JP5696604B2 - 誤り訂正符号の復号装置、誤り訂正符号の復号方法及び基地局装置ならびに移動局装置 - Google Patents
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Description
符号化器101は、入力された情報ビット列を、例えば再帰的に畳み込み符号化することで第1のパリティビット列を生成する。この第1のパリティビット列は多重化器104に入力される。一方、インターリーバ103は、入力された情報ビット列を所定の規則に従って並べ替える。そしてインターリーバ103により並べ替えられた情報ビット列は符号化器102に入力される。符号化102も、符号化器101と同様に、入力されたビット列を再帰的に畳み込み符号化することで第2のパリティビット列を生成する。そして第2のパリティビット列は多重化器104に入力される。多重化器104は、入力された所定のビット長の情報ビット列(以下、組織ビット列と呼ぶ)と、第1及び第2のパリティビット列を一つのデータブロックとして多重化する。そして多重化器104は、そのデータブロックをターボ符号として出力する。
一方、ターボ復号装置の回路規模が小さいほど、ターボ復号装置の消費電力が小さくなり、かつ、ターボ復号装置のコストも削減される。そのため、ターボ復号装置の回路規模は小さいほど好ましい。特に、携帯電話機のように、受信信号に含まれる誤り訂正符号化されたビット列を復号する復号装置を含み、かつ、バッテリから供給される電力で動作する装置では、バッテリの持続時間を長くするために、消費電力の少ない復号装置が望まれている。
上記の一般的な記述及び下記の詳細な記述の何れも、例示的かつ説明的なものであり、請求項のように、本発明を限定するものではないことを理解されたい。
この復号装置は、例えば、ターボ符号など、反復的に復号処理を行うことによって復号される誤り訂正符号を復号する。この復号装置は、二つの復号器を有し、前段の復号器が、誤り訂正符号化されたビット列に対応するワード列に対して先ず少なくとも1回の復号処理を実行する。そして前段の復号器で得られた演算結果を表すワード列に含まれる各ワードのビット長が所定のルールに従って削減された後、その演算結果のワード列が後段の復号器に入力される。後段の復号器は、ビット長が削減されたワード列に対して少なくとも1回の復号処理を実行した後、復号されたビット列を出力する。これにより、後段の復号器の回路規模が削減される。
復号装置1の各構成要素は、それぞれ、別個の回路により形成される。あるいは、復号装置1は、復号装置1の各構成要素の機能を実現する一つの集積回路として実現されてもよい。
奇数回目の要素復号処理において、要素復号器22には、メモリ21から、組織ワード列と、その組織ビット列そのものに対して算出された第1のパリティビット列に対応する第1のパリティワード列とが入力される。
一方、偶数回目の要素復号処理において、要素復号器22には、メモリ21からインターリーバ/デインタリーバ25に入力された組織ワード列がインターリーバ/デインタリーバ25により所定の規則に従って並び替えられた後に入力される。さらに要素復号器22には、組織ビット列が所定の規則に従って並び替えられたビット列に対して算出された第2のパリティビット列に対応する第2のパリティワード列が入力される。なお、所定の規則は、誤り訂正符号化装置が第2のパリティビット列を算出するために、組織ビット列を並び替える規則と同一であり、例えば、図1における、インターリーバ103により実行される並び替えの規則と同一である。
さらに要素復号器22には、各回の要素復号処理において、インターリーバ/デインタリーバ25から、要素復号器22による1回前の要素復号処理によって得られた組織ビット列に含まれる各ビットについて、そのビットが所定の値となる事前確率を読み込む。なお、所定の値は、'1'または'0'である。また1回目の復号処理では、事前確率の値は、例えば、'0'に設定される。また事前確率値も、2以上のビット長で表される。
事後値 = 外部値+通信路値+事前値
ここで通信路値は、対応するワードの値から求められる値である。また事前値は、対応するビットが所定の値となる事前確率に相当する値であり、前回の要素復号処理によって求められた外部値に基づいて決定される。
なお、要素復号器22は、外部値のみを求めてもよい。
一方、インターリーバ/デインターリーバ25は、要素復号器22による偶数回目の要素復号処理によって得られた各外部値を、インターリーブ規則により並び替えられた外部値の順序を元に戻すように並び替える。なお、このインターリーブ規則の逆の順序に並び替える規則を、便宜上デインターリーブ規則と呼ぶ。
さらに、インターリーバ/デインターリーバ25は、要素復号器22による偶数回目の要素復号処理のために、メモリ21から読み込んだ組織ビット列に対応するワード列の順序をインターリーブ規則に従って並び替える。
そしてワード削減器4は、ビット長が短縮された各外部値及び各ワードを復号器3へ出力する。
