JP5708535B2 - 角速度センサ - Google Patents

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Description

本発明は、振動子と、振動子をz方向に振動させる励振部と、振動子のx方向の変位を検出する検出部と、を備える角速度センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、ベースと、第1方向に動く第1レール及び第2レールと、第1レールと第2レールを連結する第1ガイドアーム及び第2ガイドアームと、を有するセンシングフレームが提案されている。第1ガイドアームは、第1方向に直交する第2方向周りに回転するようベースの第1アンカーに懸架され、第2ガイドアームは、第2方向に平行な第3方向周りに回転するようベースの第2アンカーに懸架されている。第1レールと第2レールとは第1方向に逆位相で運動可能となっており、角速度の印加によるレールの変位をセンシングすることで、角速度を検出している。第1方向としてはベースと第1レールとを結ぶ方向が採用可能となっている。
米国特許出願公報第2010/0064805号明細書
ところで、上記したように、特許文献1に示されるセンシングフレームでは、2つのレールがガイドアームによって連結され、ガイドアームがアンカーに懸架されている。これによれば、レールが運動した際に生じる振動が、ガイドアームを介して、アンカーに伝播されることとなる。アンカーに伝播した振動は、ベースにて反射され、反射された振動は、アンカーとガイドアームとを介して、レールに戻ってくる。この結果、レールの運動状態が不安定となり、角速度の検出精度が低下する、という不具合が生じる。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、角速度の検出精度の低下が抑制された角速度センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、直交の関係にあるx方向及びy方向によって規定されるx−y平面に位置する振動子(11)と、
該振動子(11)から、x−y平面に垂直なz方向に離れた基板(12)と、
該基板(12)から、振動子(11)の位置するx−y平面まで延びたアンカー(13)と、
該アンカー(13)と振動子(11)とを連結し、y方向周りに捩れ可能な連結梁(14)と、
振動子(11)をz方向に振動させる励振部(50)と、
振動子(11)のx方向の変位に基づいて角速度を検出する検出部(70)と、を有し、
振動子(11)は、上下錘(15)と、連結梁(14)が連結された傾き錘(16)と、該傾き錘(16)と上下錘(15)とを連結し、y方向周りに捩れ可能な捩れ梁(17)と、を有し、
振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)からx方向に離れる2方向の内、一方向を左方向、他方向を右方向とすると、
1つの上下錘(15)、該上下錘(15)の隣にある1つの傾き錘(16)、及び、該上下錘(15)に連結される捩れ梁(17)を有する単位錘部(18)が、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称となるように、左方向と右方向それぞれに同数あり、
連結梁(14)は、振動子(11)の周囲を囲む枠部(25)と、該枠部(25)とアンカー(13)とを連結する第1連結梁(26)と、枠部(25)と振動子(11)とを連結する第2連結梁(27)と、を有し、
振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)から最も離れた単位錘部(18a,18b)それぞれが有する傾き錘(16)と第2連結梁(27)との連結部位(P1)が、振動子(11)がz方向に振動した際に節となる部位であり、
第2連結梁(27)の接続された傾き錘(16)における連結部位(P1)をy方向に貫く貫き方向によって分けられる2つの領域の内、振動子(11)の中心から離れた領域は、残りの振動子(11)の中心側の領域よりも重量が重く、自由端となっていることを特徴とする。
このように本発明によれば、振動子(11)における連結梁(14)との連結部位(P1)が、振動子(11)がz方向に振動した際に節となる部位となっている。節とは、振動がゼロであり、振幅がゼロの点である。したがって、上記構成によれば、振動子(11)の振動が、連結梁(14)とアンカー(13)を介して基板(12)に伝播することが抑制される。そのため、基板(12)に伝播した振動が基板(12)にて反射され、反射された振動が、振動子(11)に戻ってくることが抑制される。この結果、振動子(11)の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
請求項2に記載のように、励振部(50)は、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)を逆位相で振動させ、検出部(70)は、x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)それぞれのx方向の変位に基づいて角速度を検出しており、第1連結梁(26)は、x方向に可撓性を有し、第2連結梁(27)は、y方向周りに捩れ可能な性質を有する構成が好適である。
これによれば、y方向に角速度が印加された際に、左方向に位置する単位錘部(18a)(以下、単に左単位錘部(18a)と示す)と、右方向に位置する単位錘部(18b)(以下、単に右単位錘部(18b)と示す)とがx方向にて逆方向に移動する。これとは反対に、x方向に外力が印加された場合、左単位錘部(18a)と右単位錘部(18b)とはそれぞれ外力の印加方向に移動する。したがって、左単位錘部(18a)の変位と右単位錘部(18b)の変位の差分を検出すれば、外力の影響をキャンセルしつつ角速度を検出することができる。これにより、外力による角速度の検出精度の低下が抑制される。またx方向に外力が印加された際、第1連結梁(26)が撓むので、その撓みによって振動子(11)に印加される応力が低減される。この結果、外力による振動子(11)の変位が抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。なお、請求項3の作用効果は、請求項2の作用効果と同様なのでその記載を省略する。
