JP5755413B2 - 水溶性βグルカン含有ミネラル水 - Google Patents

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Description

本発明は、水溶性βグルカンの凝集に起因する白濁や沈殿が防止された水溶性βグルカン含有ミネラル水に関する。
βグルカンは、近年その優れた生体調節機能や生理活性機能、例えば、脂質代謝改善作用、整腸作用、血糖値上昇抑制作用、コレステロール低下作用、血糖値低下作用、抗腫瘍作用、免疫調節作用、生活習慣病予防及び改善作用等が解析され、その利用が注目されている食物繊維である。
βグルカンは、多くの生物体、例えば、微生物類、担子菌類、穀物等の植物に含まれており、主にこれらの細胞壁を構成する成分として存在している(微生物によっては菌体外にβグルカンを分泌するものも知られている)。その構造は、β−1,3−グリコシド結合、β−1,4−グリコシド結合及びβ−1,6−グリコシド結合から選択される2種以上の結合を有するグルコースの重合体を主成分とする。
そして、βグルカンにおける上記の生体調節機能や生理活性機能はその結合様式や分子量により異なることが知られている。
これらのβグルカンは水溶性の食物繊維に分類されてはいるものの、分子量が大きかったり、穀物の澱粉と強く結合していたりする等、水溶性が低いため、飲食品や医薬品へ広く適用することができないという問題があった。
そのため、これらのβグルカンを飲食品や医薬品に適用する場合は、βグルカンの水溶性を向上させるために、熱水や温水で抽出してβグルカンを低分子量とする方法や、酵素処理によりβグルカンを低分子化する方法等が行われていた(例えば特許文献1〜3参照)。
近年、人々の健康状態を維持又は向上させ、或いは疲労回復を図るために数多くの機能性飲料(スポーツドリンク、エネルギーを供給するためのドリンク又は栄養補助のための飲料等)が開発され、商品化されている。これら機能性飲料は、基本的に各種の有機塩や無機塩を溶解した水溶液である。
このような機能性飲料にβグルカンを添加及び溶解してβグルカン含有飲料とする場合、その濃度が低い場合であっても、更には上記のような水溶性を向上させたβグルカンを使用した場合であっても、加熱殺菌した場合、又は長期間保管した場合に、経日的に白濁し、更には沈殿を生じてしまうという問題があった。
従来、βグルカン含有飲料におけるこのような沈殿や白濁の発生は、βグルカンの分子量が大きい場合や、飲料中の濃度が高い場合、冷凍及び解凍を繰り返した場合等に生じていたのであるが、その沈殿を解消するための方法として、例えば、飲料に含まれる金属イオン含量を少なくする方法(例えば特許文献4参照)や、全く逆にβグルカン濃度を極めて高くすることで、飲料全体の粘度を上昇させてβグルカンの沈殿を防止する方法(例えば特許文献5及び6参照)が知られている。
しかし、特許文献4に記載の方法は、βグルカン含有飲料が機能性飲料である場合や、βグルカンを溶解する水として硬水や海洋深層水等のミネラルを多く含有する水を使用した場合には当然適用不可能であるという問題があり、また、特許文献5及び6に記載の方法は、飲料自体が浮遊綿状沈殿で満たされた形態であったり、全体に白濁した外観であったりするため、透明な飲料には適用できないという問題があった。
また、飲料における食物繊維の不溶化による沈殿を防止する方法としては、フコイダンを使用する方法(例えば特許文献7参照)や、糖類濃度を高める方法(例えば特許文献8参照)が知られている。
しかし、特許文献7に記載の方法は、飲料の粘度を上昇してしまうことに加え、酸味が付与されてしまうという問題があり、特許文献8に記載の方法は、十分な効果を得るためには多量の添加が必要であり、必要以上の甘味が付与されてしまうという問題があった。
特開平11−032723号公報 特開2002−306124号公報 特開2005−307150号公報 特開2007−099752号公報 特開2005−073508号公報 特開2008−245539号公報 特開2000−116327号公報 特開2002−017317号公報
したがって、本発明の目的は、水溶性βグルカンを溶解する水として硬水や海洋深層水等のミネラルを多く含有する水を使用した場合や、水溶性βグルカンを含有する機能性飲料を製造する場合等、水溶性βグルカンを含有する水溶液がミネラル含量の高い場合であっても、加熱殺菌時や長期保管時の水溶性βグルカンの凝集、それに伴う飲料の白濁化や沈殿の生成を抑制された水溶性βグルカン含有ミネラル水を提供することにある。
本発明者等は、先ず、市販のミネラルウォーターに高濃度の水溶性βグルカンを溶解した水溶液を各種の加熱殺菌温度で殺菌する実験、続いて、ミネラル含量の異なる各種の水に、様々な濃度の水溶性βグルカンを溶解した水溶液を、長期保管する実験を行い、その安定性を評価したところ、ミネラルを含有する水溶性βグルカン含有水溶液では殺菌温度が70℃では7時間、80℃では5時間、90℃であれば2時間以上の加熱で白濁が生じること、たとえ殺菌直後は透明であっても時間の経過と共に白濁や沈殿が生じること、特にミネラル含量の高い場合はその現象が顕著であることを認めた。そして、この現象は水溶性βグルカン濃度が高いほど現れやすいことも認めた。
このように、特許文献4に記載されている通り、製造直後は溶解性及び透明性に優れた水溶性βグルカン含有飲料であっても、塩類濃度が高い場合には、どのような製造条件であっても、時間経過と共に徐々に白濁を生じ、沈殿が生成することが判明した。この現象は、おそらくはミネラルが水溶性βグルカンに吸着して、βグルカン同士の会合凝集を促進し、不溶化することで、白濁や沈殿を生成するものであると考えられた。
この水溶性βグルカンの不溶化は、水溶性βグルカン含有飲料を摂取した場合に、水溶性βグルカンが本来持っている機能性や吸収性が低下し、水溶性βグルカンの持つ健康機能性が低下すると考えられ、好ましいことではない。
本発明者等は、このようなミネラル含量の高い水溶性βグルカン含有飲料における、経日的な白濁及び沈殿を防止するため、各種の食品素材を添加して実験及び検討を行ったところ、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸を使用した場合に、従来知られていた糖類に比べて高い沈殿防止効果が得られること、更に、驚くべきことに、この沈殿防止効果は、単に水溶性βグルカンを溶解した場合よりも、本来は不溶化を加速するはずの、加熱殺菌工程を経た場合に極めて高いことを見出した。
更に、ミネラル含量の高い水溶性βグルカン飲料で、白濁や沈殿が生じてしまった場合、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸を添加してから加熱処理すると、白濁及び沈殿が解消することを見出した。
即ち、本発明は、水溶性βグルカン並びに沈殿防止剤としてカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有することを特徴とする水溶性βグルカン含有ミネラル水を提供するものである。
また、本発明は、水溶性βグルカン並びに沈殿防止剤としてカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有する水溶液を、60℃以上に加熱処理することを特徴とする水溶性βグルカン含有ミネラル水の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、水溶性βグルカン並びにカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有する水溶液を、60℃以上に加熱処理することを特徴とする水溶性βグルカン含有ミネラル水におけるβグルカンの沈殿防止方法を提供するものである。
更に本発明は、βグルカンの沈殿が生じたミネラル水に対し、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸を添加し、60℃以上に加熱処理することを特徴とするβグルカンの沈殿解消方法を提供するものである。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、長期保管しても水溶性βグルカンの不溶化による経日的な白濁や沈殿が防止されている。
以下、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、水溶性βグルカン並びに沈殿防止剤としてカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有する。
本発明で言う水溶性βグルカンは、多糖類の一種であり、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合及び1−6−β−D−グルコピラノース結合から選択される2種以上の結合を有するグルコース重合体を主成分とするものであって、水溶性を有する限り由来となる原料、分子量等は特に制限されないが、穀物由来の水溶性βグルカン、微生物類由来の水溶性βグルカン及び担子菌類由来の水溶性βグルカンの群から選択される1種又は2種以上が好ましい例として挙げられる。
上記の穀物由来の水溶性βグルカンについて説明すると、穀物としては、イネ科植物が好ましい。イネ科植物の例としては、米類、小麦類、トウモロコシ類、モロコシ類、ヒエ類、アワ類、キビ類、大麦類、オーツ麦類(カラス麦類)、ライ麦類等の穀類を挙げることができる。特にこれらイネ科植物から抽出によって得られた水溶性βグルカンが好ましい。本発明では、この抽出によって得られた水溶性βグルカンを抽出水溶性βグルカンとも言う。
このイネ科植物から抽出された水溶性βグルカンは、その抽出方法に特に制限はなく、抽出原料となるイネ科植物に、抽出溶媒を添加し抽出すればよい。また、固液分離された場合の抽出液そのもの、抽出液より公知の方法で抽出された水溶性βグルカンを濃縮した液体や固体状のもの、又は抽出液より公知の方法で精製し純度を上げた液体や固体状のもの等、何れの製造方法で得たものでも、何れの形態のものでも、又は何れの純度のものでも使用可能である。もちろん水溶性βグルカン以外の抽出された成分が混合しているものを使用してもよい。本発明では、これらを全てイネ科植物から抽出された水溶性βグルカンと言う。
抽出には、植物全体を原料とできるが、(水溶性)βグルカンの含有量の比較的高い種子を用いることが好ましい。該種子としては全体を粉砕したもの(全粒粉)をはじめ、穀類の精製工程で得られる糠、フスマ、麦芽、胚芽又は胚乳部分の何れを用いてもよい。好ましくは大麦類やオーツ麦類の全粒粉や穀粒を外周部より搗精した胚乳部分やその際発生する糠、米糠、小麦やトウモロコシ類のフスマや胚芽等であり、更に好ましくは大麦類やオーツ麦類の全粒粉や穀粒を外周部より搗精した胚乳部分やその際発生する糠である。
また、イネ科植物から抽出された水溶性βグルカンとしては、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合及び1−6−β−D−グルコピラノース結合から選ばれる2種以上の結合を有するβグルカンが好ましく、1−3,1−4−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカンを含有することがより好ましい。
水溶性βグルカンのイネ科植物からの抽出方法を説明すると、イネ科植物中の水溶性βグルカンは、水溶性高分子として水溶液として溶解させることができ、例えばイネ科植物の穀類粉末に、水、温水、熱水若しくは塩溶液、更には酸若しくはアルカリ性の水溶液、又は有機溶媒等を用いて、対粉2〜100倍量の溶媒にて任意の時間及び任意の温度で抽出することができる。更に抽出液を固液分離して水溶性βグルカンを得ることができる。これらの中でも、水、温水又は熱水で抽出された水溶性βグルカンが好ましく、温度4℃以上80℃以下の温水で抽出された水溶性βグルカンがより好ましい。更に抽出時に抽出促進剤等を加えてもよい。
具体的には、大麦から高分子量の水溶性βグルカンを得る方法としては、例えば、多ろう質大麦を原料とし、水抽出により製造する方法(例えば特公平4−11197号公報等参照)、大麦又はオーツ麦を原料として、アルカリ抽出、中和又はアルコール沈殿により、重量平均分子量10万〜100万の水溶性βグルカンを得る方法(例えば特公平6−83652号公報等参照)、搗精歩留まり82%以下の大麦糠類を原料として、80〜90℃の熱水にて水溶性βグルカンを抽出する方法(例えば特開平11−225706号公報等参照)、またこれらの製造方法で得られた水溶性βグルカンを更に公知の方法で低分子化する方法等が挙げられる。
上記の水溶性βグルカンを低分子化する方法としては、公知である多糖類の加水分解反応の何れもが利用可能である。例えば、水溶性多糖類は、酸存在下に加圧加熱により加水分解することが知られており、これを利用して低分子化することができる。また、酵素による加水分解反応を利用した低分子化も有効であり、このような酵素としては、1,3−βグルカナーゼ等を用いることができる。更にまた、WO98/13056号公報又は特開2002−97203号公報等に記載の方法により、低分子化された水溶性βグルカンを、原料穀物から直接抽出することにより得ることもできる。また、特開2002−105103号公報に記載の抽出促進剤等を使用してもよい。
本発明に用いられる穀物由来の水溶性βグルカンは、高分子体で、水溶性を有する限り、何れの重量平均分子量を持つβグルカンも使用可能であるが、分子量の低下と共に水溶性が増すため、分子量300万以下、好ましくは50万以下、更に好ましくは10万以下のものがよい。例えばイネ科植物から抽出して得た水溶性βグルカンは、水溶性が良くなるように、上述したような公知の方法で低分子化してもよく、直接低分子量の水溶性βグルカンを抽出してもよい。
次に、本発明で用いられる上記微生物類由来の水溶性βグルカンについて説明する。
微生物類は、細胞自身がその細胞壁に多量の(水溶性)βグルカンを含有しているので、微生物類由来の水溶性βグルカンとしては、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、又は該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることもできる。また、上記培養細胞又は上記培養細胞壁残査より抽出された水溶性βグルカンをそのまま、又は抽出された水溶性βグルカンを精製したものの何れも用いることができる。また、微生物類を培養することによって菌体外に分泌生産された水溶性βグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、又は培養液から単離及び精製された水溶性βグルカンを用いることができる。
これらのうち、微生物類をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま使用した場合、細胞内容物が、食用又は薬用植物を含有する飲料の品質低下を引き起こす惧れがあるので、該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いるのが好ましく、更に、上記培養細胞又は上記培養細胞壁残査より抽出された水溶性βグルカンをそのまま、又は精製して用いるのが更に好ましく、更に、菌体外に分泌生産された水溶性βグルカンを培養液と共に、又は培養液から単離及び精製したものを用いるのが最も好ましい。
上記水溶性βグルカンを得るのに適した微生物類としては、安全性が高いことから、従来より食用に供せられている微生物類が挙げられる。このような微生物類としては、例えば、酵母菌、乳酸菌、納豆菌、酢酸菌、麹菌、クロレラやスピルリナ等の藻類、アウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物等が挙げられ、これら微生物類としては、環境中(例えば食品、土壌、室内等)より分離された当該微生物を用いることができる。また、単菌分離された保存株又は分離株、更にはそれらを常法に従い変異操作を実施した変異株を用いることもできる。変異操作の例としては、例えばUV照射等による物理処理、又はニトロソグアニジン、エチジウムブロマイド、メタンスルホン酸エチル、亜硝酸ナトリウム等による化学処理等が挙げられる。
上記酵母菌としては、ビール、発泡酒、焼酎、日本酒、ワイン、ウイスキー等のアルコール醸造や製パン工程で使用されるサッカロマイセス(Saccharomyces)属に分類される酵母類で、例えば、サッカロマイセスセレビシエ(S.cerevisiae)、サッカロマイセスサケ(S.sake)、サッカロマイセスロゼイ(S.rosei)、その他、サッカロマイセスルキシ−(S.rouxii)、サッカロマイセスビスポラス(S.bisporus)、サッカロマイセスバイリ(S.baillii)、サッカロマイセスバヤナス(S.bayanus)、サッカロマイセスカペニシス(S.capenisis)等や、シゾサッカロマイセス(Syzosaccharomyces)属、例えば、シゾサッカロマイセスポンベ(S.pombe)等、トルロプシス(Torulopsis)属、例えば、トルロプシスエトケルシ(T.etchelsii)、トルロプシスベルサチルス(T.versatilis)、トルロプシスホルミ(T.holmii)等、ハンゼニアスポラ(Hanseniaspora)属や、ハンゼヌラ(Hansenula)属、例えば、ハンゼヌラスブペリクローサ(H. subpelliculosa)等、デバリオマイセス(Debaryomyces)属、例えば、デバリオマイセスハンセニ(D.hansenii)等、サッカロマイコプシス(Saccharomycopsis)属、例えば、サッカロマイコプシスフィブリゲラ(S.fibuligera)等、サッカロマイコデス(Saccharomycodes)属、ピヒア(Pichia)属、パキィソレン(Pachysolen)属、又は微生物タンパク質生産に使用されるキャンディダ(Candida) 属の酵母菌、例えば、キャンディダユチリス(C.utilis)、キャンディダミレリ(C.milleri)、キャンディダトロピカリス(C.tropicalis)、キャンディダマルトーサ(C.maltosa)、キャンディダリポリティカ(C.lipolytica)等の他、ロドトルラ属の酵母が挙げられる。
上記乳酸菌としては、桿菌のラクトバシラス(Lactobacillus)属やビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属、球菌のロイコノストック(Leuconostoc)属、ペディオコッカス(Pediococcus)属、ストレプトコッカス(Streptococcus)属、ラクトコッカス(Lactococcus)属等の乳酸菌が通常使用されるが、その他、エンテロコッカス(Enterococcus)属、バゴコッカス(Vagococcus)属、カルノバクテリウム(Carnobacterium)属、アエロコッカス(Aerococcus)属、テトラゲノコッカス(Tetragenococcus)属等の乳酸菌を利用することもできる。
具体的な乳酸菌株としては、ラクトバシルスブルガリス(Lactobacillus bulgaricus)、ラクトバシルスヘルベティカス(L.helveticus)、ラクトバシルスアシドフィルス(L.acidophilus)、ラクトバシルスラクティス(L.lactis)、ラクトバシルスカゼイ(L.casei)、ラクトバシルスブレビス(L.brevis)、ラクトバシルスプランタラム(L.plantarum)、ラクトバシルスサケ(L.sake)、ストレプトコッカスサーモフィルス(Streptococcus thermophilus)、ストレプトコッカスラクティス(S.lactis)、ストレプトコッカスクレモリス(S.cremoris)、ビィフィドバクテリウムロンガム(Bifidobacterium longum)、ビィフィドバクテリウムビィフィダム(B.bifidum)、ビィフィドバクテリウムブレーベ(B.breve)、ビィフィドバクテリウムインファンティス(B.infantis)、ロイコノストッククレモリス(Leuconostoc cremoris)、ロイコノストックメセンテロイデス(Ln.mesenteroides)、ロイコノストックオクノス(Ln.ocnos)、ペディオコッカスアシディラクティシ(Pediococcus acidilactici)、ペディオコッカスセレビシエ(P.cerevisiae)、ペディオコッカスペントサセウス(P.pentosaceus)等の従来使用されている乳酸菌の1種又は2種以上を使用できる。これらは単品で使用してもよく、2種以上を共生させてもよい。また、ビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属の乳酸菌の培養とその他の乳酸菌の培養とを別々に行い、これらを混合してもよい。
上記アウレオバシジウム(Aureobasidium)属に属する微生物としては、当該微生物を培養することによって菌体外にβ結合を有するグルコース重合体を生産する菌株であるならば何れでもよく、その例としてはアウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)の菌株が挙げられ、具体的にはIFO4464、IFO4466、IFO6353、IFO7757、ATCC9348、ATCC3092、ATCC42023、ATCC433023、FERM BP-8391等を用いることができる。その他、環境中(例えば食品、土壌、室内等)より分離された当該微生物を用いることができる。また、単菌分離された保存株又は分離株、更にはそれらを常法に従い変異操作を実施した変異株を用いることができる。変異操作の例としては、例えばUV照射等による物理処理、又はニトロソグアニジン、エチジウムブロマイド、メタンスルホン酸エチル、亜硝酸ナトリウム等による化学処理等が挙げられる。
その他、納豆菌であるバシルス(Bacillus)属の菌株、酢酸菌であるアセトバクター(Acetobactor)属の菌株、麹菌類であるアスペルギルス(Aspergillus)属やペニシリウム(Penicillium)属の菌株、クロレラやスピルリナ等の藻類、乾燥クロレラ粉末、その他食品添加物として使用される増粘多糖類を生産することが知られているキサントモナス(Xanthomonas)属、アエロモナス(Aeromonas)属、アゾトバクター(Azotobactor)属、アルカリゲネス(Alcaligenes)属、エルウィナ(Erwinia)属、エンテロバクター(Enterobactor)属、スクレロティウム(Sclerotium)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、アグロバクテリウム(Agrobacterium)属、マクロホモプシス(Macrophomopsis)属の菌株を用いることができる。
本発明で用いられる上記微生物類由来の水溶性βグルカンとしては、不純物が少ない点及び菌体からの分離が容易である点から、アウレオバシジウム菌株を培養して得られたものが好ましい。
次に、本発明で用いられる上記担子菌類由来のβグルカンについて説明する。
担子菌類は、子実体や菌糸が塊状に集合した菌核に多量の(水溶性)βグルカンを含有しているので、子実体や菌核を微粉砕したもの、粉砕物から抽出された抽出物、又は抽出物から水溶性βグルカンを精製したもの等、何れのものも担子菌類由来の水溶性βグルカンとして用いることができる。また、担子菌類の胞子を発芽させ、菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま、又は該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いることができる。また、上記培養細胞又は上記培養細胞壁残査より抽出された水溶性βグルカンをそのまま、又は該抽出された水溶性βグルカンを精製したものの何れも担子菌類由来の水溶性βグルカンとして用いることができる。また、担子菌類を培養することによって菌体外に分泌生産された水溶性βグルカンを利用することも可能であり、その場合は、培養終了後の培養液をそのまま、又は培養液から分離及び精製された水溶性βグルカンを担子菌類由来の水溶性βグルカンとして用いることができる。
これらのうち、子実体や菌核を微破砕したものをそのまま、又は胞子や菌糸体をそれぞれの増殖培地に接種し菌体を増殖させることで得られる培養細胞をそのまま使用した場合は、細胞内容物が、食用又は薬用植物を含有する飲料の品質低下を引き起こす惧れがあるので、該培養細胞を破砕し内容物を除去して得られた培養細胞壁残査を用いるのが好ましく、更に、上記培養細胞又は上記培養細胞壁残査より抽出された水溶性βグルカンをそのまま、又は精製して用いるのが更に好ましく、更に、菌体外に分泌生産された水溶性βグルカンを培養液と共に、又は培養液から精製したものを用いるのが最も好ましい。
上記担子菌類としては栽培品種が最も好ましいが、商業生産に供せられていない担子菌類からの水溶性βグルカンも本発明に利用することができる。例としては、アガリクス・ブラゼイ、アミガサタケ、アミタケ、エゾハリタケ、エノキタケ、カンゾウタケ、キクラゲ、キヌガサタケ、クリタケ、サケツバタケ、ササクレヒトヨタケ、サンゴハリタケ、シイタケ、ショウロ、シロキクラゲ、シロタモギタケ、スギヒラタケ、タモギタケ、チョレイマイタケ、ツバヒラタケ、冬中夏草、ナメコ、ナラタケ、ナラタケモドキ、ニオウシメジ、ニカワウロコタケ、ニカワハリタケ、ヌメリスギタケ、ヌメリスギタケモドキ、ハツタケ、ヒラタケ、ブクリョウ、フクロタケ、ブナシメジ、ブナハリタケ、ホンシメジ、マイタケ、マスタケ、マツオウジ、マッシュルーム、マツタケ、マンネンタケ、ムキタケ、ムラサキシメジ、ヤマドリタケ、ヤマブシタケ、ヤナギマツタケ、ハナビラタケ、メシマコブ等が挙げられる。
上記の微生物類や担子菌類の培養細胞壁残査を水溶性βグルカンとして単離する方法としては、培養した微生物類や培養した菌糸体又は栽培した菌核や子実体に適当量の溶媒を加え、自己消化又は加水分解酵素の添加により細胞壁の一部を破壊し内容物を流去させて、残査成分を回収することで培養細胞壁残査を水溶性βグルカンとして単離する方法が挙げられる。また、フレンチプレスや超音波破砕機等の物理的力により微生物類や担子菌類の細胞にダメージを与え一部を破壊し、内容物を除去し、残査を回収することで水溶性βグルカンとして単離する方法も挙げられる。
水溶性βグルカンの微生物類又は担子菌類からの抽出方法は、特に制限はなく、抽出原料となる微生物類又は担子菌類に、抽出溶媒を添加し抽出すればよい。抽出溶媒は、水、塩溶液、酸水溶液、アルカリ水溶液及び有機性溶媒等から選択される1種又は2種以上の混合溶媒等を用いることができる。また、細胞壁を分解する酵素を併用することで抽出効率を高めることができる。抽出物は、固液分離された場合の抽出液そのもの、抽出液より公知の方法で抽出された水溶性βグルカンを濃縮した液体や固体状のもの、又は抽出液より公知の方法で精製し純度を上げた液体や固体状のもの等、何れの製造方法で得たものでも、何れの形態のものでも、又は何れの純度のものでも使用可能である。もちろんβグルカン以外の抽出された成分が混合しているものを使用することも可能である。本発明では、これら全てを微生物類又は担子菌類から抽出された水溶性βグルカンと言う。
更に、水溶性βグルカンの微生物類又は担子菌類からの抽出方法を説明すると、本発明で用いられる水溶性βグルカンは、水溶性高分子として水等の溶媒に溶解させることができ、例えば担子菌である一般に市販されているキノコを乾燥させ、粉砕した粉末に、水、温水、熱水若しくは塩溶液、更には酸若しくはアルカリ性の水溶液、又は有機溶媒等を用いて、対粉2〜100倍量の溶媒にて任意の時間及び任意の温度で抽出することができる。更に抽出液を固液分離して水溶性βグルカンを得ることができる。これらの中でも、水、温水又は熱水で抽出された水溶性βグルカンが好ましく、温度4℃以上90℃以下の水で抽出された水溶性βグルカンがより好ましい。更に抽出時に酵素溶液等の抽出促進剤等を加えてもよい。
本発明に用いられる微生物類又は担子菌類由来の水溶性βグルカンは、1−2−β−D−グルコピラノース結合、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合、及び1−6−β−D−グルコピラノース結合から選択される2種以上の結合を有するβグルカンが好ましく、特に1−3−β−D−グルコピラノース結合及び1−4−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカン、1−3−β−D−グルコピラノース結合及び1−6−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカン、1−3−β−D−グルコピラノース結合、1−4−β−D−グルコピラノース結合及び1−6−β−D−グルコピラノース結合よりなるβグルカンを含有することが好ましい。
微生物類又は担子菌類からの抽出液を、精製を行わずそのまま、又は該抽出液を粉体化若しくは固体化処理のみを行なったものをそのまま使用する場合、該成分中の水溶性βグルカンの純度は、1〜100%、好ましくは10〜100%、更に好ましくは20〜100%であれば良く、高純度であればある程良い。
本発明に用いられる微生物類又は担子菌類由来の水溶性βグルカンは、高分子体で、水溶性を有する限り、何れの重量平均分子量を持つβグルカンも使用可能であるが、分子量の低下と共に水溶性が増すため、分子量300万以下、好ましくは50万以下、更に好ましくは10万以下のものがよい。例えば微生物類又は担子菌類から抽出して得た水溶性βグルカンは、水溶性が良くなるように、上述したような公知の方法で低分子化してもよく、直接低分子量の水溶性βグルカンを抽出してもよい。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水における、上記水溶性βグルカンの含有量は、溶解可能な量であれば特に制限はないが、水溶性βグルカン純分として好ましくは0.003〜4質量%、より好ましくは0.01〜2質量%、更に好ましくは0.1〜2質量%である。0.003質量%以下だと摂取時の水溶性βグルカンの機能が期待できず、4質量%を超えて添加すると本発明によっても長期間保管時の水溶性βグルカンの凝集を防止できないおそれがある。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、沈殿防止剤として、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有する。
上記カルボン酸としては、アミノ酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、マレイン酸、ピルビン酸、シュウ酸、コハク酸、マロン酸、及びこれらのカルボン酸の塩類(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩等)を挙げることができ、本発明では、これらのうちの1種又は2種以上を使用することができる。
上記アミノ酸としては、リジン、メチオニン、トレオニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、ヒスチジン、トリプトファン、フェニルアラニン、アラニン、アルギニン、アスパラギン、セリン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、グリシン、プロリン、チロシン、シスチン、テアニン、γ-アミノ酪酸(GABA)、カルニチン、オルニチン、シトルリン、及びこれらのアミノ酸の塩類(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩等)を挙げることができる。本発明では、これらのうちの1種又は2種以上を使用することができる。
また、上記アスコルビン酸には、アスコルビン酸の塩類(例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等)も含む。
本発明で用いられる沈殿防止剤としては、沈殿防止効果が高い点から、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、テアニン、γ-アミノ酪酸(GABA)、カルニチン、オルニチン、シトルリン、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン酸及び酒石酸から選択される1種若しくは2種以上のカルボン酸、若しくはアスコルビン酸、又はこれらの塩類(ナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩)を使用することが好ましく、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、テアニン、γ-アミノ酪酸(GABA)、カルニチン、オルニチン、シトルリン、クエン酸、リンゴ酸及び酒石酸から選択される1種若しくは2種以上のカルボン酸、若しくはアスコルビン酸又はこれらの塩類(ナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩)を使用することがより好ましい。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水における、上記沈殿防止剤の含有量は、本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水中、好ましくは0.0005〜1質量%、より好ましくは0.005〜0.1質量%である。0.0005質量%未満では水溶性βグルカンの沈殿防止効果が得られないおそれがあり、1質量%を超えるとミネラル水の味に影響するので好ましくない。
ここで、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸が、なぜ、水溶性βグルカンの沈殿防止剤として機能するのか詳細は明らかではないが、これらの沈殿防止剤は、水溶性βグルカン分子に吸着し、分子間のスペーサーとして働くことで、水溶性βグルカン分子同士の会合や凝集による沈殿を抑制する作用により水中で水溶性βグルカンを安定化させているものと考えられる。また、一部の成分は、更に、ミネラル水中の金属イオン、硫化物イオン、硫酸イオン、ケイ素化合物等と結合し、これらのイオンや化合物が水溶性βグルカン分子に吸着して水溶性βグルカンが不溶化するのを防止する作用を発揮するものと考えられる。
本発明で「ミネラル水」とは、純水(イオン交換水、RO水及び蒸留水を含む)以外の水のことを指し、無機塩類(ミネラル)を含有する、飲料用として使用可能な水であり、好ましくは容器詰めされた水である。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水の好ましい硬度は、好ましくは30mg/L〜400mg/Lである。本発明において「硬度」とは、硬度[mg/l]=(カルシウム量[mg/l]×2.5)+(マグネシウム量[mg/l]×4.1)で表される値である。尚、硬度は、任意の方法で測定可能であるが、例えば市販の硬度測定器である硬水・軟水測定器TH−7Z((株)佐藤商事製)を用いて測定することができる。
上記無機塩類の起源としては、天然に水に含まれる場合であっても、また、スポーツドリンク、エネルギーを供給するためのドリンク又は栄養補助のための飲料等の機能性飲料とするために添加したものであってもよいが、本発明では、まろやかな口当たりとすることができる点、自然・天然志向に応える点に加え、更には無機塩類の溶解に要する時間が省略できる点からも、上記無機塩類の起源として、ミネラルウォーター及び/又は海洋深層水を使用することが好ましい。
本発明において、「ミネラルウォーター」とは、鉱化された地下水(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水をいう)であって、必要に応じ、品質を安定させる目的等のためにミネラル調整、ばっ気した水のことを言うものとする。本発明で使用するミネラルウォーターの採水地域は特に限定されない。また、市販のミネラルウォーターであれば問題なく使用可能である。
本発明で使用するミネラルウォーターの硬度は好ましくは30mg/L〜400mg/L、より好ましくは60mg/L〜350mg/Lである。
また、本発明において、「海洋深層水」とは、海面下200メートル以上の深さより採取された海水を指し、有機物が非常に少なく、無機栄養塩類が豊富で、清浄であるという特徴を有している。また、塩分を除去したものであっても含有するものであっても使用することができる。本発明で使用する海洋深層水の採水地域は特に限定されない。また、市販の海洋深層水であれば問題なく使用可能である。
本発明で使用する海洋深層水の硬度は好ましくは30mg/L〜400mg/L、より好ましくは60mg/L〜350mg/Lである。
本発明のβグルカン含有ミネラル水は、上記のように、容器詰めされたものであることが好ましいが、更に、60℃以上、好ましくは70℃以上、更に好ましくは80℃以上で加熱処理されたものであることが好ましい。尚、上限については特に制限はないが、好ましくは130℃以下である。加熱処理することにより、微生物学的な保存期間が長いミネラル水が得られることに加え、本発明では、上記沈殿防止剤の効果を飛躍的に高めることができる。
本発明のβグルカン含有ミネラル水には、本発明の効果を損なわない範囲(好ましくは
0.01〜5質量%)で、βグルカン以外の他の生理活性成分、例えば、コレステロール上昇抑制剤、血圧上昇抑制剤、血中コレステロール調節機能剤、血糖値上昇抑制作用剤、腸内細菌叢改善剤、整腸作用剤、抗ガン作用剤、抗アレルギー作用剤、消化吸収調節作用剤、老化防止剤、抗酸化剤、血行促進剤、アミノ酸、ペプチド、脂質、多糖類、オリゴ糖類、タンパク質、糖質、食物繊維、酵素成分等を配合して機能性(生理活性)を向上させることもできる。
これら生理活性を与える物質の具体的な例をあげると、ビートファイバー、コーンファイバー、サイリウム種皮、茶ポリフェノール、血圧降下に有効なカツオ節ペプチド、イワシペプチド、カゼインドデカペプチド、腸内環境を改善して整腸作用に働く乳酸菌、グルコン酸、オリゴ糖、各種食物繊維、クロレラ、スピルリナ、プロポリス、キチン、キトサン、デオキシリボ核酸、リボ核酸、霊芝、アガリクス、銀杏葉エキス、らかん果、ウコン、ガルシニア、アップルファイバー、ギムネマ、コラーゲン、ブルーベリー、アロエ、ノコギリヤシ、カプサンチン、β−クリプトキサンチン、レニン、タウリン、カゼイン、コラーゲン、グルコサミン、カゼインホスホペプチド(CPP)、ミルクベーシックプロテイン(MBP)、ラクトフェリン、グルタチオン、アスパルテーム、キシリトール、リカルデント、アルギン酸、アルギン酸ナトリウム、フコイダン、コンドロイチン、ヒアルロン酸、セルロース、ペクチン、難消化性デキストリン、グルコマンナン、イヌリン、フラクタン、シクロフラクタン、ジフラクトース、レバン、ムチン、フラボノイド、ポリフェノール、カテキン、タンニン、アントシアニン、ルチン、ケルセチン、大豆イソフラボン、大豆サポニン、大豆グロブリン、クロロゲン酸、カプサイシン、ゴマリグナン、アリシン、カフェイン、クロロフィル、ナツトウキナーゼ、βラクトグロブリン、植物発酵酵素、メバロン酸、葉緑素、ローヤルゼリー、高麗人参、プルーン、カモミール、タイム、セージ、ペパーミント、レモンバーム、マロウ、オレガノ、キャットニップティー、ヤロー、ハイピスカス、エキネシア等のハーブ類、ビタミン類、カルシウム含有化合物等のカルシウム強化剤、鉄含有化合物等の鉄分強化剤、必須ミネラルを含有するミネラル強化剤、更には動植物抽出成分、海藻抽出成分、生薬成分等の天然由来成分の生理活性成分等があげられる。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水には、上記の各成分以外に、本発明の効果に影響のない範囲(好ましくは0.01〜5質量%)で、必要に応じ、通常の飲料の製造に用いられる食塩、甘味剤、着色料、調味料、苦味料、強化剤、界面活性剤、可溶化剤、増粘剤、糊料、防腐剤、香料、抗菌剤、殺菌剤、酸味料、pH調整剤、保存剤、緩衝剤等の成分を使用することができる。
次に、本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水の製造方法について述べる。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、水溶性βグルカン並びにカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を、ミネラル水、好ましくはミネラルウォーター及び/又は海洋深層水に添加し、十分に溶解させることにより得られる。尚、ミネラル水に代えて、硬度が30未満である水道水、蒸留水又はイオン交換水を使用する場合は、無機塩類(ミネラル)を別途添加する。ここで、水溶性βグルカン及び沈殿防止剤の溶解方法は特に限定されず、水溶性βグルカンにあらかじめ沈殿防止剤を添加混合したものを溶解してもよく、また、別々に添加し溶解してもよい。
上記方法により得られた水溶性βグルカン並びにカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有する水溶液は、上述のとおり、60℃以上、好ましくは70℃以上、更に好ましくは80℃以上で加熱処理することにより、微生物学的な保存期間が長いミネラル水が得られることに加え、上記沈殿防止剤の効果を飛躍的に高めることができる点で好ましい。加熱温度が60℃未満であると、沈殿防止剤の効果を飛躍的に高めることができない。尚、上限については特に制限はないが、好ましくは130℃以下である。130℃超であると、殺菌時間によっては水溶性βグルカンが加熱により変性する可能性があるので好ましくない。また加熱時間は加熱温度により異なるが、60℃の場合、好ましくは10分以上6時間以下、より好ましくは30分以上3時間以下であり、70℃の場合、好ましくは10分以上6時間以下、より好ましくは20分以上2時間以下であり、80℃の場合、好ましくは10分以上6時間以下、より好ましくは20分以上1時間以下である。
加熱処理する装置としては、通常の飲料水や牛乳の製造工程で使用されている殺菌システムを使用することができる。
次に、本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水におけるβグルカンの沈殿防止方法について述べる。
本発明の沈殿防止方法は、水溶性βグルカン並びにカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を含有する水溶液を、60℃以上に加熱処理するものである。尚、水溶性βグルカン、カルボン酸、アスコルビン酸の具体例や、温度条件や時間条件は上述のとおりである。
次に、本発明のβグルカンの沈殿解消方法について述べる。
本発明のβグルカンの沈殿解消方法は、βグルカンの沈殿が生じたミネラル水に対し、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸を添加し、60℃以上に加熱処理するものである。
即ち、一般の水溶性βグルカン含有ミネラル水において、沈殿が生じた場合、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸を添加し、60℃以上に加熱処理することで、該沈殿を解消することができる。この場合、カルボン酸及び/又はアスコルビン酸の添加方法は特に限定されず、そのままβグルカンの沈殿が生じたミネラル水に添加してもよく、また、いったん水溶液にしてから添加してもよい。尚、水溶性βグルカン、カルボン酸及びアスコルビン酸の具体例や、添加量、加熱時の温度条件や時間条件は上述のとおりである。
本発明の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、そのまま飲料として好適に使用できるほか、液状飲食品への添加用としても使用でき、更には化粧品や皮膚外用剤の他、医薬品としても好適に使用することができる。
上記液状飲食品の例を挙げると、コンソメスープ、コーンポタージュスープ、玉子スープ、中華スープ、シチュー、カレー等のスープ、オレンジジュース、トマトジュース、バナナジュース、野菜ジュース、果汁又は果肉入りのジュース等のジュース、コーラ、サイダー等の炭酸飲料、牛乳、加工乳、ヨーグルト、乳清飲料等の乳飲料、醤油、ソース、たれ、ジャム、ケチャップ等の調味料、コーヒー、ココア、紅茶、日本茶、ウーロン茶、豆乳飲料、乳酸菌飲料、アルコール飲料、ビタミン飲料、健康飲料、ドリンク剤、ゼリー状飲料等が挙げられる。
以下、実施例を示して本発明を更に具体的に説明するが、これらは本発明を限定するものではない。なお、「部」及び「%」は特記しない限り質量基準である。以下の実施例のうち、実施例1〜12、22〜29、3137及び39は参考例である。
〔実施例1〜22及び比較例1〕
市販のミネラルウォーター(商品名:日向天照水)(硬度66)に、β−1,3−1,6−D−グルカン(平均分子量30万)を1%濃度で含有するアウレオバシジウム菌株培養液である発酵ベータグルカンLQ(ADEKA社製)をβグルカン濃度として500ppm(0.05%)となるように添加し、十分に攪拌を行った後、沈殿防止剤として、各種カルボン酸(実施例1〜8)、アミノ酸(実施例9〜21)又はアスコルビン酸(実施例22)をそれぞれ200ppmとなるように添加して水溶液を調製した。これとは別に、沈殿防止剤を使用しない以外は実施例1〜22と同様にして比較用の水溶液を調製した(比較例1)。これらの水溶液について、十分に攪拌を行った後、90℃にて2時間の加熱を行い、室温にて3時間放冷し、本発明及び比較例の水溶性βグルカン含有ミネラル水を得た。得られた水溶性βグルカン含有ミネラル水は、イオン交換水を対照として、波長600nm及び光路長10mmの条件で分光光度計(HITACHI U−3300型)による吸光度(濁度(OD600))を測定し、重ねて目視により沈殿の生成状況を観察した。これらの結果を表1にまとめた。
Figure 0005755413
表1の結果から、沈殿防止剤を添加しない比較例1の水溶性βグルカン含有ミネラル水では、白濁が生じたのに対し、沈殿防止剤としてカルボン酸及び/又はアスコルビン酸を添加した実施例1〜22の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、白濁及び沈殿の生成が抑制されており、特に、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、マロン酸、酒石酸、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、テアニン、γ-アミノ酪酸(GABA)、カルニチン、オルニチン、シトルリン及びアスコルビン酸を添加した場合に強い沈殿抑制効果が認められた。
〔実施例23〜25及び比較例2〕
市販のミネラルウォーター(商品名:阿蘇の宮水)(硬度100)に、β−1,3−1,6−D−グルカン(平均分子量30万)を1%濃度で含有するアウレオバシジウム菌株培養液である発酵ベータグルカンLQ(ADEKA社製)をβグルカン濃度として200ppm(0.02%)となるように添加し、十分に攪拌を行った後、90℃にて4時間の加熱を行った。室温にて3時間放冷後、この水溶性βグルカン含有ミネラル水は白濁を生じた。この白濁の生じたミネラル水に、沈殿防止剤として、アスコルビン酸(実施例23)、クエン酸(実施例24)、又は酒石酸(実施例25)を32ppmとなるように添加してから、70℃にて30分間加熱して室温に冷却後、12時間放置した後、イオン交換水を対照として、波長600nm及び光路長10mmの条件で分光光度計(HITACHI U−3300型)による吸光度(濁度(OD600))を測定し、重ねて目視により沈殿の生成状況を観察した。更に、3ヶ月間室温及び40℃に放置した後、目視により沈殿の有無を観察した。これらの結果を表2に記載した。沈殿防止剤を使用しない以外は実施例23〜25と同様にした比較用の水溶性βグルカン含有ミネラル水の作製及び評価も行なった(比較例2)。この結果も同様に表2に記載した。

Figure 0005755413
表2の結果から、水溶性βグルカン含有ミネラル水に対し、沈殿防止剤を添加しない場合(比較例2)は、加熱によって白濁が一度消失するが、冷却によって再び白濁が生じたのに対し、沈殿防止剤として、アスコルビン酸(実施例23)、クエン酸(実施例24)又は酒石酸(実施例25)を添加した場合は、加熱によって白濁が消失した後、冷却しても白濁及び沈殿は生じなかった。
