JP5733568B2 - 誘導加熱装置、誘導加熱設備及び方法 - Google Patents

誘導加熱装置、誘導加熱設備及び方法 Download PDF

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Description

本発明はワーク、例えば環形状のワークを誘導加熱する誘導加熱装置、誘導加熱設備及び加熱方法に関する。
一方向に連続する被加熱領域が設定されたワークを、加熱コイルを用いて誘導加熱することが行われている。例えば環形状を有する大きなワークを加熱する場合、一方向に連続する被加熱領域の一部に加熱コイルを対向させて回転させることで、被加熱領域の全長を加熱する熱処理装置が提案されている(例えば特許文献1及び2)。
一方、誘導加熱装置においては、一般に、加熱コイルに電力を投入するための誘導加熱装置として次のようなものが使用されている。即ち、誘導加熱装置は、商用電力を一旦直流に変換しその後所定の周波数の交流電流に変換するインバータと、このインバータに接続される一次巻き線と二次巻き線により構成される変成器と、一次巻き線に対して並列に接続される整合器と、二次巻き線に対して並列接続される加熱コイルとを備え、加熱コイルとワークとを誘導結合し、インバータと加熱コイルとのマッチングをとっている。
特許文献3に開示されている誘導加熱装置においては、電源として自制式サイリスタインバータにキャパシタ、整合変圧器を接続し、その整合変圧器に、被加熱体の昇温加熱時における適正電圧、適正周波数選択用のタップ群及び被加熱体の均熱加熱時における適正電圧、適正周波数選択用のタップ群を接続し、それぞれのタップ群を切替スイッチを介して加熱コイルに接続している。
特開2005−325409号公報 特開2009−287074号公報 特公昭63−42830号公報
ところで、半径が1m以上、例えば3mといった大きなワークを誘導加熱するために、ワークの加熱領域の一部を局部的に誘導加熱しつつワークそれ自体を回転することでワークの加熱領域全体を加熱する手法が採用されている。そのため、従来数秒といった加熱時間では加熱領域の温度が上がらず、例えば数分単位の加熱時間が必要となる。
しかしながら、長時間加熱すると、インバータから見た出力インピーダンスが時間と共に変化し、インバータから整合器及び変成器を介在して加熱コイルに電力が投入され難くなり、ワークを所定の温度まで加熱することができなくなる。
そこで、本発明では、比較的長時間でもワークを所定の温度まで誘導加熱することができる加熱装置、加熱設備及び加熱方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の誘導加熱装置は、加熱コイルに並列接続される複数の変成器と、複数の変成器の何れかに接続される複数の整合器と、商用電圧を直流電圧に変換する順変換部、及び該順変換部により変換された直流電圧を指定の周波数の電圧に変換する逆変換部を有するインバータと、順変換部を制御する順変換制御部、及び逆変換部を制御して各々指定された周波数の電圧に変換させる複数の逆変換制御部を有するインバータ制御部と、加熱コイルと複数の変成器の何れかとを接続し、複数の変成器の何れかと複数の整合器の何れかとを接続し、複数の整合器の何れかとインバータとを接続し、複数の逆変換制御部の何れかと逆変換部とを接続するスイッチ群と、誘導加熱時間を複数に区分して区分毎に、インバータから出力される電圧の周波数の設定情報と複数の整合器及び複数の変成器の選択による組み合わせで構成されるマッチング回路の選択情報とを誘導加熱条件として設定する設定部と、設定部で設定された誘導加熱条件に従って、区分毎に、複数の逆変換制御部の何れかを選択し逆変換部を制御して指定の周波数の電圧を出力すると共に、スイッチ群により一の整合器をインバータに接続し、この一の整合器を一の変成器に接続し、この一の変成器を上記加熱コイルに接続する切替制御部と、を備える。
