JP5687595B2 - 建物内避難設備 - Google Patents

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Description

本発明は、保育所や病院等の建物に設置される建物内避難設備、より詳しくは建物内避難設備とそれに用いる避難用具に関するものである。
従来より、避難時のみ、すべり台を階段の一部に設置したり、階段全てをすべり台に変更するものとして、例えば、不使用時には、階段の左右両側面のいずれか一方の側面に対し、階段の昇降方向に沿って立て掛け状態で係止され、使用時には、上記係止が解除されて、階段の各ステップの幅方向の一部を覆って階段の昇降方向に平置き状態で設置される階段設置型避難用滑り台(特許文献1)や、傾斜状の土台上に複数の踏板を階段状に設け、各踏板の土台側である後端部を回動自在に軸止すると共に、前記踏板の前部両側端部を、踏板の直上に土台と平行に設けた支持棒材に回動自在に軸止し、支持棒材を前後方向にスライド自在とすると共に、その支持棒材を前方にスライドさせて、全ての踏板をそれぞれの後端部を軸として回動し、その踏板ですべり台を形成する避難階段(特許文献2)が提案されている。
また、階段による避難とすべり台による避難を同時に行うために、建物等の躯体の外側に設置される非常避難用設備において、直行式の階段が上下階中間の踊り場を境に折り返す構造の直行折り返し型の非常避難用階段と、該非常避難用階段の外側の略全長に沿って設けられる滑り台とからなり、前記上下階中間の踊り場の外側に設けられた滑り台部分にスロープを付けた非常避難用設備(特許文献3)が提案されている。
特許文献1のすべり台や特許文献2の避難階段は、階段の一部または全部が階段ではなくなってしまう結果、単位時間当たりの避難人数が減少し大人数の避難には適さないという問題がある。
また、特許文献3の非常避難用設備は大きな空間を要することから、建物空間の有効利用という観点から室内用の避難用設備としては採用しづらい。
特開平10-192428号公報 特開2002-004532号公報 特開平11-009709号公報
本発明は、上述した種々の課題を解決するためになされたもので、格別の建物内スペースを使用することなく、避難用階段やエスカレータ等の斜行昇降具と避難用すべり台を同時に使用可能として、幼児や怪我人等を他の避難者と合流させることなく極めて安全に避難させるとともに避難効率を向上することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、少なくとも建物の特定階から脱出階に亘って階段やエスカレータ等の斜行昇降具が配設され、前記特定階の踊り場近傍に、前記特定階の床面と略同一レベルの第1の避難室と該第1の避難室の床面とはレベルの異なる第2の避難室と前記第1の避難室と前記第2の避難室とを接続する避難室内階段とからなる特定階避難室が設置されるとともに、前記建物の脱出階の踊り場近傍に、床面を脱出階レベルまたはそれに近いレベルとして脱出階避難室が設置された建物内に配備された建物内避難設備であって、底板と側板と手摺を備えた避難用具を、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられ、前記側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、前記斜行昇降具の下面に沿って前記底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げられて設置され、前記避難用具の始端部は、前記第2の避難室内に臨ませるとともに、前記避難用具の終端部は、前記脱出階避難室内に臨ませる構成とした。
請求項2に係る発明は、少なくとも建物の特定階から脱出階に亘って階段やエスカレータ等の斜行昇降具が配設された建物内に配備された建物内避難設備であって、底板と側板と手摺を備えた避難用具を、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられ、前記側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、前記斜行昇降具の下面に沿って前記底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げて設置し、前記避難用具の始端部は、前記特定階の踊り場と脱出階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨ませるとともに、前記避難用具の終端部は、前記脱出階避難室内または前記脱出階の踊り場と下階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨ませる構成とした。
請求項3に係る発明は、請求項1乃至請求項2に係る発明において使用する、建物の階段やエスカレータ等の斜行昇降具の下面に沿って設置されるすべり面を有する避難用具であって、該避難用具は、底板と側板と手摺を備え、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられ、前記側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、前記斜行昇降具の下面に沿って前記底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げられ、前記避難用具の始端部は、前記建物の特定階の踊り場近傍に設置された、前記特定階の床面と略同一レベルの第1の避難室と該第1の避難室の床面から所定寸法低いレベルの第2の避難室と前記第1の避難室と前記第2の避難室とを接続する避難室内階段とからなる特定階避難室の前記第2の避難室内に臨むとともに、前記避難用具の終端部は、脱出階避難室内または前記脱出階の踊り場と下階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨むように構成されている。
請求項4に係る発明の避難用具は、直行式の斜行昇降具が踊り場を境に折り返す構造の直行折り返し型の斜行昇降具の下面に取付けられるものであって、該踊り場下面にて1方向きから反対向きに折り返す旋回部を有し、前記避難用具の始端部は、前記特定階の踊り場とその1つ上の踊り場を接続する斜行昇降具の下端部から所定寸法高いレベルの下面に吊り下げられ、前記始端部のレベルは前記第2の避難室と略同一レベルに設定されていることを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、避難用具が建物内スペースを格別使用することなく建物内に避難設備を構築することができるから、建物を効率よく使用することができる。
しかも、斜行昇降具内にすべり台が設けられることもないから、斜行昇降具とすべり面を有する避難用具(以下「すべり台」ということがある。)を同時に使用可能とすることができ、高い避難効率を確保することができる。
また、すべり台は10階までの利用が認められている安全性の高い避難用具であるので、幼児や怪我人・病人等を極めて安全・容易・確実に避難させることができる。
さらに,当該避難用具は階段内に吊り具で設置されているため、階段を歩行している避難者からも避難状況を容易に確認することができる。
このため、普通のオフィス用ビルの2階以上の床面にも保育施設を設けることができ、また建物の高層階に病室等を設けることができ、レイアウトの自由度を高めることができる。
請求項2に係る発明によれば、避難用具の始端部を特定階の踊り場と脱出階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨ませ、また、建物が脱出階と下階とを接続する斜行昇降具を備えないとき終端部を1階の脱出階避難室内に臨ませ、さらに、建物が脱出階と下階とを接続する斜行昇降具を備えているとき、終端部を脱出階の踊り場と脱出階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨ませて、既存建物に特定階避難室や脱出階避難室を設けるスペースを確保することが困難であるときにも、建物内避難設備を配備することができる。
以上のことは、新規建物においても同様の効果を奏するものである。
請求項3に係る発明によれば、斜行昇降具の下面に沿って設置されるすべり面を有する避難用具は、既往の底板と側板と手摺を備えたすべり台に、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられるよう吊り具を固着する簡単な構成の変更を加えるだけで製作することができる。
また、各吊り具の長さを調整することにより簡単にすべり面の傾斜角度を微妙に調整することができ、避難を安全に遂行することができる。
さらに、避難用具の始端部と終端部を各避難室に望ませるだけの構成であるから、その始端・終端の構造を簡素化できる。
請求項4に係る発明によれば、旋回部においてすべり方向に適切な緩斜面を形成して減速することができる。
また、避難用具の始端部は、特定階の踊り場とその1つ上の踊り場を接続する斜行昇降具の下端部から所定寸法高いレベルの下面に吊り下げて直ちに旋回部に到達するから、すべり初速をコントロールすることができ、避難者の不安感を除去することができる。
さらに、始端部のレベルは前記第2の避難室と略同一レベルに設定されていることから、幼児等を避難用具に容易に乗り込ませることができる。
図1は、本発明の階段室の平面図で、(a)は通常階の階段室を、(b)、(c)は特定階の階段室と避難室を平面視した図である。矢印はいずれもダウン方向を示している。 図2は、本発明の実施例1の建物内避難設備の階段室、避難室、階段、避難用具を透視した斜視図である。 図3は、本発明の実施例1を変形した変形例の建物内避難設備の階段室、避難室、階段、避難用具を透視した斜視図である。 図4は、本発明の他の実施例の建物内避難設備の始端部のみを示す拡大斜視図である。 図5(a)は本発明の避難用具の正断面図であり、図5(b)はすべり台のみの斜視図である。
図1.2を参照して本発明の実施例1について説明する。
図1(a)は、通常階の廊下2に接続された階段室1を示す平面図である。そして、この実施例は、特定階の階段室1の踊り場13に隣接して特定階避難室3を設けている。
21.22は階段室1・避難室3のぞれぞれと廊下2とを区画する防火扉である。
ここでいう特定階は、自力では避難することができない、乳幼児を預かる保育所や歩行不能な怪我人・重篤な病人などを収容する病室等が設けられた階をさし、本実施例においては3階である。本発明の建物内避難設備は、この特定階から1階や地下階の脱出階まで、これらの自力では避難することができない人たちを安全に素早く避難させるために建物内に設けられた設備である。
11は3階と4階の中間に設けられた中間階踊り場11で、図1に図示された矢印は階段下りを表している。
特定階避難室3は、特定階の床と略同一レベルとされた第1の避難室31と、この第一の避難室の床面から所定寸法低いレベルの第2の避難室32と、これら第1・第2の避難室31.32を接続する避難室内階段33とから構成された立体的な区画である。
ここで略同一レベルとは、ストレッチャーや車椅子が移動可能なように段差を傾斜板にて解消するバリアフリー構造を含む概念である。
そして建物には、少なくとも特定階から1階や地下階等の脱出階に亘って階段やエスカレータ等の斜行昇降具12.14.16.18.20が配設されている。この斜行昇降具と踊り場の下面に連続して避難用具4が吊り下げられるものである。
一方、脱出階である1階踊り場あるいは1階と2階の中間階の踊り場15近傍には、床面を脱出階レベルまたはそれに近いレベルとして、壁面について図示を省略する脱出階避難室5が建物内に設置されている。
なお、脱出階避難室5は、本実施例においては図2に示すように、階段18の下り方向から見て踊り場19奥側に設けているが、建物の間取りの都合で同方向から見て踊り場19の右側に設けてもよく、また、階段20の下方に設けてもよい。
要するに、建物の間取りを勘案してすべり台をすべり下りてくる幼児等の避難者を安全・確実に収容できる位置、高さに必要なスペースを確保して設ければよい。
図2.4に示す避難用具4は、底板42と側板43と手摺44を備えたすべり台41とこのすべり台41を階段12.14.16・・・の下面に取付ける複数の吊り具45により構成されている。49はすべり台41の減速面である。
なお、当該避難用具4の利用者の落下を防止するために、手摺子の間隔を所定寸法としたり、あるいはすべり台側面に金網などの面材を設ける構造とすることもできる。
この吊り具45は、すべり台41の両側板43.43外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される2本の縦部材46.46とこれら縦部材の下端部を連結する水平部材47とからなっていて、すべり方向に適宜間隔ですべり台41底面に複数個固定される。
すべり台41の直交方向に離間する2本の縦部材46.46の上端には、図示を省略する長尺の袋ナットが回動自在に取り付けられていて、上記階段12.14.16・・・のササラ桁48に溶接されたボルトに螺合可能とされている。
避難用具4は、すべり面の傾斜角度とすべり下り速度を適度にするため、これら複数の吊り具の長尺袋ナットを回動させ螺合長さを調整することにより、斜行昇降具の下面に沿って底板のすべり面までの距離を適宜の所定寸法として吊り下げられて設置されることとなる。なお、長尺袋ナットはダブルナット等にて緩み止めされている。
すべり台41の始端部411は、特定階の踊り場とその1つ上の踊り場を接続する斜行昇降具の下端部から所定寸法高いレベルの下面、すなわち図2に示すように、3階と4階の中間階の踊り場11と3階の踊り場13を接続する階段12の下方に、階段の下面から底板のすべり面までの距離を約1mとして吊り下げられて設置されている。これにより避難者の充分な頭上高さと日常の階段利用者の必要な頭上高さを確保している。同じように省スペースで避難容量を増加させる2つの階段を互い違いに設置するX階段があるが、本発明は歩行が困難な幼児や病人が歩行することなく脱出階まで移動することが可能で、X階段にできないような低い階高の場合にも対応可能である。階高4000mmの場合、階段の下面からすべり面までの距離は最大1400mmとすることが可能である。
その始端部411の底板レベルは、脱出階避難室3の第2の避難室32と同じレベルとして段差を解消して迅速な脱出を図っている。
この避難用具4は、直行式の階段が各階と中間階に形成された踊り場を境に折り返す構造の直行折り返し型の階段の下面に取付けられるものである。このため、各踊り場下面にて1方向きから反対向きに折り返す旋回部412を有している。
また、すべり台入り口は第2の避難室32に向けられ、第2の避難室内に臨んでいるので、避難者は避難室からすべり台に移行した直後に左方向に向きを変え、すべり始めたらすぐに特定階の踊り場の下面の上記旋回部に到達してゆっくりと旋回しながら折り返して反対方向にすべり下りることとなる。
この旋回部412では、すべり台の直線部で加速されたすべり下り速度を緩和して減速しながら旋回できるように、すべり面の勾配が調整されて階段下面に取付けられている。
すなわち、すべり台の直線部である程度加速して旋回部で減速する運動を繰り返しながらすべり下りていけるように設計してある。
なお、階段幅が広い場合には旋回部412の階段下り方向と直交する横方向距離が長くなるので、旋回部に相当程度の勾配を付して必要なすべり速度を確保することもある。
一方、避難用具4の終端部413の減速面49は、1階と2階の中間階の踊り場に隣接して設けられた上記脱出階避難室5内に臨んでいる。
減速面49のレベルは、脱出階避難室5の床面のレベルと同じとするか少し高くするかいずれでもよいが、要は避難介助者が避難者を手早く収容可能な高さを選定することである。
次いで図1(c)と図3を参照して、実施例1を変形した変形例について説明する。
この変形例の特定階避難室3’は、3階と4階の中間に設けられた中間階踊り場11に隣接して設置されている。
特定階避難室3’は、特定階の床と略同一レベルとされた第1の避難室31’と、この第一の避難室の床面から所定寸法高いレベルの第2の避難室32’と、これら第1・第2の避難室31.32を接続する避難室内階段33’とから構成された立体的な区画である。
そしてすべり台41については、実施例1のすべり台41始端部が特定階避難室3’の中間階踊り場11寄りの壁面まで延びている点を除いて、略実施例1と同一の構成を具備していて、作用面においても略同じである。
以上の説明から明らかなように、特定階避難室は、特定階の階段室1の踊り場13、その上階との中間階の踊り場11のいずれに設けても機能的にみて何ら変わらない。
この実施例2は、建物が既設であるか新設であるかを問わず、何らかの理由により実施例1のような避難室を設けることが不可能あるいは困難であるときに採用される建物内避難設備である。
図3は、本実施例の建物内避難設備の始端部のみを示す拡大斜視図であるが、この図を参照して本実施例について具体的に説明する。
本実施例は、少なくとも建物の特定階から脱出階に亘って斜行昇降具が配設された建物内に配備された建物内避難設備である点、及び、底板と側板と手摺を備えた避難用具が、上端が斜行昇降具の下面に取付けられ、側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、斜行昇降具の下面に沿って底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げられて設置される点においては、実施例1との間において基本的な構成の差異はない。
すなわち、避難用具4は、底板42と側板43と手摺44を備えたすべり台41とこのすべり台41を階段12.14・・・の下面に取付ける複数の吊り具45により構成されている。
しかしながら、本実施例は特定階に避難室を備えていないことから、すべり台41を階段12.14・・・の下面に取付けたとしても、避難者をすべり台41に乗り込ませる手段がない。
そこで本実施例は、階段14の上下の階段に対向する手摺21の複数本の縦桟22のうちの数本を切除して開口部23を形成するものである。
この階段の手摺21に形成された開口部23が、避難用具の入り口411として機能するところが本実施例の特徴的な構成である。
具体的には、すべり台41の始端部である入り口411は開口部23に向けられ、階段14の踏み板に対向して臨ませてある。
したがって、避難介助者は避難者を抱きかかえてすべり台41に安定的に搭乗させてから左方向に向きを変えながら背中を押す。すべり始め以後の動きについては実施例1と同じてある。すなわち、すぐに特定階の踊り場の下面の上記旋回部412に到達してゆっくりと旋回しながら折り返して反対方向にすべり下りることとなる。
また、地下階に接続される階段を備えていない脱出階においては、比較的避難室を形成することが容易である。このときは、避難用具の終端部は脱出階に形成した避難室に臨ませればよい。
しかしながら、脱出階の下階に接続された階段が連続して設けられている場合のように、脱出階にも避難室を形成することが困難なときは、避難用具4の終端部413を上記した特定階の逆の位置関係で開口部を形成するとよい。
つまり、脱出階と下階を接続する階段の上部位置の手摺に開口部を形成するのである。
そして、脱出階とその上階を接続する階段の下方に吊り下げられたすべり台41の終端部である出口を上記開口に臨ませるのである。
このときは、避難者が出口部で停止不可の状態となって怪我をすることがないように、減速面49の勾配を上りとする等して確実に停止状態を実現することが重要である。
以上のように構成することにより、特定階と脱出階の両方に避難室を形成できない場合であっても、建物内避難設備を簡易に構築することができる。
以上の2つの実施例においては、避難用具は、直行式の斜行昇降具が踊り場を境に折り返す構造の直行折り返し型の斜行昇降具の下面に取付けられ、該踊り場下面にて1方向きから反対向きに折り返す旋回部を有するものとしているが、本発明は斜行昇降具が踊り場の有無に関わらず一直線状に延伸している直行型のものであってもよい。
また、本発明は斜行昇降具は階段に限られずエスカレータであってもよい。このときには開口部は境界部に立設された仕切り壁に形成されることとなる。
さらに、特定階の適宜の下階に緊急退出扉を設けることにより、当該避難用具途中で障害が発生するなどの緊急時に対処することが可能になる。
さらにまた、この緊急避難扉を複数階に設置して緊急時対応をきめ細かく準備することも可能となる。
1 階段室
2 廊下
3(3’) 特定階避難室
4 避難用具
41 すべり台
45 吊り具
5 脱出階避難室

Claims (4)

  1. 少なくとも建物の特定階から脱出階に亘って階段やエスカレータ等の斜行昇降具が配設され、前記特定階の踊り場近傍に、前記特定階の床面と略同一レベルの第1の避難室と該第1の避難室の床面とはレベルの異なる第2の避難室と前記第1の避難室と前記第2の避難室とを接続する避難室内階段とからなる特定階避難室が設置されるとともに、前記建物の脱出階の踊り場近傍に、床面を脱出階レベルまたはそれに近いレベルとして脱出階避難室が設置された建物内に配備された建物内避難設備であって、
    底板と側板と手摺を備えた避難用具が、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられ、前記側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、前記斜行昇降具の下面に沿って前記底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げられて設置され、
    前記避難用具の始端部は、前記第2の避難室内に臨むとともに、
    前記避難用具の終端部は、前記脱出階避難室内に臨んでいる建物内避難設備。
  2. 少なくとも建物の特定階から脱出階に亘って階段やエスカレータ等の斜行昇降具が配設された建物内に配備された建物内避難設備であって、
    底板と側板と手摺を備えた避難用具が、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられ、前記側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、前記斜行昇降具の下面に沿って前記底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げられて設置され、
    前記避難用具の始端部は、前記特定階の踊り場と脱出階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨むとともに、
    前記避難用具の終端部は、前記脱出階避難室内または前記脱出階の踊り場と下階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨んでいる建物内避難設備。
  3. 建物の階段やエスカレータ等の斜行昇降具の下面に沿って設置されるすべり面を有する避難用具であって、
    該避難用具は、底板と側板と手摺を備え、上端が前記斜行昇降具の下面に取付けられ、前記側板外面から外方に所定の間隔を空けて垂設される複数の吊り具により、前記斜行昇降具の下面に沿って前記底板のすべり面までの距離を所定寸法として吊り下げられ、
    前記避難用具の始端部は、前記建物の特定階の踊り場近傍に設置された、前記特定階の床面と同一レベルの第1の避難室と該第1の避難室の床面から所定寸法低いレベルの第2の避難室と前記第1の避難室と前記第2の避難室とを接続する避難室内階段とからなる特定階避難室の前記第2の避難室内に臨むとともに、前記避難用具の終端部は、脱出階避難室内または前記脱出階の踊り場と下階とを接続する斜行昇降具の内側壁に形成された開口部に臨む避難用具。
  4. 前記避難用具は、直行式の斜行昇降具が踊り場を境に折り返す構造の直行折り返し型の斜行昇降具の下面に取付けられるものであって、該踊り場下面にて1方向きから反対向きに折り返す旋回部を有し、
    前記避難用具の始端部は、前記特定階の踊り場とその1つ上の踊り場を接続する斜行昇降具の下端部から所定寸法高いレベルの下面に吊り下げられ、前記始端部のレベルは前記第2の避難室と略同一レベルに設定されていることを特徴とする請求項3に記載された避難用具。
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