JP5730842B2 - ジョイントコネクタ - Google Patents

ジョイントコネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP5730842B2
JP5730842B2 JP2012266649A JP2012266649A JP5730842B2 JP 5730842 B2 JP5730842 B2 JP 5730842B2 JP 2012266649 A JP2012266649 A JP 2012266649A JP 2012266649 A JP2012266649 A JP 2012266649A JP 5730842 B2 JP5730842 B2 JP 5730842B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
housing
terminal
female
locking rib
laminated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012266649A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014112497A (ja
Inventor
彰洋 長尾
彰洋 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Automotive Systems Inc
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Furukawa Automotive Systems Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD., Furukawa Automotive Systems Inc filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2012266649A priority Critical patent/JP5730842B2/ja
Publication of JP2014112497A publication Critical patent/JP2014112497A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5730842B2 publication Critical patent/JP5730842B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Description

本発明は、ジョイントコネクタのハウジングの構成に関する。
従来から、複数の電線を相互に接続するジョイントコネクタが用いられている。このようなジョイントコネクタは、例えば特許文献1及び特許文献2に記載されている。
特許文献1及び特許文献2が開示するジョイントコネクタは、メス端子を一列に並べて保持するコネクタハウジング(メス端子ホルダ)を備えている。このコネクタハウジングは、上下に積層可能にされ、オスコネクタに挿入される。
特許文献2は、コネクタハウジングを積層する際に、各コネクタハウジングに突設された二重係止リブを、隣接するコネクタハウジングの係止孔に進入させる構成を開示している。
図13及び図14に、特許文献2のコネクタハウジング(メスハウジング)90の構成を模式的に示す。コネクタハウジング90には、メス端子5を挿入可能な端子保持部93が形成されている。図13(b)には、端子保持部93にメス端子5が完全に挿入された状態(完全挿入)を示す。一方、図13(c)には、端子保持部93にメス端子5が不完全に(中途半端に)挿入されている状態(半挿入)を示す。
前述のように、コネクタハウジング90は、係止リブ(二重係止リブ)91と、係止孔92とを備えている。係止孔92は、端子保持部93の内部の空間と、コネクタハウジング90の外側と、を連通するように形成されている。また前述のように、このコネクタハウジング90は、積層することが可能に構成されている。コネクタハウジング90を積層することにより、隣接するコネクタハウジング90の係止リブ91が、係止孔92を介して端子保持部93内に進入する。この様子を、図14に示す。
メス端子5が完全挿入状態の場合にコネクタハウジング90を積層した様子を、図14(a)に示す。係止リブ91は、その先端が、隣接する他のコネクタハウジング90の端子保持部93に完全に挿入された状態のメス端子5に対して接触しないように構成されている。このため、メス端子5が完全に挿入されている場合には、係止リブ91を最後まで進入させることができるので、図14(a)に示すように、コネクタハウジング90同士を密着させることができる。
