JP5752083B2 - 測定制御方法及びユーザ端末 - Google Patents

測定制御方法及びユーザ端末 Download PDF

Info

Publication number
JP5752083B2
JP5752083B2 JP2012099151A JP2012099151A JP5752083B2 JP 5752083 B2 JP5752083 B2 JP 5752083B2 JP 2012099151 A JP2012099151 A JP 2012099151A JP 2012099151 A JP2012099151 A JP 2012099151A JP 5752083 B2 JP5752083 B2 JP 5752083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threshold
threshold value
measurement
wireless environment
measurement log
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012099151A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013229678A (ja
Inventor
慎士 中野
慎士 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2012099151A priority Critical patent/JP5752083B2/ja
Publication of JP2013229678A publication Critical patent/JP2013229678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5752083B2 publication Critical patent/JP5752083B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、移動通信システムにおける測定制御方法及びユーザ端末に関する。
移動通信システムでは、基地局の周辺にビルが建設されたり、当該基地局の周辺基地局の設置状況が変化したりすると、当該基地局に係る無線環境が変化する。このため、従来では、オペレータにより、測定機材を搭載した測定用車両を使用し、無線環境を測定して測定ログを収集するドライブテストが行われている。
このような測定及び収集は、例えば基地局のカバレッジの最適化に貢献できるが、工数が多く、且つ費用が高いという課題がある。そこで、移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、ユーザ端末を使用して、当該測定及び収集を自動化するためのMDT(Minimization of Drive Tests)の仕様が策定されている。
MDTの一方式として、保持型のMDT(「Logged MDT」と称される)がある。現行の仕様において、Logged MDTは、ユーザ端末が、ネットワークから設定された測定構成に従って無線状態の測定を行い、測定結果を位置情報及び時間情報と共に測定ログとして保持(「ロギング」と称される)し、保持した測定ログを後でネットワークに報告するものである。
現行のLogged MDTは、ロギングのトリガとして周期的(Periodic)をサポートする(非特許文献1参照)。これに対し、非特許文献2には、イベントトリガ型のロギングトリガが提案されている。詳細には、ユーザ端末は、無線環境が閾値を満たしたことをトリガとして、無線環境が閾値を満たしたタイミングの前後一定期間(「ロギングウィンドウ」と称される)内の測定ログを保持する。
3GPP技術仕様書 「TS 37.320 V10.4.0」 (2011-12) 3GPP技術報告書 「TR 36.805 V9.0.0」 (2009−12)
しかしながら、非特許文献2に記載の手法は、ロギングウィンドウの時間長が一定であるため、当該時間長が短く設定されていれば必要な部分の測定ログを保持できず、当該時間長が長く設定されていれば不要な測定ログを保持してしまう問題がある。
そこで、本発明は、MDTにおいて適切に測定ログを保持できる測定制御方法及びユーザ端末を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有している。
本発明の測定制御方法は、MDTをサポートするユーザ端末に適用される測定制御方法であって、前記ユーザ端末に関する特定の無線環境が第1の閾値を満たした場合に、前記MDTのための測定ログの取得を開始するステップAと、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が第2の閾値を満たした場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持するステップBと、を有することを特徴とする。
前記特定の無線環境とは、前記ユーザ端末の送信力余裕であってもよい。