請求項に記載のように、励振部(50)は、基板(12)に形成された第1駆動電極(51)及び第2駆動電極(52)と、第1駆動電極(51)、第2駆動電極(52)、及び、振動子(11)に駆動電圧を印加する電圧印加部(53)と、を有し、第1駆動電極(51)及び第2駆動電極(52)は、z方向にて振動子(11)と対向しており、電圧印加部(53)は、駆動電圧として、第1駆動電極(51)と第2駆動電極(52)とに逆位相の交流電圧を印加し、振動子(11)に一定電圧を印加する構成が良い。
これによれば、振動子(11)と第1駆動電極(51)との間に引力(斥力)が生じる際に、振動子(11)と第2駆動電極(52)との間に斥力(引力)が生じる。これにより、振動子(11)がz方向に振動する。
請求項に記載のように、x方向に並ぶ1つの第1駆動電極(51)と1つの第2駆動電極(52)とが、傾き錘(16)とz方向にて対向した構成が良い。これによれば、傾き錘(16)が、連結梁(14)との連結部位(P1)を中心としてz方向に振動し、振動子(11)がz方向に振動する。
請求項に記載のように、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)の内、一方の単位錘部(18a)の傾き錘(16)とz方向にて対向する第1駆動電極(51)と、他方の単位錘部(18b)の傾き錘(16)とz方向にて対向する第2駆動電極(52)とは、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の位置関係にあり、一方の単位錘部(18a)の傾き錘(16)とz方向にて対向する第2駆動電極(52)と、他方の単位錘部(18b)の傾き錘(16)とz方向にて対向する第1駆動電極(51)とは、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の位置関係にある構成が良い。
これによれば、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の関係にある左単位錘部(18a)と右単位錘部(18b)とが逆位相で振動し、振動子(11)がz方向に振動する。
請求項に記載のように、振動子(11)、z方向における傾き錘(16)と第1駆動電極(51)との対向領域(R1)の形状、及び、z方向における傾き錘(16)と第2駆動電極(52)との対向領域(R2)の形状それぞれは、複数の単位錘部(18a,18b)それぞれの中心をx方向に貫く貫き方向(L1)を介して、対称な形状である構成が良い。
これによれば、振動子、z方向における傾き錘と第1駆動電極との対向領域(R1)の形状、及び、z方向における傾き錘と第2駆動電極との対向領域(R2)の形状それぞれが、貫き方向(L1)を介して非対称な形状である構成とは異なり、振動子(11)がy方向とz方向とによって規定されるy−z平面にて運動することが抑制される。この結果、振動子(11)の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
請求項に記載のように、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)の内、一方の単位錘部(18a)の上下錘(15)がz方向にて第1駆動電極(51)と対向し、他方の単位錘部(18b)の上下錘(15)がz方向にて第2駆動電極(52)と対向した構成が良い。
これによれば、振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介してx方向にて対称の関係にある左単位錘部(18a)と右単位錘部(18b)とが逆位相で振動し、振動子(11)がz方向に振動する。
請求項に記載のように、z方向における上下錘(15)と第1駆動電極(51)との対向領域(R5)の形状、及び、z方向における上下錘(15)と第2駆動電極(52)との対向領域(R6)の形状それぞれは、複数の単位錘部(18)それぞれの中心をx方向に貫く貫き方向(L1)を介して、対称な形状である構成が良い。
これによれば、z方向における上下錘と第1駆動電極との対向領域(R5)の形状、及び、z方向における上下錘と第2駆動電極との対向領域(R6)の形状が、貫き方向(L1)を介して非対称な形状である構成とは異なり、振動子(11)がy−z平面にて運動することが抑制される。この結果、振動子(11)の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
請求項10に記載のように、上下錘(15)は、捩れ梁(17)が外面に連結される第1枠部(19)と、該第1枠部(19)の内面によって囲まれた領域内に配置された第2枠部(20)と、第1枠部(19)と第2枠部(20)とを連結し、x方向に可撓性を有する検出梁(21)と、を有し、検出部(70)は、第2枠部(20)の内面に形成された第1検出電極(71)と、アンカー(13)に連結され、第1検出電極(71)とx方向若しくはy方向にて対向する第2検出電極(72)と、第1検出電極(71)と第2検出電極(72)とによって構成されるコンデンサの静電容量変化に基づいて、角速度を検出する角速度検出部(73)と、を有する構成が良い。
これによれば、検出梁(21)を境として、第1枠部(19)のz方向の振動と、第2枠部(20)のx方向への運動とが分離されるので、第1枠部(19)の振動による第2枠部(20)の運動の変動が抑制される。これにより、第1枠部(19)の振動による第1検出電極(71)と第2検出電極(72)との対向面積の変動、及び、対向間隔の変動が抑制され、第1検出電極(71)と第2検出電極(72)とによって構成されるコンデンサの静電容量変化(振動子(11)のx方向の変位)の変動が抑制される。この結果、第1枠部(19)の振動による角速度の検出精度の低下が抑制される。
請求項11に記載のように、基板(12)における、振動子(11)との対向領域には、振動子(11)から離れる方向に、z方向の厚さが局所的に凹んだ部位(22)がある構成が良い。これによれば、振動子(11)がz方向に振動した際に、振動子(11)が基板(12)に衝突することが抑制される。また、角速度センサ(100)が空気雰囲気下で使用される場合、振動子(11)と基板(12)との間でダンピングが生じることが抑制される。これにより、振動子(11)の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
請求項12に記載のように、振動子(11)の振動状態を観測するモニター部(90)を有する構成が良い。これによれば、振動子(11)の振動状態を観測することができる。
第1実施形態に係る角速度センサの概略構成を示す上面図である。 図1に示す振動子の駆動状態を示す断面図である。 角速度センサの電気経路を示すためのブロック図である。 振動子の概略構成を示す上面図である。 振動子の駆動状態を示す斜視図である。 y方向に角速度が印加された場合における振動子の変位を示す上面図である。 x方向に外力が印加された状態における振動子の変位を示す上面図である。 振動子の変形例を示す上面図である。 図8に示す振動子の駆動状態を示す断面図である。 振動子の変形例を示す上面図である。 図10に示す振動子の駆動状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
以下、図1〜図7に基づいて、第1実施形態に係る角速度センサを説明する。図1では、後述する振動子11と電極51,52,91,92との対向領域R1〜R4にハッチングを入れている。図2は、図1に示す第1貫き方向L1(一点差線)に沿う振動子の断面形状を示しており、破線で示す領域は、静止状態の振動子11を示している。図4〜図7では、便宜上、振動子11の運動状態を説明するのに不要な構成要素を省略し、その運動状態を大仰に示している。大仰に示した結果、一部構成要素同士が重なっている箇所があるが、その場所は本来重なることはない。図4〜図7は、シミュレーションによって得た図であり、図1〜図3に示す構成とは、多少の構造上の違いはあるが、根本的な部分(発明の特徴部分)では、同一の構成を有する。
なお、以下においては、互いに直交の関係にある3方向を、x方向、y方向、z方向と示し、x方向とy方向とによって規定される平面をx−y平面、y方向とz方向とによって規定される平面をy−z平面、z方向とx方向とによって規定される平面をz−x平面と示す。
図1〜図3に示すように、角速度センサ100は、要部として、センサ部10と、励振部50と、検出部70と、を有する。センサ部10は振動子11を有し、振動子11は励振部50によって振動される。振動状態の振動子11に角速度が印加されると、振動方向と角速度の印加方向とに直交する方向にコリオリ力が生じ、コリオリ力の印加方向に振動子11が変位する。この振動子11の変位が検出部70によって検出され、角速度が検出(算出)される。なお、本実施形態に係る角速度センサ100は、真空雰囲気下にて使用される。
センサ部10は、振動子11と、振動子11からz方向に離れて位置する基板12と、振動子11の高さ位置まで延びたアンカー13と、アンカー13と振動子11とを連結する連結梁14と、を有する。振動子11は、連結梁14を介してアンカー13に連結され、基板12上に浮いている。上記したように、振動子11は励振部50によって振動させられるが、振動子11における連結梁14との連結部位P1は、振動子11が振動した際に節となる部位となっている。
振動子11は、上下錘15と、連結梁14が連結された傾き錘16と、傾き錘16と上下錘15とを連結する捩れ梁17と、を有する。振動子11の中心に1つの傾き錘16が位置し、その中心に位置する傾き錘16(以下、中心錘16aと示す)からx方向に離れる2方向に、同数の上下錘15、傾き錘16、及び、捩れ梁17が配置されている。以下においては、1つの上下錘15、該上下錘15の隣にある1つの傾き錘16、自身が保有する上下錘15に連結される捩れ梁17を一塊として単位錘部18と示し、中心錘16aからx方向に離れる2方向の内、紙面左側に向かう方向を単に左方向、紙面右側に向かう方向を単に右方向と示す。そして、左方向に位置する単位錘部18を左単位錘部18a、右方向に位置する単位錘部18を右単位錘部18bと示す。なお、図面上では、符号として18を省略し、18aと18bとを示している。
本実施形態において、振動子11は、左単位錘部18aと右単位錘部18bを1つずつ有している。また、振動子11は、単位錘部18a,18bそれぞれの中心をx方向に貫く第1貫き方向L1(図1にて一点差線で示す線)を介して、対称な形状となっており、中心錘16aの中心をy方向に貫く第2貫き方向L2(図1に二点鎖線で示す線)を介して対称な形状となっている。
上下錘15は、捩れ梁17が外面に連結される第1枠部19と、該第1枠部19の内面によって囲まれた領域内に配置された第2枠部20と、第1枠部19と第2枠部20とを連結し、x方向に可撓性を有する検出梁21と、を有する。
第1枠部19は、x方向に延びた2つの第1棒19a,19bと、y方向に延びた2つの第2棒19c,19dと、を有し、それぞれの端部が連結されることで、x−y平面における外形輪郭線が四角形状の環状となっている。第1棒19a,19bそれぞれのy方向の厚さは、第2棒19c,19dそれぞれのx方向の厚さよりも厚くなっており、第2棒19dの中央は、傾き錘16側に一部が突出して厚くなっている。そして、第2棒19cにおける中心錘16aとの対向面に、1つの捩れ梁17の両端部が連結される2つの突起が形成され、第2棒19dにおける傾き錘16との対向面に、2つの捩れ梁17それぞれの一端が連結される2つの突起が形成されている。また、第2棒19cにおける第2枠部20との対向面の中央に、1つの検出梁21の中央が連結される1つの突起が形成され、第2棒19dにおける第2枠部20との対向面の中央に、1つの検出梁21の中央が連結される1つの突起が形成されている。ちなみに、第2棒19dにおける傾き錘16との対向面から突起した部位は、上記した傾き錘16側に一部が突出した部位からy方向に離れた位置に形成されている。
第2枠部20は、x方向に延びた2つの第3棒20a,20bと、y方向に延びた2つの第4棒20c,20dと、x方向に延びた1つの第5棒20eと、を有し、棒20a〜20dの端部が連結されることで、x−y平面における外形輪郭線が四角形状の環状となり、その内面が第5棒20eによって2つに等分されることで、平面形状が日の字状となっている。第3棒20a,20b及び第5棒20eそれぞれのy方向の厚さは、第4棒20c,20dそれぞれのx方向の厚さよりも薄くなっており、第4棒20c,20dそれぞれの内面中央に、第5棒20eの端部が連結されている。そして、第4棒20cにおける第2棒19cとの対向面の両端部それぞれに、1つの検出梁21の両端部が連結される突起が1つずつ形成され、第4棒20dにおける第2棒19dとの対向面の両端部それぞれに、1つの検出梁21の両端部が連結される突起が1つずつ形成されている。
本実施形態において、単位錘部18が有する傾き錘16と、振動子11の中心に位置する傾き錘16(中心錘16a)とは、その形状が異なる。したがって、以下においては、これら傾き錘16と中心錘16aとを区別して説明する。
傾き錘16は、中心錘16a側に一部が突起した、x−y平面の形状が凸形状のベース部16bと、該ベース部16bにおける突起した部位の両端部それぞれから更に突起した突起部16cと、を有する。2つの突起部16cにおける上下錘15との対向面それぞれには、1つの捩れ梁17の他端が連結される1つの突起が形成され、突起部16cのy方向に面する側面に、後述する第2連結梁27の一端が連結されている。この構成により、ベース部16bの中心錘16aからx方向に離れた端部は自由端となっている。
中心錘16aは、上下錘15側に一部が突起した、x−y平面の形状が凸形状の2つの羽部16dと、2つの羽部16dを連結する連結部16eと、を有する。2つの羽部16dにおける上下錘15との対向面それぞれに、1つの捩れ梁17の中央が連結される1つの突起が形成され、連結部16eのy方向に面する側面に、後述する第2連結梁27の一端が連結されている。
捩れ梁17は、y方向に延びた形状を成し、その延びた方向を軸方向として、軸周りに捩れ可能な性質を有する。本実施形態では、1つの捩れ梁17を介して、中心錘16aと上下錘15とが連結され、2つの捩れ梁17を介して、上下錘15と傾き錘16とが連結されている。中心錘16aと上下錘15とを連結する捩れ梁17の中央が、中心錘16aに形成された突起に連結され、その両端部が、上下錘15に形成された突起に連結されている。そして、上下錘15と傾き錘16とを連結する捩れ梁17の一端が、上下錘15に形成された突起に連結され、その他端が、傾き錘16に形成された突起に連結されている。
基板12は、アンカー13と連結梁14とを介して振動子11を支持するものである。図2に示すように、基板12における、振動子11との対向領域には、振動子11から離れる方向に、z方向の厚さが局所的に凹んだ凹部22が形成されている。本実施形態において、凹部22は、基板12における上下錘15との対向領域、及び、基板12における傾き錘16の自由端との対向領域に形成されている。
アンカー13は、連結梁14を介して、振動子11を基板12に固定するものである。図1に示すように、後述する枠部25によって囲まれた領域の外に4つのアンカー13が形成されている。アンカー13は、枠部25の4隅に1つずつ位置し、後述する第1連結梁26の他端が連結される突起が形成されている。
また、上記したアンカー13とは異なる機能を奏する第1アンカー23が枠部25によって囲まれた領域内に配置され、第2アンカー24が第2枠部20によって囲まれた領域内に配置されている。第1アンカー23は、枠部25を支える機能を果たし、第2アンカー24は、後述する第2検出電極72を支える機能を果たす。第1アンカー23は、中心錘16aと上下錘15との間の2つの領域それぞれに2つずつ設けられ、第2アンカー24は、第2枠部20によって区画された4つの領域それぞれに1つずつ設けられている。
連結梁14は、アンカー13と振動子11とを連結するものである。連結梁14は、振動子11の周囲を囲む枠部25と、該枠部25とアンカー13とを連結する第1連結梁26と、枠部25と振動子11とを連結する第2連結梁27と、を有する。本実施形態に係る連結梁14は、上記構成要素の他に、枠部25と第1アンカー23とを連結する第3連結梁28を有する。
枠部25は、x方向に延びた2つの第6棒25a,25bと、y方向に延びた2つの第7棒25c,25dと、を有し、棒25a〜25dの端部が連結されることで、x−y平面における外形輪郭線が四角形状の環状となっている。第6棒25a,25bそれぞれのy方向の厚さは、第7棒25c,25dそれぞれのx方向の厚さと同一になっている。また、第6棒25a,25bそれぞれの内面に、2つの第2連結梁27の他端と2つの第3連結梁28の他端とが連結され、第7棒25c,25dの外面それぞれに、2つの第1連結梁26の一端が連結される突起が2つ形成されている。
連結梁26〜28それぞれは、y方向に延びた形状を成している。第1連結梁26は、x方向に可撓性を有し、連結梁27,28は、自身の延びた方向を軸方向として、軸周りに捩れ可能な性質を有する。第1連結梁26の一端が第7棒25c,25dそれぞれの外面に形成された突起に連結され、他端がアンカー13に形成された突起に連結されている。そして、第2連結梁27の一端が傾き錘16の突起部16cの側面に連結され、他端が第6棒25a,25bの外面に連結されている。また、第2連結梁27の一端が中心錘16aの連結部16eの側面に連結され、他端が第6棒25a,25bの内面に連結されている。更に、第3連結梁28の一端が第1アンカー23に連結され、他端が第6棒25a,25bの内面に連結されている。
なお、傾き錘16(中心錘16a)における第2連結梁27との連結部位P1は、傾き錘16(中心錘16a)における振動子11が振動した際に節となる部位と同一となっている。また、上記した梁17,27,28それぞれは、x方向に可撓性を有するが、第1連結梁26よりもx方向に撓み難くなっている。換言すれば、第1連結梁26は、梁17,27,28よりもx方向に撓み易くなっている。
励振部50は、振動子11をz方向に振動させるものである。より詳しく言えば、励振部50は、中心錘16aを介してx方向にて対称の関係にある左単位錘部18aと右単位錘部18bとを逆位相で振動させることで、振動子11をz方向に振動させるものである。図2及び図3に示すように、励振部50は、基板12に形成された第1駆動電極51及び第2駆動電極52と、駆動電極51,52、及び、振動子11に駆動電圧を印加する電圧印加部53と、を有する。第1駆動電極51及び第2駆動電極52は、z方向にて振動子11と対向しており、電圧印加部53は、駆動電圧として、第1駆動電極51と第2駆動電極52とに逆位相の交流電圧を印加し、振動子11に一定電圧を印加する機能を果たす。これら駆動電圧の印加によって、振動子11と第1駆動電極51との間に引力(斥力)が生じ、振動子11と第2駆動電極52との間に斥力(引力)を生じる。これにより、振動子11がz方向に振動する。
本実施形態では、図2に示すように、x方向に並ぶ1つの第1駆動電極51と1つの第2駆動電極52とが、傾き錘16とz方向にて対向している。そして、左単位錘部18aの傾き錘16とz方向にて対向する第1駆動電極51と、右単位錘部18bの傾き錘16とz方向にて対向する第2駆動電極52とは、中心錘16aを介してx方向にて対称の位置関係にある。また、左単位錘部18aの傾き錘16とz方向にて対向する第2駆動電極52と、右単位錘部18bの傾き錘16とz方向にて対向する第1駆動電極51とは、中心錘16aを介してx方向にて対称の位置関係にある。更に本実施形態では、図1にハッチングで示すように、z方向における傾き錘16と第1駆動電極51との第1対向領域R1の形状、及び、z方向における傾き錘16と第2駆動電極52との第2対向領域R2の形状それぞれは、第1貫き方向L1を介して、対称な形状となっている。また、第1対向領域R1は、傾き錘16における第2連結梁27との連結部位P1をy方向に貫く第3貫き方向(図示略)によって分けられる一方の領域に位置し、第2対向領域R2は、残りの領域に位置する。これにより、第3貫き方向によって分けられる一方の領域に斥力(引力)が印加される際、残りの領域に引力(斥力)が印加される。なお、一方の領域に印加される斥力(引力)の大きさと残りの領域に印加される引力(斥力)の大きさとは、同一となっている。
検出部70は、振動子11のx方向の変位に基づいて角速度を検出するものである。より詳しく言えば、検出部70は、単位錘部18a,18bそれぞれのx方向の変位に基づいて角速度を検出するものである。検出部70は、第2枠部20の内面に形成された第1検出電極71と、第2アンカー24からx方向に延びた支持梁74と、該支持梁74に形成され、第1検出電極71とx方向にて対向する第2検出電極72と、検出電極71,72によって構成されるコンデンサの静電容量変化(振動子11のx方向の変位)に基づいて、角速度を検出する角速度検出部73と、を有する。
図1に示すように、第1検出電極71は、第3棒20a,20bの内面及び第5棒20eの側面からy方向に延びた形状を成し、第2検出電極72は、支持梁74の側面からy方向に延びた形状を成している。第1検出電極71と第2検出電極72とが互いに噛み合わさり、x方向にて互いに対向して、櫛歯電極が構成されている。第2枠部20の変位によって、第1検出電極71が第2検出電極72に対して変位し、コンデンサの静電容量が変化する。
角速度検出部73は、左単位錘部18aの上下錘15に形成された第1検出電極71を構成要素とするコンデンサ(以下、左コンデンサと示す)の静電容量、及び、右単位錘部18bの上下錘15に形成された第1検出電極71を構成要素とするコンデンサ(以下、右コンデンサと示す)の静電容量との差分に基づいて、角速度を検出する。
本実施形態に係る角速度センサ100は、振動子11の振動状態を観測するモニター部90を有する。モニター部90は、振動子11とz方向にて対向するよう、基板12に形成された第1モニター電極91及び第2モニター電極92と、振動子11の変動による第1モニター電極91及び第2モニター電極92それぞれの電位変動に基づいて振動子11の振動状態を判定する判定部93と、を有する。本実施形態において、第1モニター電極91は、左単位錘部18aの隣にある羽部16dとz方向にて対向し、第2モニター電極92は、右単位錘部18bの隣にある羽部16dとz方向にて対向している。更に本実施形態では、図1にハッチングで示すように、z方向における羽部16dと第1モニター電極91との第3対向領域R3の形状、及び、z方向における羽部16dと第2モニター電極92との第4対向領域R4の形状それぞれは、第1貫き方向L1を介して、対称な形状となっている。そして、第3対向領域R3の面積と第4対向領域R4の面積とが等しくなっている。
次に、本実施形態に係る角速度センサ100の動作と角速度の検出とを図2、図4〜図7に基づいて説明する。振動子11に駆動電圧が印加される前では、図4に示すように、振動子11は、x−y平面にて平らな状態となっている。
上記したように、左単位錘部18aの傾き錘16とz方向にて対向する第1駆動電極51と、右単位錘部18bの傾き錘16とz方向にて対向する第2駆動電極52とは、中心錘16aを介してx方向にて対称の位置関係にあり、左単位錘部18aの傾き錘16とz方向にて対向する第2駆動電極52と、右単位錘部18bの傾き錘16とz方向にて対向する第1駆動電極51とは、中心錘16aを介してx方向にて対称の位置関係にある。したがって、第1駆動電極51と第2駆動電極52とに逆位相の交流電圧が印加され、振動子11に一定電圧が印加されると、左単位錘部18aと右単位錘部18bとの対称位置に、z方向にて逆方向に静電気力が印加される。すると、梁17,27,28が、自身の延びた方向(y方向)を軸方向として軸周りに捩れ、傾き錘16及び中心錘16aが第2連結梁27との連結部位P1を中心としてy−z平面にてシーソー状に運動する。この結果、左単位錘部18aと右単位錘部18bとがz方向で逆方向に連成振動する。すなわち、図2及び図5に示すように、左単位錘部18aの上下錘15が基板12に向かう方向に変位した場合、右単位錘部18bの上下錘15は基板12から離れる方向に変位する。図示しないが、これとは逆に、左単位錘部18aの上下錘15が基板12から離れる方向に変位した場合、右単位錘部18bの上下錘15は基板12に向かう方向に変位する。この際、上下錘15はz−x平面にて回転せず、z方向における基板12との対向面積を一定に保った状態でz方向に振動する。
上記した振動状態において、y方向に角速度が印加されると、x方向に沿うコリオリ力が振動子11に生じ、振動子11(第2枠部20)がx方向に変位する。これにより、検出電極71,72間の相対距離が変動し、その静電容量も変化する。上記したように、左単位錘部18aと右単位錘部18bはz方向にて互いに逆方向に変位している。そのため、左単位錘部18aと右単位錘部18bそれぞれに生じるコリオリ力の印加方向は互いに逆向きとなり、図6に示すように、検出梁21がx方向に撓み、単位錘部18a,18bそれぞれの第2枠部20は、x方向にて逆方向に変位する。この結果、左コンデンサの構成要素である第1検出電極71と右コンデンサの構成要素である第1検出電極71それぞれも、x方向にて逆方向に変位し、左コンデンサと右コンデンサそれぞれの静電容量も逆に変化する。したがって、左コンデンサと右コンデンサそれぞれの静電容量変化の差分をとることで、コリオリ力(角速度)が検出される。
なお、x方向に沿う加速度などの外力が振動子11に印加された場合、この外力によっても上下錘15の第2枠部20が移動する。そのため、検出電極71,72間の相対距離が変動し、静電容量も変化する。しかしながら、図7に示すように、外力による、単位錘部18a,18bそれぞれの第2枠部20の変位方向は同一である。そのため、左コンデンサの構成要素である第1検出電極71と右コンデンサの構成要素である第1検出電極71それぞれの変位方向は同一となり、検出電極71,72間の相対距離の変動も同一となる。したがって、上記したように、左コンデンサと右コンデンサそれぞれの静電容量変化の差分をとることで、外力による静電容量変化はキャンセルされる。
次に、本実施形態に係る角速度センサ100の作用効果を説明する。上記したように、振動子11における連結梁14との連結部位P1は、振動子11が振動した際に節となる部位となっている。節とは、振動がゼロであり、振幅がゼロの点である。したがって、上記構成によれば、振動子11の振動が、連結梁14とアンカー13を介して基板12に伝播することが抑制される。そのため、基板12に伝播した振動が基板12にて反射され、反射された振動が、振動子11に戻ってくることが抑制される。この結果、振動子11の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
振動子11は、中心錘16aを介して対称の関係にある左単位錘部18aと右単位錘部18bを有し、励振部50は、中心錘16aを介してx方向にて対称の関係にある左単位錘部18aと右単位錘部18bとを逆位相で振動させ、検出部70は、単位錘部18a,18bそれぞれのx方向の変位に基づいて角速度を検出する。
これによれば、y方向に角速度が印加された際に、左単位錘部18aと、右単位錘部18bとがx方向にて逆方向に移動する。これとは反対に、x方向に外力が印加された場合、左単位錘部18aと右単位錘部18bとはそれぞれ外力の印加方向に移動する。したがって、左単位錘部18aの変位と右単位錘部18bの変位の差分を検出すれば、外力の影響をキャンセルしつつ角速度を検出することができる。これにより、外力による角速度の検出精度の低下が抑制される。
振動子11、第1対向領域R1の形状、及び、第2対向領域R2の形状それぞれは、第1貫き方向L1を介して、対称な形状となっている。
これによれば、振動子、第1対向領域の形状、及び、第2対向領域の形状それぞれが、第1貫き方向を介して非対称な形状である構成とは異なり、振動子11がy−z平面にて運動することが抑制される。この結果、振動子11の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
連結梁14は、振動子11の周囲を囲む枠部25と、該枠部25とアンカー13とを連結する第1連結梁26と、枠部25と振動子11とを連結する第2連結梁27と、を有し、第1連結梁26は、x方向に可撓性を有する。
これによれば、x方向に外力が印加された際、第1連結梁26が撓むので、その撓みによって振動子11に印加される応力が低減される。この結果、外力による振動子11の変位が抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
また、本実施形態において、第1連結梁26は、梁17,27,28よりもx方向に撓み易くなっている。これによれば、第1連結梁が、他の梁よりもx方向に撓み難い構成と比べて、x方向に外力が印加された際、第1連結梁26の撓みによって振動子11に印加される応力が効果的に低減される。
上下錘15は、捩れ梁17が外面に連結される第1枠部19と、該第1枠部19の内面によって囲まれた領域内に配置された第2枠部20と、第1枠部19と第2枠部20とを連結し、x方向に可撓性を有する検出梁21と、を有する。そして、検出部70は、第2枠部20の内面に形成された第1検出電極71と、第2アンカー24からx方向に延びた支持梁74と、該支持梁74に形成された第2検出電極72と、第1検出電極71とx方向にて対向する第2検出電極72と、検出電極71,72によって構成されるコンデンサの静電容量変化(振動子11のx方向の変位)に基づいて、角速度を検出する角速度検出部73と、を有する。
これによれば、検出梁21を境として、第1枠部19のz方向の振動と、第2枠部20のx方向への運動とが分離されるので、第1枠部19の振動による第2枠部20の運動の変動が抑制される。これにより、第1枠部19の振動による第1検出電極71と第2検出電極72との対向面積の変動、及び、対向間隔の変動が抑制され、第1検出電極71と第2検出電極72とによって構成されるコンデンサの静電容量変化(振動子11のx方向の変位)の変動が抑制される。この結果、第1枠部19の振動による角速度の検出精度の低下が抑制される。
基板12における、振動子11との対向領域には、振動子11から離れる方向に、z方向の厚さが局所的に凹んだ凹部22が形成されている。
これによれば、振動子11がz方向に振動した際に、振動子11が基板12に衝突することが抑制される。また、本実施形態とは異なり、真空雰囲気下ではなく、空気雰囲気下にて角速度センサ100が使用される場合、振動子11と基板12との間でダンピングが生じることが抑制される。これにより、振動子11の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
振動子11の振動状態を観測するモニター部90を有する。これによれば、振動子11の振動状態を観測することができる。
本実施形態に係る連結梁14は、枠部25と第1アンカー23とを連結する第3連結梁28を有する。
これによれば、第3連結梁28によって枠部25が支えられるので、外力の印加によって、枠部25が振動することが抑制される。これにより、振動子11の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。
振動子11は、左単位錘部18aと右単位錘部18bを1つずつ有する。これによれば、振動子が、左単位錘部と右単位錘部を複数有する構成と比べて、角速度センサ100の体格の増大が抑制される。また、枠部25の長さが短くなるので、枠部25の共振周波数が短くなる。これにより、外力の印加によって、枠部25が振動することが抑制され、振動子11の振動状態が不安定となることが抑制される。この結果、角速度の検出精度の低下が抑制される。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態では、x方向に並ぶ1つの第1駆動電極51と1つの第2駆動電極52とが、傾き錘16とz方向にて対向した例を示した。しかしながら、図8及び図9に示すように、左単位錘部18aの上下錘15が、z方向にて第1駆動電極51と対向し、右単位錘部18bの上下錘15が、z方向にて第2駆動電極52と対向した構成を採用することもできる。これによれば、左単位錘部18aと右単位錘部18bとが逆位相で振動し、振動子11がz方向に振動する。
なお、上記変形例の場合、図8に示すように、上下錘15と第1駆動電極51との第5対向領域R5の形状、及び、上下錘15と第2駆動電極52との第6対向領域R6の形状それぞれは第1貫き方向を介して、対称な形状が良い。これによれば、第5対向領域R5の形状、及び、第6対向領域R6の形状が、第1貫き方向を介して非対称な形状である構成とは異なり、振動子11がy−z平面にて運動することが抑制される。この結果、振動子11の振動状態が不安定となることが抑制され、角速度の検出精度の低下が抑制される。なお、図示しないが、左単位錘部18aの上下錘15が、z方向にて第2駆動電極52と対向し、右単位錘部18bの上下錘15が、z方向にて第1駆動電極51と対向した構成を採用することができる。
