JP5720451B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
以下に、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
<構成>
図1は、本発明の実施形態におけるシステムの構成を表した図である。このシステムは、通信端末100と、サーバ装置200と、ネットワークNWとを備えている。通信端末100は、例えば携帯電話機、無線LAN(Local Area Network)に接続可能な無線端末、通信機能を備えたキーボードやギター等の楽器またはPC(Personal Computer)のような、サーバ装置200と通信が可能な通信端末であって、図1ではPCの例を挙げている。ネットワークNWは、例えば携帯電話網や無線LANなどの移動通信網やインターネットなどの固定通信網を含む通信網である。サーバ装置200は、ネットワークNWを介して通信端末100と情報のやり取りを行い、ユーザが通信端末100を用いて指定したメロディを含むオーディオデータを検索して、その検索結果を通信端末100に提供する情報処理装置である。ここでメロディとは、音(ノートという)の配列によって構成されているものである。このシステムでは、サーバ装置200が様々な楽曲のオーディオデータをライブラリとして保持しており、ユーザは、通信端末100を用いてメロディを指定した検索を指示することで、サーバ装置200から、指定したメロディを含む楽曲のオーディオデータを特定する情報を検索結果として取得し、この検索結果のオーディオデータを試聴することが可能である。
図7は、部分オーディオデータを検索する際の処理を表すシーケンス図である。通信端末100の制御部11は、ユーザにより指定されたメロディ、すなわちノートの配列を、通信部13を用いてサーバ装置200に送信する(ステップS100)。
以上の実施形態は次のように変形可能である。尚、以下の変形例は適宜組み合わせて実施してもよい。
制御部11が制御部21に対して指示する検索の方法として、インククリメンタル検索という方法を用いてもよい。ここで、インクリメンタル検索とは、ユーザにより明示的に指示が行われたことを契機として検索が開始されるのではなく、検索条件に変更が生じるごとに、所定のタイミングで、検索が開始される方法をいう。例えば、図12は、「0―2―4」というノートの配列を用いて検索が行われた結果を表していた。例えばここで、ユーザが、操作部14を用いて、さらに「5」という音高のノートを指定し、その後所定の時間が経過した場合、制御部11は、「0―2―4―5」というノートの配列を用いた検索の指示を、通信部13を用いて、サーバ装置200に送信することとなる。そして、サーバ装置200の制御部21は、受信したノートの配列に従って行った検索結果を、通信部23を用いて、通信端末100に送信する。この場合、音高が「5」というノートが追加され、検索条件が絞り込まれることとなるので、結果として、検索結果は、図12の状態から、例えば、図13のような状態に変化することとなる。図13は変形例1において絞り込まれた検索結果を表す図である。図13では、図12において3件表示されていた検索結果のうち、楽曲名が「△マーチ」という検索結果のみが表示されている。
実施形態では、図7に示されるように、制御部21が、部分オーディオデータ222a〜222dのうち、その開始時刻と先頭ノート400の発音時刻との差分が最も小さい部分オーディオデータの部分オーディオデータIDを、検索結果の部分オーディオデータIDとして出力していた。これに代えて、次のようにしてもよい。変形例2では、ユーザが、部分オーディオデータを検索する際に、検索結果である部分オーディオデータIDを有する部分オーディオデータにおいて、先頭の時刻から、ユーザが指定したメロディの箇所が再生される時刻までの時間をユーザが指定することが可能である。この場合、検索画面の上部に、上記ユーザが指定する時間である指定時間を入力可能な指定時間入力欄が表示される。例えば、ユーザは、操作部14を用いることで、指定時間入力欄に「5秒」という時間を入力する。
楽譜データを表す画像が液晶ディスプレイ151に表示される際に、ユーザにより指定されたメロディに相当する箇所をそのユーザに伝えるようにしてもよい。例えば、図12のような検索結果が液晶ディスプレイ151に表示されているときに、ユーザが、操作部14を用いて、楽曲名が「□ワルツ」である検索結果の楽譜データへのリンクをクリックしたとする。図15は、変形例3において指定された楽譜データの画像を表す図である。図では、指定された楽譜データの画像のうち、一部を表示している。図に示すように、ユーザにより指定されたメロディに相当する箇所が、丸印で囲われて液晶ディスプレイ151に表示されることとなる。
実施形態においては、全ての楽曲において部分オーディオデータの時間軸上の長さ、つまり時間長が同一であったが、BPMの異なる楽曲ごとに時間長が異なるようにしてもよい。図16は、変形例4における部分オーディオデータDB222の内容を表す図である。変形例4における部分オーディオデータDB222には、図5の内容に加えて、「BPM」という項目が含まれている。この「BPM」は、楽曲のBPMを表す。同一の楽曲IDを有する部分オーディオデータは、通常、BPMとして同じ値を有している。図16に示されるように、「△マーチ」という楽曲名の部分オーディオデータは、BPMが「110」であって、各々が「10秒間」の時間長で部分に分けられている。これに対して、「○のテーマ」という楽曲名の部分オーディオデータは、BPMが「135」であって、各々が「5秒間」の時間長で部分に分けられている。つまり、「△マーチ」より速いBPMを有する「○のテーマ」という楽曲の部分オーディオデータは、「△マーチ」より短い時間長で部分に分けられていることとなる。これは、以下のような理由による。BPMが速い楽曲の場合、メロディも速いテンポで移り変わる可能性が高く、従って、オーディオデータがより短い時間長で部分に分けられた方が、検索が行われる際に、部分オーディオデータの開始時刻と指定されたメロディの先頭ノートの発音時刻との差分がより小さく検出されやすくなる。この結果、検索結果の部分オーディオデータにおいて、ユーザが指定したメロディが先頭から再生されやすくなる。
実施形態において、部分オーディオデータの時間長は所定の長さの期間(つまり固定長)であったが、そうでなくてもよい。例えば、楽曲においていわゆるサビに相当する部分は、耳につくメロディであることが多いため、検索時に指定されることが多いと考えられる。つまり、このような部分については、検索対象となることが多いため、部分に分けるときの時間長をより短いものとすることで、ユーザは、指定したメロディが頭出しされた状態で検索結果を得やすくなる。従って、部分オーディオデータにおいて、サビに相当する部分は時間長が短くなるように、それ以外の部分はサビと比較して時間長が長くなるようにしてもよい。また、実施形態では、部分オーディオデータは、時間軸において共通の期間を持つ複数の部分に分けられたものであったが、この共通の期間についても固定長でなくてもよい。例えば、検索時における上述した理由から、サビに相当する部分は、部分オーディオデータ同士の共通の期間が長くなるようにし、それ以外の部分は、共通の期間が短くなるようにしてもよい。
ユーザがメロディを指定する方法は、実施形態のように、検索画面に表示される鍵盤301を、操作部14を用いてクリックするものに限らず、メロディを表す文字列又は記号が記述されたファイルを用いたり、テキストボックスにメロディを表す文字列又は記号を入力する方法を用いてもよい。ファイルを用いる場合、ユーザは、検索画面に表示された入力ボックスに、指定したいメロディを表す文字列又は記号が記述されたファイルのファイルパスを入力する。この入力は、直接入力に限らず、ユーザがファイルを選択して決定することによって実現されてもよい。そしてユーザは、変形例6において検索画面に表示されるメロディの指定を指示するボタンを押下する。制御部11は、ボタンの押下を検知すると、通信部13を用いてこのファイルをサーバ装置200に送信する。サーバ装置200の制御部21は、通信部23を用いてファイルを受信すると、ファイルに記述された文字列又は記号を解析して、ノートの配列に変換する。以降、制御部21は、実施形態と同様の処理を行う。テキスト入力の場合、制御部11が通信部13を用いてサーバ装置200に送信する内容が、ファイルに変わって文字列又は記号そのものとなるだけであって、それ以降の処理はファイルの場合と同様である。
ユーザにより指定されたメロディを転調したものも検索対象となるようにしてもよい。変形例7では、検索画面の上部に、転調したメロディを検索対象とするか否かを指示するための、チェックボックスが表示される。ユーザが、操作部14を用いて、このチェックボックスにチェックを入れると、制御部11は、転調したメロディも検索対象とする旨の指示を、通信部13を用いてサーバ装置200に送信する。サーバ装置200は、通信部23を用いてこれを受信すると、指定されたノートの配列を所定の規則に従って転調させることで、指定されたものとは異なるノートの配列を生成する。この所定の規則は記憶部22に予め記憶されている。ここでは、所定の規則を、例えば、各々のノートにおける音高の相対的な関係を維持したまま、ノートの音高を上下させる方法とする。例えば、音高が「C3−D3−E3」というノートの配列を指定され、音高の相対的な関係が「0−2−4」であった場合、制御部21は、音高の相対的な関係が「1−3−5」であって、音高が「C3#−D3#−F」というノートの配列を生成する。転調したメロディを何通り作成するか、あるいは1回の転調につき半音何個分の音高を上下させるかは、パラメータとして記憶部22に予め記憶されていてもよい。また、これらのパラメータは、ユーザが、操作部14を用いて、検索画面においてチェックボックスにチェックを入れるときに、テキストボックスやプルダウン形式のリストボックスで指定してもよい。
1つの楽曲内で、同じメロディが複数回繰り返されることがある。これにより、或る楽曲において、ユーザにより指定されたメロディに相当する箇所が複数存在する場合、次のようにしてもよい。ステップS230で制御部21は、或る楽曲において、ユーザにより指定されたものと同じメロディがメロディデータに複数箇所存在する場合、各々の箇所を表すメロディデータを構成するノートのうち先頭のノートの発音時刻を特定すると、楽曲IDと対応付けた組としてRAMに記憶させる。つまり、この場合、制御部21は、ある楽曲について、楽曲IDと先頭のノートの発音時刻との組をRAMに複数記憶させることとなる。以降、制御部21は、RAMに記憶された内容に従って処理を行う。この結果、ステップS500の処理が行われると、例えば、液晶ディスプレイ151に表示される検索画面の下部には、「楽曲名」及び「アーティスト名」が同一であって、「試聴開始時刻」が異なる複数の検索結果が表示されることとなる。
実施形態においては、制御部21が、その開始時刻と先頭ノート400の発音時刻との差分が最も小さい部分オーディオデータの部分オーディオデータIDを、検索結果としてRAMに記憶させていたが、これに代えて次のようにしてもよい。図17は、変形例9において部分オーディオデータを検索する処理を説明するための模式図である。図においてtは時間を表し、図中で右へ進むほど時間が経過することを表す。矩形で表された部分オーディオデータ222a〜222dは、図10と同様であり、それぞれ異なる開始時刻tstart及び終了時刻tendを有する。
検索が行われる際に、ユーザにより指定されたメロディを表す画像が、検索画面に視覚的に表示されるようにしてもよい。例えば、ユーザにより指定されたメロディを表す画像が、五線譜を用いて音符として表されてもよいし、「C3−E3−G」といった音高を示す記号として表されてもよい。このとき、ユーザは、上述のように五線譜や記号で示された、指定したメロディを表す画像に対して、操作部14を用いて、表示された音符や記号のうち特定のものを指定して削除することが可能である。また、検索画面の上部に、ユーザにより指定されたメロディを白紙の状態、すなわちメロディが未指定の状態に戻すクリアーボタンが表示されるようにしてもよい。ユーザが、操作部14を用いて、このクリアーボタンを押下すると、制御部11は、RAMに記憶されたノートの配列を消去するとともに、検索画面の下部に表示されていた検索結果も消去させて0件表示とする。
実施形態のように、通信端末100と、サーバ装置200と、ネットワークNWとを備えるシステムではなく、サーバ装置のみによって実現される構成としてもよい。変形例11におけるサーバ装置は、操作部、液晶ディスプレイを有する表示部、出力部を備えている。これらの各部は、通信端末100の備えるものと同様の機能を有する。そして、変形例11において、サーバ装置は、ユーザによって指定されたノートの配列であるメロディを、このサーバ装置に入力する入力手段を備えている。この入力手段は、例えば、サーバ装置と通信可能に接続された、鍵盤型のキーボードやタイピング用のキーボードであればよい。また、操作部によって入力手段が実現されてもよい。
実施形態においては、ユーザにより指定されたメロディにおけるノートの配列のみに基づいて、制御部21が、メロディデータDB221からメロディデータを検索していたが、これに代えて、制御部21が、指定されたメロディにおけるノートの時刻情報をも考慮してメロディデータを検索するようにしてもよい。
実施形態においては、ユーザが操作部14を用いて、検索画面に表示された或る部分オーディオデータのリンクをクリックすると、通信端末100の制御部11が、この部分オーディオデータの先頭から末尾にあたる範囲に基づく音声を、出力部16から出力させていた。これに代えて、次のようにしてもよい。
Claims (4)
- 音の配列であるメロディを取得するメロディ取得手段と、
楽曲のメロディと、当該メロディに含まれる各音の発音時刻とを対応付けて記憶した第1の記憶手段と、
前記楽曲を表すオーディオデータが時間軸において複数の部分に分けられた部分オーディオデータであって、時間軸上で隣り合う当該部分オーディオデータどうしが共通の期間を有する部分オーディオデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている楽曲のメロディから、前記メロディ取得手段によって取得されたメロディと同じ音の配列のメロディを検索し、この検索の結果得られたメロディを含む楽曲と、当該楽曲のメロディにおいて配列された音に対応付けられた発音時刻とを特定する特定手段と、