なお、変形例によれば、要素復号器32は、復号器3が所定回数の復号処理を実行した後に得られた各事後値に基づいて組織ビット列の各ビットの値を復号してもよい。この場合には、復号器3は、要素復号器32から出力された、復号された組織ビット列をデインターリーブ規則に従って並び替えることにより、復号された組織ビット列の順序を元に戻すデインタリーバをさらに有してもよい。
復号器2は、コードブロックを読み込み、そのコードブロックをメモリ21に記憶する(ステップS101)。復号器2は、繰り返し回数iを'1'に設定する(ステップS102)。そして復号器2は、復号処理を実行する(ステップS103)。すなわち、要素復号器22による2回の要素復号処理が実行される。その後、復号器2は、繰り返し回数iを1インクリメントする(ステップS104)。復号器2は、繰り返し回数iが予め定められた所定回数R1に達したか否か判定する(ステップS105)。繰り返し回数iが所定回数R1に達していなければ(ステップS105−No)、復号器2は、ステップS103以降の処理を繰り返す。一方、繰り返し回数iが所定回数R1に達していれば(ステップS105−Yes)、復号器2は、コードブロック中の各ワード及び要素復号器22により算出された各外部値を出力する(ステップS106)。
前段の復号器及び後段の復号器が、コードブロックに対してある一定の回数だけ復号処理を繰り返すと、そのコードブロックに対応する、復号された組織ビット列のブロックエラーレートは殆ど向上しなくなる。そこで、前段の復号器による復号処理の実行回数と後段の復号器による復号処理の実行回数の合計は、その一定の回数に設定されることが好ましい。ここでは、便宜上、その一定の回数を最大反復回数と呼ぶ。
また、発明者は、復号装置が多数のコードブロックについて復号処理を実行すると、組織ビット列が正確に復号されるために要する復号処理の反復回数の平均値は、最大反復回数よりも少なくなるという知見を得た。
ただし、復号装置10は、復号器3が復号完了判定部36を有する点で第1の実施形態による復号装置1と異なる。そこで以下では、復号完了判定部36に関連する事項について説明する。
要素復号器32は、復号器3により実行される復号処理の最大回数よりも少ない一定の回数、例えば、1回の復号処理が終わる度に、各事後値及び各外部値を復号完了判定部36に渡す。
復号完了判定部36は、第1の実施形態の要素復号器32が各事後値に基づいて、対応するビットの値を決定する際の処理と同様の処理を各事後値に対して行って、組織ビット列に含まれる各ビットを復号する。そして復号完了判定部36は、復号された組織ビット列に含まれるパリティビット列に基づいて、その組織ビット列に含まれる情報ビット列に誤りがあるか否か判定する。情報ビット列に誤りが有れば、復号完了判定部36は、組織ビット列の復号は完了していないと判定する。そして復号完了判定部36は、要素復号器32から受け取った各外部値を乗算器33へ出力する。
したがって、復号器2により、ある時点のコードブロックに対して実行される復号処理の実行回数は、復号器3による、一つ前のコードブロックに対して実行される復号処理の実行回数と略等しくなる。ただし、復号器2は、最初のコードブロックに対しては、予め定められた実行回数、例えば4回の復号処理を実行する。
例えば、削減器24は、正規化、クリッピング、指数化及び正規化とクリッピングの組み合わせの4種類のビット長の削減方法の何れかによって各外部値のワード長を削減する。一方、削減器34は、その4種類のビット長の削減方法のうち、削減器24が実行する削減方法とは異なる削減方法に従って、各外部値のワード長を削減すればよい。
このシミュレーションでは、誤り訂正符号は、例えば無線通信により送信装置から受信装置へ伝送されたとして、受信装置が有する復号装置がその誤り訂正符号に対する復号処理を実行したと仮定する。そしてコードブロックに含まれる組織ビット列の長さを3072ビット、無線通信の際に使用された変調方式を四位相偏移変調(quadrature phase-shift keying、QPSK)、符号化率を1/3と仮定する。さらに、復号器2及び復号器3は、それぞれ、4回の復号処理を実行したと仮定する。グラフの横軸は、受信装置における、ノイズ電力に対する受信電力の比Es/N0を表し、グラフの縦軸は、ブロックエラーレートを表す。
グラフ601とグラフ602との比較から明らかなように、復号処理の反復回数が増えるほど、SF1の値を大きくし、SF2をSF1の最大値以上とすることで、復号装置の誤り訂正能力が向上することが分かる。
このシミュレーションでも、誤り訂正符号は、例えば無線通信により送信装置から受信装置へ伝送されたとして、受信装置が有する復号装置が復号処理を実行したと仮定する。そしてコードブロックに含まれる組織ビット列の長さを1024ビット、無線通信の際に使用された変調方式をQPSK、符号化率を1/3と仮定する。さらに、復号器2及び復号器3は、それぞれ、4回の復号処理を実行したと仮定する。グラフの横軸は、受信装置における、ノイズ電力に対する受信電力の比Es/N0を表し、グラフの縦軸は、ブロックエラーレートを表す。
