JP5719644B2 - 植物の細菌病害防除剤および細菌病害防除方法 - Google Patents

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Description

本発明は、植物の細菌病害防除剤および細菌病害防除方法に関する.
より詳細には、単糖を有効成分として含有する、細菌による各種植物病害に対して高い防除効果を有する植物の細菌病害防除剤および細菌病害防除方法に関する。
農業生産において、植物病害防除剤すなわち、農薬は、殺虫剤、殺菌剤などのように病害虫の防除を目的として、農作業の省力化や、農業生産物の品質や収穫量を安定させる目的に使用され、安心安全な農業生産物を確保する上で現在の農業には不可欠な物である。 従来、植物病害防除剤の中で、同じ作用性を有する数多くの薬剤を特定の植物病害防除対象に、頻繁かつ、時には過剰に使用されることにより、対象の植物病原菌が、その作用性を有する農薬に対して耐性化する現象が顕著になってきている。
一方では昨今、減農薬作物に対する消費者の関心、合成化学植物病害防除剤による環境影響の低減化に対する社会的な関心も高まりを見せている。このような状況の下、従来の合成化学植物病害防除剤と比較して環境影響が少なく、各種病害に対し広いスペクトラムを有し、かつ、既存の病害防除剤に効かなくなった耐性菌に対しても効果が高い植物病害防除剤および植物病害防除方法が望まれている。
植物に病気を引き起こす病原体として、主に、菌類、細菌類、ウィルス等が挙げられるが、植物病害の約10%は、細菌類(バクテリア)による病害である。特に主要な土壌伝染性の病害として、エルビニア属(Erwinia)菌によって引き起こされる軟腐病、ラルストニア ソラナセリウム(Ralstonia solanacearum)菌によって引き起こされる青枯病などがあげられる。これらは、既存の植物病害防除剤によって防除は可能であるが、その効果は十分ではなく、難防除病害の一つになっている。また、エルビニア アミロボラ(Erwinia amylovora)菌によって引き起こされる火傷病は、リンゴ、ナシなどのバラ科植物に感染し、枯死を引き起こすため、永年作物である果樹にとって最重要病害であり、難防除病害の一つになっている。このように、植物病害として細菌によって引き起こされる病害は菌類に比べ少ないが、難防除病害も多く含まれていることから、細菌病に効果のある、新規の植物病害防除剤および植物病害防除方法が望まれている。
細菌病に対する植物病害防除剤として、ストレプトマイシン、オキシテトラサイクリン、カスガマイシン、バリダマイシンなどの抗生物質、オキソリニック酸などの合成化学殺菌剤、プロベナゾール、テクロフサラム、アシベンゾラル‐S-メチルなどの抵抗性誘導剤、水酸化第二銅、塩基性塩化銅および塩基性硫酸銅などの銅剤、ポリカーバメートなどの保護剤、Bacillus属菌、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)菌、エルビニア属(Erwinia)菌などの微生物を含む生物農薬などがある。しかしながら、ストレプトマイシン、カスガマイシンなどの抗生物質、オキソリニック酸ついては、耐性菌問題が存在すること、プロベナゾールなどの抵抗性誘導剤については、作物に対し薬害を引き起こす場合があり、使用可能な場面が限られている。また、銅剤についても、過度の使用による環境中への銅の蓄積が懸念されており、その使用回数が制限されている。一方、環境負荷が少ないとされている生物農薬についても、処理方法・処理時期等が合成化学品や抗生物質、あるいは銅剤などの植物病害防除剤と同様には使用できず、効果も十分でない場合が多く、対象病害も限定されており、使用できる場面が限られている。 したがって、環境負荷が少なく、かつ、十分な効果を示す、細菌病に対する植物病害防除剤が極めて少ないのが現状である。
単糖には、DおよびL−アルドースとして、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、タロース、ガラクトース、イドース、グロース、リボース、リキソース、キシロース、アラビノース、エリトロース、トレオース、グリセルアルデヒド、DおよびL−ケトースとして、フルクトース、プシコース、タガトース、ソルボース、キシルロース、リブロース、エルトルロース、ジヒドロキシアセトン、DおよびL−ポリトールとして、グルシトール、マンニトール、アルトリトール、イディトール、アラビトール、トレイトール、ポリトールとして、アリトール、ガラクチトール、キシリトール、リビトール、エリトリトール、グリセリン、イノシトール、クエルシトールが挙げられるが、病害防除剤として効果が報告されているのはD−タガトースのみである。D−タガトースは、菌類病に対する植物病害防除剤として、特に、べと病、うどんこ病、さび病およびピシウムによる病害に対し高い防除効果を示すが、細菌病に対し効果を示さないことと報告されている(特許文献1)。一方、D-アロースについては、細菌病の一つであるイネ白葉枯病に対する抵抗性を誘導することが明らかにされている(非特許文献)。しかしながら、他の単糖の細菌病に対する防除効果、他の細菌病に対する効果や、植物病害防除剤としての実用性についてはこれまで、まったく不明であった。
PCT/JP2009/003925(WO2010/021121)
日本植物病理学会報 2009 75巻3号261-262.
