JP5718266B2 - リール - Google Patents

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Description

本発明は、磁気テープ等の記録テープが巻装されるリールに関する。
一対の上フランジ板及び下フランジ板と、下フランジ板に一体に形成されたリールハブとを備えたリールハブが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたリールハブは、回転軸が挿入されるハブ孔が形成された中心部と、磁気テープが巻回される筒状の巻装部と、中心部と巻装部とを連結する補強リブとを有している。
また、特許文献1に開示された下フランジ板には、巻装部の外周面に沿った環状の変形吸収溝が形成されている。この変形吸収溝によって、磁気テープの巻き圧により中心部側へ傾倒する巻装部の弾性変形を吸収することにより、下フランジ板の変形が抑制されている。
特開平10−199195号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたリールハブでは、磁気テープの巻き圧によって巻装部が中心部側へ傾倒すると、補強リブを介して中心部が径方向内側へ押圧される。これにより、リールハブの中心部の天壁部が変形すると、当該天壁部と巻装部との相対位置が巻装部の軸方向へずれる可能性がある。換言すると、リールハブの中心部の天壁部が変形すると、リールハブ全体が軸方向へずれる可能性がある。この結果、巻回部へ供給される磁気テープに対して巻回部が軸方向へ変位し、ドライブ内での磁気テープの走行位置変化や巻きずれの原因となる。
本発明は、上記の事実を考慮し、ハブ本体部の蓋部と巻回部との相対位置が巻回部の軸方向へずれることを抑制することができるリールを得ることを目的とする。
請求項1に記載のリールは、筒状に形成された本体周壁部と該本体周壁部の軸方向一端側に設けられた蓋部とを有するハブ本体部と、筒状に形成され、内部に前記本体周壁部が配置されると共に外周面に記録テープが巻回される巻回部と、前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出し、該巻回部と前記本体周壁部の外周面とを連結する連結部と、前記連結部に形成され、弾性変形することにより前記巻回部を前記本体周壁部側へ変位させる変形吸収部と、を備え、前記連結部が、前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出す外側張出部と、前記本体周壁部の外周面から径方向外側へ張り出す内側張出部と、を有し、前記変形吸収部が、前記外側張出部に対して前記内側張出部を前記本体周壁部における前記蓋部と反対の開口側に位置させる段差部である。
請求項に係るリールによれば、段差部によって連結部の内側張出部が外側張出部に対して本体周壁部における蓋部と反対の開口側に位置されている。これにより、所定値以上の記録テープの巻き圧によって巻回部の外周面が本体周壁部側へ押圧されたときに、段差部が本体周壁部における蓋部と反対の開口側に位置する内側張出部との接続部を支点として本体周壁部側へ傾倒するように弾性変形する。
ここで、巻回部が連結部を介して本体周壁部を径方向内側へ押圧すると、本体周壁部には、蓋部との接続部を支点として当該本体周壁部を径方向内側へ傾倒させるモーメント(以下、「内側モーメント」という)が作用する。一方、段差部が前述のように弾性変形すると、本体周壁部には、蓋部との接続部を支点として当該本体周壁部を径方向外側(巻回部側)へ傾倒させるモーメント(以下、「外側モーメント」という)が作用する。この外側モーメントによって内側モーメントが打ち消されるため、本体周壁部の径方向内側への変形がさらに抑制される。
請求項に記載のリールは、請求項に記載のリールにおいて、前記内側張出部が、前記本体周壁部の開口側端部から径方向外側へ張り出している。
請求項に係るリールによれば、内側張出部が、本体周壁部の開口側端部から径方向外側に張り出している。そのため、内側張出部が本体周壁部の開口側端部から蓋部側へずれた位置から径方向外側へ張り出した構成と比較して、リール全体の軸方向の薄型化を図りつつ、段差部の本体周壁部の軸方向の長さを長くすることができる。これにより、段差部が内側張出部との接続部を支点として本体周壁部側へ弾性変形し易くなるため、本体周壁部の径方向内側への変形がさらに抑制される。
請求項に記載のリールは、筒状に形成された本体周壁部と該本体周壁部の軸方向一端側に設けられた蓋部とを有するハブ本体部と、筒状に形成され、内部に前記本体周壁部が配置されると共に外周面に記録テープが巻回される巻回部と、前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出し、該巻回部と前記本体周壁部の外周面とを連結する連結部と、前記連結部に形成され、弾性変形することにより前記巻回部を前記本体周壁部側へ変位させる変形吸収部と、を備え、前記連結部が、前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出す外側張出部と、前記外側張出部よりも前記本体周壁部における前記蓋部と反対の開口側に配置され、該本体周壁部の外周面から径方向外側へ張り出す内側張出部と、を有し、前記変形吸収部が、前記巻回部と前記本体周壁部との間に該本体周壁部の軸方向を長手方向として配置され、長手方向一端側が前記外側張出部を介して前記巻回部に連結されると共に長手方向他端側が前記内側張出部を介して前記本体周壁部に連結された壁状部である。
