JP5708955B2 - カメラモジュールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明はカメラモジュールの製造方法に関し、特に、携帯型小型カメラに用いられるオートフォーカス用カメラモジュールの製造方法に関する。
カメラ付携帯電話には携帯型小型カメラが搭載されている。この携帯型小型カメラには、オートフォーカス用カメラモジュールが用いられる。従来から、種々のオートフォーカス用カメラモジュールが提案されている。
例えば、特許文献1(特開2006−258969号公報)は、オートフォーカスに要する時間を短縮したカメラ付携帯電話を開示している。この特許文献1に開示されたカメラ付携帯電話(カメラモジュール)は、レンズ(レンズアセンブリ、レンズバレル)をこのレンズの光軸方向に沿って移動可能に支持するアクチュエータ(レンズ駆動装置)と、撮像素子や電子部品を搭載するセンサ基板と、上記アクチュエータとセンサ基板との間に設けられた封止部材とから構成される。封止部材は、センサ基板と組み合わされて撮像素子および電子部品を封止する密閉空間を形成する。アクチュエータは、アクチュエータ本体と、アクチュエータ・ベースとから構成される。封止部材はセンサ・ベースとも呼ばれる。すなわち、従来のカメラモジュールは、アクチュエータ本体と、アクチュエータ・ベースと、センサ・ベースと、センサ基板との4つの部材(部品)から構成されている。
特許文献1に開示されたアクチュエータ本体は、一端にレンズ(レンズアセンブリ、レンズバレル)が取り付けられた筒状部を有するホルダ(レンズホルダ)と、このホルダ(レンズホルダ)にホルダの筒状部の周囲に位置するように固定された駆動コイルと、この駆動コイルと対向する永久磁石を備えたヨークと、ホルダ(レンズホルダ)の筒状部の光軸方向両側に設けられ、ホルダ(レンズホルダ)を径方向に位置決めした状態で光軸方向に変位可能に支持する一対の板バネとを備える。駆動コイルに通電することで、永久磁石の磁界と駆動コイルに流れる電流による磁界との相互作用によって、レンズ(レンズアセンブリ)を光軸方向に位置調整可能である。一対の板バネのうち、一方は上側板バネ(前側スプリング)と呼ばれ、他方は下側板バネ(後側スプリング)と呼ばれる。上側板バネ(前側スプリング)の内周側端部は、ホルダの上端(前端)とストッパとの間に挟持されて、ホルダ(レンズホルダ)に嵌合されている。
以下、図1及び図2を参照して、先行技術に係る従来のカメラモジュール40について詳細に説明する。図1及び図2は従来のカメラモジュール40の分解断面図である。ここでは、図1及び図2に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図1及び図2に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)であり、Y軸は左右方向(幅方向)であり、Z軸は上下方向(高さ方向)である。そして、図1及び図2に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
但し、実際の使用状況においては、光軸O方向、すなわち、Z軸方向が前後方向となる。換言すれば、Z軸の上方向が前方向となり、Z軸の下方向が後方向となる。
図1に示されるように、カメラモジュール40は、レンズアセンブリ15をこのレンズの光軸O方向に沿って移動可能に支持するアクチュエータ(レンズ駆動装置)10と、撮像素子421や電子部品(図示せず)を搭載するセンサ基板42と、上記アクチュエータ10とセンサ基板42との間に設けられたセンサ・ベース44とから構成される。センサ・ベース44には、IRカットフィルタ441が搭載されている。
図2に示されるように、アクチュエータ10は、アクチュエータ本体11と、アクチュエータ・ベース12とから構成される。このように、従来のカメラモジュール40は、アクチュエータ本体11と、アクチュエータ・ベース12と、センサ・ベース44と、センサ基板42と、の4つの部材(部品)から構成されている。
