JP5721184B2 - 電子機器制御システム及び電子機器制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ローカル領域ネットワーク上に接続された電子機器を制御する電子機器制御システム及び電子機器制御方法に関する。
近年、家庭内ネットワーク環境が進み、パーソナルコンピュータのみならずテレビや、ハードディスク録画機、照明、エアコンなどの家電機器(電子機器)をローカルな通信領域である宅内ネットワークで相互に接続する電子機器制御システムが提供されている。また、これら宅内に設置された通信機能を備えた家電機器を、スマートフォンや携帯電話、モバイルPC等の携帯情報端末から遠隔的に操作制御したいという要請がある。
ところで、ホームネットワークに接続される家電機器は、様々な企業によって、独自の規格又は標準化された規格に基づいて製造されており、その家電機器の制御規格も複数存在し、家電機器間における制御仕様の整合を図ることが必要となっている。そのため、例えば、特許文献1に開示された家電制御システムのように、各家庭にホームサーバーを設置し、各家電機器の制御規格に対応する制御を行う必要がある。
すなわち、この特許文献1に開示された技術では、宅内にホームサーバーを設置したうえで、通信機能を有する家電機器を宅内ネットワークに接続するとともに、家電機器に対する制御要求をホームサーバーから送信することで、家電機器の制御設定し、ホームサーバー経由で家電機器を集中制御する。
特開2004−192602号公報
しかしながら、ホームサーバーのような装置やサポートサービスが高額であるとともに、その操作やシステムの運用管理が複雑であり、一般家庭への普及の妨げとなっている。また、このようなホームサーバーを用いないで、遠隔操作を行う場合には、各電化機器に高度な通信機能を備えさせる必要があり、製品価格を上昇させることとなり、消費者の負担が増大するという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題を解決するものであり、通信機能を備えた電化機器を遠隔的に制御するに際し、高価なサーバー装置や通信機能、それらに関する複雑な操作や運用を要することなく、既存のネットワークシステムを利用して簡単で安全なシステムにより、システム全体のコストを低廉化させつつ、消費者の利便性の向上と負担軽減とを図ることのできる電子機器制御システム及び電子機器制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、電子機器制御システムであって、閉ざされたローカル領域ネットワーク内に配置された電子機器間におけるローカル通信を介して、ローカルデータの送受信を中継する中継装置と、ローカル領域ネットワーク外の広域領域ネットワーク側に配置され、中継装置と通信可能な遠隔制御サーバーとを備え、中継装置は、ローカル領域ネットワークと、広域領域ネットワークとを、補助アドレスを通じて分離及び接続するポート管理部と、ポート管理部により広域領域ネットワーク側へ開放された特定の補助アドレスを通じて、ローカルデータを、パケットの宛先を前記遠隔制御サーバー宛に変更するとともにパケットの有効期間を表す値を変更して、遠隔制御サーバーへ送信するローカルデータ送信部と、遠隔制御サーバーからの接続制御データに基づいて、接続制御データにより指定された補助アドレスを開放するポート制御部とを備え、遠隔制御サーバーは、中継装置から受信したローカルデータを分析し、ローカルデータの送信元である電子機器に関する情報を抽出するデータ分析部と、電子機器に関する情報に基づいて、中継装置に対し、開放すべき補助アドレスを指定する接続制御データを送信する開放ポート制御部とを備える。
また、他の発明は、閉ざされたローカル領域ネットワーク内に配置された電子機器間におけるローカル通信を介して、ローカルデータの送受信を中継する中継装置と、ローカル領域ネットワーク外の広域領域ネットワーク側に配置され、中継装置と通信可能な遠隔制御サーバーとを用いて、電子機器を制御する電子機器制御方法であって、
(1)中継装置において、ローカル領域ネットワークと、広域領域ネットワークとを、補助アドレスを通じて分離するとともに、広域領域ネットワーク側へ開放された特定の補助アドレスを通じて、ローカルデータを、パケットの宛先を前記遠隔制御サーバー宛に変更するとともにパケットの有効期間を表す値を変更して、遠隔制御サーバーへ送信するローカルデータ送信ステップと、
(2)遠隔制御サーバーにおいて、中継装置から受信したローカルデータを分析し、ローカルデータの送信元である電子機器に関する情報を抽出するデータ分析ステップと、
(3)電子機器に関する情報に基づいて、中継装置に対し、開放すべき補助アドレスを指定する接続制御データを、遠隔制御サーバーから送信する開放ポート制御ステップと、
(4)中継装置において、遠隔制御サーバーからの接続制御データに基づいて、接続制御データにより指定された補助アドレスを開放し、開放された補助アドレスを通じて、ローカル領域ネットワークと、広域領域ネットワークとを接続するポート制御ステップと
を備えることを特徴とする。
これらのような発明によれば、遠隔制御サーバーが、中継装置から送信されたローカルデータに基づいて、送信元である電子機器に関する情報を抽出して特定し、中継装置に対して開放すべき補助アドレスを指定しているので、容易にローカル領域ネットワークと広域領域ネットワークとを接続することができる。これにより、各家庭にサーバー装置を配置させることなく、また、各電化機器に高度な通信機能を要求することなく、既存の通信環境のみで、システム全体のコストを低廉化させつつ、家庭内の電子機器を遠隔制御できるので、消費者に負担を軽減しつつ、利便性を向上することができる。
上記発明において、中継装置は、接続制御データにより指定された補助アドレスを通じて遠隔制御サーバーから遠隔制御データを受信する遠隔制御データ受信部と、遠隔制御データ受信部で受信された遠隔制御データを、ローカルデータに変換するとともに、そのパケットの有効期限を表す値を変更するデータ変換部とをさらに備え、遠隔制御サーバーは、電子機器に関する情報に基づいて、電子機器に対するローカルデータを遠隔制御データとして生成し、生成された遠隔制御データを送信する遠隔制御データ送信部をさらに備えることが好ましい。
このような発明によれば、中継装置は、遠隔制御サーバーから補助アドレスを通じて電子機器に対するローカルデータを遠隔制御データとして受信しているので、外部から直接家庭内の電子機器を容易に遠隔制御することができる。
以上述べたように、この発明によれば、通信機能を備えた電化機器を遠隔的に制御する際に、高価なサーバー装置や通信機能を用いることなく、既存のネットワークシステムを利用して簡単で安全なシステムにより、システム全体のコストを低廉化させつつ、消費者の利便性の向上と負担軽減とを図ることができる。
第1実施形態に係る電子機器制御システムの全体構成を示す概念図である 第1実施形態に係る電子機器制御システムを構成する電子機器、及び中継装置の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る電子機器制御システムを構成する遠隔制御サーバーの内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る電子機器制御システムを構成する利用者用端末の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る起動時における電子機器制御を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る電子機器制御を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る電子機器制御を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る電子機器制御を示すシーケンス図である。 第1実施形態に係る電子機器制御を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係る電子機器制御システムの全体構成を示す概念図である。 第2実施形態に係る電子機器制御システムを構成する中継装置の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る電子機器制御システムを構成する遠隔制御サーバーの内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る起動時における電子機器制御を示すシーケンス図である。 第2実施形態に係る電子機器制御を示すシーケンス図である。
[第1実施形態]
(電子機器制御システムの全体構成)
以下に添付図面を参照して、本発明に係る電子機器制御システムの実施形態を詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る電子機器制御システムの全体構成を示す概念図である。
本実施形態において、電子機器制御システムは、図1に示すように、利用者Uなどの宅内に設置された家電である電子機器3(3a〜3e)を管理及び遠隔制御するシステムであり、電子機器3(3a〜3e)及び中継装置4とが接続された宅内ネットワーク6と、遠隔制御サーバー1と、利用者Uが所持する利用者用端末2とがインターネット公衆網5を介して接続されている。
宅内ネットワーク6は、各家庭内に存在する電子機器3(3a〜3e)を相互に接続する閉ざされたローカル領域ネットワークであり、例えば、通信プロトコルIPを用いた10BASE−Tや100BASE−TX等によるローカルネットワーク(LAN)や、Bluetooth(登録商標)や802.11のような無線LAN(WLAN)等の無線ネットワークが含まれる。そして、この宅内ネットワーク6には、宅H内には、電子機器3(3a〜3e)と、中継装置4とが宅内ネットワーク6に相互に接続されている。
電子機器3は、主に家庭で使用される電子機器であり、本実施形態においては、電子機器3として、インターフォン3a、照明器具3b、エアコン3c、テレビ装置3d、及び録画機器3e等の種々の家電機器が宅内ネットワーク6に接続されている。そして、宅内ネットワーク6に接続された電子機器3は、利用者Uが所持する利用者用端末2を通じて制御命令が伝送されて駆動可能となるとともに、電子機器3の状態情報が利用者用端末2に送信されるようになっている。また、これらの電子機器3が中継装置4を通じてデータを送受信可能であり、例えば、録画機器3eで記録されたコンテンツをテレビ装置3dで出力するようになっている。
中継装置4は、宅内ネットワーク6上に配置された電子機器3間におけるローカル通信を介して、ローカルデータの送受信を中継する機器であり、また、中継装置4は、インターネット公衆網5に接続するルータや、モデム等のノード装置であり、通信経路の選択や、データ(信号)の相互変換を行い、インターネット公衆網5との間における中継処理を行う機能も備えている。
インターネット公衆網5は、宅内ネットワーク6外の広域領域ネットワークであり、通信プロトコルIPを用いて種々の通信回線(電話回線やISDN回線、ADSL回線、光回線などの公衆回線、専用回線、無線通信網)を相互に接続して構築される分散型の通信ネットワークである。
利用者用端末2は、利用者Uなどが使用する情報処理端末であり、インターネット公衆網5を通じて、遠隔制御サーバー1と接続されている。この利用者用端末2としては、CPUによる演算処理機能、及び通信インターフェースによる通信処理機能を備え、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができ、モバイルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機等が含まれる。また、利用者用端末2には、ブラウザ機能などのインターネット公衆網5を介してWebページにアクセスする機能を備えており、遠隔制御サーバー1が提供する電子機器3に対する制御インターフェースを表示可能となっている。
無線基地局7は、インターネット公衆網5に接続され、利用者用端末2との間で無線通信接続を確立し、利用者用端末2による通話やデータ通信を提供する装置である。
遠隔制御サーバー1は、宅内ネットワーク6外のインターネット公衆網5側に配置され、中継装置4と通信可能なサーバー装置であり、中継装置4を介して、稼働状況管理、監視・制御管理、設定管理、リモート管理、データ収集管理など、宅H内の電子機器3を遠隔的に、管理・制御するサーバー装置である。
この遠隔制御サーバー1は、複数の機能を分散させたサーバー群で実現可能となっており、同じ機能を有するサーバーを複数配置させることもできる。また、このサーバー群にはWebサーバーが含まれ、このWebサーバーにより、複数の電子機器3に対する制御インターフェースを統合したポータルサイトが提供される。なお、このWebサーバーは、WWW(World Wide Web)等のドキュメントシステムにおいて、HTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどの情報送信を行うサーバーコンピュータ或いはその機能を持ったソフトウェアで実現され、HTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、サーバー装置上で実行されるWebブラウザなどのアプリケーションの要求に応じて、コンテンツ(Webページ)の配信を行う。
(各装置の内部構成)
次いで、上述した電子機器制御システムを構成する各装置の内部構造について説明する。図2は、本実施形態に係る電子機器制御システムを構成する電子機器3、及び中継装置4の内部構成を示すブロック図であり、図3は、本実施形態に係る電子機器制御システムを構成する遠隔制御サーバー1の内部構成を示すブロック図であり、図4は、本実施形態に係る電子機器制御システムを構成する利用者用端末2の内部構成を示すブロック図である。なお、説明中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
(1)電子機器3、及び中継装置4
電子機器3は、図2に示すように、電子機器制御部34と、データ送受信部33と、記憶部32と、通信インターフェース31とを備えている。
記憶部32は、電子機器毎に固有のIPアドレスや、電子機器の機能に応じた各種のデータを格納するメモリ装置である。
電子機器制御部34は、電子機器全体の動作を制御するモジュールであり、CPUやDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサ、メモリ、及びその他の電子回路等のハードウェア、或いはその機能を持ったプログラム等のソフトウェア、又はこれらの組み合わせなどによって構成されている。この電子機器制御部34は、電子機器3に設置された操作デバイスからの入力信号や、遠隔制御信号に応じて、電子機器を駆動させる。
データ送受信部33は、通信インターフェース31を通じて、各種のデータを送受信するモジュールであり、外部からの制御信号を受信したり、ルーティングのための同報通信や、電子機器の稼働状態を送信する。また、電子機器3がテレビ装置3dである場合には、録画機器3eに録画された動画や音楽などの各種コンテンツを受信するようになっている。
通信インターフェース31は、宅内ネットワーク6に対する通信インターフェースであり、無線等による非接触通信や、ケーブル,アダプタ手段等により接触(有線)通信をする機能を備えている。
中継装置4には、図2に示すように、ローカルデータ送信部42と、接続処理部43と、記憶部44と、データ変換部46と、遠隔制御データ受信部45と、外部通信インターフェース41aと、内部通信インターフェース41bとを備えている。
内部通信インターフェース41bは、宅内ネットワーク6に対する通信インターフェースであり、外部通信インターフェース41aは、インターネット公衆網5に対する通信インターフェースである。
接続処理部43は、宅内ネットワーク6とインターネット公衆網5との接続処理を実行するモジュールであり、ポート管理部43aと、ポート制御部43bとを備えている。
ポート管理部43aは、宅内ネットワーク6と、インターネット公衆網5とを、補助アドレスを通じて分離及び接続するモジュールである。具体的には、開放すべき補助アドレス(ポート番号)を割り当てる変換ルールが記録された変換テーブルを参照して、各電子機器3にポート番号を割り当て、宅内ネットワーク6とインターネット公衆網5とを接続したり、分離したりする。
ポート制御部43bは、遠隔制御サーバー1からの開放すべき補助アドレスを指定する接続制御データに基づいて、指定された補助アドレスを開放するモジュールであり、接続制御データが取得した場合には、ポート管理部43aによる制御より優先して、補助アドレスを開放するようになっている。
ローカルデータ送信部42は、ポート管理部43aによりインターネット公衆網5側へ開放された特定の補助アドレスを通じて、ローカルデータを遠隔制御サーバー1へ送信するモジュールである。このローカルデータとは、宅内ネットワーク6内において、電子機器間で送受信される各種のデータであり、各電子機器について定められた通信規格に基づく通信方式(パケット形式やプロトコル)、データ形式を有する。具体的に、このローカルデータとしては、通信相手を発見するためのブロードキャスト通信、又はマルチキャスト通信等の同報通信や、特定の電子機器へのレスポンスや制御命令のためのユニキャスト通信が含まれ、MulticastDNSやSSDP,HTTPや各規格特有のプロトコルで送受信される。また、このローカルデータには、宅内ネットワーク6内において定められた各電子機器固有のIPアドレスや補助アドレスに関する情報が含まれている。
ここで、ローカルデータ送信部42は、同報通信パケットを送信する際、宛先をマルチキャスト又はブロードキャストから遠隔制御サーバー1宛のユニキャストアドレスへ変更するとともに、同報通信パケットにおけるTTL(Time To Live)を適値に変更する。これは、通常、宅内ネットワーク6を前提とした同報通信パケットではTTL値が小さく設定されているため、そのままのTTL値では、同報通信パケットが遠隔制御サーバー1に転送されないことを解消させるものである。
記憶部44は、接続処理のための各種データを格納するメモリ装置であり、電子機器毎に固有のIPアドレスと補助アドレスであるポート番号とが対応付けられた変換テーブルを蓄積している。また、遠隔制御サーバー1のIPアドレスについても蓄積している。
遠隔制御データ受信部45は、接続制御データにより指定された補助アドレスを通じて遠隔制御サーバー1から遠隔制御データを受信するモジュールである。データ変換部46は、ルーティングルールを定義するための変換テーブルを保持し、遠隔制御データ受信部45で受信された遠隔制御データを、ローカルデータに変換するモジュールである。ここで、変換されるローカルデータとは、例えば、電子機器3を駆動させるための制御信号等であり、そのデータ変換とは、変換テーブルにあるルーティングルールに従ったアドレス変換やカプセル化、或いはパケットの有効期間を表す値であるTTL(Time To Live)の書き換えなどが挙げられ、ここで変換されたデータは、内部通信インターフェース41bを通じて各電子機器3の電子機器制御部34へ送信される。なお、宅内に新たな電子機器3が追加された際には、遠隔制御サーバー1からのユニキャスト通信を変換するルールが作成され、変換テーブルに動的に反映される。この作成された変換テーブルは遠隔制御サーバー1へ送信されたり、遠隔制御サーバー1から中継装置4の変換テーブルにルールが加えられるなど、中継装置4と遠隔制御サーバー1との間で同期が取られるようになっている。
(2)遠隔制御サーバー
遠隔制御サーバー1は、通信処理系のモジュールとして、通信インターフェース11と、開放ポート制御部17、データ分析部16と、認証部15とを備えている。
認証部15は、インターネット公衆網5を通じてのアクセスの可否を検証するコンピュータ或いはその機能を持ったソフトウェアであり、例えば、パケット内に含まれた送信元アドレスが記憶部18内に蓄積されているか否かや、例えば、ユーザー名とパスワードの組み合わせを取得し、アクセス者にその権利があるか否かなどを確認する。
記憶部18は、電子機器制御システムに関する情報を蓄積するデータベースであり、本実施形態においては、利用者Uに関する情報を保持する利用者DB18bと、電子機器3に関する情報を蓄積する電子機器DB18cと、Webデータに関する情報を蓄積するWebページDB18aとを備えている。
利用者DB18bは、利用者の識別番号に、利用者Uの氏名、住所、携帯電話番号、メールアドレス、中継装置4のIPアドレス、及び所有する利用者用端末2の電話番号等を関連付けて記憶する記憶装置である。電子機器DB18cは、中継装置4のIPアドレスに、当該中継装置4と宅内ネットワーク6で接続された各電子機器のIPアドレス及び補助アドレスを関連付けて記憶する記憶装置である。また、電子機器DB18cには、各電子機器3を駆動制御させるためのローカルデータに関する情報も蓄積されている。WebページDB18aは、表示情報であるWebデータを蓄積する記憶装置であり、例えば、電子機器に対する制御インターフェース、各電子機器の稼働状況や、電子機器の遠隔操作の設定に関する表示情報が蓄積されている。
データ分析部16は、中継装置4から受信したローカルデータを分析し、ローカルデータの送信元である電子機器3に関する情報を抽出するモジュールである。ここで、電子機器3に関する情報とは、電子機器3の宅内における所在位置を示すIPアドレス、補助アドレス、MACアドレスなどである。具体的に、データ分析部16は、例えば、電子機器3がUPnP(Universal Plug and Play)対応機器の場合には、SSDPパケットのLocationヘッダ等から送信元IPアドレスを検知するようになっている。
開放ポート制御部17は、データ分析部16で分析された電子機器3に関する情報に基づいて、中継装置4に対し、開放すべき補助アドレスを指定する接続制御データを生成して中継装置4に送信するモジュールである。
また、遠隔制御サーバー1は、遠隔操作に関するモジュール群として、操作信号受付部14と、Webデータ配信部12と、遠隔制御データ送信部13とを備えている。
Webデータ配信部12は、各クライアントによるユーザー操作に応じて、WebページDB18aに蓄積された表示情報(Webデータ)を配信するWebサーバーである。このWebデータ配信部12から配信されるWebデータには、例えば、各電子機器の稼働状況や、電子機器の遠隔操作の設定に関する情報が含まれている。
操作信号受付部14は、利用者用端末2上に表示されたWebページを介して入力された操作信号を受け付けるモジュールである。ここで、操作信号が遠隔操作に関する情報である場合には、その信号を遠隔制御データ送信部13に送信し、操作信号が会員登録に関する情報である場合には、取得した利用者情報を利用者DB18bに入力する。
遠隔制御データ送信部13は、電子機器3に対するローカルデータを遠隔制御データとして生成し、生成された遠隔制御データを送信するモジュールである。この電子機器3に対するローカルデータとは、遠隔操作に関するデータであり、遠隔制御データ送信部13は、対象となる電子機器3を駆動制御する制御信号を生成するとともに、電子機器3のIPアドレス、及び開放された補助アドレスを電子機器DB18cから抽出して送信先アドレスとして入力して送信する。
(3)利用者用端末2
利用者用端末2には、ユーザーインターフェース系のモジュールとして入力インターフェース24と、出力インターフェース23とを備えている。入力インターフェース24は、操作ボタンやタッチパネル、ジョグダイヤルなどユーザー操作を入力するデバイスである。
出力インターフェース23は、ディスプレイやスピーカーなど、映像や音響を出力するデバイスである。特に、この出力インターフェース23には、液晶ディスプレイなどの表示部が含まれており、アプリケーション実行部22により、電子機器3の駆動状況、遠隔操作に関する設定情報等をこの表示部に表示する。
アプリケーション実行部22は、一般のOSやブラウザソフト、メディア視聴アプリケーションなどのアプリケーションを実行するモジュールであり、通常はCPU等により実現される。なお、このアプリケーション実行部22は、ブラウザ部22aを備えている。
