JP5746116B2 - 車両用監視装置 - Google Patents

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Description

本発明は、カラーフィルタを介して受光する画素とカラーフィルタを介さずに受光する画素を配置した撮像素子により撮像するカメラを用いて、車両周辺の対象物を検知する車両用監視装置に関する。
従来より、カラーフィルタを介して受光する画素(カラー受光画素)と、カラーフィルタを介さずに受光する画素(透明受光画素)とを配置した撮像素子を用いることにより、カラー画像の感度を改善する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特表2008−507908号公報
特許文献1に記載された方法によれば、透明受光画素を配置することによってカラー画像の撮像感度を高めることができるが、その一方でカラー受光画素の密度が低下するために色の解像度が低下する。
そのため、カラー受光画素と透明受光画像とを配置した撮像素子を用いて車両の周辺を撮像した場合、撮像画像から低輝度の対象物を検知することは容易になるが、特定色の対象物(例えば、有彩色のレーンマーク、信号機等)の検知が難しくなるという不都合がある。
本発明はかかる背景に鑑みてなされたものであり、低輝度の対象物の検知と色による対象物の検知の双方に対応可能な車両用監視装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、
車両に搭載されて、カラーフィルタを介して受光する複数のカラー受光画素と、カラーフィルタを介さずに受光する複数の透明受光画素とを、該透明受光画素の配置密度を第1密度とした感度重視エリアと、該透明受光画素の配置密度を該第1密度よりも低い第2密度とした色解像度重視エリアとに区画して配置した撮像素子により撮像するカメラと、
前記カメラにより撮像された、前記各カラー受光画素の受光レベルに応じた階調値が個別に割り当てられた複数のカラー画素と、前記各透明受光画素の受光レベルに応じた階調値が個別に割り当てられた複数の透明画素とが配置された原画像を取得する原画像取得部と、
前記原画像の各透明画素について、周囲に存在するカラー画素の階調値に基づいて算出したカラーの階調値を、カラー画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てると共に、前記原画像の各カラー画素について、自身の階調値又は周囲に配置された他のカラー画素の階調値に基づいて算出したカラーの階調値を、カラー画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てることにより、カラー画像を生成するカラー画像生成部と、
前記原画像の各カラー画素について、周囲に配置された透明画素の階調値に基づいて算出したグレーの階調値を、高感度画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てると共に、前記原画像の各透明画素について、自身の階調値に基づいて算出したグレーの階調値を、高感度画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てることにより、高感度画像を生成する高感度画像生成部と、
前記カラー画像を用いて色に基づく対象物の検知を行うと共に、前記高感度画像を用いて輝度に基づく対象物の検知を行う対象物検知部とを備えたことを特徴とする(第1発明)。
第1発明において、前記撮像素子の前記透明受光画素の配置密度を高くすると、前記高感度画像生成部により生成される前記高感度画像の解像度が高くなり、また、前記透明受光画素の配置密度を低くすると、前記カラー画像生成部により生成される前記カラー画像の色解像度が高くなる。そこで、前記撮像素子における前記カラー受光画素と前記透明受光画素との配置を、前記対象物検知部による検知対象に応じて、前記透明受光画素の配置密度が高い前記感度重視エリアと前記透明受光画素の配置密度が低い前記色解像度重視エリアとに区画する。そして、これにより、前記高感度画像生成部により生成される前記高感度画像について、前記感度重視エリアによる撮像範囲の解像度を特に高くすることができ、また、前記カラー画像生成部により生成される前記カラー画像について、前記色解像度重視エリアによる撮像範囲の色解像度を特に高くすることができる。
そのため、前記対象物検知部は、前記カラー画像を用いて色に基づく対象物の検知を行うことにより、前記色解像度重視エリアによる撮像範囲において有彩色の対象物(黄線、交通標識、信号機等)を精度良く検知することができると共に、前記高感度画像を用いて輝度に基づく対象物の検知を行うことにより、前記感度重視エリアによる撮像範囲において低輝度の対象物(車道脇の歩行者等)を精度良く検知することができる。
また、第1発明において、
前記カメラは、前記車両の前方を撮像範囲として前記車両に搭載され、
前記色解像度重視エリアは前記撮像素子の中央部に配置され、前記感度重視エリアは前記色解像度重視エリアの周囲に配置されていることを特徴とする(第2発明)。
第2発明によれば、前記車両の前方(車両の前進方向)に存在して、前記撮像素子の中央部で撮像される対象物(レーンマーク、交通標識、他車両等)を色により識別して精度良く検知することができると共に、前記車両の前方に存在して、前記撮像素子の周辺部で撮像される低輝度の対象物(歩行者、人工構造物等)を輝度により精度良く検知することができる。
また、第2発明において、
前記色解像度重視エリアにおける前記カラー受光画素と前記透明受光画素の配置は、斜線の検出が容易な配置とされ、
前記対象物検知部は、前記カラー画像から、直線状に連続した特定色のレーンマークを検知することを特徴とする(第3発明)。
第3発明によれば、前記車両の前進方向に存在して、前記撮像素子の中央部で撮像される対象物のうち、前記カラー画像では斜線として表される黄線、赤線、ボッツドッツ等の直線状に連続する特定色のレーンマークを、より精度良く検知することができる。
また、第2発明又は第3発明において、前記感度重視エリアにおける前記カラー受光画素と前記透明受光画素の配置は、縦線及び横線の検出が容易な配置とされ、
前記対象物検知部は、前記高感度画像から、画像部分が縦エッジ及び横エッジを有する対象物を検知することを特徴とする(第4発明)。
第4発明によれば、車両の前進方向に存在して、前記撮像素子の周辺部で撮像される対象物のうち、前記高感度画像では縦エッジ及び横エッジが多い画像部分となる歩行者や道路構造物等を、より精度良く検知することができる。