図示のアクチュエータ(レンズ駆動装置)10は、オートフォーカス可能なカメラ付き携帯電話に備えられる。アクチュエータ(レンズ駆動装置)10は、レンズアセンブリ15を光軸O方向に移動させるためのものである。アクチュエータ(レンズ駆動装置)10は、Z軸方向(光軸O方向)の下側(後側)に配置されたアクチュエータ・ベース12を有する。このアクチュエータ・ベース12の下部(後部)には、センサ基板42に配置された撮像素子421が搭載される。この撮像素子421は、レンズアセンブリ15により結像された被写体像を撮像して電気信号に変換する。撮像素子421は、例えば、CCD(charge coupled device)型イメージセンサ、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。したがって、アクチュエータ(レンズ駆動装置)10と、撮像素子421を搭載したセンサ基板42と、センサ・ベース44との組み合わせによって、カメラモジュール40が構成される。
アクチュエータ(レンズ駆動装置)10は、レンズアセンブリ15を保持するための筒状部140を有するレンズホルダ14と、このレンズホルダ14に筒状部140の周囲に位置するように固定された駆動コイル16と、この駆動コイル16と対向する永久磁石18を備えたヨーク20と、レンズホルダ14の筒状部140の光軸O方向両側に設けられた一対の板バネ22、24を備える。一対の板バネ22、24は、レンズホルダ14を径方向に位置決めした状態で光軸O方向に変位可能に支持する。一対の板バネ22、24のうち、一方の板バネ22は上側板バネと呼ばれ、他方の板バネ24は下側板バネと呼ばれる。
また、前述したように、実際の使用状況においては、Z軸方向(光軸O方向)の上方向が前方向、Z軸方向(光軸O方向)の下方向が後方向となる。したがって、上側板バネ22は前側スプリングとも呼ばれ、下側板バネ24は後側スプリングとも呼ばれる。
ヨーク20の外筒部202の内周面に、駆動コイル16と間隔を置いて、永久磁石18が配置されている。
上側板バネ(前側スプリング)22はレンズホルダ14における光軸O方向上側(前側)に配置され、下側板バネ(後側スプリング)24はレンズホルダ14における光軸O方向下側(後側)に配置される。上側板バネ(前側スプリング)22と下側板バネ(後側スプリング)24とは、略同一構成をしている。
すなわち、上側板バネ(前側スプリング)22は、レンズホルダ14に取り付けられた内周側端部222と、ヨーク20に取り付けられた外周側端部224とを有する。内周側端部222と外周側端部224とに間には、3つの腕部が設けられている。各腕部は、内周側端部222と外周側端部224とを繋いでいる。
同様に、下側板バネ(後側スプリング)24は、レンズホルダ14に取り付けられた内周側端部242と、ヨーク20に取り付けられた外周側端部244とを有する。内周側端部242と外周側端部244とに間には、3つの腕部が設けられている。各腕部は、内周側端部242と外周側端部244とを繋いでいる。
尚、内周側端部は内輪とも呼ばれ、外周側端部は外輪とも呼ばれる。
上側板バネ(前側スプリング)22の内周側端部222は、レンズホルダ14とストッパ26に挟持されて固定されている。換言すれば、ストッパ26は、上側板バネ(前側スプリング)22の内周側端部222を、レンズホルダ14との間で挟持するように、レンズホルダ14と嵌合する。一方、上側板バネ(前側スプリング)22の外周側端部224は、ヨーク20とカバー28との間に挟持され固定されている。
ストッパ26には、次に述べるような機能がある。すなわち、ストッパ26は、上側板バネ(前側スプリング)22の内周側端部222をレンズホルダ14にバラツキなく高精度に密着させる機能を持つ。これにより、VCM(ボイス・コイル・モータ)特性のバラツキを改善できる。また、ストッパ26は、上側板バネ(前側スプリング)22の接着強度を向上させる機能をもつ。これにより、レンズ駆動装置10の耐衝撃性を向上させている。さらに、ストッパ26は、レンズ駆動装置10の落下衝撃の際の上側板バネ(前側スプリング)22の変形を防止する機能を持つ。これによっても、レンズ駆動装置10の耐衝撃性を向上させている。また、ストッパ26は、レンズ駆動装置10の機械的ストロークを決める機能を持つ。
一方、下側板バネ(後側スプリング)24の外周側端部244は、スペーサ30を介してヨーク20に固定されている。換言すれば、スペーサ30と下側板バネ(後側スプリング)24の外周側端部244とは、ヨーク20とアクチュエータ・ベース12との間に挟持されて固定されている。下側板バネ(後側スプリング)24の内周側端部242は、レンズホルダ14の下端(後端)側に固定されている。
レンズホルダ14の筒状部140の内周壁には雌ネジ(図示せず)が切られている。一方、レンズアセンブリ15の外周壁には、上記雌ネジに螺合される雄ネジ(図示せず)が切られている。従って、レンズアセンブリ15をレンズホルダ14に装着するには、レンズアセンブリ15をレンズホルダ14の筒状部140に対して光軸O周りに回転して光軸O方向に沿って螺合することにより、レンズアセンブリ15をレンズホルダ14内に収容し、接着剤なとによって互いに接合する。
