JP5711515B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン、女性用失禁パッド、パンティーライナーなどの吸収性物品(女性用吸収性物品)に関する。
ナプキンなどの女性が使用する吸収性物品において、使用者の生理時のうっとうしい気分を和らげるよう、ナプキン等の裏面シートの肌面側などに図柄などを印刷したものがある(例えば特許文献1など)。近年、この種の物品においては、機能性の向上のほか、使用者の心理面を考慮し、このような気分を軽減するため図柄を付した物品が工夫されるようになってきた
しかし、ナプキンの使用時に最も目に付く肌面側には表面シートや吸収体があり、裏面シートに施される図柄はナプキンの外周縁部分などに限られている。通常、表面シートや吸収体は、乳白色などの明度の高い単調な色が多くナプキンの外周縁部の図柄よりも目立ちやすい。単調な色のために、ナプキン全体が使用者に無機質な印象を与えかねない。
また、ナプキンが明度の高い乳白色などであると、肌面側からの平面視において吸収体の盛り上がりや防漏溝など厚み方向の起伏の判別が難しい。そのため使用者はナプキン装着時の位置合わせに戸惑い、装着ミスが生じかねない。特に着衣に巻きつけるウイング部がないものである場合はなおさらである。そればかりか液の横漏れ防止機能としての防漏溝の存在を強く認識させにくく安心感を想起させ難い。
特表2005−512682号公報
上記の問題に鑑み、液吸収性という基本的性能を落とさずに、図柄の視認性を向上させて、かつ視認性向上によって装着時の位置あわせを容易にし得る吸収性物品の提供を課題とする。
本発明は、肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び該両シート間に配置される吸収体を有する吸収性物品であって、該吸収性物品は***部対応領域に対し、前方部及び後方部とを有する縦長の形状であり、前記裏面シートの肌面側には印刷層が配されており、前記吸収体は、***部対応領域より前方部及び後方部が低坪量部とされており、該低坪量部における幅方向中心線断面視、前端部及び後端部に向かうにつれて吸収体の厚みが漸次減少し、該吸収体の低坪量部を介して前記裏面シートの印刷が視認可能とされている吸収性物品を提供することにより、上記課題を解決したものである。
本発明の吸収性物品は、液吸収性という基本的性能を落とさずに、図柄の視認性を向上させて、かつ視認性向上によって装着時の位置あわせを容易にすることができるという優れた作用効果を奏する。
本発明における吸収性物品の好ましい一実施形態としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面方向から示した一部切欠斜視図である。 (a)図1に示すA−A線断面の拡大断面図であり、(b)は図1に示すB−B線断面の拡大断面図である。 本実施形態の生理用ナプキンにおける表面シートの一部を拡大して一部断面により模式的に示す斜視図である。 図3に示す表面シートの変形例を模式的に示す断面図である。 図1に示す生理用ナプキンの平面図である。
図1は、本発明の一実施形態としての生理用ナプキンを伸長した状態で肌当接面方向から示した一部切欠斜視図である。図2はa)図1に示すA−A線断面の拡大断面図であり、(b)は図1に示すB−B線断面の拡大断面図である。なお、図1においては煩雑さを避けるため、表面シート1の凹凸を省略して示す。
本実施形態の生理用ナプキン10は、肌当接面側に配置される表面シート1、非肌当接面側に配置される裏面シート2、及び両シート間に配置される吸収体3を有する。ナプキン10の長手方向両側部には、その肌当接面側を覆うサイドシート4,4が接合されている。サイドシート4の幅方向内方の端部は、所定幅で接合されず自由端となってポケットを形成し(図示せず)、液等の横モレを防ぐ効果を有する。表面シート1及び裏面シート2は吸収体3の前後端から外方に延出し、その延出部分において接合されてエンドシール部を形成している。また表面シート1及び裏面シート2は吸収体3の両側縁からも外方に延出し、その延出部分においてサイドシート4とともに接合されてサイドシール部を形成している。このエンドシール部とサイドシール部とが連続してナプキン10の外周縁6となる。このようにして形成されるナプキン10の形状は、装着時に着用者の股下部分を介して下腹部側から臀部側へと配される長手方向(Y方向)とこれと直交する幅方向(X方向)とを有する縦長の形状である。生理用ナプキン10は、その長手方向に、着用者の***ポイントに対応して配置される***部対応領域Cと、該***部対応領域Cよりも前方の下腹部に配置される前方部Fと、該***部対応領域Cよりも後方の臀部側に配置される後方部Rとに区分して示すことができる。通常、昼用のナプキンなど、前後対象に形成される場合は、ナプキンを長手方向に3等分した場合の中央領域であり、夜用のナプキンなどは、後方に臀部を覆う左右幅広な後方フラップを有し、***部対応領域は、ナプキンを長手方向に2等分した際の前側の中央よりにある。また、昼用、夜用にかかわらず、ショーツの股下部に折り曲げて固定するウイングを備える場合は、該ウイングの存在する領域に沿った長手方向両域が***部に対応する。本実施形態において、この3つの領域は、ナプキン10を長手方向に3等分に区分した領域である。この区分は、本実施形態のもの以外にも使用目的に合わせて設定され得る。例えば後方部Rが極端に長くなる形態などもある。