本実施形態では、振動子11が、左単位錘部18aと右単位錘部18bを1つずつ有する例を示した。しかしながら、振動子11が単位錘部18a,18bを有する個数としては上記例に限定されない。例えば、図10及び図11に示すように、振動子11が、左単位錘部18aと右単位錘部18bを2つずつ有してもよい。このように、単位錘部18a,18bの個数が増えると、コンデンサの数が増えるので、角速度の検出精度が向上される。なお、上記した変形例の場合、中心錘16aから左方向に順に第1左単位錘部18a、第2左単位錘部18aと番号付け、中心錘16aから右方向に順に第1右単位錘部18b、第2右単位錘部18bと番号付けると、第1左単位錘部18aと第1右単位錘部18bそれぞれが有する傾き錘16は、中心錘16aと同一の形状を有する。そして、第2左単位錘部18aと第2右単位錘部18bそれぞれが有する傾き錘16は、第1実施形態にて記した傾き錘16と同一の形状を有する。このように、中心錘16aから最も離れた単位錘部18a,18bそれぞれが有する傾き錘16は、第1実施形態にて記した傾き錘16と同一の形状を有し、他の単位錘部18a,18bそれぞれは、中心錘16aと同一の形状を有する。なお、図10では、単位錘部18a,18bの境界を明りょうとするために、第1単位錘部18a,18bを破線で囲って示し、第2単位錘部18a,18bを一点鎖線で囲って示している。
本実施形態では、振動子11は、第1貫き方向L1を介して、対称な形状となっており、第2貫き方向L2を介して対称な形状となっている例を示した。しかしながら、振動子11がz方向に振動し、振動子11における連結梁14との連結部位P1が、振動子11が振動した際に節となる部位となっているのであれば、振動子11の形状としては、上記例に限定されない。
本実施形態では、基板12に凹部22が形成された例を示した。しかしながら、凹部22はなくとも良い。
本実施形態では、第1対向領域R1は、上記した第3貫き方向によって分けられる一方の領域に位置し、第2対向領域R2は、残りの領域に位置する例を示した。しかしながら、傾き錘16が、連結部位P1を節としてz方向にてシーソー状に運動するのであれば、対向領域R1、R2の位置としては、上記例に限定されない。総和として、傾き錘16の一方の領域に斥力(引力)が印加される際に、残りの領域に引力(斥力)が印加される構成であれば、適宜採用することができる。
本実施形態では、モニター電極91,92が、中心錘16aと対向する例を示した。しかしながら、モニター電極91,92が、単位錘部18が有する傾き錘16と対向する構成を採用することもできる。この場合、第1モニター電極91は、第3貫き方向によって分けられる一方の領域に位置し、第2モニター電極92は、残りの領域に位置する。
また、本実施形態では、第3対向領域R3の形状、及び、第4対向領域R4の形状それぞれは、第1貫き方向L1を介して、対称な形状となっている例を示した。しかしながら、第3対向領域R3の形状、及び、第4対向領域R4の形状それぞれは、第1貫き方向L1を介して、対称ではなくとも良い。したがって、第3対向領域R3の面積と第4対向領域R4の面積とが等しくなくとも良い。
なお、特に本実施形態では、振動子11の振幅について説明しなかったが、振動子11のz方向の振動の振幅としては、例えば、振動子11のz方向の厚さの10分の1程度を採用することができる。
11・・・振動子
12・・・基板
13・・・アンカー
14・・・連結梁
50・・・励振部
70・・・検出部
P1・・・連結部位
100・・・角速度センサ

Claims (12)

  1. 直交の関係にあるx方向及びy方向によって規定されるx−y平面に位置する振動子(11)と、
    該振動子(11)から、前記x−y平面に垂直なz方向に離れた基板(12)と、
    該基板(12)から、前記振動子(11)の位置するx−y平面まで延びたアンカー(13)と、
    該アンカー(13)と前記振動子(11)とを連結し、前記y方向周りに捩れ可能な連結梁(14)と、
    前記振動子(11)を前記z方向に振動させる励振部(50)と、
    前記振動子(11)の前記x方向の変位に基づいて角速度を検出する検出部(70)と、を有し、
    前記振動子(11)は、上下錘(15)と、前記連結梁(14)が連結された傾き錘(16)と、該傾き錘(16)と前記上下錘(15)とを連結し、前記y方向周りに捩れ可能な捩れ梁(17)と、を有し、
    前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)から前記x方向に離れる2方向の内、一方向を左方向、他方向を右方向とすると、
    1つの前記上下錘(15)、該上下錘(15)の隣にある1つの前記傾き錘(16)、及び、該上下錘(15)に連結される捩れ梁(17)を有する単位錘部(18)が、前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称となるように、前記左方向と前記右方向それぞれに同数あり、
    前記連結梁(14)は、前記振動子(11)の周囲を囲む枠部(25)と、該枠部(25)と前記アンカー(13)とを連結する第1連結梁(26)と、前記枠部(25)と前記振動子(11)とを連結する第2連結梁(27)と、を有し、
    前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)から最も離れた単位錘部(18a,18b)それぞれが有する前記傾き錘(16)と前記第2連結梁(27)との連結部位(P1)が、前記振動子(11)が前記z方向に振動した際に節となる部位であり、
    前記第2連結梁(27)の接続された前記傾き錘(16)における前記連結部位(P1)を前記y方向に貫く貫き方向によって分けられる2つの領域の内、前記振動子(11)の中心から離れた領域は、残りの前記振動子(11)の中心側の領域よりも重量が重く、自由端となっていることを特徴とする角速度センサ。
  2. 記励振部(50)は、前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)を逆位相で振動させ、
    前記検出部(70)は、前記x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)それぞれのx方向の変位に基づいて角速度を検出しており、
    前記第1連結梁(26)は、前記x方向に可撓性を有し、
    前記第2連結梁(27)は、前記y方向周りに捩れ可能な性質を有することを特徴とする請求項1に記載の角速度センサ。
  3. 直交の関係にあるx方向及びy方向によって規定されるx−y平面に位置する振動子(11)と、
    該振動子(11)から、前記x−y平面に垂直なz方向に離れた基板(12)と、
    該基板(12)から、前記振動子(11)の位置するx−y平面まで延びたアンカー(13)と、