前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、前記ユーザ端末の最大送信電力に応じて決定されてもよい。
前記特定の無線環境とは、サービングセルからの受信信号状態であってもよい。
前記受信信号状態とは、前記サービングセルからの受信信号における誤り率であってもよい。
前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、最低MCSにおいて許容される最大誤り率に応じて決定されてもよい。
前記測定制御方法は、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が前記第2の閾値を満たす前に前記第1の閾値を満たさなくなった場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持せずに破棄するステップCをさらに有してもよい。
前記ステップAは、前記ユーザ端末で測定される受信信号電力の移動平均が第3の閾値を満たす場合であって、かつ、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした場合に、前記測定ログの取得を開始してもよい。
前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、ネットワーク装置によって決定されてもよい。
前記測定制御方法は、前記特定の無線環境が前記第2の閾値を満たしてから所定時間が経過するまで、前記測定ログの取得及び保持を継続するステップDをさらに有してもよい。
前記所定時間は、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たしてから前記第2の閾値を満たすまでの時間のn倍に設定されてもよい。
本発明のユーザ端末は、MDTをサポートするユーザ端末であって、前記ユーザ端末に関する特定の無線環境が第1の閾値を満たした場合に、前記MDTのための測定ログの取得を開始する手段と、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が第2の閾値を満たした場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持する手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、MDTにおいて測定ログを適切に保持できる測定制御方法及びユーザ端末を提供できる。
第1実施形態及び第2実施形態に係る移動通信システムの構成図である。 第1実施形態及び第2実施形態に係るUEのブロック図である。 第1実施形態に係るUEの制御部の動作を説明するための図である。 第1実施形態に係るUEの動作フロー図である。 第1実施形態の比較例を説明するための図である。 第2実施形態に係るUEの制御部の動作を説明するための図である(その1)。 第2実施形態に係るUEの制御部の動作を説明するための図である(その2)。 第2実施形態に係るUEの動作フロー図である。
[実施形態の概要]
実施形態に係る測定制御方法は、MDTをサポートするユーザ端末に適用される測定制御方法であって、前記ユーザ端末に関する特定の無線環境が第1の閾値を満たした場合に、前記MDTのための測定ログの取得を開始するステップAと、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が第2の閾値を満たした場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持するステップBと、を有する。
これにより、当該無線環境が第1の閾値を満たしてから第2の閾値を満たすまでの測定ログを確実に保持できる。したがって、前記特定の無線環境が、緩やかに劣化するケースであっても、急激に劣化するケースであっても、劣化の過程における測定ログ、すなわち、必要な部分の測定ログ(重要な測定ログ)を保持できる。
また、実施形態に係る測定制御方法は、前記特定の無線環境が前記第2の閾値を満たしてから所定時間が経過するまで、前記測定ログの取得及び保持を継続する。前記所定時間は、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たしてから前記第2の閾値を満たすまでの時間のn倍に設定される(n>1)。
これにより、前記特定の無線環境が劣化する速度に応じた期間において、測定ログを取得及び保持できる。したがって、前記特定の無線環境が、緩やかに劣化するケースであっても、急激に劣化するケースであっても、劣化の過程における測定ログ、すなわち、必要な部分の測定ログ(重要な測定ログ)を保持できる。
このように、実施形態に係る測定制御方法は、ロギングウィンドウの時間長を可変にし、前記特定の無線環境が劣化する状況に応じて、ロギングウィンドウの時間長を最適化できる。
さらに、実施形態に係る測定制御方法は、前記ユーザ端末で測定される受信信号電力の移動平均が第3の閾値を満たす場合に、前記測定ログの取得を開始する。
