JP5717261B2 - 天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法 - Google Patents

天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5717261B2
JP5717261B2 JP2013539741A JP2013539741A JP5717261B2 JP 5717261 B2 JP5717261 B2 JP 5717261B2 JP 2013539741 A JP2013539741 A JP 2013539741A JP 2013539741 A JP2013539741 A JP 2013539741A JP 5717261 B2 JP5717261 B2 JP 5717261B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixture
mineral component
water
fertilizer composition
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013539741A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014502247A (ja
Inventor
スンダク ジュン
スンダク ジュン
スグン ジュン
スグン ジュン
Original Assignee
デ ヨン ファティライザー カンパニー リミテッド
デ ヨン ファティライザー カンパニー リミテッド
スンダク ジュン
スンダク ジュン
スグン ジュン
スグン ジュン
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by デ ヨン ファティライザー カンパニー リミテッド, デ ヨン ファティライザー カンパニー リミテッド, スンダク ジュン, スンダク ジュン, スグン ジュン, スグン ジュン filed Critical デ ヨン ファティライザー カンパニー リミテッド
Publication of JP2014502247A publication Critical patent/JP2014502247A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5717261B2 publication Critical patent/JP5717261B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G5/00Fertilisers characterised by their form
    • C05G5/20Liquid fertilisers
    • C05G5/23Solutions
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05BPHOSPHATIC FERTILISERS
    • C05B17/00Other phosphatic fertilisers, e.g. soft rock phosphates, bone meal
    • C05B17/02Other phosphatic fertilisers, e.g. soft rock phosphates, bone meal containing manganese
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05CNITROGENOUS FERTILISERS
    • C05C1/00Ammonium nitrate fertilisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05CNITROGENOUS FERTILISERS
    • C05C3/00Fertilisers containing other salts of ammonia or ammonia itself, e.g. gas liquor
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D9/00Other inorganic fertilisers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05GMIXTURES OF FERTILISERS COVERED INDIVIDUALLY BY DIFFERENT SUBCLASSES OF CLASS C05; MIXTURES OF ONE OR MORE FERTILISERS WITH MATERIALS NOT HAVING A SPECIFIC FERTILISING ACTIVITY, e.g. PESTICIDES, SOIL-CONDITIONERS, WETTING AGENTS; FERTILISERS CHARACTERISED BY THEIR FORM
    • C05G3/00Mixtures of one or more fertilisers with additives not having a specially fertilising activity
    • C05G3/80Soil conditioners
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09KMATERIALS FOR MISCELLANEOUS APPLICATIONS, NOT PROVIDED FOR ELSEWHERE
    • C09K17/00Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials
    • C09K17/02Soil-conditioning materials or soil-stabilising materials containing inorganic compounds only
    • C09K17/12Water-soluble silicates, e.g. waterglass

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Soil Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Fertilizers (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Description

本発明は、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法に係り、特に、自然親和的でありながらも植物の生長を顕著に促し、生理障害を解消し、悪臭除去及びガス発生抑制剤として使用可能であり、且つミネラル成分が抽出された残余物で土壌改良剤を製造することができる機能性肥料組成物及びその製造方法に関する。
土壌中のミネラルは雪、雨のような気象現象による溶脱、洗脱などで地下水及び河川へと流失し、限られた場所での持続的な作物裁培によって枯渇するため、農作物の収穫量と栄養含有量は経時減少する。
このうち、微量ミネラル要素は、植物体に要される量は極微量ではあるが、いずれか一成分でもバランスが崩れたり相当量欠乏したりすると、農作物の生理障害現象につながることがある。このような生理障害は回復され難く、結果として植物生長阻害に伴う莫大な経済的損失を招くことになる。
このような問題点を解決するために、土壌中から流失及び枯渇したミネラルを人為的に補充しているが、この物質を肥料と呼ぶ。
近年、化学肥料の発達に伴い、農家では田、畑又はビニールハウスなどの作物栽培地に化学肥料を使用するのが一般になった。しかし、化学肥料は、農作物の生産量を増大させることはできるが、土壌酸性化を招き、長期間使用時には地力を弱化させる等の問題点を招くことがあった。
このような化学肥料の問題点を改善するために有機質肥料の施肥が推奨されているが、有機質肥料は、生産過程が複雑であり、施肥に多い労力がかかることから、一般農家では主に、製品化して販売されている有機質堆肥を使用している。
有機質堆肥メーカーでは主に、おがくずを使った未発酵堆肥を製造、販売しているが、この未発酵堆肥は、施肥後に発生するアンモニアなどのガスにより、悪臭が多く発生し、作物が生長できないといった問題点などを有しており、農家では、製造・販売されている有機質堆肥の使用を忌避している実情である。
また、最近では、畜産糞尿に煉炭の灰、おがくずなどを混合、発酵して有機質肥料を製造、販売している。この畜産糞尿を使った有機質肥料は、散布時に悪臭が発生するだけでなく、多量の有機質の供給はできるが、ミネラルの供給は相変らず足りず、植物の成長に必要な各種成分が効率的に吸収されないという問題点があった。
一方、植物は、リービッヒの最小量の法則により、自身が吸収し得るあらゆる元素のうち、最小量の元素を基準にして種々の元素を吸収するようになる。そのため、微量要素であるミネラル成分が足りなくなると、窒素、リン、カリウムなどの成分を含む有機質肥料が多く供給されても、土壌の酸性化を促すだけで、成長に必須の各種成分は効率的に吸収されない。したがって、植物の生長のためには、有機成分の他、ミネラル成分の持続した注入も必要である。
現在、農業及び園芸分野では上記のようなミネラル成分を效果的に提供できる肥料に関する研究が広く行われている状況であり、上記のように植物に供給するためのミネラル成分には珪酸塩などの単一塩が主に用いられており、これらは水溶化して使用しているのが一般的である。
しかしながら、このような単一塩を混合して植物に必要な種々の混合ミネラルを製造するとき、凝集、沈殿などの反応により製造に困難が生ずる不具合があった。しかも、化学的に製造された単一塩を混合してミネラル成分を製造するとき、植物に必要な種々のミネラル成分を含むように製造することが非常に困難であり、その上、化学的に製造されたミネラル成分は、土壌への蓄積時に単一成分が土壌中に濃縮して植物に不所望の影響を及ぼす不具合もあった。
本発明は、上記の従来の肥料が持つ諸問題を解消するためのもので、自然親和的でありながらも農作物の生理障害要素を解消し、植物の生長を顕著に促すことができる機能性肥料組成物及びその製造方法を提供することを技術的課題とする。
また、本発明は、家畜の糞尿及び有機質肥料から発生する悪臭及びアンモニアガスを除去することができる機能性肥料組成物及びその製造方法を提供することを技術的課題とする。
特に、本発明に係る機能性肥料組成物に、陽イオン置換能力があり、作物がバランスよく育つようにミネラルを供給するひる石を含めることによって、作物の根の活力を高め、農作物が天然的に健康な状態を維持し、優れた光合成作用により、糖度と着色が良く、果実が充実しており、結合性病害虫予防に優れた作用を発揮できるようにした機能性肥料組成物及びその製造方法を提供することを技術的課題とする。
そして、本発明のさらに他の目的は、植物に必要な種々のミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法を提供することはもとより、機能性肥料組成物を製造して残った残余物を廃棄することなく、土壌改良剤として再使用できるようにすることを技術的課題とする。
上記の技術的課題を解決するために、本発明は、ひる石を粉砕する段階(S11)と、前記粉砕されたひる石と水とを混合する段階(S12)と、前記ひる石と水とが混合された混合物に硫黄又は硫酸を添加する段階(S13)と、前記硫黄又は硫酸の添加された混合物を撹はんする段階(S14)と、前記撹はんされた混合物を熟成する段階(S15)と、前記熟成された混合物から、ミネラル成分含有水溶液を分離及び抽出する段階(S16)と、を有することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術的解決方法とする。
また、前記熟成された混合物から、ミネラル成分含有水溶液を分離及び抽出する段階(S16)の後に、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と水とを混合する段階(S21)と、前記追加投与組成物と水とが混合された混合物に、前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)と、をさらに有することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術的解決方法とする。
また、前記追加投与組成物と水とが混合された混合物に、前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)の後に、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物と水とを混合する段階(S31)と、前記追加投与肥料組成物と水とが混合された混合物に、前記追加投与組成物及び水の混合物と前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液との混合熟成物を投入、混合、撹はんする段階(S32)をさらに有することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術的解決方法とする。
また、前記追加投与組成物と水とが混合された混合物に、前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)は、温度を1〜100℃に維持することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術的解決方法とする。
また、前記ひる石と水との混合物は、ひる石10〜70重量部及び水50〜120重量部を含むようにし、前記ひる石と水とが混合された混合物50〜120重量部に前記硫黄又は硫酸を1〜30重量部を添加することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術的解決方法とする。
また、前記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって製造された肥料組成物であって、ひる石粉砕物、水及び硫酸を含む混合物から抽出した天然ミネラル成分を含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を技術的解決方法とする。
また、前記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって製造された肥料組成物であって、ひる石粉砕物、水、硫酸、及びモリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物を含む混合物から抽出した天然ミネラル成分を含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を技術的解決方法とする。
また、前記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって製造された肥料組成物であって、ひる石粉砕物、水、硫酸と、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物とを含む混合物から抽出した天然ミネラル成分、及び有機質成分を含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を技術的解決方法とする。
また、前記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造して残った、ミネラル成分含有水溶液が抽出された残余混合物を乾燥する段階(S41)と、前記乾燥された混合物を1〜100℃の水に浸漬する段階(S42)と、前記浸漬された混合物を通風可能な所で通風乾燥し、前記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物とそれぞれ混合する段階(S43)と、を有し、前記段階(S42)乃至段階(S43)は1回、又は2回以上反復することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む土壌改良剤の製造方法を技術的解決方法とする。
また、前記天然ミネラル成分を含む土壌改良剤の製造方法によって製造された土壌改良剤であって、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物と、ミネラル成分含有水溶液が抽出された残余混合物とを含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む土壌改良剤を技術的解決方法とする。
本発明によれば、自然親和的でありながらも植物の生長を顕著に促すことができる機能性肥料組成物を提供できるため、機能性肥料組成物を農家の必要に応じて容易に施肥できるようにし、化学肥料及び有機質肥料の使用量を減らすことが可能になる。
また、本発明の機能性肥料組成物によると、地力が回復し、各種ウイルスに対する抵抗性が生じ、農薬使用量を低減でき、結果として農薬使用による環境破壊を減らすことができる。
また、製造後に残された残余物を再使用して土壌改良剤として用いることによって、残余物の廃棄による環境汚染を防止する他、土壌の酸性化を防止し、作物の生長を促すことができる。
本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を示す工程図である。 本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の施肥前の作物の状態を示す写真である。 本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の施肥により養育状態が充実になった作物の状態を示す写真である。 本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の施肥前の作物の状態を示す写真である。 本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の施肥により養育状態が充実になった作物の状態を示す写真である。
以下、本発明を詳細に説明する。以下の説明に先立ち、本明細書及び特許請求の範囲に使われる用語は、辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者は自身の発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜定義できるという原則に基づき、本発明の技術的思想に符合する意味及び概念として解釈されなければならない。したがって、本明細書に記載された実施例は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明の技術的思想を全て表現するものではないため、本出願時点において、それらの実施例に代える種々の均等物や変形例が存在できるということを理解されたい。
まず、本発明は、ひる石を粉砕する段階(S11)と、該粉砕されたひる石と水とを混合する段階(S12)と、該ひる石と水とを混合した混合物に硫黄又は硫酸を添加する段階(S13)と、該硫黄又は硫酸の添加された混合物を撹はんする段階(S14)と、該撹はんされた混合物を熟成する段階(S15)と、該熟成した混合物から、ミネラル成分の含有された水溶液を分離及び抽出する段階(S16)と、を有する、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、上記の熟成した混合物から、ミネラル成分の含有された水溶液を分離及び抽出する段階(S16)の後に、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と水とを混合する段階(S21)と、この追加投与組成物と水とが混合された混合物に、上記分離及び抽出されたミネラル成分の含有された水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)と、をさらに有する、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、上記の追加投与組成物と水とが混合された混合物に、上記分離及び抽出されたミネラル成分の含有された水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)の後に、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物と水とを混合する段階(S31)と、この追加投与肥料組成物と水とが混合された混合物に、上記追加投与組成物と水との混合物と上記分離及び抽出されたミネラル成分の含有された水溶液との混合熟成物を、投入、混合、撹はん、熟成する段階(S32)と、をさらに有する、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、上記追加投与組成物と水とが混合された混合物に、上記分離及び抽出されたミネラル成分の含有された水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)は、温度を1〜100℃に維持することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、上記ひる石と水との混合物は、ひる石10〜70重量部及び水50〜120重量部からなり、このひる石と水とが混合された混合物50〜120重量部に硫黄又は硫酸を1〜30重量部添加することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、上記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法において、該肥料組成物は、ひる石粉砕物、水及び硫酸を含む混合物から抽出した天然ミネラル成分を含んでなることを特徴とする。
また、上記の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって製造された肥料組成物であって、ひる石粉砕物、水、硫酸及びモリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物を含む混合物から抽出した天然ミネラル成分を含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を技術構成の特徴とする。
また、上記の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって製造された肥料組成物であって、ひる石粉砕物、水、硫酸及びモリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物とを含む混合物から抽出した天然ミネラル成分及び有機質成分を含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を技術構成の特徴とする。
また、上記の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法によって天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造して残った、ミネラル成分含有水溶液が抽出された残余混合物を乾燥する段階(S41)と、該乾燥された混合物を1〜100℃の水に浸漬する段階(S42)と、該浸漬された混合物を通風可能な所で通風乾燥し、上記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物とそれぞれ混合する段階(S43)と、を有し、上記の段階S42乃至段階S43は1回又は2回以上反復することを特徴とする、天然ミネラル成分を含む土壌改良剤の製造方法を技術構成の特徴とする。
また、上記天然ミネラル成分を含む土壌改良剤の製造方法によって製造された土壌改良剤であって、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物と、ミネラル成分含有水溶液が抽出された残余混合物とを含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む土壌改良剤を技術構成の特徴とする。
以下、本発明を図面を参照して説明する。図1に示すように、本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造方法は、ひる石、硫黄又は硫酸、及び水からなるミネラル成分含有水溶液を含む機能性肥料組成物を製造する機能性肥料組成物の製造段階(S10)と、該ミネラル成分含有水溶液に追加投与組成物をさらに混合して追加投与機能性肥料組成物を製造する追加投与機能性肥料組成物の製造段階(S20)と、該追加投与機能性肥料組成物に追加投与肥料組成物を混合して最終の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造する、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造段階(S30)と、該天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造して残った、ミネラル成分含有水溶液が抽出された残余混合物を使って土壌改良混合物を製造し、これを上記天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物と混合して土壌改良剤を製造する土壌改良剤の製造段階(S40)と、を有する。
まず、ミネラル成分含有水溶液の含まれた機能性肥料組成物の製造段階(S10)は、ひる石を粉砕する段階(S11)と、該粉砕されたひる石と水とを混合する段階(S12)と、該ひる石と水とが混合された混合物に、硫黄又は硫酸を添加する段階(S13)と、該硫黄又は硫酸の添加された混合物を撹はんする段階(S14)と、該撹はんされた混合物を熟成する段階(S15)と、該熟成された混合物から、ミネラル成分の含有された水溶液を分離及び抽出する段階(S16)と、を有する。
まず、ひる石からミネラル成分を抽出するためにひる石を粉砕(S11)する。この時、ひる石の粉砕粒度は制限されない。ここで、ひる石は、雲母のような結晶構造を有する単斜晶系に属する鉱物で、バーミキュライトとも呼ばれる。ひる石は、灰白色又は褐色の色を有し、酸に分解し易く、陽イオン交換能力が高く、加熱により膨脹する性質を有する。また、ひる石は、化学成分がCMg、Fe3+、Al(Al,Si)10(OH)・4HOであり、アルミニウム・マグネシウム・鉄の水酸化ケイ酸塩からなる粘土鉱物であるから、硫酸などで酸分解すると、ひる石中のアルミニウム、マグネシウム、鉄、ケイ素などのミネラル成分を抽出することができる。
次に、ひる石が含まれた混合物からミネラル成分を抽出するために、上記粉砕されたひる石と水とを混合(S12)する。このとき、粉砕されたひる石10〜70重量部に水50〜120重量部を混合することができる。ひる石が10重量部未満であると効率性が落ち、ひる石が70重量部を超えるとミネラル成分が抽出し難い傾向が見られるわけである。
このように粉砕されたひる石に水を混合(S12)した後、この混合物に硫黄又は硫酸を添加する段階(S13)を行う。この硫黄又は硫酸の投入は、ひる石と水との混合物50〜120重量部に対して硫黄又は硫酸が1〜30重量部となるように添加してもよく、その他特性に合わせて別の容量にしてもよい。
次に、ひる石、水、及び硫黄又は硫酸が混合された状態で撹はんする段階(S14)を行い、続いて、この撹はんした混合物の温度を1〜100℃に維持しながら熟成する段階(S15)を行う。ここで、混合物の撹はん及び熟成は0.5時間以上とすることができるが、これに制限されることはない。
上記の撹はん及び熟成で混合物の温度を1〜100℃に維持する理由は、この温度範囲でミネラル成分を最も抽出しやすいからである。ただし、その他、上述または後述の段階で言及する時間又は温度をやや変更しても、本発明に係る過程が円滑に行われる場合には、それらの数値に制限されることなく実施することもできる。
このように粉砕されたひる石と水との混合物に硫黄又は硫酸を追加、撹はん及び熟成して水溶液を作るが、このような一連の過程を経ることで、上記混合物からミネラル成分をより十分に抽出できるような水溶液が得られる。
次に、上記撹はん、熟成された混合物から、ミネラル成分の含有された水溶液を分離及び抽出(S16)する。このとき、分離及び抽出方法は特に制限されず、例えば、撹はん、熟成された混合物をろ過して残余物を除去する方法を含め、様々な方法とすることができる。したがって、上記ミネラル成分含有水溶液中のミネラル成分は、その原材料が自然親和的な天然材料のひる石であり、種々の天然ミネラル成分の提供が可能なものである。
次に、上記ミネラル成分含有水溶液に追加投与組成物を混合して追加投与機能性肥料組成物を製造する追加投与機能性肥料組成物の製造段階(S20)について説明する。ここで、追加投与組成物は、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上からなる組成物のことを指す。
まず、上記熟成された混合物から、ミネラル成分の含有された水溶液を分離及び抽出する段階(S16)の後に、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と水とを混合する段階(S21)を行う。その後、該追加投与組成物と水とが混合された混合物に、上記分離及び抽出されたミネラル成分の含有された水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)を行う。
上記追加投与組成物と水との混合段階(S21)では、該追加投与組成物0.1〜50重量部に対して水を50〜150重量部混合し、上記撹はん及び熟成する段階(S22)では、上記追加投与組成物と水との混合物10〜120重量部に対して上記ミネラル成分含有水溶液を10〜50重量部混合してもよい。
ここで、モリブデンアンモニウムは、三酸化モリブデンをアンモニア水で溶解し、これを蒸発して得られる無色の柱状結晶体であり、健康機能性食品及び肥料の原料として用いられる物質である。
硫酸銅は、銅の硫酸塩であり、1価の硫酸銅(I)及び2価の硫酸銅(II)があり、本発明ではいずれを使用してもよい。
ホウ酸は、酸化ホウ素が水和して生ずる酸素酸であり、オルトホウ酸、メタホウ酸、四ホウ酸などが挙げられ、且つ、水溶性であるから、抽出されたミネラル成分と水との混合物に混合されやすい。
ホウ砂は、無色の結晶又は白色の結晶性の粉であり、無臭で、やや独特な塩辛い味がし、且つ水には溶けるが、エタノールにはほとんど溶けない性質を有する。局所の殺菌、防腐剤として用いられ、分子式はNa・10HOである。
硫酸マンガンは、マンガンの無色の固体硫酸塩であり、水溶性無機化合物で、水に混合されやすい。また、硫酸亜鉛の元素記号はZnSOである。
硫酸マグネシウムはマグネシウムの硫酸塩であり、白色の結晶状の粉末であり、水溶性であるから水に混合されやすい。
このような追加投与組成物の各投与成分を混合し、この混合物を1〜100℃の温度で撹はん及び熟成(S22)することで、本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造する。ここで、上記混合物の撹はん及び熟成の時間は0.5時間以上にすればよいが、この時間に制限されるわけではない。
上述したように、本発明に係る機能性肥料組成物の原材料であるひる石は、自然親和的な天然材料であり、様々な天然ミネラル成分を提供できることはもとより、悪臭の除去及びガス発生の抑制効果にも優れている。
そのため、本発明のひる石から抽出されたミネラル成分含有水溶液、又は該ミネラル成分含有水溶液を含む組成物をそのまま肥料として用いたり、糞尿の悪臭除去及びガス発生抑制剤として用いることが可能になる。さらに、これを他の有機質肥料と一緒に使用する場合、有機質肥料から生ずる悪臭を除去する他、アンモニアガスの発生も抑制する。
また、前述したように、上記ひる石から抽出されたミネラル成分含有水溶液に、水と共にモリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムなどをさらに混合してそのまま液体肥料として用いることができ、これも悪臭除去及びガス発生抑制の効果を有するので、悪臭の除去及びガス発生抑制剤としての利用が可能である。
さらに、上記追加投与機能性肥料組成物の製造段階(S20)で製造された追加投与機能性肥料組成物に、追加投与肥料組成物をさらに混合して最終の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造する、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物の製造段階(S30)を行う。
ここで、追加投与肥料組成物とは、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の組成物のことを指す。
まず、追加投与組成物と水とが混合された混合物に、上記分離及び抽出されたミネラル成分の含有された水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)の後に、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物と水とを混合する段階(S31)を行う。この時、追加投与肥料組成物0.1〜30重量部に対して水を1〜80重量部とすることが好ましい。
次に、この追加投与肥料組成物と水とが混合された混合物5〜100重量部に、上記段階(S22)で製造された、追加投与組成物と水との混合物と、上記分離及び抽出されたミネラル成分が含有された水溶液との混合熟成物20〜100重量部を投入、混合、撹はんする段階(S32)を行う。
この追加投与肥料組成物は、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、蒸溜水、硝酸アンモニウム、要素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の組成物である。ここで、ホウ砂とホウ酸は、上述した通りであり、硫酸マグネシウム(magnesium sulfate)は、マグネシウムの硫酸塩であり、白色の結晶状を有し、紙の充填剤、媒染剤の他、医薬品に用いられるもので、結晶物と乾燥物がある。結晶物は、醸造用、クロレラ、酵素、抗生物質の培養用、飼料用など及びその他医薬用に用いられ、乾燥物は、塩漬け用、発酵用、乾燥剤用などに用いられ、結晶物は、無色の柱状又は針状の結晶であり、塩味及び苦味を有する。
硫酸亜鉛は、亜鉛の硫酸塩であり、水溶性の無色の粉末である。リン酸カリウムは、第1、第2、第3リン酸カリウムを総称する用語であり、化学式はKHPO、KHPO、KPOである。
硝酸カリウムは、KNOの化学式を有し、無色の柱状結晶又は白色の結晶性粉末として存在するカリウムの硝酸塩である。この硝酸カリウムは、植物に窒素を供給してその生長を促す肥料として用いることもでき、水への溶解度が高い。
メタリン酸ナトリウムは、無色又は白色のガラス状の塊、片、又は白色繊維状の結晶又は粉末であるメタリン酸塩類の品質改良剤である。
硝酸アンモニウムは、硝酸とアンモニアとが反応して生成される塩であり、硝酸溶液にアンモニアガスを注入して得られる水溶性である。
尿素は、化学式CO(NHの有機化合物であり、無色の結晶性物質である。または、尿素は、あらゆるほ乳動物と一部の魚類のたんぱく質代謝最終分解産物であって、窒素含有量が非常に高いため肥料の主材料として用いられる成分である。
一方、上記のような重量比で各成分を混合し、それを撹はん(S31,S32)する時、その温度を1〜100℃にして撹はん及び熟成することによって、本発明に係る天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物が得られる。ここで、上記混合物の撹はん及び熟成の時間は0.5時間以上でよいが、これに制限されるわけではない。
さらに、本発明は、上記ミネラル成分含有水溶液の製造(S10)の後に残った残余物を使って土壌改良剤を製造する土壌改良剤の製造段階(S40)をさらに含むことができる。
まず、ミネラル成分の含有された水溶液を分離及び抽出する段階(S16)後に、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物を製造して残った、ミネラル成分含有水溶液が抽出された残余混合物(すなわち、ミネラル成分の抽出後に残った残余ひる石、硫黄又は硫酸、水の含まれた組成物)を乾燥(S41)して水分を除去する。この時、乾燥方法は制限されず、水分が除去されるような程度であればいい。
次に、この乾燥された混合物を1〜100℃の水に浸漬(S42)した後、この浸漬された混合物を通風可能な所で通風乾燥し、あらかじめ製造された天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物と混合(S43)して土壌改良剤を製造することができる。この時、上記段階S42乃至段階S43は1回のみ行ってもよく、2回以上反復して行ってもよい。
ここで、段階S42では、上記乾燥された混合物10〜50重量部に水30〜100重量部を混合して浸漬することが好ましいが、これに制限されることはなく、浸漬時間及び乾燥時間も制限されるわけではない。
また、段階S43で、上記通風乾燥された混合物50〜100重量部に、あらかじめ製造された天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物10〜50重量部を混合して土壌改良剤を作ることが好ましい。通風乾燥された混合物の含有量が50重量部以下であると、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物が多すぎになり、作物発育を阻害することがあり、100重量部以上であると、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物が少なすぎになり、ミネラル成分による作物の成長効果が得難い。
一方、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物が10重量部以下であると、発育を促す効果を期待できず、50重量部以上であると、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物によるミネラル過剰となり、農作物に良くない影響を及ぼすことがある。

(実施例1)
ひる石375g、水375gを混合し、この混合物750gに硫酸20gを添加して撹はんした後、60〜65℃で5日間熟成して、ミネラル成分の含まれた水溶液を形成した。その後、残余物を除去し、ミネラル成分を抽出して用意する。
そして、水100gにモリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛、硫酸マグネシウムをそれぞれ8gずつ、トータル48gを混合し、この混合物100gに、抽出されたミネラル成分含有水溶液50gを混合して撹はんした後、70〜75℃で熟成させて追加投与機能性肥料組成物を製造した。

(実施例2)
追加投与肥料組成物として、ホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、硝酸アンモニウム及び尿素をそれぞれ3gずつ、トータル24gを水50gに混合し、この混合物50gに、上記実施例1で得られた追加投与機能性肥料組成物50gを投入し、5日間撹はん、熟成した。この時、温度は70〜75℃程度を維持した。その後、実施例2で製造された肥料組成物1gにつき水250gとなるように希釈して液肥組成物を製造した。
この液肥組成物を、図2のように、殆ど葉が黄色になっており、成長発育がよくない唐辛子に施肥した。その施肥過程は、上記液肥組成物を1次施肥した後、3日経過後に2次施肥し、2次施肥の日から7日後に写真を撮るようにした。この写真から、生物の生育状態について、葉の全体枚数、黄色を帯びる葉の枚数を肉眼観察し、その結果を下記の表1に表す。ここで、対照群として肥料を全く施肥していない唐辛子作物は、全体葉の1/5以上が黄色を帯びているものとした。
表1及び図3から、2次施肥から7日経過した後の生育状態は、図2の施肥前に比べて、葉の数が増えている他、枝と茎が丈夫になり、養育状態が顕著に良くなったことがわかる。したがって、本発明に係る肥料は、唐辛子の生長に多くの影響を及ぼすことが確認できた。
また、実施例2で得られた液肥組成物をトマトに同様にして施肥した結果、図4及び図5に示すように、トマトの生長に多くの影響を及ぼすことが確認できた。

(実施例3)
実施例1のように肥料組成物を製造した後、ミネラル成分を抽出して残った残余物(ミネラル成分が抽出されたひる石、硫酸水溶液)50gを乾燥した。この乾燥された混合物を50℃の水70gに7時間浸漬した後、それを通風可能な所で24時間乾燥した。この乾燥、浸漬及び乾燥の過程を3回反復した。得られた通風乾燥物を実施例2の液肥組成物と50:50重量比で混合して土壌改良剤を製造した。
このようにして製造された土壌改良剤を、酸性の土壌300m面積当たり土壌改良剤2kgとなるようにして散布し、ロータリー作業で混和した後、ビニールで覆って放置した後、土壌状態を調べてみた。
上記表2から、本発明の土壌改良剤の散布により、土壌のpHが次第に上昇することが確認できた。したがって、本発明の土壌改良剤は、土壌酸性化の防止に高い効果を示すことがわかる。
以上、具体的な実施例及び図面を参照して本発明を説明してきたが、これらに本発明の技術的思想が限定されることはない。したがって、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には、本発明の技術的思想、添付の特許請求の範囲及びその均等範囲内で様々な修正及び変形実施が可能であり、それらも本発明の思想の範囲内に属するということは言うまでもない。
本発明は、自然親和的でありながらも植物の生長を顕著に促すことができる機能性肥料組成物を提供することによって、農家の必要に応じて容易に施肥できるようにし、化学肥料及び有機質肥料の使用量を低減することができる他、地力を回復させ、各種ウイルスに対する抵抗性を高めて農薬使用を減らし、農薬使用による環境破壊を減らすことができ、且つ、肥料組成物製造後に残された残余物を再使用して土壌改良剤を作るため、残余物の廃棄による環境汚染を防止する他、土壌の酸性化を防止して作物の生長を促すことができる。このように、本発明は農業分野に利用可能性がある。

Claims (4)

  1. ひる石を粉砕する段階(S11)と、前記粉砕されたひる石と水とを混合する段階(S12)と、前記ひる石と水とが混合された混合物に、硫黄又は硫酸を添加する段階(S13)と、前記硫黄又は硫酸の添加された混合物を撹はんする段階(S14)と、前記撹はんされた混合物を熟成する段階(S15)と、前記熟成された混合物から、ミネラル成分含有水溶液を分離及び抽出する段階(S16)と、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と水とを混合する段階(S21)と、前記追加投与組成物と水とが混合された混合物に、前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)と、を有する製造方法によって製造され、
    ひる石粉砕物、水、硫酸の混合物から抽出されたミネラル成分含有水溶液と、モリブデンアンモニウム、硫酸銅、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マンガン、硫酸亜鉛及び硫酸マグネシウムよりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与組成物と、を含んでなることを特徴とする、天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物。
  2. 前記追加投与組成物と水とが混合された混合物に、前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液を投入、混合して撹はん及び熟成する段階(S22)の後に、ホウ砂又はホウ酸、硫酸マグネシウム、硫酸亜鉛、リン酸カリウム、窒酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、窒酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物と水とを混合する段階(S31)と、前記追加投与肥料組成物と水とが混合された混合物に、前記追加投与組成物及び水の混合物と前記分離及び抽出されたミネラル成分含有水溶液との混合熟成物を投入、混合、撹はん、熟成する段階(S32)と、をさらに有する製造方法によって製造され、
    硫酸亜鉛、リン酸カリウム、硝酸カリウム、メタリン酸ナトリウム、硝酸アンモニウム及び尿素よりなる群から選ばれる1種又は2種以上の追加投与肥料組成物をさらに含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物。
  3. 前記ミネラル成分含有水溶液を分離及び抽出する段階(S16)においてミネラル成分含有水溶液が分離及び抽出されて残った残余混合物を乾燥する段階(S41)と、前記乾燥された混合物を1〜100℃の水に浸漬する段階(S42)と、前記浸漬された混合物を通風可能な所で通風乾燥し、請求項1又は2に記載の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物と混合する段階(S43)と、を有する製造方法によって製造されたことを特徴とする、請求項1に記載の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物。
  4. 前記ミネラル成分含有水溶液を分離及び抽出する段階(S16)においてミネラル成分含有水溶液が分離及び抽出されて残った残余混合物と、請求項1又は2に記載の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物、を含んでなることを特徴とする、請求項1に記載の天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物。
JP2013539741A 2010-12-17 2011-10-31 天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法 Active JP5717261B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR10-2010-0129834 2010-12-17
KR1020100129834A KR101021303B1 (ko) 2010-12-17 2010-12-17 천연 미네랄 성분을 포함하는 기능성 비료조성물 및 그 제조방법
PCT/KR2011/008172 WO2012081824A2 (ko) 2010-12-17 2011-10-31 천연 미네랄 성분을 포함하는 기능성 비료조성물 및 그 제조방법

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014502247A JP2014502247A (ja) 2014-01-30
JP5717261B2 true JP5717261B2 (ja) 2015-05-13

Family

ID=43938754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013539741A Active JP5717261B2 (ja) 2010-12-17 2011-10-31 天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9133066B2 (ja)
JP (1) JP5717261B2 (ja)
KR (1) KR101021303B1 (ja)
WO (1) WO2012081824A2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101021303B1 (ko) * 2010-12-17 2011-03-11 주식회사 대영비료 천연 미네랄 성분을 포함하는 기능성 비료조성물 및 그 제조방법
KR101514376B1 (ko) * 2012-06-19 2015-04-22 주식회사 시로미 질산분해 미네랄추출액이 함유된 복합비료제조용 이온활성화물질 및 그 제조방법
KR101514377B1 (ko) * 2012-06-19 2015-04-30 주식회사 시로미 이온활성화물질이 함유된 복합비료조성물 및 그 제조방법
KR101449320B1 (ko) 2013-08-12 2014-10-08 주식회사 옴니시스템바이오 침전 분리 공정을 이용한 킬레이트화 된 유기 미네랄의 제조방법
AU2016324503B2 (en) 2015-09-18 2021-04-22 Bfp Management, Llc Synthetic agricultural product
KR102080032B1 (ko) 2017-06-20 2020-02-21 (주)힐링123 희토류 금속 성분을 가진 친환경성 비료 조성물 및 그의 제조 방법
KR102119741B1 (ko) 2019-08-19 2020-06-08 주식회사 정인바이오 잔류농약제거 및 가스장해치료가 가능한 천연 미네랄 성분을 포함하는 기능성 비료조성물 및 그 제조방법
KR102140217B1 (ko) 2020-01-30 2020-07-31 구동찬 활성화 미네랄 용액의 제조 방법
CN112876321A (zh) * 2021-02-05 2021-06-01 河北地质大学 一种沙土养分实验室改良方法及沙土养分改良剂
KR102276036B1 (ko) 2021-05-25 2021-07-13 주식회사 파피루스 천연 방부성분이 포함된 멀칭지
KR102388384B1 (ko) 2021-08-10 2022-04-19 조승연 바나듐과 셀레늄이 포함된 사료를 이용한 장어 양식 방법

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3539306A (en) * 1966-07-25 1970-11-10 Kyowa Chem Ind Co Ltd Process for the preparation of hydrotalcite
JPH03293002A (ja) * 1990-04-10 1991-12-24 Kaoru Kawada ミネラル液及びその抽出方法
JPH0764665B2 (ja) * 1991-08-09 1995-07-12 要次郎 山田 植物育成用有機酸ミネラル溶液とその製法
JPH089772A (ja) * 1994-06-28 1996-01-16 Shinagawa Fuel Co Ltd 植物栽培培地用圧縮成型体およびその製造方法
KR20020045134A (ko) * 2000-12-08 2002-06-19 김일곤 식물 성장 촉진용 미네랄 수용액 및 이의 제조 방법
EP2014358A1 (en) * 2007-07-04 2009-01-14 Süd-Chemie Ag Preparation of hydrotalcite-like adsorbents useful for the adsorption of anionic materials
CN101723723A (zh) * 2008-10-17 2010-06-09 张秋生 一种蛭石复合肥的制造方法
KR100979931B1 (ko) 2009-11-17 2010-09-13 주식회사 대영비료 천연 미네랄 성분을 포함하는 액체 비료 및 그의 제조방법
KR101021303B1 (ko) * 2010-12-17 2011-03-11 주식회사 대영비료 천연 미네랄 성분을 포함하는 기능성 비료조성물 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012081824A2 (ko) 2012-06-21
KR101021303B1 (ko) 2011-03-11
US20130247631A1 (en) 2013-09-26
JP2014502247A (ja) 2014-01-30
US9133066B2 (en) 2015-09-15
WO2012081824A3 (ko) 2012-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5717261B2 (ja) 天然ミネラル成分を含む機能性肥料組成物及びその製造方法
CN103265370B (zh) 一种盐碱地肥
CN102358710B (zh) 一种生态肥料及其制备方法和在农业或林业生产中的应用
KR100979931B1 (ko) 천연 미네랄 성분을 포함하는 액체 비료 및 그의 제조방법
CN108129200A (zh) 活性农林生物炭微纳米复合土壤调理剂及其制备方法
CN102826922B (zh) 春玉米底肥专用肥料
CN101805221B (zh) 一种防病长效草坪专用肥及其制备方法
CN104086313B (zh) 一种无机-有机营养型土壤改良剂的制备方法
CN102816025A (zh) 花生底肥专用肥料
CN102617214A (zh) 一种纳米复合肥的制备方法
CN104478573A (zh) 一种用于种植山药的高效化肥
CN104987224A (zh) 一种新型富硒营养液配制方法
CN102826912A (zh) 一种辣椒专用有机无机复混肥
CN106396818B (zh) 一种粮食作物用生态矿溶液肥及其制备和使用方法
EP3348539B1 (de) Verfahren zur herstellung eines organischen carbondüngers
CN102612955B (zh) 一种利用粉煤灰促进叶菜增产的方法
CN102603409A (zh) 一种促进油麦菜增产的复合肥
KR101514377B1 (ko) 이온활성화물질이 함유된 복합비료조성물 및 그 제조방법
CN106007275A (zh) 一种淡水养殖池塘底质调理剂
CN102531772B (zh) 一种用盐析工艺制备有机钛-植醋铵盐有机肥的方法
KR101012500B1 (ko) 천연 미네랄 성분을 포함하는 비료 조성물 및 그의 제조방법
EA026899B1 (ru) Удобрительно-мелиорирующее средство
CN106045760A (zh) 一种蓝莓专用肥料及其制备方法
CN105837376A (zh) 一种花生专用复合肥
CN102603407B (zh) 一种利用粉煤灰为原料制备复合肥料的方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131030

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20140820

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140821

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140930

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20141225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150312

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5717261

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250