駆動コイル16に通電することで、永久磁石18の磁界と駆動コイル16に流れる電流による磁界との相互作用によって、レンズホルダ14(レンズアセンブリ15)を光軸O方向に位置調整することが可能である。
下側板バネ(後側スプリング)24とベース12との間には、シート状電極32が配置されている。このシート状電極32は、駆動コイル16に電力を供給するためのものである。
アクチュエータ・ベース12の底面には、環状の凸部122が設けられている。一方、センサ・ベース44の上面には、この環状の凸部122に対応する位置に、環状の凹部442が設けられる。この環状の凸部122および環状の凹部442は、ゴミの侵入や光入射を防止するためのものである。
次に、図1及び図2に示した従来のカメラモジュール40の製造方法について説明する。
先ず、IRカットフィルタ441をセンサ・ベース44に取り付ける。この際、熱硬化接着樹脂を塗布し、熱接着によりその樹脂を硬化する。次に、センサ基板42にセンサ・ベース44を取り付ける。この際、熱硬化接着樹脂を塗布し、熱接着によりその樹脂を硬化する。これにより、センサ部が製造される。このように製造されたセンサ部(42,44)には、保護テープを貼付して、センサ部(42,44)を一時的に保管する。
引き続いて、上記保護テープを剥がし、アクチュエータ10をセンサ部(42,44)に取り付ける。この際、XY調整をし、UV樹脂を塗布し、UV樹脂を仮硬化することによって、仮止めする。次に、熱硬化接着樹脂を塗布し、熱接着によりその樹脂を硬化する。このようにして、カメラモジュール40が製造される。
特開2006−258969号公報(図2、図3、図4)
特許文献1に開示されているような、図1及び図2に図示した従来のカメラモジュール40には次のような問題がある。
第1の問題点は、位置精度良く、カメラモジュール40を組立てることが困難になることである。その理由は、従来のカメラモジュール40は、アクチュエータ本体11と、アクチュエータ・ベース12と、センサ・ベース44と、センサ基板42との4つの部材(部品)から構成されているからである。詳述すると、アクチュエータ本体11にアクチュエータ・ベース12を取り付ける際に、±20μmの位置バラツキが発生する。また、センサ基板42にセンサ・ベース44を取り付ける際にも、±20μmの位置バラツキが発生する。更に、アクチュエータ10をセンサ部(42,44)にXY調整しながら取り付ける際にも、±20μmの位置バラツキが発生する。したがって、トータルで±60μmの位置バラツキが発生するので、高精度でカメラモジュール40を位置決めして組立てることが困難になる。
第2の問題点は、カメラモジュール40のコストが高くなることである。その理由は、アクチュエータ・ベース12とセンサ・ベース44とを組合わせる為、上述したように、ゴミ侵入および光入射防止用の環状の凸部122および環状の凹部442を設ける必要があるからである。
第3の問題点は、カメラモジュール40を低背化することが困難であることである。その理由は、従来のカメラモジュール40は、アクチュエータ本体11と、アクチュエータ・ベース12と、センサ・ベース44と、センサ基板42と、の4つの部材(部品)から構成されているので、部材(部品)の厚さで背が高くなるからである。
したがって、本発明の課題は、位置精度良く、組立てることが可能なカメラモジュールの製造方法を提供することにある。
本発明の他の課題は、低コストで製造可能なカメラモジュールの製造方法を提供することにある。
本発明の更に他の課題は、低背化が可能なカメラモジュールの製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、説明が進むにつれて明らかになるだろう。