グラフ701〜704から明らかなように、復号器2及び復号器3の何れも外部値にスケーリングファクタを乗じる場合と、復号器2のみが外部値にスケーリングファクタを乗じる場合の復号装置の誤り訂正能力はほぼ等しいことが分かる。
またワード長削減器4は、各復号器が有する削減器と同様に、クリッピングまたは指数化によって、各ワード及び各外部値のビット長を削減してもよい。あるいは、ワード長削減器4は、正規化、クリッピング及び指数化のうちの少なくとも二つを組み合わせた削減方法に従って、各ワード及び各外部値のビット長を削減してもよい。さらにワード長削減器4は、各ワードに対して適用するビット長の削減方法と各外部値に対して適用するビット長削減方法を異ならせてもよい。
またアンテナ51は、移動局装置から送信された無線信号であるアップリンク信号を受信して電気信号に変換し、電気信号に変換されたアップリンク信号をデュプレクサを介して受信処理部522に伝達する。
一方、インターフェース部53は、ベースバンド処理部55から受け取ったアップリンク信号をS1インターフェースに従った形式の信号に変換した上で上位ノード装置へ出力する。またインターフェース部53は、他の基地局装置へ送信する制御信号を、X2インターフェースに従った形式に変換する。そしてインターフェース部53は、その制御信号を他の基地局装置へ出力する。
また制御部54は、基地局装置50が設定するセルに進入した移動局装置に対する位置登録、呼制御処理及びハンドオーバ処理など、基地局装置50と移動局装置とを無線接続するための処理を実行する。さらに制御部54は、ダウンリンク信号の再送制御、順序整列などの処理を実行してもよい。さらに制御部54は、変調方式の選択及び送信電力制御を実行する。
制御部54は、これらの処理を実行するために必要な制御信号を生成し、その制御信号をベースバンド処理部55へ渡す。
さらに、ベースバンド処理部55は、誤り訂正復号されたアップリンク信号から基地局装置50が参照する制御信号を取り出し、制御部54に渡す。なお、アップリンク信号に対する多重化方式は、例えば、シングルキャリア周波数分割多重方式(Single Carrier Frequency Division Multiplexing、SC-FDMA)とすることができる。
なお、ベースバンド処理部65は、アップリンク信号を、例えば、SC-FDMA方式により多重化する。またベースバンド処理部65は、多重化されたダウンリンク信号を、例えば、OFDMA方式により分離する。
さらに制御部64は、移動局装置60に実装された各種のアプリケーションプログラムを実行する。
(付記1)
誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行する第1の復号器と、
前記第1の復号器による前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減するワード長削減器と、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する第2の復号器と、
を有する誤り訂正符号の復号装置。
(付記2)
前記第1の復号器は、
前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについての前記第1の事前確率と前記ワード列とに基づいて、前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値を算出する第1の要素復号器と、
前記第1の外部値のそれぞれに正の値を持つ第1のスケーリングファクタを乗じる第1の乗算器とを有し、
前記第1のスケーリングファクタが乗じられた前記第1の外部値のそれぞれは、前記ビット列に含まれる前記複数のビットのうちの対応するビットについての前記第1の事前確率として前記第1の要素復号器に入力され、
前記第1のスケーリングファクタは、前記第1の復号器による復号処理の実行回数に応じて変化する、付記1に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記3)
前記第1のスケーリングファクタは、前記第1の復号器による復号処理の実行回数が増加するにつれて大きくなる、付記2に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記4)
前記第2の復号器は、
前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについての前記第2の事前確率と前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列とに基づいて、前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第2の外部値及び前記事後値を算出する第2の要素復号器と、
前記第2の外部値のそれぞれに正の値を持つ第2のスケーリングファクタを乗じる第2の乗算器とを有し、
前記第2のスケーリングファクタが乗じられた前記第2の外部値のそれぞれは、前記ビット列に含まれる前記複数のビットのうちの対応するビットについての前記第2の事前確率として前記第2の要素復号器に入力され、
前記第2のスケーリングファクタは、前記第1のスケーリングファクタの最大値以上である、付記3に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記5)
前記第1の復号器は、
前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについての前記第1の事前確率と前記ワード列とに基づいて、前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値を算出する第1の要素復号器と、
前記第1の外部値のそれぞれに正の値を持つ第1のスケーリングファクタを乗じる第1の乗算器と、
ビット長を削減する第1の削減方式に従って、前記第1のスケーリングファクタが乗じられた前記第1の外部値のそれぞれのビット長を削減する第1の削減器とを有し、
前記ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれは、前記ビット列に含まれる前記複数のビットのうちの対応するビットについての前記第1の事前確率として前記第1の要素復号器に入力され、
前記第2の復号器は、
前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについての前記第2の事前確率と前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列とに基づいて、前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第2の外部値及び前記事後値を算出する第2の要素復号器と、
前記第2の外部値のそれぞれに正の値を持つ第2のスケーリングファクタを乗じる第2の乗算器と、
ビット長を削減する第2の削減方式に従って、前記第2のスケーリングファクタが乗じられた前記第2の外部値のそれぞれのビット長を削減する第2の削減器とを有し、
前記ビット長が削減された前記第2の外部値のそれぞれは、前記ビット列に含まれる前記複数のビットのうちの対応するビットについての前記第2の事前確率として前記第2の要素復号器に入力され、
前記第1の削減方式と前記第2の削減方式は異なる、付記1に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記6)
前記ワード長削減器は、
前記第1の外部値のそれぞれについて、1以上かつ各第1の外部値のビット長よりも小さい所定数の下位ビットを削減し、かつ前記複数のワードのそれぞれについて、1以上かつ各ワードのビット長よりも小さい所定数の下位ビットを削減する、付記1〜5の何れか一項に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記7)
前記第1の復号器は、前記ワード列に対する前記第1の所定回数の復号処理を終了すると、前記第2の復号器がビット長が削減された前記ワード列に対する前記第2の所定回数の復号処理を終了する前に、誤り訂正符号化された他のビット列に対応する他のワード列についての前記復号処理を開始する、付記1〜6の何れか一項に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記8)
前記誤り訂正符号化されたビット列は、第1のビット列と、当該第1のビット列について求められた誤り検出用または誤り訂正用のパリティビット列とを含み、
前記第2の復号器は、前記第2の所定回数よりも少ない第3の所定回数の復号処理が終わる度に、前記復号されたビット列に含まれる前記パリティビット列に基づいて前記第1のビット列が誤り無く復号されたか否かを判定する復号完了判定部をさらに有し、
前記第2の復号器は、前記復号完了判定部が前記第1のビット列が誤り無く復号されたと判定すると、前記第1の復号器へ、誤り訂正符号化された他のビット列に対応する他のワード列についての復号処理を終了し、当該他のワード列について求めた前記第1の外部値のそれぞれを前記ワード長削減器へ出力するよう通知する、付記1〜6の何れか一項に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記9)
前記誤り訂正符号化されたビット列は、第1のビット列と、当該第1のビット列について求められた誤り検出用または誤り訂正用のパリティビット列とを含み、
前記第1の復号器は、前記復号処理を行う度に前記誤り訂正符号化されたビット列を復号し、当該復号されたビット列に含まれる前記パリティビット列に基づいて前記第1のビット列が誤り無く復号されたか否かを判定する復号完了判定部をさらに有し、
前記第1の復号器は、前記復号完了判定部が前記第1のビット列が誤り無く復号されたと判定すると、当該復号された第1のビット列を出力する、付記1〜6の何れか一項に記載の誤り訂正符号の復号装置。
(付記10)
誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行し、
