JP5723018B2 - プレフォーム用の金型スタック - Google Patents

Description

本発明は一般にしかし非制限で成形システムに関し、より具体的には本発明は、限定はされないがプレフォーム用の金型スタックに関する。

モールド成形は、成形品を成形システムの使用により成形材料から形成することができるプロセスである。様々な成形品は射出成形工程のような成形加工の使用により形成することができる。ＰＥＴ樹脂（ＰＥＴ）材料から形成することができる成形品の１つの例は、例えば、ボトルなどの飲料容器へ引き続き射出できるプレフォームである。

説明として、ＰＥＴ材の射出成形は均質の溶融状態にＰＥＴ材（あるいは他の適切な成形材料）を加熱すること、および圧力下で、キャビティプレートおよび型のコアプレート上にそれぞれマウントされためす型キャビティ部および雄型コア部によって輪郭が少なくとも部分的に画定された成形用キャビティへ、そのような溶かされたＰＥＴ材を注入すること、を含む。キャビティプレートとコアプレートはともに付勢され、クランプ力によって一緒になる。クランプ力は、注入されたＰＥＴ材の圧力に対してキャビティプレートとコアプレートをまとめるのに十分である。成形用キャビティには成形される成形品の最終の冷却状態形に実質的に相当する形がある。その後、そのように注入されたＰＥＴ材は、成形用キャビティからのそのように形成された成形品のエジェクションを可能にするのに十分な温度に冷却される。冷却された時、成形品は成形用キャビティの内部で縮み、キャビティプレートとコアプレートが別々に付勢される場合、そういうものとして、成形品は、コア部で対応付けられたままである傾向がある。従って、コアプレートを付勢してキャビティプレートから離すことにより、成形品は、コア部からそれを取り出すことによって引き続いて型から取り出すことができる。排出構造はコア半体から成形品を取り除くのを支援すると認められている。排出構造の例は、ストリッパープレート、ストリッパーリングおよびネックリング、突出しピンなどを含む。

飲料容器へ続いて射出できるプレフォームの成形に対処する場合、対応されなければならないものとして考慮することは、いわゆる「ネック部位」を形成させることである。典型的には例として、ネック部位は、（ｉ）クロージャーアセンブリ（例えば、ボトルキャップ）の受け入れおよび保持用のねじ部（あるいは他の適切な構造）、および（ｉｉ）例えば、最終生成物（つまり飲料で充填され、店へ送られた飲料容器）に何らかの不正な変更が加えられたかどうかを示すクロージャーアセンブリと協働する、盗難防止アセンブリ、を含む。ネック部位は、例えば、成形システムの部分（例えば、支持レッジ、ｅｔｃ．）と協働する、様々な目的に使用される他の追加要素を含んでも良い。当技術分野で認識されているように、ネック部位は、キャビティ半体とコア半体を使用することによって容易に形成されるわけではない。伝統的に、（時々当業者によって「ネックリング」と呼ばれた）割り型インサートは、ネック部位を形成するために使用されてきた。

図１を参照して、射出金型５０の一部に沿った断面図は、成形機（図示せず）内に（使用中に）配置できる典型的な成形用インサートスタック組立品５２を説明している。当業者は、以下の説明で検討されない射出金型５０の他の構成部分の構造を認識できることが予期されているので、本明細書の以下に示される図１の説明は非常に簡素化されている。

成形用インサートスタック組立品５２は、金型キャビティインサート５６、ゲートインサート５８およびコアインサート６０と共に成形用キャビティ６２を画定する割り型インサート対５４を含む。成形材料は、成形品を形成するために、ゲートインサート５８内のレセプタクル（番号は別々に付与せず）を介して成形材料ソース（図示せず）から成形用キャビティ６２に注入することができる。成形品のネック部位の成形およびその成形品の後の除去を促進するために、割り型インサート対５４は、スライド対（図示せず）の隣接したスライドに設置される１対の相補的な割り型インサート（番号は別々に付与せず）を含む。スライド対は、ストリッパープレート（図示せず）の上面を滑れるように設置される。一般に知られているように、また例えば、マイらによる米国特許６，７９９，９６２（２００４年１０月５日に特許）に述べられているように、ストリッパープレート（図示せず）は、金型がオープン形態で配置される場合、キャビティインサート５６およびコアインサート６０に対して移動可能に構成される。それによって、スライド対およびその上に設置された相補的な割り型インサートは、カム構造（図示せず）あるいは適切な既知の手段によって、成形用キャビティ６２から成形品をリリースするために横方向に駆動され得る。

