JP5696677B2 - メタマテリアルアンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、メタマテリアルアンテナに関するものである。
従来、基板の一面に導電パターンを形成し、基板の反対面にグランドパターンを形成したパッチアンテナ(マイクロストリップラインアンテナ)が広く普及している。このようなパッチアンテナでは、電波が伝搬する方向に進むに従い位相が回転する。
また、基板の一面に導電パターンを形成し、基板の反対面にグランドパターンを形成し、導電パターンとグランドパターン間をスルーホールで導通させるようにして、電波の伝搬方向に進んでも位相が回転しないようにしたメタマテリアルアンテナと呼ばれるパッチアンテナが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
US7911386 B1号公報
上記特許文献1に記載されたメタマテリアルアンテナは、絶縁基板の一面に導電パターンを形成し、絶縁基板の反対面にグランドパターンを形成し、導電パターンとグランドパターン間をスルーホールで導通させるように構成し、スルーホールのインダクタンス成分と導電パターンとグランドパターン間のキャパシタンス成分との並列共振により、絶縁基板に形成されたグランドパターンに対して垂直で、かつ、導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生するようになっている。
このようなメタマテリアルアンテナでは、スルーホールの数を少なくして、導電パターンの占有面積を小さくすると、帯域幅が狭くなる等、アンテナ性能が低下してしまう。したがって、このようなメタマテリアルアンテナでは、4本〜6本程度のスルーホールを一定間隔毎に基板に配置するようにして、アンテナ性能を確保するようにしている。
このように、上記したようなメタマテリアルアンテナは、アンテナ性能の確保と導電パターンの占有面積の縮小化を両立するのが難しく、特に小型の無線通信機への採用が困難であるといった問題があった。
本発明は上記問題に鑑みたもので、アンテナ性能の確保と導電パターンの占有面積の縮小化の両立を図ることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、一面に形成された導電パターン(11a)と反対面に形成されたグランドパターン(11b)間を導通させるスルーホール(11c)が形成された第1の絶縁層(11)を有し、給電パターン(12)への給電に応じて、スルーホール(11c)のインダクタンス成分と、導電パターン(11a)とグランドパターン(11b)間のキャパシタンス成分との並列共振により、第1の絶縁層(11)に形成されたグランドパターン(11b)に対して垂直で、かつ、導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する第1のメタマテリアルアンテナ(10)と、第1の絶縁層(11)の一面側と反対面側の少なくとも一方に積層配置された第2の絶縁層(21、41)と、一面に形成された導電パターン(31a、51a)と反対面に形成されたグランドパターン(31b、51b)間を導通させるスルーホール(31c、51c)が形成され、第2の絶縁層(21、41)を介して第1の絶縁層(11)と積層配置された第3の絶縁層(31、51)を有し、第1のメタマテリアルアンテナ(10)と容量結合して、第3の絶縁層(31、51)のスルーホール(31c、51c)のインダクタンス成分と第3の絶縁層(31、51)の導電パターン(31a、51a)とグランドパターン(31b、51b)間のキャパシタンス成分との並列共振により、第1のメタマテリアルアンテナ(10)と同一方向で、かつ、第3の絶縁層(31、51)の導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する1または複数の第2のメタマテリアルアンテナ(30、50)と、を備えたことを特徴としている。
このような構成によれば、一面に形成された導電パターン(31a、51a)と反対面に形成されたグランドパターン(31b、51b)間を導通させるスルーホール(31c、51c)が形成され、第2の絶縁層(21、41)を介して第1の絶縁層(11)と積層配置された第3の絶縁層(31、51)を有し、第1のメタマテリアルアンテナ(10)と容量結合して、第3の絶縁層(31、51)のスルーホール(31c、51c)のインダクタンス成分と第3の絶縁層(31、51)の導電パターン(31a、51a)とグランドパターン(31b、51b)間のキャパシタンス成分との並列共振により、第1のメタマテリアルアンテナ(10)と同一方向で、かつ、第3の絶縁層(31、51)の導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する1または複数の第2のメタマテリアルアンテナ(30、50)を備えたので、スルーホールの数を少なくして、導電パターンの占有面積を小さくしても、アンテナ性能の確保することができ、アンテナ性能の確保と導電パターンの占有面積の縮小化の両立を図ることができる。
また、請求項2に記載の発明は、第3の絶縁層(31、51)の一面には、導電パターン(31a、51a)と接続された給電パターン(32、52)が形成されており、第2のメタマテリアルアンテナ(30、50)は、第1のメタマテリアルアンテナ(10)との容量結合と、第3の絶縁層(31、51)の一面に形成された給電パターン(30、50)への給電に応じて偏波を発生することを特徴としている。
このように、第3の絶縁層(31、51)の一面に、導電パターン(31a、51a)と接続された給電パターン(32、52)を形成し、第2のメタマテリアルアンテナ(30、50)は、第1のメタマテリアルアンテナ(10)との容量結合と、第3の絶縁層(31、51)の一面に形成された給電パターン(30、50)への給電に応じて偏波を発生するように構成することもできる。
なお、第1の絶縁層(11)に形成されたスルーホール(11c)の数と、第3の絶縁層(31、51)に形成されたスルーホール(31c、51)の数は、請求項3に記載の発明のように同一としてもよく、また、請求項4に記載の発明のように異ならせるようにしてもよい。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を示す図である。 図1中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を示した図である。 1つの絶縁層に4本のスルーホールを形成した1層、4段構成のメタマテリアルアンテナの構造を示した図である。 図3に示したメタマテリアルアンテナの等価回路を示した図である。 本発明の第1実施形態に係るメタマテリアルアンテナの等価回路を示した図である。 本発明の第1実施形態に係るメタマテリアルアンテナの電界分布を示した図である。 本発明の第1実施形態に係るメタマテリアルアンテナと図3に示したメタマテリアルアンテナの周波数に対する電圧定在波比の特性を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る2層、2段構成のメタマテリアルアンテナと、図3に示した1層構成のメタマテリアルアンテナの比帯域幅を示した図である。 本発明の第2実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を示した図である。 図9中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を示した図である。 第2実施形態に係るメタマテリアルアンテナの周波数に対する電圧定在波比の特性を示した図である。 本発明の第3実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を示した図である。 図12中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を示した図である。 本発明の第3実施形態に係るメタマテリアルアンテナの周波数に対する電圧定在波比の特性を示した図である。 本発明の第4実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を示した図である。 変形例について説明するための図である。 変形例について説明するための図である。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を図1に示す。また、図1中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を図2に示す。本メタマテリアルアンテナは、UHF帯の周波数を使用する車々間通信等のインフラ強調システムに用いられる。なお、本メタマテリアルアンテナは、所謂、左手系メタマテリアル技術を用いて構成されている。また、図1、2では、第1の絶縁層11と第2の絶縁層21の間と、第2の絶縁層21と第3の絶縁層31の間に隙間を設けて示してあるが、実際には、第1の絶縁層11、第2の絶縁層21および第3の絶縁層31が、隙間を設けることなく積層配置されている。
本メタマテリアルアンテナは、第1の絶縁層11を有するメタマテリアルアンテナ10に、第2の絶縁層21を介して、第3の絶縁層31を有するメタマテリアルアンテナ30を積層配置した構成となっている。
第1の絶縁層11の一面(図2中、上面)には導電パターン11aが形成され、第1の絶縁層11の反対面(図2中、下面)にはグランドパターン11bが形成されている。また、導電パターン11aとグランドパターン11bの間には、導電パターン11aとグランドパターン11b間を導通させるスルーホール11cが形成されている。また、導電パターン11aには、給電のための給電パターン12が接続されている。
また、第1の絶縁層11の一面側には第2の絶縁層21が積層配置されている。
第3の絶縁層31の一面(図2中、上面)には導電パターン31aが形成され、第3の絶縁層31の反対面(図2中、下面)にはグランドパターン31bが形成されている。また、導電パターン31aとグランドパターン31b間には、導電パターン31aとグランドパターン31b間を導通させるスルーホール31cが形成されている。また、第3の絶縁層31は、第2の絶縁層21を介して第1の絶縁層11と積層配置されている。
本実施形態において、図2中の1段目、2段目に示すように、メタマテリアルアンテナ10の第1の絶縁層11に形成されたスルーホール11cとメタマテリアルアンテナ30の第3の絶縁層31に形成されたスルーホール31cを含む領域を1つのブロックとして説明する。
