動部6は、輸液バック傾斜部7におけるアーム部71の先端側に連結固定されている。そして、このアーム部71の後端部は上記円筒軸451に外嵌されており、この円筒軸451を中心にして上記アーム部71が揺動するようになっている。なお、上記円筒軸451の中心は上記混注操作部4に保持された注射器11のシリンダ部11aの中心軸上に位置する。
上記アーム部71の略中央箇所の裏面にはナット部72が設けられている。このナット部72は縦方向に配置された送りねじ73に螺合している。上記送りねじ73の上端は軸受け73aに支持されており、下端はプーリー73bに連結されている。このプーリー73bには、モーター73cの回転駆動力がプーリー73d及びベルト73eを介して伝達されるようになっている。上記モーター73cの回転によって送りねじ73が回転すると、上記ナット部72が上下に移動し、この上下移動によって上記アーム71が揺動する。この揺動により、上記輸液バック移動部6が傾けられ、上記輸液バック保持部5が傾けられる。なお、上記送りねじ73により移動される上記ナット部72は上記円筒軸451を中心とする円弧の軌跡を描いて上下動する。このため、上記送りねじ73の一端側を可動に設けて上記のような円弧軌跡による変位を吸収する構造や、上記ナット部72として上記のような円弧軌跡による変位を吸収できるものを用いる。
図11は上記安全キャビネットを前面の側から見た扉開状態時の斜視図であり、図12は上記安全キャビネットを側面の側から見て内部の空気の流れを示した斜視図である。図12では上記混注装置1を二点鎖線で簡略化して示している。上記安全キャビネット100における扉110はヒンジ112によって横開き可能に本体部に連結されている。また、上記扉110は、開閉窓111を備えるとともに、この開閉窓111を電動で昇降開閉できるように図示しないモーター及びこのモーターの回転力を開閉窓111の昇降動力に変換する機構等を備えている。上記開閉窓111の昇降指示はフットスイッチ130等を用いて行うことができる。
上記扉110の下部位置には吸気ダクト120が配置されている。この吸気ダクト120は、上部側に位置している入口部120aと下部側に位置している出口部120bとからなる。上記入口部120aは、上記扉110が閉じられたときに、上記搬送装置2A,2Bの前面側に近接して位置する(図2参照)。また、上記入口部120aの上面高さは、上記搬送装置2A,2Bの上面高さと同程度となっている。上記出口部120bの空気出口は、上記扉110が閉じられたときに、上記安全キャビネット100の作業空間の底板100a下に形成される底板下ダクト部100eにおける前端開口100bに連通するようになっている。
上記入口部120aは、上記開閉窓111の横幅と同程度の横幅で形成されている。また、上記出口部120bは、上記扉110の横幅と同程度の横幅で形成されている。そして、上記入口部120aは上記開閉窓111の裏面側に位置し、上記出口部120bは上記開閉窓111の下方に位置している。上記入口部120aの上端部には空気取り入れのためのメッシュ部が形成されている。また、上記出口部120bの空気出口の周囲には、封止パッキンが配置されており、上記扉110が閉じられたときに上記出口部120bと前端開口100bとが連通して形成される流路が外部から封止されるようになっている。
上記安全キャビネット100の作業空間の奥側の底板100aにはメッシュによって奥側通気口100cが形成されており、上記作業空間内の空気が上記混注装置1の下方を通って上記奥側通気口100cから作業空間下の底板下ダクト部100eに流れるようになっている。また、上記安全キャビネット100の奥側には背面空間を利用した背面ダクト部100dが形成されており、上記作業空間下の底板下ダクト部100eを流れる空気は、上記背面ダクト部100dを通って安全キャビネット100の天部側へと導かれるようになっている。上記安全キャビネット100の天部側(作業空間の天板裏)には、図示しない吸気装置(ファン、ブロアー)及び排気装置(ファン、ブロアー)が設けられている。上記吸気装置により吸引された外気はフィルタを通って上記作業空間に供給される一方、上記排気装置により吸引された安全キャビネット100内の空気はフィルタを通って天井部から外部に排出される。上記排気装置の排気量と上記吸気装置の吸気量とを調節することで上記安全キャビネット100の作業空間内を陰圧に保持することができる。
上記開閉窓111が完全に閉じられた状態では、上記吸気装置から上記作業空間内に供給された空気は、上記吸気ダクト120及び上記奥側通気口100cを通って上記作業空間下の底板下ダクト部100eへと流れていく。一方、バイアル瓶10や注射器11等を上記混注装置1にセットする作業或いは取り外し作業のために上記開閉窓111を開けたときには、外気が上記作業空間内に入り込もうとするが、上記外気は上記吸気ダクト120の入口部120aから出口部120bを経由して上記作業空間下の底板下ダクト部100eを通って外部に排出されるので、上記外気が上記作業空間内に入るのを抑制することができる。
ここで、上記吸気ダクト120を備えずに、例えば上記搬送装置2A,2Bの下方の底板100aに上記メッシュの奥側通気口100cと同様の通気口を設けていたとすると、上記作業空間から当該通気口に向かう空気の流れが乱されてしまい、上記作業空間内に入り込む外気の量が多くなるおそれがある。
上記扉110に上記吸気ダクト120が設けられた構造であれば、上記搬送装置2A,2Bの影響を受けることなく外気を上記吸気ダクト120の入口部120aから上記作業空間下の底板下ダクト部100eに通して外部に排出することができる。そして、上記吸気ダクト120は上記扉110に設けられるので、上記作業空間の奥行きを長くして上記混注装置1を奥側にずらす必要はなくなる。したがって、このように作業空間の奥行きを長くしなくてもよいため、良好な作業性を確保できることになる。
なお、上記の例では安全キャビネット100の作業空間内に混注装置1を設けたが、これに限らず、陰圧空間内での処理が求められる処理装置、例えば処方剤調剤装置や微生物処理装置などが設けられてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
1 混注装置
10 バイアル瓶
11 注射器
11a シリンダ部
11b ピストン部
2A 搬送装置
2B 搬送装置
3 混合処理部
4 混注操作部
41 第1移動部
414 保持機構
42 第2移動部
424 保持機構
43 第3移動部
435 容器傾斜部
436 容器保持部
44 支持部
45 回動駆動部
5 輸液バック保持部
6 輸液バック移動部
7 輸液バック傾斜部
9 基台
100 安全キャビネット
100a底板
100b前端開口
100c奥側通気口
100d背面ダクト部
100e底板下ダクト部
110 扉
111 開閉窓
120 吸気ダクト
120a入口部
120b出口部

Claims (1)

  1. 作業空間を陰圧に保つことができる安全キャビネットにおいて、
    上記作業空間の外側に形成された前端開口と、
    上記作業空間を開閉する扉と、
    上記扉に設けられた開閉窓と、
    上記扉に設けられ、上記開閉窓から上記作業空間内に流入する空気を取り込む入口部およびこの入口部から取り込んだ空気を出す出口部を有し、上記扉が閉じられたときに上記出口部が上記前端開口に連通する吸気ダクトと、を備えたことを特徴とする安全キャビネット。
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