JP5690123B2 - スイッチ構造体及び関連回路 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、概して電流切替装置に関し、特に微小電気機械スイッチ構造体に関する。
回路遮断器は、回路内の故障に起因する損傷から電気機器を保護するために設計された電気装置である。旧来、従来型の回路遮断器は嵩張る(微小)電気機械スイッチを含むことが多かった。残念ながら、これらの従来型の回路遮断器は寸法が大きく、切替機構を起動させるためには大きな力を要することがある。また、これらの回路遮断器のスイッチは、通常は比較的低速で動作する。更に、これらの回路遮断器は、組み立て作業が複雑な分、製造費が高くなることがある。加えて、従来型回路遮断器の切替機構の接点が物理的に分離すると、接点間にアークが形成され、このアークによって、回路内の電流が停止するまでスイッチ内で電流が流れ続ける場合がある。更に、アークに関連するエネルギーは、接点を著しく損傷したり、人を火傷させたりする危険がある。
低速な電気機械スイッチの代替として、比較的高速な半導体スイッチが、高速切替用途に採用されてきた。これらの半導体スイッチは、電圧又はバイアスの印加制御により、導電状態と非導電状態との間で切り替わる。しかし、半導体スイッチは、非導電状態に切り替わったときに接点間に物理的な間隙を形成しないので、名目上の非導電時には、漏れ電流が発生する。更に、導電状態で動作している半導体スイッチには、内部抵抗による電圧降下が発生する。電圧降下及び漏れ電流はいずれも、通常の動作環境下での電力損失及び過熱に繋がり、これがスイッチ性能と寿命に悪影響を及ぼす可能性がある。また、少なくとも部分的には半導体スイッチに関連する内在的な漏れ電流が原因で、回路遮断器用途に半導体スイッチを使用することはできない。
微小電気機械システム(MEMS)ベースの切替装置は、或る電流切替用途に関して上記マクロ電気機械スイッチと半導体スイッチの有効な代替品となり得る。MEMSベースのスイッチは、導電するように設定されているときは抵抗が小さく、装置を流れる電流を妨げるように設定されているときは電流漏洩が小さくなる(又は無くなる)傾向がある。更に、MEMSベースのスイッチは、マクロ電気機械スイッチよりも応答時間が短いはずである。
米国特許第7612971B2号
微小電気機械スイッチ構造体を提供する。
一態様において、スイッチモジュール等の装置を提供する。この装置は、特性時間(例えば、約15マイクロ秒以下)にわたって開放構成と完全閉鎖構成との間で移動する電気機械スイッチ構造体を含む。完全閉鎖構成にあるとき、電気機械スイッチ構造体は最低特性抵抗を有する。
電気機械スイッチ構造体は、1つ以上の接点及び1つ以上の可動要素を有し、電気機械スイッチ構造体が完全閉鎖構成で配置されているときには各可動要素は接点の少なくとも1つと最大接触しており、電気機械スイッチ構造体が開放構成で配置されているときには各可動要素は接点から開離している。電気機械スイッチ構造体は、例えば、微小電気機械スイッチを含む。電気機械スイッチ構造体は電極も有しており、この電極は、可動要素との電位差を確立するように選択的に電荷を受け取ることで、可動要素が接点と最大接触する最大接触位置と、可動要素が接点から開離している非接触位置との間で、特性時間にわたって可動要素を移動させるように構成されている。
電気機械スイッチ構造体は、完全閉鎖構成にあるときに最低特性実効アレイ抵抗を有する、電気機械スイッチのアレイを含む。アレイは、並列接続された少なくとも2つの電気機械スイッチ及び/又は直列接続された少なくとも2つの電気機械スイッチを含む。
転流回路は、電気機械スイッチ構造体と並列接続される。転流回路は、電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成された平衡ダイオードブリッジを含む。転流回路はまた、平衡ダイオードブリッジを通るパルス電流の流れを発生させるためにパルス信号を形成するように構成されたパルスキャパシタを含むパルス回路を含む。パルス信号は、電気機械スイッチ構造体の切り替え事象に関連して生成される。電気機械スイッチ構造体及び平衡ダイオードブリッジは、転流回路に関する合計インダクタンスが特性時間と最低特性抵抗との積以下になるように配置される。
幾つかの実施形態において第2電気機械スイッチ構造体を含み、第2電気機械スイッチ構造体は、第2特性時間にわたって開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成される。第2電気機械スイッチ構造体は、完全閉鎖構成にあるとき、第2最低特性抵抗を有する。(第1)電気機械スイッチ構造体はその後、第1特性時間及び第1最低特性抵抗に関連付けられる。第1及び第2電気機械スイッチ構造体は、転流回路が第1及び第2電気機械スイッチ構造体のそれぞれと並列接続された状態で、負荷回路と並列接続するように構成される。第1平衡ダイオードブリッジは、第1電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成され、第2平衡ダイオードブリッジは、第2電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成される。パルス回路は、第1及び第2平衡ダイオードブリッジのそれぞれを通るパルス電流の流れを発生させるためにパルス信号を形成するように構成されたパルスキャパシタを含み、このパルス信号は、第1及び第2電気機械スイッチ構造体の切り替え事象に関連して生成される。第1及び第2電気機械スイッチ構造体並びに第1及び第2平衡ダイオードブリッジは、パルス回路及び第1平衡ダイオードブリッジに関する合計インダクタンスが第1特性時間と第1最低特性抵抗との積以下になり、パルス回路及び第2平衡ダイオードブリッジに関する合計インダクタンスが第2特性時間と第2最低特性抵抗との積以下になるように配置される。
別の態様において、スイッチモジュール等の装置を提供する。この装置は、第1特性時間にわたって完全開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成された第1電気機械スイッチ構造体と、第2特性時間にわたって完全開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成された第2電気機械スイッチ構造体とを含む。第1電気機械スイッチ構造体は、完全閉鎖構成にあるときに第1最低特性抵抗を有し、第2電気機械スイッチ構造体は、完全閉鎖構成にあるときに第2最低特性抵抗を有する。第2電気機械スイッチ構造体は、第1電気機械構造体と並列又は直列接続するように構成される。
第1転流回路は、第1電気機械スイッチ構造体と並列接続される。第1転流回路は、第1平衡ダイオードブリッジ及び第1パルス回路を含む。第1平衡ダイオードブリッジは、第1電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成される。第1パルス回路は、第1平衡ダイオードブリッジを通るパルス電流の流れを発生させるためにパルス信号を形成するように構成されたパルスキャパシタを含み、このパルス信号は、第1電気機械スイッチ構造体の切り替え事象に関連して生成される。
第2転流回路は、第2電気機械スイッチ構造体と並列接続される。第2転流回路は、第2平衡ダイオードブリッジ及び第2パルス回路を含む。第2平衡ダイオードブリッジは、第2電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成される。第2パルス回路は、第2平衡ダイオードブリッジを通るパルス電流の流れを発生させるためにパルス信号を形成するように構成されたパルスキャパシタを含み、このパルス信号は、第2電気機械スイッチ構造体の切り替え事象に関連して生成される。
第1電気機械スイッチ構造体及び第1平衡ダイオードブリッジは、第1転流回路に関する合計インダクタンスが第1特性時間と第1最低特性抵抗との積以下になるように配置される。第2電気機械スイッチ構造体及び第2平衡ダイオードブリッジも、第2転流回路に関する合計インダクタンスが第2特性時間と第2最低特性抵抗との積以下になるように配置される。
更に別の態様において、電気機械スイッチ構造体及び該電気機械スイッチ構造体に並列接続された転流回路を含む装置を提供するステップを含む方法を開示する。電気機械スイッチ構造体は、開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成され、完全閉鎖構成のときには最低特性抵抗を有する。転流回路は、電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成された平衡ダイオードブリッジを含む。パルスキャパシタを含むパルス回路は、平衡ダイオードブリッジを通るパルス電流の流れを発生させるためにパルス信号を形成するように構成され、このパルス信号は、電気機械スイッチ構造体の切り替え事象に関連して生成される。静電力を印加して、電気機械スイッチ構造体を完全閉鎖構成に移動させる。静電力を変更することによって、特性時間にわたって電気機械スイッチ構造体を完全閉鎖構成から開放構成に移動させる。このときの特性時間は、該転流回路に関する合計インダクタンスを最低特性抵抗で割った商よりも大きい。
全図面を通して対応する部品を対応する符号で示す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むと、本発明のこれら及びその他の特徴、態様、利点の理解が深まるであろう。
例示的実施形態に従って構成されたスイッチモジュールの模式図である。 例示的な電気機械スイッチの模式的斜視図である。 図2のスイッチの側面図である。 部分閉鎖構成にある図2のスイッチの側面図である。 完全閉鎖構成にある図2のスイッチの側面図である。 図2のスイッチの時間関数としてのスイッチ抵抗、ゲート電圧、及び作動力のグラフである。 図1のスイッチモジュールの動作例を示す模式図である。 図1のスイッチモジュールの動作例を示す模式図である。 図1のスイッチモジュールの動作例を示す模式図である。 図1のスイッチモジュールの動作例を示す模式図である。 その他の例示的実施形態に従って構成された各スイッチモジュールの模式図である。 その他の例示的実施形態に従って構成された各スイッチモジュールの模式図である。 その他の例示的実施形態に従って構成された各スイッチモジュールの模式図である。 その他の例示的実施形態に従って構成された各スイッチモジュールの模式図である。 その他の例示的実施形態に従って構成された各スイッチモジュールの模式図である。 図1のスイッチモジュール用の等価回路の模式図である。
これより、全図面を通して対応する部品を対応する符号で示す添付図面を参照しながら、本発明の実施例を説明する。これらの実施形態は、上記及びその他の需要に応え得るものである。
図1を参照すると、例示的実施形態に従って構成された、(例えばモータスタータ用途に組み合わせて使用する)スイッチモジュール100のような装置が示されている。スイッチモジュール100は、微小電気機械スイッチ又は微小電気機械システム(MEMS)スイッチ102等の、電気機械スイッチ構造体を含む。MEMSスイッチ102は、例えば負荷インダクタンスL及び負荷抵抗Rによって特徴付けられる電気負荷106も含む、負荷回路104の一部として組み込まれる。なお、負荷回路104は内在的なインダクタンス及び抵抗も含み、このインダクタンス及び抵抗が有効な負荷インダクタンスL及び負荷抵抗Rに影響を与え、これらに含まれると考えられる。電源108も、負荷回路104に含まれ、電圧Vを提供する。更に後述するように、動作中、負荷回路電流Iは、負荷回路104と、場合によってはMEMSスイッチ102を流れる。
図1及び2を参照すると、MEMSスイッチ102は、可動要素(例えば片持梁110)及び接点112(例えば導電パッド)等の接点を含む。梁110及び接点112は、基板114等の下支え構造によって支持される。梁110及び接点112を共通基板114上に配置することにより、従来の微細加工技術(例えば、電気メッキ、蒸着、フォトリソグラフィ、ウェット及び/又はドライエッチング等)を用いたMEMSスイッチ102の製造が容易になり、その結果得られるスイッチは、数又は数十マイクロメートル及び/又はナノメートル程度の寸法を有する。
なお、上述した電気機械スイッチ構造体は、単一の可動要素を有する孤立スイッチ102に関するものであるが、電気機械スイッチ構造体が並列、直列、又はその両方で接続された電気機械スイッチのアレイを含んでもよく、アレイの各スイッチは、共通又は個別の接点に関連付けられた可動要素を含む。したがって、本明細書を通して「スイッチ」(例えば、MEMSスイッチ102)という表現は、単一のスイッチ又はスイッチアレイのいずれかを指すと理解されたい。
図1〜6を参照すると、MEMSスイッチ102は、梁110が接点112から開離している(例えば、図3に描写されているような)非接触又は「開放」構成又は状態と、梁が接点と最大接触して電気的な連通を確立する(例えば、図5に描写されているような)接触又は「完全閉鎖」構成又は状態との間で、選択的に移動可能に構成される。例えば、梁が自然に(すなわち、外部から印加される力が存在しない状態で)非接触構成に配置されるように、開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するときに変形を受けるように梁110を構成したり、機械的エネルギーを保存しながら接触位置に留まるように梁110を変形したりできる。その他の実施形態において、梁110が変形しない構成が接触構成であってもよい。
