JP5736538B2 - 圧縮機の固定構造 - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、圧縮機の振動を効率良く防止し、底板への振動伝達の低減を図ることができる空気調和装置を提供することを目的とする。
図1において、符号2は空気調和装置の室外機を示す。この室外機2は、複数台の能力一定型の定速圧縮機(AC圧縮機)11と、能力可変型のインバータ圧縮機(DCインバータ圧縮機)12と、四方弁15とを備え、図示は省略したが、アキュムレータ、オイルセパレータ、室外熱交換器、室外膨張弁、レシーバタンク等から概略構成されて、ガス管及び液管により室内機に接続されている。
定速圧縮機(圧縮機)11は、密閉形のスクロールコンプレッサであり、密閉容器61と、この密閉容器61内に収容され、電源周波数に依存する略一定の回転数で駆動される電動要素(不図示)と、この電動要素により駆動されて冷媒を圧縮する回転圧縮要素(不図示)とを備える。この密閉容器61は、高さ方向に長い円筒形容器であり、密閉容器61の下部には、放射状に延出する複数の脚片部62が設けられている。
圧縮機11の回転駆動によって、密閉容器61には、回転振動が発生する。マウントゴム63は、この密閉容器61に発生する振動を、底板10に伝達させないために、脚片部62と底板10との間に介装されている。密閉容器61に発生する振動は、圧縮機11の容量や形状に依存して振幅の大きさがかわるため、効率良く密閉容器61の振動が底板10に伝達されないように防振するためには、各圧縮機11の容量や形状に合わせてマウントゴム63の硬さを調節する必要がある。
脚片部62は、上面部62Aと、この上面部62Aの縁部から下方に延びる側面部62Bとを備え、この側面部62Bとマウントゴム63の上端部とが側面視でオーバーラップするようになっている。これによって、マウントゴム63は、密閉容器61及び脚片部62の動作に追従して動き、この密閉容器61の振動を抑制し、密閉容器61の振動が底板10に伝達されるのを防止する。
ボルト65は、軸部65bの先端部から特定の長さだけねじが切られた中ボルトである。ボルト65は、ねじが切られたねじ部65cの長さが、ボルト65のねじ径及び軸部65bの長さに対してJIS規格で決められている、規格品(市販品)である。ボルト65は、ねじ部65cのねじが切れている上限まで締め込むと、それ以上はねじが切られていないため、締め込むことができない。
マウントゴム63は、マウントゴム63と底板10の間に介装したゴムシート73の厚さを変えることによって、ボルト65を最大に締め込んだときの押し込み深さが調節される。厚さの異なる複数種のゴムシート73が用意され、機種毎にゴムシート73の厚さが調節される。マウントゴム63の押し込み深さは、ゴムシート73の厚さによって変わるため、ゴムシート73の厚さをかえることで、ゴムシート63の硬さを調節することができる。ゴムシート73は、マウントゴム63よりも硬いゴム材で形成されるため、マウントゴム63を底板10に押し付けても、ゴムシート73は変形することがなく、所定の厚さに保たれる。そのため、マウントゴム63の硬さをゴムシート73の厚さを変えることで正確に調節することができる。
これらの構成によれば、同一のマウントゴム63を用いて、規格品のボルト65cを最大まで締め込むことで、マウントゴム63の硬さを調度良い硬さに調節できる。そのため、各圧縮機に専用のマウントゴム63及び規格外のボルト65を用いる必要がないため、製造誤差が生じるのを防止することができるとともに、製造コストを削減することができる。
この構成によれば、組み立て作業時のボルト65の締めつけトルクを管理する必要がなく、ボルト65を、ねじ部65cのねじが切れている上限まで達するように最大に締め込むことでマウントゴム63の硬さが調度良くなるため、製造誤差が生じるのを防止することができる。
また、ボルト65を、マウントゴム63の貫通孔63Aに挿入したカラー70の孔70Aに貫通させる構成としたため、ボルト65とマウントゴム63が直接的に接触することがない。そのため、圧縮機11の起動時に密閉容器61に作用する回転トルクが脚片部62を介してマウントゴム63に大きなねじれ変形を起こしても、これによってボルト65の締め付け力が強まる或いは緩むことを防止することができる。
7 固定構造
10 底板
10A 締結孔
11 定速圧縮機(圧縮機)
12 インバータ圧縮機
61 密閉容器
62 脚片部
63 マウントゴム(弾性部材)
63A 貫通孔
63B 首部
65 ボルト(締結具)
70 カラー
70C 先端部(上端)
73 ゴムシート(弾性シート)
74 ナット
Claims (5)
- 密閉容器内に電動要素と、この電動要素により駆動され冷媒を圧縮する回転圧縮要素とを収容した圧縮機の固定構造において、
前記圧縮機は、当該圧縮機の脚片部と底板との間に介装され、前記脚片部を上方に貫通した首部を備える弾性部材で支持され、
前記弾性部材は、前記首部の上から挿入され、前記脚片部、前記弾性部材、前記底板を貫通する締結具により結合され、
前記弾性部材の内側には、前記締結具を囲うように配置され、下端が前記底板側に当接し、上端が前記締結具の頭部側から離間し、かつ前記弾性部材よりも硬いカラーを備え、
前記カラーが前記圧縮機の起動振動を吸収可能とし、
前記底板と前記弾性部材との間に、前記締結具を最大押し込み深さまで締め込んだ時に、前記弾性部材の硬さを調節可能な弾性シートを備えた
ことを特徴とする圧縮機の固定構造。 - 前記弾性部材の硬さは、前記弾性シートの厚さを変えて調節することを特徴とする請求項1記載の圧縮機の固定構造。
- 前記弾性シートは、前記弾性部材よりも硬い部材から形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機の固定構造。
- 前記カラーは、下端が前記弾性シートに当接して配置されていることを特徴とする請求項1の至3のいずれか一項に記載の圧縮機の固定構造。
- 前記底板は、前記締結具が貫通する締結孔と、前記締結孔が設けられた位置に溶接されたナットとを備え、前記締結具のねじ部を前記ナットに最大に締め込んで、前記脚片部を前記底板に固定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の圧縮機の固定構造。
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JP2010215283A JP5736538B2 (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 圧縮機の固定構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010215283A JP5736538B2 (ja) | 2010-09-27 | 2010-09-27 | 圧縮機の固定構造 |
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Family Applications (1)
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