一方、メス端子5が半挿入状態の場合にコネクタハウジング90を積層した様子を、図14(b)に示す。係止リブ91は、その先端が、隣接する他のコネクタハウジング90の端子保持部93に不完全に(中途半端に)挿入された状態のメス端子5に対して接触するように構成されている。このように係止リブ91の先端がメス端子5に接触してしまうと、当該係止リブ91をそれ以上進入させることができない。このため、メス端子5が不完全に挿入されている場合(半挿入の場合)には、コネクタハウジング90同士を密着させることができず、図14(b)に示すように、コネクタハウジング90の間に隙間t1が空いてしまう。
そこで、この係止リブ91を、メス端子5の半挿入を検知するための手段として利用できる。即ち、コネクタハウジング90を積層させる際に、各コネクタハウジング90を密着させることができれば、組立作業者は、各メス端子5が完全に挿入されていると判断できる。一方、コネクタハウジング90を積層させる際に、コネクタハウジング90の間に隙間t1が空いてしまう場合は、組立作業者は、何れかのメス端子5が半挿入状態であると判断できる。
特開2004−111279号公報 特開2005−123109号公報
ところで、係止リブ91が積層方向に長ければ長いほど、メス端子5が半挿入状態のときにコネクタハウジング90の間に生じる隙間t1を大きくできる。従って、メス端子5の半挿入を検知し易くするという観点では、係止リブ91が積層方向に長いほど好ましい。
ところが一方で、係止リブ91を長くし過ぎてしまうと、当該係止リブ91の先端が、完全挿入された状態のメス端子5にも接触してしまう。この場合、メス端子5が完全挿入された状態(図14(a)の状態)であっても、コネクタハウジング90の間に隙間が生じてしまう。従って、完全挿入状態のメス端子5に対して係止リブ91の先端が接触しないように、当該係止リブ91を積層方向で短く形成せざるを得ない。このため、従来のジョイントコネクタでは、隙間t1を大きくすることができなかった。
以上のように、従来のジョイントコネクタでは隙間t1を大きくできなかったので、メス端子5が半挿入であることに組立作業者が気づきにくいという問題がある。このため、メス端子5が半挿入状態のままジョイントコネクタが組み立てられてしまい、結果として接触不良などの不具合が生じるおそれがあった。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、メス端子の半挿入状態を確実に検知できる構成のジョイントコネクタを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、複数の被積層ハウジングと、前記複数の被積層ハウジングを積層方向に積層した状態で挿入可能な被挿入ハウジングと、からなるジョイントコネクタの以下の構成が提供される。即ち、前記被積層ハウジングは、端子が挿入される端子保持部と、前記積層方向に沿って突出し、隣接する他の被積層ハウジングの端子保持部に進入する係止リブと、前記係止リブと平行に突出する押さえリブと、を有する。前記複数の被積層ハウジングを積層した状態において、前記係止リブは、その先端が、前記隣接する他の被積層ハウジングの前記端子保持部に不完全に挿入された前記端子に接触するように構成される。前記押さえリブは、前記端子に対して、前記被挿入ハウジングに対して前記被積層ハウジングを挿入する方向とも前記被積層ハウジングを積層する方向とも直交する方向の一側から接触可能な位置に形成される。そして、前記係止リブの積層方向への延長線が、前記隣接する他の被積層ハウジングの前記端子保持部に完全に挿入された端子に干渉しないように構成されている。
このように、半挿入(中途半端に挿入)された端子に係止リブの先端が接触するように構成することで、複数の被積層ハウジングを積層したときに被積層ハウジング同士の間に隙間が生じるので、前記半挿入を検知できる。そして、当該係止リブの延長線が、完全に挿入された端子に干渉しないように構成したので、当該係止リブを長く設定したとしても、当該係止リブの先端が完全挿入された端子に接触することはない。従って、係止リブを長くできる。係止リブを長くすることにより、端子が半挿入の場合には、被積層ハウジング同士の間に大きな隙間が空くので、当該半挿入を容易に検知できる。また、半挿入状態の端子が係止リブによって押された場合であっても、当該端子が端子保持部内で回転することを押さえリブによって防止できる。
上記のジョイントコネクタは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、前記端子には、側面側から見たときの投影輪形状に切欠部が形成されている。前記端子保持部は、前記端子を、当該端子の前記側面が前記積層方向と直交するようにして保持する。前記係止リブは、前記隣接する他の被積層ハウジングの前記端子保持部に完全に挿入された前記端子の前記切欠部の内側に進入するように配置されている。