これにより、前記特定の無線環境の劣化が、ユーザ端末の移動などに伴うフェージングに起因するものである場合、すなわち、瞬間的な劣化である場合には、測定ログの取得を開始しないため、フェージングの影響を排除して測定ログを保持することができる。
[実施形態]
以下の実施形態においては、LTE(Long Term Evolution)に基づいて構成される移動通信システムを例に説明する。
(1)第1実施形態
(1.1)移動通信システムの概要
図1は、本実施形態に係る移動通信システムの構成図である。
図1に示すように、移動通信システムは、ユーザ端末(UE:User Equipment)100と、基地局(eNB:evolved Node−B)200と、モビリティ管理装置(MME:Mobility Management Entity)/ゲートウェイ装置(S−GW:Serving Gateway)300と、運用保守装置(OAM:Operation and Maintenance)400と、を有する。
eNB200は、無線アクセスネットワーク(E−UTRAN:Evolved−UMTS Terrestrial Radio Access Network)10に含まれるネットワーク装置である。MME/S−GW300及びOAM400は、コアネットワーク(EPC:Evolved Packet Core)20に含まれるネットワーク装置である。
UE100は、ユーザが所持する移動可能な無線通信装置である。UE100は、通信中の状態に相当するコネクティッド状態において、接続を確立したセル(「サービングセル」と称される)との無線通信を行う。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能としても使用される。よって、eNB200は、セルと称されることもある。
eNB200は、通信事業者(オペレータ)によって設置される固定型の無線通信装置であり、例えば、マクロ基地局(MeNB)又はピコ基地局(PeNB)などである。或いは、eNB200は、屋内に設置可能なホーム基地局(HeNB)であってもよい。eNB200は、セルを形成する。eNB200は、UE100との無線通信を行う。また、eNB200は、参照信号をセル毎に送信する。
eNB200は、EPC20との間の論理的な通信路であるS1インターフェイス上でEPC20(MME/S−GW300)との通信を行う。eNB200は、隣接するeNB200との間の論理的な通信路であるX2インターフェイス上で、当該隣接するeNB200との通信を行う。
MMEは、制御情報を取り扱う制御プレーンに対応して設けられており、UE100に対する各種モビリティ管理や認証処理などを行う。S−GWは、ユーザデータを取り扱うユーザプレーンに対応して設けられており、UE100が送受信するユーザデータの転送制御などを行う。
OAM400は、E−UTRAN10の運用及び保守を行う。
(1.2)MDTの概要
本実施形態に係るUE100及びeNB200は、MDTをサポートする。以下、MDTの概要について説明する。
eNB200は、例えばOAM400からの指示に応じて、MDTを行うためのMDT設定メッセージ(MDT Configuration)を自身の配下のUE100に送信する。
MDT設定メッセージを受信したUE100は、所定のロギングトリガで、無線環境の測定結果を含む測定ログを取得及び保持する処理を行う。このような取得及び保持処理は、「ロギング」と称される。ロギングトリガは、MDT設定メッセージで指定されてもよい。
無線環境とは、例えば参照信号の受信電力(RSRP)、参照信号の受信品質(RSRQ)、又は送信電力余裕(PHR:Power Headroom)などである。PHRとは、UE100の最大送信電力と上りリンク共有チャネル(UL−SCH)送信に用いる予測送信電力との差である。
測定ログは、無線環境の測定結果に加え、その時点で得られている位置情報と、測定時の時間情報(タイムスタンプ)と、を含む。
位置情報は、UE100がGNSS(Global Navigation Satellite System)などの測位システムを有している場合にはGNSS位置情報(詳細位置情報)であり、UE100が測位システムを有していない場合にはRFフィンガープリント情報である。
時間情報とは、MDT設定メッセージに含まれる絶対時間情報と、UE100で計測される相対時間情報と、の組である。
測定ログを保持しているUE100は、所定のトリガで、測定ログを保持していることを示す情報(Availability Indicator)をeNB200に送信する。eNB200は、UE100が保持する測定ログを取得する場合は、測定ログの送信要求(UE Information Request)をUE100に送信する。
UE100は、測定ログの送信要求に応じて、保持している測定ログの通知(UE Information Response)をeNB200に送信する。
UE100からの測定ログを受信したeNB200は、測定ログをOAM400に転送する。或いは、eNB200は、自身の最適化のために測定ログを使用してもよい。
OAM400は、測定ログを解析する。OAM400は、例えば、測定ログに基づいてカバレッジ問題を発見すると、発見したカバレッジ問題を解消するためのネットワーク最適化を行う。
(1.3)UEの構成
図2は、UE100のブロック図である。
図2に示すように、UE100は、無線送受信部110と、GNSS受信機120と、記憶部130と、制御部140と、を有する。ただし、UE100は、GNSS受信機120を有していなくてもよい。
無線送受信部110は、無線信号を送受信する。GNSS受信機120は、受信するGNSS信号に基づく位置情報を制御部140に出力する。記憶部130は、制御部140による制御に使用される各種情報を記憶する。制御部140は、UE100の各種の機能を制御する。
制御部140は、MDT設定メッセージをeNB200から無線送受信部110が受信し、当該MDT設定メッセージに含まれるパラメータを記憶部130に保持させた後、MDTに従った測定処理を開始する。
図3は、本実施形態に係る制御部140の動作を説明するための図である。本実施形態では、制御部140は、PHRが閾値未満になったことをトリガとしてロギングを行う方式(「Transmit power headroom becomes less than threshold」と称される)によりロギングを行う。すなわち、本実施形態においてPHRは、「特定の無線環境」に相当する。
「Transmit power headroom becomes less than threshold」は、例えばUE100がセルエッジに位置するようなケースにおいて、UE100の送信電力が最大送信電力付近になり、上りリンクの通信品質が劣化する状況の測定ログを保持するものである。PHRは、その値が小さいほど、劣悪な無線環境であることを意味する。
図3に示すように、制御部140は、ロギングトリガに関する2つの閾値(閾値α1、閾値β1)を用いてロギングを行う。
閾値α1は、測定ログの取得を開始するトリガを定めるための閾値である。これに対し、閾値β1は、取得済みの測定ログを保持するトリガを定めるための閾値である。本実施形態において、閾値α1は第1の閾値に相当し、閾値β1は第2の閾値に相当する。
閾値β1は閾値α1よりも小さい値である。閾値α1及び閾値β1は、例えばUE100の最大送信電力に応じて決定される。
閾値α1及び閾値β1は、記憶部130に予め保持されていてもよい。この場合、閾値α1は「最大送信電力−a」に設定され、閾値α2は「最大送信電力−b」に設定される。
或いは、閾値α1及び閾値β1は、MDT設定メッセージによって指定されてもよい。この場合、ネットワーク装置(eNB200又はOAM400)が閾値α1及び閾値β1を決定して、閾値α1及び閾値β1をMDT設定メッセージに含める。
制御部140は、PHRを測定して閾値α1と比較する。制御部140は、PHRが閾値α1未満になった場合に、測定ログの取得を開始する。
制御部140は、PHRが閾値α1未満になった後において、PHRが閾値β1未満になった場合に、取得済みの測定ログを記憶部130に保持させる。
これに対し、制御部140は、PHRが閾値α1未満になった後において、PHRが閾値β1未満になる前に閾値α1以上になった場合に、取得済みの測定ログを保持せずに破棄する。
制御部140は、PHRが閾値β1未満になってから所定時間が経過するまで、測定ログの取得及び保持(すなわち、ロギング)を継続する。所定時間は、PHRが閾値α1を満たしてから閾値β1を満たすまでの時間のn倍に設定される(n>1)。
その結果、制御部140は、トータルで{(α1時刻からβ1時刻) + (β1時刻-α1時刻)×n}の期間の測定ログを記憶部130に保持させることになる。ここで、α1時刻とは、PHRが閾値α1未満になったと判定した時刻であり、β1時刻とは、PHRが閾値β1未満になったと判定した時刻である。
ただし、制御部140は、PHRが閾値β1を満たしてから一定期間(固定の時間長)が経過するまで、測定ログの取得及び保持を継続してもよい。
その後、制御部140は、記憶部130が保持する測定ログをeNB200に送信するよう無線送受信部110を制御する。
(1.4)第1実施形態に係るUEの動作
図4は、本実施形態に係るUE100の動作フロー図である。
図4に示すように、ステップS101において、UE100は、PHRを測定して閾値α1と比較する。
PHRが閾値α1未満である場合(ステップS101;Yes)、ステップS102において、UE100は、測定ログの取得を開始する。上述したように、測定ログは、無線環境の測定結果と、UE100の位置情報と、測定時の時間情報と、を含む。UE100は、PHRが閾値α1未満になったと判定した時刻、すなわち測定ログの取得開始時刻を記録する。
ステップS103において、UE100は、PHRを測定して閾値β1と比較する。
PHRが閾値β1未満である場合(ステップS103;No)、ステップS104において、UE100は、当該PHRを閾値α1と比較する。
PHRが閾値α1未満ではなくなった場合(ステップS104;No)、ステップS105において、UE100は、ステップS102以降に取得された測定ログを保持せずに破棄する。これに対し、PHRが閾値α1未満である場合(ステップS104;Yes)、UE100は、処理をステップS103に戻す。
一方、PHRが閾値β1未満である場合(ステップS103;Yes)、ステップS106において、UE100は、測定ログの保持を開始する。ここで、UE100は、ステップS102以降に取得された測定ログを保持する。また、UE100は、PHRが閾値β1未満になったと判定した時刻、すなわち測定ログの保持決定時刻を記録する。
ステップS107において、UE100は、PHRが閾値α1未満になったと判定した時刻(α1時刻)と、PHRが閾値β1未満になったと判定した時刻(β1時刻)と、に応じて定められる期間が満了したか否かを確認する。当該期間は、(β1時刻-α1時刻)×nで計算される。
当該期間が満了した場合(ステップS107;Yes)、測定ログの取得及び保持(ロギング)を終了する。その後、UE100は、保持している測定ログをeNB200に送信する。
(1.5)比較例
図5は、本実施形態の比較例を説明するための図である。ここでは、PHRが緩やかに低下(劣化)するケースを示す。
図5に示すように、比較例において、UE100は、PHRが閾値未満になったことをトリガとして、PHRが閾値未満になったタイミングの前後一定期間(ロギングウィンドウ)内の測定ログを保持する。
比較例において、ロギングウィンドウの時間長は一定であるため、UE100は、“A”及び“B”で示す部分の測定ログを保持できない。“A”及び“B”で示す部分の測定ログは、PHRが低下する際の挙動をオペレータが解析する上で重要である。
このように、比較例の方法では、重要な測定ログを保持できない問題がある。
(1.6)第1実施形態のまとめ
以上説明したように、UE100は、PHRが閾値α1未満になった場合に、測定ログの取得を開始する。UE100は、PHRが閾値α1未満になった後において、PHRが閾値β1未満になった場合に、取得済みの測定ログを保持する。これにより、PHRが緩やかに低下するようなケースであっても、PHRが閾値α1未満になってから閾値α2未満になるまでの測定ログを保持できる。したがって、UE100は、重要な測定ログ(すなわち、図5の“A”で示す部分の測定ログ)を保持できる。
また、閾値α1及び閾値β1を、UE100の最大送信電力に応じて決定することで、UE100毎に適切な閾値(α1及びβ1)を使用できる。
さらに、閾値α1及び閾値β1をネットワーク装置(eNB200又はOAM400)が決定することで、オペレータのニーズに応じたロギングを行うことができる。
本実施形態では、UE100は、PHRが閾値α1未満になった後において、PHRが閾値β1を満たす前に閾値α1を満たさなくなった場合に、取得済みの測定ログを保持せずに破棄する。これにより、保持すべき測定ログを削減できるため、UE100の記憶容量を節約できる。
本実施形態では、UE100は、PHRが閾値β1を満たしてから所定時間が経過するまで、測定ログの取得及び保持(すなわち、ロギング)を継続する。所定時間は、PHRが閾値α1を満たしてから閾値β1を満たすまでの時間のn倍に設定される。これにより、PHRが緩やかに低下するようなケースであっても、PHRの低下速度に応じた期間において測定ログを取得及び保持できる。したがって、UE100は、重要な測定ログ(すなわち、図5の“B”で示す部分の測定ログ)を保持できる。
(2)第2実施形態
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を説明する。
上述した第1実施形態では、PHRが閾値未満になったことをトリガとしてロギングを行う「Transmit power headroom becomes less than threshold」によりロギングを行う一例を説明した。
本実施形態では、サービングセルからの受信信号状態が閾値よりも劣化したことをトリガとしてロギングを行う方式(「Serving Cell becomes worse than threshold」と称される)によりロギングを行う。
「Serving Cell becomes worse than threshold」は、例えばUE100がセルエッジに位置するようなケースにおいて、UE100の受信信号状態が劣化し、下りリンクの通信品質が劣化する状況の測定ログを保持するものである。
本実施形態では、サービングセルからの受信信号状態としてフレーム誤り率(FER)を使用する。すなわち、本実施形態においてFERは、「特定の無線環境」に相当する。ただし、FERに代えて、ビット誤り率(BER)を使用してもよい。なお、FERは、その値が大きいほど、劣悪な無線環境であることを意味する。
(2.1)第2実施形態に係るUEの動作
図6及び図7は、本実施形態に係る制御部140の動作を説明するための図である。
図6及び図7に示すように、制御部140は、ロギングトリガに関する3つの閾値(閾値α2、閾値β2、及び閾値γ)を用いてロギングを行う。閾値α2及び閾値γは、測定ログの取得を開始するトリガを定めるための閾値である。これに対し、閾値β2は、取得済みの測定ログを保持するトリガを定めるための閾値である。本実施形態において、閾値α2は第1の閾値に相当し、閾値β2は第2の閾値に相当し、閾値γは第3の閾値に相当する。
閾値α2及び閾値β2は、FERと比較される閾値であり、閾値β2は閾値α2よりも大きい値である。閾値α2及び閾値β2は、例えば特定MCS(Modulation and Coding Scheme)を使用時に通信が成立する最大のFERに応じて決定される。特定MCSとは、データレートが最も低く、かつ、誤り耐性が最も高いMCS(すなわち、最低MCS)であってもよい。
閾値γは、受信信号電力(RSSI:Received Signal Strength Indicator)と比較される閾値である。閾値γは、例えば受信品質を確保するために必要なRSSIに応じて決定される。
閾値α2、閾値β2、及び閾値γは、記憶部130に予め保持されていてもよい。
或いは、閾値α2、閾値β2、及び閾値γは、MDT設定メッセージによって指定されてもよい。この場合、ネットワーク装置(eNB200又はOAM400)が閾値α2、閾値β2、及び閾値γを決定して、閾値α2、閾値β2、及び閾値γをMDT設定メッセージに含める。
制御部140は、RSSIを複数回(m回)測定し、これらの平均値(すなわち、移動平均)を計算して、閾値α2と比較する。制御部140は、RSSIの平均値が閾値γ未満になった場合に、測定ログの取得を開始可能な状態にする。
制御部140は、FERを測定して閾値α2と比較する。制御部140は、FERが閾値α2を超えた場合に、測定ログの取得を開始する。
なお、例えば閾値α2を「0%」に設定する場合、RSSIの平均値が閾値γ未満になれば直ちに測定ログの取得を開始するという運用が可能である。
制御部140は、FERが閾値β2を超えた場合に、取得済みの測定ログを記憶部130に保持させる。
これに対し、制御部140は、FERが閾値β2を超える前に閾値α2以下になった場合、又は、FERが閾値β2を超える前にRSSIの平均値が閾値γ以上になった場合に、取得済みの測定ログを保持せずに破棄する。
制御部140は、FERが閾値β2を超えてから所定時間が経過するまで、測定ログの取得及び保持(すなわち、ロギング)を継続する。所定時間は、FERが閾値α2を超えてから閾値β2を超えるまでの時間のn倍に設定される(n>2)。
その結果、制御部140は、トータルで{(α2時刻からβ2時刻) + (β2時刻-α2時刻)×n}の期間の測定ログを記憶部130に保持させることになる。ここで、α2時刻とは、FERが閾値α2を超えたと判定した時刻であり、β2時刻とは、FERが閾値β2を超えたと判定した時刻である。
ただし、制御部140は、FERが閾値β2を満たしてから一定期間(固定の時間長)が経過するまで、測定ログの取得及び保持を継続してもよい。
その後、制御部140は、記憶部130が保持する測定ログをeNB200に送信するよう無線送受信部110を制御する。
図8は、本実施形態に係るUE100の動作フロー図である。
図8に示すように、ステップS201において、UE100は、RSSI平均値を閾値γと比較する。
RSSI平均値が閾値γ未満である場合(ステップS201;Yes)、ステップS202において、UE100は、FERを閾値α2と比較する。
FERが閾値α2未満を超える場合(ステップS202;Yes)、ステップS203において、UE100は、測定ログの取得を開始する。上述したように、測定ログは、無線環境の測定結果と、UE100の位置情報と、測定時の時間情報と、を含む。UE100は、FERが閾値α2を超えたと判定した時刻、すなわち測定ログの取得開始時刻を記録する。
ステップS204において、UE100は、FERを測定して閾値β2と比較する。
FERが閾値β2以下である場合(ステップS204;No)、ステップS205において、UE100は、FERを閾値α2と比較し、現在のRSSI平均値を閾値γと比較する。
FERが閾値α2以下である場合又はRSSI平均値が閾値γ以上である場合(ステップS205;No)、ステップS206において、UE100は、ステップS203以降に取得された測定ログを保持せずに破棄する。これに対し、FERが閾値α2を超えており、かつ、RSSI平均値が閾値γ未満である場合(ステップS205;Yes)、UE100は、処理をステップS204に戻す。
一方、FERが閾値β2を超える場合(ステップS204;Yes)、ステップS207において、UE100は、測定ログの保持を開始する。ここで、UE100は、ステップS203以降に取得された測定ログを保持する。また、UE100は、FERが閾値β2を超えたと判定した時刻、すなわち測定ログの保持決定時刻を記録する。
ステップS208において、UE100は、FERが閾値α2を超えたと判定した時刻(α2時刻)と、FERが閾値β2を超えたと判定した時刻(β2時刻)と、に応じて定められる期間が満了したか否かを確認する。当該期間は、(β2時刻-α2時刻)×nで計算される。
当該期間が満了した場合(ステップS208;Yes)、UE100は、測定ログの取得及び保持(ロギング)を終了する。その後、UE100は、保持している測定ログをeNB200に送信する。
(2.2)第2実施形態のまとめ
本実施形態では、第1実施形態で説明したような効果に加えて、以下の効果が得られる。
具体的には、UE100は、RSSIの移動平均が閾値γ未満でなければ、測定ログの取得を開始しない。これにより、FERの上昇が、例えばUE100の移動に伴うフェージングに起因するものである場合には、測定ログの取得を開始しないようにすることができるため、フェージングの影響を排除できる。
[その他の実施形態]
この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
第1実施形態では、PHRに基づいてロギングトリガを定めるケースを説明し、第2実施形態では、RSSI及びFERに基づいてロギングトリガを定めるケースを説明した。しかしながら、PHRやRSSI、FERに限らず、例えばRSRP(Reference Signal Received Power)やRSRQ(Reference Signal Received Quality)などを使用してもよい。
上述した各実施形態では、LTEに基づいて構成される移動通信システムを例に説明したが、LTEに限らず、他の移動通信システム(例えば、W−CDMA)に対して本発明を適用してもよい。
10…UTRAN、20…EPC、100…UE、110…無線送受信部、120…GNSS受信機、130…記憶部、140…制御部、200…eNB、300…MME/GW、400…OAM

Claims (12)

  1. MDTをサポートするユーザ端末に適用される測定制御方法であって、
    前記ユーザ端末に関する特定の無線環境が第1の閾値を満たした場合に、前記MDTのための測定ログの取得を開始するステップAと、
    前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が第2の閾値を満たした場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持するステップBと、
    を有することを特徴とする測定制御方法。
  2. 前記特定の無線環境とは、前記ユーザ端末の送信力余裕であることを特徴とする請求項1に記載の測定制御方法。
  3. 前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、前記ユーザ端末の最大送信電力に応じて決定されることを特徴とする請求項2に記載の測定制御方法。
  4. 前記特定の無線環境とは、サービングセルからの受信信号状態であることを特徴とする請求項1に記載の測定制御方法。
  5. 前記受信信号状態とは、前記サービングセルからの受信信号における誤り率であることを特徴とする請求項4に記載の測定制御方法。
  6. 前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、最低MCSにおいて許容される最大誤り率に応じて決定されることを特徴とする請求項5に記載の測定制御方法。
  7. 前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が前記第2の閾値を満たす前に前記第1の閾値を満たさなくなった場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持せずに破棄するステップCをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の測定制御方法。
  8. 前記ステップAは、前記ユーザ端末で測定される受信信号電力の移動平均が第3の閾値を満たす場合であって、かつ、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした場合に、前記測定ログの取得を開始することを特徴とする請求項1に記載の測定制御方法。
  9. 前記第1の閾値及び前記第2の閾値は、ネットワーク装置によって決定されることを特徴とする請求項1に記載の測定制御方法。
  10. 前記特定の無線環境が前記第2の閾値を満たしてから所定時間が経過するまで、前記測定ログの取得及び保持を継続するステップDをさらに有することを特徴とする請求項1に記載の測定制御方法。
  11. 前記所定時間は、前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たしてから前記第2の閾値を満たすまでの時間のn倍に設定されることを特徴とする請求項10に記載の測定制御方法。
  12. MDTをサポートするユーザ端末であって、
    前記ユーザ端末に関する特定の無線環境が第1の閾値を満たした場合に、前記MDTのための測定ログの取得を開始する手段と、
    前記特定の無線環境が前記第1の閾値を満たした後において、前記特定の無線環境が第2の閾値を満たした場合に、前記ステップAで取得が開始された前記測定ログを保持する手段と、
    を有することを特徴とするユーザ端末。
JP2012099151A 2012-04-24 2012-04-24 測定制御方法及びユーザ端末 Expired - Fee Related JP5752083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099151A JP5752083B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 測定制御方法及びユーザ端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012099151A JP5752083B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 測定制御方法及びユーザ端末

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013229678A JP2013229678A (ja) 2013-11-07
JP5752083B2 true JP5752083B2 (ja) 2015-07-22

Family

ID=49676934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012099151A Expired - Fee Related JP5752083B2 (ja) 2012-04-24 2012-04-24 測定制御方法及びユーザ端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5752083B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7425489B2 (ja) 2021-07-16 2024-01-31 サイレックス・テクノロジー株式会社 通信監視装置、通信監視システム、および通信監視方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102461290B (zh) * 2009-06-03 2015-06-24 日本电气株式会社 基站设备、边缘用户估计方法及程序
JP5705597B2 (ja) * 2011-03-08 2015-04-22 京セラ株式会社 無線端末及び制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013229678A (ja) 2013-11-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6721878B2 (ja) 無線端末、無線ネットワーク、無線端末の通信方法及び無線ネットワークの通信方法
JP6350835B2 (ja) 無線局、無線端末、及び無線通信方法
EP2815605B1 (en) Methods and devices for adjusting resource management procedures in heterogeneous communication networks based on cell information
EP2604060B1 (en) Methods and apparatus to limit reporting of neighbor cell measurements
WO2011083800A1 (ja) 無線通信システム、無線端末、無線ネットワーク、無線通信方法及びプログラム
EP2566211A1 (en) Wireless communication system, radio base station, and communication control method
US11470494B2 (en) User equipment
KR20150089891A (ko) 이종 네트워크 시스템에서 자원 적용 방법 및 장치
US20160088504A1 (en) Method for configuring measurement parameter, a user equipment, and apparatus for configuring measurement parameter
EP2702792A1 (en) Method and arrangement for assisting a network management unit
JP5752083B2 (ja) 測定制御方法及びユーザ端末
EP2944113B1 (en) Improved mobility estimation
EP2719229A1 (en) Methods and devices for setting rot limit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150422

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5752083

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees