JP5749307B2 - 棚板の取り付け構造、棚板および棚板の取り付け方法 - Google Patents

棚板の取り付け構造、棚板および棚板の取り付け方法 Download PDF

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Description

本発明は、建造物の壁面に取り付ける棚板の取り付け構造、棚板および棚板の取り付け方法に関する。
従来、建造物の壁面に設置する棚板の軽量化のため、木製の板材からなる芯部材に代えて、ハニカム構造や格子構造の多孔質の芯部材を用いたものが開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。この従来の棚板は、木製、金属製等の外周枠の内側にハニカム構造等の芯部材を収納し、上下からサンドイッチ状態に表面化粧板を接着固定した、いわゆるフラッシュ構造となっている。
特開平11−221129号公報 特開2001−81957号公報
しかしながら、従来の棚板では、工場等で予め決められたサイズに組立てたものを、そのまま取り付けることを前提としており、作業現場で棚板を設置する収納空間の間口寸法や奥行寸法に合わせて棚板のサイズを自由に調整することは想定されていなかった。また、収納体の間口寸法や奥行寸法にばらつき等があった場合、作業現場において作業者が棚板をカット等して寸法合わせを行うと、外周枠等をカットすることとなり、棚板の構造上好ましいものではなかった。また、寸法合わせの作業自体も容易ではなく、作業者の技量によるところが大きかった。そのため、従来の棚板では収納体の寸法のばらつきや誤差に対応するのは難しかった。また、棚板を、壁面に固定された受桟に載置し、接着剤や釘や取り付け金具等を用いて固定するため、受桟や釘、取付け金具等が露出して、見栄えにも影響していた。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、作業現場で収納空間の間口寸法や奥行寸法に対応させて、サイズを自由に調整することができ、美観に優れた取り付けを容易に行うことが可能であって、軽量で耐荷重性に優れた棚板の取り付け構造、棚板および棚板の取り付け方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本願に係る棚板の取り付け構造は、壁面に設けられた受桟部と、シート状の基材を複数積層し、基材間に複数の中空部を設けた芯部材、及び、芯部材を内装し、芯部材の上面に配置する表面材および芯部材の下面に配置する裏面材を少なくとも有し、壁面に沿って配置する端部に、受桟部を収容する受桟部収容空間を設けた棚板本体を有する棚板と、を備え、端部に沿って芯部材の基材を剥離することにより形成された受桟部収容空間に、受桟部を収容したことを特徴とする。
本発明によれば、作業現場で収納空間の間口寸法や奥行寸法に対応させて、サイズを自由に調整することができ、美観に優れた取り付けを容易に行うことが可能であって、軽量で耐荷重性に優れた棚板の取り付け構造、棚板および棚板の取り付け方法を提供することができる。
本願の実施例1に係る棚板を3面からなる壁面に取り付けた一例を示す斜視図である。 実施例1の棚板と、棚板を取り付ける横受桟部および後受桟部とを示す斜視図である。 実施例1の棚板の構成を説明するための説明図であり、(a)は棚板本体を形成する表面化粧板に、V溝を設けた状態を示し、(b)は棚板本体内にハニカムコアを収納した棚板の側面図であって、横受桟を収容する受桟部収容空間側から見た状態を示す。 実施例1の棚板の表面材を除去した状態の平面図であり、(a)は棚板本体とハニカムコアとを有する棚板を示し、(b)は(a)の棚板の右端部側と後端部側とをカットし、間口側ハニカムコアおよび奥側ハニカムコアの一部を除去した状態を示し、(c)は受桟部収容空間に突出した奥側ハニカムコアの端部を切断して除去した状態を示す。 実施例1の棚板において、ハニカムコアを除去して受桟部収容空間を形成する工程を説明するための説明図であって、(a)は間口側ハニカムコアおよび奥側ハニカムコアの基材を剥離している途中状態を示す斜視図であり、(b)は間口側ハニカムコアのシート面に対応させて、受桟部収容空間に残った奥側ハニカムコアの端部を切断して除去した状態を示す斜視図である。 本願の実施例2に係る棚板を説明するための説明図であって、(a)は2面からなる壁面に実施例2の直角三角形状の棚板を取り付けた状態を示す斜視図であり、(b)は実施例2の棚板の表面材を除去した状態の平面図であり、(c)は実施例2の変形例の棚板の表面材を除去した状態の平面図である。 本願の実施例3に係る棚板を説明するための説明図であって、(a)は1面からなる壁面に実施例3の棚板を取り付けた状態を示す斜視図であり、(b)は実施例3の棚板の表面材を除去した状態の平面図である。
(実施例1)
以下、本願に係る棚板の一実施例について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施例1の棚板10を壁面2に取り付けた状態を示す斜視図である。図2は実施例1の棚板10と、棚板10を取り付ける横受桟部6,7および後受桟部5とを示す斜視図である。なお、図1に示すように、実施例1では、物品を収納する収納空間1が3面からなる壁面2で仕切られ、収納空間1の背面側の壁面2(後側壁面2a)に向かって、手前の方向を「間口側」または「前」と定義し、手前とは反対の方向を「奥側」または「後」と定義する。後側壁面2aに向かって、左手の方向を「左」と定義し、右手の方向を「右」と定義する。図1の紙面上方を「上」と定義し、紙面下方を「下」と定義する。また、収納空間1の左右方向を「間口方向」と呼び、前後方向を「奥行方向」と呼ぶことがある。収納空間1の左右方向すなわち間口方向の寸法を、「間口寸法」と呼び、収納空間1の前後方向すなわち奥行方向の寸法を「奥行寸法」と呼ぶことがある。また、壁面2とは、物品を収納する収納空間1を構成する1面からなる壁面、若しくは、2面または3面の連続する壁面をいう。この壁面2は、垂直に立ち上がる壁面であってもよいし、傾斜した壁面であってもよい。