このように、切欠部が形成された端子に対して、その側面側から前記切欠部の内部に係止リブを進入させる構成としたので、当該係止リブを長く設定したとしても、当該係止リブの先端が完全挿入された端子に接触することはない。従って、係止リブを長く設定できる。
上記のジョイントコネクタにおいては、前記係止リブの前記積層方向の長さが、前記端子の前記積層方向の幅の半分以上とすることができる。
上記のジョイントコネクタにおいて、前記被積層ハウジングは、複数の被積層ハウジングを積層したときに隣接する被積層ハウジングに係合するロック部を、前記係止リブを挟んで複数箇所に備えることが好ましい。
即ち、仮にロック部が1箇所のみである場合、被積層ハウジング同士の間に隙間が空いていたとしても、当該ロック部をむりやり係合させることができる場合がある。この点、ロック部を複数箇所に設けていれば、被積層ハウジング同士の間に隙間があるときに全てのロック部を係合させることができない。これにより、被積層ハウジング同士の間に隙間が生じていることを容易に検知できる。
上記のジョイントコネクタは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、このジョイントコネクタは、前記係止リブを有するとともに、前記端子保持部を有さないカバー部材を備える。各被積層ハウジング及び前記カバー部材の前記係止リブは、前記積層方向で一側にのみ設けられている。そして、積層された複数の被積層ハウジングのうち、前記係止リブが設けられていない側の端に位置する被積層ハウジングに隣接させて、前記カバー部材を配置する。
即ち、係止リブが積層方向の一側にのみ設けられているので、複数の被積層ハウジングを積層したときに、係止リブが設けられていない側の端に位置する被積層ハウジングの端子保持部には、隣接する他の被積層ハウジングの係止リブが挿入されない。そこで上記のように、係止リブを有するカバー部材を設けることで、係止リブが設けられていない側の端に位置する被積層ハウジングの端子保持部にも係止リブを進入させることができる。
上記のジョイントコネクタは、以下のように構成されることが好ましい。即ち、各被積層ハウジングの前記係止リブは、前記積層方向で一側にのみ設けられている。前記被挿入ハウジングは、前記積層された複数の被積層ハウジングのうち、前記係止リブが設けられている側の端に位置する被積層ハウジングに形成された前記係止リブに嵌合する嵌合部を備える。前記嵌合部は、前記被積層ハウジングの挿入方向に沿って溝状に形成されている。
溝状の嵌合部を挿入方向に沿って設け、当該嵌合部によって係止リブを案内することにより、積層された複数の被積層ハウジングを被挿入ハウジングに対してスムーズに挿入することができる。また、係止リブは被積層ハウジングの積層方向の一側にのみ設けられているので、当該被積層ハウジングを例えば180度逆向きに挿入しようとした場合には嵌合部が係止リブに嵌合できない。これにより、被挿入ハウジングに対して被積層ハウジングが逆向きに挿入されてしまうことを防止できる。
本発明の一実施形態に係るジョイントコネクタの斜視図。 ジョイントコネクタの分解斜視図。 メスハウジングの積層を解除した様子を示す斜視図。 隣接するメスハウジング同士をロック部で固定する様子を示す(a)斜視図、及び(b)背面断面図。 メス端子の(a)斜視図、及び(b)側面図。 メスハウジングの(a)側面断面図、(b)正面断面図、及び(c)底面断面図。 係止リブが係止孔に挿入される様子を示す(a)正面断面図、及び(b)底面断面図。 メスハウジングにメス端子を挿入する様子を示す(a)側面断面図、及び(b)底面断面図。 端子保持部にメス端子が半挿入された様子を示す(a)側面断面図、及び(b)底面断面図。 端子保持部にメス端子が完全に挿入された様子を示す(a)側面断面図、及び(b)底面断面図。(c)切欠部の内側に係止リブが配置された様子を示す斜視図。 係止リブが係止孔に挿入される様子を示す拡大正面断面図。 メス端子が半挿入の場合にロック部を係合させた様子を示す背面断面図。 従来のメスハウジングにおいて、(a)メス端子が挿入される様子を示す底面断面図、(b)メス端子が完全に挿入された様子を示す底面断面図、及び(c)メス端子が半挿入された様子を示す底面断面図。 従来のメスハウジングにおいて、(a)メス端子が完全に挿入された状態でメスハウジングを積層した様子を示す底面断面図、及び(b)メス端子が半挿入の状態でメスハウジングを積層した様子を示す底面断面図。
次に、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は本実施形態に係るジョイントコネクタ1の斜視図である。
図1に示すように、ジョイントコネクタ1には、多数の電線2が接続される。ジョイントコネクタ1は、オスハウジング(被挿入ハウジング)3と、メスハウジング(被積層ハウジング)4と、を備えている。
図2に示すように、オスハウジング3は、メスハウジング4を挿入可能に構成されている。オスハウジング3に対してメスハウジング4を挿入する方向(図2で太線の矢印で示す方向)を、挿入方向と呼ぶ。
図2に示すように、各電線2の末端には、メス端子5が設けられている。メスハウジング4には、メス端子5を前記挿入方向で挿入可能な端子保持部6が複数形成されている。一方、オスハウジング3の内部には、メス端子5に嵌合するオス端子(図略)が適宜配置されている。そして、オスハウジング3にメスハウジング4を挿入することにより、メスハウジング4に保持されたメス端子5に対して、前記オス端子が嵌合するように構成されている。これにより、所定の電線2同士を所定のパターンで電気的に接続することができる。
図2及び図3に示すように、メスハウジング4は、挿入方向と直交する方向に複数積層できるように構成されている。メスハウジング4を積層する方向を、積層方向と呼ぶ。各メスハウジング4は、複数の端子保持部6を、積層方向及び挿入方向と直交する方向に並べて有している。各メスハウジング4において端子保持部6が並ぶ方向を、端子保持方向と呼ぶ。なお、本実施形態のメスハウジング4は、それぞれ端子保持部6を4つ有している。また、本実施形態のジョイントコネクタ1は、メスハウジング4を6つ積層した状態でオスハウジング3に挿入するように構成されている。従って、本実施形態のジョイントコネクタは、計24本の電線2を接続することが可能である。
図4に示すように、メスハウジング4には、ロック爪7と、係合部8と、からなるロック部が形成されている。ロック爪7は、積層方向で隣接する他のメスハウジング4の係合部8に係合可能に構成されている。各メスハウジング4のロック爪7を、隣接する他のメスハウジング4の係合部8に対して係合させることにより、メスハウジング4同士を積層させた状態(図2の状態)で固定できる。なお、本実施形態のメスハウジング4には、ロック爪7及び係合部8がそれぞれ4つ形成されている。このように、ロック部(ロック爪7及び係合部8)を複数設けることにより、メスハウジング4同士を安定して固定できる。
メス端子5の構成を、図5に例示する。メス端子5は、市販されている公知のものを利用できる。図5(a)に示すように、メス端子5は、電線2が有する導体10に圧着されるカシメ部11を有している。メス端子5において、カシメ部11が導体10を押さえ付けている面を、当該メス端子5の底面13と定義する。また、当該底面13から略直交する方向に立ち上がり、かつ挿入方向と略平行な面を、当該メス端子5の側面14と定義する。
図5(b)に示すように、メス端子5を側面14側から見たときに、当該メス端子5の投影輪形状には、切欠部9が形成されている。
図6に、メスハウジング4の断面図を示す。図6に示すように、端子保持部6は、挿入方向に沿って形成された細長い空間として形成されている。これにより、端子保持部6内に、メス端子5を挿入方向に沿って挿入することができる。各端子保持部6内には、挿入されたメス端子5に係合して当該メス端子5の抜けを防止する係合部15が設けられている。なお、図6(a)に示すように、係合部15は、各端子保持部6において、端子保持方向の一側の内壁面(図6(a)の上側の壁面)に形成されている。
図6(b)及び図6(c)に示すように、積層方向で、メスハウジング4の一側の面には、係止リブ16が形成されている。この係止リブ16は、積層方向に沿って突出するように形成されている。一方、積層方向で、メスハウジング4の係止リブ16とは反対側の面には、係止孔17が形成されている。この係止孔17は、端子保持部6の内側と、メスハウジング4の外側と、を連通するように形成されている。係止孔17は、各端子保持部6に対応して複数設けられている。また、係止リブ16は、各係止孔17に対応して複数設けられている。
図7に示すように、係止リブ16は、メスハウジング4を積層させたときに、隣接する他のメスハウジング4の対応する係止孔17に挿入されるように構成されている。従って、メスハウジング4を積層した状態では、各メスハウジング4の端子保持部6内に、隣接するメスハウジング4の係止リブ16が進入した状態となる。
なお、図7には、端子保持部6にメス端子5を保持していない状態でメスハウジング4を積層している様子を示しているが、これは図面をわかり易くするためのものである。ジョイントコネクタ1の実際の組立作業においては、各メスハウジング4の各端子保持部6にメス端子5を挿入した状態で、メスハウジング4を積層させる。
図8に示すように、本実施形態のメスハウジング4の端子保持部6は、メス端子5の側面14を積層方向に向けた姿勢で、当該メス端子5を保持するように構成されている。
