JP5734262B2 - 血液浄化システム - Google Patents

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本発明は、患者に透析治療を施すための血液浄化器が取り付けられる血液浄化手段と、透析液や消毒液等を血液浄化手段に供給可能な液体供給手段とを具備し、透析治療工程にて液体供給手段から血液浄化手段に透析液が供給されて透析治療が行われる血液浄化システムに関するものである。
一般に、血液浄化システムは、病院等医療現場における機械室にRO水製造装置、溶解装置、透析液供給装置を設置しておき、これとは別の場所である透析室(治療室)に透析用監視装置を設置するとともに、これら透析液供給装置と透析用監視装置とを配管で連結させて構成されている。透析液供給装置は、溶解装置にて作製される透析液原液から所定濃度の透析液を作製するものである一方、透析用監視装置は、透析治療を施す患者数に対応して複数台が設置され、透析液供給装置で作製された透析液を配管を介して各透析用監視装置の血液浄化器(ダイアライザ)に供給する。
すなわち、機械室に設置された透析液供給装置から透析室に設置された複数の透析用監視装置に分配して透析液を送液し、それぞれにおいてダイアライザに透析液を供給するよう構成されているのである。このように、機械室で作製された透析液を各透析用監視装置に分配する血液浄化システムは、通常、「透析治療用セントラルシステム」と称される一方、透析用監視装置毎に透析液の作製を行い得るものは、通常、「個人用透析装置」と称される。
しかるに、従来より、透析液供給装置と各透析用監視装置とを電気的に接続しておき、透析治療のときに行われる透析治療工程や、当該透析治療が行われていない時間帯に行われる非透析治療工程時(配管の洗浄工程又は消毒工程時)において、当該透析液供給装置(供給手段)から各透析用監視装置(血液浄化手段)に対して電気信号(工程信号)を送信するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。これにより、各透析用監視装置は、所定の電気信号(工程信号)を受信すると、その信号に応じた動作(ポンプの駆動や電磁弁の開閉等)が行われることとなる。
このうち、前記非透析治療工程には、例えば、透析用監視装置の配管を洗浄又は消毒するための洗浄工程や薬液消毒工程が設定されており、所定の時間帯(透析治療が行われていない時間帯)において、透析液供給装置から各透析用監視装置に対して洗浄水や消毒液等を供給し、それらの配管内で流通させることにより所望の洗浄及び消毒が行われるようになっている。
特開2004−16412号公報
しかしながら、上記従来の血液浄化システムにおいては、透析用監視装置の電源が入っていない状態等、透析用監視装置が透析液供給装置と連携されていない状態のとき、当該透析液供給装置から透析用監視装置に対して洗浄工程や薬液消毒工程のための工程信号が送信されたとしても、当該透析用監視装置において前記工程信号に応じた動作を行わせることができず、洗浄及び消毒を確実かつ十分に行わせることができない虞があった。
すなわち、従来の血液浄化システムは、透析液供給装置から透析用監視装置に対して洗浄や消毒のための工程信号を一方的に送信するものとされ、実際に透析用監視装置において洗浄液や消毒液等の所定の液体が流通したか否かを把握していないのである。しかるに、洗浄や消毒が不十分な状態であることを認識することができず、その状態で次の透析治療が行われてしまう虞があり、衛生上、不具合が生じる場合があった。なお、このような問題は、洗浄工程や薬液消毒工程時に限らず、非透析治療工程における他の工程についても同様に生じてしまう虞がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、非透析治療工程における所定の工程が確実かつ十分に行われたか否かを把握させることができる血液浄化システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、患者に透析治療を施すための血液浄化器が取り付けられるとともに、当該血液浄化器による透析治療が行われない時間帯に所定の非透析治療工程が行われる血液浄化手段と、透析液、所定の洗浄液若しくは薬液、又は消毒のための熱湯から成る所定の液体を前記血液浄化手段に供給可能な液体供給手段とを具備し、透析治療工程にて前記液体供給手段から前記血液浄化手段に透析液が供給されて透析治療が行われる血液浄化システムにおいて、前記血液浄化手段の内部の配管を前記所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを検知し得る検知手段と、前記非透析治療工程のとき、前記液体供給手段により供給された前記所定の液体が、前記血液浄化手段の内部の配管を所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを前記検知手段で検知されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記非透析治療工程のとき前記検知手段で前記所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせる報知手段とを備え、前記血液浄化手段は、前記血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ラインと、当該血液浄化器から透析液を排出する透析液排出ラインと、当該透析液導入ラインの先端と透析液排出ラインの先端とが接続されたバイパス状態であることを検