いくつかのタイプの割り型インサート対５４は当技術分野で知られている。例えば、割り型インサート対５４は、金型キャビティインサート５６およびコアインサート６０に対して、使用中に割り型インサート対５４をロックするために使用される構成に依存して、キャビティーロックタイプあるいはコアロックタイプ（図１に図示）になりうる。割り型インサート対５４は、さらに（図１の中の場合であるとして）ネック部位の一部を、あるいはネック部位の全体を画定することができるか、あるいは、言い換えればネック部位を「内部に封入する」ことができる。割り型インサート対５４によって遂行される機能のうちの１つは、コアインサート６０から成形品を「滑らせる」ことにより、コアインサート６０から成形品を取り出すのを支援することである。

後者の一例は、２００６年１月２４日に登録されたミラーらによる共有の米国特許第６，９８９，１２４号に開示されている。そこでは金型から成形されたプラスチック製品を取り出す射出成形方法と器具を教授している。リフト構造および／またはステップには、リフト方向に実質的に垂直なラインに沿って、成形されたプラスチック製品の端部の実質的に半分に接触するように構成されるリフト部分が備えられている。成形されたプラスチック製品がその端部まで上げられるので、製品はその内部で凝固する必要がない。従って、金型から製品を速く取り出すことができ、サイクルタイムを短縮化することができる。テーパー面はリフト部分に関して鋭角をなして金型によるきつい密封を形成して漏出を防ぐ。好ましくは、ネックリングは、型開き行程の大部分の間、成形されたプラスチック製品の外周部分だけに係合する。

２００６年１０月３１日に登録されたマーティンらによる共有の米国特許第７，１２８，８６５号は、金型から成形されたプラスチックプレフォームを取り出す射出成形方法と器具を開示している。第１のリフト構造および／または第１のリフトステップは、密閉すると共にコア上の相補的な表面と一致するエリアを備えた内表面を持つように、および密閉すると共に第２のリフト構造上の相補的な表面と一致するエリアを備えた上部表面を持つように構成され、この第１のリフト構造の上記上部表面は、第一の期間にリフト方向に射出金型から成形されたプラスチックプレフォームを持ち上げるように構成され、成形されたプラスチックプレフォームの下部部分はリフト方向に実質的に垂直な平面内に置かれる。第２のリフト構造および／または第２のリフトステップは、第二の期間にリフト方向に射出金型から成形されたプラスチックプレフォームの外側表面を持ち上げるように構成された内表面を持つように構成され、成形されたプラスチックプレフォームの外側表面は、リフト方向に実質的に平行な平面内に置かれる構造を含む。成形されたプラスチックプレフォームがその端部で持ち上げられるので、プレフォームはその内部で凝固される必要がないし、それにより、金型からプレフォームを速く除去できてサイクルタイムを短縮化することができる。

本発明の第１の広い態様によれば、最終形状容器へのブロー成形に適するプレフォームを形成する金型スタックで使用されるストリッパーアセンブリを提供する。ストリッパーアセンブリは、使用時においてストリッパープレートアクチュエータに接続可能なストリッパープレートと；プレフォームのネック部位の部分を協働して画定するように構成されたネックリングと、；プレフォームのネック部位のトップシール面の少なくとも一部を画定するように構成されたストリッパーリングと、を含み；ストリッパープレートは、金型スタックの長手方向軸と実質的に平行である完成排出路（complete ejection path）の実質的に全長に沿って、ネックリングおよびストリッパーリングを一体的に作動させるように構成され；ネックリングは、完成排出路の一部の上を、金型スタックの長手方向軸に実質的に垂直な方向に移動するように構成され、ストリッパーリングはプレフォームへ流体の流れを導くように構成された空気チャンネルを有する。

本発明の第２の広い態様によれば、最終形状容器へのブロー成形に適するプレフォームを形成する金型スタックで使用されるストリッパーアセンブリの一部として、使用時において設置されるように構成されたストリッパーリングを提供する。ストリッパーアセンブリは、使用時において、ストリッパープレートアクチュエータに接続可能なストリッパープレートと、；プレフォームのネック部位の部分を協働して画定するように構成されたネックリングと、；プレフォームのネック部位の上部密封面の少なくとも一部を画定するように構成されたストリッパーリングと、を含み；ストリッパープレートは、金型スタックの長手方向軸と実質的に平行である完成排出路の実質的に全長に沿って、ネックリングおよびストリッパーリングを一体的に作動させるように構成され、；ネックリングは、完成排出路の上を、金型スタックの長手方向軸に実質的に垂直な方向に移動するように構成され、ストリッパーリングは、プレフォームへ流体の流れを導くように構成された空気チャンネルを有する。このストリッパーリングは、プレフォームへ流体の流れを導くように構成された空気チャンネルを備える。