実施例1の棚板10は、図1に示すように、リビング等の室内に作り付けられた3面からなる壁面2に固定された受桟部4に取り付けられる。この3方の壁面2によって、前面すなわち間口側が開放された収納空間1が形成されている。壁面2は、収納空間1の背面、すなわち、奥行側に位置する第一壁面としての後側壁面2aと、この後側壁面2aの両側から間口側に向かって直交して突出する第二壁面として左側壁面2bおよび第三壁面としての右側壁面2cと、から構成されている。このような後側壁面2a、左側壁面2b、右側壁面2cで仕切られた収納空間1は、間口側の幅寸法と、奥側の幅寸法とが同一に形成されている。なお、実施例1では、収納空間1の間口側の幅寸法と、奥側の幅寸法とが同一であるが、本願がこれに限定されるものではなく、間口側が広くなっていてもよい。この場合も、間口側から棚板10を容易に取り付けることが可能である。
また、受桟部4は、図2に示すように、後側壁面2aに固定する後受桟部5と、左側壁面2bに固定する横受桟部6と、右側壁面2cに固定する横受桟部7と、から構成される。後受桟部5と横受桟部6,7とは、壁面2に同一高さで水平となるように設置され、接着剤や釘等によって固定されている。なお、棚板10を取り付けることによって受桟部4が隠れて見えなくなるため、受桟部4や釘等が室内の美観を損ねることはない。また、後受桟部5は、収納空間1の横幅wと同一寸法となっており、後受桟部5を後側壁面2aに固定したときに、その端面5a,5bが左側壁面2bと右側壁面2cに当接する。また、横受桟部6,7は、一方の端面6a,7aを間口側に向け、他方の端面6b,7bを後受桟部5の表面に突き当て、いわゆる「背勝ち」となるように壁面2に固定されている。なお、受桟部4の構成が「背勝ち」に限定されることはなく、横受桟部6,7に後受桟部5の端面5a,5bをそれぞれ当接させて、「側勝ち」となるようにしてもよい。
なお、実施例1では、後受桟部5と横受桟部6,7とを互いに突き当てて、連続した受桟部4としているが、本願がこれに限定されることはない。例えば、後受桟部5と横受桟部6,7とを、それぞれを固定する壁面2の寸法よりも短く形成して、壁面2に断続的に固定してもよく、棚板10のサイズや重量等に応じて、適宜の構造とすることができる。また、受桟部4の材料としては、従来公知のものを適宜用いることができるが、実施例1では、強度や加工性に優れた単板積層材(LVL:Laminated Veneer Lumber)を用いている。
次に、図2、図3(a)、図3(b)、図4(a)を用いて、実施例1の棚板10の詳細な構成を説明する。図3(a)は棚板本体11の材料である表面化粧板12にV溝12a,12bを形成した状態を示す側面図である。図3(b)は棚板本体11と芯部材であるハニカムコア20とからなる棚板10の側面図であって、横受桟部7を収容する受桟部収容空間16側から見た状態を示す。図4(a)は棚板本体11とハニカムコア20とを有する実施例1の棚板10の平面図であって、表面材13を除去した状態の平面図である。
これらの図に示すように、実施例1の棚板10は、表面化粧板12からなる棚板本体11と、棚板本体11に内装された芯部材としてのハニカムコア20と、を備えて構成される。棚板本体11は、ハニカムコア20の上面に配置する表面材13と、下面に配置する裏面材14と、表面材13および裏面材14を連結し間口側の端面に配置する側面材(いわゆる、「前框」)15と、受桟部4を収容する受桟部収容空間16と、後側壁面2aに沿わせて配置する後端部17と、左側壁面2bおよび右側壁面2cに沿わせて配置する左端部18および右端部19と、を備えて構成される。受桟部収容空間16は、後端部17、左端部18および右端部19側に設けられ、受桟部4を挿入する開口部16aを有している。
棚板本体11の表面材13、裏面材14、および、側面材15は、図3(a)に示す一枚の表面化粧板12を用いて、Vカット加工により一体に形成されている。それには、図3(a)に示すように、一枚の表面化粧板12に、V溝12a,12bを形成し、このV溝12a,12bを中心に表面化粧板12をそれぞれ内側に折り曲げることで、棚板本体11を形成する。また、V溝12a,12bの内側面に接着剤を塗布して表面材13と側面材15、および、裏面材14と側面材15とをそれぞれ接着することにより、棚板10の強度を高めて、耐荷重性を向上させることができる。
なお、棚板本体11が実施例1の構成に限定されることはなく、デザインや使用目的、製造ライン等に対応して、Vカット加工以外の工法で形成することや、2枚以上の表面化粧板を接着剤等で接着して形成することもできる。また、表面化粧板12として、従来公知のものを適宜用いることができるが、実施例1では、加工が容易で仕上がりがよく、安価で剛性のある中密度繊維板(MDF:medium density fiberboard)を用いている。
ハニカムコア20は、図4(a)に示すように、棚板本体11の手前側(間口側)に配置する第一芯部材としての間口側ハニカムコア21と、棚板本体11の後側(奥側)に配置する第二芯部材としての奥側ハニカムコア22とからなる。間口側ハニカムコア21および奥側ハニカムコア22は、波板状シートからなる基材23(以下、「波板基材23a」と呼ぶ)と、平板状シートからなる基材23(以下、「平板基材23b」と呼ぶ)とを接着したものを、複数積層して接着することにより形成されている。これにより、波板基材23aと平板基材23bとの間に、ほぼ三角形状の複数の中空部24が形成され、ハニカムコア20への荷重に対する良好な耐荷重性を実現できる。また、基材23を積層していることから、ハニカムコア20から、基材23を一枚ずつ、または波板基材23aと平板基材23bとを一組ずつ剥離して除去することができる。このような構成のハニカムコア20を、棚板本体11に内装し、棚板本体11の内面とハニカムコア20の表面とを接着剤で接着している。
なお、ハニカムコア20が、実施例1の構成に限定されることはなく、波板基材23aのみを積層して接着することで形成してもよいし、波板や平板以外の基材を用いてもよい。波形も、曲線的な波形だけでなく、連続する矩形からなる直線的な波形等であってもよい。また、基材23の積層により形成される中空部24も、三角形状に限定されることはなく、四角形状、六角形状などであってもよい。建築材料や段ボール等の梱包材料等で一般的に使用されるハニカム構造の芯部材を用いることができる。また、基材23は、紙、金属、木材、樹脂材等で形成することで、棚板10全体を、より軽量化することが可能となる。また、本願で用いる芯部材は、実施例1の構成のハニカムコア20に限定されることはなく、複数積層された基材間に中空部が形成され、棚板本体11のサイズに対応して基材を除去することができれば、いずれの構造であってもよい。
間口側ハニカムコア21は、波板基材23aおよび平板基材23bのシート面が、図4(a)に示すように、左端部18の外縁および右端部19の外縁と平行となるように配置する。また、奥側ハニカムコア22は、波板基材23aおよび平板基材23bのシート面が、図4(a)に示すように、後端部17の外縁と平行となるように配置する。このような配置とすることで、間口側ハニカムコア21の基材23と奥側ハニカムコア22の基材23とは、互いに交差して配置される。以上のような配置で間口側ハニカムコア21と奥側ハニカムコア22とを、受桟部収容空間16を確保しつつ棚板本体11の内部全体に配置し、棚板本体11の内面に接着固定することで、棚板10に高い耐荷重性を持たせることができる。また、各端部17,18,19に平行に基材23を配置することで、間口側ハニカムコア21および奥側ハニカムコア22の波板基材23aまたは平板基材23bを、開口部16aを介して、各端部17,18,19に沿って、容易に剥離することが可能となる。
また、実施例1では、棚板10として、間口方向の寸法Wが同一で、奥行方向の寸法Dがそれぞれ異なる3種類の棚板10a,10b,10cを製作している(図1参照)。例えば、棚板10aの奥行方向の寸法Dを最も長く形成し(大サイズ)、棚板10cの奥行方向の寸法Dを最も短く形成し(小サイズ)、棚板10bの奥行方向の寸法Dは、これらの中間の長さ(中サイズ)に形成している。実施例1では、大サイズの棚板10aと中サイズの棚板10bとの奥行方向の寸法差と、中サイズの棚板10bと小サイズの棚板10cとの奥行方向の寸法差を、それぞれ約100mmとしている。なお、高さtは、同一寸法であってもよいし、それぞれ異なる寸法であってもよい。高さtを大きくすることで、棚板10の耐荷重性を向上させることができる。そのため、棚板10の重量や寸法等に対応して、比較的高い耐荷重性が求められる大サイズの棚板10aの高さtを最も大きくして、中サイズの棚板10bの高さt、小サイズの棚板10cの高さtを、この順に小さくしてもよい。
また、実施例1では、大サイズの棚板10aおよび中サイズの棚板10bとは、それぞれ間口側ハニカムコア21と奥側ハニカムコア22とを収納し、間口方向の寸法および奥行方向の寸法を調整可能としている。これに対して、小サイズの棚板10cは、奥行方向の寸法の調整を想定しておらず、間口側ハニカムコア21のみを収納し、間口方向の寸法を調整可能としている。以上のようなサイズやハニカムコア20を収納した棚板10を3種類用意することで、後に詳細に説明するが、収納空間1の奥行方向の寸法に対応して、所望のサイズの棚板10を提供することを可能としている。
なお、上述した棚板10のサイズや収納するハニカムコア20の配置や棚板10のサイズおよび種類は、一例であって、本願が、実施例1のハニカムコア20の配置や棚板10のサイズおよび種類に限定されるものではない。棚板10を取り付ける収納空間1の大きさ、デザイン、使用目的等に応じて、適宜変更することができ、後述するような、実施例1と同様の効果を得ることができる。
また、棚板10を取り付ける受桟部4の後受桟部5および横受桟部6,7の板厚m(図2等参照)は、特に限定されず、通常の厚さとすることができる。具体的には、例えば、30mm以上とするのが好ましく、棚板10を安定して支持することが可能となる。また、この受桟部4を収容する受桟部収容空間16の深さM、すなわち、各端部17,18,19の外縁からハニカムコア20までの長さMは、受桟部4の板厚mを収容可能な長さとする。また、後受桟部5の長さは、収納空間1の間口寸法wおよび棚板10の間口方向の寸法Wと同一寸法としている。また、後側壁面2aから横受桟部6,7の端面6a,7aまでの長さd2(横受桟部6,7の長さd1+後受桟部5の板厚m)は、受桟部収容空間16の奥行方向の長さD1とほぼ同一に形成している。以上のような寸法合わせとすることで、棚板10を受桟部4に取り付けた際に、棚板10の各端部17,18,19の外縁を隙間なく壁面2に沿わせて配置することができ、耐久性や美観が向上する。
また、後受桟部5および横受桟部6,7の高さlは、棚板本体11の受桟部収容空間16の開口部16aの高さLよりも0.5mm〜1.0mmだけ短く形成している。このような寸法合わせとすることで、棚板本体11の内面と後受桟部5および横受桟部6,7の外面との間に、接着剤を塗布するゆとり(隙間)を持たせることができる。また、受桟部収容空間16内に横受桟部6,7を収容した状態で、棚板10を後側壁面2a方向に円滑に移動させることができ、作業性も向上するとともに、棚板本体11の内面で接着剤が掻き取られるのを抑制することもできる。取り付け後は、棚板本体11の内面によって受桟部4が挟持されるとともに、接着剤による接着効果により、ガタツキを抑えて、受桟部4で棚板10を良好に支持することが可能となる。
また、実施例1の奥側ハニカムコア22では、図3(b)に示す奥行方向の長さ(厚さ)Oは、棚板本体11の後端部17側をカットする最大長さを考慮して決定することが好ましい。例えば、棚板本体11の後端部17側を、最大で100mmまでカットすることを想定した場合、奥側ハニカムコア22の長さ(厚さ)Oを100mmとする。詳細に説明すると、カット前の棚板10では、後端部17の外縁から奥側ハニカムコア22との間に、長さMの受桟部収容空間16が介在している。つまり、後端部17の外縁から奥側ハニカムコア22の前面までの長さは、100mm+Mである。そのため、棚板本体11の後端部17側を、その外縁から100mmの位置でカットした場合でも、奥側ハニカムコア22が長さMだけ残る。この場合、奥側ハニカムコア22の基材23をすべて剥離して除去すれば、間口側ハニカムコア21と棚板本体11の後端部17との間に、長さM(例えば30mm)の受桟部収容空間16を確保することができ、寸法調整の作業も容易である。
なお、棚板10を100mm以上カットした場合には、奥側ハニカムコア22もすべてカットされ、受桟部収容空間16を確保するには、間口側ハニカムコア21の端部を受桟部収容空間16の長さMだけ除去する必要がある。しかしながら、実施例1では、このような事態を考慮し、所望のサイズの棚板10を提供すべく、大、中、小サイズの3種類の棚板10a,10b,10cを用意している。例えば、大サイズの棚板10aを設置すべき箇所において、収納空間1の奥行方向の寸法等の関係で、100mmよりも長くカットする必要が生じた場合は、当該棚板10aに代えて、中サイズの棚板10bを適宜カットして使用すれば事足りる。
また、中サイズの棚板10bを、100mmよりも長くカットする必要が生じた場合は、当該棚板10bに代えて、小サイズの棚板10cを使用すれば事足りる。このように、必要とされる奥行方向の寸法に対応した棚板10を適宜用意することができ、作業現場の状況に対応した、より汎用性に優れた自由度の高い棚板10を実現することができる。
なお、本願が実施例1の形態に限定されることはない。例えば、高い耐荷重性が要求される場合は、耐荷重性の最も高い棚板10aを、100mm以上カットして使用してもよい。この場合、奥側ハニカムコア22がすべて除去され、後端部17側に受桟部収容空間16を確保するためには、前述したように、間口側ハニカムコア21の端部を除去する必要がある。しかし、従来のような板材からなる芯部材を用いた場合や、枠材を設けた場合とは異なり、カッターナイフ等の簡易な道具を用いて間口側ハニカムコア21の端部を切断して除去することができ、特別な技能や熟練した技術を必要とすることなく、後端部17側の受桟部収容空間16を容易に形成することができる。また、受桟部収容空間16を確保したことで、受桟部4に棚板10を容易に取り付けることができる。
[棚板の取り付け方法]
次に、図2、図4、および、図5を用いて、実施例1の棚板10の取り付け方法を説明する。図4(a)は棚板本体11をカットする前の棚板10を示す。図4(b)は棚板本体11の右端部19側と後端部17側とをカットし、カット後の棚板本体11の間口寸法および奥行寸法に対応して、ハニカムコア20の基材23の一部を剥離する過程を示す。図4(c)は受桟部収容空間16内に残った奥側ハニカムコア22の端部を除去し、受桟部収容空間16を確保した棚板10を示す。図5(a)は間口側ハニカムコア21および奥側ハニカムコア22の基材23を剥離している工程を示す斜視図であり、図5(b)は受桟部収容空間16内に残った奥側ハニカムコア22の端部を除去して、受桟部収容空間16を確保した状態を示す斜視図である。
図4(a)に示す棚板10は、前述したような寸法合わせで、工場等で製造された既成品であり、このような棚板10が作業現場に搬入される。作業現場では、まず、後側壁面2aに、釘やネジ等で後受桟部5を水平に固定し、左側壁面2bと右側壁面2cとに、後受桟部5と同一高さで水平に横受桟部6,7を固定する。そして、図2に網掛けで示すように、後受桟部5と横受桟部6,7の上面と、棚板10の裏面材14の受桟部収容空間16側の内面に、接着材を塗布する。
次いで、棚板10の開口部16aを介して受桟部収容空間16内に横受桟部6,7を挿入し、この横受桟部6,7に沿って棚板10を後側壁面2aの方向にスライドさせ、後側の受桟部収容空間16内に、後受桟部5を挿入する。そして、後側壁面2aに後端部17の端面を突き当て、後側壁面2aに後端部17を沿わせて配置することで、左端部18および右端部19が、それぞれ左側壁面2bおよび右側壁面2cに沿って配置され、棚板10の取り付けが完了する。また、フィニッシュネイル、隠し釘等を用いて固定すれば、美観を損なうことなく、より安定した取り付けが可能となる。