近年、既存の植物病害防除剤の中には、細菌病に対して効果が不十分なもの、あるいは環境影響のために使用が制限されるもの、同じ作用性の植物病害防除剤を長期間、頻繁に使用することにより、耐性菌の発生が問題となってきているものなどがある。そのため、既存の植物病害防除剤とは作用が異なると考えられる、新規な、そして天然に存在し、環境負荷が少ないと考えられる植物病害防除剤の開発が望まれている。本発明は、以上のような技術背景の下になされたものであり、細菌による各種病害に対して高い防除効果を有し、従来の植物病害防除剤と比較して環境負荷が少ない植物病害防除剤および植物病害防除方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、単糖類、特にD−タロース、L−フルクトース、D−ソルボース、D-プシコース、D−ガラクトース、D−マンノースおよびD−マンニトールなどが各種細菌性の植物病害に対し高い防除効果を示すことを見出し、本発明を完成させるに至った。
以下の(発明1)および(発明)に記載の植物の細菌病害防除剤に係るものである。
(発明1)D−タロース、L−フルクトース、D−ソルボース、D-プシコース、D−ガラクトース、D−マンノースおよびD−マンニトールからなる群より選ばれる単糖を有効成分とすることを特徴とする植物の細菌病害防除剤。
(発明2)細菌病が、キサントモナス属(Xanthomonas)、シュードモナス(Pseudomonas)、ラルストニア菌(Ralstonia)、エルビニア属(Erwinia)、クラビバクター属(Clavibacter)、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、バークホリデリア属(Burkholderia)、アシドボラックス属(Acidovorax)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)からなる群より選ばれる細菌による病害である発明に記載の植物病害防除剤。
また、本発明は、以下の(発明)、(発明および(発明)に記載の植物の細菌病害防除方法に係るものである。
(発明)発明1および2に記載の植物病害防除剤を植物、土壌または水耕培養液へ施用することを特徴とする植物の細菌病害防除方法。
(発明)植植物への施用が、該植物病害防除剤を植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させることにより植物の根または地下茎に接触させることである発明に記載の植物の細菌病害防除方法。
(発明)土壌または水耕培養液へ施用は、土壌の場合、該植物病害防除剤の土壌表面への処理、土壌への潅注、または土壌に混和であり、水耕培養液の場合は、該植物病害防除剤を水耕培養液に希釈することである発明に記載の植物の細菌病害防除方法。
本発明は、単糖が、植物の細菌病害防除剤として利用できることを明らかにしたものである。単糖は、茎葉散布剤、土壌処理剤、種子処理剤、または水耕培養液処理剤として用いることができ、植物に薬害を与えることなく、薬剤耐性を示す細菌による各種病害に対しても卓効を示し、茎葉散布剤、土壌処理剤、種子処理剤、または水耕培養液処理剤として優れた効果を有する。本発明は、これまで植物病害防除剤として未知であった単糖が細菌性の植物病害に対する新規の防除剤として利用できることを見出したことにより、従来の問題を解決し、より安定した高い効果を提供するばかりではなく、より少ない労力で、より薬害の少ない、効果的な防除方法を提供するものである。
本発明における単糖には、DおよびL−アルドースとして、グルコース、マンノース、アロース、アルトロース、タロース、ガラクトース、イドース、グロース、リボース、リキソース、キシロース、アラビノース、エリトロース、トレオース、グリセルアルデヒド、DおよびL−ケトースとして、フルクトース、プシコース、タガトース、ソルボース、キシルロース、リブロース、エルトルロース、ジヒドロキシアセトン、DおよびL−ポリトールとして、グルシトール、マンニトール、アルトリトール、イディトール、アラビトール、トレイトール、ポリトールとして、アリトール、ガラクチトール、キシリトール、リビトール、エリトリトール、グリセリン、イノシトール、クエルシトールが挙げられるが、好ましい単糖として、D−タロース、L−フルクトース、D−ソルボース、D-プシコース、D−ガラクトース、D−マンノースおよびD−マンニトールからなる群より選ばれる単糖が例示されるが、これらに限定されるものではない。