本発明の非限定的な実施形態のこれらの態様および他の態様および機能は、添付の図面と共に本発明の具体的且つ非限定的な実施形態の以下の記述を検討すれば当業者には明白であろう。

本発明の非限定的な実施形態（代替手段および／またはその変形を含む）についてのよりよい理解は、以下の図と共に非限定的な実施形態の詳細な説明を参照して得ることができる。

既知技術に従って実施された典型的な成形用インサートスタック組立品を組込む射出金型の一部についての断面図である。 本発明の非限定的な実施形態に従って実施された金型スタックを組込む射出金型の一部についての断面図である。 本発明の別の非限定的な実施形態に従って実装された実施された金型スタックを組込む射出金型の一部についての断面図である。

図２を参照して、金型スタック２０２の一部の非限定的な実施形態は、ここでより詳細に説明する。図２は、その長手方向軸に沿って得られた断面図を示す。

金型スタック２０２の部分は、図２に示されるように、使用中にコアプレート２０４内に受け入れ可能であり、それは従来の設計によって実施され、そういうものとして、本明細書にはより詳細には記載しない。金型スタック２０２がコアプレート２０４に動作可能につながれたコアインサート２０６を含むと述べるだけで十分である。コアインサート２０６の構成は既知技術に従って実施することができ、そういうものとして、本明細書にはより詳細には記載しない。コアインサート２０６は、ボルト２０５によってコアプレート２０４に連結される。しかしながら、本発明の代替的な実施形態では、他のカップリング手段を使用してコアプレート２０４にコアインサート２０６をつなぐことができる。

さらに、コアインサート２０６の機能も当技術分野で良く知られており、そしてプレフォーム２１０の内側部を画定する機能をとりわけ含み、プレフォーム２１０は、飲料容器などの最終形状容器への後続のブロー成形に適している種類のものである。図示していないが、金型スタック２０２はさらにキャビティインサートを含む。それは、コアインサート２０６と協働してプレフォーム２１０を形成する成形用キャビティの部分を画定する。キャビティインサートは、図１の金型キャビティインサート５６と実質的に同じ方法で実施することができる。

金型スタック２０２はさらにストリッパーアセンブリ２１２を含む。説明された実施形態内では、ストリッパーアセンブリ２１２はストリッパープレート２１４、ウェアプレート２１６、ネックリングスライド２１８およびネックリング２２０を含む。図２に示されていないが、当業者は、金型スタック２０２が１対のネックリング２２０を含み、ネックリング２２０のそれぞれはネックリングスライド２１８のそれぞれに連結されていることを認識するであろう。ストリッパープレート２１４は、ストリッパープレートアクチュエータに動作可能に連結される。これは図示していないが、当業者には既知である（例えば油圧アクチュエータ、サーボモーターアクチュエータなど）。ストリッパープレートアクチュエータ（図示せず）は、図２の「Ｌ」で示された方向に、あるいは、言いかえれば、金型スタック２０２の長手方向軸と実質的に平行な方向に、ストリッパープレートを前後に移動させるように構成される。

説明図内では、ネックリング２２０はキャビティーロックタイプである。ネックリング２２０は少なくとも２つの機能、プレフォーム２１０のネック部位２２６の一部を画定すること、及びコアインサート２０６からのプレフォーム２１０の突出しを支援すること、を実行する。エジェクション機能のパフォーマンスについては、ネックリング２２０が、ボルト（図示せず）などの適切な手段によって、ネックリングスライド２１８に、これから記述されるようにそれとともに移動するために、動作可能に連結される。ネックリングスライド２１８はネックリングスライドアクチュエータ（図示せず）に連結される。それはカム、サーボモーターおよびその他同種のもののように実施することができる。ネックリングスライダアクチュエータ（図示せず）は、図２の「Ｓ」で示された方向に、あるいは、言いかえれば、金型スタック２０２の長手方向軸と実質的に垂直な方向に、ネックリングスライダ２１８を前後に移動させるように構成される。ウェアプレート２１６は、ストリッパープレート２１４とネックリングスライド２１８の間に配置され、「Ｓ」方向へストリッパープレート２１４に対してネックリングスライド２１８が移動する間のストリッパープレート２１４および／またはネックリングスライド２１８への実質的なダメージを防ぐ。ウェアプレート２１６は既知技術によって実施され、ボルト（図示せず）などの適切なカプラーによってストリッパープレート２１４に連結される。

これまでのところ、ストリッパーアセンブリ２１２の実施は、先行技術アプローチのそれに実質的に類似している。従って、当業者は、ストリッパーアセンブリ２１２がどのように機能するか容易に認識するであろう。しかしながら、読み手の便宜のために、概要は示す。図２が「金型オープン形態」中の金型スタック２０２を表しているのは注目に値する。それによってプレフォーム２１０は成形され、十分に冷却されて安全に排出でき、その排出が開始される。

概して言えば、金型スタック２０２を収容する金型（図示せず）がアンクランプされ、開き始めると、図２に見られるように、ストリッパープレートアクチュエータ（図示せず）は右側境界の方向（right-bound direction）にストリッパープレート２１４を作動させる。ウェアプレート２１６、ネックリングスライド２１８およびネックリング２２０は、ストリッパープレート２１４と共に、当初は一体的に移動し始め、右側境界の方向に有効にプレフォーム２１０を移動させて、コアインサート２０６から結局それを取り除くことができる。これは、金型スタック２０２が図２に描かれた形態に達する時である。

この移動（それは特にプレフォーム２１０の長さなどによって決定される）のある一部の後で、ネックリングスライドアクチュエータ（図示せず）はネックリングスライド２１８（およびしたがってネックリング２２０）を外方に「Ｓ」方向へと作動させ始める。この時点では、ウェアプレート２１６、ネックリングスライド２１８およびネックリング２２０は、「Ｌ」方向に動き続け、その一方でネックリングスライド２１８およびネックリング２２０も「Ｓ」方向に動く。最終的に、ネックリング２２０の二つの半体は、ねじ部、不正変更防止レッジなどのようないくつかのアンダーカット（これらのアンダーカットのすべては別々に番号が付けられていない）を含むネック部位２２６プレフォーム２１０のネック部位２２６を金型スタック２０２から取り除くのに十分なほど分離される。

最終的に、プレフォーム２１０はコアインサート２０６から取り除かれ、不図示の切断ロボット（take-off robot）などの適切な下流の処理装置（図示せず）に移動される。図２の位置とプレフォーム２１０がコアインサート２０６から取り除かれる位置との間におけるストリッパーアセンブリ２１２が「Ｌ」方向（即ち長手方向）に移動した移動経路は、ストリッパーアセンブリ２１２の「完成排出路」と見なすことができるのは、注目に値する。

本発明の非限定的な実施形態によれば、ストリッパーアセンブリ２１２はさらにストリッパーリング２３０を含む。ストリッパーリング２３０は、ストリッパープレート２１４に、それとともに「Ｌ」方向（図２）に前後に移動するために連結される。したがって、ストリッパーリング２３０およびネックリングスライド２１８（およびしたがってネックリング２２０）の両方が、同じ手段によって、即ち、ストリッパープレート２１４（および不図示のストリッパープレートアクチュエータ）によって「Ｌ」方向に作動されることに、注意して欲しい。本発明の代替的な非限定的な実施形態では、個別のアクチュエータ（図示せず）によりストリッパーリング２３０およびネックリングスライド２１８を作動できることに注意して欲しい。

図２に示した本発明の特定の非限定的な実施形態では、ストリッパーリング２３０は次の方法でストリッパープレート２１４に連結される。ポケット２３２がストリッパープレート２１４とウェアプレート２１６の間で画定される。ストリッパーリング２３０は、他方では、環状のステップ２３４を含み、それは形状においてポケット２３２に相補的である。組み立てられた時、ボルト（図示せず）によってストリッパープレート２１４にウェアプレート２１６が連結されることを思い出す（recalling）と、環状のステップ２３４はポケット２３２内に捕らわれる。本明細書に記述した特定の実施形態では、特定の連結構造は、ストリッパーリング２３０にある程度のフロートを与え、それは金型スタック２０２の構成要素間で潜在的に存在する何らかの誤ったアラインメントを補うことができる。したがって、本発明のこの実施形態ではストリッパーリング２３０は浮揚性の構成（floatable arrangement）でストリッパープレート２１４に連結されるといえる。しかしながら、本発明の代替的な非限定的な実施形態では、ストリッパーリング２３０とストリッパープレート２１４との間のカップリングは、ボルトあるいは他の適切なカップラー（それらは、そうする必要はないが、ストリッパーリング２３０に同じか異なる程度のフロートを与えることができる）などの異なる手段によって実行することができる。

ストリッパーリング２３０は成形用キャビティ画定部分２３５を含み、これは使用中にプレフォーム２１０の一部を画定し、あるいはより具体的には、ネック部位２２６の頂部（「ＴＳＳ」あるいは「トップシール面」としても当技術分野で知られている）を画定する。

本発明の実施形態によれば、ストリッパーリング２３０には空気チャンネル２３６が備えられている。空気チャンネル２３６はエア供給チャンネル２４０と流体連通し、それはこの実施形態でウェアプレート２１６を通って画定される。エア供給チャンネル２４０は流体ソース（図示せず）と流体連通し、それは流体（例えば、空気）（それは作動圧力で供給できる）を供給するように構成される。本発明の特定の非限定的な実施形態では、作動圧力は３０ｐｓｉと１２０ｐｓｉの間にすることができる。本発明の他の実施形態では、作動圧力は１５０ｐｓｉまで高くすることができる。他の範囲はもちろん可能だが、特定の実施に依存する。

図示する実施形態では、空気チャンネル２３６の２つの事例が提供され、この２つの事例は、ネックリング２２０の半体同士間のスプリットラインに相対して対称的に配置されている。しかしながら、代替的な実施形態では、異なる数の空気チャンネル２３６が提供され得る。

空気チャンネル２３６は、成形サイクルの適切な期間にそのような送気の流れをプレフォーム２１０へ導くように構成されている。空気の流れはコアインサート２０６とストリッパーリング２３０との間のギャップ（図示せず）を通ってプレフォームおよび特にそのトップシール面の方へ導かれる。概して言えば、この導かれた空気の流れが以下の機能の１つ以上を遂行できる。：（ｉ）コアインサート２０６からプレフォーム２１０を取り除くことを支援する機能；（ｉｉ）プレフォーム２１０とコアインサート２０６との間の真空蓄積または摩擦を防ぐ機能；（ｉｉｉ）コアインサート２０６から下流の取扱装置へプレフォーム２１０を移動させるのを支援する機能。

図２に示された実施形態では、ストリッパーリング２３０は、さらにストリッパーリング２３０の上部（空気チャンネル２３６に相対する）に備えられているベント溝２９０を含んでいても良い。ベント溝２９０は成形サイクルの適当な期間に成形用キャビティをベントする従来方式で使用することができる。

上述したストリッパーアセンブリ２１２のオペレーションの前後関係内で、ストリッパーリング２３０のオペレーションを、空気チャンネル２３６を通過して流体を加える前後関係で、図２を引き続き参照してより詳細に説明する。

本明細書で以下に示される本発明の説明目的のために、プレフォーム２１０は成形され、プレフォーム２１０を安全に離型できる点までインモールド冷却させた、と仮定する。この点では、金型スタック２０２を収容する金型（図示せず）はアンクランプされ、その金型を開け始める。そして、図２に図示されるように、ストリッパープレートアクチュエータ（図示せず）はストリッパープレート２１４を右側境界の方向に作動させる。ウェアプレート２１６、ネックリングスライド２１８、ネックリング２２０およびストリッパーリング２３０は、ストリッパープレート２１４と共に、当初は一体的に移動し始め、プレフォーム２１０を、完成排出路の一部に沿う右側境界の方向（即ち「Ｌ」方向）に効果的に移動させる。ネックリング２２０およびストリッパーリング２３０が一体的に移動している完成排出路のこの部分は、完成排出路の「第１の部分」であると考えられる。

この時点で、ネックリング２２０はプレフォーム２１０から分離し始める。言いかえれば、ネックリング２２０とプレフォーム２１０の金型面間の密接な接触は断ち切られている。しかし、ネックリング２２０は必ずしもネック部位２２６のすべての部分を離す必要はない。この時点で、流体の流れは空気チャンネル２３６を通って加えられる。

本発明の実施形態の技術的な効果は、成形サイクルの取り除く部分に関連するとりわけより少数の欠陥を含有する。本発明の実施形態の別の技術的な効果は、下流の取扱装置へのプレフォーム２１０のよりコントロールされた移動を含むことができる。

本明細書に上述された実施形態は例示のみを意図されたものであること理解されたい。金型スタック２０２のある構成部分の構成は変形でき、任意の他の構成部分はすべて省略しても良い。例えば、本発明のある実施形態では、ウェアプレート２１６は金型スタック２０２から省略できる。

金型スタック３０２の代替的な実施は図３を参照して描かれている。それは、本発明の他の非限定的な実施形態に従って実施されている金型スタック３０２を組込む射出金型の一部の断面図を表している。金型スタック３０２は、直下に記載する特定の差異を除いて金型スタック２０２と実質的に同じ方法で実施される。

ストリッパーリング２３０と多く類似するストリッパーリング３３０は、空気チャンネル３３６を含む。しかしながら、空気チャンネル２３６と異なり、空気チャンネル３３６ははるかに低く（即ち、図３に図示されるように、より左方へ）画定されている。その程度まで、エア供給チャンネル３４０は、ウェアプレート３１６にではなくストリッパープレート３１４に画定され、それは図２の実施形態内の場合である。図３の実施形態では、図２のベント溝２９０に類似する構造が省略されていることに、また注意して欲しい。しかしながら、代替的な実施形態では、金型スタック３０２はさらにベント溝２９０を含んでいても良い。

本発明の非限定的な実施形態の記述は、本発明の例を提供し、これらの例は本発明の範囲を制限する訳ではない。本発明の範囲は請求項によって限定されているのを明確に理解されたい。上に記述された概念は、特定の条件および／または機能に適応されることができ、本発明の範囲内の様々な他の応用までにさらに拡張することができる。このように本発明の非限定的な実施形態を記述したので、変更および機能強化は記述された概念から外れること無く可能であることは明白であろう。したがって、特許証によって保護されるものは以下の請求項の範囲によってのみ制限される。

Claims (12)

