JP5704412B2 - リニアソレノイド - Google Patents

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Description

本発明は、リニアソレノイドに関する。
固定子のコイルに通電するとき発生する磁界により可動子コアを直線移動させるリニアソレノイドが知られている。特許文献1に開示されたリニアソレノイドでは、コイルおよびボビンは、外周部が樹脂によりモールドされ、第1固定子コアおよび第2固定子コアと共に一対のヨークの間に配置されている。ボビンは、コイルが巻かれた筒状の巻回部、巻回部の一端部から径外方向に突き出す第1鍔部、巻回部の他端部から径外方向に突き出す第2鍔部、および、第2鍔部から一方のヨーク側に突き出す突出部を有する。一方のヨークとボビンの第2鍔部との間にはOリングが設けられ、また他方のヨークとボビンの第1鍔部との間にはOリングが設けられている。特許文献1では、リニアソレノイドは、エンジンのバルブタイミング調整装置の油圧切換弁の駆動部として用いられている。
特開2011‐222799号公報
ところで、ボビンに溶着突起を設け、ヨークをコイルおよびボビンとともに樹脂でモールドして成るハウジングを設け、ハウジングとボビンの溶着突起とを溶着させることにより、Oリングを廃止しつつ、リニアソレノイド内部の油がハウジングとボビンとの界面を通じてコイルに侵入することを防止することが考えられている。コイルに油が侵入することを防止することにより、コイルからターミナルを通じて電子制御装置に油が伝わることを回避可能である。
しかし、ハウジングの成形時の樹脂流動によりボビンの突出部にかかる圧力によって、突出部が径内方向に撓み、ボビンとヨークとの間に隙間が生じて成形樹脂がその隙間に流れ込みバリが発生すること、および、ボビンにクラックが発生することが懸念される。バリが発生すると、そのバリが剥がれ落ちてリニアソレノイドもしくは油圧切換弁のスプールの摺動部、またはエンジン内部などに侵入するおそれがある。またボビンにクラックが発生すると、リニアソレノイド内部の油がクラックからコイルおよびターミナルを通じて電子制御装置に伝わるおそれがある。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ボビンの突出部と第2ヨークとの間に成形樹脂によるバリが発生することを抑制可能であり、またボビンにクラックが発生することを抑制可能なリニアソレノイドを提供することである。
本発明によるリニアソレノイドは、シャフト、第1固定子コア、第2固定子コア、可動子コア、コイル、ボビン、第1ヨーク、第2ヨークおよびハウジングを備えている。第1固定子コアおよび第2固定子コアは、互いにエアギャップを隔てるように配置され、シャフトを支持している。可動子コアは、シャフトに固定され、第2固定子コア側の原位置と第1固定子コア側のフルストローク位置との間で軸方向に往復移動可能である。コイルは、エアギャップに対し径外方向に位置している。
ボビンは、コイルが巻かれている筒状の巻回部、巻回部の一端部から径外方向に延びている第1鍔部、第1鍔部の先端部に形成されている第1溶着突起、巻回部の他端部から径外方向に延びている第2鍔部、第2鍔部の先端部に形成されている第2溶着突起、および、巻回部から軸方向に突き出す突出部、を有する。第1ヨークは、コイルの径外方向に位置し、第1固定子コアとの間で磁気伝達可能である。第2ヨークは、ボビンの突出部および第2固定子コアに対し第1固定子コアとは反対側に隣接し、第1ヨークと第2固定子コアとを互いに磁気的につないでいる。
ハウジングは、少なくとも第1ヨークとコイルおよびボビンとの間、および、第2ヨークとボビンの第2鍔部との間を埋めるように樹脂成形され、ボビンの第1溶着突起および第2溶着突起に溶着されている。
特に、本発明は、第2ヨークが圧力低減部を有することを特徴とする。圧力低減部は、ハウジングの成形時の樹脂流動によりボビンの突出部にかかる圧力を低減可能であり、ボビンの突出部よりも径外方向に位置する段差面、および、ボビンの突出部よりも径外方向に位置するとともに軸方向に貫通する通孔により構成される。通孔は、コイルの径方向において、段差面と第2溶着突起との間に位置する。
したがって、第2ヨークの圧力低減部によって、ハウジングの成形時の樹脂流動によりボビンの突出部にかかる圧力が低減するので、ボビンの突出部の径内方向への撓みが抑制される。そのため、上記突出部の径内方向への撓みに起因して発生する、成形樹脂によるバリおよびボビンのクラックを抑制可能である。それ故、成形樹脂によるバリが剥がれ落ちてリニアソレノイドもしくは油圧切換弁のスプールの摺動部、またはエンジン内部などに侵入すること、および、リニアソレノイド内部の油がボビンのクラックからコイルおよびターミナルを通じて電子制御装置に伝わることを回避可能である。
本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドが適用されたバルブタイミング調整装置の概略構成を説明する図である。 図1のリニアソレノイドを示す断面図であって、シャフトが原位置に位置している状態を示す。 図1のリニアソレノイドを示す断面図であって、シャフトがフルストローク位置に位置している状態を示す。 図2の矢印IV部分の拡大図である。 図2のハウジングを樹脂成形するとき、ヨークおよびボビン等が金型にセットされたところを示す断面図である。 本発明の第2実施形態によるリニアソレノイドを示す断面図である。 図6の矢印VII部分の拡大図である。 図6のハウジングを樹脂成形するとき、ヨークおよびボビン等が金型にセットされたところを示す断面図である。 本発明の第3実施形態によるリニアソレノイドを示す断面図である。 図9の矢印X部分の拡大図である。 図9のハウジングを樹脂成形するとき、ヨークおよびボビン等が金型にセットされたところを示す断面図である。
以下、本発明の複数の実施形態を図面に基づき説明する。実施形態同士で実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態によるリニアソレノイドが適用されたバルブタイミング調整装置を図1に示す。バルブタイミング調整装置100は、図示しない内燃機関のクランクシャフトと一体に回転するケース101内の油圧室102に作動油を供給することで、カムシャフト103と一体に回転するベーンロータ104を相対回動させ、図示しない吸排気バルブの開閉タイミングを調整する。油圧室102には、オイルパン105からオイルポンプ106により汲み上げられた作動油が油圧切換弁107を通じて供給される。油圧切換弁107のスプール108は、スリーブ109内で軸方向に往復移動可能に設けられ、スプリング110により軸方向の一方側に付勢されている。リニアソレノイド1は、スプール108をスプリング110の付勢力に抗して軸方向の他方側に駆動する駆動部として用いられている。
先ず、リニアソレノイド1の概略構成を図2および図3に基づき説明する。
リニアソレノイド1は、コイル部10、ヨーク15、ハウジング20、第1固定子コア25、第2固定子コア30、シャフト35、可動子コア40およびカラー45などを備えている。
コイル部10は、筒状のボビン11と、ボビン11に巻回された電線からなる環状のコイル12とから構成されている。
ヨーク15は、磁性材料からなり、コイル部10の径外方向に位置する筒部16と、筒部16の一端部に一体に形成されている底部17とを有し、一部材から構成されているカップ状部材である。筒部16は、特許請求の範囲に記載の「第1ヨーク」に相当し、底部17は、特許請求の範囲に記載の「第2ヨーク」に相当する。
ハウジング20は、コイル部10およびヨーク15をモールドしている本体部21と、コイル12に接続されたターミナル22を内包しているコネクタ部23と、例えば図示しないエンジンカバーなどに取り付けるときに用いられるブラケット部24と、を有している。
第1固定子コア25は、磁性材料からなり、コイル12の軸心方向の一方すなわち筒部16の他端部側に位置している。第1固定子コア25は、ヨーク15の底部17側に突き出す第1環状突起28を形成しており、径外端部がヨーク15の筒部16にかしめにより固定されている。
