JP5704818B2 - 潅流調節 - Google Patents

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Description

本発明は、1つ以上の臓器、組織など(以後「臓器」という)の生存を支え、保ち、高めるために臓器を規定され制御された態様で潅流する方法及びシステムに関する。
移植可能な臓器のための潅流装置は科学文献及び特許文献に記載されている。例えば、特許文献1はこのような装置を開示しており、参照することによりその全体がここに組み込まれるとする。しかし、特許文献1は人間の肝臓のような多重流入臓器を貫流する特定の事態に対処していない。
臓器は温虚血時間を制限する方法で取り出すのが理想的である。あいにく、特に心拍停止ドナーからの多くの臓器は、例えば45分以上の長い温虚血期間後に取り出される。これらの臓器は低温でのマシン潅流が望ましい(Transpl Int 1966 Daemen)。更に、低圧での臓器の低温マシン潅流もまた望ましい(Transpl Int 1966 Yland)。潅流液を制御された圧力で供給するためにローラポンプ又はダイヤフラムポンプがしばしば使用される。望ましい潅流状態を達成するために多くの制御回路及びポンプ構成が使用されている。例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15参照。
しかし、臓器のマシン潅流のために上記のポンプを使用すると、臓器の不足加圧又は過大加圧の惧れが導入される。例えば約60mmHg以上の高圧潅流は臓器の血管内膜をえぐりとり、臓器の組織を損傷し得る。特に、低体温では臓器は高圧下で血管を拡張することによって自らを守るための神経学的又は内部分泌的制御を持たない。低圧潅流は十分な潅流液を臓器に供給せず、臓器不全を生じる。
精密制御に対するこの懸念は特に多重流入臓器において深刻である。生体肝臓においては、血液は門脈及び肝動脈を経て臓器に流入する。血液は肝臓の類洞内で混ざり、肝静脈を経て流出する。生体内では、肝動脈が比較的高い圧力(約100mmHg)の動脈血を受けるが、門脈は比較的低い圧力(約18mmHg)の静脈血を受ける。初期圧力が同等でないにもかかわらず各流入口から類洞への流れを適正に管理するために、血管張力及び括約筋の系が門脈及び肝動脈を経て流れる血液の相対抵抗を調節する。
臓器潅流保存中の目標は、(1)老廃物の適切な希釈及び適切な栄養供給を可能にするために十分な体積、即ち流量で、及び(2)損傷を避けるために最大流量及び圧力を制限しながら血管開通を維持するのに十分な圧力で、流体を生体肝臓外の血管を介して潅流させることにある。例えば腎臓のような単一流入臓器においては、この目標は単一流入動脈への圧力及び流量を明確に定められる治療濃度域の最小及び最大圧力及び流量内に調節することによって簡単に達成される。
従来、肝臓への流量調節は腎臓の場合と同様に処理されている。門脈圧力及び肝動脈圧力及びそれぞれの流量は、別々に独立に、明確に定められる治療濃度域の最大及び最小レベル内に維持され、一定レベルの圧力又は流量又はその両方に調節される。門脈及び肝動脈の圧力及び流量を別々に独立に調節する方法は公知である。
米国特許第6,997,140号明細書(譲渡人:Organ Recovery Systems Inc.) 米国特許第5,338,662号明細書(発明者:Sadri) 米国特許第5,494,822号明細書(発明者:Sadri) 米国特許第4,745,759号明細書(発明者:Bauer外) 米国特許第5,217,860号明細書(発明者:Fahy 外) 米国特許第5,472,876号明細書(発明者:Fahy 外) 米国特許第5,051,352号明細書(発明者:Martindale 外) 米国特許第3,995,444号明細書(発明者:Clark 外) 米国特許第4,629,686号明細書(発明者:Gruenberg 外) 米国特許第3,738,914号明細書(発明者:Hhorne 外) 米国特許第3,892,628号明細書(発明者:Hhorne 外) 米国特許第5,285,657号明細書(発明者:Bacchi 外) 米国特許第5,476,673号明細書(発明者:Bacchi 外) 米国特許第5,157,930号明細書(発明者:McGhee 外) 米国特許第5,141,847号明細書(発明者:Sugimachi 外) 米国特許出願第09/162,128号明細書(現在放棄されている) 米国特許第6,977,140号明細書 米国特許第6,673,594号明細書 米国特許出願第2004−0248281号明細書 米国特許出願第2004−0221719号明細書 米国特許出願第2004−111104号明細書 米国特許第6,492,103号明細書 米国特許第6,046,046号明細書 米国特許第6,014,864号明細書 米国特許出願第2004−0221719号明細書 米国特許第6,209,343号明細書 米国特許第5,586,438号明細書
臓器の損傷を避けるとともに臓器の生存能力を維持するために、臓器抵抗(即ち圧力/流量)を考慮に入れることができる、規定された及び/又は制御された圧力で臓器を潅流する方法及びシステムが必要とされている。
本発明は、臓器の異なる流入血管、例えば肝臓の門脈及び肝動脈の圧力及び流量を協調して調節する方法及びシステムに関する。研究の結果、摘出された肝臓の潅流において、一定の潅流圧力、即ち調節された圧力状態の下で、肝動脈を流れる流量が増大すると門脈を流れる流量が減少する現象が識別された。これらの研究によって、門脈流量は肝動脈流量が増大するにつれて最小治療濃度域より低いレベルに減少することが判明した。
開示する方法及びシステムは、特に、臓器の潅流保存中における不足治療門脈流量の問題を、複数の入力、例えば門脈及び肝動脈のポンプシステムの協調調節を臓器潅流保存装置で実行することによって解決しようとしている。これらの方法及びシステムは、門脈内の状態が測定パラメータとして最小流量及び最大圧力に達することが検出されるとき、これに応答する制御アルゴリズムを含むことができる。このような状態では、圧力を増大させることによって流量を増大させることはできないとともに、流量を減少させることによって圧力を減少させることはできない。これらの状態は、門脈内の問題状態のセンサ入力を受信し、肝動脈流の状態を協調して制御する協調制御アルゴリズムを実行することによって解決することができる。例えば、この制御アルゴリズムは、肝動脈流量を肝動脈治療濃度域内に維持したまま肝動脈流量を減少させて、門脈流量を治療濃度域内に戻すことができる。
臓器潅流装置において、総潅流圧力はコンピュータにより制御される空気加圧医療流体貯蔵器により供給することができる。コンピュータは、例えば潅流される臓器の脈管内に配置された管の端部内のようなフローパス内に配置されたセンサ又は類似のデバイスからの入力に応答するようにプログラムすることができる。コンピュータは、(1)潅流圧力の微調整を可能にするために、(2)過大加圧を防ぐために、及び/又は(3)容器内における流量の非常遮断を与えるために、ステップモータ/カム弁又はピンチ弁と組み合わせて使用することができる。また、特にシステムの故障による臓器の過大加圧を防止するために、適切なポンプ制御及び/又は十分なフェイルセーフコントローラを具えたローラポンプ又は蠕動ポンプのようなコンピュータプログラムポンプによって、臓器を直接潅流することもできる。過大加圧の可能性の十分な除去は血管内膜及び臓器組織に対して一般に起こり得る損傷を軽減するとともに、低圧脈管における流量競合及び流量消滅の影響を緩和することができる。