図9に、メス端子5が端子保持部6に不完全に挿入された様子(半挿入)を示す。図9(a)に示すように、係止孔17は、積層方向で見たときに、半挿入されたメス端子5の側面によって一部が遮られるように構成されている。また、半挿入状態のメス端子5の様子を、図11の一番下のメス端子5の断面で示す。図11に示すように、係止孔17に挿入される係止リブ16の積層方向への延長線20に対して、半挿入状態のメス端子5(図11の一番下のメス端子5)の側面14が干渉するように構成されている。
このように構成されているので、メス端子5が半挿入の状態でメスハウジング4を積層させた場合、図9(b)に示すように、隣接するメスハウジング4の係止リブ16の先端が、前記メス端子5の側面に接触する。係止リブ16がメス端子5に接触すると、当該係止リブ16をそれ以上進入させることができないので、メスハウジング4の間に隙間t2が生じる。これにより、メス端子5の半挿入を検知できる。
なお、係止リブ16の先端がメス端子5に接触すると、当該係止リブ16によって押されたメス端子5が端子保持部6の内部で回転してしまうおそれがある。そこで本実施形態では、係止リブ16と平行に突出する押さえリブ24を、メスハウジング4に形成している。この押さえリブ24は、図11に示すように、半挿入状態のメス端子5(図11の一番下のメス端子5)のスタビライザ25(図5参照)に対して、端子保持方向の一側から接触可能な位置に形成されている。これにより、半挿入状態のメス端子5が係止リブ16によって押された場合であっても、当該メス端子5のスタビライザ25を押さえリブ24が押さえることにより、当該メス端子5が端子保持部6内で回転することを防止できる。
図10に、メス端子5が端子保持部6に完全に挿入された様子を示す。図10(a)に示すように、係止孔17は、積層方向で見たときに、完全に挿入されたメス端子5によって遮られないように構成されている。より具体的には、積層方向で見たときに、係止孔17は、完全に挿入されたメス端子5の切欠部9の内側に位置するように形成されている。
また、完全に挿入された状態のメス端子5の様子を、図11の上から1番目と2番目のメス端子5の断面で示す。図11に示すように、メス端子5が完全に挿入されている場合、係止孔17に挿入される係止リブ16の積層方向への延長線20は、メス端子5(図11の上から1番目と2番目のメス端子5)に干渉しないように構成されている。この延長線20は、完全挿入状態のメス端子5の端子保持方向一側(図11においては、メス端子5の下側)を通過する。従って、メス端子5が完全に挿入された状態でメスハウジング4を積層させた場合、隣接するメスハウジング4の係止リブ16は、前記メス端子5に接触することなく端子保持部6に進入できる。
従って、メス端子5が端子保持部6に完全に挿入されていれば、隣接するメスハウジング4の係止リブ16は、その全長を端子保持部6内に進入させることができる。この結果、図10(b)に示すように、メスハウジング4同士を密着させることができる。
前述のように、積層方向で見たときに、係止孔17は、完全に挿入されたメス端子5の切欠部9の内側に位置するように形成されている。従って、メス端子5が完全に挿入されている場合、係止孔17から挿入された係止リブ16は、前記メス端子5の切欠部9の内側に位置することになる。係止リブ16がメス端子5の切欠部9の内側に位置している様子を、図10(b)及び図10(c)に示す。
続いて、本実施形態のジョイントコネクタ1の特徴的な構成について詳しく説明する。
図13及び図14に示した従来の構成では、メス端子5に形成された切欠部9に対向するようにして、係止リブ91が挿入される。このため、係止リブ91が切欠部9の内部に入った状態(図14(a)の状態)において、当該係止リブ91の積層方向への延長線上には、メス端子5が存在している。このため、係止リブ91を長く設定することができなかったのである。そこで従来は、係止リブ91の積層方向の長さを、積層方向でのメス端子5の幅の半分未満としていた。
この点、本実施形態では、メス端子5に形成された切欠部9の側面14側から、当該切欠部9の内部に係止リブ91が挿入されるように構成している(つまり、本実施形態は、従来の構成とはメス端子5の向きが90度異なっている)。
このように構成したので、係止リブ91が切欠部9の内部に入った状態(図10(b)及び図10(c)の状態)において、当該係止リブ91の積層方向への延長線はメス端子5に干渉しない。このため、係止リブ91を長くしても、当該係止リブ91の先端が完全挿入状態のメス端子5に接触することはない。従って、係止リブ91を長く設定することができる。例えば本実施形態では、図10(b)に示すように、係止リブ16の積層方向の長さを、積層方向でのメス端子5の幅と同じ程度に設定している。
以上のように、本実施形態の構成によれば、従来に比べて、係止リブ16を長く設定できる。これにより、メス端子5が半挿入の場合にメスハウジング4の間に生じる隙間t2(図9(b))が、従来の隙間t1(図14(b))よりも大きくできるので、従来に比べて半挿入を検知し易くなっている。
また前述のように、メスハウジング4は、隣接するメスハウジング4同士を固定するロック部(ロック爪7及び係合部8)を備えている。メス端子5が半挿入の場合、隣接するメスハウジング4同士を密着させることができないので、前記ロック爪7と係合部8とを係合させることが困難になる。そこで、ロック爪7と係合部8を係合させることができない場合、組立作業者は、メス端子5が半挿入であると容易に判断できる。
しかしながら、メス端子5が半挿入の場合であっても、ロック部をむりやりに係合させることができる場合もあると考えられる。そこで本実施形態では、図4(b)に示すように、ロック部(ロック爪7及び係合部8)を、端子保持方向で係止リブ16を挟んで対となるように設けている。即ち、メス端子5が半挿入の場合には、何れかのロック部をむりやり係合させることができたとしても、メスハウジング4の間に隙間が空く(図12の状態)ので、対で設けられた他方のロック部を係合させることはできない。このように、メス端子5が半挿入の場合は、全てのロック部をむりやり係合させることはできないので、組立作業者は、半挿入を確実に検知できる。
なお前述のように、本実施形態の係止リブ16は、メスハウジング4の積層方向の一側の面に設けられている。つまり、係止リブ16は、メスハウジング4の他側の面には設けられていない。このため、複数のメスハウジング4を積層したときに、係止リブ16が設けられている側とは反対側の端に位置するメスハウジング4(図3に符号4aで示す)に対して係止リブ16を挿入する他のメスハウジング4が存在しないことになる。
そこで本実施形態では、図3に示すように、メスハウジング4aに隣接させて、カバー部材21を配置している。このカバー部材21は、係止リブ16と、ロック爪7を有している。なお、カバー部材21は、メス端子5を保持する機能は有していない。そして、このカバー部材21を、メスハウジング4a及び他のメスハウジング4と一緒に積層して(図2の状態)、オスハウジング3に挿入する。
このように、カバー部材21とメスハウジング4aを積層することにより、当該カバー部材21の係止リブ16が、メスハウジング4aの係止孔17に挿入される。これにより、組立作業者は、メスハウジング4aにおいてもメス端子5の半挿入を検知できる。
また、複数のメスハウジング4を積層したときに、係止リブ16が設けられている側の端に位置するメスハウジング4(図2及び図3に符号4bで示す)の係止リブ16は、他のメスハウジング4には挿入されない。従って、図2に示すように、複数のメスハウジング4を積層した状態においては、メスハウジング4bの係止リブ16が積層方向に突出した状態となっている。
図2に示すように、本実施形態のオスハウジング3は、嵌合部22を有している。この嵌合部22は、積層された状態のメスハウジング4をオスハウジング3に挿入したときに、メスハウジング4bの係止リブ16に嵌合するように形成されている。具体的には、嵌合部22は、オスハウジング3の内壁面に、挿入方向と平行な溝状に形成されている。これにより、積層した状態のメスハウジング4をオスハウジング3に挿入する際(図2)に、メスハウジング4bの係止リブ16を、溝状の嵌合部22によって案内させることができる。
なお、図2に示すように、オスハウジング3において、嵌合部22が形成されている壁面に向かい合う壁面23は、係止リブ16に嵌合できるようには構成されていない。従って、積層した状態のメスハウジング4を逆向きに(間違った向きで)挿入しようとしても、メスハウジング4bの係止リブ16が壁面23に干渉してしまう。これにより、積層した状態のメスハウジング4が、オスハウジング3に対して逆向きに(間違った向きで)挿入されてしまうことを防止できる。
以上で説明したように、本実施形態のメスハウジング4は、メス端子5が挿入される端子保持部6と、積層方向に沿って突出し、隣接する他のメスハウジング4の端子保持部6に進入する係止リブ16と、を有している。複数のメスハウジング4を積層した状態において、係止リブ16は、その先端が、隣接する他のメスハウジング4の端子保持部6に不完全に挿入されたメス端子5に接触するように構成されている。そして、複数のメスハウジング4を積層した状態において、係止リブ16の積層方向への延長線20が、隣接する他のメスハウジング4の端子保持部6に完全に挿入されたメス端子に干渉しないように構成されている。
このように、半挿入(中途半端に挿入)されたメス端子5に係止リブ16の先端が接触するように構成することで、複数のメスハウジング4を積層したときにメスハウジング4同士の間に隙間t2が生じるので、前記半挿入を検知できる。そして、当該係止リブ16の延長線を、完全に挿入されたメス端子5に干渉しないように設定することにより、係止リブ16を長く設定できる。係止リブ16を長くすることにより、メス端子5が半挿入の場合には、メスハウジング4同士の間に大きな隙間t2が空くので、当該半挿入を容易に検知できる。