上記目的を達成させるために、本発明の誘導加熱設備は、環状体でなるワークに沿って周状に間隔をおいて複数の誘導加熱装置が配備され、複数の誘導加熱装置が、それぞれ、ワークの加熱領域に対向するように配置される加熱コイルと、加熱コイルに並列接続される複数の変成器と、複数の変成器の何れかに接続される複数の整合器と、商用電圧を直流電圧に変換する順変換部、及び順変換部により変換された直流電圧を指定の周波数の電圧に変換する逆変換部を有するインバータと、順変換部を制御する順変換制御部、及び逆変換部を制御して各々指定された周波数の電圧に変換させる複数の逆変換制御部を有するインバータ制御部と、加熱コイルと複数の変成器の何れかとを接続し、複数の変成器の何れかと複数の整合器の何れかとを接続し、複数の整合器の何れかとインバータとを接続し、複数の逆変換制御部の何れかと逆変換部とを接続するスイッチ群と、を備え、さらに、誘導加熱装置毎にかつ誘導加熱時間を複数に区分して区分毎に、インバータから出力される電圧の周波数の設定情報と、複数の整合器及び上記複数の変成器の選択による組み合わせで構成されるマッチング回路の選択情報と、を誘導加熱条件として設定する設定部と、設定部で設定された誘導加熱条件に従って、誘導加熱装置毎にかつ区分毎に、複数の逆変換制御部の何れかを選択して逆変換部を制御して指定の周波数の電圧を出力すると共に、スイッチ群により一の整合器を上記インバータに接続し、この一の整合器を一の変成器に接続し、この一の変成器を加熱コイルに接続する切替制御部と、を備える。
上記目的を達成させるために、本発明の誘導加熱方法は、ワークを移動させながらワークを誘導加熱する際、ワークの加熱温度又は加熱時間に応じてワークに流す誘導電流の周波数を異ならせ、周波数の変化に併せて整合器及び変成器の組み合わせを交換する。
本発明によれば、ワークの加熱温度又は加熱時間に応じて、インバータから出力される周波数を異ならせ、かつ、それに併せて整合器及び変成器の組み合わせを交換することにより、インピーダンス整合をとり、もってワークに十分な電力を供給して所望の温度まで昇温することができる。特に、ワークの加熱領域の昇温により透磁率に適合させインピーダンス整合がとれる。
本発明の実施形態に係る誘導加熱装置の回路構成図である。 図1に示す設定部に表示されるステップデータ設定画面を示す図である。 図1に示す設定部に表示される画面であって、回路設定条件を設定するための画面を示す図である。 本発明の実施形態に係る誘導加熱方法により比較的長時間誘導加熱することができることを説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る誘導加熱設備を示す平面図である。 図5に示す誘導加熱設備を示す側面図であって、手前側に設けられている誘導加熱装置を省略して示したものである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る誘導加熱装置1の回路図である。本発明の実施形態に係る誘導加熱装置1は、図1に示すように、加熱コイル2に対して並列に接続される複数の変成器12と、複数の変成器12の何れかに接続される複数の整合器13と、複数の整合器13の何れかに接続されるインバータ14と、インバータ14を制御するインバータ制御部15と、インバータ14と整合器13、整合器13と変成器12、変成器12と加熱コイル2をそれぞれ切り替えて接続するスイッチ群16と、切替制御部17と、設定部18とを含んで構成される。
インバータ14は、商用電源19に接続されていて、商用電圧を直流電圧に変換する順変換部14Aと、順変換部14Aからの直流電圧を指定の周波数の交流電圧に変換する逆変換部14Bと、を備えている。
インバータ制御部15は、順変換部14Aを制御する順変換制御部15Aと、逆変換部14Bを制御する複数の逆変換制御部15Bと、を備えている。各逆変換制御部15Bは、それぞれ逆変換部14Bを制御し、逆変換部14Bから互いに異なった周波数の電圧に変換して出力させるものである。
複数の整合器13は、異なった容量を備える整合器13A,13B,13Cで構成される。整合器13A,13B,13Cは、コンデンサのほか、インダクタンスを含むようにしても構わない。
複数の変成器12は、整合器13にスイッチ16B、16Cを介して接続される一次巻き線と、加熱コイル2にスイッチ16Aを介して接続される二次巻き線と、を含んで構成されており、各変成器12では一次巻き線と二次巻き線との比が異なっている。
スイッチ群16は、加熱コイル2と複数の変成器12の何れかとを接続する例えば3つのスイッチ16Aと、複数の変成器12の何れかと複数の整合器13の何れかとを接続する3対のスイッチ16B,16C、複数の整合器13の何れかとインバータ14を接続する例えば3つのスイッチ16Dと、複数の逆変換制御部15Bの何れかと逆変換部14Bとを接続する例えば3つのスイッチ16Eと、を備える。
設定部18は、誘導加熱時間を複数に区分して区分毎に、インバータ14から出力される電圧の周波数の設定情報と、複数の整合器13及び複数の変成器12の選択による組み合わせで構成されるマッチング回路(整合回路とも呼ぶ)の選択情報と、を誘導加熱条件として設定するためのものである。