制御アルゴリズムの他の実施例は、異常状態に対するエラー認識及びアラーム応答を含むことができる。このような状態は、門脈流量及び肝臓圧力の両方がそれぞれの治療濃度域以下に低下したとき又は門脈又は肝静脈が閉塞されたときとすることができる。
他の実施例は、血管括約筋がオン/オフ動作し、それらのオン/オフ(開/閉)圧力のしきい値にヒステリシスを示し得ることを認めるものである。その結果として、門脈流と肝動脈流の設定順序が重要になる。例えば、最初に高い圧力の肝動脈潅流が設定される場合には、類洞への門脈流を制御する括約筋は閉になり、門脈圧力より高い開圧力を必要とする。これが起こると、当該括約筋の下流の門脈流は止まり、当該脈管により供給される組織は適切に潅流される。
他の実施例は、括約筋の動作を認識し、門脈流を肝動脈流より先の順序で設定する制御アルゴリズムを実行する。この順序は、臓器潅流装置が気泡パージ、障害回復、薬剤投与、臓器調整及びその他の影響を受け入れるために多数の始動/停止を受けることを認めるものである。これらの事象のいくつかは上に列挙した特許文献に開示されている。
臓器生存指数のような診断データを生成する臓器診断装置を提供することもできる。臓器診断装置は、センサ及び温度コントローラのような臓器潅流装置の特徴並びにカセットインターフェースの特徴を含むことができる。臓器診断装置は、潅流装置の入力及び出力流体の解析を提供することができる。典型的には、臓器診断装置はシングルパスインライン潅流における診断データを提供する簡易潅流装置である。
開示の実施例は、臓器の潅流、保存、解析及び/又は運搬を行う装置間で臓器を容易に安全に移動させることができる臓器カセットを提供することもできる。臓器カセットは、運搬装置、潅流装置及び/又は臓器診断装置及び/又は他の装置間の移行も含む運搬中、回復中、解析中及び保存中に連続的な無菌状態及び効率的な熱伝達を提供するように構成することができる。
開示の実施例は、臓器の特に長距離運搬を可能にする臓器運搬装置を提供することもできる。臓器運搬装置はセンサ及び温度コントローラのような臓器潅流装置の特徴並びにカセットインターフェースの特徴を含むことができる。
潅流装置、運搬装置、カセット及び臓器診断装置の開示の実施例は、保存又は運搬されている臓器の位置及び治療及び診断パラメータの遠隔管理、追跡及び監視を可能とするためにネットワーク化することができる。臓器運搬及び保存の履歴データをコンパイルし、病院及び全米臓器配分ネットワーク(UNOS)との相互参照を提供するために情報システムを使用することができる。情報システムは、潅流パラメータ及び移植アウトカムの即時リサーチを可能とするためにアウトァムデータも提供することができる。
制御アルゴリズムを実行する潅流装置に対する開示の方法及びシステムの種々の模範的実施例を、図面を参照して、以下に詳細に説明する。
図1は本発明による臓器潅流装置を示す。 図2は図1の装置の概略図である。 図3は図2の装置、図4Dの臓器カセット及び/又は図9の臓器運搬装置と一体化できるマイクロプロセッサコントローラのブロック図である。 図4Aは本発明による臓器カセットの種々の実施例の一つの斜視図である。 図4Bは本発明による臓器カセットの種々の実施例の一つの斜視図である。 図4Cは本発明による臓器カセットの種々の実施例の一つの斜視図である。 図4Dは本発明による臓器カセットの種々の実施例の一つの斜視図である。 図5は複数の臓器を同時に潅流するように構成された臓器潅流装置の概略図である。 図6A及び6Bは本発明による臓器カセットの代替例を示す。 図7は本発明による臓器運搬装置の外部斜視図を示す。 図8は図7の臓器運搬装置の断面図である。 図7の臓器運搬装置の代替例の断面図である。 図10は肝臓の肝動脈及び門脈における流体の圧力と流量の関係を示す模式図である。 図11は開示の制御アルゴリズムを実行するように構成された潅流装置を示す。 図12は開示の制御アルゴリズムを実行する方法のフローチャートである。
本発明の特徴の全体的な理解のためには図面を参照されたい。図面では、全図を通して同等の素子を示すために同等の参照番号を用いている。
開示のシステム及び方法は臓器の運搬、保存、潅流及び診断に使用される。しかし、開示のシステム及び方法は他の用途を含むことができるので、特定の用途に限定されるものと解釈すべきでない。種々の開示の特徴は、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21に開示されている装置及び方法の特徴と照らして、併せて、及び/又は関連して使用するのに特に好適とすることができ、これらの特許文献の内容は参照することによりここに援用される。
図1は臓器潅流装置1を示す。図2は図1の装置の概略図である。装置1は、少なくとも部分的にマイクロプロセッサで制御され且つ空気圧で駆動される。図1のセンサ、弁、熱電気ユニット及びポンプに接続されたマイクロプロセッサ150は図3に図式的に示されている。マイクロプロセッサ150及び装置1は、例えばLAN又はインターネットを介してデータを共有できるようにコンピュータネットワークにさらに接続可能に構成することができる。
装置1は、正常温度でも低温温度でも1つ以上の臓器を同時に潅流することができる。全ての医療流体接触表面は、使用される医療流体と適合する材料、好ましくは非血液凝固性材料で形成又は被覆することができる。図1に示すように、装置1は半透明とし得るフロントカバー4と貯蔵所アクセスドア3を有するハウジング2を備える。装置1は潅流を監視し制御する1つ以上の制御及び表示部5a,5b,5,5dを含むことができる。
図2に図式的に示されるように、ハウジング2内に貯蔵所10が封入され、貯蔵所10は図示の3つの貯蔵タンク15a,15b,17のような複数の貯蔵タンクを含むことができる。15a,15bとして示される貯蔵タンクは、それぞれ加圧カフ16a,16bを有する、標準の1リットル輸液バッグとすることができる。加圧カフ16a,16bを加圧するために圧力源20を設けることができる。圧力源20は空気圧とすることができ、図2に示すように、ガス管26,26a,26bを経て外部カフ駆動を供給するオンボード圧縮器ユニット21を含むことができる。しかし、任意の適切な圧力源を使用することができるので、開示の実施例はオンボード圧縮器ユニット21に限定されない。他の適切な圧力源は、圧縮ガス(例えば空気、CO、酸素、窒素など)タンク(図示せず)を含むことができる。また、内部加圧貯蔵タンク(図示せず)を用いることもできる。貯蔵タンク15a,15b,17は、還流液を重力又は加圧ガスで供給することができるビン又は他の適切な剛体容器とすることもできる。
オンボード圧縮器ユニット21により供給される圧力の制御を可能にするためにガス弁22及び23をガス管26に設けることができる。逆流防止弁24a,24bをそれぞれガス管26a,26bに設けることができる。圧力センサP1,P2,P3,P4,P5及びP6を設け、検出した圧力状態を図3に示すマイクロプロセッサ150に送ることができる。対応する流量センサ(図示せず)を設けることもできる。潅流、診断及び/又は運搬装置には、該当装置の障害、例えば臓器の保全に適切なレベルを超える圧力上昇を検出するために、該当装置の潅流流体圧力及び流量を監視するセンサを設けることができる。カフ16a,16bからの圧力を開放するために、ガス弁GV及びGVを設けることができる。ガス弁GV及びGVの一方又は両方は大気に開放することができる。貯蔵タンク15a,15bからの空気を管18を経て排気するために、管18a,18bを経て貯蔵タンク15a,15bと連通するガス弁GVを設けることができる。管18,18a,18b,26,26a及び/又は26bには、生物物質が管に流入するのを防止するため又は生物物質が流体パスに沿って進むのを防止するために、フィルタ及び/又はチェック弁を設けることができる。チェック弁及び/又はフィルタは、複数臓器潅流構成において生物物質が一つの臓器の潅流管セットから出て次の臓器の潅流管セットへ移送されるのを防止するために使用することができる。また、チェック弁及び/又はフィルタは、バクテリアやウイルスのような生物物質が潅流装置の次の使用において臓器から臓器へ移送され、このような生物物質が使用後も潅流装置にとどまるのを防止するためにも使用することができる。チェック弁及び/又はフィルタは、ガス及び/又は排気ラインにおける逆流と関連する汚染問題を防止するために設けることもできる。例えば、これらの弁は逆流を防止する逆流防止弁として構成することができる。第3の貯蔵タンク17はガス弁GV2を経て加圧カフの一つから開放される圧力により加圧される。
医療流体は血液のような自然の流体又は他の合成流体とすることができ、合成流体は、例えば単純な昌質液とすることができ、また適切な酸素キャリアが添加されたものとすることができる。酸素キャリアは、例えば洗浄され安定化された赤血球、交差結合されたヘモグロビン、ペグ化されたヘモグロビン又は過フッ化炭化水素ベースの懸濁液とすることができる。医療流体は、生理環境内における過酸化傷害又は活性酸素傷害を軽減することが知られている抗酸化物質及び臓器保護に役立つことが知られている特定の薬剤を含むこともできる。酸化された、例えば交差結合ヘモグロビンベースの重炭酸塩溶液は正常温度モードに好適であるが、酸化されてない、例えば単純な昌質液で好ましくは抗酸化物質が添加されたものは低温モードに好適である。正常温度及び低温モードの双方で使用される特定の医療流体は臓器の脈管内膜の侵食又は損傷を軽減もしくは阻止するように設計又は選択することができる。フラッシュ及び/又はスタティック保存に好適であるのみならず低温潅流モードにも好適な潅流液が特許文献22に開示されており、参照することによりその全内容がここに援用される。潅流液に使用できる添加物の例は特許文献23にも開示され、参照することによりその全内容がここに援用される。他の適切な潅流液及び物質を使用することができる。
貯蔵所10内の医療流体は、貯蔵所10と熱伝導する第1の熱電気ユニット30aによって所定の温度にすることができる。温度センサT3は貯蔵所10内の温度をマイクロプロセッサ150に中継し、マイクロプロセッサ150は貯蔵所10内の所望の温度を維持するために熱電気ユニット30aを調整する、及び/又は、手動調整のために5aのような制御及び表示部に温度を表示する。代わりに、あるいは加えて、特に臓器潅流装置が運搬されるようとしている場合には、貯蔵所10内の医療流体は、例えば特許文献24に開示されているような極低温熱交換装置を用いて冷却することができる(この特許文献は参照することによりその全内容がここに援用される)。
図2に示すように、カセット65を支持する臓器室40を設けることができる。カセット65は潅流すべき臓器を保持するように構成することができる。他の方法では、臓器室40は、図5に示すように、複数のカセット65を支持することができ、これらのカセットは互いに隣接配置することができる。カセット65の種々の例が図4A−4Dに示されている。カセット65は、高い携帯性とするために、軽いが耐久性のある材料からなるものとすることができる。この材料は臓器の視覚検査ができるように透明にすることもできる。
図4Aは、潅流すべき臓器を保持するカセット65を示す。カセット65は、側壁67a、底壁67b及び臓器支持表面66を含むものとし得る。臓器支持表面66は、流体を通すように多孔性材料、有孔材料又はメッシュ材料からなるものとし得る。カセット65は上壁67dも含み、配管のための1つ以上の開口63を設けることができる(例えば図4D参照)。開口63は、臓器60の汚染を防止し無菌環境を維持するために、シール63a、例えば隔膜シール又はOリングシールを有することができ、オプションとして、栓(図示せず)を設けることができる。また、カセット65には閉止可能な通気口61を設けることもできる(図4D参照)。更に、カセット65には、臓器60に接続するための配管及び/又は臓器浴から医療流体を除去するための配管を設けるとともに、これらの配管を例えば臓器保存、運搬、潅流及び/又は診断装置の配管50c、81,82,91及び/又は132(例えば図4D参照)に接続するための1つ以上の接続器具64を設けることができる。
通気口61にはフィルタ装置を設け、カセット65の中身を汚染することなくカセット65内の圧力の制御及び/又は等化を提供することができる。例えば、臓器はしばしば飛行機で運搬され、一般に圧力が変化する。地上の運搬でも、運搬車がトンネルを通過するとき、山を越えるときなどに圧力変化が生じ得る。更に、カセット65の1つ以上の蓋410及び420はカセット65と気密シールを形成することができる。この気密シールはカセット65の内部と外部との間に圧力差を生成し得る。このような状況下においてはカセット65の圧力等化を与えることが望ましい。しかし、圧力等化を達成するための空気の自由な流れはカセット65内へ汚染物質を導入する可能性がある。従って、カセット65内への汚染物質の導入を許すことなく空気の流れを可能にするために通気口61にフィルタを設けることがえできる。
フィルタは、ごみ、ほこり、液体、その他の汚染物質の通過を制限しながら清浄空気を両方向に通すことができる。フィルタの細孔サイズはバクテリアの通過を阻止するように選択することができる。
オプションとして、圧力制御弁(図示せず)を通気口61と関連させることもできる。このような弁は、外部圧力の変化がカセット65の内部に伝達される割合を制限するように、もしくは圧力を希望通りに増大及び/又は減少するように、構成又は制御することができる。
カセット65、及び/又は臓器支持表面66、開口63、配管及び/又は接続器具64は、潅流すべき臓器の種類及び/又はサイズに厳密に合わせることができる。側壁67aのフランジ67cは臓器保存装置、運搬装置、潅流及装置及び/又は診断装置内に配置されるカセット65を支持するために使用できる。カセット65は、更に、例えば図4C及び4Dに示すように、カセット65の取り扱いを容易にするハンドル68を有することができる。各カセット65には、以下に詳細に検討されるように、臓器60内に潅流される医療流体の圧力を調整するための独自のメカニズム、例えばステップモータ/カム弁75(例えば図4Cに示されるハンドル部分68参照)を設けることができる。代わりに、あるいは加えて、多くの実施例では、圧力は図3に示すマイクロプロセッサによって制御することができ、マイクロプロセッサは圧力センサP1から圧力センサデータを受信することができる。同様に流量センサを制御することもできる。
図6A−6Bはカセット65の代替実施例を示す。図6Aにおいて、カセット65は管セット400を備えている。管セット400は、図1に詳細に示される潅流装置1、又は臓器運搬装置又は臓器診断装置に接続することができる。このように、カセット65はカセット65の内部の無菌状態を危うくすることなく種々の装置間で動かすことができる。カセット65は十分に耐久性のある材料からなり、貫通や激しい衝撃に耐えることができる。カセット65には、図6Aに内蓋410及び外蓋420として示すように、1つ以上の蓋を設けることができる。図6Aに示すように、管セットは気泡トラップ装置BTに接続することができる。このような気泡トラップ装置は特許文献25に詳細に記載され、その全内容が参照することによりここに援用される。
カセット65は携帯可能な装置である。その1つ以上の蓋410,420はカセット65とほぼ気密のシールを形成することができる。この気密シールはカセット65の内部と外部との間に圧力差を生じ得る。臓器の潅流を制御する圧力センサは気圧を基準とすることができる。このような実施例では、カセット65内の臓器の周囲の空間は大気圧に維持するのが望ましい。従って、カセット65は1つ以上の圧力制御装置を含むこともできる。圧力制御装置は弁又は膜のような能動装置又は受動装置とすることができる。例えば膜415,425を内蓋410および外蓋420にそれぞれ設けることができる。任意の数の膜をカセット蓋410,420を有するカセット65に設けることができる点に留意されたい。膜415,425はカセット65の内部と外部を等しい圧力に維持するのに役立つ疎水性の膜とするのが好ましい。膜415,215は、十分に柔軟性であれば、破れるまで完全に又はほぼ不浸透性であり得る。代案として、膜は清浄空気を両方向に通すフィルタを含むものとすることができる。このような場合には、膜415,425はごみ、ほこり、液体、その他の汚染物質を通さない。膜415,425のフィルタの細孔サイズはバクテリアを通さないように選択することができる。膜415,425及び対応するフィルタの存在はシステムの無菌状態を維持するのに役立つ。
蓋410,420は取り外し可能にすることができ、またカセット65の本体にヒンジ又は他の手段で結合することができる。蓋410,420をカセット65の上端に固定する機構は例えば留め具405により提供することができる。更なる安全性及び安定性を提供するために留め具405に更に鍵を設けることができる。生体検査用及び/又は通気用ポート430を内蓋410に又は内蓋410及び外蓋420の両方に設けることができる。ポート430は臓器60へのアクセスを提供し、臓器60の追加の診断を臓器60の最小の妨害で行うことが可能になる。カセット65はオーバフロー通路440(図6Bにカセット65の上部に存在する通路として示されている)を有することもできる。蓋410,420がカセット65に固定されているとき、オーバフロー通路440は、内部シールが漏れているかどうかを検査する部分を提供する。潅流液はカセット65内へ注入し、カセット65からストップコック又は取り外し可能なプラグを経て排出させることができる。
カセット65及び/又は蓋410,420は、カセット65の内部が見え、臓器60を監視することができるとともに、臓器6のビデオ画像又は写真を撮ることができるように、光学的に透明な材料で構成することができる。潅流装置又はカセット65は、臓器60の経過又は状態を記録するためにビデオカメラ又は写真カメラ、ディジタル又はその他の機器とワイヤ接続することができ、またそれらを内蔵することができる。撮影した画像はLAN又はインターネットのようなコンピュータネットワークで利用可能にして、追加のデータ解析及び遠隔監視を提供することができる。また、カセット65にタグを設け、該タグによって、装置1内に存在するカセット65の位置及び/又は臓器60の身元をバーコード、磁気コード、無線周波数又は他の手段により潅流、保存、診断及び/又は運搬装置に信号伝達することもできる。カセット65は減菌パッケージされたものとして、及び/又はピールオープン袋のような使い捨てカセットしてパッケージし、販売することができる。カセット65を含有する使い捨てパッケージは以下で更に検討されるように管セット400及び/又は管フレーム200を含むこともできる。
カセット65は、臓器潅流装置から取り出し、ここに記載する携帯運搬装置又は例えば通常のクーラー又は特許文献26及び特許文献27(その全内容は参照することによりここに援用される)に開示されているような携帯容器内の別の臓器潅流及び/又は診断装置に運搬することができるように構成することができる。
種々の代表的な実施例では、例えば図4Aに示すように、運搬時に、臓器60を臓器支持表面66の上に置き、カセット65を減菌袋69内に封入することができる。臓器が医療流体で潅流されるとき、排出医療流体が袋69内に集まって臓器浴を形成する。また、カセット65に下位流体密封部を形成し、この下位流体密封部に排出医療流体が集まって臓器浴を形成する又は排出医療流体が臓器保存、運搬、潅流及び/又は診断装置の別の隔室に集まって臓器浴を形成するように構成することもできる。袋69は、カセット65を臓器保存、運搬、潅流及び/又は診断装置内に挿入する前に除去するのが好ましい。更に、複数の臓器60を潅流する必要がある場合には、複数の臓器隔室を設けることができる。
図7は運搬装置1900の一実施例の外観図である。図7の運搬装置1900は直立位置の維持を容易にする安定ベース部と運搬装置1900の持ち運びのためのハンドル1910を有する。運搬装置1900には、運搬装置1900の持ち運びを助ける肩紐及び/又は車輪を取り付けることができる。制御パネル1920は、注入圧力、管フレームの取り付け、パワーオン/オフ、エラー又は障害状態、流量、粘性、注入温度、浴温度、ポンピング時間、電池充電量、温度プロフィール(最高及び最低)、カバー開又は閉、履歴ログ又はグラフ及び追加のステータス詳細及びメッセージのような特性を表示できるが、これらに限定されず、これらの特性の一部分又はすべてをデータ保存及び/又は解析のために遠隔位置に伝送することができる。臓器のポンプ圧力及び脈管抵抗を含む種々の臓器特性を監視するために運搬装置1900内に流量センサ及び圧力センサを設けることができ、これらの特性はコンピュータメモリに格納して、例えば圧力上昇のような装置の不良を検出するのみならず、脈管抵抗履歴の解析を可能にすることができる。
運搬装置1900は、装置を開くためにはユーザの積極的な操作を必要とするラッチ1930を含むことができ、これにより運搬装置1900が運搬中に不注意に開く可能性を回避することができる。ラッチ1930は図7では運搬機1900の上部1940に位置させることができる。上部1940又はその一部分はカセット及び臓器の潅流状態が見えるように光学的に透明な材料で構成することができる。運搬装置1900は、カバーが開いているか閉じているかを監視し表示するカバー開検出器を備えることができる。運搬装置1900は、ユーザが変化する運搬範囲及び距離に対して適切な運搬装置1900を構成又は選択することができるように、種々の厚さの絶縁外装を備えるものとすることができる。多くの実施例では、図表のような患者及び臓器データ、試験用電源、補助電池、携帯計算装置及び/又はUNOSラベル及び/又は識別及び返品発送情報を表示する手段を保持するために隔室1950を設けることができる。
図8は、運搬装置1900の断面図である。運搬装置1900は適合形状のカセット65を取り付けることができ、ポンプ2010を含む。カセット65は、カセット65から管セット400を切り離すことなく運搬装置1900内に設置又はから取り出すことができるのが好ましい。多くの実施例では、運搬装置1900内のセンサによって運搬装置1900内にカセット65が存在することを検出するとともに、カセット65に取り付けられた又はカセット65と一体とし得るバーコード又は無線周波数又は他の「スマート」タグから臓器の識別情報を読み取ることができる。これはカセット65内の臓器の自動識別及び追跡を可能にし、流通過程の管理を監視し制御するのに役立つ。全地球測位システムを運搬装置1900に付加して臓器の追跡を容易にすることができる。運搬装置1900は、LANへのハードウェア接続によりコンピュータネットワークにインターフェースさせることができ、また例えば運搬中は無線通信によりコンピュータネットワークにインターフェースさせることができる。このインターフェースは、潅流パラメータ、脈管抵抗及び臓器識別情報、運搬装置1900及びカセット65の位置情報などのデータを追跡し、リアルタイムに表示すること又は将来の解析のために取得することを可能にする。
運搬装置1900は、装置又は臓器の目詰まりを防止するために潅流液から沈殿物及び他の粒子を除去するフィルタ2020を含むことができる。運搬装置1900は、電池2030も含むことができ、これらの電池は運搬装置1900の底部又はポンプ2010の下部又は電池交換のために容易にアクセスできる他の任意の位置に位置させることができる。運搬装置1900は、電源コード、電池及び他の付属品のための追加の収納スペースも例えば運搬装置1900の底部に設けることができる。運搬装置1900は、例えば自動車のような車両又は飛行機へのDC接続及び/又はAC接続のための電力供給口も含むことができる。
図8に示すように、カセット65のカセット壁CWは、以下に詳細に検討するように、接触面積を最大にして熱伝導を高めるために、運搬装置1900の運搬装置の内壁TWの対応する形状と適合する形状にするのが好ましい。
図9は運搬装置1900の代替例の断面図である。図9において、運搬装置1900は、例えば貫入及び衝撃に耐える十分に強い金属、プラスチック又は合成樹脂からなる外囲器2310を有することができる。運搬装置1900は、例えばガラスウール又は膨張ポリスチレンからなる断熱材のような絶縁材2320を含むことができる。絶縁材2320は種々の厚さにすることができる。運搬装置1900は、例えば氷水浴又は極低温材とし得る冷却剤2110により冷却することができる。極低温材を用いる実施例では、臓器の凍結を防止するように設計すべきである。運搬装置1900はさまざまな量の冷却剤を保持するように構成することができる。氷水は安価であるとともに一般に臓器を凍結するほど十分に冷却することはできないために、氷水浴が好適である。冷却剤2110のレベルは、例えば運搬装置1900の透明部分を通して見ることができるようにするか、センサで自動的に検出され監視されるようにすることができる。図8に示す運搬装置の内壁TWは図9の装置の冷却材2110とカセット壁CWとの間に介在させることができる。隔室2115は、運搬装置1900が倒されたりひっくり返されりした場合でも冷却剤2110を失わないようにするのが好ましい。熱はカセット65の壁から冷却剤2110に伝導され、所望の温度範囲内に制御することができる。冷却材2110はフェイルセーフ冷却メカニズムを提供し、電力損失又は電気的故障又はコンピュータ故障の場合に運搬装置1900が自動的に冷蔵状態に戻る。運搬装置1900は潅流液の温度を上げるヒーターを設けることもできる。
電子回路モジュール2335を運搬装置1900に設けることもできる。電子回路モジュール2335は空気対流2370により冷却することができ、更にファンにより冷却することができる。潅流液が電子回路モジュール2335をぬらすのを防止するとともに電子回路モジュール2335から潅流液への付加的な外部加熱を防止するために、電子回路モジュール2335は潅流液配管から離して配置する。運搬装置1900は、潅流液2340を臓器60に供給するために圧力を(例えば管セット400の)潅流管2360に供給するポンプ2010を含むことができる。潅流液配管2360内の状態をマイクロプロセッサ150に伝えるために圧力センサP1を還流液配管2360に設けることができる。運搬装置19000は、腎臓、心臓、肝臓、小腸及び肺などの種々の臓器を潅流するために使用することができる。運搬装置1900及びカセット65はさまざまな量の潅流液2340を収容することができる。
カセット65及び運搬装置1900は、効率的な熱伝導が可能になるように互いに適合するように又は嵌り合うように構成することができる。運搬装置1900は、カセット65から隔室2115内に含まれる冷却剤2110へ熱を移動させる熱伝導に頼るものとすることができる。この熱移動は運搬装置1900を潅流溶液の所望の温度に維持することができる。カセット65及び運搬装置1900の幾何学的要素は、カセット65が運搬装置1900内に置かれたときに、カセット65と運搬装置1900との間の接触面積ができるだけ大きくなるように且つ運搬のために互いに固定されるように構成することができる。
ポンプ2010は、蠕動ポンプ又は任意のタイプの制御可能なポンプとすることができ、例えば図2の臓器潅流装置、図6aの臓器カセット65及び/又は図8の臓器運搬装置1900の輸液回路を通して臓器60内に流体を移動させるために使用することができる。
臓器60は任意の種類の臓器、例えば腎臓、肝臓又は膵臓とすることができ、また臓器は任意の種、例えば人間又は動物からのものとすることができる。
潅流液の流路(輸液回路)内には、臓器60の直前又は内部に、流体が臓器60に入る前又は臓器60内で分散される前の位置における流体流の圧力を検出することができる圧力センサP1を置くことができる。流体が輸液回路を経て移動する際に、臓器60は抵抗をもたらす。圧力センサP1は、流体が臓器を経て移動する際の抵抗により臓器60が生成する圧力を検出する。一般に流体は臓器60から臓器浴内に自由に流出するので、臓器の後の位置には小さな圧力が存在する。
肝臓は、流れが門脈及び肝動脈に別々に流入し、肝静脈により結合されて流出する3端子装置である。図10は、肝臓の潅流装置の典型的な例における肝動脈及び門脈内の流体の圧力と流量の関係を図式的に示すものである。図10において、Fvは肝静脈内の肝臓から出る流体の流量である。Fpvは門脈内の流体の流量である。Fhaは肝動脈内の流体の流量である。典型的な例では、これらの値はFv=Fpv+Fhaの関係を満足する。Ppvは門脈内の流体の圧力である。Phaは肝動脈内の流体の圧力である。
肝臓潅流装置においては、一つのマシン(ポンプ、弁、センサ、配管などを含む)が流体を門脈に供給することができ、別の又は関連する又は併合されたマシンが流体を肝動脈に供給することができる(何ら限定するものではないが、簡単のために、このマシン又はこれらのマシンは別々の「マシン」であるものとして参照する)。
Phaが増大するにつれて、Fpvが低下し始めるしきい値に到達する(f(Ppv,Pha))。この点以後も、Phaが増大し続けると、Fpvがこれに応答して低下する。この現象は「流量競合(flow competition)」と称されている。Fpvが流量競合中に零まで低下すると、門脈内に流量消滅の状態を生じる。Phaの低下はこれと逆の効果を示すが、かなりの量のヒステリシスが存在する。
図11は、ここに記載された臓器潅流装置のような臓器潅流装置を動作させるために用いる模範的な制御アルゴリズムユニット300の概略図を示し、特に肝臓のような多重流入脈管臓器の複数の流入脈管への流体の流れの協調制御を与えるように構成されている。制御アルゴリズムユニット300は、センサインターフェース3100、圧力/決定ユニット3200、コントローラ3300、一つ以上の記憶ユニット3400、データインターフェース3500及びユーザインターフェース3600を含むことができ、これらはすべてデータ/制御バス3700により接続されている。制御アルゴリズムユニット3000は、ここに記載された潅流方法の制御のために、必要に応じて他のユニットを含むこともできることが理解されよう。更に、制御アルゴリズムユニット3000は、本明細書の
開示により想定される任意の装置(臓器カセット、臓器潅流装置又は臓器保存装置及び/又は臓器運搬装置を含むが、これらに限定されない)のいずれにも適応し、動作させることができる。
センサインターフェース3100は、臓器60の脈管内の流体流のパラメータを検出するセンサ(図示せず)が検出パラメータに関する測定データを制御アルゴリズムユニット3000へ送信するパスを提供することができる。これらのパラメータは、例えば臓器を潅流する1以上の脈管内を流れる流体の圧力及び流量を含むことができる。更に、センサインターフェース3100は、例えば制御アルゴリズムユニット3000がインストールされた装置又はこれにより動作する装置のセンサと決定ユニット3200とをインターフェースするマイクロプロセッサの形態のデバイスとすることができ、また1つ以上のパラメータを検出する一体形のセンサをそれ自体に含むこともできる。
模範的な実施例においては、センサインターフェース3100は、直接的に、又は間接的に、肝臓の肝動脈及び門脈を流れる流体の圧力及び流量を検出することができる。センサインターフェース3100は肝静脈を経て肝臓から出る流体の圧力及び流量も検出することができる。これらのデータは、例えば決定ユニット3200により、治療濃度域により規定されるデータと比較するために使用でき、またバイタルの他のパラメータに関連させることができる。治療濃度域又は検出パラメータに関する比較パラメータデータは、1つ以上の記憶ユニット3400に格納することができ、この格納データは、例えば外部データソースに接続するためのデータインターフェース3500を介して又はユーザインターフェース3600に設けられたユーザ入力を介してアクセス可能である。ユーザインターフェース3600は、例えばグラフィックユーザインターフェースとして構成することができる。
制御アルゴリズムユニット3000は決定ユニット3200を備えることができる。決定ユニット3200は、センサインターフェース3100でアクセスし得るセンサにより検出されたパラメータのメトリクスを上述のいくつかのデータソースから入手可能な治療濃度域のプリセット境界と比較することができる。決定ユニット3200は、検出値を治療濃度域と比較して、検出パラメータが治療濃度域内にあるかどうかを決定することができる。決定ユニット3200は、例えばマイクロプロセッサとすることができる。
模範的な実施例においては、決定ユニット3200は、肝臓の肝動脈を流れる流体及び門脈を流れる流体の圧力及び流量を比較することができる。決定ユニットは検出値とプリセット値の比較を行うことができるが、例えば臓器の複雑度又は比較するパラメータの数に応じてもっと高次の評価を可能にすることもできることが理解されよう。
決定ユニット3200は、比較に基づいて、ユニット3000が関連する潅流装置が臓器内の複数の脈管を流れる流体の流量の制御に関して、個別制御能力で動作すべきか、協調制御能力で動作すべきかを決定することができる。例えば、決定ユニット3200は、門脈を流れる流体の流量が治療濃度域から外れることを決定することができる。このような場合には、決定ユニット3200はコントローラ3300に、潅流装置は協調モードで動作すべきことを指示し、肝動脈及び門脈の双方を流れる流体の圧力及び流量を管理し、門脈を流れる流体の流量が治療濃度域内に戻るように肝動脈のパラメータを制御することができる。
制御アルゴリズムユニット3000は、ユニット3000の制御機能を実行する別個の又は一体のコントローラ3300を備えることができる。コントローラ3300は、決定ユニット3200により行われた決定に基づいてアルゴリズムを実行する。コントローラ3300は、ユニット3000が関連する潅流装置を制御することができ、あるいは当該装置内の個々のユニット又はデバイスを制御することができる。コントローラ3300は装置の機能を操作して脈管を流れる流体のパラメータを変更する制御を実行することができる。例えば、肝臓においては、コントローラ3300は、肝臓潅流装置により肝動脈を経て潅流される流体の圧力を低下させて門脈を流れる流体の流量を協調制御することができる。この模範的な方法では、コントローラ3300は、肝臓のような臓器を複数の脈管を経て潅流する単一のユニット又は複数のユニットを、潅流装置により供給される脈管を流れる流体のパラメータの制御の開始、停止、増大又は減少の何れか一つ又はそれらの組合せにより管理することができる。
ユニット3000は一つ以上の記憶ユニット3400を備えることができる。一つ以上の記憶ユニット3400は、ユニット3000の内部又は外部においていくつかの容量で動作し、例えばコンパチブル読み取り装置を具えたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体のような補助記憶媒体の形態とすることができる。図11に示すように、模範的な実施例では、一つ以上の記憶ユニット3400は、センサインターフェース3100により検出された値を、決定ユニット3200又はコントローラ3300へ後で供給するために格納することができる。記憶ユニットは、決定ユニット3200で行われたが直ちに供給しないで一時的に格納しその後コントローラ3300に送るべき決定に関しては、決定ユニット3200からの入力を受信することもできる。
肝臓潅流装置のような単一潅流装置内の2つのマシンの制御を協調させる制御アルゴリズムについて説明する。
脈管内の流量及び圧力の組合せは一般に臓器潅流に対する治療濃度域を表わす。流量又は圧力が高すぎる場合、臓器は損傷され得る。流量又は圧力が低すぎる場合には、潅流の治療上のメリットが全くあるいは要望どおりには達成されない。治療濃度域は経験的であり、ユーザ又は製造者が臓器潅流装置に設定することができる。例えば、ユーザは目標値を設定することができ、各マシンはパラメータをプリセット治療値に従って維持しながらこの目標値を維持しようと試みることができる。例えば、各マシンは、流量を治療最小値より高く維持しながら目標圧力を維持するように試みることができる。臓器潅流装置は圧力及び流量を治療濃度域内に維持しようとする。
比較参照のために、例えば腎臓のような臓器は一般に2端子装置とみなせる。腎臓においては、流れは腎臓動脈から入り、腎臓静脈から出る。腎臓を通る流れは、腎臓動脈に入る流体圧力を増大又は減少させることにより増大又は減少させることができる。潅流中、腎臓動脈の入口における高い流体圧力は高い流量を腎臓動脈に供給する。潅流中の圧力と流量の関係は脈管が緊張しているときと緩んでいるときとで変化するため、腎臓潅流装置内の自動コントローラは連続的に圧力と流量を測定し、治療濃度域内にとどまるように上げたり下げたり調整する。このコントローラの動作モードはリニアモードとみなすことができる。
例えば脈管が肝臓内で収縮されている潅流の開始時において遭遇し得る比較的低い流量状態中は、肝臓の門脈及び肝動脈への流れは(腎臓について上述した)リニアモードを用いて独立に制御することができる。各脈管の圧力及び流量を適切な治療濃度域内での動作を維持するために独立に上げ下げすることができる。
肝動脈への流量が増大するにつれて、(肝臓ごとに異なる)しきい値に到達し、これを超える肝動脈流量の増大は門脈流量の低減をもたらす。これは流量競合である。流量競合は、門脈圧力が治療最大値に到達したにもかかわらず門脈を流れる流体に対するパラメータを治療最小値以下に駆動する程度まで増大し得る。この時点において、門脈マシンのみを調整することによって、その後の門脈の制御を治療濃度域内に維持することはできない。本明細書によるシステム及び方法を含む潅流装置は、このような状態を検出し、コントローラが潅流装置に協調動作モードを指示して、肝動脈及び門脈双方の圧力及び流量を治療濃度域内に強調的に維持する目的を達成することができる。
協調モード動作中は、コントローラ3300は肝動脈流量を制御し、最初にこの流量を、門脈流量が増大して治療濃度域内に戻ることが検出されるまで減少させることができる。圧力及び流量状態の両セットが治療濃度域内に再設定されたら、コントローラ3300によって、各パラメータに対して装置及び臓器内に安定な潅流を維持するのに十分な治療濃度域内の値である修正パラメータを設定することができる。設定された新しいパラメータ値を用いて、コントローラ3300は動作をリニアモードに戻すことができ、新しいパラメータの設定値は例えば一以上の記憶ユニット3400に格納することができる。更に、協調モード動作の設定をユーザに知らせることができ、新しい設定値を表示することができる。
流量競合が検出された状態においては、競合は例えば門脈内の流れを妨げ零にするほど激しくなり得る。このような場合には、コントローラ3300は門脈流を再設定できるように肝動脈内の流れを一時的に完全に遮断し、門脈流が検出されたら、リニアモードを再始動させるか、協調モード動作を続けることができ、いずれの場合にも、ほとんどの状況(例えば気泡パージ後又は障害回復後又はユーザ指示フロー始動後)において門脈流が優先的に開始した後に肝動脈流が再始動される。
流体回路の漏れ、閉塞した脈管、不適切に挿入された脈管、装置への衝撃力は流量及び圧力を治療濃度域外に位置させる程度まで変化させ得ることが認識されよう。これらの障害状態は一般に治療濃度域外への極端なトランジェントを生じるため、これらの障害状態は流量競合と区別することができる。コントローラ3300は協調モード(門脈流消滅からの回復又はエラー処理を含む)を実行するかどうかを決定するためにこの区別化を行い、適切に補正を行うことができる。
次に、図12を参照して制御アルゴリズムの例を説明する。
ステップ4100において、治療濃度域の圧力及び流量が、ユーザ設定により、格納パラメータとして及び/又はその組合せとして設定され、装置にプリセットされる。ユーザ又はコンピュータは、前述した圧力センサP1における臓器に入る前の流体供給圧力及び流量である所望の収縮期圧及び/又は流量を設定する。例えば蠕動ポンプ又は他の任意のタイプの可制御ポンプがステップ4100で動作を開始することができる。
ステップ4200において、潅流装置が始動され、動作が開始される。潅流プロセスは、例えばユーザがINFUSEボタンを押すことにより開始される。ステップ4300において、門脈及び肝動脈の輸液が潅流装置により初期モード(たぶんリニアモード)で行われる。模範的な実施例では、始動時の流量競合による流量消滅の危険を低減するために、門脈供給マシン又はポンプの始動を肝動脈供給マシン又はポンプより前に行うように順序付けるのが望ましい。
ステップ4400、4425、4450及び4475において、圧力センサP1及び対応する流量センサが、肝動脈を流れる流体の圧力及び流量及び門脈を流れる流体の圧力及び流量がそれぞれの治療濃度域内にあるかどうかを決定する問い合わせを行う。門脈又は肝動脈の圧力及び流量をそれぞれの治療濃度域内に維持できない場合には、原因状態の重症度を識別し、潅流装置は例えば協調モード(ステップ4600)、エラー処理モード(ステップ4700)又は流量消滅回復モード(ステップ4800)のどのモードへ進むべきかを決定するために、圧力及び流量状態がステップ4500で解析される。
ステップ4600において、潅流装置は協調モードに進む。協調モードでは、コントローラは、門脈流量が治療濃度域内に戻るまで、肝動脈流量を減少させることができる。次に、ステップ4650において、コントローラは全てのパラメータに対して十分に治療濃度域内に入る新しい肝動脈目標圧力を設定する。潅流装置が治療濃度域内のパラメータで安定した後、コントローラは潅流ステップ4300において装置をリニアモード動作に戻す。
ステップ4700においては、コントローラは潅流装置をエラー処理モードに駆動することができる。エラー処理モードでは、コントローラは、状態が例えば閉塞、漏れ、過大圧力又は不足圧力のような障害状態である場合を決定し、その場合には格納された又は他の指定されたエラー処理及び/又は回復アルゴリズムを実行すると同時にアラームを駆動する。検出されたエラーに基づいて、コントローラはステップ4750においてユーザ自身が又は自動的に潅流装置を適切にリセットし、制御方法をステップ4200に戻し再始動するように指示する。
ステップ4800において、コントローラは、実際の又は差し迫った門脈内の零流量の状態を検出し、潅流装置を流量消滅モードに従って駆動することができる。典型的な流量消滅モードでは、コントローラはステップ4850において肝動脈供給マシン又は両マシンを停止させる。次に、コントローラは、ステップ4200において門脈流を治療濃度域内の設定レベルで開始するように動作する。門脈流の開始後に、コントローラは肝動脈流を開始する。次に、コントローラは、潅流装置をリニアモードに戻し(ステップ4200)、最終的には治療濃度域に対して圧力及び流量の状態に依存して強調モード動作する。
本発明明細書に援用した全ての特許明細書、特許出願明細書、科学論文及び他の情報源及び参考資料は参照することによりここに組み込まれ、それらの教えの全てがあたかも本明細書に説明されているものとする。
以上の開示は本発明の特定の実施例を強調しているが、これらの実施例に対応する種々の変更例及び代替例も本発明の精神及び範囲に含まれるものと理解されたい。

Claims (26)

  1. 少なくとも一つの肝臓の生存を維持するために前記少なくとも一つの肝臓に複数の脈管を通して流体を供給する潅流装置内の少なくとも1つのポンプを制御する方法であって、
    一つの肝臓の第1の脈管及び一つの肝臓の第2の脈管に流体を供給するステップと、
    前記第1の脈管内を流れる流体の第1の圧力及び前記第2の脈管内を流れる流体の第2の圧力を測定するステップと、
    前記第1の圧力及び前記第2の圧力の測定値をコントローラに送信するステップと、
    前記コントローラによって、前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力に影響を与えて臓器潅流に対する治療濃度域内に存在させるために前記第2の脈管内を流れる流体の前記第2の圧力の直接制御を行うステップと、
    を具えることを特徴とする方法。
  2. 前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力が前記第1の圧力に関する所定の範囲から外れることを検出するステップを更に具え、
    前記第2の脈管内を流れる流体の前記第2の圧力の前記直接制御は前記第1の圧力を前記所定の範囲内に戻すように協調して行われる、
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力が前記第1の圧力に関する前記所定の範囲内にあるとき、前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力の直接制御を独立に行うステップを更に具える、
    ことを特徴とする請求項2記載の方法。
  4. 前記所定の範囲内の前記第1及び第2の圧力に対する動作目標を設定するステップを更に具える、
    ことを特徴とする請求項2記載の方法。
  5. 前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力が前記所定の範囲内に戻されたとき、前記動作目標がリセットされる、
    ことを特徴とする請求項4記載の方法。
  6. 前記所定の範囲は、ユーザから受信されたもの、記憶ユニットから取り出されたもの、又は装置にプリセットされたもののうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項2記載の方法。
  7. 前記第1の脈管内の流体の流れが停止したことを検出するステップを更に具え、
    前記第2の脈管を流れる流体の前記第2の圧力の直接制御の実行は、前記第1の脈管内の流体の流れを再開可能にするために前記第2の脈管内の流体の流れを停止させるステップを具える、
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  8. 前記第1の脈管内の流体の流れを再開させる直接制御を実行するステップと、
    前記第1の脈管内の流体の流れを検出するステップとを更に具え、
    前記第2の脈管内を流れる流体の前記第2の圧力の前記直接制御の実行は、前記第2の脈管内の流体の流れを再開させるステップを具える、
    ことを特徴とする請求項7記載の方法。
  9. 前記第2の脈管内の流体の流れは前記第1の脈管内の流体の流れが検出された後にのみ再開されることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 前記第2の圧力の直接制御の実行は、前記第2の脈管内を流れる流体の圧力を調整するステップを具えることを特徴とする請求項1記載の方法。
  11. 前記第2の脈管内を流れる流体の圧力を減少させることによって前記第1の脈管内を流れる流体の流量を増大させることを特徴とする請求項10記載の方法。
  12. 前記第1の脈管は肝臓の門脈であり、前記第2の脈管は肝臓の肝動脈であることを特徴とする請求項記載の方法。
  13. 前記第1の圧力及び前記第2の圧力の少なくとも一つは、前記肝臓内のそれぞれの脈管への流体の入口の直前の上流位置で決定されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  14. 臓器潅流及び保存装置、臓器運搬装置、又は臓器潅流及び保存装置と臓器運搬装置との間で運搬可能な臓器カセットのうちの少なくとも一つに接続された流体供給ポンプを制御するために使用される請求項1記載の方法。
  15. 前記ポンプは蠕動ポンプ又はローラポンプのうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項14記載の方法。
  16. コンピュータに請求項1記載の方法を実行させるプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  17. 少なくとも一つの肝臓の生存を維持するために前記少なくとも一つの肝臓に複数の脈管を通して流体を供給する潅流装置内の少なくとも1つのポンプを制御する制御システムであって、
    一つの肝臓の第1の脈管及び一つの肝臓の第2の脈管に流体を供給するポンプと、
    前記第1の脈管内を流れる流体の第1の圧力及び前記第2の脈管内を流れる流体の第2の圧力を測定するセンサの出力を受信するセンサインターフェースと、
    前記第1の圧力及び前記第2の圧力の測定値を受信し、前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力に影響を与えて臓器潅流に対する治療濃度域内に存在させるために前記第2の脈管内を流れる流体の前記第2の圧力を直接制御するように構成されたコントローラと、
    を具えることを特徴とするシステム。
  18. 前記測定された第1の圧力を前記測定された第1の圧力に関する所定の範囲と比較し、前記測定された第1の圧力が前記所定の範囲から外れるかどうかを決定する決定ユニットを更に具え、前記決定ユニットは、前記第1の圧力を前記所定の範囲内に戻すために、前記コントローラに、前記第2の脈管内を流れる流体の前記第2の圧力を協調して制御させることを特徴とする請求項17記載のシステム。
  19. 前記コントローラは、前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力が前記第1の圧力に関する前記所定の範囲内にあるとき、前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力を直接制御することを特徴とする請求項18記載のシステム。
  20. 前記コントローラは、前記所定の範囲内の前記第1及び第2の圧力に対する動作目標を設定することを特徴とする請求項19記載のシステム。
  21. 前記コントローラは、前記第1の脈管内を流れる流体の前記第1の圧力が前記所定の範囲内に戻されたとき、前記動作目標をリセットすることを特徴とする請求項20記載のシステム。
  22. 前記所定の範囲を格納する記憶ユニットを更に具え、
    前記所定の範囲はユーザからユーザインターフェースを介して受信されたもの、データインターフェースを介して受信されたもの、又はシステムにプリセットされたもののうちの少なくとも一つであることを特徴とする請求項18記載のシステム。
  23. 前記決定ユニットは、前記第1の脈管内の流体の流れが停止したことを検出し、前記第1の脈管内の流体の流れを再開可能にするために、前記コントローラに、前記第2の脈管内の流体の流れを停止させることを特徴とする請求項18記載のシステム。
  24. 前記コントローラは、前記第1の脈管内の流体の流れを再開させるために前記第1の脈管内の流体を直接制御し、
    前記決定ユニットは、前記第1の脈管内の流体の流れを検出し、
    前記コントローラは、前記第2の脈管内の流体の流れを再開させる、
    ことを特徴とする請求項23記載のシステム。
  25. 前記第2の脈管内の流体の流れは第1の脈管内の流体の流れが検出された後にのみ再開されることを特徴とする請求項24記載のシステム。
  26. 前記動作目標はユーザに表示され、前記動作目標に対する変化はユーザインターフェースを介して可聴的に又は視覚的に知らされることを特徴とする請求項21記載のシステム。
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