しかしながら、建築物の設計上やデザイン上の都合で収納空間の実際の間口寸法や奥行寸法が、想定された寸法と異なる寸法で形成されている場合や、想定した寸法であっても、収納空間の間口寸法や奥行寸法に誤差やばらつきが生じることがある。このような場合、従来の既成の棚板では、寸法が合わずに取り付けが困難となる場合や、美観を損ねる場合がある。しかし、本願に係る実施例1では、収納空間の実際の間口寸法や奥行寸法に対応して棚板10を切断(カット)することで、容易に寸法合わせを行うことができる。このように、作業現場で棚板10の寸法を自由に調整することができ、いわゆるフリーカットタイプの棚板10を提供することができる。また、カット後の棚板10の寸法に対応して、ハニカムコア20の基材23を剥離することで、受桟部4を収容可能な受桟部収容空間16を確保することができる。そのため、棚板10の取り付け作業を円滑かつ容易に行うことができるとともに、美観にも優れた取り付けが可能となる。
以下、棚板10を切断(カット)して壁面2に取り付ける際の作業工程(取り付け方法)を説明する。ここでは、棚板10の間口方向の寸法および奥行方向の寸法が、収納空間1の間口寸法および奥行寸法よりも大きく、間口方向と奥行方向との寸法調整をともに行う場合を説明する。まず、図4(a)に示すA−A線およびB−B線に沿って、棚板10の後端部17側と右端部19側を切断する。この作業は、棚板10を、後端部17または右端部19の外縁に対して平行に切断するだけなので、熟練した技術等を必要とすることなく、サイズ調整を容易に行うことができる。この切断工程により、図4(b)に示すように、棚板本体11だけでなく、ハニカムコア20の一部もカットされる。しかし、棚板本体11の後端部17付近と右端部19付近には、図4(b)に二点鎖線で示すように、基材23が存在し、受桟部収容空間16が十分に確保されていない。そのため、この二点鎖線で示した基材23を除去する必要がある。この除去は、作業者が、開口部16aを介して棚板本体11内にカッターナイフ等を挿入し、棚本体11の内面と奥側ハニカムコア22との間の接着部を切り離した後、奥側ハニカムコア22の基材23を後端部17に沿って剥離するとともに、間口側ハニカムコア21の基材23を右端部19に沿って剥離することにより行う。この剥離作業を行っている状態を、図5(a)に示す。また、この場合、後端部17と右端部19にそれぞれ受桟部収容空間16が、例えば、30mm確保される枚数の基材23を剥離する。
この基材23の剥離により、後端部17側と右端部19側に受桟部収容空間16が確保されるが、図5(a)に示すように、奥側ハニカムコア22の端部が右端部19側の受桟部収容空間16に突出した状態となっている。このままでは、受桟部4を収容しにくいため、次に、この奥側ハニカムコア22の端部を、間口側ハニカムコア21のシート面に合わせて、カッターナイフ等で切断する。なお、棚板本体11の切断により、奥側ハニカムコア22の厚さが100mmよりも薄くなっているため、大きな労力を必要とすることなく、奥側ハニカムコア22の端部の切断作業を容易に行うことができる。この切断後の状態を図4(c)、図5(b)に示す。以上の作業により、図4(c)に示すように、棚板本体11の後端部17側、左端部18側、および、右端部19側に、突出物等が何ら存在しない受桟部収容空間16が確保される。
このように棚板10の寸法合わせ工程と受桟部収容空間16の確保工程とが完了したら、前述したように、少なくとも受桟部4の上面と棚板本体11の裏面材14の内側面に接着剤を塗布する工程を行った後、棚板10を受桟部4に取り付ける工程を行う。この作業は、棚板10の受桟部収容空間16内に、横受桟部6,7を挿入し、この横受桟部6,7をガイドとして棚板10を後方にスライドさせ、後端部17側の受桟部収容空間16内に、後受桟部5を収容することで、取り付け作業を容易に行うことができる。また、取り付け後は、棚板10の後端部17、左端部18、および、右端部19のそれぞれの端面が、それぞれ後側壁面2a、左側壁面2b、および、右側壁面2cに沿って、隙間なく当接することとなり、美観に優れた取り付けが可能となる。また、受桟部収容空間16において、表面材13と裏面材14との内面で受桟部4を挟持するとともに、棚板10と受桟部4とを接着剤によって接着することで、受桟部4と棚板10とを、より高い接続強度で固定することができる。また、この場合も、フィニッシュネイル、隠し釘等を用いて固定すれば、美観を損なうことなく、より安定した取り付けが可能となる。
以上、実施例1の棚板10は、フリーカットにより、収納空間1の寸法や、寸法誤差に対応させて、自在にサイズを調整することができる。また、棚板10のサイズを調整した場合でも、ハニカムコア20の基材23を適宜剥離することにより、受桟部4を収容する受桟部収容空間16を確保することができる。また、ハニカムコア20を棚板本体11の全域に配置し、板材からなる芯部材や板枠材等を用いないため、棚板10の軽量化が可能となる。また、ハニカムコア20を棚板本体11の全域に配置していることから、耐荷重性に優れるとともに、いずれの箇所で棚板10を切断した場合でも、良好な耐荷重性を保持することができる。また、受桟部4が受桟部収容空間16に収容されて外部から見えなくなるとともに、棚板10の取り付けに金具や釘等を使用する必要がないため、美観に優れた取り付けが可能となる。また、棚板10の切断とハニカムコア20の剥離だけで、容易に寸法調整ができるとともに、受桟部4をガイドとして棚板10を後方にスライドさせるだけで、棚板10の取り付け作業が完了し、作業性を向上させることができる。
