JP5707833B2 - 搬送車及び搬送システム - Google Patents

搬送車及び搬送システム Download PDF

Info

Publication number
JP5707833B2
JP5707833B2 JP2010224739A JP2010224739A JP5707833B2 JP 5707833 B2 JP5707833 B2 JP 5707833B2 JP 2010224739 A JP2010224739 A JP 2010224739A JP 2010224739 A JP2010224739 A JP 2010224739A JP 5707833 B2 JP5707833 B2 JP 5707833B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
obstacle
transport
transport vehicle
pair
obstacle sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010224739A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012079153A (ja
Inventor
大西 寿
寿 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2010224739A priority Critical patent/JP5707833B2/ja
Publication of JP2012079153A publication Critical patent/JP2012079153A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5707833B2 publication Critical patent/JP5707833B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Description

本発明は、例えば半導体装置製造用の各種基板等が収容された容器などの被搬送物を軌道上で搬送する搬送車、及び該搬送車を備える搬送システムの技術分野に関する。
この種の搬送車として、例えば天井に敷設された軌道を走行することで、FOUP(Front Opening Unified Pod)等の被搬送物を搬送する懸垂型のもの(所謂OHT:Overhead Hoist Transport)が知られている。このような搬送車には、走行領域に存在する障害物との衝突を防止するための障害物センサが設けられる場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−237866号公報
しかしながら、上述した技術では、仮に障害物センサの走査範囲を水平方向にすると、他の搬送車に設けられた障害物センサにより誤検出の原因となるおそれがある。即ち、一の搬送車の障害物センサから発せられたレーザ光が、他の搬送車の障害物センサに入射することで、互いの障害物センサが干渉してしまうおそれがある。
このような干渉を防止するためには、例えば障害物センサの走査範囲を水平方向より少しだけ上方向にずらす方法が考えられるが、走査範囲が上方向にずれる分だけ、搬送車の下方側に位置する障害物が検出し難くなってしまう。障害物は、搬送車の下方側に位置することが多いため、このような構成は好ましくない。
一方で、障害物センサの走査範囲を水平方向より下方向にずらす方法を用いる場合には、走査範囲が比較的低い位置にまで達してしまうため、搬送車の下方に配置された他の装置を検出してしまうおそれがある。即ち、障害物として検出すべきでないものまで障害物として検出してしまうおそれがある。
更に、障害物センサが走査に用いるレーザ光は、典型的にはセンサの下端より2、3cm程度内側から発せられる。よって、障害物センサの下方2、3cmの範囲は、障害物が検出できないデッドスペースとなってしまうおそれがある。
以上のように、上述した技術には、搬送車の走行を妨害してしまうような障害物を、精度よく検出することが困難であるという技術的問題点がある。
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、走行領域に存在する障害物を好適に検出することが可能な搬送車及び搬送システムを提供することを課題とする。
本発明の搬送車は上記課題を解決するために、軌道に沿って走行する走行部と、前記走行部に取り付けられており、被搬送物を積載して搬送可能な搬送部と、前記搬送部の前面部又は後面部の端部周辺に設けられた一対の障害物センサとを備え、前記一対の障害物センサは、正面視して互いにハの字状となるように傾斜して配置されていると共に、正面視して互いの走査範囲が交差するように、且つ互いの走査範囲の交線が前記走行部の走行方向と平行な交線となるように配置されている。
本発明の搬送車は、軌道を走行部が走行すると共に、走行部に取り付けられた搬送部が被搬送物を搬送する。尚、軌道が天井に敷設されている場合には、搬送部は、走行部に吊り下げられた形で取り付けられる。また、軌道が地上に敷設されている場合には、搬送部は、走行部の上に取り付けられる。搬送部は、例えば被搬送物を把持する把持部を備えており、把持部が被搬送物を把持することで被搬送物を積載する。
また本発明の搬送車には、搬送部の前面部又は後面部の端部周辺に一対の障害物センサが設けられている。尚、ここでの「前面部又は後面部」とは、搬送車の進行方向で見た場合の前側及び後側に位置する部分を指している。また、ここでの「端部」とは、軌道とは反対側に位置する側の端部(即ち、天井に敷設された軌道を走行する搬送車においては下端部分、地上に敷設された軌道を走行する搬送車においては上端部分)を指している。障害物センサは、搬送部における前面部に一対、若しくは後面部に一対、又は前面部及び後面部の各々に一対ずつ設けられる。障害物センサは、例えばレーザ光を照射すると共に反射されたレーザ光を検出し、レーザ光が照射された範囲に存在する障害物を検出可能なものとして構成されている。
ここで本発明では特に、一対の障害物センサは、正面視して互いにハの字状となるように傾斜して配置される。例えば、前面部に一対のセンサが設けられる場合には、前面部を正面から見て、左側に位置する障害物センサが時計回りにわずかに傾斜され、右側に位置する障害物センサが反時計回りにわずかに傾斜される。尚、ここでの「傾斜」は、障害物センサの走査範囲が水平方向に沿った状態を基準としたものであり、障害物センサが傾斜された分だけ、その走査範囲が水平方向に対して傾斜されることになる。障害物センサの傾斜角度は設計事項であり適宜設定できるが、例えば各々が5度ずつ傾斜された状態とされる。
本発明では更に、一対の障害物センサは、互いの走査範囲が交差するように配置される。即ち、上述したように、一対の障害物センサがハの字状に配置されることで、各々の走査範囲が水平方向から互いに逆向きに傾斜し(言い換えれば、逆ハの字状となり)、一対の障害物センサの中間地点付近においてX字状に交差する。
上述した構成によれば、一対の障害物センサの走査範囲は、互いの交線部分(即ち、X字状に交差している部分)において概ね水平方向となり、搬送部より側方側に外れる部分においては、障害物センサ自身と大きく異なる高さとなる。また、一対の障害物センサがハの字状に配置されているため、走査範囲の交線部分は、一対の障害物センサが配置された高さより少しだけ端部側の位置に存在することになる。以上の結果、搬送車から見て正面方向については、障害物センサより端部側にずれた位置を基準にして水平方向に沿って走査が行われ、側方側に外れる方向については、障害物センサとは比較的大きく高さが異なる位置で走査が行われることになる。
このような走査範囲であれば、搬送車の正面(即ち、搬送車の通過する走行領域)に位置する障害物を極めて好適に検出することが可能となる。より具体的には、交線部分は障害物センサより端部側となるため、搬送車の正面端部側に位置する障害物を高い精度で検出することが可能となる。具体的には、懸垂型の搬送車は、天井に敷設された軌道を走行するため、障害物は搬送車より下方側に位置する場合が多いと考えられる。一方で、地上を走行する搬送車は、障害物が搬送車より上方側に位置する場合が多いと考えられる。よって、このような効果は、実践上極めて有益である。
更には、搬送車から側方側に外れる方向については、走査範囲が障害物センサとは大きく異なる高さとなるため、例えば隣接する軌道を走行する搬送車の障害物センサから照射されるレーザ光等を検出してしまうことを防止することができる。即ち、障害物センサに対して入射すべきでない光が入射してしまうことによる誤検出を効果的に防止できる。
以上説明したように、本発明の搬送車によれば、ハの字状に配置された一対の障害物センサにより、搬送車の走行を妨害してしまうような障害物を極めて好適に検出することが可能である。
本発明の搬送車の一態様では、前記一対の障害物センサは、互いの走査範囲の交線が、水平方向に沿って延びるように配置されている。
この態様によれば、走査範囲の交線が水平方向に延びるため、搬送車の走行を妨害してしまうような障害物を好適に検出することが可能となる。尚、走査範囲の交線は、完全に水平方向に沿う必要はなく、水平方向に近づけられるだけであっても、上述した効果を相応に得ることができる。
本発明の搬送車の他の態様では、前記一対の障害物センサは、互いの走査範囲が重なる部分が前記搬送部の幅より広くなるように設定されている。
この態様によれば、搬送車の走行領域に存在する障害物を、一対の障害物センサの各々によって検出することが可能となる。尚、本態様における「幅」とは、横方向の大きさを意味するほか、搬送車の走行領域に影響を与えるような方向の大きさを含む広い概念である。本態様では、走行領域に存在する障害物が2つの障害物センサによって夫々検出されるため、より的確に障害物の検出を行うことができる。
本発明の搬送車の他の態様では、前記一対の障害物センサは、一方の障害物センサの走査範囲が、他方の障害物センサが設けられる位置よりも端部側において、前記前面部又は前記後面部の端部若しくは該端部よりも外側に位置するように配置されている。
この態様によれば、障害物センサよりも端部側において、搬送部の端部若しくは端部よりも外側まで走査(即ち、障害物の検出)が行える。
障害物センサは、その構造上、自身よりも端部側の走査を行うことは極めて困難である。しかしながら、本態様によれば、一方の障害物センサによって他の障害物センサの走査できない部分を走査することができる。即ち、互いのデッドスペースをカバーし合うように障害物の検出を行うことができる。従って、より好適に障害物の検出が可能である。
本発明の搬送車の他の態様では、前記一対の障害物センサは、互いの走査範囲の交線が、前記前面部又は後面部の端部若しくは該端部よりも外側に位置するように配置されている。
この態様によれば、一対の障害物センサの走査範囲の交線が、搬送部の端部若しくは該端部よりも外側に位置するため、搬送車の正面端部側に位置する障害物を極めて好適に検出することができる。
本発明の搬送システムは上記課題を解決するために、上述した本発明の搬送車(但し、その各種態様も含む)を複数具備してなる。
本発明の搬送システムによれば、複数の搬送車が備えられているため、仮に障害物センサに対して何ら対策を施さなければ、一の搬送車の障害物センサから発せられたレーザ光を、他の搬送車の障害物センサが検出してしまうおそれがある。
しかるに本発明の搬送システムに備えられる搬送車は、上述した本発明に係る搬送車であり、一対の障害物センサがハの字状となるように設けられている。よって、搬送車間で障害物センサが干渉することに起因する誤検出を防止すると共に、極めて好適に障害物の検出を行うことが可能である。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する発明を実施するための形態から明らかにされる。
実施形態に係る搬送システムの全体構成を示す上面図である。 実施形態に係る搬送車の構成を示す側面図である。 実施形態に係る搬送車の移載動作を示す斜視図である。 実施形態に係る搬送車の横移載動作を示す斜視図である。 障害物センサの配置及び走査範囲を示す正面図である。 障害物センサの配置及び走査範囲を示す側面図である。 障害物センサの配置及び走査範囲を示す上面図である。 互いに隣接する軌道を走行する複数の搬送車を示す上面図である。 比較例に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す正面図である。 実施形態に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す正面図である。 比較例に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す側面図である。 実施形態に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す側面図である。
以下では、本発明の実施形態について図を参照しつつ説明する。
先ず、本実施形態に係る搬送システムの全体構成について、図1を参照して説明する。ここに図1は、実施形態に係る搬送システムの全体構成を示す上面図である。
図1において、本実施形態に係る搬送システムは、軌道100と、搬送車200と、コントローラ300とを備えて構成されている。
軌道100は、例えば天井に敷設されており、アルミニウムやステンレス等の金属から構成される。
搬送車200は、軌道100上に複数配置されており、軌道100上を走行することによって被搬送物であるFOUPやレチクル等を搬送することが可能である。
コントローラ300は、例えば演算回路やメモリ等を含んで構成されており、搬送車200に搬送指令を出すことが可能に構成されている。搬送車200に設けられた走行制御部(図示せず)は、コントローラ300からの搬送指令を受けて、搬送車200を所定の位置へと走行させる。
尚、ここでの図示は省略しているが、軌道100に沿った位置には、FOUPを一時的に保管する一時保管棚が複数設けられている。この一時保管棚の構成については、後に詳述する。
次に、軌道100を走行する搬送車200の構成について、図2を参照して説明する。ここに図2は、実施形態に係る搬送車の構成を示す側面図である。
図2において、搬送車200は、走行部210、本体部220、移動部230、昇降ベルト240、把持部250、及び一対の障害物センサ261及び262を備えて構成されている。
搬送車200は、走行部210が例えばリニアモータ等によって推進力を与えることで、走行ローラ215が転動されつつ、軌道100に沿って走行する。走行部210の下面には、本発明の「搬送部」の一例である本体部220が吊り下がる形で取り付けられている。
本体部220には、移動部230が取り付けられている。移動部230は、軌道100の側方(即ち、図における左右方向)に移動することが可能である。移動部230の下面には、FOUPを把持する把持部250が昇降ベルト240によって取り付けられている。把持部250は、昇降ベルト240を巻き出す或いは巻き取ることで、本体部220に対し昇降可能である。
一対の障害物センサ261及び262は、例えばレーザ光を照射することで走査を行い、走査範囲(即ち、レーザ光を照射可能な範囲)に存在する障害物を検出する。一対の障害物センサ261及び262は、搬送部220の前面部に夫々設けられている。即ち、搬送車200の進行方向に位置する障害物を検出可能な位置に設けられている。尚、一対の障害物センサ261及び262は、搬送部220の後面部に設けられてもよい。
一対の障害物センサ261及び262は特に、互いに逆方向に傾斜されることで、ハの字状に配置されている。このような配置によって得られる本実施形態特有の効果については、後に詳述する。
次に、搬送車によるFOUPの移載方法について、図3及び図4を参照して説明する。ここに図3は、実施形態に係る搬送車の移載動作を示す斜視図であり、図4は、実施形態に係る搬送車の横移載動作を示す斜視図である。
図3において、搬送車200が軌道100の真下に位置する一時保管棚510(即ち、アンダーバッファ)上のFOUP400を移載する際には、先ず搬送車200が軌道100上を走行して、一時保管棚510上に設置されたFOUP400の上方に停止する。
続いて、図に示すように、昇降ベルト240が巻き出されることで把持部250がFOUP400の位置まで降下する。そして、把持部250とFOUP400との位置の微調整が行われ、FOUP400が把持される。
FOUP400が把持されると、昇降ベルト240が巻き取られ、把持部250及び把持されたFOUP400が本体部220の位置まで上昇する。そして、再び搬送車200が軌道100上を走行して、FOUP400が搬送される。
図4において、FOUP400が軌道100の側方にそれた位置にある一時保管棚520(即ち、サイドバッファ)上に設置されている場合には、移動部230が軌道100の側方に移動した後に、昇降ベルト240が巻き出され、把持部250がFOUP400の位置まで降下する。このように動作することで、軌道部100からFOUP400の横移載を行うことが可能となる。
次に、本実施形態に係る搬送車における障害物センサの走査範囲について、図5から図7を参照して詳細に説明する。ここに図5は、障害物センサの配置及び走査範囲を示す正面図である。また図6は、障害物センサの配置及び走査範囲を示す側面図である。更に図7は、障害物センサの配置及び走査範囲を示す上面図である。
図5において、本実施形態に係る搬送車200では、一対の障害物センサ261及び262がハの字状に配置されているため、その走査範囲は、図に示すようにX字状になる。具体的には、障害物センサ261の走査範囲であるA1と、障害物センサ262の走査範囲であるA2とが互いに交わるような構成となっている。
このような構成によれば、一対の障害物センサ261及び262が、互いのデッドスペース(即ち、走査できない領域)をカバーし合うことができる。例えば、図中の円で囲った領域のように、障害物センサ261及び262の直下の領域は、自身では走査できない領域である。しかしながら、一対の障害物センサ261及び262をハの字状に配置することにより、このデッドスペースが解消される。具体的には、障害物センサ261の走査範囲であるA1が、障害物センサ262の直下の領域を走査可能となり、障害物センサ262の走査範囲であるA2が、障害物センサ261の直下の領域を走査可能となる。
図6において、障害物センサ261の走査範囲であるA1と、障害物センサ262の走査範囲であるA2との交線Axは、側方から見て水平方向に延びる。また、図5を見ても分かるように、交線Axの位置は、一対の障害物センサ261及び262が設けられている位置よりも下側(より具体的には、障害物センサ261及び262における走査用のレーザ光照射部より下側)となる。よって、搬送部220の正面下方側に位置する障害物を好適に検出可能である。尚、図5及び図6において、光線Axの位置は本体部220と重なる位置に存在しているが、障害物センサ261及び262の角度を調整して、本体部220より下側の位置としてもよい。
図7において、一対の障害物センサ261及び262は、上方から見て異なる方向を向くように配置されている。これにより、障害物センサ261の走査範囲であるA1と、障害物センサ262の走査範囲であるA2とは、部分的に重なると共に、極めて広い領域をカバーする。具体的には、障害物センサ261及び262を夫々20度ずつ逆方向に向けて配置すれば、合計で220度の走査領域を実現できる。尚、図7における走査範囲A1及びA2は、夫々扇状となっているが、こうした障害物を検出するための走査範囲は、プログラミング等によって任意に変更することが可能である。
次に、上述した一対の障害物センサの更なる効果について、図8から図12を参照して説明する。ここに図8は、互いに隣接する軌道を走行する複数の搬送車を示す上面図である。また図9は、比較例に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す正面図であり、図10は、実施形態に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す正面図である。更に図11は、比較例に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す側面図であり、図12は、実施形態に係る搬送車における障害物センサの走査範囲を示す側面図である。
図8において、軌道100a上を搬送車200a、200b、200cが走行しており、軌道100aと隣り合う軌道100b上を搬送車200dが、搬送車200a、200b、200cと向かい合うように走行しているとする。この場合、搬送車200a、200b、200cの障害物センサ262から照射されるレーザ光は、搬送車200dの障害物センサ262の方向にも照射される。即ち、搬送車200同士が互いに隣り合う軌道100を向かい合うように走行している場合には、一方の軌道を走行している搬送車の障害物センサから照射されるレーザ光が、他方の軌道を走行している搬送車の障害物センサの方向にも照射されてしまう。
図9において、仮に、搬送車200が1つの障害物センサ261しか備えていないとすると、軌道100上aを走行する搬送車200aにおける障害物センサ261の走査領域A1は、軌道100b上を走行する搬送車200dにおける障害物センサ261と重なってしまう。即ち、搬送車200aの障害物センサ261から照射されたレーザ光が、搬送車200bの障害物センサ261に入射してしまう。このような場合、互いの障害物センサが干渉してしまい、誤検出の原因となってしまうおそれがある。
図10において、しかしながら本実施形態に係る搬送車200では、上述したように、一対の障害物センサ261及び262がハの字状に配置されている。このため、搬送車200aにおける障害物センサ261の走査範囲であるA1と、障害物センサ262の走査範囲であるA2は、それぞれ上下方向にずれ、搬送車200dにおける障害物センサ262と重ならない。よって、互いの障害物センサが干渉してしまうことを防止することができる。
図11において、上述したような障害物センサの干渉は、例えば障害物センサ261の方向を、わずかに上向きにすることによっても防止可能であると考えられる。しかしながら、このような方法では、障害物センサ261の走査領域A1が上方向にずれてしまうため、図に示すような作業員600等の障害物を検出することができない。作業員600の頭の高さは、図を見ても分かるように、搬送車200の高さに達している。このため、仮に作業員600を障害物として検出できなければ、互いに衝突してしまうおそれがあり非常に危険である。
図12において、これに対し本実施形態に係る搬送車200では、障害物センサ261の走査範囲であるA1と、障害物センサ262の走査範囲であるA2の交線Axが水平方向に延びている。また特に、走査範囲の交線Axは、障害物センサ261及び262よりも下側に位置している。従って、搬送車200の走行領域に存在する作業員600を、確実に障害物として検出することが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る搬送システムによれば、搬送車200における一対の障害物センサ261及び262がハの字状に配置されているため、搬送車200の走行領域に存在する障害物を好適に検出することが可能である。
尚、上述した実施形態では、搬送車200が天井に敷設された軌道100を走行する場合を例にとり説明したが、搬送車200が地上に敷設された軌道100を走行する場合(例えばOHS:Over Head Shuttle)であっても、本発明は適用可能である。この場合、一対の障害物センサ261及び262を、本体部220の上端付近に逆ハの字状に配置すれば、同様の効果を得ることができる。
本発明は、上述した実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う搬送車及び搬送システムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
100…軌道、200…搬送車、210…走行部、215…走行ローラ、220…本体部、230…移動部、240…昇降ベルト、250…把持部、261,262…障害物センサ、300…コントローラ、400…FOUP、510,520…一時保管棚、一時保管棚、600…作業員

Claims (5)

  1. 軌道に沿って走行する走行部と、
    前記走行部に取り付けられており、被搬送物を積載して搬送可能な搬送部と、
    前記搬送部の前面部又は後面部の端部周辺に設けられた一対の障害物センサと
    を備え、
    前記一対の障害物センサは、正面視して互いにハの字状となるように傾斜して配置されていると共に、正面視して互いの走査範囲が交差するように、且つ互いの走査範囲の交線が前記走行部の走行方向と平行な交線となるように配置されている
    ことを特徴とする搬送車。
  2. 前記一対の障害物センサは、互いの走査範囲が重なる部分が前記搬送部の幅より広くなるように設定されていることを特徴とする請求項に記載の搬送車。
  3. 前記一対の障害物センサは、一方の障害物センサの走査範囲が、他方の障害物センサが設けられる位置よりも端部側において、前記前面部又は前記後面部の端部若しくは該端部よりも外側に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送車。
  4. 前記一対の障害物センサは、互いの走査範囲の交線が、前記前面部又は後面部の端部若しくは該端部よりも外側に位置するように配置されていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の搬送車。
  5. 請求項1からのいずれか一項に記載の搬送車を複数具備してなることを特徴とする搬送システム。
JP2010224739A 2010-10-04 2010-10-04 搬送車及び搬送システム Expired - Fee Related JP5707833B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010224739A JP5707833B2 (ja) 2010-10-04 2010-10-04 搬送車及び搬送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010224739A JP5707833B2 (ja) 2010-10-04 2010-10-04 搬送車及び搬送システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012079153A JP2012079153A (ja) 2012-04-19
JP5707833B2 true JP5707833B2 (ja) 2015-04-30