    該アンカー(13)と前記振動子(11)とを連結し、前記y方向周りに捩れ可能な連結梁(14)と、
    前記振動子(11)を前記z方向に振動させる励振部(50)と、
    前記振動子(11)の前記x方向の変位に基づいて角速度を検出する検出部(70)と、を有し、
    前記振動子(11)における前記連結梁(14)との連結部位(P1)が、前記振動子(11)が前記z方向に振動した際に節となる部位であり、
    前記振動子(11)は、上下錘(15)と、前記連結梁(14)が連結された傾き錘(16)と、該傾き錘(16)と前記上下錘(15)とを連結し、前記y方向周りに捩れ可能な捩れ梁(17)と、を有し、
    前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)から前記x方向に離れる2方向の内、一方向を左方向、他方向を右方向とすると、
    1つの前記上下錘(15)、該上下錘(15)の隣にある1つの前記傾き錘(16)、及び、該上下錘(15)に連結される捩れ梁(17)を有する単位錘部(18)が、前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称となるように、前記左方向と前記右方向それぞれに同数あり、
    前記励振部(50)は、前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)を逆位相で振動させ、
    前記検出部(70)は、前記x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)それぞれのx方向の変位に基づいて角速度を検出しており、
    前記連結梁(14)は、前記振動子(11)の周囲を囲む枠部(25)と、該枠部(25)と前記アンカー(13)とを連結する第1連結梁(26)と、前記枠部(25)と前記振動子(11)とを連結する第2連結梁(27)と、を有し、
    前記第1連結梁(26)は、前記y方向に延びた形状を成して前記x方向に可撓性を有し、
    前記第2連結梁(27)は、前記y方向周りに捩れ可能な性質を有することを特徴とする角速度センサ。
  4. 前記励振部(50)は、前記基板(12)に形成された第1駆動電極(51)及び第2駆動電極(52)と、前記第1駆動電極(51)、前記第2駆動電極(52)、及び、前記振動子(11)に駆動電圧を印加する電圧印加部(53)と、を有し、
    前記第1駆動電極(51)及び前記第2駆動電極(52)は、前記z方向にて前記振動子(11)と対向しており、
    前記電圧印加部(53)は、前記駆動電圧として、前記第1駆動電極(51)と前記第2駆動電極(52)とに逆位相の交流電圧を印加し、前記振動子(11)に一定電圧を印加することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の角速度センサ。
  5. 前記x方向に並ぶ1つの前記第1駆動電極(51)と1つの前記第2駆動電極(52)とが、前記傾き錘(16)と前記z方向にて対向していることを特徴とする請求項4に記載の角速度センサ。
  6. 前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)の内、一方の単位錘部(18a)の傾き錘(16)と前記z方向にて対向する第1駆動電極(51)と、他方の単位錘部(18b)の傾き錘(16)と前記z方向にて対向する第2駆動電極(52)とは、前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称の位置関係にあり一方の単位錘部(18a)の傾き錘(16)と前記z方向にて対向する第2駆動電極(52)と、他方の単位錘部(18b)の傾き錘(16)と前記z方向にて対向する第1駆動電極(51)とは、前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称の位置関係にあることを特徴とする請求項5に記載の角速度センサ。
  7. 前記振動子(11)、前記z方向における前記傾き錘(16)と前記第1駆動電極(51)との対向領域(R1)の形状、及び、前記z方向における前記傾き錘(16)と前記第2駆動電極(52)との対向領域(R2)の形状それぞれは、複数の前記単位錘部(18)それぞれの中心を前記x方向に貫く貫き方向(L1)を介して、対称な形状であることを特徴とする請求項に記載の角速度センサ。
  8. 前記振動子(11)の中心に位置する傾き錘(16a)を介して前記x方向にて対称の関係にある2つの単位錘部(18a,18b)の内、一方の単位錘部(18a)の上下錘(15)が前記z方向にて第1駆動電極(51)と対向し、他方の単位錘部(18b)の上下錘(15)が前記z方向にて第2駆動電極(52)と対向していることを特徴とする請求項4〜7いずれか1項に記載の角速度センサ。
  9. 前記z方向における前記上下錘(15)と前記第1駆動電極(51)との対向領域(R5)の形状、及び、前記z方向における前記上下錘(15)と前記第2駆動電極(52)との対向領域(R6)の形状それぞれは、複数の前記単位錘部(18)それぞれの中心を前記x方向に貫く貫き方向(L1)を介して、対称な形状であることを特徴とする請求項に記載の角速度センサ。
  10. 前記上下錘(15)は、前記捩れ梁(17)が外面に連結される第1枠部(19)と、該第1枠部(19)の内面によって囲まれた領域内に配置された第2枠部(20)と、前記第1枠部(19)と前記第2枠部(20)とを連結し、前記x方向に可撓性を有する検出梁(21)と、を有し、
    前記検出部(70)は、前記第2枠部(20)の内面に形成された第1検出電極(71)と、前記アンカー(13)に連結され、前記第1検出電極(71)と前記x方向若しくは前記y方向にて対向する第2検出電極(72)と、前記第1検出電極(71)と前記第2検出電極(72)とによって構成されるコンデンサの静電容量変化に基づいて、角速度を検出する角速度検出部(73)と、を有することを特徴とする請求項2〜9いずれか1項に記載の角速度センサ。
  11. 前記基板(12)における、前記振動子(11)との対向領域には、前記振動子(11)から離れる方向に、前記z方向の厚さが局所的に凹んだ部位(22)があることを特徴とする請求項1〜10に記載の角速度センサ。
  12. 前記振動子(11)の振動状態を観測するモニター部(90)を有することを特徴とする請求項1〜11いずれか1項に記載の角速度センサ。
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