また、本実施形態では、図2に示したように、メタマテリアルアンテナ10とメタマテリアルアンテナ30を有するメタマテリアルアンテナを2層構成として説明する。
すなわち、本実施形態に係るメタマテリアルアンテナは、給電パターン12に近い一方のブロックを1段目、他方のブロックを2段目とした、2層、2段として構成されている。
図3に、1つの絶縁層11に4本のスルーホール11cを形成した1層、4段構成のメタマテリアルアンテナの構造を示す。図に示すように、このメタマテリアルアンテナは、絶縁層11の一面に導電パターン11aが形成され、絶縁層の反対面にグランドパターン11bが形成され、導電パターン11aとグランドパターン11bの間には、導電パターン11aとグランドパターン11b間を接続する4本のスルーホール11cが形成されている。
図4に、図3に示したメタマテリアルアンテナの等価回路を示す。図中のインダクタンス成分L11は、各スルーホール11cのインダクタンス成分であり、キャパシタンス成分C1は、導電パターン11aとグランドパターン11b間のキャパシタンス成分である。また、インダクタンス成分L12は、スルーホール11c間の導電パターンのインダクタンス成分である。
図3に示したメタマテリアルアンテナは、スルーホール11cのインダクタンス成分L11と、導電パターン11aとグランドパターン11b間のキャパシタンス成分C1の並列共振により、グランドパターン11bに対して垂直で、かつ、導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する。
図5に、図1、2に示した本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの等価回路を示す。図中のインダクタンス成分L11は、メタマテリアルアンテナ10の各スルーホール11cのインダクタンス成分であり、キャパシタンス成分C1は、導電パターン11aとグランドパターン11b間のキャパシタンス成分である。また、インダクタンス成分L12は、スルーホール11c間の導電パターンのインダクタンス成分である。
また、図中のインダクタンス成分L31は、メタマテリアルアンテナ30の各スルーホール31cのインダクタンス成分であり、キャパシタンス成分C3は、導電パターン31aとグランドパターン31b間のキャパシタンス成分である。また、インダクタンス成分L32は、スルーホール31c間の導電パターン31aのインダクタンス成分であり、インダクタンス成分L33は、スルーホール31c間のグランドパターン31bのインダクタンス成分である。
メタマテリアルアンテナ10は、給電パターン12への給電に応じて、スルーホール11cのインダクタンス成分と導電パターン11aとグランドパターン11b間のキャパシタンス成分との並列共振により、グランドパターン11bに対して垂直で、かつ、導電パターン11a上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する。
また、メタマテリアルアンテナ30は、メタマテリアルアンテナ10と容量結合して、第3の絶縁層31のスルーホール31cのインダクタンス成分L31と第3の絶縁層31の導電パターン31aとグランドパターン31b間のキャパシタンス成分C3との並列共振により、メタマテリアルアンテナ10と同一方向で、かつ、第3の絶縁層31の導電パターン31a上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する。
図6に、本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの電界分布を示す。なお、図6には、図1中の矢印A方向から本実施形態に係るメタマテリアルアンテナを見た場合の電界分布が示されている。
この図に示されているように、導電パターン12への給電に応じて、メタマテリアルアンテナ10により、グランドパターン11bに対して垂直で、かつ、導電パターン11a上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波が発生し、更に、メタマテリアルアンテナ30により、メタマテリアルアンテナ10と同一方向で、かつ、第3の絶縁層31の導電パターン31a上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波が発生する。このように、メタマテリアルアンテナ10により発生した偏波と、メタマテリアルアンテナ30により発生した偏波とが互いに強め合う構成となっている。
図7に、本実施形態に係るメタマテリアルアンテナと図3に示したメタマテリアルアンテナの周波数に対する電圧定在波比(VSWR)の特性を示す。また、図8に、図1、図2に示した本実施形態に係る2層、2段構成のメタマテリアルアンテナと、1層構成のメタマテリアルアンテナの比帯域幅を示す。なお、比帯域幅は、帯域幅を中心周波数で割った値である。また、図中、1層構成のメタマテリアルアンテナについては、1段〜5段について示してある。
図8に示すように、1層構成のメタマテリアルアンテナについて、段数が多くなるほど比帯域幅が大きくなっている。
車々間通信等のインフラ強調システムでは、700MHz帯の周波数が使用される。このようなインフラ強調システムでは、図7に示すように、VSWR≦3で、比帯域幅≧1.5パーセント(%)が要求される。なお、比帯域幅≧1.5%というのは、占有帯域幅が約10メガヘルツ以上に相当する。
図8に示すように、1層構造のメタマテリアルアンテナでは、VSWR≦3で、比帯域幅≧1.5パーセント(%)を実現するためには、3段以上の構成とする必要がある。
しかし、図1、図2に示した本実施形態に係るメタマテリアルアンテナは、2層、2段で構成されており、比較的小さな占有面積にも関わらず、VSWR≦3で、比帯域幅=2.5(%)を実現している。
上記した構成によれば、一面に形成された導電パターン31aと反対面に形成されたグランドパターン31b間を導通させるスルーホール31cが形成され、第2の絶縁層21を介して第1の絶縁層11と積層配置された第3の絶縁層31を有し、メタマテリアルアンテナ10と容量結合して、第3の絶縁層31のスルーホール31cのインダクタンス成分と第3の絶縁層31の導電パターン31aとグランドパターン31b間のキャパシタンス成分との並列共振により、メタマテリアルアンテナ10と同一方向で、かつ、第3の絶縁層31の導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生するメタマテリアルアンテナ30を備えたので、スルーホールの数を少なくして、導電パターンの占有面積を小さくしても、アンテナ性能の確保することができ、アンテナ性能の確保と導電パターンの占有面積の縮小化の両立を図ることができる。
(第2実施形態)
本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を図9に示す。また、図9中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を図10に示す。なお、上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略し、以下、異なる点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、メタマテリアルアンテナ30の第3の絶縁層31に、メタマテリアルアンテナ10の第1の絶縁層11と同じ2つのスルーホール31cが形成されているが、本実施形態では、メタマテリアルアンテナ30の第3の絶縁層31に、1つのスルーホール31cが形成されている。
このように、メタマテリアルアンテナ30の第3の絶縁層31に、1つのスルーホール31cを形成した構成でも、メタマテリアルアンテナ30から、メタマテリアルアンテナ10と同一方向で、かつ、第3の絶縁層31の導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生させることが可能である。
図11に、本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの周波数に対する電圧定在波比(VSWR)の特性を示す。図に示すように、760MHz帯において、VSWR≦3で、比帯域幅≧1.7パーセント(%)を実現している。
本実施形態に係るメタマテリアルアンテナでは、メタマテリアルアンテナ10による760メガヘルツ(MHz)帯と、メタマテリアルアンテナ30による820MHz帯に、それぞれVSWRが小さくなるポイントがある。メタマテリアルアンテナ10とメタマテリアルアンテナ30の二重共振により、メタマテリアルアンテナ10による760メガヘルツ(MHz)帯の比帯域が広がっているものと考えられる。
(第3実施形態)
本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を図12に示す。また、図12中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を図13に示す。上記第2実施形態では、メタマテリアルアンテナ10の上方に、第2の絶縁層21を介してメタマテリアルアンテナ30を配置したが、本実施形態に係るメタマテリアルアンテナは、更に、メタマテリアルアンテナ10の下方に、第4の絶縁層を介してメタマテリアルアンテナ50を配置した構成となっている。なお、メタマテリアルアンテナ50は、一面に形成された導電パターン51aと反対面に形成されたグランドパターン51bが形成された第5の絶縁層51を有している。この第5の絶縁層51には、2つのスルーホール51cが形成されている。
図14に、本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの周波数に対する電圧定在波比(VSWR)の特性を示す。図に示すように、800MHz帯において、VSWR≦3で、比帯域幅≧2.1パーセント(%)を実現している。
(第4実施形態)
本実施形態に係るメタマテリアルアンテナの構造を図15に示す。また、図15中の矢印A方向からメタマテリアルアンテナを見た様子を図16に示す。上記第2実施形態では、マテリアルアンテナ10の第1の絶縁層11に2つのスルーホール11cが形成されているが、本実施形態におけるメタマテリアルアンテナは、マテリアルアンテナ10の第1の絶縁層11に4つのスルーホール11cが形成されている。
上記第1〜第3実施形態のように、直線上にスルーホールを配置するのではなく、本実施形態のように、平面上にスルーホールを配置するように構成することで、より小型化することが可能である。