前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減し、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する、
ことを含む誤り訂正符号の復号方法。
(付記11)
移動局装置から送信された、誤り訂正符号化されたビット列を含む無線信号を受信し、当該無線信号を電気信号に変換するアンテナと、
前記電気信号から、前記誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列を抽出するベースバンド処理部と、
前記ワード列に基づいて前記誤り訂正符号化されたビット列を復号する復号部とを有し、
前記復号部は、
前記ワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行する第1の復号器と、
前記第1の復号器による前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減するワード長削減器と、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する第2の復号器と、
を有する基地局装置。
(付記12)
基地局装置から送信された、誤り訂正符号化されたビット列を含む無線信号を受信し、当該無線信号を電気信号に変換するアンテナと、
前記電気信号から、前記誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列を抽出するベースバンド処理部と、
前記ワード列に基づいて前記誤り訂正符号化されたビット列を復号する復号部とを有し、
前記復号部は、
前記ワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行する第1の復号器と、
前記第1の復号器による前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減するワード長削減器と、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する第2の復号器と、
を有する移動局装置。
2、3 復号器
4 ワード長削減器
21、31 メモリ
22、32 要素復号器
23、33 乗算器
24、34 削減器
25、35 インターリーバ/デインターリーバ
36 復号完了判定部
50 基地局装置
51 アンテナ
52 無線処理部
53 インターフェース部
54 制御部
55 ベースバンド処理部
56 復号装置
60 移動局装置
61 アンテナ
62 無線処理部
63 ユーザインターフェース部
64 制御部
65 ベースバンド処理部
66 復号装置
100 ターボ符号化装置
101、102 符号化器
103 インターリーバ
104 多重化器
Claims (9)
- 誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行する第1の復号器と、
前記第1の復号器による前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減するワード長削減器と、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する第2の復号器と、
を有する誤り訂正符号の復号装置。 - 前記第1の復号器は、
前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについての前記第1の事前確率と前記ワード列とに基づいて、前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値を算出する第1の要素復号器と、
前記第1の外部値のそれぞれに正の値を持つ第1のスケーリングファクタを乗じる第1の乗算器とを有し、
前記第1のスケーリングファクタが乗じられた前記第1の外部値のそれぞれは、前記ビット列に含まれる前記複数のビットのうちの対応するビットについての前記第1の事前確率として前記第1の要素復号器に入力され、
前記第1のスケーリングファクタは、前記第1の復号器による復号処理の実行回数に応じて変化する、請求項1に記載の誤り訂正符号の復号装置。 - 前記第1の復号器は、前記第1のスケーリングファクタを前記第1の復号器による復号処理の実行回数が増加するにつれて大きくする、請求項2に記載の誤り訂正符号の復号装置。
- 前記第2の復号器は、
前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについての前記第2の事前確率と前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列とに基づいて、前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第2の外部値及び前記事後値を算出する第2の要素復号器と、