切替制御部17は、設定部18で設定された誘導加熱条件に従って、誘導加熱時間を区分した区分毎に、複数の逆変換制御部15Bの何れかを選択して逆変換部14Bを制御して指定の周波数の電圧を出力する。それと共に、切替制御部17は、スイッチ群16、即ちスイッチ16A,16B,16C及び16Dにより、一の整合器13をインバータ14に接続し、この一の整合器13を一の変成器12に接続し、この一の変成器12を加熱コイル2に接続する。
設定部18には、インバータ14からの出力状況を示すモニタとして、各種の誘導加熱条件を設定するための入出力操作画面としてのタッチパネル部が設けられている。図2は図1に示す設定部18に表示されるステップデータ設定画面を示す図である。操作部18には、例えば図2に示すようなステップデータ設定画面が表示され、このステップデータ設定画面において、ステップ単位で、ステップの時間、ワーク回転速度、インバータ14からの出力条件として電力、電圧を設定することができる。このステップデータ設定画面により、インバータ14から出力される電力の周波数を設定するようにしてもよい。
また、ある特定のステップにおいて、何れのインバータ14から電力が供給されない状態を設定するためインバータ14からの出力電力、電圧を例えばゼロや低い値に設定し、変成器12及び整合器13の組み合わせからなる整合回路の切り替えの選択をすることができる。図3は図1に示す設定部18に表示され、回路設定条件を設定するための画面を示す図である。図2に示す画面において「整合回路の切替」を選択すると、図3のような回路設定条件の画面が表示され、変成器12及び整合器13の種類を選択することができる。例えば図3に示されているように、加熱コイル2の番号毎に、変成器を選択するために巻き数を選択するための「MTr電圧選択」の選択肢と、整合器を選択するための「コンデンサ容量」の選択肢と、逆変換制御部の選択肢とが、回路設定条件選択画面として表示され、これらの選択肢を選んで設定される。図2及び図3に示す画面においては、インバータ14から出力される交流の周波数は、図3に示す回路設定条件において逆変換制御部の選択により行うようになっているが、図2に示すステップデータ設定画面において、例えば最も右側に新たに列を設け、各ステップにおいて出力される周波数を設定することができるようになっていてもよい。また、整合回路及び周波数の切替を行う場合には、インバータ14からの出力をゼロに設定する必要性は必ずしもなく、例えばインバータ14からの出力レベルを低下させておけばよい。
本発明の実施形態に係る誘導加熱装置1では、このような回路構成を採用していることで、設定部18により、誘導加熱時間を複数の区分に区分し、逆変換制御部15Bを選択してその選択の前後において異なった周波数の電圧を出力することができる。それに伴ってスイッチ16A〜16Dの組み合わせを選択することにより、整合器13と変成器12との組み合わせを換えることができる。よって、誘導加熱によりワークWを昇温する途中で、インバータ14の出力周波数を変化させ整合器13及び変成器12の組み合わせを交換することにより、ワークWの透磁率が変化してもインバータ14から出力された電力をワークWの誘導加熱に使用させることができる。なお、逆変換制御部15Bの選択は同一のワークWを加熱する際に必ず変えねばならないというものではない。
図1に示す誘導加熱装置1により比較的長時間誘導加熱をしてワークを所望の温度まで昇温することができることを説明する。図4は、本発明の実施形態に係る誘導加熱方法により比較的長時間誘導加熱することができることを説明するための説明図であり、図1に示す装置とは異なり、加熱の途中でインバータ14からの出力の周波数を変えないで比較的短時間で行ったときのワークの温度、インバータ14の出力インピーダンスと、インバータ14の出力を直流電圧で評価したときのグラフである。図4から、時間の経過に伴ってインバータ14からの出力インピーダンスが一旦低下して極小値をとったのち、ワークWの温度が約700℃〜800℃前後で出力インピーダンスが一定となる。その出力インピーダンスが上昇しなくなったときインバータ14の出力電圧がピークとなり、その後低下する。よって、それ以降では、インバータ14からの出力がワークに投入されなくなる。
しかしながら、本発明の実施形態では、加熱時間の経過に伴い、加熱温度に応じて、インピーダンス14の出力周波数を変化させ、かつ、その出力周波数の値と整合器及び変成器を選択することが出来るようにしたので、加熱の途中で、ワークWの素材、特に透磁率などの物性値が変化してもワークWに誘導電流を流すことができ、ワークを所望の温度まで上昇させることができる。