Family

ID=46239304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010224739A Expired - Fee Related JP5707833B2 (ja) 2010-10-04 2010-10-04 搬送車及び搬送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5707833B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI825204B (zh) * 2018-10-29 2023-12-11 日商村田機械股份有限公司 高架行走車、高架行走車系統及障礙物的檢出方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106869563A (zh) * 2017-04-12 2017-06-20 庄健峰 小区地下停车场的过道安全导向器

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0745767Y2 (ja) * 1989-06-07 1995-10-18 村田機械株式会社 レール走行車の衝突防止装置
JPH0729602B2 (ja) * 1989-06-28 1995-04-05 株式会社ダイフク 移動体の在席監視装置
JPH0316568U (ja) * 1989-07-03 1991-02-19
JPH048106U (ja) * 1990-05-07 1992-01-24
JP3201173B2 (ja) * 1994-10-06 2001-08-20 株式会社明電舎 自動走行台車
JP5361257B2 (ja) * 2008-06-16 2013-12-04 パナソニック株式会社 自律移動装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI825204B (zh) * 2018-10-29 2023-12-11 日商村田機械股份有限公司 高架行走車、高架行走車系統及障礙物的檢出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012079153A (ja) 2012-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI729078B (zh) 搬運系統
WO2014115354A1 (ja) コンテナクレーン
JP4508904B2 (ja) クレーンの巻下げ衝突防止装置
KR20180121953A (ko) 일시 보관 시스템
JP4295591B2 (ja) コンテナ衝突防止方法および装置
KR102463268B1 (ko) 물품 반송 설비, 및 물품 반송차
US11084655B2 (en) Vehicle for moving a container and system allowing such vehicle to move the container
JP2007126254A (ja) 搬送装置
TWI825204B (zh) 高架行走車、高架行走車系統及障礙物的檢出方法
JP6784277B2 (ja) ストッカ及び搬送車システム
TWI585562B (zh) Handling system
EP1918798B1 (en) Overhead travelling vehicle having ID reader
TWI337974B (en) Stacker crane
JP5707833B2 (ja) 搬送車及び搬送システム
JP5821171B2 (ja) 搬送システム
JP7347695B2 (ja) 天井保管システム
JP2012025573A (ja) 搬送システム
JP7323059B2 (ja) 搬送車システム
KR20230004691A (ko) 천장 반송차 및 천장 반송 시스템
JP6806031B2 (ja) 物品収納設備
TWI834958B (zh) 移行車系統
KR102650609B1 (ko) 물품 반송 장치 및 주행 레일의 단차 측정 방법, 반송 시스템
WO2023281781A1 (ja) 天井搬送車
JP2006036289A (ja) フォーク案内機構、パレット案内機構及び物品移載装置
US20240153805A1 (en) Transport Vehicle

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20120420

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140624

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5707833

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees