JP5691792B2 - 金属板の圧延方法及び圧延機 - Google Patents
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Description
(a)上作業ロールチョックにかかる圧延方向力を常にハウジングで受ける構造とできること。これにより、安定して作業ロールチョックを支えることができる。
(b)上記プロジェクトブロックに、上下インクリースベンディング装置を組み込むことができること。これにより、大容量・大ストロークの強力ベンディング装置を備えることができる。
(c)また、インクリースベンディング装置をプロジェクトブロックに組み込むことで、油圧配管を固定化でき、サーボバルブを適用することができること。これにより高応答のインクリースベンディング力の制御が可能となる。
(d)応答性の低いディクリースベンディング装置であっても、応答性の速いインクリースベンディング装置との協働により、高応答のベンディング力制御が可能となること。これにより、製品品質、圧延歩留が大きく改善される。
(1)上下一対の作業ロールとこれらをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールとを有する金属板の圧延機であって、前記上下作業ロールの少なくともいずれか一方にベンディング力を負荷する油圧シリンダーが、圧延機ハウジングの内側に突出するように該圧延機ハウジングに一体的に形成されたプロジェクトブロックに配備され、下作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックと下作業ロールチョックとの接触面によって支持され、上作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックの上方に位置する圧延機ハウジングウィンドウと上作業ロールチョックとの接触面によって支持された圧延機による、金属板の圧延方法において、圧延パス出側の板クラウンがその目標値となるようなベンディング力を算出し、該算出されたベンディング力が付与されるように上記油圧シリンダーを制御する、金属板の圧延方法。
(2)上記ベンディング力を算出する際には、圧延荷重とベンディング力と圧延パス出側の板クラウンとの関係を表すモデル式に圧延荷重の実測値又は推定値を代入して計算される上記圧延パス出側の板クラウンがその目標値となるように該ベンディング力が算出される、(1)に記載の金属板の圧延方法。
(3)板クラウン測定装置により圧延パス出側の板クラウンが測定され、該圧延パス出側の板クラウンの実測値と推定値との誤差が小さくなるように上記モデル式が補正される、(2)に記載の金属板の圧延方法。
(5)上記ベンディング力を算出する際には、該ベンディング力は、上記圧延パス出側の板クラウンの実測値と目標値との差に基づいてこれら圧延パス出側の板クラウンの実測値が目標値に一致するように算出される、(1)に記載の金属板の圧延方法。
(7)上記圧延パス出側の板クラウンの目標値は、圧延パス入側のクラウン比率と圧延パス出側のクラウン比率との差が一定になるように設定される、(1)〜(5)のいずれか1つに記載の金属板の圧延方法。
(8)平坦度測定装置により圧延パス出側の平坦度が測定され、該平坦度の実測値と、平坦度の算出値との差に基づいて、該差が小さくなるように上記モデル式が補正される、(7)に記載の金属板の圧延方法。
(10)一つの圧延板材の板厚が圧延方向に変化するように該圧延板材の圧延中のロール開度が変化せしめられる、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の圧延方法。
まず、本制御方法において使用するモデル式について説明する。一般に各圧延パス前後の板クラウンの変化は、下記式(1)で表される。
まず、第一実施形態の圧延方法について説明する。第一実施形態では、対象となる圧延パスにおいて出側板クラウンChの推定値が一定の目標出側板クラウンChtとなるようにベンディング力の制御が行われる。
図7は、第二実施形態における圧延方法の制御手順を概略的に示すフローチャートである。図7のステップS21〜S24は、対象となる圧延パスにおける圧延開始前のセットアップとして行われ、ステップS25〜S29は、実際の圧延処理中(一つの被圧延材料の圧延中、または各圧延材料の圧延前後)に繰り返し行われる。
上述したような圧延方法によれば、金属厚板についても、ベンディング装置の適切な制御により出側板クラウンを比較的正確に目標値に一致させることができる。このため、例えば、全長に亘ってクラウン変動が100μm以下であり且つ圧延材の全長に亘って急峻度が1.0%以内の金属厚板を安定的に製造することが可能になる。
1−2 下作業ロール
2−1 上補強ロール
2−2 下補強ロール
3−1 上作業ロールチョック
3−2 下作業ロールチョック
4−1 上補強ロールチョック
4−2 下補強ロールチョック
5−1 入側プロジェクトブロック
5−2 出側プロジェクトブロック
5−3 入側下プロジェクトブロック
5−4 出側下プロジェクトブロック
6−1 入側上インクリースベンディング装置
6−2 出側上インクリースベンディング装置
6−3 入側下インクリースベンディング装置
6−4 出側下インクリースベンディング装置
7−1 入側上ディクリースベンディング装置
7−2 出側上ディクリースベンディング装置
7−3 入側下ディクリースベンディング装置
7−4 出側下ディクリースベンディング装置
8−1 入側補強ロールバランス装置
8−2 出側補強ロールバランス装置
9 ハウジング
10 被圧延材
11 圧下装置
12 ハウジングウィンドウ
Claims (11)
- 上下一対の作業ロールとこれらをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールとを有する金属板の圧延機であって、
前記上下作業ロールの少なくともいずれか一方にベンディング力を負荷する油圧シリンダーが、圧延機ハウジングの内側に突出するように該圧延機ハウジングに一体的に形成されたプロジェクトブロックに配備され、
下作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックと下作業ロールチョックとの接触面によって支持され、
上作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックの上方に位置する圧延機ハウジングウィンドウと上作業ロールチョックとの接触面によって支持された圧延機による、金属板の圧延方法において、
圧延パス出側の板クラウンがその目標値となるようなベンディング力を算出し、該算出されたベンディング力が付与されるように上記油圧シリンダーを制御する、金属板の圧延方法。 - 上記ベンディング力を算出する際には、圧延荷重とベンディング力と圧延パス出側の板クラウンとの関係を表すモデル式に圧延荷重の実測値又は推定値を代入して計算される上記圧延パス出側の板クラウンがその目標値となるように該ベンディング力が算出される、請求項1に記載の金属板の圧延方法。
- 板クラウン測定装置により圧延パス出側の板クラウンが測定され、該圧延パス出側の板クラウンの実測値と推定値との誤差が小さくなるように上記モデル式が補正される、請求項2に記載の金属板の圧延方法。
- 上記モデル式は、ある圧延パスにおける圧延荷重とベンディング力と出側板クラウンとに加えて該圧延パス入側の板クラウンとの関係を表すモデル式であり、上記ベンディング力を算出する際には、圧延パス入側の板クラウンの実測値又は推定値が上記モデル式に代入される、請求項2又は3に記載の金属板の圧延方法。
- 上記ベンディング力を算出する際には、該ベンディング力は、上記圧延パス出側の板クラウンの実測値と目標値との差に基づいてこれら圧延パス出側の板クラウンの実測値が目標値に一致するように算出される、請求項1に記載の金属板の圧延方法。
- 上記圧延パス出側の板クラウンの目標値が該圧延パス中は所定の一定値である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属板の圧延方法。
- 上記圧延パス出側の板クラウンの目標値は、圧延パス入側のクラウン比率と圧延パス出側のクラウン比率との差が一定になるように設定される、請求項1〜5のいずれか1項に記載の金属板の圧延方法。
- 平坦度測定装置により圧延パス出側の平坦度が測定され、該平坦度の実測値と、平坦度の算出値との差に基づいて、該差が小さくなるように上記モデル式が補正される、請求項7に記載の金属板の圧延方法。
- 上下一対の作業ロールとこれらをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールとを有する金属板の圧延機であって、
前記上下作業ロールの少なくともいずれか一方にベンディング力を負荷する油圧シリンダーが、圧延機ハウジングの内側に突出するように該圧延機ハウジングに一体的に形成されたプロジェクトブロックに配備され、
下作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックと下作業ロールチョックとの接触面によって支持され、
上作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックの上方に位置する圧延機ハウジングウィンドウと上作業ロールチョックとの接触面によって支持された圧延機による、金属板の圧延方法において、
圧延パス出側の平坦度がその目標値となるようなベンディング力を算出し、該算出されたベンディング力が付与されるように上記油圧シリンダーを制御する、圧延方法。 - 一つの圧延板材の板厚が圧延方向に変化するように該圧延板材の圧延中のロール開度が変化せしめられる、請求項1〜9のいずれか1項に記載の圧延方法。
- 上下一対の作業ロールとこれらをそれぞれ支持する上下一対の補強ロールとを有する金属板の圧延機において、
前記上下作業ロールにそれぞれベンディング力を負荷する油圧シリンダーが、圧延機ハウジングの内側に突出するように該圧延機ハウジングに一体的に形成されたプロジェクトブロックに配備され、
下作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックと下作業ロールチョックとの接触面によって支持され、
上作業ロール胴部に負荷される圧延方向力が、前記プロジェクトブロックの上方に位置する圧延機ハウジングウィンドウと上作業ロールチョックとの接触面によって支持され、
圧延パス出側の板クラウンがその目標値となるようなベンディング力を算出する演算装置と、該算出されたベンディング力が付与されるように上記油圧シリンダーを制御する油圧シリンダー制御装置とを具備する、金属板の圧延機。
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JP2011095901A JP5691792B2 (ja) | 2011-04-22 | 2011-04-22 | 金属板の圧延方法及び圧延機 |
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JP2011095901A JP5691792B2 (ja) | 2011-04-22 | 2011-04-22 | 金属板の圧延方法及び圧延機 |
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