本発明においては、特に断らない限り、人体に接触する側を肌面側ないし肌当接面側あるいは表面側といい、下着に接する側を非肌面側ないし非肌当接面側あるいは裏面側という。生理用ナプキンの表面又は裏面の法線方向を厚み方向といいその量を厚さという。さらに生理用ナプキンの平面視において相対的に長さのある方向を長手方向(Y方向)といい、この長手方向と直交する方向を幅方向(X方向)という。前記長手方向は典型的には装着状態において人体の前後方向と一致する。
裏面シート2の肌当接面側(裏面シートの吸収体に面する側)には、印刷を施した印刷層23が配設されており、図柄が形成されている(図1,2参照)。裏面シートの肌当接面側に図柄を施すことで、表面シート側からの視認性が向上する。裏面シートの非肌当接面側に印刷を施す場合、表面シートからの視認性を得る為に、裏面シートの厚さや透明性が制約されることから、肌当接面側に印刷を施すことが好ましい。この図柄としては、例えば、ハート形、菱形、星型などの幾何学的図形、草花、動物などの自然物の図形、装飾模様、様々な色の組み合わせなど使用者の嗜好に合わせて適宜採用することができる。この印刷は、この種の物品に用いられる印刷方法又は手法を採用することができる。例えば、グラビア印刷、フレキソ印刷、オフセット印刷、インクジェット印刷などが挙げられる。印刷層23は、単色のインクから構成されていてもよく、あるいは多色のインクから構成されていてもよい。インクが単色及び多色のいずれの場合であっても、一のインクに注目した場合、そのインクが濃淡印刷されていてもよい。使用する印刷インクとしては、例えば水性や油性等の媒体系インク、紫外線硬化型等の硬化型インクなどを用いることができる。また、ドット状にインクを点着するスクリーン印刷では、ドットの大きさや位置を制御することで、複数種のインクを塗布することができるので、マルチ印刷に対応することができる。更に、表面にインクと異なる性質を発現する界面活性剤や油剤を付与し、インクの移動性を制御するようにしてもよい(例えば、油性インクに対して親水性活性剤を繊維表面に付着させて、界面活性剤量によってインクの移動性を制御する等)。
吸収体3は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの積繊体からなる吸収性コアをコアラップシートで被覆して形成されたものである。吸収体3において、***部対応領域Cの部分に対して前方部F及び後方部Rの部分は、パルプ繊維及び高吸収性ポリマーの坪量が低くされた低坪量部30となっている。この坪量差によって吸収体3は、図2(a)に示すとおり、***部対応領域Cの部分の厚みが最も厚い中高部31とされ、低坪量部30,30の幅方向中心線tにおける断面視形状が中高部31の前後端部32,32から前方領域F及び後方部Rに向かうにつれ厚みが漸次減少し薄くされている。このように本実施形態において、吸収体3の幅方向中心線tにおける長手方向断面は、***部対応領域Cの部分の厚みが一定で前方部F及び後方部Rの部分の厚みが低減する略台形形状である。
本発明において、吸収体3の中高部31(***部対応領域C)と低坪量部30(前方部F及び後方部R)との間には段差を設けて明確な境界線を設けても良く、明確な境界線のない緩やかな坪量勾配を設けても良い。明確な境界線を設ける場合、一体成形される1つの吸収性コア内で厚みの段差を設けるものであってもよく、中高部31に複数の吸収性コアを積層して形成されるものであってもよい。さらにこの坪量差の明確な境界線は、幅方向(X方向)に平行な線である場合に限らず、前後方向に湾曲した線であってもよい。また明確な境界線のない坪量勾配である場合、この坪量勾配は、幅方向に略同じ坪量として前後方向に逓減するものや、長手方向中央部分から前後端に向けて放射線状に逓減するものであってもよい。
このような吸収体3の製造方法としては、この種の物品に用いられる方法を適宜採用することができる。例えば、パルプ繊維、又はパルプ繊維及び高吸収性ポリマーを、空気流体中に飛散させ、それらを積繊ドラム等の周面に設けられた中央が深く徐々に浅くなる形状のメッシュ状の集積部に吸引して堆積させる積繊機や混合積繊機等を用いて製造することができる(図示せず)。
