JP5684856B2 - 測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路素子の測定技術に関し、特に、回路素子が測定装置に電気的に接続されているかを検出する技術に関する。
コンデンサなどの回路素子(試料/DUT)の絶縁抵抗を測定する場合、測定装置に試料を接続し、その試料に直流電圧を印加し、電流値を検出する。試料の絶縁抵抗が小さい場合には、試料が測定装置に接続されているか否かによって電流値が大きく相違するため、電流値に基づいて試料が測定装置に電気的に接続されているか否か(接続状態)を検出することができる。
しかしながら、試料の絶縁抵抗が非常に大きい場合には、測定装置に試料が電気的に接続されていたとしても電流値は非常に小さくなる。その結果、試料の接続状態による電流値の相違も小さくなり、電流値に基づいて試料の接続状態を検出することが困難となる。
これに対し、交流電圧を印加することで試料の容量リアクタンス成分が小さくなることを利用し、試料の接続状態を検出する技術がある(例えば、特許文献1参照)。図1Aは、このような技術で接続状態を検出する測定装置900を例示した回路図である(図1Aの回路自体は非公知)。測定装置900では、試料920と直流電圧源911と交流電圧印加回路930とが直列に接続されている。交流電圧印加回路930とスイッチ916との間には、電流測定のための電流電圧変換回路940と接続状態検出のための交流電圧検出回路950とが並列に接続され、スイッチ916には直流電圧計917が接続されている。試料920の接続状態を検出する場合には、交流電圧検出回路950が直流電圧計917に接続される。試料920には、直流電圧値VSに交流電圧値Vacが重畳された値の電圧が印加される。交流電圧検出回路950はコンデンサを介して交流電圧印加回路930に結合され、交流電圧検出回路950の入力側の交流電圧値V1は、交流電圧検出回路950で、交流増幅、絶対値化、および平均化される。直流電圧計917は、そのように得られた交流電圧検出回路950の出力側の直流電圧値V2を検出する。
ここで、上記の交流電圧値V1は以下の式で表される。
Figure 0005684856

ただし、試料920を静電容量Cxのコンデンサと抵抗値Rxの抵抗との並列回路とみなし、電流電圧変換回路940のコンデンサの静電容量をCfとし、抵抗の抵抗値をRfとし、jを虚数単位とし、ωを交流電圧の角周波数ω=2πfとし、fを周波数とする。
式(1)に示すように、交流電圧値V1は、試料の静電容量Cxの増加に伴って増加する。したがって、交流電圧値V1から試料920の接続状態を検出することができる。
特開2004−20246号公報
交流電圧値V1の大きさは試料の静電容量Cxの増加に対して直線的に変化するものではない。図1Bは、Rx=1T[Ω],Rf=10G[Ω],Cf=5p[F],f=200k[Hz],Vac=1[V]での交流電圧値V1の絶対値|V1|と静電電容量Cxとの関係を示したグラフである。図1Bに例示するように、或る交流電圧値Vacでの交流電圧値V1の絶対値|V1|の傾きは、静電容量Cxが大きくなるにつれて小さくなる。交流電圧値V1を増幅、絶対値化、および平均化してもこの特性は変わらない。そのため、直流電圧計917の測定誤差εが同じであったとしても、直流電圧値V2の大きさに応じて測定誤差εの影響が異なる。例えば、図1Bの例で、Cxが10p[F]から1p[F]増加した場合と、100p[F]から1p[F]増加した場合とでの交流電圧値V1の変化量は以下のようになる。
<Cxが10p[F]→11p[F]に変化した場合>
V1:0.666667[V]→0.6875[V]
V1変化量:0.020833[V]
<Cxが100p[F]→101p[F]に変化した場合>
V1:0.952381[V]→0.95283[V]
V1変化量:0.000449[V]
以上のように、従来方法では、静電容量Cxが大きいほど電圧値の測定誤差が静電容量Cxの測定誤差に与える影響が大きくなり、試料の接続状態の検出精度が低下する。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、試料の静電容量が大きい場合であっても、試料の接続状態を高精度で検出できる技術を提供することを目的とする。
本発明では、測定対象の回路素子である試料が接続される端子に交流電圧を印加する交流電圧印加回路と、端子に接続された交流増幅回路と、交流増幅回路の出力側の交流増幅電圧値を直流電圧値に変換する直流変換回路と、この直流電圧値を増幅した直流増幅電圧値から或る減算電圧値を減じた検出電圧値を得る直流増幅回路とを有する測定装置が提供される。
上記の検出電圧値を用いることで、試料の静電容量が大きい場合であっても、試料の接続状態を高精度で検出することができる。
図1Aは、従来の測定装置を例示した回路図である。図1Bは、電圧値V1の絶対値|V1|と静電電容量Cxとの関係を例示したグラフである。 図2は、第1実施形態の測定装置を例示した回路図である。 図3は、電圧値V2,V3と静電電容量Cxとの関係を例示したグラフである。 図4は、第2実施形態の測定装置を例示した回路図である。 図5は、電圧値V2、Vof1〜Vof3に対応するV3と静電電容量Cxとの関係を例示したグラフである。 図6は、第3実施形態の測定装置を例示した回路図である。 図7は、第4実施形態の測定装置を例示した回路図である。 図8は、第5実施形態の測定装置を例示した回路図である。 図9は、第6実施形態の測定装置を例示した回路図である。 図10は、第7実施形態の測定装置を例示した回路図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態を説明する。
<構成>
図2に例示するように、本形態の測定装置100は、直流電圧源111、測定対象の回路素子である試料120が接続される端子112,113、シールドケーブル114、交流電圧印加回路130、電流電圧変換回路140、コンデンサ115、交流増幅回路150、直流変換回路160、直流増幅回路170、スイッチ116、および直流電圧計117を有する。
試料120は、コンデンサ121および抵抗(絶縁抵抗)122を並列に接続した並列回路とみなすことができる二端子回路素子である。試料120の例は、コンデンサ等である。シールドケーブル114は、信号線とガードとからなるケーブルである。シールドケーブル114の例は、同軸ケーブル等である。例えば同軸ケーブルをシールドケーブル114と用いる場合には、中心導体を信号線として用い、外部導体をガードとして用いる。交流電圧印加回路130は、1個の一次コイルと2個の二次コイルとを持つ3巻線のコアトランス131、および一次コイルに交流電圧を印加する交流電圧源132を有する回路である。1次コイルに対する2個の二次コイルa,bの変圧比(例えば1)は等しく、2個の二次コイルa,bの電圧は互いに同相である。電流電圧変換回路140は、コンデンサ141、抵抗142,143、および演算増幅器144を有する、電流測定のための回路である。交流増幅回路150は、演算増幅器151、および抵抗152,153からなる非反転増幅回路であり、入力端の交流電圧を交流増幅する。直流変換回路160は、絶対値回路(全波整流回路)および平均化回路からなり、入力端の交流電圧の絶対値化および平均化を行う。直流増幅回路170は、演算増幅器171、抵抗172,173、および直流電圧源174を有する非反転増幅回路である。
直流電圧源111の一端はグランドGNDに接地され、他端は端子112に接続されている。端子113は、シールドケーブル114の信号線を通じ、コアトランス131の一方の二次コイルaの一端に接続されている。二次コイルaの他端は、電流電圧変換回路140の入力側とコンデンサ115の一端とに接続されている。コアトランス131の他方の二次コイルbの一端は、シールドケーブル114のガードに接続され、他端はグランドGNDに接地されている。交流電圧源132は、コアトランス131の一次コイルに直列に接続され、一端がグランドGNDに接地されている。
電流電圧変換回路140の入力側は、コンデンサ141の一端、抵抗142の一端、抵抗143の一端に接続されている。抵抗143の他端は、演算増幅器144の反転入力端子に接続されている。演算増幅器144の非反転入力端子は、グランドGNDに接地されている。コンデンサ141の他端、抵抗142の他端、および演算増幅器144の出力端子は、スイッチ116の第1入力端子に接続されている。
コンデンサ115の他端は、交流増幅回路150の演算増幅器151の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器151の反転入力端子は抵抗152,153の一端に接続され、抵抗152の他端はグランドGNDに接地され、抵抗153の他端は演算増幅器151の出力端子に接続されている。演算増幅器151の出力端子は、直流変換回路160の入力側に接続され、直流変換回路160の出力側は直流増幅回路170の入力側に接続されている。直流増幅回路170の入力側は、演算増幅器171の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器171の反転入力端子は抵抗172,173の一端に接続され、抵抗172の他端は直流電圧源174の一端に接続され、直流電圧源174の他端はグランドGNDに接地され、抵抗173の他端は演算増幅器171の出力端子に接続されている。演算増幅器171の出力端子は、スイッチ116の第2入力端子に接続されている。
スイッチ116の出力端子は、グランドGNDに接地された直流電圧計117に接続されている。
直流電圧源111の一端のグランドGNDに対する電圧値はVS[V]であり、交流電圧源132の印加電圧値は交流電圧値Vacである。なお、交流電圧値Vacの周波数は演算増幅器144の周波数帯域よりも大きいことが望ましい。交流増幅回路150の入力端側の電圧値(交流電圧値)はV1[V]であり、直流変換回路160の出力側の電圧値(直流電圧値)はV2[V]であり、演算増幅器171の出力端子の電圧値(検出電圧値)はV3[V]である。直流電圧源174の一端のグランドGNDに対する電圧値はVof[V]である。Vofは演算増幅器171のオフセット電圧値であってもよいし、それ以外の電圧値であってもよい。ただし、Vofは零を除く値であり(Vof≠0)、V2とVofの正負符号は同一である。例えば、V2およびVofはともに正値である。コンデンサ121の静電容量はCx[F]であり、抵抗122の抵抗値はRx[Ω]である。コンデンサ141の静電容量はCf[F]であり、抵抗142の抵抗値はRf[Ω]である。コンデンサ115の静電容量はC[F]であり、抵抗173の抵抗値はR1[Ω]であり、抵抗172の抵抗値はR2[Ω]である。
<動作>
試料120の測定時、端子112が試料120の一端に接続され、試料120の他端が端子113に接続される。電流測定を行う場合には、スイッチ116の第1入力端子が出力端子に接続され、電流電圧変換回路140の出力側が直流電圧計117に接続される。一方、試料120の接続状態の検出を行う場合には、スイッチ116の第2入力端子が出力端子に接続され、直流増幅回路170の出力側が直流電圧計117に接続される。本技術は試料120の接続状態を検出するための動作に特徴があるため、以下では試料120の接続状態を検出する際の動作のみを説明する。
コアトランス131の二次コイルaにより、直流電圧値VSに交流電圧値Vacが重畳された交流電圧が試料120に印加される。さらに、コアトランス131の二次コイルbにより、シールドケーブル114のガードに二次コイルaと同相の交流電圧が印加される。これにより、シールドケーブル114での容量リアクタンス成分の影響を抑制することができる。
コンデンサ115によって交流電圧印加回路130に結合された交流増幅回路150は、その入力側の電圧値を交流的に非反転増幅する。交流増幅回路150の出力側の交流増幅電圧値は、交流増幅回路150の出力側に接続された直流変換回路160で絶対値化および平均化され、直流電圧値V2に変換される。この直流電圧値V2は、直流増幅回路170で直流的に増幅され、さらにそれから或る減算電圧値が減じられた検出電圧値V3となる。この直流増幅回路170により、試料120の接続状態の検出精度を向上させることができる。以下にその詳細を説明する。
直流増幅回路170の演算増幅器171の反転入力端子の入力インピーダンスが無限大であると仮定すると、演算増幅器171の反転入力端子の電圧値Viは、以下のような抵抗値R1,R2による分圧値となる。
Vi=(V3−Vof)×R2/(R1+R2)+Vof (2)
演算増幅器171の差動利得が無限大であると仮定すると、演算増幅器171の仮想短絡によりV2=Viとなり、以下の関係が成り立つ。
V2=(V3−Vof)×R2/(R1+R2)+Vof (3)
式(3)を変形すると、以下の関係が成り立つ。
V3=(1+R1/R2)×V2−(R1/R2)×Vof (4)
よって、直流増幅回路170の出力側の検出電圧値V3は、入力端の直流電圧値V2を利得(1+R1/R2)で増幅した直流増幅電圧値(1+R1/R2)×V2から減算電圧値(R1/R2)×Vofを減じた電圧値となる。ここで、減算電圧値(R1/R2)×Vofは零を除く値であり((R1/R2)×Vof≠0)、(R1/R2)×Vofと(1+R1/R2)×V2の正負符号は同一である。
図3は、Vof=1および(1+R1/R2)=4の場合における、試料120の静電容量Cxに対する直流電圧値V2と検出電圧値V3との関係を例示したグラフである。図3に例示するように、直流電圧値V2に比べ、検出電圧値V3は静電容量Cxが大きな領域でもその傾きが大きい。すなわち、静電容量Cxの大部分の領域で、検出電圧値V3の測定誤差が静電容量Cxの測定誤差に与える影響が、直流電圧値V2の測定誤差が静電容量Cxの測定誤差に与える影響よりも小さくなる。そのため、直流電圧計117で検出電圧値V3を測定し、その測定値に基づいて試料120の接続状態を検出することで、試料120の接続状態の検出精度を向上させることができる。
また本形態では、減算電圧値(R1/R2)×Vofを適切な値に調整することで、検出電圧値V3が検出電圧値V3の測定可能範囲を超えてしまうことを防止できる。さらに、本形態の直流増幅回路170が増幅するV2は直流電圧値であるため、直流増幅回路170の回路構成を簡易化できる。また、V2は直流電圧値であるため、減算電圧値(R1/R2)×Vofの調整によって容易にレベルシフトが可能であるという利点もある。
[第2実施形態]
第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、直流増幅回路が減算電圧値の大きさを変更するレベルシフト回路を含む点、および、直流電圧値V2を検出電圧値V3とするバッファ回路に切り替え可能な点で第1実施形態と相違する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と共通する事項についてはそれと同一の参照符号を用いて説明を省略する。
<構成>
図4に例示するように、本形態の測定装置200は、直流電圧源111、測定対象の回路素子である試料120が接続される端子112,113、シールドケーブル114、交流電圧印加回路130、電流電圧変換回路140、コンデンサ115、交流増幅回路150、直流変換回路160、直流増幅回路270、スイッチ116、および直流電圧計117を有する。
直流増幅回路270は、演算増幅器171、抵抗172,173、および直流電圧源275,276,277を有する非反転増幅回路、スイッチ271〜273を含むレベルシフト回路、ならびに直流増幅回路270をバッファ回路に切り替えるスイッチ274を有する。本形態では、直流変換回路160の出力側が直流増幅回路270の入力側に接続されている。直流増幅回路270の入力側は、演算増幅器171の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器171の反転入力端子は抵抗172,173およびスイッチ274の一端に接続され、抵抗173およびスイッチ274の他端は演算増幅器171の出力端子に接続されている。抵抗172の他端は、スイッチ271,272,273の一端に接続されている。スイッチ271,272,273の他端は、それぞれ、直流電圧源275,276,277の一端に接続され、直流電圧源275,276,277の他端はそれぞれグランドGNDに接地されている。
直流電圧源275,276,277の一端のグランドGNDに対する電圧値は、それぞれVof1,Vof2,Vof3[V]である。Vof1,Vof2,Vof3は演算増幅器171のオフセット電圧値であってもよいし、それ以外の電圧値であってもよい。ただし、Vof1,Vof2,Vof3は互いに異なり、V2とVof1,Vof2,Vof3の正負符号は同一である。例えば、Vof1,Vof2,Vof3は零を除く値であり、例えば、Vof1,Vof2,Vof3は正値である。
<動作>
第1実施形態で説明した事項に加え、さらに本形態では、スイッチ271〜274のオン・オフによって減算電圧値を変更したり、直流増幅回路270をバッファ回路に切り替えたりすることができる。例えば、スイッチ271をオンにし、スイッチ272〜274をオフにした場合には、減算電圧値が(R1/R2)×Vof1となり、V3=(1+R1/R2)×V2−(R1/R2)×Vof1となる。スイッチ272をオンにし、スイッチ271,273,274をオフにした場合には、減算電圧値が(R1/R2)×Vof2となり、V3=(1+R1/R2)×V2−(R1/R2)×Vof2となる。スイッチ273をオンにし、スイッチ271,272,274をオフにした場合には、減算電圧値が(R1/R2)×Vof3となり、V3=(1+R1/R2)×V2−(R1/R2)×Vof3となる。スイッチ274をオンにした場合には、演算増幅器171がバッファとして機能し、V3=V2となる。