車両用監視装置の構成図。 撮像素子のフィルタ及びカメラによる撮像画像の説明図。 撮像素子における感度重視エリアと色解像度重視エリアの区画の説明図、及び対応する撮像画像の説明図。 感度重視エリアと色解像度重視エリアのRGBW受光画素の配列の説明図。 感度重視エリアと色解像度重視エリアとの境界エリアにおけるRGBW受光画素の配列の説明図。 車両用監視装置の作動フローチャート。 カラー画像及び高感度画像の説明図。 広ダイナミックレンジ画像の説明図。 感度重視エリアにおけるRGBW受光画素の他の配列例の説明図。 色解像度重視エリアにおけるRGBW受光画素の他の配列例の説明図。
本発明の車両用監視装置の実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態の車両用監視装置は、車両1に搭載されたカメラ2と、カメラ2と接続された画像コントローラ3とにより構成されている。
カメラ2は、車両1の前方を撮像範囲として車両1に搭載されている。カメラ2は、フィルタ21が組み込まれた撮像素子22(CCD、CMOS等)により、車両1の前方を撮像し、撮像データを画像コントローラ3に出力する。撮像素子22は、m×n個の複数の受光素子を2次元に配列して構成されている。
図2(a)を参照して、フィルタ21は、R(赤)G(緑)B(青)の3原色のカラーフィルタのいずれかを、撮像素子22のm×n個の各受光画素の受光経路に配置して、取り付けられている。なお、カラーフィルタとして、RGB以外の他の種類のカラーフィルタ(CyMgYの補色系フィルタ等)を用いてもよい。
そして、カメラ2は、Rフィルタが装着されたR受光画素(図中R11,R15,…で示している。本発明のカラー受光画素に相当する)、Gフィルタが装着されたG受光画素(図中G22,G24,…で示している。本発明のカラー受光画素に相当する)、Bフィルタが装着されたB受光画素(図中B13,B31,…で示している。本発明のカラー受光画素に相当する)、及びフィルタ21が装着されていないW受光画素(図中W21,W23,…で示している。本発明の透明受光画素に相当する)による所定時間あたりの受光レベルに応じた階調値のデータを、撮像データとして画像コントローラ3に出力する。
画像コントローラ3は、図示しないCPU,メモリ,入出力回路等により構成された制御回路30と、画像メモリ40と、CAN(Controller Area Network)ドライバ50とを有している。
制御回路30は、メモリに保持された画像処理用プログラムをCPUで実行することにより、原画像取得部31、カラー画像生成部32と高感度画像生成部33と広ダイナミックレンジ画像生成部34とを有する画像生成部35、及び対象物検知部36として機能する。なお、原画像取得部31、画像生成部35、及び対象物検知部36の一部又は全部をハードウェアにより構成してもよい。
原画像取得部31は、カメラ2に制御信号を出力して車両1の前方の画像を撮像させ、カメラ2から出力される撮像データにより、原画像41のデータを取得して画像メモリ40に保持する。
原画像41は、図2(b)に示したように、図2(a)に示した撮像素子22による各受光画素(R受光画素、G受光画素、B受光画素、W受光画素)の階調値を、対応する配列位置の画素(配列位置が同じ画素)の階調値として個別に割り当てたものになっている。図2(b)においては、各画素の階調値をS(大文字)+小文字r,g,b,wのいずれか+i,j(i=1,2,…,m、j=1,2,…,n)で示している。
ここで、rは図2(a)のR受光画素に対応した配列位置の画素(以下、R画素という。本発明のカラー画素に相当する)の階調値を示し、gは図2(a)のG受光画素に対応した配列位置の画素(以下、G画素という。本発明のカラー画素に相当する)の階調値を示し、bは図2(a)のB受光画素に対応した配列位置の画素(以下、B画素という。本発明のカラー画素に相当する)の階調値を示し、wは図2(a)のW受光画素に対応した配列位置の画素(以下、W画素という。本発明の透明画素に相当する)の階調値であることを示している。
また、図3(a)を参照して、フィルタ21は、W受光画素の配置密度が異なる色解像度重視エリア26(図の参点部分)とその周囲の感度重視エリア25(図の斜線部分)とに区画して、構成されている。色解像度重視エリア26のW受光画素の配置密度(本発明の第2密度に相当する)は、感度重視エリア25のW受光画素の配置密度(本発明の第1密度に相当とする)よりも低くなっている。
この構成により、図3(b)に示したカメラ2による撮像画像90において、色解像度重視エリア26による撮像範囲26aの色解像度を、感度重視エリア25による撮像範囲25aよりも高くし、また感度重視エリア25による撮像範囲25aの感度を、色解像度重視エリア26よりも高くしている。
そして、色解像度重視エリア26による撮像範囲26aについては、他車両91のテールライト、他車両92のヘッドライト、信号機93、黄色の車線区分線94等の、特定色の対象物の画像部分を、高解像度の色識別により精度良く検知できるようにしている。また、感度重視エリア25による撮像範囲25aについては、自車両のヘッドライトの照射範囲外に存在する歩行者の画像部分95等を精度良く検知できるようにしている。
ここで、感度重視エリア25は、図4(a)に示したようにR受光画素,G受光画素,B受光画素、及びW受光画素が配列され、この場合のW受光画素の配置密度は50%である。また、色解像度重視エリア26は、図4(b)に示したようにR受光画素,G受光画素,B受光画素,及びW受光画素が配列され、この場合のW受光画素の配置密度は25%である。
また、図3(a)の色解像度重視エリア26と感度重視エリア25との境界エリア27は、図5に示したように、R受光画素,G受光画素,B受光画素、及びW受光画素が配列されている。
次に、画像生成部35のカラー画像生成部32は、原画像41からカラー画像42を生成してそのデータを画像メモリ40に保持する。高感度画像生成部33は、原画像41から高感度画像43を生成してそのデータを画像メモリ40に保持する。広ダイナミックレンジ画像生成部34は、カラー画像42及び高感度画像43から、広ダイナミックレンジ画像44を生成してそのデータを画像メモリ40に保持する。カラー画像42、高感度画像43、及び広ダイナミックレンジ画像44の各生成処理の詳細については、後述する。
対象物検知部36は、カラー画像42、高感度画像43、及び広ダイナミックレンジ画像44を用いて、車両1が走行中の道路に敷設されたレーンマーク、他車両、信号機、歩行者等を検知し、検知結果に応じて車両コントローラ6に対して各種の制御信号を送信する。
車両コントローラ6は、図示しないCPU,メモリ,入出力回路等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持された車両1の制御用プログラムをCPUで実行することによって、操舵装置71の作動を制御する操舵制御部61、制動装置72の作動を制御する制動制御部62、及びディスプレイ73の表示を制御するディスプレイ表示制御部63として機能する。画像コントローラ3と車両コントローラ6は、CANドライバ50,64を介して相互に通信を行う。
次に、図6に示したフローチャートに従って、制御回路30による各種画像の生成と、各種画像からの対象物検知の処理について説明する。
図6のSTEP1は原画像取得部31による処理である。原画像取得部31は、カメラ2から出力される撮像データにより、原画像41(図2(b)参照)を取得して画像メモリ40に保持する。
『1.カラー画像の生成処理』
続くSTEP2はカラー画像生成部32による処理である。カラー画像生成部32は、原画像41の各画素の階調値に基づいて、図7(a)に示したカラー画像42を生成する。図7(a)のカラー画像では、各画素の階調値をCi,j(i=1,2…,m、j=1,2,…,n)で表している。
i,jは、以下のように、R値(Ci,jr、Rの階調値)、G値(Ci,jg、Gの階調値)、及びB値(Ci,jb、Bの階調値)という三つの階調値の要素を有している。
i,j={Ci,jr、Ci,jg、Ci,jb}
[感度重視エリアについて]
[1-1.Ci,jに対するG値の割り当て]
カラー画像生成部32は、先ず、図3(a),図4(a)に示した感度重視エリア25による原画像41の撮像範囲について、カラー画像42の各画素(Ci,j)に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
原画像41のG画素(階調値がSgi,jである画素)については、自身の階調値をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のG値とする。
また、原画像41のR画素(階調値がSri,jである画素)、及びB画素(階調値がSbi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、斜め上下に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするR,B画素の斜め上下に隣接するG画素の階調値(Sgi+1,j+1,Sgi-1,j-1,Sgi-1,j+1,Sgi+1,j-1)について、以下の式(1)〜式(4)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
また、原画像41のW画素(階調値がSwi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、上下又は左右に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするW画素の上下又は左右に隣接するG画素の階調値(Sgi-1,j,Sgi+1,j,Sgi,j-1,Sgi,j+1)について、以下の式(5)〜式(6)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
[1-2.Ci,jに対するR値の割り当て]
次に、カラー画像生成部32は、カラー画像42の各画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。原画像41のR画素(階調値がSri,jである画素)については、自身の階調値をカラー画像42のR値とする。
また、原画像41のB画素(階調値がSbi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、上下左右にW画素が隣接すると共に、上下左右の2個目の画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするB画素の上下左右の2個目のR画素の階調値(Sri+2,j,Sri-2,j,Sri,j+2,Sri,j-2)について、以下の式(7)〜式(10)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
また、原画像41のG画素(階調値がSgi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、右上と左下又は左上と右下に隣接する画素が、R画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、原画像41の対象とするG画素の斜め上下に隣接するR画素の階調値(Sri+1,j+1,Sri-1,j-1,Sri-1,j+1,Sri+1,j-1)について、以下の式(11)〜式(12)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
また、原画像41のW画素(階調値がSwi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、上下左右のいずれかに隣接する一つの画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、以下の式(13)〜式(16)により、原画像41の対象とするW画素について、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
[1-3.Ci,jに対するB値の割り当て]
次に、カラー画像生成部32は、カラー画像42の各画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。原画像41のB画素(階調値がSbi,jである画素)については、自身の階調値をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のB値とする。
また、原画像41のR画素(階調値がSri,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、上下左右にW画素が隣接すると共に、上下左右の2個目の画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするB画素の上下左右の2個目のB画素の階調値(Sbi+2,j,Sbi-2,j,Sbi,j+2,Sbi,j-2)について、以下の式(17)〜式(20)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
また、原画像41のG画素(階調値がSgi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、右上と左下又は左上と右下に隣接する画素が、B画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、原画像41の対象とするG画素の斜め上下に隣接するB画素の階調値(Sbi+1,j+1,Sbi-1,j-1,Sbi-1,j+1,Sbi+1,j-1)について、以下の式(21)〜式(22)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
また、原画像41のW画素(階調値がSwi,jである画素)については、図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、上下左右のいずれかに隣接する一つの画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、以下の式(23)〜式(26)により、原画像41の対象とするW画素について、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
以上の処理により、カラー画像生成部32は、感度重視エリア25による原画像41の撮像範囲から、カラー画像42の対応する各画素に割り当てるR値(Ci,jr),G値(Ci,jg),B値(Ci,jb)を算出する。
[色解像度重視エリアについて]
[1-4.Ci,jに対するG値の割り当て]
次に、カラー画像生成部32は、図3(a),図4(b)に示した色解像度重視エリア26による原画像41の撮像範囲について、カラー画像42の各画素(Ci,j)に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
原画像41のG画素(階調値がSgi,jである画素)については、自身の階調値をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のG値とする。
また、原画像41のR画素(階調値がSri,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、左右に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするR画素の左右に隣接するG画素の階調値(Sgi,j+1,Sgi,j-1)について、以下の式(27)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
また、原画像41のB画素(階調値がSbi,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、上下に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするB画素の上下に隣接するG画素の階調値(Sgi+1,j,Sgi-1,j)について、以下の式(28)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
また、W画素においては、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、斜め上下に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするW画素の斜め上下に隣接するG画素の階調値(Sgi+1,j+1,Sgi-1,j-1,Sgi-1,j+1,Sgi+1,j-1)について、以下の式(29)〜式(32)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるG値(Ci,jg)を算出する。
[1−5.Ci,jに対するR値の割り当て]
次に、カラー画像生成部32は、図3(a),図4(b)に示した色解像度重視エリア26による原画像41の撮像範囲について、カラー画像42の各画素(Ci,j)に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
原画像41のR画素(階調値がSri,jである画素)については、自身の階調値をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のR値とする。
また、原画像41のB画素(階調値がSbi,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、斜め上下に隣接する画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするB画素の斜め上下に隣接するR画素の階調値(Sri+1,j+1,Sri-1,j-1,Sri-1,j+1,Sri+1,j-1)について、以下の式(33)〜式(36)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
また、原画像41のG画素(階調値がSgi,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、左右に隣接する画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするG画素の左右に隣接するR画素の階調値(Sri,j+1,Sri,j-1)について、以下の式(37)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
また、原画像41のW画素(階調値がSwi,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、上下に隣接する画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするW画素の上下に隣接するR画素の階調値(Sri+1,j,Sri-1,j)について、以下の式(38)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるR値(Ci,jr)を算出する。
以上の処理を行うことにより、色解像度重視エリア26に対応する原画像41の全ての画素にR値を割り当てることができる。
[1−6.Ci,jに対するB値の割り当て]
次に、カラー画像生成部32は、図3(a),図4(b)に示した色解像度重視エリア26による原画像41の撮像範囲について、カラー画像42の各画素(Ci,j)に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
原画像41のB画素(階調値がSbi,jである画素)については、自身の階調値をカラー画像42の対応する配置位置の画像(配置位置が同じ画素)のB値とする。
また、原画像41のR画素(階調値がSri,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、斜め上下に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするR画素の斜め上下に隣接するB画素の階調値(Sbi+1,j+1,Sbi-1,j-1,Sbi-1,j+1,Sbi+1,j-1)について、以下の式(39)〜式(42)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
また、原画像41のG画素(階調値がSgi,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、上下に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするG画素の上下に隣接するB画素の階調値(Sbi+1,j,Sbi-1,j)について、以下の式(43)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
また、原画像41のW画素(階調値がSwi,jである画素)については、図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、左右に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、対象とするW画素の左右に隣接するB画素の階調値(Sbi,j+1,Sbi,j-1)について、以下の式(44)により、カラー画像42の対応する位置の画素に割り当てるB値(Ci,jb)を算出する。
以上の1-4〜1-6の処理により、カラー画像生成部32は、色解像度重視エリア26による原画像41の撮像範囲から、カラー画像42の対応する各画素に割り当てるR値(Ci,jr),G値(Ci,jg),B値(Ci,jb)を算出する。
[境界エリアについて]
感度重視エリア25と色解像度重視エリア26の境界エリアにおいては、例えば図5に示したように、図4(a)及び図4(b)に示した配列パターンとは異なる配列が存在する。そこで、ここでは、図5に示した配列パターンの受光画素G2,2,G2,4,R3,3,R3,5を例に、カラー画像42の対応する画素に割り当てるR値,G値,B値を算出する手順について説明する。
[1-7.G2,2に対応するカラー画像の画素に対するR値,G値,B値の割り当て]
G値については、G2,2に対応する原画像41の画素の階調値Sg2,2をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のG値(C2,2g)とする。
また、R値については、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、G2,2に対応する原画像41のG画素の左上と右下に隣接する画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このG画素の左上と右下に隣接するR画素の階調値(Sr1,1,Sr3,3)について、以下の式(45)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるR値(C2,2r)を算出する。
また、B値に関しては、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、G2,2に対応する原画像41のG画素の右上と左下に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このG画素の右上と左下に隣接するB画素の階調値(Sb1,3,Sb3,1)について、以下の式(46)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素C2,2に割り当てるB値を算出する。
[1-8.G2,4に対応するカラー画像の画素に対するR値,G値,B値の割り当て]
G値については、G2,4に対応する原画像41の画素の階調値Sg2,4をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のG値(C2,4g)とする。
また、R値については、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、G2,4に対応する原画像41のG画素の右上、右下、左下に隣接する画素がR画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このG画素の右上と右下と左下に隣接するR画素の階調値(Sr1,5,Sr3,5,Sr3,3)について、以下の式(47)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるR値を算出する。
また、B値に関しては、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、G2,4に対応する原画像41のG画素の左上に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このG画素の左上に隣接するB画素の階調値(Sb1,3)を、以下の式(48)により、カラー画像42の対応する配列位置の画素に割り当てる。
[1-9.R3,3に対応するカラー画像の画素に対するR値,G値,B値の割り当て]
R値については、R3,3に対応する原画像41の画素の階調値Sr3,3をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のR値(C3,3r)とする。
また、G値については、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、R3,3に対応する原画像41のR画素の右上、右、左上、左下に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このR画素の右上と右と左上と左下に隣接するG画素の階調値(Sg4,2,Sg3,4,Sg2,4,Sg2,2)について、以下の式(49)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるG値を算出する。
また、B値については、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、R3,3に対応する原画像41のR画素の右下に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このR画素の右下に隣接するB画素の階調値(Sb4,4)を、以下の式(50)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てる。
[1-10.R3,5に対応するカラー画像の画素に対するR値,G値,B値の割り当て]
R値については、R3,5に対応する原画像41の画素の階調値Sr3,5をカラー画像42の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)のR値(C3,5r)とする。
また、G値については、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、R3,5に対応する原画像41のR画素の右、左、右上、左上に隣接する画素がG画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このR画素の右、左、右上、左上に隣接するG画素の階調値(Sg3,6,Sg3,4,Sg2,6,Sg2,4)について、以下の式(51)により、カラー画像42の対応する配置位置の画像に割り当てるG値(C3,5g)を算出する。
また、B値については、図5に示した境界エリア27の配列パターンから、R3,5に対応する原画像41のR画素の右下と左下に隣接する画素がB画素になっている。そこで、カラー画像生成部32は、このR画素の右下と左下に隣接するB画素の階調値(Sb4,6,Sb4,4)について、以下の式(52)により、カラー画像42の対応する配置位置の画素に割り当てるB値(C3,5b)を算出する。
1-7〜1-10で説明したG2,2,G2,4,R3,3,R3,5に対応するカラー画像42の画素へのR値,G値,B値の割り当てと同様に、境界エリア27による撮像範囲の他の画素についても、R値,G値,B値を割り当てることにより、カラー画像生成部32は、境界エリア27によるカラー画像42の撮像範囲の全ての画素についてR値,G値,B値を割り当てる。
以上の1-1〜1-10の処理により、カラー画像生成部32は、カラー画像42の全ての画素について、R値,G値,B値を割り当てて、カラー画像42を生成する。
『2.高感度画像の生成処理』
「感度重視エリアについて」
高感度画像生成部33は、先ず、図3(a),図4(a)に示した感度重視エリア25による原画像41の撮像範囲について、図7(b)に示した高感度画像43の各画素に割り当てる階調値(Hi,j)(グレーの階調値)を算出する。
[2-1.W画素に対する階調値Hi,jの割り当て]
高感度画像生成部33は、原画像41のW画素の階調値(Swi,j)を、高感度画像43の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)の階調値(Hi,j)に割り当てる。
[2-2.G,R,B画素に対する階調値Hi,jの割り当て]
図4(a)に示した感度重視エリア25の配列パターンから、原画像41の感度重視エリア25による撮像範囲において、R画素、G画素、及びB画素の上下左右には、いずれもW画素が隣接して配置されている。そのため、高感度画像生成部33は、以下の式(53)〜式(56)により、原画像41の感度重視エリア25による撮像範囲のG画素、R画素、及びB画素に対応する配置位置の高感度画像43の画素に割り当てる階調値(Hi,j)を算出する。
「色解像度重視エリアについて」
次に、高感度画像生成部33は、図3(a),図4(b)に示した色解像度重視エリア26による原画像41の撮像範囲について、図7(b)に示した高感度画像43の各画素に割り当てる階調値(Hi,j)を算出する。
[2-3.W画素に対する階調値Hi,jの割り当て]
高感度画像生成部33は、原画像41のW画素の階調値(Swi,j)を、高感度画像43の対応する配置位置の画素の階調値(Hi,j)に割り当てる。
[2-4.G画素に対する階調値Hi,jの割り当て]
図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、原画像41の色解像度重視エリア26による撮像範囲においては、G画素の斜め上下にW画素が隣接して配置されている。そのため、高感度画像生成部33は、以下の式(57)〜式(60)により、原画像41のG画素に対応する配置位置の高感度画像43の画素に割り当てる階調値(Hi,j)を算出する。
[2-5.B画素に対する階調値Hi,jの割り当て]
図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、原画像41の色解像度重視エリア26による撮像範囲においては、B画素の左右にW画素が隣接して配置されている。そのため、高感度画像生成部33は、B画素の左右に隣接するW画素の階調値(Swi,j+1,Swi,j-1)について、以下の式(61)により、原画像41の色解像度重視エリア26のB画素に対応する配置位置の高感度画像43の画素に割り当てる階調値(Hi,j)を算出する。
[2-6.R画素に対する階調値Hi,jの割り当て]
図4(b)に示した色解像度重視エリア26の配列パターンから、原画像41の色解像度重視エリア26による撮像範囲においては、R画素の上下にW画素が隣接して配置されている。そのため、高感度画像生成部33は、R画素の上下に隣接するW画素の階調値(Swi+1,j,Swi-1,j)について、以下の式(62)により、原画像41のR画素に対応する配置位置の高感度画像43の画素に割り当てる階調値(Hi,j)を算出する。
「境界エリアについて」
感度重視エリア25と色解像度重視エリア26との境界エリアにおいては、例えば図5に示したように、図4(a)及び図4(b)に示した配列パターンとは異なる配列が存在する。そこで、ここでは、図5に示した配列パターンの受光画素G2,2、G2,4、R3,3、R3,5を例に、高感度画像43の対応する画素に割り当てる階調値(Hi,j)の算出手順について説明する。
[2-7.G2,2に対応する高感度画像の画素に対する階調値の割り当て]
図5に示した境界エリア27の配列パターンから、原画像41におけるG受光画素G2,2に対応するG画素の上下左右に隣接する画素がW画素になっている。そこで、高感度画像生成部33は、このG画素の上下左右に隣接するW画素の階調値(Sw1,2,Sw2,3,Sw3,2,Sw2,1)について、以下の式(63)〜式(66)により、高感度画像43の対応する配置位置の画素に割り当てる階調値(H2,2)を算出する。
[2-8.G2,4に対応する高感度画像の画素に対する階調値の割り当て]
図5に示した境界エリア27の配列パターンから、原画像41におけるG受光画素G2,4に対応するG画素の上、左、右に隣接する画素がW画素になっている。そこで、高感度画像生成部33は、このG画素の上と左右に隣接するW画素の階調値(Sw2,5,Sw2,3,Sw1,4)について、以下の式(67)により、高感度画像43の対応する配置位置の画素に割り当てる階調値(H2,4)を算出する。
[2-9.R3,3に対応する高感度画像の画素に対する階調値の割り当て]
図5に示した境界エリア27の配列パターンから、原画像41におけるR受光画素R3,3に対応するR画素の上、下、左に隣接する画素がW画素になっている。そこで、高感度画像生成部33は、このR画素の上下と左に隣接するW画素の階調値(Sw4,3,Sw3,2,Sw2,3)について、以下の式(68)により、高感度画像43の対応する配置位置の画素に割り当てる階調値(H3,3)を算出する。
[2-10.R3,5に対応する高感度画像の画素に対する階調値の割り当て]
図5に示した境界エリア27の配列パターンから、原画像41におけるR受光画素R3,5に対応するR画素の上下に隣接する画素がW画素になっている。そこで、高感度画像生成部33は、このR画素の上下に隣接するW画素の階調値(Sw4,5,Sw2,5)について、以下の式(69)により、高感度画像43の対応する配置位置の画素に割り当てる階調値(H3,5)を算出する。
2-7〜2-10で説明したG2,2、G2,4、R3,3、R3,5についての高感度画像の画素の階調値の割り当てと同様に、原画像41の境界エリア27による撮像範囲の他の画素についても、高感度画像43の対応する画素に割り当てる階調値を算出することにより、高感度画像生成部33は、高感度画像43の全ての画素に階調値(グレーの階調値)を割り当てる。
以上の2-1〜2-10の処理により、高感度画像生成部33は、高感度画像43の全ての画素に階調値を割り当てて、図7(b)に示したように、原画像41の各画素に対応した画素に階調値(Hi,j)を割り当てた高感度画像43を生成する。
『3.広ダイナミックレンジ画像の生成処理』
図6のSTEP4は、広ダイナミックレンジ画像生成部34による処理である。広ダイナミックレンジ画像生成部34は、カラー画像42と高感度画像43の対応する配置位置の画素(配置位置が同じ画素)間で、以下の式(70)の重み付け関数を用いた加算を行って、広ダイナミックレンジ画像44の各画素に割り当てる階調値(Di,j)を算出する。
但し、w(x):シグモイド関数、g:ゲイン。なお、上記式(70)は重み付け関数の一例であり、他の重み付け関数を用いてもよい。
また、広ダイナミックレンジ画像生成部34は、以下の式(71)により、カラー画像の各画素の階調値(参照階調値)Yi,jを算出する。
但し、Yi,j:参照階調値、Ci,jr:カラー画像42の各画素Ci,jのR値、Ci,jg:カラー画像42の各画素Ci,jのG値、Ci,jb:カラー画像42の各画素Ci,jのB値、0.3,0.59,0.11:重み付け係数,実験等により決定したものであり、他の値を用いてもよい。
また、広ダイナミックレンジ画像生成部34は、以下の式(72)により、原画像41の各W画素の階調値Swi,jと、各W画素に対応する配置位置のカラー画像42の画素の参照階調値Yi,jとの比ai,jを、感度差補正係数として算出する。
広ダイナミックレンジ画像生成部34は、高感度画像43の階調値(Hi,j)を最大階調値(分解能が8bitであれば255、10bitであれば1023)に対して規格化した規格化階調値(hi,j)と、カラー画像42から上記式(71)により算出した参照階調値(Yi,j)を、最大階調値で規格化した規格化階調値(yi,j)から、以下の式(73)により、規格化合成階調値(hdri,j)を算出する。
なお、階調値を最大階調値に対して規格化するとは、階調値を最大階調値で除することを意味し、例えば、Hi,j=200,Yi,j=65で、最大階調値が255であるときには、hi,j=200/255,yi,j=65/255となる。
但し、hi,j,yi,j:規格化階調値、a':W画素に対応する画素を対象とするときは、上記式(72)により算出した当該画素の感度差補正係数ai,j、R,G,Bに対応する画素を対象とするときは、周囲に配置されたW画素に対応する画素の感度差補正係数ai,j
さらに、広ダイナミックレンジ画像生成部34は、低階調のコントラスを保つために、以下の式(74)により規格化合成階調値(hdri,j)にγ変換処理を行う。
但し、Di,j:広ダイナミックレンジ画像の階調値、Mb:最大階調値。
以上の処理により、広ダイナミックレンジ画像生成部34は、図8に示したように、原画像41の各画素に対応した画素に、階調値(Di,j)を割り当てた広ダイナミックレンジ画像44を生成することができる。
『4.対象物検知処理』
図6のSTEP5〜STEP7、及びSTEP20は、対象物検知部36による処理である。対象物検知部36は、検知対象物の種別又はカメラ2の撮像条件に応じて、カラー画像42から対象物を検知する処理と、高感度画像43から対象物を検知する処理と、広ダイナミックレンジ画像44から対象物を検知する処理とを切替える。
[4-1.高感度画像による対象物検知]
対象物検知部36は、STEP5で、高感度画像43から歩行者を検知する。歩行者は低輝度である場合が多いため、高感度画像43を用いることによって、車両1の周辺に存在する歩行者を精度良く検知することができる。
ここで、図3(a)に示したように、フィルタ21により、撮像素子22の中央部が色解像度重視エリア26に設定されると共に、色解像度重視エリア26の周囲が感度重視エリア25に設定されている。そのため、図3(b)に示したカメラ2の撮像画像90においては、感度重視エリア25による撮像範囲25aの感度が高くなっている。
その結果、感度重視エリア25による撮像範囲25aとなる歩道に存在する歩行者の画像部分95を識別して、歩行者を精度良く検知することができる。また、レンズの特性上、レンズの中央部に比べて暗くなるレンズ周辺部について、撮像画像の感度を高める効果が得られる。
対象物検知部36は、歩行者を検知したときに、車両1との接触可能性の有無を判断する。そして、車両1との接触可能性有りと判断したときには、車両コントローラ6に対して接触回避措置の実施を指示する制御信号を送信する。
この制御信号の受信に応じて、車両コントローラ6のディスプレイ表示制御部63は、ディスプレイ73に警報表示を行う。また、制動制御部62は、必要に応じて、制動装置72を作動させて接触を回避する処理を行う。
続くSTEP6で、対象物検知部36は、夜間であるか否かを判断する。なお、夜間であるか否かは、例えば、車両1に備えられたヘッドライト(図示しない)の点灯/消灯の状態から判断する。また、車両1に照度センサを備え、照度センサによる検出照度から夜間であるか否かを判断してもよい。
[4-2.広ダイナミックレンジ画像による対象物検知]
夜間であったときには、STEP20に分岐し、対象物検知部36は、広ダイナミックレンジ画像44から、他車両、歩行者を検知する。ここで、夜間においては、暗い物体から明るい物体まで、広い範囲の輝度の物体を検知する必要がある。
ここで、暗い物体としては、車両1のヘッドライトの照射領域外の遠方の他車両や、割込み車両、飛出し車両、或いは、車両1のヘッドライトの照射領域外の歩道上の歩行者や、横断中の歩行者等が挙げられる。また、明るい物体としては、前走車のテールランプやストップランプ、対向車のヘッドライト、車両1のヘッドライトに照射されている歩行者等が挙げられる。
そこで、夜間においては、広ダイナミックレンジ画像44を用いることによって、他車両、歩行者を検知することができる。この場合、図3(a),図3(b)に示したように、車両1のヘッドライトの照射範囲と重なる色解像度重視エリア26については、高い色解像度が得られる広ダイナミックレンジ画像44の画像範囲から、前走車のテールランプやストップランプ、対向車のヘッドライト、車両1のヘッドライトにより照射されている歩行者等を検知することができる。
また、車両1のヘッドライトの照射範囲から外れる感度重視エリア25については、高感度が得られる広ダイナミックレンジ画像44の画像範囲から、遠方の他車両や道路脇の歩行者等を検知することができる。
[4-3.カラー画像による対象物検知]
STEP6で夜間でなかったときにはSTEP7に進み、対象物検知部36は、カラー画像42から、道路に敷設されたレーンマーク、他車両、及び信号機を検知する。ここで、昼間の天空照度が十分に高いときには、レーンマーク、他車両、及び信号機を検知するために、高い感度は必要なく、色情報を高コントラストで取得する必要がある。
