JP5705316B2 - 空調管理装置、空調管理方法、プログラム、及び、空調システム - Google Patents

空調管理装置、空調管理方法、プログラム、及び、空調システム Download PDF

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Description

本発明は、空調管理装置、空調管理方法、プログラム、及び、空調システムに関する。
空調機の運転において、空調空間内の窓やドアが開放されている状況などでは、空調機が暖めた(冷やした)空気の多くが逃げてしまう。このような状況では、空調機の出力を高めたり、長時間運転させたりしなければならない非効率な無駄運転が発生し、省電力化の妨げとなる。
特許文献1には、このような無駄運転を防止するための空調調和装置の監視装置が開示されている。この監視装置は、空気機器膨張弁の開度の移動平均を算出し、この移動平均が所定の閾値を越えた状態が一定時間継続すると、空調機が無駄運転していると判定し、管理者への報知を行う。
ところで、空調機が設置される空間の環境(窓やドアの数やサイズなど)は様々である。従って、特許文献1に記載の監視装置において、上記閾値は、空調機が設置される環境に応じた適切な値に設定される必要がある。この点に関して、特許文献1に記載の監視装置では、この閾値を1日内の温度変化の傾向や外気温度や過去所定日数の監視パラメータの履歴に基づいて変化させることで、適切な閾値に自動的に設定する。
特開2006−336901号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、監視装置が無駄運転か否かを判定した判定結果が実際とは異なる場合の対処については考慮がなされていなかった。従って、このような場合、閾値が適切に設定されず、正確に無駄運転の有無を判定することができなくなる可能性があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、従来よりも精度よく無駄運転の有無を判定することができる空調管理装置、空調管理方法、プログラム、及び、空調システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の空調管理装置は、
空調機の運転データを取得する運転データ取得手段と、
前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段と、
前記無駄運転判定手段による判定結果を蓄積記憶する判定結果記憶手段と、
前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段と、
前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段と、
前記改善行為判定手段による判定結果に基づいて、前記判定結果記憶手段に記憶されている判定結果を更新する判定結果更新手段と、
前記判定結果更新手段による更新後の前記判定結果記憶手段に蓄積記憶されている現在及び過去の各判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段と、
を備える。
本発明によれば、無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データから無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定し、判定結果に基づいて、無駄運転判定用の基準を自動的に調整する。従って、従来よりも精度よく無駄運転の有無を判定することができる。
本発明の第1の実施形態に係る空調管理装置を備えたシステムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る空調管理装置の機能構成を示すブロック図である。 運転データの例を示す図である。 空調対象エリアの温度と時刻との関係を示す図である。 判定結果データの例を示す図である。 閾値データの例を示す図である。 第1の実施形態の初期運転処理を説明するためのフローチャートである。 第1の実施形態の通常運転処理を説明するためのフローチャートである。 閾値を調整する処理を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る空調管理装置の機能構成を示すブロック図である。 第2の実施形態の通常運転処理を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付す。
<<第1の実施形態>>
本発明の第1の実施形態に係る空調管理装置1について説明する。空調管理装置1は、図1に示すように、空調対象エリア内に設置された空調機2と、この空調対象エリア内の温度や湿度を計測するセンサ3とに接続される。空調管理装置1は、空調機2の現在の運転状態や、センサ3の計測値などに基づいて、空調機2の運転制御や、無駄運転の判別を行う。空調管理装置1は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブあるいはフラッシュメモリ等の読み書き可能な半導体メモリ、通信インタフェース等を備えたコンピュータである。
空調管理装置1は、機能的には、図2に示すように、運転データ取得部101と、トリガ検出部102と、判定用データ生成部103と、無駄運転判定部104と、無駄運転報知部105と、評価入力部106と、閾値調整部107と、運転データ記憶部108と、閾値記憶部109と、判定結果記憶部110と、を備える。なお、空調機2の運転を制御する構成については、本発明の主要な構成ではないため、図示していない。
