JP5688890B2 - 距離画像センサおよびこれを用いた距離画像処理システム - Google Patents

距離画像センサおよびこれを用いた距離画像処理システム Download PDF

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本発明は距離画像センサおよびこれを用いた距離画像処理システムに係り、特に、プレーナ型アクチュエータなどの二次元スキャナを用いた距離画像センサを用い、異常な受光信号を適正に検出することを可能とした距離画像センサおよびこれを用いた距離画像処理システムに関するものである。
近年、例えば、二次元スキャナによりレーザ光を走査させ、対象物から反射したレーザ光を受光することにより、距離値を取得するようにした距離画像センサが開発されており、この距離画像センサにより得られた距離値に基づいてフレーム画像を生成することにより、種々の画像処理を行うようになっている。
そして、このような距離画像センサにおいては、例えば、強い太陽光が受光素子に入射したり、ノイズが入ったりして、本来、正常に受光していないにもかかわらず、受光したと認識して誤った距離検出をしてしまうことがあるという問題を有している。
このように入力信号の異常を判定する手段として、例えば、送信された電波の反射波の受信信号のレベルの変化から対象物体からの反射信号の立ち上がりを検出し、対象物体の有無と距離とを検出する際に、異常判定手段により、二値化された受信信号の積算結果のうち、特定のサンプリングタイミングにおける積算値のレベルから装置の異常を判定するようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−125559号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載の技術においては、正常な受信信号を得るために、極めて細かいサンプリングを行う必要があり、制御が複雑になってしまうという問題を有している。
本発明は前記した点に鑑みてなされたものであり、正常な受光信号であるか、異常な受光信号であるかを容易に検出することができ、しかも、正常な受光信号に基づく距離値によって信頼性の高い画像を生成することのできる距離画像センサおよびこれを用いた距離画像処理システムを提供することを目的とするものである。
本発明は前記目的を達成するために、請求項1の発明に係る距離画像センサは、レーザ投光部から投光されるレーザ光を走査させる二次元スキャナと、前記レーザ投光部によるレーザ放射信号と、レーザ受光部によるレーザ光の受光信号との入力時間の差を測距計測部により計測して距離値を算出する距離値算出回路と、レーザコントローラと、異常測距検出回路と、を備え、
前記測距計測部は、低い受信レベルを処理する共振回路と、高い受信レベルを原則として処理する立ち上がり回路とを備え、
低い受信レベルであり、かつ、前記レーザコントローラからレーザ放射事前タイミング信号が出力された後、前記レーザ放射信号が出力されるまでの間に、前記レーザ受光部から受光信号が出力されて、前記共振回路を利用した測距が異常であると検出された場合は、前記立ち上がり回路を利用した測距が正常に行われていれば、前記立ち上がり回路を利用した測距値を距離値として採用する
請求項2に係る発明は、請求項1において、前記二次元スキャナは、二次元領域に光を走査させるプレーナ型アクチュエータから構成されていることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2において、前記異常測距検出回路は、異常を検出した場合に、異常検出信号を前記距離値算出回路に出力するように構成されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記距離値算出回路は、前記異常測距検出回路から異常検出信号が入力された時の距離値に、異常であることを示す符号を付した状態で、外部に出力するよう構成されていることを特徴とする。
請求項5に係る距離画像センサを用いた距離画像処理システムは、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の距離画像センサと、
前記距離画像センサから入力された距離値に基づいて背景画像およびこの背景画像の距離値に基づいて差分画像を生成するとともに、前記異常であると検出された距離値が入力された場合、画像生成の際に、この画素の距離値は使用しないで除外し、その他の画素の距離値に基づいて画像を生成する画像データ処理装置と、
を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項5において、前記画像データ処理装置は、異常であると検出された距離値を除外して画像を生成する際に、除外される画素数が一定以上に達した場合に、警告を表示させるものであることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項6において、前記画像データ処理装置は、前記警告を表示させるための表示部を備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、低い受信レベルであり、かつ、レーザコントローラからレーザ放射事前タイミング信号が出力された後、レーザ放射信号が出力されるまでの間に、レーザ受光部から受光信号が出力されて、共振回路を利用した測距が異常であると検出された場合に、前記立ち上がり回路を利用した測距が正常に行われていれば、立ち上がり回路を利用した測距値を距離値として採用するようにしているので、複雑な制御を行うことなく、受光信号が正常であるか、異常であるかを適正に判断することができるとともに、外乱の影響を受けやすい共振回路による測距を立ち上がり回路による測距値により補うことで、より外乱光に強く、信頼性の高い測距を行うことができる。

請求項2に係る発明によれば、二次元スキャナを、二次元領域に光を走査させるプレーナ型アクチュエータから構成しているので、レーザ光の走査を高速にかつ確実に行うことができる。
請求項3に係る発明によれば、異常測距検出回路により、異常を検出した場合に、異常検出信号を距離値算出回路に出力するようにしているので、距離値算出回路により、受光信号が正常であるか、異常であるかを適正に認識することができる。
請求項4に係る発明によれば、距離値算出回路により、異常測距検出回路から異常検出信号が入力された時の距離値に、異常であることを示す符号を付した状態で、外部に出力するようしているので、外部の画像データ処理装置などにおいて、正常な距離値であるか、異常な距離値であるかを適正に認識することができる。
請求項5に係る発明によれば、画像データ処理装置により、異常であると検出された距離値が入力された場合、画像生成の際に、この画素の距離値は使用しないで除外し、その他の画素の距離値に基づいて画像を生成するようにしているので、異常な距離値に基づいて画像を生成してしまうことがなく、正常な距離値に基づく信頼性の高い画像生成を行うことができる。
請求項6に係る発明によれば、画像データ処理装置により、異常であると検出された距離値を除外して画像を生成する際に、除外される画素数が一定以上に達した場合に、警告を表示させるようにしているので、画像生成を良好に行うことができなかった旨を警告により確実に認識することができる。
請求項7に係る発明によれば、画像データ処理装置が警告を表示させるための表示部を備えているので、表示部により、画像生成を良好に行うことができなかった旨を容易に視認することができる。
本発明に係る距離画像センサを用いた距離画像処理システムの第1実施形態を示す概略構成図である。 本発明に係る距離画像センサに用いられる二次元スキャナの実施形態を示す概略図である。 本発明に係る距離画像センサによるレーザ放射事前タイミング信号、レーザ放射信号および受光信号の検出状態を示す正常状態の説明図である。 本発明に係る距離画像センサによるレーザ放射事前タイミング信号、レーザ放射信号および受光信号の検出状態を示す異常状態の説明図である。 本発明の第1実施形態における距離画像センサの動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における距離画像センサの動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る距離画像センサを用いた距離画像処理システムの第1実施形態を示したものであり、画像処理システムは、距離画像センサ1およびこの距離画像センサ1から送られる距離値に基づいて画像処理を行う画像データ処理装置2を備えている。距離画像センサ1は、二次元スキャナ10を備えており、本実施形態においては、二次元スキャナ10として、プレーナ型アクチュエータを用いている。
本実施形態の二次元スキャナ10は、図2に示すように、図示しないデバイス基板上に設置された枠状の固定部11を備えている。この固定部11の内側には、第2トーションバー12を介して枠状の第2可動部13が揺動自在に支持されており、この第2可動部13の内側には、第1トーションバー14を介して第1可動部15が揺動自在に支持されている。すなわち、第1可動部15と第2可動部13とは、第2トーションバー12を介して互いに直交する方向に揺動自在とされており、第1可動部15と第2可動部13とは、異なる駆動周波数で駆動されるように構成されている。なお、これら固定部11、第2可動部13、第1可動部15、第1トーションバー14および第2トーションバー12は、一体的に形成されている。
第1可動部15上には、第1可動部15を駆動するための図示しない駆動コイルが、第2可動部13上には、第2可動部13を駆動するための図示しない駆動コイルがそれぞれ設けられており、固定部11の周囲には、第1可動部15を挟んで互いに反対磁極を対向させて配置される二対の静磁界発生部材(図示せず)が配置されている。なお、静磁界発生部材は、永久磁石でも電磁石でもよい。
また、図1に示すように、距離画像センサ1は、制御部20を備えており、この制御部20には、レーザ光およびスキャナを制御するためのレーザコントローラ21が設けられている。制御部20には、レーザコントローラ21からの内軸駆動信号および外軸駆動信号が入力されるスキャナドライバ22が設けられており、このスキャナドライバ22は、二次元スキャナ10に対して、レーザコントローラ21から出力される内軸駆動信号および外軸駆動信号に基づいて、第1可動部15を駆動させるための内軸駆動パルスを出力するとともに、第2可動部13を駆動させるための外軸駆動パルスを出力するように構成されている。制御部20のレーザコントローラ21には、二次元スキャナ10の図示しない検出装置から第1可動部15および第2可動部13の駆動位置を検出するためのスキャナ同期信号がフィルタ23を介して送られるように構成されている。
また、距離画像センサ1は、レーザ投光部24を備えており、レーザ投光部24には、レーザ光を発光するためのレーザ素子25が設けられている。レーザ投光部24には、レーザコントローラ21から送られるレーザ放射タイミング信号に基づいてレーザ素子25に投光駆動パルスを出力するレーザドライバ26が設けられている。レーザ投光部24には、レーザ素子25から出射されるレーザ光をビームスプリッタ27を介して二次元スキャナ10に投光させるための、例えば、ミラーやレンズなどで構成される投光光学装置28が設けられている。さらに、投光光学装置28には、レーザ光の投光タイミングを監視する発光モニタ29が接続されている。発光モニタ29は、図示しない受光素子を備えており、この受光素子により、投光光学装置28から投光されるレーザ光を受光することにより、投光光学装置28による投光タイミングを監視して、後述する時間計測回路38に投光タイミング信号を出力するように構成されている。
さらに、距離画像センサ1は、レーザ受光部30を備えており、レーザ受光部30には、レーザ光を受光するための受光素子31が設けられている。レーザ受光部30には、レーザ素子25から投光光学装置28を介して投光され二次元スキャナ10で反射されたレーザ光を受光素子31に受光させるための、例えば、ミラーやレンズなどで構成される受光光学装置32が設けられている。レーザ受光部30には、受光素子31からの受光信号を増幅するプリアンプ33が設けられている。
距離画像センサ1は、測距計測部34を備えており、この測距計測部34には、レーザ受光部30のプリアンプ33から送られる受光信号を検出するための共振回路35および立ち上がり回路36がそれぞれ設けられている。共振回路35は、主として測定する距離が比較的長い場合に用いられ、立ち上がり回路36は、主として測定する距離が比較的短い場合に用いられるものである。測距計測部34には、共振回路35および立ち上がり回路36を介して送られる受光信号に基づいて受光素子31により受光したタイミングを生成するストップタイミング生成回路37,37が設けられている。測距計測部34には、ストップタイミング生成回路37により生成された受光タイミングと、発光モニタ29から送られる投光タイミング信号とから、投光タイミングから受光タイミングまでの時間を計測するための時間計測回路38,38が設けられている。
また、制御部20には、距離値算出回路39が設けられており、時間計測回路38による時間データは、A/D変換器40,40を介して距離値算出回路39に送られるようになっている。そして、距離値算出回路39は、時間計測回路38による時間データに基づいて、距離値を取得することができるように構成されており、取得した距離値は、外部インタフェース41を介して後述する画像データ処理装置2に出力されるように構成されている。すなわち、二次元スキャナ10の第1可動部15および第2可動部13を動作させながら、この二次元スキャナ10にレーザ投光部24からレーザ光を投光させることにより、二次元領域でレーザ光を走査させ、二次元スキャナ10から投光されて物体で反射されたレーザ光を二次元スキャナ10で反射されてレーザ受光部30により受光することにより、二次元スキャナ10により走査した範囲における各画素における距離値を取得することができるものである。なお、レーザ受光部30には、プリアンプ33から出力される受光信号をA/D変換して受光量として距離値算出回路39に送るA/D変換器42が設けられている。
さらに、本実施形態においては、レーザコントローラ21は、レーザ放射タイミング信号をレーザドライバ26に出力する前に、時間計測回路38に対してレーザ放射事前タイミング信号を出力するように構成されている。また、制御部20には、レーザコントローラ21からのレーザ放射事前タイミング信号、発光モニタからの投光タイミング信号およびストップタイミング生成回路37からの受光信号をそれぞれ入力して測距が正常か異常かを検出する異常測距検出回路45が設けられている。
本実施形態においては、図3に示すように、レーザコントローラ21からレーザ放射事前タイミング信号を出力した後、レーザ放射タイミング信号をレーザドライバ26に出力し、レーザ素子25から投光光学装置28を介してレーザ光が二次元スキャナ10に投光される。二次元スキャナ10により二次元領域でレーザ光を走査させ、二次元スキャナ10から投光されて物体で反射されたレーザ光は、二次元スキャナ10で反射されて受光光学装置32を介してレーザ受光部30により受光されるものであり、発光モニタ29から送られる投光タイミングからレーザ受光部30による受光信号に基づいてストップタイミング生成回路37により生成された受光タイミングまでの時間を時間計測回路38により計測することにより、距離値算出回路39により距離値を算出するものである。
これに対して、例えば、二次元スキャナ10部分に太陽光などの外乱光が入射した場合や、レーザ受光部30に外乱ノイズが入った場合など、レーザ受光部30の受光素子による受光信号に異常が発生した場合は、距離値の信頼性が低くなるため、対応する画素の距離値を用いない方がよい。
そのため、本実施形態においては、異常測距検出回路45は、図4に示すように、レーザコントローラ21からレーザ放射事前タイミング信号を出力した後、発光モニタによるレーザ放射信号が入力されるまでの異常検出期間に、受光素子から受光信号が出力された場合、異常であると検出するように構成されている。すなわち、レーザ放射事前タイミング信号を出力した状態では、レーザ素子25から投光していないので、受光信号が入力されることはないにもかかわらず、受光素子から受光信号が出力された場合には、異常であると判断するものである。
そして、異常測距検出回路45は、このような異常を検出した場合には、異常検出信号を距離値算出回路39に出力するように構成されている。距離値算出回路39は、時間計測回路38から送られた時間値に基づいて距離値を算出するものであるが、本実施形態においては、異常検出信号が入力された時の距離値には、異常であることを示す符号を付した状態で、外部インタフェース41を介して画像データ処理装置2に出力するように構成されている。
さらに、制御部20には、制御部20および測距計測部34に電源を供給するための主電源43が設けられており、さらに、主電源43からの電源供給を受けてレーザドライバ26、プリアンプ33およびスキャナドライバ22に電源を供給するHV電源44が設けられている。
また、画像データ処理装置2は、距離画像センサ1から入力される距離値に基づいて画像を生成するものであり、二次元スキャナ10により走査された各画素において取得された距離値から二次元のフレーム画像を生成することができるように構成されている。画像データ処理装置2は、例えば、各画素における距離値を、二次元スキャナ10による各走査毎に記憶するように構成されており、各画素において距離値の最も大きい値、すなわち最も遠い距離値により生成される画像を背景画像として記憶するとともに、この背景画像を基準として、背景画像の距離値と新たに取得された距離値との差分を求めることにより、差分画像を生成するように構成されている。
また、画像データ処理装置2は、異常を示す符号が付された距離値が距離画像センサ1から入力され場合には、画像を生成する際に、この画素の距離値は使用しないで除外し、その他の画素の距離値に基づいて画像を生成するように構成されている。さらに、画像データ処理装置2には、表示部46が設けられており、異常を示す符号が付された距離値を除外してフレーム画像を生成する際に、除外される画素数が一定以上に達した場合には、このフレーム画像を生成することが困難になってしまうことから、画像データ処理装置2は、表示部46に警告表示を行うように構成されている。なお、警告表示は、表示部46に表示させることで視覚に訴えるようにしてもよいし、音声により表示させるようにしてもよい。
次に、本実施形態の作用について図5に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、レーザコントローラ21からスキャナドライバ22に内軸駆動信号および外軸駆動信号を出力させることにより、スキャナドライバ22から二次元スキャナ10に内軸駆動パルスおよび外軸駆動パルスを出力させることにより、二次元スキャナ10の駆動コイルに通電させ、これにより、第1可動部15および第2可動部13を揺動動作させる。
この状態で、まず、レーザコントローラ21から時間計測回路38にレーザ放射事前タイミング信号を出力し(ST1)、一定時間後に、レーザコントローラ21からレーザ投光部24にレーザ放射タイミング信号を出力させる。レーザ投光部24にレーザ放射タイミング信号が入力されたら、レーザドライバ26から投光駆動パルスをレーザ素子25に出力させることにより、レーザ素子25から投光光学装置28を介してレーザ光が二次元スキャナ10に投光される。このとき、発光モニタにより、レーザ放射信号が異常測距検出回路45および時間計測回路38にそれぞれ出力される。
そして、二次元スキャナ10により二次元領域でレーザ光を走査させ、二次元スキャナ10から投光されて物体で反射されたレーザ光は、二次元スキャナ10で反射されて受光光学装置32を介してレーザ受光部30により受光される。この受光信号は、共振回路35または立ち上がり回路36およびストップタイミング生成回路37を介して時間計測回路38に出力される。このとき、レーザ放射信号が入力されたか否かを判断し(ST2)、レーザ放射信号が入力された後に、異常測距検出回路45に、ストップタイミング生成回路37から受光信号が入力された否か判断する(ST3)。
そして、受光信号が入力された場合には、時間計測回路38により、ストップタイミング生成回路37により生成された受光タイミングと、発光モニタ29から送られる投光タイミングとから、投光タイミングから受光タイミングまでの時間が計測されて距離値算出回路39に出力される。そして、距離値算出回路39により、時間計測回路38による時間データに基づいて、二次元スキャナ10により走査した範囲における各画素における距離値を算出し(ST4)、この距離値は、画像データ処理装置2に出力される(ST5)。
一方、レーザ放射事前タイミング信号が入力されてから、レーザ放射信号が入力されない状態で(ST2:NO)、ストップタイミング生成回路37から受信信号が入力され場合には(ST6:YES)、異常測距検出回路45により異常であると検出する(ST7)。そして、異常測距検出回路45は、このような異常を検出した場合、異常検出信号を距離値算出回路39に出力し(ST8)、距離値算出回路39により、異常検出信号が入力された時の距離値に異常であることを示す符号を付した状態で、外部インタフェース41を介して画像データ処理装置2に出力する(ST9)。
その後、画像データ処理装置2は、取得した距離値に基づいて、各画素における距離値から背景画像および差分画像を生成する。この場合において、距離画像センサ1から異常を示す符号が付された距離値が入力され場合には、画像を生成する際に、この画素の距離値は使用しないで除外し、その他の画素の距離値に基づいて画像を生成する。そして、フレーム画像を生成する際に、除外される画素数が一定以上に達した場合には、表示部46に警告表示を行う。
以上述べたように、本実施形態においては、異常測距検出回路45により、レーザコントローラ21からレーザ放射事前タイミング信号が出力された後、レーザ放射信号が入力されるまでの間に、レーザ受光部30から受光信号が出力された場合に、このレーザ放射信号によるレーザ放射により得られた受光信号は異常であると検出するようにしているので、複雑な制御を行うことなく、受光信号が正常であるか、異常であるかを適正に判断することができる。
また、画像データ処理装置2により、距離画像センサ1から異常を示す符号が付された距離値が入力され場合には、画像を生成する際にこの画素の距離値は使用しないで除外するようにしているので、異常な距離値に基づいて画像を生成してしまうことがなく、正常な距離値に基づく信頼性の高い画像生成を行うことができる。
さらに、画像データ処理装置2により、異常であると検出された距離値を除外して画像を生成する際に、除外される画素数が一定以上に達した場合に、警告を表示させるようにしているので、画像生成を良好に行うことができなかった旨を表示部46により、確実に認識することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
前述のように共振回路35は、主として測定する距離が比較的長い場合に用いられ、低反射率物体からの低い受信レベルを処理するものであり、ゲインは高めである。これに対して、立ち上がり回路36は、主として測定する距離が比較的短い場合に用いられ、近距離や高反射率物体からの高い受信レベルを処理するものであり、ゲインは低めである。そのため、共振回路35により測距を行う場合、外乱の影響を受けやすく、異常測距も発生しやすくなる特性を有している。
そのため、本実施形態においては、共振回路35で異常な測距が検出された場合に、立ち上がり回路36による測距値を採用するようにしたものである。
なお、距離画像センサの構成は、前記図1に示すものと同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態の作用について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
本実施形態においては、まず、受光素子31による受光光量が十分か否か判断し(ST10)、受光光量が十分でない場合には、共振回路35による測距を行うとともに(ST10:NO)、受光光量が十分な場合には、立ち上がり回路36による測距を行う(ST10:YES)。
そして、共振回路35により測距を行う際に、共振回路35による異常測距が検出された場合、すなわち、レーザ放射事前タイミング信号とレーザ放射タイミング信号との間に受光信号が入力された場合には、異常測距検出回路45により測距が異常であると検出する(ST11)。そして、測距の異常を検出しない場合は、距離値算出回路39により、時間計測回路38による時間データに基づいて、二次元スキャナ10により走査した範囲における各画素における距離値を算出し(ST12)、この距離値は、画像データ処理装置2に出力される(ST13)。
また、共振回路35による測距の異常を検出した場合は、立ち上がり回路36による測距が行われたか否かを判断し(ST14)、立ち上がり回路36による測距が正常に行われていない場合には、距離値算出回路39により、異常検出信号が入力された時の距離値に異常であることを示す符号を付した状態で、外部インタフェース41を介して画像データ処理装置2に出力する(ST15)。一方、立ち上がり回路36による測距が正常に行われている場合には、距離値算出回路39により距離値を算出し(ST16)、画像データ処理装置2に出力される(ST13)。
また、受光光量が十分な場合、立ち上がり回路36による測距が行われるが、立ち上がり回路36により、測距の異常を検出しなかった場合には、距離値算出回路39により距離値を算出し(ST16)、画像データ処理装置2に出力される(ST13)。そして、立ち上がり回路36により測距の異常を検出した場合には(ST17:YES)、距離値算出回路39により、異常検出信号が入力された時の距離値に異常であることを示す符号を付した状態で、外部インタフェース41を介して画像データ処理装置2に出力する(ST18)。
以上述べたように、本実施形態においても前記第1実施形態と同様に、異常測距検出回路45により、レーザコントローラ21からレーザ放射事前タイミング信号が出力された後、レーザ放射信号が入力されるまでの間に、レーザ受光部30から受光信号が出力された場合に、このレーザ放射信号によるレーザ放射により得られた受光信号は異常であると検出するようにしているので、複雑な制御を行うことなく、受光信号が正常であるか、異常であるかを適正に判断することができる。しかも、本実施形態においては、比較的異常が生じやすい共振回路35により測距する場合に、異常な測距が検出されたら立ち上がり測距回路による測距値を採用するようにしているので、外乱の影響を受けやすい共振回路35による測距を立ち上がり回路36による測距値により補うことで、より外乱光に強く、信頼性の高い測距を行うことができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能である。
1 距離画像センサ
2 画像データ処理装置
10 二次元スキャナ
11 固定部
13 第2可動部
15 第1可動部
20 制御部
21 レーザコントローラ
22 スキャナドライバ
24 レーザ投光部
25 レーザ素子
26 レーザドライバ
28 投光光学装置
29 発光モニタ
30 レーザ受光部
31 受光素子
32 受光光学装置
34 測距計測部
35 共振回路
36 立ち上がり回路
37 ストップタイミング生成回路
38 時間計測回路
39 距離値算出回路
45 異常測距検出回路
46 表示部

Claims (7)

  1. レーザ投光部から投光されるレーザ光を走査させる二次元スキャナと、前記レーザ投光部によるレーザ放射信号と、レーザ受光部によるレーザ光の受光信号との入力時間の差を測距計測部により計測して距離値を算出する距離値算出回路と、レーザコントローラと、異常測距検出回路と、を備え、
    前記測距計測部は、低い受信レベルを処理する共振回路と、高い受信レベルを原則として処理する立ち上がり回路とを備え、
    低い受信レベルであり、かつ、前記レーザコントローラからレーザ放射事前タイミング信号が出力された後、前記レーザ放射信号が出力されるまでの間に、前記レーザ受光部から受光信号が出力されて、前記共振回路を利用した測距が異常であると検出された場合は、前記立ち上がり回路を利用した測距が正常に行われていれば、前記立ち上がり回路を利用した測距値を距離値として採用する距離画像センサ。
  2. 前記二次元スキャナは、二次元領域に光を走査させるプレーナ型アクチュエータから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の距離画像センサ。
  3. 前記異常測距検出回路は、異常を検出した場合に、異常検出信号を前記距離値算出回路に出力するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の距離画像センサ。
  4. 前記距離値算出回路は、前記異常測距検出回路から異常検出信号が入力された時の距離値に、異常であることを示す符号を付した状態で、外部に出力するよう構成されていることを特徴とする請求項3に記載の距離画像センサ。
  5. 前記請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の距離画像センサと、
    前記距離画像センサから入力された距離値に基づいて背景画像およびこの背景画像の距離値に基づいて差分画像を生成するとともに、前記異常であると検出された距離値が入力された場合、画像生成の際に、この画素の距離値は使用しないで除外し、その他の画素の距離値に基づいて画像を生成する画像データ処理装置と、
    を備えていることを特徴とする距離画像センサを用いた距離画像処理システム。
  6. 前記画像データ処理装置は、異常であると検出された距離値を除外して画像を生成する際に、除外される画素数が一定以上に達した場合に、警告を表示させるものであることを特徴とする請求項5に記載の距離画像センサを用いた距離画像処理システム。
  7. 前記画像データ処理装置は、前記警告を表示させるための表示部を備えていることを特徴とする請求項6に記載の距離画像センサを用いた距離画像処理システム。
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