MEMSスイッチ102は電極116を含み、この電極は、ゲート電圧源118と電気的に連通している。ゲート電圧源118は、ゲート電圧Vを電極に提供し、これによって電極に電荷が供給される。電極116が帯電すると、電極と梁110との間に電位差が生じ、静電作動力Fは梁を電極に向かって(そして、最終的に接触するように、接点112にも向かって)引っぱるように作用する。
ゲート電圧Vは、時間tにおけるゼロから時間tにおけるVG1の値まで変化する。静電動作力Fは、ゲート電圧Vと共に(必ずしも線形ではないが)変化する。ゲート電圧V(及び静電動作力F)が増加すると、作動力が梁110を接点112に向かって移動させ、最終的には(図6の時間tにおいて)作動力(図6のゲート電圧VG1に対応する)は十分に梁を変形させる大きさになり、梁と接点との間が電気的に連通する。これは名目上、梁110が接点112と接触しているときに発生するが、2つの間の開離は小さく、梁と接点を開離させ得るいかなる物理的間隙も超えて電気的連通が可能(例えば、電界放出による)なので、実際には梁と接点が接触する前にも電気的連通は可能性である。いずれにせよ、時間tにおいて、特性スイッチ抵抗R(梁110及び接点112で表される実効抵抗)は、本質的に無限大(梁が接点から開離しているときのtからtまでの期間のRの値)から、やや大きいが有限の値RSMAXまで変化する。なお、電気機械スイッチ構造体が電気機械スイッチのアレイを含む実施形態では、特性スイッチ抵抗はスイッチアレイの実効抵抗(すなわち、スイッチアレイを単一で同等の抵抗に置き換えた場合に予想される抵抗)に等しい。
ゲート電圧Vは、時間tにおいて最大値VGMAXまで増加し続ける。ゲート電圧Vが増加すると、作動力Fもまた増加し、梁110を接点112に更に全体的に接触させる。それに応じて、特性スイッチ抵抗Rは、tからt間での時間にわたってRSMAXからRSMINの最小値まで減少する。スイッチ102の特性スイッチ抵抗Rの最小値は、スイッチの完全閉鎖構成を示し、スイッチのその他の構成(例えば、「部分閉鎖」又は反対に「部分開放」と称される、図4の構成)は、より高い抵抗値によって特徴付けられる。
上述のように、スイッチ102が完全閉鎖構成にあるとき、梁110は接点112と最大接触する。この場合、「最大接触」という用語は、梁と接点との間で実際になされる接触の最大量を指すものであって、それら2つの構造体の間の可能な接触の最大量ではない。大抵の場合、電極116に印加されるゲート電圧Vを増加させることにより、梁110及び接点112がより密接に接触することが当てはまる。スイッチ102がスイッチのアレイを含む実施形態において、完全閉鎖構成は、アレイのスイッチが全て最大限閉鎖している状態を指し、部分閉鎖構成は、スイッチアレイのうち少なくとも1つのスイッチが完全に閉鎖していない状態を示す。例えば、スイッチアレイは、1つ以上の接点及び1つ以上の可動要素を含み、可動要素のそれぞれは、電気機械スイッチ構造体全体が完全閉鎖構成にあるときに少なくとも1つの関連する接点と最大接触しており、各可動要素は、電気機械スイッチ構造体が開放構成にあるときには、関連する接点から開離している。
切り替え事象(すなわちスイッチ102の非導電状態から導電状態へ、又はその逆の移動)の間、ゲート電圧Vは、t−tに等しい切り替え事象時間TTOTにわたって変化する。しかし、スイッチ102を、t−tに等しい特性時間Tにわたって、開放構成(梁110及び接点112が、その間の電気的連通を実質的に辛うじて排除する程度に開離している構成)から完全閉鎖構成へ移動するように構成してもよい。スイッチ102が開放される切り替え事象に際し、ゲート電圧Vは、増加ではなく減少するだろう。スイッチ102がスイッチアレイを含む場合、特性時間Tは、アレイの第1スイッチの閉鎖時点とアレイの全てのスイッチが最大限まで閉鎖した時点との間の時間を指す。電気機械スイッチ構造体が電気機械スイッチのアレイを含む実施形態において、スイッチアレイに関する「特性時間」は、実効アレイ抵抗が最低になるスイッチの構成から、実効アレイ抵抗が無限大となる構成へ移動するのに必要な時間(例えば並列の2つのスイッチの場合、各スイッチに関する開放時間の長い方、直列の2つのスイッチの場合、開放時間の短い方)を指す。
再び図1を参照すると、転流回路120は、スイッチ102と並列接続される。転流回路120は、第1分岐124及び第2分岐126を有する平衡ダイオードブリッジ122を含む。本明細書で使用する場合、「平衡ダイオードブリッジ」という用語は、第1及び第2分岐124、126の両方にわたる電圧降下が実質的に等しくなるように構成されたダイオードブリッジを指す。平衡ダイオードブリッジ122の第1分岐124は、直列回路で相互に結合された第1ダイオード128及び第2ダイオード130を含む。同様に、第2分岐126は、直列で動作可能に結合された第3ダイオード132及び第4ダイオード134を含む。
電圧スナバ回路136は、スイッチ102と並列に結合され、高速接点開離の間の電圧オーバーシュートを制限するように構成される。或る実施形態において、スナバ回路136は、スナバ抵抗器(図示せず)と直列に結合されたスナバキャパシタ(図示せず)を含む。スナバキャパシタにより、スイッチ102の順次開放中の過渡電圧共有が改善する。更に、スナバ抵抗器は、スイッチ102の閉鎖動作中に、スナバキャパシタが生成する電流のいかなるパルスも抑制する。その他の或る実施形態において、電圧スナバ回路136は、金属酸化物バリスタ(MOV)(図示せず)を含む。
第1MEMSスイッチ102は、平衡ダイオードブリッジ122の中点138、140をまたいで並列に接続される。第1中点138は第1及び第2ダイオード128、130の間に位置し、第2中点140は第3及び第4ダイオード132、134の間に位置する。
転流回路120は、平衡ダイオードブリッジ122と動作可能に関連付けられて結合されたパルス回路142も含む。パルス回路142は、スイッチ条件を検出し、スイッチ条件に応答して切り替え事象(スイッチ102の開放又は閉鎖)を開始するように構成される。本明細書で使用する場合、「スイッチ条件」という用語は、スイッチ102の現在の動作状態を変更するきっかけとなる条件を指す。スイッチ条件は、回路故障又はスイッチON/OFF要求を含むがこれらに限定されない、多くの動作に応答して発生する。
パルス回路142は、相互に直列に結合されたパルススイッチ144及びパルスキャパシタ146を含み、パルスキャパシタは容量CPULSEを有する。パルス回路142は、パルススイッチ144と直列に結合した第1ダイオード148も含み、パルスインダクタンスLPULSEによって特徴付けられる。パルスキャパシタ146は、平衡ダイオードブリッジ122を通るパルス電流IPULSEを誘発するためにパルス信号を形成するように構成される。パルス信号は、例えば、スイッチ102の切り替え事象に関連して生成される。パルスインダクタンスLPULSE、ダイオード148、パルススイッチ144、及びパルスキャパシタ146は、直列に結合されてパルス回路142の第1分岐を形成し、第1分岐の部品はパルス電流を整形すると共にタイミングを調節するように構成される。
図2及び7〜10を参照すると、後に詳述するように、動作中、平衡ダイオードブリッジ122は、スイッチ102の接点間(例えば梁110及び接点112)のアーク形成を抑制するように構成される。こうすることにより、幾つかの実施形態において、電流を流しながら(ほぼゼロ電圧ではあるが)、MEMSスイッチ102を閉鎖状態から開放状態へ迅速に(例えばピコ秒又はナノ秒レベルで)切り替えることができる。
図7〜10は、スイッチモジュール100の動作例を示す概略フローチャートである。スイッチモジュール100の動作例の初期状態を図7に示す。図示において、スイッチ102は完全閉鎖構成で始動し、V/Rにほぼ等しい値を有する負荷電流Iが負荷回路104に存在する。
更に、この動作例を説明するに際し、完全閉鎖構成にあるMEMSスイッチ102に関する特性抵抗RSMINが十分に小さいため、MEMSスイッチの抵抗を通る負荷電流によって生じる電圧が、パルスをかけたときにダイオードブリッジ122の中点138、140の間のほぼゼロの電圧差に対してごくわずかな影響しか及ぼさない、と仮定する。例えば、完全閉鎖MEMSスイッチ102に関する特性抵抗RSMINは十分に小さく、最大予想負荷電流によって数ミリボルト未満の電圧降下を生じる、と仮定する。
なお、スイッチモジュール100のこの初期条件において、パルススイッチ144は第1開放状態にある。加えて、パルス回路142には電流が無い(すなわち、IPULSE=0)。また、パルス回路142において、キャパシタ146は電圧VPULSEに予め帯電されており、VPULSEは、負荷電流の転送間隔の間に予想される負荷電流Iよりもかなり大きい(例えば2倍の)最大振幅を有するパルス電流の半正弦波を発生させ得る電圧である。なお、CPULSE及びLPULSEを、パルス回路142に共振を誘発するように選択できる。
図8は、パルス回路142を起動させるプロセスの模式図である。なお、検出回路(図示せず)をパルス回路142に結合してもよい。検出回路としては、例えば、負荷回路電流Iのレベル及び/又は電圧レベルVの値を検知するように構成された検知回路(図示せず)を含む。更に、検出回路を、上述のようなスイッチ条件を検出するように構成してもよい。一実施形態において、スイッチ条件は、所定の閾値を超える電流レベル及び/又は電圧レベルによって発生する。
パルス回路142は、スイッチ102の現在の完全閉鎖構成を開放構成に切り替えるためのスイッチ条件を検出するように構成される。一実施形態において、スイッチ条件は、所定の閾値レベルを超える負荷回路104の電圧レベル又は負荷電流によって発生する、故障条件である。しかし、当然ながら、スイッチ条件は、MEMSスイッチ102の所与のシステム依存ON時間を達成するためのランプ電圧の監視も含む。
一実施形態において、パルススイッチ144は、検出された切替条件の結果としてのトリガ信号の受信に応答して、正弦波パルスを発生する。パルススイッチ144の起動によって、パルス回路142における共振正弦波パルス電流IPULSEを開始する。パルス電流IPULSEの電流方向は、参照符号150及び152で表される。更に、平衡ダイオードブリッジ122の第1分岐124の第1ダイオード128及び第2ダイオード130を通るパルス電流IPULSEの電流方向及び相対振幅は、電流ベクトル154及び156によってそれぞれ表される。同様に、電流ベクトル158及び160は、第3ダイオード132及び第4ダイオード134をそれぞれ通るパルス回路電流の電流方向及び相対振幅を表す。
最大正弦波ブリッジパルス電流の値は、パルスキャパシタ146の初期電圧、パルスキャパシタの値CPULSE、及びパルス回路142のインダクタンス値LPULSEによって定まる。CPULSE及びLPULSEの値により、パルス電流IPULSEの半正弦波のパルス幅も定まる。ブリッジ電流パルス幅は、負荷電流ILの変化率及び負荷故障条件の間の所望の最大通過電流に基づいて予測される、システム負荷電流ターンオフ要件を満たすように調整される。パルススイッチ144は、MEMSスイッチ102の開放に先立って導電状態となるように構成される。
なお、パルススイッチ144の起動には、平衡ダイオードブリッジ122を通るパルス電流IPULSEのタイミングを制御することにより、切り替え事象の間のMEMSスイッチ102の接点(例えば、梁110及び接点112)を通る経路のインピーダンスよりも低いインピーダンス経路を作ることも含まれる。加えて、パルススイッチ144を起動させて、MEMSスイッチ102の接点全体にわたって所望の電圧降下を得ることもできる。
一実施形態において、パルススイッチ144は、例えば、ナノ秒からマイクロ秒の範囲の切替速度を有するように構成された半導体スイッチである。パルススイッチ144の切替速度は、故障条件における負荷電流の予測立ち上がり時間と比較して、相対的に速くあるべきである。MEMSスイッチ102の電流定格は、負荷電流Iの立ち上がりの定格に依存し、ひいては上述したように、負荷回路104におけるインダクタンスL及び供給電圧Vに依存する。MEMSスイッチ102の定格を適宜定めて、パルス回路142の速度性能と比較して負荷電流Iが速く立ち上がった場合でも、より大きい負荷電流Iを扱えるようにできる。
パルス電流IPLUSEは、ゼロ値から増加し、平衡ダイオードブリッジ122の第1及び第2分岐124、126の間で均等に分かれる。一実施形態によると、平衡ダイオードブリッジ122の分岐124、126にわたる電圧降下の差は、上述したように、ごくわずかになるように設計される。また、上述したように、ダイオードブリッジ122を、ダイオードブリッジ122の第1及び第2分岐124、126にわたる電圧降下が実質的に等しくなるように、釣り合わせることもできる。更に、現時点で完全閉鎖状態にあるMEMSスイッチ102の抵抗は比較的小さいので、MEMSスイッチ全体にわたって電圧降下が比較的小さくなる。しかし、(例えば、MEMSスイッチの元々の設計によって)MEMSスイッチ102全体の電圧降下が大きい場合、ダイオードブリッジ122がMEMSスイッチと並列に動作可能に結合されている分、ダイオードブリッジ122の平衡に影響が及ぶ可能性がある。MEMSスイッチ102の抵抗によってMEMSスイッチ全体に深刻な電圧降下が生じた場合、ダイオードブリッジ122により最大ブリッジパルス電流の振幅を増加させることによって、結果的に生じた不均衡を調整できる。
そして、図9は、MEMSスイッチ102の開放を開始する模式図である。上述したように、パルス回路142のパルススイッチ144は、MEMSスイッチ102の開放に先立って起動される。パルス電流IPULSEが増加すると、パルス回路142の共振作用のため、パルスキャパシタ146全体の電圧が減少する。MEMSスイッチ102が完全に閉鎖して導電しているON条件において、MEMSスイッチは、負荷回路電流Iに対して比較的低いインピーダンスの経路を示す。