運転データ取得部101は、所定時間毎(例えば5分毎)に、空調機2から運転状態を示す情報と、センサ3が計測した測定値(例えば、空調対象エリア内の温度(室温)等)とを取得する。そして、運転データ取得部101は、取得したこれらの情報と現在日時情報とを対応付けた運転データを運転データ記憶部108に記憶する。
トリガ検出部102は、運転データ記憶部108に記憶されている運転データを監視し、無駄運転を判別する処理を開始するためのトリガを検出する。本実施形態では、停止状態(電源OFFの状態)から空調機2の冷房運転が開始されたとき、及び、冷房運転により室温を一定にキープできている定常状態が発生したときを、上記のトリガとして検出する。なお、以下の説明では、電源OFFの状態から冷房運転が開始されたときを「冷房運転開始」トリガ、冷房運転により室温を一定にキープできている定常状態が発生したときを「冷房定常」トリガと称する。
判定用データ生成部103は、トリガ検出部102が、上記の何れかのトリガを検出すると、トリガ検出時点から所定時間経過分の運転データを運転データ記憶部108から取得する。そして、判定用データ生成部103は、取得した運転データから、無駄運転判定用のデータを生成する。
無駄運転判定部104は、判定用データ生成部103が生成した無駄運転判定用のデータと閾値記憶部109に記憶されている閾値データとを比較することにより無駄運転の有無を判定し、判定結果を判定結果記憶部110に格納する。
無駄運転報知部105は、無駄運転判定部104が無駄運転をしていると判定した際に、所定の態様でその旨をユーザに報知する。例えば、無駄運転報知部105は、LEDランプやスピーカを備え、LEDランプを点灯させたり、スピーカから音声を出力させたりすることにより、無駄運転の発生をユーザに報知する。
評価入力部106は、例えば所定のボタンを備え、ユーザから、無駄運転が実際に生じているか否を評価した結果を受け付ける。例えば、評価入力部106が備える所定のボタンを「Yes」ボタンと「No」ボタンとから構成されるものとした場合、ユーザは、無駄運転が実際に生じていれば「Yes」ボタン、生じていなければ「No」ボタンを押下することで、無駄運転の評価結果を入力することができる。評価入力部106は、ユーザのボタン操作等により入力された評価結果を閾値調整部107に出力する。
閾値調整部107は、評価入力部106から入力された評価結果と、判定結果記憶部110に記憶した過去の判定結果とに基づいて、無駄運転の有無を判定するための閾値を調整する。
運転データ記憶部108には、図3に示すように、運転データ取得部101が所定時間毎(この例では5分毎)に取得した運転データが格納される。図3の例では、運転データは、「日時」と、「運転モード」と、「設定温度」と、「室温」とが対応付けられたデータである。なお、「運転モード」と「設定温度」は、空調機2のコントローラから取得した情報である。また、「室温」は、センサ3が計測した空調対象エリアの温度(室温)である。また、「運転モード」は、空調機2がどのなようなモードで運転されていたかを示す情報であり、例えば、「冷房」、「暖房」、「除湿」、「送風」、「電源OFF」等を示す。
図2に戻り、判定結果記憶部110には、無駄運転判定部104が無駄運転の有無を判定した結果が記憶される。具体的には、判定結果記憶部110には、トリガを示す情報と、当該トリガ検出時に判定された無駄運転の判定結果を示す情報と、当該判定に利用した判定用データとが対応付けられた判定結果データが格納される。なお、本実施形態では、トリガ検出時点から5分後、10分後、及び、15分後の温度変化率を判定用データとして用いる。なお、本実施形態では、空調機2の起動時の室温と設定温度との差に対する、トリガ検出時点から対象時点までの室温変化の割合を、この対象時点における温度変化率として算出する。
ここで、温度変化率について、具体例を挙げて説明する。図4は、空調機2が配置された空調対象エリアの温度(室温)と時刻との関係を示した図である。時刻tの室温はTであり、この時刻tに空調機2が起動するとともに「冷房運転開始」トリガが検出される。また、時刻tに室温が設定温度Tに到達する。また、時刻tから15分経過後の時刻tの室温はTである。この場合、時刻tの温度変化率は、以下の式のように算出することができる。
(時刻tの温度変化率)=(T−T)/|T−T
ここで、判定結果データの例を図5に示す。
図5(A)は、「冷房運転開始」トリガ検出時に行われた無駄運転の判定の判定結果を示す判定結果データである。この図から、トリガ検出時点から5分後、10分後、及び15分後の温度変化率が、それぞれ「−30パーセント」、「−50パーセント」、「−70パーセント」であり、これらの温度変化率から、無駄運転ではない(無駄運転無し)と判定されたことがわかる。
また、図5(B)は、「冷房定常」トリガ検出時に行われた無駄運転の判定の判定結果を示す判定結果データである。この図から、トリガ検出時点から5分後、10分後、及び15分後の温度変化率が、それぞれ「0パーセント」、「−10パーセント」、「0パーセント」であり、これらの温度変化率から、無駄運転無しと判定されたことがわかる。
図2に戻り、閾値記憶部109には、無駄運転判定用の閾値が記憶される。具体的には、閾値記憶部109には、トリガを示す情報と、該トリガ検出時に無駄運転を判定するための閾値データが記憶される。
ここで、閾値データの例を図6に示す。
図6(A)に示す閾値データは、「冷房運転開始」トリガ検出時の無駄運転の判定で使用される閾値データを示したものである。この図から、「冷房運転開始」トリガ検出時点から5分後の温度変化率の絶対値が「20パーセント以上」であり、10分後の温度変化率が「30パーセント以上」であり、15分後の温度変化率が「40パーセント以上」である場合には、無駄運転が無いものと判定されることがわかる。