単糖は、各種の農園芸作物に対しての細菌病による植物病害の防除剤として、茎葉散布剤、土壌処理剤、種子処理剤、または水耕培養液処理剤として有用である。例えば、茎葉散布剤、土壌処理剤、種子処理剤、または水耕培養液処理剤として処理することにより、土壌伝染性、種子伝染性の細菌病に対し優れた防除効果を示す。
本発明の植物の細菌病害防除剤である単糖は、そのまま使用してもかまわないが、通常は担体と混合して用いられ、必要に応じて界面活性剤、湿潤剤、固着剤、増粘剤、防腐剤、着色剤、安定剤等の製剤用補助剤を添加して、水和剤、フロアブル剤、顆粒水和剤、粉剤、乳剤等一般的に知られた方法によって適時製剤化して用いられる。また、いわゆる超高濃度少量散布法により施用することもできる。この方法においては、有効成分を100%含有することが可能である。
前記製剤化に際して用いられる担体は、例えば、澱粉、活性炭、大豆紛、小麦粉、木紛、魚粉、粉乳等の動植物性粉末、及び、タルク、カオリン、ベントナイト、炭酸カルシウム、ゼオライト、珪藻土、ホワイトカーボン、クレー、アルミナ等の鉱物性粉末のような固体担体;又は、水、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール等のアルコール類、シクロヘキサン、メチルエチルケトン等のケトン類、ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ケロシン、軽油等の脂肪族炭化水素類、キシレン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼンメチルナフタレン、ソルベントナフサ等の芳香族炭化水素類、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド等の酸アミド類、脂肪酸のグリセリンエステル等のエステル類、アセトニトリル等のニトリル類及びジメチルスルホキシド等の含硫化合物類のような液体担体であり得、好適には、固体担体又は液体担体である。
更に、本発明の植物の細菌病害防除剤である単糖の効力を増強するために、製剤の剤型、処理方法等を考慮して目的に応じてそれぞれ単独に、または組み合わせて次のような補助剤を使用することもできる。補助剤として通常農薬製剤に乳化、分散、拡展、湿潤等の目的で使用される界面活性剤としては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ジナフチルメタンジスルホン酸金属塩、アルコール硫酸エステル塩、アルキルアリールスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレングリコールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル又はポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレートであり得、好適には、アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、リグニンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル又はポリオキシエチレンソルビタンモノアルキレートであるがこれらに限定されるものではない。
その他の補助剤は、例えば、カルボキシジメチルセルロース、アラビアゴム、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、グアーガム、トラガントガム及びポリビニルアルコール等の固着剤又は増粘剤;金属石鹸等やシリコーン系化合物の消泡剤;又は、脂肪酸、アルキルリン酸塩、シリコーン及びパラフィン等の物性向上剤着色剤であり得、好適には、グアーガム又はキサンタンガムである。 安定剤としてはヒンダードフェノール系の酸化防止剤やベンゾトリアゾール系、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤等があげられる。pH調整剤としてリン酸、酢酸、水酸化ナトリウムを用いたり、防菌防黴のために1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン等の工業用殺菌剤、防菌防黴剤等を添加することもできる。消泡剤としてシリコーン系化合物、凍結防止剤としてプロピレングリコール、エチレングリコール等を必要に応じて使用しても良い。しかし、これらの成分は以上の例示したものに限定されるものではない。
本発明の植物の細菌病害防除剤の施用方法としては、植物個体への茎葉散布処理、苗箱処理、土壌表面への散布処理、土壌表面への散布処理後の土壌混和、土壌中への注入処理、土壌中での注入処理後の土壌混和、土壌潅注処理、土壌潅注処理後の土壌混和、水耕培養液への混和、植物種子への吹き付け処理、植物種子への塗沫処理、植物種子への浸漬処理または植物種子への粉衣処理等があげられるが、通常当業者が利用するどの様な施用方法にても十分な効力を発揮する。
本発明の植物の細菌病害防除剤である単糖の施用量および施用濃度は対象作物、対象病害、病害の発生程度、化合物の剤型、施用方法および各種環境条件等によって変動するが、散布または潅注する場合には有効成分量としてヘクタール当たり50〜1,000,000gが適当であり、望ましくはヘクタール当り100〜500,000gである。また、種子処理の場合の使用量は、種子1kg当たり0.001から50g、好ましくは0.01から10gである。本発明の植物の細菌病害防除剤である単糖を植物個体への茎葉散布処理、土壌表面への散布処理、土壌中への注入処理、土壌潅注処理、水耕培養液へ混入する場合は、適当な担体で適当な濃度に希釈した後、処理を行っても良い。本発明の植物の細菌病害防除剤である単糖を植物種子に接触させる場合は、そのまま植物種子を単糖の水溶液に浸漬してもかまわない。また、使用する植物の細菌病害防除剤である単糖を適当な担体で適当な濃度に希釈した後、植物種子に浸漬、粉衣、吹き付け、塗沫処理して用いても良い。粉衣・吹き付け・塗沫処理する場合の製剤使用量は、通常、乾燥植物種子重量の0.05〜50%程度、さらに望ましくは0.1〜30%が適当であるが、このような使用量は、これら範囲に限定されるものではなく、製剤の形態や処理対象となる植物種子の種類により変わりうる。適当な担体とは、水またはエタノール等の有機溶媒の液体担体やベントナイト、モンモリロナイト、カオリナイト、珪藻土、白土、タルク、クレー、バーミキュライト、石膏、炭酸カルシウム、非晶質シリカ、硫安等の無機物質、大豆粉、木粉、鋸屑、小麦粉、乳糖、ショ糖、ぶどう糖等の植物性有機物質および尿素等の固体担体が挙げられるが、特に限定されるものではない。
本発明において、植物体とは従来から栽培される農園芸用作物全般を意味し、例えば、野菜、果樹、花卉、観葉植物を挙げることができる。具体的には、稲、小麦、大麦、トウモロコシ、ブドウ、リンゴ、ナシ、モモ、オウトウ、カキ、カンキツ、大豆、インゲン、イチゴ、ジャガイモ、キャベツ、レタス、トマト、キュウリ、ナス、スイカ、テンサイ、ホウレンソウ、サヤエンドウ、カボチャ、サトウキビ、タバコ、ピーマン、サツマイモ、サトイモ、コンニャク、綿、ヒマワリ、チューリップ、キク、芝等の農園芸作物が挙げられるがこれらに限定されるものではない。また、植物体とは、植物個体、その植物個体を構成しうる全ての種類、形態の細胞、植物固体の一部である組織や器官ならびに生殖細胞を含む。さらに、また植物個体の一部としては、その繁殖媒体(茎、葉、根、種子、花、果実、切穂等)も包含する。なお、植物体は種子を包含するが、特に種子の形態は、植物個体とは別の市場(取引ルート)を有するので、植物体と種子を区別して記述することもある。
本発明において、種子とは、幼植物が発芽するための栄養分を蓄え農業上繁殖に用いられるものをいう。具体的にはトウモロコシ、大豆、綿、稲、テンサイ、小麦、大麦、ヒマワリ、トマト、キュウリ、ナス、ホウレンソウ、サヤエンドウ、カボチャ、サトウキビ、タバコ、ピーマンおよびセイヨウアブラナ等の種子やサトイモ、ジャガイモ、サツマイモ、コンニャク等の種芋、食用ゆり、チューリップ等の球根やラッキョウ等の種球等、さらに遺伝子等を人工的に操作することにより生み出された植物であり自然界に元来存在するものではない遺伝子組み換え作物、例えば除草剤耐性を付与した大豆、トウモロコシ、綿等、寒冷地適応したイネ、タバコ等、殺虫物質生産能を付与したトウモロコシ、綿等の種子、バレイショの塊茎が挙げられるがこれらに限定されるものではない。
本発明の植物の細菌病害防除剤である単糖は、必要に応じて他の農薬、例えば、殺菌剤、殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、除草剤および植物成長調節剤等の農薬、土壌改良剤または肥効物質との混用又は併用することができる。
本発明において、細菌病は植物(植物体)に細菌が感染して発生する病気(細菌性植物病害)をいう。本発明の単糖を有効成分とする植物の細菌病害防除剤、および植物の細菌病害防除剤である単糖を用いた防除方法は、下記の種類の細菌病に対して有効である。以下に、細菌類による具体的病害及びその病原菌を示すが、これらに限定されるものではない。
イネの白葉枯病(Xanthomonas oryzae pv. oryzae)、褐条病(Acidovorax avenae subsp. avenae)、内頴褐変病(Erwinia ananas)、苗立枯細菌病(Burkholderia plantarii)、もみ枯細菌病(Burkholderia glumae)、葉鞘褐変病(Pseudomonas fuscovaginae)、かさ枯病(Pseudomonas syringae pv. oryzae)、株腐病(Erwinia chrysanthemi);ムギ類の黒節病(Pseudomonas syringae pv. syringae);トウモロコシの褐条病(Acidovorax avenae subsp. avenae)、条斑細菌病(Burkholderia andropogonis)、倒伏細菌病(Erwinia chrysanthemi pv. zeae)、萎ちょう細菌病(Erwinia stewartii);ブドウの根頭がんしゅ病(Agrobacterium vitis);リンゴの火傷病(Erwinia amylovora)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、毛根病(Agrobacterium rhizogenes);ナシの枝枯細菌病(Erwinia sp.)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、さび色胴枯病(Erwinia chrysanthemi pv. chrysanthemi)、花腐細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae);セイヨウナシの枝枯細菌病(Erwinia sp.);モモの穿孔細菌病(Xanthomonas campestris pv. pruni)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);オウトウの根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、樹脂細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae);カキの根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);カンキツのかいよう病(Xanthomonas campestris pv. citri)、褐斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens);
ナス科植物の青枯病(Ralstonia solanacearum);ウリ類の褐斑細菌病(Xanthomonas campestris pv. cucurbitae)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)、縁枯細菌病(Pseudomonas marginalis pv. marginalis)、がんしゅ病(Streptomyces sp.)、毛根病(Agrobacterium rhizogenes);トマトのかいよう病(Clavibacter michiganensis)、茎えそ細菌病(Pseudomonas corrugata)、黒斑細菌病(Pseudomonas viridiflava)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、葉こぶ病(Corynebacterium sp.);ナスの褐斑細菌病(Pseudomonas cichorii)、茎えそ細菌病(Pseudomonas corrugata)、茎腐細菌病(Erwinia chrysanthemi)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas sp.)
ナタネの黒腐病(Xanthomonas campestris pv. campestris)、黒斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. maculicola)、軟腐病(Erwinia carotovora);キャベツの黒腐病(Xanthomonas campestris pv. campestris)、黒斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. maculicola)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora);ハクサイの黒腐病(Xanthomonas campestris pv. campestris)、褐条細菌病(Pseudomonas viridiflava)、黒斑細菌病(Pseudomonas syringae pv. maculicola)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora);タマネギのかいよう病(Curtobacterium flaccumfaciens)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. syringae)、腐敗病(Erwinia rhapontici)、鱗片腐敗病(Burkholderia gladioli);ニンニクの軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、春腐病(Pseudomonas marginalis pv. marginalis);ダイズの葉焼病(Xanthomonas campestris pv. glycines)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. glycinea);
インゲンの青枯病(Ralstonia solanacearum)、かさ枯病(Pseudomonas syringae pv. phaseolicola)、褐斑細菌病(Pseudomonas viridiflava)、葉焼病(Xanthomonas campestris pv. phaseoli);ラッカセイの青枯病(Ralstonia solanacearum);エンドウのつる枯細菌病(Pseudomonas syringae pv. pisi)、つる腐細菌病(Xanthomonas campestris pv. pisi);ジャガイモの青枯病(Ralstonia solanacearum)、黒あし病(Erwinia carotovora subsp. atroseptica)、そうか病(Streptomyces scabiesStreptomyces acidiscabies)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. Carotovora)、粘性腐敗病(Clostridium spp.)、輪腐病(Clavibacter michiganensis subsp. sepedonicus);サツマイモの立枯病(Streptomyces ipomoeae);テンサイの根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、そうか病(Streptomyces scabies)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. aptata);
ニンジンのこぶ病(Rhizobacter dauci)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、ストレプトミセスそうか病(Streptomyces spp.)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora);イチゴの青枯病(Ralstonia solanacearum)、角斑細菌病(Xanthomonas campestris)、芽枯細菌病(Pseudomonas marginalis pv. marginalis);チャの赤焼病(Pseudomonas syringae pv. theae)、かいよう病(Xanthomonas campestris pv. theicola)、てんぐ巣病(Pseudomonas sp.);タバコの野火病(Pseudomonas syringae pv. tabaci)、黄がさ細菌病(Pseudomonas syringae pv. mellea)、空洞病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、立枯病(Ralstonia solanacearum);ワタの角点病(Xanthomonas campestris pv. malvacearum);ヒマワリの空洞病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、斑点細菌病(Pseudomonas syringae pv. helianthi);バラの根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、疫病(Phytophthora megasperma)、べと病(Peronospora sparsa);キクの斑点細菌病(Pseudomonas cichorii)、軟腐病(Erwinia carotovora subsp. carotovora)、根頭がんしゅ病(Agrobacterium tumefaciens)、毛根病(Agrobacterium rhizogenes
本発明の詳細を実施例で説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
本実施例では、イネ白葉枯病防除試験を行った。
供試植物(イネ品種:金南風)を播種後、本葉が3枚展開するまで栽培した。試験では、D−タロース、D-マンニトール、D-フルクトース、対照剤としてストレプトマイシンが所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(10ml)を散布した。散布3日後の苗に、1×10個/mlのイネ白葉枯病菌(Xanthomonas oryzae pv. oryzae)を噴霧接種した後、室温が25℃の接種室に約18時間放置し、発病を促した。接種10日後に、1区10本の苗を対象として、発病程度から発病度を算出した。なお、試験は2連制で行い、発病度の平均値から防除価を算出した。
[発病程度]
0:無発病
1:発病面積が無処理区の40%未満
2:発病面積が無処理区の40%以上〜80%未満の発病
3:発病面積が無処理区の80%以上
[発病度]
Figure 0005719644
[防除価]
防除価=100{1−(n/N)}
N=無処理区の発病度, n=各区の発病度
Figure 0005719644
本試験の結果、D−タロース散布区(50000ppm)の防除価は66.4、D−マンニトール散布区(50000ppm)の防除価は64.9であった。
本実施例では、キュウリ斑点細菌病防除試験を行った。
供試植物(キュウリ品種:相模半白)を播種後、本葉が1枚展開するまで栽培した。試験では、D-プシコース、D−ソルボース、D−マンノース、D−タロース、L−フルクトース、D-マンニトール、D-グルコース、対照剤としてストレプトマイシン、アシベンゾラル-S-メチルが所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(10ml)を散布した。散布3日後の苗に、1×10個/mlのキュウリ斑点細菌病菌(Pseudomonas syringae pv. lachrymans)を噴霧接種した後、室温が25℃の接種室に約18時間放置し、発病を促した。接種10日後に、1区2本の苗を対象として、発病程度を調査した。なお、試験は2連制で行い、発病程度の平均値から防除価を算出した。
[発病程度]
0 :無発病
0.1:発病面積が3%
0.5:発病面積が17%
1 :発病面積が33%
1.5:発病面積が50%
2 :発病面積が67%
2.5:発病面積が83%
3 :発病面積が100%以上
[防除価]
防除価=100{1−(n/N)}
N=無処理区の発病程度, n=各区の発病程度
Figure 0005719644
本試験の結果、D−プシコース散布区(50000、10000ppm)の防除価は83.3、50、D−ソルボース散布区(50000ppm)の防除価は93.3、D−マンノース散布区(50000ppm)の防除価は83.3、D−タロース散布区(50000ppm)の防除価は80、L−フルクトース散布区(50000ppm)の防除価は83.3、D-マンニトール散布区(50000ppm)の防除価は50であった。
本実施例では、トマト青枯病防除試験を行った。
供試植物(トマト品種:大型福寿)を播種後、本葉が4枚展開するまで栽培した。試験では、D−ガラクトース、D-プシコース、D−ソルボース、D−タロース、L−フルクトース、D-グルコース、バリダマイシンA、アシベンゾラル-S-メチルが所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(10ml)を散布した。散布3日後の苗に、1×10個/mlのトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)を傷接種した後、室温が25℃の接種室に約18時間放置し、発病を促した。接種10日後に、1区2本の苗を対象として、発病程度を調査した。なお、試験は2連制で行い、発病程度の平均値から防除価を算出した。なお、発病程度は、実施例2と同様の基準で評価した。
Figure 0005719644
本試験の結果、D-ガラクトース散布区(50000ppm)の防除価は83.3、D-プシコース散布区(50000ppm)の防除価は50、D-ソルボース散布区(50000ppm)の防除価は50、D−タロース散布区(10000ppm)の防除価は50、L−フルクトース散布区(50000、10000ppm)の防除価は50であった。
本実施例では、ハクサイ軟腐病防除試験を行った。
供試植物(ハクサイ品種:無双)を播種後、本葉が2枚展開するまで栽培した。試験では、D−ガラクトース、ストレプトマイシン、アシベンゾラル-S-メチルが所定の濃度となるように蒸留水で希釈した希釈液(10ml)を散布した。散布3日後の苗に、1×10個/mlのハクサイ軟腐病菌(Erwinia carotovora subsp. carotovora)を傷接種した後、室温が23℃の接種室に約18時間放置し、発病を促した。接種4日後に、1区2本の苗を対象として、発病程度を調査した。なお、試験は2連制で行い、発病程度から防除価を算出した。なお、発病程度は、実施例2と同様の基準で評価した。
Figure 0005719644
本試験の結果、D−ガラクトース散布区(50000、10000ppm)の防除価は80、50であった。
本発明は、単糖が、各種細菌による植物病害防除剤として利用可能であることを明らかにしたものである。単糖は、茎葉散布剤、土壌処理剤、種子処理剤、あるいは水耕培養液処理剤として用いることができ、宿主植物に薬害を与えることなく、種々の細菌性植物病害を防除することが可能である。

Claims (5)

  1. D−タロース、L−フルクトース、D−ソルボース、D-プシコース、D−ガラクトース、D−マンノースおよびD−マンニトールからなる群より選ばれる単糖を有効成分とすることを特徴とする植物の細菌病害防除剤。
  2. 細菌病が、キサントモナス属(Xanthomonas)、シュードモナス(Pseudomonas)、ラルストニア菌(Ralstonia)、エルビニア属(Erwinia)、クラビバクター属(Clavibacter)、アグロバクテリウム属(Agrobacterium)、バークホリデリア属(Burkholderia)、アシドボラックス属(Acidovorax)、ストレプトマイセス属(Streptomyces)からなる群より選ばれる細菌による病害である請求項に記載の植物の細菌病害防除剤。
  3. 請求項1または2に記載の植物病害防除剤を植物、土壌または水耕培養液へ施用することを特徴とする植物の細菌病害防除方法。
  4. 植物への施用が、該植物病害防除剤を植物体または種子と接触させる、または栽培土壌に含有させることにより植物の根または地下茎に接触させることである請求項に記載の植物の細菌病害防除方法。
  5. 土壌または水耕培養液へ施用は、土壌の場合、該植物病害防除剤の土壌表面への処理、土壌への潅注、または土壌に混和であり、水耕培養液の場合は、該植物病害防除剤を水耕培養液に希釈することである請求項に記載の植物の細菌病害防除方法。
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