パルス電流IPULSEの振幅が負荷回路電流Iの振幅よりも大きくなると(例えば、パルス回路142の共振作用のため)、MEMSスイッチ102の現在の動作状態を、完全閉鎖且つ導電状態から、MEMSスイッチ102が開放及びターンオフを開始する増抵抗条件(例えば、梁110がまだ接点112と接触しているが、この2つの間の接触圧がスイッチ開放プロセスによって減少する状態)へ切り替えるために、ゲート電圧がMEMSスイッチ102に印加される。これによって特性スイッチ抵抗が増加し、結果として、負荷電流Iが開始し、MEMSスイッチ102から転流回路120に迂回する。
現時点のこの条件において、平衡ダイオードブリッジ122は、増加中の特性抵抗に関連付けられたMEMSスイッチ102を通る経路と比較して、負荷電流Iへの相対的に低いインピーダンスの経路を示す。なお、MEMSスイッチ102を通る負荷電流Iのこの迂回は、負荷回路電流Iの変化率と比較して極めて速いプロセスである。上述したように、高速電流迂回の阻害を回避するために、MEMSスイッチ102と平衡ダイオードブリッジ122との間の接続162、164にそれぞれ関連するインダクタンスL及びLは小さいことが望ましい。
MEMSスイッチ102から転流回路120への電流伝達プロセスが続くにつれて、第1ダイオード128及び第4ダイオード134のそれぞれの電流が増加し、同時に、第2ダイオード130及び第3ダイオード132のそれぞれの電流が減少する。伝達プロセスは、MEMSスイッチ102の接点(例えば、梁110及び接点112)が開離してその間に物理的間隙を形成し、負荷電流Iの全てが第1ダイオード128及び第4ダイオード134によって流れると完了する。
方向166に向かってMEMSスイッチ102からダイオードブリッジ122へ負荷電流Iが迂回した結果、ダイオードブリッジの第1及び第2分岐124、126に不均衡が生じる。更に、パルス電流IPULSEが減衰すると、パルスキャパシタ146全体の電圧が逆行(例えば、「逆起電力」として作用)し続け、これが負荷回路電流Iを最終的にゼロまで減少させる。ダイオードブリッジ122の第2ダイオード130及び第3ダイオード132はその後、逆バイアスがかけられ、それに伴って負荷電流Iはパルス回路142を通るように方向付けられる。そして、負荷電流Iはパルスキャパシタ146のパルスインダクタンスLPULSE及び容量CPULSEによって特徴付けられる直列共振回路と相互作用するようになる。
ここで図10において、負荷電流Iの低減プロセスの模式図を参照する。MEMSスイッチ102の接点(例えば、梁110及び接点112)が開離した瞬間に、無限大の抵抗が生じる。更に、ダイオードブリッジ122はMEMSスイッチ102の接点110、112にわたってほぼゼロの電圧を維持していない。また、負荷回路電流Iは、第1ダイオード128及び第4ダイオード134を通る電流と等しくなる。上述したように、第2ダイオード130及び第3ダイオード132を通る電流は存在していない。
加えて、MEMSスイッチ102の接点112から梁110までの電圧差は、パルスインダクタンスLPULSE、パルスキャパシタ146の容量CPULSE、負荷インダクタンスL、及び負荷抵抗Rによる減衰を含むネット共振回路によって定まる割合で、電圧Vのおよそ2倍の最大値まで上昇している。更に、負荷回路電流Iと等しくなっているパルス電流IPULSEは、ダイオードブリッジ122及びパルス回路ダイオード168の逆行阻止作用により、共振的にゼロまで減少し、ゼロ値を維持している。パルスキャパシタ146全体にわたる電圧は、この時点で最小値まで共振的に逆行しており、この最小値は、パルスキャパシタが再び帯電するまで維持されることになる。
ダイオードブリッジ122は、接点が開離してMEMSスイッチが開放されるまで、MEMSスイッチ102の接点110、112にわたってほぼゼロの電圧を維持するように構成されているので、開放時にMEMSスイッチの接点間に生じ易いいかなるアークも抑制し、損傷を防止できる。加えて、MEMSスイッチ102の接点110、112は、MEMSスイッチを通る大幅に低減された電流において、開放状態に近付く。また、負荷インダクタンスLに蓄えられた(負荷回路104及び電源108のインダクタンスを含む)いかなるエネルギーもパルスキャパシタ146に伝達され、電圧散逸回路(図示せず)で吸収される。電圧スナバ回路136は、ブリッジ122とMEMSスイッチ102との間のインターフェースに残る誘導エネルギーによる高速接点開離の間、電圧オーバーシュートを制限するように構成される。更に、開放時のMEMSスイッチ102の接点110、112にわたる再印加電圧の増加率を、スナバ回路136を使用して制御できる。
上述のように、スイッチモジュールの実施形態において、電気機械スイッチを、個別にもスイッチアレイの一部としても採用できる。例えば、図11を参照すると、スイッチモジュール200は、平衡ダイオードブリッジ222の中点238、240の間にアレイとして配置され、直列接続された、幾つかの電気機械スイッチ202a、202bを含む。パルス回路242はその後、上述のように、平衡ダイオードブリッジ222全体に対して接続される。端子203を使用して、スイッチモジュール200を、例えば負荷回路(図示せず)に接続する。図12を参照すると、別の実施形態として、スイッチモジュール300は、平衡ダイオードブリッジ322の中点338、340の間にアレイとして配置され、並列接続された、幾つかの電気機械スイッチ302a、302bを含む。ここでも、パルス回路342は平衡ダイオードブリッジ322全体に対して接続され、端子303を使用してスイッチモジュール300を負荷回路(図示せず)に接続する。図13を参照すると、更に別の実施形態において、スイッチモジュール400は、平衡ダイオードブリッジ422の中点438、440の間にアレイとして配置され、直列及び並列の両方で接続された、幾つかの電気機械スイッチ402a、402b、402c、402dを含む。ここでも、パルス回路442は平衡ダイオードブリッジ422全体に対して接続され、端子403を使用してスイッチモジュール400を負荷回路(図示せず)に接続する。
再び図1を参照すると、転流回路142は、合計インダクタンスLCOMに関連付けられる。合計転流回路インダクタンスLCOMは、例えば、MEMSスイッチ102と平衡ダイオードブリッジ122との間の接続162、164にそれぞれ関連するインダクタンスL及びL、パルス回路インダクタンスLPULSE、及び平衡ダイオードブリッジ122に関連するインダクタンスLを含む。MEMSスイッチ102及び平衡ダイオードブリッジ122は、転流回路120に関連する合計インダクタンスLCOMがスイッチ開放の特性時間Tと最低特性スイッチ抵抗RSMIN(すなわち、完全閉鎖構成にあるスイッチに関するスイッチ抵抗)との積以下になるように配置される。以下に説明するように、スイッチモジュール100をこのように構成することは、スイッチ102全体の電圧サージ回避に役立つ。
合計インダクタンスLCOMを積RSMIN・T以下に維持するために、最低特性スイッチ抵抗RSMIN及び/又はスイッチ102が開放されている特性時間Tを増加させることができる。しかし、最低特性スイッチ抵抗RSMINを増加させることで、スイッチモジュール100におけるエネルギー損失が増加する可能性がある。スイッチ102が開放される特性時間Tを・BR>揄チした結果、開放前にスイッチを流れる電流が増加する可能性がある。これは、負荷に損傷を与える十分なレベルに達する前にスイッチモジュールが故障電流を迂回させることを意図している場合には、許容できない。このように、幾つかの実施形態において、スイッチ102は、約15マイクロ秒以下の特性時間Tにわたって開放及び完全閉鎖構成の間で移動するように構成される。スイッチ102の開放時間が制御可能な用途において、幾つかの実施形態では、耐え得る限界値をわずかに下回る電圧レベルで(すなわち、LCOM=RSMIN・T)、ブリッジ122内への電流転流の間に定電圧を発生させるようにスイッチの開放を制御することが望ましい。なお、これよりも高い電圧ではスイッチ102に損傷を与える結果となり、これよりも低い電圧では無駄に長時間を費やす結果となる。
上記の制限を考慮すると、転流回路内に含まれる領域を限定するように、転流回路の部品(例えば、ダイオードブリッジ122、接続162、164、及びパルス回路142)を物理的に配置することによって、転流回路142に関するインダクタンスLCOMを積RSMIN・T以下に維持することが望ましい。例えば、MEMSスイッチ102及び平衡ダイオードブリッジ122は、平衡ダイオードブリッジ、及び特にMEMSスイッチ102への接続162、164によって生じる寄生インダクタンスを最小化できるように、近接して組み立てられる。一実施形態において、MEMSスイッチ102は、例えば、単一のパッケージ又は同じダイにおいて、平衡ダイオードブリッジ122と一体化される。MEMSスイッチ102と平衡ダイオードブリッジ122との間の内在的なインダクタンスは、このようにして、ターンオフ切り替え事象の間にダイオードブリッジへの負荷電流の伝達を行う際に、MEMSスイッチ102の接点110、112にわたる電圧の数パーセント未満のdi/dt電圧を発生する。
図14を参照すると、別の例示的実施形態に従って構成されたスイッチモジュール500が示されている。スイッチモジュール500は、第1電気機械スイッチ構造体502a、第2電気機械スイッチ構造体502b、並びに第3、第4、第5、及び第6電気機械スイッチ構造体502c、502d、502e、502fを含み、これらは各々、1つのスイッチ或いは直列、並列、又はその両方で相互に接続されたスイッチのアレイを含む。電気機械スイッチ構造体502a〜fの各々は、それぞれの特性時間にわたって開放構成と完全閉鎖構成(後者はそれぞれの最低特性スイッチ抵抗に関連付けられている)との間で移動するように構成される。
電気機械スイッチ構造体502a〜fは、負荷回路504と、相互に並列に(例えば、図14のスイッチ構造体502a及び502d参照)、相互に直列に(例えば、図14のスイッチ構造体502a及び502b参照)、又はその両方で、接続するように構成される。例えば、電気機械スイッチ構造体502a〜fは、負荷回路504をスイッチ構造体全体に接続させる端子503に関連付けられる。負荷回路504は、例えば、電気負荷506及び電源508を含む。
電気機械スイッチ構造体502a〜fの各々は、それぞれの転流回路520a〜fと並列接続される。転流回路520a〜fの各々は、電気機械スイッチ構造体502a〜fの接点ひとつひとつとの間のアーク形成を抑制するように構成された平衡ダイオードブリッジ522a〜fを含む。転流回路520a〜fの各々は、関連する平衡ダイオードブリッジ522a〜fにパルス電流を流すために切り替え事象と関連付けられたパルス信号を生成するように構成された、それぞれのパルス回路542a〜fも含む。各電気機械スイッチ構造体502a〜f及び関連する平衡ダイオードブリッジ502a〜fはそれぞれ、電気機械スイッチ構造体502a〜f及び関連する転流回路520a〜fの各組合せにおいて(例えば、スイッチ502a及び転流回路520aが1つの関連組合せ、スイッチ502b及び転流回路520bがもう1つの関連組合せ等)、転流回路に関連する合計インダクタンスが、関連スイッチに関連付けられた特性時間と関連スイッチの最低特性抵抗との積以下になるように、相互に対して配置される。幾つかの実施形態において、電圧評価ネットワーク(図示せず)も、スイッチモジュール500に含まれる。
スイッチ/ブリッジ/パルス回路の各組合せは、相互に独立して動作してもよく、各パルス回路は、それぞれ保護されているスイッチの許容可能な電圧及び電流レベルに応じたサイズである。スイッチ502a〜fと可能な限り物理的に接近してダイオードブリッジ522a〜f(及び関連するダイオード)を配置することによって、転流ループの浮遊インダクタンスが減少する。更に、各電気機械スイッチ502a〜f(電気機械スイッチ構造体がスイッチのアレイを含む場合には電気機械スイッチのセット)に専用の転流回路520a〜fを設けることによって、各スイッチ/スイッチアレイを、電圧サージを損傷する危険から保護することができる。スイッチ/スイッチアレイとこれに関連する転流回路との各組合せを個別のモジュール要素とすると、転流回路のインダクタンスが最低スイッチ抵抗とスイッチの特性開放時間との積以下になるように各要素を構成して、様々な構成においてモジュール要素を組み立てることによって、スイッチモジュール500を製造できる。
スイッチモジュール500は、複数の転流回路520a〜fを含む。幾つかの実施形態において、例えば転流回路のうちの幾つかを集約することによって、スイッチモジュール全体の複雑さを緩和することが望ましい。具体的には、図15を参照すると、そこには、別の例示的実施形態に従って構成されたスイッチモジュール600が示されている。スイッチモジュール600は、端子603を通じて、負荷回路(図示せず)に、相互に並列に(例えば、図15のスイッチ構造体602a及び602d参照)、及び相互に直列に(例えば、図15のスイッチ構造体602a及び602b参照)、接続するように構成された複数の電気機械スイッチ602a〜fを含む。
各電気機械スイッチ構造体602a〜fは、それぞれの平衡ダイオードブリッジ622a〜fと並列接続される。更に、外部負荷回路と並列接続されるように構成されたスイッチ(例えば、図15のスイッチ構造体602a及び602d、スイッチ構造体602b及び602e、ならびにスイッチ構造体602c及び602f)において、それぞれのパルス回路642a〜cは、関連するスイッチ602a〜f向けの適切な平衡ダイオードブリッジ622a〜fにパルス電流を流すため、切り替え事象と関連して、パルス信号を生成するように構成される。
各電気機械スイッチ構造体602a〜f及び関連する平衡ダイオードブリッジ622a〜fはそれぞれ、電気機械スイッチ構造体602a〜fと、関連する平衡ダイオードブリッジ622a〜fと、パルス回路642a〜cとの各組合せにおいて(例えば、スイッチ602a、平衡ダイオードブリッジ622a、及びパルス回路642aが1つの関連する組合せ;スイッチ602b、平衡ダイオードブリッジ622b、及びパルス回路642bが1つの関連する組合せ;並びにスイッチ602d、平衡ダイオードブリッジ622d、及びパルス回路642aが1つの関連する組合せ、等)、パルス回路/平衡ダイオードブリッジの組合せに関連する合計インダクタンスが特性時間と関連スイッチの最低特性抵抗との積以下になるように、互いに対して配置される。
ここでも、幾つかの実施形態において、結果的な浮遊インダクタンスを最小限に抑えるために、各ダイオードブリッジ622a〜fを、それぞれ関連するスイッチ602a〜fに可能な限り物理的に近くに配置されるように接続することが望ましい。更に、単一のパルス回路642a〜cの動作は、電流のパルスを、接続されているダイオードブリッジの全てに印加する(例えば、図15に示される実施形態では、パルス回路642aからのパルスはダイオードブリッジ622a及び622dに電流を供給する)。合計パルス電流は、接続されているダイオードブリッジの全てに対してほぼ均一に分配され、各ダイオードブリッジの電流容量は、関連するスイッチから流れる負荷電流に応じたサイズとなる。各ダイオードブリッジ622a〜fと各パルス回路642a〜cの電圧定格は、単一のスイッチの電圧定格から定めることもできる。
図1を参照すると、全体的に、平衡ダイオードブリッジ122は、切り替え事象の間、関連するMEMSスイッチ102に対して切替保護を提供できる。幾つかの実施形態において、転流回路142に関する合計インダクタンスが特性時間とスイッチの最低特性抵抗との積以下になるようにスイッチ102及び平衡ダイオードブリッジ122を構成することによって、浮遊インダクタンスによるスイッチ開放時の電圧サージ損傷が緩和される。例えば、図16を参照すると、図1のスイッチモジュール100に関して適用可能な等価回路700が示されており、この等価回路は、スイッチ102(図1)が転流回路142(図1)によって保護された状態で開放している間のスイッチモジュールの動作を表している。
図1及び16を参照すると、I(t)は、負荷(又は故障)電流を表す。負荷電流パルスの間、I(t)は完全に外部回路によって定まる。I(t)及びI(t)は、ダイオードブリッジ122及びスイッチ102を流れる負荷電流の一部である。伝達プロセスが開始すると、この電流の全てがスイッチ102を流れる。スイッチ102の抵抗R(t)は時間関数に従って変化し、スイッチが完全閉鎖構成にあるときには最初は最小値RSMINであって、スイッチが開放されると無限大まで上昇する。LCOMは、転流される電流が流れる転流回路142のインダクタンスである。この電流は、例えば、短絡ダイオード128、130、132、134を備える、転流回路142の実装及び接続を解析し、接続点162、164からみた実効インダクタンスを計算することによって求められる。Rは、MEMSスイッチ102からみたダイオードブリッジ122の等価抵抗である(多くの場合、ダイオードブリッジの等価抵抗Rは、転流回路142及び負荷回路104を流れる電流の非線形関数であるが、この抵抗は線形抵抗器を用いても十分に概算可能である)。
等価回路700の目的においては、スナバ回路136を無視する。スイッチ102が開放している間、スイッチにかかる電圧は、スイッチの溶解電圧(0.5から1.0V程度)に制限される。したがって、スナバ回路136は、溶解電圧に匹敵する電圧の変化を誘発する必要がある。このファクターによって、スナバ回路に関する許容可能な容量を約20ナノファラッドに制限し、スイッチ開放時間を約8マイクロ秒とすると、スイッチ102の切り替え事象の間にスナバ回路136を流れる電流は、合計負荷電流の0.2%未満になると予想される。したがって、スナバ回路136は、スイッチが開放後まで、スイッチ102にかかる過渡電圧に対して実際には何ら影響を与えず、転流プロセス中はスナバ回路136を無視できる。
図16の回路の過渡挙動は、一次的な、時間依存微分方程式で表される。
等式(1)は、以下のように書き換えられる。
等式(2)は、アレイスイッチ抵抗及び負荷電流の両方の、任意の時間関数があっても、以下の閉形式解を有する。
ダイオード抵抗Rが無視できるほど小さい(R=0)場合、負荷電流は、切り替え事象の間、ほぼ一定となり(I(t)=I)、スイッチ102の開放は、スイッチ抵抗R(t)が以下の式となるように特性時間Tにわたって均等に分散する。
(4)を(3)に直接代入して簡略化すると、ダイオード電流I(t)の単純な式ができる。
数式(5)のダイオード電流I(t)を負荷電流から差し引くと、スイッチ電流I(t)になる。
数式(4)に示したスイッチ抵抗R(t)の式を、数式(6)に掛けると、スイッチ102にかかる電圧V(t)が求められる。
数式(7)より、スイッチ102にかかる電圧V(t)の挙動が指数の符号に依存していることがわかる。指数が正の場合(LCOM<RSMIN・T)、スイッチ電圧V(t)は時間と共に減衰し;指数がゼロの場合(LCOM=RSMIN・T)、電圧V(t)は一定であり;指数が負の場合(LCOM>RSMIN・T)、電圧V(t)は時間と共に上昇する(特異点まで)。物理的に、T=LCOM/RSMINの値は、2つの異なる状態の境界を示す。Tの値が比較的大きい場合、スイッチ102を通る電流が切り替え事象の期間にわたって減少するように、開放しているスイッチ102によって拒絶されるよりも高速で、電流がダイオードブリッジ122に迂回する。しかし、Tの値が比較的小さい場合、電流が十分な速さでダイオードブリッジ122に迂回することは不可能で、スイッチ102を通る電流は時間と共に増加する。
合計インダクタンスが転流回路LCOM≦RSMIN・Tに関連付けられるように、スイッチ102及び平衡ダイオードブリッジ122を配置することによって、スイッチ102に関する電圧V(t)は、幾つかの実施形態において、一定のまま維持されるか、又は切り替え事象に関連して時間と共に減衰する。このように、幾つかの実施形態において、スイッチ102の開放時の電圧サージ損傷が緩和される。
ここでは、本発明の一部の特徴のみを説明したが、当業者には数多くの修正及び改変が想到可能であろう。したがって、添付の特許請求の範囲は、このような修正及び改変も本発明の技術的範囲に含まれるものとして包含することを理解されたい。
100 スイッチモジュール
102 微小電気機械システム(MEMS)スイッチ
104 負荷回路
106 電気負荷
108 電源
110 片持梁
112 接点
114 基板
116 電極
118 ゲート電圧源
120 転流回路
122 平衡ダイオードブリッジ
124 平衡ダイオードブリッジの第1分岐
126 平衡ダイオードブリッジの第2分岐
128 第1ダイオード
130 第2ダイオード
132 第3ダイオード
134 第4ダイオード
136 電圧スナバ回路
138、140 平衡ダイオードブリッジの中点
142 パルス回路
144 パルススイッチ
146 パルスキャパシタ
148 ダイオード
150、152 パルス電流IPULSEの電流方向
154、156、158、160 電流ベクトル
162、164 電気接続
166 方向
168 パルス回路ダイオード
200 スイッチモジュール
202a、202b 電気機械スイッチ
203 端子
222 平衡ダイオードブリッジ
238、240 平衡ダイオードブリッジの中点
242 パルス回路
300 スイッチモジュール
302a、302b 電気機械スイッチ
303 端子
322 平衡ダイオードブリッジ
338、340 平衡ダイオードブリッジの中点
342 パルス回路
400 スイッチモジュール
402a、402b、402c、402d 電気機械スイッチ
403 端子
422 平衡ダイオードブリッジ
438、440 平衡ダイオードブリッジの中点
442 パルス回路
500 スイッチモジュール
502a 第1電気機械スイッチ構造体
502b 第2電気機械スイッチ構造体
502c、502d、502e、502f 第3、第4、第5、第6電気機械スイッチ構造体
503 端子
504 負荷回路
506 電気負荷
508 電源
520a〜f 転流回路
522a〜f 平衡ダイオードブリッジ
542a〜f パルス回路
600 スイッチモジュール
602a〜f 複数の電気機械スイッチ
603 端子
622a〜f 平衡ダイオードブリッジ
642a〜c パルス回路
700 等価回路

Claims (10)

  1. 第1特性時間にわたって開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成された第1電気機械スイッチ構造体(102)であって、完全閉鎖構成にあるときに第1最低特性抵抗を有する第1電気機械スイッチ構造体と;
    第2特性時間にわたって開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成され、完全閉鎖構成にあるときに第2最低特性抵抗を有する第2電気機械スイッチ構造体と、
    前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体と並列接続された転流回路(120)であって、
    前記第1電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成された第1平衡ダイオードブリッジ(122)と、
    前記第2電気機械スイッチ構造体の接点間のアーク形成を抑制するように構成された第2平衡ダイオードブリッジと、
    前記第1及び第2平衡ダイオードブリッジの各々を通るパルス電流の流れを発生させるためにパルス信号を形成するように構成されたパルスキャパシタ(146)を含むパルス回路(142)であって、前記パルス信号は前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の切り替え事象に関連して発生するパルス回路と、を含む転流回路とを備え、
    前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体は負荷回路に並列接続するように構成されており、
    前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体並びに前記第1及び第2平衡ダイオードブリッジは、前記パルス回路及び前記第1平衡ダイオードブリッジに関する合計インダクタンスが前記第1特性時間と前記第1最低特性抵抗との積以下となり、前記パルス回路及び前記第2平衡ダイオードブリッジに関する合計インダクタンスが前記第2特性時間と前記第2最低特性抵抗との積以下となるように配置されている、
    装置。
  2. 前記負荷回路が、電気負荷及び電源を含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々が微小電気機械スイッチを含む、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々が1つ以上の接点(112)及び1つ以上の可動要素(110)を含み、前記1つ以上の可動要素の各々は、前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体が完全閉鎖構成に配置されているときには前記1つ以上の接点のうち少なくとも1つと最大接触し、
    前記1つ以上の可動要素の各々は、前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体が開放構成に配置されているとき前記1つ以上の接点から開離している、請求項1乃至3のいずれかに記載の装置。
  5. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々が、可動要素(110)、接点(112)、及び、前記可動要素との電位差を確立するように選択的に電荷を受け取ることで、前記可動要素が前記接点と最大接触する最大接触位置と、前記可動要素が前記接点から開離している非接触位置との間で、前記可動要素を前記特性時間にわたって移動させるように構成された電極(116)を含む、請求項1乃至4のいずれかに記載の装置。
  6. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々が、約15マイクロ秒以下の特性時間にわたって開放構成と完全閉鎖構成との間で移動するように構成されている、請求項1乃至5のいずれかに記載の装置。
  7. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々が、完全閉鎖構成にあるときに最低特性実効アレイ抵抗を有する電気機械スイッチのアレイを含む、請求項1乃至6のいずれかに記載の装置。
  8. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々のアレイが、並列接続された少なくとも2つの電気機械スイッチを含む、請求項7に記載の装置。
  9. 前記第1及び第2電気機械スイッチ構造体の各々のアレイが、直列接続された少なくとも2つの電気機械スイッチを含む、請求項7又は8に記載の装置。
  10. 前記転流回路が、前記第1電気機械スイッチ構造体と並列接続された第1転流回路と、前記第2電気機械スイッチ構造体と並列接続された第2転流回路とを含む、請求項1乃至9のいずれかに記載の装置。
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