1. 最終形状容器へのブロー成形に適するプレフォーム（２１０）の形成用の金型スタック（２０２）で使用されるストリッパーアセンブリ（２１２）であって、前記ストリッパーアセンブリ（２１２）は、
   使用時に前記金型スタック（２０２）の長手方向に移動するストリッパープレート（２１４）と、
   前記プレフォーム（２１０）のネック部位（２２６）の一部を画定するように構成されたネックリング（２２０）と、
   前記プレフォーム（２１０）の前記ネック部位（２２６）のトップシール面の少なくとも一部を画定するように構成されたストリッパーリング（２３０）と、
   を備え、
   前記ストリッパープレート（２１４）は、前記金型スタック（２０２）の長手方向軸と実質的に平行に、前記ネックリング（２２０）および前記ストリッパーリング（２３０）を一体的に作動させるように構成され、
   前記ネックリング（２２０）は、前記金型スタックの前記長手方向軸に実質的に垂直の方向に移動するように構成され、
   前記ストリッパーリング（２３０）は、前記プレフォームの前記ネック部位（２２６）に向かって内方に傾斜するように構成された空気チャンネル（２３６）を有する、ストリッパーアセンブリ。
2. 前記ストリッパーリング（２３０）は前記ストリッパープレート（２１４）に離間可能な構成で連結される、請求項１に記載のストリッパーアセンブリ（２１２）。
3. 前記ストリッパーアセンブリ（２１２）はネックリングスライド（２１８）を含み、前記ネックリング（２２０）は前記ネックリングスライド（２１８）に連結され、
   前記ストリッパーアセンブリ（２１２）は、前記ストリッパープレート（２１４）と前記ネックリングスライド（２１８）との間に配置されたウェアプレート（２１６）をさらに備え、
   使用時において、前記ストリッパープレート（２１４）および前記ウェアプレート（２１６）はポケット（２３２）を画定し、前記ストリッパーリング（２３０）は、前記ポケット（２３２）に対して形状において相補的な環状のステップ（２３４）を含み、
   使用時において、前記ポケット（２３２）に前記環状のステップ（２３４）が連結される、請求項２に記載のストリッパーアセンブリ（２１２）。
4. 前記ストリッパープレート（２１４）は、使用時において、前記金型スタック（２０２）の前記長手方向軸に沿って前記ストリッパープレート（２１４）を作動させるように構成された前記ストリッパープレートアクチュエータに連結される、請求項１に記載のストリッパーアセンブリ（２１２）。
5. 前記ストリッパーアセンブリ（２１２）はネックリングスライド（２１８）を含み、前記ネックリング（２２０）は前記ネックリングスライド（２１８）に連結され、前記ネックリングスライド（２１８）は、使用時においてネックリングスライドアクチュエータへ連結され、前記ネックリングスライドアクチュエータは、前記金型スタック（２０２）の前記長手方向軸に実質的に垂直な方向に前記ネックリングスライド（２１８）を作動させるように構成される、請求項１に記載のストリッパーアセンブリ（２１２）。
6. 前記ストリッパーアセンブリ（２１２）は、前記ストリッパープレート（２１４）とネックリングスライド（２１８）との間に配置されたウェアプレート（２１６）をさらに備え、前記ウェアプレート（２１６）は前記空気チャンネル（２３６）へ空気を供給する空気供給チャンネル（２４０）を画定し、および前記空気チャンネル（２３６）は前記空気供給チャンネル（２４０）と流体連通する、請求項１に記載のストリッパーアセンブリ（２１２）。
7. 前記ストリッパプレート（２１４）は前記空気チャンネル（３３６）へ空気を供給する空気供給チャンネル（３４０）を画定し、前記空気チャンネル（３３６）は前記空気供給チャンネル（２４０）と流体連通する、請求項１に記載のストリッパーアセンブリ（２１２）。
8. 最終形状容器へのブロー成形に適したプレフォーム（２１０）の形成用の金型スタック（２０２）において用いられるストリッパーアセンブリ（２１２）であって、使用時に前記金型スタック（２０２）の長手方向に移動するストリッパープレート（２１４）と、前記プレフォーム（２１０）のネック部位（２２６）の一部を画定するように構成されたネックリング（２２０）と、ストリッパーリング（２３０）と、を備え、前記ストリッパープレート（２１４）は、前記金型スタック（２０２）の長手方向軸と実質的に平行に、前記ネックリング（２２０）および前記ストリッパーリング（２３０）を一体的に作動させるように構成され、前記ネックリング（２２０）は、前記金型スタックの前記長手方向軸に実質的に垂直の方向に移動するように構成された、前記ストリッパーアセンブリ（２１２）の一部として使用時において設置されるように構成されたストリッパーリング（２３０）であって、
   前記ストリッパーリング（２３０）は、前記プレフォーム（２１０）の前記ネック部位（２２６）のトップシール面の少なくとも一部を画定するように構成され、前記プレフォームの前記ネック部位（２２６）に向かって内方に傾斜するように構成された空気チャンネル（２３６）を備える、ストリッパーリング（２３０）。
9. 前記ストリッパーリング（２３０）は、前記ストリッパープレート（２１４）に離間可能な構成で連結される、請求項８に記載のストリッパーリング（２３０）。
10. 前記ストリッパーアセンブリ（２１２）は、前記ネックリング（２２０）が連結されるネックリングスライド（２１８）と、前記ストリッパープレート（２１４）と前記ネックリングスライド（２１８）との間に配置されたウェアプレート（２１６）をさらに備え、
    使用時において、前記ストリッパープレート（２１４）および前記ウェアプレート（２１６）はポケット（２３２）を画定し、前記ストリッパーリング（２３０）は、前記ポケット（２３２）に対して形状において相補的な環状のステップ（２３４）を備え、
    使用時において、前記ポケット（２３２）に前記環状のステップ（２３４）が連結される、請求項９に記載のストリッパーリング（２３０）。
11. 前記ストリッパーアセンブリ（２１２）は、前記ネックリング（２２０）が連結されるネックリングスライド（２１８）と、前記ストリッパープレート（２１４）と前記ネックリングスライド（２１８）との間に配置されたウェアプレート（２１６）をさらに備え、
    前記ウェアプレート（２１６）は前記空気チャンネル（２３６）へ空気を供給する空気供給チャンネル（２４０）を画定し、前記空気チャンネル（２３６）は前記空気供給チャンネル（２４０）と流体連通する、請求項８に記載のストリッパーリング（２３０）。
12. 前記ストリッパプレート（２１４）は前記空気チャンネル（３３６）へ空気を供給する空気供給チャンネル（３４０）を画定し、前記空気チャンネル（３３６）は前記空気供給チャンネル（２４０）と流体連通する、請求項８に記載のストリッパーリング（２３０）。

Images