JP5729591B2 - 粉体収容器、及び、画像形成装置 - Google Patents

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Description

この発明は、内部にトナー、廃トナー等の粉体が収容される粉体収容器と、それが着脱可能に設置される複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機、プリンタ等の画像形成装置において、転写工程がおこなわれた後に感光体ドラム、感光体ベルト、中間転写ベルト、中間転写ドラム等の像担持体上に残留する未転写トナーをクリーニング部で除去して、クリーニング部で回収された未転写トナーを廃トナーとしてクリーニング部から排出して廃トナー回収容器(粉体収容器)に回収する技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
このような廃トナー回収容器は、容器内が回収された廃トナーで満杯になると(又は、満杯に近い状態になると)、画像形成装置本体から取出されて、空の容器と交換(メンテナンス)される。
特許文献1、2等における廃トナー回収容器(粉体収容器)は、廃トナーを内部に収納するための廃トナー回収口(開口部)を開閉するシャッタ(シャッタ部材)が、容器の外部に露呈するように設置されている。そして、画像形成装置本体に廃トナー回収容器が設置されているときには、シャッタが廃トナー回収口を開放する位置に移動した状態になっていて、廃トナー回収口から容器内に廃トナーが送入される。これに対して、画像形成装置本体から廃トナー回収容器が取出されるときには、容器内から廃トナーが漏出しないように、シャッタが廃トナー回収口を閉鎖する位置に移動する。
従来の粉体収容器(廃トナー回収容器)は、開口部を開閉するシャッタ部材が収容器の外部に露呈する位置に設置されているため、内部に廃トナー等の粉体が収容された状態で画像形成装置本体から取出された場合等であって、予期せぬ外力がシャッタ部材に加わったとき等に、シャッタ部材が開口部を開放してしまって内部から粉体が漏出してしまう不具合が発生していた。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、画像形成装置本体から取出された単体の状態で、開口部を閉鎖したシャッタ部材が開放位置に移動して内部に収容された粉体が外部に漏出する不具合が生じにくい、粉体収容器、及び、画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかる粉体収容器は、内部に粉体が収容される粉体収容器であって、収容器の内部に粉体を送入するための開口部と、収容器の内部において移動可能に設置されて、開放状態にある前記開口部を閉鎖するシャッタ部材と、開放状態にある前記開口部を閉鎖した後の前記シャッタ部材の開放方向の移動を規制する規制手段と、前記シャッタ部材に連結されて前記シャッタ部材とともに移動可能に形成されるとともに、その一部が収容器の外部に露呈するレバー部材と、を備え、前記規制手段を、前記レバー部材の操作によって前記シャッタ部材が前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に移動する動作に連動して、前記レバー部材と前記シャッタ部材との連結を解除する手段としたものである
また、請求項2記載の発明にかかる粉体収容器は、前記請求項1に記載の発明において、前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に向けて前記シャッタ部材を付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗するように前記開口部を開放する開放位置で前記シャッタ部材を保持するとともに、その一部が収容器の外部に露呈して外部から取出可能に形成された保持部材と、をさらに備えたものである。
また、請求項3記載の発明にかかる粉体収容器は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記開口部を開放する開放位置で前記シャッタ部材を係止する係止部材と、収容器の内部に収容された粉体が所定量に達した状態を検知する検知手段と、を備え、前記係止部材は、前記検知手段によって前記状態が検知されたときに、前記シャッタ部材の係止を解除するように制御されるものである。
また、請求項4記載の発明にかかる粉体収容器は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、収容器の内部に収容される粉体の量の増加にともない変位する可動部材と、前記シャッタ部材が前記開口部を開閉する動作とともに回動可能に形成された回動部材と、を備え、前記回動部材は、収容器の内部に収容される粉体が所定量に達している場合であって、前記シャッタ部材が前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に移動したときに、前記可動部材の変位にともないその回動が規制されて前記シャッタ部材が前記閉鎖位置に定置されるものである。
また、請求項5記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の粉体収容器が画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されたものである。
また、請求項6記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項5に記載の発明において、前記粉体収容器は、その内部に収容された粉体が所定量に達した状態を検知する検知手段を備え、前記画像形成装置本体に装着された状態の前記粉体収容器に係合して前記粉体収容器が前記画像形成装置本体から離脱されるのを規制する係合部材を備え、前記係合部材は、前記検知手段によって前記状態が検知されたときに、前記粉体収容器との係合を解除するように制御されるものである。
また、請求項7記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体から離脱される動作に連動して前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に前記シャッタ部材を相対的に移動させる移動手段を備えたものである。
また請求項8記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項7に記載の発明において、前記移動手段を、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体に装着されるときには前記粉体収容器に押動されて可倒して、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体から離脱されるときには前記開口部を介して前記シャッタ部材の被係合部に係合して前記シャッタ部材を前記閉鎖位置に向けて相対的に移動させる可倒部材としたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項7に記載の発明において、前記シャッタ部材は、磁性材料で形成され、前記粉体収容器は、前記画像形成装置本体に対して前記シャッタ部材の開閉方向と同方向に着脱され、前記移動手段を、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体に装着された状態のときに前記開口部を開放している前記シャッタ部材に対向する位置に設置されたマグネットとしたものである。
本発明は、シャッタ部材が収容器の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体から取出された単体の状態で、開口部を閉鎖したシャッタ部材が開放位置に移動して内部に収容された粉体が外部に漏出する不具合が生じにくい、粉体収容器、及び、画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 作像部を示す構成図である。 装置本体に設置された状態の廃トナー回収容器を示す断面図である。 廃トナー回収容器を示す斜視図である。 シャッタ部材の動作を示す正面図である。 シャッタ部材の動作を示す側面図である。 別形態の廃トナー回収容器におけるシャッタ部材の動作を示す正面図である。 この発明の実施の形態2における廃トナー回収容器のシャッタ部材の動作を示す正面図である。 この発明の実施の形態3における廃トナー回収容器のシャッタ部材の動作を示す正面図である。 この発明の実施の形態4における廃トナー回収容器が画像形成装置本体に着脱される動作を示す図である。 この発明の実施の形態5における廃トナー回収容器が画像形成装置本体に装着される動作を示す図である。 図11の廃トナー回収容器が画像形成装置本体から離脱される動作を示す図である。 別形態の廃トナー回収容器が画像形成装置本体に着脱される動作を示す図である。 この発明の実施の形態6における廃トナー回収容器の容器本体の要部を示す斜視図である。 図14の廃トナー回収容器におけるシャッタ部材を示す斜視図である。 図15のシャッタ部材が設置された状態の廃トナー回収容器を上方から示す断面図である。 図16の廃トナー回収容器が設置される装置本体の要部を示す斜視図である。 廃トナーの満杯状態を検知する可動部材の動作を示す図である。 装置本体への廃トナー回収容器の装着動作にともなう回動部材の動作を示す図である。 装置本体への廃トナー回収容器の着脱動作にともなう回動部材とレバーとの動作を示す図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図7にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
本実施の形態1における画像形成装置1は、複数の作像部としてのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKが中間転写ベルト17に対向するように並設されたタンデム型のカラー画像形成装置である。
図1において、1は画像形成装置としてのカラー複写機の装置本体、3は原稿を原稿読込部4に搬送する原稿搬送部、4は原稿の画像情報を読み込む原稿読込部、6は入力画像情報に基づいたレーザ光を発する書込み部(露光部)、7は転写紙等の記録媒体Pが収納される給紙部、10Y、10M、10C、10BKは各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部としてのプロセスカートリッジ、17は複数色のトナー像が重ねて転写される中間転写ベルト(像担持体)、18は中間転写ベルト17上に形成されたトナー像を記録媒体Pに転写する2次転写ローラ、20は記録媒体P上の未定着画像を定着する定着部、28は各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの現像装置に各色のトナーを補給するためのトナー容器、30は粉体としての廃トナーが回収される粉体収容器としての廃トナー回収容器、を示す。
ここで、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BK(作像部)は、それぞれ、像担持体としての感光体ドラム11、帯電部12、現像部13(現像装置)、クリーニング部15(クリーニング装置)が一体化されたものである(図2を参照できる。)。そして、各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKは、寿命に達したときに、新品のものに交換される。
各プロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKにおける感光体ドラム11(像担持体)上では、それぞれ、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)のトナー像が形成される。
以下、画像形成装置における、通常のカラー画像形成時の動作について説明する。
まず、原稿は、原稿搬送部3の搬送ローラによって、原稿台から搬送されて、原稿読込部4のコンタクトガラス上に載置される。そして、原稿読込部4で、コンタクトガラス上に載置された原稿の画像情報が光学的に読み取られる。
詳しくは、原稿読込部4は、コンタクトガラス上の原稿の画像に対して、照明ランプから発した光を照射しながら走査させる。そして、原稿にて反射した光を、ミラー群及びレンズを介して、カラーセンサに結像する。原稿のカラー画像情報は、カラーセンサにてRGB(レッド、グリーン、ブルー)の色分解光ごとに読み取られた後に、電気的な画像信号に変換される。さらに、RGBの色分解画像信号をもとにして画像処理部(不図示である。)で色変換処理、色補正処理、空間周波数補正処理等の処理をおこない、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー画像情報を得る。
そして、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の画像情報は、書込み部6に送信される。そして、書込み部6からは、各色の画像情報に基づいたレーザ光(露光光)が、それぞれ、対応するプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの感光体ドラム11上に向けて照射される。
一方、4つの感光体ドラム11は、それぞれ、図の時計方向に回転している。そして、図2を参照して、まず、感光体ドラム11の表面は、帯電部12(帯電ローラ)との対向位置で、一様に帯電される(帯電工程である。)。こうして、像担持体としての感光体ドラム11上には、帯電電位が形成される。その後、帯電された感光体ドラム11表面は、それぞれのレーザ光の照射位置に達する。
書込み部6において、光源から画像信号に対応したレーザ光が各色に対応して射出される。図示は省略するが、レーザ光は、ポリゴンミラーに入射して反射した後に、複数のレンズを透過する。複数のレンズを透過した後のレーザ光は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色成分ごとに別の光路を通過することになる(露光工程である。)。
イエロー成分に対応したレーザ光は、紙面左側から1番目のプロセスカートリッジ10Yの感光体ドラム11表面に照射される。このとき、イエロー成分のレーザ光は、高速回転するポリゴンミラー(不図示である。)により、感光体ドラム11の回転軸方向(主走査方向)に走査される。こうして、帯電ローラ12aにて帯電された後の感光体ドラム11上には、イエロー成分に対応した静電潜像が形成される。
同様に、シアン成分のレーザ光は、紙面左から2番目のプロセスカートリッジ10Cの感光体ドラム11表面に照射されて、シアン成分の静電潜像が形成される。マゼンタ成分に対応したレーザ光は、紙面左から3番目のプロセスカートリッジ10Mの感光体ドラム11表面に照射されて、マゼンタ成分に対応した静電潜像が形成される。ブラック成分のレーザ光は、紙面左から4番目(中間転写ベルト17の走行方向に対して最も下流側である。)のプロセスカートリッジ10BK(黒色用作像部)の感光体ドラム11表面に照射されて、ブラック成分の静電潜像が形成される。
その後、各色の静電潜像が形成された感光体ドラム11表面は、それぞれ、現像部13(図2を参照できる。)との対向位置に達する。そして、各現像部13から感光体ドラム11上に各色のトナーが供給されて、感光体ドラム11上の潜像が現像される(現像工程である。)。
その後、現像工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、像担持体としての中間転写ベルト17(中間転写体)との対向位置に達する。ここで、それぞれの対向位置には、中間転写ベルト17の内周面に当接するように1次転写ローラ14が設置されている。そして、1次転写ローラ14の位置で、像担持体としての中間転写ベルト17上に、感光体ドラム11上に形成された各色のトナー像が、順次重ねて転写される(第1転写工程である。)。
そして、第1転写工程後の感光体ドラム11表面は、それぞれ、クリーニング部15(図2を参照できる。)との対向位置に達する。そして、クリーニング部15で、感光体ドラム11(像担持体)上に残存する未転写トナーが回収される(クリーニング工程である。)。
その後、感光体ドラム11表面は、除電部(不図示である。)の位置を通過して、感光体ドラム11における一連の作像プロセスが終了する。
他方、感光体ドラム11上の各色の画像が重ねて転写された中間転写ベルト17表面は、図中の矢印方向に走行して、2次転写ローラ18の位置に達する。そして、2次転写ローラ18の位置で、記録媒体P上に中間転写ベルト17上のフルカラーの画像が2次転写される(第2転写工程である。)。
その後、中間転写ベルト17表面は、中間転写ベルトクリーニング部9(クリーニング部)の位置に達する。そして、像担持体としての中間転写ベルト17上の未転写トナーが中間転写ベルトクリーニング部9(クリーニング部)に回収されて、中間転写ベルト17上の一連の転写プロセスが完了する。
ここで、2次転写ローラ18位置の記録媒体Pは、給紙部7から搬送ガイド、レジストローラ19等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、記録媒体Pを収納する給紙部7から、給紙ローラ8により給送された転写紙Pが、搬送ガイドを通過した後に、レジストローラ19に導かれる。レジストローラ19に達した記録媒体Pは、中間転写ベルト17上のトナー像とタイミングを合わせて、2次転写ローラ18の位置に向けて搬送される。
その後、フルカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20に導かれる。定着部20では、定着ローラと加圧ローラとのニップにて、カラー画像が記録媒体P上に定着される。
そして、定着工程後の記録媒体Pは、排紙ローラ29によって装置本体1外に出力画像として排出された後に、排紙部5上にスタックされて、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、画像形成装置の作像部について詳述する。
図2は、黒色用のプロセスカートリッジ10BKを示す構成図である。その他の3つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10Cは、それぞれ、作像プロセスに用いられるトナーの色が異なる点を除き、黒色用のプロセスカートリッジ10BKとほぼ同じに構成されているため、その図示と説明とを省略する。
図2に示すように、プロセスカートリッジ10BKには、像担持体としての感光体ドラム11と、感光体ドラム11を帯電する帯電部12と、感光体ドラム11上に形成される静電潜像を現像する現像部13と、感光体ドラム11上の未転写トナーを回収するクリーニング部15と、がケースに一体的に収納されている。
ここで、像担持体としての感光体ドラム11は、負帯電性の有機感光体であって、ドラム状導電性支持体上に感光層等を設けたものである。図示は省略するが、感光体ドラム11は、基層としての導電性支持体上に、絶縁層である下引き層、感光層としての電荷発生層及び電荷輸送層、保護層(表面層)が順次積層されている。
帯電部12は、導電性芯金の外周に中抵抗の弾性層を被覆してなる帯電ローラである。そして、この帯電部12(帯電ローラ)に不図示の電源部から所定の電圧が印加されて、これにより対向する感光体ドラム11の表面を一様に帯電する。
現像部13(現像装置)は、主として、感光体ドラム11に対向する現像ローラ13aと、現像ローラ13aに対向する第1搬送スクリュ13b1と、仕切部材を介して第1搬送スクリュ13b1に対向する第2搬送スクリュ13b2と、現像ローラ13aに対向するドクターブレード13cと、で構成される。現像ローラ13aは、内部に固設されてローラ周面に磁極を形成するマグネットと、マグネットの周囲を回転するスリーブと、で構成される。マグネットによって現像ローラ13a(スリーブ)上に複数の磁極が形成されて、現像ローラ13a上に現像剤が担持されることになる。
現像部13内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。本実施の形態1において、トナーは、画質向上のために、小粒径で略球形のものを用いている。
具体的に、トナーは、円形度が0.92以上になるように形成されたものである。「円形度」は、フロー式粒子像分析装置「FPIA−2000」(東亜医用電子社製)により計測した平均円形度である。具体的には、容器中の予め不純固形物を除去した水100〜150ml中に、分散剤として界面活性剤(好ましくは、アルキルベンゼンスルホン酸塩である。)を0.1〜0.5ml加えて、さらに測定試料(トナー)を0.1〜0.5g程度加える。その後、このトナーが分散した懸濁液を、超音波分散器で約1〜3分間分散処理して、分散液濃度が3000〜10000個/μlとなるようにしたものを上述の分析装置にセットして、トナーの形状及び分布を測定する。
また、トナーは、形状係数SF−1と形状係数SF−2とが、いずれも、100〜180の範囲になるように形成されたものである。
また、トナーは、体積平均粒径(Dv)が3〜8μmの範囲であって、体積平均粒径(Dv)と個数平均粒径(Dn)との比(Dv/Dn)が1.05〜1.40の範囲になるように形成されたものである。
さらに、トナーは、長軸と短軸との比(r1/r2)が0.5〜1.0の範囲であって、厚さと短軸との比(r3/r2)が0.7〜1.0の範囲であって、長軸r1≧短軸r2≧厚さr3の関係を満足するように形成されたものである。
このような小粒径・球形トナーは、窒素原子を含む官能基を有するポリエステルプレポリマー、ポリエステル、着色剤、離型剤を含むトナー組成物を、水系媒体中で樹脂微粒子が存在する状態で架橋又は/及び伸長反応させることで製造することができる。
図2を参照して、クリーニング部15(クリーニング装置)には、感光体ドラム11に当接するクリーニングブレード15a、クリーニング部15内に回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー回収容器30(図3を参照できる。)に向けて搬送する搬送コイル15b(搬送管16)、等が設置されている。クリーニングブレード15aは、ウレタンゴム等のゴム材料からなり、感光体ドラム11表面に所定角度かつ所定圧力で当接している。これにより、感光体ドラム11上に付着する未転写トナー等の付着物が機械的に掻き取られてクリーニング部15内に回収されることになる。そして、クリーニング部15内に回収された未転写トナーは、搬送管16(搬送コイル15bが内設されている。)を介して、廃トナー回収容器30まで搬送されて、廃トナー(粉体)として廃トナー回収容器30(粉体収容器)の内部に回収(収容)される。
同様に、図1を参照して、クリーニング部としての中間転写ベルトクリーニング部9にも、中間転写ベルト17に当接するクリーニングブレード、中間転写ベルトクリーニング部9内に回収された未転写トナーを廃トナーとして廃トナー回収容器30(図3を参照できる。)に向けて搬送する搬送コイル(搬送管16)、等が設置されている。そして、中間転写ベルトクリーニング部9内に回収された未転写トナーは、搬送管16(搬送コイルが内設されている。)を介して、廃トナー回収容器30まで搬送されて、廃トナーとして廃トナー回収容器30の内部に回収される。なお、廃トナー回収容器30の構成・動作については、後でさらに詳しく説明する。
なお、感光体ドラム11や中間転写ベルト17上に付着する付着物としては、未転写トナーの他に、記録媒体P(用紙)から生じる紙粉、帯電ローラ12(帯電部)による放電時に感光体ドラム11上に生じる放電生成物、トナーに添加されている添加剤、等があるが、本願ではこれらを総称して「未転写トナー」と呼ぶことにする。
図2にて、先に述べた作像プロセスをさらに詳しく説明する。
現像ローラ13aは、図2中の矢印方向(反時計方向)に回転している。現像部13内の現像剤は、間に仕切部材を介在するように配設された第1搬送スクリュ13b1及び第2搬送スクリュ13b2の回転によって、不図示のトナー補給部によってトナー容器28から補給されたトナーとともに撹拌混合されながら長手方向に循環する(図2の紙面垂直方向である。)。
そして、摩擦帯電してキャリアに吸着したトナーは、キャリアとともに現像ローラ13a上に担持される。現像ローラ13a上に担持された現像剤は、その後にドクターブレード13cの位置に達する。そして、現像ローラ13a上の現像剤は、ドクターブレード13cの位置で適量に調整された後に、感光体ドラム11との対向位置(現像領域である。)に達する。
その後、現像領域において、現像剤中のトナーが、感光体ドラム11表面に形成された静電潜像に付着する。詳しくは、レーザ光Lが照射された画像部の潜像電位(露光電位)と、現像ローラ13aに印加された現像バイアスとの、電位差(現像ポテンシャル)によって形成される電界によって、トナーが潜像に付着する(トナー像が形成される)。
その後、現像工程にて感光体ドラム11に付着したトナーは、そのほとんどが中間転写ベルト17上に転写される。そして、感光体ドラム11上に残存した未転写トナーが、クリーニングブレード15aによってクリーニング部15内に回収される。
ここで、図示は省略するが、装置本体1に設けられたトナー補給部は、交換自在に構成されたボトル状のトナー容器28と、トナー容器28を保持・回転駆動するとともに現像部13に新品トナーを補給するトナーホッパ部と、で構成されている。また、トナー容器28内には、新品のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのいずれかである。)が収容されている。また、トナー容器28(トナーボトル)の内周面には、螺旋状の突起が形成されている。そして、トナー補給モータ(不図示である。)によってトナー容器28が回転駆動されることで、トナー容器28から現像部13に向けて新品トナーが補給されることになる。
なお、トナー容器28内の新品トナーは、現像部13内のトナー(既設のトナーである。)の消費にともない、トナー補給口から現像部13内に適宜に補給されるものである。図示は省略するが、現像部13内のトナーの消費は、感光体ドラム11に対向する反射型フォトセンサと、現像部13の第2搬送スクリュ23b2の下方に設置された磁気センサと、によって間接的又は直接的に検知される。そして、現像部13内で消費されたトナー量を補充するように、トナー補給モータによるトナー容器28の駆動によって、トナー容器28から現像部13に向けて新品トナーが補給されることになる。
以下、本実施の形態1において特徴的な、廃トナー回収容器30の構成・動作について詳述する。
図3及び図4を参照して、本実施の形態1における粉体収容器としての廃トナー回収容器30は、略長方体状の容器であって、粉体としての廃トナーTを送入するための開口部としての回収口31が側面に形成されている。さらに、廃トナー回収容器30には、開放状態にある回収口31(開口部)を閉鎖するシャッタ部材32が、容器外部に露呈するように設置されているのではなくて、容器内部において移動可能に設置されている。すなわち、シャッタ部材32は、回収口32を開放した状態では、容器外部に露呈することなく、回収口31を閉鎖した状態で回収口31を介してその一部が外部から露呈するように設置されている。
そして、このように構成された廃トナー回収容器30(粉体収容器)に、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの各クリーニング部15から排出された未転写トナーと、中間転写ベルトクリーニング部9から排出された未転写トナーと、がそれぞれ廃トナー(粉体)として搬送管16を介して回収されることになる。
詳しくは、4つのプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKの各クリーニング部15から排出された未転写トナーと、中間転写ベルトクリーニング部9から排出された未転写トナーと、は搬送管16による1つの排出経路に合流される。そして、搬送管16の先端部が回収口31(開口部)に挿入された状態で、搬送管16の排出口16aから廃トナー回収容器30の内部に向けて廃トナーTが排出される。
なお、廃トナー回収容器30は、装置本体1の本体カバー(不図示である。)を開放して、図3の右方(図1の左方である。)に移動することで装置本体1から取出することができる。そして、新品(空)の廃トナー回収容器30が、本体カバーが開放された状態の装置本体1に対して、図3の左方(図1の右方である。)に移動することで装着される。
また、本実施の形態1では、満杯検知センサ55(検知手段)として、圧電センサを用いている。すなわち、満杯検知センサ55(圧電センサ)の位置(高さ)まで廃トナーTが堆積されると、その廃トナーTによる圧力を満杯検知センサ55(圧電センサ)が検知して、廃トナー回収容器30が廃トナーTで満杯状態(又は、それに近い状態)にあることを認知する。そして、満杯状態の廃トナー回収容器30は、回収口31がシャッタ部材32によって閉鎖(封止)された状態で、装置本体1から取出(離脱)されることになる。
このように、本実施の形態1における廃トナー回収容器30は、シャッタ部材32が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、外部から予期せぬ外力が加わっても、回収口31を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動しにくくなる。そのため、廃トナー回収容器30の内部に収容された廃トナーTが外部に漏出する不具合が生じにくくなる。
ここで、図3〜図6を参照して、本実施の形態1における廃トナー回収容器30は、シャッタ部材32が収容器30の内壁に沿って移動するように構成されている。詳しくは、シャッタ部材32の幅方向両端部(図5の左右方向である。)には、収容器30の内壁から突出するように形成された溝状のレール部36に係合する凸部が上下方向に延在するように形成されている。これにより、シャッタ部材32は、レール部36に案内されて、開放位置(図5(A)の位置である。)から閉鎖位置(図5(B)の位置である。)に向けてスムーズに移動することになる。なお、シャッタ部材32の閉鎖位置は、レール部36の下端にシャッタ部材32の凸部が突き当たる位置で定められる。
また、図4及び図5を参照して、本実施の形態1における廃トナー回収容器30には、シャッタ部材32に連結されてシャッタ部材32とともに移動可能に形成されたレバー部材34が設置されている。このレバー部材34は、その一部(先端部)が廃トナー回収容器30の外部に露呈していて、この露呈部分を手動操作することで開放状態にあるシャッタ部材32を閉鎖位置に移動することができる(図5(A)の位置から図5(B)の位置への移動である。)。
なお、本実施の形態1では、図5(A)に示すように、シャッタ部材32が開放位置に停止した状態(回収口31を開放した状態)を保持するために、レバー部材34が上下動する溝部35に、楔部材60が設置されている。したがって、レバー部材34を操作する作業者は、楔部材60を取出した後に、シャッタ部材34を下方に移動させて回収口31を閉鎖することになる。
また、図示は省略するが、レバー部材34が上下動する溝部35には、容器内部から溝部35を介して外部に廃トナーTが漏出する不具合を防止するために、レバー部材34に密着する切込みを有するシール材が設置されている。
ここで、図3及び図6を参照して、本実施の形態1における廃トナー回収容器30には、開放状態にある回収口31(開口部)を閉鎖した後のシャッタ部材32の開放方向の移動を規制する規制手段としての規制部材33が設置されている。
詳しくは、規制部材33(規制手段)は、容器30の内壁に形成された凹部に対して圧縮スプリング37を介して接続された略三角柱状部材であって、その傾斜面が上方に向いて水平面が下方に向くように配設されている。
そして、規制部材33(規制手段)は、シャッタ部材32が開放位置にあるときには、圧縮スプリング37の付勢力によって、シャッタ部材32に係合しない位置に突出している(図6(A)の状態である。)。
そして、規制部材33は、シャッタ部材32が開放位置から閉鎖位置に向けて移動するとき(図6(B)の状態である。)には、容器30(収容器)の内部においてシャッタ部材32に係合しない退避位置に退避する。具体的に、規制部材33の傾斜面がシャッタ部材32の下端に押動されて、規制部材33に圧縮スプリング37の付勢力に抗して凹部(退避位置)に退避する方向の力(分力)が作用する。これにより、規制部材33が凹部(退避位置)に退避して、シャッタ部材32の下方への移動が可能になる。
そして、規制部材33は、シャッタ部材32が閉鎖位置にあるとき(図6(C)の状態である。)には、凹部(退避位置)からシャッタ部材32を係止する係止位置に移動して、シャッタ部材32の開放位置への移動(上方への移動である。)を制限する。具体的に、上述したシャッタ部材32の移動によってシャッタ部材32の閉鎖位置への移動が完了すると、シャッタ部材32による係合が解除された規制部材33は、圧縮スプリング37の付勢力によって図6(C)の黒矢印方向に移動する。すなわち、規制部材33の下面(水平面)が、閉鎖位置にあるシャッタ部材32の上端に対向する位置に移動する。これにより、シャッタ部材32が上方に移動しようとしても、その上端が規制部材33の下面に干渉して、移動できないことになる。
このような構成により、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、外部から予期せぬ外力が加わっても、回収口31を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動しにくくなる効果がさらに確実に発揮されることになる。
なお、本実施の形態1では、開放状態にある回収口31を閉鎖した後のシャッタ部材32の開放方向の移動を規制する規制手段としての規制部材33を設置した。これに対して、規制手段として、レバー部材34の操作によってシャッタ部材32が閉鎖位置に移動する動作に連動して、レバー部材34とシャッタ部材32との連結を解除する手段を用いることもできる。
具体的に、図7(A1)及び(A2)に示すように、レバー部材34の一部に強度の弱い弱強度部34aを形成するとともに、容器内に先端が鋭利に形成された鋭利部38を設ける。そして、レバー部材34がシャッタ部材32とともに閉鎖位置に移動(図7(A1)の位置から図7(A2)の位置への移動である。)するタイミングに合わせて、弱強度部34aが鋭利部38に衝突して、弱強度部34aが破壊されて双方の部材32、34の連結が解除される。
さらに、図7(B1)に示すように、シャッタ部材32側に板バネを介して設置された2つの第1球状部材39aの間に、レバー部材34に可撓性部材を介して接続された第2球状部材39bが挟まれて、双方の部材32、34が連結されるように構成する。そして、図7(B2)に示すように、レバー部材34がシャッタ部材32とともに閉鎖位置に移動(図7(B1)の位置から図7(A2)の位置への移動である。)するタイミングに合わせて、第2球状部材39bが2つの第1球状部材39aの間から離れて双方の部材32、34の連結が解除される。このとき、第2球状部材39bに接続された可撓性部材が第2球状部材39bの重量によって張力を失い撓むため、その後に第2球状部材39bを2つの第1球状部材39aの間に挟み込もうとしても挟み込むことができない。
このような規制手段を用いた場合であっても、上述した規制部材33を用いたときと同様の効果を得ることができる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、シャッタ部材32が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、回収口31(開口部)を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動して内部に収容された廃トナーT(粉体)が外部に漏出する不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態2.
図8にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図8は、実施の形態2における廃トナー回収容器30(粉体収容器)のシャッタ部材32の動作を示す正面図であって、前記実施の形態1における図5に相当する図である。
本実施の形態2における廃トナー回収容器30(粉体収容器)は、主として、回収口31(開口部)を開放する開放位置でシャッタ部材32を係止する係止部材62が設置されている点が、前記実施の形態1のものと相違する。
本実施の形態2における廃トナー回収容器30(粉体収容器)も、前記実施の形態1のものと同様に、開放状態にある回収口31(開口部)を閉鎖するシャッタ部材32が、容器内部において移動可能に設置されている。また、本実施の形態2においても、廃トナー回収容器30の内部に収容された廃トナーTが所定量に達した状態を検知する検知手段としての満杯検知センサ55(図3を参照できる。)が設置されている。
ここで、本実施の形態2における廃トナー回収容器30には、回収口31を開放する開放位置でシャッタ部材32を間接的に係止する係止部材62が設置されている。詳しくは、図8(A)に示すように、係止部材62は、レバー部材34の露呈部分(外部に露呈する部分である。)を係止できるように、モータ61(本実施の形態2では、廃トナー回収容器30に固設されている。)に回動可能に保持されている。また、レバー部材34が露呈する溝部35には、レバー部材34を下方に向けて付勢する圧縮スプリング40が設置されている。
そして、係止部材62は、満杯検知センサ55(検知手段)によって満杯状態(又は、それに近い状態)が検知されたときに、レバー部材34(シャッタ部材32)の係止を解除するように制御される。詳しくは、満杯検知センサ55によって満杯状態(又は、それに近い状態)が検知されると、廃トナー回収容器30を交換する必要がある旨の表示を装置本体1の表示部(不図示である。)に表示するとともに、不図示の移動機構によって搬送管16(図3を参照できる。)が回収口31から抜き出される。さらに、図8(B)に示すように、モータ61の駆動によって係止部材62が矢印方向に回転駆動されて、係止部材62によるレバー部材34の係止状態が解除される。これにより、圧縮スプリング40のスプリング力によって、レバー部材34とともにシャッタ部材32が下方の閉鎖位置に移動して、回収口31が閉鎖される。
このように、満杯検知センサ55(検知手段)の検知結果に基いて、シャッタ部材32を自動で閉鎖位置に移動させることで、シャッタ部材32の閉め忘れを防止することができる。
以上説明したように、本実施の形態2によれば、前記実施の形態1と同様に、シャッタ部材32が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、回収口31(開口部)を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動して内部に収容された廃トナーT(粉体)が外部に漏出する不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態3.
図9にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図9は、実施の形態3における廃トナー回収容器30(粉体収容器)のシャッタ部材32の動作を示す正面図であって、前記実施の形態1における図5に相当する図である。
本実施の形態3における廃トナー回収容器30(粉体収容器)は、主として、閉鎖位置に向けてシャッタ部材32を付勢する付勢部材42が設置されている点と、開放位置でシャッタ部材32を保持する保持部材41が外部から取出可能に設置されている点と、が前記実施の形態1のものと相違する。
本実施の形態3における廃トナー回収容器30(粉体収容器)も、前記各実施の形態のものと同様に、開放状態にある回収口31(開口部)を閉鎖するシャッタ部材32が、容器内部において移動可能に設置されている。
ここで、本実施の形態3における廃トナー回収容器30には、回収口31を閉鎖する閉鎖位置に向けてシャッタ部材32を直接的に付勢する付勢部材としての圧縮スプリング42が設置されている。
また、本実施の形態3における廃トナー回収容器30には、圧縮スプリング42(付勢部材)の付勢力に抗するように開放位置でシャッタ部材32を保持する保持部材41が設置されている。詳しくは、保持部材41は、一端側がシャッタ部材32に形成された係合部に係合していて、中央部が容器の壁部に保持されていて、他端側が収容器30の外部に露呈していて外部から取出可能に形成されている。
そして、満杯状態になった廃トナー回収容器30を装置本体1から取出するときに、保持部材41を容器30から取出してやることで、保持部材41によるシャッタ部材32の保持状態が解除される。これにより、圧縮スプリング42のスプリング力によって、シャッタ部材32が下方の閉鎖位置に移動して、回収口31が確実に閉鎖される(図9(A)の状態から図9(B)の状態への移動である。)。
以上説明したように、本実施の形態3によれば、前記各実施の形態と同様に、シャッタ部材32が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、回収口31(開口部)を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動して内部に収容された廃トナーT(粉体)が外部に漏出する不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態4.
図10にて、この発明の実施の形態4について詳細に説明する。
本実施の形態4における廃トナー回収容器30(粉体収容器)は、主として、装置本体1に装着された状態の廃トナー回収容器30が装置本体1から離脱されるのを規制する係合部材67が設置されている点が、前記各実施の形態のものと相違する。
本実施の形態4における廃トナー回収容器30(粉体収容器)も、前記各実施の形態のものと同様に、開放状態にある回収口31(開口部)を閉鎖するシャッタ部材32が、容器内部において移動可能に設置されている。また、本実施の形態4においても、廃トナー回収容器30の内部に収容された廃トナーTが所定量に達した状態を検知する検知手段としての満杯検知センサ55(図3を参照できる。)が設置されている。
ここで、本実施の形態4における画像形成装置本体1には、装置本体1に装着された状態の廃トナー回収容器30に係合して廃トナー回収容器30が装置本体1から離脱されるのを規制する係合部材67が設置されている。
詳しくは、図10(A)に示すように、係合部材67は、廃トナー回収容器30が設置される設置部(装置本体1)の開口近傍に設置されたモータ69に対して圧縮スプリング68を介して接続された略三角柱状部材である。
そして、係合部材67は、廃トナー回収容器30が装置本体1に設置されていないときには、圧縮スプリング68の付勢力によって下方に突出するとともに、モータ69によって係合部材67の傾斜面が右下方に向いた姿勢に維持されている。(図10(A)の状態である。)。
そして、係合部材37は、廃トナー回収容器30が装置本体1に装着されるときには、容器30(収容器)の装着を妨げない退避位置に退避する。具体的に、係合部材67の傾斜面が容器30の上端に押動されて、係合部材67に圧縮スプリング68の付勢力に抗して退避位置(上方)に退避する方向の力(分力)が作用する。これにより、係合部材67が退避位置に退避して、装置本体1への容器30の装着が可能になる。
そして、係合部材67は、装置本体1への廃トナー回収容器30の装着が完了したとき(図10(B)の状態である。)には、退避位置から下方に移動して、装置本体1からの容器30の離脱(右方への移動である。)を制限する。具体的に、上述した容器30の装着動作によって容器30のセット位置への移動が完了すると、容器30による係合が解除された係合部材67は、圧縮スプリング68の付勢力によって図10(B)の矢印方向に移動する。すなわち、係合部材67の左側面(垂直面)が、セット位置にある容器30の側面に対向する位置に移動する。これにより、容器30が右方に移動しようとしても、その側面が係合部材67の左側面に干渉して、移動できないことになる。
これにより、交換前の廃トナー回収容器30が装置本体1から取出される不具合を未然に防止することができる。
そして、図10(C)に示すように、廃トナー回収容器30が装置本体1から離脱されるときには、モータ69の回転によって、係合部材67が容器30の離脱動作を妨げない位置に圧縮スプリング68とともに回転移動される。
具体的に、満杯検知センサ55によって廃トナー回収容器30の満杯状態(又は、それに近い状態)が検知されると、廃トナー回収容器30を交換する必要がある旨の表示が装置本体1の表示部(不図示である。)に表示される。さらに、係合部材67は、満杯検知センサ55(検知手段)によって満杯状態(又は、それに近い状態)が検知されたときに、廃トナー回収容器30との係合を解除するように制御されることになる(図10(C)の状態である。)。
これにより、交換が必要となった廃トナー回収容器30の装置本体1から離脱が可能になる。
以上説明したように、本実施の形態4によれば、前記各実施の形態と同様に、シャッタ部材32が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、回収口31(開口部)を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動して内部に収容された廃トナーT(粉体)が外部に漏出する不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態5.
図11〜図13にて、この発明の実施の形態5について詳細に説明する。
本実施の形態5における廃トナー回収容器30(粉体収容器)は、主として、装置本体1の設置部に対して上下方向に着脱される点と、廃トナー回収容器30が装置本体1から離脱される動作に連動して回収口31(開口部)を閉鎖する閉鎖位置にシャッタ部材が相対的に移動される点と、が前記各実施の形態のものと相違する。
本実施の形態5における廃トナー回収容器30(粉体収容器)も、前記各実施の形態のものと同様に、開放状態にある回収口31(開口部)を閉鎖するシャッタ部材32が、容器内部において移動可能に設置されている。
ここで、本実施の形態5における画像形成装置は、装置本体1の設置部に対して廃トナー回収容器30が上下方向に着脱されるように構成されている。
また、本実施の形態5における画像形成装置には、廃トナー回収容器30が画像形成装置本体1から離脱される動作に連動して、廃トナー回収容器30の回収口31を閉鎖する閉鎖位置にシャッタ部材32を相対的に移動させる移動手段としての可倒部材65が設置されている。
さらに、廃トナー回収容器30のシャッタ部材32には、可倒部材65に係合する被係合部32a(突起部)が形成されている。
詳しくは、図11を参照して、可倒部材65(移動手段)は、図の時計方向と反時計方向とに回動可能に設置部に保持された板状部材である。また、図示は省略するが、可倒部材65には、時計方向の回動に抗する力を作用させる第1スプリングと、反時計方向の回動に抗する力を作用させる第2スプリングと、が接続されている。そして、第1スプリングのスプリング力は比較的弱く、第2スプリングのスプリング力は比較的強く設定されている。
そして、可倒部材65(移動手段)は、廃トナー回収容器30が装置本体1(設置部)に装着されるときには廃トナー回収収容器30に押動されて可倒して、廃トナー回収容器30が装置本体1(設置部)から離脱されるときには回収口31を介してシャッタ部材32の被係合部32aに係合してシャッタ部材32を閉鎖位置に向けて相対的に移動させる。
具体的に、図11(A)〜(C)を参照して、装置本体1(設置部)に廃トナー回収容器30が装着されるときには、可倒部材65の時計方向の回動に抗する力を作用させる第1スプリングの力が比較的弱く設定されているため、可倒部材65がシャッタ部材32(被係合部32a)に係合しても、可倒部材65が被係合部32aを乗り越えるように回動して、シャッタ部材32の開放状態が維持される。そして、その状態で容器30のセットが完了すると、搬送管16から廃トナー回収容器30への廃トナーTの送出がおこなわれる。
これに対して、図12(A)、(B)を参照して、装置本体1(設置部)から廃トナー回収容器30が離脱されるときには、可倒部材65の反時計方向の回動に抗する力を作用させる第2スプリングの力が比較的強く設定されているため、可倒部材65がシャッタ部材32(被係合部32a)に係合すると、可倒部材65が被係合部32aを押動して、シャッタ部材32が下方に相対的に移動して回収口31が閉鎖される。そして、廃トナー回収容器30の離脱動作がさらに進められると、可倒部材65が廃トナー回収容器30の外壁に当接して反時計方向に回動する。こうして、回収口31が閉鎖された状態の廃トナー回収容器30が、装置本体1から取出されることになる。
このように、廃トナー回収容器30の離脱動作に連動して、シャッタ部材32を自動で閉鎖位置に移動させることで、シャッタ部材32の閉め忘れを防止することができる。
なお、本実施の形態5では、廃トナー回収容器30の回収口31を閉鎖する閉鎖位置にシャッタ部材32を相対的に移動させる移動手段としての可倒部材65を用いた。
これに対して、移動手段としてマグネット66を用いることもできる。
詳しくは、図13に示すように、廃トナー回収容器30が装置本体1に装着された状態(図13(A)の状態である。)のときに回収口31を開放しているシャッタ部材32に対向する位置(装置本体1側の位置である。)にマグネット66を設置する。さらに、画像形成装置本体1に対してシャッタ部材32の開閉方向と同方向に着脱される廃トナー回収容器30において、シャッタ部材32を磁性材料で形成する。
このような構成により、廃トナー回収容器30が装置本体1に装着された状態(図13(A)の状態である。)のときには、マグネット66の磁力がシャッタ部材32を開放位置に停止させるように作用して、回収口31を介しての搬送管16から廃トナー回収容器30への廃トナーTの送出が可能になる。これに対して、廃トナー回収容器30が装置本体1から離脱されるときには、図13(B)に示すように、その離脱動作に連動してマグネット66の磁力がシャッタ部材32を閉鎖位置に相対的に移動させるように作用する。こうして、回収口31が閉鎖された状態の廃トナー回収容器30が、装置本体1から取出されることになる。
このような場合であっても、シャッタ部材32の閉め忘れを防止する効果が発揮されることになる。
以上説明したように、本実施の形態5によれば、前記各実施の形態と同様に、シャッタ部材32が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、回収口31(開口部)を閉鎖したシャッタ部材32が開放位置に移動して内部に収容された廃トナーT(粉体)が外部に漏出する不具合を生じにくくすることができる。
実施の形態6.
図14〜図20にて、この発明の実施の形態6について詳細に説明する。
本実施の形態6における廃トナー回収容器30(粉体収容器)は、メカ的な機構によって廃トナーの満杯状態が検知されて、それにともないシャッタ部材の開放方向の動作が規制される点が、前記各実施の形態のものと相違する。
本実施の形態6における廃トナー回収容器30(粉体収容器)も、前記各実施の形態のものと同様に、開放状態にある回収口71(開口部)を閉鎖するシャッタ部材51が、容器内部において移動可能に設置されている。
ここで、本実施の形態6における廃トナー回収容器30には、廃トナー回収容器30の内部に収容される廃トナーTの量の増加にともない変位する可動部材81と、シャッタ部材51が回収口71を開閉する動作とともに回動可能に形成された回動部材53と、が設置されている。
そして、回動部材53は、廃トナー回収容器30の内部に収容される廃トナーTが所定量に達している場合(満杯、又は、それに近い状態である。)であって、シャッタ部材51が回収口31を閉鎖する閉鎖位置に移動したときに、可動部材81の変位にともないその回動が規制されてシャッタ部材51が閉鎖位置に定置されるように構成されている。
以下、図14〜図20を用いて、廃トナー回収容器30と装置本体1の設置部との構成・動作について詳述する。
図14を参照して、廃トナー回収容器30の容器本体は、略長方体状の箱部材であって、その天井部の一端側に回収口71(開口部)が形成されている。また、廃トナー回収容器30の容器本体には、回収口71が形成された位置を挟むように、1対の溝部72が形成されている。そして、この溝部72には、長穴73(不図示のシール材にて外部に対するシール性が担保されている。)が形成されている。また、溝部72は、ユーザー等の作業者の指が入らない程度の溝幅に設定されている。さらに、図示は省略するが、廃トナー回収容器30の容器本体には、図15に示すシャッタ部材51(シャッタユニット)や図18に示す可動部材81を保持するための複数の穴部が形成されている。
なお、図18及び図19を参照して、廃トナー回収容器30の容器本体には、天井部の中央部に、容器本体内に回収された廃トナーTの満杯状態を検知するための、可動部材81が設置されている。この可動部材81は、廃トナー回収容器30の内部に収容される廃トナーTの量の増加にともない、その先端部が可撓性材料82を介して廃トナーTによって上方に押動されて、中心軸81aを中心に回動する(図18(A)の状態から図18(B)の状態への回動である。)。また、可動部材81の後端部(可撓性材料82に押動されない側であって、図15に図示した部分である。)は、非満杯時には回動部材53の突起部53cが穴部91に係合するのを妨げる位置にあり、満杯時にはその位置から離れた位置に移動する。
図15及び図16を参照して、シャッタ部材51には、廃トナーTを回収するために回収口71と連通する開口51aが形成されている(回収口71を閉鎖するときには、開口51aが回収口71に連通しないようにシャッタ部材51が移動する。)。また、シャッタ部材51には、貫通穴を介して、軸52が両端に突出するように挿設されている。さらに、軸52の両端部には、それぞれ、長穴53bを介して回動部材53が設置されている。回動部材53には、容器本体に回転可能に支持されるための支軸53a(容器本体の長穴73に挿通される。)が形成されている。さらに、一方の回動部材53には、可動部材81(又は、穴部91)と係合する突起部53cと、可動部材81(又は、穴部91)に向けて回動部材53を付勢するスプリング54と、が設置されている。このように構成されたシャッタ部材51は、容器本体に形成されたガイド部(不図示である。)に沿って水平方向にスライド移動できるように構成されている。また、シャッタ部材51と容器本体との間には、発泡弾性材料等からなるシール部材(不図示である。)が設置されている。
このように構成されたシャッタ部材51(シャッタユニット)は、廃トナー回収容器30の容器本体に内設されて、溝部72から軸52の一部のみが露呈することになる。
一方、図17を参照して、廃トナー回収容器30が設置される設置部100(装置本体1)には、その天井部に、1対の突起部120が形成されている。さらに、突起部120に対して廃トナー回収容器30の装着方向手前側の位置には、レバー110が回動可能に支持されたシャフト111が設置されている。ここで、突起部120やレバー110の厚さは、廃トナー回収容器30における溝部72の溝幅よりも薄く、廃トナー回収容器30の溝部72にレバー110が入り込むように構成されている。
さらに、レバー110は、外力が加わらないときには自重で鉛直方向下方に垂れ下がり、ごく小さな外力を加えることで突起部120に近づく方向に回動するように構成されている。また、レバー110には、設置部100との間にねじりスプリング112が設置されていて、レバー110が突起部120から離れる向きに回動させるためには、ねじりスプリング112のスプリング力に抗する大きさの外力を加える必要があるように構成されている。
そして、このように構成された廃トナー回収容器30及び装置本体1(設置部100)は、以下のように動作することになる。
満杯状態でない廃トナー回収容器30(可動部材81によって廃トナーTの満杯状態が検知されていない状態のものである。)が、設置部100へ装着開始されると、図20(A)に示すように、まず、シャッタ部材51の軸52が、設置部100のレバー110に接触する。
さらに、廃トナー回収容器30の装着動作を進めると、レバー110はごく小さな外力で突起部120に近づく方向に回動するため、図20(B)に示すように、シャッタ部材51の回動部材53は、その姿勢を変えないまま左方に移動する(図19(A)をも参照できる)。そして、図20(C)(又は、図19(B))に示すように、突起部120にシャッタ部材51の軸52が接触すると、その後に、図20(D)(又は、図19(C))に示すように、突起部120との接触によって大きな外力が軸52に作用して、軸52は回動部材53の長穴53bにおいて右方に移動して、軸52に係合する回動部材53が時計方向に回動する。これにより、軸52に係合したシャッタ部材51も不図示のガイド部に沿ってスライド移動して、シャッタ部材51の開口51aが回収口71と連通する位置に移動する。こうして、設置部100への廃トナー回収容器30の装着が完了して、連通した回収口71から容器内部に向けて不図示の搬送管から廃トナーTが送入されることになる。
なお、満杯状態の廃トナー回収容器30(可動部材81によって廃トナーTの満杯状態が検知されている状態のものである。)が設置部100へ装着される場合には、後述する満杯検知時における離脱動作と同様に、外力が加わってもレバー110が回動することはないため、回動部材53が図20(B)の状態に移行した後は軸52が突起部120に接触しても軸52は移動できずに、図20(C)及び図20(D)の状態には移行しないことになる(シャッタ部材51による回収口71の開放動作はおこなわれない)。
次に、満杯状態でない廃トナー回収容器30(可動部材81によって廃トナーTの満杯状態が検知されていない状態のものである。)が、設置部100から離脱開始されると、図20(E)に示すように、まず、シャッタ部材51の軸52が、設置部100のレバー110に接触する。
さらに、廃トナー回収容器30の離脱動作を進めると、廃トナー回収容器30を引き出す力によって、図20(F)に示すように、ねじりスプリング112のスプリング力が作用しているレバー110は、そのスプリング力に抗するように突起部120から離れる方向(反時計方向)に回動することになる。その後、図20(G)に示すように、レバー110が設置部100のストッパ部(不図示である。)に突き当たり、レバー110の回動が止まる。さらに、図20(H)に示すように、ねじりスプリング112のスプリング力に抗する大きい力で廃トナー回収容器30を引き出すことにより、レバー110は反時計方向に回動して、シャッタ部材51の軸52はレバー110の先端を通過して図の右方に移動する。これにより、軸52に係合したシャッタ部材51も不図示のガイド部に沿ってスライド移動して、開口51aが回収口71に連通しないようにシャッタ部材51が移動する(シャッタ部材51によって回収口71が閉鎖される)。
ここで、満杯状態の廃トナー回収容器30(可動部材81によって廃トナーTの満杯状態が検知されている状態のものである。)が設置部100から離脱される場合には、回動部材53の突起部53cと、容器本体に形成された穴部91と、の間を遮らない位置に可動部材81が回動(反時計方向の回動である。)しているため、スプリング54の付勢力によって突起部53cが穴部91に係合する。この状態のとき、外力が加わっても回動部材53が回動することはないため、先に図20(E)〜(H)で説明したようにシャッタ部材51が回収口71を閉鎖する位置に移動した後には、外力が加わってもシャッタ部材53の閉鎖状態が維持されることになる(シャッタ部材51が閉鎖位置に定置されることになる)。
以上説明したように、本実施の形態6によれば、シャッタ部材51が廃トナー回収容器30(収容器)の内部において移動可能に設置されているため、画像形成装置本体1から取出された単体の状態で、回収口71(開口部)を閉鎖したシャッタ部材51が開放位置に移動して内部に収容された廃トナーT(粉体)が外部に漏出する不具合を生じにくくすることができる。
なお、前記各実施の形態では、作像部における各部(感光体ドラム11、帯電部12、現像部13、クリーニング部15である。)を一体化してプロセスカートリッジ10Y、10M、10C、10BKを構成して、作像部のコンパクト化とメンテナンス作業性の向上とを図っている。これに対して、感光体ドラム11、帯電部12、現像部13、クリーニング部15の一部又は全部をプロセスカートリッジの構成部材とせずに、単体で装置本体1に交換自在に設置されるように構成することもできる。そして、このような場合にも、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、前記各実施の形態では、2成分現像剤を用いる2成分現像方式の現像部13が搭載された画像形成装置に対して本発明を適用したが、1成分現像剤を用いる1成分現像方式の現像部13が搭載された画像形成装置に対しても当然に本発明を適用することができる。
また、前記各実施の形態では、廃トナーTが回収される廃トナー回収容器30として機能する粉体収容器に対して本発明を適用した。これに対して、粉体として新品トナーが収容されるトナー容器として機能する粉体収容器や、粉体として新品の2成分現像剤が収容される現像剤容器として機能する粉体収容器に対しても、本発明を適用することができる。そして、その場合にも、前記各実施の形態と同様に、開口部を閉鎖するシャッタ部材を粉体収容器の内部において移動可能に設置することで、単体の状態で開口部を閉鎖したシャッタ部材が開放位置に移動して内部に収容された粉体が外部に漏出する不具合を防止することができる。
なお、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、前記各実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1 画像形成装置本体(装置本体)、
30 廃トナー回収容器(粉体収容器)、
31 回収口(開口部)、
32 シャッタ部材、
32a 被係合部、
33 規制部材(規制手段)、
34 レバー部材、
41 保持部材、
42 圧縮スプリング(付勢部材)、
53 回動部材、
55 満杯検知センサ(検知手段)、
62 係止部材、
65 可倒部材(移動手段)、
66 マグネット(移動手段)、
67 係合部材、
81 可動部材。
特開2007−241043号公報 特開2008−216278号公報

Claims (9)

  1. 内部に粉体が収容される粉体収容器であって、
    収容器の内部に粉体を送入するための開口部と、
    収容器の内部において移動可能に設置されて、開放状態にある前記開口部を閉鎖するシャッタ部材と、
    開放状態にある前記開口部を閉鎖した後の前記シャッタ部材の開放方向の移動を規制する規制手段と、
    前記シャッタ部材に連結されて前記シャッタ部材とともに移動可能に形成されるとともに、その一部が収容器の外部に露呈するレバー部材と、
    を備え
    前記規制手段は、前記レバー部材の操作によって前記シャッタ部材が前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に移動する動作に連動して、前記レバー部材と前記シャッタ部材との連結を解除する手段であることを特徴とする粉体収容器。
  2. 前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に向けて前記シャッタ部材を付勢する付勢部材と、
    前記付勢部材の付勢力に抗するように前記開口部を開放する開放位置で前記シャッタ部材を保持するとともに、その一部が収容器の外部に露呈して外部から取出可能に形成された保持部材と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の粉体収容器。
  3. 前記開口部を開放する開放位置で前記シャッタ部材を係止する係止部材と、
    収容器の内部に収容された粉体が所定量に達した状態を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記係止部材は、前記検知手段によって前記状態が検知されたときに、前記シャッタ部材の係止を解除するように制御されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉体収容器。
  4. 収容器の内部に収容される粉体の量の増加にともない変位する可動部材と、
    前記シャッタ部材が前記開口部を開閉する動作とともに回動可能に形成された回動部材と、
    を備え、
    前記回動部材は、収容器の内部に収容される粉体が所定量に達している場合であって、前記シャッタ部材が前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に移動したときに、前記可動部材の変位にともないその回動が規制されて前記シャッタ部材が前記閉鎖位置に定置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の粉体収容器。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の粉体収容器が画像形成装置本体に対して着脱可能に設置されたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記粉体収容器は、その内部に収容された粉体が所定量に達した状態を検知する検知手段を備え、
    前記画像形成装置本体に装着された状態の前記粉体収容器に係合して前記粉体収容器が前記画像形成装置本体から離脱されるのを規制する係合部材を備え、
    前記係合部材は、前記検知手段によって前記状態が検知されたときに、前記粉体収容器との係合を解除するように制御されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記粉体収容器が前記画像形成装置本体から離脱される動作に連動して前記開口部を閉鎖する閉鎖位置に前記シャッタ部材を相対的に移動させる移動手段を備えたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記移動手段は、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体に装着されるときには前記粉体収容器に押動されて可倒して、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体から離脱されるときには前記開口部を介して前記シャッタ部材の被係合部に係合して前記シャッタ部材を前記閉鎖位置に向けて相対的に移動させる可倒部材であることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記シャッタ部材は、磁性材料で形成され、
    前記粉体収容器は、前記画像形成装置本体に対して前記シャッタ部材の開閉方向と同方向に着脱され、
    前記移動手段は、前記粉体収容器が前記画像形成装置本体に装着された状態のときに前記開口部を開放している前記シャッタ部材に対向する位置に設置されたマグネットであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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