JP5729670B1 - 仮囲いの固定方法及び土中アンカー - Google Patents

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Abstract

【課題】余分なスペースを取る事が無く、仮囲いを強固に固定する事がきる固定方法及びそれに用いる土中アンカーを提供する。【解決手段】補強H鋼架台を組み合わせた仮囲いの固定方法と鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部にプレートとプレート押えボルトと締め付けボルトを有し、第二の端部にアンカー体となる円筒形ゴムと円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備えることを特徴とする土中アンカーによる。【選択図】図13

Description

本発明は、工事現場の外周を囲う仮囲いの固定方法及びそれに用いる土中アンカーに関するものである。
一般に仮設物である図1に示す万能鋼板仮囲いでは構造物が出来上がれば撤去するため、万能鋼板仮囲いの固定方法として抜きやすい打込み単管パイプを用いて固定するのが一般的であった。万能鋼板仮囲い114は単管パイプの縦地110と横地111を直交クランプ112で組み合わせ、単管パイプの横地111に万能鋼板114やフラットパネルを取り付け、打込み単管パイプ116に補強としてヤラズ115と根がらみ117を自在クランプ113で繋いで使用してきた。
しかしながら従来工法での打込み単管パイプ116は、地面に打込むことで単管の周辺摩擦抵抗だけで抜けなくしていたので、強風時には打込み単管パイプ116が抜けてしまって万能鋼版仮囲いが道路側に倒壊したり、ヤラズ115を設けないと鉛直方向の単管パイプの強度不足により撓みがでて万能鋼板やフラットパネルが外れて倒壊する事があった。その為、強風が予測される時には、工事現場では万能鋼板仮囲いを組み合わせた単管パイプからロープを引っ張って工事用重機や敷鉄板、建物等の重量物と繋いで引っ張る事で道路側に倒壊しないようにしていた。
そして、補強用に設けられる万能鋼板仮囲いのヤラズ115と根がらみ116は敷地の狭い工事現場でも補強として設けなければならないため、現場内で1.5m〜2.0mのデッドゾーンができ、現場内がさらに狭くなり、資材搬入のトラックやミキサー車が歩道や公道にはみ出してカラーコーン(商標登録)で囲み資材搬入作業を行っていた。また、ラフタークレーンなどの作業を行う時にも、場内の敷地が狭い場合は道路使用許可証を警察署に申請して許可をもらい、万能鋼板仮囲いを取外して歩道や公道にはみ出し、カラーコーン(商標登録)で囲み、ガードマンを配置した上で作業し、作業終了時には万能鋼板仮囲いを復旧して終了していた。
また、敷地の狭い工事現場では資材置き場を設置するスペースが少ないため、作業スペースの一部を使用して資材置き場とし、作業の邪魔になったら空いているスペースに何度も移動して無駄に時間と労力を浪費し、安全通路を取るスペースも無いため、安全通路の無いところを作業員が通行して怪我をする危険も増していた。
改善策として万能鋼板仮囲いではなくメッシュフェンスを使って仮囲いを行う方法もあるが、メッシュフェンスでは高さが低く容易に取り外しができ、現場内も見えるため第三者が作業終了後に作業現場に侵入するのも容易である。従がって資材等の盗難の可能性や、子供が入って現場内で怪我をする可能性も高くなる。
またメッシュフェンスでは現場内の埃や飛散物が現場外に出ることも考えられる上、現場の外から重機などが動き回るのが見えるので威圧感を与え、通行人や近隣住民からのクレームが発生し易かった。
この発明は余分なスペースを取る事無く、仮囲いを強固に固定する事ができる固定方法を提供しようとするものである。
請求項1の発明では、仮囲いを鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする土中アンカーで固定する様にした。
請求項2の発明では、補強H鋼架台の水平方向H鋼材と鉛直方向H鋼材をL型に構成し、前記水平方向H鋼材を土中に埋め、鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする土中アンカーで固定し、H鋼材に仮囲いを固定する様にした。