表面シート1は、不織布であり、該不織布の坪量の低い領域と高い領域とがそれぞれ長手方向(Y方向)に長さをもち、かつ前記2つの領域が交互に幅方向(X方向)に複数配されている。前記の坪量の高い領域が厚みのある畝部11を形成し、坪量の低い部分が厚みの薄い窪み部12を形成している(図3参照)。この畝部11及び窪み部12は、窪み部12の部分で表面シート1の肌当接面側の構成繊維の量を少なくすることで形成されており、この畝部11及び窪み部12を含む表面シート1全体は継ぎ目のない一体構造をなしている。したがって、表面シート1は、その幅方向(X方向)断面でみたときに厚みが肌当接面側で周期的に変化する波形形状を有し、畝部11と窪み部12との間に明確な境界がない(図3参照)。幅方向に隣り合う2つの畝部11の頂部11aの間に位置する最も実質厚みの小さい部位及びその近傍が窪み部12となる。畝部11と窪み部12との境界を明確に定義する場合には、畝部11の頂部11aにおける見掛け厚みの1/2の厚みの位置を畝部11と窪み部12との境界部とする。この畝部11の見かけ厚みは、表面シート1の肌触りを良好にするために、0.3〜5mmが好ましく、0.5〜2.5mmがさらに好ましい。表面シート1の肌面側で見たときの畝部11と窪み部12との高低差は表面シート1のクッション性及び通気性を高め更に液の拡散を制御するために、0.1〜3mmが好ましく、0.3〜2mmがさらに好ましい。畝部11及び窪み部12の厚みや高低差は、マイクロスコープVH−8000(キーエンス社製)を用い、表面シート1の断面を50〜200倍に拡大観察して測定する。断面はフェザー剃刀(品番FAS−10、フェザー安全剃刀(株)社製)を用い、表面シート1の断面を切断して得る。
表面シート1の畝部11と窪み部12とは、その繊維量が異なることで実質的な坪量が異なっている。畝部11の坪量が窪み部12よりも相対的に大きいことによって、肌当接面側に張り出した畝部11は着用者の肌に当る部分として潰れにくく柔軟に変形させることが可能となる。他方、窪み部12では、繊維量が相対的に少ない分、液の通液抵抗が低く、***液を素早く吸収体3側へ聞き込むことができる。これにより表面シート1の肌当接面側の液残りを少なくすることができ、その結果、液戻りを効果的に抑制することができる。また、低坪量の窪み部12が隣接する高坪量の畝部11の間で長手方向に配されていることから、液の長手方向の拡散を促し易く液の横漏れ防御にも効果的である。
さらに、窪み部12の底部には、開孔部13が長手方向に所定間隔で間欠的に多数配されている(図3参照)。開孔部13は、長手方向に長さを持つ長方形状であり、表面シート1の構成繊維がより分けられることにより形成されている。つまり、開孔部13は、繊維の熱変形を利用した圧着によって形成されるものではないので、構成繊維の繊維間距離が維持されて剛性が高まることなく、変形に対する柔軟性及び形状復元性に優れている。また、開孔部13では、当然に液が通液し易いので、より液残りを少なくすることができるので好ましい。また、畝部11の頂部11aから窪み部12へ、特に開孔部13の端部へと繊維密度が高まる密度勾配があることが好ましい。これより、***液が頂部11aから開孔部13へとさらに導かれ易くなる。
このような本実施形態の表面シート1は、例えば、特開2010−106430号に記載の流体を吹き付けて繊維をより分ける流体交絡法を用いて製造することができる。
本発明において、開孔部13は種々の形状を採用できその配置数や長手方向の配置間隔も任意に設定可能である。例えば、その形状として菱形、四角、三角、楕円でもよく、ハート形状などの図柄であってもよい。開孔部13は完全な穴ではなく極端に繊維量の少ない部分であってもよく、窪み部12が開孔部13を有さない構成であってもよい。畝部11については、長手方向に連続した形状であるが、複数個に分断されて小さな畝ブロックが長手方向に間欠的に配される形状であってもよい。この場合、幅方向の可撓性がより高められるので使用時のフィット性や個装時の折れ曲がり易さの観点から好ましい。本発明において、畝部11と窪み部12の形状は、上述の形態のほか、例えば、非肌当接面側にも畝と窪みとが交互に配される形状(図4(a)参照)や非肌当接面側が肌当接面側に併せて起伏を有する形状(図4(b)参照)であってもよい。表面シート1は、1層からなるものに限らず、上述の畝部11と窪み部12とを有するシートを上層とし、下層に別シートを配するなど2層以上の多層構造であってもよい。この場合、後述の裏面シート2の図柄の視認性を考慮して、下層の部分を***部対応領域Cのみに配することが好ましい。2層構造である場合(図示せず)、液の引き込み性から上層に比べ下層の毛管勾配を高めることが好ましい。毛管勾配を高める方法としては、例えば上層よりも下層の繊維の繊維径を小さくする方法が挙げられる。この場合、上層の繊維を2〜8dtexとし、下層の繊維を0.1〜6dtexとすることが好ましい。また上層よりも下層の親水性を高めることでも毛管勾配を高めることができる。あるいはこれらの両方の手段を採用してもよい。
本実施形態において、吸収体3の坪量が低くされた前方部F及び後方部Rの広い範囲で、表面シート1を介して裏面シート2の印刷層23の図柄が目視可能とされている(図5参照)。これにより、従来の裏面シート1の図柄に比べて、ナプキン10全体がデザイン化されたように見え、ナプキン10を手に取った使用者は無機質な部材の白さよりも前記図柄の印象を強く受けやすい。これにより、図柄が与える使用者への心理的な効果、例えば、ナプキンに対する好感度の向上や不快感の軽減などがより効果的なものとなる。このように吸収体3の坪量の低いところで間接的に見える裏面シート2の図柄は、直接目視するのに比べて、印刷の印象が柔らかくなる。しかもこの部分は、ナプキン10の周縁部6とは異なって、密着固定されずに部材間の隙間があり、より柔らかい印象となり易い。また吸収体3や表面シート1が乳白色などの白系の繊維から構成されることから、この白系の繊維間から透けてみえる図柄は、紗がかかったようで高級感のあるものと感じられ易い。
このように前方部F及び後方部Rで裏面シート2の図柄が見えることで、ナプキン10の***部対応領域Cの部分は乳白色がより浮き出るように見えて、その範囲が認識し易くなる。ナプキン10を肌面側から平面視したときに、厚みの起伏を基準としなくても、図柄の視認によって***部対応領域Cの配置を容易に行うことができる。これにより装着時の位置決めが容易なものとなり装着ミスが防止され得る。
裏面シート2の図柄の視認性の適度な向上と、吸収体本来の液保持性及び防漏性との両立の観点から、吸収体3の前方部F及び後方部Rの部分の坪量は、パルプ等の繊維量で計測して50〜150g/mが好ましく、70〜120g/mがさらに好ましい。上記下限以上とすることで吸収性能と装着時の型崩れを防止できる程度の剛性を得ることができ、上記上限以下とすることで装着時の位置決めに必要な程度の印刷の視認性を得ることができる。前方部F及び後方部Rの部分の坪量のうち最も低い坪量は、パルプ等の繊維量で50〜120g/mが好ましく、70〜100g/mがさらに好ましい。一方、吸収体3の***部対応領域Cの部分(中高部3)の坪量は、前方部F及び後方部Rの低坪量部を補うべく、パルプ等の繊維量で120〜500g/mが好ましく、180〜400g/mがより好ましい。さらに、吸収体3の前方部F及び後方部Rの部分の坪量と***部対応領域Cの部分(中高部3)の坪量との比率(前方部F又は後方部Rの坪量/***部対応領域C)は、パルプ等の繊維量で0.25〜0.8が好ましく0.4〜0.7がさらに好ましい。
上記吸収体3は、各種形状の粒状の高吸収性ポリマー材料を有することができるが、粒状物を配することによる前述の視認性の低下の影響を生じ難くするため、吸収体全体で繊維量と同坪量以下で高吸収性ポリマー材料を配することが好ましく、繊維量の20〜80%であることがより好ましい。また、***部対応領域Cにおいては、吸収量や低拡散性等の吸収性を向上する観点から、前記高吸収性ポリマーが配されている場合には、前方部F及び後方部Rより高吸収性ポリマー材料が多く配されていることが好ましく、前方部F及び後方部Rが繊維量の0〜70%、より好ましくは0〜50%に対して、***部対応領域Cでは、10〜150%、より好ましくは20〜130%であることが好ましい。
さらに本実施形態の表面シート1において、畝部11よりも窪み部12の部分の坪量が低いことで、両者間では図柄の輪郭や色彩の見え方が異なる。つまり、窪み部12と畝部11との間、さらに窪み部12の開孔部13から畝部11へと繋がる視認性のグラデーションがある。このグラデーションにより、図柄が面白みのあるものとして使用者に印象付けられることができる。また、この表面シート1の坪量差を利用して、裏面シート2の印刷層23の図柄の配置を、窪み部12から見える図柄を繋げると1つの図柄が見えるようにしたり、逆に畝部11で1つの図柄が見えるようにしたり、着色の彩度を変えて配色を工夫するなどして、より面白みのある図柄の見え方を提供することができる。
裏面シート2における図柄の視認性及び表面シート1の液残り抑制と、表面シート1全体の強度維持のため、表面シート1全体の坪量は18〜50g/mが好ましく、22〜45g/mがさらに好ましい。また、畝部11の潰れにくさと柔軟変形性をも考慮すると、畝部11の坪量は20〜75g/mが好ましく、25〜57g/mがさらに好ましく、窪み部12(開孔13も含む)の坪量は15〜35g/mが好ましく、18〜32g/mがさらに好ましい。また、ナプキン10幅方向(X方向)における畝部11の幅(m)と窪み部12と幅(m)との幅の比率(m/m)は、0.4〜2.4が好ましく、0.6〜1.5がさらに好ましい。グラデーションによる様々な見え方を提供する観点から、表面シート1における畝部11と窪み部12は、2〜7mmの幅方向長さであることが好ましい。また、同様の観点から、表面シートにおける畝部11と窪み部12は、後述する防漏溝5や点エンボス7等によって形状が消失された部分を有していても、形状を有している部分は吸収性物品の長手方向に幅方向長さの3倍以上、好ましくは7倍以上、より好ましくは12倍以上形成されていることが好ましい。
畝部11の坪量は、窪み部12を除去した畝部11の質量と面積から求める。畝部11と窪み部12との境界は、開孔部13の幅と窪み部12の幅とが同程度のときは、開孔部13の幅方向端部を長手方向に複数連ねてみたときの位置で判断する。窪み部12の幅が開孔部13の幅より広い場合は、前述の見掛け厚みの測定の場合と同様に、測定する表面シート1の断面形状に基づき、変曲点を基準点(優先)とするか、45°の傾き位置を基準点とする。この上下2点の基準点を結ぶ直線で表面シート1を切断し、畝部11を得てその質量を測定する。窪み部12の質量は、切断前の表面シート1の質量と畝部11の質量との差を求め、開孔部13に相当する面積をさらに差し引いて求める。窪み部12の坪量の算出には、開孔部13を含めた窪み部12の面積と開孔部13の面積が必要となるため、画像解析装置等を使用して測定しておく。その装置としては、例えば、光源[サンライト SL−230K2;LPL(株)社製]、スタンド[コピースタンドCS−5;LPL(株)社製]、レンズ[24mm/F2.8Dニッコールレンズ]、CCDカメラ[(HV−37;日立電子(株)社製]を用いて、前述の基準点で切り取った窪み部12の非肌面側の画像を取り込む。取り込まれた画像をNEXUS社製の画像解析ソフトNEW QUBE(ver.4.20)によって窪み部12及び開孔部13の部分を二値化処理する。二値化処理された画像から得られる個々の面積の平均値を窪み部12及び開孔部13の大きさとする。
また裏面シート2の図柄の視認性の向上のために、表面シート1及び吸収体3を積層させた状態での光透過性が十分に高いことが好ましい。本発明における光透過性の高い部位は、表面シート1における開孔部13、後述する防漏溝5や点エンボス7等の微小領域が含まれるため、以下に記載する微小領域における白色基準板と黒色基準板の見え方の差である透明度Tより評価する。
<測定装置の調整>
測定には、日本電色工業(株)社製のハンディ型簡易分光色差計NF333を操作法ペンタイプで使用した。測定は、C/2光源でφ4mmの先端径を選択し、この先端部分にCIE1976(L)表色系で表したL値24、a値−1、b値0の黒色紙(φ4mmで測定、厚さmm)を取り付け、中央にφ1mmの円孔をあけた円孔プレートを取り付けて測定装置とした。円孔をあけた後の円孔プレートは、表裏面に形成される盛上り形状を、フェザー安全剃刀(株)社製の「FAS−10」等の刃物で取り除き、平坦な形状に調整しておく。なお、φ4mmの先端径でのNF333に付属の標準板における測定において、白色基準板の測定値は、L値96、a値−1、b値2であり、黒色基準板は、L値0、a値0、b値6であった。
<測定サンプルの準備>
本実施形態の生理用ナプキン10における微小領域(表面シート1における開孔部13、後述する防漏溝5や点エンボス7等)は、防漏溝5であれば表面シート1側から幅2〜6mm程度の幅で線状の連続した窪みとなっており、前述したハンディ型簡易分光色差計NF333の先端部分を溝の底面部分に押し当てる事ができない。そのため、吸収性物品の防漏溝の底部を切り出して測定サンプルとし、円孔プレートの円孔部分に固定して使用する(他の部位でも同様の処理をおこなう)。固定には、例えばニチバン(株)社製の「ナイスタックNW−15」等の汎用両面テープを使用し、測定用の円孔部分から両面テープを取り除くか、前述した測定装置の調整時にφ1mmの孔をあける際に同時にあけてから、盛上り形状を取り除いて形成できる。
<背黒色値L、背白色値L及び黒色測定値Lの測定方法と透明度Tの算出>
測定は、以下の手順でおこなう。測定サンプルを固定前の円孔プレート固定状態で、ペンタイプセンサー(装置付属のターゲットプレートを使用、使用により測定位置を決定し易い)に装置付属の標準黒色板を当て、その状態での該部分のL値を3回測定し、その平均値を背黒色明度Lとした。同様に、装置付属の標準白色板を当て、その状態での該部分のL値を3回測定し、その平均値を背白色明度Lとした。次いで、測定サンプルを円孔プレートに取り付けて3回測定し、得られたL値を黒色測定値Lとし、式1により透明度Tを算出した。複数種のサンプルを評価する場合、φ4mmの測定先端と円孔プレートを測定サンプルの数だけ準備し、背黒色値L、背白色値L及び黒色測定値Lを計測して透明度を算出することが好ましい。
式1 T=(L−L)/(L−L)×100
光透過性を評価する透明度Tは、透明性としては好ましくは40〜99、より好ましくは45〜95、更に好ましくは60〜95であり、半透明性としては、10〜40、より好ましくは15〜35、更に好ましくは20〜30である。
ここで、透明とは、図柄の輪郭が判別可能な程度であり、半透明とは輪郭は不鮮明であるが色調が判別可能な程度を意味する。
裏面シート2の図柄の視認性の向上のために、表面シート1及び吸収体3を介して見える図柄の鮮明さは、半透明な領域を有しながら透明な領域がところどころに形成されることで達成され、半透明な領域である窪み部12が25〜75%であることが好ましく、30〜70%であることがより好ましい。また、半透明な領域中あるいは半透明な領域に隣接する透明な領域である開孔部13、後述する防漏溝5や点エンボス7等は、5〜40%であることが好ましく、7〜25%がより好ましい。なお、防漏溝5や点エンボス7等が形成され透明な領域である場合には、開孔部13が透明な領域でなくとも良い。
本発明のさらに好ましい形態として、吸収体3に、その厚み方向に貫通した略円筒状の貫通孔33が点在配置されている。本実施形態においては、図5に示すように、中高部31(***部対応領域C)の前後端に合せて4個の貫通孔33a、低坪量部30(前方部F及び後方部)の端部にそれぞれ2個の貫通孔33bが配されている。これら貫通孔33はパルプ繊維がない空間部分である。このような構造の貫通孔33は装着時の様々な圧力で押しつぶされて変形自在である。そのため貫通孔33が可撓部となってナプキン10が体の形状に沿いやすくフィット性の向上に貢献する。また貫通孔33内の空間部分では、***液を一時保持することもできる。特に貫通孔33aは中高部31(***部対応領域C)の端部にあって、吸収体3の坪量が低くなる手前での液の拡散スピードの緩衝機能を有する。このような貫通孔33の形成は、この種の物品に用いられる方法を任意に採用できる。例えば、所定幅を有する形状のスリット刃を所定パターンで配するロールとフラットロールと間に吸収体を通すことで形成したり、吸収体を形成するためのメッシュ状の集積部に予め突起部を設けて形成したりする方法などが挙げられる。特に、スリット刃などでくり貫く場合は、貫通孔33内の壁面にカッターによる繊維の圧密部が形成されて液の引き込み性が向上し液漏れ防止に効果的であるので好ましい。
貫通孔33においては、パルプ繊維が欠落していることから、吸収体3のどの部分よりも裏面シート2の図柄が明瞭に目視されやすい。中高部31(***部対応領域C)の端部、低坪量部30(前方部F及び後方部R)の端部にこのような図柄明瞭化の部分があることでナプキン10全体のデザイン性が高まり使用者に好印象を与えやすい。また貫通孔33にはっきりと見せたい図柄を配置して、使用者への心理的効果をより高めることも可能となる。さらに、***部対応領域Cの前後端部にある4個の貫通孔33aにおいては、そこから見える図柄で吸収体3の中高部31の位置を確認することができるので、ナプキン10の装着時に位置合せが容易となり配置ミスを防ぐことができる。
なお本発明において、貫通孔33の形状は、図5に示すものに限らず、図柄に合せた形状など任意に設定可能である。また厚み方向の断面形状も、幅が一定な円筒状や非肌面側あるいは肌面側に向けてテーパをつけた形状など種々設定可能である。貫通孔33の数や配置も上述の作用を前提に任意に設定することができる。
本発明のさらに好ましい形態として、ナプキン10の表面シート1から吸収体3までが圧搾固定された深溝部が形成されている(図1及び図5参照)。本実施形態において、この深溝部は、液の横漏れを防ぐための防漏溝5と吸収体3を固定させるための点エンボス7との2種類が配設されている。
まず、本実施形態の防漏溝5は、***部対応領域Cの前後端32付近に配置され外方に湾曲しながら幅方向に長さをもつ中央端防漏溝51,51と、***部対応領域Cの両側部付近に配置され長手方向に長さをもつ中央側防漏溝52,52と、前方部F及び後方部Rのそれぞれに側方から端部までを繋いで外方に凸な端部防漏溝53,53とを有する。各防漏溝は、低圧搾部と高圧搾部とが交互に連続的に配されることで線状に形成されている(図示せず)。この低圧搾部と高圧搾部との組合せにより、圧搾による剛性の高まりを適度に抑えて体へのフィット性を向上させつつ、しっかりと液の拡散を防止することができる。特に、低圧搾部から高圧搾部へと高まる繊維の密度勾配ないしは密度差が形成されており、その勾配や差による毛管力で防漏溝5に到達した液をその部分で厚み方向に効果的に引き込むことができるので好ましい。
このように、吸収体3の底部まで圧搾された防漏溝5においては、裏面シート1までの距離が縮まりそこに配される着色が目視されやすくなる。これにより溝部分、特に高圧搾部分が色づいて、使用者にその存在を意識させやすく漏れ防止に対する安心感を与えやすいので好ましい。また、防漏性と存在感との両立の観点から、中央側防漏溝52を他の防漏溝よりも幅広に設定することも好ましい。これにより幅方向への液漏れをより効果的に防止してその存在をより鮮明に見せることができる。中央側防漏溝52と中央端防漏溝51及び端部防漏溝53との平面視における溝幅の差を1〜6mmの範囲とすることにより、剛性の高まりによるフィット性の阻害がなく、液漏れや液拡散を効果的に抑制できる。
また、防漏溝5の2つの圧搾部分、特に高圧搾部分を、図5に示すハート形やその他様々な図形にかたどることでより可愛らしさを創出でき、使用者の好感度などの心理的効果を奏しやすくなるので好ましい。また防漏溝5を図形にかたどる場合、裏面シート2の印刷層の図柄と類似のものとすることで一体感や面白みをより広い範囲で創出することができるので好ましい。
本実施形態のもう1つの深溝部である点エンボス7は、前方部F及び後方部Rにおいて端部防漏溝53と中央端防漏溝51とに囲まれた範囲で複数形成されている。点エンボス7は、防漏溝5と同様に表面シート1と吸収体3とを厚み方向に圧搾して形成される。この点エンボス7が点在することにより、ナプキン10にかかる圧力や液吸収後の部材の脆弱化によって生じるヨレを防止することができる。また、点エンボス7においては繊維が圧密化されて毛管力が高まり、その部分で液を強く引き込んで液拡散の抑制に貢献し得る。
この点エンボス7においても、防漏溝5と同様に、裏面シート1までの距離が縮まりそこに配される着色が目視されやすくなる。これによりその存在を使用者に意識させて安心感を与えることができるので好ましい。加えて点エンボスの平面視形状を、図5に示すダイヤ形やその他様々な図形にかたどることで、防漏溝5と同様に、より可愛らしさを創出でき、使用者の好感度などの心理的に良い効果を奏しやすくなるので好ましい。また点エンボス7を防漏溝5や裏面シート2の印刷層の図柄と類似の図形にかたどることで、さらに一体感や面白みを創出することができるので好ましい。着色の見え易さから、防漏溝5(特に高圧搾部)及び点エンボス7の溝深さは、吸収体3の厚みに対して3〜50%以上であることが好ましく、5〜25%以上であることがさらに好ましい。防漏溝5については、低圧搾部及び高圧搾部ともに上記範囲にあることが、視認性の点から好ましく、深さが10%程度異なっている事が、印象性向上の点からより好ましい。
このように本実施形態において、表面シート1側からの裏面シート1の図柄の見え方が複数あり、組み合わせて見ることができる。表面シート1から見える紗がかかった図柄に対して、貫通孔33を通して表面シート1側から見える図柄はより鮮明なものとなる。また、防漏溝5や点エンボス7では、その溝の形状が裏面シート1の着色によって映し出される。これらの見え方の違いを利用して、より使用者の心理に働きかける工夫をすることも可能である。例えば、防漏溝5のハート形にめがけて矢を入るキューピットを貫通孔33から見えるようにしたり、防漏溝5のハート形と点エンボス7のダイヤ形とに関連して、貫通孔33からはスペードやクローバーが見えるようにしたりすることもできる。その際、これらの図形に関連のある図柄や背景図が広い範囲で表面シートを介して見えるようにすることもできる。そのほか、例えば、海の絵に対して砂浜や貝殻の絵、月の絵に対して星の絵などの組合せや、物語性など観念的に関連性のある図柄を配したり、全体で1つのまとまった模様になるよう配したり、同じモチーフによる模様を同じような構成で配したりすることなどが挙げられる。
本発明においては、このような見え方の違いから様々な図柄構成を設定することができ、より面白みや楽しさや可愛らしさなどの効果を創出することがでる。本発明においては、***部対応領域Cの吸収体3の中高部31がしっかりと液を吸収保持して防漏溝5や貫通孔33、点エンボス7が横漏れを効果的に防止し、使用者に好感度や安心感などの心理的に良い効果を奏しつつ、ナプキン装着時の位置合わせを容易にすることができる。
本実施形態における表面シート1は、***された体液を速やかに吸収し、吸収体に伝達する観点と肌触りのよさの観点とから親水性のサーマルボンド不織布が好ましく、特にエアスルー不織布が好ましい。表面シート1は親水化処理された熱可塑性樹脂繊維であり、かつ、該繊維が2次クリンプ又は3次クリンプのような立体捲縮がなされた繊維であることが好ましい。具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、及びこれらの複合繊維を作成し、所定の長さにカットしてステープルを形成する前の段階で、各種親水化剤を塗工する。親水化剤としては、αオレフィンスルホン酸塩に代表される各種アルキルスルホン酸塩、アクリル酸塩、アクリル酸塩/アクリルアミド共重合体、エステルアミド、エステルアミドの塩、ポリエチレングリコール及びその誘導物、水溶性ポリエステル樹脂、各種シリコーン誘導物、各種糖類誘導物、及びこれらの混合物など、当業者公知の親水化剤による親水化処理を用いることができる。
裏面シート2は、透湿性フィルム単独、非透湿性フィルム単独、又はフィルムと不織布の貼り合わせ、撥水性の不織布(SMSやSMMS等)を用いることができる。コスト面やズレ止め粘着剤とのマッチングなどから、透湿フィルム単独を防漏材として用いることが最も好ましい。この場合のフィルム材としては、熱可塑性樹脂と、これと相溶性のない無機フィラーを溶融混練して押し出したフィルムを所定の寸法に延伸して微細孔をあけたフィルム、または、本質的に水分の相溶性が高く、浸透膜のように水蒸気排出可能な無孔性のフィルムが挙げられる。本発明に関わる湿度排出の性能を十分に発現し、かつ、水分のにじみ出しがない防漏層を具現化するには、透湿度は、0.7〜3.0g/100cmhrの範囲にあることが好ましく、1.0〜2.5の範囲にあることが更に好ましい。さらっと感を十分に高める観点からは1.5〜2.5にあることが最も好ましい。また、フィルムの破れ等のトラブルなく使用可能であるためには、フィルム坪量は18〜70g/m、より好ましくは25〜60g/mである。また好ましい無機フィラー配合量は、フィルム全体の質量に対するフィラーの質量%として30〜65質量%、より好ましくは40〜60質量%である。
吸収体3は、この種の物品に用いられるものを任意に作用でき、例えば、繊維層をコアラップシートで被覆してなるもの、その内部に高吸収性ポリマーを含有するものや、その形状が薄いシート状のものなど種々の形態を採用できる。前記繊維層を構成する繊維材料としては、針葉樹パルプや広葉樹パルプ等の木材パルプや植物パルプ等の天然繊維、キュプラやレーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、ポリオレフィン類、ポリアミド類、ポリエステル類等の合成繊維等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができる。ポリマー粒子としては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
本発明の吸収性物品は、上記の実施形態に制限されるものではなく、例えば失禁パッド、失禁ライナ等に本発明を適応することができる。また、経血に限らずその他、尿、オリモノ、軟便等に対しても効果的である。また、表面シート1、吸収体3、裏面シート2の他にも用途や機能に合わせ適宜部材を組み込んでもよい。なお、上記実施形態の生理用ナプキンの表面シート1、吸収体3及び裏面シート2の材料、製法における条件や、製品の寸法諸言は特に限定されず、通常の生理用ナプキン等において用いられている各種材料を用いることができる。
1 表面シート
11 畝部
12 窪み部
2 裏面シート
23 印刷層
3 吸収体
33 貫通孔
5 防漏溝
7 点エンボス
10 生理用ナプキン

Claims (5)

  1. 肌当接面側に配置される表面シート、非肌当接面側に配置される裏面シート、及び該両シート間に配置される吸収体を有する吸収性物品であって、該吸収性物品は、***部対応領域と、該***部対応領域に対して長手方向の前後に位置する前方部及び後方部とを有する縦長の形状であり、
    前記裏面シートの肌面側には印刷層が配されており、
    前記吸収体は、***部対応領域より前方部及び後方部が低坪量部とされ、前記吸収体における前方部及び後方部それぞれの部分の坪量が、50〜120g/m であり、前記吸収体における前方部及び後方部それぞれの部分の坪量の、前記吸収体における***部対応領域の部分の坪量に対する比が、0.25〜0.8とされており、
    前記低坪量部における幅方向中心線において断面視した際に、前端部及び後端部に向かうにつれて吸収体の厚みが漸次減少しており、該吸収体の低坪量部を介して低坪量部の領域で前記裏面シートの印刷が表面シート側から視認可能とされている吸収性物品。
  2. 前記表面シートは、不織布であり、該不織布の坪量の低い領域と高い領域とがそれぞれ長手方向に長さをもち、かつ前記2つの領域が交互に幅方向に複数配されており、前記坪量の高い領域が表面シートの畝部をなし、前記坪量の低い領域が表面シートの窪み部をなし、前記畝部及び窪み部それぞれの幅方向長さが2〜7mmであり、該畝部及び窪み部それぞれの長手方向の長さが前記幅方向長さの3倍以上である請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記表面シートの坪量の低い領域に開孔部が形成され、該開孔部は、前記表面シートの坪量の低い領域における長手方向に沿って間欠的に配されている請求項記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体には、***部対応領域の前後端周辺と前方部及び後方部の端部とに貫通孔が形成されている請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品には、前記表面シートと前記吸収体とを圧搾して形成される防漏溝が形成されており、該溝の形状と表面シートを介して視認できる裏面シートの図柄とが、互いに観念的に関連性のある図柄、全体で1つのまとまった模様、又は、互いに同じモチーフによる模様の同じ構成配置とされる、類似のパターンである請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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