請求項に係るリールによれば、内側張出部は、外側張出部よりも本体周壁部における蓋部と反対の開口側に配置されている。この内側張出部と外側張出部とは、壁状部によって接続されている。これにより、所定値以上の記録テープの巻き圧によって巻回部の外周面が本体周壁部側へ押圧されたときに、外側張出部よりも本体周壁部における蓋部と反対の開口側に配置された内側張出部との接続部を支点として壁状部が本体周壁部側へ傾倒するように弾性変形する。
ここで、巻回部が連結部を介して本体周壁部を径方向内側へ押圧すると、本体周壁部には、蓋部との接続部を支点として当該本体周壁部を径方向内側へ傾倒させるモーメント(以下、「内側モーメント」という)が作用する。一方、壁状部が前述のように弾性変形すると、本体周壁部には、蓋部との接続部を支点として当該本体周壁部を径方向外側(巻回部側)へ傾倒させるモーメント(以下、「外側モーメント」という)が作用する。この外側モーメントによって内側モーメントが打ち消されるため、本体周壁部の径方向内側への変形がさらに抑制される。
請求項に記載のリールは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のリールにおいて、前記外側張出部が、前記巻回部の軸方向中央部から径方向内側へ張り出している。
請求項に係るリールによれば、連結部の外側張出部が、巻回部の軸方向中央部から径方向内側へ張り出している。つまり、巻回部の軸方向中央部が、連結部を介して本体周壁部に支持されている。これにより、記録テープの巻き圧によって巻回部の外周面が本体周壁部側へ押圧されたときに、巻回部の軸方向両端側の各々が当該巻回部の軸方向中央部を支点として本体周壁部側へ撓むため、巻回部の軸方向両端側の撓み量の偏りが低減される。したがって、記録テープの巻回部の軸方向一方側への巻きずれが抑制される。
請求項に記載のリールは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のリールにおいて、前記段差部が、前記本体周壁部の外周面に沿って環状に延びている。
請求項に係るリールによれば、段差部が本体周壁部の外周面に沿って環状に延びているため、本体周壁部の全周にわたって本体周壁部の径方向内側への変形が抑制される。
請求項に記載のリールは、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のリールにおいて、前記蓋部には、前記ハブ本体部を該ハブ本体部が収納される筐体に対して位置決めする位置決め部が形成されている。
請求項に係るリールによれば、ハブ本体部を筐体に対して位置決めする位置決め部が蓋部に形成されている。したがって、蓋部の変形を抑制することにより、筐体に対するハブ本体部の位置ずれが抑制される。
請求項に記載のリールは、請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のリールにおいて、前記本体周壁部の内部には、前記ハブ本体部を回転駆動するモータを収容する収容部が形成されている。
請求項に係るリールによれば、ハブ本体部の本体周壁部の内部に形成された収容部に当該ハブ本体部を回転駆動するモータを収容することにより、リールが収納される筐体等の薄型化を図ることができる。
以上説明したように、本発明に係るリールによれば、ハブ本体部の蓋部と巻回部との相対位置が巻回部の軸方向へずれることを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るリールがドライブ装置に組み込まれた状態を示す斜視図である。 図1に示されるリールを示す分解斜視図である。 図1に示されるリールの軸方向に沿った縦断面を示す斜視図である。 図1に示されるリールを上フランジ側から見た平面図である。 図4の5−5線断面図に相当する断面図である。 本発明の第2実施形態における連結部を示す図5に相当する断面図である。 本発明の第3実施形態における連結部を示す図5に相当する断面図である。 本発明の第4実施形態における上フランジ及び下フランジの結合部を示す図5に相当する断面図である。 (A)及び(B)は、実施例に係るリールの解析モデルを示す図3の一部拡大図に相当する断面図である。 比較例に係るリールの解析モデルを示す図3の一部拡大図に相当する断面図である。 実施例及び比較例に係る各解析モデルの解析結果を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るリールについて説明する。なお、説明の便宜上、図1における矢印UPを上方向、矢印DOを下方向とし、本実施形態に係るリール10,20の回転軸方向を上下方向(高さ方向)とする。
先ず、第1実施形態について説明する。
第1実施形態に係る一対のリール10,20は、例えばポリカーボネート(PC)等の合成樹脂製とされており、図1に示されるように、ドライブ装置50の筐体52(図1では底板54と3本の支柱56のみが示されている)内に収納されている。
リール10は、記録テープTの繰り出し用とされ、リール20は、記録テープTの巻き取り用とされており、リール10から繰り出された記録テープTが、リール20に巻き取られつつ、記録再生ヘッド60に摺接するようになっている。この記録再生ヘッド60によって、記録テープTに対してデータが記録されたり、記録テープTに記録されたデータが読み取られる。
なお、記録再生ヘッド60の両側における底板54には、複数個(図示のものは2個ずつで計4個)のテープガイド58が回転自在に設けられており、リール10から引き出され、リール20に巻き取られる記録テープTが、各テープガイド58によってガイドされるようになっている。
また、各リール10,20は、軸心部を構成するリールハブ12,22と、その上端側に設けられる環状の上フランジ14,24と、その下端側に設けられる環状の下フランジ16,26とを含んで構成されている。
リール10におけるリールハブ12の外周面には、情報記録再生媒体としての磁気テープ等の記録テープTが巻回されている。このリール10が所定方向に回転駆動されると、リールハブ12の外周面に巻回された記録テープTが上フランジ14及び下フランジ16によってガイドされながらリール20へ向けて繰り出される。リール10から繰り出された記録テープTは、リール10と同方向に回転駆動されたリール20の上フランジ24及び下フランジ26によってガイドされながら、当該リール20におけるリールハブ22の外周面に巻回される。
なお、リール10とリール20の構成は同一であるため、以下ではリール10を例に採って説明し、リール20の説明は省略する。図2に示されるように、リールハブ12は、ハブ本体部70と、ハブ本体部70の外周に設けられた筒状の巻回部80と、ハブ本体部70と巻回部80とを連結する連結部90とを有している。
図3に示されるように、ハブ本体部70は、軸方向を上下方向として配置された筒状の本体周壁部72と、本体周壁部72の上端部に設けられ、本体周壁部72の上端側(軸方向一端側)の開口を閉じる円盤状の蓋部(天壁部)74とを有している。本体周壁部72の内部には、ドライブ装置50に設けられた駆動源としてのモータ18(図5参照)が収容される収容部Sが形成されている。また、本体周壁部72の下端(軸方向他端)には、開口76が形成されている。この開口76から、モータ18が収容部Sへ収容可能になっている。なお、蓋部74は、本体周壁部72の上端部に限らず、本体周壁部72の上端側に設けることも可能である。
蓋部74の中心部(回転中心部)には、当該蓋部74の上面及び下面からそれぞれ突出するボス部78が形成されている。ボス部78には、当該ボス部78を上下方向に貫通する位置決め部としての径方向位置決め孔40が形成されている。この径方向位置決め孔40に、モータ18に設けられた図示しない筐体側位置決め部としての径方向位置決めピンを挿入(嵌合)することにより、モータ18の回転軸と同軸上にハブ本体部70が配置され、当該モータ18の回転軸に対してハブ本体部70が径方向に位置決められる。
また、ボス部78の下面は、ドライブ装置50の筐体52に対してリール10を上下方向(軸方向)に位置決めする位置決め部としての軸方向位置決め面(軸方向基準面)78Aとされている。この軸方向位置決め面78Aは、径方向位置決め孔40に前述した径方向位置決めピンを挿入した状態で、モータ18に設けられた図示しない筐体側位置決め部としての軸方向位置決め面に当接される。これにより、ドライブ装置50の筐体52に対してリール10が上下方向(軸方向)に位置決められる。
更に、図4に示されるように、蓋部74には、当該蓋部74を板厚方向に貫通する複数(本実施形態では、3つ)のビス孔36が形成されている。複数のビス孔36は、蓋部74の同心円周上に等間隔に形成されている。これらのビス孔36に挿入された図示しないビスによって、モータ18の回転軸に一体に設けられた回転部材としての回転フランジ(図示省略)と蓋部74とを締結することにより、モータ18の回転軸とハブ本体部70が一体に回転可能になっている。
図5に示されるように、ハブ本体部70の本体周壁部72の周囲には、その外周面(巻面)80Aに記録テープT(図1参照)が巻回される巻回部80が設けられている。巻回部80は筒状に形成されており、軸方向を上下方向として配置されている。この巻回部80の内部(内側)には、ハブ本体部70の本体周壁部72が配置されている。これらの巻回部80と本体周壁部72とは連結部90によって連結されている。
なお、本実施形態における筒状とは、厳密な円筒形状に限らず、全体として円筒形状に形成された略円筒形状も含む概念である。
連結部90は全体として環状に形成され、その外周部に巻回部80の内周面80Bが結合されると共に、その内周部にハブ本体部70の本体周壁部72の外周面72Aが結合されており、本体周壁部72に対して巻回部80を支持している。具体的には、連結部90は、巻回部80の内周面80Bから径方向内側へ張り出す外側張出部90Aと、ハブ本体部70の本体周壁部72の外周面72Aから径方向外側へ張り出す内側張出部90Bと、これらの外側張出部90Aと内側張出部90Bとを連結する変形吸収部としての段差部90Cとを有している。
外側張出部90Aは、巻回部80の内周面80Bにおける上下方向中央部(上下方向)から径方向内側へ張り出している。つまり、連結部90は、ハブ本体部70の本体周壁部72に対して巻回部80の軸方向中央部を支持している。この外側張出部90Aの上面及び下面は、一対の上フランジ14及び下フランジ16がそれぞれ溶着される溶着面とされている。
下フランジ16の内周縁部には、上方へ向けて延出する筒状の下円筒部17が一体に形成されている。下円筒部17は、巻回部80の下端から当該巻回部80の内部に嵌め込まれている。下円筒部17の上端部には、径方向内側に向かって環状に張り出す張出部35が一体に形成されている。この張出部35の上面には、図2に示されるように、溶着代としての複数のエネルギーダイレクター(以下「ED」という)42が突設されている。
複数のED42は、張出部35の周方向に所定間隔を隔ててかつ径方向に所定間隔を隔てて2列突設されている。これにより、溶着面積を大きくしつつ、ED42を溶融するための超音波発振エネルギーが各ED42に対して効率よく伝達されるようになっている。これらのED42を連結部90の外側張出部90Aの下面に当接させた状態で、各ED42に超音波発振エネルギーを付与し、各ED42を溶融させることにより、張出部35の上面が外側張出部90Aの下面に溶着される。
また、図5に示されるように、張出部35の上面と外側張出部90Aの下面とを溶着すると、下フランジ16が巻回部80の下端面80Lから径方向外側へ張り出した状態でハブ本体部70に支持される。このとき、下フランジ16の上面16Uが巻回部80の下端面80Lに当接され、当該下端面80Lによって下フランジ16が支持される。これにより、記録テープTの巻き圧Fによる巻回部80及び下フランジ16の変形が抑制されている。
これと同様に、上フランジ14の内周縁部には、下方へ向けて延出する筒状の上円筒部15が一体に形成されている。上円筒部15は、巻回部80の上端から当該巻回部80の内部に嵌め込まれている。上円筒部15の下端部には、径方向内側に向かって環状に張り出す張出部33が一体に形成されている。この張出部33の下面には、下フランジ16の下円筒部17と同様に図示しない複数のEDが突設されており、これらのEDを連結部90の外側張出部90Aの上面に溶着することにより、上フランジ14が巻回部80の上端面80Uから径方向外側へ張り出した状態でハブ本体部70に支持されている。また、上フランジ14の下面14Lは巻回部80の上端面80Uに当接されており、当該上端面80Uによって上フランジ14が支持されている。これにより、記録テープTの巻き圧Fによる巻回部80及び上フランジ14の変形が抑制されている。なお、上フランジ14と下フランジ16とは同じ形状とされている。
外側張出部90Aの内周部には、当該外側張出部90Aに対して内側張出部90Bをハブ本体部70(本体周壁部72)の開口76側(軸方向一方側)に位置させる段差部90Cが形成されている。変形吸収部としての段差部90Cは筒状に形成されており、ハブ本体部70の内周部から下フランジ16の張出部35の内部を通して下方へ延出されている。つまり、段差部90Cは、外側張出部90Aに対してハブ本体部70の開口76側へ延出されている。この段差部90Cは、ハブ本体部70の本体周壁部72との間に間隔を隔てて配置されると共に、図4に示されるように、当該本体周壁部72の外周面72Aに沿って環状に延びている。
図5に示されるように、段差部90Cの下端部には、内側張出部90Bの外周部が接続されている。内側張出部90Bは環状に形成されており、ハブ本体部70の本体周壁部72の下端部(開口76側端部)72Lから径方向外側へ張り出している。つまり、内側張出部90Bは、蓋部74に対して本体周壁部72の軸方向にずれた位置で当該本体周壁部72と連結されている。この内側張出部90Bによって、段差部90Cが本体周壁部72側へ傾倒可能に支持されている。また、本体周壁部72と段差部90Cとの間には、環状に延びる溝部92が形成されている。この溝部92によって、段差部90Cの変形スペース(傾倒スペース)が確保されている。
更に、段差部90Cと内側張出部90Bとの接続部(結合部)90Dは、巻回部80の下端面80Lよりも下方に位置されており、段差部90Cの軸方向の高さ(長さ)Lが高くされている。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
本実施形態に係るリール10によれば、図5に示されるように、ハブ本体部70の本体周壁部72の内部に収容部Sが形成されている。この収容部Sに、ハブ本体部70を回転駆動するモータ18を収容することにより、ドライブ装置50の筐体52の薄型化を図ることができる。
一方、ハブ本体部70の内部に収容部Sを形成すると、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aがハブ本体部70の本体周壁部72側へ押圧されたときに、ハブ本体部70の蓋部74が二点鎖線で示されるように上方へ凸を成すように湾曲変形し易くなる。このように蓋部74が湾曲変形すると、当該蓋部74のボス部78に設けられた軸方向位置決め面78A(図3参照)に対して巻回部80が下方へ変位するため、ドライブ装置50の筐体52内での記録テープTの走行位置変化や、巻回部80の外周面80Aに対する記録テープTの巻きずれが発生し易くなる。また、ボス部78に形成された径方向位置決め孔40が変形すると、図示しないモータ18の回転軸に対してハブ本体部70が傾き、上記と同様にドライブ装置50の筐体52内での記録テープTの走行位置変化や、巻回部80の外周面80Aに対する記録テープTの巻きずれが発生する可能性がある。
これに対して本実施形態では、ハブ本体部70と巻回部80とを連結する連結部90に段差部90Cが形成されている。この段差部90Cによって、連結部90の内側張出部90Bが外側張出部90Aに対して本体周壁部72の下端部72L側へ位置されている。そのため、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されたときに、連結部90の外側張出部90Aを介して段差部90Cの上端部が本体周壁部72側へ押圧される。そして、段差部90Cの上端部を本体周壁部72側へ押圧する押圧力が所定値以上になると、段差部90Cが、内側張出部90Bとの接続部90Dを支点として本体周壁部72側へ傾倒するように弾性変形し、巻回部80が本体周壁部72側へ変位する。これにより、本体周壁部72の径方向内側への変形が抑制されるため、ハブ本体部70の蓋部74の変形が抑制される。この結果、ドライブ装置50の筐体52内での記録テープTの走行位置変化が抑制されると共に、巻回部80の外周面80Aに対する記録テープTの巻きずれが抑制される。
また、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されると、巻回部80の上端面80U側及び下端面80L側の各々が、連結部90の外側張出部90Aを支点としてハブ本体部70側へ撓む。ここで、本実施形態では、連結部90の外側張出部90Aが巻回部80の軸方向中央部から径方向内側へ張り出している。つまり、巻回部80の軸方向中央部が連結部90を介してハブ本体部70に支持されている。これにより、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されたときに、巻回部80の上端面80U側及び下端面80L側の各々が、当該巻回部80の軸方向中央部を支点として本体周壁部72側へ撓む。これにより、巻回部80の上端面80U側及び下端面80L側の撓み量の偏りが低減される。したがって、記録テープTの巻回部80の軸方向一方側(上方又は下方)への巻きずれが抑制される。
さらに、連結部90の内側張出部90Bは、本体周壁部72の下端部(開口76側端部)72Lから径方向外側に張り出している。これにより、所定値以上の記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されたときに、段差部90Cが本体周壁部72の開口76側に位置する内側張出部90Bとの接続部90Dを支点として本体周壁部72側へ弾性変形する。
ここで、巻回部80が連結部90を介して本体周壁部72を径方向内側へ押圧すると、本体周壁部72には、その上端部72U(蓋部74との接続部)を支点として当該本体周壁部72を径方向内側へ傾倒させるモーメント(以下、「内側モーメント」という)Mが作用する。一方、段差部90Cが前述のように弾性変形すると、本体周壁部72には、その上端部72Uを支点として当該本体周壁部72を径方向外側(巻回部80側)へ傾倒させるモーメント(以下、「外側モーメント」という)Mが作用する。この外側モーメントMによって内側モーメントMが打ち消されるため、本体周壁部72の径方向内側への変形がさらに抑制される。
さらにまた、内側張出部90Bを本体周壁部72の下端部72Lから径方向外側に張り出したことにより、内側張出部90Bが本体周壁部72の下端部72Lから上方(蓋部74側)へずれた位置から径方向外側へ張り出した構成と比較して、リール10全体の軸方向の薄型化を図りつつ、段差部90Cの本体周壁部72の軸方向の高さLを長くすることができる。これにより、段差部90Cが内側張出部90Bとの接続部90Dを支点として本体周壁部72側へ弾性変形し易くなるため、本体周壁部72の径方向内側への変形がさらに抑制される。
特に、段差部90Cと内側張出部90Bとの接続部90Dは、巻回部80の下端面80Lよりも下方に位置している。そのため、段差部90Cと内側張出部90Bとの接続部90Dが巻回部80の下端面80Lよりも上方に位置する構成と比較して、段差部90Cの軸方向の高さLが高くなっている。これにより、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されたときに、段差部90Cに作用するモーメントが大きくなるため、段差部90Cが本体周壁部72側へさらに弾性変形し易くなる。
しかも、段差部90Cは、ハブ本体部70の本体周壁部72の外周面72Aに沿って環状に延びている。そのため、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されたときに、段差部90Cが本体周壁部72の全周にわたって均一に本体周壁部72側へ変形する。したがって、本体周壁部72の径方向内側への変形が当該本体周壁部72の全周にわたって抑制される。
また、上フランジ14と下フランジ16とは同じ形状(上下対称)であるため、上フランジ14と下フランジ16を製造する金型が1つで足りる。したがって、上フランジ14と下フランジ16の形状が異なり、上フランジ14用の金型と下フランジ16用の金型が別々に必要な構成と比較して、リール10の製造コストを低減させることができる。
なお、上記第1実施形態では、連結部90の内側張出部90Bをハブ本体部70の本体周壁部72の下端部72Lから径方向外側に張り出した例を示したが、これに限らない。連結部90の内側張出部90Bは、連結部90の外側張出部90Aに対して上下方向(軸方向)にずれた位置に配置されていれば良く、例えば、本体周壁部72の外周面72Aにおける外側張出部90Aと本体周壁部72の下端部72Lとの間の部位から径方向外側へ張り出しても良い。
次に、第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
上記第1実施形態では、連結部90の内側張出部90Bをハブ本体部70の本体周壁部72の下端部72Lから径方向外側に張り出した例を示したが、これに限らない。例えば、図6に示されるように、連結部90の段差部90Cを外側張出部90Aの内周部から上方へ延出させ、外側張出部90Aに対して内側張出部90Bを上方(軸方向他方側)へ位置させても良い。具体的には、内側張出部90Bは、本体周壁部72の上端側から径方向外側へ張り出しており、その外周部が段差部90Cの上端部に接続されている。
これにより、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されたときに、外側張出部90Aを介して段差部90Cの下端部が本体周壁部72側へ押圧される。そして、段差部90Cの下端部を本体周壁部72側へ押圧する押圧力が所定値以上になると、段差部90Cが、内側張出部90Bとの接続部90Dを支点として本体周壁部72側へ傾倒するように弾性変形し、巻回部80が本体周壁部72側へ変位する。したがって、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
また、内側張出部90Bを外側張出部90Aに対してハブ本体部70の蓋部74側に位置させたことにより、本体周壁部72の下端部72L側の構成が単純化される。したがって、リール10をドライブ装置50の筐体52に収納し易くなる。
次に、第3実施形態について説明する。なお、上記第1,第2実施形態と同じ構成のものは同符号を付すると共に、適宜省略して説明する。
上記第1,第2実施形態では、ハブ本体部70と巻回部80とを連結する連結部90に段差部90Cを形成した例を示したが、これに限らない。例えば、図7に示される第3実施形態のように、段差部90Cに替えて連結部90に凹部100を形成しても良い。
具体的には、内側張出部90Bは、ハブ本体部70の本体周壁部72の軸方向中央部から径方向外側へ張り出しており、外側張出部90Aの径方向内側に位置されている。これらの内側張出部90Bと外側張出部90Aとは、凹部100によって連結されている。凹部100は、内側張出部90B及び外側張出部90Aに対してハブ本体部70(本体周壁部72)の開口76側へ凹形状を成しており、巻回部80の径方向に対向する一対の外周壁部100A及び内周壁部100Bと、これらの外周壁部100A及び内周壁部100Bの下端部同士を接続する底部100Cとを有している。
ここで、記録テープTの巻き圧Fによって巻回部80の外周面80Aが本体周壁部72側へ押圧されると、連結部90の外側張出部90Aを介して凹部100の外周壁部100Aの上端部が内周壁部100B側へ押圧される。そして、外周壁部100Aの上端部を内周壁部100B側へ押圧する押圧力が所定値以上になると、二点鎖線で示されるように、外周壁部100Aが底部100Cとの接続部100Dを支点として内周壁部100B側へ傾倒するように弾性変形し、巻回部80が本体周壁部72側へ変位する。したがって、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。
なお、内側張出部90B及び外側張出部90Aに対して凹部100がハブ本体部70の開口76側へ凹形状を成す例を示したが、これに限らない。例えば、内側張出部90B及び外側張出部90Aに対して凹部をハブ本体部70の蓋部74側へ凹形状を成すようにしても良い。
また、内側張出部90Bを外側張出部90Aの径方向内側に位置させた例を示したが、内側張出部90Bを外側張出部90Aに対して上下方向(軸方向)にずれた位置に配置しても良い。
なお、上記第1,第2実施形態における段差部90Cは、巻回部80と本体周壁部72との間に本体周壁部72の軸方向を長手方向として配置され、その上端部(長手方向一端側)が外側張出部90Aを介して巻回部80に連結されると共に、その下端部(長手方向他端側)が内側張出部90Bを介して前記本体周壁部72に連結された壁状部に相当する。
また、上記第1〜第3実施形態では、連結部90の外側張出部90Aを巻回部80の軸方向中央部から径方向内側へ張り出した例を示したが、これに限らない。外側張出部90Aは、巻回部80における軸方向中央部から上下方向(軸方向)にずれた部位から径方向内側に張り出しても良い。
また、上記第1〜第3実施形態では、ハブ本体部70の蓋部74のボス部78に、位置決め部としての径方向位置決め孔40及び軸方向位置決め面78Aを形成した例を示したが、これに限らない。これらの径方向位置決め孔40及び軸方向位置決め面78Aの位置及び形状は適宜変更可能である。また、蓋部74に、径方向位置決め孔40及び軸方向位置決め面78Aの少なくとも一方を形成しても良い。
また、上記第1〜第3実施形態では、ハブ本体部70に形成された収容部Sにモータ18を収容する例を示したが、これに限らない。収容部Sには、リール10を回転駆動するための回転駆動部品や、各種の配線等を収容することも可能である。
また、上記第1〜第3実施形態では、一対のフランジ部としての上フランジ14及び下フランジ16を連結部90の外側張出部90Aの上面及び下面に溶着した例を示したが、これに限らない。例えば、連結部90の外側張出部90Aの貫通孔を形成し、この貫通孔を通して上フランジ14及び下フランジ16の一部を直接的に結合しても良い。
具体的には、図8に示される第4実施形態のように、連結部90Aの外側張出部90Aには貫通孔30が形成されている。一方、上フランジ14の張出部33の下面及び下フランジ16の張出部35の上面には、貫通孔30に挿入される挿入部としての突出部46,48がそれぞれ形成されている。これらの突出部46,48は互いに反対方向から貫通孔30内に挿入され、突出部46に形成された嵌合孔64に突出部48に形成されたビスボス部66が嵌め込まれている。また、張出部33には嵌合孔64に通じるビス孔49が形成されている。このビス孔49を通してビスボス部66にビス62を締め込むことにより、上フランジ14の張出部33と下フランジ16の張出部35とが直接的に結合されている。
このように連結部90の外側張出部90Aに形成された貫通孔30を介して上フランジ14の張出部33と下フランジ16の張出部35とを直接的に結合することにより、リールハブ12に対して上フランジ14及び下フランジ16を相対回転不能に取り付けることができる。これにより、リールハブ12、上フランジ14、及び下フランジ16等に、リールハブ12に対して上フランジ14及び下フランジ16を相対回転不能にするための回り止め手段を別途形成する必要がなくなる。したがって、リールハブ12、上フランジ14、及び下フランジ16等に回り止め手段を形成した構成と比較して、リールハブ12、上フランジ14、及び下フランジ16を成形する金型の構造を簡易にすることができる。よって、金型等の製造コストを削減することができる。
なお、図8に示される構成では、上フランジ14の張出部33と下フランジ16の張出部35とをビス62で結合した例を示したが、これに限らない。例えば、上フランジ14の張出部33と下フランジ16の張出部35とをED等を用いて溶着しても良い。
さらに、上記第1〜第3実施形態では、リール10が回転軸方向を上下方向として配置された例を示したが、これに限らない。例えば、リール10は、回転軸方向を水平方向として配置しても良い。
さらにまた、図示を省略するが、筐体52内にリールが1つだけ収容される記録テープカートリッジにも、上記実施形態に係るリール10、20を適用することが可能である。
次に、リールの変形シミュレーション結果について説明する。
実施例1〜実施例6に係るリールと比較例に係るリールとを用いて、各リールの変形シミュレーションを行った。
図9(A)には、実施例1〜実施例5に係る解析モデルの基本モデルが示されており、図9(B)には、実施例6に係る解析モデルが示されている。実施例1〜実施例5は、図5に示されるリール10に相当する解析モデルであり、実施例6は、図6に示されるリール10の第1変形例に相当する解析モデルである。各実施例1〜実施例5では、下記表1に示されるように、段差部90Cの高さL(図5参照)が異なっている。なお、表1には、段差部90Cの高さLが巻回部80の軸方向中央部を基準として下方を正として表されている。
一方、図10には、比較例に係る解析モデルが示されている。この比較例では、連結部90に段差部が形成されておらず、平板状の連結部110によって、ハブ本体部70の本体周壁部72の下端部72Lと巻回部80の軸方向中央部とが連結されている。
以上の実施例1〜実施例6及び比較例に係る各解析モデルについて、巻回部80の外周面80Aに対して記録テープの巻き圧Fを模擬した等分布荷重をハブ本体部70の本体周壁部72側へ入力し、各解析モデルにおける蓋部74の外周縁74Aの上下方向(軸方向)の変形量dy(a)、及び巻回部80の上端面80Uにおける内周縁の上下方向(軸方向)の変形量dy(b)を解析により求めた。なお、実施例1〜実施例6に係る各解析モデルでは、軸方向位置決め面78Aの支持条件が固定とされている。
下記表1及び図11には、解析結果が示されている。なお、蓋部74の外周縁74Aの変形量dy(a)及び巻回部80の上端面80Uの変形量dy(b)は、蓋部74の外周縁74A及び巻回部80の上端面80Uにおける内周縁の変形前の位置をそれぞれ基準として下方を正とし、上方を負として表されている。
Figure 0005718266
表1及び図11から分かるように、実施例1〜実施例6に係る各解析モデルでは、比較例に係る解析モデルと比べ、蓋部74の外周縁74Aの変形量dy(a)の絶対値が何れも小さくなっている。これは、実施例1〜実施例6に係る各解析モデルでは、段差部90Cが弾性変形することにより、ハブ本体部70の蓋部74に伝達される記録テープTの巻き圧Fが低減されたためと考えられる。
さらに、実施例1〜実施例6に係る各解析モデルでは、比較例に係る解析モデルと比べ、巻回部80の上端面80Uの変形量dy(b)の絶対値が何れも小さくなっていることが分かる。これは、実施例1〜実施例6に係る各解析モデルでは、段差部90Cが弾性変形し、巻回部80がハブ本体部70側へ変位したことにより、巻回部80の上端面80U側の撓み変形が吸収されたためと考えられる。このように巻回部80の上端面80U側の変形を抑制することにより、上フランジ14の変形が抑制される結果、上フランジ14の変形に伴う記録テープTの巻きずれも抑制される。なお、解析は省略するが、巻回部80の上端面80Uと同様に、巻回部80の下端面80Lの変形についても低減される。
なお、実施例1〜実施例5に係る解析モデルの解析結果から分かるように、段差部90Cの高さLが高くなるに従って、蓋部74の外周縁74Aの変形量dy(a)及び巻回部80の上端面80Uの変形量dy(b)の絶対値が小さくなっている。したがって、段差部90Cの高さLは高くことにより、ハブ本体部70の蓋部74及び巻回部80の変形に対する抑制効果を向上することができる。
以上、本発明の第1〜第3実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものではなく、第1〜第3実施形態及び各種の変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 リール
18 モータ
40 径方向位置決め孔(位置決め部)
52 筐体
70 ハブ本体部
72 本体周壁部
72A 外周面
72L 下端部(開口側端部)
74 蓋部
76 開口
78A 軸方向位置決め面(位置決め部)
80 巻回部
80A 外周面
80B 内周面
90 連結部
90A 外側張出部
90B 内側張出部
90C 段差部(変形吸収部、壁状部)
100 凹部(変形吸収部)
S 収容部
T 記録テープ

Claims (7)

  1. 筒状に形成された本体周壁部と該本体周壁部の軸方向一端側に設けられた蓋部とを有するハブ本体部と、
    筒状に形成され、内部に前記本体周壁部が配置されると共に外周面に記録テープが巻回される巻回部と、
    前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出し、該巻回部と前記本体周壁部の外周面とを連結する連結部と、
    前記連結部に形成され、弾性変形することにより前記巻回部を前記本体周壁部側へ変位させる変形吸収部と、
    を備え、
    前記連結部が、
    前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出す外側張出部と、
    前記本体周壁部の外周面から径方向外側へ張り出す内側張出部と、
    を有し、
    前記変形吸収部が、前記外側張出部に対して前記内側張出部を前記本体周壁部における前記蓋部と反対の開口側に位置させる段差部である、
    リール。
  2. 前記内側張出部が、前記本体周壁部の開口側端部から径方向外側へ張り出している、
    請求項1に記載のリール。
  3. 筒状に形成された本体周壁部と該本体周壁部の軸方向一端側に設けられた蓋部とを有するハブ本体部と、
    筒状に形成され、内部に前記本体周壁部が配置されると共に外周面に記録テープが巻回される巻回部と、
    前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出し、該巻回部と前記本体周壁部の外周面とを連結する連結部と、
    前記連結部に形成され、弾性変形することにより前記巻回部を前記本体周壁部側へ変位させる変形吸収部と、
    を備え、
    前記連結部が、
    前記巻回部の内周面から径方向内側へ張り出す外側張出部と、
    前記外側張出部よりも前記本体周壁部における前記蓋部と反対の開口側に配置され、該本体周壁部の外周面から径方向外側へ張り出す内側張出部と、
    を有し、
    前記変形吸収部が、前記巻回部と前記本体周壁部との間に該本体周壁部の軸方向を長手方向として配置され、長手方向一端側が前記外側張出部を介して前記巻回部に連結されると共に長手方向他端側が前記内側張出部を介して前記本体周壁部に連結された壁状部である、
    リール。
  4. 前記外側張出部が、前記巻回部の軸方向中央部から径方向内側へ張り出している、
    請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のリール。
  5. 前記変形吸収部が、前記本体周壁部の外周面に沿って環状に延びている、
    請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のリール。
  6. 前記蓋部には、前記ハブ本体部を該ハブ本体部が収納される筐体に対して位置決めする位置決め部が形成されている、
    請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のリール。
  7. 前記本体周壁部の内部には、前記ハブ本体部を回転駆動するモータを収容する収容部が形成されている、
    請求項1〜請求項6の何れか1項に記載のリール。
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