また、図6(B)に示す閾値データは、「冷房定常」トリガ検出時の無駄運転の判定で使用される閾値データを示したものである。この図から、「冷房定常」トリガ検出時点から5分後の温度変化率の絶対値が「10パーセント以下」であり、10分後の温度変化率が「10パーセント以下」であり、15分後の温度変化率が「30パーセント以下」である場合には、無駄運転が無いものと判定されることがわかる。
続いて、空調機2で冷房運転をする場合を例に、空調管理装置1で実施される処理について説明する。
(初期運転処理)
空調管理装置1を設置した直後は、無駄運転の有無を判定するための閾値が閾値記憶部109に記憶されていない。そこで、空調管理装置1は初期運転処理を行い、仮の閾値を設定する。初期運転処理の詳細について、図7のフローチャートを参照して説明する。
初期運転処理は、例えば、閾値(閾値データ)が閾値記憶部109に記憶されていない状態で空調管理装置1が起動された場合に開始される。なお、初期運転処理と並行して、運転データ取得部101は、定期的に運転データを取得して運転データ記憶部108に格納する。
初期運転処理が開始されると、まず、トリガ検出部102は、運転データ記憶部108に記憶される運転データを監視して、無駄運転の判定を開始するトリガを検出したか否かを判別する(ステップS101)。
トリガを検出した場合(ステップS101;Yes)、判定用データ生成部103は、当該トリガを検出した時点から、判定に使用する運転データが運転データ記憶部108に蓄積(記憶)されるまで待機する(ステップS102)。本実施形態では、5分、10分、及び、15分経過後の各運転データが記憶されるまで待機する。
判定に使用する運転データが記憶されると、判定用データ生成部103は、当該運転データの内容から、無駄運転判定用のデータ(温度変化率)を生成(算出)する(ステップS103)。
続いて、無駄運転判定部104は、ステップS101で検出したトリガを示す情報と、ステップS103で生成した無駄運転判定用のデータ(トリガ検出時点から5分、10分、15分経過後の温度変化率)と、無駄運転無しを示す情報とを対応付けた判定結果データを、判定結果記憶部110に記憶する(ステップS104)。なお、初期運転処理では、無駄運転判定用の閾値が閾値記憶部109に記憶されていないため、無駄運転判定部104は、無駄運転の判定処理を行わず、必ず無駄運転無しとした判定結果データを記憶するものとする。
続いて、閾値調整部107は、無駄運転を判定するための仮の閾値(閾値データ)を生成して閾値記憶部109に保存する(ステップS105)。
例えば、閾値調整部107は、「冷房運転開始」トリガ検出時に用いる無駄運転判定用の閾値としては、ステップS103で取得した5分、10分、15分経過後の温度変化率の絶対値から、それぞれ、10パーセントポイント、20パーセントポイント、30パーセントポイント減算した値を、当該トリガ検出時の判定で用いる5分、10分、15分経過後の閾値として、閾値記憶部109に記憶すればよい。従って、図5(A)に示す判定結果データから、図6(A)に示す閾値データが作成されることとなる。
また、例えば、閾値調整部107は、「冷房定常」トリガ検出時に用いる無駄運転判定用の閾値としては、ステップS103で取得した5分、10分、15分経過後の温度変化率から、それぞれ、10パーセントポイント、20パーセントポイント、30パーセントポイント大きい値を、当該トリガ検出時の判定で用いる、5分、10分、15分経過後の閾値として、閾値記憶部109に記憶すればよい。従って、図5(B)に示す判定結果データから、図6(B)に示す閾値データが作成されることとなる。
続いて、閾値調整部107は、終了条件を満たすか否かを判別する(ステップS106)。例えば、閾値調整部107は、「冷房運転開始」トリガと「冷房定常」トリガの両方のトリガに対応する閾値を設定できた場合に、終了条件を満たすと判別すればよい。
終了条件を満たさない場合(ステップS106;No)、処理はステップS101に戻る。終了条件を満たす場合(ステップS106;Yes)、初期運転処理は終了する。
続いて、具体例を挙げて、初期運転処理について説明する。例えば、図3に示すように運転データが運転データ記憶部108に記憶される場合を想定し、2011年8月1日12時に、「冷房運転開始」トリガが検出された場合を考える。この場合、無駄運転判定用のデータとして、トリガ検出時から5分、10分、及び、15分経過後である、12時5分、12時10分、12時15分の各運転データから温度変化率が算出される。12時5分、12時10分、及び、12時15分におけるトリガ検出時(12時)からの温度変化は、−3℃、−5℃、−7℃である。また、空調機2の起動時(12時)の設定温度と室温との差は10℃である。従って、12時5分、12時10分、12時15分の温度変化率は、「−30%」、「−50%」、「−70%」となる。また、初期運転処理なので必ず無駄運転無しと判定される。従って、図5(A)に示す判定結果データが作成される。また、算出した温度変化率から所定値を加算した値が閾値となるため、この判定結果データから、最終的に、図6(A)に示す閾値データが作成される。
また2011年8月1日13時に、「冷房定常」トリガが検出された場合を考える。この場合、無駄運転判定用のデータとして、トリガ検出時から5分、10分、及び、15分経過後である、13時5分、13時10分、13時15分の各運転データから温度変化率が算出される。13時5分、13時10分、及び、13時15分におけるトリガ検出時(13時)からの温度変化は、0℃、−1℃、0℃である。また、空調機2の起動時(12時)の設定温度と室温との差は10℃である。従って、13時5分、13時10分、13時15分の温度変化率は、「0%」、「−10%」、「0%」となる。また、初期運転処理なので必ず無駄運転無しと判定される。従って、図5(B)に示す判定結果データが作成される。また、算出した温度変化率から所定値を加算した値が閾値となるため、この判定結果データから、最終的に、図6(B)に示す閾値データが作成される。
このように、初期運転処理により、トリガ検出時点から所定時間経過後の運転データに基づいて、判定用のデータが生成される。そして、この判定用のデータを基準として、無駄運転判定用の仮の閾値が設定される。以下、この閾値を基に、無駄運転の有無の判定がなされる。
(通常運転処理)
続いて、前述した初期運転処理の完了後に実施される通常運転処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
初期運転処理の完了に応答して、トリガ検出部102は、運転データ記憶部108に記憶される運転データを監視して、無駄運転の判定を開始するトリガを検出したか否かを判別する(ステップS201)。
トリガを検出した場合(ステップS201;Yes)、判定用データ生成部103は、当該トリガを検出した時点から、判定に使用する運転データが運転データ記憶部108に蓄積(記憶)されるまで待機する(ステップS202)。本実施形態では、5分、10分、及び、15分経過後の各運転データが記憶されるまで待機する。
判定に使用する運転データが記憶されると、判定用データ生成部103は、当該運転データの内容から、無駄運転判定用のデータを生成する(ステップS203)。具体的には、前述の初期運転処理と同様に、判定用データ生成部103は、無駄運転判定用のデータとして、トリガ検出時点から5分、10分、及び、15分経過後の温度変化率を算出する。
続いて、無駄運転判定部104は、ステップS203で生成した無駄運転判定用のデータ(温度変化率)と、閾値記憶部109に記憶されている閾値データとを比較することにより、無駄運転が発生しているか否かを判定する(ステップS204)。
例えば、検出したトリガが「冷房運転開始」トリガである場合、無駄運転判定部104は、当該トリガに対応する閾値データを閾値記憶部109から取得する。そして、無駄運転判定部104は、トリガ検出時から5分後の温度変化率の絶対値が、取得した閾値結果データが示す5分後の温度変化率(即ち、5分後の閾値)未満で有るか否かを判定する。5分後の閾値未満である場合、無駄運転判定部104は、「無駄運転有り」と直ちに判定する。一方、トリガ検出時から5分後の温度変化率の絶対値が、5分後の閾値未満で無い場合、無駄運転判定部104は、さらに、トリガ検出時から10分後、及び、15分後の温度変化率の絶対値と、各時間経過に対応する閾値の大きさとを比較する。その比較の結果、トリガ検出時から10分後、及び、15分後の温度変化率の絶対値が、何れも、対応する閾値未満である場合、無駄運転判定部104は、「無駄運転有り」と判定する。一方、そうでない場合は、無駄運転判定部104は、「無駄運転無し」と判定する。
また、検出したトリガが「冷房定常」トリガである場合、無駄運転判定部104は、当該トリガに対応する閾値データを閾値記憶部109から取得する。そして、無駄運転判定部104は、トリガ検出時から5分後の温度変化率の絶対値が、取得した閾値結果データが示す5分後の温度変化率(即ち、5分後の閾値)より大きいか否かを判定する。そして閾値より大きい場合、無駄運転判定部104は、「無駄運転有り」と直ちに判定する。一方、トリガ検出時から5分後の温度変化率の絶対値が、5分後の閾値以下である場合、無駄運転判定部104は、さらに、トリガ検出時から10分後、及び、15分後の温度変化率の絶対値と、各時間経過に対応する閾値の大きさとを比較する。その比較の結果、トリガ検出時から10分後、及び、15分後の温度変化率の絶対値が、何れも、対応する閾値より大きい場合、無駄運転判定部104は、「無駄運転有り」と判定する。一方、そうでない場合は、無駄運転判定部104は、「無駄運転無し」と判定する。
続いて、無駄運転判定部104は、ステップS201で検出したトリガを示す情報と、ステップS203で生成した無駄運転判定用のデータ(トリガ検出時点から5分、10分、15分経過後の温度変化率)と、ステップS204で判定した無駄運転の有無を示す情報とを対応付けた判定結果データを、判定結果記憶部110に記憶する(ステップS205)。
ステップS204で無駄運転無しと判定された場合(ステップS206;No)、無駄運転の報知を実施する必要はなく、ステップS201に処理は戻る。
また、ステップS204で無駄運転有りと判定された場合(ステップS206;Yes)、無駄運転報知部105は、LEDランプを点灯させる等して、無駄運転の発生をユーザに報知する(ステップS207)。
ユーザは、無駄運転の報知を受けると、実際に無駄運転が行われているか否かを評価し、評価入力部106を介して評価結果を入力する。例えば、ユーザは、部屋のドアや窓が開放したまま空調機2を冷房運転している場合は、そこから冷気が逃げるため、無駄運転しているものと評価(判定)すればよい。また、ドアや窓が閉められている場合には、ユーザは、空調管理装置1が誤った判定をしているものと判断し、無駄運転は無いと評価すればよい。
評価入力部106がユーザからの評価結果を受け付けると(ステップS208)、閾値調整部107は、その評価結果を判定結果データに反映する(ステップS209)。具体的には、ユーザからの評価結果が無駄運転無しを示す場合、閾値調整部107は、ステップS205で無駄運転有りとして記録した判定結果データを、無駄運転無しを示すデータに更新する。
続いて、閾値調整部107は、判定結果記憶部110に記憶されている各判定結果データの内容から、閾値データの各閾値を調整する(ステップS210)。
例えば、「冷房定常」トリガ検出時の無駄運転の判定で利用する閾値データであれば、閾値調整部107は、判定結果記憶部110から、「冷房定常」トリガ検出時に対応する判定結果データを取得する。そして、閾値調整部107は、取得した判定結果データから、各時間経過(5分、10分、15分)毎の温度変化率において、それぞれ、その絶対値が無駄運転無しと判定された最大のものと無駄運転有りと判定された最小のものとを抽出し、両者の中間値をそれぞれ求める。そして、閾値調整部107は、「冷房定常」トリガに対応する閾値データの各経過時間後の閾値(温度変化率)毎に、それぞれ求めた中間値を設定する。
また、「冷房運転開始」トリガ検出時の無駄運転の判定で利用する閾値データであれば、閾値調整部107は、判定結果記憶部110から、「冷房運転開始」トリガ検出時に対応する判定結果データを取得する。そして、閾値調整部107は、取得した判定結果データから、各時間経過毎の温度変化率において、それぞれ、その絶対値が無駄運転無しと判定された最小のものと無駄運転有りと判定された最大のものとを抽出し、両者の中間値をそれぞれ求める。そして、閾値調整部107は、「冷房運転開始」トリガに対応する閾値データの各時間経過後の閾値毎に、それぞれ求めた中間値を設定する。
ここで、閾値を調整する処理について、図9を参照して説明する。図9は、「冷房定常」トリガ検出時に判定された各判定結果データの「5分後」の温度変化率をプロットしたものである。無駄運転無しと判定された○で示す判定結果データA〜Cと、無駄運転有りと判定された●で示す判定結果データD〜Fとが、前回までの通常運転処理により、判定結果記憶部110に記憶されているものとする。また、◎で示す判定結果データGは、今回の通常運転処理により、新規に記憶されるとともに、ユーザからの評価を受けたデータである。
ここで、データGがユーザにより無駄運転有りと判定(評価)された場合を考える。この場合、無駄運転有りと判定された判定結果データの中で温度変化率が最小のデータはデータGとなる。また、無駄運転無しと判定された判定結果データの中で温度変化率が最大のデータはデータCである。従って、閾値調整部107は、データCの温度変化率と、データGの温度変化率との中間の値を「5分後」の閾値に設定する。尚、閾値調整部107は、無駄運転無しと判定されたデータA,B,Cの温度変化率の平均値と、無駄運転有りと判定されたデータG,D,E,Fの温度変化率の平均値と、の中間の値を「5分後」の閾値に設定してもよい。
また、データGがユーザにより無駄運転無しと判定(評価)された場合を考える。この場合、無駄運転無しと判定された判定結果データの中で温度変化率が最大のデータはデータGとなる。また、無駄運転有りと判定された判定結果データの中で温度変化率が最小のデータはデータDである。従って、閾値調整部107は、データGの温度変化率と、データDの温度変化率との中間の値を「5分後」の閾値に設定する。尚、閾値調整部107は、無駄運転無しと判定されたデータA,B,C,Gの温度変化率の平均値と、無駄運転有りと判定されたデータD,E,Fの温度変化率の平均値と、の中間の値を「5分後」の閾値に設定してもよい。
このように、ユーザの評価結果(無駄運転が実際に行われていたか否か)に応じて、異なる値に閾値が調整される。
図8に戻り、閾値の調整が終了すると、ステップS201に処理は戻る。以下、トリガを検出した際に無駄運転の有無を判定して無駄運転が有った場合にそれを報知し、ユーザからの評価に応じて閾値を調整する一連の処理が繰り返される。
このように、第1の実施形態に係る空調管理装置1では、無駄運転が有ると判定した際に、その旨をユーザに報知し、ユーザからその判定に対する評価を受け付ける。そして、当該評価を考慮に入れて、無駄運転判定用の閾値を調整する。従って、精度よく無駄運転を判定することが可能となる。
<<第2の実施形態>>
第1の実施形態では、ユーザによって入力された無駄運転の判定に対する評価結果に基づいて、無駄運転判定用の閾値を調整した。本発明の第2の実施形態では、ユーザからの直接的な評価結果の入力がなくても、ユーザの評価結果を勘案し、無駄運転判定用の閾値を調整可能にしたことを特徴とする。
本発明の第2の実施形態に係る空調管理装置10は、図10に示すように、評価入力部106が無く、改善行為判定部111を新たに備える点が、第1の実施形態と異なる。
改善行為判定部111は、運転データ記憶部108に記憶される運転データの内容から、ユーザによる無駄運転の発生を防ぐための改善行為が行われたか否かを判別し、その結果を閾値調整部107に出力する。
続いて、空調管理装置10で実施される処理について説明する。なお、空調管理装置10で実施される初期運転処理は、第1の実施形態に係る空調管理装置1で実施される初期運転処理と実質的に同様である。
空調管理装置10で実施される通常運転処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。なお、第1の実施形態の通常運転処理と同じステップについては、適宜説明を簡略化する。
通常運転が開始され、トリガ検出部102がトリガを検出すると(ステップS301;Yes)、判定用データ生成部103は、判定に使用する運転データが蓄積(記憶)されるまで待機し(ステップS302)、所定時間経過後の運転データの内容から無駄運転判定用のデータを生成する(ステップS303)。続いて、無駄運転判定部104は、無駄運転判定用のデータと閾値記憶部109に記憶されている閾値データとを比較することにより無駄運転の有無を判定し(ステップS304)、その結果生成した判定結果データを判定結果記憶部110に記憶する(ステップS305)。続いて、ステップS304で無駄運転有りと判定した場合(ステップS306;Yes)、無駄運転報知105は、無駄運転の発生をユーザに報知する(ステップS307)。なお、以上のステップS301〜ステップS307までの一連の処理ステップは、第1の実施形態における通常運転処理の処理ステップ(図8のステップS201〜ステップS207)と実質的に同一である。
ステップS307で無駄運転を報知した後、改善行為判定部111は、無駄運転の報知から所定時間経過後の運転データが運転データ記憶部108に格納されまで待機する(ステップS308)。ここでは、無駄運転の報知から5分、10分、及び、15分経過後の各運転データが運転データ記憶部108に格納されるまで待機することとする。
続いて、無駄運転の報知から所定時間経過後の運転データが格納されると、改善行為判定部111は、当該運転データの内容から、ユーザにより無駄運転の発生を防ぐための改善行為がなされたか否かを判別する(ステップS309)。例えば、ユーザによる無駄運転の発生を防ぐための改善行為は、例えば、冷気が逃げないように開いていた窓やドアを閉めるなどの行為が該当する。
なお、ステップS301で検出したトリガが「冷房運転開始」トリガであれば、以下のようにして改善行為がなされたか否かを判別すればよい。まず、改善行為判定部111は、無駄運転の報知から5分、10分、及び15分経過後の各運転データを取得する。続いて、改善行為判定部111は、取得した各運転データから、無駄運転報知から5分後、10分後、及び15分経過後の温度変化率を算出する。続いて、改善行為判定部111は、算出した各温度変化率の絶対値と、閾値記憶部109に記憶されている「冷房運転開始」トリガに対応する閾値データの各時間経過毎の閾値(温度変化率)とを比較する。そして、判定評価部111は、比較した結果、無駄運転報知から5分後、10分後、及び15分経過後の各温度変化率が、全て対応する閾値以上であれば、改善行為がなされたものと判別し、それ以外の場合は、改善行為がなされていないものと判別すればよい。
または、改善行為判定部111は、無駄運転報知から所定時間前後の運転データを複数取得する。そして、改善行為判定部111は、取得した複数の運転データから、無駄運転報知後の時間に対する室温低下の割合が、無駄運転報知前の時間に対する室温低下の割合よりも所定値以上大きいか否かを判別し、大きい場合に、改善行為があったものと判別してもよい。
また、ステップS301で検出したトリガが「冷房定常」トリガであれば、以下のようにして改善行為がなされたか否かを判別すればよい。まず、改善行為判定部111は、無駄運転の報知から5分、10分、及び15分経過後の各運転データを取得する。続いて、改善行為判定部111は、取得した各運転データから、無駄運転報知から5分後、10分後、及び15分経過後の温度変化率を算出する。続いて、改善行為判定部111は、算出した各温度変化率の絶対値と、閾値記憶部109に記憶されている「冷房定常」トリガに対応する閾値データの各時間経過毎の閾値とを比較する。そして、改善行為判定部111は、比較した結果、無駄運転報知から5分後、10分後、及び15分経過後の各温度変化率が、全て対応する閾値以下であれば、改善行為がなされたものと判別し、それ以外の場合は、改善行為がなされていないものと判別すればよい。
または、改善行為判定部111は、無駄運転報知から所定時間前後の運転データを複数取得する。そして、改善行為判定部111は、取得した複数の運転データから、無駄運転報知後の設定温度と室温との差が、無駄運転報知前よりも小さくなっているか否かを判別し、小さくなっている場合に、改善行為があったものと判別してもよい。
改善行為がなされたと判定された場合(ステップS309;Yes)、ユーザが無駄運転の報知を正しいと評価し、その後改善行為を行ったものと推定される。従って、ステップS304で無駄運転有りと判定した結果は正しく、ステップS311に処理は移る。
また、改善行為がなされていないと判定された場合(ステップS309;No)、ユーザが無駄運転の報知は誤っていると評価し、その後何らの改善行為を行わなかったものと推定される。従って、閾値調整部107は、ステップS305で無駄運転有りとして記憶した判定結果データを無駄運転無しを示すデータに更新し(ステップS310)、ステップS311に処理を移す。
ステップS311において、閾値調整部107は、判定結果記憶部110に記憶されている各判定結果データの内容に基づいて、閾値データの各閾値を調整する。なお、この処理は、通常運転時における処理(図8のステップS210)と実質的に同一の処理である。閾値の調整が終了すると、ステップS301に処理は戻る。以上のようにして、トリガを検出した際に無駄運転を判定して報知し、ユーザによる改善行為の有無に応じて閾値を調整する一連の処理を繰り返す。
このように、空調管理装置10では、無駄運転の報知後に、無駄運転を防ぐための改善行為が行われたか否かが判別される。そして、改善行為が行われた場合は無駄運転が有り、改善行為が行われなかった場合は無駄運転が無いとユーザが評価したものと判断し、その判断結果を反映して、無駄運転判定用の閾値を調整する。従って、空調管理装置10は、第1の実施形態の空調管理装置1と同様に、精度よく無駄運転を判定することが可能となる。また、ユーザは、無駄運転の判定に対して、直接的に評価結果の入力操作を行う必要がないため、利便性をより向上させることができる。また、空調管理装置10は、ユーザから評価入力を受け付けるためのボタン等を備える必要がないため、搭載部品数を低減でき、小型化や低コスト化も期待できる。
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での種々の変更は勿論可能である。
例えば、上記各実施形態では、無駄運転判定用のデータとして、トリガ検出時から5分後、10分後、及び、15分後の3個の温度変化率を用いたが、これに限定される必要はなく、これ以上の数の温度変化率や、別の時間経過後の温度変化率を用いて無駄運転を判定してもよい。また、トリガ検出時から5分後の温度変化率のみを用いて無駄運転を判定してもよい。
また、上記各実施形態では、「冷房運転開始」トリガ、及び、「冷房定常」トリガ検出時に無駄運転を判定した。しかし、無駄運転の判定を開始するためのトリガは、これらに限定されるものではない。例えば、一日のうちで決まった時刻になった場合や、暖房運転が開始されたことをトリガとして、無駄運転の判定を開始してもよい。なお、この場合、これらのトリガに対応した閾値データを、閾値記憶部109に記憶しておく必要がある。
また、上記各実施形態では、無駄運転判定用のデータとして、温度変化率を用いた。しかし、室温と設定温度との差や、室温の時間に対する傾き(室温の時間変化率)など、他のデータを用いて無駄運転の有無を判定してもよい。
また、例えば、本発明に係る空調管理装置の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る空調管理装置として機能させることも可能である。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、ビル等に設置される空調システムに好適に採用され得る。
1,10 空調管理装置
2 空調機
3 センサ
101 運転データ取得部
102 トリガ検出部
103 判定用データ生成部
104 無駄運転判定部
105 無駄運転報知部
106 評価入力部
107 閾値調整部
108 運転データ記憶部
109 閾値記憶部
110 判定結果記憶部
111 改善行為判定部

Claims (9)

  1. 空調機の運転データを取得する運転データ取得手段と、
    前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段と、
    前記無駄運転判定手段による判定結果を蓄積記憶する判定結果記憶手段と、
    前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段と、
    前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段と、
    前記改善行為判定手段による判定結果に基づいて、前記判定結果記憶手段に記憶されている判定結果を更新する判定結果更新手段と、
    前記判定結果更新手段による更新後の前記判定結果記憶手段に蓄積記憶されている現在及び過去の各判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段と、
    を備える空調管理装置。
  2. 空調機の運転データを取得する運転データ取得手段と、
    前記空調機の無駄運転の判定を開始するためのトリガを検出するトリガ検出手段と、
    前記トリガを検出した際に、前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段と、
    前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段と、
    前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段と、
    前記改善行為判定手段の判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段と、を備え、
    前記無駄運転判定手段は、前記トリガの検出時から現在までに取得された前記運転データに基づいて前記トリガの検出時からそれぞれ異なる時間経過後の無駄運転判定用の値を求め、求めた各値を対応する各基準と比較することにより、現在無駄運転をしているか否かを判定する、
    空調管理装置。
  3. 前記トリガ検出手段は、前記空調機の運転により室温を一定に維持できている定常状態の発生を前記トリガとして検出する、
    請求項に記載の空調管理装置。
  4. 空調機の運転データを取得する運転データ取得ステップと、
    前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定ステップと、
    前記無駄運転判定ステップによる判定結果を蓄積記憶する判定結果記憶ステップと、
    前記無駄運転判定ステップで無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知ステップと、
    前記無駄運転報知ステップによる無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定ステップと、
    前記改善行為判定ステップでの判定結果に基づいて、前記判定結果記憶ステップで記憶した判定結果を更新する判定結果更新ステップと、
    前記判定結果更新ステップによって更新されて前記判定結果記憶ステップによって蓄積記憶されている現在及び過去の各判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整ステップと、
    を備える空調管理方法。
  5. 空調機の運転データを取得する運転データ取得ステップと、
    前記空調機の無駄運転の判定を開始するためのトリガを検出するトリガ検出ステップと、
    前記トリガを検出した際に、前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定ステップと、
    前記無駄運転判定ステップで無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知ステップと、
    前記無駄運転報知ステップによる無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定ステップと、
    前記改善行為判定ステップによる判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整ステップと、を備え、
    前記無駄運転判定ステップは、前記トリガの検出時から現在までに取得された前記運転データに基づいて前記トリガの検出時からそれぞれ異なる時間経過後の無駄運転判定用の値を求め、求めた各値を対応する各基準と比較することにより、現在無駄運転をしているか否かを判定する、
    空調管理方法。
  6. コンピュータを、
    空調機の運転データを取得する運転データ取得手段、
    前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段、
    前記無駄運転判定手段による判定結果を蓄積記憶する判定結果記憶手段、
    前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段、
    前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段、
    前記改善行為判定手段による判定結果に基づいて、前記判定結果記憶手段に記憶されている判定結果を更新する判定結果更新手段、
    前記判定結果更新手段による更新後の前記判定結果記憶手段に蓄積記憶されている現在及び過去の各判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段、
    として機能させるプログラム。
  7. コンピュータを、
    空調機の運転データを取得する運転データ取得手段、
    前記空調機の無駄運転の判定を開始するためのトリガを検出するトリガ検出手段、
    前記トリガを検出した際に、前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段、
    前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段、
    前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段、
    前記改善行為判定手段の判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段、として機能させ、
    前記無駄運転判定手段は、前記トリガの検出時から現在までに取得された前記運転データに基づいて前記トリガの検出時からそれぞれ異なる時間経過後の無駄運転判定用の値を求め、求めた各値を対応する各基準と比較することにより、現在無駄運転をしているか否かを判定する、
    プログラム。
  8. 空調機と、前記空調機を管理する空調管理装置と、を備える空調システムであって、
    前記空調管理装置は、
    前記空調機の運転データを取得する運転データ取得手段と、
    前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段と、
    前記無駄運転判定手段による判定結果を蓄積記憶する判定結果記憶手段と、
    前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段と、
    前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段と、
    前記改善行為判定手段による判定結果に基づいて、前記判定結果記憶手段に記憶されている判定結果を更新する判定結果更新手段と、
    前記判定結果更新手段による更新後の前記判定結果記憶手段に蓄積記憶されている現在及び過去の各判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段と、を有する
    空調システム。
  9. 空調機と、前記空調機を管理する空調管理装置と、を備える空調システムであって、
    前記空調管理装置は、
    前記空調機の運転データを取得する運転データ取得手段と、
    前記空調機の無駄運転の判定を開始するためのトリガを検出するトリガ検出手段と、
    前記トリガを検出した際に、前記取得した運転データと、無駄運転判定用の基準と、に基づいて、前記空調機が無駄運転をしているか否かを判定する無駄運転判定手段と、
    前記無駄運転判定手段が無駄運転をしていると判定した際に、その旨を報知する無駄運転報知手段と、
    前記無駄運転報知手段による無駄運転の報知から所定時間経過後に取得した運転データに基づいて、無駄運転を防止するための改善行為がなされたか否かを判定する改善行為判定手段と、
    前記改善行為判定手段の判定結果に基づいて、前記無駄運転判定用の基準を調整する基準調整手段と、を有し、
    前記無駄運転判定手段は、前記トリガの検出時から現在までに取得された前記運転データに基づいて前記トリガの検出時からそれぞれ異なる時間経過後の無駄運転判定用の値を求め、求めた各値を対応する各基準と比較することにより、現在無駄運転をしているか否かを判定する、
    空調システム。
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