JP5707489B2 - 1型糖尿病の処置 - Google Patents

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Description

本発明は、1型糖尿病の処置における使用のための、特に1型糖尿病の発病を遅延させるまたはその進行を減速させるための、トリアジン誘導体またはそれを含む組成物に関する。
背景
糖尿病は、インスリンの分泌、インスリンの作用、またはその両方における欠損に起因する糖質、脂肪およびタンパク質の代謝の障害を有する慢性高血糖を特徴とする、複数の病因をもつ慢性代謝障害である。糖尿病の影響には、多様な器官の長期損傷、機能障害および不全が挙げられる。糖尿病は、普通、以下の主な2種類に分類される:
− 1型糖尿病(以前のインスリン依存型糖尿病)は、主に膵島β細胞破壊を原因とし、普通、小児期または青年期に発生し、ケトーシスおよびアシドーシスを起こしやすく、大部分の症例を包含する。1型糖尿病は、全ての糖尿病の約10%を占める。
− 2型糖尿病(以前のインスリン非依存型糖尿病)には、ほぼ常にインスリン抵抗性が大きな原因となるインスリン分泌の欠損に起因する、糖尿病のよく見られる過半数の形態が含まれる。2型糖尿病は、全ての糖尿病の約90%を占める。
1型糖尿病の症状の発症は、通常は急性であり、そしてβ細胞の破壊から二次的な自己免疫性膵島炎につながる過程を引き起こすおそれのある前駆ウイルス感染の結果として起こることが多い。β細胞の破壊が臨界点に達すると、患者のインスリンレベル低下が、1型糖尿病の典型的な総体的症状を伴う高血糖につながる。
1型糖尿病は、心臓、血管、神経、眼および腎臓を含む多数の主要器官を冒し、心血管疾患、網膜症(失明に至るまで)、神経障害、および腎症(透析に至るまで)につながるおそれがある。血糖濃度の適切なコントロールは、多数の合併症のリスクを劇的に低下させることができる。1型糖尿病のための主な処置方式は、通常は皮下へのインスリン投与を伴う。インスリン療法に関して異なる方式があり、そして状況に応じて長時間作用型、中間型及び短時間作用型インスリンの様々な組合せを使用することができる。ポンプを使用した連続インスリン送達も血糖濃度を正確にコントロールするために使用することができる。より集中的な方式が、血糖のよりよいコントロールを提供する傾向がある、しかしながらそれらは患者の生活により大きく立ち入るので、このことがこの状態の青少年を処置する場合に特に問題となりうる。
発明の概要
1型糖尿病を有する患者に関する不満足な予後を考慮すると、インスリンの代わりに使用されうる代替処置を有することが有利であろう。特に、β細胞の破壊がまだ臨界点に到達していないとりわけ初期に1型糖尿病の発病を遅延させるか、またはその進行を減速させることができる処置を有することが、とりわけ有利であろう。本発明者らは、トリアジン誘導体がβ細胞を細胞死から保護することに有効で、そしてその結果、1型糖尿病の処置に有用でありうることを予想外に発見した。これは、ひとたび1型糖尿病の診断が行われた場合にβ細胞のさらなる死滅を予防する(または自己免疫過程によってまだ破壊されていないβ細胞量をできるだけ維持しようとする)ための、または1型糖尿病段階の前のリスク集団における(例えば陽性抗体を有する1型糖尿病対象の血縁者における)β細胞死を予防もしくは遅延させるための一助となるであろう。
国際特許出願である国際公開公報第2001/055122号は、トリアジン誘導体およびその低血糖特性について記載している。我々の知るところでは、β細胞を破壊から保護することにおける当該トリアジン誘導体の活性および1型糖尿病の処置におけるその使用は、今までに記載されていない。
未処置ラット膵島(100%に設定)と比較したアポトーシスの増加パーセンテージ。値は、二つ組で行った4回の独立した実験の平均±標準誤差を表す。6匹のラットからの膵島を各実験についてプールした。§P<0.05および§§§P<0.001。###サイトカインなしの対照と特異的に比較した場合にP<0.001。***サイトカインありの対照と特異的に比較した場合にP<0.001。
発明の詳細な説明
本発明の第一の目的は、1型糖尿病の処置における使用のための、式(I)で示されるトリアジン誘導体である。
本発明によるトリアジン誘導体は、式(I):
Figure 0005707489

[式中:
R1、R2、R3およびR4は、以下の基:
− H、
− ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシまたは(C3−C8)シクロアルキルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキル、
− ハロゲン、(C1−C5)アルキルまたは(C1−C5)アルコキシによって場合により置換されている(C2−C20)アルケニル、
− ハロゲン、(C1−C5)アルキルまたは(C1−C5)アルコキシによって場合により置換されている(C2−C20)アルキニル、
− (C1−C5)アルキルまたは(C1−C5)アルコキシによって場合により置換されている(C3−C8)シクロアルキル、
− N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を有し、そして(C1−C5)アルキルまたは(C1−C5)アルコキシによって場合により置換されているヘテロ(C3−C8)シクロアルキル、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C6−C14)アリール(C1−C20)アルキル、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C6−C14)アリール、
− N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を有し、そしてアミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C1−C13)ヘテロアリール
より独立して選択され、
一方でR1とR2、他方でR3とR4は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を場合により含んでいるn員環(nは3から8の間)を形成してもよく、そして以下の基:アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルの1個以上によって置換されていてもよく、
R5およびR6は、以下の基:
− H、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキル、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C2−C20)アルケニル、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C2−C20)アルキニル、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C3−C8)シクロアルキル、
− N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を有し、そしてアミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されているヘテロ(C3−C8)シクロアルキル、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C6−C14)アリール、
− N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を有し、そしてアミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C1−C13)ヘテロアリール、
− アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C6−C14)アリール(C1−C5)アルキル
より独立して選択され、
R5とR6は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を場合により含んでいるm員環(mは3から8の間)を形成してもよく、そしてアミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって置換されていてもよく、あるいは
該炭素原子と一緒になって、アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されているC10−C30多環式残基を形成してもよく
R5とR6は、また、一緒になって基=Oまたは=Sを表してもよく、ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール基の窒素原子は、(C1−C5)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、(C6−C14)アリール、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルキルまたは(C1−C6)アシル基によって置換されていてもよい]
で示される化合物、そのラセミ型、互変異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、エピマーもしくは薬学的に許容されうる塩、またはそれらの混合物である。
特定の一態様では、R5は水素原子である。
より特定の一態様では、R6はメチル基であり、そしてR5は水素原子である。
別の特定の態様では、R5とR6は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、N、OおよびSより選択される1個以上のヘテロ原子を場合により含んでいるm員環(mは3から8の間)を形成してもよく、そして以下の基:(C1−C5)アルキル、アミノ、ヒドロキシル、(C1−C5)アルキルアミノ、アルコキシ(C1−C5)、(C1−C5)アルキルチオ、(C6−C14)アリール、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシの1個以上によって置換されていてもよい。
より特定の一態様では、R5とR6は、それらが結合している炭素原子と一緒になって、アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されているC10−C30多環式残基を形成する。
別の特定の態様では、R5およびR6は、アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチル基によって場合により置換されている(C1−C20)アルキル基より独立して選択される。
特定の一態様では、R1、R2、R3およびR4は、H、およびハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシまたは(C3−C8)シクロアルキルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキル基より独立して選択され;好ましくは、R1=R2=Hであり、そしてR3=R4=ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシまたは(C3−C8)シクロアルキルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキルである。
特定の一態様では、R5およびR6は、H、およびアミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチル基によって場合により置換されている(C1−C20)アルキル基より独立して選択され;より好ましくは、R5=Hであり、そしてR6=アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチル基によって場合により置換されている(C1−C20)アルキルである。
好ましい一態様では、R1およびR2はメチル基であり、そしてR3およびR4は水素原子である。
式(I)で示される化合物の好ましいファミリーには、R1、R2およびR6が相互に独立して(C1−C20)アルキル基であり、そしてR3、R4およびR5が水素原子である化合物が挙げられる。特に、R1、R2およびR6はメチル基である。
R5とR6によって形成される「m員環」という用語は、特にシクロヘキシル、ピペリジルまたはテトラヒドロピラニル基などの飽和環を意味する。
R5とR6によって形成される「多環式基」という用語は、場合により置換されている炭素系多環式基、特にステロイド残基を意味する。
とりわけ述べられうる式(I)で示される化合物には、以下を挙ることができる:
Figure 0005707489

Figure 0005707489

Figure 0005707489

Figure 0005707489

Figure 0005707489
上記表において、塩の種類の記載がないことは、考慮されている化合物が遊離アミンであることを意味する。
好ましい一態様では、式(I)で示されるトリアジン誘導体は、2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン、そのラセミ型、互変異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体およびエピマー、ならびにその薬学的に許容されうる塩より選択される。
好ましい一態様では、式(I)で示されるトリアジン誘導体は、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジンおよびその薬学的に許容されうる塩より選択される。
好ましい一態様では、式(I)で示されるトリアジン誘導体は、(−)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジンおよびその薬学的に許容されうる塩より選択される。
高く好ましい一態様では、式(I)で示されるトリアジン誘導体は、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩である。
本明細書において使用される用語は、特に明記しない限り以下の意味を有する:
− 「アルキル」は、直鎖または分岐の飽和炭化水素基を示す。(C1−C20)アルキル基の中でメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、ヘキサデシルおよびオクタデシル基を引用することができる;
− 「アルケニル」は、少なくとも1個の二重結合を含む直鎖または分岐の炭化水素系基を示す。(C1−C20)アルケニル基の中で、エテニル、プロパ−2−エニル、ブタ−2−エニル、ブタ−3−エニル、ペンタ−2−エニル、ペンタ−3−エニルおよびペンタ−4−エニル基を引用することができる;
− 「アルキニル」は、少なくとも1個の三重結合を含む直鎖または分岐の炭化水素系基を示す。(C1−C20)アルキニル基の中で、エチニル、プロパ−2−イニル、ブタ−2−イニル、ブタ−3−イニル、ペンタ−2−イニル、ペンタ−3−イニルおよびペンタ−4−イニル基を引用することができる;
− 「ハロゲン」は、例えばフッ素、塩素または臭素を表す;
− 「ヒドロキシル」は−OH基を、「チオ」は−SH基を、「シアノ」は−CN基を、「トリフルオロメチル」はCF基を、「カルボキシル」は−COOH基を、カルボキシメチルは−COOCH基を、そしてカルボキシエチルは−COOC基を表す;
− 「アルコキシ」は、−O−アルキル基を表す;
− 「アルキルチオ」は、−S−アルキル基を表す;
− 「アルキルアミノ」は、−NH−アルキル基を表す;
− 「アリール」は、環の少なくとも1個が共役π電子系を有する単環式または多環式炭化水素芳香族基を表し、そしてそれには、場合により置換されていてもよいビアリールも含まれる。(C6−C14)アリール基の中で、ビフェニル、フェニル、ナフチル、アントリルおよびフェナントリル基を引用することができる;
− 「アリールオキシ」は、−O−アリール基を表す;
− 「(C6−C14)アリール(C1−C20)アルキル」は、対応するアリールアルキル基を表す。(C6−C14)アリール(C1−C20)アルキル基の中でベンジルおよびフェネチル基を引用することができる;
− 「ヘテロ(C6−C14)アリール」は、1〜4個のヘテロ原子を含み、残りの原子が炭素原子である6〜14員芳香族複素環を表す。ヘテロ原子は、酸素、硫黄または窒素原子でありうる。ヘテロアリール基の中で、フリル、チエニル、ピリジル、ピロリル、ピリミジル、ピラジニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、イソオキサゾリル、キノリルおよびチアゾリル基を引用することができる;
− 「シクロアルキル」は、飽和炭化水素系の単環または多環を表す。(C3−C8)シクロアルキル基の中で、シクロプロピルおよびシクロブチル基を引用することができる。
本発明の化合物は、不斉中心を含む場合がある。これらの不斉中心は、独立してRまたはS配置の場合がある。本発明により有用なある種の化合物が幾何異性も示す場合があることが、当業者に明らかであろう。本発明には、式(I)で示される化合物の個別の幾何異性体および立体異性体ならびにラセミ混合物を含むそれらの混合物が含まれることを理解されるべきである。この種の異性体は、公知の工程、例えばクロマトグラフィーまたは再結晶化技法の適用または適応によってそれらの混合物から分離することができ、またはそれらの中間体の適切な異性体から別々に調製することができる。
式(I)で示される化合物には、これらの化合物のプロドラッグも含まれる。「プロドラッグ」という用語は、患者に投与した場合に、生体内で式(I)で示される化合物に化学的および/または生物学的に変換される化合物を意味する。
本発明による化合物の鏡像異性体およびそれらの製造方法は、とりわけ、特許出願である国際公開公報第2004/089917号に記載されており、その内容は、参照により本明細書に組み入れられる。
本特許出願は、また、特許出願である国際公開公報第2004/089917号にしたがって得られるような化合物の多型、例えば(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩のA1またはH1多形型に関する。
トリアジン誘導体は、β細胞を細胞死から保護することに有効であることが示されている。
本発明の別の目的は、1型糖尿病の処置のための医薬の調製における、上記と同義の式(I)で示されるトリアジン誘導体の使用である。
本発明の別の目的は、式(I)で示される少なくとも1種のトリアジン誘導体および薬学的に許容されうる支持体を含む医薬組成物である。本発明による式(I)で示されるトリアジン誘導体を含む医薬組成物は、トリアジン誘導体を生理学的に許容されうる支持体、賦形剤、結合剤または希釈剤と混合することによって調製することができる。好ましくは、本発明の組成物はインスリンを含まない。
本発明の別の目的は、1型糖尿病の処置に使用するための本発明の医薬組成物である。好ましくは、本発明の処置を必要とする患者は、本発明の組成物の投与から(投与前または投与後)24時間未満の時間の範囲内でインスリンを投与されない。
本発明の別の目的は、1型糖尿病を処置するための方法であって、それを必要とする対象に式(I)で示されるトリアジン誘導体または式(I)で示される少なくとも1種のトリアジン誘導体を含む医薬組成物の有効量を投与することを含む方法である。
本発明の状況内で、処置という用語は、治癒的処置、対症処置、および/または予防的処置を示す。特に、それは疾患の進行を軽減すること、その症状もしくは合併症の少なくとも一つを軽減もしくは抑制すること(心血管疾患、神経障害、潰瘍、網膜症もしくは腎症を含む)、または患者の健康状態を任意の方法で改善することを表しうる。本発明のトリアジン誘導体は、疾患の初期または晩期、好ましくは疾患の初期などの既存の1型糖尿病を患うヒトに使用することができる。本発明のトリアジン誘導体は、1型糖尿病の発病を遅延させるか、またはその進行を減速させるためにヒトに使用することができる。本発明の誘導体は、その疾患を患う患者を必ずしも治癒するわけではなく、その疾患の進行を遅延もしくは減速させるか、またはさらなる進行を予防し、それによって患者の状態を寛解させる。本発明の誘導体は、また、1型糖尿病の全ての症状を患うわけではないが、普通は1型糖尿病を発生する者または1型糖尿病のリスクが増加している者に投与することができる。処置には、また、1型糖尿病の全ての症状を最終的に発生する個体、あるいは年齢、家族歴、遺伝異常もしくは染色体異常が原因で、かつ/または疾患の一つ以上の生物学的マーカーの存在が原因で疾患のリスクがある個体における疾患の発生を遅延させることが含まれる。疾患の発病を遅延させることによって、本発明の誘導体は、個体が普通に疾患に罹るであろう期間中にその個体が疾患に罹ることを予防するか、または疾患の発生速度もしくはその影響のいくつかを減少させる。処置には、また、1型糖尿病の素因があると考えられる個体に本発明の誘導体を投与することが含まれる。1型糖尿病の処置において、本発明の誘導体は、治療有効量で投与される。
心血管疾患には、より詳細には高血圧、冠動脈疾患、心疾患および/または卒中が含まれる。
本発明において「有効量」は、患者の健康状態を任意の方法で改善するために十分な量である。
本発明によるトリアジン誘導体を含む1型糖尿病を処置するための医薬は、それを必要とする対象に投与される。
そのような処置を必要とする対象は3種類に分類することができる。
第一に、一部の患者(群I)は1型糖尿病を発生する「リスク」があり、そのような患者は疾患のトリガーを特徴とする抗体を示す。そのような患者のβ細胞は、重大には障害されていない場合がある。
第二に、一部の患者の疾患(群II)は、疾患の初期に検出されている。そのような患者のβ細胞は、部分的に破壊されているだけでありうる。
第三に、一部の患者(群III)は、後期型(進展型)の1型糖尿病を示す。そのような患者のβ細胞は大規模に損傷している場合がある。
群IおよびIIの患者が、本発明により処置されるべき好ましい患者である。本発明の処置の一目的は、これらの患者群において1型糖尿病の進行を遅延させることである。
特定の一態様では、本発明の処置を必要とする対象は、1型糖尿病を患う小児または青年対象である(特に30歳未満)。別の特定の態様では、本発明の処置を必要とする対象は、LADA(成人潜在性自己免疫性糖尿病)を患う成人である。LADAは、1型糖尿病の通常の発病年齢よりも高齢(すなわち診断時に30歳よりも高齢)の個体で診断される1型糖尿病の一形態である。「LADA」の代わりに使用されている代替的な用語には、成人期遅発性自己免疫性糖尿病(Late-onset Autoimmune Diabetes of Adulthood)、「緩徐発症1型」糖尿病、また時に「1.5型」糖尿病が挙げられる。LADAを患う患者は、診断時の年齢に基づき2型糖尿病を患うと誤って考えられることが多い。LADAは、P. Pozzilli et al. Diabetes care 2001, 24, 8, p.1460-1467に記載されている。
投与されるべき式(I)で示されるトリアジン誘導体の量は、患者、投与様式および予想される効果に応じて広い範囲で展開する場合がある。特に、投与されるべきトリアジン誘導体の量は、1日に200mgから4000mgの間、好ましくは500から3000mgの間、特に1000から2000mgの間に含まれる。
好ましくは、上記のように式(I)で示されるトリアジン誘導体の投与前後24時間未満に患者にインスリンは投与されない。
一態様では、トリアジン誘導体は、本発明の組成物中の唯一の活性主薬である。
本発明の誘導体または組成物は、経口または非経口的に、例えば腸管外、静脈内、皮膚、経鼻または直腸経路により投与することができる。
本発明の医薬組成物は、顆粒剤、散剤、錠剤、ゲルカプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤、および非経口投与のために用いられる形態、例えば注射剤、噴霧剤または坐剤を含む異なる形態をもたらすことができる。これらの剤形は、公知の従来技法により調製することができる。
経口投与される固体の医薬剤形の調製は、例えば以下の工程により行うことができる:賦形剤(例えば乳糖、スクロース、デンプンまたはマンニトール)、崩壊剤(例えば炭酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、アルギン酸、カルボキシメチルセルロースナトリウム、コロイド状二酸化ケイ素、クロスカルメロースナトリウム、クロスポビドン、グアーガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、微結晶セルロース、セルロース粉末、アルファ化デンプン、アルギン酸ナトリウムまたはデンプングリコール酸)、結合剤(例えばアルファ−デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロース、アルギン酸、カルボマー、デキストリン、エチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、マルトデキストリン、液状グルコース、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロースまたはグアーガム)および滑沢剤(例えばタルク、ステアリン酸マグネシウムまたはポリエチレン6000)を活性主薬に加え、次に得られた混合物を製錠する。必要に応じて、味をマスクするため(例えばカカオ粉末、ミント、ボルネオールまたはシナモン粉末を用いて)または活性主薬を腸内溶解もしくは持続放出させるために、公知の技法により錠剤をコーティングすることができる。使用することのできるコーティング製品は、例えば、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、セルロースアセトフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートおよびEudragit(登録商標)(メタクリル酸−アクリル酸コポリマー)、Opadry(登録商標)(ヒドロキシプロピルメチルセルロース+マクロゴール+酸化チタン+乳糖一水和物)である。薬学的に許容されうる着色料を添加してもよい(例えば黄色酸化鉄、赤色酸化鉄またはキノリンイエローレーキ)。
経口投与用の液体医薬剤形には、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。水性液剤は、水に活性主薬を溶解させ、続いて必要に応じて着香料、着色料、安定化剤および/または粘稠化剤を加えることによって得ることができる。溶解度を向上させるために、エタノール、プロピレングリコールまたは任意の他の薬学的に許容されうる非水性溶媒を添加することが可能である。経口用水性懸濁剤は、微粉化された活性主薬を、天然もしくは合成ゴムまたは樹脂、メチルセルロースもしくはカルボキシメチルセルロースナトリウムなどの粘性製品を用いて水中に分散させることによって得ることができる。
注射用の医薬剤形は、例えば、以下の工程により得ることができる。活性主薬は、分散剤(例えばTween 80、HCO 60(Nikko Chemicals)、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースまたはアルギン酸ナトリウム)、保存剤(例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル、p−ヒドロキシ安息香酸プロピル、ベンジルアルコール、クロロブタノールまたはフェノール)、等張化剤(例えば塩化ナトリウム、グリセロール、ソルビトールまたはグルコース)および場合によっては所望により溶解補助剤(例えばサリチル酸ナトリウムまたは酢酸ナトリウム)または安定化剤(例えばヒト血清アルブミン)などの他の添加剤と共に、水性媒質(例えば蒸留水、生理食塩水またはリンゲル液)または油性媒質(例えばオリーブ油、ゴマ油、綿実油、トウモロコシ油またはプロピレングリコール)中のいずれかに溶解、懸濁または乳化される。
外用の医薬剤形は、活性主薬を含有する固体、半固体または液体の組成物から得ることができる。例えば、固体形態を得るために、活性主薬を賦形剤(例えば乳糖、マンニトール、デンプン、微結晶セルロースまたはスクロース)および粘稠化剤(例えば天然ゴム、セルロース誘導体またはアクリルポリマー)で処理して、それらを粉末に変換するようにすることができる。液体医薬組成物は、前記のような注射用の剤形と実質的に同じ方法で調製される。半固体医薬剤形は、好ましくは水性もしくは油性ゲルの形態、またはポマードの形態である。これらの組成物は、場合によりpH調節剤(例えば炭酸、リン酸、クエン酸、塩酸または水酸化ナトリウム)および保存剤(例えばp−ヒドロキシ安息香酸エステル、クロロブタノールまたは塩化ベンザルコニウム)を場合により含有する。
本発明によるトリアジン誘導体は、少なくとも1種の他の活性化合物と共に同時投与されることができる。好ましくは、少なくとも1種の他の活性化合物は、インスリンとは異なる。好ましくは、少なくとも1種の他の活性化合物は、自己免疫性侵襲を処置するために現在使用されている処置の中から選択される。「同時投与」(または「同時投与される」)という用語は、最大2時間または最大12時間にさえなりうる期間にわたり1つ以上の化合物の同じ患者への同時の、別々のまたは連続的な投与を意味する。例えば、同時投与という用語には、(1)両方の化合物の同時の投与、(2)第1の化合物の投与に続く、2時間後の第2の化合物の投与、(3)第1の化合物の投与に続く、12時間後の第2の化合物の投与が含まれる。インスリンが本発明のトリアジン誘導体と共に同時投与される場合、インスリンは、好ましくは上記のような式(I)で示されるトリアジン誘導体の投与から24時間を超えた後に(好ましくは25時間を超えた後に)患者に投与される。
下記の実施例を、本発明の非限定的な例として示す。
実施例
実施例1:β細胞死に及ぼすトリアジン誘導体の保護作用の研究
(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩の保護特性を定量するために、ラット膵島をサイトカインカクテル(それぞれ2ng/mlのTNF−α、IL−1βおよびINF−γ)の存在下または不在下で24時間培養し、炎症ストレスを作り出した。両方の用量の(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩は、膵島をサイトカインストレスから完全に保護した。
これらの結果から、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩が培養ラット膵島に対する基礎および炎症様アポトーシスに対して保護特性を有すると結論することができる。
実験の手順:
コラゲナーゼ(Serva, Heidelberg, Germany)を用いて雄性Wistarラット膵島(Elevage Janvier, Le Genest-St-Isle, France)を単離し、10%FCS(ウシ胎児血清)、100ユニット/mlペニシリン、100μg/mlストレプトマイシンおよび100μg/mlゲンタマイシンを補充した11mMグルコース(Invitrogen, CA, USA)のRPMIに入れて低接着24ウェルプレート(Corning, NY, USA)中で培養した。これらの膵島をラットサイトカインカクテル(それぞれ2ng/mlのTNF−α、IL−1βおよびINF−γ)と共に24時間インキュベーションした(Brun T. et al., 2004 and 2007)。サイトカインのインキュベーションの1時間前に、100μMまたは1mMの(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩(イメグリミン)、0.83μMのシクロスポリンA(CsA)または10nMのエキセンディン−4(Exe−4)(Sigma, MO, USA)を別々に培地に加え、ストレス下または非ストレス下の膵島に及ぼす各薬物の保護作用を測定した。培地のアリコートを用いて、培養期間中に蓄積したインスリンを、免疫酵素アッセイキットを使用して測定した(Brunchwig, Basel, Switzerland)。さらに、アポトーシスの直接指標である細胞質ヌクレオソームの定量を、Cell Death Detection ELISAキット(Roche, Basel, Switzerland)を用いて行った。50個のラット膵島で二つ組で各条件を試験し、4回の独立した実験を行った。結果を平均±標準誤差として提供し、統計解析を、BonferroniおよびDunnett事後検定を伴う一元配置ANOVAを用いて行った。異なる条件を下表に概要する。
Figure 0005707489
結果:
ラット膵島に及ぼす(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩の保護作用を定量するために、ラットサイトカインカクテル(TNF−α、IL−1βおよびINF−γ)の存在下または不在下で24時間インキュベーションする1時間前に、2用量の化合物(100μMおよび1mM)を培地に添加した。サイトカイン不在下の条件で、膵島に及ぼす化合物の特異的作用の分析が可能になり、一方で薬物とサイトカインとの組合せで、炎症ストレス下での膵島に及ぼすイメグリミンの作用の研究が可能になった。膵島での細胞死を測定するために、アポトーシス時のDNA断片化の結果である膵島細胞中の細胞質ヌクレオソームの定量(Robertson et al., 2000)を行った。結果を二重の参照と比較できるように、未処置の膵島だけでなく、サイトカインだけと共にインキュベーションされた膵島での細胞死のレベルを分析した。さらに、陰性対照および陽性対照を、サイトカイン存在下および不在下の条件に添加して、プロトコールの有効性を試験した。膵島において有毒である(Hahn et al., 1986)が、他の細胞型では保護的である(Tharakan B. et al., 2009; Fauvel H. et al., 2002; Sullivan P.G. et al., 2000)と報告されているシクロスポリンAを陰性対照として選択し、一方で細胞死に対して強力な保護特性を有するエキセンディン−4(Li et al., 2003; Wang and Brubaker, 2002)を内部陽性対照として使用した。各条件についての細胞死の定量結果を図1に示す。
サイトカインを添加しない条件について、100μMの(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩は、保護作用を有した(未処置の膵島よりも10%低いアポトーシス)。シクロスポリンA自体はアポトーシスの17%の増加を誘導した。エキセンディン−4は、細胞死を16%減少させて逆の作用を示した。これらの結果は、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩自体が、エキセンディン−4のレベルの3分の2に相当する保護レベルで保護性であったことを示す。
サイトカイン処置は、未処置の膵島に比べて細胞死の12%の増加を引き起こした。サイトカインの存在下で、100μMの(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩は、よりいっそう大きな保護作用を有する(サイトカインストレス下の膵島よりもアポトーシスが37%低い、または未処置の膵島よりもアポトーシスが29%低い)一方で、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩は1mMでそれぞれ25%または16%保護された。シクロスポリンAは、それぞれ8%または22%の増加を誘導し、そしてエキセンディン−4は、アポトーシスの29%または20%の降下を誘導した。これらの値から、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩の保護作用が示される。低い方の被検濃度は、エキセンディン−4よりもほぼ50%強い。
実施例2:本発明による組成物
製剤1:
(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩:1000mg
微結晶セルロース:114mg
クロスカルメロース:30mg
ポリビニルピロリドン:40mg
ステアリン酸マグネシウム:15mg
Opadry(登録商標):25mg
製剤2:
(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩:750mg
微結晶セルロース:110mg
クロスカルメロース:21mg
ポリビニルピロリドン:30mg
ステアリン酸マグネシウム:10.5mg
Opadry(登録商標):20mg
製剤3:
(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン塩酸塩:1000mg
微結晶セルロース:150mg
クロスカルメロース:25mg
ポリビニルピロリドン:45mg
ステアリン酸マグネシウム:10mg
Eudragit(登録商標):25mg

Claims (14)

  1. (I)
    Figure 0005707489

    [式中:
    R1、R2、R3およびR4は、以下の基:
    − H、及び
    − ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシまたは(C3−C8)シクロアルキルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキルより独立して選択され、
    5およびR6は、以下の基:
    − H、及び
    − アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキルより独立して選択される]
    で示されるトリアジン誘導体、そのラセミ型、互変異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、エピマーもしくは薬学的に許容されうる塩、またはそれらの混合物を含む、1型糖尿病の処置のため医薬組成物、ここで、
    処置される患者は、該式(I)で示されるトリアジン誘導体の投与前後24時間未満の範囲内にインスリンを投与されない
  2. 式(I)中、R5およびR6の少なくとも一つが水素原子である、請求項1記載の医薬組成物
  3. 式(I)中、R6がメチル基であり、R5が水素原子である、請求項2記載の医薬組成物
  4. 式(I)中、R1およびR2がメチル基であり、そしてR3およびR4が水素原子である、請求項1〜3のいずれか一項記載の医薬組成物
  5. 式(I)で示されるトリアジン誘導体が、2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン、そのラセミ型、互変異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体およびエピマー、ならびにその薬学的に許容されうる塩より選択される、請求項1〜4のいずれか一項記載の医薬組成物
  6. 式(I)で示されるトリアジン誘導体が、(+)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジンおよびその薬学的に許容されうる塩より選択される、請求項5記載の医薬組成物
  7. 式(I)で示されるトリアジン誘導体が、(−)−2−アミノ−3,6−ジヒドロ−4−ジメチルアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジンおよびその薬学的に許容されうる塩より選択される、請求項5記載の医薬組成物
  8. 薬学的に許容されうる塩が塩酸塩である、請求項6または7記載の医薬組成物
  9. 処置される患者に1型糖尿病を発生するリスクがある、請求項1〜8のいずれか一項記載の医薬組成物
  10. 処置される患者が、初期の1型糖尿病である、請求項1〜8のいずれか一項記載の医薬組成物
  11. 処置が、1型糖尿病の発病を遅延させるか、またはその進行を減速させるためである、請求項1〜10のいずれか一項記載の医薬組成物
  12. 処置される患者が、成人潜在性自己免疫性糖尿病を患う成人である、請求項1〜11のいずれか一項記載の医薬組成物
  13. 式(I)
    Figure 0005707489

    [式中:
    R1、R2、R3およびR4は、以下の基:
    − H、及び
    − ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシまたは(C3−C8)シクロアルキルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキルより独立して選択され、
    R5およびR6は、以下の基:
    − H、及び
    − アミノ、ヒドロキシル、チオ、ハロゲン、(C1−C5)アルキル、(C1−C5)アルコキシ、(C1−C5)アルキルチオ、(C1−C5)アルキルアミノ、(C6−C14)アリールオキシ、(C6−C14)アリール(C1−C5)アルコキシ、シアノ、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシメチルまたはカルボキシエチルによって場合により置換されている(C1−C20)アルキルからより独立して選択される]
    で示されるトリアジン誘導体、そのラセミ型、互変異性体、鏡像異性体、ジアステレオ異性体、エピマーもしくは薬学的に許容されうる塩、またはそれらの混合物を含む、1型糖尿病の処置のため医薬組成物、ここで、
    該組成物、インスリンを含まない。
  14. 式(I)で示されるトリアジン誘導体が、唯一の活性化合物である、請求項13記載の医薬組成物
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