請求項3の発明では、鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部に締め付けボルトを有し、第二の端部にアンカー体となる円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で前記締め付けボルトと前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを有し、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになる様にした。
請求項4の発明では、前記第一の端部にプレートとプレート押えボルトと締め付けボルトを有し、引抜き抵抗をプレート下側の地盤やアスファルト、コンクリートに伝え、しっかり固定する事ができる様にした。
請求項1の発明によれば、鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする土中アンカーを用いて工事現場の外周を囲う万能鋼板仮囲いを設けることができ、簡単に抜ける恐れが無く仮囲いを固定できる。
本来ヤラズを打込み単管パイプに繋ぐのは風荷重等により万能鋼板仮囲いが道路側に倒れないようにする補強の意味であるが、鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする土中アンカーを使用する事により周辺摩擦抵抗に引抜き抵抗が増し加わり、万能鋼板仮囲いも道路側に倒れ難くなる。
請求項2の発明によれば、補強H鋼架台をL型に組み合わせる事により、万能鋼板仮囲いの鉛直方向単管パイプをH鋼材で補強する事ができるので単管パイプ上部の撓みの発生を防ぐことができる。依って、万能鋼板やフラットパネルが外れて倒壊する事がなくなりヤラズを設ける必要性が無くなる。
補強H鋼架台の水平方向に伸びたH鋼は地中に埋める為、敷地内に出来るヤラズによるデッドゾーンの1.5m〜2.0mを有効スペースとして活用することでき、そのスペースに資材置き場や安全通路、搬入車両の現場内入場も可能になる。
鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部に締め付けボルトを有し、第二の端部にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする土中アンカーと補強H鋼架台を組み合わせて万能鋼板仮囲いを組み立てる事が出来る為、歩道や公道にはみ出す事がなくなり第三者災害やクレームも減少する。また、資材を何度も移動して、無駄に時間と労力を浪費すること無く資材置き場を作るスペースが確保でき、安全通路も確保できるので通路の無いところを通行していた作業員の危険も減少する。依って、現場内外の危険要素と無駄な時間と労力の浪費が減少し、通行人や近隣住民からのクレームの発生も減少する事で工事コストも削減される。
請求項3の発明によれば、通常の土中アンカーは構造体の一部であって撤去されないものであるが、本再利用型土中アンカーは、設置時は締め付けボルトを締める事で先端部のゴムが球形に変形する事によりアンカー体を形成し、引抜き抵抗が増し加わり抜け難くなり、撤去時には締め付けボルトを緩める事で変形していたゴムが元の形に戻り、引抜き抵抗が減り打込み単管パイプで行っていたように土中アンカーを抜く事が出来るので土中に何も残さない。
請求項4の発明によれば、プレートとプレート押えボルトを設ける事により、請求項3記載の再利用型土中アンカーで生じる引抜き抵抗をプレート下側の地盤やアスファルト、コンクリートに伝える事ができる為、H鋼材をしっかり固定する事ができる。
従来の仮囲いを設置した時の設置例での状態を示す斜視図である。 本発明品の再利用型土中アンカー透視断面図である。 本発明品の再利用型土中アンカー透視下部詳細斜視図である。 本発明品の再利用型土中アンカーの締め付けボルトを締め付けた状況を示す透視下部詳細斜視図である。 本発明品の再利用型土中アンカー透視上部詳細斜視図である。 本発明品土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台の平面図である。 本発明品土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台の横断面図である。 本発明品土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台の水平方向詳細透視斜視図である。 本発明品土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台の鉛直方向詳細透視斜視図である。 本発明品土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台の正面図である。 本発明品再利用型土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台と共に仮囲いを設置した時の設置例での状態を示す横断面図である。 本発明品再利用型土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台の土中アンカーの締め付けボルトを締めた状態を示す透視横断面詳細図である。 本発明品土中アンカーを用いた仮囲いの補強H鋼架台と共に仮囲いを設置した時の設置例での状態を示す斜視図である。
図2は本発明に使用する再利用型土中アンカー透視断面図であり、円筒形鋼管パイプ25の一端部に円形鋼製板24が溶着され、円形鋼製板24に矩形の鋼製プレート23を重ねて締め付けボルト21を挿入する。矩形の鋼製プレート23の中心部には締め付けボルト21の呼び径より2mmくらい大きく円形開口を空けていて、円形開口を挟む形でプレート押えボルト22が螺合するよう、タップで雌ねじが切られて配列されている。円筒形鋼管パイプ25の他端部に設けられた先端ボルト28に平ワッシャ29を通し、アンカー体になる円筒形ゴム27に挿入する。円筒形ゴム27とジョイントナット26の間には回転止めプレート31が溶着された円形鋼製板30が挟持されている。上記先端ボルト28の雄ねじと締め付けボルト21をジョイントナット26と螺合させ、円形鋼製板30と鋼管パイプ25を溶着すると本発明の再利用型土中アンカーが出来上がる。
図3〜図5の詳細図で各部分の働きを示すが、図3に示す様に円形鋼製板30にはジョイントナット26の面取り部分より0.5mm〜1mmの隙間をあけて回転止めプレート31が溶着されており、鋼管パイプ25と円形鋼製板30も溶着されているので、締め付けボルト21を締め付けると雄ねじ部分がジョイントナット26の5cm〜10cmの雌ねじ部分に螺合して入っていくようになっている。その為、ジョイントナット26と螺合している先端ボルト28は図中の上方向に引っ張られ、引っ張り力をアンカー体である円筒形ゴム27に圧縮力として伝える働きをする。また、平ワッシャ29と鋼管パイプ25及び円形鋼製板30とは円筒形ゴム27の端部と同じ大きさの外周を持っており、円形鋼製板30は先端ボルト28の呼び径より2mmくらい大きく円形開口が空いているので、先端ボルト28は、ほぼ真直ぐに鋼管パイプ25の中に入っていく。
図4に示すように締め付けボルト21がジョイントナット26の螺合部分の雌ねじ部分に螺合していくとジョイントナット26が固定されていない限りは共廻り現象が発生し、締め付けボルト21とジョイントナット26、先端ボルト28は同じ方向に回転するが、回転止めプレート31でジョイントナット26を挟み込む事により回転運動を起こさず、ジョイントナット26と先端ボルト28は上方向に持ちあがる状態になり、平ワッシャ29と円形鋼製板30に挟まれて圧縮された円筒形ゴム27は球形に変形し、その径が鋼管パイプ25より大きくなることでアンカー体の働きをする。
アンカー体が変形した状態になった時、鋼管パイプ25と締め付けボルト21、鋼製プレート23は土中に固定された状態になり、引抜き抵抗を掛けても抜けない状態になる。そこで図5に示す様に鋼製プレート23に配置されたプレート押えボルト22を締め付けると、プレート押えボルト22は、鋼製プレート23に雌ねじが切られているので螺合しながら鋼製プレート23を突き抜けて、例えばプレートや地盤、アスファルトやコンクリートに引抜き抵抗を鋼製プレート23下側に伝える。その時プレート押えボルト22に引抜き抵抗が蓄えられ引っ張り力を溜めておく働きとなる。
円形鋼製板24を鋼管パイプ25に溶着している事により、鋼製プレート23とプレート押えボルト22を無くした状態でも仮囲いの固定に使用する事もできる。
また、この再利用型土中アンカーの特徴は削孔後に注入固化させるモルタル系や合成樹脂系のアンカー体ではなく、ゴムのアンカー体を使う事で土中にアンカー体やアンカー本体を残す事無く撤去が可能になる事である。
上記再利用型土中アンカーを用いた仮囲いの補強の一例を補強H鋼架台と組み合わせた状態で図6〜図13を用いて説明する。図6に示す様に、鉛直方向H鋼材1と水平方向H鋼材2をL型に組み合わせた部材を、鉛直部継ぎH鋼材3と水平部継ぎH鋼材4にスチフナー6と添接板7で補強し継ぎ合わせて組立て、水平方向H鋼材2に溶着された鋼製プレート5を地盤に押し付ける事で、従来の仮囲いの弱点である鉛直方向単管パイプの撓みの発生を鉛直方向H鋼材1で補強する。
まず補強H鋼架台の長さと幅に相当する範囲を図7に示す様に設計地盤より10cm程度バックホウで全体に掘り下げ、フラットな地盤18を整正する。この時掘り下げた土は、後で水平方向H鋼材2と水平部継ぎH鋼材4を地中に埋める為の埋め戻し土17として再利用するので邪魔にならない場所に仮置きしておく。
水平方向H鋼材2と水平部継ぎH鋼材4を地中に埋めるのは、地表に出ていると歩行者通路として使用する場合は躓いて転倒する恐れがある上、車両搬入などの妨げとなる為である。しかし、部分的に埋め戻さず残して資材置き場にするならば、水平方向H鋼材2とフラットな地盤18とに隙間が生まれ、ワイヤーなどを通すことが容易になるので、作業効率のアップにつながる。
フラットに整正された地盤18に水平方向H鋼材2の鋼製プレート5が地盤18に接する形で1m〜2mピッチで設置し、図8に示す様に水平部継ぎH鋼材4の端部を水平方向H鋼材2の側面にあるスチフナー6の端部に当接し、添接板7を添わせてボルトナット8をボルト穴に通して締めつけ固定する。
地面に接するフランジ部分に鋼製プレートが溶着された水平方向H鋼材2に鉛直方向H鋼材1を加工してL型に組み合わせた後、図9に示す様に鉛直方向H鋼材1に鉛直部継ぎH鋼材3の端部を鉛直方向H鋼材1の側面とスチフナー6の端部に当接し、添接板7を添わせてボルトナット8をボルト穴に通して締めつけ固定する。図10に示す様に順次鉛直方向H鋼材1と鉛直部継ぎH鋼材3を固定する事で水平方向H鋼材2とも一体化され全体での剛性が上がる。
L型にH鋼架台を組み立て一体化するのは、図11に示す様に万能鋼板14を用いた仮囲いの鉛直方向単管パイプ10は通常Φ48.6mmの径であるが、長さが3.0mになると強風時には撓みが発生する。それは、水平方向単管パイプ11に取り付けられた万能鋼板14に強風が当たり、風荷重によって撓むためである。しかし、鉛直方向H鋼材1が鉛直方向単管パイプ10に沿う形で補強するため撓みの発生を抑えることができる。また、H鋼架台を一体化する事により全体の剛性で風荷重を受けることができるので倒れ難くもなる。
また、H鋼架台で撓みがなくなり全体の剛性が上がった事で、補強の為必要だったヤラズ115や根がらみ117の必要性が無くなり、現場内にできていた1.5m〜2.0mのデッドゾーンが解消されて利用可能なスペースが生まれる。
加工を施した補強H鋼架台が組立て終わったら、図11に示す様に鋼製プレート5の内側穴部分の土を所定の深さまで削孔し、削孔穴の土を出し、先端ボルト28が土中の下側にセットされる形で土中アンカー9を水平方向H鋼材2下側の鋼製プレート5と土中アンカー9上側の鋼製プレート23が当たるまで深く差し込む。
図12に示す様に再利用型土中アンカー9の上側にある締め付けボルト21をインパクトレンチ等で締め付けると、ジョイントナット26が上に移動する事で土中の円筒形ゴム27に圧縮が加わり、削孔穴の内部で先端部の円筒形ゴム27が球形に変形し、アンカー体となり孔壁を圧迫し、再利用型土中アンカー9の鋼管パイプ25径より大きくなる。
このアンカー体となる円筒形ゴム27が圧縮により球形に変形する事によって、周辺摩擦抵抗に引抜き抵抗が増し加わり打込み単管パイプ116より抜け難くなる。
また再利用型土中アンカー9のアンカー体はゴムである為、締め付けボルト21を緩めると球形に変形していた円筒形ゴム27は元に戻り、引抜き抵抗が失われて打込み単管パイプ116と同じように抜く事が出来るので土中にアンカー体などを残すことなく撤去することができる。
地盤に固定された再利用型土中アンカー9は、再利用型土中アンカー9上側の鋼製プレート23に取り付けてあるプレート押えボルト22を適度に締めつける事で、再利用型土中アンカー9による摩擦抵抗と引抜き抵抗を鋼製プレート5に伝え、鋼製プレート5が地盤18を押え密着するようになり引っ張り力を溜めておく部分と同じ働きをするようになる。
またプレート押えボルト22は締め付けボルト21を緩め撤去する時に、もっと締めつけて鋼製プレート5を押えると、再利用型土中アンカー9が土との密着から解放され土中から浮き上がるので撤去も容易になる。
前記図11で示した様に万能鋼板14を用いた仮囲いと補強H鋼架台の長さと幅に相当する範囲を設計地盤より10cm程度掘り下げた部分に、バックホウで掘り下げた時に発生した土を埋め戻し土17として転用し、最初に掘り下げる前の高さまで埋め戻し、フラットな状態の元の現場地盤に戻す。
図13に示す様に鉛直方向H鋼材1にキャッチクランプ13を取付け、鉛直方向単管パイプ10を鉛直方向H鋼材1に添わせて取付け、鉛直方向単管パイプ10に水平方向単管パイプ11を直交クランプ12で緊結する。緊結された水平方向の単管パイプ11に万能鋼板14を取付けて再利用型土中アンカー9を用いた仮囲いの補強が完成する。
再利用型土中アンカー9は従来の万能鋼板仮囲いの打込み単管パイプ116の代わりに使用する事で、従来の課題である強風時に抜けて万能鋼版仮囲いが道路側に倒壊してしまうのを防ぎ、単管パイプ25と締め付けボルト21、ジョイントナット26の部分の長さ調整を行う事で地盤のN値に合わせた深度でのアンカー体造成を可能とする。
また、従来のアスファルト道路での固定アンカーではアスファルト層だけに打ち込んでいたので、コンクリートに打込むより引抜き抵抗に対する信頼性は劣ったが、本発明品再利用型土中アンカー9は下層路盤まで打ち込こんで固定する事が出来るので信頼性が上がる。
1 鉛直方向H鋼材
2 水平方向H鋼材
3 鉛直部継ぎH鋼材
4 水平部継ぎH鋼材
5 鋼製プレート
6 スチフナー
7 添接板
8 ボルトナット
9 再利用型土中アンカー
10 鉛直方向単管パイプ
11 水平方向単管パイプ
12 直交クランプ
13 キャッチクランプ
14 万能鋼板
15 境界石
16 歩道
17 埋め戻し土
18 地盤
21 締め付けボルト
22 プレート押えボルト
23 鋼製プレート
24 円形鋼製板
25 鋼管パイプ
26 ジョイントナット
27 円筒形ゴム
28 先端ボルト
29 平ワッシャ
30 円形鋼製板
31 回転止めプレート
110 鉛直方向単管パイプ
111 水平方向単管パイプ
112 直交クランプ
113 自在クランプ
114 万能鋼板
115 ヤラズ
116 打込み単管パイプ
117 根がらみ

Claims (4)

  1. 仮囲いを土中アンカーで固定する仮囲いの固定方法であって、上記土中アンカーは鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする仮囲いの固定方法。
  2. 補強H鋼架台の水平方向H鋼材と鉛直方向H鋼材をL型に構成し、前記水平方向H鋼材を土中に埋めて土中アンカーで固定し、H鋼材に仮囲いを固定する仮囲いの固定方法であって、上記土中アンカーは鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体を形成するための円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになり、上記締め付けボルトを締める事により、上記円筒形ゴムが球形に変形してアンカー体を形成し、上記締め付けボルトを緩める事で変形していた上記円筒形ゴムが元の形に戻るよう構成されている事を特徴とする仮囲いの固定方法。
  3. 鋼管パイプの両端部に、中心部に円形開口がある円形鋼製板が溶着され、第一の端部側に締め付けボルトを有し、第二の端部側にアンカー体となる円筒形ゴムと前記円筒形ゴムに貫入する先端ボルトを備え、前記鋼管パイプ内部で第一の端部側の前記締め付けボルトと第二の端部側の前記先端ボルトがジョイントナットに螺合し、前記鋼管パイプ内部にジョイントナット回転止めプレートを設け、前記ジョイントナットが回転せず上下運動だけになることを特徴とする再利用型土中アンカー。
  4. 第一の端部にプレートとプレート押えボルトと締め付けボルトを有することを特徴とする請求項3記載の再利用型土中アンカー。
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