前記第2の外部値のそれぞれに正の値を持つ第2のスケーリングファクタを乗じる第2の乗算器とを有し、
前記第2のスケーリングファクタが乗じられた前記第2の外部値のそれぞれは、前記ビット列に含まれる前記複数のビットのうちの対応するビットについての前記第2の事前確率として前記第2の要素復号器に入力され、
前記第2のスケーリングファクタは、前記第1のスケーリングファクタの最大値以上である、請求項3に記載の誤り訂正符号の復号装置。 - 前記誤り訂正符号化されたビット列は、第1のビット列と、当該第1のビット列について求められた誤り検出用または誤り訂正用のパリティビット列とを含み、
前記第2の復号器は、前記第2の所定回数よりも少ない第3の所定回数の復号処理が終わる度に、前記復号されたビット列に含まれる前記パリティビット列に基づいて前記第1のビット列が誤り無く復号されたか否かを判定する復号完了判定部をさらに有し、
前記第2の復号器は、前記復号完了判定部が前記第1のビット列が誤り無く復号されたと判定すると、前記第1の復号器へ、誤り訂正符号化された他のビット列に対応する他のワード列についての復号処理を終了し、当該他のワード列について求めた前記第1の外部値のそれぞれを前記ワード長削減器へ出力するよう通知する、請求項1〜4の何れか一項に記載の誤り訂正符号の復号装置。 - 前記誤り訂正符号化されたビット列は、第1のビット列と、当該第1のビット列について求められた誤り検出用または誤り訂正用のパリティビット列とを含み、
前記第1の復号器は、前記復号処理を行う度に前記誤り訂正符号化されたビット列を復号し、当該復号されたビット列に含まれる前記パリティビット列に基づいて前記第1のビット列が誤り無く復号されたか否かを判定する復号完了判定部をさらに有し、
前記第1の復号器は、前記復号完了判定部が前記第1のビット列が誤り無く復号されたと判定すると、当該復号された第1のビット列を出力する、請求項1〜4の何れか一項に記載の誤り訂正符号の復号装置。 - 誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行し、
前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減し、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する、
ことを含む誤り訂正符号の復号方法。 - 移動局装置から送信された、誤り訂正符号化されたビット列を含む無線信号を受信し、当該無線信号を電気信号に変換するアンテナと、
前記電気信号から、前記誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列を抽出するベースバンド処理部と、
前記ワード列に基づいて前記誤り訂正符号化されたビット列を復号する復号部とを有し、
前記復号部は、
前記ワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行する第1の復号器と、
前記第1の復号器による前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減するワード長削減器と、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する第2の復号器と、
を有する基地局装置。 - 基地局装置から送信された、誤り訂正符号化されたビット列を含む無線信号を受信し、当該無線信号を電気信号に変換するアンテナと、
前記電気信号から、前記誤り訂正符号化されたビット列に対応し、かつ複数のワードを含み、該複数のワードのそれぞれが少なくとも2ビット以上のビット長を持つワード列を抽出するベースバンド処理部と、
前記ワード列に基づいて前記誤り訂正符号化されたビット列を復号する復号部とを有し、
前記復号部は、
前記ワード列と、前記複数のビットのそれぞれごとに決定され、当該ビットが所定値である第1の事前確率とに基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第1の外部値を求める復号処理を第1の所定回数実行する第1の復号器と、
前記第1の復号器による前記第1の所定回数の復号処理が終了した後に求められた前記複数のビットのそれぞれに対応する前記第1の外部値のビット長を削減し、かつ前記ワード列に含まれる各ワードのビット長を削減するワード長削減器と、
ビット長が削減された前記第1の外部値のそれぞれを、前記複数のビットのうちの対応するビットが前記所定値である第2の事前確率として用いることにより、前記各ワードのビット長が削減された前記ワード列に基づいて、前記ビット列に含まれる複数のビットのそれぞれについて、当該ビットの値が前記所定値である信頼度の増分を表し、少なくとも2ビット以上のビット長を持つ第2の外部値と当該ビットの値が前記所定値である事後確率を表す事後値を算出する復号処理を第2の所定回数実行することにより、前記ビット列を復号する第2の復号器と、
を有する移動局装置。
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