また、本実施形態において、メス端子5には、側面14側から見たときの投影輪形状に切欠部9が形成されている。端子保持部6は、メス端子5を、当該メス端子5の側面14を積層方向に向けて保持する。係止リブ16は、隣接する他のメスハウジング4の端子保持部6に完全に挿入されたメス端子5の切欠部9の内側に進入するように配置されている。
このように、メス端子5を側面方向に積層することで、係止リブ16を長く設定できる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
オスハウジング3、メスハウジング4等の形状は、図示したものに限定されず、用途に応じて適宜変更できる。
被積層ハウジング(メスハウジング4)に保持させる端子はメス端子であるとしたが、オス端子であっても良く、また雌雄同形端子であっても良い。
1 ジョイントコネクタ
3 オスハウジング(被挿入ハウジング)
4 メスハウジング(被積層ハウジング)
5 メス端子
6 端子保持部
16 係止リブ
17 係止孔

Claims (6)

  1. 複数の被積層ハウジングと、
    前記複数の被積層ハウジングを積層方向に積層した状態で挿入可能な被挿入ハウジングと、
    からなるジョイントコネクタであって、
    前記被積層ハウジングは、
    端子が挿入される端子保持部と、
    前記積層方向に沿って突出し、隣接する他の被積層ハウジングの端子保持部に進入する係止リブと、
    前記係止リブと平行に突出する押さえリブと、
    を有し、
    前記複数の被積層ハウジングを積層した状態において、
    前記係止リブは、その先端が、前記隣接する他の被積層ハウジングの前記端子保持部に不完全に挿入された前記端子に接触するように構成され、
    前記押さえリブは、前記端子に対して、前記被挿入ハウジングに対して前記被積層ハウジングを挿入する方向とも前記被積層ハウジングを積層する方向とも直交する方向の一側から接触可能な位置に形成され、
    前記係止リブの積層方向への延長線が、前記隣接する他の被積層ハウジングの前記端子保持部に完全に挿入された端子に干渉しないことを特徴とするジョイントコネクタ。
  2. 請求項1に記載のジョイントコネクタであって
    前記端子には、側面側から見たときの投影輪形状に切欠部が形成されており、
    前記端子保持部は、前記端子を、当該端子の前記側面を前記積層方向に向けて保持するように構成されており、
    前記係止リブは、前記隣接する他の被積層ハウジングの前記端子保持部に完全に挿入された前記端子の前記切欠部の内側に進入するように配置されていることを特徴とするジョイントコネクタ。
  3. 請求項1又は2に記載のジョイントコネクタであって、
    前記係止リブの前記積層方向の長さが、前記端子の前記積層方向の幅の半分以上であることを特徴とするジョイントコネクタ。
  4. 請求項1から3までの何れか一項に記載のジョイントコネクタであって、
    前記被積層ハウジングは、複数の被積層ハウジングを積層したときに隣接する被積層ハウジングに係合するロック部を、前記係止リブを挟んで複数箇所に備えることを特徴とするジョイントコネクタ。
  5. 請求項1から4までの何れか一項に記載のジョイントコネクタであって、
    前記係止リブを有するとともに、前記端子保持部を有さないカバー部材を備え、
    各被積層ハウジング及び前記カバー部材の前記係止リブは、前記積層方向で一側にのみ設けられており、
    積層された複数の被積層ハウジングのうち、前記係止リブが設けられていない側の端に位置する被積層ハウジングに隣接させて、前記カバー部材を配置することを特徴とするジョイントコネクタ。
  6. 請求項1から5までの何れか一項に記載のジョイントコネクタであって、
    各被積層ハウジングの前記係止リブは、前記積層方向で一側にのみ設けられており、
    前記被挿入ハウジングは、前記積層された複数の被積層ハウジングのうち、前記係止リブが設けられている側の端に位置する被積層ハウジングに形成された前記係止リブに嵌合する嵌合部を備え、
    前記嵌合部は、前記被積層ハウジングの挿入方向に沿って溝状に形成されていることを特徴とするジョイントコネクタ。
JP2012266649A 2012-12-05 2012-12-05 ジョイントコネクタ Active JP5730842B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266649A JP5730842B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 ジョイントコネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266649A JP5730842B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 ジョイントコネクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014112497A JP2014112497A (ja) 2014-06-19