(その他の実施形態)
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々なる形態で実施することができる。
例えば、上記第1〜第4実施形態では、本発明のメタマテリアルアンテナを、UHF帯の周波数を使用する車々間通信等のインフラ強調システムに用いるものとして説明したが、このような用途に限定されるものではない。また、使用周波数や周波数帯域幅等についても、上記実施形態に記載された内容に限定されるものではない。
また、スルーホールの数や配置、メタマテリアルアンテナ30、50の組合せ等についても、上記実施形態に記載された内容に限定されるものではない。
また、上記第1〜第4実施形態では、メタマテリアルアンテナ10の第1の絶縁層11に、導電パターン10aに接続された給電パターン12を形成した構成を示したが、例えば、図16に示すように、第1の絶縁層11だけでなく、第3の絶縁層31にも導電パターン31に接続された給電パターン32を形成しておき、第1の絶縁層11に形成された給電パターン12と第3の絶縁層31に形成された給電パターン32の両方で給電するように構成してもよい。この場合、メタマテリアルアンテナ30は、メタマテリアルアンテナ10との容量結合と、第3の絶縁層31の一面に形成された給電パターン32への給電に応じて偏波を発生する。
また、図17に示すように、メタマテリアルアンテナ30の第3の絶縁層31に、導電パターン31aに接続される給電パターン32を形成するとともに、メタマテリアルアンテナ50の第5の絶縁層51に、導電パターン51aに接続される給電パターン52を形成し、給電パターン12、給電パターン32および給電パターン52から給電するように構成してもよい。この場合、メタマテリアルアンテナ50は、メタマテリアルアンテナ10との容量結合と、第5の絶縁層51の一面に形成された給電パターン52への給電に応じて偏波を発生する。
10 メタマテリアルアンテナ
11 第1の絶縁層
11a 導電パターン
11b グランドパターン
11c スルーホール
12 給電パターン
21 第2の絶縁層
30 メタマテリアルアンテナ
31 第3の絶縁層
31a 導電パターン
31b グランドパターン
31c スルーホール

Claims (4)

  1. 一面に形成された導電パターン(11a)と反対面に形成されたグランドパターン(11b)間を導通させるスルーホール(11c)が形成された第1の絶縁層(11)を有し、給電パターン(12)への給電に応じて、前記スルーホール(11c)のインダクタンス成分と、前記導電パターン(11a)と前記グランドパターン(11b)間のキャパシタンス成分との並列共振により、前記第1の絶縁層(11)に形成された前記グランドパターン(11b)に対して垂直で、かつ、前記導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する第1のメタマテリアルアンテナ(10)と、
    前記第1の絶縁層(11)の一面側と反対面側の少なくとも一方に積層配置された第2の絶縁層(21、41)と、
    一面に形成された導電パターン(31a、51a)と反対面に形成されたグランドパターン(31b、51b)間を導通させるスルーホール(31c、51c)が形成され、前記第2の絶縁層(21、41)を介して前記第1の絶縁層(11)と積層配置された第3の絶縁層(31、51)を有し、前記第1のメタマテリアルアンテナ(10)と容量結合して、前記第3の絶縁層(31、51)の前記スルーホール(31c、51c)のインダクタンス成分と前記第3の絶縁層(31、51)の前記導電パターン(31a、51a)と前記グランドパターン(31b、51b)間のキャパシタンス成分との並列共振により、前記第1のメタマテリアルアンテナ(10)と同一方向で、かつ、前記第3の絶縁層(31、51)の前記導電パターン上の任意の位置で電界が同一方向を向くような偏波を発生する1または複数の第2のメタマテリアルアンテナ(30、50)と、を備えたことを特徴とするメタマテリアルアンテナ。
  2. 前記第3の絶縁層(31、51)の一面には、前記導電パターン(31a、51a)と接続された給電パターン(32、52)が形成されており、
    前記第2のメタマテリアルアンテナ(30、50)は、前記第1のメタマテリアルアンテナ(10)との容量結合と、前記第3の絶縁層(31、51)の一面に形成された前記給電パターン(30、50)への給電に応じて前記偏波を発生することを特徴とする請求項1に記載のメタマテリアルアンテナ。
  3. 前記第1の絶縁層(11)に形成された前記スルーホール(11c)の数と、前記第3の絶縁層(31、51)に形成された前記スルーホール(31c、51)の数は、同一となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のメタマテリアルアンテナ。
  4. 前記第1の絶縁層(11)に形成された前記スルーホール(11c)の数と、前記第3の絶縁層(31、51)に形成された前記スルーホール(31c、51)の数は、異なっていることを特徴とする請求項1または2に記載のメタマテリアルアンテナ。
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