更に3ヶ月間、室温及び40℃に放置すると、沈殿防止剤を添加しない場合(比較例2)は、沈殿が生じたのに対し、沈殿防止剤として、アスコルビン酸(実施例23)、クエン酸(実施例24)、又は酒石酸(実施例25)を添加した水溶性βグルカン含有ミネラル水は何れも白濁や沈殿は生じなかった。
〔実施例26〜33及び比較例3〕
市販の海洋深層水(商品名:天海の水)(硬度1500)に、β−1,3−1,6−D−グルカン(平均分子量30万)を1%濃度で含有するアウレオバシジウム菌株培養液である発酵ベータグルカンLQ(ADEKA社製)をβグルカン濃度として500ppm(0.05%)となるように添加し、十分に攪拌を行った後、沈殿防止剤として、各種カルボン酸、アミノ酸及びアスコルビン酸を表3に記載の含有量となるように組み合わせて添加して水溶液を調製した(実施例26〜33)。これとは別に沈殿防止剤を使用しない以外は実施例26〜33と同様にして比較用の水溶液を調製した(比較例3)。これらの水溶液について、十分に攪拌を行った後、90℃にて2時間の加熱を行い、室温にて3時間放冷し、本発明及び比較例の水溶性βグルカン含有ミネラル水を得た。得られた水溶性βグルカン含有ミネラル水は、イオン交換水を対照として、波長600nm及び光路長10mmの条件で分光光度計 (HITACHI U−3300型)による吸光度(濁度(OD600))を測定し、重ねて目視により沈殿の生成状況を観察した。更に、3ヶ月間20℃に放置した後、目視により沈殿の有無を観察した。これらの結果を表3にまとめた。
Figure 0005755413
表3の結果から、沈殿防止剤を添加しない比較例3の水溶性βグルカン含有ミネラル水は白濁を生じたのに対し、沈殿防止剤として各種カルボン酸、アミノ酸及びアスコルビン酸を組み合わせて添加した実施例26〜33の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、何れも白濁及び沈殿は生じなかった。
更に3ヶ月間放置すると、沈殿防止剤を添加しない比較例3の水溶性βグルカン含有ミネラル水は沈殿が生じたのに対し、沈殿防止剤として、各種カルボン酸、アミノ酸及びアスコルビン酸を組み合わせて添加した実施例26〜33の水溶性βグルカン含有ミネラル水は何れも白濁や沈殿が生じなかった。
〔実施例34〜39及び比較例4〕
市販のミネラルウォーター(商品名:日向天照水)に、β−1,3−1,4−D−グルカン(平均分子量4万)90%以上含有する大麦βグルカン(メガザイム社製)をβグルカン濃度として1000ppm(0.1%)となるように添加し、十分に攪拌を行った後、沈殿防止剤として、クエン酸(実施例34)、酒石酸(実施例35)、アスコルビン酸(実施例36)、GABA(実施例37)、リジン(実施例38)、又はテアニン(実施例39)をそれぞれ200ppmとなるように添加した水溶液を調製した。これとは別に、沈殿防止剤を使用しない以外は実施例34〜39と同様にして比較用の水溶液を調製した(比較例4)。これらの水溶液について、十分に攪拌を行った後、90℃にて2時間の加熱を行い、室温にて3時間放冷し、本発明及び比較例の水溶性βグルカン含有ミネラル水を得た。得られた水溶性βグルカン含有ミネラル水は、イオン交換水を対照として、波長600nm及び光路長10mmの条件で分光光度計(HITACHI U−3300型)よる吸光度(濁度(OD600))を測定し、重ねて目視により沈殿の生成状況を観察した。更に、3ヶ月間20℃に放置した後、目視により沈殿の有無を観察した。これらの結果を表4にまとめた。
Figure 0005755413
表4の結果から、沈殿防止剤を添加しない比較例4の水溶性βグルカン含有ミネラル水は白濁を生じたのに対し、沈殿防止剤として各種カルボン酸、アミノ酸又はアスコルビン酸を添加した実施例34〜39の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、何れも白濁及び沈殿が生じなかった。
更に3ヶ月間放置すると、沈殿防止剤を添加しない比較例4の水溶性βグルカン含有ミネラル水は沈殿が生じたのに対し、沈殿防止剤として、各種カルボン酸、アミノ酸又はアスコルビン酸を添加した実施例34〜39の水溶性βグルカン含有ミネラル水は、何れも白濁や沈殿が生じなかった。

Claims (7)

  1. 硬度が30mg/L〜400mg/Lのミネラルウォーターに、水溶性β−グルカン並びに沈殿防止剤として、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、カルニチン、オルニチン及びシトルリンから選択される1種又は2種以上のアミノ酸0.005〜0.1質量%を添加した水溶液を60℃以上に加熱処理したことを特徴とする水溶性βグルカン含有ミネラル水。
  2. 上記水溶性βグルカンの含有量が、0.003〜4質量%であることを特徴とする請求項1記載の水溶性βグルカン含有ミネラル水。
  3. 上記アミノ酸が、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、カルニチン、オルニチン及びシトルリンから選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の水溶性βグルカン含有ミネラル水。
  4. 上記水溶性βグルカンが、アウレオバシジウム菌株を培養して得られたものであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の水溶性βグルカン含有ミネラル水。
  5. 硬度が30mg/L〜400mg/Lのミネラルウォーターに、水溶性β−グルカン並びに沈殿防止剤として、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、カルニチン、オルニチン及びシトルリンから選択される1種又は2種以上のアミノ酸0.005〜0.1質量%を添加した水溶液を、60℃以上に加熱処理することを特徴とする水溶性βグルカン含有ミネラル水の製造方法。
  6. 水溶性βグルカン並びに沈殿防止剤として、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、カルニチン、オルニチン及びシトルリンから選択される1種又は2種以上のアミノ酸0.005〜0.1質量%を添加した水溶液を、60℃以上に加熱処理することを特徴とする水溶性βグルカン含有ミネラル水におけるβグルカンの沈殿防止方法。
  7. βグルカンの沈殿が生じたミネラル水に対し、リジン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、グリシン、シスチン、グルタミン、グルタミン酸、カルニチン、オルニチン及びシトルリンから選択される1種又は2種以上のアミノ酸0.005〜0.1質量%を添加し、60℃以上に加熱処理することを特徴とするβグルカンの沈殿解消方法。
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