JP5703758B2 - 蓋体の開閉機構およびこれを備えた電子機器 - Google Patents

蓋体の開閉機構およびこれを備えた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、装置本体に対し開閉自在に取り付けた蓋体を、所定の開放位置に維持可能な蓋体の開閉機構およびこれを備えた電子機器に関するものである。
従来、蓋体の開閉機構として、プリンターの上側にスキャナーを取り付けた複合機において、プリンターの上部を開放すべく蓋体であるスキャナーを、ヒンジを中心に開閉するものが知られている(特許文献1参照)。
このヒンジは、プリンターに取り付けた筒状のケースと、スキャナーに取り付けられ、カム部および摺接部を有する回動体と、ケースに対しスライド自在に収容され、回動体の回動に伴ってカム部に摺接する斜面を有するくさび体と、ケースに収容され、くさび体を回動体側に付勢するコイルばねと、ケースの内壁に形成され、回動体の回動に伴って摺接部に摺接する摺接面と、を備えている。コイルばねによりくさび体を回動体側へ付勢することでスキャナーに開方向のモーメントを作用させる。一方、スキャナーの閉じ回動時には、摺接部と摺接面とが摺接することで生じる摺動抵抗により、閉方向のモーメントに抗する開方向のモーメントを作用させる。これによりスキャナーの閉方向への回動を制動し、急激な落下を防止している。
特開2004−116208号公報
しかしながら、このような構成では、スキャナーの開放時にも、閉塞時と同様の摺動抵抗が生じてしまうため、摺動抵抗が大きく且つプリンターの重量が軽い場合、スキャナーの開方向への回動に追従して、プリンター(すなわち、複合機全体)が浮き上ってしまう問題があった。すなわち、従来の開閉機構では、閉塞時の摺動抵抗を優先せざるを得ず、特にスキャナーのような比較的重い蓋体を開閉する開閉機構では、上記の浮き上りの問題が生じる。また、摺動抵抗を利用して、スキャナーを中間位置で開放維持する場合にも、同様の問題が生じてしまう。
本発明は、蓋体の開放動作においては摺動抵抗が不要であることに着目してなされたものであり、閉塞動作においてのみ摺動抵抗を生じさせて、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持することができる蓋体の開閉機構およびこれを備えた電子機器を提供することを課題としている。
本発明の蓋体の開閉機構は、蓋体を装置本体に開閉自在に取り付けた蓋体の開閉機構であって、先端側に係合子を有し、基端側で蓋体および装置本体の一方に回動自在に取り付けられた衝立部と、蓋体および装置本体の他方に設けられ、係合子を受ける衝立受け部と、を備え、衝立受け部は、蓋体の完全開放位置からの閉塞動作に伴う係合子の移動をガイドする閉塞ガイド部と、蓋体の閉塞位置からの開放動作に伴う係合子の移動をガイドする開放ガイド部と、閉塞ガイド部に設けられ、係合子に摺接して、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持するための摺動抵抗を付与する開放維持手段と、を有し、係合子は、開放ガイド部の中途で維持されることなく、閉塞位置から完全開放位置へ移動されることを特徴とする。
この構成によれば、閉塞ガイド部と開放ガイド部によって、蓋体の閉塞動作に伴う係合子の移動と、開放動作に伴う係合子の移動とを別経路でガイドするようにしているため、開放動作および閉塞動作において、異なる様態の摺動抵抗を生じさせることができる。すなわち、閉塞動作のみ摺動抵抗を生じさせ、開放動作では摺動抵抗を生じさせないといった構成とすることもできる。よって、上記の浮き上りの問題を解消することができる上に、開放動作に関係なく、閉塞動作において適切な摺動抵抗を生じさせることができ、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持することができる。なお、「蓋体を所定の開放位置で維持するための摺動抵抗を付与する」構成であっても良いし、「蓋体を任意の開放位置で維持するための摺動抵抗を付与する」構成であっても良い。また、開放ガイド部は、閉塞ガイド部との間で相互のガイド始端部およびガイド終端部同士を接続することが好ましい。
この場合、衝立部は、蓋体の蓋体フレームに取り付けられ、衝立受け部は、装置本体の装置フレームに設けられていることが好ましい。
この構成によれば、受け側の部材(衝立受け部)を装置フレームに設けることで、蓋体を強固に且つ安定に保持することができる。
また、装置フレームは、樹脂製であり、閉塞ガイド部および開放ガイド部は、装置フレームと一体に成形されていることが好ましい。
この構成によれば、閉塞ガイド部および開放ガイド部を、簡単且つ精度良く形成することができ、蓋体の開閉を安定させることができる。また、一体成形により、装置コストを抑制することができる。
さらに、蓋体および装置本体は、ヒンジ部を介して回動自在に連結され、衝立部および衝立受け部は、ヒンジ部の近傍に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、衝立部および衝立受け部を回動中心に近い位置に配設することができるため、回動中心から遠い位置にこれらを配設するのに対し、衝立部を小さくすることできる。また、蓋体を開放させて装置本体内の作業を行う際、衝立部が回動中心側に位置するため、作業の邪魔になることがない。
また、衝立受け部は、閉塞ガイド部のガイド始端部から開放ガイド部のガイド終端部への、係合子の移動を阻止する第1移動阻止手段を、更に有していることが好ましい。
一方、衝立受け部は、開放ガイド部のガイド始端部から閉塞ガイド部のガイド終端部への、係合子の移動を阻止する第2移動阻止手段を、更に有しているが好ましい。
これらの構成によれば、開放ガイド部および閉塞ガイド部間において、係合子の逆行を確実に阻止することができる。
さらに、閉塞ガイド部は、係合子が摺接すると共に係合子を挟むように配設した2つのガイド壁を有し、開放維持手段は、2つのガイド壁の少なくとも一方を兼ねる弾性体で構成されていることが好ましい。
この場合、弾性体が、板ばね、弾性ゴム、および板ばねと弾性ゴムとの複合体のいずれかであることが好ましい。
これらの構成によれば、開放維持手段を簡単な構成にすることができると共に、弾性体の材質、形状、設置位置等により、摺動抵抗を容易に調整することができる。特に、閉塞ガイド部の始端から終端において、開放維持や閉塞衝撃を考慮し、摺動抵抗を部分的且つ自在に調整することができる。
本発明の他の蓋体の開閉機構は、蓋体を装置本体に開閉自在に取り付けた蓋体の開閉機構であって、先端側に係合子を有し、基端側で蓋体および装置本体の一方に回動自在に取り付けられた衝立部と、蓋体および装置本体の他方に設けられ、係合子を受ける衝立受け部と、を備え、衝立受け部は、蓋体の完全開放位置からの閉塞動作に伴う係合子の移動をガイドする閉塞ガイド部と、蓋体の閉塞位置からの開放動作に伴う係合子の移動をガイドする開放ガイド部と、閉塞ガイド部に設けられ、係合子に摺接して、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持するための摺動抵抗を付与する開放維持手段と、を有し、閉塞ガイド部および開放ガイド部は、それぞれ係合子が摺接するガイド溝で構成され、衝立部は、係合子を有するスタンド部材と、スタンド部材を介して係合子をガイド溝の溝底に向って付勢する係合子付勢手段と、を更に有していることを特徴とする。
この構成によれば、閉塞ガイド部と開放ガイド部によって、蓋体の閉塞動作に伴う係合子の移動と、開放動作に伴う係合子の移動とを別経路でガイドするようにしているため、開放動作および閉塞動作において、異なる様態の摺動抵抗を生じさせることができる。すなわち、閉塞動作のみ摺動抵抗を生じさせ、開放動作では摺動抵抗を生じさせないといった構成とすることもできる。よって、上記の浮き上りの問題を解消することができる上に、開放動作に関係なく、閉塞動作において適切な摺動抵抗を生じさせることができ、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持することができる。また、係合子付勢手段を有することで、係合子をガイド溝に確実に係合させることができる。すなわち、ガイド溝の開放面から係合子が外れてしまうのを有効に防止することができる。
本発明の他の蓋体の開閉機構は、蓋体を装置本体に開閉自在に取り付けた蓋体の開閉機構であって、先端側に係合子を有し、基端側で蓋体および装置本体の一方に回動自在に取り付けられた衝立部と、蓋体および装置本体の他方に設けられ、係合子を受ける衝立受け部と、を備え、衝立受け部は、蓋体の完全開放位置からの閉塞動作に伴う係合子の移動をガイドする閉塞ガイド部と、蓋体の閉塞位置からの開放動作に伴う係合子の移動をガイドする開放ガイド部と、閉塞ガイド部に設けられ、係合子に摺接して、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持するための摺動抵抗を付与する開放維持手段と、を有し、衝立部は、閉塞ガイド部のガイド始端部に達した係合子を、開放維持手段に接触する位置まで移動させる係合子移動手段を、更に有していることを特徴とする。
この構成によれば、閉塞ガイド部と開放ガイド部によって、蓋体の閉塞動作に伴う係合子の移動と、開放動作に伴う係合子の移動とを別経路でガイドするようにしているため、開放動作および閉塞動作において、異なる様態の摺動抵抗を生じさせることができる。すなわち、閉塞動作のみ摺動抵抗を生じさせ、開放動作では摺動抵抗を生じさせないといった構成とすることもできる。よって、上記の浮き上りの問題を解消することができる上に、開放動作に関係なく、閉塞動作において適切な摺動抵抗を生じさせることができ、蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持することができる。また、係合子移動手段を有することで、開放維持手段の位置まで、係合子を円滑に移動させ、係合子の逆行を確実に防止することができる。
本発明の電子機器は、上記の蓋体の開閉機構を備えたことが好ましい。
この場合、蓋体は、読取媒体の画像を読み取る画像読取装置を備え、装置本体は、記録媒体に画像の記録を行う画像記録装置を備えることが好ましい。
これらの構成によれば、蓋体の開閉感を柔軟に設計することができるため、画像読取装置や画像記録装置が使用しやすい開閉感に適宜変更することができる。
実施形態に係る複合機を示した外観斜視図である。 スキャナーユニットを開放状態とした際の複合機を示した斜視図である。 複合機を示した側面視断面図である。 スキャナーユニットの内部構造を示した斜視図である。 プリンターユニットの内部構造を示した側面視断面図である。 プリンターユニットの内部構造を示した分解斜視図である。 開閉機構を示した側面図である。 スキャナー保持部を示した側面図である。 衝立受け部を示した側面図である。 (a)は、スキャナーユニット開放時のスキャナー保持部を示した裏面斜視図である。(b)は、スキャナーユニット閉塞時のスキャナー保持部を示した裏面斜視図である。 完全閉塞状態から開放保持状態までの動作を示した遷移図である。 開放保持状態から完全閉塞状態までの動作を示した遷移図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の一実施形態に係る蓋体の開閉機構を適用した複合機(電子機器)について説明する。図1は、複合機1を示した外観斜視図である。図1に示すように、複合機1は、装置本体であるプリンターユニット(画像記録装置)2と、プリンターユニット2の上部に配設されたアッパーユニットであるスキャナーユニット(画像読取装置:蓋体)3と、を一体に備えている。なお、以下、図1においての前後方向をX軸方向とし、左右方向をY軸方向として説明する。
図2は、スキャナーユニット3を開放状態とした複合機1を示した斜視図である。図1および図2に示すように、スキャナーユニット3は、後端部の開閉手段4を介してプリンターユニット2に回動自在に支持されており、プリンターユニット2の上部を開閉自在に覆っている。すなわち、スキャナーユニット3を回動方向に引き上げることで、プリンターユニット2の上面開口部10を露出させ、当該上面開口部10を介して、プリンターユニット2の内部が露出させる(開放状態:図2参照)。一方、スキャナーユニット3を回動方向に引き降ろし、プリンターユニット2上に載置することで、スキャナーユニット3によって上面開口部10を閉塞する(閉塞状態:図1参照)。このように、スキャナーユニット3を開放することで、インクカートリッジ84の交換や紙詰まりの解消等が可能な構成となっている。
図3は、複合機1を示した側面視断面図である。図2および図3に示すように、スキャナーユニット3は、筐体である樹脂製のアッパーフレーム(蓋体フレーム)11と、アッパーフレーム11に収容された画像読取部12(図4参照)と、アッパーフレーム11の上部に回動自在に支持された上蓋13と、を備えている。また、詳細は後述するが、アッパーフレーム11の後端部には、上記開閉手段4のスキャナーユニット3側の構成部材が設けられている。
図4は、スキャナーユニット3の内部構造を示した斜視図である。図3および図4に示すように、アッパーフレーム11は、画像読取部12を収容する箱型の下ケース16と、下ケース16の天面を覆う上ケース17と、を備えている。上ケース17には、ガラス製の原稿載置板(原稿台)21が広く配設されており、読取面を下にした読取媒体をこれに載置する。一方、下ケース16に収容した画像読取部12は、ラインセンサー方式のセンサーユニット31と、センサーユニット31を搭載したセンサーキャリッジ32と、Y軸方向に延在し、センサーキャリッジ32をスライド自在に支持するガイド軸33と、センサーキャリッジ32をガイド軸33に沿って移動する自走式のセンサー移動機構34と、を備えている。センサーユニット31は、X軸方向に延在したCCD(Charge Coupled Device)方式のラインセンサーであるイメージセンサー(センサー部)41を有し、モーター駆動のセンサー移動機構34により、ガイド軸33に沿ってY軸方向に往復動する。これにより、原稿載置板21上の読取媒体(原稿)の画像を読み取るようになっている。なお、イメージセンサーとして、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式のラインセンサーを用いても良い。
一方、図2に示すように、プリンターユニット2は、枚葉の記録媒体(印刷用紙や単票紙)を送り経路Rに沿って送る搬送部61と、送り経路Rの上方に配設され、記録媒体にインクジェット方式で印刷処理を行う印刷部62と、前面に配設されたパネル形式の操作部63と、搬送部61、印刷部62および操作部63を搭載した装置フレーム64と、これらを覆う装置ハウジング65と、を備えている。また、図示省略するが、後面下部には、USBポートおよび電源ポートが配設されている。すなわち、複合機1は、USBポートを介してコンピューター等に接続可能に構成されている。
図5は、プリンターユニット2の内部構造を示した側面視断面図である。図2および図5に示すように、印刷部62は、装置フレーム64に支持されると共にY軸方向に幅一杯に延在する板金製のガイドフレーム71と、ガイドフレーム71に往復動自在に支持されたキャリッジユニット72と、キャリッジユニット72をガイドフレーム71に沿って往復動させるキャリッジ移動機構73(図2参照)と、を備えている。そして、このキャリッジユニット72に、インクジェットヘッド83が搭載されている。
図5に示すように、キャリッジユニット72は、係合スライダー部81aを介してガイドフレーム71に往復動自在に支持された箱状のキャリッジ81と、キャリッジ81の下面に一体に組み込まれたインクジェットヘッド83と、キャリッジ81に着脱自在に収納された4個のインクカートリッジ84と、を備えている。インクジェットヘッド83は、4色のインク滴を吐出する4連のノズル列(図示省略)を有しており、4色のインクを貯留する4個のインクカートリッジ84をキャリッジ81に装着することで、インクジェットヘッド83に上側から直接接続される。
搬送部61は、記録媒体を右揃えでセットする可動式の用紙トレイ91と、用紙トレイ91から記録媒体を1枚ずつ分離して送り出す分離ローラー92と、分離ローラー92の下流側に位置し、記録媒体を送り経路Rに沿って印刷部62に送り込む給紙ローラー93と、給紙ローラー93の下流側に位置し、インクジェットヘッド83に対面する媒体規制部材(プラテンに相当する)95と、媒体規制部材95の下流側に位置する鋸歯状のガイドローラー97と、ガイドローラー97の下流側に位置し、排出口100(図2参照)から記録媒体を送り出す排紙ローラー96と、を備えている。
分離ローラー92により、用紙トレイ91から送り込まれた記録媒体は、給紙ローラー93により、媒体規制部材95上を排紙ローラー96に向かってX軸方向に間欠送りされる(副走査)。この間欠送りに同期して、キャリッジユニット72がX軸方向に往復動しながらインクを選択的に吐出して(主走査)、所望の印刷が行われる。一方、媒体規制部材95を越えてガイドローラー97に達した記録媒体の先端は、ガイドローラー97により上反り状態を矯正されるようにして、排紙ローラー96に送り込まれる。このようにして、印刷が完了した記録媒体は、排紙ローラー96により、排出口100から前方に送り出される。
図6は、プリンターユニット2の内部構造を示した分解斜視図である。図6に示すように、装置フレーム64は、プリンターユニット2の各部を支持するフレームであり、一体成形された樹脂で構成されている。具体的には、装置フレーム64は、ベースフレーム部64aと、ベースフレーム部64aに立設され、搬送部61の各構成部材およびガイドフレーム71を両側で支持する左右一対のサイドフレーム部64bと、ベースフレーム部64aの前部において、スキャナーユニット3の前部を支持すると共に操作部63を支持する左右一対のフロントフレーム部64cと、ベースフレーム部64aの後部において、開閉手段4を介してプリンターユニット2を開閉自在に支持する左右一対のリアフレーム部64dと、を備えている。
一対のリアフレーム部64dは、装置ハウジング65の後部に開口した後部開口部を介して装置ハウジング65外部まで立設しており、詳細は後述するが、開閉手段4のプリンターユニット2側の構成部材が形成されている。
ここで図7ないし図12を参照して、開閉手段4について詳細に説明する。図7は、開閉手段4を示した側面図である。図7に示すように、開閉手段4は、複合機1の後端部において、プリンターユニット2に対しスキャナーユニット3を回動自在に連結すると共にその回動中心となる左右一対のヒンジ部111と、右側のヒンジ部111の前方に且つヒンジ部111の近傍に配設され、スキャナーユニット3を開放状態で保持する右側一方のスキャナー保持部(開閉機構)112と、を備えている。
各ヒンジ部111は、アッパーフレーム11の後端部に設けられたスキャナー側ヒンジ部121と、各リアフレーム部64dの上部に設けられ、ヒンジピン123を有するプリンター側ヒンジ部122と、を備えている。スキャナー側ヒンジ部121は、アッパーフレーム11と一体に成形され、プリンター側ヒンジ部122は、装置フレーム64と一体に成形されている。
スキャナー側ヒンジ部121は、ヒンジピン123を回転自在に内包する円形のガイド穴126と、ガイド穴126の径方向に連なり、スキャナー側ヒンジ部121をヒンジピン123に着脱するための着脱溝127と、を有している。一方、ヒンジピン123は、プリンター側ヒンジ部122に外向きに突設されており、上部および下部を欠いた長円形の断面を有している。スキャナーユニット3を、略直角に起立させて、着脱溝127の延在方向とヒンジピン123の延在方向とを合致させ、この状態でスキャナー側ヒンジ部121(スキャナーユニット3)をヒンジピン123に装着されるようになっている。また、逆の手順で、スキャナー側ヒンジ部121(スキャナーユニット3)をヒンジピン123から離脱させるようになっている。なお、プリンターユニット2にスキャナーユニット3を組み込んだ状態では、スキャナーユニット3の起立角度(回動角)が、直角以下に規制されるため、スキャナーユニット3がプリンターユニット2から簡単に離脱することはない。
次に、図8ないし図12を参照して、スキャナー保持部(開閉機構)112について説明する。図8は、スキャナー保持部112を示した側面図である。図9は、衝立受け部133を示した側面図である。図10(a)は、スキャナーユニット3開放時のスキャナー保持部112を示した裏面斜視図である。図10(b)は、スキャナーユニット3閉塞時のスキャナー保持部112を示した裏面斜視図である。なお、図10(b)では、上蓋13および上ケース17を省略して図示している。
図7ないし図10に示すように、スキャナー保持部112は、アッパーフレーム11(厳密には下ケース16)に一体に形成された軸部131と、基端側で軸部131に回動自在に取り付けられ、先端側に係合子147を有する衝立部132と、リアフレーム部64dの外側の側面に形成され、係合子147を受ける衝立受け部133と、を有している。スキャナーユニット3の開閉時には、衝立受け部133が、開閉動作に伴う係合子147の移動をガイドし、必要な摺動負荷を付与する。そして、衝立受け部133が、所定の係止位置P(図9参照)に係合子147を係止することにより、衝立部132を介して、スキャナーユニット3がプリンターユニット2に対し所定の開放位置(回動角)で保持される。
衝立部132は、基端側(上側)を軸部131に回動自在に取り付けられたスタンド部材141と、軸部131に巻回するように設けられ、スタンド部材141を後方に回動付勢するねじりコイルばね(係合子移動手段および係合子付勢手段)142と、を備えている。
スタンド部材141は、角棒状に形成され、その基端部には、軸部131を挿通する挿通孔141aと、アッパーフレーム11の一部に当接して自身の回動端位置を規制する規制突部141bとが形成されている。また、スタンド部材141の先端部は鋭角に形成され、この部分の内側面には、内向きに突設した円柱形の係合子147が形成されている。すなわち、係合子147は、衝立受け部133側に突出し、衝立受け部133に(厳密には、後述の各ガイド溝161、166に)入り込むようにして、これに係合している。なお、係合子147は、ローラーで構成してもよい。また、挿通孔141aは、スタンド部材141が後述の各逆行阻止段部162、167によって微少に揺動できるように、遊びを持って軸部131が挿通されている。
ねじりコイルばね142は、軸部131に巻回した状態で、一端がアッパーフレーム11に係止され、他端がスタンド部材141に係止されている(図8のねじりコイルばね142は、自由状態を表している。)。実施形態のねじりコイルばね142は、ねじりモーメントによって、スタンド部材141を後方に回動付勢するだけでなく、軸方向に引っ張りばねとして機能させており、スタンド部材141を側方(衝立受け部133側)に付勢している。そして、前者の付勢により、係合子147は、衝立受け部133後方の係止位置P(後述の板ばね168に接触する位置:図9参照)に移動し、後者の付勢により、係合子147は、衝立受け部133側に押し付けられる。なお、ねじりコイルばね142のアッパーフレーム11側の係止部は、Y方向に並んだ複数の溝を有しており、この複数の溝のいずれかにねじりコイルばね142のばね端部を係止することにより、ねじりコイルばね142の引っ張りばねとしてのばね力を調整できるようになっている。
衝立受け部133は、スキャナーユニット3閉塞時の係合子147の移動経路である閉塞移動経路L1を有する閉塞経路部151と、スキャナーユニット3開放時の係合子147の移動経路である開放移動経路L2を有する開放経路部152と、を備えている。閉塞移動経路L1および開放移動経路L2は、断面[U」字状の溝であり、全体として斜め「D」字状の経路を構成している。すなわち、衝立受け部133は、スタンド部材141の係合子147を、閉塞動作と開放動作とで異なる移動経路でガイドするようになっている。
厳密には、閉塞移動経路L1は、スキャナーユニット3の完全開放位置からの閉塞動作に伴う係合子147の移動経路であり、上方から下方に大きく湾曲して延在している。一方、開放移動経路L2は、スキャナーユニット3の完全閉塞位置からの開放動作に伴う係合子147の移動経路であり、下方から上方に斜め直線状に延在している。そして、閉塞移動経路L1の経路終端部は、開放移動経路L2の経路始端部に連通(接続)し、開放移動経路L2の経路終端部は、閉塞移動経路L1の経路始端部に連通(接続)している。すなわち、閉塞移動経路L1および開放移動経路L2は、相互の経路始端部および経路終端部同士を接続して、ループ状をなしている。
開放経路部152は、右側のリアフレーム部64dに形成され、開放移動経路L2に沿って、開放動作に伴う係合子147の移動をガイドする開放ガイド溝161と、開放ガイド溝161のガイド終端部(開放移動経路L2の経路終端部)に設けられ、溝底からせり上がるように形成された第1逆行阻止段部(第1移動阻止手段)162と、を備えている。上記のねじりコイルばね142により、スタンド部材141が常に後方に回動付勢されているため、係合子147は、開放ガイド溝161の後方の側壁に軽く摺接しながら移動する。したがって、係合子147は、実質上、開放ガイド溝161の後方側壁にガイドされて移動する。
第1逆行阻止段部162は、経路進行方向に上り傾斜であって、閉塞移動経路L1の経路始端部の溝底と段を成すように形成されている。上記のねじりコイルばね142により、スタンド部材141を介して係合子147が常に、閉塞ガイド溝166の溝底に向かって付勢されているため、第1逆行阻止段部162を越えて閉塞移動経路L1の経路始端部に落ち込んだ係合子147は、閉塞移動経路L1の経路始端部から、開放移動経路L2の経路終端部に逆行することがない。すなわち、第1逆行阻止段部162が、閉塞移動経路L1の経路始端部において、係合子147の逆行を阻止するようになっている。
閉塞経路部151は、右側のリアフレーム部64dに形成され、閉塞移動経路L1に沿って、閉塞動作に伴う係合子147の移動をガイドする閉塞ガイド溝166と、閉塞ガイド溝166のガイド終端部(閉塞移動経路L1の経路終端部)に設けられ、溝底からせり上がるように形成された第2逆行阻止段部(第2移動阻止手段)167と、閉塞ガイド溝166内に配設され、係合子147を、閉塞ガイド溝166の前方側壁に押し付ける板ばね(開放維持手段)168と、閉塞ガイド溝166のガイド始端部(閉塞移動経路L1の経路始端部)に配設され、係止直前の係合子147に接触してクリック感を生じさせるクリック突起169と、を備えている。閉塞ガイド溝166の前方側壁と、板ばね168とが係合子147を挟み込む2つのガイド壁を成しており、係合子147は、この2つのガイド壁に挟持されつつその移動をガイドされる。
第2逆行阻止段部167は、経路進行方向に上り傾斜であって、開放移動経路L2の経路始端部の溝底と段を成すように形成されている。上記のねじりコイルばね142により、スタンド部材141を介して係合子147が常に、開放ガイド溝161の溝底に向かって付勢されているため、第1逆行阻止段部162と同様、第2逆行阻止段部167を越えて開放移動経路L2の経路始端部に落ち込んだ係合子147は、開放移動経路L2の経路始端部から、閉塞移動経路L1の経路終端部に逆行することがない。すなわち、第2逆行阻止段部167が、開放移動経路L2の経路始端部において、係合子147の逆行を阻止する。なお、第1逆行阻止段部162および第2逆行阻止段部167に代えて、回動付勢された逆止め用のプレートを、経路を横断するように設けてもよい。
板ばね168は、変形「S」字状に形成され、上端部でリアフレーム部64dに固定されると共に、閉塞ガイド溝166内の後寄りの位置において屈曲しながら延在している。閉塞ガイド溝166を上から下に通過する係合子147に対し、板ばね168は、閉塞ガイド溝166の前方側壁に向って付勢する。これにより、板ばね168および前方側壁は、移動する係合子147に所定の摺動抵抗を付与する。この場合、板ばね168は屈曲しており、前方側壁に近接する部位ほど、板ばね168の付勢力が大きくなり、係合子147の摺動抵抗は大きくなる。すなわち、係合子147の移動位置と板ばね168の屈曲形態との協働により、スキャナーユニット3の一連の閉塞動作における開閉抵抗を、連続的に調整できるようになっている。本実施形態では、板ばね168は、係止位置Pにおいて、前方側壁に近接するように形成された第1近接部168aと、経路終端部近傍において、前方側壁に近接するように形成された第2近接部168bと、を有している。
第1近接部168aは、係合子147を係止位置Pで係止するのに必要な摺動抵抗を付与する。具体的には、開放状態のスキャナーユニット3から受けるモーメント荷重に抗してスキャナーユニット3を開放位置に維持(保持)し、且つこの状態から閉塞方向の外力(ユーザーの閉塞しようとする力G:例えば、0.1kgf≦G≦1kgf)を受けて閉塞方向に摺動する摺動抵抗を付与する。すなわち、第1近接部168aで付与された摺動抵抗によって、係合子147が不動状態となり、スキャナーユニット3が開放位置(完全開放位置)で保持される。
第2近接部168bは、閉塞移動経路L1の経路終端部において、閉塞方向の力に抗する摺動抵抗を付与する。すなわち、完全閉塞近傍において、閉塞方向の力に抗する摺動抵抗を発生させることで、スキャナーユニット3が急激に閉塞するのを防止している。
ここで図11および図12を参照して、開閉動作について説明する。図11は、完全閉塞状態から開放保持状態までの動作を示した遷移図である。図12は、開放保持状態から完全閉塞状態までの動作を示した遷移図である。ここでは、スキャナーユニット3を完全閉塞位置に引き下げた状態を、完全閉塞状態と呼称し、スキャナーユニット3が完全開放位置から若干下がった所定の開放位置で保持された状態を、開放保持状態と呼称する。まず、図11を参照して、スキャナーユニット3の完全閉塞状態から開放保持状態までの動作について説明する。完全閉塞状態では、係合子147が開放移動経路L2の経路始端部に位置している(図11(a))。
この状態から、スキャナーユニット3が引き上げられると、開放ガイド溝161により、係合子147が開放移動経路L2に沿ってガイドされて移動する。スキャナーユニット3の引き上げが進み、完全開放位置まで引き上げられると、これに伴って、係合子147が第1逆行阻止段部162を越えて、閉塞移動経路L1の経路始端部に到達する(図11(b)参照)。この状態が、スキャナーユニット3の完全開放状態であり、その後、スキャナーユニットが若干引き下げられるのに伴って、ねじりコイルばね142の後方付勢により、係合子147が係止位置Pに瞬間的に移動する。係合子147が係止位置Pに移動すると、閉塞ガイド溝166の前方側壁と、第1近接部168aとによって挟みこまれる形で摺動抵抗を発生し、係合子147が不動状態となる。これによって、スキャナーユニット3の開放保持状態に移行する(図11(c))。
次に、図12を参照して、スキャナーユニット3の開放保持状態から完全閉塞状態までの動作について説明する。上記の開放保持状態(図12(a))から、スキャナーユニット3が引き下げられると、閉塞ガイド溝166により、係合子147が閉塞移動経路L1に沿って移動する(図12(b))。この際、閉塞移動経路L1の経路終端部では、第2近接部168bによって摺動抵抗が発生し、所定の開閉抵抗が生じる。スキャナーユニット3の引き下げが進み、完全閉塞位置まで引き下げられると、これに伴って、係合子147が第2逆行阻止段部167を越えて、開放移動経路L2の経路始端部に到達する。このとき、係合子147は、板ばね168から外れ、スキャナーユニット3は無抵抗で完全閉塞状態に移行する(図12(c))。
以上のような構成によれば、閉塞ガイド溝166と開放ガイド溝161によって、スキャナーユニット3の閉塞動作に伴う移動と、開放動作に伴う移動とを別経路でガイドするようにしているため、開放動作および閉塞動作において、異なる様態の摺動抵抗を生じさせることができる。すなわち、閉塞動作のみ摺動抵抗を生じさせ、開放動作では摺動抵抗を生じさせないといった構成とすることもできる。よって、上記の浮き上りの問題を解消することができる上に、開放動作に関係なく、閉塞動作において適切な摺動抵抗を生じさせることができ、スキャナーユニット3を少なくとも所定の開放位置に維持することができる。
また、受け側の部材(衝立受け部133)を装置フレーム64に設けることで、蓋体を強固に且つ安定に保持することができる。
さらに、開放ガイド溝161および閉塞ガイド溝166を、装置フレーム64と一体に成形することにより、簡単且つ精度良く形成することができ、スキャナーユニット3の開閉を安定させることができる。また、装置コストを抑制することができる。
またさらに、スキャナー保持部112を、ヒンジ部111の近傍に配設することにより、衝立部132および衝立受け部133を回動中心に近い位置に配設することができるため、回動中心から遠い位置にこれらを配設するのに対し、衝立部132を小さくすることできる。また、スキャナーユニット3を開放させてプリンターユニット2内の作業を行う際、衝立部132が回動中心側に位置するため、作業の邪魔になることがない。
また、ねじりコイルばね142によって、係合子147をガイド溝161、166の溝底に向って付勢することにより、係合子147をガイド溝161、166に確実に係合させることができる。すなわち、ガイド溝161、166の開放面から係合子147が外れてしまうのを有効に防止することができる。
さらに、第1逆行阻止段部162および第2逆行阻止段部167を有することにより、開放ガイド溝161および閉塞ガイド溝166間において、係合子147の逆行を確実に阻止することができる。なお、第1逆行阻止段部162および第2逆行阻止段部167のいずれか一方のみを有する構成であっても良い。
またさらに、ねじりコイルばね142によって、閉塞ガイド溝166のガイド始端部に達した係合子147を、第1近接部168aの位置まで移動させることにより、係止位置Pまで、係合子147を円滑に移動させ、且つ係合子147の逆行を確実に防止することができる。
また、スキャナーユニット3を開放状態で維持(保持)する開放維持手段を、一方のガイド壁をなす板ばね168で構成することにより、開放維持手段を簡単な構成にすることができると共に、板ばね168の材質、形状、設置位置等により、摺動抵抗を容易に調整することができる。特に、閉塞ガイド溝166の始端から終端において、開放維持や閉塞衝撃を考慮し、摺動抵抗を部分的且つ自在に調整することができる。
なお、本実施形態においては、スキャナーユニット3を所定の1の開放位置(回動角)で維持する構成であったが、スキャナーユニット3を複数の開放位置(回動角)で維持する構成であっても良い。かかる場合、各開放位置に対応した位置に近接部を形成する。
また、本実施形態においては、完全閉塞近傍において摺動抵抗を付与するように、板ばね168を形成する構成であったが、これに限るものではない。例えば、閉塞時に、常に所定値の摺動抵抗を付与するように板ばね168を形成しても良いし、クリック感を生じる摺動抵抗を複数の開放位置(回動角)で付与するように板ばね168を形成しても良い。
なお、本実施形態においては、衝立受け部133を装置フレーム64上に配設する構成であったが、衝立受け部133を、プリンターユニット2側の別部材に配設する構成であっても良い。例えば、衝立受け部133を、装置ハウジング65上に配設(例えば、形成)する構成であっても良い。
また、本実施形態においては、衝立部132をスキャナーユニット3側に配設し、衝立受け部133をプリンターユニット2側に配設する構成であったが、逆に、衝立受け部133をスキャナーユニット3側(蓋体側)に配設し、衝立部132をプリンターユニット2側(装置本体側)に配設する構成であっても良い。
さらに、本実施形態においては、開放ガイド溝161および閉塞ガイド溝166を装置フレーム64と一体に成形するものであったが、別体の開放ガイド溝161および閉塞ガイド溝166を装置フレーム64に取り付けるものであっても良い。また、本実施形態においては、開放ガイド溝161および閉塞ガイド溝166を一体成形しているが、別体として成形するものであっても良い。
またさらに、本実施形態においては、閉塞ガイド溝166の前方側壁を摺接面とし、後方側から付勢して摺動抵抗を付与する構成であったが、逆に、閉塞ガイド溝166の後方側壁を摺接面とし、前方側から付勢して摺動抵抗を付与する構成であっても良い。
また、本実施形態においては、板ばね168によって係合子147を付勢して摺動抵抗を付与する構成であったが、板ばね168に代えて、弾性ゴムを用いる構成であっても良い。ひいては、板ばね168と弾性ゴムとの複合体を用いて摺動抵抗を付与する構成であっても良い。
また、本実施形態においては、プリンターユニット2に対し、スキャナーユニット3を開閉する開閉手段4に本発明を適用したが、電子機器の開閉手段であれば、これに限るものではない。例えば、スキャナーユニット3における上蓋13の開閉手段に本発明を適用しても良いし、ノートパソコン(laptop computor)におけるディスプレイの開閉手段や、折りたたみ式の携帯電話や携帯情報端末における開閉手段に本発明を適用しても良い。
1:複合機、 2:プリンターユニット、 3:スキャナーユニット、 11:アッパーフレーム、 64:装置フレーム、 111:ヒンジ部、 112:スキャナー保持部、 132:衝立部、 133:衝立受け部、 141:スタンド部材、 142:ねじりコイルばね、 147:係合子、 161:開放ガイド溝、 162:第1逆行阻止段部、 166:閉塞ガイド溝、 167:第2逆行阻止段部

Claims (12)

  1. 蓋体を装置本体に開閉自在に取り付けた蓋体の開閉機構であって、