図1に示す誘導加熱装置1の変形例について説明する。図1において、インバータ14に出力インピーダンスを計測するインピーダンス計測部を備えていてもよい。インバータ計測部は、逆変換部14Bから出力される電流、電圧及びそれらの位相差を計測する。その測定結果がインバータ14から切替制御部17に出力される。いま、例えば図2に示すように設定部18のステップデータ設定画面において、ステップ4の「整合回路の切替」が「有」となっているとする。すると、切替制御部17では、絶えずインバータ計測部から入力される計測結果をモニタリングして、現在のインピーダンスの許容範囲を超えた場合であって、次のステップにおいて整合回路の切り替えを行うことになっているような場合には、現在のステップで指定された時間が経過しなくても強制的に次のステップに移行する。即ち、切替制御部17は、インピーダンス計測部から入力された計測結果がインピーダンスの許容範囲を超えたとき、設定部18に設定されている誘導加熱条件のうち次の区分に関するものを参照した上で整合回路の切替の有無を判断する。そして整合回路を切り替えることになっている場合には、強制的に、次のステップで設定されている逆変換制御部15Bを選択してインバータ14から出力される電圧の周波数を変化させ、かつスイッチ群16を切り替える。これにより、インバータ14から出力される電圧の周波数を変え、かつ整合回路を切り替えてインピーダンス整合をとる。
次に、図1に示す誘導加熱装置1の設計思想を適用して一つのワークWを回転走行させながら、移動加熱することができる誘導加熱設備について説明する。図5は本発明の実施形態に係る誘導加熱設備3を示す平面図であり、図6は図5に示す誘導加熱設備3を示す側面図であって、手前側に設けられている誘導加熱装置を省略して示したものである。なお、P1は搬入搬出位置、P2は吊り下げ位置、P3は加熱位置、P4は段取り位置、P5は吊り下げ位置である。なお、図5及び図6では、誘導加熱設備3を構成し各誘導加熱コイル2からワークに誘導電流を流すための誘導加熱装置1については、変成器12や整合器13などを収容した支持ボックスのみを模式的に示している。
先ず、誘導加熱設備の概略を説明する。誘導加熱設備3は、図5及び図6に概略を示すように、ワークWを支持する治具100と、ワークWを搬入及び搬出する搬入搬出セクション300と、治具100を吊り下げて搬送する搬送機構200と、治具100に載置されたワークWを回転させつつ加熱する加熱セクション400と、加熱セクション400の下方に設けられた冷却セクション500と、搬入搬出セクション300とは反対側に設けられた部品交換セクション600と、各セクションを駆動するための電気設備と、を備える。
治具100は、ワークWを載置するワーク支持部110と、ワーク支持部110の中央に設けられた中央構造部130とを備える。ワーク支持部110は、放射方向に延びる複数の放射架台111の先端側に放射方向に沿って配置された相対移動手段としての回転ローラ112を備える。回転ローラ112は中央構造部130へ入力される駆動力で回転駆動可能である。ワークWは各回転ローラ112を回転させることで環形状に沿って移動可能である。
搬入搬出セクション300は、図5及び図6に示すように、搬入搬出位置P1でワークWを治具100のワーク支持部110に載置し、吊り下げ位置P2へ移動させて治具100を吊り下げ位置P2に精度よく配置できる構造となっている。
搬送機構200は、図5及び図6に示すように、各セクションの上方に配設された搬送レール210と、搬送レール210に沿って移動する搬送ローダ部220とを有する。搬送ローダ部220は、治具100の中央構造部130に連結可能で、連結した状態で治具100を吊り下げて搬送する構造を有する。搬送ローダ部220には回転駆動手段221が設けられており、搬送ローダ部220が治具100の中央構造部130に連結することで、回転駆動手段221により治具100の各回転ローラ112が回転駆動可能となる。
加熱セクション400は、図5及び図6に示すように、治具100を所定位置に配置した状態で、治具100に載置されたワークWを回転させつつ均一に加熱する。
冷却セクション500は、図6に示すように、加熱セクション400の下方に設けられ、治具100を下降して配置した状態で、ワークWを回転させつつ冷却ジャケットから冷却液を供給して冷却する構造を有する。
部品交換セクション600は、図5及び図6に示すように、部品交換治具610に加熱セクション400や冷却セクション500の部品を支持させて搬送し、各セクションの部品を交換できる構造を有している。