本発明の態様によれば、レンズアセンブリ(15)を保持するための筒状部(140)を有するレンズホルダ(14)と、レンズホルダ(14)に筒状部(140)の周囲に位置するように固定された駆動コイル(16)と、駆動コイル(16)と対向する永久磁石(18)を備えたヨーク(20)と、レンズホルダ(14)の筒状部(140)の光軸方向(O)両側に設けられ、レンズホルダ(14)を径方向に位置決めした状態で光軸方向(O)に変位可能に支持する上側板バネ(22)および下側板バネ(24)と、を備えたアクチュエータ本体(11)と撮像素子(421)を搭載するセンサ基板(42)と;アクチュエータ本体(11)とセンサ基板(42)との間に配置され、アクチュエータ・ベース(12)とセンサ・ベース(44)との役割を果たす1つの部材から構成されるベース部材(60)と;から構成されたカメラモジュール(40A)の製造方法であって、アクチュエータ本体(11)とベース部材(60)とを、そのベース部材(60)にIRカットフィルタ(441)を搭載して、組み合わせてアクチュエータ部(11,60)を構成する工程と、アクチュエータ部(11,60)をセンサ基板(42)に取り付ける工程と、を含むことを特徴とするカメラモジュール(40A)の製造方法が得られる。
上記カメラモジュール(40A)の製造方法において、下側板バネ(24)の外周側端部(244)をヨーク(20)とベース部材(60)との間に挟持して固定する工程を更に含んでもよい。カメラモジュール(40A)の製造方法は、センサ基板(42)とベース部材(60)とを位置決め部材(425,65)を用いて位置決めする工程更に含むことが好ましい。位置決め部材は、例えば、センサ基板(42)に設けられた複数の位置決め用凹部(425)と、複数の位置決め用凹部と対応する位置に、ベース部材(60)に設けられた複数の位置決め用凸部(65)と、から構成されてよい。センサ基板(42)およびベース部材(60)は、縦横寸法が実質的に同一の矩形形状をしていることが望ましい。この場合、複数の位置決め用凹部(425)は、センサ基板(42)の四隅に設けられ、複数の位置決め用凸部(65)は、ベース部材(60)の四隅に設けられてよい。
尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例に過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
本発明では、アクチュエータ本体とベース部材とを組み合わせてアクチュエータ部を構成した後に、アクチュエータ部をセンサ基板に取り付けているので、位置精度良く、組立てることができ、低コストで製造可能で、低背化が可能である。
従来のカメラモジュールの分解断面図である。 従来のカメラモジュールの分解断面図である。 アクチュエータ・ベースとセンサ・ベースに、シールドを共通にする為のシールド膜蒸着処理を施した状態を示す、従来のカメラモジュールを示す分解断面図である。 アクチュエータ・ベースとセンサ・ベースとの間に導電性樹脂を使用した状態を示す、従来のカメラモジュールを示す分解断面図である。 本発明の一実施の形態によるカメラモジュールの分解断面図である。 ベース部材をシールドするために、シールド膜蒸着処理を施した状態を示す、図5に示したカメラモジュールの分解断面図である。 従来のカメラモジュールと本発明の実施の形態に係るカメラモジュールとの背を比較して示した断面図である。 図5に示したカメラモジュールに使用されるセンサ基板を示す図で、(A)はセンサ基板の平面図であり、(B)はセンサ基板の正面図である。 図5に示したカメラモジュールに使用されるベース部材を示す図で、(A)はベース部材の正面図であり、(B)はベース部材の底面図である。 アクチュエータ部とセンサ基板とを組み合わせて位置決めを行う状態を示す図で、(A)はカメラモジュールを組立てる前の分解正面図、(B)はカメラモジュールを組立てた後の正面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図5を参照して、本発明の一実施の形態によるカメラモジュール40Aの製造方法について説明する。図5はカメラモジュール40Aの分解断面図である。ここでは、図5に示されるように、直交座標系(X,Y,Z)を使用している。図5に図示した状態では、直交座標系(X,Y,Z)において、X軸は前後方向(奥行方向)であり、Y軸は左右方向(幅方向)であり、Z軸は上下方向(高さ方向)である。そして、図5に示す例においては、上下方向Zがレンズの光軸O方向である。
但し、実際の使用状況においては、光軸O方向、すなわち、Z軸方向が前後方向となる。換言すれば、Z軸の上方向が前方向となり、Z軸の下方向が後方向となる。
図示のカメラモジュール40Aは、アクチュエータ・ベース12とセンサ・ベース44との代わりにベース部材60を使用している点を除いて、図1乃至図4に示した従来のカメラモジュール40と同様の構成を有する。したがって、図1乃至図4に示したものと同様の構成要素には同一の参照符号を付し、以下では説明の簡略化のために、異なる点についてのみ説明する。