知するバイパス状態検知手段とを具備するとともに、当該バイパス状態検知手段が前記バイパス状態を検知することにより前記非透析治療工程が判別されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化システムにおいて、前記液体供給手段は、前記血液浄化手段に対して任意の動作を行わせる工程信号を送信し得るとともに、当該液体供給手段から送信された工程信号にて前記非透析治療工程が判別されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化システムにおいて、前記検知手段は、前記血液浄化手段に配設されたセンサから成り、当該センサは、配管内の液体の濃度を検知する濃度検知センサ、当該液体のpHを検知するpH検知センサ、当該液体の温度を検知する温度検知センサ、当該液体の圧力を検知する液圧検知センサ、又は当該液体の流通の有無を検知する流通検知センサから成ることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載の血液浄化システムにおいて、前記検知手段は、透析治療時に前記血液浄化手段の配管を流通する液体に関する所定パラメータを検知するためのセンサを流用して成ることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、血液浄化手段の内部の配管を、所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを検知し得る検知手段と、非透析治療工程のとき、液体供給手段により供給された所定の液体が、前記血液浄化手段の内部の配管を所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを検知手段で検知されたか否かを判定する判定手段とを備えたので、非透析治療工程における所定の工程が確実かつ十分に行われたか否かを把握させることができる。
また、判定手段により、非透析治療工程のとき検知手段で所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせる報知手段を具備したので、医療従事者等に対して、非透析治療工程における所定の工程が確実かつ十分に行われたか否かを容易に把握させることができる。
さらに、血液浄化手段は、血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ラインと、当該血液浄化器から透析液を排出する透析液排出ラインと、当該透析液導入ラインの先端と透析液排出ラインの先端とが接続されたバイパス状態であることを検知するバイパス状態検知手段とを具備するとともに、当該バイパス状態検知手段がバイパス状態を検知することにより非透析治療工程が判別されるので、バイパス状態検知手段を具備する血液浄化システムにおいて、非透析治療工程を判別するための別個の手段を不要とすることができる。
請求項2の発明によれば、液体供給手段は、血液浄化手段に対して任意の動作を行わせる工程信号を送信し得るとともに、当該液体供給手段から送信された工程信号にて非透析治療工程が判別されるので、工程信号に応じて血液浄化手段が動作する血液浄化システムにおいて、非透析治療工程を判別するための別個の手段を不要とすることができる。
請求項の発明によれば、検知手段は、血液浄化手段に配設されたセンサから成り、当該センサは、配管内の液体の濃度を検知する濃度検知センサ、当該液体のpHを検知するpH検知センサ、当該液体の温度を検知する温度検知センサ、当該液体の圧力を検知する液圧検知センサ、又は当該液体の流通の有無を検知する流通検知センサから成るので、血液浄化手段の内部の配管を所定の液体が流通したことをより容易かつ正確に検知することができる。
請求項の発明によれば、検知手段は、透析治療時に血液浄化手段の配管を流通する液体に関する所定パラメータを検知するためのセンサを流用して成るので、検知手段として別個のセンサを追加する必要がなく、製造コストやランニングコスト等を抑制することができる。
本発明の実施形態に係る血液浄化システムを示す全体模式図 同血液浄化システムにおける透析用監視装置(カプラ受けにカプラを取り付ける前の状態)を示す模式図 同透析用監視装置におけるカプラ受け(カプラを取り付ける前の状態)を示す模式図 同血液浄化システムにおける透析用監視装置(カプラ受けにカプラを取り付けた状態)を示す模式図 同透析用監視装置におけるカプラ受け(カプラを取り付けた状態)を示す模式図 同血液浄化システムにおける透析用監視装置において透析治療時に取り付けられる血液浄化器を示す模式図 同透析用監視装置におけるカプラが接続された状態を示す模式図 同血液浄化システムにおける透析用監視装置の配管を示す模式図 同血液浄化システムにおける制御内容を示すフローチャート 本発明の他の実施形態に係る血液浄化システムを示す全体模式図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
本実施形態に係る血液浄化システムは、液体供給手段にて透析液を作製し、その透析液を血液浄化手段に供給して透析治療を行わせるもので、図1に示すように、病院等医療現場における透析室(治療室)に設置された複数の透析用監視装置1(血液浄化手段)と、当該医療現場における透析室とは別の場所である機械室に設置された透析液供給装置2と、RO水製造装置3及び溶解装置4とから主に構成される。なお、本実施形態に係る透析液供給装置2及びRO水製造装置3は、本発明の液体供給装置を構成する。
透析用監視装置1(血液浄化手段)は、患者に血液透析治療(透析治療)を施すための血液浄化器としてのダイアライザ17(図6、8参照)が取り付けられ、透析液供給装置2から供給された透析液を当該ダイアライザ17に供給して透析治療を行わせるためのもので、透析室に複数設置されている。ダイアライザ17は、図6に示すように、その筐体部に、血液導入口17a、血液導出口17b、透析液導入口17c及び透析液導出口17dが形成されており、このうち血液導入口17aには動脈側血液回路αの基端部が、血液導出口17bには静脈側血液回路βの基端部がそれぞれ接続されている。また、透析液導入口17c及び透析液導出口17dは、透析用監視装置1から延設された透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2とカプラC1、C2を介してそれぞれ接続されている。
カプラC1、C2は、図6に示すように、透析液導入ラインL1の先端及び透析液排出ラインL2の先端にそれぞれ接続された接続具から成り、これらカプラC1、C2をダイアライザ17の透析液導入口17c及び透析液導出口17dにそれぞれ接続し得るようになっている。また、透析治療が行われていない時間帯であって、ダイアライザ17が透析用監視装置1に取り付けられない状態においては、図7に示すように、カプラC1、C2を互いに連結した状態とすることで、透析液導入ラインL1の先端と透析液排出ラインL2の先端とが接続されたバイパス状態とすることができる。
ここで、本実施形態に係る透析用監視装置1は、図2、4に示すように、カプラ受け11、血液ポンプ12、補液ポンプ13、気泡検出センサ14、表示のための画面を有する表示手段15、LED等から成る警告灯16等を有している。カプラ受け11は、上述の如くバイパス状態とされたカプラC1、C2を載置するための部位から成り、図3に示すように、その所定部位には、バイパス状態検知手段としてのバイパススイッチ10が形成されている。
しかるに、図4、5に示すように、カプラ受け11にバイパス状態とされたカプラC1、C2を載置すると、バイパススイッチ10が押圧されて電気的にオン状態となるようになっている。かかるバイパススイッチ10は、図1に示すように、電気配線H2を介して透析液供給装置2の制御手段5と接続されており、当該透析液供給装置2にて透析用監視装置1におけるバイパススイッチ10のオン・オフ状態を把握し得るようになっている。このように、バイパススイッチ10がオン状態となることによって、カプラC1、C2がバイパス状態となっていることを透析液供給装置2側で検知することができ、透析治療が行われていない(すなわち、ダイアライザ17が接続されていない)ことを把握することができる。
ダイアライザ17内には、複数の中空糸膜が収容されており、この中空糸膜が血液を浄化するための血液浄化膜を構成している。かかる中空糸膜は、内部が血液流路かつ外部(中空糸膜の外周面と筐体を構成するケースの内周面との間に形成された流路)が透析液流路とされるとともに、当該中空糸膜の外周面と内周面とを貫通した微小な孔(ポア)が多数形成されている。
しかして、ダイアライザ17内には、中空糸膜を介して患者の血液が流れる血液流路及び透析液が流れる透析液流路が形成されているのである。そして、動脈側血液回路αの先端に取り付けられた動脈側穿刺針及び静脈側血液回路βの先端に取り付けられた静脈側穿刺針をそれぞれ患者に穿刺した状態としつつ血液ポンプ12(図2参照)を駆動させることにより、患者の血液が体外循環する。かかる体外循環の過程において、動脈側血液回路αを流れた血液は、血液流路を通過して静脈側血液回路βに至るとともに、透析液導入ラインL1を流れた透析液は、透析液流路を通過して透析液排出ラインL2に至るものとされ、中空糸膜を介して血液中の不純物等が透析液内に濾過されることにより浄化し得るようになっている。
透析液導入ラインL1は、透析液供給装置2から延設された配管L(図1参照)と接続されるとともに、透析液排出ラインL2は、図示しない排液手段と接続されており、透析液供給装置2から供給された透析液が透析液導入ラインL1を通ってダイアライザ17の透析液流路に至った後、透析液排出ラインL2を通って排液手段に送られるようになっている。そして、これら透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2には、図8に示すように、透析液を送液させるための複式ポンプ18が配設されている。
また、透析液導入ラインL1における複式ポンプ18(吸入側)とダイアライザ17との間には、透析液を清浄化するための2つの濾過フィルタ19が接続されているとともに、これら濾過フィルタ19と透析液排出ラインL2との間には、バイパスラインが連結されており、当該バイパスラインには、流路を閉塞又は開放可能な電磁弁V3、V4がそれぞれ配設されている。
さらに、透析液排出ラインL2には、複式ポンプ18(吐出側)を迂回するバイパスラインが接続されており、そのバイパスラインには、ダイアライザ17の血液流路中を流れる患者の血液から水分を除去するための除水ポンプ20が配設されている。またさらに、透析液導入ラインL1及び透析液排出ラインL2における一端側(ダイアライザ17との接続端側)には、それぞれ電磁弁V1、V2が配設されており、ダイアライザ17に導入又は排出される透析液の流路を閉塞又は開放可能とされている。なお、透析液導入ラインL1の上流側と透析液排出ラインL2の下流側との間には、バイパスラインが接続されており、当該バイパスラインに電磁弁V5が配設されるとともに、透析液排出ラインL2における当該バイパスラインとの接続部より下流側には、電磁弁V6が配設されている。