JP5730842B2 true JP5730842B2 (ja) 2015-06-10

Family

ID=51169501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012266649A Active JP5730842B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 ジョイントコネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5730842B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016207487A (ja) * 2015-04-23 2016-12-08 株式会社オートネットワーク技術研究所 ジョイントコネクタ
WO2022202183A1 (ja) 2021-03-23 2022-09-29 古河電気工業株式会社 ジョイントコネクタ、コネクタ付電線及びコネクタケース

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6094780U (ja) * 1983-12-05 1985-06-28 平河電線株式会社 コネクタ
JP4234561B2 (ja) * 2003-10-20 2009-03-04 古河電気工業株式会社 ジョイントコネクタ
JP5203228B2 (ja) * 2009-01-07 2013-06-05 古河電気工業株式会社 積層ジョイントコネクタ
JP5637015B2 (ja) * 2011-03-04 2014-12-10 住友電装株式会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014112497A (ja) 2014-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5859849B2 (ja) 電気コネクタ
JP5637015B2 (ja) コネクタ
US7297032B2 (en) Combined connector
JP6885295B2 (ja) コネクタ端子およびコネクタ
WO2015133145A1 (ja) コネクタ組立体
JP4553953B2 (ja) 防水構造及び防水コネクタ
JP2006127803A (ja) コネクタ
JP2014002846A (ja) ジョイントコネクタ拡張構造およびジョイントコネクタ
CN111092334B (zh) 层叠连接器
JP6669008B2 (ja) ツイストペア線用ジョイントコネクタ
US9985380B2 (en) Connector and position assurance member received therein
CN110176684B (zh) 连接器组装体
JP5414836B2 (ja) コネクタ
JP2016207487A (ja) ジョイントコネクタ
US20170170591A1 (en) Terminal fitting and connector
JP5730842B2 (ja) ジョイントコネクタ
JP2020061274A (ja) 防水コネクタ
JP2008152990A (ja) コネクタ及び端子金具
WO2014007051A1 (ja) コネクタおよび接続端子
US9196993B2 (en) Connector unit
JP5107004B2 (ja) 合体コネクタ
JP2008204720A (ja) 短絡部材、短絡部材付電線、ジョイントコネクタおよび短絡方法
JP6323401B2 (ja) ジョイントコネクタ
CN113228425B (zh) 连接器
JP5692432B2 (ja) 外部接続が可能な電子回路ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140407

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150316

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150408

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5730842

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350