ベース部材60は、アクチュエータ本体11とセンサ基板42との間に配置されている。ベース部材60は、従来のカメラモジュール40における、アクチュエータ・ベース12とセンサ・ベース44との役割を果たす1つの部材から構成されている。ベース部材60は、IRカットフィルタ441を搭載している。
すなわち、本実施の形態に係るカメラモジュール40Aは、アクチュエータ本体11と、ベース部材60と、センサ基板42と、の3つの部材(部品)から構成されている。本実施の形態に係るカメラモジュール40Aの製造方法では、アクチュエータ本体11とベース部材60とを、ベース部材60にIRカットフィルタ441を搭載して、組み合わせてアクチュエータ部(11,60)を構成した後に、アクチュエータ部(11,60)をセンサ基板42に取り付ける。
次に、図5に示したカメラモジュール40Aの製造方法について説明する。
先ず、IRカットフィルタ441をベース部材60に取り付ける。この際、熱硬化接着樹脂を塗布し、熱接着によりその樹脂を硬化する。次に、アクチュエータ本体11とベース部材60とを組み合わせてアクチュエータ部(11,60)を構成する。そして、アクチュエータ部(11,60)をセンサ基板42に取り付ける。この際、熱硬化接着樹脂を塗布し、熱接着によりその樹脂を硬化する。このようにして、カメラモジュール40Aが製造される。
このような構成のカメラモジュール40Aの製造方法には次のような利点がある。
第1の利点は、位置精度良く、カメラモジュール40Aを組立てることが可能なことである。その理由は、カメラモジュール40Aは、アクチュエータ本体11と、IRカットフィルタ441を搭載するベース部材60と、センサ基板42と、の3つの部材(部品)から構成され、アクチュエータ本体11とIRカットフィルタ441を搭載するベース部材60との組み合わせから成るアクチュエータ部(11,60)をセンサ基板42に取り付けているからである。詳述すると、アクチュエータ本体11にベース部材60を取り付ける際に、±20μmの位置バラツキが発生する。また、アクチュエータ部(11,60)をセンサ基板42に取り付ける際にも、±20μmの位置バラツキが発生する。したがって、トータルで±40μmの位置バラツキに抑えることができる。すなわち、無調整化が可能となる。これにより、高精度でカメラモジュール40Aを位置決めして組立てることが可能になる。
第2の利点は、カメラモジュール40Aのコストを安くできることである。その理由は、従来のアクチュエータ・ベース12とセンサ・ベース44と一体化したベース部材60を用いているので、従来のカメラモジュール40において必要であった、ゴミ侵入および光入射防止用の環状の凸部122および環状の凹部442を設ける必要がないからである。また、1部材であるベース部材60をシールドするために、シールド膜蒸着処理を施せば良いからである。図6には、ベース部材60に蒸着処理により施されたシールド膜63を示している。すなわち、ベース部材60の外周側面にシールド膜63が蒸着される。したがって、1つの部品にのみシールド膜蒸着処理を施せば良い。更に、従来のカメラモジュール40のような、アクチュエータ・ベース12とセンサ・ベース44との間に導電性樹脂52(図4)を使用する必要がないからある。
第3の利点は、カメラモジュール40Aを低背化することが可能となることである。その理由は、カメラモジュール40Aは、アクチュエータ本体11と、IRカットフィルタ441を搭載するベース部材60と、センサ基板42と、の3つの部材(部品)から構成されているので、部材(部品)の厚さを増やしても背を低くできるからである。
図7(A)に従来のカメラモジュール40の断面図を示し、図7(B)に本実施の形態に係るカメラモジュール40Aの断面図を示す。
図7(A)と図7(B)とを比較して明らかなように、本実施の形態に係るカメラモジュール40Aの方が、従来のカメラモジュール40よりも高さHだけ背が低くなっていることが分かる。
これは、アクチュエータ・ベース12とセンサ・ベース44とを1つのベース部材60にしたので、部品(部材)の強度や製作可能な限界寸法に対する余裕ができ、その結果、部品設計の自由度が増し、部品のトータル的な高さを低くすることが出来るからである。
次に、図8乃至図10を参照して、本実施の形態に係るカメラモジュール40Aにおける、センサ基板42とベース部材60との間の位置決めについて説明する。
図8はセンサ基板42を示す図で、(A)はセンサ基板42の平面図であり、(B)はセンサ基板42の正面図である。図9はベース部材60を示す図で、(A)はベース部材60の正面図であり、(B)はベース部材60の底面図である。図10は、アクチュエータ部(11,60)とセンサ基板42とを組み合わせて位置決めを行う状態を示す図で、(A)はカメラモジュール40Aを組立てる前の分解正面図、(B)はカメラモジュール40Aを組立てた後の正面図である。
図8および図9に示されるように、センサ基板42およびベース部材60は、縦横寸法が実質的に同一の矩形形状をしている。センサ基板42は、その四隅に設けられた4つの位置決め用凹部425を持つ。一方、ベース部材60は、その四隅に設けられた4つの位置決め用凸部65を持つ。すなわち、4つの位置決め用凸部65は、それぞれ、4つの位置決め用凹部425と対応する位置に設けられている。4つの位置決め用凹部425と4つの位置決め用凸部65との組み合わせは、センサ基板42とベース部材60とを位置決めするための位置決め部材として働く。
従って、図10に示されるように、ベース部材60の4つの位置決め用凸部65とセンサ基板42の4つの4つの位置決め用凹部425とを組み合わせる(嵌合する)ことによって、アクチュエータ部(11,60)とセンサ基板42との位置決めを行うことができる。
尚、上記実施の形態では、センサ基板42に複数の位置決め用凹部425を設け、ベース部材60に4つの位置決め用凸部65を設けているが、逆に、センサ基板に複数の位置決め用凸部を設け、ベース部材60に4つの位置決め用凹部を設けても良い。
以上、本発明についてその好ましい実施の形態によって説明してきたが、本発明の精神を逸脱しない範囲内で、種々の変形が当業者によって可能であるのは明らかである。例えば、レンズアセンブリをレンズの光軸方向に沿って移動可能に支持するアクチュエータ本体は、上述した実施の形態のものに限定されず、種々の構成のものを採用しても良い。
10 アクチュエータ(レンズ駆動装置)
11 アクチュエータ本体
14 レンズホルダ
140 筒状部
16 駆動コイル
18 永久磁石
20 ヨーク
22 上側板バネ(前側スプリング)
222 内周側端部(内輪)
224 外周側端部(外輪)
24 下側板バネ(後側スプリング)
242 内周側端部(内輪)
244 外周側端部(外輪)
26 ストッパ
32 シート状電極
40A レンズモジュール
42 センサ基板
421 撮像素子
425 位置決め用凹部
441 IRカットフィルタ
60 ベース部材
65 位置決め用凸部

Claims (5)

  1. レンズアセンブリを保持するための筒状部を有するレンズホルダと、該レンズホルダに前記筒状部の周囲に位置するように固定された駆動コイルと、該駆動コイルと対向する永久磁石を備えたヨークと、前記レンズホルダの筒状部の光軸方向両側に設けられ、前記レンズホルダを径方向に位置決めした状態で光軸方向に変位可能に支持する上側板バネおよび下側板バネと、を備えたアクチュエータ本体と、
    撮像素子を搭載するセンサ基板と、
    前記アクチュエータ本体と前記センサ基板との間に配置され、アクチュエータ・ベースとセンサ・ベースとの役割を果たす1つの部材から構成されるベース部材と、
    から構成されるカメラモジュールの製造方法であって、
    前記アクチュエータ本体と前記ベース部材とを、該ベース部材にIRカットフィルタを搭載して、組み合わせてアクチュエータ部を構成する工程と、
    前記アクチュエータ部を前記センサ基板に取り付ける工程と、
    を含むことを特徴とするカメラモジュールの製造方法。
  2. 前記下側板バネの外周側端部を前記ヨークと前記ベース部材との間に挟持して固定する工程を更に含む、請求項1に記載のカメラモジュールの製造方法。
  3. 前記センサ基板と前記ベース部材とを位置決め部材を用いて位置決めする工程更に含む、請求項1又は2に記載のカメラモジュールの製造方法。
  4. 前記位置決め部材は、
    前記センサ基板に設けられた複数の位置決め用凹部と、
    該複数の位置決め用凹部と対応する位置に、前記ベース部材に設けられた複数の位置決め用凸部と、
    から構成される、請求項3に記載のカメラモジュールの製造方法。
  5. 前記センサ基板および前記ベース部材は、縦横寸法が実質的に同一の矩形形状をしており、
    前記複数の位置決め用凹部は、前記センサ基板の四隅に設けられ、
    前記複数の位置決め用凸部は、前記ベース部材の四隅に設けられている、
    請求項4に記載のカメラモジュールの製造方法。
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