ブラウザ部22aは、ブラウザソフトを実行することによって構築され、Webページを閲覧するためのモジュールであり、ポータルサイトにアクセスして、インターネットからHTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像ファイルなどをダウンロードし、レイアウトを解析して表示・再生する。このブラウザ部22aによって、遠隔制御サーバーから配信されたWebページを表示するとともに、Webページ上におけるクリックや文字入力などのユーザー操作が可能となる。
また、利用者用端末2には通信インターフェース21を備えている。通信インターフェース21は、データ通信を行うための通信インターフェースであり、無線等による非接触通信や、ケーブル,アダプタ手段等により接触(有線)通信をする機能を備えている。本実施形態において、通信インターフェース21は、インターネット公衆網5を通じて、遠隔制御サーバー1に対して宅H内の電子機器3に対する制御要求を送信するとともに、遠隔制御サーバー1から電子機器の稼働状況等のデータを受信する。
(電子機器制御方法)
以上の構成を有する電子機器制御システムを動作させることによって、本発明の電子機器制御方法を実施することができる。図5は、本実施形態に係る起動時における電子機器制御のシーケンス図であり、図6〜図9は、本実施形態に係る電子機器制御の動作を示すシーケンス図である。なお、本実施形態において、中継装置4は、予めインターネット接続事業者からグローバルIPアドレスを取得しており、中継装置4の記憶部44には、遠隔制御サーバー1のIPアドレスが記憶され、送信先として設定されているものとする。
先ず、起動処理関連の通信について説明する。図5に示すように、中継装置4は、起動すると、記憶部44に記憶された遠隔制御サーバー1のIPアドレスを参照して、遠隔制御サーバー1に対して中継装置4固有の識別情報を通知する(S101)。遠隔制御サーバー1は、固有の識別情報を取得すると、利用者DB18bに基づいて認証処理を行う(S102)。利用者DB18b内に蓄積された識別情報と一致する識別情報がある場合には、接続を許可し、電子機器3のIPアドレスとポート番号とを対応付けした変換テーブルや割り当てのアルゴリズムなど、通信に必要な情報を通知する(S103)。
中継装置4は、送信元アドレスが遠隔制御サーバー1のIPアドレスであるか否かを確認し、遠隔制御サーバー1のIPアドレスである場合には、パケットの通過を受諾する(S104)。そして、中継装置4は、これらの情報を取得すると、変換テーブルに新たなルールを反映させる(S105)。
電子機器3が起動すると、中継装置4の接続処理部43は、図6に示すように、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によって各電子機器3に対してIPアドレスを割り当てる(S201)。その後、データ送信部33は、所定間隔で電子機器3の参加などを示すローカルデータを発信する(S202)。このローカルデータを中継装置4が受信すると、ポート管理部43aは、変換テーブルを参照して、送信元アドレスを中継装置4のIPアドレスとするとともに、宛先アドレスを遠隔制御サーバー1のIPアドレスに変更し、TTLを適切な数値に変更する(S203)。この際、NAPT(Network Address Port Translation)のように、パケットが通過するタイミングで、アルゴリズムに従って変換ルールの追加を行う必要がある場合は、このタイミングで、遠隔制御サーバー1からの通信用として、変換ルール(開放すべきポート番号)を変換テーブルに追加する(S204)。なお、この変換ルールの追加処理を実行するか否かは、ローカル通信の種類に依存する。
そして、ローカルデータ送信部42は、インターネット公衆網5側へ開放された特定のポート番号を通じて、参加などを示すローカルデータを遠隔制御サーバー1へ送信する(S205)。遠隔制御サーバー1では、この参加などを示すローカルデータを受信すると、送信元アドレスに基づいて中継装置4を判別する(S206)。この際、遠隔制御サーバー1では、データ分析部16において、中継装置4から受信したローカルデータを分析し、ローカルデータの送信元である電子機器3に関する情報を抽出する。例えば、中継装置4がUPnP(Universal Plug and Play)対応機器の場合には、SSDPパケットのLocationヘッダ等から送信元IPアドレス及びポート番号を検知するようになっている。
遠隔制御サーバー1では、電子機器3への応答のためにポートの解放が必要な場合には、ポート解放処理を行う。具体的には、図7に示すように、遠隔制御サーバー1は、中継装置4に対して接続制御データを送信する(S301)。中継装置4は、送信元アドレスが遠隔制御サーバー1のIPアドレスであるか否かを確認し、遠隔制御サーバー1のIPアドレスである場合には、パケットの通過を受諾する(S302)。中継装置4は、接続制御データを取得すると、遠隔制御サーバー1からの通信用として、変換ルール(開放すべきポート番号)を変換テーブルに追加する(S303)。
なお、このステップS301〜ステップS303までのポート制御処理を実行するか否かは、ローカル通信の種類に依存する。その後、遠隔制御サーバー1の開放ポート制御部17は、電子機器DB18cを参照して電子機器3に関する情報に基づいて、中継装置4に対し、電子機器3の参加などに対する応答データを生成して中継装置4に送信する(S304)。中継装置4は、ポート制御部43bにおいて、接続制御データにより指定されたポートを開放して、応答データを受信する。
そして、ポート制御部43bは、変換テーブルを参照して、送信元アドレスを中継装置4のアドレスに変更し、送信先アドレスを電子機器3のIPアドレスに変換するとともに、TTL値を適値に設定して(S305)、該当する電子機器3へ応答データを転送する(S306)。
その後、利用者Uが電子機器3に対して遠隔操作を行うため、遠隔制御サーバー1が提供するWebページにアクセスし、Webページ上におけるクリックや文字入力などのユーザー操作を行うと、操作信号受付部14がその操作信号を受け付け、遠隔制御データ送信部13に入力する。
遠隔制御データ送信部13では、図8に示すように、操作要求の対象となる電子機器3に対するローカルデータを遠隔制御データとして生成し、電子機器DB18cを参照して中継装置4のIPアドレス及び開放されたポート番号を宛先とし、遠隔制御データを送信する(S404)。なお、遠隔制御データを送信する際に、ポート開放が必要な場合には、遠隔制御データを送信する前処理として、ステップS301〜ステップS302までの処理と同様な処理を行い(S401〜S403)、遠隔制御サーバー1からの通信用として、変換ルール(開放すべきポート番号)を変換テーブルに追加する。
遠隔制御サーバー1から遠隔制御データが送信されると、中継装置4の受信部45は、開放されたポート番号を通じて遠隔制御データを受信する。そして、データ変換部46において、遠隔制御データをローカルデータに変換する。具体的には、ポート制御部43bは、変換テーブルを参照して、送信元アドレスを中継装置4のアドレスに変更し、送信先アドレスを電子機器3のIPアドレスに変換するとともに、TTL値を適値に設定して(S405)、該当する電子機器3へ転送する(S406)。これにより、電子機器3は、遠隔制御データに基づいて駆動制御される(S407)。
電子機器3を駆動させた後、電子機器3のデータ送受信部33は、図9に示すように、レスポンスであるローカルデータを中継装置4宛に返信する(S501)。中継装置4では、このローカルデータを受信すると、ポート管理部43aにおいて、変換テーブルを参照して、送信元アドレスを中継装置4のIPアドレスとするとともに、宛先アドレスを遠隔制御サーバー1のIPアドレスに変更し、TTLを適切な数値に変更する(S502)。
そして、ローカルデータ送信部42は、インターネット公衆網5側へ開放された特定の補助アドレスを通じて、ローカルデータを遠隔制御サーバー1へ送信する(S503)。遠隔制御サーバー1では、このローカルデータを受信すると、送信元アドレスを参照して中継装置4を判別する(S504)。そして、データ分析部16において、ローカルデータを分析し、ローカルデータの送信元である電子機器3の稼働情報を抽出する。そして、この情報を電子機器DB18cに履歴情報として蓄積し、利用者側からの閲覧要求に応じて、この情報をWebデータとして送信する。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、遠隔制御サーバー1が、中継装置4から送信されたローカルデータに基づいて、送信元である電子機器に関する情報を抽出して特定し、電子機器3を特定したうえで、中継装置4に対して開放すべき補助アドレスを指定しているので、容易に外部から宅内ネットワーク6とインターネット公衆網5とを接続することができる。これにより、各家庭にサーバー装置を配置させることなく各電子機器3を制御することができ、システム全体のコストを低廉化させることができる。また、利用者側にとっても、既存の通信環境のみで、家庭内の電子機器を遠隔制御できるので、金銭的負担がなく、利便性を向上することができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、宅内ネットワーク6と遠隔制御サーバー間において、補助アドレスを開放してデータを送受したが、第2実施形態では、仮想的な専用回線であるVPNを利用した場合を例に説明する。
(電子機器制御システムの全体構成)
図10は、第2実施形態に係る電子機器制御システムの全体構成を示す概念図であり、図11は、第2実施形態に係る電子機器制御システムを構成する中継装置の内部構成を示すブロック図であり、図12は、第2実施形態に係る電子機器制御システムを構成する遠隔制御サーバーの内部構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。なお、本実施形態においては、同じ機能を有する遠隔制御サーバー1aが複数設置されているものとする。
図10に示すように、本実施形態では、インターネット公衆網5内に仮想的な専用回線であるVPN5aが構築されている。このVPN5aは、中継装置4aと遠隔制御サーバー1a間における相互認証により、トンネリング方式で構築されるセキュアな通信ネットワークである。
この中継装置4aは、図11に示すように、専用回線の接続処理に関するモジュールとして、接続処理部43において、VPN構築部43cと、ブリッジ部43dとを備えている。
VPN構築部43cは、遠隔制御サーバー1aからの接続制御データに基づいて、インターネット公衆網5内に、遠隔制御サーバー1aに対する仮想的な専用回線であるVPN5aを構築するモジュールである。
ブリッジ部43dは、宅内ネットワーク6とVPN5aとを相互に接続するモジュールである。具体的に、ブリッジ部43dは、VPN5aに接続するためのアドレス変換機能、通信経路の選択や、データ(信号)の相互変換を行う機能を備えており、遠隔制御データ受信部45aで受信された遠隔制御データをローカルデータに変換する。なお、VPN5aとの間における中継処理は、ISOのOSIレイヤー第2層でパケット通信により行う。
そして、ブリッジ部43dによる接続処理及びVPN5aを通じて、ローカルデータ送信部42aは、ローカルデータを遠隔制御サーバー1aへ送信し、遠隔制御データ受信部45aについても、VPN5aを通じて遠隔制御サーバー1aから遠隔制御データを受信するようになっている。一方、遠隔制御サーバー1aは、図12に示すように、専用回線の接続処理に関するモジュールとして、データ分析部16と、遠隔制御データ送信部13と、VPN管理部19とを備えている。
データ分析部16は、中継装置4aから受信したローカルデータを分析し、ローカルデータの送信元である電子機器3に関する情報を抽出するモジュールである。
遠隔制御データ送信部13は、電子機器3に関する情報に基づいて、各電子機器を特定するために各電子機器に割り当てられた機器アドレスを各電子機器に対して指定するとともに、電子機器3に対するローカルデータを遠隔制御データとして生成し、生成された遠隔制御データを送信するモジュールである。具体的に、遠隔制御データ送信部13は、電子機器3の機器アドレス(IPアドレス)を取得した際、電子機器DB18cを参照する。そして、電子機器3の機器アドレスが重複している場合には、各電子機器3を特定するために各電子機器3に割り当てられた機器アドレスを各電子機器3に対して新しく指定する。なお、遠隔制御データ送信部13は、電子機器3の機器アドレスが重複する場合には、電子機器3の機器アドレスが重複しないように、同じ機能を有する他のサーバー装置を通信先として設定して、そのサーバー装置のIPアドレスを指定することもできる。
さらに、遠隔制御データ送信部13は、複数の遠隔制御サーバー1aの負荷情報を蓄積しており、定期的に今後の負荷状況を予想する機能を備えており、その予想結果に基づいて、負荷の低いサーバー装置を接続先として指定する機能も備えている。また、一度指定されたサーバーに対する負荷が高い場合には、再度負荷の低いサーバーの送信先アドレスを指定する機能も備えている。
VPN管理部19は、中継装置4aに対し、中継装置4aを特定するために中継装置4aに割り当てられたIPアドレスと、ローカルデータの送信先を特定するために中継装置4aに割り当てられた、送信先アドレスとを指定する接続制御データを生成し、送信するモジュールである。
(電子機器制御方法)
以上の構成を有する電子機器制御システムを動作させることによって、本発明の電子機器制御方法を実施することができる。図13は、本実施形態に係る起動時における電子機器制御を示すシーケンス図であり、図14は、本実施形態に係る電子機器制御の動作を示すシーケンス図である。なお、本実施形態において、中継装置4aは、予めインターネット接続事業者からグローバルIPアドレスを取得しており、中継装置4aの記憶部44には、遠隔制御サーバー1aのIPアドレスが記憶され、送信先として設定されているものとする。
先ず、起動処理関連の通信について説明する。図13に示すように、中継装置4aが起動すると、記憶部44に記憶された遠隔制御サーバー1aのIPアドレスを参照して、遠隔制御サーバー1aに対して中継装置4aの固有の識別情報を通知する(S601)。遠隔制御サーバー1aは、固有の識別情報を取得すると、利用者DB18bに基づいて認証処理を行う(S602)。利用者DB18b内に蓄積された識別情報と一致する識別情報がある場合には接続を許可する。
その後、接続が許可されると、VPN管理部19は、通信先の遠隔制御サーバー1aを選択し(S603)、中継装置4aに対し、中継装置4aに割り当てられた装置アドレスと、選択された遠隔制御サーバー1aの送信先アドレスとを指定する接続制御データを生成する。なお、この中継装置4aに割り当てられた装置アドレスとは、中継装置4aの通信網上におけるIPアドレスであり、宅内ネットワーク6内におけるローカルなIPアドレスと、外部のインターネット公衆網5上におけるグローバルなIPアドレスの両方が含まれる。また、送信先アドレスとは、遠隔制御サーバー1aの通信網上におけるIPアドレスであり、遠隔制御サーバー側におけるローカルなIPアドレスと、外部のインターネット公衆網5上におけるグローバルなIPアドレスの両方が含まれる。その後、この接続制御データを中継装置4a宛てに送信する(S604)。中継装置4aは、送信元アドレスが遠隔制御サーバー1aのIPアドレスであるか否かを確認し、遠隔制御サーバー1aのIPアドレスである場合には、パケットの通過を受諾して接続制御データを取得する(S605)。
その後、VPN構築部43cにおいては、接続制御データに基づいて、インターネット公衆網5内にVPN5aを構築するとともに(S606)、ブリッジ部43dによって、宅内ネットワーク6とVPN5aとを相互に接続することで通信可能となる。
次に、電子機器3が起動すると、図14に示すように、電子機器3に対するIPアドレスの割り当て処理が行われる。ここで、中継装置4aがアドレスの割り当てを行う場合には、接続処理部43において、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)によって、各電子機器3に対してIPアドレスが割り当てられる(S701)。この中継装置4aによるIPアドレスの割り当ては、上述したような、遠隔制御サーバー1aから接続制御データを取得した後(S605)に行われる。このとき、遠隔制御サーバー1aにおいて、電子機器3に対するIPアドレスの割り当ても可能である(S702)。この場合には、図13で示したように、VPN5aが構築された後(S606)、ステップS702において、DHCPによって、電子機器3に対してIPアドレスが割り当てられる。
その後、データ送受信部33は、所定間隔で電子機器3の参加などを示すローカルデータを中継装置4aに発信する(S703)。このローカルデータを中継装置4aが受信すると、ブリッジ部43dにおいて、宅内ネットワーク6とVPN5aとを接続する(S704)。そして、ローカルデータ送信部42aは、ブリッジ部43dによる接続処理及びVPN5aを通じて、ローカルデータを遠隔制御サーバー1aへ送信される(S705)。遠隔制御サーバー1aがローカルデータを受信すると、データ分析部16において、ローカルデータ及びVPN5aから、ローカルデータの送信元である電子機器3に関する情報を抽出する(S706)。
その後、この電子機器3に関する情報であるIPアドレスに基づいて、電子機器3に対するローカルデータを遠隔制御データとして生成し、生成された遠隔制御データを送信する(S707)。遠隔制御データ受信部45aは、VPN5aを通じて遠隔制御サーバー1aから遠隔制御データを受信すると、ブリッジ部43dにおいて、宅内ネットワーク6とVPN5aとを接続する(S708)。
そして、宅内ネットワーク6とVPN5aとが接続された後、ローカルデータは、該当する電子機器3のIPアドレス情報に基づいて、電子機器3へ送信され(S709)、電子機器3は駆動制御される(S710)。
(作用・効果)
このような本実施形態によれば、仮想的な専用回線であるVPN5aを構築しているので、簡易に宅内ネットワーク6の電子機器3と、外部の遠隔制御サーバー1aとを接続することができる。これにより、各家庭にサーバー装置を配置させることなく、外部の遠隔制御サーバー1aが電子機器3を制御することができ、システム全体のコストを低廉化させることができる。また、利用者側にとっても、既存の通信環境のみで、家庭内の電子機器3を遠隔制御できるので、金銭的負担がなく、利便性を向上することができる。
1…遠隔制御サーバー
1a…遠隔制御サーバー
2…利用者用端末
3…電子機器
3a…インターフォン
3b…照明器具
3c…エアコン
3d…テレビ装置
3e…録画機器
4…中継装置
4a…中継装置
5…インターネット公衆網
5a…VPN
6…宅内ネットワーク
7…無線基地局
11…通信インターフェース
12…Webデータ配信部
13…遠隔制御データ送信部
14…操作信号受付部
15…認証部
16…データ分析部
17…開放ポート制御部
18…記憶部
18a,18b,18c…データベース
19…VPN管理部
21…通信インターフェース
22…アプリケーション実行部
22a…ブラウザ部
23…出力インターフェース
24…入力インターフェース
31…通信インターフェース
32…記憶部
33…データ送受信部
34…電子機器制御部
41a…外部通信インターフェース
41b…内部通信インターフェース
42…ローカルデータ送信部
42a…ローカルデータ送信部
43…接続処理部
43a…ポート管理部
43b…ポート制御部
43c…VPN構築部
43d…ブリッジ部
44…記憶部
45…遠隔制御データ受信部
45a…遠隔制御データ受信部
46…データ変換部

Claims (4)

  1. 閉ざされたローカル領域ネットワーク内に配置された電子機器間におけるローカル通信を介して、ローカルデータの送受信を中継する中継装置と、
    前記ローカル領域ネットワーク外の広域領域ネットワーク側に配置され、前記中継装置と通信可能な遠隔制御サーバーと、
    を備え、
    前記中継装置は、
    前記ローカル領域ネットワークと、広域領域ネットワークとを、補助アドレスを通じて分離及び接続するポート管理部と、
    前記ポート管理部により前記広域領域ネットワーク側へ開放された特定の補助アドレスを通じて、前記ローカルデータを、パケットの宛先を前記遠隔制御サーバー宛に変更するとともにパケットの有効期間を表す値を変更して、前記遠隔制御サーバーへ送信するローカルデータ送信部と、
    前記遠隔制御サーバーからの接続制御データに基づいて、前記接続制御データにより指定された補助アドレスを開放するポート制御部と、
    を備え、
    前記遠隔制御サーバーは、
    前記中継装置から受信したローカルデータを分析し、当該ローカルデータの送信元である電子機器に関する情報を抽出するデータ分析部と、
    前記電子機器に関する情報に基づいて、前記中継装置に対し、開放すべき補助アドレスを指定する接続制御データを送信する開放ポート制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器制御システム。
  2. 前記中継装置は、
    前記接続制御データにより指定された補助アドレスを通じて前記遠隔制御サーバーから遠隔制御データを受信する遠隔制御データ受信部と、
    前記遠隔制御データ受信部で受信された遠隔制御データを、前記ローカルデータに変換するとともに、そのパケットの有効期限を表す値を変更するデータ変換部と
    をさらに備え、
    前記遠隔制御サーバーは、前記電子機器に関する情報に基づいて、前記電子機器に対するローカルデータを前記遠隔制御データとして生成し、生成された前記遠隔制御データを送信する遠隔制御データ送信部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器制御システム。
  3. 閉ざされたローカル領域ネットワーク内に配置された電子機器間におけるローカル通信を介して、ローカルデータの送受信を中継する中継装置と、
    前記ローカル領域ネットワーク外の広域領域ネットワーク側に配置され、前記中継装置と通信可能な遠隔制御サーバーと、
    を用いて、前記電子機器を制御する電子機器制御方法であって、
    前記中継装置において、前記ローカル領域ネットワークと、広域領域ネットワークとを、補助アドレスを通じて分離するとともに、前記広域領域ネットワーク側へ開放された特定の補助アドレスを通じて、前記ローカルデータを、パケットの宛先を前記遠隔制御サーバー宛に変更するとともにパケットの有効期間を表す値を変更して、前記遠隔制御サーバーへ送信するローカルデータ送信ステップと、
    前記遠隔制御サーバーにおいて、前記中継装置から受信したローカルデータを分析し、当該ローカルデータの送信元である電子機器に関する情報を抽出するデータ分析ステップと、
    前記電子機器に関する情報に基づいて、前記中継装置に対し、開放すべき補助アドレスを指定する接続制御データを、前記遠隔制御サーバーから送信する開放ポート制御ステップと、
    前記中継装置において、前記遠隔制御サーバーからの接続制御データに基づいて、前記接続制御データにより指定された補助アドレスを開放し、開放された補助アドレスを通じて、前記ローカル領域ネットワークと、広域領域ネットワークとを接続するポート制御ステップと、
    を備えることを特徴とする電子機器制御方法。
  4. 前記遠隔制御サーバーにおいて、前記電子機器に関する情報に基づいて、前記電子機器に対するローカルデータを遠隔制御データとして生成し、生成された前記遠隔制御データを送信する遠隔制御データ送信ステップと、
    前記中継装置において、前記接続制御データにより指定された補助アドレスを通じて前記遠隔制御サーバーから前記遠隔制御データを受信するとともに、受信された遠隔制御データを、前記ローカルデータに変換するとともに、そのパケットの有効期限を表す値を変更する遠隔制御データ受信ステップと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の電子機器制御方法。
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