そこで、対象物検知部36は、図3(a),図3(b)に示したように、フィルタ21により、撮像素子22の中央部の色解像度重視エリア26によるカラー画像42の画像範囲から、レーンマーク、他車両、及び信号機を、高い色解像度により識別して精度良く検知することができる。
その際、対象物検知部36は、レーンマークの色(白線、黄線等)からレーンマークの属性を判断する。また、対象物検知部36は、前走車のブレーキランプから前走車の減速を判断し、追突可能性の有無を判断する。
そして、対象物検知部36は、レーンマークの検知位置から車両1を車線内に維持して走行させるレーンキープ制御のための制御信号を車両コントローラ6に送信し、この制御信号の受信に応じて、操舵制御部61が操舵装置71の作動を制御する。
また、対象物検知部36は、接触可能性がある他車両を検知したときに、上述したように、車両コントローラ6に対して、接触回避措置の実施を指示する信号を送信する。さらに、対象物検知部36は、前方信号機の赤点灯を検知したときに、運転者による制動操作がなされていないときには、警報信号を車両コントローラ6に送信し、この警報信号の受信に応じて、ディスプレイ表示制御部63はディスプレイに警報表示を行う。また、必要に応じて、制動制御部62は、制動装置72を作動させて車両1を制動する。
『5.RGBWの他の配列パターンの例』
次に、図9(a),図9(b)は、感度重視エリア用のRGBWの他の配列パターンを示したものである。図9(a)の配列パターンは、図4(a)に示したRGBWの配列パターンに対して、赤の解像度を高めたものである。図9(a)の配列パターンを採用することにより、高感度であって赤の解像度が高い撮像画像を得ることができるため、遠方の他車両のテールランプや信号機等の検知に有利である。
また、図9(b)の配列パターンは、図4(a)に示したRGBWの配列パターンに対して、斜めの解像度を高めたものである。図9(b)の配列パターンを採用することにより、高感度であって斜めの解像度が高い撮像画像を得ることができるため、遠方の白線やボッツドッツ等の直線状に連続した対象物の検知に有利である。
また、図10は、色解像度重視エリア用のRGBWの他の配列パターンを示したものである。図10の配列パターンは、図4(b)に示したRGBWの配列パターンに対して、斜めの解像度を高めたものである。
図4(b)の配列パターンは縦横の解像度が高いため、遠方の標識や道路構造物等の画像部分を、縦横エッジを抽出して検知する際に有利である。一方、図10の配列パターンは斜めの解像度が高いため、遠方の黄線やボッツドッツ等の直線状に連続した対象物の検知に有利である。
なお、本実施形態では、図3(a)に示したように、色解像度重視エリア26を撮像素子22の中央部に配置して、感度重視エリア25を色解像度重視エリア26の周囲に配置したが、他の配置態様により色解像度重視エリアと感度重視エリアを配置した場合であっても、本発明の効果を得ることができる。
また、本実施形態では、図4(b)に示したように、色解像度重視エリアについてW画素を含む配列パターンとしたが、W画素を含まない配列パターン(W画素の配置密度がゼロ)としてもよい。
1…車両、2…カメラ、3…画像コントローラ、6…車両コントローラ、21…フィルタ、22…撮像素子、25…感度重視エリア、26…色解像度重視エリア、27…感度重視エリアと色解像度重視エリアの境界エリア、30…制御回路、31…原画像取得部、32…カラー画像生成部、33…高感度画像生成部、34…広ダイナミックレンジ画像生成部、35…画像生成部、36…対象物検知部、41…原画像、42…カラー画像、43…高感度画像、44…広ダイナミックレンジ画像。

Claims (4)

  1. 車両に搭載されて、カラーフィルタを介して受光する複数のカラー受光画素と、カラーフィルタを介さずに受光する複数の透明受光画素とを、該透明受光画素の配置密度を第1密度とした感度重視エリアと、該透明受光画素の配置密度を該第1密度よりも低い第2密度とした色解像度重視エリアとに区画して配置した撮像素子により撮像するカメラと、
    前記カメラにより撮像された、前記各カラー受光画素の受光レベルに応じた階調値が個別に割り当てられた複数のカラー画素と、前記各透明受光画素の受光レベルに応じた階調値が個別に割り当てられた複数の透明画素とが配置された原画像を取得する原画像取得部と、
    前記原画像の各透明画素について、周囲に存在するカラー画素の階調値に基づいて算出したカラーの階調値を、カラー画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てると共に、前記原画像の各カラー画素について、自身の階調値又は周囲に配置された他のカラー画素の階調値に基づいて算出したカラーの階調値を、カラー画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てることにより、カラー画像を生成するカラー画像生成部と、
    前記原画像の各カラー画素について、周囲に配置された透明画素の階調値に基づいて算出したグレーの階調値を、高感度画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てると共に、前記原画像の各透明画素について、自身の階調値に基づいて算出したグレーの階調値を、高感度画像の対応する配置位置の画素の階調値として割り当てることにより、高感度画像を生成する高感度画像生成部と、
    前記カラー画像を用いて色に基づく対象物の検知を行うと共に、前記高感度画像を用いて輝度に基づく対象物の検知を行う対象物検知部と
    を備えたことを特徴とする車両用監視装置。
  2. 請求項1に記載の車両用監視装置において、
    前記カメラは、前記車両の前方を撮像範囲として前記車両に搭載され、
    前記色解像度重視エリアは前記撮像素子の中央部に配置され、前記感度重視エリアは前記色解像度重視エリアの周囲に配置されていることを特徴とする車両用監視装置。
  3. 請求項2に記載の車両用監視装置において、
    前記色解像度重視エリアにおける前記カラー受光画素と前記透明受光画素の配置は、斜線の検出が容易な配置とされ、
    前記対象物検知部は、前記カラー画像から、直線状に連続した特定色のレーンマークを検知することを特徴とする車両用監視装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の車両用監視装置において、
    前記感度重視エリアにおける前記カラー受光画素と前記透明受光画素の配置は、縦線及び横線の検出が容易な配置とされ、
    前記対象物検知部は、前記高感度画像から、画像部分が縦エッジ及び横エッジを有する対象物を検知することを特徴とする車両用監視装置。
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