    先端側に係合子を有し、基端側で前記蓋体および前記装置本体の一方に回動自在に取り付けられた衝立部と、
    前記蓋体および前記装置本体の他方に設けられ、前記係合子を受ける衝立受け部と、を備え、
    前記衝立受け部は、
    前記蓋体の完全開放位置からの閉塞動作に伴う前記係合子の移動をガイドする閉塞ガイド部と、
    前記蓋体の閉塞位置からの開放動作に伴う前記係合子の移動をガイドする開放ガイド部と、
    前記閉塞ガイド部に設けられ、前記係合子に摺接して、前記蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持するための摺動抵抗を付与する開放維持手段と、を有し
    前記係合子は、前記開放ガイド部の中途で維持されることなく、前記閉塞位置から前記完全開放位置へ移動されることを特徴とする蓋体の開閉機構。
  2. 前記衝立部は、前記蓋体の蓋体フレームに取り付けられ、
    前記衝立受け部は、前記装置本体の装置フレームに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蓋体の開閉機構。
  3. 前記装置フレームは、樹脂製であり、
    前記閉塞ガイド部および前記開放ガイド部は、前記装置フレームと一体に成形されていることを特徴とする請求項2に記載の蓋体の開閉機構。
  4. 前記蓋体および前記装置本体は、ヒンジ部を介して回動自在に連結され、
    前記衝立部および前記衝立受け部は、前記ヒンジ部の近傍に配設されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の蓋体の開閉機構
  5. 前記衝立受け部は、
    前記閉塞ガイド部のガイド始端部から前記開放ガイド部のガイド終端部への、前記係合子の移動を阻止する第1移動阻止手段を、更に有していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の蓋体の開閉機構。
  6. 前記衝立受け部は、
    前記開放ガイド部のガイド始端部から前記閉塞ガイド部のガイド終端部への、前記係合子の移動を阻止する第2移動阻止手段を、更に有していることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の蓋体の開閉機構。
  7. 前記閉塞ガイド部は、前記係合子が摺接すると共に前記係合子を挟むように配設した2つのガイド壁を有し、
    前記開放維持手段は、前記2つのガイド壁の少なくとも一方を兼ねる弾性体で構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の蓋体の開閉機構。
  8. 前記弾性体が、板ばね、弾性ゴム、および板ばねと弾性ゴムとの複合体のいずれかであることを特徴とする請求項7に記載の蓋体の開閉機構。
  9. 蓋体を装置本体に開閉自在に取り付けた蓋体の開閉機構であって、
    先端側に係合子を有し、基端側で前記蓋体および前記装置本体の一方に回動自在に取り付けられた衝立部と、
    前記蓋体および前記装置本体の他方に設けられ、前記係合子を受ける衝立受け部と、を備え、
    前記衝立受け部は、
    前記蓋体の完全開放位置からの閉塞動作に伴う前記係合子の移動をガイドする閉塞ガイド部と、
    前記蓋体の閉塞位置からの開放動作に伴う前記係合子の移動をガイドする開放ガイド部と、
    前記閉塞ガイド部に設けられ、前記係合子に摺接して、前記蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持するための摺動抵抗を付与する開放維持手段と、を有し、
    前記閉塞ガイド部および前記開放ガイド部は、それぞれ前記係合子が摺接するガイド溝で構成され、
    前記衝立部は、前記係合子を有するスタンド部材と、前記スタンド部材を介して前記係合子を前記ガイド溝の溝底に向って付勢する係合子付勢手段と、を更に有していることを特徴とする蓋体の開閉機構。
  10. 蓋体を装置本体に開閉自在に取り付けた蓋体の開閉機構であって、
    先端側に係合子を有し、基端側で前記蓋体および前記装置本体の一方に回動自在に取り付けられた衝立部と、
    前記蓋体および前記装置本体の他方に設けられ、前記係合子を受ける衝立受け部と、を備え、
    前記衝立受け部は、
    前記蓋体の完全開放位置からの閉塞動作に伴う前記係合子の移動をガイドする閉塞ガイド部と、
    前記蓋体の閉塞位置からの開放動作に伴う前記係合子の移動をガイドする開放ガイド部と、
    前記閉塞ガイド部に設けられ、前記係合子に摺接して、前記蓋体を少なくとも所定の開放位置に維持するための摺動抵抗を付与する開放維持手段と、を有し、
    前記衝立部は、
    前記閉塞ガイド部のガイド始端部に達した前記係合子を、前記開放維持手段に接触する位置まで移動させる係合子移動手段を、更に有していることを特徴とする蓋体の開閉機構。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載の蓋体の開閉機構を備えたことを特徴とする電子機器。
  12. 前記蓋体は、読取媒体の画像を読み取る画像読取装置を備え、
    前記装置本体は、記録媒体に画像の記録を行う画像記録装置を備えたことを特徴とする請求項11に記載の電子機器。
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