このような誘導加熱設備3を用いてワークWを焼入処理する際には、先ず準備工程としてワークWに応じて各部を設定し、次に搬入工程としてワークWを搬入して治具100に載置し、次に搬送工程としてワークWを載置した治具100を搬送し、次いで加熱工程として治具100上のワークWを誘導加熱し、冷却工程として冷却治具100上のワークWを冷却し、最後に搬出工程として焼入れ後のワークWを搬出する。
そのため、図5に示すように、加熱セクション400の中心(図5の符号Cの位置)を取り囲むように、複数の誘導加熱装置1が間隔をあけて並べて配置されている。即ち、誘導加熱される位置に環状体のワークが搬送されてそのワークに沿って周状に間隔をおいて複数の誘導加熱装置1が配備された状態となる。
何れの誘導加熱装置1においても、図1で示したように、加熱コイル2と、複数の変成器12と、複数の整合器13と、順変換部14A及び逆変換部14Bを有するインバータ14と、順変換部14Aを制御する順変換制御部15A及び逆変換部14Bを制御して各々指定された周波数の電圧に変換させる複数の逆変換制御部15Bを有するインバータ制御部15と、スイッチ群16と、を備える。
そして、誘導加熱設備3は、図5に示すように、各誘導加熱装置1を統括的に誘導加熱条件を設定するための設定部31と、その設定部31により各誘導加熱装置1のスイッチ群16を切り替え制御する切替制御部32と、を備える。
設定部31では、誘導加熱装置1毎に、かつ誘導加熱時間を複数に区分して区分毎に、各インバータ14から出力される電圧の周波数の設定情報と、複数の整合器13及び複数の変成器12の選択による組み合わせで構成されるマッチング回路(整合回路)の選択情報と、が誘導加熱条件として設定される。
そのため、切替制御部32は、誘導加熱装置1毎に、設定部31で設定された誘導加熱条件に従って、区分毎に、複数の逆変換制御部15Bの何れかを選択することにより逆変換部14Bを制御して指定の周波数の電圧を出力すると共に、スイッチ群16により一の整合器13をインバータ14に接続し、この一の整合器13を一の変成器12に接続し、この一の変成器12を加熱コイル2に接続する。
その結果、誘導加熱装置1毎に、設定部31により誘導加熱条件を設定することができ、誘導加熱開始から時間単位で、インバータ14からの出力状態を設定したり整合回路を選択したりすることができる。これにより、切替制御部32は、誘導加熱開始の信号の入力を受けると、設定部31に設定されている誘導加熱条件に基いて、誘導加熱装置1毎に、誘導加熱開始からの経過時間に伴い、インバータ制御部15の順変換制御部15Aと選択された逆変換制御部15Bによりインバータ14が制御され、指定された周波数の電圧がインバータ14から出力され、さらに、選択された整合器13及び変成器12の組み合わせでその周波数に見合うインピーダンスと整合する。よって、ワークが誘導加熱により組織変形して透磁率等の物性値が変化しても、設定部31により設定された回路設定条件に従って切替制御部32により各スイッチ群16が切り替えられる。
特に、図5及び図6に示す誘導加熱設備3においては、直径が1m以上の大型の旋回輪や大型の軸受などを構成する外輪のような大きなワークWを走行させながら誘導加熱する際、全体の誘導加熱時間が長時間とならざるを得ない。すると、ワークWが昇温することで組織変形したことで、インピーダンスの整合がとれずに、インバータ14から加熱コイル2に電力が投入され難くなるという問題を解決することもでき、ワークWが大型であっても十分誘導加熱して所望の温度まで上昇させることができる。また、図5及び図6に示す誘導加熱設備3においては、ワークの焼入れ条件に応じて、各誘導加熱装置1毎に異なったタイミングで周波数を変えてもよいし、誘導加熱装置1の全てを同じタイミングで周波数を変えるようにしてもよい。
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲において適宜変更して実施することができる。例えば、ワークWの近辺に非接触式の温度センサを配置し、その温度センサの検出値を基準に誘導加熱条件を設定して、周波数、整合回路の組み合わせを変えてもよい。
1:誘導加熱装置
2:加熱コイル
3:誘導加熱設備
12,12A,12B,12C:変成器
13,13A,13A,13C:整合器
14:インバータ
14A:順変換部
14B:逆変換部
15:インバータ制御部
15A:順変換制御部
15B:逆変換制御部
16:スイッチ群
16A,16B,16C,16D,16E:スイッチ
17:切替制御部
18:設定部
19:商用電源
100:治具
110:ワーク支持部
111:放射架台
112:回転ローラ
130:中央構造部
200:搬送機構
210:搬送レール
220:搬送ローダ部
221:回転駆動手段
300:搬入搬出セクション
400:加熱セクション
500:冷却セクション
600:部品交換セクション
610:部品交換治具
W:ワーク

Claims (5)

  1. 加熱コイルに並列接続される複数の変成器と、
    上記複数の変成器の何れかに接続される複数の整合器と、
    商用電圧を直流電圧に変換する順変換部、及び該順変換部により変換された直流電圧を指定の周波数の電圧に変換する逆変換部を有するインバータと、
    上記順変換部を制御する順変換制御部、及び上記逆変換部を制御して各々指定された周波数の電圧に変換させる複数の逆変換制御部を有するインバータ制御部と、
    上記加熱コイルと上記複数の変成器の何れかとを接続し、上記複数の変成器の何れかと上記複数の整合器の何れかとを接続し、上記複数の整合器の何れかと上記インバータとを接続し、上記複数の逆変換制御部の何れかと上記逆変換部とを接続するスイッチ群と、
    誘導加熱時間を複数に区分して区分毎に、上記インバータから出力される電圧の周波数の設定情報と上記複数の整合器及び上記複数の変成器の選択による組み合わせで構成されるマッチング回路の選択情報とを誘導加熱条件として設定する設定部と、
    上記設定部で設定された誘導加熱条件に従って、区分毎に、上記複数の逆変換制御部の何れかを選択し上記逆変換部を制御して指定の周波数の電圧を出力すると共に、上記スイッチ群により一の整合器を上記インバータに接続し、この一の整合器を一の変成器に接続し、この一の変成器を上記加熱コイルに接続する切替制御部と、
    を備える、誘導加熱装置。
  2. 前記インバータは、出力インピーダンスを計測するインピーダンス計測部を備え、
    前記切替制御部は、上記インピーダンス計測部から入力される計測結果が許容範囲を超えた場合には、前記設定部に設定されている誘導加熱条件のうち次の区分に関するものを参照することにより、前記複数の逆変換制御部の何れかを選択して上記インバータから出力される電圧の周波数を変化させ、かつ上記スイッチ群を切り替えてインピーダンス整合をとる、請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 環状体でなるワークに沿って周状に間隔をおいて配備した複数の誘導加熱装置と、誘導加熱条件を設定する設定部と、切替制御部と、を備え、
    上記複数の誘導加熱装置が、それぞれ、上記ワークの加熱領域に対向するように配置される加熱コイルと、該加熱コイルに並列接続される複数の変成器と、該複数の変成器の何れかに接続される複数の整合器と、商用電圧を直流電圧に変換する順変換部、及び該順変換部により変換された直流電圧を指定の周波数の電圧に変換する逆変換部を有するインバータと、上記順変換部を制御する順変換制御部、及び上記逆変換部を制御して各々指定された周波数の電圧に変換させる複数の逆変換制御部を有するインバータ制御部と、上記加熱コイルと上記複数の変成器の何れかとを接続し、上記複数の変成器の何れかと上記複数の整合器の何れかとを接続し、上記複数の整合器の何れかと上記インバータとを接続し、複数の逆変換制御部の何れかと逆変換部とを接続するスイッチ群と、を備え、
    上記設定部が、上記誘導加熱装置毎にかつ誘導加熱時間を複数に区分して区分毎に、上記インバータから出力される電圧の周波数の設定情報と、上記複数の整合器及び上記複数の変成器の選択による組み合わせで構成されるマッチング回路の選択情報と、を誘導加熱条件として設定し、
    上記切替制御部が、上記設定部で設定された誘導加熱条件に従って、上記誘導加熱装置毎にかつ区分毎に、上記複数の逆変換制御部の何れかを選択して上記逆変換部を制御して指定の周波数の電圧を出力すると共に、上記スイッチ群により一の整合器を上記インバータに接続し、この一の整合器を一の変成器に接続し、この一の変成器を上記加熱コイルに接続する、誘導加熱設備。
  4. ワークを移動させながらワークを誘導加熱する際、ワークの加熱温度又は加熱時間に応じてワークに流す誘導電流の周波数を異ならせ、周波数の変化に併せて整合器及び変成器の組み合わせを交換する、誘導加熱方法。
  5. ワークに沿って複数の加熱コイルを配置し、ワークを移動しながら複数の加熱コイルにより誘導加熱をする際、ワークの加熱温度又は加熱時間に応じてワークに流す誘導電流の周波数を異ならせ、周波数の変化に併せて整合器及び変成器の組み合わせを交換する、誘導加熱方法。
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