このように本形態では、複数個の直流電圧源275,276,277を設け、スイッチ271,272,273によって減算電圧値を調整可能な構成としたため、より広い範囲の静電容量Cxの試料120の接続状態を精度よく測定することができる。すなわち、静電容量Cxの大きさ(すなわち直流電圧値V2の大きさ)に応じ、直流電圧源275,276,277を切り替えて減算電圧値を変更することで、より広い範囲の静電容量Cxの試料120の接続状態を高精度で測定することができる。例えば、0<Vof1<Vof2<Vof3とし、0≦Cx<Th1の領域でVof1を使用して減算電圧値(R1/R2)×Vof1とし、Th1≦Cx<Th2の領域でVof2を使用して減算電圧値(R1/R2)×Vof2とし、Th2≦Cx<Th3の領域でVof3を使用して減算電圧値(R1/R2)×Vof3とすることにより、より広い範囲の静電容量Cxの試料120の接続状態を精度よく測定できる。さらに演算増幅器171をバッファとして機能させれば、直流電圧値V2を増幅せずにV3=V2とすることもでき、静電容量Cxが小さな領域においてV3=V2として試料120の接続状態を検出することもできる。図5に、Vof1=0.9,Vof2=1.05,Vof3=1.2、(1+R1/R2)=4とした場合の減算電圧値の調整例を示す。図5の例では、静電容量Cxの大きさに応じてVof1,Vof2,Vof3を切り替え、またはV3=V2に切り替えることで、より広い静電容量Cxの領域で、試料120の接続状態を精度よく検出することができる。
なお、本形態では3種類の直流電圧値Vof1,Vof2,Vof3に切り替え可能な構成であったが、2種類または4種類以上の直流電圧値への切り替えが可能であってもよい。また、本形態では演算増幅器171をバッファとして機能させることも可能であったが、演算増幅器171をバッファとして機能させることができなくてもよい。
[第3実施形態]
本形態は第2実施形態の変形例であり、減算電圧値の大きさを交流増幅電圧値のピーク電圧値の大きさに対して広義単調増加(単調非減少)の関係にある大きさに自働的に調整する点で第2実施形態と相違する。以下では、第1,2実施形態との相違点を中心に説明し、第1,2実施形態と共通する事項についてはそれと同一の参照符号を用いて説明を省略する。
<構成>
図6に例示するように、本形態の測定装置300は、直流電圧源111、測定対象の回路素子である試料120が接続される端子112,113、シールドケーブル114、交流電圧印加回路130、電流電圧変換回路140、コンデンサ115、交流増幅回路150、直流変換回路160、直流増幅回路370、ピーク検出回路380、スイッチ選択回路390、スイッチ116、直流電圧計117を有する。
直流増幅回路370は、演算増幅器171、抵抗172,173、および直流電圧源275,276,277を有する非反転増幅回路、スイッチ371〜373を含むレベルシフト回路、ならびに直流増幅回路370をバッファ回路に切り替えるスイッチ274を有する。ピーク検出回路380は、演算増幅器381,382、ダイオード383、ホールドコンデンサであるコンデンサ384、およびリセット回路であるスイッチ385を有する。スイッチ選択回路390は、コンパレータとして機能する演算増幅器394,395,396、および演算増幅器394,395,396に基準電圧を印加する直流電圧源391,392,393を有する。直流電圧源391,392,393の電圧値は、互いに異なる。
本形態では、直流変換回路160の出力側が直流増幅回路370の入力側に接続されている。直流増幅回路370の入力側は、演算増幅器171の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器171の反転入力端子は抵抗172,173およびスイッチ274の一端に接続され、抵抗173およびスイッチ274の他端は演算増幅器171の出力端子に接続されている。抵抗172の他端はスイッチ371,372,373の一端に接続されている。スイッチ371,372,373の他端は、それぞれ、直流電圧源275,276,277の一端に接続され、直流電圧源275,276,277の他端はそれぞれグランドGNDに接地されている。
また本形態では、交流増幅回路150の演算増幅器151の出力端子が演算増幅器381の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器381の出力端子はダイオード383のアノードに接続され、演算増幅器381の反転入力端子はダイオード383のカソード、コンデンサ384の一端、スイッチ385の一端、および演算増幅器382の非反転入力端子に接続されている。コンデンサ384およびスイッチ385の他端はグランドGNDに接地されている。演算増幅器382の反転入力端子は演算増幅器382の出力端子に接続され、演算増幅器382の出力端子はスイッチ選択回路390の演算増幅器394,395,396の非反転入力端子に接続されている。演算増幅器394,395,396の反転入力端子は、それぞれ直流電圧源391,392,393の一端に接続されており、直流電圧源391,392,393の他端はそれぞれグランドGNDに接地されている。演算増幅器394,395,396の出力端子は、それぞれスイッチ371,372,373のオン・オフを制御する制御回路(図示せず)に接続されている。
<動作>
第1,2実施形態で説明した事項に加え、さらに本形態では、交流増幅回路150の出力側の交流電圧値のレベルにより、Vof1,Vof2,Vof3の切り替えを自動で行う。すなわち、ピーク検出回路380が交流増幅回路150の出力側の交流電圧値のピーク値(振幅レベル)を得て、演算増幅器382の出力端子の電圧値とする。演算増幅器394,395,396は、それぞれ演算増幅器382の出力端子の電圧値と直流電圧源391,392,393の基準電圧との大小関係を比較し、出力端子の電圧をその比較結果を表す値とする。直流電圧源391,392,393の出力端子の電圧値に応じ、スイッチ371,372,373の何れか一つがオンとなり、その他がオフとなる。このようなスイッチ371〜374のオン・オフにより、上述の振幅レベルに応じて減算電圧値を自働的に変更することができる。例えば、0<Vof1<Vof2<Vof3とし、0≦振幅レベル<Th11の領域でVof1を使用して減算電圧値(R1/R2)×Vof1とし、Th11≦振幅レベル<Th12の領域でVof2を使用して減算電圧値(R1/R2)×Vof2とし、Th12≦振幅レベル<Th13の領域でVof3を使用して減算電圧値(R1/R2)×Vof3とすることができる。これにより、検出電圧値V3が直流電圧計117の測定可能範囲を超えてしまうことを自働的に抑制でき、さらにより広い範囲の静電容量Cxの試料120の接続状態を高精度で測定することが可能となる。
[第4実施形態]
第1〜3実施形態の電流電圧変換回路140をシャント型の回路に置換することも可能である。図7は、第1実施形態の測定装置100の電流電圧変換回路140をシャント型回路440に置換した例である。図7に例示する測定装置400のシャント型回路440は、演算増幅器441、抵抗値Rfの抵抗442、および静電容量Cfのコンデンサ443を有する。図7の例では、コアトランス131の二次コイルaの他端が、演算増幅器441の非反転入力端子、抵抗442、およびコンデンサ443の一端に接続されている。抵抗442およびコンデンサ443の他端はグランドGNDに接地されている。演算増幅器441の反転入力端子は、演算増幅器441の出力端子、コアトランス131の二次コイルbの他端、およびスイッチ116の第1入力端子に接続されている。なお、第2,3実施形態の測定装置200,300の電流電圧変換回路140をシャント型回路440に置換した構成でもよい。
[第5実施形態]
第1〜3実施形態の電流電圧変換回路140を、2個の演算増幅器を備える電流電圧変換回路に置換し、電流電圧変換回路での利得を調整可能な構成としてもよい。図8は、第1実施形態の測定装置100の電流電圧変換回路140を、このような回路に置換した例である。図8に例示する測定装置500は、測定装置100の電流電圧変換回路140が電流電圧変換回路540に置換され、さらに交流増幅回路として機能する演算増幅器511が付加されたものである。電流電圧変換回路540は、コンデンサ141、抵抗142,143,541、および演算増幅器144,544を有する。本形態では、コアトランス131の二次コイルaの他端が、演算増幅器544の非反転入力端子、コンデンサ115,141の一端、および抵抗142の一端に接続されている。演算増幅器544の反転入力端子は、演算増幅器544の出力端子、および抵抗143の一端に接続されている。演算増幅器544の出力端子は演算増幅器511の非反転入力端子に接続され、演算増幅器511の反転入力端子はその出力端子に接続され、演算増幅器511の出力端子はコアトランス131の二次コイルbの他端に接続されている。抵抗143の他端は、演算増幅器144の反転入力端子および抵抗541の一端に接続されている。演算増幅器144の出力端子は、抵抗142,541の他端、コンデンサ141の他端、およびスイッチ116の第1入力端子に接続され、演算増幅器144の非反転入力端子はグランドGNDに接地されている。なお、第2,3実施形態の測定装置200,300の電流電圧変換回路140が電流電圧変換回路540に置換され、さらに交流増幅回路として機能する演算増幅器511が付加された構成でもよい。
[第6実施形態]
第1〜5実施形態において、交流電圧源を電流電圧変換回路に接続し、コアトランス131を用いない構成としてもよい。図9の測定装置600は、第5実施形態の測定装置500の交流電圧印加回路130および電流電圧変換回路540に代えて、交流電圧源642を備える電流電圧変換回路640を設けた例である。電流電圧変換回路640は、コンデンサ141、抵抗142,143,541,641、演算増幅器144,544、および交流電圧源642を有する。本形態では、シールドケーブル114の信号線が演算増幅器544の非反転入力端子に接続され、演算増幅器511の出力端子がシールドケーブル114のガードに接続されている。抵抗641の一端は抵抗143の他端、抵抗541の一端、および演算増幅器144の反転入力端子に接続され、抵抗641の他端はグランドGNDに接地された交流電圧源642に接続されている。このようにコアトランス131を用いないことで装置を小型化することができる。ただし、演算増幅器144,544は、交流電圧源642の交流信号を増幅できる十分な周波数帯域を持つ必要がある。
[第7実施形態]
第1〜6実施形態において、直流変換回路160が第3実施形態で説明したピーク検出回路380に置換されてもよい。この場合、ピーク検出回路380の入力側の電圧が交流増幅電圧値となり、ピーク検出回路380の出力側の電圧が直流電圧値V2となる。直流電圧値V2の大きさは、交流増幅電圧値のピーク電圧値の大きさに対して広義単調増加の関係にある。図10は、第1実施形態の測定装置100の直流変換回路160をピーク検出回路380に置換した例である。図10に例示するように、ピーク検出回路380は、演算増幅器381,382、ダイオード383、ホールドコンデンサであるコンデンサ384、およびリセット回路であるスイッチ385を有する。本形態では、演算増幅器151の出力端子が演算増幅器381の非反転入力端子に接続されており、演算増幅器382の出力端子が演算増幅器171の非反転入力端子に接続されている。ピーク検出回路380は平均化を行わないため、本形態では測定レスポンスが早くなる。なお、第2〜6実施形態の測定装置200〜600の直流変換回路160がピーク検出回路380に置換した構成でもよい。
その他、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
100〜700,900 測定装置

Claims (4)

  1. 測定対象の回路素子である試料の接続状態を検出する測定装置であって、
    前記試料が接続される端子に交流電圧を印加する交流電圧印加回路と、
    前記端子に接続された交流増幅回路と、
    前記交流増幅回路の出力側に接続され、前記交流増幅回路の出力側の交流増幅電圧値を直流電圧値に変換する直流変換回路と、
    前記直流変換回路の出力側に接続され、前記直流電圧値を増幅した直流増幅電圧値から或る減算電圧値を減じた検出電圧値を得る直流増幅回路と、
    を有し、
    前記直流増幅回路は、前記減算電圧値の大きさを、前記交流増幅電圧値のピーク電圧値の大きさに対して広義単調増加の関係にある大きさに調整するレベルシフト回路を含む、測定装置。
  2. 請求項1測定装置であって、
    前記直流増幅回路は、前記直流電圧値を前記検出電圧値とするバッファ回路に切り替え可能である、
    ことを特徴とする測定装置。
  3. 請求項1または2の測定装置であって、
    前記直流変換回路は、ピーク検出回路であり、
    前記直流電圧値の大きさは、前記交流増幅電圧値のピーク電圧値の大きさに対して広義単調増加の関係にある、
    ことを特徴とする測定装置。
  4. 請求項1からの何れかの測定装置であって、
    前記減算電圧値が零を除く値であり、前記直流増幅電圧値および前記減算電圧値の正負符号が同一である、
    ことを特徴とする測定装置。
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