前記第2の記憶手段に記憶された部分オーディオデータであって、前記特定手段によって特定された楽曲を表す部分オーディオデータのうち、前記特定手段によって特定された発音時刻を含み、当該発音時刻との時間軸上の関係が予め決められた関係である部分オーディオデータを特定する情報を、前記第2の記憶手段から読み出して出力する出力手段と
を備え、
前記特定手段は、
前記検索の結果得られたメロディを含む楽曲と、当該楽曲のメロディにおいて先頭に配列された音に対応付けられた発音時刻とを特定し、
前記出力手段は、
前記第2の記憶手段に記憶された部分オーディオデータであって、前記特定手段によって特定された楽曲の部分オーディオデータのうち、その開始時刻と前記特定手段によって特定された発音時刻との差分が最も小さい部分オーディオデータを特定する情報を、前記第2の記憶手段から読み出して出力する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 音の配列であるメロディを取得するメロディ取得手段と、
楽曲のメロディと、当該メロディに含まれる各音の発音時刻とを対応付けて記憶した第1の記憶手段と、
前記楽曲を表すオーディオデータが時間軸において複数の部分に分けられた部分オーディオデータであって、時間軸上で隣り合う当該部分オーディオデータどうしが共通の期間を有する部分オーディオデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段に記憶されている楽曲のメロディから、前記メロディ取得手段によって取得されたメロディと同じ音の配列のメロディを検索し、この検索の結果得られたメロディを含む楽曲と、当該楽曲のメロディにおいて配列された音に対応付けられた発音時刻とを特定する特定手段と、
前記第2の記憶手段に記憶された部分オーディオデータであって、前記特定手段によって特定された楽曲を表す部分オーディオデータのうち、前記特定手段によって特定された発音時刻を含み、当該発音時刻との時間軸上の関係が予め決められた関係である部分オーディオデータを特定する情報を、前記第2の記憶手段から読み出して出力する出力手段と
を備え、
前記特定手段は、
前記検索の結果得られたメロディを含む楽曲と、当該楽曲のメロディにおいて末尾に配列された音に対応付けられた発音時刻とを特定し、
前記出力手段は、
前記第2の記憶手段に記憶された部分オーディオデータであって、前記特定手段によって特定された楽曲の部分オーディオデータのうち、その終了時刻と前記特定手段によって特定された発音時刻との差分が最も小さい部分オーディオデータを特定する情報、前記第2の記憶手段から読み出して出力する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記通信端末において指定された時間を取得する指定時間取得手段を備え、
前記出力手段は、
前記第2の記憶手段に記憶された部分オーディオデータであって、前記特定手段によって特定された楽曲の部分オーディオデータのうち、前記特定手段によって特定された発音時刻よりも前記指定時間取得手段によって取得された時間だけその開始時刻が早い部分オーディオデータを特定する情報を、前記第2の記憶手段から読み出して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記出力手段は、
前記特定手段によって特定された発音時刻と、前記部分オーディオデータを特定する情報とを対応付けて出力する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の情報処理装置。
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JP2011153859A JP5720451B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | 情報処理装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011153859A JP5720451B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | 情報処理装置 |
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Family
ID=47691849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011153859A Active JP5720451B2 (ja) | 2011-07-12 | 2011-07-12 | 情報処理装置 |
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2011
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