なお、実施例1では、棚板10の間口方向の寸法と奥行方向の寸法との調整を、より容易に可能とするため、ハニカムコア20として、基材23の配置方向が互いに交差する間口側ハニカムコア21と奥側ハニカムコア22とを用いている。しかし、本願がこの構成に限定されるものではなく、例えば、小サイズの棚板10cのように間口側ハニカムコア21のみを棚板本体11に収納してもよい。または、奥側ハニカムコア22のみを棚板本体11に収納してもよい。いずれの場合でも、不要な基材23を剥離したり、基材23の端部を切断したりすることにより、容易に除去して、受桟部収容空間16を確保することができる。特に、奥行方向の寸法を調整する必要がない場合は、間口側ハニカムコア21のみを用いれば、棚板10をより簡易として製造が容易となるとともに、間口方向の基材23の剥離だけで受桟部収容空間16を確保できる。また、間口方向の寸法を調整する必要がない場合にも、奥側ハニカムコア22のみを用いれば、同様の効果を得ることができる。
(実施例2)
次に、実施例2の棚板について、図6を用いて説明する。図6(a)は、実施例2の直角三角形状の棚板110を、2つの壁面102a,102bを有する収納空間101に取り付けた状態を示す。図6(b)は、表面材113を除去した状態の実施例2の棚板110の平面図である。図6(c)は、実施例2の変形例の棚板110’の平面図である。
この図6に示すように、収納空間101は、第一壁面102aと、この第一壁面102aに直交する第二壁面102bとを有し、各々に受桟部104が固定され、間口側の幅寸法が、奥行側の幅寸法よりも広くなっている。実施例2に係る棚板110の棚板本体111は、隅角が直角の直角三角形状を呈しており、三角形状の表面材113および裏面材114と、これらを連結する側面材115と、第一壁面102aおよび第二壁面102bにそれぞれ当接させる第一端部117および第二端部118と、開口部116aを介して受桟部104を収容する受桟部収容空間116と、を有している。
なお、実施例1では、受桟部4の全体の長さと棚板10の受桟部収容空間16の全体の長さとほぼ同一とし、受桟部収容空間16内全体に受桟部4が収容される構成としている。この構成により、横長の大きな棚板10を、受桟部4で安定して支持することを可能としている。実施例2でも、同様の構成で受桟部104を形成してもよい。しかし、例えば、この実施例2の三角形状の棚板110が、室内のコーナー等に設けられた比較的小さなものである場合等は、必ずしも受桟部104の寸法を受桟部収容空間116と同じとする必要はなく、短く形成しても、棚板110を十分に支持することができる。また、第一壁面102aに固定した受桟部104と、第二壁面102bに固定した受桟部104とが、互いに突き当たることのない寸法合わせとすることで、各受桟部104の各壁面102a,102bへの固定をより容易に行うことができる。
また、棚板本体111内に収容されたハニカムコア120は、図6(b)に示すように、波板基材123aと平板基材123bとからなる基材123が複数積層されて形成され、複数の中空部124を有している。また、ハニカムコア120は、棚板本体111の第一端部117に対して基材123を平行に配置した第一ハニカムコア121と、第二端部118に対して基材123を平行に配置した第二ハニカムコア122とから構成される。
以上のような構成の棚板110を収納空間101の壁面102a,102bに取り付ける際に、収納空間101の寸法と合わない場合は、その寸法に対応させて、棚板110の第一端部117側または第二端部118側を、切断することができる。第一端部117側を切断した場合は、この第一端部117側の開口部116aを介して、第一端部117に沿って、第一ハニカムコア121の基材123を適宜剥離する。これにより、第一端部117と第一ハニカムコア121との間に受桟部収容空間116を確保することができる。また、第二端部118側を切断した場合は、この第二端部118側の開口部116aを介して第二端部118に沿って、第二ハニカムコア122の基材123を適宜剥離する。これにより、第二端部118と第二ハニカムコア122との間に受桟部収容空間116を確保することができる。このように寸法調整した棚板110を、受桟部104に取り付けることで、作業を円滑に行うことができる。
したがって、実施例2の棚板110は、収納空間101の間口寸法や奥行寸法に対応させて、サイズを自由に調整することができる。このように寸法合わせが行われた棚板110を取り付けた際に、第一端部117と第二端部118とが第一壁面102a、第二壁面102bに沿って隙間なく当接する。また、収納空間101との寸法合わせも良好で、受桟部104や釘等が露出せず、美観に優れた取り付けを行うことが可能となる。また、棚板110全体にハニカムコア120を内装していることから、軽量であるとともに、フリーカットした場合でも剛性や耐荷重性を損なうことのない棚板110を実現することができる。
また、上記実施例2では、ハニカムコア120として、基材123の積層方向の異なる第一ハニカムコア121と第二ハニカムコア122とを用いているが、本願がこれに限定されることはない。図6(c)に示す変形例の棚板110’では、間口側の側面材115に対して基材123が垂直に配置されたハニカムコア120’のみを用いている。この棚板110’は、予め三角形状に形成してもよいが、例えば、実施例1のような矩形の棚板10を、三角形状に切断することによっても得ることができる。このようにして得られた棚板110’の端部117,118側に、基材123が存在し、受桟部収容空間116が確保されていない場合がある。この場合、開口部116aを介して、端部117,118側に沿って、基材123の端部をカッターナイフ等で切断することで、受桟部収容空間116を確保することができる。そのため、棚板110’を受桟部104に容易に、かつ、外観よく取り付けることが可能となる。
(実施例3)
次に、実施例3の棚板について、図7を用いて説明する。実施例3では、棚板の奥行方向の寸法のみを調整可能とするものである。図7(a)は、実施例3の棚板210を、1つの壁面202を有する収納空間201に取り付けた状態を示す。図7(b)は、表面材213を除去した状態の実施例3の棚板210の平面図である。この図7(a)に示すように、収納空間201は、1つの壁面202のみを有し、この壁面202に受桟部204が固定されている。実施例3に係る棚板210の棚板本体111は、表面材213および裏面材214と、これらを連結する側面材215と、壁面202に当接させる後端部217と、開口部216aを介して受桟部204を収容する受桟部収容空間216と、を有している。なお、実施例3では、後端部217のみを受桟部204に取り付け、いわゆる片持ちの棚板210を実施している。また、受桟部214に取り付けない、棚板210の間口方向の左端部218と右端部219側には側面材225,226を配置し、美観を高めている。
また、棚板本体211に内装されるハニカムコア220は、図7(b)に示すように、波板基材223aと平板基材223bとからなる基材223を、そのシート面が棚板本体211の後端部217と平行となるように複数積層し、隣接する基材223同士を接着することにより形成されている。この積層された基材223間には、複数の中空部224が形成されている。このような構成のハニカムコア220を、後端部217側に受桟部収容空間216が形成されるように棚板本体211に内装している。すなわち、実施例3では、後端部217側のみに受桟部収容空間216を設け、棚板210の後端部217側を受桟部204に取り付ける構造としている。
以上のような構成の棚板210を取り付ける際に、収納空間201の奥行方向の寸法に対して、棚板210の奥行方向の寸法が合わない場合は、収納空間201の寸法に対応させて、棚板210の後端部217側を切断することができる。次いで、後端部217側の開口部216aを介して、後端部217に沿って、ハニカムコア220の基材223を適宜剥離する。これにより、後端部217とハニカムコア220との間に受桟部収容空間216を確保することができる。このように寸法調整した棚板210を、受桟部204に取り付けて、後端部217を壁面202に沿わせて配置することで、作業を円滑に行うことができるとともに、美観に優れた取り付けが可能となる。
以上のように、実施例3の棚板210は、収納空間201の奥行寸法に対応させて、奥行方向の寸法を自由に調整することができる。また、棚板210全体にハニカムコア220を内装していることから、軽量であるとともに、フリーカットした場合でも剛性や耐荷重性を損なうことのない棚板210を実現することができる。さらに、後端部217と平行に基材223を配置したハニカムコア220のみを用いていることから、棚板本体210の構成や製造工程等を、より簡易なものとすることができる。なお、実施例3では、後端部217と平行に基材223を配置したハニカムコア220のみを用いているが、奥行方向の寸法を調整できれば、この態様に限定されることはない。例えば、実施例1のように、基材の積層方向(ハニカムの向き)の異なる奥側ハニカムコアと間口側ハニカムコアとを用いることも可能である。また、実施例3の棚板210は一例であって、1つの壁面に取り付ける棚板が、実施例3の構成に限定されることはなく、収納空間の奥行寸法に対応させて奥行方向の寸法を調整できれば、他の構成の棚板としてもよい。
上記各実施例では、リビング等の室内の壁面に棚板を取り付けているが、本願がこれらの実施例に限定されるものではない。少なくとも1面の壁面を有する収納空間を備え、棚板を取り付けて使用するものであればよく、例えば、押入れの壁面や、ウォークインクローゼットの壁面、室外の壁面に取り付けてもよい。このような場合でも、棚板を設置する収納空間の間口寸法や奥行寸法に対応させて、サイズを自由に調整することが可能な棚板を得ることができる。そして、このような棚板の美観に優れた取り付けを容易に行うことができるとともに、剛性や耐荷重性に優れた軽量な棚板を得ることができる。
また、上記各実施例では、四角形状または三角形状であって、壁面に沿わせる端部や、間口側に配置される側面材が直線的な棚板を実施しているが、本願の棚板の形状が、これらの実施例に限定されるものではない。例えば、間口側の側面が、曲面状の棚板等、機能やデザインに応じて、様々な形状の棚板に、本願を適用することができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述してきたが、上記実施例は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施例の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれることは勿論である。
1,101,201 収納空間 2,202 壁面 2a 後側壁面
2b 左側壁面 2c 右側壁面
4,104,204 受桟部 5 後受桟部 6,7 横受桟部
10,10a,10b,10c,110,110’,210 棚板
11,111,211 棚板本体 12 表面化粧板
13,113,213 表面材 14,114,214 裏面材
16,116,216 受桟部収容空間 16a,116a,216a 開口部
17,217 後端部(端部) 18,218 左端部(端部)
19,219 右端部(端部)
20,120,120’,210 ハニカムコア(芯部材)
21 間口側ハニカムコア(第一芯部材)
22 奥側ハニカムコア(第二芯部材)
23,123,223 基材 23a,123a,223a 波板基材
23b,123b,223b 平板基材 24,124,224 中空部
102a 第一壁面 102b 第二壁面
117 第一端部(端部) 118 第二端部(端部)
121 第一ハニカムコア(第一芯部材)
122 第二ハニカムコア(第二芯部材)

Claims (7)

  1. 壁面に設けられた受桟部と、
    シート状の基材を複数積層し、前記基材間に複数の中空部を設けた芯部材、及び、前記芯部材を内装し、前記芯部材の上面に配置する表面材および前記芯部材の下面に配置する裏面材を少なくとも有し、前記壁面に沿って配置する端部に、前記受桟部を収容する受桟部収容空間を設けた棚板本体を有する棚板と、を備え、
    前記端部に沿って前記芯部材の前記基材を剥離することにより形成された前記受桟部収容空間に、前記受桟部を収容したことを特徴とする棚板の取り付け構造。
  2. 壁面に設けられた受桟部に取り付ける棚板であって、
    シート状の基材を複数積層し、前記基材間に複数の中空部を設けた芯部材と、
    前記芯部材を内装し、前記芯部材の上面に配置する表面材および前記芯部材の下面に配置する裏面材を少なくとも有し、前記壁面に沿って配置する端部に、前記受桟部を収容する受桟部収容空間を設けた棚板本体と、を備え、
    前記芯部材は、前記棚板本体の端部のうち、一の端部側に、該一の端部に沿って前記基材を剥離することにより前記受桟部収容空間を形成可能に前記基材を配置した第一芯部材と、前記一の端部と交差する他の端部側に、該他の端部に沿って前記基材を剥離することにより前記受桟部収容空間を形成可能に前記基材を配置した第二芯部材と、を有していることを特徴とする棚板。
  3. 壁面に設けられた受桟部に取り付ける棚板であって、
    シート状の基材を複数積層し、前記基材間に複数の中空部を設けた芯部材と、
    一枚の板材を折り曲げることで形成された表面材、前框および裏面材を有し、前記表面材および前記裏面材の間に前記芯部材を内装するとともに、前記壁面に沿って配置する端部に、前記受桟部を収容する受桟部収容空間を設けた棚板本体と、を備え、
    前記芯部材は、前記端部に沿って前記基材を剥離することにより前記受桟部収容空間を形成可能に前記基材を配置してなることを特徴とする棚板。
  4. 前記壁面は、前記受桟部を有する2面または3面の連続する壁面であり、
    前記棚板本体は、前記2面または3面の連続する壁面に沿って配置される各端部に前記受桟部収容空間を有していることを特徴とする請求項2または3に記載の棚板。
  5. 前記芯部材が、波板状の前記基材と平板状の前記基材とを交互に複数積層したハニカムコアであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の棚板。
  6. ート状の基材を複数積層し、前記基材間に複数の中空部を設けた芯部材と、
    前記芯部材を内装し、前記芯部材の上面に配置する表面材および前記芯部材の下面に配置する裏面材を少なくとも有し、前記壁面に沿って配置する端部に、壁面に設けられた受桟部を収容する受桟部収容空間を設けた棚板本体と、を備えた棚板の取り付け方法であって、
    記棚板本体の、前記壁面に沿って配置する前記端部側を切断する工程と、
    前記棚板本体の切断された前記端部に沿って、前記基材を剥離することで、前記棚板本体の前記端部と前記芯部材との間に、前記受桟部を収容する前記受桟部収容空間を形成する工程と、
    前記受桟部を、前記棚板本体の前記受桟部収容空間に挿入し、前記端部を前記壁面に沿って配置する工程と、を含むことを特徴とする棚板の取り付け方法。
  7. 前記壁面は、前記受桟部を有する2面または3面の連続する壁面であり、
    記芯部材は、前記棚板本体の前記2面または3面の連続する壁面に沿って配置する端部のうち、一の端部側に、該一の端部に沿って前記基材を剥離することにより前記受桟部収容空間を形成可能に前記基材を配置した第一芯部材と、前記一の端部と交差する他の端部側に、該他の端部に沿って前記基材を剥離することにより前記受桟部収容空間を形成可能に前記基材を配置した第二芯部材と、を有し、
    前記端部側を切断する工程では、前記棚板本体のいずれかの前記端部側を切断し、
    前記受桟部収容空間を形成する工程では、前記第一芯部材の前記基材を前記一の端部に沿って剥離するか、または、前記第二芯部材の前記基材を前記他の端部に沿って剥離することにより、前記棚板本体の前記一の端部または前記第二端部と、前記芯部材との間に前記受桟部を収容する前記受桟部収容空間を形成することを特徴とする請求項に記載の棚板の取り付け方法。
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