第2固定子コア30は、磁性材料からなり、コイル12の軸心方向の他方すなわち筒部16の一端部側に位置している。第2固定子コア30は、軸方向でヨーク15の底部17に当接し、また第1固定子コア25の第1環状突起28との間にエアギャップ47を隔てるように当該第1環状突起28側に突き出す第2環状突起33を形成している。第1固定子コア25および第2固定子コア30は、ヨーク15により互いに磁気的につながれている。
シャフト35は、エアギャップ47の径内方向で第1固定子コア25と第2固定子コア30とにより支持され、第2固定子コア30側の原位置と第1固定子コア25側のフルストローク位置との間で軸方向に往復移動可能である。図2は、シャフト35が原位置に位置している状態を示し、図3は、シャフト35がフルストローク位置に位置している状態を示す。
可動子コア40は、磁性材料からなり、第1固定子コア25と第2固定子コア30との間に位置し、シャフト35に固定されている。シャフト35が原位置に位置しているとき、可動子コア40は、エアギャップ47に対し第2固定子コア30側に位置する。シャフト35がフルストローク位置に位置しているとき、可動子コア40は、軸方向で第1環状突起28と第2環状突起33とを跨ぐようにエアギャップ47の径内方向に位置し、第1環状突起28と第2環状突起33とを磁気的にバイパスする。
カラー45は、第1固定子コア25と第2固定子コア30との間に位置する筒状部材である。カラー45は、非磁性材料からなり、一端部が第1環状突起28に圧入され、他端部が第2環状突起33に圧入されている。カラー45は、第1固定子コア25と第2固定子コア30との軸方向および径方向の相対移動を禁止している。
次に、リニアソレノイド1の特徴構成を図2〜図4に基づき説明する。
ボビン11は、コイル12が巻かれている筒状の巻回部51、巻回部51のうち第1固定子コア28側の一端部から径外方向に延びている第1鍔部52、第1鍔部52の先端部に形成されている第1溶着突起53、巻回部51のうち第2固定子コア30側の他端部から径外方向に延びている第2鍔部54、第2鍔部54の先端部に形成されている第2溶着突起55、および、巻回部51からヨーク15の底部17に向けて軸方向に突き出す突出部56、を有している。ボビン11の突出部56は、ヨーク15の底部17に当接している。
ハウジング20の本体部21は、ヨーク15の外側、および、ボビン11の第1鍔部52の外側を覆うとともに、ヨーク15の筒部16とコイル12およびボビン11との間、および、ヨーク15の底部17とボビン11の第2鍔部54との間を埋めるように、樹脂成形されている。ボビン11の第1溶着突起53および第2溶着突起55は、ハウジング20に溶着されている。
ヨーク15の底部17は、ボビン11の突出部56よりも径外方向に位置する段差面18を有している。段差面18は、ヨーク15の底部17の径方向の外側部が中央部に対し凹むように形成されるとともに、軸方向で第2鍔部54側に向かうにしたがって外径が小さくなるようにテーパ状に形成されている。この段差面18は、ハウジング20の成形時の樹脂流動によりボビン11の突出部56にかかる圧力すなわち成形圧を低減可能な圧力低減部である。なお、段差面18がどのように成形圧を低減するかは後述する。
次に、ハウジング20の製造手順を図2、図5に基づき説明する。
先ず、図2に示すリニアソレノイド1の構成部材のうち、ヨーク15、ボビン11、ボビン11に巻回されたコイル12、ターミナル22およびインサートカラー46を図5に示す金型60にセットする。金型60は、図5に一部を示す第1金型61、第2金型62および第3金型63から構成されている。
続いて、金型60内部のキャビティに溶融樹脂を充填する。このとき、成形機のノズルから射出された溶融樹脂は、図示しないゲートからヨーク15内側に流れ込む。ヨーク15内側に流れ込んだ溶融樹脂は、ボビン11の第1溶着突起53および第2溶着突起55の表層部を溶かす。
図5に矢印X1で示すようにヨーク15の底部17とボビン11の第2鍔部54との間の第1隙間48を通って、矢印X2で示すようにヨーク15の筒部16とコイル12およびボビン11との間の第2隙間49に流れ込んだ溶融樹脂は、ボビン11の突出部56に向かうとき段差面18にぶつかる。このようにハウジング20の成形時の成形圧をヨーク15の段差面18で受けることにより、ボビン11の突出部56にかかる成形圧が低減され、突出部56の径内方向への撓みが抑制される。
続いて、金型60内部に充填された樹脂を冷却して固化させる。このとき、ボビン11の第1溶着突起53および第2溶着突起55は、ハウジング20を形成する樹脂に溶着する。
続いて、固化したハウジング20等を金型60から取り出す。
以上説明したように、第1実施形態によるリニアソレノイド1では、ヨーク15の底部17は、ボビン11の突出部56よりも径外方向に位置する段差面18を有している。この段差面18は、ハウジング20の成形時に成形圧を受けることにより、ボビン11の突出部56にかかる成形圧を低減可能な圧力低減部である。
したがって、ハウジング20の成形時、ボビン11の突出部56の径内方向への撓みが抑制される。そのため、上記突出部56の径内方向への撓みに起因して発生する、成形樹脂によるバリおよびボビン11のクラックを抑制可能である。それ故、成形樹脂によるバリが剥がれ落ちてリニアソレノイド1もしくは油圧切換弁107のスプール108の摺動部、またはエンジン内部などに侵入すること、および、リニアソレノイド1内部の油がボビン11のクラックからコイル12およびターミナル22を通じて電子制御装置に伝わることを回避可能である。
また、第1実施形態では、ハウジング20は、ヨーク15の外側、および、ボビン11の第1鍔部52の外側を覆うとともに、ヨーク15の筒部16とコイル12およびボビン11との間、および、ヨーク15の底部17とボビン11の第2鍔部54との間を埋めるように樹脂成形され、ボビン11の第1溶着突起53および第2溶着突起55に溶着されている。
したがって、ヨーク15とボビン11との間にOリングを設けることなく、リニアソレノイド1内部の油がハウジング20とボビン11との界面を通じてコイル12に侵入することを防止することできる。そのため、コイル12からターミナル22を通じて電子制御装置に油が伝わることを回避可能である。
また、第1実施形態では、ヨーク15は、カップ状であり、一部材からなる。
したがって、ヨーク15内部は、ハウジング20とボビン11との溶着により完全に密閉されるので、油の漏れ経路を完全に無くすことができる。
また、第1実施形態では、外部への取り付け用のブラケット部24は、樹脂製のハウジング20の一部を構成する。
したがって、従来のようにブラケットが金属製のヨークの一部を構成する場合と比べて、リニアソレノイド1の重量が低減し、またヨークのプレス加工が容易となる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態によるリニアソレノイドを図6〜図8に基づき説明する。
リニアソレノイド70では、ボビン71は、巻回部51からヨーク73の底部74に向けて軸方向に突き出す突出部72を有している。
ヨーク73の底部74は、ボビン71の突出部72よりも径外方向に位置するとともに軸方向に貫通する通孔75を有している。この通孔75は、周方向で例えば等間隔に複数形成されており、ハウジング76の成形時にボビン71の突出部72にかかる成形圧を低減可能な圧力低減部である。
ハウジング76を樹脂成形するとき、図8に示すように、成形機のノズルから射出された溶融樹脂は、図示しないゲートから図8に矢印Y1で示すようにヨーク73内側に流れ込み、次いで図8に矢印Y2で示すようにヨーク73の底部74の通孔75を通ってヨーク73外側に流れ込む。第1隙間48から、ヨーク73の底部74とボビン71の第2鍔部54との間の第2隙間77に流れ込んだ溶融樹脂は、図8に矢印Y3で示すようにボビン71の突出部72側に向かうよりも、図8に矢印Y2で示すように、より大きなスペースであるヨーク73外側に流れようとする。これにより、ボビン71の突出部72に向かう溶融樹脂がヨーク15外側に逃がされ、突出部72にかかる成形圧が低減される。
以上説明したように、第2実施形態によるリニアソレノイド70では、ヨーク73の底部74が有する通孔75は、ハウジング76の成形時にボビン71の突出部72に向かう樹脂をヨーク15外側に逃がすことにより、ボビン71の突出部72にかかる成形圧を低減可能である。したがって、第1実施形態と同様の効果を奏する。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態によるリニアソレノイドを図9〜図11に基づき説明する。
リニアソレノイド80では、ヨーク81の底部82は、段差面18および通孔75の両方を有している。
ハウジング83を樹脂成形するとき、図11に示すように、成形機のノズルから射出された溶融樹脂は、図示しないゲートからヨーク81外側に流れ込み、次いで図11に矢印Z1で示すようにヨーク81の底部82の通孔75を通って第2隙間49に流れ込む。第2隙間49に流れ込んだ溶融樹脂は、図11に矢印Z2で示すようにボビン11の突出部56側に向かうよりも、図11に矢印Z3で示すように、より大きなスペースである第1隙間48に流れようとする。これにより、ボビン11の突出部56に向かう溶融樹脂が第1隙間48に逃がされ、突出部56にかかる成形圧が低減される。
また、通孔75を通り越してボビン11の突出部56に向かう溶融樹脂は、段差面18にぶつかる。これにより、ボビン11の突出部56にかかる成形圧がさらに低減される。
以上説明したように、第3実施形態によれば、ハウジング20の成形時、ボビン11の突出部56の径内方向への撓みを第1実施形態および第2実施形態よりもさらに抑制可能である。そのため、上記突出部56の径内方向への撓みに起因して発生する、成形樹脂によるバリおよびボビン11のクラックをさらに抑制可能である。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態では、ヨークの底部の段差面は、軸方向で外径が変化しないように筒面状に形成されてもよいし、あるいは軸方向でボビンの第2鍔部側に向かうにしたがって外径が大きくなるようにテーパ状に形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、ヨークの底部の各通孔は、周方向で等間隔に形成されなくてもよい。また、各通孔の大きさはそれぞれ異なっていてもよい。また、ヨークの底部の通孔は、1つだけ形成されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアとヨークとの固定は、かしめに限らず、例えば圧入などにより為されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアとヨークとの間の磁束伝達が軸方向で行われてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアは、ヨークの筒部内に嵌合していなくてもよい。第1固定子コアがヨークの筒部内に嵌合しない場合、第1固定子コアとヨークとの固定は、例えば巻きかしめ等で為されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第2固定子コアとヨークとの間の磁束伝達が径方向で行われてもよい。この場合、第2固定子コアおよびヨークは圧入などによって固定されてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアは、複数の部材から構成されてもよい。すなわち、軸受部と固定部とが別体で構成されるなどしていてもよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コアおよび第2固定子コアの一方または両方は、環状突起を形成しなくてもよい。要するに、第1固定子コアおよび第2固定子コアは、両者の間にエアギャップが形成されるように設けられればよい。
本発明の他の実施形態では、第1固定子コア、第2固定子コアおよびヨークは、横断面形状が円形でなくてもよいし、周方向の一部に切り欠き等が形成されていてもよい。
本発明の他の実施形態では、カラーは筒状でなくてもよい。カラーは、第1固定子コアと第2固定子コアとが互いに接近する方向に相対移動することを抑制するものであれば、例えば棒状または板状であってもよい。
本発明の他の実施形態では、カラーは、第1固定子コアおよび第2固定子コアに圧入ではなく嵌合されてもよい。これにより、カラーは、第1固定子コア、第2固定子コア、シャフトおよび可動子コアを一体に組み付けなくてもよい。
本発明の他の実施形態では、リニアソレノイドは、バルブタイミング調整装置の油圧切換弁の駆動部に限らず、往復移動可能な被駆動部材を有する種々の機能品の駆動部として適用可能である。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
1、70、80・・リニアソレノイド
11、71・・・・・ボビン
12・・・・・・・・コイル
16・・・・・・・・第1ヨーク
17、74、82・・第2ヨーク
18・・・・・・・・段差面(圧力低減部)
20、76、83・・ハウジング
25・・・・・・・・第1固定子コア
30・・・・・・・・第2固定子コア
35・・・・・・・・シャフト
40・・・・・・・・可動子コア
47・・・・・・・・エアギャップ
51・・・・・・・・巻回部
52・・・・・・・・第1鍔部
53・・・・・・・・第1溶着突起
54・・・・・・・・第2鍔部
55・・・・・・・・第2溶着突起
56、72・・・・・突出部
75・・・・・・・・通孔(圧力低減部)

Claims (3)

  1. シャフト(35)と、
    前記シャフトの一端部を支持している第1固定子コア(25)と、
    前記シャフトの他端部を支持し、前記第1固定子コアとの間に軸方向のエアギャップ(47)を隔てるように配置されている第2固定子コア(30)と、
    前記シャフトに固定され、前記第2固定子コア側の原位置と前記第1固定子コア側のフルストローク位置との間で軸方向に往復移動可能な可動子コア(40)と、
    前記エアギャップに対し径外方向に位置する環状のコイル(12)と、
    前記コイルが巻かれている筒状の巻回部(51)、当該巻回部の一端部から径外方向に延びている第1鍔部(52)、当該第1鍔部の先端部に形成されている第1溶着突起(53)、前記巻回部の他端部から径外方向に延びている第2鍔部(54)、当該第2鍔部の先端部に形成されている第2溶着突起(55)、および、前記巻回部から軸方向に突き出す突出部(56、72)、を有するボビン(11、71)と、
    前記コイルの径外方向に位置し、前記第1固定子コアとの間で磁気伝達可能な第1ヨーク(16)と、
    前記ボビンの前記突出部および前記第2固定子コアに対し前記第1固定子コアとは反対側に隣接し、前記第1ヨークと前記第2固定子コアとを互いに磁気的につないでいる第2ヨーク(17、74、82)と、
    少なくとも前記第1ヨークと前記コイルおよび前記ボビンとの間、および、前記第2ヨークと前記ボビンの前記第2鍔部との間を埋めるように樹脂成形され、前記ボビンの前記第1溶着突起および前記第2溶着突起に溶着されているハウジング(20、76、83)と、
    を備え、
    前記第2ヨークは、前記ハウジングの成形時の樹脂流動により前記ボビンの前記突出部にかかる圧力を低減可能な圧力低減部(18、75)を有し、
    前記圧力低減部は、前記ボビンの前記突出部よりも径外方向に位置する段差面(18)、および、前記ボビンの前記突出部よりも径外方向に位置するとともに軸方向に貫通する通孔(75)であり、
    前記通孔は、前記コイルの径方向において、前記段差面と前記第2溶着突起との間に位置することを特徴とするリニアソレノイド(1、70、80)。
  2. 前記第1ヨークおよび前記第2ヨークは、互いに一体に形成され、カップ状部材を構成していることを特徴とする請求項1に記載のリニアソレノイド(1、70、80)。
  3. 前記ハウジングは、前記ヨーク、前記コイルおよび前記ボビンをモールドしている本体部(21)と、前記コイルに接続されたターミナル(22)を内包しているコネクタ部(23)と、外部への取り付け用のブラケット部(24)と、を有することを特徴とする請求項1または2に記載のリニアソレノイド(1、70、80)。
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