しかして、電磁弁V1〜V6は、開閉動作により、配設された所定部位における流路を任意に閉塞又は開放し得る弁手段を構成するものであり、その開閉動作がマイコン等から成る制御手段7(図1参照)にて制御されるよう構成されている。また、制御手段7は、血液ポンプ12及び複式ポンプ18の駆動制御手段と電気的にそれぞれ接続されており、当該血液ポンプ12及び複式ポンプ18の駆動を制御することが可能とされている。かかる制御手段7により、透析治療時や非透析治療時において、任意の構成部品に対して必要な制御が行われ得るようになっている。
RO水製造装置3(液体供給手段)は、濾過膜等を内在したモジュール(浄化濾過器)を具備し、原水を浄化して清浄水(RO水)を得るためのものであり、図1に示すように、配管を介して透析液供給装置2と連結されて当該透析液供給装置2に清浄水を供給し得るようになっている。かかるRO水製造装置3で得られた清浄水は、透析液供給装置2にて透析液を作製する際に用いられたり、或いは当該透析液供給装置2や透析用監視装置1の配管等を洗浄する洗浄水としても用いられる。なお、RO水製造装置3を図10のように個人用透析装置と連結し、その個人用透析装置に清浄水を供給するよう構成してもよい。
溶解装置4は、例えば所定量の透析用粉体薬剤が投入されるとともに、その透析用粉体薬剤と清浄水(例えば、RO水製造装置3から供給された清浄水)とを混合(ミキシング)して所定濃度の透析液原液を作製するためのものであり、配管を介して透析液供給装置2と接続されている。かかる配管には、ポンプP2、P3が配設されており、当該ポンプP2、P3を任意タイミングで駆動させることにより、作製された透析液原液(例えばA原液及びB原液)をそれぞれ透析液供給装置2に供給し得るよう構成されている。
透析液供給装置2(液体供給手段)は、RO水製造装置3で得られた清浄水及び溶解装置4で作製された透析液原液を用いて所定濃度の透析液を作製し得るとともに、各透析用監視装置1(血液浄化手段)に作製した透析液を供給可能なものである。また、透析液供給装置2には、配管を消毒するための次亜塩素酸を導入し得る消毒用薬液導入部aと、配管内に析出した炭酸塩を溶解するための酢酸を導入し得る酸洗浄用薬液導入部bとが配設されており、透析治療が行われていない時間帯に行われる洗浄消毒工程時に、ポンプP1を駆動させることにより、必要な薬剤を任意選択的に配管内に導入し得るようになっている。
なお、本実施形態においては、消毒用薬液導入部aから次亜塩素酸を導入しているが、他の消毒用の薬剤や液体を導入するようにしてもよい。さらに、例えば、RO水製造装置3から供給された清浄水を透析液供給装置2内のヒータ(不図示)で加熱し、或いはRO水製造装置3から直接熱湯を供給させることにより、消毒のための熱湯を各透析用監視装置1に供給するようにしてもよい。熱湯による消毒を行う場合、消毒用薬液導入部a又は酸洗浄用薬液導入部bからクエン酸を導入し、当該クエン酸を熱湯に混入させて消毒させるようにしてもよい。また、酸洗浄用薬液導入部bから導入される酸洗浄のための薬液として、酢酸と異なるものとしてもよい。
かかる透析液供給装置2は、配管Lを介して複数の透析用監視装置1のそれぞれと接続されており、かかる配管Lを介して透析用監視装置1のそれぞれに透析液(透析液供給装置2で作製された透析液)、所定の洗浄液(例えば、RO製造装置3で作製された清浄水)及び消毒等における必要な薬液(例えば、消毒用薬液導入部a又は酸洗浄用薬液導入部bから導入された薬液)等の所定の液体を供給し得るよう構成されている。なお、透析液供給装置2には、透析液供給や洗浄又は消毒に関する制御内容の指示及び所定の表示を行わせ得るタッチパネルが配設されている。
さらに、透析液供給装置2には、マイコン等から成る制御手段5が配設されており、当該制御手段5によって、任意の構成部品に対して必要な制御(溶解装置4にて作製された透析液原液の供給のための制御、又は消毒用薬液導入部a若しくは酸洗浄用薬液導入部bから薬液等の導入のための制御等)が行われ得るようになっている。また、制御手段5は、各透析用監視装置1に配設された制御手段7と配線H1を介して電気的に接続されており、かかる配線H1を介して工程信号が各透析用監視装置1に送信されるとともに、当該工程信号により透析用監視装置1に対して任意の動作(受信した工程信号に応じた動作)を行わせるようになっている。
工程信号は、制御手段5に予め設定されたプログラムに従って出力される信号から成り、図9に示すように、透析治療や返血等を行わせる透析治療工程Scの他、ダイアライザ17による透析治療が行われない時間帯に行われる所定の非透析治療工程Saを行わせる信号から成る。非透析治療工程Saには、RO水製造装置3で作製された清浄水にて配管を洗浄する水洗浄工程(S1、S3、S5)、消毒用薬液導入部aから導入された薬液(本実施形態においては次亜塩素酸)にて配管を消毒する薬液消毒工程S2、酸洗浄用薬液導入部bから導入された薬液(本実施形態においては酢酸)にて配管を酸洗浄する酸洗浄工程S4といった洗浄消毒工程Sbの他、待機状態とされるプリセット工程S6、配管内の液体を透析液に置換する液置換工程S7、透析治療を行わせるための準備工程である透析準備工程S8が設定される。
ここで、本実施形態に係る透析用監視装置1には、図1に示すように、内部の配管を所定の液体が流通したことを検知し得る検知手段9が配設されている。かかる検知手段9は、透析用監視装置1(血液浄化手段)に配設されたセンサから成り、当該センサは、図8に示すように、配管内の液体の濃度を検知する濃度検知センサ(A1、A5、A6)、当該液体のpHを検知するpH検知センサA2、当該液体の温度を検知する温度検知センサA3、当該液体の圧力を検知する液圧検知センサA4、又は当該液体の流通の有無を検知する流通検知センサ(不図示)から成る。
本実施形態に係る検知手段9は、透析治療時に透析用監視装置1の配管を流通する液体(透析液等)に関する所定パラメータを検知するためのセンサを流用して成るもので、濃度検知センサA1は、透析治療時に供給される透析液の電導度(濃度)を検知可能とされるとともに、非透析治療時において、配管を流通する所定の液体の濃度を検知可能とされたものである。また、濃度検知センサA5は、透析治療時に配管内の液体に光を照射して漏血を検知するセンサから成るとともに、濃度検知センサA6は、透析治療時に配管内の液体に紫外線を照射して尿素濃度を検知するセンサから成り、何れも非透析治療時において、透析用監視装置1の配管を流通する所定の液体の濃度を検知することにより、当該所定の液体が配管内を流通していることを検知し得るものとされる。
pH検知センサA2は、透析治療時に供給される液体のpHを検知可能とされるとともに、非透析治療時において、透析用監視装置1の配管を流通する所定の液体のpHを検知し得るものである。特に、非透析治療時において、pH検知センサA2にて酸が検知されれば、配管内に酢酸やクエン酸が流通しており、アルカリが検知されれば、次亜塩素酸が流通していることが分かるとともに、中性が検知されれば、洗浄水(清浄水)が流通していることが分かる。したがって、pH検知センサA2によれば、非透析治療時において、所定の液体が配管内を流通していることを検知することができる。
温度検知センサA3は、透析治療時に供給される透析液等の温度を検知可能とされるとともに、非透析治療時において、透析用監視装置1の配管を流通する所定の液体の温度を検知し得るものである。特に、非透析治療時において、所定温度以上の液体が検知されれば、消毒のための熱湯(クエン酸を混入させた熱湯を含む)が配管内を流通していることを検知することができる。なお、温度検知センサA3は、所定温度以上の液体の流通を検知するものの他、その流体の温度及び流通時間を検知し得るものとされている
液圧検知センサA4は、透析治療時に供給される透析液等の液体の圧力(液圧)を検知可能とされるとともに、非透析治療時において、透析用監視装置1の配管を流通する所定の液体の液圧を検知し得るものである。しかるに、配管を流通する液体の粘度や温度の変化に伴って液圧検知センサA4にて検知される液圧が異なることから、配管内に流通している所定の液体が何れであるか推測することができる。
液体の流通の有無を検知する流通検知センサは、透析用監視装置1内の配管に接続又は配設された電磁弁(V1〜V6)やポンプ(複式ポンプ18或いは除水ポンプ20等)の上流側及び下流側にそれぞれ発振電極、受信電極を配設し、液体の流通時(ポンプが動作、或いは電磁弁が開状態)の導通の有無によって、当該電磁弁やポンプの開閉や駆動を検知可能なものである。かかる流通検知センサにより、非透析治療時において、所定の液体が流通していることを検知することができる。
さらに、本実施形態に係る透析用監視装置1が具備する制御手段7には、非透析治療工程のとき、検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されたか否かを判定する判定手段8が形成されている。本実施形態においては、非透析治療工程であるか否かの判別は、透析液供給装置2から送信された工程信号に基づいて行われるよう構成されている。すなわち、透析液供給装置2の制御手段5から各透析用監視装置1に送信される工程信号が、水洗浄工程や薬液消毒工程等の洗浄消毒工程、或いは液置換工程、透析準備工程又はプリセット工程である場合、透析治療工程以外の非透析治療工程であると判定されるのである。また、バイパススイッチ10(バイパス状態検知手段)がバイパス状態を検知することにより非透析治療工程が判別されるよう構成されている。
しかして、判定手段8により、非透析治療工程であることが判別され、かつ、検知手段9により所定の液体(所定の洗浄液若しくは薬液、又は消毒のための熱湯)の流通を検知したと判定されれば、非透析治療工程時において、透析用監視装置1の配管内を必要な液体(所定の洗浄液若しくは薬液、又は消毒のための熱湯)が流通したことを把握することができる。なお、本実施形態に係る判定手段8は、所定の液体の流通の有無を判定するとともに、濃度、pH又は温度に基づいて識別することで、所定の液体が必要な液体であるか否かも判定し得るようになっている。
さらに、本実施形態に係る透析液供給装置2の制御手段5には、報知手段6が電気的に接続されている。かかる報知手段6は、判定手段8により、非透析治療工程のとき検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせるもので、例えば報知のための表示や点灯を行わせる表示モニタや警告灯、或いは警報を出力するスピーカ等から成る。
なお、本実施形態に係る報知手段6は、透析液供給装置2内に配設されているが、透析用監視装置1のそれぞれに配設したもの(例えば、透析用監視装置1の表示手段15に表示或いは警告灯16を点灯又は点滅させるもの)としてもよい。この場合、判定手段8により、非透析治療工程のとき検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されなかったと判定された透析用監視装置1のみについて、その表示手段15或いは警告灯16にて警告を表示させるようにするのが好ましい。
次に、本実施形態に係る血液浄化システムにおける制御内容について、図9のフローチャートに基づいて説明する。
透析治療が終了すると、透析液供給装置2から工程信号が送信され、各透析用監視装置1において非透析治療工程Saが行われる。この非透析治療工程Saにおいては、先ずRO水製造装置3にて作製された清浄水を配管Lを介して各透析用監視装置1に送り、それぞれの透析用監視装置1内の配管で流通させる(水洗浄工程S1)。このとき、判定手段8により、検知手段9で所定の液体(この場合、洗浄のための清浄水)が流通したことが検知されたか否かを判定する。
その後、消毒用薬液導入部aから次亜塩素酸(原液)を導入し、その次亜塩素酸をRO水製造装置3から供給された清浄水に混合して希釈させつつ、配管Lを介して各透析用監視装置1に送る(薬液消毒工程S2)。これにより、各透析用監視装置1内の配管で消毒液としての次亜塩素酸を流通させて消毒することができる。このとき、判定手段8により、検知手段9で所定の液体(この場合、次亜塩素酸)が流通したことが検知されたか否かを判定する。なお、次亜塩素酸の流通の有無のみでなく、例えばその濃度及び流通時間を検知して、正規の濃度及び流通時間が保持されたか否かを判定手段8にて判定するようにしてもよい。
そして、薬液消毒工程S2の後、再びRO水製造装置3にて作製された清浄水を配管Lを介して各透析用監視装置1に送り、それぞれの透析用監視装置1内の配管で流通させる(水洗浄工程S3)。これにより、消毒液としての次亜塩素酸が洗浄水(清浄水)に置換される。このとき、判定手段8により、検知手段9で所定の液体(この場合、洗浄のための清浄水)が流通したことが検知されたか否かを判定する。
このとき、判定手段8は、清浄水の流通が検知されたことを判定するのに加え、薬液消毒工程S2で流通させた所定の液体(次亜塩素酸)が検知手段9にて検知されなくなったことを判定するようにしてもよい。これにより、水洗浄工程S3にて洗浄水が流通したか否かを把握できるとともに、薬液消毒工程S2で流通させた次亜塩素酸が水洗浄工程S3において残留しているのを検知することができる。
その後、酸洗浄用薬液導入部bから酢酸(原液)を導入し、その酢酸をRO水製造装置3から供給された清浄水に混合して希釈させつつ、配管Lを介して各透析用監視装置1に送る(酸洗浄工程S4)。これにより、各透析用監視装置1内の配管で酸洗浄液としての酢酸を流通させて析出物を溶解することができる。このとき、判定手段8により、検知手段9で所定の液体(この場合、酢酸)が流通したことが検知されたか否かを判定する。なお、酢酸の流通の有無のみでなく、例えばその濃度及び流通時間を検知して、正規の濃度及び流通時間が保持されたか否かを判定手段8にて判定するようにしている
そして、酸洗浄工程S4の後、再びRO水製造装置3にて作製された清浄水を配管Lを介して各透析用監視装置1に送り、それぞれの透析用監視装置1内の配管で流通させる(水洗浄工程S5)。これにより、酸洗浄液としての酢酸が洗浄水(清浄水)に置換される。このとき、判定手段8により、検知手段9で所定の液体(この場合、洗浄のための清浄水)が流通したことが検知されたか否かを判定する。
このとき、判定手段8は、清浄水の流通が検知されたことを判定するのに加え、酸洗浄工程S4で流通させた所定の液体(酢酸)が検知手段9にて検知されなくなったことを判定するようにしてもよい。これにより、水洗浄工程S5にて洗浄水が流通したか否かを把握できるとともに、酸洗浄工程S4で流通させた酢酸が水洗浄工程S5において残留しているのを検知することができる。
上記した一連の洗浄消毒工程Sbが終了すると、プリセット工程S6に移行し、次の工程である液置換工程S7が開始されるまで待機状態が維持される。そして、液置換工程S7にて透析用監視装置1の配管内の液体を透析液に置換し、透析準備工程S8にて透析治療を行わせるための準備工程が行われる。しかして、非透析治療工程Saのそれぞれにおいて、検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されたか否かが判定され、検知されないと判定された場合は、配管内の消毒や酸洗浄或いは水洗浄が不十分である可能性がある旨の報知を報知手段6にて行わせる。
なお、薬液消毒工程S2及び酸洗浄工程S4に代えて、各透析用監視装置1に消毒のための熱湯(クエン酸を混入させたものを含む)を供給する場合、当該熱湯消毒工程において、温度検知センサA3にて所定温度の液体が、所定の時間、継続して検知されたか否かを判定手段8にて判定させるようにするのが好ましい。これにより、消毒効果のある温度の熱湯を透析用監視装置1の配管において確実に流通させたか否かを把握させることができる。また、プリセット工程S6は、洗浄消毒工程Sbにおける酸洗浄工程S4と水洗浄工程S5との間で行わせ、酸洗浄効果が十分得られる時間を確保するようにしてもよい。
上記実施形態によれば、透析用監視装置1(血液浄化手段)の内部の配管を所定の液体が流通したことを検知し得る検知手段9と、非透析治療工程のとき、検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されたか否かを判定する判定手段8とを備えたので、非透析治療工程における所定の工程(水洗浄工程S1、S3、S5、薬液消毒工程S2、酸洗浄工程S4等)が確実かつ十分に行われたか否かを把握させることができる。
また、本実施形態に係る透析液供給装置2(液体供給手段)は、透析用監視装置1(血液浄化手段)に対して任意の動作を行わせる工程信号を送信し得るとともに、当該透析液供給装置2(液体供給手段)から送信された工程信号にて非透析治療工程が判別されるので、工程信号に応じて透析用監視装置1が動作する血液浄化システムにおいて、非透析治療工程を判別するための別個の手段を不要とすることができる。
さらに、透析用監視装置1は、ダイアライザ17に透析液を導入する透析液導入ラインL1と、当該ダイアライザ17から透析液を排出する透析液排出ラインL2と、当該透析液導入ラインL1の先端と透析液排出ラインL2の先端とが接続されたバイパス状態であることを検知するバイパススイッチ10(バイパス状態検知手段)とを具備していることから、当該バイパススイッチ10がバイパス状態を検知することにより非透析治療工程が判別するよう構成されており、バイパススイッチ10の如きバイパス状態検知手段を具備する血液浄化システムにおいて、非透析治療工程を判別するための別個の手段を不要とすることができる。
またさらに、本実施形態に係る検知手段9は、透析用監視装置1に配設されたセンサから成り、配管内の液体の濃度を検知する濃度検知センサ(A1、A5、A6)、当該液体のpHを検知するpH検知センサA2、当該液体の温度を検知する温度検知センサA3、当該液体の圧力を検知する液圧検知センサA4、又は当該液体の流通の有無を検知する流通検知センサから成るので、透析用監視装置1の内部の配管を所定の液体が流通したことをより容易かつ正確に検知することができる。
特に、本実施形態に係る検知手段9は、透析治療時に透析用監視装置1の配管を流通する液体に関する所定パラメータを検知するためのセンサを流用して成るので、検知手段9として別個のセンサを追加する必要がなく、製造コストやランニングコスト等を抑制することができる。なお、検知手段9は、透析治療時に透析用監視装置1の配管を流通する液体に関する所定パラメータを検知するためのセンサを流用するものに限らず、非透析治療時において専ら用いられるセンサを別個新たに配設するようにしてもよい。
また、本実施形態によれば、判定手段8により、非透析治療工程のとき検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせる報知手段6を具備したので、医療従事者等に対して、非透析治療工程における所定の工程が確実かつ十分に行われたか否かを容易に把握させることができる。報知手段6による報知は、非透析治療工程における所定の工程時に行ってもよく、或いはログとして経歴を残しておくものとしてもよい。
以上、本実施形態に係る血液浄化システムついて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば透析液供給装置2から各透析用監視装置1に対して工程信号が送信され、その工程信号に応じた動作を行わせるものに代え、工程信号が送信されず透析治療工程と非透析治療工程が行われるものに適用してもよい。また、本実施形態においては、工程信号は、制御手段5から配線H1を介して各透析用監視装置1に送信され、バイパススイッチ10の電気信号は、配線H2を介して透析液供給装置2の制御手段5に送信されるよう構成されているが、信号を双方向に送受信可能な配線(例えばLAN等)を介して制御手段5、7及びバイパススイッチ10を電気的に接続するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態の如きセントラルシステムから成るものに代えて、図10に示すように、液体供給手段としてのRO水製造装置3と、血液浄化手段としての個人用透析装置21とで構成された血液浄化システムとしてもよい。かかる個人用透析装置21は、RO水製造装置3で製造された清浄水が配管Nを介して供給され、その清浄水に透析液用原液(A原液及びB原液)を混合して所定濃度の透析液を作製して透析治療を行い得るものである。
すなわち、個人用透析装置21は、上記実施形態の透析用監視装置1と同様、患者に透析治療を施すための血液浄化器としてのダイアライザ17(図6参照)が取り付けられ、当該ダイアライザ17に対して作製した透析液を供給して透析治療を行わせ得るとともに、当該ダイアライザ17による透析治療が行われない時間帯に所定の非透析治療工程(上記実施形態と同様の工程)が行われるよう構成されている。
また、個人用透析装置21には、例えば消毒のための次亜塩素酸を導入する消毒用薬液導入部aと、例えば酸洗浄のための酢酸を導入する酸洗浄用薬液導入部bとが形成されている。そして、これら消毒用薬液導入部a又は酸洗浄用薬液導入部bから導入された次亜塩素酸や酢酸等をRO水製造装置3から供給された清浄水に混合して希釈させつつ、個人用透析装置21内の配管にて流通させることにより、消毒や酸洗浄が行われるようになっている。なお、上記実施形態と同様、所定の洗浄液や消毒のための薬液に代えて、他の消毒用の薬剤や液体を導入するようにしてもよい。さらに、例えば、RO水製造装置3から供給された清浄水を個人用透析装置21内のヒータ(不図示)で加熱し、或いはRO水製造装置3から直接熱湯を供給させてもよい。熱湯による消毒を行う場合、消毒用薬液導入部a又は酸洗浄用薬液導入部bからクエン酸を導入し、当該クエン酸を熱湯に混入させて消毒させるようにしてもよい。また、酸洗浄用薬液導入部bから導入される酸洗浄のための薬液として、酢酸と異なるものとしてもよい。
しかるに、各個人用透析装置21には、上記実施形態と同様の機能を有する検知手段9及びバイパススイッチ10が配設されており、制御手段7に形成された判定手段8と電気的に接続されている。この場合の判定手段8は、上記実施形態と同様、非透析治療工程のとき、検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されたか否かを判定するもので、例えばバイパススイッチ10(バイパス状態検知手段)がバイパス状態を検知することにより非透析治療工程が判別されるものとされている。
そして、判定手段8により、非透析治療工程であることが判別され、かつ、検知手段9により所定の液体(所定の洗浄液若しくは薬液、又は消毒のための熱湯)の流通を検知したと判定されれば、非透析治療工程時において、個人用透析装置21の配管内を必要な液体(所定の洗浄液若しくは薬液、又は消毒のための熱湯)が流通したことを把握することができる。
さらに、本実施形態に係る制御手段7には、報知手段6が電気的に接続されている。かかる報知手段6は、上記実施形態と同様の機能を有するもので、判定手段8により、非透析治療工程のとき、検知手段9で所定の液体が流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせるものである。かかる報知手段6として、例えば報知のための表示や点灯を行わせる表示モニタや警告灯、或いは警報を出力するスピーカ等を用いることができる。
血液浄化手段の内部の配管を所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを検知し得る検知手段と、非透析治療工程のとき、液体供給手段により供給された所定の液体が、前記血液浄化手段の内部の配管を所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを検知手段で検知されたか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記非透析治療工程のとき前記検知手段で前記所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせる報知手段とを備え、血液浄化手段は、血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ラインと、当該血液浄化器から透析液を排出する透析液排出ラインと、当該透析液導入ラインの先端と透析液排出ラインの先端とが接続されたバイパス状態であることを検知するバイパス状態検知手段とを具備するとともに、当該バイパス状態検知手段がバイパス状態を検知することにより非透析治療工程が判別される血液浄化システムであれば、他の機能が付加されたもの等にも適用することができる。
1 透析用監視装置(血液浄化手段)
2 透析液供給装置(液体供給手段)
3 RO水製造装置
4 溶解装置
5 制御手段
6 報知手段
7 制御手段
8 判定手段
9 検知手段
10 バイパススイッチ(バイパス状態検知手段)
11 カプラ受け
12 血液ポンプ
13 補液ポンプ
14 気泡検出センサ
15 表示手段
16 警告灯
17 ダイアライザ(血液浄化器)
18 複式ポンプ
19 濾過フィルタ
20 除水ポンプ

Claims (4)

  1. 患者に透析治療を施すための血液浄化器が取り付けられるとともに、当該血液浄化器による透析治療が行われない時間帯に所定の非透析治療工程が行われる血液浄化手段と、
    透析液、所定の洗浄液若しくは薬液、又は消毒のための熱湯から成る所定の液体を前記血液浄化手段に供給可能な液体供給手段と、
    を具備し、透析治療工程にて前記液体供給手段から前記血液浄化手段に透析液が供給されて透析治療が行われる血液浄化システムにおいて、
    前記血液浄化手段の内部の配管を前記所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを検知し得る検知手段と、
    前記非透析治療工程のとき、前記液体供給手段により供給された前記所定の液体が、前記血液浄化手段の内部の配管を所定の濃度又は温度で所定時間流通したことを前記検知手段で検知されたか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、前記非透析治療工程のとき前記検知手段で前記所定の液体が所定の濃度又は温度で所定時間流通したことが検知されなかったと判定されたことを条件として、所定の報知を行わせる報知手段とを備え
    前記血液浄化手段は、前記血液浄化器に透析液を導入する透析液導入ラインと、当該血液浄化器から透析液を排出する透析液排出ラインと、当該透析液導入ラインの先端と透析液排出ラインの先端とが接続されたバイパス状態であることを検知するバイパス状態検知手段とを具備するとともに、当該バイパス状態検知手段が前記バイパス状態を検知することにより前記非透析治療工程が判別されることを特徴とする血液浄化システム。
  2. 前記液体供給手段は、前記血液浄化手段に対して任意の動作を行わせる工程信号を送信し得るとともに、当該液体供給手段から送信された工程信号にて前記非透析治療工程が判別されることを特徴とする請求項1記載の血液浄化システム。
  3. 前記検知手段は、前記血液浄化手段に配設されたセンサから成り、当該センサは、配管内の液体の濃度を検知する濃度検知センサ、当該液体のpHを検知するpH検知センサ、当該液体の温度を検知する温度検知センサ、当該液体の圧力を検知する液圧検知センサ、又は当該液体の流通の有無を検知する流通検知センサから成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化システム。
  4. 前記検知手段は、透析治療時に前記血液浄化手段の配管を流通する液体に関する所定パラメータを検知するためのセンサを流用して成ることを特徴とする請求項記載の血液浄化システム。
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